録画中継

令和2年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月10日(木) 一般質問
森原 陽子 議員
(1)旧桐原コミセンの存続について
(2)都市計画「北里循環型生活圏整備事業」について
(3)コロナ対策の進捗状況について
(4)少人数学級の実現と教職員の働き方について
(5)介護保険について
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。5点にわたりまして質問させていただきます。
 早速1点目から質問させていただきます。
 まず、旧桐原コミセンの存続についてです。
 現在、旧の桐原コミセンを借りて、1階ではまぶね共同作業所ふれあい工房、2階では放課後児童クラブおかえりが事業をされています。借用を始められた平成27年の時点では、本施設には電気も水道もなく、どちらの事業所も自分たちで電気も水道も引き、流し台や畳、机や椅子などを整えられました。4年が経過し、やっと軌道に乗ったところで市から、旧の桐原コミセンから来年の3月31日で出ていってほしいと言われました。ふれあい工房へは担当課からの相談もあり、移転先もほぼ決まってきていると聞いています。しかし、学童クラブおかえりは移転先がなく、困っておられます。このことに関わって質問します。
 まず、初問で3点お願いいたします。
 1点目、放課後児童クラブ施設整備事業、民間放課後児童クラブ施設整備事業について、目的にある今年度に入って急遽、次年度2クラブの継続が困難になった原因についてお尋ねします。
 2点目、来年3月31日までで旧桐原コミセンでの事業継続ができないことを放課後児童クラブおかえり及び障害者作業所ふれあい工房それぞれの事業所に通知されたのはいつですか。
 3点目、放課後児童クラブおかえりの移転先は市が確保されるべきと考えますが、現在どこまで検討されていますか。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の旧桐原コミセンの存続についてのご質問にお答えします。
 旧桐原コミセンで事業継続ができないことをふれあい工房に通知したのはいつかにつきましては、昨年11月22日に旧桐原コミュニティセンターの次期契約更新を行わない旨を法人にお伝えしました。
 また、本年1月に事業継続できるよう法人から要望書が提出されたことから、市は旧桐原コミュニティセンターを解体するまでの間に限定しての貸与であること。令和3年度に解体することが決定しているため、さらに猶予、延長することができないこと。現在通所されている方が困ることのないよう、対応策は検討することを回答しております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の旧桐原コミセンの存続についてのご質問のうち、子ども健康部所管放課後児童クラブに係る分についてお答えをいたします。
 まず初めに、2つの放課後児童クラブが次年度継続が困難になった理由については、現在旧桐原コミュニティセンター内で放課後児童クラブを2クラブ設置運営している法人の意向として、今年度末での建物借用の終了により、以前は別のところで継続して運営することを考えられておられましたが、その法人内部で再協議された結果、方針を変更され、継続できないという報告を受けているところでございます。このため、今回急遽2クラブ分の整備を行うことにするものでございます。
 次に、旧桐原コミュニティセンターの部屋を借用して開設してこられました放課後児童クラブの設置運営事業者への今年度末での借用終了を周知した日については、桐原東小学校区に認定こども園を整備するために土地の確保が確実となった後であり、正式には令和2年3月5日に伝えさせていただきました。ただし、さきの項目でお答えしましたとおり、平成29年度開設時の前提といたしまして、市が建物を除却解体する場合は立ち退くことについて当初から合意されていたこと、また毎年の借用手続時にもその旨を伝えており、除却解体に至る理由も地元要望によるもので、その経緯も当初から既定路線としてあったことも十分に承知されているところでございます。
 最後に、移転先は市が確保されるべきとのお考えで、その検討状況を尋ねられておられますが、放課後児童クラブの開設は市の認可制度ではなく、また第2種社会福祉事業として、法人格を問わず新たに意欲的な事業者の参入が認められる制度でございまして、新規参入を排除したり特定事業者の既得権益を保障する制度にはなっておりません。市としての役割としては、市全体の整備量や必要量を勘案し、今回不足分を補うことが必要であると判断したことから、民間放課後児童クラブ施設整備事業によりまして補助金を支出して、待機児童が生じないように施設整備を推進するものでございます。特定の事業者さんを指定することは公平性と公正性に欠けることから、公募、提案を求め、選定委員会で厳正に審査して決定する予定で考えておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) それでは、再問させていただきます。
 旧桐原コミセンの除却については、個別施設計画では平成36年度までの猶予があります。来年度に解体することに決まった経緯は先ほど言われましたけど、一番の原因、理由は何かをお尋ねいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
 旧桐原コミュニティセンターを解体することになった経緯と理由について、再度少しお話をさせてもらいたいと思います。
 旧桐原コミュニティセンターの活用については、本年3月定例会においてご質問がございまして、借用されていた両事業者に対しては、当該施設を借用された当初から、市の方針により施設を解体するまでの間に限り、普通財産の貸付けを受けられるものとし、本件合意の上で開設承認を行っており、また毎年の公有財産借受け申請時においても確認をしている等のご回答を申し上げてきたとおりでございます。
 経緯といたしましては、ご承知のとおりだと思いますけれども、地元要望から2小学校区ごとの認定こども園を新たに開設することになり、その際、幼稚園利用園児数を上回るこども園短時部の定員を確保して開設する計画となっていたことから、こども園開設により、桐原幼稚園はその役割を終え、閉園することに平成28年当初から当該整備計画からの既定路線として決定しておりました。また、これまでの市政運営におきまして、老朽化した施設の再生のために関連施設の一体化整備を進めて効率化を図り、不要となった老朽施設の除却解体後に土地を売却し、資産の付け替え等を行って資産価値を高めて、併せて少子化対策を兼ねた住宅地形成といった一体的な遊休資産の活用方針に基づいてこの間取り組んでまいりました。
 実態といたしましても、これまで桐原幼稚園と旧桐原コミュニティセンター、旧消防センターの敷地と建物活用を一体的に利用されてきており、浄化槽も幼稚園と共有しておりますので、一部の建物を残すことは難しく、3施設を一体的に除却解体することは解体費用の圧縮にもつながります。仮に解体せずに存続させる場合は、建物の維持管理や失火等の防火対策上の課題も生じ、あるいは遊休資産を保持し続けることでの税収が得られないことなど、様々な観点から、使用しなくなった建物で有効活用の計画がないものは速やかに除却解体し、売却する基本方針に基づいて、本件3施設は個別施設計画のとおり一括除却解体するものということで、3月議会でもお答えしたとおりでございまして、その時期は令和3年度を予定しております。
 また、議会でご承認いただきました本年度の当初予算において、除却解体工事のための設計業務の策定委託料が計上されており、執行機関といたしましては、ご承認いただきました予算に基づきまして速やかに当該業務に既に着手しているところでございます。
 なお、旧桐原コミュニティセンターは、1978年、昭和53年に建築されておりまして、既に築42年が経過しておりまして、RC構造建物の耐用年数50年間に対しまして残りが少なくなっております。既に老朽化が激しく、さらに仮に存続すると決断した場合は大規模改修等が必要となりまして、試算するまでもなく、膨大な費用がかかることは容易に推測できるところでございます。
 議員ご指摘の個別施設計画につきましては、平成31年3月に策定したものでありまして、その時点では、平成32年度から36年度までの間に解体するという幅を持たせておりました。その理由は、除却の前提となる桐原東認定こども園の整備に必要な整備地が平成30年度の交渉においても難航を極めていたことから、見通しが立たなかったためでございまして、令和3年4月に開設が決まった現時点では、速やかに令和3年中の除却解体を進めるべきものという考えでおります。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 1点確認させていただきます。
 地元要望というのは、こども園を2園開設するという中身でよろしいですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 はい、そのとおりでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) はい、分かりました。先ほどの回答では、桐原コミセンを解体することも地元要望のように捉えるように聞こえましたので、確認させていただきました。
 それでは、再問いたします。
 これまでに使っている事業者がおられるのに、除却するので出ていってくれといった施設の例はありますか。
