近江八幡市議会
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玉木 弘子 議員
令和3年第2回(6月)近江八幡市議会定例会 6月16日(水) 一般質問
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内容
会議録
令和3年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月16日(水) 一般質問
玉木 弘子 議員
(1)安土小学校建設について
(2)新型コロナウイルス感染症対策に関連して
①高齢者コロナワクチンの予約について
②コロナワクチン接種における障がい者の合理的配慮について
③生理の貧困について
④国民健康保険のコロナ対策について
◆9番(玉木弘子君) 皆さんこんにちは。日本共産党玉木弘子です。
発言通告に基づきまして、分割で質問をさせていただきます。
午前中の西津議員の項目にもありました安土小学校建設について、まずお伺いしたいと思います。
安土小学校は、冨士谷前市長時代から一体型整備の話が出て、協議がされてきました。安土学区まちづくり協議会からは、安土コミュニティセンター等一体整備について、住民の意見が十分に反映されていない意見が要望書として上げられてきた経緯があります。以下、4点質問させていただきます。1から3につきましては、教育委員会にお伺いしたいと思います。
1、平成27年12月19日の安土コミセン一体型計画に向けてのまちづくり協議会が開催され、自治会長、区長、まちづくり協議会の役員と冨士谷前市長との懇談会で、拠点整備事業についての意見交換が行われております。
私は、井上佐由利さんが情報公開で取り寄せた資料で確認をしています。この会議録では、冨士谷前市長は4点の課題整理が必要として、この課題を整理できたら実施できると記載があります。
この4点とは、具体的にどのような内容なのか、答弁をお願いします。また、課題について、地元が解決するよう投げかけていますが、このことについて教育委員会はどのように認識されていますか、お伺いします。
2点目、教育委員会が安土小学校の移転候補地を、なぜこの場所に提案されたのか、お伺いします。
3、安土小学校整備地選定委員会では、小学校の移転先への移転と聞いています。移転地の敷地面積2万8,600平方メートルは、小学校敷地面積で間違いはありませんか。お伺いいたします。
4、すてきな安土小学校をつくる会が現地での建て替えを求める署名2,014筆を提出されたことに対して、市長はどのように受け止めておられるでしょうか。お伺いいたします。
以上、初問とします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 玉木議員お尋ねの安土小学校建設のうち、すてきな安土小学校をつくる会が、現地での建て替えを求める署名を提出されたことについてお答えをいたします。
教育委員会によって決定された移転候補地に対し、すてきな安土小学校を現地に建設する要望をすてきな安土小学校をつくる会よりいただいており、地域の一つのご意見として重く受け止めさせていただいております。
このような中で、安土小学校の建設を進めていくに当たり、現在小学校を利用されている、また、これから利用されるお子様をお持ちの保護者の皆様にもしっかりご説明させていただき、移転建て替え、現地建て替えの両案につきご意見を伺いながら、地域の皆様に愛される安土小学校の建設に向け、しっかりと調整を進めてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 玉木議員の安土小学校の建設についてのご質問にお答えいたします。
まず、平成27年12月19日に開催された懇談会における課題の具体的な内容でございます。
1つ、一体型整備をする場所をどこにするのか、2つ、移転した場合の安土小学校跡地の利用方法は、3つ、安土学区選出の議員の意見が分かれているので、議員としての意見を統一してほしい、4つ、建設委員会や安土小学校同窓会から反対意見が出ているので、安土学区として意見を統一してほしい、以上の4点を当時の協議録から確認をしております。
当時の状況を議事録や協議録から確認した上で、教育委員会事務局としての認識を申し上げますと、当時におきましても比較検討資料を準備した上で、十分な説明が必要であったのではないかと考えておるところでございます。
このようなことから、今般教育委員会事務局といたしましては、老朽化が進行し、狭隘である安土小学校の施設整備が喫緊の課題であることから、先行して小学校の建設を進めるため令和元年度にコンサルタント業者に委託し、比較検討資料を作成し、令和2年度には学校関係者や地域の皆様の声を反映して選定できるよう安土小学校整備地選定委員会を立ち上げ、現地と移転候補地の比較検討資料を十分に説明してきたところでございます。
選定委員会では、委員の皆様に熱心な議論を重ねていただき、昨年12月の第4回選定委員会において、委員8名の投票により整備地が選定され、昨年末に教育委員会としての整備地を決定させていただいたところでございます。
次に、教育委員会として、安土小学校を移転する場合の候補地を県道安土西生来線沿いの東側に選定した理由としましては、まず、現在の安土小学校敷地近くで、小学校整備に必要なまとまった敷地が確保できる場所を4か所選定し、それぞれの場所について、児童の通学道路、交通事情、周辺環境等、様々な観点からメリット、デメリットを抽出し、総合的に判断した結果、当該地を提案させていただいたものでございます。
最後に、安土小学校移転候補地の敷地面積2万8,600平米は、選定委員会でお示しした比較検討資料に記載されているとおり、校舎、屋内運動場、グラウンド、駐車場等と、小学校に必要な面積であると考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
質問ありませんか。
玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ご回答ありがとうございます。
再問させていただきます。
平成27年12月19日の懇談会の4つの課題については、教育委員会として認識されているということが、先ほどのご答弁で分かりました。当時、移転一体整備は民意が二分していたために、冨士谷前市長が課題について、地元が解決するように投げかけておられます。
教育委員会は、このことを知っていながら、この間、地元の意見が十分議論を尽くすというか、議論を深める、そのような対応について努力をしてこられなかったんでしょうか。その点についてお伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
これまで整備してきました桐原小学校、岡山小学校のように、小学校整備につきましては、市が主導するのではなく、地元の方々の意見を重視してきました。安土小学校につきましても、同様に地元での取りまとめを行っていただくようお願いしてきたところでございます。
ただ、今日までなかなか解決には至らなかったということでございます。また、地元の議員の皆様にもご尽力をいただいているところではございますけども、残念ながら、意見の統一がされていなかったというところでございます。
