録画中継

令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月7日(月) 一般質問
大川 恒彦 議員
(1)第7期介護保険サービス事業所の整備法人の募集結果について
(2)防災、危機安全管理対策の現状について
(3)コロナ禍での学校学習と子どもの様子について
◆7番(大川恒彦君) 皆様おはようございます。
 今回は議員になりまして初めてのイの一番の質問者となりました。いつもお世話になっております。議席番号7番、創政会の大川恒彦です。
 ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。
 今年は、コロナで開けコロナで暮れそうな一年になりそうですが、このコロナ禍が少しでも早い終息を願い、今までどおりの日常生活が日々送れますように切に望んでいる毎日ではありますが、ワクチン開発も進んでいるみたいで、実用化されるまでにはあとしばらくのことだと思いますので、健康管理には十分に留意をしていただき、新しい年をお迎えしていただきたいと願います。
 それでは、発言通告書に基づきまして、大きく3点の個人質問を分割にてさせていただきます。
 項目の1つ目は、第7期介護保険サービス事業所の整備法人の募集結果、2つ目は、防災、危機安全管理対策の現状、3つ目は、コロナ禍での学校学習と子どもの様子についてですので、当局のご回答をよろしくお願い申し上げます。
 まず、大項目1つ目の第7期介護保険サービス事業所の整備法人の募集結果について質問をさせていただきます。
 当市では、令和7年に団塊の世代が75歳を迎えることを踏まえて、計画的に介護保険サービス基盤の整備を推進されております。これに伴い、本年7月に第7期介護保険計画で介護保険サービス事業者の公募をされました。
 そうした中で、今回の募集に応募をされました事業者を地域密着型サービス事業等選定評価委員会におきまして審査をされました結果、姫路市に本部があります社会福祉法人が、十王町地先を開発予定地とすることで事業実施候補者の選定を受けられました。
 ここ北里学区におきましては、以前から介護老人福祉施設等がないことから、施設の誘致を要望してまいりました経緯がありまして、望んでおりました施設が来ることは大変喜ばしいことではありますが、ただ建設予定地につきましていかがなものかと懸念、また心配をする声が上がっておりますので質問をさせていただきます。
 まず1つ目は、今回の介護老人福祉施設の応募は何事業所あったのですか。また、遠方の姫路の事業者がどのようなご縁で募集に手を挙げられたのですか。
 2つ目は、農業を推進することが必要と定められました規制区域であります農振農用地こと青地に予定地とされたのはなぜなのですか。
 3つ目は、日野川の改修が進みましたが、近年の異常気象等を考えましたら、洪水等の危険のリスクがあるこの場所にされたのはなぜなのですか。
 4つ目は、近隣の道路や排水路の環境整備ができていないのに、なぜここなのですか。
 5つ目は、現在、介護職員が不足をしていると聞いております状況の中で、開業をされた場合、介護スタッフの確保は大丈夫なのですか。
 以上5つを初問としてお伺いさせていただきますので、当局のご回答をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 皆さんおはようございます。
 大川議員の介護保険サービス基盤整備についてのご質問にお答えします。
 本市の介護保険サービス施設整備については、近江八幡市総合介護計画に示す整備方針に基づき進めております。
 令和2年度におきましては、介護老人福祉施設、いわゆる特別養護老人ホーム90床、地域密着型介護老人福祉施設29床、短期入所生活介護、いわゆるショートステイ10床、認知症対応型共同生活介護、いわゆるグループホーム9室の整備について、公募を行ったところ、法人より応募があり、8月に事業者、評価選定委員会を開催し事業者を決定したところです。
 大川議員お尋ねの今回の介護老人福祉施設の応募事業者数と事業者につきましては、応募事業者数は1法人でした。
 当該法人は、兵庫県の法人で、特別養護老人ホーム2か所、ショートステイ2か所、通所介護、グループホーム、ケアハウス、訪問介護などを運営されている実績もあり、県外での事業展開を考えておられたところ、本市のホームページを見て応募されたとのことです。
 2点目のご質問、なぜ事業所が農地を予定地とされたのかにつきましては、当該法人は、幾つかの候補地の中で、社会福祉法人として高齢者をはじめとする地域住民との交流を図り、地域における広域的な取組ができ、交通の利便性や医療機関との連携など総合的に判断され、最終的に開設に適切な土地を選ばれ、予定地とされたところです。
 3点目のご質問、予定地は日野川など洪水などのリスクが高い場所ではないかというご質問につきましては、法人からの開設計画書には、100年に一度の確率の降雨による最大浸水想定にも対応できるように、土地のかさ上げによる対応を計画されており、評価項目を満たしていると判断したところです。
 4点目のご質問、近隣の道路や排水路の環境整備状況につきましては、予定地は国道に面しており、近くには県道があります。道路環境については、建設工事と併せて道路整備についても道路管理者や市担当課、地元自治会などと協議を行いながら、通行の安全確保に努めてまいりたいと考えております。
 また、施設から出る排水につきましては、周辺に著しい負荷がかからないよう、調整池の設置が計画されています。
 5点目のご質問、介護職員が不足している中での介護スタッフの確保につきましては、ホームページや広告、ハローワークや学校訪問などを活用して求人を行い、また法人内での異動などにより人員確保を計画されています。
 本市でも、介護サービス事業所における人材確保については、合同職場説明会を毎年開催、人材確保のための補助制度など、今後も人材確保と定着に向けた取組を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、初問の1つ目で、事業所選定について再問をさせていただきます。
 事業所におかれましては、全国各地に多数の自治体がある中で、当市に応募をされたのには熱い思いがあってのことだと思いますので、厚くお礼を申し上げます。
