録画中継

令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月9日(水) 一般質問
北川 誠次 議員
(1)日野川河川改修事業について
   ①現在の事業進捗について
   ②JR鉄橋の設計業務についての進捗について
   ③今年度の事業予定について
   ④墓地移転の進捗状況について
   ⑤堤外民地の買収状況について
(2)竹町都市公園整備事業について
   ①現在の事業進捗について
   ②サッカー場・アクセス道路の供用開始はいつになるのか
   ③今後の計画予定について
   ④財源確保について
(3)農道整備桐原・馬渕一期地区について(黒橋・八木線西向き農道)
   ①現在の工事進捗状況と今後の予定について
   ②財源確保について
(4)国民体育大会について
   ①滋賀県大会の開催について
   ②誘致の競技種目についての強化・支援について
   ③会場となる施設整備について
(5)友好都市について
   ①韓国ミリアン市との交流状況について
◆19番(北川誠次君) おはようございます。創政会の北川誠次でございます。議長のお許しをいただきましたので、ただいまから個人質問をさせていただきます。
 質問は5点でございますが、回答のほどよろしくお願いいたします。
 さて、今年2月、中国武漢より発生した新型コロナウイルスは、瞬く間に世界各国に感染拡大し、日本、滋賀県、当近江八幡市にも現在13名の感染者が発生するなど、この対応にかつてない大変な状況になっております。
 新型コロナウイルスで多くの皆様がお亡くなりになられました。心よりご冥福をお祈り申し上げるものでございます。
 この新型コロナウイルスの蔓延は、今もなお終息の兆しがなく、例年予定されておりました各種事業、イベント等がやむなく取りやめ、縮小等で日常生活に多くの支障を与え、経済活動にもかつてない混迷を来しております。
 また、この対応に、国、県、当市においても多大な出費を余儀なくされており、日常生活が元に戻る、経済活動が元に戻るには相当の時間を要すると言われる一方、今日までの生活スタイル、また人としての生き方までも変えていくことを真剣に考えていかなければならないという事態になっている状況にあります。
 地方自治の原点は、市民の皆様が安全で安心な生活が送れることが一番幸せなことであろうと常々考えているところでありますが、市といたしましても精いっぱいの対応を、手助けをしていただきたいと思っているところです。
 新型コロナウイルス蔓延の一日も早い終息を願いながら、質問に入らせていただきます。
 まず1番目に、西の玄関口にあります日野川の河川改修事業でございます。
 典型的な天井川で、一たび氾濫すれば多くの市民の皆様方に被害を及ぼすと言われております。おととしに発生いたしました台風21号では、日野川は氾濫危険水位を超え、避難勧告が発令される等、危険な状況にありました。
 また、昨年発生いたしました台風19号では、関東、東北、全国各地至るところの河川で堤防の決壊、氾濫が起こり、激甚な被害が発生したところです。幸い当市は台風の進路から外れたため、少しの被害で済みましたが、とても他人事ではないと感じたものです。
 異常気象の関係か、どこで何が起きるか予測できないのが近年の気象状況です。今年の梅雨どきに熊本県で線状降水帯により球磨川の堤防決壊、氾濫で、沿川にお住まいの皆様方に多大な被害を与えました。また、土砂崩れも発生し、多くの命を奪うという大惨事が発生しております。
 復旧作業もコロナの感染と相まって進まない、ままならないと大変なご苦労をされておられる状況がありました。
 これから、当市も台風シーズンを迎える時期に入っており、今年も既に台風10号が発生をしておりますが、予報では今年も多くの大型台風の襲来があると予想されているところです。
 このような中、日野川沿川に住む住民にとりましては、台風が来ると堤防の決壊を心配し、枕を高くして寝られない日々となります。
 日野川河川改修事業は水害から命と財産を守るための事業であり、安全性を早く高めていただきたいという思いは長年の願いでもあります。
 現在、桐原橋前後で工事施工中であり、JR鉄橋付け替えの設計業務はなされていると仄聞しておりますが、現在の進捗状況はどのようになっているのか。
 また、河川工事は冬場となっており、これから工事が始まると思いますが、今年度の具体的な工事内容、堤外地にあります3か所の墓地の移転への取組状況、堤外民地の買収状況について、またこの事業の実施は国、県でございますが、コロナの関係で予算獲得が厳しいと想定されますが、国費に影響があるのかないのかについてお伺いをいたします。
