録画中継

令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月9日(水) 一般質問
大川 恒彦 議員
(1)地域の開発行為について
(2)西部承水溝の現況について
(3)国道477号の現況について
(4)遺族会の今後の在り方について
◆7番(大川恒彦君) 皆様おはようございます。本日、朝一番の質問者となりました。いつもお世話になっております、議席番号7番、創政会の大川恒彦です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。
 今の新型コロナウイルス感染症ですが、まだ衰える気配もなく、猛威を振るっておりますが、このウイルスは自分自身では増えることができず、粘膜などの細胞に付着して体内に入り込み、増えていくみたいです。
 ウイルスは健康な皮膚からは体内に入り込むことはできず、表面に付着するだけだと言われておりますので、流水と石けんでの手洗いや手指消毒用アルコールにより感染力を失わせることができると言われております。
 また、感染経路の中心は飛沫感染及び接触感染ですので、人と人との距離を取り、外出時にはマスクを着用し、家の中でもせきエチケットを心がけ、さらに家や事務所の換気を十分にし、十分な睡眠を取るなど、自己の健康管理をしっかりすることで、自己のみならず他人からの感染を回避するとともに、他人に感染をさせないように徹底することが必要かつ大事であります。
 以上のことを励行することにより、一人一人にできる新型コロナウイルス感染症を予防する最大の対策でありますので、皆様方の徹底をよろしくお願い申し上げます。
 それでは、発言通告書に基づきまして、大きく4点の個人質問を分割にてさせていただきます。
 項目の1つ目は、地域の開発行為、2つ目は西部承水溝の現況、3つ目は、国道477号の現況、4つ目は、遺族会の今後の在り方についてですので、当局のご回答よろしくお願い申し上げます。
 まず、1つ目の地域の開発行為について質問をさせていただきます。
 現在、市内では都市計画法に基づきまして幾つかの開発行為が進められております。そうした中、都市計画とは都市の将来あるべき姿を想定して、そのために必要な規制、誘導、整備を行い、都市を適正に発展させるための方法や手段であることとされております。
 また、開発行為とは、都市の健全な発展と秩序ある整備を実現するためとなっております。
 このことから、現在に至るまでの開発行為は、各地域の将来を見据えた利便性、発展性、また活性化及び経済効果など、豊かなまちづくりの促進と踏まえ、公共施設の整備と併せてゆとりと潤いのある良好な市街地を形成するための開発行為であるものだと思っております。
 しかし、何点か疑問に思うことがありますので質問をさせていただきます。
 以前から現在に至るまでの開発行為は、該当開発区域内のみの開発であり、開発行為ありきで進められてきているように思われます。
 せっかくの開発行為でもありますので、もう少し全体像を見据えた都市計画及び地区計画の策定、また詳細計画の作成が必要ではないかと思います。
 その一つに、開発区域内の規制及び諸条件をクリアできれば開発行為の許可を出されておりますが、その反面、開発区域外周辺の道路及び排水路等におきましては、現状の課題等に対しましてあまり考慮はされておらず、周辺地域の環境整備等が後追い、また追いついていけていないように思われます。
 つきましては、都市施設の整備等、町全体が開発行為と共存して効果的な発展をしていくためには、行政としてどのように将来像を見据え、計画を立て、取り組み、そして開発行為の許可を出すべきなのか、方針と当局のお考えをお伺いします。
 また、このような将来計画及び設計の取組や実施等については、どのような形の方向で進まれているのか、併せてお伺いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。
 大川議員の地域の開発行為について、都市施設の整備と町全体が開発と共存して効果的な発展をしていくためには、どのように将来を見据え、計画を立て、取り組み、許可を出すべきなのかに対しますご質問にお答えを申し上げます。
 市の都市計画につきましては、近江八幡市第1次総合計画に定めます将来の町の姿、「人がつながり 未来をつむぐ 「ふるさと近江八幡」」の実現に向け、その基本目標である時代に合った安全・安心な生活基盤を築き、次世代への礎を築くため、国土利用計画、近江八幡八日市都市計画区域の整備、開発及び保全の方針、市の個別計画等に基づき、より安全・安心なまちづくりとともに、地域活性化に向けた将来のまちづくりの指針として、都市計画マスタープランを策定し、取り組んでいるところでございます。