 さて、事業者選定に当たりまして、いろいろな要件や条件等が必要だと思いますが、審査、選考基準はどのようになっているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 事業者の選考につきましては、事業者選定評価委員会で15項目の選定審査項目に従って、基本理念、運営方針、施設整備、経営資金面、職員採用と研修、サービスの内容、衛生管理、苦情処理、事故防止体制、地域など関係機関との関わりなどについて、事業者からの開設計画についてヒアリングを行い、審査後、総合的に検討し決定したところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 審査過程の中におきまして、何ら不備、問題点はなく、諸条件は全てクリアをされましたので選定をされたのだと思いますが、選定審査をされる中で、開発予定地等についての異議、異論はなかったのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 初問でもお答えをさせていただきましたけれども、事業者からの提出された資料と説明によりますと、開発工事の造成にて最大浸水想定にも対応したかさ上げを行うということでありましたので、特に異論等はございませんでした。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 選定評価委員会は、外部有識者による委員会ですが、どのようなメンバー構成で誰が委員を選出されているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 委員の構成につきましては、学識経験者として大学の先生、それから専門的な見地からということで県内で介護事業所を運営されておられる方など、5名の方の委員で構成をしております。
 委員の選出につきましては、総合介護市民協議会等で諮らせていただいて決定をしたところです。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、初問の2つ目で、農振農用地について再問をさせていただきます。
 選定評価委員会の中で十分に審議をされ選定をされた後ではありますが、確認をさせていただきます。
 農振農用地の目的についてお教えをお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 農業振興地域とは、農業振興地域の整備に関する法律に基づき、総合的に農業の振興を図ることが必要であると認められる地域として、都道府県知事が市町村ごとに指定した地域で、農業振興地内で農業上の利用を確保すべき土地として指定されたものです。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 農振農用地の役割からしまして、農業の振興を図るべく、また優良農地として守る必要性があるための農地でありますが、農振除外までしてこの場所に開設をしようとする必要性があるのでしょうか。お考えをお伺いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 農振農用地域内の農地につきましては、優良農地として確保に努めているところでもございます。このことから、市内で介護老人福祉施設を建設するために市街化区域において一定の広さの土地が確保でき、地域住民との交流や医療機関からの距離、交通の利便性などの条件を満たす土地を求められましたが、まとまった土地が見当たらないというようなことから、検討された結果、準備できた予定地が農地だったと受け止めております。
 議員もご承知のとおり、本市でも高齢化が進み、要介護認定を受けて施設入所を希望されておられる方もおられることから、市としましては、第7期近江八幡市総合介護計画に位置づけした必要な施設と考えております。
○議長(片岡信博君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 もう少し考慮をしていただければ、白地農地とかほかにも適用する土地はあったかと思いますが、農地保全の観点からしまして、どのように捉えられ、感じ取られているのでしょうか。再度お考えをお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 先ほどの再問でもお答えをさせていただきましたが、市内で介護施設を建設するには、事業敷地面積など条件を満たす一定の土地が必要になり、検討された結果、事業者が準備できた土地が現在地であったというふうに思います。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 農業は本市の基幹産業でもありますので、農業発展のためにも農地をもっと大事にしていただき、もう少し考えていただきたいものであります。
 次に、初問の3つ目で、日野川の防災について再問をさせていただきます。
 この場所は、昔近くにお墓があったところから、軟弱で堤防の弱いところと聞いております。また、光善寺川との合流点でもありますので、防災・減災の観点からしまして安全面につきましてはどのように捉えられ、考えておられるのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 当該周辺地の日野川につきましては、改修工事がされており、また法人からの開設計画には100年に一度の確率の降雨による最大浸水の想定にも対応できるよう、土地のかさ上げを計画されておられます。
 造成、建築におきましては、市担当課に指導及び対策を講じていくということとされているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 日野川がもし氾濫をするようなことがありましたら、堤内地側の土砂が崩れ、堤防は決壊をするおそれがあると思います。そうなりますと、近隣は水だけではなく土砂の流出と同時に堆積も考えられますが、事業者は災害対策につきましてどのように考えられ、取り組まれる計画になっているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 介護老人福祉施設の運営基準には、危機管理の観点から災害時の対策として非常災害に関する具体的な計画を立て、非常災害時の関係機関への通報及び連携体制を整備し、従業者への周知、定期的な訓練を行うというふうにあります。