 以上を初問とさせていただきます。回答のほどよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 北川議員の日野川河川改修事業についてのご質問にお答えを申し上げます。
 一級河川日野川は、広域河川改修事業として滋賀県で整備を実施していただいており、整備実施区間は6.6キロメートルで、大畑橋付近から善光寺川まで、現在はJR琵琶湖線の下流にある桐原橋付近まで整備を進めていただいております。
 JR橋梁架け替えの状況ですが、令和元年にJR西日本と協定を締結し、橋梁移設の実施設計を進めていただいております。
 予定では、令和3年度に工事に関する協定締結を目指して進められています。今年度の工事内容ですが、桐原橋下流において低水護岸及び河道掘削と継続して、桐原橋補強対策工事を実施していただいております。
 墓地移転の取組状況でございますけども、現在、竹町と東横関町において墓地委員会を設置していただき、移転に向けての準備を進めていただいているところでございます。
 昨年度より、霊体調査を進めていただいており、墓地の状況把握をしております。
 墓地の移転希望など確認し、移転計画の進捗を踏まえて、堤外民地、いわゆる河川敷にある市有地の買収状況、古川橋から新幹線橋梁部までの未買収地が一部残っておりまして、県において粘り強く交渉を進めていただいておるところでございます。
 最後に、新型コロナで財源に影響があるのかのご質問でございますけれども、現時点ではJR橋梁架け替えについては大規模特定河川事業に採択されており、今後の予算についても事業進捗に影響が出るような情報は国からも聞いていないということを県から回答いただいております。
 本市といたしましても、大変重要な河川でございます。大きな洪水リスクがあることから、一刻も早く改修事業が進むよう、財政措置も含めて期成同盟会を通じ、国、県に強く要望してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 精いっぱい取り組んではいただいておりますけども、遅々として上流へはなかなかいかないもんでございますね。
 再問を1点だけさせていただきますが、堤外民地の買収計画ですが、河川の本流から一定の区間については国費対応でやると、そこから外れた区間から堤防までは県費対応と聞かせていただいておりますが、間違いないでしょうか。
 また、堤外民地は本川が増水し本流からあふれたとき、貯水池なり遊水地の役目を果たしており、堤防を決壊、氾濫から守っているという大きな役割を担っています。
 しかしながら、現況は大木の群生なり竹やぶになっていたり、雑木林、野小屋の構築物もあります。そのような形態から十分にその役目が果たせていない状況にあると考えています。
 先ほどの回答では、堤外民地の買収には相当時間がかかりそうですので、先行として木の伐採なり雑草等の草刈り、構築物の除去等、応急的な措置になりますが、このことだけでも地権者了解の中、実施できないものなのかどうか、お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 北川議員の再問にお答えをいたします。
 堤外民地の樹木についてでございますけれども、県は流れの阻害があるようであれば対応するということを聞いておりますので、県と一度現場を確認させていただきまして、対応していただけるよう要望してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 樹木の伐採につきましては、十五、六年ぐらいになるかと思いますけども、一度していただいた経過がございます。また、早急にご検討いただきまして、堤防に少しでも負荷をかけないような取組をよろしくお願いいたします。
 河川改修事業は、本流の土砂撤去なり堤防の護岸工事はもちろんでありますが、墓地の移転、堤外民地の整理、構築物の撤去などを併せて進めていかなければ上流には進んでいかないわけでございます。
 隣町の竜王町、東近江市の旧蒲生町、日野町も近江八幡市の工事進捗に期待をされておりますが、工事施行は県でございまして、近江八幡市だけの思いではなかなか思うようには進んでいきませんが、一たび氾濫すれば人の命を奪う川でもございますので、日野川期成同盟会との連携も取りながら、事業進捗をよろしくお願い申し上げます。
 次に、2つ目として、新エネルギーパーク整備事業の関連で、竹町都市公園整備事業の中、屋根つき多目的広場については供用開始がなされ、ゲートボール、サッカー等の利用者でにぎわいを見せております。
