録画中継

令和2年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月9日(水) 一般質問
檜山 秋彦 議員
(1)小西市政二年八か月の総括と残された課題について
(2)都市公園の管理および運営に関する条例の改正について
(3)市民ひろば構想について
(4)商工業振興ビジョンについて
◆23番(檜山秋彦君) 皆さんおはようございます。日本共産党の檜山秋彦でございます。
 分割方式で4点の質問をさせていただきます。どうぞ当局のご回答をよろしくお願い申し上げます。
 初めに、2020年も12月、早くももうすぐ終わろうとしています。この年は、後世の歴史家が人類史の画期となった年と位置づけるかもしれない重要な出来事のあった年ではないかと思います。その一つは、新型コロナ感染症の拡大とこれを克服せんとする人類の格闘であります。いま一つは、核兵器禁止条約の発効が決定的となったことであります。
 前者は、11月段階で地球上の137万人の死者、5,700万人の感染者という、これまで人類が経験したことのない大災害となって人類の生存そのものを脅かす重大事態を招いています。いまだ予断を許さない状況ではありますが、このことが一握りの世界経済支配者による悪なき利潤追求、自然環境破壊、貧困の増大、大国による軍備増強、戦争政策によって増幅される中で、一方ワクチンの開発普及と、そのための国際間の協力と協働が不可欠、低開発国にこそワクチンをという認識が燎原の火のように広がってきました。しかし、このときに当たり我が国の政府がマスクをして食事をせよとか、会食は4人以下でとか、国民を愚弄する自己責任論を振りまいて科学的知見に基づいた対応策や世界各国の取組に背を向けているというのは情けない限りではありませんか。
 後者の核兵器禁止条約は、去る10月24日ホンジュラスの批准書寄託で発効に必要な50か国を達成、これにより年明け1月22日に発効することになったのであります。アメリカとその同盟国ら一部核保有国の執拗な批准妨害と干渉をはねのけての実現でありました。この運動には、唯一の戦争被爆国の国民として75年にわたり訴え続けた被爆者の皆さんの不退転の運動と原水爆の禁止を願う人々の草の根の世界の人々の運動がありました。残念ながら、この問題でも日本政府が批准に背を向けアメリカと同調して運動に水を差す側に回り、いまだに批准しようとしない恥知らずな態度であります。
 こうした中で、我が滋賀県ではさきの9月議会で核兵器禁止条約の批准を目指し建設的議論を求める意見書が賛成多数で採択され、日本政府に対して提出されたことは平和を求める県民を大きく励ましました。県議会のこの英断に学び、本市議会も目先の利害得失に肯定することなく理性と良識による市政、平和を願う市民の願いに沿った姿勢を真摯に追求して建設的な議論を進めていきたいものであります。このことを前段に申し上げ、以下発言項目に従って順次お尋ねしてまいります。
 大項目1、小西市政2年8か月の総括と残された課題についてであります。
 小西理氏が市長に就任されて、早くも2年と8か月が過ぎました。マスコミの現職圧倒的優位予想を打ち破って初当選を勝ち取った小西氏の選挙に奮闘した市民は、選挙時の公約の実現と日常の公務の内容を注目しています。
 そこで、現時点でこれまでの成果と残された課題を整理してお聞かせください。
 初問とします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。檜山議員の私の市政2年8か月の総括と残された課題についてのご質問にお答えを申し上げます。
 これまでの成果につきましては、今年3月定例会における冨士谷議員のご質問に答えたとおりでございますけれども、おおむね時間を要さない課題につきましては達成させていただいたというように考えております。それ以外に長期的な課題、その他課題を抱える課題、幾つかございます。それ以降の進捗についてご報告をさせていただきたいと思います。
 まず、私の大きな施策の一つでございました全ての子どもたちを対象に中学校卒業までの通院医療費の窓口無料化につきましては、来年4月1日から所得制限を廃止することをさきの9月議会においてご可決いただきました。本当にありがとうございます。
 また、大きい長期課題でございます観光、文化、そして農業等、この市の未来の礎となるべく産業等の育成につきましては当初まだ途中であるということを申し上げてたと思いますけれども、今年はコロナ禍ということでございまして、前に進むのもなかなか難しい部分がございました。そういう中で、しっかり基盤を損なうことがないように、がんばれ「近江牛」緊急支援事業であるとか、ご可決いただいておりますけども、じもと応援クーポン事業など様々な対策を実施し近江八幡市当市の産業の基盤がなくならないように私なりにはしっかりと対応させていただいたと考えておりますし、今後も必要に応じてそれぞれ底打ちするような対応をさせていただきたいというふうに考えております。