 また、将来計画、設計の取組及び実施等について、どのような形、方向で進まれるのかにつきましても、市の上位計画及び個別計画等との整合を図りながら、都市計画法及び市の開発許可審査基準等にも、良好な市街地を形成するための環境の保全、災害の防止、通行の安全、事業活動等の効率化に考慮した道路、排水施設、公園、その他公共の用に供する空き地の適切な配置を行うための基準が定められておりますので、これらの基準に基づき適正な審査を行い、より安全で安心なまちづくりに努めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 計画の実効性についてですが、都市の健全な発展と秩序ある整備を図っていくためには、先を見据えた取組が必要であります。
 そうした中、計画を実現に近づけていくためには、数々の問題点、課題があろうかと思いますが、目標達成のためにはどのような取組、対策をなされているのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) おはようございます。
 大川議員の再問にお答えをいたします。
 さきにも述べましたとおり、時代に合った安全・安心な生活基盤を築くことを念頭に、市の上位計画、都市計画法及び開発許可、審査基準等を遵守し、対応しているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 開発事業に対します行政指導についてですが、民間事業の地元に対しての開発事業の情報開示でありますが、ある程度事業が具体化、また開発申請を提出する段階ぐらいでお話があります。しかし、寝耳に水で、事業展望や周辺の諸課題など地元としての意向とはかけ離れており、受入れ難い場合があります。
 行政としては、法に基づき、広報等によります周知、通告はされてはおられますが、事業者の事業についての事業計画及び内容等をもっと早く広く知れ渡るように地元に対しての事前協議及び事業説明等のお願いをいたしたいのですが、指導はどのようにされているのか。
 そして、事業者の地元との合意形成はどのようにあるべきなのか、お教えを願います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 地元に対しての開発事業の情報開示につきましては、開発事業における手続及び基準等に関する条例により、標識の設置及び周辺住民の方々への説明について規定されております。
 説明会等時期につきましては、事前申請等、市への申請書類を提出後、開発内容を表示した標識の設置後となっております。
 また、地元との合意形成については、特に定められておりませんが、事業者が誠意を持って対応するよう指導を行っているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 地元の意向についてですが、地区計画とは、住民の合意に基づいてそれぞれの地区の特性にふさわしいまちづくりを誘導するための計画となっております。しかし、現実は土地の権利者及び関係権利者の土地利用の合意を両者が得たものであり、地元住民の開発意向とは少しずれがあるように思われるのが現状でございます。
 開発事業を計画どおりに変更なしで、少しでも早く進めていきたいのは分かりますが、地元の声であります意見、また要望等を反映させるためにはどのようにすればよいのか、お教えを願います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 事業計画への地元住民の方々のご意見、要望を反映するためには、出されております意見、要望等を集約していただいた上で、事業者と協議をしていただくこととなります。
 市としましては、事業者に対しまして真摯に受け止めていただき、可能な限り対応を図るよう指導してまいります。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 これからも開発が進むと思いますので、夢、期待の持てる開発となるよう指導をよろしくお願いします。
 次に、2つ目の西部承水溝の現況について質問をさせていただきます。
 以前にも質問をさせていただきましたが、西部承水溝及び北里幹線排水路でありますが、上流側他学区開発地からの雨水排水の急激な流入を危惧している中、ご存じのように、現在近隣におきまして大型宅地開発事業が進められようとしております。
 地元住民にとりましては、開発地には調整池ができるものの、台風等による大雨及び長雨による雨水が開発地域から急激に排水され、流入してくることによる増水で、近隣への冠水及び浸水などの内水被害を非常に不安視されております。
 本来、承水溝及び幹線排水路は、農業用排水路でありまして、排水路としての排水勾配もほとんどなく、流下能力は低く、また琵琶湖の水位とじかに影響を受けるため、貯留することによる遊水被害など、排水機能等におきましていつも心配をされております。
 また、上流側他学区でここまで開発が進むことは想定もされておらず、治水のことはあまり考慮はされていなかったと思います。
 しかし、現実的には、上流側他学区で開発が進み、宅地化されたことによる雨水の排水が急激に流れ込んでくることや近隣で新たにたくさんの宅地ができることによる排水路としての能力及び容量等について、機能が果たせるかなどが強く懸念されております。
 そして、特にここ近年では、以前とは違い、降雨によります水位上昇は非常に早くなったことがすごく気にかかるところでございます。
