録画中継

令和3年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月15日(火) 一般質問
大川 恒彦 議員
(1)北里学区の地域課題について
  ①施設整備事業について
(2)市道の維持管理について
  ①道路補修について
  ②動物の死体処理について
(3)行政施策の取り組みについて
  ①表題のカタカナ表示について
  ②コロナ禍終息後の産業復活について
  ③子どもの得意分野について
◆7番(大川恒彦君) 本日最後の質問者となりました。いつもお世話になっております。議席番号7番、創政会の大川恒彦です。
 ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。
 月日のたつのは早いもので、議員にならせていただきましてからちょうど1期目の折り返し点となりました。振り返ってみますと、無我夢中の2年間でありまして、立候補をしたときとの志が現在とはぶれていないか、また市民の皆様方の声に応えられているか、そして市政の繁栄に貢献ができているかなど、日々自問自答を繰り返しながら議員活動に取り組んでいる次第であります。
 今後もより一層、よりよいまちづくりを目指し、議員として一生懸命に務めさせていただきますので、引き続きお力添えを賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、発言通告書に基づきまして、大きく3点の個人質問を分割にてさせていただきます。
 項目の1つ目は北里学区の地域課題について、2つ目は市道の維持管理について、3つ目は行政施策の取組についてですので、当局のご回答をよろしくお願い申し上げます。
 まず初めに、大項目1つ目の北里学区の地域課題であります施設整備事業について質問をさせていただきます。
 北里学区には、ご存じのとおり施設整備の未処理案件が幾つか残っております。具体的に言わせていただきますと、建物では北里コミュニティセンターと北里小学校のエリア整備及び建物建設、排水路では西部承水溝、北里幹線排水路の水路改修、河川では日野川の堆積土の撤去及び護岸整備、道路では国道477号の歩道設置及び道路改築、そして中部湖東幹線の道路新設であります。全てが当市所管の直轄事業ばかりではありませんが、どの事業を見てみましても非常に多額の費用がかさみ、市当局といたしましても、県や国に力強く働きかけをお願いしていただけなければ達成ができない案件ばかりでございます。
 そうした中におきまして、北里学区民は以前から安全・安心を求め、事業整備の早期着手を強く望んでおられ、近江八幡市に対しましても懸案事項として度々要望を出されてはおられますが、残念ながら進展の様子はあまり見受けられないのが現状でございます。つきましては、現在の状況についてお尋ねをさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
 1つ目は、北里コミュニティセンターについてですが、昨年の11月に建て替えということで一定の方向性はいただきましたが、現在のところの学区との協議調整及び今後の見通しにつきましてはどのようになっているのでしょうか。
 また、本事業を推進するに至りまして、今後もっとスピード感を持って進めていただけますようにするためには、当局と学区との連携及び体制はどのような相互関係にすることが望ましいとお考えなのでしょうか、お伺いします。
 2つ目は、北里小学校についてです。
 当市の個別施策計画の中におきましては、令和5年度より長寿命化対策としての大改修となっておりますが、この場所は日野川沿いでもありまして、ほかの施設とは立地条件も違い、危険が伴うことも考えられ、安全・安心に不安を抱える場所でもありますので、防災の観点から見ましても、当然学区住民の願いは移転を望んでおられます。また、このことは当局の方々におかれましても十分にご承知のとおりだと思います。
 そうした中で、財政計画での位置づけも理解はある程度できますが、学区の現地環境から考えてみましても、なぜ改修となったのでしょうか、判断のご所見をお教え願います。
 そして、地元の声や意向はどのように反映をされておられるのでしょうか、お伺いします。
 少し話はずれますが、北里防災センターについて確認をさせていただきたいのですが、ここの防災センターは水害時には避難所としての指定はされておらず、同じ日野川沿いで数百メートルしか離れていない、目と鼻の先の北里小学校は水害時には避難所としての指定をされておられますが、この違いは何なのでしょうか、お教えを願います。
 また、学校の避難所とは基本的にはどの場所を指すのでしょうか、お伺いします。
 3つ目は、西部承水溝、北里幹線排水路についてですが、農業用排水路としての改修計画の話は大まかには聞かせていただいてはおりますが、行政当局の見地からしまして、もう少し詳しく事業内容及び見解についてお教えを願います。
 また、以前にも質問をさせていただきましたが、近年の異常気象及び一般雨水排水の流入の観点からいたしまして、排水機能や内水排除など、治水対策に対します関係機関等との協議調整は進めていただいているのでしょうか。
 また、雨水管理総合計画の策定や排水機場、さらには河川への用途変更など検討項目等についてはどのようになっており、何か進展及び変化はあったのでしょうか、お伺いします。
 4つ目は、日野川についてです。
 現在、堆積土及び自然生えの樹木等がひどく、集中豪雨や台風時期によります出水期を迎えますと、すごく危険を感じるところであります。そうした中、大畑橋付近上流側を河道掘削していただきましたが、今後の施工予定はどのようになっているのでしょうか。
 また、未計画の場合及び未施工部分につきましては、年次計画で引き続き進めていただきますように県には力強く働きかけをお願いいたしたいのですが、いかがでしょうか、お伺いします。
 5つ目は、国道477号についてですが、ご承知のとおり、この道路は幅員も狭く、非常に危険が伴う道路でありながら、隣接の開発工事の影響等によりまして、迂回をしてきます一般車両等で通行量も増えているような感じに取れている状況の中におきまして、危険を心配している矢先に、先般も道路脇水路にあるお方が転落をされ、大けがをされたと聞いております。そうしたことが考えられますことから、早急の歩道整備の取組を以前からお願いをいたしてはおりますが、全然進展の気配はありません。つきましては、現在の県への働きかけや、これに対します回答などはどのような状況や内容になっているのでしょうか。そして、たちまちの応急処置としての安全対策の取組をお願いいたしたいのですが、いかがでしょうか、伺いします。
 それと、滋賀県の道路整備アクションプログラム2018におきまして、改築事業の事業化検討路線となっておりますが、現在の現状調査や将来の整備概要等につきましてはどのような状況並びに見込みとなっているのでしょうか。
