録画中継

令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月7日(月) 一般質問
平井 偗治 議員
(1)オープンガバナンス推進事業について
(2)市内道路の整備状況について
◆20番(平井せい治君) 新政会の平井せい治です。
 議長より許可をいただきましたので、2点、分割で質問します。よろしくお願いします。
 まず1点目、オープンガバナンス事業について、これはさきの西津議員と重複しますが、質問しますのでよろしくお願いします。
 オープンガバナンスにつきましては、さきの3月定例会において当新政会の道下議員より質問させていただきましたが、事業が進み、検討が進んできたと思いますので、改めて6項目について質問させていただきます。
 オープンガバナンスの推進の目的は、担当課の説明によりますと、自治体戦略2040構想研究報告に基づき、人口減少、少子・高齢化により地方自治体職員の減少や自治会、まちづくり協議会などの担い手不足が想定されることから、公共サービスを維持し、持続可能な地域コミュニティーを持続していくための取組として、オープンデータによる地域課題を官民が共有し、多くの市民、企業、団体が政策の決定の場に参加し、公・共・私のベストミックスにより地域課題の解決に当たる取組だと聞いております。
 全国的に人口が減少し、まちづくりの担い手が少なくなっていく中で、市民の方や民間企業に参入していただき、公共サービスの維持に取り組まれるすばらしい取組であると理解しておりますが、当局のこれまでの質問に対する回答や先日開催されました第1回オープンガバナンス推進協議会での議論をお伺いいたしましても、総論での検討内容であり、オープンガバナンスの詳細な仕組みまで議論には至っていないように感じております。
 ここで質問させていただきます。
 1点目に、これからの議論を深めるため、近江八幡市版オープンガバナンス推進事業の取組について説明をお願いします。
 2点目に、オープンガバナンス推進事業が将来的な取組であることは理解いたしますが、この推進事業は市の計画に位置づけられた取組なのか、お尋ねします。
 3点目に、もう少し理解を深めるため、先進事例など参考になる取組があればお聞かせください。
 次に、出された社会問題や地域課題を多くの市民の皆様や各種団体の皆様が参加して決定すると伺っておりますが、個々の意見が多様化する中、出された個々の課題を地域の総意と捉えることができるのか、またこれまで地域の要望は地域の総意として自治会が取りまとめ、市に要望する手法が構築されてきましたが、自治会要望と個々の多様化する要望との整理をどのようにして考えておられますか。お尋ねします。
 6点目に、個々から出された様々な意見に対し、議論し解決することは現実に可能なのか。
 以上6項目につきまして、明確な説明を求めて初問とします。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 平井議員お尋ねのオープンガバナンス推進事業についてお答えを申し上げます。
 まず、1点目のオープンガバナンスの取組についてでございますが、オープンガバナンスとは、透明性、参加、協働の原則の下、市民が政策決定の場に参加し、政策遂行では市民と行政が協働で行う市民参加型の政策決定と公共サービスの展開でございます。
 本市が目指すオープンガバナンスの形といたしましては、行政や企業が提供するオープンデータなどを基に、行政だけではなく、市民や企業、団体自らが本市の現状を分析し、その結果出てきた政策課題や地域課題をオープンガバナンスの場に提供し、出された課題に対して、行政、市民、企業、団体が議論し、政策決定を行い、そこで導き出された施策を公・共・私のベストミックスにより、協働で遂行に当たることを想定しております。
 また、この市民参加型の政策決定、公共サービスの提供の取組につきましては、現時点におきましても、自治会やまちづくり協議会において実践をされておられますが、日中、仕事で議論の場になかなか参加できない市民がおられることや次世代の担い手が不足していることが課題となっております。
 このことから、本市ではオープンガバナンスの取組を実際に集まって議論する場だけではなく、場所と時間を選ばないオンライン上で議論が行える仕組みづくりの構築を目指し、官民協働で設置したオープンガバナンス推進協議会で検討を進めているところでございます。
 次に、2点目の市の計画や条例などに位置づけられた取組であるかどうかにつきましてお答えいたします。
 本推進事業は、近江八幡市第1次総合計画の基本目標6に、「協働と連携に基づいてしなやかな「地域の経営」ができる体制を整えます」とあり、施策1に、地域・公共の担い手の育成、施策2に、効率的・効果的な行財政運営の推進と市民サービスの向上、施策4に、持続可能な財政運営の確立を定め、また近江八幡市協働のまちづくり基本条例におきまして、第1条に、「市民自らがまちづくりに主体的に参画し、協働のまちづくりを推進する」と定めておりまして、これらの計画と条例に基づき取り組むものでございます。
 次に、3点目の先進事例など参考となる取組につきましてお答えを申し上げます。
