録画中継

令和3年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月10日(水) 一般質問
井上 芳夫 議員
(1)商工業振興について
   ①商工業振興ビジョンについて
   ②地元応援クーポンについて
   ③リフォーム補助金について
(2)安土城復元について
   ①安土城復元協議会の役割について
(3)市の入札について
◆11番(井上芳夫君) 11番創政会の井上芳夫です。しゃべりにくいので、マスク外させてもらいます。
 議長より発言の許可をいただきましたので、これより個人質問させていただきます。
 なかなか道下議員のようにはっきりと物は言えなくて申し訳ございませんけども、お聞きいただければありがたいかなというふうに思っております。
 昨日の新聞折り込みの中に、老蘇小学校のビオトープ授業が文部科学大臣表彰いただいたと書かれてました。これは20年ほど前、私子どもが卒業してしばらくしてから造られたもので、ビオトープというものが言われ始めたときぐらいにできたものであります。自然の中にある老蘇小学校に、そんなものが必要なのかと思ってました。しかし、世の中にテレビゲームであるとかパソコンゲームなど出てきて、自然の中で遊ぶことをしなくなった子どもたちも出てきているのも確かなことでした。老蘇小学校はこのビオトープを造ったことにより、PTA活動が活発になったように思います。今はビオトープコンサートをまち協と協働してしているんじゃないかと思いますが、学区の一大事業となっています。子どもたちのために自然と遊んでもらうために造ったものでございますが、学区挙げてのイベントとなり思わぬ副産物となったんじゃないかというふうに思っております。
 それでは、本日3項目ほどの質問させていただきます。当局の皆さんにおかれましては、何度も同じような質問があるにもかかわらず丁寧な回答を賜りありがとうございます。
 それではまず、商工業振興について質問させていただきます。
 八幡商人発祥の地として、商工業の振興は近江八幡市の政策としてなくてはならない政策の一つであると思います。今まで個別に施策を打ってこられましたが、近江八幡市商工ビジョンとしてまとめ上げ、市の総合戦略の一つとして位置づけられたことは今後の近江八幡市の商工業の発展に大変重要なことであると思います。このコロナ禍の中、今すぐ具体的に政策を打っていくのは難しいかもしれませんが、地域の商工業の弱体化は確実に進んでいます。コロナ対策として行われた地元企業活性化対策のじもとクーポンでは、いろんなお商売屋さんよりよかった、助かったとの意見を聞いてます。現在も第2弾のじもとクーポン事業が行われていて、地域商工業の活性化の一助になっていると思います。また、次年度はリフォーム補助金事業を行うと、今議会に提案されています。一度に全ての商工業の振興ができるとは思いませんが、できるだけ多くの商工業者に活力を入れていただきますよう、よろしくお願いいたします。
 先日の創政会北川代表による代表質問において、商工業の振興ビジョンについての回答の中で少し質問させていただきます。
 市長の答弁の中に、本市のにぎわいを活性化し進取の気概に富んだ商売や事業を始める方と言われましたが、進取の気概に富んだ商売とはどのようなものなのか、また八幡商人の経営理念の継承やデジタル・トランスフォーメーションの推進と言われましたが、八幡商人の経営理念とデジタル・トランスフォーメーションとは何か、ご説明をお願いします。
 続きまして、じもと応援クーポンについてお伺いします。代表質問で回答があったかと思いますが、もう少し詳しくお願いします。
 市民1人3,000円のクーポン券を発行し、1,000円に対して500円の補助をしていただきました。予算の倍の経済効果があり、事業者の方も大変喜んでおられましたし、またほとんどの市民の生活支援にも効果があったと思われます。
 ただ、一部の地域からは利用する店舗がなかったので利用できない方や書留で送られてきたので外出していたので自宅で受け取れなかったということも聞きました。利用できなかったという声や市に返ってきたクーポンがどれだけあったのか、お尋ねします。
 次に、リフォーム補助金についてお尋ねします。
 令和3年度リフォーム補助金に、3,000万円の予算をつけていただいております。こちらも地元企業の活性化のため、また市民の住宅リフォームのための補助金であると思われますが、令和3年度はどのような方が対象でどのような事業なのか、ご説明をお願いいたします。