 また、国道477号近江八幡から大津間の整備促進期成同盟会の中での近江八幡市内の区間につきましては、どのような形での働きかけ及び協議をされておられるのでしょうか。そして、調整検討はどのような内容になっておるのでしょうか、お伺いします。
 6つ目は、中部湖東幹線についてですが、先般も地元説明会がありまして、現地測量に入られると聞いてはおりますが、今後の作業予定や事業計画の流れ等についてお教えを願います。
 また、町の発展は道路にあると思いますので、事業を少しでも早く前へ決めていただくためには、地元との理解、また協議及び調整が非常に大事となってくると思いますので、地元と当市及び県とはどのような体制で連携を図っていき、合意形成に努めていくことが望ましいと思われているのでしょうか、お伺いします。
 以上6つを初問とさせていただきますので、当局のご回答、よろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 大川議員お尋ねの北里学区の地域課題であります施設整備事業のうち、1つ目の北里コミュニティセンターの状況と今後についてのご質問にお答えいたします。
 昨年11月にご要望をいただきました北里コミュニティセンターにつきましては、建て替えでの方向性を示させていただき、現在地元の要望をお聞きしながら、建設場所等について北里学区との調整を行っているところでございます。
 今後、候補地が決まりましたら、必要な予算を確保の上、他学区と同規模で同様の機能を備えたコミュニティセンターを検討していくこととなりますので、配置や必要な機能の要望を地元で取りまとめていただく窓口をつくっていただき、担当課が調整、連携を図るとともに、議員のお力添えも賜りながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員お尋ねの北里学区の地域課題についてのご質問のうち、北里防災センター、学校の避難所についてお答えいたします。
 水害時の避難所につきましては、各学区の現地本部となるコミュニティセンターをはじめ、市内の小・中学校等の公共施設を主に避難所として指定しております。
 北里防災センターにつきましては、水害時に対応すべく資機材倉庫として、水防上必要な設備資材、器具等を配備しており、また市の備蓄飲料水の保管場所としております。地震発生時においては、施設によって被災状況が異なり、建物の安全確認の判定後、避難所が利用できない場合があるため、より多くの避難所が必要となることから、北里防災センターにつきましても地震の際の避難所として指定をしております。
 次に、学校の避難所についてでございますが、小学校等の避難所に関しましては、基本的に体育館を想定しておりますが、新型コロナウイルス感染症に関しましては、密閉空間、密集場所、密接場面のいわゆる3つの密が重なる場面において集団感染のリスクが高いと言われており、コミュニティセンターや小学校体育館だけでは密になる場合も想定されることから、避難者の人数によりましては、順次学校の特別教室等を活用していくシミュレーションをしているところでございます。
○議長(平井せい治君) 当局の説明を求めます。
 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員ご質問の北里学区の地域課題のうち、西部承水溝、北里幹線排水路についてのご質問にお答えいたします。
 現段階では、滋賀県流域政策局や水資源機構等に対し、内水排除施設の設置について相談を行っておりますが、設置については課題があると伺っております。このことから、今後も改善に向け、関係各部署と粘り強く協議を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 大川議員ご質問の北里学区の地域課題のうち、日野川河川改修事業についてお答えいたします。
 日野川の下流域における事業実施状況といたしましては、令和2年度は大畑橋上流部で420メーターの河道の掘削が実施されております。令和3年度につきましては、河道掘削と低水護岸工事を北里共同墓地付近で約450メーター、及び野洲市比留田地先で約180メーターを実施する予定と伺っております。また、大畑橋下流側においても堆積土砂の撤去を実施していただく見込みです。
 本市といたしましても、沿線3市2町で構成する日野川改修期成同盟会を通じて、日野川の早期抜本改修の推進を図っていただけるよう、国、県へ引き続き要望してまいります。
 次に、国道477号についてお答えいたします。
 当該路線につきましては、沿線自治会から歩道整備のご要望をかねてよりいただいており、道路管理者である滋賀県に対して古川橋の改良や歩行者空間の確保を求めているところです。
 滋賀県におかれましては、現在滋賀県道路整備アクションプログラム2018に基づき、多くの事業を進めていただいているところですが、国道477号古川-野村間については、アクションプログラム2018の見直し時に整備を希望する路線として要望し、県と何度も協議を重ね、予算の確保状況、他事業の進捗状況等により事業化を検討していく路線として位置づけていただいたところです。
 本市といたしましては、アクションプログラム次期見直しに合わせ、早期事業化路線としていただくよう働きかけてまいります。
 なお、応急的な安全対策といたしましては、局所的な危険箇所等について対策いただけるよう、県と協議してまいります。
 沿線4市で構成する国道477号近江八幡-大津間整備促進期成同盟会の活動といたしましては、JR篠原駅から北里学区間の交通安全確保として、歩道未整備区間、古川橋から小田町地先の早期整備と古川橋の改良について、国、県に対して要望活動を実施しております。
 検討の内容といたしましては、国道477号が持つ近畿の横断幹線としての機能が早期に達成されますよう、各市における課題や問題点について精査、検討しております。
 次に、大津守山近江八幡線、中部湖東幹線についてお答えいたします。
 令和2年度に予備設計が完了したことから、関係する自治体に対して道路の計画高さや道路の構造、道路整備による水害リスク等の説明がされ、令和3年1月には小田町全住民に対して道路計画の内容が周知され、3月20日には大房町で地権者等へ説明会が開催、5月23日には牧町住民を対象とした説明会が開催されました。
 令和3年度の事業予定といたしましては、設計の熟度を高めるため、小田町地先の日野川堤防付近から元水茎町付近までの地形測量が予定されております。ここで得られる詳細な情報を基に課題を整理し、再度関係する自治会へ説明に回られる予定となっております。
 今後も地元自治会や関係住民の皆さんと綿密に協議を重ね、合意形成を図ってまいります。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西産業経済部長。
〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己君) 大川議員ご質問の西部承水溝、北里幹線排水路改修について、行政の見地から詳しい事業内容及び今後の見解についてお答えします。
 近江八幡西部土地改良区が所管されている西部承水溝、北里幹線排水路の改修については、今のところ改修に向けての改良区、県、市の3者での協議の場が持たれておりませんので、詳しい事業内容については承知しておりませんが、水茎干拓土地改良区の所管であります東部承水溝においては、県営農村地域防災・減災事業におきまして、排水機能向上のため承水溝の右岸、左岸のそれぞれ30センチメートル幅を広げた位置に普通鋼矢板を打設し、併せてしゅんせつする工法で、総事業費20億9,100万円の規模で令和3年度から令和10年度までの8か年で計画されております。今年度から本工事に向けた設計委託に着手されます。
 ご質問の西部承水溝、北里幹線排水路におきましても同様の事業内容になると考えられますが、東部承水溝の事業完了が令和10年度との関係から、その少し前に事業採択に向けた協議が行われるのではないかと考えております。
 今後の事業化に向けては、施設管理者を主体に国や県と連携しながら西部土地改良区を支援してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 また、河川への用途変更については、現時点においては農業施設の位置づけであり、農業サイドの補助により事業を実施する予定ですので、河川への用途変更の検討には至っておりません。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 大川議員ご質問のうち、北里小学校の整備についてのご質問にお答えいたします。
 本市の学校施設の多くは昭和40年代後半から60年代にかけて、児童数の増加に合わせて整備されています。このため、30年以上経過した建物の面積は全体の約6割を占めており、今後順次更新の時期を迎え、多額の更新費用が予想されます。これは全国的な課題でもあることから、文部科学省は平成27年3月にインフラ長寿命化計画行動計画を策定し、目指すべき姿として、これまでの改築中心から長寿命化への転換、中・長期的な維持管理等に係るトータルコストの縮減、予算の平準化に努めることが重要であると示しております。
 このようなことから、平成31年3月に策定しました近江八幡市学校施設の長寿命化計画においても同様に、原則長寿命化による整備へと方針を切り替え、財政指数の平準化と縮減を図るものとしています。したがいまして、現時点では北里小学校においても長寿命化による整備という方向性としております。
 しかし、長寿命化は構造躯体が健全でなければ必要な安全性が確保できないことから、コンクリート圧縮試験や鉄筋の腐食状況等、構造躯体の詳細な調査を行う必要があり、この調査結果に加えて、経済性や教育機能上の観点、日野川沿いという立地条件の検証や他施設との連携、地元の皆様のご意向等々、様々な要素を総合的に検討して今後の施設整備の方向性を判断する必要があると考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 乾水道事業所長。
〔水道事業所長 乾 直樹君 登壇〕
◎水道事業所長(乾直樹君) 大川議員ご質問のうち、雨水管理総合計画の策定状況についてお答えします。
 本市におきましては、国の防災・安全社会資本整備交付金を活用して雨水管理総合計画策定業務委託を発注しており、令和3年度中の計画策定完了に向け取り組んでいるところでございます。
 現在の進捗につきましては、関係各課より情報提供いただいた市街地における浸水実績資料や県策定の治水対策計画、さらには浸水シミュレーションの結果を踏まえながら、浸水対策を実施すべき区域や目標とする整備水準、当面、中期、長期の施設整備方針等の基本的な事項について検討を進めているところでございます。
 また、新たに見直されました県策定の地先の安全度マップや本市策定の洪水ハザードマップとの整合を図りながら、庁内関係部署及び一級河川管理者であります県等と協議調整を行い、本市の実情に沿った雨水管理総合計画となるよう取りまとめてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、北里コミュニティセンターについて再問をさせていただきます。
 現在の安土小学校整備事業の取組を拝見させていただいておりますと、今後北里学区につきましても協議調整を進めていただいていく中におきまして、いろいろな内容等での課題や要望等が出てくると思います。そうした場合におけます判断及び対処方法につきましては、行政主体の提案型になるのか、それとも地元調整の提示型になるのか、基本的にはどのような形態での指導や対応、また意見の集約、取りまとめをされていかれる予定なのでしょうか、お考えをお伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 今後、コミュニティセンターの整備を進めていく上で、行政主体の提案型になるのか、地元調整の提案型になるのかというような二者択一というよりも、まず地元で協議を行っていただいて、要望事項等を取りまとめいただくと。その要望等をこちら側がお聞きして、それに係ります基準ですとか規制ですとか、そういったものをお示しして、もしその要望に対してなかなか実現が難しいという部分がありましたら、そういったことに対して代替案を示させていただくとか、そういった形でまた地元にご判断をいただくというようなことで進めていくことになろうかと思っております。
 いずれにいたしましても、建設の用地ですとか、あるいは建物の設計ですね、あと設計、建築等、それぞれの段階で地元の窓口と調整連携を図りながら検討してまいりたいというふうに思ってございます。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、北里小学校について再問をさせていただきます。
 近年の異常気象等からしまして、仮に日野川が越水、また承水溝が氾濫をしてしまい、近隣住民が避難をしなければならない状況になった場合におきまして、北里小学校は水害時の避難所となっておりますが、児童たちの安全の確保、また学校生活での学習の保障は何を担保とされておられるのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 子どもたちの学習保障につきましてでございますけども、本市の地域防災計画におきまして、学校が避難所になり、授業再開が困難な場合、教育委員会は当該学校に対し、支援職員の派遣、市本部と調整を行い、場合により他の公共施設の確保により早急に授業が再開できるよう万全を期す。また、校長は災害の推移を把握し、市教育委員会と緊密に連絡を取り合い、平常の学校運営に戻すよう努めると明記されておりますので、この計画に基づきまして、その時々の状況に応じ適切に対応してまいります。
