録画中継

令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月9日(水) 一般質問
檜山 秋彦 議員
(1)新庁舎建築設計計画について
(2)旧市民病院跡地の利用計画について
(3)安土小学校改築計画について
◆23番(檜山秋彦君) 日本共産党の檜山秋彦です。個人質問を分割方式で行います。よろしくお願いします。
 私の前に何人かの質問者が災害問題に触れて質問をされました。誠に災害は忘れた頃にやってくると言います。繰り返し、議場でも論議するべきでありましょう。
 先日、お隣の福井でマグニチュード5の地震がありました。福井市に住む私の娘の子は小学校6年生で、クラスの教室にいましたが、余震が来た段階で泣き出したといいます。
 地震は突然やってきます。マグニチュード6強でも潰れる可能性があるという耐震調査で指摘されたこの庁舎の地震対策を長きにわたって放置した前市政の尻拭いをしてでも。
 たとえ3年間のためだけであっても必要な予算を、職員と市民の命を守るために耐震工事を行う、拠出して耐震工事を行うという市長の英断に私は賛成します。
 そこでまず、新庁舎建築設計計画についてお尋ねをします。
 この7月の広報お知らせ伝言板で、市庁舎整備基本設計業務委託業者選定委員会で、最優秀提案事業者に滋賀県建築設計監理事業協同組合が選ばれ、市がこれと契約し、来年7月にかけて基本設計業務が行われるとの記事が掲載されました。
 市長は就任以来、庁舎建設については特に市民の声を重視する姿勢を貫かれ、市議会の庁舎整備特別委員会をはじめ市民代表参加による市庁舎整備基本計画策定委員会、若手職員のこれからの市役所創造委員会など、意見聴取を積み重ねてこられました。
 そこで以下の2点についてお尋ねします。
 まず、7月18日の公開審査会で優秀賞に決まった新庁舎外観イメージ図は、ある程度出来上がり予想図を暗示しているのでしょうか。それとも、出来上がり予想図とは無関係なものなのでしょうか。
 さらに、今後基本設計、実施設計と進めていく過程でも、市民代表の参加による委員会の設置をするべきではないかと思いますが、見解を伺います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 檜山議員お尋ねの新庁舎建設基本計画に関する質問にお答えを申し上げます。
 市庁舎整備基本設計業務の業者選定において採用したプロポーザル方式は、本業務に対する想像力や技術力、経験に基づく専門家としてのノウハウなどを問うものであることから、技術審査に提出された提案書のイメージ図の評価を行ったものではございません。
 したがって、イメージ図どおりに建設されるものではないことをご理解いただきますようお願いをいたします。
 基本設計は、今後事業者の提案を基に周辺環境との調和などを踏まえ、庁舎の外観や配置場所、間取り、将来的な維持管理コスト等の検討を行い、総合的に決定していくこととなります。
 次に、市民代表の参加による委員会の設置についてでございますが、市庁舎整備に係る事業としては、平成23年以降取り組んできたアンケート調査や各種計画、構想などを分析し、市民の普遍的ニーズを平成30年度に基礎調査としてまとめております。
 この基礎調査を踏まえるとともに、広く市民のご意見をお聞きしながら、新たな基本方針としてまとめたものが昨年度に策定した市庁舎整備基本計画となります。
 今後、基本設計をまとめるに当たっては、引き続き市民のご意見を広くお聞きすると同時に、庁内においては日々の業務を通じて市民からの要望や意見等を共有しております若手職員を中心としたワーキンググループを設置したところでございます。
 各グループにおいては、市民サービス系のワンストップサービス、福祉サービス系のワンストップサービス、行政機能配置、働きやすい職場という4つのテーマで議論を行い、具体的な内容の検討を進めることとしておりますが、ワークショップの開催等により、さらに市民の意見をお聞きする場を積極的に設けてまいりたいと考えております。
 なお、基本設計の進捗や内容につきましては、広報やホームページで公表するほか、市庁舎整備等特別委員会への報告を行い、広くご意見をいただけるよう努めますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 庁舎建設について、これまでの経過を振り返りますと、さきに2016年2月に前市長の下に策定された庁舎整備等基本計画では、床面積2万1,000平方メートルの中に市内3つ目の図書館や子育て施設、福祉施設を包含した建設費総額95億円もの計画が立案され、今使っている施設は取り壊して更地にして売るという株式会社近江八幡を標榜する前市長ならではの提案があったのです。
