録画中継

令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月7日(月) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)市役所新庁舎建設について
   ①最終目標、年次計画、具体的な取り組みスケジュールについて
   ②今後の展望について
(2)治水対策について
   ①県との折衝について
(3)安土八幡連絡道路について
   ①進捗と現状について
(4)安土コミュニティエリアを含んだ小学校整備について
   ①安土小学校整備地選定委員会の結果について
(5)スポーツ推進条例および手話言語条例について
(6)広報、広聴のあり方について
(7)交通弱者に対する支援について
(8)オープンガバナンスについて
◆16番(西津善樹君) 皆さんこんにちは。志誠会の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言させていただきます。
 世間では皆さんご承知のように「鬼滅の刃」という映画が話題を沸騰しており、先日も最終巻が単行本で発刊をされました。この漫画の中に、生殺与奪の権を他人に握らせるなという言葉がございますが、議会人としては、市民の皆様から生かしてもらうためにも、私もやる気ノ型、元気の呼吸で貫いてまいりたいと思っております。
 さて、私が市議会議員にならせていただき初めての議会での個人質問では、その質問のやり方のアドバイスから議会人としての活動に至るまで、またさらに富士と琵琶湖を結ぶ会をはじめとする各種団体でも、様々なご指導をいただきながら一緒に活動させていただき、最も敬愛していました田中議員が先日お亡くなりになられました。
 自分のことよりも、まず近江八幡市の発展のことを、近江八幡市民のためにはどうすればいいのかということをいつも最優先に考えておられる議会人の鏡とも言うべき先輩でしたし、まだまだご活躍していただかなければならない方でしたので、本当に近江八幡市にとっての損失ではないかと思い、悔やまれてなりません。
 志半ばでご逝去された田中議員に衷心より哀悼の誠をささげるとともに、その遺志を受け継ぐべく頑張っていきたいと決意を新たにするものでございます。
 しかしながら、正直なところ、私自身様々な思いもあり、12月議会では個人質問をしないでおこうか、このようなことも悩んだりしましたが、逆に今こそ頑張って議会人としての本分を全うしなければならないと、このようにも思い直し、しっかりと質問をさせていただきたいと思っています。
 さて、今回の私の個人質問は、一つ、市役所庁舎について、一つ、治水対策について、一つ、安土八幡連絡道路について、一つ、安土コミュニティエリアを含んだ小学校整備について、一つ、スポーツ推進条例及び手話言語条例について、一つ、広報、広聴の在り方について、一つ、交通弱者に対する支援について、一つ、オープンガバナンスについて、以上大きく8項目について分割方式で質問をさせていただきます。
 私自身、分割方式で8項目にも及ぶ個人質問というのは初めての試みでして、しっかりと質問を最後までできるのか、不安ではございますが、当局におかれましては簡潔で明瞭な答弁をよろしくお願いします。
 それではまず、大きく1項目めの質問です。
 最近、市民の皆様の声といたしまして、もう市役所建たへんのやろ、あの空き地どうするねん、もう放っとくんやろうと、このようによく言われます。しかし、こういった声をかけてくださる方はまだましなほうでございまして、コロナ禍の影響なのか、それとも市民に対して市役所庁舎建設の情報や取り組んでおられる姿が見えてこないからか、はたまた行政のスピード感がないのか、私には分かりませんが、私から市役所庁舎のことで市民の皆さんに意見を求めようとしたら、その時点でようやく、ああ、ほんまやなあ、どうなったんと庁舎建設のこと自体を忘れ去られているような状況が幾度もありました。
 このような市民意識を当局は認識されておられるのか。お伺いします。
 また、市長在任期中に庁舎建設工事を完了させるおつもりがあるのか、着手途中で市長選挙になるようなことはないのか、建設の今後の展望とスケジュールについてお示しください。
 以上、この質問の初問とさせていただきます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員お尋ねの新庁舎建設についてのご質問にお答えを申し上げます。
 まず、庁舎建設に対する市民の意識についてでございますけれども、令和元年7月以降、市広報に毎月、新庁舎整備に関する情報を掲載するほか、市ホームページにおいても随時情報を更新し、市庁舎整備事業の周知に努めているところでございます。
 また、昨年度は近江八幡市庁舎整備基本計画策定委員会だよりを計5回発行し、今年度におきましても、新しい市庁舎タイムズの全戸配布をこれまでに計3回行うことで、より詳細な情報提供とともに、市民の皆様に知っていただく機会の充実を図ってまいりました。
 また、具体的な取組手法を知っていただくために、先日発行の広報12月号では、新庁舎整備の取組について特集記事の掲載を行ったところでございます。
 今後とも、市民の皆様に理解を深めていただけるよう、より一層の周知に努めてまいりますので、議員各位におかれましてもご理解、ご協力をよろしくお願いを申し上げる次第でございます。
 次に、今後の展望とスケジュールでございますけれども、昨年度策定の市庁舎整備基本計画に基づき、本年8月に着手しました基本設計は令和3年7月末に完了されることとしております。
 その後、実施設計と新庁舎建設工事の施工を一括発注にて行うため、令和3年度上半期に債務負担行為を議会に上程する予定をしております。
 実施設計施工につきましては、令和3年12月議会における契約議決を見込んでおり、令和4年7月頃の実施設計完了を経て建設工事に着手し、令和5年12月頃の新庁舎竣工に向け整備工事を進める予定でございます。
 新庁舎竣工後に引っ越しを行い、供用開始以降、現本庁舎の解体と外構工事、南別館やひまわり館の改修工事を行い、令和6年度中のグランドオープンを目指しております。
 特に、このスケジュールで整備を完了することで、新庁舎整備の財源として令和6年度に発行期限を迎える合併推進債を活用し、市民負担の軽減を図ることができることから、現状の予定どおり整備を進めてまいります。ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 ただいまの答弁によりますと、令和3年12月議会で契約議決見込みだと、令和4年7月頃実施設計完了後、建設工事着手、そして令和5年12月頃竣工ということでございました。
 その間の令和4年4月に行われる市長選挙をまたぐということになります。