○議長(平井せい治君) 質問ありますか。
 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問させていただきます。
 旧看護専門学校の避難所としての今後の取扱いにおきましても不明瞭な中、再三再四言わせていただいてはおりますが、本当に現在の水防計画の中での考え方及び取組、そして対応で大丈夫だと言えるのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 旧看護学校を避難所とすることにつきましては、地元からもご要望いただいているところでございます。地域防災計画におきまして避難所一覧に上がっております北里コミュニティセンターは、ふれあいホール(旧看護専門学校を含む)としておりまして、避難所として位置づけをしておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、西部承水溝について再問をさせていただきます。
 当局からすれば、ただ一つの水路にしかすぎませんが、上流側からの水を受けます下流域の地域とすれば大変大きな問題でございます。そうした中、承水溝は数年後には農業用排水路としての改修工事の予定があることは地元としても承知のとおりでございます。しかし、雨水排水等におけます主要用途につきましては目的外であるため、学区住民が求めております排水機能や内水被害におけます内水排除の対策及び解決には至りません。
 先般の令和3年3月に作成をされました水害ハザードマップからの浸水深さを見させていただいております中で、現実的には、このようなことになるには大雨による琵琶湖の水位が異常に上昇をすることと、日野川の越水及び承水溝が氾濫をしたときだと思います。
 しかし、近年の異常気象等を考えてみますと、100年に一度、200年に一度と言われていても、いつ起きてもおかしくないご時世でございます。もしこのようなことになったとき、ご承知のとおり承水溝の水位は琵琶湖の水位と連動をしておりまして、琵琶湖の水位が下がらない限り承水溝の水位も下がらず、浸水想定区域内では浸水及び冠水状態が他地域よりも長く続くと思われますが、どのように想定をされておられるのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 水害時におきましては、必要でございましたら、家屋等の浸水等被害対応において、国土交通省に対して可搬式ポンプの排水依頼を行います。
 また、可搬式ポンプの排水にも限界があることから、抜本的な対応として、滋賀県及び関係市町との連携を図りながら、琵琶湖水位上昇抑制のための瀬田川洗堰全閉頻度の減少と放流制限時間の短縮に向けた対策を国、県に対して毎年要望を行っている状況でございます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 少しでも地元に対しまして安心・安全をお願いいたしたいのですが、現実的には用途目的が変われば管轄も替わり、管轄が替われば所管も替わります。また、所管が替われば施設管理者まで替わってしまうのが今の縦割り行政でありますので、やむを得ないことは十分に理解、承知はしております。
 しかし、そうしたことでありましても、関連します関係機関や団体等がもっと地元の課題を認識、また共有をしていただけますように、課題解決に向けての取組を再度お願いいたしたいのですが、いかがでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 初問でもお答えさせていただきましたとおり、関係部署と粘り強く協議を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、日野川について再問をさせていただきます。
 先般の5月20日、21日の降雨ですが、少し強く降り続いただけでも、仁保橋の観測点での河川水位が氾濫注意の水位を超えておりました。こうした状況をご考慮していただきまして、引き続き継続的に河道掘削や低水護岸の施工をしていただけますようにお願いをいたしたいのと、現在の整備計画はどのような事業段階となっているのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 現在の整備計画につきましては、河口部から2.8キロメートルの大畑橋付近までは災害復旧助成事業といたしまして50年確率での整備が進んでおります。大畑橋から上流の区間につきましては、上流部への整備促進を図ることから、段階的整備として20年確率への改修が進められているというところでございます。
 今後は中流域への整備の延伸を見据える中で、段階整備箇所について整備計画の50年確率での整備といたしまして、今後も計画的に河道掘削や護岸整備等の事業を継続していただけることと聞いているところでございます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次は、国道477号について再問をさせていただきます。
 整備をしていただくにもなかなか難しい路線であるとは聞いてはおりますが、協議を進めていただいている最中ではありますが、あまりにも目に見えての進展がないのはなぜなのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 初問でもお答えをいたしましたけれども、当該路線は事業化検討路線といたしまして、予算の確保や他事業の進捗状況等により事業化を検討していく路線として位置づけられておりますことから、計画的な改修については未着手であるというのが現状でございます。
 一方、局所的な対応といたしましては、令和2年度には十王町西の交差点改良を実施していただいているほか、現在小田町地先において一部歩道整備のための設計を進めていただいているところでございます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問をさせていただきます。
 もう少し具体的に、もっと前へ総則的に進めていただくためには、行政として、また地元としてはどのように取り組んでいくべきだとお考えなのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 今後、事業を所管いたします滋賀県東近江土木事務所と合同で現地調査を実施させていただくなど、課題の共有を図ってまいりたいと考えております。初問でも回答いたしましたように、アクションプログラム次期見直しに合わせまして、早期事業化路線としていただくよう働きかけてまいります。