 昨今の気候変動の影響によりまして、日本中の河川、排水路等が氾濫するリスクがますます高まってきており、どこで起きても不思議ではない状況ではありますが、水害を確実に少しでも小さくするためには、具体的な事業計画を作成し、安全に対します対策を講じることが大事であると思われます。
 つきましては、上流側他学区開発地からの雨水流入、また近隣で大型宅地開発を行うことに伴います雨水流入など、承水溝及び幹線排水路に対します排水能力及び機能としての安全性を地元に対して説明をしていただく必要があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。
 また、昨年度に近畿農政局によります機能診断調査に入られると聞いておりましたが、調査進捗具合及び診断結果の内容等はどのようになったのか、お教えを願います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) おはようございます。
 大川議員の西部承水溝の現況についてのご質問にお答えをいたします。
 西部承水溝におきましては、昭和40年代後半から昭和50年代前半にかけて、土地改良事業で整備され、およそ45年が経過する施設でありますので、補強対策が必要な状況であると認識をいたしております。
 西部承水溝の機能診断結果は、経年劣化による鋼矢板の腐食等が進行している状況であり、S-2、補強を伴う工事により対策が可能な状態の評価となっているというふうに近江八幡西部土地改良区より報告をいただいておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) すみません、この排水能力や機能に対しての説明はしていただけないんでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 排水能力や機能につきましては、経年劣化等によりまして鋼矢板等の腐食が進行している状況でありまして、非常に補強を行う必要があるということでございますので、それにつきましての診断等につきましては、西部土地改良区で行われておるということでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) そうすると、土地改良区に直接聞かせていただいたらいいということですね。ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 治水についてですが、この排水路は農業用排水路でありますので、農政サイドの所管となりますが、上流側他学区住宅地からの雨水排水及び近隣開発地からの雨水排水も流入します観点から、土木サイドとしての治水対策はどのように考えておられるのか、以前にもお聞きしましたが、もう一度お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 土木サイドにつきましては、産業経済部と共に、県の流域政策局及び水資源機構に対し西部承水溝の現況説明をし、課題について協議を行ったところであります。
 今後も、産業経済部と連携してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありますか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 住民が安心できるよう、早急の治水対策を講じていただけるようよろしくお願いします。
 再問をさせていただきます。
 開発地の雨水の排水計画についてですが、田んぼであったときと同じように、上流側の開発地の雨水及び近隣開発区域内の雨水は、従来どおり承水溝及び幹線排水路に流入をされております。
 しかし、農業用排水路であり、普通河川ではありませんので、目的外の他目的使用に当たると思いますが、何を担保に許可を出されているのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のように、農業用排水路である場合は、事業者が管理者である土地改良区と協議していただき、流入を許可されたことを確認した上で許可することとしております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 利用者負担についてですが、土地改良区の施設を利用し恩恵を受けておられる組合員さんには賦課金が課せられております。
 そうした中、開発をされて造成地となった土地の場合におきましても、従来どおり雨水は承水溝及び幹線排水路に流入しており、便益を得られておりますが、受益者負担金などの排水負担金はどのようになっているのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 干拓地の土地改良区においては、土地改良区中の宅地や農業用施設以外の多目的な施設について、排水機費用として排水負担金や使用料などの名目で土地改良区が費用徴収をされておられます。