教育委員会としましては、一刻も早く子どもたちの教育環境をよくするために、まずは小学校を先行して整備したいという思い、その思いだけで、昨年整備地選定委員会を設置して検討を開始させていただいたところでございますので、何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
先ほども回答の中で、当時において比較検討資料を準備した上で、十分な説明が必要であったのではないかということでした。
このことは今の答弁の中で、地元の意見を重視して取りまとめをお願いしてきたというふうにおっしゃっていただいていますけれども、どちらに取りまとめをお願いされたのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 当時の記録等を見てみますと、地元の議員さんを中心に、様々な方々にお願いをしてきたというところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 具体的にお聞きするんですけれども、平成28年4月7日に、まち協と冨士谷前市長との懇談が行われています。前市長は、地域がまとまらないと事業を進めるのも遅くなる。同窓会とは会議を持つなどされているかと、このように尋ねられています。
同窓会長との連絡を取って、先ほど評議員とかお聞きしましたけれども、同窓会長と連絡を取って、お話合いはされたのでしょうか。お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
同窓会長様からは、3点ご要望をいただいております。現地の売却はしないこと。学校周辺の用地を確保されたい。それから、移転には反対というご要望をいただいているところでございます。いろんなご意見、要望があることは承知をしております。
なお、同窓会様とは、教育委員会としましては直接お話をさせていただいておりません。教育委員会としましては、特定の団体だけに意見を聞くのではなくて、独自に判断させていただいて、比較検討資料を作成させていただいたというところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 同窓会を、特定の団体というふうにお話をされました。しかし、安土小学校の同窓会は、平成27年に、先ほどおっしゃった要望を出しておられますし、それからこの同窓会はやっぱり学校関係者として、この十数年間で小学校に対して約200万円の支出をされておりますし、安土っ子フェスティバルや小学校修繕費用とかに協力をされているというふうにも聞いています。事業等でお金が必要な問題のときには、学校から同窓会長に相談されている。このようなことも聞いております。
学校関連の同窓会に、やはりきちっと意見を聞くべきだったかと思うんですけど、もう一度お願いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
同窓会長様には、ただいまご紹介いただきましたように、平素いろいろと学校に対しお世話になっているところでございますが、先ほど申しましたように、地元ではいろんなご意見がございますので、同窓会様からだけの意見を聴取したものではないと、行っていないというところでございますので、ご理解よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 意見が二分した問題だからこそ、賛成派の意見も反対派の意見も、やはりきちんと聴取をする。それが教育委員会に求められたものではないかなと、私は思います。
ちょっと外野から、同窓会は何か実体がないとかという話が聞こえましたけれども、先ほど述べましたように、きちっと学校の行事にも参加されておりますし。
安土っ子フェスティバル、先ほど言いましたように、その参加とか、例えば、この間、学校の中庭の池の修繕が必要になったときに、少し出していただけませんかというような相談もあったというふうに聞いております。
それと、まちづくり協議会を公正な機関として意見を聞かれたということですけれども、まちづくり協議会が先日5月22日に、さきの議員もおっしゃっていましたけれども、小学校等コミュニティエリア整備特別委員会というのを開催されました。そのときに、委員の構成のところに学区選出議員と記載がありましたけれども、どういうわけか、同じ安土学区の玉木には声がかかりませんでした。これは、ちょっと公正かなというふうに感じています。
次に、昨年整備地選定委員会が開かれました。先ほどから言われていますように、現地と移転地の2案が示されました。前教育長は、公私ともに移転建て替えありきで進めてこられたことを、私は議会で問題にしてきました。やはり公平性に欠けていたと思います。
昨年12月2日、安土小学校整備地選定委員会の移転地への決定の結果を、12月16日に教育委員会から市長に答申されています。何回か、さきの議員の質問でお聞きをいたしました。一方、現地ですてきな安土小学校をつくる会は2,014筆の署名を小西市長に、12月11日に届けています。
先ほど署名の検証の意見が出ておりましたけれども、これは現地ですてきな安土小学校を建てようと、このことに賛同された市民の方々が一軒一軒訪問したり、知り合いを訪ねたりしながら、本当に一生懸命集めてきた署名で、先ほど議員がおっしゃったように、一人がずっと書くとか、そんなことはありません。本当にみんなが汗を流して集めた署名です。
さきの質疑で明らかになったとおり、教育委員会は、前市長が課題とされた、この課題の対応をしてこられなかったということが明らかになりました。しかも、今回、現地と移転先の比較検討資料という状況を考えたときに、やはり移転賛成、現地建て替え、この2つの二分する意見があるということを認識しながら、しっかりと両方の意見を聞いて資料を作成する。こういう責任があったのではないでしょうか。そこが抜けたことで、このような署名が集まったというふうに思います。
この署名について、教育委員会が市長に答申を出された12月16日の前に署名が提出されておりますけれども、この署名についての教育委員会の見解をお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
当然、住民の方々の中には、いろんなご意見があろうかと承知をしております。
署名につきましては、さきの議員でも議論がありましたけども、法的強制力はございませんが、地元の方の意見として教育委員会としては捉えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 地元にこういう多くの意見があるということを認識はしていただいていましたけれども、教育委員会で討議をされたときに、このことはきちんとお伝えいただいたんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
整備地選定委員会から報告を受けまして、その後、教育委員会で臨時会を開かせていただきました。その場におきましても、署名のことを含めまして、整備地選定委員会での経緯を全てお知らせさせていただいているところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
次に、小学校のみの移転と、もう何回も答えていただいております。一貫して、小学校のみの移転というふうに説明をしていただいております。
昨年の議会で、小学校が移転整備となる場合は、小学校だけでなくコミュニティセンターとの一体整備も考えられることから、比較検討資料の作成に当たっては、コミュニティセンターとの一体整備を考慮したものになっていますと説明がありました。
