録画中継

令和3年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月9日(火) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)市役所新庁舎建設について
   ①今後の進め方等について
(2)市長公約について
   ①今日までの取り組み経過等について
(3)総合政策について
   ①第一次総合計画等について
(4)消防団を中核とした地域防災力強化について
   ①地域防災力の考え方について
   ②機能別消防団員について
   ③消防団員の処遇改善等について
(5)安土小学校建て替えについて
   ①今後の予定等について
(6)教育行政について
◆16番(西津善樹君) 皆さんこんにちは。志誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言させていただきます。
 市役所新庁舎について、市長公約について、総合政策について、消防団を中核とした地域防災力強化について、安土小学校建て替えについて、教育行政について、この大きく6項目を分割方式により質問をさせていただきます。さきの代表質問やさきの個人質問内容と重複する点もありますが、よろしく、お願いします。
 さて、私も議員にならせていただきましてはや10年が経過しようとしております。毎議会欠かさず個人質問をさせていただいておりますが、時にはカーブでありますとか、スライダーでありますとかというように、うまく変化球を使い分けて質問をできればいいんですが、何分直球ストレートしか投げられませず、しかも剛速球どころか、ノーコンでへなちょこボールしか投げられませんので、当局におかれましては名キャッチャーとして、うまくストライクに見えるようにご回答をしていただければと思いますんで、よろしくお願いします。
 それでは、質問に移ります。
 まず、1項目めの質問、市役所新庁舎建設についてです。
 議会では市庁舎整備等特別委員会が設置されていますが、市長が掲げておられる9,000平米にこだわり過ぎた設計のために狭くて使いにくいことや、官庁街道路に対して直角に設計されており、敷地内に車両進入路を造らなければならず、歩行者が危険になること、また市役所敷地内駐車場が約100台しか確保されておらず、病院跡地も市民広場として計画されていることから、文化会館の駐車場もなくなり、現在よりも不便になること、市民サービスの分散化により、ワンストップ化できないため窓口をたらい回しにされることなど、様々な意見が出されております。
 私はこの特別委員会では、このままの新庁舎建設計画に対しての肯定的な意見は出ていないように感じております。また、1月27日に臨時市議会が開かれ、前市役所庁舎建設の契約解除により生じた賠償金4億600万円について、当然のように振る舞われる市長に対して苦言を呈するような討論も多くありましたが、これも結果的には賛成多数で可決されたところでございます。
 市長選挙の後、議会にかけられることもなく、市長独自の判断で庁舎建設を解約された責任は大変重大でございます。もちろん契約会社に対する賠償金は支払われなければならないと思っておりますが、市長の一存で契約解除されたために生じた賠償金を市民の皆様の血税から支払うという判断を下すことに、私は納得できないという一念で反対をさせていただきました。
 市庁舎建設が市長選挙の大きな争点の一つであったことは事実でしょうが、市民はそれだけの理由で投票されたわけではないはずでございます。議会を軽視し、市長の勝手な一存で契約解除されたのなら、市長自らのポケットマネーから賠償金をお支払いになればよいのではないでしょうか、こういったような声が私の耳にも数多く寄せられております。
 この契約解除賠償金4億600万円に加え、建設途中で契約解除することにより、無駄になった工事関連費2億5,000万円、3年後には解体するこの現庁舎の耐震工事に1億円、さらに今後規模縮小され、職員さんのほとんどがこの本庁に戻られる予定の安土総合支所の耐震化におよそ2億5,000万円の予算が見込まれていることなど、前庁舎建設を解約することによって生じた損失金額は既に総計約10億円にも及んできております。この10億円を約8万2,000人の市民で割るといたしますと、1人当たり約1万2,000円もの負担となってくるわけです。現計画をトータル的に考慮すれば70から80億円にも及ぶこととなって、工事請負契約金額81億2,000万円の前庁舎計画のほうが結果的に投資金額に見合った充実した市庁舎建設ができていたのではないかと考えるところです。
 現在の世の中の状況がコロナ禍にあること、さらに来年市長選挙があり、前回の市長選挙のときのように市民を巻き込んだ混乱は回避するべきだということなどから、私、個人的には現時点での新庁舎建設は一旦見送るべきだとも考えております。
 私見ではございますが、現在の社会情勢も鑑みて、今から新たに庁舎建設をする必要はなく、むしろ彦根市のように、近江八幡駅前商業施設の一角をお借りするなどして、市民サービスに特化した市役所機能を配置してはどうかと考えたりもしています。彦根市では、市庁舎建設のための仮庁舎として、彦根駅前、アル・プラザ内に市役所機能を間借りされていて、彦根市民の方からとても便利だというふうに聞き及んでもおります。
 当局のお考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 西津議員お尋ねの新庁舎建設に関するご質問にお答えします。
 まず、昨年11月4日以降、既に8回開催いただいております市庁舎整備等特別委員会に対し、庁舎整備推進室では可能な限り資料を事前送付させていただくとともに、会議に先立って質問事項等を提出いただいた場合には、当日に文書回答させていただいてまいりました。また、会議当日や後日に提出いただいた質疑等に対しましても、追加資料の作成を含め、ご理解をいただけるよう努めてまいったところでございます。
 一方、平成30年4月の市庁舎整備請負工事の契約解除に伴う損害賠償ほか必要な経費の支出につきましては、これまで説明を重ねてきたとおりでございます。契約解除によって発生した経費は、後年度における市庁舎の維持管理経費などライフサイクルコストを抑制するために必要な経費でございますので、ご理解賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
 また、新庁舎建設は見送るべきとのご意見をいただきましたが、さきの代表質問において市長お答えさせていただいておりますとおり、新市庁舎の整備はワンストップサービスの提供を可能にするとともに、ICT化を生かした行政サービスの充実などに対応していくための重要施策でございます。そのためにも速やかな事業推進が必要であると考えており、予定どおり令和5年度の完成を目指し取り組んでまいりますので、ご理解をお願いいたします。
 次に、駅前の商業施設をお借りして庁舎とすることについてお答えします。
 新市庁舎整備事業は、市民の利便性を向上させるワンストップサービスの提供を実現するため、併せてICTを生かした行政サービスの効率化や充実などの実現を目的としております。
 市庁舎整備基本計画にお示ししております課題や将来を見据えた官庁街の在り方を踏まえ、推進しているものであり、商業施設をお借りして実現できる事業ではございません。
 また、行政サービスの提供に必要な面積を確保できなければ、市民に対するサービス低下をさらに招くことにつながるため、新庁舎整備に代わる施策としての考えは持っておりませんので、ご理解をお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 1月19日から2月5日にかけて、市役所本庁舎建設について現時点での進捗状況の報告説明会が各学区で行われましたが、市民の皆様からはどのようなご意見が出されていましたか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) お答えさせていただきます。
 先ほどご質問ありました1月19日から2月5日にかけて行いました各学区説明会でありますが、議員もおっしゃっていただいたとおり、現時点における概略説明として各学校単位で説明をさせていただいたものでございます。