 オープンガバナンスの取組自体は、先ほども答弁がありましたとおり、自治会やまちづくり協議会などの取組やパブリックコメントも一種の市民と行政が協働で地域課題の解決に当たるオープンガバナンス的な取組でございます。
 しかし、このオープンガバナンスの取組を誰もが時間と場所にとらわれず参加できるよう、オンライン上で実現する取組というのは全国でも例がないのが現状でございます。
 近江八幡市が進めるオープンガバナンス推進事業に合致する取組はございませんけれども、類似した事例といたしましては、横浜市において、住みやすい地域を持続させるために、市民や企業など多様な主体がそれぞれのでき得る範囲で時間、知恵、そしてお金を持ち寄り支え合う仕組みが構築されております。
 具体的には、オンライン上で地域課題やそれに取り組む人たちの紹介や地域イベントへの参加募集、クラウドファンディング、スキルを生かすためにボランティア参加などに活用している事例がございます。
 次に、4点目の出された課題が地域の総意として捉えることができるかについて、お答えをいたします。
 プラットフォームの場には、あらゆる課題が投げかけられるものと想定しておりますけれども、投げかけられた課題が地域の総意ではなく、その課題に対し、多くの市民が議論に参加し、そこで得られた結論が地域の総意であるというふうに考えております。
 次に、5点目のこれまで構築してきた自治会要望との整理についてお答えします。
 自治会要望につきましては、自治会で議論していただいた結果、自治会の総意として提出されているものと考えており、これまでどおり住民の総意として対応するものと考えております。
 一方で、時間の関係で自治会の議論に参加できない方や自治会に加入されていない方などもおられることなどから、社会問題を含めた地域課題の議論に誰もが参加できる場として、新たにデジタルプラットフォームの構築を目指すものでございます。
 そこで議論がなされ、その結果、課題解決に対し好ましい手段や方策が得られた場合は、それぞれの立場で対応するものというふうに考えております。
 また、自治会が持つ役割は、要望の取りまとめだけではなく、防犯や防災、住民福祉の向上、共助による住みよいまちづくり、地域の親睦など、重要な役割を担っていただいており、オープンガバナンスで地域課題の議論に参加できるチャンネルが増えたとしましても、自治会の役割を失うものではないというふうに考えております。
 次に、6点目の様々な意見に対し議論し解決することは可能かについてお答えいたします。
 オープンガバナンスは、出された意見に対して行政が対応するというものではなく、行政を含めた多くの市民が議論し、導かれた結論に対し対応するものと考えております。
 中には、議論の途中で取り下げられる課題もあると思います。また、公・共・私のベストミックスで課題を解決するとしていることから、議論の結果得られた結論の中には、住民同士で解決するべき課題など、行政がむしろ対応しない課題もあるということも想定をしているところでございます。
 このことから、様々な意見に対応することは可能と考えておりますが、いずれにしましてもオープンガバナンスの展開に向けまして、方針や運用方法、手段などにつきましては、官民連携でオープンガバナンスの研究をしているオープンガバナンス推進協議会において、詳細に検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 平井せい治君。
◆20番(平井せい治君) それでは、再問させていただきます。
 近江八幡市のオープンガバナンス推進事業は、オープンガバナンスの仕組みとオンライン上で行うことで、誰もが時間と場所にとらわれず参加できるシステムの構築ということは理解いたしました。
 しかし、全国的に事例のない新たな取組であり、多くの課題があるようにも感じます。
 そこで多様化する個々の意見を広く伺うとなれば、課題ごとにファシリティー的役割を担う人や出された結果を取りまとめる職員が必要になると思いますが、今後減少する行政職員で行政サービスを担わなければならない中、逆に仕事が増えるのではないかと思います。当局のお考えをお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 平井議員お尋ねの職員の業務量が増えないかの再問にお答えをさせていただきます。
 オープンデータの提供など、職員の仕事が増える一面もございますが、オープンガバナンスの目的の一つといたしまして、将来、生産年齢人口の減少によりまして自治体職員が減少しても、持続可能な形で公共サービスを維持することを目的としております。
 このため、オープンガバナンスでは、これまで行政が担ってきた政策決定を市民参加の議論で決定したり、公共サービスの一部を公・共・私のベストミックスで提供することで、職員の負担の軽減が図れるものと考えております。
 具体的には、課題や意見を行政が受けるのではなく、オープンガバナンスのプラットフォームが受け、課題や意見に対して多くの市民が議論し、得られた結論の中から行政が対応することが決まるものと想定しているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 平井せい治君。