 初問といたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 原田総合政策部長。
〔総合政策部長 原田智弘君 登壇〕
◎総合政策部長(原田智弘君) 井上議員の商工業振興についてのうち、じもと応援クーポンについてお答えをさせていただきます。
 じもと応援クーポン発行事業では、第1弾としまして利用期間が令和2年10月10日から令和3年2月14日までのクーポンを世帯ごとに配布いたしました。第1弾のクーポンの利用期間は終了しており、現在事業者の方への換金手続を行っているところでございます。換金率といたしましては、3月5日時点で90.6%となっていることから、コロナの影響を受けている市内の事業者の方への経済効果とともに市民の生活支援に効果があったものと考えております。クーポンの配布が始まってから、電話などによりましてクーポンを受け取った方から様々なご意見を頂戴をいたしました。この中で、井上議員がお尋ねのクーポンが利用できないというご意見は、クーポンを利用いただける登録店舗の少ない地域にお住まいの方を中心に約20件のご意見がございました。市民の皆様がクーポンを利用いただける登録店舗は令和2年10月10日時点で104店舗でございましたが、随時登録店舗の募集を行い令和3年3月1日時点で451店舗の事業所にご登録いただいております。また、クーポンが利用できる店舗の一覧表をクーポンと同封して送付するとともに、ホームページ上で随時更新した上で掲示しております。このこともあり、現在ではクーポンが利用できないというご意見は頂戴していないところでございます。
 次に、お尋ねの市に戻ってきたクーポンの数ですが、第1弾につきましては10月19日の時点で郵便局から936通の封筒が返送されてまいりました。その後、受け取っておられない世帯へ案内のはがきを送ることによりクーポンの受け取りを進めていき、クーポンの利用が終了する2月14日の時点でこのうち251通を受け取っていただき、受け取っていただけなかった封筒は685通でございました。現在実施しております第2弾では、利用期間が令和3年2月15日から3月21日までのクーポンを世帯ごとに配布しましたが、2月15日の時点で郵便局から865通の封筒が市に返送されております。その後、第1弾と同様に案内のはがきを送ることによりクーポンの受け取りを進めており、3月1日の時点でこのうち144通を受け取っていただいております。第2弾の利用期限である3月21日まで一人でも多くの方にクーポンが届くよう、今後も様々な方法により取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 万野産業経済部長。
〔産業経済部長 万野藤治君 登壇〕
◎産業経済部長(万野藤治君) 井上議員の商工業振興に関するご質問にお答えをいたします。
 本市ではさきの北川議員の代表質問にお答えをしたとおり、商工業振興ビジョンを本年度中に策定する予定でございます。その中で、4年後に本市の商工業の目指すべき姿として基本理念を人、モノが行き交いにぎわいのある商いのまち近江八幡と定めました。本市は議員からお話しいただきましたとおり、八幡商人発祥の地として本市を拠点に全国または世界各地へ活躍する人材を育成していくことが有用だと考えております。先人たちは本市を拠点にこれまでの概念にとらわれず何事にも新しいことに取り組もうとする進取の気概を持って、現在の東京を中心に全国各地に店舗を持つなど積極的な商売を展開してまいりました。これに倣い全国、世界各地へ雄飛し、活躍できる人材の育成や企業への支援を行うことで、このような理念を継承し新たな感覚で何事にも挑戦する事業が本市で勃興することを期待しており、進取の気概に富んだ商売や事業という言葉にて表現をした次第でございます。
 次に、八幡商人の経営理念及びデジタル・トランスフォーメーションに係るご質問ですが、これは商工業振興ビジョンの施策として掲げている内容でございます。
 まず、八幡商人の経営理念について近江商人の三方よしなどに代表される経営理念は現在のSDGsの原形とも言うべき考え方が多く、自らの収益を確保するとともに社会貢献に結びつく事業を取り組んでこられました。本市にて古くから創業されている企業においては、その考え方は広く浸透しているところですが、近年起業された方やこれから起業を考えてる方になじみがなく、自己利益を追求することが多くなっている現状がございます。八幡商人発祥の地である本市において、起業される方や若い経営者、また市民がこの理念の価値を再認識し、自らの経営に反映もしくは取組に愛着と誇りを持ってもらうための啓発などを進めることで本市で長く事業を継続するとともに、次世代へ理念を継承していきたいと考えているところでございます。
