録画中継

令和2年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月6日(金) 個人質問
井上 芳夫 議員
(1)近江八幡市及び蒲生郡安土町の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書について
   ①地域自治区長の選任について
(2)老蘇コミュニティセンター周辺の雨水対策について
   ①老蘇コミュニティセンター前の排水について
   ②老蘇小学校前の排水について
(3)農地での砂利採取について
   ①西老蘇地先での砂利採取について
◆11番(井上芳夫君) 創政会の井上芳夫です。議長の許可を得ましたので、これより質問させていただきます。
 世界中に広がりを見せている新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、日本全体に自粛ムードが広がり、幼・小・中学校が休みになり、さらには中国よりの物資の供給が停止し、経済活動などは一時ストップしております。地震、台風以外の非常事態で戸惑いを隠せないのが見え隠れします。しかし、しっかり感染予防して体調を整えていれば、すぐにおさまっていくものと思いたいものです。
 また、イタリアの北部で流行しているとのことでございます。当市の姉妹都市でありますマントヴァがあり、非常に心配しているところでございます。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 近江八幡市及び蒲生郡安土町の廃置分合に伴う地域自治区及び地域自治区の区長の設置に関する協議書について。
 この当該協議書の第1条には、市町村の合併の特例等に関する法律第59号の第23条及び第24条に規定する合併関係市町の協議により定める事項、その他必要な事項について定めるものとすると趣旨を定めています。
 なお、当該協議書第6条、地域自治区を設置する間は、法第24条第1項の規定に基づき区長を置くと定めています。また、区長の権限として、第7条、区長は市の円滑な運営と均衡ある発展に資するよう、市長その他の機関及び地域自治区の区域内の公共的団体等と密接な連携を図りつつ、担任する事務を処理するものとすると定めています。
 このような合併特例法に基づく協議書の自治区長が選任できていないというのは、市長の任命責任が問われることになると考えます。今まで議会においても区長の選任について伺ってきたところです。答弁は、選任中とのことでしたが、3月31日をもって安土町地域自治区は満了を迎えます。安土地域住民に納得いくようご説明願います。
 また、今議会において議案第37号の地域自治区の区長の設置に関する協議書の一部を改正する条例の制定についての議案が出てますが、不在期間、区長の権限に関する事務処理はできておらず、今後の対処として何かお考えでしょうか、お尋ねいたします。
 初問とさせていただきます。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 井上議員の区長の選任についてのご質問にお答えを申し上げます。
 区長の設置につきましては、市町村の合併の特例等に関する法律第24条第1項において、市長が地域自治区における行政の管理運営を効果的に行うため区長を置くことができる規定となっております。平成30年4月以降、地域自治区長が不在となり、区長の適任者を探すなど、区長の設置に向けた努力は行っておりましたが、いまだに選任には至っておりません。至らぬところにつきましてはおわびを申し上げたいと思います。
 なお、区長の責務につきましては、地域協議会と市行政の間に立ち、地域協議会の意見を市の機関に述べるなどの調整や、安土町地域自治区事務所の長として職員、業務の指揮監督を担当するなど、地域自治区における行政の管理運営を適切に行うことであり、安土町地域自治区に係る制度設計におきましては、当初から区長が安土町総合支所長の職を兼務し、区長と支所長が一体であるとの考えがなされ、区長は支所長を兼ねて合併前の安土町の区域における諸課題への対応と総合支所の運営を担ってまいったところでございます。
 区長が不在となって以降、安土町総合支所長を配置し、区長の役割を兼ねている支所長が区長の行うべき職務を滞りなく実施し、これまで良好に地域自治区における行政運営を行ってきたことから、一定の任命責任は果たしているものと考えております。
 今後の方針といたしましては、近江八幡市及び蒲生郡安土町の廃置分合に伴う地域自治区及び区長の設置に関する協議書に定める地域自治区の設置機関が令和2年3月31日までと残りわずかでありますが、区長と支所長の業務は一体であるとの制度設計の考え方のもと、支所長がしっかりと自覚を持ち、主体となって地域自治区の住民の皆様と安土地域の発展を考え、進めていくことが大切であり、地域自治区における円滑な行政に取り組んでまいる所存でございます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。引き続き、支所長にはよろしくお願いしたいなというふうに思います。
 ただ、行政の特別職というのと、職員さんがしてるというのでは何か意味がちょっと違うような気もするんですけども、何とか安土のことを一生懸命今後もお考えいただいて、よろしくお願いしたいなというふうに思います。
 何遍も今回この質問が出ておりますので、次の質問に移りたいと思います。
 先日、地域協議会10年の報告会が行われました。安土自治区長及び安土地域協議会の取り組みを近江八幡市全体の方々にも聞いていただきたいと思いますが、皆さんにお知らせをする予定等はございますか。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 井上議員の再問についてお答えをさせていただきます。
