録画中継

令和2年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月11日(木) 一般質問
田中 好 議員
(1)議第84号 子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について
(2)市庁舎整備等に関連する諸課題について
◆22番(田中好君) 22番の公政会の田中でございます。ちょっと病弱なため発声が十分ではございませんので、申しわけないですけどマスクを外させていただきますのでご了承ください。
 冒頭、私ごとで大変恐縮でございますけども、昨年10月5日なんですけども、私は膵臓がんの告知をされまして、抗がん剤と放射線で治療を4カ月間行いまして、本年2月18日、ちょうど3月議会の前の日になるんですけども、膵臓がんのがんの摘出とあわせまして胆のうと十二指腸、そして胃、膵臓の一部を切除するという大きな手術をいたしました。
 この間、市民の皆様には大変なるご心配をおかけいたしまして、また議員の皆様方、そして職員の皆様にも多大なるご迷惑をおかけいたしましたこと、この場をおかりいたしまして深くおわびを申し上げたいと思います。
 手術後4カ月が過ぎまして、全快にはほど遠うございますけども、しかしながら市民の皆様方から大切な議席をいただいておる関係上、受け答えが少しはできますし、またこの議案、機会にどうしても言っておきたい、また議論しておきたい、そういう議案がございますので、あえてこの場に立たせていただいたわけでございます。本日もどこまで体が、体力が持つか、心配ではございますけども、支離滅裂な言葉や途中で終わった場合はお許しをいただきたく存じます。ご了承をくださいますようよろしくお願い申し上げます。
 それでは、分割方式で2問質問させていただきたいと思います。
 第1項目め、議第84号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について伺います。
 初問では、4項目について問います。
 まず1つ目、令和2年、本6月議会に上程した理由を具体的かつわかりやすい説明を求めます。
 昨年12月議会に上程された継続審議になった議第124号が、3月議会において取り下げが承認されました。自分は先ほど申し上げましたように病気のため欠席をさせていただいておりまして、詳しく存じ上げませんので、議案を取り下げられました理由を改めてお伺いさせていただきたい。取り下げた理由をお伺いいたします。
 現在、執行中の条例は、修正案で可決された案件でございます。執行部、そして担当課は修正案を議員から出された意図、思いを現時点においてどのように把握をして、どのように捉まえられているのか、改めて問います。
 現執行の財源は、地域福祉基金を崩して子育て基金として積み立て活用してございます。今後、基金がなくなればその後の財源をどのように捻出しようとしているのか。わかりやすい説明を求めて初問といたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 冒頭、田中議員におかれましては、大変な難病、闘病されておりますこと、まず高所からでございますけど心からお見舞い申し上げますとともに、市民の皆さんの負託を受けられましてここに登壇されました勇気と信念に心から敬意を表する次第でございます。
 それでは、田中議員ご質問の議第84号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定についてのご質問にお答えいたします。
 まず1点目、今議会に上程しました理由でございますけども、さきの西津議員、沖議員にもお答えさせていただきましたとおり、所得の制限を撤廃することにより、同じ条件で医療を受けることができ、子育て世帯の医療費負担をなくし、子育て資金や生活に係る出費の安定を図り、安心して子育てできる環境を整え、住んでよかったと思われる町を目指していくための施策でございます。
 そういう意味で、現在所得制限があるわけでございますけども、ありとあらゆる子どもたちにそれぞれ公平に子どもたちの視点で医療を受け、将来に向けても健康である体を小さいときから育んでいただくために、全子どもたちに対して医療費の心配をすることなく受けていただきたいと。こういうことで、改めてまた上程をさせていただくということでございます。
 これは本市が選ばれる町ということを目指す中で、私の施策の本筋とするところでございますので、いま一度皆さん方にお諮りを申し上げるということでございます。
 2点目の令和2年3月議会で取り下げを行った理由についてお答えを申し上げます。
 令和元年12月議会本会議及び教育厚生常任委員会でご意見をいただき、現行の所得制限による子ども医療費助成制度の対象者を拡大するためには、少なくとも1年のデータ蓄積が必要である等のご意見をいただいたこと、並びに令和2年3月定例会において議決をいただきましたとしても、令和2年4月1日からの施行が事務的に困難であるということから、撤回をさせていただいたものでございます。
 議員の皆さんからご指摘いただいた中には、いわゆるコンビニ受診が増加するであるとか、1年間の冬場のデータがないという中で判断するのは難しい等のご意見をいただいたと理解しております。
 このたび、1年間のデータということで、ほぼ想定どおり行われたこと、また後ほどまた申し上げますけれども、コンビニ受診というほどの診療回数の増加は見られず、かつ個々の診療費は減少しておるということで、大きな効果が認められるものというように判断をしたところでございます。
 3点目の現在執行中の条例は議員提案による修正案で可決された案件であり、その意図、思いを現時点においてどのように把握し、どのように捉えているかについてお答えを申し上げます。