 しかしながら、直接排水機による排水処理を行わない土地改良区につきましては、市民等に排水負担の徴収はされておりません。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) 再問させていただきます。
 施設の維持管理を行っていくためには、必要な経費の基となっておりますが、なぜ負担金の徴収をされていないのか。
 また、同じように便益を得られておりますので、利用者間に不合理性を感じさせない意味におきましても、使用料の制度化が必要ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 大川議員の再問についてお答えをいたします。
 市といたしましては、承水溝や排水路は土地改良区の財産であることから、使用料の制度化についてはできかねます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 以前にもお尋ねをしましたが、承水溝、また幹線排水路の現況及び計画の事業化に向けてですが、ここ近年の異常気象等によります集中豪雨、また上流側の開発地からの急激な雨水排水並びに近隣におきましての大型宅地開発化など、雨水排水等で当初の想定とは環境条件が大きく変わってきており、今後もいろいろな変化が考えられます。
 また、河道内の堆積土のしゅんせつの実施、そして護岸の軽量鋼矢板におきましても経年劣化によります腐食等が著しく進んできておりまして、事態は刻々と変化をし、進行していっているのが現実でありますが、そうした現状の中、地元民といたしましては、早急の改修、改良をお願いいたしたく、以前から要望を出させていただいてはおりますが、現実的には大きな進展が全然見られません。
 自然環境や周りの地域環境が大きく変化をしていっている中、昨年度に詳細設計及び事業化に向けての実施計画の策定を行うと聞いておりましたが、改修計画の内容、スケジュール等が明確に出てきませんが、どのようになっているのか、お教えを願います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 大川議員の再問についてお答えをいたします。
 県営事業の実施までの一連の流れは、土地改良区による調査を行い、事業計画を策定するということになります。
 県営事業化決定、負担割合の決定、土地改良区内での合意形成の後、事業計画について農政局のヒアリングを経て、土地改良区が事業採択申請書を農政局に提出をされるということとなります。
 それによりまして、事業が採択をされれば県により工事が進められるということになります。
 採択におきましても、優先度が考慮されることとなることから、西部承水溝につきましては、事業計画の策定まで終えられているという状況であります。
 今後も、事業化に向けまして土地改良区を支援してまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) 再問をさせていただきます。
 先ほど、今も聞かせていただきましたが、当局と県、国とは連携を図っていただいており、また土地改良区とは支援をしていただいておりますが、今後少しでも早く計画化、また事業化にしていただくためには、どのように見通し、計画を立てていくべきなのか、方針及び取組等についてお考えをお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 先ほどの再問のとおり、改良区と連携をいたしまして、国と県に対しまして早期の事業化が実現できますよう働きかけをしてまいりたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 今後も、上流側、また近隣で開発が見込まれているみたいですので、地元の声をきちんと受け止めていただき、早急の排水路改修事業の着手を期待します。
 再問をさせていただきます。
 現在の体系についてですが、1つ確認をさせていただきたいのですが、行政当局と土地改良区との公共事業におけます役割分担及び協力体制など、業務の関連性や連携についてですが、現在はどのような形になっているのですか。
 また、今後、より一層の関係及びつながりを強化するためにはどのようにしていくべきなのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 西部承水溝の改修につきましては、土地改良区、県及び市の3者で事業内容や費用負担の検討を行い、事業実施に向けて協議を行うことになります。
 特に、土地改良区は、地元調整や事業計画の策定など重要な役割を担っていただくこととなります。
 また、事業採択については、国が判断されることになりますので、例えば県営事業で事業が採択されますと、工事については県が事業主体となって施行されることになりますので、協力体制については言うまでもありません。
 今後も引き続きまして、土地改良区、県及び市の3者で情報共有や連携を図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 双方が一体となり、よりよい地域となるように環境保全対策に努めていただき、地域の発展に寄与していただけるようよろしくお願い申し上げます。