 デジタル・トランスフォーメーションについてですが、これは企業経営の効率化や生産性の向上を図ってもらうためデータやデジタル技術を自社の製品やサービスに活用、導入することを表す言葉でございます。既に新型コロナウイルス感染症の拡大により急速に増加しつつありますが、中小企業などが身近なツールとして導入を検討してもらうことで長く事業を継続してもらいたいと考えているところでございます。例えばECサイトの導入やキャッシュレス決済、経理の自動化などが上げられ、様々な分野で活用されており、情報発信や状況に応じた補助などを時節に応じて支援を検討したいと考えているところでございます。
 次に、地域経済活性化住宅リフォーム促進事業についてでありますが、さきの檜山議員のご質問で答弁させていただきましたとおり多くの事業者が新型コロナウイルス感染症による悪影響を受けていることから、地域経済の活性化や地域雇用の創出などを目的として実施するものであります。制度概要といたしまして、補助対象者は市内在住の方とし、申請者が居住する住宅及び店舗併用住宅を対象物件としております。また、補助金につきましては、既存建物の長寿命化など良好なストック形成につながる10万円以上の工事に対しまして15%を乗じた額を補助金として交付し、上限交付金額は30万円を考えております。そのほか、地域経済の活性化を目的としていることから、施工業者は市内に本拠を置く法人または個人事業主に限らせていただく予定であります。
 なお、本事業内容につきましては、前回実施しました平成30年度地域活性化住宅リフォーム促進事業と基本的に変更点はございません。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 なかなか企業さん起業していただいても、その理念どおりに事業していただくというの難しいかなというふうに思うんですけども、できるだけ本当に長く続けていただくことが一番重要じゃないかなというふうに考えております。できるだけ多くの事業者さんをつくっていただくように、またよろしくお願いいたします。
 それでは、再問入ります。
 じもと応援クーポンの第2弾がスタートします。1弾目と比べると、使用期間が短くなってます。できるだけ多くの人に使ってもらえるために、どのようにされているのか、お尋ねいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 原田総合政策部長。
◎総合政策部長(原田智弘君) 井上議員の再問にお答えをさせていただきます。
 第2弾の利用期限が3月21日までと第1弾に比べて短期間でありますことから、クーポンの利用が進むよう市の広報紙やホームページでの発信はもとより新聞広告の掲出や新聞へのチラシの折り込みなど様々な方法により取り組んでまいりたいと考えております。
 それから、すみません、初問でお答えをさせていただきました登録店舗につきましてですが、私のちょっと言葉が明瞭でなかったようでございますので、どうも誤っていた部分もあるようでございますので、もう一度申し上げさせていただきます。
 市民の皆様がクーポンを利用いただける登録店舗は令和2年10月10日時点で404店舗でしたが、随時登録店舗の募集を行い令和3年3月1日時点で451店舗の事業所にご登録いただいております。失礼いたしました。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 返ってきたのが、あと残り700ぐらいあるということなんで、それの後もまた一生懸命追跡というんですか、皆さんに届くようにしていただきたいというのと、地元の商店街と活性化の政策は十分に分かるんですけども、クーポン券をもらった方にとっては使ってこそというとこら辺がございます。まち協あるいは自治会などにお願いして買物代行を考えるなど、できるだけ多くの人に使っていただけるよう、いま一度考える必要があるのではないかなというふうに思っております。
 続きまして、住宅リフォームの補助金に対しての再問します。
 非常に人気のある政策でございます。申し込んでももう予算使い果たしてしまっていたり、抽せんだったかなと思うんですけど、抽せんに漏れたというようなことも聞いております。3,000万円の予算で十分なのかどうか、お尋ねいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 井上議員のリフォーム補助金の再問についてお答えをいたします。