 一方、将来に向けましては一例挙げますと、例えば観光振興でございますとBIWAKOビエンナーレ2020を実施させていただきました。多くの方に近江八幡市にコロナ禍でございますけども訪れていただいたところでございます。
 また、農業分野におきましては、辻議員等ご質問いただきましたように誘客型の施設、また新しい農業就農者への企画等今後展開をさせていっていただきたいと思いますし、あわせまして基盤となります土地改良事業等への支援もしっかりとしていきたいというふうに思っております。
 また、観光分野におきましては、県が主に取り組んでおりますけれども安土城の450年祭に向けた取組、また私ども細かくはございますけれども、様々な細やかな企画ですね、いわゆる安土駅のラッピング等含めまして細やかな企画をしつつ歩調を合わせながら取り組んでいっておるとこでございます。
 また、懸案になっておりました近江八幡安土回遊型のいわゆる観光ルートの開発につきましても、これ今後積極的に企画をしつつ歴史まちづくり計画を含めまして策定には着手させていただいておるところでございます。いずれにいたしましても、行政だけで今後様々な課題を解決していくというだけでは限界がありますので、官民一体となって地域の発展を考え一つ一つ着実に進めていきたいと考えておりますのでご理解、ご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 幾つかおっしゃって、まだ、これから残されている課題に加えて、コロナとの闘いというのも一つ加わったわけですね、先の見えない闘いが。市長就任時には、今日のコロナ禍は予想すべくもありませんでした。あのときの選挙でもし小西氏が敗れ、前市政が継続していたら今頃81億円から95億円とも言われた庁舎が建っていて、市財政は借金まみれ、子ども医療費の無料化はおろか、福祉、教育の通常経費支出、差し迫った市民生活関連支出さえままならぬ市財政となっていたのではないかと、私はそれこそ背筋が凍る思いになります。
 市政の現状や課題を市民に知らせる最も有効な手段の一つに、広報「おうみはちまん」があります。歴代の市長の多くが、市政への市民の理解を広げるために毎号コラム記事を書いたりしていました。小西市長は、この広報に自分の言葉を載せることが比較的少ないように思います。そのため、小西市長に親しみを感じ期待する気持ちの強い市民は市長の思いや方針を聞きたいと願っておられます。この思いにぜひお応えいただきたいのですが、いかがでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 檜山議員の広報「おうみはちまん」における成果の発信の再問にお答えを申し上げたいと思います。
 広報「おうみはちまん」に関しましては市政の様々な課題、そして財政状況等、また市民に知っていただきたい様々な情報を掲載し発信をさせていただいておるところでございます。私のコラムを載せたらどうかという本当に温かい言葉をいただきまして、ありがとうございます。私の当初の思いとしましては、市長の思いというよりもそれぞれ市民の方に役立つ情報をできるだけ掲載したいということで、私のコラムというのは持たずにここまで来させていただきました。また、そういうお声を聞きましたので、ちょっと考えをさせていただきたいかなというふうに思います。いずれにしろ広報というのは私個人のものでもございませんし、市民がいかに生活に密着した情報をたくさん得ることができるかということが主眼だと思っておりますので、その本旨を差し違えないように、また考えていきたいというように思っております。ご理解のほど、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 広報に市長が市民向けのアピールを載せることを、かつて共産党が批判したと誤解される向きがありますが、私たちは市長が広報に記事を書くこと自体を批判したことは一度もありません。前市長は自分の後援会の機関紙の表題、馳走をそのまま広報紙の自分の連載記事の表題にされた、このことを批判したのであります。それは公私混同だと。むしろ市長たるもの、積極的に市政への理解と協力を求めて広報を利用するべきだと思います。期待しております。
 大項目2、都市公園の管理及び運営に関する条例の改正についてお尋ねします。
 今議会では、教育委員会から合併後10年が経過し一定の市内融和が図られているとして市内各スポーツ施設の使用料を規則性を持たせた統一感のある料金体制にしたいとして、幾つかの施設の使用料条例の改正案が提案されました。このことについてお尋ねします。
 スポーツ施設の使用料見直しについてという当局の文書、これですけれども、が会派説明のときでしたか、議員に配付されました。この文書と議員には配られなかった市立運動公園ほか社会体育施設等の使用料改定の変遷というA4判24ページから成る文書、これは議員には配られておりません。前者を資料1として、今手に持っております後者を資料2として、これから質問をさせていただきます。