 また、解体する計画だったのに、急に貸し出された例はありますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 放課後児童クラブということでのお話でよろしいでしょうか。
○議長(片岡信博君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 全ての施設においてです。
○議長(片岡信博君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 森原議員の再問にお答えしたいのですが、各施設につきましては、それぞれの所管が利用方法を公共施設等総合管理計画個別施設計画の中に位置づけておりまして、それぞれ判断をしておるところでございますが、今お尋ねの全ての施設において利用計画が変更されたことがあるかということに関しては、直ちにお答えすることができません。追ってお調べさせていただきたいと思いますので、ご理解お願いします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) では、後ほどよろしくお願いします。
 一般的な話ですけれども、今回、期限は決まっていたということは重々お伺いしておりますが、一般的に使用者がいる施設でこれを解体する場合に、どのぐらいの時間が必要であるというふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 基本的に、使用許可を出させてもろうてるときにおきましては、長期間の複数年以上の場合については一定の部分がありますけれども、単年度ごとに更新している場合については、基本的にその年度末でございます。ただ、その場合におきましても、市のほうの理由によりまして途中で打切りということも基本的には入っている部分でございます。今回のケースは、先ほど来申し上げてますとおり、そこで開設される以前の時点におきましてもこういう事態が想定されるということは、29年から開設してもらってますので、28年には当然桐原のその計画がありましたので、そのときから申し上げておりますし、その後毎年申請をいただくときについても、年度年度そういう形で期間設定される分についてもお知らせをしているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 学童クラブおかえりに対して、前市長時代も小西市長も桐原コミセンを潰すまでは使ってくださいと許可されてきました。もう一度確認しますが、学童クラブおかえりに来年3月31日に出ていくように言われたのは、今年の3月5日と言われましたよね。つまり当事者には相談しないで予算化して、予算書を印刷してから出ていってやと言わはったことになると思うんですけど、これってひどくないですか。潰した後に行くとこありますかという相談をなぜされなかったのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 法人さんにおかれましても、そこの場所が使えなくなるという認識は以前からございました。当初の話は、込み入った話になりますが、その法人さんはほかの事業も行っておられます。そのほかの事業の事業計画を立てておられまして、それと合わせて併設する形で別途放課後児童クラブさんの運営もするという計画も当初はお持ちでした。ただ、その別の計画が流れましたので、そういう部分が変わったということでございます。
 この間、法人さんについては、当初は基本的にその場所ではできないことは認識のもと、違うとこで自ら探していくという計画も持っておられました。今年度に入ってから、正式には、先ほど申しましたように、法人内部の協議の結果、ほかの場所で開設することも基本的に難しいということになったので、そういう事態になっているところでございます。当初はほかのところでするという意欲をお持ちで取り組んでおられたというところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 幾ら約束だと言われても、初めて、ここまでしかあかんのやということがはっきり分かったのは3月5日だと思います。それに対して、普通11月に募集をされるわけですけれども、これで本当に今までから言っているといっても、出ていけないことは出ていけない条件があったからずっと借り続けておられたわけですから、それに対して、普通は借りてる人が次に行くところが決まったら潰すのと違うんでしょうか。伝えられた後、何回ぐらい相談されたのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 この間、3月にお伝えをさせてもらった後、向こうの代表の方なりうちの所管の所属部長等も含めて7月にも9月にも協議を、寄せてもらったり来てもらったりする中でしてますし、それ以外についても、担当はその間についても電話であったり、言い分も含めて意思の確認であったりそれぞれやり取りはさせてもらってます。法人の中においてもそれぞれ、最終的にはそういう結論に至ったんですけども、いまだにそういうことで、支援についている現場については、一定続けていきたいということで、別のところで模索しているはるような話も聞いております。ただ、法人としての最終の設置運営主体の方針決定としては、現在やれないということになったので、今回そういう形で正式に対応させてもろうてるというところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 私が伺っているところ、担当課が学童に出向かれたのは3月5日の後、9月2日と3日だったというふうに聞いております。7月は事業者が何ともならないということに対して、子どもたちを最後まできちっと見なくちゃいけない責任でもって、これでは困るということで訴えに行かれたのであって、担当課から相談に乗られているわけではなかったと伺っております。これで本当に準備ができるんでしょうか。
 同じ桐原のコミセンを借りておられるふれあい工房に対しては、障がい福祉課は昨年11月22日に伝えられた後に、もちろんふれあい工房さんも要望書出されましたけれども、ふれあい工房が新しく作る予定の工房の開設までのスケジュールを尋ねて、それまでの間どうやって事業を続けられるかという相談をされました。代わりに貸すことが可能な市の施設も検討されて、何度か相談の上、移転先も決められたというふうに伺っております。なぜ学童保育おかえりはそのように対応していただけなかったのか。なぜ担当課によってこのような対応の違いがあったのか、教えてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 先ほど初問でもお答えしましたように、放課後児童クラブにつきましては第2種社会福祉事業ということで、その業をするときに、志のある方が手を挙げて設置をされていくものでございます。当然、公設でなければならない、民設でなければならないということもございませんし、法人格が必要なことでもございません。一定のルール等はございますけれども、そういう形で志のある中においていろんな多様な運営形態等、場所についてもそういう形でございます。
 一方で、障害福祉におきまして、いわゆる作業所と言われるものにつきましては、しっかりと障害者総合支援法に基づいて施設の設備等と人員配置等の規定があります。これをクリアしないと県指定がなりませんので、一定そこは非常に質の高い支援をする意味で、法律的にも厳しい条件が課されております。そういう中で、それぞれ運営していくということの違いがあると思います。
 うちについても、当初からそこを別に追い出しにいくとか、やめてもらうとか、そういうことを前提で、何回も同じ話になりますけれども、そういうつもりで対応しているわけではございませんので、それぞれの法人さんの中の都合も含めて聞かさせてもらいながら対応してきたつもりでございますので、重ねてご理解をいただきたいと思っております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、私が手にしてますのは、これは令和2年度の放課後児童クラブの利用の案内というもので、保護者さんがこれを見て応募をされるものです。これには一覧が載ってまして、クラブがどこにあるかとか書いているんですけれども、問合せ先は近江八幡市子ども健康部子ども支援課ということになりまして、この放課後児童クラブの事業というものは市が責任を持ってやっている事業であるというふうに私は理解をしております。
 今年度、おかえりの2と3では97人の近江八幡市の子どもたちがお世話になっております。普通はこのまま、どうしてもここが使えないし、出ていく場所もないとなれば、何とかこの97人の学童保育が継続できるように市がしていくべきではないんでしょうか。なぜ公募されるのについてお伺いをいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 放課後児童クラブにつきまして、本市の場合、申込先は希望される放課後児童クラブさんに申込みをされます。もちろん利用に当たっての点数化、指数化ということで、優先順位をつける必要がございますので、そういう部分の取決めはございますが、基本的に民民の契約ということで、保護者が希望するクラブさんに申込みされて、その中において順位をつけられて、定員であったり、定員を少しあふれてもクラブは受けられるということであれば、利用につながるというものでございまして、その決定等につきまして市が関与している部分ではございません。