住民の間では、小学校の移転は旧安土公民館移転の口実にされていることが分かり、選定委員会の説明とは違うと、怒りにも近い声が上がっています。教育委員会では、整備地選定委員会で小学校だけと検討を進めながら、まち協の要望で、小学校移転建て替えを入り口にコミセン一体整備を進めてきたことになります。
教育委員会は、ダブルスタンダードで説明したことにはなりませんか。見解をお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
これまでからも何度もお答えしているかと思いますけども、教育委員会としましては、一体化ではなくて、あくまでも小学校の整備地を選定いただくということで進めてまいりましたので、その点は何とぞよろしくご理解のほどお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) この議会の場で、改めて小学校のみの検討であったということで理解をいたしました。
その前に、教育委員会としましては、地元から一体整備を推進していると、この情報については、多分いろんな懇談会とかで同席もされているし、ご存じだったかと思うんですけど、改めてこの場で、地元でその一体型を推進する、このような要望があることはご存じでしたでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
教育委員会としましても、一体型、現地建て替え、両方の意見があるということは承知をしておりました。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ということは、先ほどの議員の発言の中にもありましたように、一体型では進まない。まず、小学校入り口に、その後、コミセンの建築をというふうに考えておられたということで、よろしいでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
先ほど申し上げましたように、教育委員会としましては、あくまでも小学校を先行して、老朽化しまして、早く子どもたちのために何とかしたいという思いだけで動いてまいりましたんで、小学校のみの面積でということで進めさせていただいておりました。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) では、この2万8,600の中には、コミセン敷地は含まれていないと。今後、ここにコミセンが建つことはないというふうに理解をいたしました。
次に、この敷地面積というのは、岡山小学校を参考にされてきたというふうにお伺いしていますけれども、岡山小学校の敷地面積、校舎面積、駐車場面積についてお伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
岡山小学校でよかったですね。
◆9番(玉木弘子君) はい。そうです。
◎教育部長(西川仁司君) 岡山小学校ですけども、小学校の敷地としましては約2万1,700平米、それから駐車場につきましては、これはコミセンとの共用になりますけれども、約5,200平米ございますので、合わせますと約2万7,000平米ということになります。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
2万7,000平米に比べて2万8,600平米、安土小学校をされた理由についてお伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
これも何度か答弁させていただいていたと思うんですけども、現在の狭隘な敷地、グラウンド等考えまして、駐車場もある程度取っていきたいということで、同規模施設である岡山小学校を参考にさせていただいて、2万8,600平米を出したところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
コミセンを移転した場合、現在の延べ床面積と建て替えた場合の延べ床面積を、参考のためにお伺いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
現在ご利用いただいております安土コミュニティセンターの延べ床面積は、本体と機械室を合わせて約2,030平方メートルでございます。また、併せて今ご質問いただきました建て替えの場合の整備につきましては、今後の検討ということで、その規模などは今後の検討ということになります。
なお、検討の際の考え方といたしましては、これまで整備してまいりました他学区のコミュニティセンターの規模というのを参考しながら、検討していくというふうに考えてございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
参考とされている岡山学区の場合は1,360平米と聞いておりますので、現安土コミセンより、かなり小さくなるというふうに理解をいたしました。
次に、選定委員会の中で移転地に決められたときの附帯意見について、市として今後検討するという話は先ほどお伺いしましたけれども、教育委員会として、特に通学路を含めた安全対策、浸水想定区域への対応に万全を期してほしいと、このような不安や意見に対してどのように解決をされるか、解決策についてお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
まず、通学路でございますけども、これも整備地選定委員会で話が出ておったわけでございますけども、そのとき事務局からは、現状の道路では、高架の下をくぐるのが一番安全ではないかというふうに提案をさせていただいたわけでございますけども、なお、通学路につきましては、これも教育委員会事務局がここを通りなさいと指定するものではございません。地元の交通事情を一番よくご存じの保護者の皆様、それから場合によっては警察等の関係機関と調整をさせていただいて、校長が決めていただくということになります。
いずれにしましても、子どもたちの安全な通学路ということで、教育委員会としましては、もしここに決まれば、十分な対策を取っていきたいというふうに考えております。
それから、浸水想定区域の対応につきましても、これもさきの答弁でさせていただいているとおり、2メートルの浸水想定深が考えられるということでございますので、2メートルの盛土、地盤改良等していって、対策を講じてまいりたいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 物事を決めるときに課題があれば、やはり解決してから進めるのが普通かなというふうに私は思います。
昨年、教育委員会が提出されたそれぞれの候補地の評価及び対策資料を見ますと、通学路の交通安全について、現地は、歩道が整備され交通量が少ない。移転地は、交通量が多い県道を横断するというふうにあります。
安全な通学路の現地から、交通量の多いところに移転するということの場合、先ほど後で検討するとおっしゃったんですけど、何らか具体案を示すのが当然ではないでしょうか。お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
資料では、現地は、歩道が整備され交通量が少ないと。それから移転地は、交通量が多い県道を横断するということでございますが、資料では、現地においても、送迎時の交通渋滞による児童と車両の錯綜により安全に対する課題があると記載されております。