 議員ご指摘のとおり、先般2月15日に地域協議会のアドバイザーとして、発足時から長年アドバイスをいただいております滋賀大学の宗野教授にお越しをいただきまして、「地域協議会の活動の成果とこれからのまちづくり」と題するご講演をいただきました。この10年間についての総括、その中で合併前、そして合併後の多難な地域の皆さん方の活動に対する評価をいただいたところでございます。こういったことも含めまして、地域協議会のこれまでの取りまとめ、地域協議会ではここ2年、この5期の2年ぐらいをかけまして10年間の成果並びに課題につきまして総括をいただいております。
 この成果につきましては、3月31日に取りまとめを行いまして、4月1日の広報で安土学区、老蘇学区の皆さん方に配布をしていく予定をいたしております。
 今、議員ご指摘のとおり、旧の近江八幡市域の皆さん方にも、この総括号のたよりにつきましてホームページなどで掲載をさせていただきまして、これまでの活動、それと成果につきまして広く知っていただくような取り扱いをしてまいりたいというふうに考えます。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。10年の地域協議会の長年の議論というのを余りやっぱりよそのほうでも、よそというか、ほかに合併したところでも余り10年までやっているところはございませんでしたので、できれば皆さんに知っていただければありがたいかなというふうに思います。
 これからの末端自治の変貌は予測できない状況になろうとしています。地方分権としてのその地域その地域に合わせた施策が必要になる社会が来ております。このことからも、他の合併事例では、学区協議会を置いて市長及び関係機関に意見具申なり建議ができて、予算要求権もついているところもあるようです。このような権限ある学区協議会となるよう今後も指導していっていただきたいなというふうに思います。
 次の質問に入ります。老蘇コミュニティセンター周辺の雨水の排水路整備についてお尋ねいたします。
 地球温暖化による近年の異常気象で、集中豪雨や巨大台風の発生など、ゲリラ豪雨による水害が各地で毎年起きています。昨年台風19号では、関東・甲信地方、東北地方を中心に広い範囲で記録的な大雨となりました。総雨量は神奈川県箱根町で1,000ミリに達し、東日本を中心に17地点で500ミリを超える記録的な大雨となりました。また、近年ではこのようなことがどこにでも起こり得る可能性があり、雨水による防災対策は喫緊の課題であろうと思います。
 近江八幡市内にも豪雨に対して改修していかなければならないところが多々あると思いますが、避難所になっているところなのでお伺いいたします。
 老蘇コミュニティセンター前、中山道はコミュニティセンターと小学校、幼稚園等の通学路になり、雨水が集中し、コミュニティセンターが2次避難所、また通学路に面しているにもかかわらず、道路に雨水があふれるという状況になっています。
 本年度に中山道を抜いて下流へ流す予定だと聞いていましたが、次年度へ繰り越すことになったみたいですが、いつごろ工事にかかる予定ですか。
 また、老蘇小学校付近の雨水対策についてもお尋ねいたします。
 この件につきましては、以前も確認させていただいたところですが、測量はできているとお聞きしていましたが、いまだ着工の兆しも見えませんので、施工時期をお聞きいたします。
 この排水は、老蘇小学校の雨水も流れ、特にグラウンドの雨水が農業排水にも流れて、その流末尾も道路排水に入っているのですが、勾配がないため、西老蘇農地にあふれ、困っております。また、石橋川の分流にも豪雨時には効果的と考えており、早急な着工をお願いしたいですが、施工はいつごろとお考えでしょうか。よろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
             〔都市整備部長 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 井上議員ご質問の老蘇コミュニティセンター周辺の雨水の排水路整備についてお答えいたします。
 議員ご指摘の箇所につきましては、雨水が集中し、道路が冠水することがあり、地元住民の方々にご迷惑をおかけしております。また、老蘇学区自治連合会、まちづくり協議会からも改善の要望をいただいているところでございます。
 このことから、平成27年度に当該箇所を含む周辺地域の現状調査を行うとともに、排水対策詳細設計を実施したところでございます。平成28年度には工事に着手し、平成29年度も引き続き工事を施工いたしましたが、令和元年度に道路埋設物である水道配水管が工事を行うに当たり支障となることが判明したことから、上下水道課に移設してもらうことになり、令和2年度に水道配水管移設工事と並行して引き続き排水路整備を行う予定でございます。
 次にご質問の老蘇小学校付近の排水についてお答えをいたします。
 議員ご指摘の箇所につきましても、平成27年度に当該箇所を含む周辺区域の現状調査を行うとともに、排水対策詳細設計を実施したところであり、当該箇所の下流であります老蘇コミュニティセンター周辺の排水路整備の完了後に実際の排水効果を確認、検証し、必要に応じて計画的に排水路整備を実施していく予定でございます。
○議長(北川誠次君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。コミセン前は来年度事業でやっていただける。その様子を見ながら、次小学校前へ移っていきたいということであります。長い間、田んぼに流水が入っており、絶えず言われておりまして、できるだけ早く工事を進めていただきたいなというふうに思っております。
 それでは続きまして、農地での砂利採取についてお尋ねいたします。
 現在、西老蘇地先の農地で砂利採取が行われております。農地法、砂利採取法に基づき、県の許可、市の許可、自治会からの許可等をもらって採取されております。