 今回、特にコロナの蔓延で県外への外出自粛により、余暇を身近なところでとの考え方から、多くの皆様が利用されているのだと思っております。
 次の整備として、議会の請願案件であるサッカー場は現在工事がなされております。いつ頃に完成するのか。
 また、アクセス道路についても1週間ほど前から工事が開始されましたが、供用開始はいつ頃になるのか。
 また、5次計画としてグラウンドゴルフ場、子どもたちが待ち望んでいる児童遊園事業が予定をされておりますが、工事着工はいつ頃に、この事業も国費をいただいての事業であります。コロナの関係で国庫補助金への影響はないのかどうか、お伺いをいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 北川議員ご質問の竹町都市公園整備事業についてお答えをいたします。
 ご承知のとおり、健康ふれあい公園の整備につきましては、全体の工事を5期に分け、整備を行っておりまして、既に第1期工事としてプール棟を平成29年6月より、第2期工事として屋根つき多目的広場を令和元年10月より、また第3期工事としてクラブハウス、園路を令和2年4月より、それぞれ供用を開始し、多くの市民の方々にご利用いただいているところでございます。
 現在の施設整備の状況といたしましては、第4期工事としてサッカー場整備について、3月市議会において契約議決をいただき、4月に新型コロナウイルスの影響で規模を縮小した形でしたが、施工業者による安全祈願祭が執り行われた後、工事に着手いたしました。
 施工内容につきましては、5月から6月上旬にかけて、サッカー場の地盤改良を行い、その後、サッカー場の外周部分の側溝の設置、また暗渠排水管の埋設が完了いたしました。
 現在は、防球ネット及び照明灯の支柱の建て込みなどの作業を行っております。
 工事の工程は、長梅雨の影響で当初より若干の遅れが生じましたが、施工管理者並びに施工業者と協議を行い、作業工程の見直しをかけながら、令和3年1月29日の工事完成を目指しているところでございます。
 次に、公園アクセス道路の整備につきましては、地権者様や近隣住民の方々のご協力によりまして、昨年度、健康ふれあい公園から公園第2駐車場横までの約90メートルの区間について道路拡幅整備が完成したところであります。
 今年度は、昨年度に引き続いて公園第2駐車場横を基点に南進した竹町地先と東横関町地先の交差点までのカーブ部分の約400メートルの道路拡幅整備について、工事を着手したところでございまして、令和3年2月26日の完成を目指しているところでございます。
 また、東横関町地先から県道大房東横関線までの区間につきましては、昨年度に引き続き、約180メートルの区間で農業用水管移設工事を進め、支障物件の移設につきましては今年度中に完了する予定をしております。
 次に、第5期工事の予定としましては、公認8ホール、2コースの天然芝のグラウンドゴルフ場と児童遊戯場などの整備を計画しているところですが、工事はサッカー場整備に併せて施工ヤードの確保の検討を行いながら、今年度中に工事発注を行ってまいりたいと考えており、令和3年度末には健康ふれあい公園全体を完成し、令和4年4月の供用開始を目指して進めてまいる予定をしております。
 国費等財源につきましては、今日まで議員各位の要望活動など様々な国への働きかけのおかげをもちまして、健康ふれあい公園全体の整備にはおおむね順調に財源が確保できている状況でございます。
 しかしながら、道路整備に係る国の社会資本整備総合交付金の財源確保は、コロナ禍以前から大変厳しい状況にあり、今後も予測し難いところではありますが、早期事業完成に向け、今後とも議員の皆様のより一層のお力添えを賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 当初計画よりは少しは遅れておりますが、順調に進めていただいております。児童遊園等は利用される年代が限られておりますので、遅れることにより利用できないというようなことも考えられます。また、計画されている施設が全て出来上がることにより、利用について相乗効果が期待できます。計画どおりの事業進捗に精いっぱいのお取組をよろしくお願いいたします。
 次に3つ目として、農道整備事業桐原馬淵1期について、いわゆる黒橋八木線の西向き先線、西部土地改良区所有の農道でございますが、北里学区、桐原学区の住民にとりましては、市役所や市街地に入る主要な道路でございますが、農道であるため歩道もなく、また路盤も脆弱であります。