 今ほど申し上げましたように、現制度における施策の効果につきましては、市内の医療機関に患者の動向を問い合わせましたところ、ぜんそくやアトピー性皮膚炎等の慢性疾患の患者が治療を中断させることなく、継続した治療を受けて重症化が防げているとのご意見をいただいておるところでございます。
 このため、安心して子育てできる環境を提供できているものと考えますし、この環境は一刻も早く全ての子どもたちに提供したいということで、改めてご提案を申し上げるところでございます。
 また、本市、本来あるべき子育て施策の実現に向けて、これは子どもたち、ご両親、保護者へのアンケートの中でもこの子育ての中で2番目に上げられていた項目でございますし、当市として進めていくべき姿勢をはっきりとする、示す必要もあり、一日も早く所得の制限を撤廃し、親の収入によって制限を設けることなく、ひとしく医療を受けられるよう子育て施策の充実に向けて率先して取り組むことが重要であると、改めて考えておるところでございます。
 4点目の子ども・子育て支援基金が枯渇した場合、その後の財源をどのように捻出しようと考えているのかについてお答えをいたします。
 子ども・子育て支援基金につきましては、他の事業に対して影響を及ぼすことがないよう、議会での議決をいただき、7億5,000万円を基金化し、一定期間の財源を確保し事業を実施しているところでございます。
 当然、施策としての有効性についての検証は必要であると認識しておりますけれども、財源につきましては、事業継続するためには必要な時期に必要な額を基金に積み上げ、確保していくことで対応が可能であると考えております。
 そういう意味では、現在中期財政計画の中に継続的に実施するという形でこの必要な金額を見させていただいておりますし、また現在の決算状況を見る限り不安はないところと理解をしております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 市長みずからお見舞いの言葉を頂戴いたしましてありがとうございます。
 それでは、再問に入らせていただきたいと思います。
 初問の1番目に、上程した理由をわかりやすく具体的な説明を求めたものでございますが、この議会でもさきに2名ほどこの案件につきまして質問されております。同じ内容でございます。
 所得の制限を撤廃することで同じ条件で医療を受けられることができると、世帯の医療費負担をなくして安心して子育てができる環境を整えて、住んでよかったと思われるまちを目指していくというように回答されております。
 これで、この答弁回答内容、4回を同じように聞かされております。毎回同じことを聞いているわけでございますけども、ここで改めて今日までの議案の経過をたどってみたいと存じます。
 もともとは、生活困窮者、低所得者やお子様のために、そして財源を見据えたこと、市民の中にはその場の診察機関で支払って、そして完全無償化をといっても全て後年、後に市民負担が重なり、診察を受けたお子様たちの将来負担のことになるということから、償還払いでといった方法をとった。こういう経過もございまして、知恵を絞った前執行部、前市政の知恵を絞った施策でもございました。
 今回、それを現市長さんが制限を撤回するという条例でございますので、こういったことが今日までの経過であろうかなと、こういうように思っております。かれこれ2年がたつわけでございます。
 ちょうど2年前の6月にこの子ども医療費制度の一部改正、第61号として上程されました。このときは、時間をかけて議論をしましょうと、継続審議を議会は提案をいたしました。
 また、同年9月議会におきましては、その第61号を修正するという、そういった修正案を議会が提出したわけでございます。この折には、慎重に激しく、また厳しく議論、審議を行い、賛否同数で、議長裁定ではありましたが、修正案が可決された経緯でもあります。
 その後、また昨年12月において、再び第124号としてこの今回の同じ案件が上程されました。この折にも、再び議会より継続審議の判断が下されたわけであります。
 そして、その後一生懸命、真摯に真剣に議論をしなければならない期間において、この2年がたった3月において、十分な審議もされてなかったのかもわかりませんけども、この3月議会に一方的に第124号を取り下げるというこの案件が当局から議会に申し入れられたということでございます。
 これは民主主義で決まった案件であるのに一方的にその修正案を、第124号を撤回するというのはいささかちょっと議会軽視をしているんではないか、また少しは言葉が失礼かともわかりませんけども、議会をちょっと安く見ておられるんではないかなというふうに、そんな気がしてならないのであります。
 この6月議会においても、3度目、同じ案件で同じ理由で、議第84号として上程しております。本当に理解に苦しむところでございます。これがそういったことでいいのかなというふうに思います。
 そういったことを踏まえまして、再問をいたしたいと思います。
 私も13年間大切な議席を預かりまして、このような議案、経験させていただくのはまれでございます。副市長は答弁協議、当然入っておられると思いますが、副市長も行政、長い間お勤めでございましたし、この責任、立場上、こういう上程の仕方を今どのようにお考えで市長のそばにおられて、どのように協議されているのか、副市長の考えがあれば教えてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えを申し上げたいと思います。