この資料は、あくまでも現状の評価をしたものでございます。今後、もし移転地に建設が正式に決まりましたら、課題に対して、教育委員会として十分対応してまいりたいと思いますので、何とぞよろしくご理解のほどお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) あくまで資料というふうにおっしゃっていただきましたけれども、選定委員さんは、このことで不安が残るから附帯意見をつけられたというふうに思います。
また、現地は浸水想定区域外で、移転地は浸水想定区域です。洪水の場合は、移転先は避難所にならないと、先ほどの資料にも書いています。
安心なところから、浸水想定区域に何で変えるんかと。そのことで、本当に避難所にもならないようなところに、今の安全な現地から、そちらに移ることが子どもの環境としてふさわしいのか、教育長の見解をお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 玉木議員の再問にお答えします。
浸水想定区域への移転が、子どもたちの教育環境としてふさわしいのかに対する私の見解を申し上げます。
安土小学校の整備地の問題については、この4月の教育長就任以前から、いろいろなところから聞き及んでおり、就任しまして、直ちに整備地選定委員会で示された資料や選定委員会の議事録等を確認してきたところです。
現在、法律に基づいた市長の調整権を基に、市長部局において取組を進められておりますが、教育委員会としましては、選定委員会の結果を基に教育委員会での議決を経て、結論としては移転地に決定しているものと認識しております。
まず、移転地が現在浸水想定区域であっても、先ほどから部長がお答えしているとおり、地盤改良や盛土等によって対応できるものと考えております。
次に、学校建設というものは非常に大きな事業であり、整備地の環境が重要であることは十分に理解しております。また、それと同時に、今回のように建設には5年から6年必要なことから、この工事期間中の教育環境も非常に重要であると考えております。
現地建て替えの場合、騒音や粉じん、工事車両の出入り、グラウンドが一段と狭くなるなど、今小学校に通っている子どもたちの教育環境が非常に懸念されます。ですので、このことも、現地ではなく移転地に決定された理由の一つであると私は考えております。
これから小学校に入学してくる子どもたち、今学校に通っている子どもたち、両方の子どもたちのことを第一に考えなければならないと思っています。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
子どもたちのことを第一に考えるというのは、私も考えております。やはり将来にわたって安全ということが担保される、そういうことが大事かなという思いで、今この場に立たせていただいております。
先ほどの、午前中の市長の答弁の中で、もう一度調整するというお話をされておりました。地域があっての学校であり、地域の理解を進めていきたいし、そのことが民主主義の基本で、その中で何がよいのかしっかり決めていくというふうにおっしゃっていただいたこと、心強く受け止めました。
安土小学校は、学区民全体の財産と言えます。先ほど来、今後の説明会を、現在小学校に通っている保護者の方や就学前の保護者の方に、説明会などを行うというふうにお聞きしたように思いますけれども、先ほども述べましたように、やはり小学校というのは地域全体のものということで、もし説明をしていただけるのでしたら、やっぱり学区住民全体に対して行っていただきたいと思いますけれども、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
安土学区の皆様へのご説明につきましては、先ほど小学校を利用される、あるいは今後利用される保護者の皆様へのご説明と申し上げましたが、それに加えて、それとは別に学区民全体への説明会の開催というのも、予定をしてございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
ぜひ学区民全体に対しての説明もお願いしたいと思います。やはり地域住民の合意が第一ということをずっと言っていただいていますので、そこを大切にして、納得の上で決めていただきたいなというふうに思います。
続きまして、署名については学区住民の意見として、地域の声として受け止めていただいていることが分かりました。ありがとうございます。
今も署名が広がっておりまして、さらに集まっています。で、この署名の広がりの中で、現地建て替えに協力するということで、そういう地権者も出てこられまして、以前とは状況が変わってきています。地元の方の情報では、協力していただける地権者の方がかなりおられるというふうに聞いておりますし、準備室で敷地拡大に向けて検討するというふうに言っていただいたので、本来、教育委員会で比較検討資料を出していただく際に、このことを本当にしていただきたかったなというふうには思っているんですけれども、今からしていただけるということで、ぜひお願いしたいというふうに思います。
これまで私がずっと言わせてもらってきたのは、やはり移転ありきで進めてこられた、こういうことに問題があったと言っても過言ではないかなというふうに思っています。
そもそも、この小学校の問題で町内に分断が持ち込まれたのは、この120年の歴史ある小学校を、現地でどうするかの議論をせずに、移転ありきで進めてきたことが大きな原因だと思っています。一体型整備ありきの、そして移転ありきの考え方は、前冨士谷市長の案件と同じです。
今の安土小学校の場所は、資料で示していただいたとおり、移転候補地と比べ4メートル高く、また、1,000年に一度の大雨が降っても浸水被害は起こらないという、自然堤防の地形であります。また、地震に対しても、移転地に比べて影響が少ない安全な土地と言えます。子どもたちの教育環境を考えたとき、先ほども教育長からご意見を伺いましたけれども、何よりも大事なことが安心・安全です。この観点から、現地建て替えで再考していただくよう強く求めて、質問を終わります。
続きまして、2項目めの新型コロナウイルス感染症に関連して質問させていただきます。
65歳以上のワクチン接種の予約の混乱は、国が責任を持ってやるべき事業を自治体に丸投げしたことが大きな要因です。予約開始直後の混乱に対するお知らせの発送や整った接種計画の大幅な修正を必要とする。このような菅首相の7月末までの接種完了要請による急な前倒しなど、市民の不安と不満を募らせた原因は、このコロナ対策の見通しがなく、朝令暮改を繰り返す国にあったというふうに思います。
7月末までに65歳以上の接種を終えるために相当のご苦労があったとお察しします。先ほど来お聞きいたしました。コロナ対策室の皆さんが連日遅くまで時間外労働しながら、5月には平均105時間とお聞きしましたけれども、仕事に取り組んでいただいていること、また、集団接種会場の応援の職員の皆さんは、事務所の通常業務を進めつつ接種会場の運営等に協力していただいている、このことに感謝を申し上げます。
以下、4点について質問いたします。
1、65歳以上高齢者コロナワクチン接種の予約券の発送について、対象者2万3,700人に一斉に発送するという方法を選択された根拠及び理由についてお伺いします。先ほど来、何人もの議員がお話しされていますけど、多くの市民の方からの苦情や問合せがあったと聞いておりますが、この点について市民へのメッセージがありましたら、お聞かせください。