 設計用地買収が終わったと聞いておりますが、今年度の事業内容、今後の事業計画、この事業も国費をいただいての実施でございますので、コロナの影響で財源確保に影響があるのかないのか、お伺いをいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 北川議員の黒橋八木線の西向き先線についてのご質問にお答えをいたします。
 当事業は、増加する一般交通量に堪え得る舗装の構築と安全で安心して農作業ができる場所の確保など、農道機能の保全のために農林水産省の補助金を活用して農道整備を実施しております。
 今年度の工事内容につきましては、農水管の移設や道路拡幅部の盛土工などを予定いたしております。
 また、工事期間は揚水期が終わる9月下旬から3月下旬までと短いため、工事区間を古川町から益田町交差点までと益田町交差点から八木町交差点までの2つの工区に分け、工事を実施いたします。工事契約については既に締結いたしておるところでございます。
 来年度以降につきましては、道路側溝やガードパイプなどの道路構造物や舗装工の施工を予定いたしております。
 コロナウイルスによる財源確保への影響につきましては、現在のところ問題はないと感じております。
 令和2年度におきましても、要望額どおり交付決定をしていただいておるところでございます。
 今後とも、工事の施工に当たり、地権者、地域住民の皆様及び近江八幡西部土地改良区のご協力が不可欠であり、本市といたしましても一日も早い農道整備の完了に向けて取り組んでまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 順調に進めていただいておりますが、北里学区なり桐原学区、特に日野川から西にお住まいの皆さんはお待ちかねでございますので、よろしくお願いをいたします。
 1点だけ再問をさせていただきます。
 農道の整備工事とは外れ、市道の新設事業になると思いますが、この農道の西の終点あたりの交通アクセスですが、終点を右折すれば田中江町、江頭町、左折すれば古川橋を渡り新古川、上野、篠原駅とつながっていきます。
 何が言いたいのかと申しますと、この終点から直進で200メートルほど先に国道477号が走っております。国道477号は、当初、日野川河川改修に合わせて法線の付け替えが予定されておりましたが、計画変更がなされ、国道整備で考えると決定され、先送りとなりました。
 現農道を477号まで延長し連結すると、丸の内町、江頭町、十王町、仁保橋のたもとまで車の流れがスムーズになり、篠原駅へ行くにも便利になると考えておりますが、現在は行き先により大回り、遠回りをしなければなりません。非常に使い勝手の悪い現状にあります。
 これらを改修する計画はお持ちでないのか、先の話になると考えますが、お考えをお伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 北川議員の再問にお答えをいたします。
 農道整備につきましては、官庁街通りからの主要な道路となっておりますことから、国道477号に接続することにより利便性が向上するものと考えております。
 また、現在の農道から国道477号を利用するといたしますと、遠回りをしなければならない状況にもございます。
 農道から国道への延長について、国道477号の改良計画に合わせて、今後検討してまいりたいというように考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 今考えるのはまだ早いのかも分かりませんけれども、農道の改修完成後なり、また国道477号の整備計画時にぜひ一考をお願いしたいと思います。要望とさせていただきます。
 次に4つ目に、国民体育大会についてでございますが、滋賀県は2024年第79回大会の開催が内定しているところですが、今年度開催予定であった鹿児島大会が新型コロナウイルスの蔓延により中止となりました。
 国体の開催は日本列島を東、中、西と3地区に区分し、輪番で開催されており、現在では2021年は三重県、2022年、栃木県の開催が決定、2023年、佐賀県、2024年、滋賀県の開催は内定となっております。
 鹿児島から開催内定県である佐賀、滋賀県の両県に、2023年に鹿児島大会を開催させていただきたいとの申出があり、先日、佐賀県はそれを受け入れたことを明言され、報道もされたところです。
 その後、これも報道によりますと、三日月滋賀県知事と日本スポーツ協会長並びにスポーツ庁次長の3者協議が行われたとのことですが、滋賀県の開催についてはどのような状況になったのか、また市としての考え方についてお伺いをいたします。