 今後の対策状況につきましては、指定権者の県と連携を図るなど、指導監督をしてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 近年の気候変動の影響で絶対に安全とは言い切れないご時世であります。そうした中、施設の利用者の方は健常者ばかりではありませんので、一度災害が起き被災をすれば、公的な救援、救助が必要となってくるおそれもあり、大変大きな負担がかかると思いますが、災害時での対応策は具体的にどのように考えておられるのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 当該施設の開設計画書によりますと、建物は耐火構造、屋外仮設用トイレ用地、食品の備蓄など、有事の際に備えた準備をするとともに、ふだんから自治会やボランティアなど地域との交流を深めることで、非常時の危機管理と連携協力体制に努めるというふうに聞いております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 有事のときにはそう簡単には物事ははかどりませんので、利用者や入居者が安全で安心して利用ができますように防災の危機安全管理体制の確立の徹底をよろしくお願いします。
 次に、初問の4つ目で、近隣の道路について再問をさせていただきます。
 予定地の前面を通っております国道477号は、ご存じのとおり幅員も非常に狭い道路でありまして、開設に伴います建設工事や開業をされた後の施設職員及び利用者等の車両で通行量が増えることは確実で、周辺は一段と危険度が高まることは想定をされております。
 つきましては、施設をここに決められるからには、安全に対します何らかの対応策を講じていただけるようお願いをしたいのですが、お考えをお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 事業者からは、建設中の工事車両や工事の時間帯、また開設後は施設関係者の通行形態などについて地元自治会にご理解いただけるよう協議を進めていくというふうに聞いてございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 事故があってからでは遅く、困りますので、対策をよろしくお願いします。
 再問をさせていただきます。
 次は、排水路についてです。
 ここ北里学区内の雨水排水は、全て西部承水溝に流れ込むことはご承知のとおりでございますが、ここに流れ込むまでの取付け水路についてお尋ねをします。
 この施設開発予定地の下流側では、大規模な宅地開発を予定されておられますが、この中で西部承水溝に至るまでのある箇所の接続排水路の流量計算書を見させていただきましたが、高水位の高さが土地改良事業計画で当初設計をされておりました計画高水位よりも高い位置に当たります限界高水位で設計をされておりまして、この限界高水位での流量と5年超過確率降雨強度82ミリの流出量を見比べました場合、後者の流量が1.44倍上回っておりまして、超過洪水が考えられると思います。
 そうした中で、今回の施設開発予定地の雨水排水も同じ経路を流れますが、事前調査や流量計算はされているのでしょうか。また、土地改良区との協議検討はされているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 当該施設からの排水につきましては、開発行為に伴う指導に基づき、敷地内に調整池を造るなど流量を調整しながら流す仕組みを計画されているところでもございます。
 また、西部土地改良区とは協議を進められているという状況にございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 道路においても、排水路においても、市の所管ではありませんが、現地の状況を十分に踏まえて実情を理解していただき、早期整備に向けての力強い働きかけをよろしくお願いします。
 それでは、初問の5つ目で介護職員の確保について再問をさせていただきます。
 現在、介護スタッフの人材不足が全国的に叫ばれております中、開業までにはあと少しの猶予はありますが、ここ1年や2年で介護職の方が急に増えることは考えられません。
 そうした中、計画どおりに開業をされた場合、介護職の引き抜き合い、また人材不足などによりますサービスの低下などを懸念しておりますが、人材につきましてはどのように確保される予定になっているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 本市の募集要項や結果通知にも、職員確保に当たっては計画的に行うこととし、法人内での異動も含め、早期に募集を行うなど確保に努め、他の介護サービス事業所に影響が出ないようにするというようなことを附帯条件としているところでもございます。
 また、当該事業所は県外で既に運営をされておりました、そういう実績のある法人でもありますので、計画的に雇用をされていくというふうなことでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 近隣の環境整備及び事業運営等に対しまして、しっかりと対応をしていただき、希望の持てる価値のある施設になるよう期待をします。
 次に、大項目2つ目の防災、危機安全管理対策の現状について質問をさせていただきます。
 ここ近年は、自然災害の大型化、また新型コロナウイルスの発生などで地球環境が大きく変わってきておりまして、今後もまだ何かが起こりそうな時代ですので油断は禁物です。
 これからは、今までになく、一人一人が自覚を持って、絶えず自己の安全管理並びに周囲の方々の安全対策を考えながら暮らしていかなければならないご時世になってきました。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 まず1つ目です。東日本大震災の教訓を踏まえまして、平成25年の災害対策基本法の改正で、自力で避難をすることが難しい住民の方々をリストアップする避難行動要支援者名簿の作成が市町村に義務づけられました。
 これに対しまして、当市も名簿の作成はできておりますが、この名簿が有効に活用されるようにしていくためにも、避難計画の作成が重要となってきており、災害時に災害弱者と言われます高齢者や障害者らの逃げ遅れを防ぐためにも、個別計画の作成が必要となります。