 そこで市長選の結果によっては、市民の皆さんには再度契約解除というのもあり得るのではという不安が生じるのではないかと危惧するわけですが、市長のお考えをお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) それにつきましては、私のお答えする問題ではないと思います。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長、では誰がお答えいただけるんですか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 仮定での話でございますけれども、私が再選されればそのまま継続されますし、もし再選されない場合はその方が判断されるかと思います。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) となりますと、市民の皆さんの不安というのは拭えないと思うんですが、この辺についてはいかがお考えでしょうか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員の質問される市民の皆さんの不安というのはよく分かりませんけれども、それが政治というもんだとも理解しておりますし、それが民主主義だというもんだと理解しております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ということは、その市長選の結果によっては、この契約が解除されようが、当然、小西市長が再任されればこのまま契約が続いていくわけですが、その市長選によっては変わり得ると。以前から、数名の議員から市長の在任中に何とか建設工事を竣工してくれというような要望もあったかと思うんですが、その辺についてのお考えをお聞かせ願えますか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) そのような声が幾つかあったかというのは了解しておりますけども、市庁舎というのは単に建物を建てればいいというものではなく、私どもは市庁舎というのはサービスを提供する主体である、場所である、市民に対してどういうサービスを提供するのが最適であるかという観点から考えていかなければいけないものでございますし、様々な財政的な問題、諸般の事情、これを考え、将来に向けてしっかりとした庁舎をつくっていくことこそ、最大の重要課題である認識をしております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、現在庁舎の耐震工事が既に行われています。もう庁舎建設はしないのと聞かれ、いえいえ、建設予定ですよというふうに答えましたら、すぐにまた解体すんのにもったいないですねというような声もお聞きします。
 このあたりの考え方は、庁舎に訪れられた市民の安全性や、また有事の際の災害拠点機能を持たせる本庁舎の安全性を一刻も早く担保するためだというところと、意見が様々に分かれるところかと思います。
 ただ、耐震工事をしたからといって、耐用年数が増えるわけではないというふうにも伺っております。つまり、地震のための耐震強度は保たれるわけですが、庁舎の老朽化による弱体化は免れないということです。
 仄聞するところによりますと、市庁舎、本庁舎の耐用年数はあと一、二年とか、本当に不安ばかりがよぎるわけですが、当局のお考えをお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) お答えさせていただきます。
 議員も既にご承知かと思いますけれども、現本庁舎の耐震改修工事につきましては、来庁者と職員の安全性を確保するとともに、行政機能を維持する目的で実施しているものでございます。
 耐震改修工事が完了することで、震度6強や7などの大規模地震の際にも庁舎が崩壊するなどの危険な状態を回避するためのものであることをご理解いただきたいと思います。
 また、議員ご指摘のとおり、この耐震改修工事によりまして現本庁舎の耐用年数が延伸するものではございません。竣工後約50年を経過しました現本庁舎は老朽化しておりますし、窓口業務のワンストップ化、またICT技術の導入、防災拠点機能強化、こうしたことが必要であることから、新庁舎整備を並行して進めているものでございますので、耐震化によって新庁舎の整備が不要ということにはならないというようにご理解いただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 長寿命化されたわけではないということだと認識をさせていただきます。
 故田中議員は、よくこのようなことをおっしゃっておりました。奥村組さんに対する庁舎建設解約の違約金も確定していないのに、新たな庁舎建設を進めてはいけないというふうにおっしゃっていました。
 成り代わり、お伺いしますが、違約金は確定しましたか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) お答えいたします。
 株式会社奥村組と前計画における新庁舎整備に係る工事関連費、いわゆる工事に要した実費でございますが、これにつきましては昨年度までに完了いたしております。
 一方、契約解除によって株式会社奥村組が失ったとされる逸失利益、それから損害賠償交渉に要した同社の実費、また現場代理人の給与等、これらにつきましては5月臨時会でもご説明させていただきましたとおり、両者の話合いによる解決ができなかったことから、5月20日付で滋賀県建設工事紛争審査会に仲裁申請を奥村組の同意を得て行ってまいりました。
 この内容につきましては、先週12月4日に第3回の紛争審査会が開催されまして、仲裁法に基づく和解勧試がなされ、和解案が提示されたものでございます。これらの内容につきましては、同日12月4日午後にはなりましたけども、議員の皆様にも文書でお知らせさせていただいたとおりでございます。
 ですので、違約金自体は現時点において確定しているわけではございませんが、和解案として先ほど申し上げました未解決部分を総額4億600万円で解決してはという内容が示されていると、このような状況でございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 4億600万円、これは間違いないですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 先ほど申し上げました逸失利益及び損害賠償交渉に要された協議関連費、それから現場代理人の給与の総額を4億600万円とする和解案が提示されたものでございます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 分かりました。
 コロナ禍におきまして、大幅な税収減、また交付金の減が見込まれていく今後の状況下で、もはや庁舎建設が本当に必要なのかと考えるわけですが、この辺についてお考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 今後の税収減等につきましては、予断を許さない状況であることは認識いたしております。
 しかしながら、繰り返しとなりますけれども、先ほど申し上げたとおり、現本庁舎の老朽化と併せ、窓口業務のワンストップ化、またICT化等の活用により、市民の皆様が市役所まで、必ずしも市役所に来なくても相談なり手続ができるように、また職員が出向く、それからコミュニティセンターや身近なコンビニエンスストア、スマートフォンなどで手続、相談ができるような新たな機能を有する庁舎整備を進めていくことが必要と考えております。