 市としては、クラブがしっかりと運営できるように、そこについては補助金であったり、またそういうガイドラインを設けて一定の質の担保するような指導であったり、研修の機会を作るなり、そういうような部分での取組をさせていただいて、放課後健全育成事業がしっかりと執り行っていただけるようにしていくのが市の部分としての対応だと思っています。
 全体量が足らない、いわゆる待機児童が、今まで生じておりませんが、このままいきますと、2クラブがなくなりますとそういう待機児童ということになりますので、11月の一斉募集に先立って、ぎりぎりのタイミングですけども、今回9月補正で整備費を上程させていただいて、この後校区等におきまして意欲のある業者さんについて求めていきたいということでございます。もちろん、またおかえりさんがそういう形で再度申込みされることについても、検討の余地はあると思います。ちょっとテクニカルな部分も含めていろいろ課題はあるんですけども、そういう中での話だということでご理解いただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、課題があるとおっしゃいましたけど、私もそう思います。この出ていってもらうということと公募になるということは全く意味が違います。出ていって別の場所でできるということができるんやったら、何の問題もないと思うんですけど、公募になるということは、もう来年はほかの事業所さんが手を挙げはって、こちらのほうが適切やと言われたら、おかえりさんはもう事業継続ができないという可能性があるわけです。ここに通っておられる子どもさんや保護者さんはそのことを知っておられるんですか。また、一生懸命に豊かな子どもたちの放課後を保障したいと思って指導されてきたスタッフさんは、これどういうふうに感じられるんでしょうか。出ていってくださいというのと公募になりますよというのは決定的に違うと思うんですけど、このことに関して担当課はどのように思っておられますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 放課後児童クラブにおきましては、国等の方針も含めて、基本的には学校の空き教室であったり、学校の敷地内でするのが望ましい。それ以外の場合、うちが民設等で求めている条件は、学校から500メートルということで、学校との連携が非常に重要であること。また、地域に根差した取組をしていただく地域密着の必要性も高いということでございます。そういうことから考えますと、旧桐原コミセンの立地が必ずしも子どもさんたちの居場所の環境として、老朽化している、またそういう設備の状況も含めて一定取組をいただいておりますけれども、課題があります。そういう意味で課題がありますので、新たな場所でしっかりと補助金を活用しながら、よりよい子どもさんのほかの居場所を作るというのも一つの大きな選択肢であるというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) では、公募されるということですけれども、この公募されるのに見込みがあるというふうに少し伺っておりますが、今度公募されることで、応募される予定の事業者さんがおかえり以外にあるというふうに少し聞いているんですけれど、それは桐原学区とか桐原東学区内の事業者さんなんですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) これから公募させてもらって、出てきた後で選定委員会にかける形になりますので、今の段階でなかなか具体的なことは申し上げられないんですが、基本的に公募する条件は、先ほど申し上げましたように、子ども・子育て支援事業計画に基づきまして、放課後児童クラブは基本的に小学校区単位を取っています。だから、それぞれの小学校区に設置してもらうことが望ましい。その状況で学校から、先ほど申し上げましたように500メートル以内が望ましいという形にしております。
 しかし、市内の現の放課後児童クラブについては、移動支援を伴うサービスを自ら提供しておられるクラブさんも存在します。そういうことにおきまして、やっぱり子どもさんにとっても選択する権利、多様性を保障するということが非常に重要な部分でございますので、そういう意味では移動サービスを使う事業者さんが申込み等をされた場合については、他学区であっても実際に送迎等の負担とかも考えた上で、子どもさんの具体的な負担等を考えた上で、大丈夫であれば当然オーケーになってくるものだという認識をしております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 先ほど部長は、桐原コミセンでやっておられるおかえりさんが、この場所的なことだというふうな私は受け取ったんですけれども、もっとよいところがあるのかと。ここにも課題があるというふうにおっしゃいました。その一方で、今移動支援をされていたら選択の余地があると。この部分について、私は学童が小学校区単位であることが重要とさっき言われたのに、選択する権利があると言われたことは二律背反しているように思うんですけれど、そこについてお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 以前からこの桐原東小学校における放課後児童クラブについては、ニーズは非常に高いんですけれども、なかなか、ご承知のとおり桐原東小学区はかなり住宅が密集しております。その意味で、市も、直接どこのということではないんですけれども、不動産屋に当たったりとか、いろんな部分で担当職員も地道に探すなりして、適地があるようなことをしているんですけれども、なかなか立地として小学校の近傍地に適切な民家で貸してもらえるところも含めて、なかなかないということで、これまでもこの制度を使って2回ほど公募させてもらったことがあるんですが、いずれも桐原東については応募がなかったということもございます。そういう意味でいくと非常に厳しい状況もございますので、今回そういう移動支援とかされて、実際に桐原のお子さんとかも他の学区に行きはるケースとかもございますので、そこは強制ではありませんけれど、そういう選択肢を残すという意味で、そういう制度が使えるということでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 確かに桐原東学区については密集もあり、しかも密集しているからこそ子どもたちが行きたいというニーズも高いと思います。その中で、地道に探しておられても、支援課が具体的にここはどうですかということをきちっと持ってこられたのは9月だったと。そして、事業者さんも自分たちで探してみたけれども、学童保育として周りに迷惑をかけないかとか、駐車場があるかとか、それから送迎に安全かとか、いろんなことを考えても、適切な場所がないということで困っておられてこの結果になっているわけです。何とかそこを子どもたちの立場、保護者さんの立場から、せっかくおかえりを信頼して選んでいらっしゃるわけですから、何とか柔軟に考えていただくわけにはいかないんですか。事業者さんたちも一緒に子どもたちが仲間の絆を作ってきて、やっと仲よくなってきた。やっとこのクラブに居場所を見つけた。その中で来年は、昨年1年生40人ぐらいを受け取られたと思うんです。預かっていらっしゃると思うんですけど、その子どもたちをきちっと見守りたいとおっしゃってるんです。いつまででもずっと貸してほしいというわけでなく、次にきちっと行くところが、最低子どもたちが安心して、ここならいいと思う場所ができたらそれでいいんですって言ってはるんです。だから、そこを何とかこの事業者に寄り添った解決の方法でお願いすることはできないのでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 議長、よろしいですか。基本条例第6条第3項の規定で許可をもらってよろしいですか。
○議長(片岡信博君) もう一遍。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 質問の趣旨、何とかという質問の意味が分かりませんので、どういうことを議員として提案されているのかお聞かせいただきたいんですが。
○議長(片岡信博君) 森原議員、質問の趣旨をお願いします。
◆8番(森原陽子君) では、言い直します。
 できることならば、最低1年延ばしていただいて、もう少し子どもたちの心を考えた決着をつけていただくことはできないのかという意味で何とかと申しました。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 おかえりさんの話についてだけをすると、先ほど来申し上げているとおり、市内には民間のクラブさん、公設民営の分はありますけれども、基本的に民営で31クラブ、自分たちで確保されているところ、補助金を活用して作られたところ等もございます。そういう中で、おかえりさんだけを特別的な対応をするということの課題もあろうかと思いますし、議員もご承知のとおり、当初予算には賛成いただきました。そのときの説明としても、今年度計画、設計をするんであれば、当然来年度除却するというのも、またこども園についても、ほかの議員さん等への説明で、この間ずっと開設については遅れてきましたけど、何とか努力していますという進捗状況もお伝えしている中において、スケジュール的には定まっているものでございますので、うちとして手を打てる部分としては、今回2クラブ分の整備を求めていく形で対応していきたいと思っておりますので、ご理解をお願いします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、部長が言われましたけれども、私が言ってるのは、一部の事業者の肩を持つのではなくて、今市が学童保育として預かっている子どもたちを本当にどういうふうに考えていくのかという視点です。今回のようなやり方でいいのかということについてお尋ねさせていただいております。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