 こちら資料2の文書は、情報公開制度によって私どもが入手したものであります。
 まず、資料1では冒頭「健康ふれあい公園やスポーツ施設の整備が進んでおり、それ相応の受益者負担を求めなければなりません」と書いていますが、なぜ施設の整備が受益者負担に直結すると考えるのか、その理由をお聞かせください。
 初問とします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) おはようございます。
 檜山議員の都市公園の管理及び運営に関する条例の改正に係るご質問にお答えします。
 施設の整備が受益者負担に直結するのかにつきましては、本市がまとめました受益者負担の基本的な考え方に基づきサービスに係る公費コストに一部負担を求めることにより、公費支出の軽減を図り使用される方と使用されない方のバランスも考慮しながら、より適切な財源配分を行うことを目的としております。スポーツ施設をはじめ多くの施設が老朽化し、利用者からは目立たない部分の改修に多額の費用もかかっており、その影響で利用者が望んでおられる施設の利便性の向上など細かな改修や修繕が遅れがちになっている現状がございます。これらを考慮し利用者の身近な環境改善に当てていくよう、サービスに係る一部負担をお願いしてるところでございます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) しばし論争しましょう。施設の整備は、市民の血税で行っています。市民の負担で整備が行われているのです。施設の整備を理由に受益者負担というさらなる市民負担を求めることに必然性があるとは言えない、私はそう思います。例えば同じ教育委員会の管轄で市民が体力ではなく知性と教養を身につける図書館の場合、完全に無償で利用に供しているではありませんか。いかがですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 施設を造りますのには、多額の税金を投入をしております。先ほども申しましたように、使用される方とされない方のバランス、すなわち受益者と非受益者の納得が得られる適正な負担を求めていきたいというふうに考えております。今回これを基本に他市の料金も参考にいたしまして、それ相応の応益負担をお願いしたいということでございますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 確かに使う人はよく使い、使わない人はほとんど使わないということはあると思います。だからといって、使用料を取ることに根拠ができるわけではありません。図書館だって同じことです。むしろ体育施設を利用することによって健康を増進し、医療機関にかからないことで市財政に寄与している部分があるかもしれません。しかし、この問題は平行線でしょう。
 この辺でやめて、次、資料1の文書に戻ります。資料1文書は続けて「全てのスポーツ施設の使用料が他市町と比較して低水準となっています」と書いて、他市町スポーツ施設の使用料比較表を上げています。お聞きしますが、本市の全てのスポーツ施設の使用料が他市町と比べて低水準と言い切れますか。例外はありませんか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 今回改正をするに当たりまして、県内他市町の全てのスポーツ施設を調査させていただきました。確かにグラウンドだけを見ますと、他市の施設には本市より安いものがございます。けども、あくまでも比較をするのに県内他市の全ての施設の平均を取って比較をさせていただいたということでございますので、ご理解のほどお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) ですから、全ての施設ということは言えないですね。例外はあるわけです。教育委員会ですから、やっぱり文書は厳密には正確な文書にしていただきたいなと思います。例えばグラウンドの比較表の市内利用者平日料金について言えば、1時間当たり440円ですが、他市町はどうなっていますか。テニスコート、弓道場でも八幡より安い施設があります。全てではないのです。これは今お認めになったというふうに理解してよろしいでしょうか。よろしいですね。
 資料1の5ページを例に取りましょう。これには例えば平日午前中の使用料について1面1時間当たりに換算して運動公園は現行440円、近江八幡の運動公園は現行440円に対して、他市町施設平均が588円となっています。確かに低い。この市町平均をどのようにして算出されたのか、お聞きします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 先ほども申し上げましたように、県内他市のスポーツ施設につきましてそれぞれ調査いたしました。それの平均を取ったものでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 7つの市町公園と甲賀、高島、皇子山の施設とは著しい金額の相違がありますが、なぜこのように違うのですか。どのようにお考えですか。ご存じでしたらお答えください。ご存じなかったらいいですけど、ご存じでしたらお答えください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 全ての施設を見させてもらったわけではございませんけども、施設の整備状況であるとか老朽化とか、その辺で料金差がされているのかなというふうには考えます。