 また、先ほど市長の答弁にもありましたが、合併推進債の活用、こういうことを考えますと、初問で市長回答にありましたとおり、現時点において当初予定に沿って庁舎建設を進めていくという考えには変更はございません。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 先ほどの4億円の県の仲裁によって違約金確定といいますか、したということですが、示されたということですが、これに議決は必要ありますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) これまで定例会等で説明させていただいたとおりでございますが、当初この紛争審査会に対する仲裁申請は仲裁の判断をいただくものでございますので、この仲裁判断についてはこの紛争審査会が準司法機関であることから、その仲裁判断が確定判決と同様の効力を持つことになりますので、議会の議決は不要となります。
 ただし、今回、和解勧試というものがなされまして、和解要素を含む仲裁判断となりますので、市議会にお諮りするのは賠償金の補正予算と、それから仲裁判断に基づく和解案の受入れ、これの2件を議会にお諮りすることとなります。
 ただし、現時点においてこの和解案を受けるかどうかということにつきましては、まだ確定しているわけではございませんのでご理解いただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 今ほどお伺いいたしましたとおり、金額は一定示されたものの、まだ議決もしておりませんし、今後コロナ禍により財源確保が大変困難になってくることは明白です。
 かといって、耐震強度は耐震化工事によって保証されるものの、耐用年数はほとんどないということから考察しますと、新庁舎建設は当面見送って、その間、彦根市のように駅前大手スーパー等で間借りするような手段というものを考察するのも一つではないかと考えます。
 彦根市民の方からは、仮市庁舎といえども本当に利便性がよいというお話でありますとか、間借りするのに年間およそ7,000万円であるということも仄聞しております。
 仮に年間約1億円の家賃を50年支払ったとしても50億円です。今、慌てて新庁舎建設するより賢い手段なのではないかと思い、考察されることを提言させていただきたいと思います。
 これは本当に要望とさせていただきながら、次の質問に移りたいと思いますが、もしご所見がございましたらお伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) この現本庁舎の耐震改修工事をするその前段におきまして、平成30年度、今、西津議員が言われたような仮庁舎としてどこか使用できる場所がないかということにつきまして、市当局内部で一定の検討はさせていただきましたが、そのような適切な場所がなかったというのが1点ございます。
 また、今後の先ほど申し上げたような様々なこれからの行政に求められる機能を考えますと、新庁舎整備を進める、これが現時点における望ましい考え方というふうに理解をさせていただいております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 平成30年度に考察されたということですが、コロナ禍において状況も大分変わってきているかと思いますんで、ぜひともまた今後もう一度考察されてはと思いますんで、これは要望とさせていただきます。
 続いて、大きく2項目の質問に移ります。
 先般、自由民主党主催の淀川水系(京滋地区)における治水対策推進についての勉強会に参加をさせていただきました。
 その折にも質問、要望をさせていただいてきましたが、琵琶湖最大内湖である西の湖を所有する本市にとりまして、平成25年の台風19号に見受けられるように、近年のゲリラ豪雨等は尋常ではなく、渡合の樋門を全開したところで肝腎の琵琶湖の水位が高ければ、市内の冠水は免れません。
 私自身、消防団員として幾度となく冠水排除のために出動もさせていただいております。水害に対する被害は本当に実感しておるところです。
 そこでお伺いしますが、淀川水系である琵琶湖治水対策として瀬田川洗堰の放流や大戸川ダム建設は他人事ではないと考えますが、本市として滋賀県への折衝をどのようにされているのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員のご質問の治水対策についてお答えします。
 市内においては、台風等による豪雨により琵琶湖の異常な水位上昇により浸水被害が発生する箇所があります。瀬田川洗堰の全閉操作については、操作規則に基づき、下流の宇治川、淀川の状況を踏まえ、国土交通省、琵琶湖河川事務所が実施されておりますが、本市としましても、瀬田川洗堰の適正な操作をしていただくよう、滋賀県市長会を通して要望を行っております。
 滋賀県からは、全閉操作の頻度を抑制し、琵琶湖の水位上昇を抑制すること、また上昇した水位を速やかに低下させることが重要と考えており、今後とも大戸川ダム等の早期整備を強く求めていきたいと回答をいただいております。
 今後も、国、県に対して引き続き瀬田川洗堰の適正な捜査を要望してまいります。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 本当に、地球温暖化に伴い、今後ますます異常気象が深刻化することは容易に予測できます。治水対策について、県だけでなく、国に対してもしっかりと折衝をしていただくよう、よろしくお願いを申し上げます。
 次に、大きく3項目めの質問です。
 旧近江八幡市と旧安土町が合併し、新市近江八幡市が誕生してはや10年が経過しました。旧の両市町をつなぐインフラ整備として、安土八幡連絡道路は早急に進めなければならないと考えます。
 そこで金剛寺中屋線の進捗状況はどうなっていますか。また、県道2号線バイパスの進捗状況をお示しください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の安土八幡連絡道路の金剛寺中屋線の進捗状況についてお答えいたします。
 平成30年度、金剛寺区間において、関係自治会4町に対し地元説明会を行いました。そのときにいただいた課題を整理してルートの見直しを行い、今年度は中屋区間について道路予備修正設計を発注し、地元説明会を関係自治会7町に対し合計5回実施しております。
 コロナ禍の中であり、開催は注意を払い行っております。
 この後も引き続き、開催できていない自治会への説明を行い、ルート案について住民からのご意見を頂戴し、方向性を確定していきたいと考えております。
 続いて、県道2号線バイパスの進捗状況についてお答えします。
 6月議会定例会でもご回答申し上げましたが、近年、当該付近で発生しました浸水被害や農耕車両の横断等の要望を受けて、道路高の再検討及び関西電力との協議のため、測量を滋賀県により進めていただいております。
 また、地元関係については、土地改良区と協議を行ったところです。今後、警察、文化財、その他関係機関との協議を進めた上で、できる限り早い時期に地元協議に入られる予定と伺っております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、今後の具体的なそれぞれの年次計画についてお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えします。
 安土連絡道路につきましての中屋区間の整備でございますが、そちらにつきましては、今地元説明を行っていっている中で、地元のご了解と、それからまた地権者の同意は必要でございますが、基本的にご了解を得ましたら、一応期間的には約10年を見込んでおります。