 桐原については、桐原と桐原東と校区がかなり近いという部分がございまして、他の学区と違って、同じ桐原学区で2つの小学校を持っているという状況もあります。そういう中で、一定桐原コミセンの横に専用のこどもの家を作っております。ご承知のとおり、もともと3クラブができる状況であったものを2クラブで開設しておりました。ご承知のとおり、今年度から3クラブにさせていただきましたので、そういう意味での定員の余裕等も含めて、同じ桐原学区の中におきましてそちらに移行するということもキャパ的には可能な部分も含めてあるかなというふうに思っております。
 あくまでもどこに行かれるかについては、保護者、子どもさんの選ばれるというような部分の権利もございますので、どこどこに必ず行ってくださいという形の制度ではないと。希望者が希望するクラブさんとお話しする中で、民民の中でつなぎ合ってという部分でありますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 学童クラブは、信頼する指導員さんがおられて仲間がいる大事な居場所です、子どもたちにとって。子どもたちの生活圏は、先ほど部長もおっしゃったように、基本は小学校区です。どうしてもこの学童がいいと選ばれる保護者さんの希望を妨げるつもりはありませんが、普通は各小学校区にその学区の子どもたちの学童が準備されるべきだと考えます。それはやはり市がきちっと責任を持つべきものだと思います。もしも希望する子どもたちの受入れが受入れ人数を上回るなら、市は責任を持って学童保育を整備しないといけないのではないでしょうか。必要であれば施設を建てていくなり、こういう形で、できるところがやってくださったらいいというふうに公募にしますと言われるのは、本当に今までコロナのときにも朝から一生懸命頑張ってくださり、いつも子どもたちを楽しく元気にしようと思って頑張ってくださっている事業者さんの思いがくじけてしまう。本当に残念なことだと思います。
 確かに当初予算で組まれていたときに、私たちには、あ、新しく増設になるのか、違いましたっけ、解体でしたっけ、そのことについて納得のいく話合いができているのだと、質問が足りずに勘違いしたことは、それは私たちも残念だったことだと思っておりますけれども、やはり子ども支援課という名前でありますから、子どもたちを支援する立場で、安心できる居場所が見つかるまで何とか柔軟な対応をしていただきたいということと、それからやっぱり事業者さん、官民連携でやっていただいている事業者さんが納得できる解決を作っていただきたいと思うんです。その方向性についてはどのようにお考えなのか。
 そして、昨日は市長も違う立場に立って考えていく子どもを作ることやとおっしゃってましたけれども、大人も同じことだと思うので、その精神にのっとって、今後どのように、何かやりたいけれどもでけへん、困ってるというこの思い、それから子どもたちも、やっぱり保護者さんもおかえりを選んでおられるということに対して、今後どのように市が責任を取っていかれるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 桐原学区につきましては、基本的にほかの学区よりは多くのクラブがあって、桐原と桐原東で7つのクラブが現在開設していただいております。1学区に1クラブしかないところと違って、子どもさんについては選べる状況もございます。
 また、先ほど、今までの功績といいますか、ご苦労、またコロナ禍におけるご尽力、それについては話が別でございまして、それについてはもちろん本当に大変な思いの中でご尽力いただいていることについては感謝を申し上げておりますし、この間議会の答弁のときにも感謝の意を議場でもお示しをさせてもらったとおりでございます。それはそれということでございます。
 それとあと、今この子ども・子育て支援計画のときに、そもそも向こう5年間の計画では、クラブを増やさないということにしております。それは当然子どもさんの出生の推移、それから宅地開発等の人口の流入の推移等も含めて勘案しております。そういう中において、残念ながら少子化という傾向に歯止めがかかっておりません。したがいまして、今31クラブ、その状況でいきますと、向こう5年間はクラブを増設しなくても回っていけるという部分の中で、子ども・子育て会議で当事者の方とかクラブの代表者さんも入った中で議論した上で、向こう5年間の計画を決めさせていただきました。
 先ほど来申し上げているように、民設でございますので、仮にどんどん作っていったときに、計画に反してどんどん作っていってもいいじゃないかとなると、そうすると逆に言うと、今度少子化になって経営が厳しくなってきたりしたときに、そしたら誰がどういう形の整備をしていくかということになってくると思います。公であれば、公が引き下がることがあるのかもしれませんが、民ばっかりの中で、うちは絶対続けるんだ、うちはやめるんだという話を誰も行司役として仕切ることはなかなか厳しいと思います。
 そういうことで、今のことはもちろん大事なので、それについては何とか11月の募集には遅れないようにしっかりと取り組んではいきますけれども、やっぱり中・長期的な視点も含めて、財源のことも含めて、いろんなニーズも含めて考えていかなきゃならないし、全てが放課後児童クラブではなくて、子どもの多様な健全なほかの居場所については、放課後子ども教室であったり、コミュニティ・スクールであったり、そういうのも含めてトータル的に考えていくのも必要だというふうに思っております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、部長は、新しくクラブを作る計画はないと、どんどん民間さんが出てきてくれはった後に、また減ってきたら切るのは大変だというふうにおっしゃいました。私もそのとおりやと思います。今、おかえりさんはだんだん減っていくことは覚悟しておられるんです。今、ばっさりとおかえりさんができない状況になるんじゃなくて、そこを何とか徐々に減らしていく方法でしていただいたら、一番円満に解決するのではないかと私は思います。
 この問題に関して、ぜひ今後、今感謝をしているとおっしゃったことを行動で表していただきまして、事業者さんに寄り添って今後解決していただくことをお願いいたしまして、次の質問に入らせてもらいます。
○議長(片岡信博君) 質問の途中ですが、ここで休憩します。
               午後2時51分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後3時6分 再開
○議長(片岡信博君) 再開します。
 嵐総合政策部理事より発言の申出がありましたので、これを許します。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 先ほどの森原議員の再問の中でお答えができておりませんでした総合管理計画個別施設計画の予定と変更された施設があるのかというものでございましたけれども、当初除却と予定されていたものが更新に活用が変更されていったものとしては、全てを確認したわけではございませんが、例えば旧岡山幼稚園が「クレヨン」として活用していく方向が現在示されているところでございます。
 ただし、各施設につきましては、先ほども少し申し上げましたが、施設を所管する部署が同計画に従い対応を行っているもので、計画の趣旨としましては、不要な施設の除却も含めた統廃合によって財政負担の軽減や平準化を行い、将来にわたって持続可能なまちづくりを目指すということが前提となっているということをご承知おきいただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) お調べいただきましてありがとうございました。事情によっては、一旦除却となったものも引き続き使うことができるという事情については分かりました。ありがとうございます。
 それでは、続きまして2番です。都市計画北里循環型生活圏整備事業について質問いたします。
 皆様のお手元にこの循環型生活圏事業の地域になる地図をお配りいたしました。この地図の中に数字が点々と打たれておりますけれども、この数字は土地の高さです。大きい数字が高くて小さい数字が低いというふうにご理解してちょっと見ていただければと思います。青い線で囲った部分が今回の開発区域になります。
 それでは、質問させていただきます。
 昨年度地域指定された都市計画の北里循環型生活圏整備区域は、旧来の住宅地と地域の生活道路に囲まれ、ちょうどお盆のような地形になっています。真ん中の低い田んぼの部分がこの地域の遊水地の役割を果たしてきました。近年、局地的な豪雨災害が頻発していることから、今回の開発がされると、自分たちのほうに浸水してくるのではないかと近隣住民から大きな不安の声が上がっています。また、開発区域にアクセスする生活道路は拡幅する予定もなく、近くに北里保育園、北里幼稚園、北里小学校があるため、交通安全や渋滞等も心配されています。
 初問です。1点目、水害に関わる雨水排水等についてどのような想定で計算され、どのような対策をされましたか。