 それが、当然のことながら2018年市長選挙の最大の争点となり、床面積9,000平米、45億円規模の庁舎を提案した小西市長の誕生となりました。
 壮大な市税の浪費と各所の市有地の喪失が食い止められたことは、市民の良識のたまものであったと思います。
 この経過から見て、この先基本設計、実施設計の各段階でも可能な限り市民の意見を広く聴取する手法を尽くしていただきたいと、私は希望しております。
 そこで1つ、私に寄せられた意見を紹介します。
 それは、庁舎の向きに関するものですが、現庁舎の4階から八幡山が見えます。比較的西のほうから見ると見えます。小学校、中学校の校歌に歌い継がれてきた八幡山は、とりわけ八幡学区の皆さんにとっては朝に夕に仰ぎ見る元気の源であります。その八幡学区の方から、八幡山に正対する今の庁舎と同じ向きに新庁舎が建たないものかというご意見がありました。
 実は、八幡山の頂上付近が最近姿を変えています。本丸付近はこれまでどおり、こんもりと樹木に覆われていますが、西の丸とその直下の西の丸の石垣が庁舎の4階から眺望できます。これがその写真です。これは、おやじ連という年金世代の皆さんが日牟礼八幡宮やロープウエー会社の協力を得て灌木を伐採されたからであります。
 そして、その西の丸から市街を見下ろした写真がこれです。城は天守閣があればそれにこしたことはありませんが、ないときでも石垣さえ眺望できればその存在感は圧倒的に違います。
 私は、許されるならばロープウエーの頂上駅より上に自生している雑木を切って、本丸の石垣も露出させれば、往時をしのばせるすばらしい景観が現れると思います。
 秀次が築城した頃は、山麓から山頂まで三角錐の山肌があらわになっていて、その上に壮大な石垣と秀麗な本丸、少し離れて左のほうに西の丸と出丸の白壁と瓦屋根が見えたに違いありません。
 おやじ連の皆さんの作業が進めば、さらに石垣が鮮明に現れるでしょう。ぜひ新庁舎からこの山が眺められるようにしてほしいというのは、近江八幡市の原点と言うべき八幡山城に思いを寄せる市民の共通の声ではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 感想があれば述べていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 檜山議員のご質問にお答えさせていただきたいと思います。
 庁舎の配置につきましては、先ほどもありましたとおり、事業者の提案を基に、今後検討を重ねていくこととします。事業者が、現在出しております提案書とは、今、檜山議員がおっしゃった内容は異なるものでございます。まず、提案事業者がどのような意図を持って、どのような検討の結果、そのようなものを出してきたのかを確認した上で、今後検討していくことになります。
 ただ、八幡山ということを特に意識するものではなく、やはり官庁街において庁舎がどうあるべきかということを風景計画と併せ検討していく必要があるというように考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 彦根城が観光客数が大きく伸びているそうです。日本の近世の姿と風習が色濃く残る滋賀の湖北、湖東地域は、内外を問わず注目を集めています。本市もぜひ八幡山城ばかりでなく、信長の安土城、佐々木六角の観音寺城、柴田勝家の瓶割山城、平安時代のいわれの残る水茎岡山城など、史跡の山々に抱かれた歴史都市であることを意識して、庁舎の向きも考えていただきたいと願うものであります。
 次の質問に移ります。
 旧市民病院跡地の利用計画についてであります。
 前市政の下においては、土地の売却または賃貸も視野に入れながら、民間業者のマンション建設などが計画されたりしていました。明確に市民広場を打ち出されたことを歓迎します。
 しかし、小西市政においても、開発は民間業者が請け負うと聞いています。小西市政では、前市政と手法においてどう違うのか、その違いを明確にお示しください。
 また、この市民広場の整備計画を年次的にお示しいただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
    (何かを呼ぶ者あり)
 ご静粛に。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 檜山議員お尋ねの旧市民病院跡地の利用計画についてお答えいたします。