 さきの代表質問でもご説明申し上げましたけれども、大別しますと、来庁者駐車場など外構に関するもの、庁舎内のレイアウトや動線に関するもの、敷地内の配棟や建物の向き、外観などについて多様なご意見をいただいております。
 具体的に上げますと、まず外構に関するご意見としましては、赤こんバスの停留所や待合場所を設置すること、それから雨にぬれないアプローチ、思いやり駐車スペースの台数を増やすこと、来庁者駐車場の安全性確保等が上げられます。
 また、庁舎内のレイアウト等につきましては、ユニバーサルトイレを充実していくこと、4階まで通じる中央階段を設置すること、またエレベーターの増設等でございます。
 庁舎建物の向き、形状に関するご意見もいただいておりますが、向き、いわゆる配棟に関しましては、複数案を比較検討し、最も効率的でメリットが多い北東向きの配棟案を採用した理由を説明させていただいております。
 このほか、庁舎形状が段状であることに関し、維持管理等における効率性、コスト面の不安をご意見としていただいておりますけれども、市民の利便性と質の高いサービス提供を最優先に考えた結果であることを説明させていただいております。
 各学区説明会において寄せられました約60件のご意見につきましては、広報3月号と同時に全戸配布しました新しい市庁舎タイムズ第5号や、そこで市の考え方、対応方針、併せて概要をお知らせするとともに、詳細な内容をホームページで掲示させていただいてるところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 結構様々な意見が出ているんだなというふうに感じました。
 小西市長が就任されて以降3年が経過し、新型コロナウイルス感染症や、現在市庁舎の耐震化を行われているなど、社会情勢もこの近江八幡市民の感情も大変大きく変化してきていると考えております。ハートフルで市民のための政治を訴えられる市長であるなればこそ、いま一度立ち止まって市民の声も聞かれるべきではないかと考えます。基本計画がより具現化する前に、アンケートでも、どのような形でも構いませんので、改めて市民の皆様に問うべきではないかと思いますが、お考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 コロナ禍であるかどうかという理由もありますけども、私どもとしては、できるだけ速やかに、これまでのご質問にもお答えしましたように、市民に対してよりよい市民サービスを提供できる市役所を一刻も早く建設するという部分が私どもの責務と考えておりますので、私どもといたしましては計画どおりに進めさせていただきたいというふうに思っております。
 もし市民の方々から、そうではないよというようなものが、もし意見とか運動が盛り上がるようでしたら、それはそのときにまた考えさせていただければというように思います。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 先日から聞かせていただいてますと、文句あったら市民活動せえやみたいな、悪い言い方かも、聞こえが悪いかもしれませんが、何かそんなふうにも聞こえてくるなというふうに思っております。
 小西市長は市長選挙の結果にこじつけて、失礼な言い方かもしれませんが、市長権限で提案するのだと、このように言われるのであればそれは独裁的だと、このように思われないのでしょうか。市長選挙の結果だからとおっしゃるのであれば、根本的に、まずなぜ選挙公約どおり、市民病院跡地に計画されなかったのか。賠償金や耐震化など、様々な費用を計算してみれば、前の計画と費用的に大差なく、規模は半減しているのに、また先日から何名もの議員が、いま一度市民の皆さんの意見を求めてはというような提案をしているのに、なぜこのまま進めようとされているのか、私は理解に苦しみます。
 ここで本当に市民のことを考えずに、このまま突っ走るとおっしゃるのであれば、今後二度とハートフルで市民のための政治というようなことはおっしゃらずに、ハートレスで自分のための政治だとおっしゃったほうがよいのではないかと思います。現計画を押し通されても、もし来年の市長選挙で覆るようなことがあれば、結果的に負担をかけるのは市民の皆様だということ、この苦言を呈しながらこの質問を終わって次の質問に移ります。
 大きく2項目めは、市長公約についての質問です。
 小西市長が市長就任され3年が経過して、その任期も残すところあと一年となりました。この3年間の中で、市長ご自身が選挙に出馬を決意され、市民の皆様にお約束されたことの中で、まだ未実施のこともあろうかと思いますが、今日までどのように取り組んでこられたのか。また、残りの1年でどのように取り組まれるのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員の市長公約についてのご質問にお答えを申し上げます。
 近江八幡市長として市民の皆さんの負託をいただきまして、就任させていただいてから間もなく3年ということになろうかと思います。市長選で掲げた大きく7項目の公約、これは選挙公報に乗せていただいたものを私も言っておりますけど、この4月から中学生までの通院医療費の窓口無料化を実現させていただくなど、この3年間の中で着実にそれぞれの取組を進めることができ、おおよそではございますけども、7割程度実現することができたと考えております、これは以前、冨士谷議員の質問にもるるお答えさせていただいたことでございますので、ここでまたしゃべっておりますと、30分、1時間という時間を要しますので、詳細についてはここでは控えさせていただきますけども、この中にもまだ実現が途上であるもの、まだ端緒がついたばかりのものも幾つかございます。これらのものにつきましては、議員の皆さんのご協力をいただきながら、また鋭意進めてまいりたいというように考えております。
 その中では、いわゆる給食費の無料化の筋道をつけるとか、観光、安土一帯のルート化促進であるとか、農業の促進であるとか、途上のものもございます。これについては鋭意今後進めてまいりたいというように思っております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 現状では7割お済みになったというお話でございましたが、幼稚園、小学校、中学校の給食費の無償化を目指しますと言われていましたが、どのように目指されたのか、お示しください。
 以前、私質問させていただいたときのご回答では、道筋を作ると言っただけだと、このようにご回答いただきましたが、どのような道筋を作られたのか。また、今日までどのような検討会議をされたのか。検討会議をされたのであれば、いつ行われて、どのような議論をされたのか、併せてお答えください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 県内では幾つかの市町におきまして、給食費の無料化というのを実現をしている市町がございます。現在の子育て支援、また少子化対策という流れの中で、一つのあるべき方向性として示させていただいた部分でございます。しかしながら、この部分につきましては非常に大きなの財源を必要とするということは我々も十分承知しておりますので、そう意味で筋道づくりということを申し上げてきたわけでございます。
 まずは、その第1弾といたしまして、現在も提案させていただいておりますけど、前提となります給食費の公会計化について取組をまず進めさせていただきたいと、このように思っております。令和4年度から学校給食費会計の透明性の向上を含めまして公会計化をさせていただきたいと思います。
 そういう中で、筋道づくりといいますと、1つ大きい行財政改革として、やっぱりスリムな、特にICTの利用を含めまして行財政を実現していかなければいけないということもあろうかと思います。その辺を含めながら、現在の給食というものの重要性、子どもたちの栄養に対する重要性を踏まえながら、可能なところから進めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) すいません、私の聞いたのは、どのような議論されて、どのような検討会議をされたのかということをお聞きしたんですが。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 今お答えしましたとおり、取りあえず公会計化が前提となりますので、その中で財政を見ながら今後検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 公会計化や透明化と給食費を無償化にするというのは全然違う問題やと思います。今後、これをますます検討していっていただきたいと思います。