○議長(片岡信博君) 質問ありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 私は若い頃サッカーしておりまして、甲賀市民グラウンド行きました。皇子山運動公園の400メートルトラックの内側の芝生のグラウンドで試合をしたこともあります。この3つは、甲賀市民グラウンド1,500円、1面1時間当たりですね、高島新旭森林スポーツ公園1,100円、皇子山運動公園840円、これは大分古いからですけども、この3つだけ断トツに使用料が高いんですね。これを入れるから580円なっていますけども、この3つを省けば草津の2施設、守山1施設、東近江の4施設、この施設で見れば平均料金が348円になります。これらと比べれば本市の440円は92円、つまり1.26倍も高いのであります。同じレベルの施設同士で比較するのが合理性のある資料の原則ではないかと思いますが、いかがでしょうかね。もう回答求めても苦しいでしょうから、私はそう思いますよ。
 次に、同文書が土日休日料金を平日の1.5倍にしようとしていることについても納得がいきません。そもそも土日休日にしかスポーツを楽しめない市民が、平日にスポーツをできる市民よりはるかに多いのです。土日休日に施設使用料金を上げる合理的理由はありません。平日額に汗して働いて市民税を納めている労働者や自営業者が、たまさかの休日に仲間とスポーツを楽しもうとすると平日の1.5倍の使用料を徴収される、私のように年金暮らしでいつでも暇のある者が平日安価な使用料でスポーツを楽しむ、これ矛盾を感じないではいられないというのが市民の偽らざるところではないかと思います。断っておきますけども、平日料金も1.5倍にしろと言ってんではありませんよ。土曜休日料金制度が不合理ではないかと言っているのです。これはどうお答えになりますか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 スポーツ施設におきましては、民間が経営されているものもございます。民間においても、社会一般的に繁忙期としまして土日料金は高く設定をされていると思います。初問で申し上げましたが、本市の受益者負担の基本的な考え方におきまして土日休日料金は原則として1.5倍にするとございます。また、民間事業者と同種あるいは競争性の強い施設は、その料金の動向も踏まえて設定をするとございます。民間の経営を圧迫しないようにとまでは申しませんけども、なるべく影響を与えない範囲で考えているところでございますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 当局は合併後10年余、旧市町間の使用料の統一を図るべきときが来たとして、この改定案を出してこられました。そのことに一定の正当性を認めるとしても、なぜ土日休日使用料を設定していなかった安土の制度に統一することができないのか、私は疑問に思います。合併は、対等平等の原則の下に行われたはずであります。制度としては、安土の方が市民に喜ばれる優れた制度だったのです。優れた制度に合わせることが、素直に考えて当然のことではないでしょうか。これもお答えになりにくいでしょう。当局は他市町の土日休日使用料の倍率一覧表を添付されています。この表では、平日と土日休の倍率が平均で1.40倍あるとしています。その根拠をお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 県内13市中で、6市が料金差を設けておりまして、その平均倍率求めますと約1.4倍になったということでございます。
○議長(片岡信博君) 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) これはちょっと承服しかねるんですね。確かに近江八幡市を入れて6都市ですか、1.5倍とか1.2倍、1.3倍がありますが、全部で12市ありますけども、あとの市は土日休日を設定していない、これ5割は設定していない、町は全て土日休日を設定していません。もし平均を取られるんなら、先ほどの平均値の取り方と同じように大きな施設も小さな施設もひっくるめて平均ばんとあるから取ったんだというふうにおっしゃるんだったら、この5つの市町の平均を平均として出すんではなくて大津市から多賀町まで18市町の平均を取る、これ当然と違いますか。もしそうしますと、1.11倍になります。私、これちょっと許し難い、ごまかしに近いのではないかというふうに思うんですね。やっぱり教育委員会ともあろうものがこういう仕方で数字を作るのではなくて、合理性のある資料を目指していただきたいと、これ強く求めておくものであります。