 しかしながら、該当者らの心身の状況などを聞き取りながらの作成をする必要があるため、プライバシーを理由に同意が得られない場合があると聞いておりますが、当市におかれましては個別計画の策定につきましてはどのように指導をされているのですか。
 次に、2つ目です。
 平成29年に、水防法などの改正で、社会福祉施設や学校などの要配慮者利用施設の管理者に避難確保計画の作成と避難訓練の実施が義務づけられました。
 それに伴いまして、自然災害時に対応ができるマニュアルの策定を求められておりますが、まだマニュアルの整備が滞っている社会福祉施設や学校があると知りましたが、当市におきましては、マニュアルの作成の有無、また様式、内容等の確認はどのようにされているのですか。
 3つ目です。
 外国人に対します対応ですが、日頃の防災の取組、また対策の対応ですが、言葉が通じない、文化の違いなどで理解をしてもらえないなど、いろいろな課題、問題点があろうかと思いますが、災害発生時に備えての指導、また警報発令時の情報伝達、そして避難時の呼びかけ等はどのようにされているのでしょうか。
 4つ目です。
 各地のハザードマップの見直しや整備も進み、洪水浸水の想定区域の可視化もされまして、浸水予想区域も把握ができるようになりましたが、地域の実情を踏まえた地元の防災独自の観点からの避難所の見直し、また検討が必要な施設もあろうかと思いますが、実態はいかがですか。
 5つ目です。
 新型コロナウイルスの影響で世界経済は閉塞した状況となっておりますが、このようなときほど何が起こるか分かりません。特に、このような状況に乗じて北朝鮮が謎の飛翔体等を発射するおそれもあり、要注意です。
 以前でしたら、本市ホームページ等で弾道ミサイルが日本へ飛翔する可能性がある場合の避難行動についてのことが掲載をされておりましたが、現在は見当たりません。
 あっては困りますが、有事のときのことも考えまして、注意勧告等が必要だと思いますので、再掲載等のお考えはいかがですか。
 6つ目です。
 ある防災関係の講演会で、講師の先生が、役所、学校などの公共施設の本棚、ロッカー等の備品には意外と転倒防止対策ができていないと忠告をされておりましたが、当市におきましてはどのような状況になっていますか。
 以上6つを初問としてお伺いさせていただきますので、当局のご回答をよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 皆様おはようございます。
 大川議員のご質問の防災、危機安全管理対策の現状についてのご質問で、外国人に対します対応についてお答えをさせていただきます。
 本市におきましては、市や県並びに国からの防災情報につきましては、公益財団法人近江八幡市国際協会のフェイスブックを通じて、逐次発信、情報提供をしております。
 また、災害時、非常時に多言語で情報を確認することができるNHKのインターネットのポータルサイトがございます。こちらの情報につきましても、防災対策として非常に有効なものでありますことから、市国際協会が支援している日本語教室等の機会を通じましてその視聴を促しております。
 また、一般財団法人自治体国際化協会作成の災害時に使用する用語を多元的に翻訳した多言語指さしボードを各学区、コミュニティセンターに配付することについても、その準備を進めているところでございます。
 あわせまして、市広報に併せて、日本語の理解が十分でない外国の方にも分かりやすい日本語、いわゆるやさしい日本語を用いて広報紙を作成しておりまして、防災災害情報をはじめとした生活情報を発信いたしております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 益田総務部長。
 〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥君) 大川議員の防災、危機安全管理対策の現状についてのご質問のうち、市役所内の本棚、ロッカー等の転倒防止対策に関してのご質問にお答えをいたします。
 大川議員ご指摘のとおり、市役所内における本棚、ロッカーなどについては十分な転倒防止対策ができていない現状でございます。
 本市は、地域防災計画や地震ハザードマップに示していますように、琵琶湖西岸断層帯地震、花折断層地震や南海トラフ地震など震度5強から震度7の地震の発生が予想されており、災害のリスク管理上、被害を防ぐ事前対策は重要と考えております。
 いま一度、点検を行い、ロッカーなどの上には不安定なものを乗せないなども含めまして、点検と対策の検討を講じてまいりますのでよろしくお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員ご質問の防災、危機安全管理対策の現状についてのうち、避難確保計画、避難所の見直し、避難行動についてお答えいたします。
 まずは、要配慮者利用施設の避難確保計画についてですが、議員ご指摘のとおり、水防法、土砂災害防止法の改正により、要配慮者利用施設の安全性の向上を図るため、市町村地域防災計画にその名称及び所在地を定められた施設における計画の策定等が義務化されました。
 本市におきましては、近江八幡市地域防災計画資料編に掲載しております浸水想定区域内の災害リスクのある施設リストを要配慮者利用施設と位置づけ、避難確保計画の作成並びに作成された計画に基づく避難訓練の実施を依頼しております。
 作成いただきました避難確保計画は、水防法等に基づき、市に一部提出いただき、内容を確認し、実施された避難訓練は報告書を提出いただくことで訓練内容を確認しております。
 次に、避難所の見直しについてですが、避難所の見直し、施設の検討につきましては、現在指定している避難所が昨今の全国各地における災害発生状況から見て適しているのか、またコミュニティエリアの整備が終了した学区においては、小学校と併せ避難施設として最大限に活用できているのか等について、各学区の自治連合会やまちづくり協議会等の皆様と共に検討し、地域の実情に応じた避難所の選定やその運営の在り方等、協議を進めてまいりたいと考えております。
 次に、避難行動についてですが、弾道ミサイル等の飛翔体が発射され、日本に飛来する可能性がある場合には、J-ALERTを通じて緊急速報メール等により国から緊急情報が発信されます。
 弾道ミサイル落下時の行動については、屋外にいる場合には建物の中へ避難する、建物がない場合には物陰に身を隠すか地面に伏せて頭部を守る、屋内にいる場合には窓から離れる等、速やかな避難行動を取っていただくよう内閣官房国民保護ポータルサイト並びに滋賀県ホームページに掲載されております。