 まず、前計画におきましては、にぎわいのある官庁街の推進として、病院跡地は官庁街エリアにおける交流創出ゾーンとして位置づけ、土地活用や市場調査などの検討を進めているとの説明が、平成29年12月定例会でされております。
 ただし、その時点では具体的な整備方針は決定されていなかったと認識しております。
 現計画におきましても、官庁街ににぎわいが必要という市民ニーズを継承しておりますが、その役割を庁舎が担うべきとは考えておりません。
 庁舎は行政機能に特化し、官庁街にある旧市民病院跡地には商業活動よりもむしろ多様な市民交流、イベント、取組などができる市民活動の中心の場としての市民広場を整備したいと考えております。
 市民広場の整備の進め方につきましては、広く市民の皆様のご意見やアイデアを募りながら、具体的な整備内容を検討してまいります。
 現在、広報や市ホームページ、新しい市庁舎Timesで意見募集を行っているところでございますが、このほかにも様々な方法で広く市民の意見を積極的に収集し、基本設計に反映することとしております。
 基本設計の進捗に合わせ、市民広場の整備案やその後の進め方などにつきましても、随時お示ししていきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
 また、市庁舎建設と同じ業者が旧市民病院跡地の整備を請け負うことになるのかとのことでございますけれども、市民広場の整備につきましては、市庁舎整備事業とは別途実施することになりますので、ご承知おきいただきますようお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 市民広場の範囲でありますけれども、南北の横に、つまり東西に延びております2車線道路、中央分離帯つきの道路を含んで、さらにその西の商工会議所の北側の空き地までを含んだその一画全体が市民広場のアイデアを募集する区域になると。
 したがって、庁舎に向かう道路等のアイデアもその中に含めて提案を求めていると。こういうことになるのでしょうか。
 それから、広く市民の意見を募集するということになると、雑多な意見や相反する意見が衝突する意見も出てくるというふうに考えます。これらを集約していく、そういう協議機関が必要になると思います。それについては、現時点で何らかのことを考えておられるのでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えいたします。
 現在、意見募集を行っております市民広場につきましては、今ご指摘のありました区整東5号線、それから保健所跡地までも含めたいろいろなご意見をいただこうというふうに考えております。
 ただ、その意見を踏まえて、どのように整備していくのかというのもこれからの検討になっていくというふうに考えております。
 また、その検討において新たな委員会等の設置を考えているのかということでございますが、現時点においては、その衝突する意見というものが全て整理されているわけではございません。現時点においては、まだ9月号の広報紙で出したばかりでございまして、5件程度のご意見をいただいているところでございます。
 それらの意見を全て整理した上で、さらに市民の意見をお聞きする場として、先ほども庁舎の設計の中でもありましたけども、ワークショップの実施であったりとか、新たな委員会等の設置等が必要であれば、プロジェクトの設置、そういうことも含めて必要であれば検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) よく分かりました。どうぞ、市民の意見を広く取り入れるとともに、市民の多くが納得していける、そういう方向で原案を練りに練っていただきたいというふうに思います。
 次に、安土小学校改築計画についてお尋ねをします。
 地元に示された説明資料には2案が示されています。安土小学校整備候補地選定調査業務(検討説明書)という書類の作成責任部署は、表紙には令和2年3月近江八幡市とだけ書かれているわけですけれども、これは近江八幡市の市の側の案になるのか教育委員会の案になるのか、その作成責任部署はどちらなのかを明確にお示しください。
 この説明書では、2案を併記して提案しておりますけれども、市民が公平に判断するようにされるべきであるけれども、そのことはどのように担保されているのか。