 次に、3つ目の国道477号の現況について質問をさせていただきます。
 この国道は、三重県四日市市を基点として、近江八幡市など2府3県を経由して終点の大阪府池田市へとつながっております一般国道です。
 平成5年4月1日に一般国道路線の指定施行により、国道にと昇格をされました三桁国道でありまして、道路管理者は経由する府県が管轄ですので、近江八幡市におきましては滋賀県であります。
 県管理の道路ではありますが、少し北里学区内等道路事情について説明をさせていただきます。
 皆様ご存じのとおり、この道路は集落内を通過しており、カーブ、曲がり角が多く、また幅員も狭く、見通しが悪い非常に危険が伴う道路であります。
 かつては市道十王町交差点では赤色点滅信号機が設置してありまして、市道が優先する国道でありました。現在でも、交差点改良が施されましたが、双方に止まれの標識が設置されており、主路線としての扱いは県道以下の存在であります。
 しかし、住民にとりましては大変大事な道路でありまして、生活道路でもあり、また通学路でもありますので、地域の実情からしまして安全性の確保などがいつも話題に上り、課題になっております。
 また、近隣の大型宅地開発に伴います交通量の増加も予想され、安全面を非常に懸念されております。
 そうした中、滋賀県道路整備アクションプログラム2018に示されております国道477号の古川-野村間におきましては、改築事業の事業化検討路線になっておりますが、現在の事業の方向性及び見込み等はどのようになっているのか、お伺いします。
 また、近江八幡市におきましても、令和元年度通学路安全プログラムの中に野村町から北里小学校までの安全対策としての歩道の整備を取組として取り上げていただいておりますが、県との調整はどのような経過になっているのか、併せてお伺いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
〔都市整備部長 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員ご質問の国道477号の現況についてお答えいたします。
 国道477号の野村町から古川町までは、議員ご指摘のように、滋賀県道路整備アクションプログラム2018において事業化検討路線として計画していただいております。
 しかし、この路線は、予算の確保状況、他事業の進捗状況及び地元との協議調整状況により事業化を検討していく路線であり、現在市内で優先して事業進捗していただいているほかの路線や交通渋滞が発生している県道の交差点改良や交通量の多い道路の歩道整備を進めていただいていることなどから、検討段階の路線になっておりますが、野村町から小田町までの歩道整備や十王町の点滅信号の交差点についても整備をいただいているところです。
 今後も引き続き、道路アクションプログラムに掲載されるよう要望するとともに、国道477号整備促進期成同盟会等を通じて要望してまいります。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) おはようございます。
 大川議員ご質問の国道477号の現況についてのご質問のうち、通学路に関する部分についてお答えいたします。
 国道477号の北里小学校と野村町の通学路の区間において、小田神社前交差点から野村町へ向かう一部区間においては、幅員も狭く通学における安全対策についてかねてから課題となっておりました。
 これまで自治会からの要望を受けて、通学路合同点検を実施してきましたが、東近江土木事務所により、同区間250メートルにおいて、今年度中にグリーンベルトを路面標示していただけることになりました。これにより、ドライバーに対して注意喚起ができ、児童の安全確保につながるものと考えます。
 なお、県、地元それぞれから、同区間の道路の拡幅についても協議をしていると報告を受けています。
 教育委員会といたしましても、引き続き通学路の合同点検を実施し、児童・生徒の通学の安全確保に取り組んでまいりますんで、議員のご理解をよろしくお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 県に対しましての働きかけについてですが、野村町から小田町を経由し、北里小学校に至るまでの区間におきましては、小学生の通学路であり、また小田町及び十王町から丸の内町を経由して古川橋を通過する区間は、JR篠原駅などに向かいます通勤通学ルートでもあります。
 しかし、道路幅員は非常に狭く、危険が伴いますので、利用者であります歩行者や自転車、バイク並びに自動車が安全で安心して通れる道路の整備を願っております。
 つきましては、利用者の観点に立った中で、市当局は、道路改築など歩道等の設置整備に対しまして県にはどのように働きかけ、協議をされ、進められていただいているのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 国道477号の野村町から古川町までは、県の道路整備アクションプログラム2013から2018への見直し時に掲載希望路線として要望し、県と何度も協議を重ね、県の道路アクションプログラム2018に事業化検討路線として掲載していただいたところでございます。