 次に、琵琶湖を抱える自治体として、原発に頼らず、再生可能エネルギーの利用に努めますということですが、どのような取組をされたのかが明確にされておりません。お示しください。
 また、新庁舎計画に再生可能エネルギーの活用はどの程度計画されているのかも、併せてお答え願います。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 原発に頼らない再生エネルギー利用に努めますと。これにつきましては、先ほど申し上げました7つの項目の中には入っていない、いわゆる政治としての基本姿勢としてお示ししたそれ以前のものではございますけれども、基本的にそういう方向を目指していきたいということを考えております。
 中で幾つか取組をさせていただいておりますが、幾つか検討させていただきました例えばバイオマス発電でございます。これもなかなか採算に乗らないということで、今見送らせていただいております。また、実際身近なところでは、それぞれコミュニティセンターに対しての、いわゆる太陽光発電ということについての詳細の検討もさせていただきましたけども、現在の技術水準、そして補助の状況においては、なかなか投資回収するのが難しいということで、一旦見送らせていただいております。
 今後、全国的に取組が進む、いわゆる2050ゼロカーボン、また脱炭素化社会の実現という中で、本市の地域レジリエンスを同時に実現するため、様々避難所施設等への自立分散型エネルギー施設の導入の促進を目的として、国が補助事業を活用することで太陽光発電設備導入の可能性があるというような報告も出ております。
 また、新庁舎の建設に当たりましても、自然エネルギーの活用や高効率の設備機器の導入につき検討を行いながら、省エネで50%以下までの削減を目指す計画を進めているところでございます。
 いずれにしましても、技術動向を見極めながら、市民への負担が大きくならないような形で、かつ脱炭素化、また自然エネルギーの利用を進めるような形で取組を進めていきたいというふうに考えております。
 一方で、滋賀銀行様より太陽光等についてのご提案等いただいておりますので機会がありましたら、検討しつつ、実現に向けて歩を進めたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは次に、保育所並びに学童保育所の待機児童解消に向け、速攻手だてを講じますということをおっしゃってました。
 最近、私には以前にも増して保育園入所や学童保育所入所についての相談が寄せられております、なぜなのでしょう。速攻手だてが講じられているようであれば、むしろ相談されることは減ると思いますが、どのように速攻手だてを講じられたのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 相談とありましたが、それぞれの事情をお持ちでありますので、どういう事情になるかちょっと私詳しく存じませんけども、これまでの私どもの取組についてで、せっかくの機会でございますのでお話をさせていただければと思います。
 平成27年度から平成31年度の第1期子ども・子育て支援事業計画に掲げておりました3つの幼保連携型認定こども園に係るハード整備につきましては、開設時期が用地確保や全国的な資材不足により遅延したこと、これは誠に申し訳ございませんけども、桐原小学校区の認定こども園が平成31年4月、岡山小学校区の認定こども園が令和2年4月に開設され、桐原東小学校区の認定こども園については令和3年、今年の4月に開設する予定でございます。
 そのほか、平成30年度以降に新たに計画整備したものといたしましては、令和2年度のありす保育園の定員10名増を含む新設整備に取り組み、今年度と次年度の2か年計画で老蘇こども園のゼロ歳から2歳児の乳児棟33名増の増改築整備を進めております。
 また、今後といたしましては、新たに令和5年度の安土保育園の定員10名増を含む本園、分園の統廃合をした新築整備に向けて、現在協議を進めておるところでございます。
 なお、国策として令和元年10月から保育料の無償化による影響もあり、保護者の保育ニーズが増加しており、今後さらに増加するものと私どもとしては推測しております。
 以上のことから、今後のハード整備につきましては、保育ニーズの増加に対応する対応と待機児童の解消のために検討していく必要がございますけども、少子化により子どもの数自体は減少という状況であることを念頭に入れ、真に必要な施設整備を今後も見定め、慎重に考えてまいりたいと考えております。
 こういう中で、一定ハード面の整備といたしましては、一定の形が整ったのではないかなというふうに思っております。今後は、よりソフト面である保育士の確保、就職フェアの開催であるとか、養成学校の訪問等含めまして、しっかりとした保育士の確保のための対応、そして処遇の改善等、しっかり行っていくとともに、幼児教育の重要性を改めて見直しつつ、質の高い保育等を実現していく必要があろうかというふうに思っております。
 あと、単純に今数字だけ申し上げますと、平成30年度4月時点ですね、利用定員は1,785名、利用者数が1,880名というような状況でございましたけども、令和3年度におきましては、利用定員で2,080名、利用者数で2,019名、これ定員でございますけど、こういう形になっております。形、数字上だけでございますけども、この分については一応完了を見たというような理解をさせていただいております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、小西市長就任後、新たな施設の増設計画、整備計画によって、保育所、学童保育所それぞれ何名の受入れ増員を計画され、何名の待機児童が解消されましたか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 今、市長の答弁ありましたように、30年度以降につきまして新たな整備計画といたしましては、本年度ありす保育園の定員10名増を含みます新築整備に取り組んだところございます。そして、現在進行形でございますが、今年度、来年度の2か年計画で老蘇のこども園につきまして、ゼロ歳児から2歳児までの乳児棟33名の定員増に向けて、今増改築に取り組んでいるところでございます。
 そして、直近ではございますけれども、この間、1年半ぐらいの間、協議を進めておりまして、まだ確定は最終的にはしておりませんけども、安土地域の待機児童に対するニーズが高いということもございますので、令和5年度の安土保育園の定員10名増を含む本園、分園の統廃合した新築整備に受けて、現在協議を進めているというところでございます。
 以上でございます。
○議長(片岡信博君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ということは、小西市長が就任されて新たに計画されて増やされたのは、ありすの10名と老蘇の33名ということでよろしいですね。はい。
 それでは、次の再問です。
 大型事業の見直しによる財源確保して市民福祉の向上に努められるということでした。基金の取崩しが多く、財政調整基金に至っては、このままではもってあと3年というふうにも言われております。ふるさと応援基金に頼らざるを得ない状況です、しかし、本来ふるさと応援基金は近江八幡市の発展のためにご寄附いただいたものであり、単に財政負担の財源として使用するのではなく、それなりの費用対効果を生むように活用しなければならないと考えますが、お考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 議員もご承知のとおり、コロナ禍という非常事態になりまして、市税等の減収による一般歳入の財源確保というのはなかなかままならない状況であろうかと思いますが、本市のまちづくりを支えていただいている市民、事業者、また市民団体の皆様、併せて大変な状況であるというように思っております。