 また、整備予定地の法規制の条件に、現校地と移転候補地を比較検討する資料が掲載されています。学校用地面積という欄がありますが、その数字に2倍近い開きがありますが、これは正確な数値でしょうか。お尋ねします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 檜山議員の安土小学校改築計画についてのご質問にお答えいたします。
 安土小学校整備候補地選定調査業務検討説明書は、教育委員会事務局が担当部署として、昨年度コンサルタント業者に委託し、現地建て替え、移転建て替え、それぞれのメリット、デメリットについて地域の皆様に公平公正に比較判断していただくための検討資料として作成したものでございます。
 次に、検討比較資料に記載しております学校用地の面積ですが、現地については現状の安土小学校の敷地面積を記載しています。
 一方、移転候補地につきましては、狭隘なグラウンドや駐車場の不足といった現状の課題を考慮する中での校舎、体育館、プール、グラウンド及び駐車場の面積としているため、約2倍程度の差が生じております。
 なお、それぞれ現地、移転候補地を実際に測量したものではございませんが、現地の面積は現在の安土小学校建築図面から、また移転候補地は2500分の1地図から計測した数値であり、正確な数値として認識をしております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) まず、学校用地面積の問題ですけれども、比較検討資料である以上、現校地と移転先校地を同じ基準で併記するべきでないかと私は思います。
 比較検討資料の8ページには、現校地の面積は約1万4,810平方メートルとあり、移転候補地は約2万8,600平方メートルとあって、回答のように2倍程度の差があることになります。
 しかし、この中には併設するコミセンの部分の面積6,550平方メートルが含まれています。この中というのは移転候補地ですけれども。これを差し引くと、学校用地の面積差は移転候補地が5,340平方メートル大きいだけ、つまり2倍ではなく1.36倍広いということになります。
 こういう読み取る市民に誤解を与えるような書き方をなぜされたのか、私は疑問に思いますが、コミセンの用地といえば現小学校用地には道路を挟んですぐ近くにコミセンがあります。現校地の学校とコミセンを合わせた面積、そこで市民活動が行われているわけですけれども、その市民活動の面積という点ではほとんど変わらないと私は思うんですけども、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 ただいま議員からご指摘いただきました資料でございますけども、これにつきましてはコミセンを一体化整備した場合の参考資料としてつけさせていただいております。
 仮に移転となって、その移転候補地内にコミセンを持ってきた場合、当然コミセンに要する建屋の面積とか駐車場とかということが必要になってきますので、それらを差し引きますと、議員ご指摘の2万150平米となりまして、それが学校用地として記載されたものでございまして、議員ご指摘のとおり1.36倍ですか、ということになります。
 ただし、教育委員会としましては、現在駐車場が不足しておりまして、送迎時の道路渋滞が移転候補地の県道で発生しますと、大変危険になることから、小学校単独で整備する場合でも一定の駐車場は確保したいというふうに考えておりますので、検討資料でお示ししましたように、約2万8,600平米の敷地いっぱいを確保できればと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 2案は併記された問題でありますけれども、教育委員会は公平公正に判断していただく検討資料を提供していると言われました。さきの6月議会での玉木議員に対する教育長の答弁でもそう言われています。
 しかし、このときの教育長答弁を議事録でよく読みますと、安土小学校は移転候補地に行くと言ったのではないかという玉木議員の発言を、教育長は言下に言っていないと否定しながら、その後、ただ子どもたちにとって早くしてあげないと駄目やと言って、その後は現校地の問題をるる述べておられる。
 いわく、ほかの小学校に比べて狭隘である。いわく、校舎全体が非常に狭い。いわく、3密を防ごうとしてももう場所がない。いわく、あれ以上敷地は大きくならない。いわく、100メートルのグラウンドが取れない。いわく、非常にいろいろ課題はある。これだけ並べ立てて、玉木議員に回答しておられる。議事録を読んでいただいたら分かります。
 これでは、移転候補地のほうがよいと言っているのと同じではありませんか。