 加えて、近江八幡市を会場とした国体の正式種目のバレーボールの少年男子、ハンドボールの少年男子、少年女子、軟式野球の成年男子、トライアスロンの4つの競技が内定しておりますが、これらの種目について行政としてどのような強化策を考えておられるのか、お伺いをいたします。
 また、競技場、練習会場については、例えばハンドボールの競技会場である運動公園体育館、あづちマリエート、練習会場の駅南総合スポーツ施設サンビレッジ近江八幡の体育館は、耐久性の面で競技の使用に耐えられないことや用具、備品が不足している等、整備が十分でないと仄聞しております。
 これらの整備については、どのように考えておられるのか、お伺いをいたします。
 50年に一度回ってくるかどうかの大会でありますので、成功裏に終わるかどうかは行政の支援が大きく左右すると考えます。
 以上の質問について市の見解をお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 北川議員ご質問の2024年開催予定の国スポ滋賀県大会の状況についてお答えいたします。
 今年度、鹿児島大会の中止をはじめ鹿児島県知事から2023年での開催希望の打診とそれに対する佐賀県知事の受入れ表明については、議員もご承知のとおりでございます。
 滋賀県としては、8月26日に行われた三日月知事と日本スポーツ協会会長並びにスポーツ庁次長との3者会談において、滋賀県開催は1年延期を正式要請されたことを受け、三日月知事は、新型コロナの問題を皆で分かち合うことは大変重要だが、2024年を目指してアスリートの強化など様々な準備を行ってきている。今日の話を関係者と共有して、県としての考え方をお伝えできるよう少し時間が欲しいとのコメントを発表されました。
 その後、9月2日の自民党県議団との政策協議会において、15日開催予定の県議会9月定例会で考えを示すことを表明されましたが、現在のところ回答を保留されているところでございます。
 また、当案件については各市町へも県から意見照会が出されており、本市としては開催の1年延期に理解を示すが、後年に開催を予定している全ての県での協議の場を持つなどの配慮を求めたところであります。
 地元滋賀大会での活躍を目標に準備している選手の方々には1年延期は受入れ難いことかと存じますが、滋賀県開催の大会だけでの好成績を願うものではなく、滋賀県大会での活躍はもちろんのこと、全国や世界の主要大会においても滋賀県の選手が活躍、より躍動できるよう環境を整えることこそがスポーツ振興につながっていくものと思うところではございます。
 次に、市内で開催予定の4種目、バレーボール、ハンドボール、軟式野球、トライアスロンの強化策については、例えばハンドボールでは毎年市ハンドボール協会と市教育委員会の共催で体験教室を開催しており、昨年度は前期、後期の教室で延べ200名を超える多くの参加者があり、次世代の選手の育成に努めているところであります。
 また、トライアスロンでは、毎年、びわ湖トライアスロンin近江八幡を開催されており、全国的にも知名度が上がってきております。
 そのほかの種目につきましても、協会から、今後優先的に大会を開催し、選手強化を図っていきたいとの申出をいただいている状況であり、こうした競技団体や選手の熱意に応えるべく、市といたしましても各スポーツ施設の整備や国スポ運営等の計画をきめ細かく進めていかなければならないと考えているところであります。
 今後は、各種目の協会と連携支援に務め、この競技といえば近江八幡と言われる聖地となるようハード並びにソフト整備の充実を図るとともに、来る国民スポーツ大会への機運を盛り上げてまいりたいと存じます。
 最後に、各競技会場、練習会場の整備状況についてでございますが、平成30年度の中央競技団体正規視察で受けた各施設整備への指摘、要望事項に基づき、順次整備を進めています。
 今年度は、ハンドボールの会場として予定されているあづちマリエートについて、今月中旬に防球対策工事、これは防球ネットと防護ネットの施工工事でございますけども、を完了する予定でございます。
 加えて、国スポ開催の1年前には、プレ大会も控えており、野球場や体育館整備など計画的に行うことはもとより、将来の本市のスポーツ振興も見据えた最善の整備を行っていきたいと考える次第であります。
 また、用具、備品につきましては、現在県の第2次競技用具整備計画調査が行われており、各協会と協議連携しながら、整備を進めていく予定をしております。