 そういう中で、本市が抱える様々な課題の解決や、本市の魅力に磨きをかけ、市民福祉の向上につながることを目的とし、併せて行政サービスの低下を招かないように、基金というものはしっかり利用したいと考えております。
 そういう中でも、ふるさと応援基金につきましては、優先事業推進枠をここで新たに設け、寄附者の使用目的に分類し、全47事業、総額で約5億6,000万円を活用し、特色ある事業施策の展開と持続可能な財政運営の両立を図らさせていただいております。
 なお、財政運営の基本となります財政調整基金や減債基金につきましては、中期財政計画においてお示ししている積立金残高比率の目標水準の確保と、今後のふるさと応援基金の在り方及び活用方法につきまして、持続可能な財政運営を視野に、施策の継続性も含め検討してまいりたいと考えているところでございます。
 議員がご指摘いただきました財政調整基金が3年で枯渇するかどうかという部分につきましては、財政調整基金が3年で枯渇することはございません。というよりも、基金と、いわゆる借入金含めましてバランスを考えながら市の財政というのは運営をいたしております。私が就任して以来、基本的に大型事業が打ち止めになったということもございますけども、岡山のCAの整備等を含む中で、それぞれ公債費については減少、基金については増加という状況でございますので、そういう中でどこまで頑張れるかという部分はございますけども、しっかりとした財政運営を中期財政計画の中でもさせていただけているものと考えております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 財政調整基金、なくならないことを期待しております。
 それでは、合併後の安土地域の不公平感の是正を言われておりますが、安土自治区は存続や期限の延長さえもされませんでした。安土地域に住んでいる私の肌感覚としましては、コミュニティエリアの一体整備の遅れ以外に、あまりもともと特に不公平感を感じるようなこともありませんが、何をどのように不公平感の是正をされたのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 不公平感の是正というのは様々な局面がありますけど、卑近なところで言いましたら、福祉自動車をそのまま存続をするなど、細かいところで安土地域にはいろんな投資等を今後も行っていこうというふうに思っております。
 公約の中では、私が就任10年までは安土の自治区も途中で切ることなく、法定どおり存続させていただきまして、支所、図書館についても公約どおり残すという方向で今検討をさせていただいておるとこでございます。
 併せまして、安土小学校、コミュニティエリアについてはいろいろ議論があるところでございますけども、新築について取組を始めさせていただいたところでございます。議員の感覚からとして、十分なスピードであるかどうかというのは、お感じになるところがあろうかと思いますけども、安土地域が安土の皆さんにとって本当に住みやすい地域であり、未来にしっかりとした礎が築けるような形で、安土地域のことを考えながら、また発展を共に考えてまいりたいと思っております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) すいません、聞き間違いやったらごめんなさい。今、自治区を残そうと思ってますと言わはったと思ったんですが、もうなくなりしたよね。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 法定期限まで残したということを申し上げております。つまり10年ですね、法定で10年決まっておりましたので、それまでに解消するというような意見もございましたけども、法定期限まで存続をさせていただいたということを申し上げました。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、次の再問させていただきます。
 安土小学校の新築、防災機能を備えた安土コミセンの整備に優先的に取り組むと言われておられましたね。安土小学校については、後でも質問させていただきますが、防災機能を備えた安土コミセンの整備をどのようにお考えなのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 安土地域のコミセンをどうするかということにつきましては、さきの岡田議員のご質問にもお答えしましたように、一体化整備をするのかしないのか、ここは議論を含みながら、しっかりとした形で安土の学区民、また安土旧町民の生命、安全、財産をしっかり守れるような形で議論を進めさせていただければと思います。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、コミュニティエリア一体整備についてのお考えは分かりましたが、安土小学校の新築と防災機能を備えた安土コミセンの整備に優先的に取り組むというのはお間違いないですね。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 優先的という意味がまだちょっとつかみかねませんけども、取りあえず今俎上に一番に載せさせていただいているということがございます。もちろん他学区等からご意見が出たときにどうするか、その順番等につきまして、財政事情や、またその熟度ですね、地域における熟度等を考えさせていただくことというのはあり得るかもしれませんけども、既に安土小学校については俎上にのっている事業でございますので、今後オープンにされる中期財政計画の中にも、安土小学校という、この新築、安土一帯含めた形で中期財政計画の中で見させていただくような形になっておりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、これは公約ではないとおっしゃるかもしれませんが、選挙中でもおっしゃってましたし、また市長就任後直後のテレビ放映でも拝見させていただきましたが、安土八幡市へと名称の変更を検討するとおっしゃってましたよね。これは単なるリップサービスであったのか、単に市長が勝手に検討されたのか、それともそれなりの検討委員会なり会議を持たれたのか、お示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 安土八幡市という名称につきましては、いわゆる合併のときから様々な議論がある中で、いろんな方がいろいろな考えをお持ちかというふうに思います。そうしたいという方もいらっしゃいますし、そうでないという方もいらっしゃるという中で、私どもとしましては、それは駄目だという話ではなく、市民さんの中からそういう意見が盛り上がり、機運が盛り上がるようであれば検討する余地はあるということを申し上げておるわけでございます。したがって、私がどうこうという話ではなくて、実際にそういう機運があれば、考えていくこともやぶさかではないと申し上げたところでございます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) せっかく合併して10年たってきてる中で、安土の住民の中でも、近江八幡市安土町というのが大体落ち着いてきている中で、まあまあそういうような市長のリップサービスがあると、変に勘違い生んだりするんですよ。できるだけそういう混乱を生まないような発言をしていただきたいと思います。
 市長の任期も残すところあと一年でございます。せっかく市長になっていただいたわけですから、小西市長はうそつきやったなとか言われることのないように、市長公約完遂に向けて取り組んでいただきたいと、このように思います。
 それでは、大きく3項目めの質問です。