 2点目、開発区域が造成されることによって、隣接する地域の水害を引き起こす可能性についてどのように考えていますか。
 3点目、この区域から通勤、通学を考えると、国道477号及び市道江頭野村線の2本の道路を経由しないと、県道2号、湖岸道路、浜街道方面に出ることはできません。計画では、区域内に200戸以上の宅造となります。通勤時の混雑についてどのように交通量を計算されましたか。また、通勤時間帯の渋滞についてどのような見通しを持っていますか。
 4点目、この地域の農業用排水路の管理は従来、近隣自治会の参加により清掃等で維持してきました。開発地域においても雨水排水が農業用排水路より排水されることから、区域内の住民にも維持管理作業への参加が必要と考えますが、事業者を通して指導されますか。
 以上、よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 森原議員の都市計画北里循環型生活圏整備事業についてのうち、まず水害に関わる雨水排水等の関係についてご回答申し上げます。
 県及び市で定めております開発行為に伴う雨水排水計画基準案に基づき、事業者が計算を行われたものに対し市が審査を行うこととなり、現在の計画案では、計画高水流量が河川水路の流下能力を超えないよう、水路改修や調整池を設ける計画とされております。
 次に、開発区域が造成されることによって隣接地に水害を引き起こす可能性についてでございますが、先ほどの回答と同様に、県と市で定めております開発行為に伴う雨水排水計画基準案に基づいた計画とすることで、開発により隣接する地域に水害が生じる可能性は極めて低いものだというふうに考えております。
 また、滋賀県が本年3月に作成しております地先の安全度マップにおける200年確率の浸水想定区域図においても、周辺の宅地部分の多くは浸水の可能性が低い地区となっております。
 次に、通勤時間帯の渋滞に対しますご質問についてでございますが、大型店舗等については、大規模小売店舗立地法により交通量調査を行うこととされておりますが、開発許可制度においては、交通量の調査を行う規定を定めていないことから、交通量に対します調査は現在のところ行っておりません。
 議員ご指摘のように、通勤時間帯の渋滞については、現在より渋滞が延伸する可能性は否めないと思われますが、入居される方々の道路の使用状況により変化するものとも考えますので、その状況に応じて所要の対応を図ってまいりたいと考えております。
 最後に、農業用排水路の維持管理作業に係る区域内の住民への周知についてでございますが、開発区域周辺の排水路の清掃につきましては、今後地元自治会と事業者との協議により清掃範囲を決定し、土地の販売時にその旨を周知すると聞き及んでおります。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 先日の江頭町自治会への事業者の説明会の折にも、雨水排水の問題に多くの心配の声が上がり、事業者の説明に納得がいかないままで終わりました。ある方の計算では、調整池は1時間当たり50ミリの雨では40分でいっぱいになるとのことでしたが、事業者は説明できませんでした。この開発には元から無理があるのではないでしょうか。開発地は約1メートル程度の盛土でかさ上げされる計画とのことです。すいません、真ん中の道から10センチから50センチと地図に書いております。隣接している住宅地は、それよりも低いところがほとんどです。そうなれば、今度は周りの住宅地が遊水地になります。120ミリパーアワーの雨でも心配ないというのはどのような根拠からか、教えてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
 今回の開発につきましては、初問でもお答えをいたしましたように、雨水排水計画基準に基づいての開発となります。
 また、森原議員ご心配の排水の関係なんですが、上流からの排水につきましては、現在の排水路につきまして幾つかのネックポイント、水の流れが悪くなる箇所が数か所あるということが分かっております。今回の開発によりまして、先ほど申しました雨水排水計画基準に基づきまして水路改修も行いまして、そのネックポイントの解消を行っていくということを現在計画をされております。そのことによりまして、今まで以上に水の流れはよくなっていくと、下流に流れていくということになってまいります。
 また併せまして、開発地に降った雨につきましては、調整池で一旦受けて、下流の水路に影響を及ぼさないように、できる限り小さくする中で放流をしていくというふうに考えておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 一旦、大きな調整池であった部分に造成されて、非常に急激に周りに水が増えるということについては、またお考えいただきたいと思います。
 さて、次、開発地付近での主に通勤時間帯の交通量について質問します。
 私が調べたところですけれども、朝の通勤時間には県道2号線の江頭西交差点に向かって100台以上の通行量があって、赤信号のたびに渋滞が起こっています。あるときは北里保育園に曲がる交差点まで渋滞したこともありました。また、国道477号線の旧道との交差点では、渋滞には至りませんでしたけれども、切れ目なく通勤車両が通行し、点滅信号もなくなったために大変危険を感じました。200戸以上の開発が計画どおりに進んだ場合に、相当な交通量の増加になります。今後の対策についてお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 初問でも回答させていただいたとおりなんですけれども、一定の交通量、確かに増える可能性はございますが、入居された方がどの道路を通られるのか、またいっときに出られるのか、分散されるのかによっても変わってまいりますので、その状況を見る中で対応してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありません。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 少なくとも、県道2号線の江頭西交差点と十王の交差点には右折だまりを作るとか、開発地から市道江頭野村線への出入口には信号を設置するなど、交通安全の対策が必要と考えています。また、今後検討をお願いしたいと思います。
 先日の事業者の説明会の終了後、多くの方があちらこちらに集まって、長い時間様々な心配事を話されていました。その中で、市に言うと、それは事業者がするこやと言うし、事業者に言うたら、それは市が決めておられます、基準には合格していますと言うし、わしらどうしたらええか分からへんという声が聞こえてまいりました。
 これらの住民の心配の声を受け止めていただきまして、開発を許可した市には住民にきちんと説明をしていただきたいと思います。ぜひ市は事業者と同席して、住民の疑問や心配に答えていただくべきと思います。今後の市の姿勢をお伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部長。
◎都市整備部長(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 今回の開発事業につきましては、あくまで民間開発というふうに捉まえております。開発で起こることについては、基本的には業者が説明をする義務を負ってるというふうに考えております。
 また、事業者にもお願いしておりますけれども、説明会でありますとか、個別に回っていただいてる中で、様々なご意見が出てくると思います。その中で、できる範囲でできるだけ真摯に受け止めていただいて対応していただきたいというふうに考えておるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 私たちこの地域の住民は、ずっと長い間都市計画税を払っております。私たちの安全が確保されて当然と私は考えます。業者任せにしないで、市が責任ある説明をしてください。最低でも、今までからずっと住んでいる住民の土地が遊水地にされることがないように対策をしていただきたいと思います。このことを強く要求いたしましてこの質問については終わらせていただきます。
 続きまして、コロナ対策の進捗状況について、主に以下の事業について進捗状況をお伺いいたします。
 じもと応援クーポン券事業の参加は約350事業者とお聞きいたしました。参加事業者を増やすためにされた対策についてお伺いいたします。
 2点目、これらの対策費が執行残が出た場合に、どのように次は計画をされていくのか。計画をすれば使えるというふうに昨日、おとといの回答の中から了解いたしました。第3次の国の補正も考えられるとのことですが、ぜひ慰労金のなかった保育士と学童保育指導員への慰労金の給付をお考えいただくように要望します。市の見解をお伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 森原議員のじもと応援クーポン券事業の参加事業者が多く参加していただくためにどのような対策を取ったのかということに対するご質問に対して、お答えをさせていただきます。