 それから、この安土連絡道路については、金剛寺から中屋の3.5キロメートルの整備を考えておりますので、全線については15年間の計画を見込んでいる状況でございます。
 続いて、県道2号線バイパスの竣工時期でございますが、こちらについては県で事業を進めていただいておりまして、文化財等の協議、また今現在土地改良区とも協議を進めていただいておりますので、正式な竣工時期についてはここでは回答をできませんので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) もちろん地元の了解、これを得なければならないと、それは理解するわけですが、理解の後10年ですか、期間、で全線開通15年間、金剛寺中屋線については。本当に15年でいけます。何か今まで見てくる中で全然進んでいないように思うんですけども、ここについてはいかがですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 この連絡道路につきましては、当初、平成22年の合併課題として進めてきました事業であり、当初は近江八幡から安土までの道路をどこにするのかの議論があり、大まかなルート決定をした後、アクションプログラムに道路の位置づけをしております。その間の手続に時間を要したと考えております。
 その後、全長3.5キロメートルの区間をルート決定するに当たり、金剛寺区間と中屋区間に分けて概略設計等を進めてまいりました。
 平成30年度に、金剛寺工区から地元自治会に説明を行ってきましたが、用地の協力や計画、道路に並行して設置する農道の付け替えの費用、農水管の移設費用など多くの課題があるため、一定整理を行いました。
 また、中屋区間につきましては、その課題を整理した内容で今年度説明会を開催しております。
 中屋区間に説明に入ったのは、課題を整理するため一部ルートの見直しを行っており、見直しの影響が少なかったのが中屋区間であり、またこちらは長田町から中屋にかけて通り抜けをして通行する車両が多く、先に整備を行い、少しでも解消になればと考えております。
 しかし、こちらも自治会から課題をいただいている状況でございます。
 それと、金剛寺区間においては、このルート変更していることによりルートの同意を得るのに時間がかかると考えていることから、中屋区間を今現在先行しているという状況でございます。
 今年度、全線の自治会に対して説明会を開催し、ルート案について課題を整理して対応を検討してまいりたいなと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 今、アクションプログラムに載せさせていただいているというようなお答えいただきました。
 県道2号線バイパスについては、私が議員にならせていただいた当初から、滋賀県の道路アクションプログラムに上げられています。市のアクションプログラムにしてもそうだと思います。県のアクションプログラムにしてもそうだと思うんですが、通常アクションプログラムというのは大体10年以内に施行されるものを指すんではないでしょうか。認識不足、間違いであれば教えていただきたいと思います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えします。
 アクションプログラムに載せさせていただくのは、整備するルートと、それから整備を検討していくルートも掲載をさせていただいていますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 私が聞いた質問と回答が合っていないんですが、アクションプログラムは10年以内に施行されるものを指すんではないんですかとお伺いしたんですが。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えします。
 10年間の整備区間、路線として上げてはおりますが、その期間内に完成するという意味合いのものではございません。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、それぞれの計画がスムーズに進まない理由はなぜでしょうか。お示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えします。
 近江八幡安土連絡道路につきましては、今現在、そのルートにつきまして、大まかなルートは決まっていたわけですけども、その法線を今地元に入って決めさせていただいております。法線を決めるに当たって、当然、やっぱり地元自治会からのご意見、また地権者からのご意見を頂戴しておりますので、そこの調整を現在諮らせていただいていることに時間を要しているということでございます。
 それから、県道2号線の部分のバイパスについては、先ほどもご説明させていただきましたけども、文化財等の調整についてはかなり時間を要していると聞いております。
 それから、当然、農地ですので土地改良区等地権者との協議、土地改良団体との協議に現在時間を要しているという状況でございます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 県道2号線につきましては、様々な地域住民が利用されているわけですが、安土の、安土学区住民全体に対する説明会は行われないのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 西津議員の再問にお答えします。
 今現在、法線的な、法線というか、関係者との協議をさせていただいておりますので、西津議員、ご意見いただいております地域住民の方の説明会等については、ご要望を受けて県に要請させていただきたいなと考えております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 先ほども申しました。関係者というだけでなく、安土学区全体の方がやっぱり利用されるんですわ。一部地域の住民だけでなく、なるべく多くの利用される方に対して周知できるように努めていただきたいと思います。これは要望とさせていただきます。
 それでは、大きく4項目めの質問に移ります。
 12月2日、安土小学校整備地選定委員会が開催され、安土小学校の建て替えについて議論されたと伺っていますが、移転及び現地建て替えの方向性は今後どのように進められるのか、お伺いします。初問とします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 西津議員の安土小学校整備地選定委員会の選定結果についてお答えします。
 議員ご承知のとおり、本年7月より、学校関係者や地元各団体の代表者と8名の委員の方々により組織する安土小学校整備地選定委員会を設置し、安土小学校整備地について議論を重ねていただきました。
 このような中、去る12月2日に開催した第4回の選定委員会において、8名の委員の方々により投票が行われ、移転に投票された委員が7名、保留された委員が1名ということで、委員会としての選定結果は移転となりました。