 地域経済活性化住宅リフォーム促進事業についてでございますが、事業者や施工主からも多くの称賛の言葉をいただいており、また経済波及効果も予想額の約19倍と見込んでいるほか、雇用の創出や税収増などの付加価値も発生することから非常に有効性の高い事業だというふうに考えております。この事業につきましては、過去平成21年度から平成25年度、27年度、29年度、30年度と実施をしてまいりました。平成30年度を除き、申請超過のため全て補正対応を行ってきた経過がございます。3,000万円で十分かどうかは、コロナ禍の中、需要が未知数でございまして、現段階で判断をすることはできませんけれども、6月より募集を行う今後の申請件数や工事費の状況などから補正も含めまして検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 様子を見ながら、また補正等行っていただけるとありがたいかなというふうに思います。この事業なんですけども、先ほど言われたように商工業振興のためにもやられてるということで、住宅リフォーム、一般家庭の住宅とそれと店舗付住宅ということでございましたけども、店舗付住宅でなしに商工業者の店舗だけでも使えるように窓口を広げていただけるとありがたいと思うんですけど、いかがでしょうか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 万野産業経済部長。
◎産業経済部長(万野藤治君) 再問にお答えをいたします。
 商工業者の店舗にも活用できるような制度をというご提案でございますが、平成30年度からは店舗併用住宅、これも同事業の対象とさせていただいております。しかしながら、利用者は1件、補助額は29万円にとどまったという状況がございます。今後におきましては、啓発に当たりまして店舗併用住宅でも活用できることを分かりやすい表現で周知していくよう努めてまいりたいというふうに考えております。店舗のみのリフォーム補助につきましては現在考えてはおりませんけれども、今後他の市町村の状況や商工団体などの意見を参考にさせていただきながら検討してまいりたいというふうに考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 1件しかなかったということなんですけども、1件しかなかったから間口を広げていただきたいなというふうに思うわけでございます。どうかまた、よろしくお願いいたします。
 続きまして、安土城復元についての質問に入ります。
 文化庁は、びょうぶ絵など確かな証拠が残っていない理由から安土城の復元は認めない方針を打ち出したそうです。昔から何度も安土城復元に向けた話があるものの、前へ進むことはありませんでした。それは現実的に城自体の外観を示す確実な資料や建築構造が分かる設計図などの絵図がない、ほかにも城自体耐震強度や耐火能力など現在法が求める建築条件を満たしていない、また現状の本物の遺構を保存しなければならないため現在の位置に天主台を造るとなると天主台の石垣そのものを改変し破壊をしなければならず、遺構保存の原理原則からして容易ではないと思われていたからです。ところが、滋賀県は2019年度に安土城の復元に向けた取組を本格化されると発表され、にわかに安土城復元の方策を探るとした上で機運拡大の一歩を踏み始めました。本市でも令和元年6月以降、県そのものが復元再建に向けた調査費用を計上するなど今までにない安土城復元機運が高まったことから、近江八幡市でも安土城復元協議会を設立され、今日に至っているところです。県のスケジュールについては、年度内の発表があったわけですが、昨年度2020年度はまずは保全を図った上で安土城の全容解明に向けて令和の大調査を開始するなど調査研究を続け今後とも夢を追い求める、来る令和8年の安土城築城450年祭を1つの目標として調査研究とともに、デジタル技術を活用したまぼろしの安土城の見える化を進め安土城の価値と魅力を発信していきたいと述べられています。2020年12月知事を迎えての意見交換会が地元で開催され、その中で様々な意見があり、地元の学識経験者からは石垣の整備に取りかかってほしい、外堀、内堀を整備してほしい、安土城が描かれているびょうぶ絵の探索のため、SNS等を駆使してヨーロッパ方面に発信して情報を得てはどうか、4、安土城びょうぶ絵についてはあくまでもロマンを追求し旧安土町の思いを継承して市が外務大臣を通してバチカン市国やイタリア大使に安土城びょうぶ絵の探索をお願いする等の意見がありました。そこで、当然近江八幡市安土城復元協議会が果たす役割として、1つには県との連携において受皿であることや地元や学識経験者等の提言や意見集約が考えられますが、安土城復元に向けての実質的な取組については市としてはどのような展開を考えられているのか、お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 井上議員のご質問のうち、安土城復元についてお答えを申し上げます。