 多くの事業者の方に参加をしていただくための対策でございますけれども、市のホームページあるいは広報おうみはちまんにより周知をさせていただきました。また、関係団体の会合等での説明でありますとか、あるいは関係団体を通じてチラシ等を送付するなどの方法によりお知らせをさせていただいたところでございます。さらに、市の本庁舎でありますとか、あるいは安土総合支所、それから各学区コミュニティセンターにチラシ等を配布したところでございます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員のコロナ対策の進捗状況についてのご質問のうち、保育所及び放課後児童クラブの支援員への慰労金の支給についてお答えをいたします。
 6月12日に成立いたしました厚生労働省第2次補正予算において、新型コロナウイルス感染症対策として県が実施主体として実施されます従事者に対する慰労金事業がございます。その対象者については、医療機関の医療従事者や職員、介護施設事業所及び障害福祉サービスに係る施設事業所に勤務する職員となっております。それぞれ事業ごとに目的、趣旨がございますが、総じて緊急事態宣言下においても必要不可欠な事業であり、休業要請を行えない施設等であり、そのような中、感染すると重症化するリスクが高い人との接触を伴い、継続して診療や支援等を行っていただいており、クラスターの発生リスクが高い状況下において相当程度心身に負担のかかる中、強い使命感を持って業務に従事していただいていることに対して、心から感謝の気持ちとともに、慰労金を給付されることが決定されたところでございます。
 保育現場におきましても、小・中学校、幼稚園が休園措置を執った中で開所していただいたことには、心から感謝しております。しかし、国費による県事業の対象となっていないことや、市は感染拡大防止策として、保護者には登園自粛要請等の対策を行い、職員の負担軽減にも努め、また運営費についても、国方針どおり減額することなく市から給付していることから、園所運営における赤字は発生しておらず、職員の給与等も保障されてきたことから、慰労金の支給については考えておりません。
 次に、放課後児童クラブについては、ご承知のとおり、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、令和2年3月から学校が休業した際に、ほぼ2か月の間、朝から開所し、児童の居場所を提供し続けていただきました。その後も学校の協力を得て一定開所時間の短縮が図られましたが、6月に学校が再開されるまでの間、運営には大変な苦労をおかけしてきたところでございまして、心から改めて感謝申し上げます。
 一方で、この間の運営において、感染対策として必要な物資の購入や、朝から開所したことなどの掛かり増しに対して、平時の運営補助金とは別に、新型コロナウイルス感染症対策として国から十分な運営補助金を受けることができております。令和2年3月の決算においても、慰労金という名称ではございませんでしたが、放課後児童支援員の報酬などに使っていただくための補助がございました。このような実態があることから、放課後児童支援員に対する慰労金の給付については考えておりませんので、ご理解をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) どちらの保育士さんや学童保育の支援員さんは、3密や濃厚接触になることを本当に心配しながらの仕事でありましたので、今後また考えていただけたらと思います。
 次、じもと応援クーポン券事業のことについてお伺いいたします。
 9月になって駆け込みの参加があって350件近くになったというふうにお伺いしています。市内事業者は全部で約500店舗と聞いていますので、もう少し参加していただけたらということで、野洲市では申込みを商工団体などに任せておられたということで、1件ずつではない方法だったそうです。
 近江八幡市でも少しハードルを下げて、より多くの方に参加していただくことで、より多くの市民がこの事業を活用できるようになると思います。今後、野洲市のような方法などを執っていただけるようなことはできないでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 森原議員の再問にお答えをさせていただきます。
 店舗の登録についてということであると思いますが、店舗の登録につきましては、法人の場合は市内に本店登記を有していること、それから個人事業主の場合につきましては市内に住民登録を有していることということがクーポン取扱店舗の条件というふうにさせていただいているところでございます。事業を適正に実施するために、必要な書類として個々に提出を求めさせていただいたところでございます。事業を円滑に進めてまいりたいというふうなことで、この形を執らせていただいたわけでございますが、今後事業が終了しました後に、このことも含めまして、事業の実施方法につきまして改めて検証してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ぜひ、せっかくの事業が最大限活用されますようによろしくお願いします。
 次に、特別定額給付金について最終的にどれだけの給付になったのか。また、どのような対策をしていただいたのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
 再問いただきましてありがとうございます。事業が完了いたしましたので、この場をお借りいたしまして、議会及び市民の皆様に報告をさせていただきます。
 国の新型コロナウイルス感染症緊急経済対策に係る生活に困っている人々への支援として実施されました特別定額給付金事業につきましては、5月25日から開始いたしまして、申請期限は3か月ということで、8月25日の期限をもって一応終了ということになりました。
 当該事業については、全国的に当初から振り返りますと、マイナンバーカードを持っておられる方を対象としたオンライン申請などをはじめ、課題が多く指摘された事業でございましたが、本市における給付結果につきましては、最終的に給付対象の世帯数につきましては3万4,282世帯、申請者の申請世帯数につきましては3万4,143世帯、申請率は99.6%でございました。給付総額につきましては82億1,260万円ということで、10万円でございますので、8万2,126名分を支給させていただいたということでございます。
 申請のなかった世帯数が139世帯と、こういうことでございます。中身については一定分析しておりまして、139世帯のうち、辞退のありました世帯が4世帯、それから単身世帯でお亡くなりになられた方が28世帯、それから郵送はさせていただいたんですが、居所なしによる郵送の返送が35世帯ということで、実質申請がなかった世帯につきましては72世帯ということで、0.2%ということですので、担当といたしましては、99.8%の結果であったというように思っております。
 あと、申請給付に係る取組でございますが、これも議会で事業開始前に申し上げていたわけでございますが、市ホームページでの専用コーナーを設けまして、申請方法等を分かりやすく掲載するとともに、市広報紙でも掲載しまして、期限内の申請を周知いたしました。それから、ZTVによる期限内申請のテロップ放映、そのほか特別に努めましたことにつきましては、外国人の方には申請書郵送時に英語、それからポルトガル語や易しい日本語による申請書の記載方法を同封させていただきました。それから、民生児童委員様のご支援を賜りまして、地域での未申請者への声かけをいただきました。それから、後半でございますが、未申請者への申請勧奨の案内はがきを2回郵送させていただきました。それとあと、単身、70歳以上の高齢者の方や障がい者の方への職員による自宅訪問をさせていただいて、申請をいただきました。
 誠に手前みそで恐縮ではございますが、コロナ禍による生活に不安、困っておられる市民への家計支援という緊急経済対策ということで、事業の準備段階、そして申請受付開始当初から、担当所管であります総務部の職員が事業目的を理解、認識し、一丸となりまして、各担当業務に加えまして昼夜、休日も含めて集中して対応いたしましたことが、100%にはなりませんでしたが、一定成果、結果が出たということで、担当部長としては安堵しているところでございます。
 最後になりましたが、議員の皆様方も市民の皆様方へ申請に対する支援を積極的にいただきましたこと、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ただいまお伺いしまして、本当に暑い中をわざわざ訪問していただいたということで、本当にありがたいと思いました。温かい取組に感謝いたしております。
 続きまして、少人数学級の実現と教職員の働き方につきまして質問させていただきます。
 市独自施策として少人数学級実施のための講師配置がありましたが、2名にとどまりました。どのような原因があったのか、お伺いしたいと思います。
 2点目、少人数学級の実施や分散登校についてはどのように総括されていますでしょうか。
 3点目の暑さのことにつきましては、ほかの議員の回答を聞かせていただきましたので、省かせていただきます。
 次の4点目です。今回のコロナ対策でのいろんな大変な状況の中で、通常以上に教職員の負担があったと思います。現在の学校現場の問題点についてどのように把握されていますでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 森原議員ご質問の少人数学級の実現と教職員の働き方についてお答えします。
 まず、新たに配置した市費講師が2名になった理由ですが、まず初めに、3密を防ぐため学級を分けて指導することを希望するかどうかの調査を行いました。その上で、担任以外の教員の配置状況、国の施策も考慮した上で2校に配置することになりました。