 今後、選定委員会の結果を踏まえ、これまでに選定委員会で出された意見、それぞれの候補地のメリット、デメリット、それに対する対応策等を十分検証した上で整備地を決定し、一日でも早く事業に着手してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問です。
 選定委員会ではどのような議論がされましたか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えいたします。
 選定委員会では、昨年度、コンサルタント業者に委託し作成を行った比較資料を基にし、現地及び移転建て替え、それぞれのメリット、デメリットについて議論を行いました。
 現地整備では、十分な駐車場の確保ができない等の課題があり、学校敷地の確保や敷地外での駐車場整備の可能性、仮校舎設置期間中に狭くなるグラウンド等、狭隘な敷地に対する議論を中心にいただきました。
 また、移転整備では、候補地が浸水想定区域内となっており、その対応策や通学路が変更になることから、児童の通学距離や安全な通学路の指定について議論をいただきました。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 浸水想定区域であることが大きく取り沙汰されているということでしたが、解決策はどのようにされるのか、お聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 移転の場合、候補地が浸水想定区域内であることが課題の一つとなっていますが、琵琶湖が氾濫した場合の推進の深さから、2メートル程度の盛土を行い、併せて調整池の整備を考えております。
 また、軟弱地盤に対する対策として、地盤改良が必要と考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長にも、いま一度原点に立ち返って考えてほしいんです。小学校は本当に誰のための学びやなのかということですね。
 現在、小学校にお子さんを通わせている保護者さんからの直の声です。
 この頃、以前の市町合併のときのように小学校移転についてのビラが出回るようになったけど、書かれていることは大人目線ばかりやん、小学校については大人目線でなく、もっと子ども目線で考えるべきじゃないのか。学校の敷地が狭いから駐車場をどうするかとか、ましてや駐車場を立体にするとかなんていう議論はあり得ない。学校跡地をどうするか、それが子どもたちに関係あるのか。子どもたちは学校が移転しても通う学校があればそこに通うし、通学距離が延びれば自転車通学などの手段も考えればいい。そんなことよりも、子どもが伸び伸び育つ教育環境をつくるのが大人の責務なんじゃないのかというふうにお伺いしました。
 また、現在、小学校に通っている子どもたちの直の声です。
 体育の授業のとき、更衣室がないため、男女いますんで、教室をカーテン等で間仕切りって着替えているけども、着替えを置く場所がないために地べたに置いたりしていると伺いました。
 また、ロッカーが小さくて困っている、トイレが汚い、これは教室数が足りなくて教室数確保のためかと思われますが、図書室が以前より狭くなったと、このようなことを伺いました。
 こういった状況があるのは本当でしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇君) 再問にお答えします。
 学校施設において、金田小学校以降整備した学校については、更衣室を設置しています。それ以前の学校においては、空き教室等を利用していただいています。
 安土小学校は空き教室がないため、児童が使っている普通教室をカーテンで仕切り、着替えを行っています。着替える際には、棚がないため一時的に床に衣類を置いているということもお伺いしています。
 ロッカーについても同様に、金田小学校以降整備した学校については、ランドセルの規格に合わせての大きさに整備しています。
 安土小学校については以前の規格ですので若干小さいものになります。
 トイレについては、平成28年度にトイレの洋式化を行い、その折に清掃も実施しています。日常的に学校において掃除はしていただいていますが、トイレの大規模改修を行っていないこともあり、他の学校と比較すると旧式のままでトイレが汚いという声が上がったものと思われます。
 学校図書館については、狭くなったということはありません。逆に学校司書が図書室の整理整頓を行うことで読書のスペースを広げる等、図書室を機能的に活用できていると聞いております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 それでは、市長にお伺いします。
 安土小学校は、既に耐震化されていることから、狭隘で老朽化していることに加え、有事の際の防災拠点としての機能を持たせるため、そして地域住民との交流を深めることによるコミュニティエリア一体整備による建て替えを検討されてきた経緯がございます。
 これは他学区につきましても同様ですが、近年未曽有の大災害が起こることから、災害に強いまちづくりのために小学校を含めたコミュニティエリア一体整備が進められてきました。
 小学校が移転建築することになりますと、災害に強い防災拠点として、また地域住民との多世代交流を深めるため、他学区同様に一体型コミュニティエリア整備を検討していただかなければなりません。
 安土だけ未整備のまま取り残されるというのは不公平ではないかと考えます。市長のお考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 議員もご指摘のように、各学区においてコミュニティセンター一体型を基本として整備をさせてきていただいたところでございます。
 今回、安土につきましては、議員もご承知のように、様々な意見が、様々な方から出されております。そういう中で、子どもたちのことをまず第一に考え、小学校の移転をまず最初に考えるということで、今回こういう形で進めさせていただいております。
 コミュニティセンター等については、それぞれ学区民の方々のご理解というのも必要だと思いますので、そこらをしっかりと踏まえながら、これから判断をしてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 安土のコミュニティエリアを含んだ小学校整備は、本当にこの合併してから10年で、当初から検討されてきた課題です。一刻も早く、本当にもう絶対にせんとあかんと思います。早急に進めていただくことを強く要望させていただきたいと思いますんで、早急に答えをいただきたいと思います。
 続いて、大きく5項目めの質問に移ります。
 我々議員としての活動の中には、首長からの提案に対する議決、審査審議が、請願や意見書提出のほかに住民の声を反映させるための活動等がございます。
 そういった中で、議会側から上程したスポーツ推進条例でございますとか、議会からの働きかけによって当局側から上程されました手話言語条例を議決し、制定をしてきました。
 これらの条例制定後、行政としての取組はどのように進められてきたのか、お示しください。
 市内スポーツ少年団や健康づくりのための市内スポーツ施設料金に対して、何か補助等されているのかも併せてお伺いします。初問とします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 西津議員のスポーツ推進条例及び手話言語条例についてのご質問のうち、手話言語条例制定後、行政としての取組はどのように進められてきたのかのご質問にお答えします。