 むやみに不安をあおる等の観点から、議員ご指摘のとおり、現在市ホームページには掲載しておりませんが、避難行動の周知として再度掲載を検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の防災、危機安全管理対策の現状についてのうち、災害時の要配慮者に対する個別支援計画の策定についてのご質問にお答えします。
 避難行動要支援者支援制度は、介護が必要な方や障害をお持ちの方が安全に避難できるようにするための制度です。この制度では、災害時に配慮が必要な方のうち、特に自力での避難が困難な方を避難行動要支援者と位置づけ、避難行動要支援者がどのような支援を必要とするのかなどの情報を個人の同意に基づき地域で共有し、災害時に地域からの支援を得られるようにするものです。
 当市では、制度の条件に該当する要介護3以上、障害者手帳1、2級及び車椅子利用の3級、療育手帳A判定の方などを掲載した名簿を作成し、平常時から情報提供に対して同意を得られた方につきましては、自治会及び民生委員児童委員、自主防災組織へ提供しています。
 議員お尋ねの避難行動要支援者に対する個別支援計画は、災害時に誰とどこへ、どのように避難するのかを定めるものであり、いざというとき速やかに避難支援ができるよう、行政も協力しながら避難行動要支援者本人とその家族、地域が積極的に関わって作成するものです。
 地域の互助により要配慮者の避難支援体制が整備され、個別支援計画が作成されるよう、広報紙への掲載や自治会等における説明会の実施により制度の周知を図っております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 大川議員ご質問のうち、学校のロッカー等備品の転倒防止対策についてお答えいたします。
 平成30年度の岡山小学校新校舎の完成をもって市内小・中学校の耐震化は全て完了し、引き続き天井に取り付けられた照明器具の落下防止やロッカーの固定等、非構造部材の耐震化工事に取り組んでおります。
 今年度は、桐原東小学校及び八幡東中学校の屋内運動場で工事が完了したところであり、今後も計画的に対策を行ってまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、初問の1つ目で、個別計画の策定について再問をさせていただきます。
 災害に対します高齢者や障害者などの方を無事に避難をさせるためにも、個別計画の作成が必要とされています。しかし、実質的には作成率の低調さを伺っており、また大きな課題と聞いております。
 つきましては、当市におきましてはどのような状況になっているのか、そして作成につきましても問題点があれば何が要因なのか、お教えを願います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 まず、個別支援計画は、市が提供する名簿情報を基に自治会及び自主防災組織が実施主体となり、本人や家族の意向を聞き取り、民生委員や福祉協力員の協力を得ながら作成していくものとしています。
 自治会を対象としたアンケートでは、避難行動要支援者名簿は多くの自治会で日頃の見守り等に活用をいただいておりますが、個別支援計画の策定状況につきましては、約13%の自治会では避難行動要支援者に対する支援体制があると回答をいただいておりますけれども、多くの自治会では個別支援計画が作成されていない状況がございます。
 次に、作成が進まない要因でございますが、避難の際の介助など技術的な支援の難しさ、また役員の交代による引継ぎの難しさなどが考えられるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 作成率向上の問題解決に向けての何らかの手だて、また取組等はされているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 作成率向上の問題解決に向けての手だてでございますけれども、初問での回答でも申し上げましたとおり、現在自治会等における説明会を開催し、地域の皆様へ制度周知及び協力依頼をしているところでございます。
 また、寝たきりの状態にある方など、自治会や自主防災組織だけで個別支援計画を作成するのが難しい方につきましては、今後、日頃からサービス利用において関わりのあるケアマネジャーや相談支援員などの専門職にも作成計画に向けて協力を依頼していくというふうに考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 作成率の向上の取組を進めていただく上におきまして、民生委員さんなどに大きな負担がかからないように作成ができる方法を考えていただくことが大事だと思いますが、何かよい方法などめどは立っているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 実際の災害時において、避難行動要支援者への情報伝達や避難誘導には、近隣や自治会など身近な方々の協力が不可欠となってまいります。
 民生委員児童委員の方など一部の人に負担が偏らないようにするには、近隣住民による日頃からの見守り、支え合いのネットワークを災害時にも生かすことが大切だというふうに考えてございます。
 各学区及び自治会単位での見守り体制の整備につきましては、市の社会福祉協議会において取組を進めておられるところですが、市社会福祉協議会と連携し、個別支援計画の必要性につきましても、併せてご説明させていただいているところでございます。
 計画作成のめどにつきましては、地域の互助により作成いただくものであり、地域の皆様のご協力が必要となります。引き続き、制度周知を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 また、さきの再問に対してお答えもさせていただきましたとおり、日頃から要配慮者と関わりのあるケアマネジャーや相談支援員などの専門職に対しても協力を呼びかけてまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 避難計画の作成作業は災害弱者の犠牲者をなくすためにも大変大事な取組でございますので、よろしくお願いをします。