2点目、コロナワクチン接種における障害者に対する合理的配慮について、市の見解及び具体的な対応についてお聞かせください。
3点目、コロナ禍で明らかになった生理の貧困について、政府の男女共同参画会議において重点方針に盛り込まれました。経済的な理由で生理用品が購入できないという生理の貧困の顕在化は、女性や子どもの健康と尊厳に関わる重要課題と位置づけています。自治体が行う生理用品の提供を地域女性活躍交付金により支援し、生理用品の提供をきっかけとし、生理の貧困に寄り添った相談支援を行うとしています。生理の貧困に対する市の認識と対応策についてお伺いします。
4点目、国民健康保険に関連してお伺いします。国民健康保険における被保険者の傷病手当は、事業主は対象外になっております。市町の裁量で事業主を対象にする取組がされていますが、当市においても対象に含めるようにできないか、お伺いいたします。
また、新型コロナウイルス感染症対策の国保料減免制度について、前年度所得の30%減収が対象になっておりますが、昨年度の減収の上に、さらに30%の減収、これでは生活がとてもしていけません。コロナ前の令和元年度の所得と比較して、その減収にしてほしいと事業者からの要望があります。市の見解をお伺いいたします。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 玉木議員の新型コロナウイルス感染症に関連してのご質問にお答えをいたします。
まずもって、予約時において何度かけても電話がつながらない、すぐに予約枠が埋まってしまって予約が取れないなど、市民の皆様に大変ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。
それでは、1点目の65歳以上の高齢者への接種券の発送について、年齢等で分割せずに約2万3,700人分を一斉に送付した根拠と理由についてお答えをいたします。
ワクチン接種の制度設計を所管する国は、接種の実施に関する手引を作成し、更新し、具体的な取扱いについて、都度自治体に対して示しているところでございます。専門家による分科会で、重症化リスク等に基づき接種順位の上位の者の具体的な範囲を決定し、国は接種順位と接種の時期を公表し、順次接種していくこととされておられました。
国は、高齢者への優先接種については、当初、3月下旬に全国一斉で接種を開始すると示されていましたが、ワクチンの供給量と時期が見通せないため、早くて4月1日、さらには全国一斉の開始はなくなり、自治体規模にかかわらず、一律1箱配付のワクチンを使って4月中に自治体が試行的に開始するなど、国の方針が二転三転と大きく変更されてまいりました。
接種するためにはワクチン確保が必要であり、国のV-SYSというワクチン接種円滑化システムで必要なワクチン量を発注することになっております。できるだけ早期に接種を開始するために、国のワクチン確保量を見据えつつ、1週間ごとの必要量をできるだけ短期間の間に発注単位であるワクチン1箱分、約1,000人分の予約を早く確定することで、国から早期にワクチン配分が得られるように、この間努めてまいりました。
そして、予約のためには接種券が必要であり、一旦接種開始が延期されたことから、接種券発送も同様に延期することとしておりましたが、県内の他の18市町の動向等も踏まえ、市長協議を経て、県内5番目の3月31日に接種券を郵送する決定を行ったところでございます。
接種券自体は、おうみ自治体クラウドに参画している本市を含めて8市で共同調達していることから、比較的速やかに準備できたことから、この時期に発送することができました。
なお、その過程で、当初国からは、状況によっては75歳以上と65歳以上の2段階での発送への対応を求める場合も想定し、準備を検討していくようにとの連絡がございました。しかし、最終的には、明確に年齢別に分けて発送するようにという指示はなく、県内でも人口規模の大きい大津市と個別接種中心の湖南市、一番最後の5月10日に発送された高島市の3市以外の本市を含めて16市町は、いずれも65歳以上の高齢者に対して一斉送付された状況となっております。
一斉送付した理由といたしまして、国は、65歳以上の中には様々な状態像の方がおられるにもかかわらず、その中では具体的な対象像は示されておりません。一般的には、年齢が65歳よりは75歳、75歳よりは85歳と高まるほど重症化リスクが高いとされておられます。一方で、65歳であっても心臓や腎臓、呼吸器等に基礎疾患を有しておられる方は、重症化のリスクが高いともされておられます。このことから、85歳で基礎疾患がなく健康な方と65歳でも基礎疾患を有しておられる方では、一律に年齢でどちらが優先とは言えず、国も65歳以上では、基礎疾患については明確に示しておられません。また、基礎疾患を有する方については、これまで国も市も把握するすべを持っていないため、対象者を絞るにしても、先に申請してもらってリストアップして、送付する時間的余裕もなかったのが実情でございます。
以上のことから、様々なご意見があるものと承知しておりますけれども、一律に85歳以上から優先した場合に、65歳で基礎疾患を有しておられる方が一律に後回しになることの問題もあることから、予約機会としての公平性の観点から、一斉に送付することとしたところでございます。
また、予約については県内4番目の早さで、ワクチン確保見込み量とご協力いただく医療従事者の出役体制から設定しました当時最多の予約数で、4月12日から予約受付を開始したところでございます。
しかし、想定以上に早期接種を求められる高齢者が多く、一斉にコールセンターへ代行登録を求められる電話が殺到したことから、つながらない状態が続き、また、家族等の支援が得られた方はウェブで予約を入れていかれましたので、予約枠が早々に埋まり、予約が取れない事態となり、市民の方々から多くの苦情やお問合せをいただいたところです。
また、その後もウェブシステムの改修指示は速やかに行ったところではございますが、結果として、8市共同運用システムの課題として、迅速な改善対応が困難な状況となっており、電話とウェブそれぞれの専用予約枠が設定することができないため、特に電話では予約できない状況が続き、大変ご迷惑をおかけしましたことを、重ねておわび申し上げます。
次に、2点目の接種における障害者に対する合理的配慮について、市の見解と具体的な対応についてお答えをいたします。
国が示されています接種の実施に関する手引において、障害特性への配慮が必要であるほか、公的な福祉サービスによる支援が必要な場合もあることから、関係団体等の協力も得ながら、周知や支援を行うこととされております。
本市においては、具体的には高齢者への優先接種の開始に先立ちまして、4月に視覚障害者福祉協会や聴覚障害者福祉協会の会合に出向かせていただきまして、接種事業の概要をはじめ、予約や接種会場への移動や会場内での支援、ガイドヘルパーや移動支援、手話通訳の派遣について、サービス料についてお伝えをしてきたところでございます。
また、会場では、必要な合理的配慮の申出により過重な負担がない場合には、できる範囲において、車椅子の介助でありますとか筆談等について、職員対応するようにしてきたところでございます。
さらに、ケアマネジャーの皆さんに対しても協力依頼の説明会を開催いたしました。予約サポートや介護保険サービス等の利用についてケアプランに位置づけていただき、円滑で安全な接種に努めていただきたいと、お願いをさせていただいたところでもございます。