 また、道路事業を進めるためには、整備計画についての地域との合意形成が重要となってまいります。議員におかれましても、引き続きお力添え賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次は、中部湖東幹線について再問をさせていただきます。
 事業を推進していただくためには地元との合意形成が一番の重要課題となってきますが、今までに行われました地元説明会の中から、今後何が大きな課題となってくると思われているのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
 これまで説明会で、道路の高さ、また浸水リスクや家屋への影響、地域の分断など、多くのご意見をいただいたところでございます。これら一つ一つの課題について検証いたしまして、道路計画を精査しながら地域の合意形成を図っていくことが重要と考えているところでございます。引き続き、滋賀県と連携して取り組んでまいりますので、議員におかれましては、国道477号と同様にお力添え賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 先ほどから質問をさせていただきました事業案件は、どれも北里学区におきましては非常に大事な懸案事項でありまして、早期の着手、また完了を念願としておりますので、一層の事業の推進に努めていただきますようよろしくお願いをします。
 次に、大項目2つ目の市道の維持管理について質問をさせていただきます。
 それでは、1つ目に道路補修についてです。
 市内の道路を走っておりますと、車道、歩道を含めまして通行量の増加や舗装の耐用年数から来ますくぼみ、ひび割れ、亀の甲状態と、非常にアスファルト舗装の損傷が激しく、このような状況があちこちで多々見受けられます。特に交通量が多い箇所での亀の甲状態となっている部分におきましては、アスファルトコンの破片が飛び散り、欠損部分の補修を幾らしていただきましても切りがなく、いたちごっこの状態であります。
 また、アスファルト片の飛び散りによります穴ぼこやクラック等におきましては、人や自転車及びバイク等の転倒にもつながり、事故の原因にもなり得ます。そして、大きなくぼみ等におきましては、降雨によります水たまりができることにより、通行時の水はねが原因で苦情の一因ともなっております。
 現在の道路舗装状態の実情をお気づきにはなられているとは思いますが、そうした状況から以前にも質問をさせていただきましたが、地域別、また路線別に順次修繕や改良の計画はされておられるのでしょうか。
 そして、継続的に安定した予算確保をしていただくためにも、年次計画を立てていくべきだと思いますが、いかがでしょうか。
 また、そうしたことを実行に移していただくためには、現状の路線別の側溝や舗装及び白線等を含めた道路損傷具合の把握、そして確認ができます管理調書の作成及び活用が必要だと思いますが、できているのでしょうか、お伺いします。
 次に、2つ目の動物の死体回収並びに処理についてです。
 この対応は、死骸が発見をされました場所の土地や建物の所有者、また使用者が行うことになっておりまして、公共施設の場合につきましては施設管理者であり、公道は道路管理者が対応、対処されておられます。特に道路におきましては、通行に支障を来すため、持ち主不明の落とし物として取扱いをされ、野良や野生動物の回収に努めていただいております。
 しかし、ペットなど飼い主がおられる場合は、公道であってもこの方の責任の上において処理をしなければならないと認識をしております。そうした中におきまして、先般も道路を走っておりましたら、就業時間前に小動物の死体回収を市の職員さんが自らされておられました。最初は、何げない風景で、別段何とも思いはしなかったのですが、後でよくよく考えてみますと、幾つかの疑問点を感じましたので、お尋ねをさせていただきます。
 1点目は、衛生面の観点から見まして、最近はわけの分からない病原体や感染症がはやっている中、職員さんは普通の作業服のままで回収処理をされておられまして、この後はこのまま通常の職務に戻られるのだと思いますが、衛生管理面上におきまして問題はないのでしょうか。また、使用をされておられます車両はどのように管理をされておられるのでしょうか。
 2点目は、回収をされました動物の死体はどこへ処分をされておられるのでしょうか。
 3点目は、本来やるべき執務時間を割いて死体の回収処理をされておられていましたが、発生場所によりましては大きく時間がかさみ、職員さんの執務時間に損失が出ているのではないのでしょうか。
 4点目は、夜間及び休日の対応ですが、当局に対します連絡方法や職員さんの待機方法、及び当日の回収車両の使用や処分方法はどのようにされておられるのでしょうか。
 5点目は、職員さん直営によります対応となっているのですが、なぜこのような体制となっているのでしょうか。
 6点目は、地元には専門業者さんがおられますが、なぜ委託とされないのでしょうか。また、検討はされているのでしょうか、伺いします。
 以上を初問とさせていただきますので、当局のご回答をよろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員ご質問の道路の維持管理についてお答えいたします。
 道路の舗装については、前回の質問でお答えいたしましたように、路面性状調査の結果と日常における道路パトロールから通行上の安全性を確認した中で、補修の必要箇所を把握し、優先順位づけをした上で順次舗装、補修を行い、維持管理に努めております。
 また、地域別、路線別に修繕、改良を実施し、特に交通量の多い幹線道路につきましては、社会資本総合交付金を活用し、それ以外の路線は単独費を組み合わせて実施をいたしております。
 また、路線別の側溝や舗装、また白線等を含めた道路損傷具合の把握、確認ができる管理データの作成については、道路パトロールの結果や修繕記録などをまとめて活用をしております。
 次に、動物の死体処理についてお答えいたします。
 まず、第1点目の小動物処理に当たる職員の感染症対策については、通常は作業服もしくはその上に雨具等を着用し対応し、保健所から鳥インフルエンザ、またダニ等の感染症に関して小動物の取扱指針等が出された場合は、それに従い対応しております。
 小動物の運搬車両につきましては、道路パトロールに使用する車両を使用しております。
 次に、2点目の回収した小動物の死体は、環境エネルギーセンターにて処理を行っております。
 第3点目の執務時間内での小動物の死体回収については、基本、道路パトロール員にて対応を行っておりますが、業務が重複し、早急に対応が必要な場合は職員が対応している状況でございます。
 4点目の夜間及び休日の対応については、職員にて待機当番を決めて対応し、回収には道路パトロール車両を使用し、回収後は一旦保管し、後日処分を行っております。