 私も2年前まで長く市の行政の中で勤めさせていただきました。今、議員からご指摘ございましたように、同様の条例案で数回提案させていただくということは余り例がないことであろうというふうに私も考えてございます。
 2年前からこの議案につきましてさまざまなご意見をいただく中で、修正案に至る経過も、行政の職員としての立場でいろいろご意見もお聞きしてまいったところでございます。
 今回、今ございましたように、この立場で今回の上程についてどのような判断をさせていただいたかということでございますけれども、これもさまざま職員の中でもやはりその考え方につきましては当然慎重な考え方もございますし、それも正直なところでございます。
 ただ、るる市長が申されておりますように、子どもたちの本来子育ての近江八幡市というところを実現していくためには、やはりこの部分が一丁目一番地であるという姿勢があるわけでございます。
 そのために、特に今回1年間の経過を見させていただいて、当初の想定内におさまるというところを見させていただいたのとあわせまして、このコロナ禍の状況の中で、いわゆる所得制限にかかる方の範囲が若干変わってくる可能性もあると。
 そういう意味からいたしましても、今回この議案をお示しさせていただくことで、すべからく子どもたちの健康が守れるというところに持っていけるのではないかということで、実はこの条例案そのものは前回から出させていただいている内容と異なりませんので、本来は一部修正なり組みかえということがあるはずではありますけれども、当初の考え方にのっとりまして、全ての子どもたちにひとしく医療を受けていただきたいと。これを近江八幡市の一つの考え方として、もう一度議員の皆様にご判断をいただきたいと。そのような思いで執行部といたしましても今般上程の判断をさせていただいたということでございますので、その思いといたしましては市長の判断と同様ということでございますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 副市長のお考えを聞かせていただきました。そのとおりですよね。やはりいろんな修正案も出て、一生懸命議員も考えて、そして議論して、そして答え出せばいいんですよね。それをですよ、3月議会始まる前にされて、第124号を取り下げていますからね。それにちょっといささか疑問に思います。そのまま継続審議で一生懸命議論して、審議すればいいじゃなかったんですよね。そこで答え出せばよかったんです。それを取り下げています。
 そしてまた、今回3月議会取り下げている、例えば1年間のデータが出た。これは教育厚生常任委員会から提言いただいたことからおっしゃっていました。回答でも言っています。データが出てきて4月1日からまた施行が困難だというふうな答えもいただいていますけども、継続審議になった案件なんですよ、これはね、当然。こういったものだけじゃなくて、やはりこのお子様の所得制限なしにするとか、そしていろんな、後ほども述べますけども、やはり子どもさんは近江八幡だけじゃない、全国的なもんでありますから、そういったいろんなことを、本当は、角度から検討し合って、審議し合って、そして答えを出していくのが審議ではなかろうかなというように思っておるわけでございます。
 そういった意味からも、ちょっと私ども委員会の委員は余りにも聞かずに取り下げられたのはちょっと不思議でならんのですけど、この辺何かお気づきの点がありましたらお答えいただけますか。どうですか、市長。部長でよろしいです。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 田中議員の再問にお答えをいたします。
 3月議会で議案を取り下げをさせていただきました。その後、所管しております福祉保険部といたしましても、1年間の医療費の実績が出た段階、また国民健康保険の加入者で対象年齢児童の医療費の動向の分析等も資料を踏まえまして、庁内、市長、副市長、それから所管課も交えまして、何度も議論を重ねてきまして、6月の本定例会で議案の上程をさせていただいているというところでございます。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) また、同じ再問にもなろうかと思うんですけども、この12月議会から継続審議しましょうと議会から申し上げているにもかかわらず、3月議会承認されて、取り下げることになったわけですけども、やはり議員も市民の皆様から選ばれています。そして、市長さんも選ばれて、二元代表制、議会制民主主義の中で決めているわけじゃないですか。
 それを一方的に議案を取り下げるのはいかがなもんかなと、そしてにもかかわらず、3カ月しかたっていないのにまた今回提案してきている。このことにも少しいささか疑問に思うわけでございますので、この見解について市長、お答えいただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 田中議員の再問にお答えを申し上げます。
 当初、12月議会に提案させていただいた理由は、とりあえず約半年間のデータがありました。議会でもご指摘いただいたようないわゆるコンビニ受診等において、大幅に医療費が増加するおそれがある等のご意見がありました。
 そういう中で、この半年間を見たときに、そういうおそれはほぼないということも見えておりましたので、12月議会に提案をさせていただいたところでございます。
 しかし、そういう中で、先ほども答弁で申し上げさせていただいたように、冬場のいわゆるインフルエンザ時期等まだよくわからないではないかと、1年間、最低見なくてはこれは云々できないのではないかというご意見もいただきました。