 先日の創政会北川議員の代表質問でもお答えいたしましたけれども、近江八幡市安土城復元推進協議会は、安土城跡をはじめ安土地域の資源を生かした地域振興や安土城復元推進に向けた事業を実施することといたしております。活動方針としましては、1つ目に復元推進に係る情報収集と調査研究及び普及啓発事業の実施、2つ目に全山発掘調査再開と石垣保全に向けた要望活動の実施、3つ目に築城450年を市全体プロジェクトとして取り組むための機運醸成を図ることとしております。本協議会の役割は議員ご指摘のとおり県との連携の受皿、地元や学識経験者等の提言や意見集約がございます。県との連携につきましては、これまでも本協議会へ参画いただくとともに、適時調整を行ってまいりました。昨年11月に県が示された安土城全容解明に向けた調査研究やデジタル技術を活用した安土城の見える化は、本協議会の活動方針とも一致するものでございます。デジタル技術を活用した安土城の復元は本市が先行してVR安土城を作成しておりますけれども、本市のものとはすみ分けを行った上で作成されると聞いております。安土城復元を盛り上げる材料として国内外に広く発信されることで、安土城びょうぶ絵の探索の新たな手がかりになることも期待されるところでございます。本市といたしましては今後も県と連携し歩調を合わせた取組を進めていくとともに、復元協議会の委員をはじめ産官学民の垣根を越えた関係者の皆様の英知を結集し復元に向けた取組を進めてまいりたいと考えております。また、復元への機運醸成を図るためには、地域の皆様のご賛同が重要と考えております。安土城の復元だけでなく往時の城下町のにぎわいも再現できるよう安土地域の魅力を生かしたまちづくりを検討してまいりますので、ぜひ議員各位のご支援をよろしくお願いを申し上げます。議員のご指摘もありましたように、非常に安土城のびょうぶ絵というのはバチカンより諸侯に遺贈されたというような話もございますので、やっぱりヨーロッパに向けてしっかりとした情報発信というのをしていくことは非常に再現に向けては重要なことなのかなというように思っております。あわせまして、国内外含めて安土城に関していろんな思いを持っていただいてる方非常に多くおられると思いますので、それらの力も結集できるような方策また考えてまいりたいと考えております。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) どうもありがとうございます。
 前回のマントヴァに市長とともに寄せていただいたときに、公文書館寄せていただきました。非常にたくさんの資料があり、昔からの本当1800年代ぐらいの資料がずっと残ってて、あんなものが各少年使節団が行ったところ全部残ってるとなると非常に探すの大変だなというふうな危機感しております。何か機会があれば本当にそういったものが探し出されれば、そういったものの中から安土城のびょうぶ絵が探し出されればいいかなというふうに思っております。
 それでは、再問に入らせていただきます。
 県は安土城、安土山自体を令和の大調査をするとのことですが、本市の役割分担としては安土山周辺整備としてかつて取り組まれた安土城下町構想の延長や現状取り組まれている歴史まちづくり法と大いに関係してくると思うのですが、どのような計画を持っておられるのか、お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 井上議員の私どもの市としての役割分担、計画についての再問にお答えをさせていただきます。
 県が進めている安土城跡の令和の大調査で市の役割分担としてどのような計画を持っているか、ご質問でございますが、平成28年3月に滋賀県により策定されました特別史跡安土城跡保存管理計画書の方針と滋賀県が現在進めておられる特別史跡安土城跡の諸事情の内容を基に、現在策定を本市が進めております近江八幡市文化財保存活用地域計画と併せて県と連携を図りながら市の役割を検討してまいりたいと考えているところでございます。また、近江八幡市文化財保存活用地域計画は歴史的風致維持向上計画も視野に入れて策定を進めているため、メニューによりましては歴史まちづくり法を利用した整備なども含めた検討を調整をしていきたいというふうに考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 なかなか難しそうで分かりにくかったですけど、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 続きまして、再問に入ります。