 希望がなかった学校の理由としては、もともと少人数である学校、オープンスペースが活用できる学校、分ける教室に余裕がない学校などがあります。
 また、中学校については、教科担任制であり、分けることは非常に困難であります。
 このほかの理由としては、児童・生徒の学習や生活の様子をしっかりと把握するには、4月から配属された学級担任がしっかりと子ども一人一人を見取り、組織された学級の集団の中で学ぶことがよいと学校が判断されたこともあります。
 次に、少人数指導の総括ですが、まずは1学級当たりの児童数を減らすことで、密接や密集を回避することができ、感染拡大を効果的に防止しながら教育活動を進めることができています。また、1学級当たりの児童・生徒数を減らすことで、教員の目が行き届いた上で子ども一人一人と関わることができ、子どもたちが落ち着いて学習に取り組むことができていることを聞いております。
 しかし、途中から少人数指導を導入して学級を分けたため、元の学級への帰属意識や集団としての学びが弱くなることを心配されている側面もあります。
 次に、分散登校の総括ですが、5月7日付の保護者配布文書で、5月11日からの週から週に一、二回全ての学校で登校日を設定することをお知らせし、各校において工夫して実施していただきました。学校規模によっては、分散しなくてもよい学校もありましたが、登校日を設定することで、教員と児童・生徒、児童・生徒同士のつながりの確保や個々の児童・生徒の状況把握という面でよかったと考えています。
 休校期間中は当初、ポストインや家庭訪問、電話連絡を行っていました。しかし、登校して学校で児童・生徒と直接出会うことで、子ども一人一人の表情を見ることができ、様子が気になる場合は声かけを行うなど、心身の状態の把握に努められ、早期に対応することができました。また、久しぶりに友達に会うことができたことを喜ぶ子どもや、不登校だった子どもが学校に登校できるようになったこともありました。
 しかし、分散登校では検温や消毒作業に加え、同じ授業を2回しなければならないことや、小学校では登校しての授業と保護者の就労のための臨時預かりを同時に行う必要があり、教員の負担が大きいという課題がありました。そこで、臨時預かりについては、教育委員会の指導主事が業務支援に出向いたり、また隣接する中学校の教員が支援に行くなど、課題の解決に努めました。
 次に、現在の学校現場での問題点の把握ですが、主に各学校の管理職を通じて現状と問題の把握に努めています。また、指導主事が学校を訪問する機会がありますので、その折に学校の様子を観察しています。私も直接、何度か学校の様子を見に行き、校長先生や一般の先生方から様子を聞いております。
 問題点としては次のことがあります。
 1つ目は、2学期は運動会や校外学習など多くの行事を計画していますが、感染予防や熱中症予防を考えながら計画を立てなければならず、その対応に苦慮しておられます。
 2つ目は、今年度タブレットパソコンを1人1台整備する計画ですが、そのタブレットパソコンを効果的に活用できるよう、教員の活用能力を高める必要があります。しかし、そのための研修の時間を確保することが困難となっています。
 これまで学校においては、消毒作業の負担が大きなものとなっていましたが、このことについて8月には文部科学省が衛生管理マニュアルを見直しています。そこでは、消毒作業は必要最小限とすること、また消毒作業には支援員や地域ボランティアの協力を得ることや、発達段階に応じて児童・生徒とともにふだんの掃除の時間に家庭用洗剤を使って行うことが示されています。また、消毒よりも健康的な生活で免疫力を高め、手洗いを徹底することが大切とされています。このことは既に各学校に通知しており、これにより教員の消毒作業の負担を大幅に軽減できると考えています。
 教育委員会としては、教員の負担軽減のため、スクール・サポート・スタッフや学習アシスタントをそれぞれ各校に1名ずつ配置することを進めています。また、小1すこやかサポーターについても、任期を半年から1年延ばすよう、本会議で上程しているところですので、議員のご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 詳しいご報告ありがとうございました。
 消毒作業については、一定見通しがついてきたというものの、様々なことでご苦労いただいていることが分かりました。
 さて、この状況で、やはり少人数学習ではなくて、20人程度の少人数学級の実現が急務であることが様々な場所で認識されてきていると思います。改めて、少人数学級の実現に関しまして教育長と市長の見解をお伺いしたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 何名かの議員さんにもお答えしましたように、現在、法では小学校1年生が35名定員、そのほかの学年は全て40名になっています。いきなり20名ということは難しいやもしれませんが、県が独自の施策で少人数加配として配置されている、例えば算数の時間に限って、例えば40名のクラスを20名ずつに分けてということができる加配があるんですが、その方たちを使って独自に35名の定員の学級を使ってもいいということで、本県では取り組んでいますが、法的にはまだまだ1年生以外は40名ということですので、いきなり20名というのは難しいやもしれませんが、取りあえず一人でも少なくて、子どもたちを一人一人見渡せるような、そんな定員になるように、国はもちろん県にも要望していきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
 教育の方向性として少人数学級、一人一人に目が行き届く、またそれぞれの進捗状況、学習の状況に応じて指導できるということは、これは非常に重要なことだという認識はしております。一方で、ハードルも物すごく高く大きくあるわけでございます。県、国通じまして、特に国に対して、これから日本の教育どうあるべきかというようなことは、機会があれば訴えてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございました。
 本当に今、昨日竹尾議員も質問されましたが、教師の働き方、本当に大変な状況になっております。
 今、精神的な負担も大きいと思うんですけれども、教職員の心身の疲労について調査をされましたでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 毎月、先生方の超過勤務の実数について確認しています。どなたかの議員にもお答えしたと思いますが、国として45時間を上限と言っているんですが、それを大幅に超えている教員も残念ながらたくさんおられます。そんな中で、80時間を超えた人に対しては、もう無条件にお医者さんに体調を診てもらうように、それから45時間を超えて80時間の間の人たちについても、希望者についてはということで、校長先生を通じてお話をしていただいていますが、今年度は1名の方が受診されたとお聞きしています。
 おかげさまで、特に大きなご病気等はなかったんですが、やっぱり心あるいは精神的にかなりつらい思いをされておられる方もたくさんおられますので、働き方推進委員会は本市は多分他市よりも先駆けて取り組んでいると思いますので、労働団体の方々も入っていただいて進めています。今後も先生方の一番指導しやすい状況を作って、八幡の子どもたちのために先生方が働きやすい職場になるように考えていきたいと思っています。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、在校時間の超過勤務のことについてお伺いしましたが、きっとそれだけではないものがあると思いますので、もう本当に皆さんぎりぎりのところで頑張ってくださっていると思いますので、ぜひそういう調査もしていただいて、実態を国へ上げていただきますようによろしくお願いいたします。
 続きまして、冬休みの短縮についてお伺いします。
 今年度のカリキュラムは、コロナで休校していた間に各校できちんと組み直され、時数についても問題ないと聞いています。文科省も、今年度中に全てを取り戻すことを求めていません。ある職場では、校長先生が時数は足りているか、冬休み授業日は取らなくていいのかと職員に聞かれたそうですが、教職員は不要ですと答えたそうです。それなのに、真逆のことが決定されましたが、どのような現場の声を根拠に決められたのか、お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 本市は、夏休みを一応10日間を基準日という形で、登校日というより基準日という形で給食も準備させてもらいました。学校のいろんな都合もあるし、その基準日をできるだけやってほしいというお願いで、夏休み、ほぼ全ての学校が10日間やっていただきました。中には、もっとたくさんというんですか、15日、20日近くまでやっていただいた学校もありますが、今後、例えばコロナのクラスター等々が出た場合、やっぱりそのことを考えると、今度、じゃあ夏休み、そこを何とかクリアしようとか、そういう状況は非常に、特に3学期にそれが起こった場合、非常に難しいということで、3日間、今回については必ず授業してほしいというお願いをしています。午前中ということですが、3日間に限ってお願いしたいと思います。万が一、それによってまた授業数が足らんということになれば、やっぱり特に出口である6年生の子どもたち、中学3年生の子どもたちが単元が足らないままに卒業していかせて、そのまま受験させるわけにはいかないと思いますので、そこらを含んで、冬休みに3日間の登校日を設定いたしました。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 冬休みは、中3の担任は内申書を書く時間やというふうにも伺っているんです。実際、このようなことになると、そういう時間が確保されないので、事実上休日がなくなってしまいます。現場は望んでおられなかったのではないかというふうに聞いてるんですが、なぜ決められたのか。その前に、各校の現場の先生の声を聞いていただいて決めていただいたんでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 私も中学校やったので、確かに公立の一般入試等々も始まりますし、私学も始まります。子どもたちは併願等も受けますので、恐らく1人当たり3枚ぐらいの調査書等を準備していかんならんということですが、校務支援システムでそれは随分早くなるように対応させていただきました。何よりも心配するのは、学校の先生の相談というよりも何よりも、単元が目標のとこまでいかないというのが一番いけないと思いますので、それについては教育委員会の定例会で諮りまして、3日間ということをお願いしました。