 本市では、人がつながり、未来を紡ぐふるさと近江八幡という将来の町の姿と6つの基本目標から成る近江八幡市第1次総合計画を打ちたてておられます。その中でも基本のコンセプトとしては、人のつながりということでございますが、昨年から現在に至るまでのコロナ禍における社会情勢の中では、人のつながりというこの基本コンセプトが大変見えにくいものであることから、この打開策といいますか、第1次総合計画を遂行するに当たってのお考えがあれば、原田総合政策部長、お答え願えますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員お尋ねの人のつながりを基本コンセプトにした第1次総合計画を遂行するに当たっての考え方についてお答えをさせていただきます。
 新型コロナウイルス感染症の世界的動向では、2019年12月に武漢市で認識されて以降、世界的に感染が拡大し、2020年3月11日に世界保健機関、WHOが新型コロナウイルスはパンデミックと言えると述べるに至りました。
 日本におきましても、2020年2月25日に新型コロナウイルス感染症対策の基本方針が決定、その後同4月7日には新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が発出されております。5月25日の緊急事態宣言解除後、全都道府県において新しい生活様式や業種ごとに策定された感染拡大予防ガイドラインの実践を通じ、社会経済活動と感染拡大防止の両立に向けた取組が進められることとなってまいりました。
 夏以降、新規感染者数は減少に転じておりましたが、10月以降は再度増加傾向となり、12月には首都圏を中心に新規感染者報告が過去最多の状況が継続し、医療提供体制が逼迫する状況もあり、2021年1月7日、1都3県に緊急事態宣言が発出され、同1月13日、2府5県が緊急事態措置を実施すべき区域に追加されました。緊急事態宣言下では、飲食店の営業時間短縮、テレワークによる出勤7割減、外出自粛、イベントの人数制限などが求められてきました。
 このような社会状況が著しく変化する中、近江八幡市第1次総合計画を遂行するに当たり、人が互いに支え合い、人が主役となってハートフルなまちづくりを進めていくことの必要性と重要性を改めて感じたところでございます。ハートフルなまちづくりを進めていく中で、本市といたしましては、新型コロナ感染拡大対策にいち早く取り組むこととし、できることは即実行することを念頭に支援に取り組む体制を整えてまいりました。
 本市の主な取組といたしましては、昨年度初めには、感染リスクの高いサービス提供を行う職場の皆様に少しでも安心をお届けできるよう、マスクの備蓄に取り組んでおります。これまでに25万枚余の高性能マスクお届けし、本市における市民の皆様の感染拡大防止の取組に少しでもお役に立つことができたものと考えております。
 商工業の振興では、売上げが減少し、国の持続化給付金を受けられた事業者様へ市が独自に助成金を上乗せして交付させていただき、個人事業者様、法人事業者様合わせまして1,500件余りの助成をさせていただきました。
 子ども支援といたしましては、家庭で子どもたちが長時間過ごすことによる各家庭の経済負担を軽減する目的で、ゼロ歳から18歳までの全てのお子様を対象に支援金を支給させていただき、対象人数の98%の方へ支援させていただきました。
 また、市内店舗への経済支援と市民の皆様の生活支援を目的に、おうみはちまんじもと応援クーポンの発行にも取り組み、これまでに第1弾のクーポンの換金率が90%を超えるご利用をいただき、好評を得ております。
 さらに、畜産業の振興には、畜産農家の事業継続や経営安定を目的に、肥育素牛などの導入に要する経費及び繁殖雌牛の導入に要する経費に対し支援をさせていただき、枝肉価格が下落している時期に生産体制の維持と肥育農家の経営安定につながったと考えております。
 一方で、新型コロナ感染症拡大の情報は市民の皆様の重要関心事であり、市内の状況を含め県内において発症事案が発生したときにも、迅速な情報発信を行い、市民の皆様に少しでも安心していただけるよう努めてまいりました。
 総合政策部の独自事業といたしましては、貸し館事業などは中止または制限させていただきましたが、感染症対策に十分配慮を行いつつ、シティプロモーション事業やBIWAKOビエンナーレに取り組むことにより、本市の魅力発信に努め、市内に限らず、県内及び県外の方との出会いを創出することにより、アフターコロナに向けた関係人口の構築に努めてまいりました。
 また、未来づくりキャンパスでは、高校生が参加するプログラムを実行し、コロナ禍で中止するのではなく、新たな生活様式における取組としてオンライン会議やチャットツールの活用により、新たなつながり方の可能性を実証いたしました。
 このように、コロナ禍における新たな生活様式を念頭に、これまで以上に市民の皆様に寄り添い、立場に立って考えることが近江八幡市第1次総合計画に示す、人がつながり、未来を紡ぐ、市民が主役となり、ハートフルなふるさと近江八幡実現のために重要であると考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 丁寧なご回答ありがとうございました。
 さて、原田総合政策部長におかれましては、県から出向していただきまして、この年度末で、まず、このまま引き続き残っていただける場合を除きまして、一応2年間の任期を一旦満了されるわけでございます。市長が代わり、小西新市政の中で本市の過渡期とも言うべき時期に政策部長として就任されたわけでございますが、この2年間で、今後持続可能な近江八幡市づくりを行っていくためには、どのような課題があるとお感じになられたか、お聞かせ願いますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員の持続可能なまちづくりのための課題についての再問についてお答えをさせていただきます。
 私はいまだ辞令の内示も受けておりませんが、当初から2年というお話もございましたので、そのことを前提に、平成31年4月から近江八幡市に着任させていただいて以来、感じたこと、考えてまいったことについてお答えをさせていただきます。
 2年間を振り返りますと、本市総合政策に係る多くの施策につきまして、市議会をはじめ多くの場で、市が抱える課題あるいは市民の皆様が思うまちづくりなどについて議論をさせていただきました。特にこの市議会の場では、大中の湖南遺跡の維持管理についての対応に始まり、ふるさと納税への取組、また歴史資産を生かした観光施策など、本市の魅力発信についてのご意見をいただきました。さらには、協働のまちづくりの取組、圏域マネジメントなど、まちづくりについてのご意見を賜り、いかに施策に反映するか試行錯誤を繰り返しながら事業を推進させていただきました。
 令和2年に入り、新型コロナウイルス感染症が国内においても拡大し、本市におきましても市民の皆様が感染拡大防止への取組を進めてまいりましたのは、先ほど初問でもお答えさせていただいたとおりでございます。
 コロナ禍におきまして、市民の皆様の家計支援や、事業者の皆様の事業支援に取り組む中で、これまで以上に現場の声を大切にして市民の皆様に寄り添い、立場に立って考えることが、本市が目指す人がつながり、未来を紡ぐハートフルなふるさと近江八幡実現のために重要であると、その思いを強くしたところでございます。
 ご質問いただいております持続可能なまちづくりについてございますが、総合計画において、現在生きる我々の世代のニーズを満たしながら、次の世代がよりよい生活を送ることができるよう、豊かな自然や歴史文化、快適な生活基盤を引き継いでいくこととしております。
 近江八幡市には、八幡堀や安土城跡など多くの歴史資産や、ラムサール登録湿地であり、国の重要文化的景観第1号の西の湖、近江牛や近江米、フナずしなど、先人の努力の下に多くの方に愛されている特産品があり、まさに豊かな自然や歴史文化に恵まれていると言えます。また、通勤の利便性や商業施設の充実など、快適な生活基盤もございます。これらをどのように見いだし、守り、磨きをかけ、活用して、さらに次代へ引き継ぐのかが持続可能なまちづくりのための希望であり課題であると考えます。
 その答えの一つは、総合計画の基本計画の一番最初にある教育、人づくりにあると私は考えております。この町を愛し、この町の力を高めていくことができる人づくりでございます。言い換えますと、町のいいところ、宝物を見つけて、それを伸ばしていくことができる人を育てていくことが大切だと考えております。