 1576年天正4年安土城築城以来、2026年で令和8年、450年を迎えるわけでございますが、市としてはどのような姿勢でこの450年を迎えられるか、お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 議員ご指摘のとおり、2026年には築城450年となってまいります。先ほど市長の初問答弁でもございましたとおり、全市的な取組となるような盛り上がりを期待できるような、そういった取組にしてまいりたいと考えております。本市の役割といたしましては、安土山の周辺整備に加えましてこの機を逸することなく地域の活性化に取り組みたい、そのように考えてございます。現在安土地域の豊富な歴史、文化、自然などの貴重な資源を観光や産業振興に活用ができるように新たな構想の検討を進めているところでございますので、議員各位のご協力もよろしくお願いをいたします。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 安土町時代に400年祭が行われまして、そのときのことをちょっと覚えていると、そのとき僕年取ったんですけども、50年前のこととなるんで年取ったかなというふうに思ってますけども、すごい盛大にやられていまだに覚えているというぐらいやっぱりインパクトがあった事業だったなというふうに思っております。全市的に皆さんの機運を醸成してやっていただけるというふうなことでございますので、一生懸命盛り上げて私ども頑張っていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 続きまして、航空レーザー測量で信長公の安土城で新たなくるわが発見されたことが話題となりましたが、皆さんご存じのとおり安土山の東側は東近江市となっております。本市としてはお隣であるがゆえに連携も必要になってくると思われますが、県を中心に本市と東近江市と連携会議についてはいかがお考えになられるか、お伺いいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 航空測量レーザー測量で信長公の安土城で新たなくるわが発見されたことが、新聞紙上等で話題になりました。皆さんのご存じのとおり安土山の東側につきましては東近江市となっておりまして、本市としてはお隣があるがゆえに連携も必要になってこよう、それとまた県全体の取組に発展するような対応にも発展させていきたいというふうに考えてございまして、今後東近江市との連携会議について検討してまいりたいというふうに考えてございますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(片岡信博君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 安土城が焼けて東側に倒れたというんですか、もう既に能登川東近江側に倒れたということで、発掘調査されるのもそちら東近江側になるかなというふうに思ったりします。東近江市と連携十分取っていただいて、今後進めていただければありがたいかなというふうに思っております。安土城復元と関わりのある安土山周辺整備として令和元年9月議会では同僚議員から五反田川整備で安土城外堀整備についてお尋ねしたところ、五反田川の整備は県道2号線バイパス工事も絡めて史跡の追加認定や整備方針が記載されているので今後県の道路整備所管と特別史跡安土城址の管理所管、そして土地所有者や管理者、地域の方々と十分協議調整を重ねた上で、特別史跡の追加認定指定や整備、公有化の具体的な方針を定めていきたいと回答されています。旧安土町時代も安土山周辺を歴史公園として活用の計画があったり、また最近でも歴史の駅構想があったり机上には乗りますが、まぼろしの安土城と同じようにいつの間にか消えてしまうという状態が続いております。本市としては安土城、安土山をめぐる周辺整備についてどうお考えでしょうか。