 5点目につきましては、職員直営のほうが委託より緊急時の迅速な初動対応ができると判断していることから、職員対応としております。
 6点目につきましては、専門業者への委託について、現場での市民の対応の必要性や費用対効果、緊急時の迅速な初動対応の観点から、他市町の状況も含め、必要に応じて検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、道路補修について再問をさせていただきます。
 現在、各自治会様から出されています要望等は、日常生活に関わりが深い道路や水路関係の案件が多いと思われますが、この中で特に舗装や側溝等の修繕及び改良のお願いだと思います。
 今後、少しでも早く解消していただくためには、管理調書から見た中での損傷具合、耐用年数、使用頻度を考慮していただき、優先順位を決めて順次施工をしていただく体制づくりと、そのための予算確保の取組が大事であると感じますが、このようなことをもっと実用的に実施ができるようにしていくためには、どのように取り組んでいくべきだとお思いでしょうか、お考えをお伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 現在、市道延長は約650キロメートルを超えており、法定外道路や水路に至ってはかなりの距離になる状況でございます。それを全てデータ化するにはかなりの費用となることから、現在自治会からの要望による補修対応を順次進めていくことが費用面からすると効果的ではないかと考えております。
 また、道路舗装の補修対応については、補修対応が必要な主要路線については計画的に修繕対応を行っており、それ以外の路線については、職員による定期的な道路パトロールなどで確認できた箇所も修繕計画に反映しながら対応を行っております。しかし、人的にも予算的にも限られた中での対応となるため、緊急度の高い路線から実施している状況でございます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、動物の死体回収並びに処理について再問をさせていただきます。
 当然、夜間や休日は緊急対応をするために自宅等にて待機をされておられますか、当番時の待機手当や出動手当等の処遇はどのようになっているのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 手当につきましては、待機手当はございません。処理に当たっての手当が1回1,000円と、処理にかかった時間外手当が支給されるという状況でございます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 再問させていただきます。
 今の待遇を見させてもらうと、大変かわいそうやなと思うんですけども、死体回収だけではなく、そのほかの道路補修や冬場の雪寒作業につきましても、職員さん本来の業務からしまして少しかけ離れているのではないかと思いますのと、衛生、交通安全面を考慮した場合におきましても危険が伴いますので、見直しの必要性があるのではと思いますが、いかがでしょうか。
 また、いろいろな観点から判断をされまして、業者への委託などの再検討や再協議が必要だと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 特に冬場の雪寒対策の作業についてご説明させていただきますと、冬場の雪寒作業は、積雪があるときや凍結の心配がある場合、融雪剤の散布を夜間行います。場所的には交通量の多い幹線道路の橋の上やカーブ、坂道を中心に作業を行っている状況でございます。また、積雪で竹などが道路を塞いでいる箇所などは、伐採し、撤去も行っております。
 県においては外注をされている業務でございますが、市においては、作業範囲が限定されていることから、職員が交代で対応している状況でございます。
 また、近年散布車につきましては車載式散布機などを導入したことから、以前は直接職員が散布をしておりましたが、より安全な作業へと改善を行っておる状況でございます。
 近隣市町の状況も確認し、より安全な作業環境で職員が作業できるよう、継続して検討してまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 実情に適応した体制でひとつ業務をお願いしたいと思います。
 最後に、大項目3つ目の行政施策の取組について質問をさせていただきます。
 1つ目は、施策の表題についてですが、ここ最近当局が発します施策におきましては、やたらと横文字が多いように思われます。特に私のように横文字が大の苦手な者といたしましては、施策の表題や事業説明の中での横文字を見たり聞いたりしただけで拒否反応や構えてしまう部分が多々あります。
 私がまだ企業人だった頃に、物事を伝達するための研修会や講習会へ行ったときによく言われましたのは、相手方さんに説明また理解を求めるときには、小学生の子どもさんからお年寄りさんまでにも分かるように、なるべく丁寧に易しい言葉で分かりやすく説明をすることが大事であると教えられました。この中で特に気をつけなければならないのは専門用語と横文字の列挙でありまして、本人からすれば格好がよいように思われますが、この手法は自己満足にすぎず、相手方には何も伝わっておらず、問題が発生する要因の一つだとよく言われました。
 そうした中で、市民の皆様方にいろいろな施策をもっと自然体で親しみを持って理解や実施をしていただくためには、表記や表現方法の改善が必要だと思います。特に自治会様やまちづくり協議会などの団体様、また高齢者の方々に説明をする場合には非常に大事となってくるのではと思いますが、いかがなものでしょうか、お伺いします。
 2つ目は、コロナ禍の収束後を見据えた施策についてですが、いかにして地元の産業を復活させるかが今後の財政の立て直しにもつながってきますので、非常に重要なことであります。
 特に当市にとりましては、観光は大切な産業の一つであり、いろいろと手だてを打っていただいてはおりますが、ただ単に環境整備や応援事業をするだけでは、なかなか今までどおりの集客は望めないと思います。
 また、当市の基幹産業でもあります農業におきましても、品質の向上や生産の大規模化だけでは農産物の販売拡大にはつながらないと思います。
 ほかの産業にもいろいろと課題はありますが、今後当市が力強く生き残っていくためには、市内外に対します流通が大事となってきますので、一つの方法といたしまして、当市の魅力やよさを市外や県外にももっと幅広く伝え、知ってもらうことが大事になってきますから、近江八幡発として大々的に宣伝を打ち、情報の発信をすることが必要であると思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。