 個人的なことで恐縮ですけども、私は安土中学校に教員として6年間在職しました。そのとき、日岡教育長も生徒の中におられました。したがって、安土の公的な機関や建物でお世話をされている世代には、少なくない教え子の方々がおられまして、いろいろ聞こえてくるのです。
 日岡教育長は建て替えでいくと言うていると明言したと聞き及んでいます。自分の地元である安土に帰れば、移転建て替えを公言し、一部の移転先に、土地所有者をはじめとする前市長時代の生き残りの有力者を喜ばせる。市役所に出勤すれば公平公正、仏のような教育行政執行者の顔になる。
 これはまさにジキル博士とハイド氏ではありませんか。日本の言葉で言うと二枚舌といいます。何事もそうですが、とりわけ教育者にはうそがあってはいけません。教育者のうそは、万死に値すると思われませんか。ご回答ください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 檜山議員もご存じのように、私は安土に住居を構えています。それで、現校舎にも通っておりましたし、私の父親も祖父も、あるいは子どもたちも兄弟もみんな通っていました。
 自分の学びやを褒めたたえるあの校歌がとっても好きです。ところが、残念ながら、今の校舎やなくてもう一昔前に校舎やったんですが、卒業して檜山議員に、また新しく教育を教えていただきました。その節は本当にありがとうございました。
 今、二枚舌と言われたのは非常に残念です。私は、公務を離れたら安土学区の人間ですので、土日とか、あるいは愛犬の散歩とかで安土町内を散歩したり、あるいは小学校の状況あるいは新しい候補地、移転地の状況を見に行ったり、特に7月は大変雨が降りましたので、毎回雨が降って水がその候補地にたまっていないかということも確認したりしました。
 そんな折に、やっぱりいろんな方に出会います。出会った中で、真摯に安土小学校を早く建てなあかんというご意見をお聞きしたりします。
 中には、候補地、つまり移転地を積極的に進めておられる方がその利点を一生懸命言われます。私も、そのときは地域の一員ですので、そんないいところがあるんですかというような話で終わったりもします。
 逆に、現地を一生懸命勧めはる方にも出会います。地盤が非常に強固で災害時に強い、そのことを一生懸命言っておられました。
 そんな中で、私の態度によって曲解されて、恐らく移転地を推進あるいは推薦しているような思いでおられる方もいるやもしれません。でも、私は基本的に、何遍も言いますが、公平公正です。檜山議員が何と言われても、公正公平でいますので、その辺は誤解のないようにお願いしたいと思います。
 ただ、言いたいことは、早く子どもたちのために校舎を建ててあげてほしいということと、もう一点、安土学区の人がこの校舎において移転地あるいは現地ということでほんまに2つに分かれていくのをとても心配しています。
 いずれにしろ、この年末あるいは年度末、延びるやもしれませんが、決まったときに子どもたちが本当に胸を張って僕らの新しい校舎へ行きたいという気持ちをみんなが支えてやってほしいと思います。
 このままでいって、大人の現地がよかった、あるいは移転地がよかったという思いをいつまでも続けているようなら、決して子どもたちのプラスにならないことは目に見えていますので、恐らく岡山学区、あるいは桐原学区、あるいは金田学区でもいろんなご意見があったと思います。あった中で、1つ決まったら、本当に一つになって地域の方も応援していただきました。
 そのことを今日ここの議場におられます安土学区の特に安土学区から選出された議員の皆さんにはお願いしていきたいと思います。どうかよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 安土学校時代は、学校出てすぐの未熟な稚拙な教師だったかもしれませんので、私のほうが謝らなあきませんかもしれません。
 しかし、もう一つの疑問は、公正公平を担保するために設置された安土小学校整備地選定委員会の委員長に安土小学校長を指名されたことであります。
 安土小学校長こそ、当事者中の当事者、選定委員会の決定がどっちに転んだとしてもありがとうございますと謙虚に受け止める立場にあります。その方が、事もあろうにその選定委員会委員長に指名される。会議を主導する。これはいかがなものでしょうか。
 教育長は傘下の公立学校の校長を指導監督する立場にあります。つまり、安土小学校の校長に対しても教育長として管理監督、指導する立場にあるわけであります。そういう教育長が小学校長を委員長に指名されて、移転なり現地着工なりを決める。このこと、こういう決め方自体が僕は異常だと思うんです。