国道2号線バイパス工事も含めて、その周辺整備、五反田川で安土城外堀の整備やかつてあった歴史公園や歴史の駅構想について安土城復元計画とともに具体的に計画はお持ちなのか、お尋ねいたします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 川端安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(川端勝彦君) 滋賀県が作成されました特別史跡安土城跡保存管理計画書で安土城の外堀とも言われます五反田川も含めた安土城跡の南面部分、これの特別史跡の追加指定や保存整備に向けた方針を示しています。この方針を基にして、今後は県道2号線バイパス整備関連部署、特別史跡安土城跡管理所管部署、土地所有者や管理者、地域の方々と十分に協議を進めてまいりながら、必要に応じて特別史跡追加指定や整備の方針などを立てる調整をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。引き続きよろしくお願いいたします。
 3番目の質問に入ります。
 市の入札についてちょっとお尋ねします。
 なかなか入札ということで微妙な話になろうかなと思うんですけども、答えにくいことは答えにくいと言うてもらえれば結構かなというふうに思うんですけども、そこまで突っ込めないと思うんです。市役所1階のエレベーターの横に、市で行われた入札の結果が張り出されています。エレベーターに乗る前にちらっとどのようなものが入札されているのか、落札されているのか、落札されている業者、金額が幾らなのか、見させていただいております。工事の入札、物品の入札などいろいろありますが、どうも理解に苦しむことがあります。1つは、同じ金額がずらっと並んでます。10社ほど同じ金額が並んでいるというようなことです。また、倍ほど違う金額ならいいんですけども、入札金額が5倍ほど違う、また10倍ほど違うという金額がたまにあります。この間見たのは、落札18万円、2社目が61万円、3社目121万円でした。私には到底理解できない、どういうことなんでしょうか。発注書がいいかげんなのか、見積間違いなのか、よく分かりません。なぜこんなに金額の開きが出るのか、教えてください。また、入札の中で2倍以上の開きがある入札は年間どれぐらいあるんでしょうか。その中でも5倍、10倍のものはどれぐらいあるのか、お尋ねいたします。
○議長(片岡信博君) 当局の回答を求めます。
 益田総務部長。
 〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥君) 井上議員の市の入札についてのご質問にお答えをいたします。
 入札については、入札公告時に仕様書や位置図、図面などを明示し応札者とのそごがないよう入札条件を明示するとともに、応札者の間で発注業務に係る見積内容に違いがないように執行してるところでございます。また、疑義が生じた場合は、案件ごとに質疑日と回答日をあらかじめ設定し対応しております。市の予定価格については、公表単価と公表歩掛を採用し積算した案件やそれらのない案件については業者からの参考見積や過去の入札実績などから積算し設定してるところでございます。建設工事の場合は積算基準や単価が公表されていることから、積算に誤りなどがない限りは応札金額に大きな差は生じませんが、特にご指摘の入札案件などの役務の提供、それから物品供給の入札においては事業者の物品の入手経路の違いや事業者の備えられている設備や組織対応力の違いなどから差が生じる結果となってるものではないかというように考えております。
 ご質問の応札額が2倍以上の開きがあった案件は、本年度3月1日現在入札執行数269件のうち33件、約12%ございました。そのうち5倍以上のものが3件、約1%、10倍以上のものが1件、0.1%というような状況となっております。
 以上でございます。
○議長(片岡信博君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) どうもありがとうございます。
 なかなか理解に苦しむわけでございますが、物にはまあまあ原価があって、人には最低賃金があってやってるのに、そんだけ差が出るものなのかなというふうな思いをしております。できれば最低がどれぐらい、本当にできるのかどうか、まず本当にできるのかどうかというとこら辺が確認というか、分かって落札してくれはると思うんですけども、この見たときに120万円と16万円というの、ほんまに16万円でできるのかなというふうな気は一応ちょっとしてました。
 再問行きます。