 今年度も6月に、国道477号整備促進期成同盟会を通じて近畿地方整備局長へ要望を実施し、11月には知事要望を予定しております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 日野川古川橋についてですが、現在、日野川の河川改修工事が進められておりますが、古川橋につきましては大きな橋梁改修はしないと聞いております。しかし、現状を見ていただいても分かりますように、橋の幅員は狭く、利用者にとりましては非常に危険が伴います橋梁でありますので、通行者の安全を確保するためにも、歩道橋の新設を望んでおられます。
 国道477号の歩道整備等とともに、協議はしていただいているのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 国道477号の歩道整備及び古川橋の歩道橋設置につきましては、先ほど再問でもお答えいたしましたように、県の道路整備アクションプログラム2018に事業化検討路線として掲載していただいているとともに、国道477号整備促進期成同盟会を通じて要望しているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 道路改築等歩道整備事業の促進強化に努めていただきたく、よろしくお願いします。
 再問をさせていただきます。
 近隣の歩道設置整備状況の違いについてですが、北里学区内から見まして、隣接する野村橋から野洲市野田方向、また古川橋を渡った古川町から上野町方向におきましては、歩道整備ができております。しかし、北里学区内及び日野川堤防沿いにおきましては、一部を除いてほとんどが未整備の状態のままでございます。
 安全対策面から考えましても、歩道が連続しているほうが構造上機能もし、道路環境がよくなることは言うまでもありません。しかし、以前から要望も出されておりますが、未整備の状態のままとなっている原因として、何が問題点で、何が課題があるのか、理由をお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 初問でもお答えをいたしましたが、事業化検討路線は、予算の確保状況、他事業の進捗状況及び地元との協議調整状況により、事業化を検討していく路線であることから、県における優先順位が上がるよう、議員におかれましても地域の皆様方と共にお力添え賜り、市としましても引き続き早期に着工していただけるよう県へ要望してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) 再問をさせていただきます。
 今後の事業化に向けてですが、近隣の大型宅地開発等により、地域環境は大きく変化することが予想されております。そうした中、交通量が増えることが予想され、一段と危険が増すことが考えられますので、道路改築等歩道整備事業の早期実現に向けての早急の働きかけ、また計画をお願いいたしたいのですが、再度当局の方針及び取組等についてお考えをお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 議員ご指摘の大型宅地開発によりまして一定の交通量の増加は見込まれますが、入居される方が周辺道路でどの道路を主に使用されるのか、また時間帯もいっときに集中するのか、ある程度分散されるのかによって、状況は変化するものと考えております。
 その状況に応じて、県への要望時、しっかりとその旨を伝えてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 1つ要望でありますが、この道路には通行をする部分におきまして幾つかの障害物があります。特に、丸の内町地先の道路敷には、歩道と車道の境界部分の道路側溝をよけた位置約50センチぐらいのところに電柱が進路方向に数本立っており、自転車やバイクなどが通行に支障を来しております。
 なぜこのような危険な状態のままになっているのか、理由をお教え願いたいのと、安全確保のためにも移設をお願いいたしたいのですが、いかがでしょうか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 丸の内地先の電柱につきましては、もともと国道のり面に立っていたものが線引き前の団地の造成により現在の位置になったものと推測できます。
 電柱の移設につきましては、用地確保の見通しがつくようであれば道路管理者であります県へ要望してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問させていただきます。