 こういう委員会には、全く中立な立場で、そうして、言わば市民的関心はありながらも利害関係のない、公正公平な立場を取ることのできる普通の人、一般人を選ぶべきであって、小学校長を選ぶとは何事かと私は思いますが、いかがでしょうか。
 それから、その小学校長に移転建て替えの方向で取りまとめるように指示をしたということが私の耳に入っておりました。これでは、もはや公平も公正もあったものではありません。これはどう申し開きされますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えしたいと思います。
 まず、選定委員会のときに、選定委員長については互選で決めていただきますというお願いをしました。誰も声がないということで、事務局一任ということで、一応担当が教育総務課でしたので、校長先生に委員長、幼稚園の園長先生に副委員長という形を提案させていただいて、全員が了解していただいたという経過でした。
 まず、そこへ持ってきた理由というのは、彼は、歴代いろんな校長が安土小学校にもおられましたが、教諭時代からも安土町時代からも彼は安土小学校を経験していますので、安土小学校の校舎の状況だけじゃなくて、安土小学校区の地域の特性等々も大変よく知っていますので、一番ふさわしい、しかもしっかり子どもの状況というか、子どもの目線からまとめられるかなという思いでお願いしました。
 決して私がああしたらええと、こうしたらいいじゃなくて、僕が彼にお願いしたのは、今、安土学区は2つの意見があると、やっぱり誰からも後ろ指を指されることのないようにしっかりとこの委員会をまとめてほしいということをお願いしましたら、一体化云々ということは決して言っていませんし、彼には大変重要なポジションであるということを意識してほしいということは確かに言いました。
 最終的に、彼が委員長になるか、恐らくその日、どなたかがという思いも私は思っていたんですが、事務局一任という声があったので、事務局から提案されたといういきさつですので、誤解のないようにお願いします。
○議長(片岡信博君) 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) さきに申し上げたように、この前の本議会、6月議会で玉木議員がこの問題を取り上げたわけです。この6月議会の玉木質問の初問に最初にお答えになったのは江南副市長なんです。その答弁ももちろん議事録にありますから読みますと、行政にとりまして、事業を進めるに当たっての住民合意の在り方とは、行政から必要な情報を提供し、地域での議論を深めていただき、透明性を確保して進めることに尽きると考えておりますという答弁なんですね。
 この透明性ということを日岡教育長はどう考えておられるのか。私は、どう考えても当事者中の当事者である小学校長を委員長にするという仕方で透明性が確保できる。これは虚心坦懐に公正公平に市民の選定委員の意見を聞くという方向ではないように思うんですね。
 そこのところ、この副市長の答弁を教育長はどういうふうに受け止められるか。また、副市長、申し訳ないですけども、この答弁を覚えておられると思いますけども、現時点でこの今の事態をどう思われるか、お答え願いたい。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) ありがとうございます。
 まず、この安土小学校の件につきましては、今議員ご指摘ございましたように、さきの議会で住民合意のありようということで私から初問でお答えをさせていただいたというふうに思っております。
 その中で、まず、先ほど教育長からもお話しございましたように、まず現安土小学校の状況、これはどなたが見られてもやはり施設は狭隘でありますし、まずもって子どもたちの育ちの環境を確保するということから考えても喫緊の課題であるという、その前提で地域住民の皆様、公平公正なご判断をいただくということで、その判断をいただくための資料をきちんと提供させていただいてご議論いただこうということで進めさせていただきますということで、ご回答させていただいたというふうに思っております。
 今ご指摘いただいております地域住民の合意形成を図る、あるいはご意見を頂戴する話の中で、例えば資料でございますけれども、その資料も例えば今申されました面積的なものであれば、これは前提条件があって、ご説明すればお分かりいただける部分もあろうかというふうに思うんですね。