 市の入札が、この4月からオンライン入札になるというふうに聞いております。それはどのようなものか、教えてください。それとまた、入札される皆さんみんなオンラインで入札するのか、そういうふうにしていかなくてはならないのか、お願いします。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
 本市におきましては、この4月1日以降に公告や指名通知を行う案件からオンラインで入札ができるよう電子入札システムの整備を現在進めております。電子入札システムはあらかじめ本市の電子入札に参加するための申請を行っていただきまして、電子入札で執行する案件のうち参加要件に合致した業者がオンライン上で事前に定められた期日までに入札書を提出し、開札日に本市契約担当職員によりその内容を確認し、落札者を定めるシステムとなっております。4月より開始する電子入札の対象としているものにつきましては、建設工事と測量建設コンサルタントの業務であります。役務の提供や物品供給については、その内容が多種にわたることや滋賀県や他市町においても電子入札の導入がほとんど進んでいない状況を鑑みまして、4月以降も引き続き紙入札で執行させていただく予定としております。また、2月に対象業者向けに説明会を開催をいたしました。電子入札に参加いただくためには、パソコンやそれからICカードなどの環境を整備していただく必要があることから、電子入札案件として執行するものであっても事前に申請をいただければ9月末までは、いわゆる上半期ですね、9月末までは紙での入札参加も可能というように取扱いをしております。
 なお、建設工事と測量建設コンサル担当業務については、令和3年10月以降パソコンの故障やICカードの破損、紛失など特別な事情がある場合を除きまして全て電子入札システムを利用した応札に変更していくということでお願いをしてるところでございます。
 以上でございます。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 全部ではないというのと、徐々にやっていかれるかなというふうに思います。これまで電子入札されたら、そのときに今言うてる下限の設定であるとか上限の設定あるかなと思うんですけど、10倍も開きがあるような入札というのはできなくなるとか、そんなことはあるんですか。
○議長(片岡信博君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
 電子入札の導入後であっても、仕様書などの資料については現行と同様となります。応札額については制限はありませんので、これまでと同様に業者の対応力や設備力などにより差が出ることは見込まれます。
 あと議員がご理解なかなか難しいというようにおっしゃってる部分につきましては、役務の提供とか物品購入については最低制限価格を今のところ設けていないというようなこともございますし、これは実際のところどうなのかということは分かりませんが、初めて応札される方が市の入札に対して実績をつくりたいという、これは正確な情報ではございませんが、そういうことでかなり低く応札されるケースもあるやに仄聞してるという状況もございます。最近ですが、役務系についてはかなり応札額の差がある、それから役務の提供という中においてやっぱり先ほど言われましたように雇用されてる方の賃金の問題とか、それから発注の性能のこととか含めまして、やはり必要なものについては最低制限価格も設けて本市が発注しているものに対して適正に業務を執行いただくということも非常に大切なことでございますので、今後も予定価格なり最低制限価格の設定については特に役務、物品については検討してまいりたいというように考えております。
○議長(片岡信博君) 質問はありませんか。
 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
 本当に最低落札価格というとこら辺が安けりゃいいという、市はやっぱり安く上げたいという、税金使うわけですから安く上げたいというの分かるんですけども、出すほうからしたら何でこんな金額というふうな、言われたように落としたいときもあるやろうけども、あまりこれがよいことかなというふうな気もするんで、今後も十分検討していっていただければありがたいかなというふうに思います。どうもありがとうございました。
 それでは、これで質問終わります。
○議長(片岡信博君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
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