 砂利採取法とは、近年の土木建築工事の増大に伴い、砂利の使用量が急増し、その採取に伴う災害が各地で頻発するとともに、災害規模及びその与える影響は深刻なものとなり、社会的問題として取り上げられたことから、現行の砂利採取法が昭和43年5月に制定され、現在まで幾度かの改正が行われました。砂利の採取に伴う災害を防止し、砂利採取業の健全な発達に資することを目的に制定されています。
 老蘇地先では、農地の表土を取り除き、その下の砂利を採取し、洗浄して砂、石に分け、セメント等に使用するそうです。また、採取される土砂は当該地では5メートルまで掘られるとのことでした。埋め戻すときには、愛知川のプラントでつくられた改良土を埋め戻し、もとあった表土を農地に戻すそうです。当該地周辺は、愛知川の伏流水でよい水の出るところで、下流域には西老蘇浄水場等があり、心配されている方もおられます。砂利採取の基準、法令等を遵守して事業をされておられるのですが、目に見えない地下のことなので、市の農地を管理されている課、また水道事業所ではどのように考えておられるのか、お尋ねいたします。
○議長(北川誠次君) 当局の回答を求めます。
 乾水道事業所長。
             〔水道事業所長 乾 直樹君 登壇〕
◎水道事業所長(乾直樹君) 井上議員ご質問の農地での砂利採取についてお答えいたします。
 西老蘇地先での砂利採取につきましては、採掘業者から滋賀県への許可申請に先立ちまして、内野土地改良区へ確認依頼が提出され、それを受けまして水道事業所に内野土地改良区より確認の依頼があり、協議いたしております。採取現場の下流域には南部水源地がありますが、砂利採取に係る掘削深さは5メートル以内での施工であり、井戸は35メートルと深いことから、取水への影響はないと考えております。
 しかしながら、何らかの影響により濁り等が発生しないとも限らないことから、内野土地改良区に対しまして、土地改良区施設であります西老蘇四ツ俣ポンプ場において水質確認を行うことで協議をしております。
 なお、水質に異常が発生した場合などには、早急な措置をとられるよう指示させていただくことになっております。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 中江農業委員会会長。
◎農業委員会会長(中江しげ子君) 皆さんこんにちは。農業委員会の中江しげ子でございます。日ごろは農業委員会諸般の業務、活動にご協力をいただきまして、またご支援をいただいておりますこと、厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
 それでは、井上議員のご質問にお答えをさせていただきます。
 本件につきましては、令和元年12月26日付で砂利採取の一時転用として農地法第5条の許可をしております。許可期間は許可日から1年間で、その期間内に作業を完了する計画であります。申請者からは、砂利採取後の埋め戻しの土は耕作者の要望により、水稲、ネギの両方を作付できる状態に復元するため、耕作者が現地で立ち会い、確認の上、申請業者の自社プラントにある水持ちのよい土で埋め戻すことにしているとの説明を受けております。
 また、万が一工事後の耕作に不都合となる事態が起きた場合は、対応に努めることとしております。農業委員会といたしましては、農地の営農条件や周辺の環境に悪影響が出ないよう、優良農地の保全に努めてまいりたいと考えておりますので、今後ともご支援とご協力、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(北川誠次君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) 農業委員会の中江さん、わざわざありがとうございます。
 東近江市では、浄水場付近での砂利採取など、禁止区域が決められております。近江八幡市においては、今後禁止区域の設定などはどのように考えられているのか、お尋ねいたします。
○議長(北川誠次君) 回答を求めます。
 乾水道事業所長。
◎水道事業所長(乾直樹君) 井上議員の再問にお答えいたします。
 議員が申されているとおり、東近江市では水道水源保護に関する条例というものを定めておられます。水源保護地域に指定した区域内での掘削行為などを行う場合には、必要書類を添えて許可申請がなされております。
 なお、禁止区域が設定されているものではございません。
 水道事業所におきましては、近隣で掘削行為などがある場合には、事前協議を行いまして、必要に応じて条件等をつけさせていただいております。これまで現状の手続で特に問題が生じたことがないことなどから、水源保護に係る区域設定等の条例の設定については、現時点におきましては具体的に考えておりませんが、今後の検討課題としたいと思っております。
○議長(北川誠次君) 質問ありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 私も現地砂利採取に関する事項等を確認いたしました。工程表など詳細に書かれており、また近隣の地下水、ちょうど7メーターぐらいの深さのところなんですけども、水源の7メーターの深さのところを調査され、十分注意されているということでした。
 最近、うちの近所でも地下水が枯渇したというような話もちらっと聞くんですけども、本年度の雪、雨の降ってないということで、多分影響はないというようなお話等もいただいております。また、7メーターから10メーターの深さの井戸を掘っておられる方等ございますけども、地下水には影響ないというようなことを業者から聞いております。十分注意されて事業をされております。
 今後も優良農地として活用していけるよう、今後も注視していきたいと思いますので、また皆さんどうぞよろしくお願いします。
 これで個人質問を終わりたいと思います。ありがとうございます。
○議長(北川誠次君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。