 資料2の文書に移りますが、つまり市立運動公園ほか社会体育施設等の使用料改定の変遷という文書に移りますが、今回の改定内容について5項目の説明が掲載されています。その⑤には、スポーツ機会の増加等を図るとあります。今回の改定で増加が図れるという根拠をお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 今回の改定につきましては、合併後10年間見直し等ができておらなかったんですけども、今回につきましては同種同規模施設の料金を整えるということが目的でございまして、各施設の抜本的な見直し等につきましては次の段階でも考えていきたいというふうには考えております。
○議長(片岡信博君) 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 分かりますよ。分かりますけど、ちゃんと同じ箱の欄の中に⑤とあって、スポーツ機会の増加等を図るという目標も書いてあるわけです。しかし、これ増加を図れるという根拠はありませんよ。資料2の文書によれば、例えばあづちマリエートは平成25年度から令和元年度まで99%以上の稼働率を誇っています。特に平成27年度から3年間は、実に100%の稼働率なんです。これ以上の増加はないでしょう。この体育館は、これまで平日と土日祝日の区別なく市内利用者に1時間当たりにすると930円で利用されてきました。今回の改定で平日で1,200円、土日休日は実に1,800円、倍近くになります。これで稼働率が下がらないという予測できますか。当局はどの程度稼働率は下がると思いますか。ちなみに聞いてみましょう。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えします。
 稼働率としては、変わらないものとして考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) そうか、そうですか。変わらないですか。まあやってみましょう。この問題はこの辺にしておきましょう。少なくとも教育委員会、文書作るときは僕ちょっと粗雑だと思いますよ、この文書。もう少し丁寧に文書作られたらいかがかと提言しておきます。
 大項目3に入ります。
 市民広場構想についてでありますけども、一番心配は駐車場なんですね。駐車場はどこに確保するのかという疑問の声が、私に寄せられております。いろんな意見もあって、以前に市長に申し上げたかもしれませんが、大きな木のある森のような空間にしてほしいとか、いろんなことがあって私も意見を文書出したこともありましたけども、このような声はどのような形で受け止められてどのように反映されていくのか、お答えください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) おはようございます。
 それでは、檜山議員お尋ねの市民広場構想についてお答えさせていただきます。
 昨年度に策定いたしました市庁舎整備基本計画に位置づけております市民広場につきましては、多様な市民の交流や協働を育む創造と集いの拠点づくり、多用途に利用可能な屋外空間づくりを目指し市民と協働で造り上げていくものとし、広く意見を聞きながら検討を進め段階的に発展させていく方針を基に整備を進めるものでございます。市民広場の駐車場確保につきましては、広場敷地内に思いやり駐車場を含む駐車スペースの確保が必要であると考えております。駐車台数につきましては、市民広場の整備内容とあわせ検討を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 また、9月議会で檜山議員にご答弁申し上げましたとおり、市民広場は商業活動よりもむしろ多様な市民交流、イベント、取組などができる市民活動の中心の場として整備したいと考えており、9月以降広報や市ホームページ、新しい市庁舎タイムズで意見募集を行ったところ、22名の方から様々なご意見を賜ったところでございます。
 議員のご質問の中には大きな木のある森のような空間とありましたが、いただいたご意見の中にも木陰やシンボリックな大きな木のある広場、歴史や自然を感じられる近江八幡らしい空間などのご意見がございました。また、芝生広場や遊具の設置、防災広場としての利用、小川や噴水、ランニングコース、屋外のバスケットボールコート、子どもが遊べる築山、ドッグランなど屋外での利用施設の整備のほか、学習や地域交流活動ができる屋内スペースの整備、さらにはカフェやキッチンカーによる飲食ができる広場、祭りやフリーマーケットなどのイベントの実施、民間活力による維持管理など多様な意見がございました。先ほども申し上げましたが、市民広場の整備は市庁舎整備基本計画において市民と協働で造り上げていくものとし、広く意見を聞きながら検討を進めるとしております。