 また、3月議会で継続審議になった中で、取り下げさせていただいた理由につきましては、当市条例案が4月1日の施行ということになっておりましたので、継続審議になった時点で4月1日の施行が不可能だということが判明いたしましたので、それに合わせて取り下げさせていただいたということで、一つのそこの修正を必要ということで、次の議会である6月議会にそこを修正し提案させていただいた。10月1日施行ということで出させていただいたということでございます。
 あわせて、この1年間のデータにおきまして、先ほど申し上げましたように、コンビニ受診と言われるような大幅な件数の増加は見られない、また1件当たりの単価というものにも、レセプト当たりの単価というものも下がっている。さらには、やっぱり多くの慢性的な非常にそれぞれの家計を圧迫する形での出費を持っておられる方が多く対象者におられる等のことから、これは一刻も早く所得制限撤廃ということについては行いたいと思っております。
 また、昨年行いましたアンケートにおいても、実際に所得制限がかかっている方から9割以上の方が撤廃を望んでおられますし、また同時に、ぎりぎりのところで所得制限にひっかかっておられる方というのは非常に多いと。これはやはり一刻も早くそのような状態というのは是正せねばならんということで、あえて上げさせていただいたところでございます。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 一刻も早く、この案件を成立させるには、やはり継続審議であったものを取り下げずに、そのままの状態でずっと議論をしていって、そして答えが出るまで置いておけばよかったわけですよね。途中で下げたりやなんか、それはいかがなもんかなというふうに思います。
 今回出ておりますんで、これからもまた審議するわけでございますけども、また次の質問、再問は、市長はこの案件につきまして数回にわたり次のように回答されております。
 昨年4月、市議会選挙において新しく議員になられた方の意見も聞きたいと、そういう考えもお聞きしたいというふうに述べられております。新しい議員さんも真剣にこの案件については審議、議論をされているはずでありますが、市長さんが上程したからといって何でもかんでも、また賛成されることでもありません。
 これについてやはり一生懸命議論、真剣に考えていただいて、議論をしていただいた新しい議員さんに対して、横から見られている副市長、どのようにお考えなのか、ちょっとお考えがあればお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) お答え申し上げます。
 申しわけございません。ちょっと聞き取りづらかったので、申しわけございません。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) よろしいですか。基本条例、反問でいいんですか。
 6条の。
○議長(片岡信博君) もう一度。
◆22番(田中好君) いえいえ、新しい議員さんの意見も、4月に選挙、かわられたじゃないですか、その議員さんの声もお聞きしたいと、数回にわたって述べておられ、回答今までされているわけですよ。それで、その議員さんもこの新しい、今1年の間で数回の審議されていますよ、昨年12月も。そういう方々に対して、一生懸命されているのに、一生懸命議論をされておられる新しい議員さんの意見もお聞きになられておりますか。その辺聞いてください。
○議長(片岡信博君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) お答え申し上げたいと思います。
 この条例の改正案の議論の中で、議会の改選もございまして、議員申されましたように、新しく議員がお越しいただきましたので、その制度の趣旨につきまして当然担当部署も含めまして改めてご説明をさせていただく中で、ご意見も賜ってきたということもございます。
 さまざまご意見があるわけでございます。これは積極的に進めるべしというご意見も当然ございますし、慎重に進めるべきというご意見も、両方あるわけでございますが、その中で新たな議員構成の中でもう一度ご判断をいただきたいという立場で市長が答弁させていただいているというふうにも思いますので、そういった経過の中で、新しく、もう一度ご判断をいただけたらどうかなという趣旨だというふうに私は理解をいたしております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 我々もすごい私どもも一緒になってこの案件については議論して、審議しているわけですから、十分に尊重していっていただきたい、そしてきちっとするまで議論しましょうや。そういうふうにこの回重ねているんであれば、やっていきたいなと思いますんで、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。
 しかし、こういうふうに出したり引っ込んだり、このような上程では今後議会のあり方、そういうこともちょっと問われるんではないかなと危惧をいたしておるわけでございますけども、いかがでしょうか。私はちょっとこういう出し方は、やり方はちょっと危惧しているんですけど、当局としてはどういうように思われますか。
○議長(片岡信博君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 田中議員の再問にお答え申し上げます。
 議員がおっしゃいますように、二元代表制ということで、いわゆる行政と議会という関係でございますけども、私もこのことを公約として当選させていただいたところでございます。前議会におきましては、一応修正条例案として可決いただいたわけでございますので、その後、議会におかれましても改選が行われ、新しい議員として当選された方もいらっしゃると。