今後、基礎疾患を有する方への接種と移行してまいりますが、その範囲に知的障害の方が含まれております。障害特性として、初めての環境や大勢の人がおられる環境が苦手という人がおられたり、集団接種会場での配慮を行っても接種が難しい場合もあるものと想定しております。
具体的には、生活介護就労継続支援B型共同生活援助に、今309人の方が利用されておられるというふうに聞いております。このため、日中事業所等連絡協議会の会合に出向かせていただきましてご相談をさせていただき、作業所への巡回接種も含めて、可能な限りの配慮に向けて検討してまいりたいと考えているところでございますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 玉木議員の新型コロナウイルス感染症対策に関連してのご質問のうち、生理の貧困についてのご質問にお答えいたします。
地域女性活躍推進交付金は、都道府県及び市町村が地域の実情に応じて行う女性の活躍推進に資する取組を支援することにより、地域における関係団体の連携を促進し、地域における女性の活躍を迅速かつ重点的に推進することを目的とするものでございます。
内閣府の担当部局から発出されている交付申請に当たっての留意事項によりますと、いわゆる生理の貧困対策として、相談や居場所を利用する女性に提供する当面必要な生理用品の購入経費も対象となるとのことです。
しかし、申請を検討している地方公共団体等からの主な質問に対する担当部局からの回答集によりますと、学校の保健室やトイレ、社会福祉協議会の生理困窮者支援の窓口、ハローワークなどで生理用品を提供することは可能かとの質問に対する回答として、困難や不安を抱える女性や女の子の相談支援の充実の一環として行われるなら可能であるが、生理用品の提供だけでは、事業の目的にそぐうとは言えないとされており、例えば、生理用品とともに相談窓口に関する情報等を記載したカードを配布する場合などは可能とされております。
また、生理用品の提供は、事業費のうちどの程度まで可能かとの質問に対する回答として、この事業の目的は、相談支援の充実を目的としており、生理用品の提供はその目的を達成するための一環として可能としており、生理用品の提供が大半を占めることは、事業目的にそぐわないとされております。
以上のことから、生理用品の配布を目的とする事業には、当交付金を利用することはできないものと考えております。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 玉木議員の新型コロナウイルス感染症対策に関連してのご質問のうち、まず、国民健康保険傷病手当金についてのご質問にお答えします。
傷病手当金の支給は、新型コロナウイルス感染症に感染または発熱等の症状があり感染が疑われる場合に、療養のため働くことができなくなった給与受給者に傷病手当金を支給することにより勤務の休暇を取りやすくし、感染拡大をできる限り防止することを目的としており、本市でも、近江八幡市国民健康保険条例の一部改正を行い、国の示す基準により傷病手当金の支給を行っています。
お尋ねいただきました現在対象外である事業主を、対象に含むことができるのかというご質問ですが、支給要件としましては、近江八幡市国民健康保険に加入し勤務先から給与等の支払いを受けていること、新型コロナウイルス感染症に感染または発熱等の症状があり感染が疑われ、その療養のために労務に服することができず、給与等の全部または一部の支払いを受けることができないことなど条例で定めており、事業主を対象としての実施は考えておりませんので、ご理解いただきますようお願いいたします。
次に、新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少したことによる国民健康保険料の減免についてのご質問にお答えします。
新型コロナウイルス感染症の影響で収入が減少したことによる国民健康保険料の減免につきましては、令和2年4月7日閣議決定された新型コロナウイルス感染症緊急経済対策におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響により、一定程度前年に比して収入が減少した方に対して国民健康保険料の免除等を行うこととされ、令和2年度において本市国民健康保険条例の一部改正を行った上で、国により示された算定基準により保険料の減免も行ってまいりました。
令和3年3月12日付で、今年度におきましても引き続き保険料の減免実施についての事務連絡が厚生労働省及び総務省より発出され、この事務連絡に示された減免基準により、今年度においても保険料の減免を行うものです。
なお、この保険料の減免に係る本市の財政負担につきましては、国による特別調整交付金により一部補填されることとなっており、この財政支援を受けるためには、国による減免基準により保険料の減免を行う必要があります。
玉木議員ご質問の令和元年度との所得で比較して保険料を減免することは、市の独自施策となり国からの財源補填がないため、市といたしましては国の減免基準どおり、前年度の所得との比較により減免することとしています。
令和2年度の減免実績につきましては、減免世帯数404世帯、減免総額5,155万3,800円となっています。これは国の示す減免の判定基準内で、前年の同月と比較して収入に著しく減少のあった月から判断して、それ以降の収入については減額が見込まれるなど一定の合理性を担保しつつ、コロナ禍の影響を受け収入が減少した市民の経済的負担を軽減することを目的として実施しており、引き続き今年度においても同様に行っていきたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
質問ありますか。
玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ご回答ありがとうございました。
まず、障害者の合理的配慮について先ほど聞かせていただきました。5月26日付の市の情報で、コロナワクチン接種対策室の情報に、基礎疾患を有する人については障害者手帳所持者も一定含まれることから、障がい福祉課との連携強化を図ります。集団接種会場での難しい接種の場合も想定されるために、先ほどおっしゃっていただいた生活介護や就労支援B型作業所の運営主体とも連携を図り、接種方法について検討する予定ですと書いていただいておりました。先ほど、障害者の団体の方とお話をしていただいたり、作業所に関しては巡回接種も検討しているというふうに伺いました。具体的に、各作業所にはかかりつけ医の方がいらっしゃいますけれども、具体的にどのように考えておられるのか、お示しください。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
日中事業所等連絡会の会議が定期的に開催されておられますので、今度は6月23日の夜なんですが、私も寄せていただいて一緒にご相談させていただくつもりをしております。