 同じ面積で、例えば移転候補地に絵を描いていくことが妥当なのか、あるいは仮に移転をするということであれば、現在狭隘であるということがこういう形で解決できますよという前提でお示ししていると思いますので、そういう前提で資料を御覧いただければ、あるいは疑問点があればまたお尋ねいただけばお答えできることかなというふうに思います。
 それから、現在の委員会の選定のことでございますけれども、今教育長申されましたように、委員長を互選でということでございますから、皆様方の同意の中で進行役をお決めいただいたということで、その部分につきましては、ルールにのっとって皆さん合意の下で委員会が運営されているというふうに私も思います。
 いずれにいたしましても、日岡教育長も、それから檜山議員もそうでございますけれども、長く本市の教育に携わっていただいたという部分の中で、大先輩でもございます。それぞれ子どもたちの教育環境がどうあるべきかというのはやはり個人として、あるいは先生としてどのような状況が好ましいかというのをそれぞれやっぱりお持ちだろうと思います。
 ただ、そのもの、考え方の上で、やっぱり行政が物事を進めていく場合の中立的な立ち位置をお考えいただきながら、住民合意に努めていただいていると、私もそのように思っておりますので、その上で教育長もその部分、特に子どもさんたちのあるべき姿ということを基本に考えながら、公平公正に物事を進めていただいているというふうに私は理解をいたしております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 現校地が狭隘であるということを明言されております。本議会の答弁でもね。しかし、現校地の校舎面積、屋内運動場の規模、面積、グラウンドの規模、面積、これらは狭隘なんですか。どうなんですか。教育部長、どう書いていますか。これにはどう書いていますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 今ご質問いただきましたのは、要は文科省が定めております小学校の設置基準というのがあるんですけども、それをクリアしているかどうかということだと思うんですけども、現在地につきましても、資料に提示させていただいておりますようにそれぞれの面積はクリアをしておるということでございます。
○議長(片岡信博君) 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) そういうことなんです。現地の面積について、校舎規模、小学校設置基準を満たしている。2、屋内運動場規模、設置基準を満たしている。グラウンド規模、設置基準を満たしている。明記されております。
 つまり、入り口が1か所しかないとか駐車場がやや狭いとかということは確かにあるかもしれませんが、小学校の子どもたちの活動で一番肝腎な基本的な3つ、校舎の規模、屋内運動場の規模、全体のグラウンドの規模、これらは十分に設置基準を満たしている。こういうことは確認しておいたほうがいいと思うんです。
 しかし、教育長おっしゃるように、一刻も早くしたいです。私も本当に一刻も早くしたい。ただ、一刻も早くしたいが、安土地域の住民、特にこの校区住民の皆さんに禍根を残すような拙速さは慎むべきだと。十分に納得、地域の皆さんの納得を得て、本当に公正公平にこの問題のあるべき姿を、あるべき結論を導いていただきたいと。
 このことについては、僕は最初に聞いた質問でこの調査、説明書の表紙に近江八幡市とだけ書いてあるんですよ。教育委員会と書いてないんですよ。だから、最初に聞いたんですけども、これは近江八幡市にも責任があります。近江八幡市は、恐らくこれは近江八幡市と書いているんだから近江八幡市が十分納得されてこれを出していただいたんだと思うんですよ。違いますか。それはそう思ってよろしいですね。違うかどうか、もしあれだったら答えてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 市として出させていただいております。教育委員会も市と同じものだと考えていただければいいと思います。
○議長(片岡信博君) 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 分かりました。
 どうぞいい校舎を適切な土地にしっかり建ててやっていただきたい、一刻も早く。
 以上で終わります。
○議長(片岡信博君) 以上で檜山秋彦君の個人質問を終わります。
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