 私としては、改めてその議案に対し、議会に対しまして私の本来の思いである所得制限を撤廃したという形でのご判断をお願いしたいということでございます。
 これがなければ私として義務を果たしたことにならないわけでございまして、また議会でご意見等あれば、それは議論をさせていただくことになろうかと思いますけども、私がこれを提案しないという選択肢は、私の考えとしてはないところでございます。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 本当に議会と当局、これは本当は両輪のごとくと前から言っているわけですけど、お互いが議論し合って、そして市のため、市民の皆さんのためにお互いに知恵を出し合ってやっていかなきゃならないわけですから、その辺は慎重にやっていただくことを望んでおきたいと思います。
 この平成30年6月、この本会議において、子どもは全て平等主義の観点からいうならば、この施策は県もしくは国において真剣に議論するべきものであるという、私は国の施策として国策として取り組む問題であると考えまして、代表質問であったかと思うんですけど、市長に対して県、そして国に働きかけるという動きをされてはいかがですかということを提言させていただいた記憶がございます。
 昨年12月では、働きかけていないという答弁をいただいておりますけども、そのことを踏まえまして、市長にお考えを問いますけど、そのことについての市長会なり、そして国会議員なり通じて、この子ども無料、無償化というのについて議論というのか、お話し合いされたことはそれ以後もございませんか。市長に、お答えください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員の再問にお答え申し上げます。
 議員もお考えのように、本来この項目というのは国を挙げてやるべきというのもあります。申しわけございません、残念ながら今こういうコロナの状況もございまして、2月以降、国への陳情等控えております。
 そういう状況下で、今このコロナに関しての陳情も一応ファクスということで行わせていただいたところもございますので、また機会がありましたら強く訴えてまいりたいと思います。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 機会があればということで、私どももそういった本当に子どもたちが、八幡だけ、先ほども申し上げましたように、近江八幡市だけの子どもさんの所得の制限とするんじゃなくて、やはりこれは国全体、やっぱり皆さん平等ですから、それは私も同じですよ。同じですよ、子どもさんも平等ということは、全ては。だから、その辺を施策として、国費施策としてやはり動いてみるのも一理あるんじゃないかなというふうに思います。
 そして、現在、コロナウイルス禍の中で国難と言われて、国民、市民が大変厳しい生活を送り、苦しんでいるこの時期に、市長は何が何でも成立させようとしているのか、現在の国の状況を鑑みれば常識では考えられないんじゃないかな、足元を見詰めてしっかりとご自身を見詰めていただいて、上程しているのかなというふうに思っていたわけですけど、幾ら市長が成立させたいからといって、今回の上程にはちょっと納得のいかないものがございます。
 ちょっともう一度市長の考えがあればお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 本案の上程につきましては、初問でもお答えしましたとおり、まず一刻も早く子どもたちが無料で医療を受けられるような状態を全ての子どもたちに実現したいということでございますし、これは早ければ早いほどそれだけ政策の効果も大きくなるというふうに私は考えております。
 そういう中で、今回コロナ禍の件でございますけども、コロナ禍においては、これは前年度の所得によって無料、無料でないかというのは所得制限かかりますので、こういう状況においては今年度所得がないにもかかわらず無料にならない方が存在するわけでございまして、そういう意味でもコロナ禍に対しての一般市民の方の消費、そして長く非常に広い意味では消費、狭い意味では心に余裕を持って安心して医療を受けられるという状況におきましての、こういう状況下であるからこそ、さらにこれは実現させなきゃいけないというように私は考えております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) この状況下であればこそと言われ、私どもこの状況下であればこそ慎重にいきましょうと言っているわけでございまして、その辺またご理解をいただきたいというように思います。
 次に、財源について再問します。
 初問では7億5,000万円を基金化して、そして一定期間の財源を確保して事業を実施しておると答えられました。
 この7億5,000万円の基金も地域福祉基金を取り崩しての分であります。確かに子育て施策は最重要施策ではありますが、余りにも子ども施策に特化しているのではないのか。一定期間の財源はやはり財政調整基金に頼ることになるのではないでしょうか。
 副市長として財源についての思いを聞かせてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) お答えを申し上げたいと思います。
 当医療費の関係につきましては、地域福祉基金で一定額を積み立てをさせていただいて、これで当面対応させていただくということでご答弁を申し上げてきたところでございます。