いわゆる高齢者の施設同様、生活介護であろうが、B型事業所であろうが、それぞれ県の指定事業所登録のときには協力医さん等の指定が必要になりますので、まずは日頃からその作業所に通っておられる障害のある方に対して、よくご存じの先生方がいらっしゃいますので、その先生方の意向というのが非常に重要やと思っています。その先生方が、いわゆる作業所で、日中活動の場所で接種するほうがいいとおっしゃるのか、いやいや、場合によっては、今一生懸命頑張っておりますが、いわゆる個別接種ということで、診療所の先生方が診療所において個別接種できるように拡充しています。1つは、ワクチンの取扱いが、温度管理も含めて当初よりは緩和されてきましたので、いま少し基礎疾患の方に対する接種のこともありますので、一生懸命お願いしているところですので、そうなれば、当然サービス使うときに、医師の意見書を書いていただいている先生が日頃から個別にいらっしゃいますので、作業所の先生よりも個別のいわゆるかかりつけ医、主治医さんの先生のところがもし個別接種できるんであれば、そちらがいいとおっしゃる方もいらっしゃると思いますので、その辺はケース・バイ・ケースで、作業所さんとその先生方等が、まず事業所単位としてどうお考えになるのか、そしてその後、もちろん任意でございますので、保護者の方を踏まえて障害のある方が実際接種を希望されるかどうか、そういうことを含めた上で、よりよい接種の選択ができるように、障がい福祉課共々調整を図っていきたいというような考え方で今おります。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
私が以前、このお話をされる前だったんか、作業所でかなり不安を持っておられる状況だったので、今のお話を伺って、少し安心しました。
基本は任意接種ですから、個人の申請ということになるんですけれども、保護者の方が高齢であったり障害を持っておられた場合、予約接種のそこへの支援ということが必要になってくると思うんですけれども、その点についてどのようにお考えか、お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
高齢者施設の入所者に対して先行接種という形でさせてもらったのと同様、一応、最終的には接種記録とかの管理をしなきゃいけませんので、接種券は、当然後ほど64歳以下の方についても全員送らせていただきます。その中で、実際に作業所単位でもし打つということで方針が決まりましたら、作業所単位で実際に予約、予約というか取りまとめですね、一度にその日で打たれるのか、日にちを複数回分けてされるのかとかも含めて、その日に誰々さんが打たれるというような名簿作っていただいて、対応していくというような調整が必要やと思っています。
高齢者施設同様、一旦自宅に郵送で接種券送りますけども、それを作業所で打たれる場合やったら取りまとめていただいてという形、そこに対しては、当然巡回接種ですので、市の職員も寄せていただいて、接種済証の部分であったりとか、そういう事務のお手伝いをさせてもらいながら、やっていくというのがやり方でありますので、そういうことで円滑に接種していきたいというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
先ほど、視覚障害者、聴覚障害者への配慮についてお話を聞きました。分かりやすい説明とか、それから移動の支援とかしておられるということでしたけれども、視覚障害者の方へ郵便物の配慮とか、例えば、また、ホームページで視覚障害者や聴覚障害の方向けの何か検討などをされておられるのか、お伺いしたいと思います。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
障害者の特性、今まさにおっしゃっていただきました視覚障害の方でありましたら、目からの情報がなかなか入りにくい。全く入らない方もいらっしゃいますし、ロービジョンということで、なかなか弱視眼鏡使っても入りにくい方もいらっしゃいます。ただ、点字があれば全てオーケーというわけでもなくて、全盲の方は1割程度ですし、なおかつ点字を日常的にご利用なさる方については、さらにその10分の1ぐらいという部分でございますので、大部分の方は音声による部分において情報伝達もできますので、そこについては日頃から、例えば、ガイドヘルパーさんであったり、家族の方であったりという支援もありますので、そういう意味で、当事者の方プラス支援者さんが集まっておられる視覚障害者福祉協会ですと、比較的視覚障害の中でも、いわゆる1級、2級と言われる重度の方ですね、全盲の方とかいらっしゃいますので、そこで本当にやり取りをさせてもらう中で、まずは言葉で早く、加齢とともに障害になる方が多うございますので、65歳以上の高齢者接種の機会でございましたので、まず、そこでしっかりとご説明させていただいたところです。
したがって、本来、点字の資料というのは必要やと思うんですけれども、なかなかそこまでは、正直お作りしてお渡しできる状況にはなかったので、その辺は大変申し訳なかったというふうに思っております。
あと、聾唖者の方、この方については、逆に言うと、いわゆる文書、紙による資料というのは読んでいただくことができますので、そこはそうなんですけども、逆に電話での予約はできません。でも一方では、ウェブでの予約はできます。その辺についても、必要なコミュニケーションについては確保していく必要がございますので、いわゆる手話通訳さんの方とかのご協力いただきながら、そこについてもサポートしていただいているというところでございますので、一定、100%完璧かと言われるとちょっと課題があるかと思いますけど、一応、障害特性に可能な限りの合理的配慮については努めてきたつもりでございますし、引き続きそこはしっかりと努めていきたいというふうに思っているところでございますので、よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
いろいろ考えていただいておりますので、やはりケース、ケースというか、個別性がかなりある問題ですので、先ほどもありましたように、一人も取り残さないということでお願いしたいと思います。
次に、高齢者の入所施設の場合は、65歳以上で優先接種されるときに、職員も一緒にされたというふうにお聞きしております。
近江八幡市におきまして、先ほど作業所等の巡回接種もあり得るということでしたけれども、職員さんとかエッセンシャルワーカーの優先接種についてはどのようにお考えなのか、お伺いしたいと思います。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
高齢者施設の入所者と同時に、高齢者施設の従事者について打つというのは、近江八幡市としては、そういう方針で先行接種をさせていただきましたが、例えば、他の市町の高齢者施設で、必ず同じように従事者さんが、いわゆる近江八幡市の市民さんで他の市町の高齢者施設にお勤めの方が打たれているかどうかは分かりません。それは、それぞれの市町村のやり方がございます。
従事者というのは、先ほど申し上げたように64歳以下の基礎疾患の方、それから高齢者施設の従事者というのは、そこの基本的にはラインになっていますので、同時に打つことができるんであれば、同時にするのは市町村の判断でよろしいということでしたので、うちは先に打ちましたけれども、クラスター対策ということで。ただ、他の市町は分かりませんので、他の市町にお勤めの方については、基本的に早く打っていただく必要が、エッセンシャルワーカーですのでございます。そういうことと認識しております。
エッセンシャルワーカー、いわゆる社会での必須労働者と言われておりますけれども、いろんな職業的にはあるかと思います。