◆20番(平井せい治君) ご丁寧な回答ありがとうございました。
 人口減少が進むと想定される状況において、いかに持続可能な自治体を構築するかとの課題に、先進的な取組によって解決しようとする当局の取組に期待をしております。
 本日の回答で当局が進めようとしているオープンガバナンス推進事業の内容は説明いただきましたが、具体的な内容については、今後推進協議会や庁内のワーキンググループにおいて検討し、決めていかれると思われることですが、方向性が定まるそれぞれの時点で情報を共有し、お願いしたいと思っています。
 近江八幡市版オープンガバナンス推進事業についての質問を終わります。ありがとうございました。
 2点目、市内道路整備の状況について。
 桐原学区から北里学区に至る国道477号線、農道西中前から八木町信号までの自治会要望の県道、市道の現状、また整備状況と今後の予定をお尋ねします。よろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 平井議員の市内道路の整備状況についてのご質問のうち、農道整備事業についてお答えをいたします。
 八幡西中学校前の農道整備事業は、増加する一般交通量にたえ得る舗装の構築と安全で安心して農作業ができる場所の確保など、農道機能保全のために農林水産省の補助金を活用して農道整備を実施しております。
 今年度の工事内容につきましては、農水管の移設や道路拡幅部の盛土工や擁壁工などを実施いたしております。
 また、工事期間が揚水期の終わる9月下旬から3月下旬までと短いため、工事区間を古川町から益田町交差点までと益田町交差点から八木町交差点までの2つの工区に分け、工事を実施いたしております。
 両工区とも、農水管本管の移設につきましては年内におおむね完了見込みとなっており、残りの盛土や擁壁につきましては、年度内の完成を目指して引き続き施工をしているところでございます。
 来年度以降につきましては、道路側溝やガードパイプなどの道路構造物や舗装工の施工を予定しております。
 今後とも、工事の施工に当たり、地権者、地域住民の皆様及び近江八幡西部土地改良区のご協力が不可欠であり、本市といたしましても一日も早い農道整備の完了に向けて取り組んでまいりますので、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 平井議員ご質問の市内道路整備の状況について、農道整備事業以外の部分についてお答えいたします。
 県管理の国道、県道につきましては、事業の重点化を進め、より効果的、効率的に進めていくため、滋賀県道路整備アクションプログラムを策定され、計画的な整備を進められております。
 市としましても、緊急的な道路補修などは、適宜現場確認の上、迅速な対応を求めてまいります。
 また、自治会要望の市道等の状況と今後の予定につきましては、緊急性、投資効果等を勘案し、計画的に進めてまいります。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 平井せい治君。
◆20番(平井せい治君) 再問します。
 国道477号については、地元の県会議員、道下議員と共に、東近江の県事務所に出向き、整備の必要な箇所の点検を要望しておりますが、当局からも再度働きかけをよろしくお願いします。これは要望としますのでよろしくお願いします。
 次に、農道については、西中前道路ですので、学校の前であり、生徒の通学路でもあり、安全に十分に気をつけて工事をするように当局からよろしくお願いします。子どもがたくさん出入りしますので。
 市道については、桐原小学校より益田町信号までの道路で、小学校前は広くて、途中で工事が中断して道が狭くなっています。今後の予定はどうなっていますか。ちょっと教えてください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 平井議員の再問にお答えいたします。
 その市道につきましては、池田本町益田線の整備でございまして、現在の桐原小学校から益田の信号までの整備区間でございます。現在、水道管の移設や農水管の移設がありますので、順次対応を行っております。
 移設後、道路工事にかかる予定をしておりますが、社会資本整備総合交付金を活用して事業進捗を図っておりますが、国の予算が思うようにつかない状況でありますので、引き続き内示率を上げていただくよう継続して要望をしてまいります。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 平井せい治君。
◆20番(平井せい治君) この道路は極端に狭くなっていますので、また益田町の子どもが通学に使っていますので、危険が伴っています。早急に検討してください。
 以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で平井せい治君の個人質問を終わります。
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