こうしたことから、市民広場に対する多くの市民ニーズを把握するとともに、具体的な整備内容、また優先度を整備するため本年度中にアンケート調査を実施し基本設計に反映していきたいと考えております。その上で、優先順位を設けながら段階的な広場整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 現時点でも、市民病院跡地に市職員の駐車が非常に多くあります。ここへ文化会館の行事が入るともうあちこち車だらけと、ですから駐車場の問題結構深刻な問題だと思うんです。漏れ聞こえてくるところでは、その市職員の皆さんに一定車の使用制限といいましょうか、協力を求めていくようなことが漏れ聞こえてきたんですけども、そういうこともありかとは思うんですよ。思うんですけど、みんなそれぞれいろんな事情を抱えておられると思うんですね、市の職員の皆さんも。だから、一律距離で規制するとか、車に乗ってくるなというようなことにするとか、しゃくし定規なことをやめて十分職員の皆さんと話し合われて、職員の皆さんが困るような人が出ることがないように気をつけてやっていただきたいなというふうに思います。駐車場の問題は、結構大きな問題に今後なっていくだろうというふうに思うんですね。ぜひいろいろ配慮してあげてください。
 次に移ります。
 大項目、最後ですけれども、商工業振興ビジョンの策定作業は本年度中に結果が出る予定と聞きましたけれども、現時点でどのようなことが策定されているのか、お聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) おはようございます。
 檜山議員の商工業振興ビジョンの策定状況に関するご質問にお答えをいたします。
 商工業振興ビジョンの策定方法についてですが、さきの檜山議員へのご質問にお答えいたしましたとおり、近江八幡市第1次総合計画の中で商工業の活性化のため商工業政策の在り方や方向性を示すための計画として商工業振興ビジョンの策定に着手することとなり、令和2年度中の策定を目指し行政だけではなく商工会議所や商工会、観光物産協会といった支援機関と連携し鋭意取り組んでいるところでございます。現在市庁内の調整や商工会議所や商工会、観光物産協会といった支援機関との協議を行いながら、また有識者や経済団体の代表者などで構成する近江八幡市商工業振興ビジョン策定検討委員会にて各機関のお立場でご意見をいただきながら、これまで3回会議の場を持ちまして現在はビジョンの素案の前提となります骨子案に対するご意見をいただいているところであります。この後、パブリックコメントなどを実施していく予定でございます。
 なお、現段階での商工業振興ビジョンの概要は基本理念の中に育む、創る、稼ぐの3つの行動指針を設けまして地域のポテンシャルを生かしたブランド力の強化や産業の付加価値の向上などの8つの施策を大きく5つの分野に分け、現在整理検討を行っているところでございます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) かねてから私お聞きしてまいりましたリフォーム助成制度については、織り込まれることになるのでしょうか。お聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 檜山議員の再問にお答えをさせていただきます。
 この商工業振興ビジョンの中で、細かいこういったこれからのリフォーム制度等の施策をこれからそういった細かい部分については盛り込んでいったりしていくというようなことが考えられますけれども、現段階では今5つの分野に分けまして整理検討させていただいておるというところでございます。また、住宅リフォーム事業というのは、それぞれそのずっと継続して行っているもんではなく単年度、単年度で考えていくべきものかなともいうふうにも考えておりますので、リフォーム制度につきましては新年度こういったコロナ禍の影響の中で建築業等が非常に大きな影響を受けているということも予想されますので、そういった住宅リフォーム事業の展開についても新年度で計画を検討をしているというふうなところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 檜山秋彦君。
◆23番(檜山秋彦君) 分かりました。どのような形でも大変有効な施策でありました、このリフォーム助成制度、小規模な大工の皆さんや、また住宅を建てようとする市民の皆さんにとって喜ばれていた制度でありました。コロナに関係してということでございますけれども、市財政にも一定寄与していた、この制度、ぜひとも今後とも継続してやっていくような方向で考えていただきたいと思います。
 以上で私の質問は終わります。当局のご回答ありがとうございました。
○議長(片岡信博君) 以上で檜山秋彦君の個人質問を終わります。
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