 この2年間、市議会議員の皆様や市民の皆様、市職員をはじめ、多くの方から様々な場面でご指導をいただきました。このことに深く感謝をしつつ、近江八幡市発展のお役に立てるよう努めてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 人づくりが大切だと、私もそのように感じております。
 ぜひとも今後も残っていただきたいと、このように思いますが、ここで一段落、本市の市政にご尽力をいただきましたことに敬意を表しまして、次の質問に移ります。
 大きく4項目めの質問です。
 ちょうど10年前、私が市議会議員になろうと決意した頃、東日本大震災が起こりました。現地にも赴かせていただきましたが、今でもそのときの光景は鮮明に覚えており、改めて被災された方々に対しまして哀悼の意を表します。
 近年、日本各地で様々な災害や火災が相次いでおり、災害の多様化、複雑化が一層進むことも想定され、大規模な災害への対応が急務となっています。
 一方、地域の消防防災体制の中核的役割を担うのは、地域密着性、要員動員力、即時対応力といった特性を持つ消防団であるにもかかわらず、全国的に団員数は減少傾向にございます。本市の消防団員数の場合は前年度から10人増加し、現在476人となっておりますが、定員の500人には満たしておりません。地域住民の安心・安全の確保のために、消防団を中核とした地域防災力強化を一層図ることが肝要であり、今後、特に消防団員の確保を含む地域防災力の充実強化に向けて重点的に取り組むべきという観点から、質問をさせていただきます。
 まず、将来人口の見通しや、南海トラフ地震など大災害発生による被害想定のおそれ等を踏まえまして、住民、事業者をはじめ、消防団、自主防災組織など防災活動に携わる多様で効果的な連携を図るための検討や議論が必要かつ重要になってまいります。安心で安全なまちづくりを目指す本市におきまして、当局でもこのような議論は既にされているかとは思いますが、その議論成果として地域防災力自己診断カルテのようなものを作成しておられるか、お伺いします。
 また、市においても、地域防災力の現状や将来的課題を見据えて、消防団の果たす役割、機能に関する検討を早期に行い、消防団員の数や装備の改善と消防団体制についての定期的な目標を設定しなければならないと考えます。消防団員確保の中でも、特に基本団員の確保には積極的かつ計画的に取り組まれなければならないわけですが、入団促進に向けた取組と退団への対策の両方を講じることが必要でございます。
 一方、装備、訓練の改善や先進的な機器等の積極的な活用による消防団員のさらなる質の向上を通じて、消防団の災害対応能力の向上を図るとともに、大規模災害団員の導入等も必要と考えますが、お考えをお示しください。
 また、多様な人材の活用も検討されるべきだと思います。本市には、女性の強みを活用した近江八幡ファイヤーレディース、OFL分団という女性分団がございますが、なお一層の女性の入団促進に取り組んでいただきたいと思います。
 併せて、大規模災害時の参集体制の確保等に配慮しつつ、市職員の消防団への加入促進も重点的に図るべきだと思いますが、お考えをお示しください。
 先日、中日新聞にも、消防団員の報酬について自治体間格差が大き過ぎると掲載されておりましたが、消防団の活動実態に見合う適切な年額報酬や出動手当を支給するべきではないかと考えます。そのため、国からは地方交付税措置として年額報酬3万6,500円、1回当たり出動手当7,000円分の交付を既にされておられます。本市の現在単価は、年額報酬1万5,000円、1回当たり出動手当は2,000円となっており、早急に地方交付税単価を踏まえた年額報酬や出動手当に引き上げるように処遇改善されるべきではないかと考えます。当局のお考えをお示しください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 西津議員の消防団を中核とした地域防災力強化についてのご質問にお答えをさせていただきます。
 まずは、消防団員の皆様には平素から、自分たちの町は自分たちで守るという崇高な精神の下、本業の傍ら、市民の生命、財産を守るため、昼夜を分かたず地域消防や地域防災の要としてご尽力をいただいておりますことに心から深く敬意と感謝の意を表する次第でございます。
 また、議員ご指摘のとおり、地域防災力の充実強化には、住民、事業者、消防団、自主防災組織等、多様な方々による連携が必要不可欠であります。消防団は地域防災の要として、火災予防運動や夜警活動のほか、自治会や自主防災組織の防災力向上のため、訓練指導なども実施していただいているところでございます。
 議員ご質問の地域防災力自己診断カルテにつきましては、消防団等の災害時の活動状況や活動体制等について地域で把握、確認していただくものでございます。
 本市では自己診断カルテは作成しておりませんが、消防団の活動や体制等については、消防団本部と各分団長によって月1回開催される消防団幹部会の中においてご議論をいただいております。
 次に、機能別消防団員についてですが、消防団の充実強化に向けた近年の取組として、能力や事情に応じて特定の活動のみ行う機能別消防団員や、大規模災害発生時に消防団員の補完部隊として活動する大規模災害団員などの導入、活用が進められております。
 機能別消防団員や大規模災害団員等の導入につきましては、近江八幡市消防団の体制に大きく関わることでありますので、まずは消防団としての方針を定めていただくことが前提であると考えておりまして、この方針をお示しいただくことと併せ、協議が進められると考えております。
 消防団員の確保に関しましては、市広報紙、ホームページのほか、各分団での勧誘や自治会長へ消防団員確保に向けた依頼を行うなど、性別にとらわれず幅広く団員確保に向け取り組んでおります。各分団のご尽力もありまして、団員数は前年度より10名増加し、現在476名となっており、引き続き入団促進に取り組んでまいります。
 市職員の加入につきましては、災害発生時には市職員は災害対応業務を優先する必要があることから、消防団への加入促進を図ることが災害時の消防団体制の確保につながるものとは言えませんが、地域活動の一環として参画意識の醸成に努めてまいりたいと考えております。
 次に、消防団員の処遇改善等についてでございますが、消防団活動における年額報酬や出動手当に関しましては、現在消防庁において有識者を交えた消防団員の処遇等に関する検討会が持たれ、出動手当等の在り方について検討されており、その検討結果を踏まえた国の方針が年度内をめどに示される予定とのことであります。
 また、改善に当たりましては、消防団としての考え方を整理いただく必要がある事項も出てこようかと思いますので、そうした整理をいただいた上で、国から示されます方針を踏まえ、検討してまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 大規模災害団員等の機能別団員、機能別分団制度の導入について早急に検討するべきだと思います。消防職員OBや消防団員OBの経験、知見の活用は有効であることから、これらの者を大規模災害団員や住民への防災知識の啓発等の役割に限定した機能別団員として位置づけるとともに、ほかの消防団員の指導を行う消防団員として活用してはと思いますが、お考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 機能別消防団員あるいは大規模災害団員につきましては、この制度を導入した場合の組織形態、指揮命令系統あるいは消防等を含めまして、まず消防団としての方針をお示しいただくことで協議が進められると思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) また、小学生から中学生、高校生までの少年消防クラブを編制すること等で、ふるさとを守り、本市に住み続けたいという地域愛にも結びつき、将来の地域防災の担い手確保につながるのではないかと考えますが、当局のお考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 再問にお答えを申し上げます。