 それは、他の一般施策、一般財源に影響を及ばさないようにということで基金化を図ったということでございますが、るるご質問いただいておりますように、この事業を将来にわたって継続していくとしたときに、その財源が枯渇するのではないかと、その場合にどこから財源を捻出するのか、あるいはその必要経費が後年度過剰にふえてきたときに、その基金のいわゆる穴があく部分をどのように補填するのか、そういった趣旨でるるご質問もいただいてまいりました。
 その中で、今年度1年間、状況を見させていただいて、当面予想される経費内におさまるであろうということは、少なくとも4年ないしは5年、状況が変わらなければですけれども、この基金で対応できるのではないかなということで判断をさせていただいているというところでございます。
 ただ、これは将来にわたりましてその状況がどのように変わるか、あるいは先ほど国、県含めて働きかけをしているかというご質問あったわけでございます。当然、私どももこれはずっと市単独施策として本来やるべき事業かどうかというところもありますので、当然国、県のそういった働きかけあるいは補助制度の創設、こういったものも当然求めていかなければなりませんし、そういったもので財源の補填に充てていくということは、これは努力していかなければならないというふうには考えております。
 当面、この積み立てをさせていただいた基金の中でこの施策を実施していけるだろうという判断で現在させていただいているというところでございます。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 財源はやはり基金、そしてまた財政調整基金となるわけでしょうけども、財政調整基金につきましては後ほどの2番目のちょっと絡みがありますんで、またこれも後、後ほどまた重ねてお伺いするかと思います。
 この12月議会継続審議になりました、継続審議で決定したんであれば、本当に何度も申し上げますけど、徹底して審議をしていただきたかった。そして、今改めて上程されましたんで、今後この議会において、6月議会において本当にそれぞれの議員が真摯に議論を進めて何らかの形を出さなければならないんではないかなというふうに思っておりますので、これからもひとつしっかりと議論を重ねてまいりたいということを申し上げて、この質問については終わらせていただきまして、次の質問に入ります。
 次は、市庁舎整備等に関する初問、諸課題についてお伺いをいたします。
 この市庁舎整備等につきましては、同じく会派を形成いたしております冨士谷議員からも事細かく質問をしていただいていると思いますけども、私も違った角度から、また今回は主に仲裁について質問させていただきたいと思いますので、ご了承をいただきたく思います。
 さきの5月臨時議会で、滋賀県建設工事紛争審査会の仲裁を求める案件が可決されました。可決後の審査会に申請した手続、5月議会が臨時議会が終わってから今日までの手続を、順追った取り組みや動向を説明をお願いいたします。
 仲裁結果では、本当に言いたくないんですけど、当然違約金が発生するであろう。財源確保や財源捻出をどのように考えているのか、詳しい説明を求めます。
 ご承知のように、市当局は仲裁、私どもは訴訟、このさなかでございます。この訴訟と仲裁あわせて関連があったら、また後ほど再問の中で質問させていただきたいというように思います。
 これを初問とさせていただきます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
             〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 田中議員お尋ねの市庁舎整備等に関連する諸課題についてお答えいたします。
 初めに、滋賀県建設工事紛争審査会の手続などの手順についてお答えいたします。
 議員ご承知のとおり、5月臨時議会におきまして、議第75号工事請負契約に関する紛争の仲裁につき議決を求めることについて及び議第69号令和2年度近江八幡市一般会計補正予算(第1号)を可決いただきましたので、5月20日付で滋賀県建設工事紛争審査会に申請手数料9万円と予納金5万円を添えて仲裁申請を行いました。
 同日付で、滋賀県建設工事紛争審査会が申請を受理され、事件番号令和2年度(仲)第1号事件として申請受理証明書が本市に送付されております。
 その後、5月25日付で滋賀県建設工事紛争審査会会長から仲裁委員となるべき者の選定について通知がありました。
 仲裁委員の選定方法につきましては、両当事者の合意により審査会委員の中から3名選定する方法と両当事者の合意による選定をしない方法の二通りがございます。
 また、選定しない場合には、仲裁委員に指名されることが適当でないと認める者を紛争審査会に通知することもできますが、本市としましては、適当でないと認める委員は特におられず、結果的に両当事者の連名による選定は行いませんでしたので、建設業法に基づき、審査会会長が仲裁委員を選定し、指名されることとなっております。
 その後の流れといたしましては、本市が仲裁申請を行いましたので、被申請人の株式会社奥村組が紛争審査会に答弁書を提出されます。そして、紛争審査会から本市にその写しの通知があり、必要に応じて反論書を作成し提出します。その反論書に対しまして株式会社奥村組も必要に応じて再答弁書を作成し、提出します。
 ここまでで約3カ月程度を要するというふうに聞いております。その後は両当事者の出席のもと、主張、立証の整理、証人尋問等を通常ですと月に1回のペースで実施されると聞いております。
 次に、損害賠償金に対する財源確保や財源捻出についてお答えいたします。
 財源につきましては、令和2年3月定例会においてお答えしましたとおり、財政調整基金の繰り入れを考えております。