 いずれにいたしましても、国民スポーツ大会滋賀県開催までには、本市を訪れる選手団をはじめ応援にお越しになる全ての方々に、近江八幡市らしいおもてなしと感動をいただける会場となっていることを目指しながら、着実に準備を進めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 開催はどうも1年間延びそうなような感じでございますけども、前回、滋賀県では1981年、昭和56年に第36回大会がびわこ国体として開催されております。
 当時、近江八幡市では、軟式野球、高校女子バレーの競技が主会場となりました。当時は、官民一体となって取組がなされております。行政としては、選手皆様の受入れ体制として、国体のためだけではありませんが、迎賓館となる文化会館の建設、競技場となる運動公園の整備、軟式野球場、体育館の新設がなされたところでございます。
 強化種目としては相撲競技を選択され、全国から有望な選手を市の職員として採用して対応されております。
 一方、市民の皆様には参加選手の宿舎となるようなホテルが十分確保できないことから民泊となり、その受入れにご尽力いただき、また会場までの選手輸送に自治会を挙げての対応をもって支援をされたという経過があります。
 現在、そのような時代からは大きく変わっており、今の時代にはそぐわないとは思いますが、官民一体となって対応しなければとの意気込みだけは持たなければと考えております。
 近江八幡市は、議員提案でスポーツ推進条例を制定しております。これに恥じないようにスポーツの振興なり、また施設整備、選手強化の施策に強力な支援をよろしくお願いをいたします。これは要望とさせていただきます。
 次に5つ目、最後になりますが、近江八幡市の友好都市韓国ミリアン市との交流状況でございますが、外交問題でございますが、慰安婦問題、ホワイト国からの格下げ、元徴用工の問題、防衛に関する提携、韓国での日本製品不買運動等々、隣国韓国とは日本はかつてない戦後最大の険悪な関係になっております。
 このことで、民間交流まで支障を来していると言われておりますが、以前、近江八幡市、東近江市、竜王町、日野町、それぞれの議会及び民団湖東支部の有志が集い、日韓両国民相互の理解と認識を深め、親善交流を図ることにより、両国の繁栄に寄与すると、1977年から2013年まで活動をされておりましたが、2013年を最後に発展的解消がされたという経過もあります。
 現在、当市が友好都市を締結しておりますミリアン市との交流状況はどのようになっているのか。
 韓国のニュースを見ると、大統領の指示で契約解除を促されているとも聞いておりますが、どのような状況にあるのか、お伺いをいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 北川議員の友好都市韓国ミリアン市との交流状況につきまして、ご質問にお答えいたします。
 大韓民国慶尚南道ミリアン市とは朝鮮通信使が縁で1994年12月1日に盟約締結を行い、以来職員の相互派遣交流やスポーツ交流など様々な交流を行ってまいりました。
 近年の本市のミリアン市との交流状況につきましては、2016年の第40回水郷の里マラソンにおいて、ミリアン市の選手団が参加されて以降、公的な派遣交流は行っておりません。
 一方、昨年4月に本市の絵画愛好サークル八美会がミリアン市で開催されました地域郷土芸術祭「密陽川文化芸術の小路展」に作品12点を送るなど、市民相互の交流としては現在も続いております。
 しかしながら、昨年、日韓両国の政治的、経済的状況に基づき、ミリアン市から姉妹提携を解除したいとの意向がありましたが、本市といたしましては、市民の交流を中心に姉妹都市提携を続けていきたい旨、ミリアン市に伝えております。
 昨今のコロナ禍の中、派遣交流や両市のイベント等への参加など、難しい状況にはありますが、今後もミリアン市との姉妹都市関係は先方の意向並びに状況を踏まえ、継続してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 北川誠次君。
◆19番(北川誠次君) ありがとうございました。
 歴史問題から貿易問題、外交問題と、今、韓国との関係は最悪となっております。そのことが民間交流に近い友好都市としてのお付き合いも難しくなっているようでございますが、身近な隣国と仲よくすることが世界の平和、平和な日本を創る第一歩と考えます。
 両国の利害が絡み合い、大変難しい問題ではございますけども、両国が以前のような良好な関係になることを願いながら、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で北川誠次君の個人質問を終わります。
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