 次に、初問の2つ目で、防災マニュアルの策定について再問をさせていただきます。
 水害や土砂災害を想定した防災マニュアルの作成ですが、災害時に適応した、より実効性のある内容にしなければなりません。
 そのためにも、具体的な対応策が求められますが、現場に即応したマニュアルを作成するためには、どのように指導をされているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 当市といたしましては、まず滋賀県が避難確保計画の作成の手引というのを策定されていますので、こういったものあるいは各施設で既に作成いただいています施設の消防計画、こういったものをベースに避難確保計画を作成いただく方法等がございますので、こういったことあるいはそのチェックリストなどをホームページに掲載をさせていただいているところでございまして、各要配慮者利用施設への計画作成依頼の発送のときにもこういったものを添付させていただいているというところでございます。
 また、随時施設からの作成に関するお問合せあるいは作成中の計画の確認等、こういった対応もさせていただいているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 マニュアルの作成時におけます記載項目等の内容確認はされているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 まず、避難確保計画の項目のチェックですけど、これはチェックリストを用いて確認をさせていただいているというものでございまして、チェックリストに関しましては、計画を策定いただく各施設でご確認いただけるよう、申し上げましたようにホームページ等に掲載をさせていただいているものでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 マニュアルに沿った避難確保計画及び避難訓練ですが、実務の内容等につきましては把握はされているのでしょうか。また、実施をされた場合の実行内容等の確認はされているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 避難訓練を実施されました施設からは、避難訓練報告書というのをご提出いただいております。この避難訓練報告書には訓練内容を記載いただいておりますので、その報告書から内容を確認させていただいているというものでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 命を預かります社会福祉施設や学校の責任は重大ですのでよろしくお願いをします。
 次に、初問の3つ目で、外国人に対します対応について再問をさせていただきます。
 市内におきましても、外国人の方をよく見かけますが、自治会、学区、市レベルでの防災訓練及び講習会等に参加をされている外国人の方はおられるのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 議員お尋ねの防災訓練及び講習会等への外国人の方の参加につきまして、自治会主催の防災訓練におきましては実態は把握できておりません。
 各学区の防災訓練におきましては、外国人の方が数名まとまって自治会や事業所からの依頼で参加されていることがあると聞き及んでおります。
 また、市主催の防災訓練等になりますと、現状におきましてはまだほとんどの参加がないといった状況でございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 現在の参加につきましては、ほとんどが主催者側の了解が前提となっている場合が多いと思いますが、これからの国際化の中におきまして、地域と外国人との防災に対します理解、そして意思の疎通及び交流を図っていくためにも参加を促すことが必要かつ大事だと思います。
 つきましては、今後も共存をしていく中で、防災訓練等の参加の呼びかけをしていくためには双方の理解が必要だと思いますが、取組及び推進等についてのお考えはいかがでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 大川議員の再問にお答えをさせていただきます。
 議員ご指摘のとおり、市といたしましても、自治会や学区、また市主催の防災訓練等におきまして、より多くの外国人の方に参加を促すことは、多文化共生、それから防災の観点から非常に重要であると考えております。
 そのためには、日頃からコミュニケーションの機会を設け、やさしい日本語を使った会話を促進すること、こういったことも重要であると考えております。
 また、外国人の方が就労されておられます事業所に依頼をいたしまして、参加を促す等、これらのことも有効と考えられますので、これらの取組につきまして検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 有事の際には、混乱をしていては何にもなりませんので、ご指導をよろしくお願いします。
 次に、初問の4つ目で、ハザードマップの見直しについて再問をさせていただきます。
 避難所の中には、浸水深さが浅いだけで洪水等の危険のリスクが高い河川の近隣に避難場所及び避難所として指定をされております施設がありますが、防災の観点からしまして本当に大丈夫なのでしょうか。また、検討の余地はあるかと思いますが、いかがでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 地域防災計画に定めます避難所に関しましては、市の所管施設、公共施設を優先的に活用する目的で指定をさせていただいております。
 避難するとは、安全を確保する行動を取ることで、避難行動には退避、水平避難、垂直避難があり、安全な親戚、知人宅へ避難の検討も含めて、状況に応じてより安全な行動を取っていただくよう周知をさせていただいているところでございます。
 議員ご質問の避難所の見直し、検討につきましては、初問でもお答えいたしましたとおり、学区内での全体の総意として協議を進めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 多くの人を収容するための適切な施設がないという理由だけで、指定をされている場所もあります。しかし、現実的には人間心理として危険度の高い場所には誰も避難はされません。地域の防災・減災を考えた場合、人の命もかかっておりますので、現地に適応した避難対応策が必要だと思いますが、いかがなものでしょうか。考えをお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 これまで順次各学区において、小学校とコミュニティセンターを一体的に整備することを基本としながら、地域の実情に応じた整備を行ってきており、有事の際には各学区の人口の約1割が避難でき、地域の防災拠点となるよう、コミュニティエリアの整備を進めてまいりました。