 条例制定以降につきましては、条例の中で定められている推進方針、1つ、手話等に対する理解及び普及の促進に関すること、2つ、市民の手話等による意思疎通及び情報を得る機会の拡大に関すること、3つ、市民が手話等を使用しやすい環境の整備に関すること、4つ、コミュニケーション支援従事者の支援に関すること、5つ、災害時における聴覚障害者の情報取得及び意思疎通の支援に関すること、6つ、その他市長が必要と認める事項に関することに基づき、聴覚障害者やコミュニケーション支援従事者等で組織する近江八幡市手話施策推進会議において、毎年度具体的な施策や実施計画を決定の上、施策に取り組んでいます。
 また、手話施策推進会議においては、施策の進捗状況の検証等を行い、次年度への取組に反映しているところです。
 今後につきましても、当事者団体である市聴覚障害者福祉協会の皆さんや手話サークルの皆さん、手話通訳者等のコミュニケーション支援従事者の皆さんとも連携を図りながら、手話等の普及啓発、聴覚障害者の自立した日常生活及び地域における社会参加の保障のため、必要な施策に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 続いて、西津議員のスポーツ推進条例に関わるご質問にお答えします。
 まず、スポーツ推進条例制定後の取組をどのように進めてきたかについてですが、議員ご承知のとおり、スポーツ推進条例は、市民、スポーツ関連団体、事業者と行政が連携を図り、生涯にわたってスポーツに親しみ、楽しみ、そして支えることにより、健康で生き生きとした近江八幡を築くため、平成25年3月に議員提案により制定されました。
 これを受け、本市におけるスポーツ推進の基本的な方向性を示すため、平成26年度から10年計画となる第1期近江八幡市スポーツ推進計画を策定いたしました。
 さらに、本計画を具体的に推進していくため、スポーツ推進計画アクションプランを策定し、市民の豊かなスポーツライフと明るく豊かな活力ある社会の実現を目指し、地域における生涯スポーツや学校体育の充実、スポーツを支援する環境の整備に向けて、全庁的に取り組んでおり、スポーツ推進庁内会議や審議会による事業検証を行い、事業内容を適宜見直しております。
 次に、スポーツ少年団等の市内スポーツ施設使用料に対する補助についてですが、スポーツ少年団に加盟する団体が市内スポーツ施設を使用される場合は、スポーツ施設の使用料の減額または免除に関する規則に基づきまして、50%の減額をしております。
 そのほか、昨年10月から市内に住所を有する70歳以上の方、障害をお持ちの方についても同規則に基づき、減額または免除をしております。
 今後も、子どもから高齢者まで誰もが気軽にスポーツに親しめる環境の整備を行い、市民の健康増進を図ってまいりたいと存じます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 そもそも、市内のスポーツ施設は何のために造った施設なのかということを考えたいと思います。より多くの市民の健康のために造ったのであれば、これがもうけ主義でなくて、赤字とまではいかなくても、市民の福利厚生のために、高くて利用しにくいと言われている使用料見直しをするべきではないかと考えます。
 団体で利用する場合、他の市民が一人でも入っていれば市外者料金扱いになるというふうにも伺いました。
 使用料が高いと利用者の足が遠のいてしまうため、スポーツ推進とは真逆の方向に進められているようにも思いますが、当局の考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 市外の方が一人でも入っていれば市外料金の扱いになるということにつきましては、近江八幡市立運動公園の管理運営に関する規則でうたわれておりまして、これに基づき取り扱っているところでございます。
 本市といたしましては、議員提案で成立いただきましたスポーツ推進条例の趣旨に基づきまして、引き続きスポーツの推進に努めてまいる所存でございます。
 ご指摘いただきました市外者料金の扱いにつきましては、早急に検討してまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 速急に努めていただくようよろしくお願いします。
 次の再問です。
 言語等伝達障害者への積極的な取組が見えてこないように思います。手話言語条例制定前と現在において、行政が取り組んでいる内容にはどのような変化があるのか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 西津議員の再問にお答えをいたします。
 条例の制定後は、手話施策推進会議で施策を決定し、進捗管理も含め検証をしてきておるところでございます。
 条例制定後に取り組んできました内容につきましては、手話言語条例を周知するための市民向け用、児童・生徒向け用、事業所向け用の啓発リーフレットの作成、聾者中途失聴難聴者、盲聾者を講師とした出前講座の実施やZTV近江八幡市広報番組「テレはち」でのみんなの手話コーナーの放映、それから手話の集いにおける講演会の開催など、手話等に対する理解や普及推進のための啓発に力を入れてきたところでございます。
 出前講座におきましては、条例制定後、11月末現在ですけれども、延べ78回、3,368名の皆さんに参加いただいており、聴覚障害等の当事者と交流することにより、聴覚障害やコミュニケーション手段である手話等についての理解が深まってきているものと考えております。
 また、今年度におきましては、コミュニケーション支援事業といたしまして、コミュニケーション支援従事者を募集、登録いただき、派遣することを行っております。
 現在、登録いただいております支援従事者の皆さんは、盲聾者通訳介助者を含む手話通訳者4名、要約筆記者2名の計6名となっており、引き続き支援の輪が広まるよう支援従事者の養成等に取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。
 今後におきましても、手話言語条例に規定する施策を推進するための方針や実施計画に基づき、様々な施策に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 様々な取組いただいているのは十分に分かります。ただ、やはり手話言語条例制定した以上、もっと身近に手話を感じ取れればなと、ちょっとずつのご尽力によって成果が出てくるもんだとは思いますけども、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
 いずれの条例につきましても、市民の皆さんと共に歩み進めていくような条例でございます。ぜひとも、さらなるお取組にご尽力していただくことを要望いたしまして、次の質問に移ります。
 それでは、大きく6項目めの質問です。
 本市では、行政が市民に対する情報発信源として広報「おうみはちまん」を発刊されていますが、そのほかに広報手段としてどのような広報手段を取られていますか。また、その市の広報手段は本当に手に取って見たくなるようなものでしょうか。あわせて、それらの検証はされているのか、お伺いします。初問です。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の広報、広聴の在り方についてお答えをいたします。