 今、ご質問いただきました少年消防クラブというのは、防火防災思想の普及を図ることを目的といたしまして、10歳以上18歳以下の少年少女で結成される自主的な防災組織のことでございます。
 このような組織を立ち上げた場合、消防団によるご指導等がこれは必要不可欠かなというふうに考えられますので、まずは消防団におきましてこの辺のご議論をいただく必要があるかなというふうにも考えております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) また、消防団の装備についてですが、平成30年度に防災・減災国土強化のための3か年緊急対策において創設された国庫補助金を積極的に活用するなどして、救助活動用資機材等の装備を可及的速やかに改善し、集中的、計画的に進められることを要望します。
 また、消防団員の処遇改善についてですが、本質的に追求していきますと、国から消防団員の年額報酬や出動手当に対する交付税措置として交付されている金額と、本市で団員に実際支給されている差額はどこに行っているのかということになってまいります。地方交付税には様々な名目がありますが、一括して交付されるため、その使い方は一定各自治体に委ねられ、見えにくくなっております。しかし、本来消防団員の手当に充当すべき交付税が、例えばですけど、市役所庁舎建設費用の財源に回っていたりするようなことがあれば、これは非常に大きな問題になってまいります。正当な理由から本来支給されるべきはずの処遇改善を求めて、またこれを是正することによって団員の士気向上につながるのであれば、直ちに是正するべきだと考えますが、いま一度お考えをお示しください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 西津議員の再問にお答えをいたします。
 基本的には、今月であろう国から示されます方針ですね、こちらを尊重すべきというふうに考えております。団員の報酬、費用弁償につきましては、条例で定められておりますので、初問でもお答えいたしましたとおり、課題整理等を行った上で、議会にもお諮りをさせていただくことになろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ぜひとも早急に改善をお願いしたいと思います。
 また、各分団に配備された消防ポンプ車につきましても更新時期に来ております。いざというときに消防車が出動できないのではお話になりません、先ほど申し上げた団員報酬に充当される国からの交付税と消防ポンプ車購入費は別のものでありますので、本市の安心・安全なまちづくりのためにも、くれぐれもそれぞれ別個のものとして、ポンプ車をはじめとする消防資機材の予算確保をしていただくことを要望させていただきますが、市長に確認させていただきます。団員報酬に充てられる予算と消防車等本市の防災のために充てられる予算は別であるという認識はお持ちいただけておりますでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 西津議員におかれましては、消防団副分団長として地域の防災に日夜ご精励いただいておりますこと、敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
 議員がおっしゃっていただいておりますように、ポンプ車等の資機材につきましては、必要に応じて予算を確保すべきと認識しております。団員報酬とは別のものだと認識しております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 分かりました。であるなれば、早急に適正な処遇改善の検討をよろしくお願いいたします。
 さて、防災行動学の大学教授の中には、消防団がないと消防活動は機能しない、また今後、共助の担い手をどう維持するのか真剣に考え直さなければ、成り手は増えないと言われる方もおられるようでございます。安心・安全なまちづくりのためにも、本市の防災について改めて充実強化していただくことをお願いしたいと思います。
 それでは、大きく5項目めの質問に移ります。
 12月議会でも質問をさせていただきましたが、安土小学校整備地選定委員会としての結果を受けて教育委員会が議決し、教育長から市長に対して安土小学校移転建て替えの報告をされました。先月16日、21日に市長自ら参加の上で、安土コミセンにおいて安土小学校整備事業住民説明会が開催をされました。その中で、若い参加者の中で、小学校は本当に誰のための学びやなのか、いま一度原点に立ち返って考えるべきだ、大人の都合とか事情で考えることじゃないと、こういった意見がありまして、多くの参加者から拍手が起こる場面がありました。
 また、2月5日に安土学区の皆さんと岡田議員とともに、安土小学校移転建設の早期着手の要望に同行させていただきました。市長からは、移転建て替えに対する反対署名を無視するわけにはいかないが、今後も移転建て替えの理解を求めながら、また若い世代の声を参考にしながら進めていきたい、4月には整備推進室を設置するというご回答をいただきましたが、その後の経過やお考えがあればお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 西津議員お尋ねの安土小学校建て替えについてのご質問にお答えをさせていただきます。
 昨日の岡田議員のご質問でもお答えさせていただきましたとおり、安土小学校の整備地検討につきましては、教育委員会において教育の視点から決定していただき、12月16日に市に対して申出をいただいております。
 この申出を受けまして、去る1月16日及び1月21日の2回にわたり、安土コミュニティセンターにおいて説明会を開催させていただき、学校規模の視点、小学校児童居住地の重心の視点、施設整備の視点、浸水の視点及び地質の視点からご説明させていただいたところでございます。
 その後の経過といたしましては、現在安土小学校建設に向けた準備組織を立ち上げる準備を進めているところでございまして、令和3年度には保護者の皆様及び学区住民の皆様のご意見を伺いながら、安土小学校の建設に向けて十分なご理解が得られますよう、教育委員会と連携を図りながら進めてまいりたいと考えておりますので、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問させていただきます。
 昨日、岡田議員の質問回答にもございましたが、安土小学校建設に向けた準備組織は、安土総合支所の未来づくり課内に4月1日から専任1名、兼務数名で立ち上げられるとのことですが、その準備組織の名称、また最終到達目的点はどこに置いて設置されますか、伺いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 西津議員の再問にお答えいたしたいと思います。
 まず、今般の安土小学校の関係につきましては、様々な住民の皆様の中でご意見があるということでございますので、引き続き教育委員会の一定の方向性を踏まえた上で粘り強くご説明を続けさせていただくと、このようにお答えさせていただいているところでございます。
 そのための組織の関係でございますが、るるご質問いただいているわけでございますけれども、仮に移転ということになりますと、当然土地の取得から、周辺環境の整備等関わってまいります。これは大きな土地利用上の課題が出てまいりますこと、それから、とりわけ安土地域の地域振興に関わることであること、加えて、中心となる小学校をどのように扱うかと。各行政部局に分かれる課題になってくるわけでございますので、4月1日以降、このあたりの調整を執りながら今後の進め方あるいは事務説明がしていけるような組織を立ち上げてまいりたいと。
 具体的には、現在人事協議中でございますので、その人員等については今後確定していくことになるんですけれども、少なくとも専任の職員と、それから各、教育委員会を含めました職員の兼務発令の中で、取りあえず4月1日以降動き出していきたいということでございますので、その方向性が定まりますれば、今後の展開に応じたまた組織の拡充、充実等もあり得るというふうに考えておりますので、一定4月1日、その準備段階としての組織は、今後名称も含めまして年度内に確定の上、4月から動き出していきたいと、このように考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ということは、4月1日の人事異動はないということですか。1日以降ということでしたら。どうですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 回答申し上げます。