 3つ目は、子どもの特性を伸ばす施策についてですが、テレビ等を見ておりましたら、歴史や生物、また計算など、ある分野に対しまして特化した子どもさんが出ておられるときがあります。いつも思うのですが、独創性や個性を伸ばす教育、また特色のある学校づくりと言われておりながら、児童や生徒さんを見てみますと、平準化、また標準化となっておりまして、規格に収まらない子どもさんは別格者として見られてしまう傾向があります。
 しかし、そうした中で当市にもこのような特異な才能を持っている子どもさんがおられるのであれば、もっとこの才能を伸ばす制度や、安心して見守ってあげられる制度で手厚くしてこの才能を育てられる体制の創設はできないものかといつも思うのですが、いかがでしょうか。ただ、今の教育制度上、なかなか難しいことだとは思いますが、このような夢のある子どもさんが現れました場合におきまして、何かしらのよい方策はあるのでしょうか、お伺いします。
 以上を初問とさせていただきますので当局のご回答をよろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 大川議員ご質問のコロナ禍の収束後を見据えた施策についてのうち、観光及び情報発信についてお答えを申し上げます。
 議員ご指摘の片仮名語が少し入りますので、ご容赦のほどよろしくお願いいたします。
 新型コロナウイルス感染拡大の要因である密を避けるため、従来の旅行スタイルである大型、団体による移動や人が多く集まる地域へのお出かけが、家族やごく親しい友人といった少人数あるいは近場の観光といったマイクロツーリズムへ変容していくと予想されております。
 また、情報手段としては、従来のテレビや出版物だけにとどまらず、インターネット、SNSによる膨大な情報量の拡散に移行してきており、個人でも情報発信が大きな影響を持つ、いわゆるインフルエンサーを生み出しております。
 こうした状況を踏まえ、今年度は誘客多角化・情報発信強化事業として、コロナ後を見据えて地域住民を対象とした新たな観光需要の掘り起こしと情報発信力の強化を図ることを目的として、市民対象のモニターツアーやSNSによる情報発信を行いたいと考えております。
 具体的には、地域住民の若者や外国人、地元の観光資源、例えば安土城跡や八幡山城跡、観音寺城跡といった城跡や、西の湖や沖島といった琵琶湖の水の恵み、近江商人ゆかりの町並みやヴォーリズ建築など、地元観光地をめぐる体験ツアーを行い、幅広い世代や立場からそれぞれが感じた魅力をSNS等に手軽にかつ広範に情報発信できるローカルインフルエンサーを養成していきたいと考えております。
 また、SNSによる発信では、併せて多言語情報も発信し、コロナ収束後のインバウンド誘客にもつなげてまいりたいと考えているところでございます。
 併せて、今定例会でご審議いただいておりますふるさと観光券事業につきましても、長引くコロナ禍で大変なご苦労をされている観光事業者に対し、商品やサービス改良の取組の後押しをすることで業界の活性化を図っていきたい、また市民が地元にある観光資源のすばらしさに改めて気づいていただく機会を追求したい、このような思いで企画したものでございますので、コロナ禍の収束を見据えつつ、しっかりと取り組んでまいりたいと考えております。
 次に、コロナ禍の収束後を見据えた施策のご質問のうち、農業分野についてお答えを申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、近江八幡市の魅力やよさを市外や県外にももっと幅広く伝え知ってもらうには、情報発信が必要ではないかとの考えにつきましては、農業分野におきましても極めて重要な取組であると認識しております。このことから、本市におきましては生産者への支援に加え、販売拡大に向けた消費者へのPR活動による取組を進めております。
 PR活動につきましては、地産地消をはじめ、市広報により、地域で頑張る農業者の取組を紹介し、地元農産物の魅力を伝えるとともに、本市の地域ブランドである江州水郷ブランド農産物をホームページ等に掲載し、情報発信の充実強化を図っているところでございます。
 また、昨年度は新型コロナウイルスの影響により十分なPR活動はできておりませんが、これまで京都青果市場において、私も参加しトップセールスをJA、県及び関係農業者とともに行ったほか、東京にある滋賀県情報発信拠点ここ滋賀において近江牛をはじめ市内農産水物をPRするなど、県内外の方々に広く情報発信し、本市の農産物の魅力やよさを知っていただくよう努めてきたところでございます。
 今年度、新たに食べよう「近江牛」消費拡大事業として、学校給食に市内産近江牛を提供し、子どもたちが地域の食文化等の理解を深め、地域農業に関心を持ってもらう取組を実施するとともに、このコロナ禍において実施が困難になる場合がありますが、収穫祭を予定しております。
 今後も引き続き、JAや関係機関と緊密に連携し、本市の特徴を生かした農産物を様々な媒体、機会を通して市内外へ積極的に情報発信してまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 大川議員の行政施策の取組についてのご質問のうち、表題の片仮名表示についてお答えいたします。
 多様化、複雑化する現代社会と環境の変化によって、行政は新たな施策を構築し、それに伴い新しい片仮名用語や専門用語が多く使われている状況にあります。市民の方々に市の施策を十分理解していただくためには、その表記についても分かりやすい表現で説明をすることが基本であると考えます。
 市といたしましては、市民の方々や各種団体と互いに協力して協働のまちづくりを推進しておりますので、自治会やまちづくり協議会等の様々な団体を含めた市民の皆様への説明の際には、市の施策や表題について注釈や説明を加える等、より分かりやすい表現で説明するよう努めてまいります。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 大川議員ご質問の特異な才能を持つ子どもを育てる体制の創設や方策についてお答えいたします。
 議員ご指摘の特異な才能を持つ子どものことを欧米ではギフテッドチャイルドと呼び、こういった特異な才能を持つ子どもに対して特別な教育を提供していることがあります。
 教育には、学校教育のほか社会教育や家庭教育などがあります。また、各種団体が行っている発表会やコンクールなどもあります。それぞれの場所や機会で特異な才能を発揮している子どもたちもおります。
 学校教育におきましては、日本の公教育の教育課程の基準となる学習指導要領では、特異な才能を持つ子どもの教育に係る記述はありません。また、文部科学省からこれまで体制の創設等の通知もありません。これは義務教育の主たる役割が、社会の担い手として共通に身につけるべき基礎基本を誰もが等しく身につけられるよう、知徳体の調和の取れた教育を行うことにあるからです。