 近江八幡市では、市民の皆様への情報発信の手段といたしまして、毎月発行しております広報「おうみはちまん」のほかに、公式ホームページによる情報発信やケーブルテレビを活用した行政番組等により、各課での取組内容やイベントの開催告知等、情報発信に努めているところでございます。
 また、情報が限定的ではありますが、公式フェイスブックや公式ユーチューブにおける情報発信、近江八幡市の魅力を写真や動画で発信する媒体といたしまして、公式インスタグラムの活用、そのほか広報「おうみはちまん」をスマートフォンやパソコンでも閲覧していただけるよう、デジタル発信にも取り組んでおります。
 特に、広報「おうみはちまん」では、見出しを工夫し、写真やイラストを効果的に配置するなど、市民の皆様の目に留まり、見ていただいた方に読みやすい、見やすいと感じていただけるよう、工夫を凝らしているところでございます。
 また、公式ホームページにつきましては、9月にアンケート調査を実施しており、そのほかの広報媒体につきましても、市民の皆様からご意見をいただく機会を設けるなどし、そのご意見を参考にしながら、より見やすくなるよう努めてまいります。
 今後につきましても、様々な媒体を活用し、広く市民の皆様に迅速かつ正確な情報発信するよう努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解、ご協力いただきますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 再問に移ります。
 よくこの議会でも、また先ほど来からの答弁におきましても、市の広報に載せていますからというような答弁がございます。広報に掲載しているからそれでいいというのではなく、やはり行政として、より多くの市民の皆さんに様々なイベントでありますとか行政サービスを知ってもらうことが市民の皆様から喜んでいただけることにつながるのではないかと考えます。
 また、本市では広聴手段としてパブリックコメントを活用されていますが、こちらについても同様です。パブリックコメントを受け付けていますから、それでよしとするのではなく、どのようにすれば数多くの市民の声が届けられるのかという検証も大切です。
 そこでお伺いしますが、今日までパブリックコメントで一番多くコメントが来たのは何件でしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の再問にお答えをさせていただきます。
 今日までのパブリックコメントで一番多くコメントが寄せられましたのは、平成29年2月から3月に実施されました市庁舎整備計画案に対するもので、456件の意見がございました。
 また、当時のホームページへのアクセス件数は828件となっております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、広聴手段としてパブリックコメントが有効的であるのかどうか、検証されたことはありますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の再問にお答えをさせていただきます。
 パブリックコメントが有効的であるのかどうかの検証についてですが、パブリックコメントにつきましては、行政手続法の趣旨にのっとり、市でパブリックコメント実施要綱を定め、広く市民から意見を求めているものでございます。
 それぞれの計画に対するホームページへのアクセス数や意見の有無にもよりますが、中には市民の方々の関心が少ないものもあれば、意見としてないという場合もございます。
 個々の案件に対して検証はできておりませんが、市のホームページで公開している案件につきましては、一定のアクセス件数がございまして、出された意見に対しては検討を行うことから、有効な手段の一つであると考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、パブリックコメント以外の広聴手段というのはどのようなものがございますか。
 また、今後の広聴手段は、先ほど初問でお伺いいたしましたので、今後の広聴手段としては今までどおりなのか、それとも何か市民の声を広く聞こうという取組を実施していただけるのか、お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の広聴手段につきましての再問にお答えをさせていただきます。
 市民の皆様の貴重な意見やご提案をお聞きし、市政に反映させることを目的といたしまして、市長への手紙やそれぞれの担当部署に市民の皆様が直接お問合せいただけるお問合せフォームを公式ホームページにおいて、本年2月から新たに運用を開始し、広聴の手段を拡充させていただいたところでございます。
 そのほか、お手紙やファクスなどの方法により、市民の皆様よりご意見をいただいている場合もございます。
 今後につきましても、市民の皆様からの声に耳を傾けてまいりますので、ご理解、ご協力いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市民の皆さんのお声を広く聞いて、情報を広く周知、発信することにより、市民の皆さんの満足度向上につながるのではないかと考えます。より一層のご尽力をお願いして、次の質問に移ります。
 続いて、大きく7項目めの質問です。
 交通弱者についてですが、交通弱者に対する支援としては、市民バス、あかこんバスがございます。今日では、本市市民にとって欠かせない移動手段となってきつつあるのではないかなと感じています。
 ただ、利用されている市民の皆様からよくお聞きすることから、土日、祝日の買物等でお困りの方が多いのではないかと思います。
 私が幼い頃は、行商といいますか、移動スーパーのように、地域の路地に軽トラなどで食品をはじめとした種々多様な生活用品をコンパクトに積み込んで販売に来られたりして、そこで地域住民の井戸端会議が始まったりして、コミュニティーが取られていました。
 今、このようなコロナ禍の中で、密集を最小限に抑制するのにも、ある意味昔のような生活様式も取り入れるべきではないのかなとも思います。
 そこで提案ですが、コロナ禍も考慮した本市独自の施策として、このような移動販売業者や配食配達サービスに対する補助をしてはと思いますが、お考えをお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 西津議員の交通弱者に対する支援に関するご質問についてお答えをいたします。
 移動販売業者や配食配達サービスに対する補助に関してでございますが、本市では、ご指摘の業者、業種に対する補助につきましては、他の業種へ派生する経済波及効果が低いこと、また飲食業に限りますが、国の施策となるGo To イート事業が実施されていたことなどから、現状検討するまでには至っておりません。
 本市では、新型コロナウイルス感染症対策等として、新事業展開支援事業補助金制度を設け、新たな事業を検討、展開された事業所へ50万円を上限に補助を行っているところでございます。
 なお、この補助金は、特定の業者だけでなく、全ての業種を対象としており、新規ECサイトの設立や宅配事業を始められるなど、保有する人、物に係る新たな支援の活用がなされたことが確認できれば交付の対象となり、既にご指摘の業種の方からも数件、申請がなされております。