 そしてもう一つありまして、野村橋東詰めの歩道の歩行者だまりの中央部には信号柱が立っておりまして、通行者にとっては支障となっており、非常に危険ですので、安全確保のためにも移設をしていただきたいと思いますが、市としての見解をお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 この信号柱の移設につきましては、地元自治会要望の手続をお取りいただきましたら、市から警察へ副申をさせていただきたいと思いますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 障害物や歩道など道路としての未整備部分が非常に多い、危険が大きく伴う道路であります。そして、近隣には住宅地もでき、また別件開発行為の話も聞きますので、交通量がますます増えることが考えられますから、早期の整備改良等に対しますお力添えをよろしくお願いいたします。
 最後になります。4つ目は、遺族会の今後の在り方について質問をさせていただきます。
 現在、遺族会は、全国的に高齢化が進み、組織の存続、施設維持、財政問題など、今後の活動の取組等いろいろな課題を抱えておられます。
 戦争の悲惨さや幾多の貴い命を犠牲の上にもたらされました中、戦没者遺族の福祉の増進、そして平和の尊さを忘れないように長年にわたり遺族会をつながれてこられました。また、戦没者の慰霊及び英霊碑、忠魂碑の施設の維持管理にも努めてこられました。
 しかし、先ほどにも述べましたように、高齢化等によりまして活動の継続は難しくなり、解散を余儀なくされているところもあると聞いております。
 また、そうした中、孫やひ孫、そしておい、めいによります青年部の結成及び育成に取り組まれ努力をされておられるところもあるみたいですが、難しい問題でありましてなかなか解決には至らないみたいです。
 逆に言えば、過去の悲惨さが薄れ、平和になったあかしだと言えるかもしれません。戦後続けてこられました歴史の継承は岐路を迎えているところであります。
 しかし、戦争の風化を防ぎ、平和を語り継いでいくことは、私たち国民に課せられました社会的責務と思いますので、任意団体ではありますが、今後におきます遺族会の存続及び施設維持に対しましてどのように思っておられるのか、近江八幡市のご所見をお伺いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 皆さんおはようございます。
 大川議員の遺族会の今後の在り方についてのご質問にお答えします。
 本市の遺族会の所属する一般財団法人日本遺族会は、英霊の顕彰と慰霊に関する事業、遺族の処遇の向上に関する事業、遺族の福祉増進、遺族の生活相談に関する事業などを実施している法人です。
 近江八幡市遺族会におかれましても、戦没者の慰霊をはじめ世界の恒久平和を願い、今日まで活動を続けてこられたところです。
 戦後75年が経過し、本市においても8割以上が戦争を知らない世代となっておりますが、県遺族会の実施する知覧特攻平和会館をはじめとする次世代戦跡訪問研修事業への市内小・中学生の参加募集の取組など、戦争の悲惨さを若い世代に伝える取組により、改めて平和の尊さを認識し、二度と戦争を繰り返さないための大切な事業となっています。
 また、戦跡訪問研修事業の参加者の感想文は、毎年、本市の平和祈念式で発表いただいているところです。
 こうした遺族会の活動継承のため、近江八幡市遺族会においても、青年部を結成され、孫やひ孫にまでその遺志を引き継いでいこうとされることは大変意義深いことであり、市社会福祉協議会が活動補助を行っているところです。
 また、各学区等に設置されております忠魂碑等の施設の維持管理につきましては、設置者で実施いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 今後の取組についてですが、戦後75年がたち、私たちも含めて戦争を知らない世代が国民の約85%を占めている現在でありますが、これまでの世代が戦争の風化の危惧、恒久平和の尊さを語り継がれてこられました。これからも平和で豊かな時代に生きてこられました世代の方々にももっと積極的に広く、平和国家としての歩み、また未来へと伝え、知らせ続けていかなければなりません。
 遺族会存続が危ぶまれている中、現実には日本は戦争したことを忘れず、知ってもらうためにも、施設維持、戦没者追悼法要、平和祈念式典など、今後平和を継承していくためには、どのように取り組み、運営、伝承をしていくべきなのか、ご所見をお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 本市では、平成22年度から市遺族会や市議会、市社会福祉協議会、連合自治会、民生委員児童委員協議会、赤十字奉仕団の代表の皆様と行政の代表により、近江八幡市平和祈念式実行委員会を組織し、平和祈念式の企画及び実施を実行委員会に業務委託を行い、毎年平和祈念式を開催してきたところでございます。
 本年につきましても、去る8月8日に第11回近江八幡市平和祈念式を総合福祉センターひまわり館において開催をさせていただきました。
 今年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、参列者を制限しての開催となりましたが、戦争の記憶と教訓を風化させることなく、平和の尊さを語り継ぐという趣旨は変わることはございません。