 また、令和2年5月臨時議会においてお答えしましたとおり、損害賠償金の支払いにつきましては、仲裁判断等がありましたら速やかに予算化について議会にお諮りし、一括して支払うべきものであると考えております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 今仲裁の手続を説明いただきました。
 今もう申請した、終了されているわけでございますけども、いわゆる裁判と同様でございます。この約款、滋賀県のこの紛争審査会の約款見てみますと、本当に細かく書かれております。一々覚えておりませんけども、大変なもんだなと、これが仲裁かなというふうに思っております。
 5月議会でこの滋賀県、再問させていただくわけでございますけども、滋賀県建設工事紛争審査会の仲裁を求める件については、議論を尽くして可決されたものでありますが、いま一度改めてお伺いいたします。
 相手方の株式会社奥村組さんには、私自身今でも申しわけなく思っております。本当に誠実に、かつ誠意を持って株式会社奥村組さんに対して交渉に当たられたのか。自信を持って言えますか。回答を求めます。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
 交渉の担当に当たらせていただきました私といたしましては、株式会社奥村組様のご意向も十分お聞きしながら、建設的な議論となるよう努め、協議を重ねてきたというふうに考えております。
 そうしたことから、誠意を持った対応は私としては十分尽くしたというように考えております。
 以上です。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) これは5月の臨時議会で言えばよかったわけですけども、それはそれとして、本当に自信を持ってされていたのか、いささかクエスチョンマークのつくところかなというふうに思いますけども、やはり市長が交渉していただきたかった。今では、それを求めておったんですけど、やはりちょっと寂しいなという感じもございますんで、それでもって仲裁となったわけでございますんですけど。
 ここで専門的なことになるのかわかりませんけども、滋賀県の審査会では仲裁の裁定までの平均的期間はどのくらいかを調べてありますか。これは担当の理事から。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) お答えいたします。
 審査期間の平均的な期間というご質問でございますが、先ほど初問でお答えしましたとおり、審理に入るまでに手続的なものとして約3カ月程度要するであろうということをお聞きしております。
 その後、月1回程度の協議といいますか、話し合いが続くわけでございますが、全体的な期間としては四、五回で終わるものもあれば、結果として2年かかったケースもあるというようにお聞きしております。
 これは紛争審査会の事務局である県から聞いておる内容でございますが、当然のことながら、それぞれの案件ごとにお互いの主張であったり内容等、紛争されている内容も異なりますので、一概に平均としての期間としてご説明することはできないというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 今お答えいただきましたように、やはりそれは裁判と一緒ですから、お互いの意見とかを絡み合わせながら進めていくわけであるわけですから、これは恐らく2年ぐらいかかる。それが平均的な期間であるという答えであったと考えます。このぐらいかかるんかな。その辺が微妙なところかなというように思います。
 一日も早い決断ができるといいんでしょうけども、これはまた決まったら決まったで紛争が起こるかなというふうにも思っておりますので、心置きしておいてください。
 次に、本件について執行部はどのくらいの期間を想定しているのか。今申し上げました2年ほどとおっしゃいますけど、執行部の、副市長に聞こうかな、副市長はどのように期間を思っておられますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) お答えを申し上げます。
 まず、この紛争審査会の審理期間でございますけれども、今理事からお答えをしたとおりでございます。
 特に、県の事務局にお聞きをしておりますと、こういった大きな案件の例はそう多く審議はされていないということもあるようでございまして、なかなか明確な期間、県もなかなか推測しづらいというところ。
 それから、この審理に入ります前に、双方の主張のすり合わせ、こういったものに一定期間かかります。初めて審理が始まりますれば、今後の見込みなりそういったところがある程度見えてくるのかもわかりませんけれども、今のところ定かでないということでございますが、この件につきましては、奥村組様との今後の進め方について合意のもとこの審査会に諮っていこうということを双方で確認させていただいておりますので、それぞれなるべく早く審理が終結するということを奥村組様も望まれておると思いますので、私どもそれに沿った形で処理を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 今副市長からお答えいただいたわけですけど、それではもう一度副市長にお伺いするわけですけど、本市は損害賠償金をどのくらいの期間を想定して、どのような考え方に基づいてどのぐらいの額を主張するのか。立場上、責任のある副市長の言葉を、説明を求めたいと思います。よろしい。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) お答え申し上げたいと思います。
 平成30年6月でございましたが、ちょうど私、当時の担当部長を拝命いたしまして契約解除後の事務処理に当たらせていただきました。その当時から、奥村組様の代表の方々と意見を交えながらお話し合いをさせていただいてまいりました。