 今後におきましても、新型コロナウイルスの感染状況や他市町村などの動向を注視し、情報収集を行いながら、必要な措置を講じることに努めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 新規事業展開の補助金を活用すればよいということで、理解させていただきます。
 今後、交通弱者や買物難民と言われる方が本当に増加してくると思います。交通、産業、福祉、様々な角度からのより一層の支援を考慮していただくことを要望してこの質問を終わります。
 次に、最後に大きく8項目めの質問です。
 オープンガバナンスについてです。
 本市で、オープンガバナンスに取り組まれるということでございます。しかし、いま一つ、このオープンガバナンスの意味や仕組みが理解しづらいこともあり、先日、当局と超会派でオープンガバナンスについての勉強会をしていただきました。
 私がその中で学んだこととして、大まかな内容としましては、行政が開設したインターネット上での窓口の中で、行政、市民、各種団体や企業がおのおのに情報を発信することで、需要と供給をうまくマッチングさせ、本市のまちづくりを活性化させようという仕組みづくりだと理解させていただいたのですが、間違いないでしょうか。
 間違えていたり、補足していただけることがありましたらお伺いさせていただきたいと思います。初問とします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員お尋ねのオープンガバナンスの取組についてお答えをさせていただきます。
 オープンガバナンスとは、透明性、参加、協働の原則の下、市民と団体、企業及び行政のそれぞれの立場から提供された地域課題や行政課題に対して、対等の立場で課題解決のための議論に参加し、事業の実施に当たっては市民と団体、企業及び行政がそれぞれ持つ資源やサービスの提供による公・共・私のベストミックスで事業を展開する仕組みと考えております。
 議員ご指摘のとおり、市民同士のマッチングにより解決できる課題もあると考えますが、近江八幡市版オープンガバナンスの展開では、大きな視点から議論の場に提供される課題には社会問題や行政課題などのテーマもあり、これらの課題に対して、市民や団体、企業及び行政など、より多くの参加者が課題を共有し、議論を行い、解決に当たることが本市の目指すオープンガバナンスの取組と考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問に移ります。
 今日まで、地域要望等は地域住民の合意を諮った上で自治会等に要望書の提出を求めてきましたが、市民が市に直接要望できるようになるということは、住民合意も諮られないうちにオープンガバナンスをうまく活用した市民の声だけが反映されて、混乱を招く可能性があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の自治会に混乱を招く可能性があるのではとの再問にお答えをさせていただきます。
 まず、地域住民の合意を諮った自治会要望は、本来行政が対応すべきことを自治会で議論していただき、自治会の総意として提出されるものと考えており、これまでどおり自治会要望として対応するものと考えております。
 一方、オープンガバナンスは要望ではなく、市民や団体または行政から投げかけられる課題について議論をする場でございます。プラットフォーム上で多くの市民、団体、企業及び行政により投げかけられた課題に対して議論がなされ、その結果、課題解決に好ましい手段や方策が得られた場合には、それぞれの立場で対応するものと考えております。
 このことから、議員ご指摘の混乱を招くことはないと考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 本市では、今日までこのようなオープンガバナンスのようにまちづくり活性化のための第三者中間支援機構として、ハートランド財団でありますとかまちづくり会社まっせ等に出資をしてきましたが、これらの活動はどのようになっていますか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の再問にお答えをさせていただきます。
 まず、一般財団法人ハートランド推進財団ですが、事務所を市内為心町の白雲館内に置き、市民の自発的な参画と協力による様々なまちづくり活動の相談や情報提供、その他機器や備品の貸出し、団体の紹介などを行っています。
 また、まちづくり団体育成支援補助事業の事務を委託し、申請者の支援及び昨年度補助金を受けられた団体のサポートにも取り組まれています。
 次に、まちづくり会社まっせに関してですが、産官学民連携によるまちづくりを推進するために、平成25年に設立されました。事業所を町家である奥村家住宅に置き、民間のノウハウを生かしながら地域のにぎわいを創出する事業を展開しておられましたが、新型コロナウイルスの影響等により、令和2年7月から休眠中となっております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) これらの現存している中間支援機構をハートランド財団、まちづくり会社まっせですね、それぞれに市から補助金なり出資なりをしている割に、その活動が見えてきません。オープンガバナンスにせよ、中間支援機構にせよ、市民の暮らしを快適にし、まちづくりを活性化することを趣旨にしていることに相違はないと思っております。
 これらの現存している中間支援機構をうまく活用することはできないのでしょうか。お伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員のオープンガバナンスの運営に既存団体を活用できないのかについての再問にお答えをさせていただきます。
 オープンガバナンス運営につきましては、近江八幡市協働のまちづくり基本条例において、市民と市が果たすべき役割と責任を明らかにし、相互に協力してまちづくりを担っていくことが必要としておりまして、官民協働による運営体制の構築が望ましいことから、議員ご質問の団体も運営を担う団体であると考えております。
 いずれにいたしましても、体制につきましては、今後オープンガバナンス推進協議会で詳細な検討をしてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 本当にこのオープンガバナンス、これもうまく機能すれば大変すばらしいものになるのではないかということも理解しています。
 本当に絵に描いた餅に終わらせることのないように要望するとともに、これは私の個人的な意見かもしれませんが、オープンガバナンス、横文字で大変分かりにくいです。もうちょっと分かりやすい、市民のどなたでも、こういう仕組みなんやなと分かるような何か名前というか、つけていただければなというふうにも思います。これは要望とします。
 以上8項目にわたる私の個人質問を終わらせていただきます。丁寧なご回答ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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