 近江八幡市平和祈念式が、戦争を知らない世代、とりわけ次世代を担う子どもたちにとって、戦争の悲惨さを知り、平和の尊さを考える機会となるよう、市内小・中学校からの折り鶴献呈や平和を題材とした作文発表、市内高校生の事業への参加など、次世代の参加を図ってまいりました。
 今後も、事業内容について、実行委員会の中で遺族会をはじめ関係諸団体と協議の上、検討してまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 平和教育についてですが、今や日本で戦争があったことはおろか、地域に忠魂碑や遺族会の存在すら知らない世代が珍しくない時代であります。
 しかし、今なお世界各地で地域紛争やテロ行為が絶えず、多くの貴い命が無残に奪われているのが現状であります。
 今の日本は、平和で経済発展における繁栄をした豊かな国ですが、今後も平和国家としての継続をしていくためには、子どもたちに戦争の悲惨さ、また平和の尊さを伝えていかなければなりません。
 そうした中、就学前及び学校におかれましては、どのように過去の歴史を伝えられ、幸福の価値観を教えておられるのでしょうか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 就学前の施設では、初めての集団生活であることや発達年齢の幼さから、過去の歴史を伝えたり幸福の価値観についての指導を行うことには難しさがあります。
 しかし、発達に応じて集団生活の中で仲間と支え合うこと、決まりや約束があることに気づき、守ろうとする気持ちを育てていくこと、トラブルなどを通して葛藤する気持ちを経験し、気持ちを切り替えたり友達と折り合いをつけたりすることを大切にしております。
 また、絵本の読み聞かせを通して、道徳心や豊かな感性が育まれるようにと取組を進めております。
 そういった経験を基に、小学校以降の学習を通して、年齢とともに過去の歴史や幸福の価値観について学んでいく姿につながるものと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 大川議員の再問にお答えします。
 教育基本法第2条には、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うとあり、平和に関わる学習も大切な学習の一つであると捉えて、社会科や特別教科道徳、総合的な学習の時間など、教育活動全体の中で児童・生徒の発達段階に応じながら、教科横断的に執り行っております。
 ご存じのとおり、昨年度末より新型コロナウイルス感染拡大防止により休校措置を行ったため、各学校での学習活動が計画していたとおりには実施できない状況があります。
 しかし、感染拡大防止に十分努めた上で、2学期に6年生において、滋賀県平和祈念館を訪れて平和学習を行うことや地域の方から戦争についてのお話を伺うことを計画している学校もあります。
 これらの学習を通して戦争の悲惨さや平和の尊さを学び、一人一人が互いに幸福であるよう努めることが平和な社会になることを感じ取ってくれるものと考えております。
 今年度は、市の平和祈念式も縮小されました。議員がおっしゃるように、今の日本は戦後75年間戦争のない平和な社会と言われていますが、世界各地では争いが絶えない緊迫した状況が続いており、ここ日本においても関係がないとは決して言えません。
 また、実際に戦争を体験した世代が高齢化しており、これからますます戦争や平和についてじかに話を聞き、深く考える機会が少なくなってくると懸念しています。
 しかしながら、全ての国が平和であり、全世界の人たちが幸福であることを願わない人はいません。これからの社会を担う子どもたちが自らの幸福だけでなく、全ての人たちの幸せを願い、平和に寄与する態度を身につけられるよう、各校で工夫しながら学習を進めていきたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 田中角栄元総理の言葉でありますが、平和について、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ないと語られております。
 そうしたことから、私たち国民は、戦争で尊い命を国家にささげられ、戦没者の方々を忘れずに、また戦争の悲惨さと平和の尊さを深く認識し、歴史感覚を一段と磨くことにより、我が国に戦争の惨禍が二度と繰り返さないように、恒久平和が確立されることを祈念するとともに、平和維持が私たちの使命であることを忘れてはならないことを述べさせていただきます。
 また、平和に感謝いたします。
 以上4点の質問に対しまして、最後まで当局のご丁寧なご回答に厚くお礼を申し上げます。今後も活力に満ちた心豊かなまちづくりを目指して、近江八幡市発展のために一生懸命に頑張ってまいりますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げまして、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
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