 確かにおっしゃるように、冬休みでゆっくりしたいなという思いの先生方もおられると思いますが、趣旨を理解していただいて、ぜひその3日間は授業していただくように、また校長先生を通じて今お願いしているところです。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 現場の方から単元が足りなくなるというご意見だったんですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 授業数からいうて、やっぱり明らかに足りませんので、各市町ではいろんな手だてで、多分近江八幡市よりも多く夏休みをやっておられたところであっても現在足っていないということをお聞きしています。少なくともその授業数を確保する必要があると思いますので、そのために冬休みに3日間設けさせていただきました。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 昨年の用務員の民間委託事業への移行を提案されたときにも、当事者や現場教職員には知らされないままに起案されて、学校長には箝口令がしかれて議案提案をされました。これと同じだとは言いませんけれども、やはり民主的な運営をされるべき学校にあって、もっと現場の声を聞いた納得を作っていただきたいなと思いますので、今後はきちっとお話をお願いしたいと思います。何が何でも反対やとかという意味ではなくて、やっぱりこの大変なときやからこそ、納得した結果でもってやはりモチベーションの上がる下がるがあると思います。ぜひ今後についての姿勢について一言お願いします。
○議長(片岡信博君) 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 ここで教育委員会がリーダーシップを発揮しなきゃいけないと私は思ったので、3日間ということをさせていただきました。先生方の毎日のご苦労は重々分かっておりますし、この2学期明けても幾つかの学校を訪問させていただいたり、一般の先生からお声を聞いたりということの中で、いろんな声もあります。でも、やっぱり目の前の子どもたちのために最低限授業数を確保することは絶対必要やと思っていますので、そのことについては校長先生から各学校の先生方にお伝えいただいております。一部そのことを言っておられる先生方もおられますが、今後その方については納得いくようにお話ししていきたいと思っております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 増やす増やさないの是非を申し上げているのではないということをご理解いただきたいと思います。やっぱり合意して進めていただくということを重要と考えて、よろしくお願いいたします。
 それでは、最後の質問させてもらいます。介護保険についてです。
 6月から新型コロナウイルス感染症対策を理由に介護保険サービスについて、介護事業者が実際のサービスより多くの利用料を介護報酬算定の特例措置として厚生労働省より出されました。このことについて説明をしてください。
 続きまして2点目、この特例措置の市内事業者の実施状況についてお伺いします。
 3点目、この特例措置による利用者への負担増についてどの程度であると把握されていらっしゃるのか、教えてください。
 4点目、第8期の介護保険事業計画において、国は要介護1、2を介護保険から外す方向があると聞いたことがあります。現在、どのようになっているでしょうか。
 以上です。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の介護保険制度についてのご質問についてお答えします。
 令和2年6月1日付で厚生労働省から発出されております新型コロナウイルス感染症に係る介護サービス事業所の人員基準等の臨時的な取扱いでは、通所系サービス、短期入所系サービスにつきましては、介護支援専門員と連携の上、利用者からの事前の同意が得られた場合には、提供したサービス時間の区分や回数に応じて報酬区分の2区分上位の報酬区分を算定する取扱いが可能となりました。
 市内事業所の実施状況につきましては、市内事業者への実施調査を行い、この取扱いを確認しましたところ、2区分上位の報酬区分を算定している事業所は21事業所でした。
 次に、利用者の負担増につきましては、例えば要介護3で月13回デイサービスに5時間以上6時間未満で利用された1割負担の方の介護サービス利用料は、これまででは9,945円でしたが、今回の取扱いでは1万433円となり、1か月に488円負担が増えることになります。
 市が保有する介護給付費明細書からは、2区分上位の算定をしているかどうかの識別ができないため、利用者全体の増加分につきましては分かりません。
 次に、要介護1、2の総合事業への移行については、これまでの社会保障審議会介護保険部会では持続可能な制度の確保について議論がなされてきました。その中で、受皿の整備が必要であるなど、慎重な対応を求める意見や、制度の持続可能性のためには改革を進める必要があるとの意見がありました。
 介護保険事業計画作成上のガイドラインの役割を果たす介護保険事業に係る保険給付の円滑な実施を確保するための基本的な指針では、要介護1、2の総合事業への移行については示されておりません。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) この間の介護保険や年金制度の改悪で、既に利用を控える傾向に高齢者の方々はあります。コロナによる減収は国が補填すべきだと考えますが、市の認識をお伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
 今回の特例措置に対しましては、やはり利用者の方の負担が増えるというような観点から、8月21日の知事への要望活動、また近畿ブロック都市福祉事務所長連絡協議会などを通じまして、利用者負担の増加を伴わない財政支援等を講じていただくような要望もしているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) この受益者負担的にすること自体、もう介護保険ではなくなっていると感じております。コロナの特例措置を使われていない事業者さんへの減収分を次回の臨時交付金で補填するということはできないでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
 保険給付でございますので、本来国が制度を構築するものと考えますので、議員の提案いただいているところはちょっと検討する方向では考えてございません。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) でも、やっておられる市もあるということで、また検討してください。
 最後になります。第8期の介護保険事業計画において、介護保険の精神を生かされて高齢者が介護度を上げないで済むように、現行の制度の維持を求めています。この件に関しての近江八幡市の見解についてお伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
 初問でもご質問いただきました要介護1、2の方の地域支援事業への移行というものにつきましては、これは数年前から国でも検討されてきておりまして、現在まで至っていると。現在に至ってもその方向性もまだ示されておらないという状況でございます。
 今後も社会保障審議会介護保険部会等で十分議論がなされて、一定方向性が出されてくるというふうにも思いますので、国の動向等を注視していきたいというふうに考えてございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ぜひ介護保険の精神の下に、誰が年を取っても十分なサービスが受けられる制度を堅持していただきたいということで、また国、県への要望を上げていただきますようにお願いいたします。
 今日は本当にいろいろと質問、詳しく答えていただきましてありがとうございました。これにて質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で森原陽子君の個人質問を終わります。
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