 もちろん個人の個性や能力を伸ばすことも教育においては重要であります。今年1月26日に発出された中央教育審議会答申では、令和の日本型学校教育として、子どもの可能性を引き出すために個別最適な学びと共同的な学びの両輪で教育を推進していく必要性が説かれました。
 そこで、本市においても、GIGAスクール構想で整備されたICT機器等を効果的に活用し、子どもの興味や関心に応じた、また個の特性や学習進度に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供し、それぞれの子どもの学びが充実するようにしていきたいと考えています。
 特異な才能を持つ子どもを育てるために今すぐ体制を創設する段階ではありませんが、このような子どもたちが個の特性に応じて発展的な学習に取り組めるよう、指導方法の見直しを図っていきますので、議員のご理解よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、施策の表題について再問をさせていただきます。
 ある自治会長さんが、ここ最近は報道にしろ行政の施策にしろ片仮名が多過ぎ、またある政治家さんがしゃべっておられる横文字言葉は自分としては理解ができているようで、もう少し意味が捉え切れていない部分があるとおっしゃっておられました。また、ある会議などで説明や質問をするにも、片仮名が入っているだけでしづらい雰囲気や傾向でもあると言っておられました。
 そうしたことから、ここは日本国でありますので、行政が率先をしてもっと日本語を多用し、大切に使うべきだと思いますが、いかがでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 行政が率先してもっと日本語を多用し、大事に使うべきではないかとのご質問についてですが、多様化、複雑化します現代の国際社会におきまして、今後も新しい片仮名用語や専門用語が生じてくるというふうに思います。
 市民と行政との協働のまちづくりを推進していくためには、市民に分かりやすい表現を用いていくことがやはり基本であるというふうに思ってございます。どうしても日本語に翻訳できないとか、ちょっと専門用語を変えると意味が違ってしまうというようなことにつきましては、先ほど申しましたように注釈、説明を加えるということも必要であると思っていますが、まずは基本として日本語を多用するということで、若者からお年寄りまで、またさらには外国人の方でも理解しやすい表現を用いるよう、引き続き努めてまいりたいというふうに思ってございます。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 次に、コロナ禍の収束後の産業支援対策について再問をさせていただきます。
 コロナ禍以前の経済に戻すためには、ほかの市や町に負けないように一段の事業支援対策に取り組んでいただかなければなりません。しかし、他市町と同じようなことをしているようでは、差別化ができず、近江八幡市の特色は出せません。つきましては、何か新しい発想での目玉になるような方策また奇策は考えておられるのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 吉岡総合政策部理事。
◎総合政策部理事(吉岡俊明君) 大川議員の再問にシティプロモーションの観点からお答えさせていただきます。
 議員ご指摘のとおり、コロナ禍後の市内産業の発展は非常に重要であると考えております。このようなことを踏まえまして、昨年度魅力アップ推進事業として、本市の認知度アップや滞在型観光を見据え、タレントを起用した動画や冊子を作成し、ユーチューブ等で掲載して周知したところでございます。
 また、コロナ禍後も本市に来ていただけるよう、あるいは特産品を購入していただけるよう、食、歴史、観光にスポットを当てた15秒動画を作成し、見逃し配信動画ティーバーで約124万人の方に本市をPRすることができました。
 今後も、ふるさと納税を含め、戦略的、総合的にウェブ広告やSNS等、ありとあらゆる機会を捉え、他自治体がまだ行っていないようなPR方法によって、産業振興につながるよう積極的に本市の魅力やよさを発信していきたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 最後に、子どもの特性を伸ばすことについて再問をさせていただきます。
 今の教育行政の中ではなかなか難しい取組だと思いますが、現在の日本を見てみますと、何となくひ弱さと将来の先細り感を感じます。そうした中で、未来の宝として、また財産として、この近江八幡市では他市にない夢のある独創性を持った教育で、それぞれが個性のある、強く元気でたくましい子どもたちを育てていただきたいのですが、お考えはいかがでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 大川議員の再問、本市の独自性ある教育の推進についてお答えいたします。
 現在、市長部局において、本市の教育振興の基になる教育大綱の改正に取り組んでいただいています。
 教育委員会では、改定された教育大綱を踏まえ、教育振興基本計画を改定します。改定に当たり、議員の意見も参考とさせていただきます。
 また、学校においては今年度から、いずれの幼稚園、小・中学校も学校運営協議会、コミュニティ・スクール制度を取り入れています。学校運営に地域住民の思いや願いを反映させるために、それぞれの学校において地域住民の代表の方にも参加していただく学校運営協議会を設置しております。地域の自然や文化を取り入れ、特色ある教育活動が推進されるよう、教育委員会としても支援していきたいと考えていますので、議員のご理解よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 大川君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 これからは当市の特徴を生かした創造性に富んだ魅力のあるまちづくり、そして人づくりに取り組んでいただきたいものであります。
 以上3点の質問に対しまして、最後まで当局のご丁寧なご回答に厚くお礼を申し上げまして、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で大川恒彦君の個人質問を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
 明16日は定刻から再開し、個人質問の7番目、山本英夫君から続行することにいたします。
 本日はこれをもって散会します。
 ご苦労さんでした。
               午後7時17分 散会
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