 4月1日付で準備室を設置するということで現在人事協議中ということでございます。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ということは、4月1日にはその名称ははっきりするということですね。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 月内に4月1日の定例の人事異動の内示発令を予定いたしておりますので、当然その他の組織も含めて、この時点では明らかにさせていただけると思います。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 5W1H、やっぱりはっきりさせて、それで設置していただきたいと思います。
 2,000筆余りの反対署名を尊重されるのは非常に分かるわけですが、それを上回る賛成もしくは直ちに進めてほしいというような署名が提出されれば、どうなさるんでしょうか。いつかは決断していただかなければなりませんし、このままいつまでも長引けば、市町合併のときのように、賛成や反対で安土学区内が分断することにもなりかねません。
 私は、5月臨時議会、遅くとも6月定例会で決断してくださると、このように思っておりましたが、昨日の答弁で、遅くとも秋には決断されるとのことでございます。12月議会ともなれば冬でございますんで、9月議会には基本設計なり、何らかの予算措置をしていただけるといという認識でよろしいでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 市当局としましては、教育委員会から移転候補地での建て替えということをいただいておりますので、その方向で住民の皆様方に理解を得る努力をしていくということでございます。いかんせん6月といいますと非常に短い時期でございますので、十分住民の方々に説明し理解をいただく時間は非常に短うございますけども、我々として特段長引かせるつもりもございませんし、多くの安土学区の皆さんが状況等についてしっかりとご認識した中で考えさせていただければと思いますので、そのようにご理解いただければと思います。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、反対しておられる方への理解を求めていかれるのは分かりました。しかし、現時点での市長ご自身の安土小学校建て替えの構想や思いをはっきりとお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 私自身として、こういう方向がいいんじゃないかと個人的に思うことはございますけれども、あくまで安土の教育施設、安土学区の皆さんが考えていくことでございますので、そこの意向を尊重していきたいと思っております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長自身の思いは語られないということでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 そういう機会もあろうかと思いますけども、まあまあそこのところはやはり安土学区の小学校、安土の皆さんが考えていく中で、個人的に聞かれれば申し上げるようなことはあるかもしれませんけど、そういう中でしっかりとした議論をしていただくこそ大事だというふうに思っております。
○議長(片岡信博君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 整備地検討委員会なり教育委員会の意向ははっきりしているわけですから、ここで市長にはリーダーシップをしっかりと執っていただきたいと思います。
 最後の質問です。
 最後になりましたが、日岡教育長におかれましては、2015年に教育長に就任されて以降、今日まで本市の教育行政に大変なご尽力をいただき、感謝とともに敬意を表するものです。
 そこで、本市の教育行政において、肌身に感じられた課題と今後の展望についてお聞かせください。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇君) 西津議員お尋ねの本市教育行政の課題と今後の展望についてお答えします。
 平成27年1月に教育長に就任し、その3か月後、同4月の新教育委員会制度移行に伴い、再度任命をいただきました。以降、今年3月末をもって2期6年間と3か月の任期が満了しようとしています。
 この新教育委員会制度は、教育における政治的中立性、安定性、継続性を確保する中で、総合教育会議を設置し、市長と私、そして教育委員が教育の重要施策について方向性を共有した上で執行に当たることを目的に導入されました。これまで教育大綱を策定したほか、教育行政の諸課題について、市長、教育委員とともに協議し、本市の教育施策に反映してきました。
 お尋ねの件についてですが、科学技術の進歩や経済のグローバル化等が急激に進む中、少子・高齢化や核家族化、ライフスタイルの多様化など、私たちを取り巻く環境も大きくさま変わりをしています。その上に、今回のコロナ禍で新しい生活様式が求められています。
 教育は国家百年の計と言われていますが、この変化の激しい社会をたくましく生き抜く人づくりに対して課題は絶えることなく、新たな課題が次々と生み出されているのが現状です。学校教育だけを取ってみましても、いじめや不登校への対策、プログラミング的思考力や課題発見、問題解決能力の育成、コミュニティ・スクールに代表される、地域とともにある学校づくりの構築、特別支援教育など、個の特性に応じた教育の推進など、多岐にわたります。
 そのほかにも、学校規模の適正化や老朽化した教育施設の大規模改修や改築などもあります。
 私は、教職に身を寄せていた頃より、「子ども、地域に愛情を、教育に情熱を」をモットーとしてきました。これらの課題は一朝一夕に解決するものではありませんが、それぞれの課題に対し、一つ一つ丁寧に、市民の皆様の理解を得ながら粘り強く取り組むことが肝要と考えています。
 今後の展望についてですが、本市には多くの歴史的文化財をはじめ、近江商人、ヴォーリズ等の先人の、また郷土教育や人権尊重の歴史等、すばらしい教育的財産があり、地域ぐるみで子どもを育てるという近江八幡の教育文化に受け継がれています。
 先日の代表質問でもお答えしましたが、コロナに感染した級友がいても、決して誹謗中傷することのない近江八幡市の子どもたちであり、この豊かな心を育む近江八幡の教育は誇りに感じることができると確信しています。
 まちづくりは人づくりからと言われています。人としての心を育む教育を大切にすることが、ふるさと近江八幡に愛着と誇りを持つ郷土愛、本市の将来を担う人材育成につながります。そして、それが本市の活性化、発展につながっていくものと考えます。
 現行の教育大綱及び教育振興基本計画は共に令和3年度末までの計画となっています。つまり次年度は、5年先、10年先の近江八幡市の現状を見据え、改定作業を行います。市民の皆様、地域の皆様の声をよく聞きながら、総合教育会議等の諸会議の中で本市の教育行政の課題を踏まえ、教育振興の施策の根本となる目標や方針、また基本計画を策定していきたいと考えていますので、議員の皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ご苦労さまでございました。本当にありがとうございます。
 以上をもちまして私の個人質問を終了させていただきますが、大変失礼な発言もあったかと思います。また今後ともよろしくお願いします。
○議長(片岡信博君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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