 未整備地区におきましては、関係部局と連携しながら、地元協議を進めていく中で、有事の際の防災・減災を地域と共に検討してまいりたいと考えておりますので、議員におかれましてもお力添えを賜りますようよろしくお願いをいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 災害はいつ起きるか分かりませんので、現状に合った対策を早急にお願いをします。
 次に、初問の5つ目で、有事のときの対応についてですが、過剰に反応をする必要はないかもしれませんが、非常時に対します対応だけは何かに対してでも常にできるようにしておくべきだと思いますので、周知徹底をよろしくお願いをします。
 次に、初問6つ目で、備品の転倒防止について再問をさせていただきます。
 公共施設は被災をすれば災害本部の拠点、また避難所にもなりますので、施設の備品が散乱することにより機能不全が起こらないように対策をしっかりとしていただきたいものであります。
 そうした中で、市所有の持ち物でありますコミュニティセンターや指定管理者にお願いをしている施設などの備品の転倒防止対策の処理確認はされているのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 新たに建築されたコミュニティセンターの建設時の施設設置備品につきましては、固定がされているところでございますけれども、その後、まちづくり協議会等において独自に購入された備品につきましては、固定がされていないケースもございまして、現在11のコミュニティセンターのうち7つの施設におきまして、背の高いロッカー等の固定がなされていないという状況でございます。
 指定管理施設につきましては、多くの施設につきまして、十分な転倒防止対策ができていないといった状況でございます。
 今後は、コミュニティセンターや指定管理施設につきまして、備品の転倒防止対策を含めまして、点検あるいは対策の検討を行ってまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 施設機能が速やかに果たせますように施設管理をよろしくお願いをします。
 次に、大項目3つ目のコロナ禍での学校学習と子どもの様子について質問をさせていただきます。
 今回の新型コロナウイルス感染症の拡大に伴います学校の休校措置が長期化になりましたことにより、教育時間のブランクで学力格差は広がらないか、また学力の低下で将来の社会での競争力に影響を及ぼさないかと、いろいろと教育についての問題点や心配点を危惧されておりましたが、現在は学校関係者のご努力及び保護者のご理解により、本来の授業や生活のリズムに戻ったと聞いておりまして、再開をするに当たりまして何かとご苦労はあったかと思いますが、大変ありがとうございました。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 まず1つ目は、休み期間中におけます授業の代わりに出されておりました自宅学習での内容は、授業の代わりとしては不十分であり、また一方では子どもが一人でこなす宿題としては多過ぎる、難し過ぎると、いろいろな声が上がっておりました。
 そうした中で、宿題のあまりの量と難易度に圧倒されて、勉強嫌い、また学校嫌いが増えるのではないかと心配をしておりましたが、現状はいかがでしたか。
 2つ目は、休校中の学校につきまして文部科学省は、家庭学習で進めました範囲は学校で復習することは困難であるため、再び教えないような趣旨のことを言っておりましたが、個人の学力などの自習に対する問題点はなかったのですか。
 3つ目は、学校が再開しまして、今までとは違った形となっているところは多々あったかと思いますが、教職員の子どもたちに対します指導力で懸念される部分につきまして、何か影響はありましたか。
 4つ目は、コロナ禍のため、長期の休校になったため、学習の空白、遅れを作らないように夏休みの短縮や行事等の縮小など、いろいろな対策、取組を考えていただいたおかげで、従来どおりの体制に戻りました。
 しかし、この影響によりまして、子どもたちの目標や楽しみがなくなったことも否めず、士気が低下しては元も子もありませんので、気持ちを維持、継続させるようなことは何かお考えですか。
 以上4つを初問としてお伺いさせていただきますので、よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 大川議員ご質問のコロナ禍での学校での学習と子どもの様子についてお答えします。
 まず、1点目の臨時休校中の宿題による勉強嫌いや学校嫌いの増加についてですが、宿題を臨時休校中の家庭学習として捉えますと、子どもたちは課題配付による学習やインターネット動画を使ったオンライン学習に取り組みました。
 家庭学習の量や難易度については、各学校で子どもの実態を踏まえて適切に対応していたと考えておりますが、子ども一人一人の感じ方は異なり、中には、多い、難しいと感じる子どもがいたと思います。
 そこで学校再開後には、予習として出していた内容も改めて授業で行うなど、配慮をいたしました。
 学校再開後の子どもたちの様子としましては、学校嫌いが増えたというよりも、ようやく仲間と共に学校で過ごせる喜びから、学べることの喜びや学ぶ場所としての学校の大切さを改めて感じてくれたと思っています。
 次に、2点目の休校中の家庭学習の内容についての再指導についてお答えします。
 休校中の家庭学習については、文部科学省からは、十分な学習内容の定着が見られ、再度指導する必要がないものと校長が判断した場合は、授業で取り扱わないことができると指示を受けています。
 しかし、子どもによって家庭学習の取組状況や理解に個人差があることから、学校再開後、家庭学習で取り組んだ内容を再度授業を通して学習することで学びの保障に努めてきました。
 3点目の再開後の授業の指導の中での影響についてお答えします。