ご承知かと思いますが、滋賀県が国の大規模接種会場とは別に、広域の接種センターということで大津の打出浜の会場とそれから彦根の県立大学の会場とそれぞれ、2か所でモデルナのワクチンを使って、市町の接種とは別でエッセンシャルワーカーを中心に接種していくと。それが、7月1日から接種予約が始まりますし、10日頃から接種されるということで、そちらが、今現在市としては高齢者接種を一生懸命頑張っている途中でございますので、かといって一方では、エッセンシャルワーカーの接種についても重要という認識をしております。
国についても、できるだけスピードアップするという方針を明確に出されましたので、職域と、それから県等の広域と、それから市町と、この3本のルートがありますので、どっちが先や後やということじゃなくて、ワクチンの有効期限もございますので可能な限り打っていただくということで、エッセンシャルワーカーについては、そちらで打っていただくほうがより早く打てると思っておりますので、そちらで接種機会を持っていただくことが、まず基本かなというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
また、その辺もエッセンシャルワーカーの皆さんに、県の情報は新聞報道等でもありましたので、多分ご存じかと思いますけど、情報周知していただいて、やはり早期に打つほうがいいかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、生理の貧困につきまして、先ほど地域女性活躍交付金については適用外というか、活用はされなかったというふうにお伺いしました。
この生理の貧困について、ちょっと私聞き逃しましたので、市としてどのように認識していただいているのか、お伺いしたいと思います。もう一度お願いします。
○議長(平井せい治君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 玉木議員の再問にお答えをいたします。
長引くコロナ禍の影響によりまして、経済的困窮などによりまして、生理用品を買えない生理の貧困が新たな課題として、顕在化してきている状況にあろうかというふうに思います。国会やメディア等でも取り上げておられまして、様々な社会の流れや背景から、支援が広がってきているような状況にあろうかと思います。
本市としましても、支援の在り方を含めまして、女性の健康に関わる問題というところも捉まえまして、支援には取り組んでいきたいなというふうに考えてございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
この生理の貧困はコロナ禍で明らかになって、本当に衝撃がありました。
内閣府が、世界月経衛生デーの5月28日に発表しました初めての調査で、生理用品の配布または検討に取り組んでいる自治体は、5月19日時点で39都道府県、255自治体というふうにありました。生理のタブーを打ち破るこの動きと言えます。コロナで、生理やこのジェンダー、LGBTのことが社会で、公的な場で語られる時代になったと言えます。
先ほど、検討支援に取り組んでいくというふうにおっしゃっていただきました。女性の場合、トイレットペーパーと同様に考えて、トイレに置いてもよいのではないかと思います。誰もが平等に使えるよう、意識変革が必要と考えます。また、高額なことではないので、近江八幡市においても、ぜひ実施に向けて取り組んでいただくようお願いしたいと思います。
他市の取組の中で、防災備品の中の生理用品を一時的に供給しているという事例もありますけれども、当市の防災備蓄の生理用品の活用は可能か、お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 今後、メーカーが推奨する使用期限がございますので、こういったものが迫った生理用品に関しましては、小・中学校あるいは社会福祉協議会への提供と、所管部局からの協力要請と連携してまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
現在の備品について、活用は可能でしょうか。
○議長(平井せい治君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
現時点で、すぐにお出しできるというのはございませんので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ぜひ、できるだけ早い時期に取り組んでいけたらなというふうに思います。
次に、さきの議員で教育長に尋ねられましたけれども、教育長にお伺いします。
学校では、貸出用のナプキンを置いてもらっているというふうにお聞きしましたけれども、やはりこれ貸出しということは返却が必要になりますし、これについてあげるというか、そういうことは可能でしょうか。お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 玉木議員の再問にお答えします。
貸出用ナプキンとは申しましたけれども、実際には、ぜひとも返してほしいということは言っておりませんので、実質のところ、必要に応じて子どもたちに、気兼ねなく渡しているというのが現状でございます。
以上。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
以前に中学の先生にお聞きしたときに、必要なときは貸してあげて、また返してもらっているということを聞いたんで、確認させていただきました。今後、各学校で同じような対応をしていただけるように、よろしくお願いいたします。
次に、国保の傷病手当ですけれども、先ほどお伺いして、国の施策で市独自ではできないということでした。
それで、具体的に昨年の実績と他市の状況について、先ほど市町の裁量で実施しておられるところもあると聞いていますので、その辺把握しておられましたらお伺いします。
○議長(平井せい治君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 玉木議員の再問にお答えをいたします。
傷病手当金の支給の本市の実績でございますけれども、昨年度ですと対象者が2件で、金額的には28万7,268円の傷病手当金を支給している状況でございます。
それとあと、玉木議員がおっしゃっておられます事業主を対象にしたものでございますが、県内の他市町を確認いたしましたところ、2市1町、野洲市と甲賀市と多賀町で実施がされていると。これは、傷病見舞金という形で実施をされているというふうな確認をしております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
事業主といっても一人親方で、仕事を休んだら全く収入がないという方もおられますし、以前市に要望された事業主の方も、本当に仕事が減ってる上に休んだときに、やはり傷病手当を検討してほしいと切実に訴えておられました。
市の予算もあることですけれども、割と限られた予算かと思いますので、ぜひ今後対応を検討していただくようにお願いいたします。お困りの被保険者であるこの事業者の方が、一人でも救済されるよう検討を求めたいと思います。
また、このコロナの傷病手当について、まだ知っておられない方もあるかと思いますけれども、今後その情報の周知徹底をお願いしたいと思います。
以上要望しまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で玉木弘子君の個人質問を終わります。
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