 当初から、奥村組様としましては、やはり会社でございますから当然得べかりし利益というのは生じて当然と、こういうことで主張されてまいりました。
 ご承知のとおり、近江八幡市につきましては、建設工事の検証委員会を設けさせていただきまして一定この中で報告をいただいたわけでございますけれども、今般の契約解除に伴ういわゆる逸失利益は極めて小さいと、このようなご判断をいただきましたので、それをもとに現担当理事も含めまして奥村組様と協議をさせていただいたというのが今日までの経過でございますが、なかなかそこの考え方の溝が埋まらないということで、今回第三者のジャッジを得たらどうかということでこの手続に移っていったということでございます。
 したがいまして、私どもといたしましては、やはり今回の違約金に相当する額については極めて小さいんではないでしょうかというところの主張をさせていただくというのが市の立場になろうかなというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 考えはわかりました。この額やからこんだけの何億というのを示せというのは大変無理かもわからん。そのためにも仲裁ということで、わかりましたですけども、十分またご検討いただきたい。
 損害賠償金の財源として、先ほどの項目とも重なるわけでございますけど、財政調整基金を繰り入れると回答されました。
 このことについて、市長はどのように政治的責任を感じておられるのか。抽象的な回答ではなく、具体的に責任ある答弁を求めたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 田中議員の再問にお答えを申し上げます。
 今回の契約解除に伴う賠償金につきましては、大きな庁舎よりも小さな庁舎とすることによって、将来的な巨大な負担を軽減させるものであり、そのための必要なものというふうに考えております。
 したがって、私の政治的責任というものは契約を解除したことによって政治的責任は公約どおり果たしましたので、その点において政治的責任を果たしたと考えております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 前の質問にも出てました、先ほども申し上げましたが、関連がございますが、財政調整基金、本定例会初日の監査報告の額は、基金では38億5,443万6,000円であります。私が財政調整基金で把握している範囲では、幾分か施策に対して充用に使える基金と認識をいたしておりますが、いま一度財政調整基金の支出や使い方について、益田総務部長から説明をいただければありがとうございます。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 田中議員の再問にお答えをいたします。
 財政調整基金とはということでございますが、基本的に財政調整基金につきましては、地方公共団体の健全な財政運営を確保するために設置している積立金でございます。いわば地方公共団体の一般的な貯金というように理解をされております。
 ただし、どういうときに使うかということになりますと、経済事情の変動による大幅な減収があったときとか、それから災害なり予期せぬ支出に対応するため、それから緊急性の高い経費などに充てること、想定以外の経費が出てきた場合、そういうときに充てることを目的とした基金でございます。
 今議論されています市庁舎整備工事請負契約の契約解除に伴う損害賠償金関係につきましては、財政運営上からいいますと、当該基金を充当することについては基金の目的から妥当というように判断をしているところでございます。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 今、財政調整基金、私ら今日までそのように把握させていただいて、改めて範囲を把握できることができました。
 本当に財政調整基金、大切に使わなければならない基金だと思います。市長の財政基金に対する考えをお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 財政調整基金に対する基本的考え方は、今総務部長から述べさせていただいたところでございます。
 今回の件に関しては、先ほどの再問にお答えいたしましたとおり、将来の大きな負担を軽減するための経費というような理解をしております。
○議長(片岡信博君) 田中好君。
◆22番(田中好君) 決して本市の財源は湧き出ているものではありません。市民の皆さんの大切な大切な税金、血税であります。財源は、いつも申し上げておりますように、あらゆる施策に満遍なく活用すべきものでありまして、まして今や新型コロナウイルス禍の中に失業された方や厳しい経営を余儀なくされている方、そして日々苦しくつらい生活を強いられている方々もこのコロナウイルスの関係でおられます。
 しっかりとかじをとるのが行政、執行部の役目であると思っております。十分に認識をしていただきたく存じます。財政調整基金、使うときには基金を取り崩しての使い方に財政破綻の可能性もあり、危惧するものでもあります。どうか第2の夕張にならないためにも、私ども議員もしっかりとチェックをして監視をして、議会として、議員として努めていく、このことをお約束させていただいて、質問を終わらせていただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 以上で田中好君の個人質問を終わります。
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