 学校では、感染症予防をしながら教育活動を行わねばならず、新しい学習指導要領で示されている小集団での学び合いや話合い活動を行うことが難しくなりました。しかし、小集団で学び合い活動をするときに、配付した飛散防止ガードを活用するなどの対策を行い、子ども同士の学びが深まるよう指導方法を工夫しています。
 また、小学校1年生については、3月からの長期にわたる休校で落ち着かない状況が見られ、学級担任等が子どもたちを指導する上で苦慮している状況がありました。
 そこで本来9月末までの配置としていた小1すこやかサポーターを今年度末まで配置し、継続して支援できる体制を整えました。
 4点目の子どもたちの目標や楽しみを維持させる取組についてお答えします。
 感染症の終息が見通せない中、子どもたちに、目標を見失わず楽しみながら学ぶことができるよう、教育活動を工夫しています。
 修学旅行につきましては、宿泊を伴うものは中止にしましたが、バスの乗車率を6割にするなど、感染予防対策を行った上で、日帰りによる県内や近隣府県での校外学習を実施しました。
 運動会、体育大会についても、組み合うことや接触することが多い種目は避けましたが、距離を取ったダンスを取り入れたり、拍手で応援をしたりするなど、子どもたち自身にも考えさせながら工夫を凝らして実施しました。
 このような状況下においても、できる限り子どもたちの気持ちを維持させ、豊かな学びにつながる機会を保障し、思い出深い学校生活が送れるよう取り組んでいますので、議員のご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、初問の1つ目で、自宅学習について再問をさせていただきます。
 コロナ禍の影響で、今までにない状況から学校を再開するに当たりまして、いろいろな取組の中で、子どもたちに対しまして、元の学校授業及び生活に戻れるようにするためには、どのように接し、また指導、環境づくりをされたのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 学校では、休み時間に子どもたちと一緒に遊びながら様子を観察するなど、子どもの気持ちに寄り添った授業をするよう心がけたり、不安やストレスについても把握できるようにアンケートや教育相談を行ったりするなど、きめ細やかな対応を行いました。
 また、楽しく感染予防ができるように、手洗いの歌を歌ったり気持ちをほぐすゲームを取り入れた朝の会を実施したりするなど、気持ちが明るくなるような工夫をしながら指導しています。
 一方で、長期の臨時休校で崩れた生活リズムや学習規律についても、再度徹底できるよう、気になる子どもについては積極的に声をかけるなど、丁寧に指導を行っているところです。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、初問の2つ目で自習についてですが、学年始まりからの学習で安心をしました。ありがとうございました。
 次に、初問の3つ目で、教職員の指導力について再問をさせていただきます。
 県の教育委員会がコロナ禍に伴います長期休暇の影響について調査をされましたところ、休校後の授業につきまして、教員の指導が不十分だと感じていた児童・生徒がいたことが分かりました。
 そうした中で、通常の長い休み明けとは違う状況の中で、授業の遅れを取り戻すため、またどの学校行事を行うかなどの検討に追われていた状況の中で、多忙な教職員のサポート体制を強化し、また指導の充実化を図り、そして指導のできる体制を整えるためには、どのように対処をされたのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 教育委員会といたしましては、市費の講師を増員し、空き教室を利用して少人数指導を行い、密集の回避を努めたり、スクール・サポート・スタッフを全ての学校に配置することで検温や消毒など教員の負担を軽減できるようにしています。
 さらに、学習アシスタントを全ての学校に配置するとともに、小1すこやかサポーターについても任期を半年から1年に延ばすなど、負担軽減に取り組んでいるところです。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、初問の4つ目で、子どもたちと士気の向上について再問をさせていただきます。
 今回のコロナ禍の影響によりまして、何となく心が塞ぎぎみになっているように感じ取れます子どもたちを見かけることがあります。こうした中、未来ある子ども、若者たちに夢と希望を持ってもらうためにも、本市や本県にゆかりのあるアスリートやアーティスト、またミュージシャンの方などの著名人をお呼びして講演会などの開催をすることにより、元気と勇気が与えられるような企画の取組などのお考えはいかがでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 議員ご指摘のとおり、身近に感じる、こうなりたいと憧れる人からこれまでの様々な経験について直接話を聞くことは、子どもたちにとって自分の生き方について考えるきっかけとなり、大変意義あることだと思っております。
 これまでから、各学校では地域の方の話を聞いたり活躍している卒業生を学校に招いて講演会を開催するなど、子どもたちが将来に夢や希望を持てるよう授業をしてきましたが、講演会の開催については、感染症対策等の課題をクリアしながら、これまでのように子どもたちに夢と希望を育んでいけるように、学校と連携をしながら取り組んでまいりたいと思いますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 将来を担ってもらう子ども、若者たちですので、温かく見守っていただく環境づくりが大事ですので、よろしくお願いをします。
 以上3点の質問に対しまして、最後まで当局のご丁寧なご回答に厚くお礼を申し上げます。今後も活力に満ちた心豊かなまちづくりを目指して、近江八幡市発展のために一生懸命に頑張って取り組んでまいります所存ですので、引き続きご支援のほどよろしくお願いを申し上げまして、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で大川恒彦君の個人質問を終わります。
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