録画中継

令和3年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月16日(水) 一般質問
山本 妙子 議員
(1)コロナ禍における支援について
   ①事業者支援について
   ②市民生活支援について
   ③児童生徒への支援について
(2)SDGSの取り組みについて
(3)生理の貧困について
(4)新型コロナウイルスのワクチン接種について
(5)新市庁舎建設について
(6)安土小学校の整備について
◆3番(山本妙子君) 皆様こんにちは。公明党の山本妙子でございます。
 全国におきましては、新型コロナウイルス感染症による感染拡大や病床逼迫の状況は、いまだ予断を許さない状況であり、現在10都道府県において、緊急事態宣言が6月20日まで発令されております。また、蔓延防止措置も一部解除されたものの、現在5県に適用されております。近江八幡市におきましても、今定例会に、市独自のコロナ対策など様々議案として上がっております。コロナに打ちかち、市民生活の向上となるよう質問させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 分割方式にて、6点にわたり質問させていただきます。
 大項目1、コロナ禍における支援について、ア、事業者支援、イ、市民生活支援、ウ、児童・生徒への支援について質問させていただきます。
 アの事業者支援ですが、未曽有の大災害とも言うべきコロナ禍において、事業者の皆さんはまだまだ苦境に立たされており、いよいよここに至ってどうしようもないという状況にあります。
 昨年の6月定例会において、近江八幡市版の持続化給付金をと提案させていただきました。その後、近江八幡市独自の持続化助成金として、中小企業など15万円、個人事業主7万5,000円の支援が施行されました。市の弾力的な措置に、事業者の皆さん大変に喜んでいただき、2月26日申請が終了いたしました。率直にお尋ねいたします。
 昨今の事業者を取り巻く状況を鑑み、近江八幡市の独自の持続化助成金の第2弾をご検討いただけないでしょうか。どうぞ力強い救済措置をよろしくお願いいたします。
 次にイ、市民生活支援ですが、生活の中において、非接触型の取組は多くなってまいりました。例えば、水道の蛇口、ドアの取っ手や鍵、体温計に至るまで、様々触れずにできるものが多くなってきております。
 大津市では、ポストコロナ後も見据えつつ、市役所本庁舎や市民センター、市民会館等の公共施設において不特定の利用頻度の高いトイレについて、水道蛇口の開閉を自動化する手洗い場などを改修しました。
 また、これは市民の方からの声でありますが、医療センターにおいて、診療の科によっては番号札が渡されます。このコロナ禍でありますので、不特定多数の方が番号札を持つということに抵抗を感じる方も多いようです。固いプラスチックの札なら消毒を、紙の番号札なら、その都度廃棄をしていただくことは可能でしょうか。
 ウ、児童・生徒への支援ですが、子どもたちはコロナ禍の状況にあって、子どもは子どもでたくさんのことを、我慢を強いられ生活しております。様々な行事は縮小となり、遠足や修学旅行など、中止あるいは変更を余儀なくされております。
 そこで、特に小学校6年生、中学校3年生における修学旅行は大きな思い出になることと思います。振り返ってみると、この年は全世界で、コロナで大変だったなと皆が思うことであり、仕方がないといえばそうなのですが、市外や遠方に出ることが極めて感染率が高いのであれば、市内において近江八幡市の魅力再発見ということで、飛び切りの宿泊、飛び切りの近江牛コースの食事、そして観光体験などを取り入れた企画をぜひご検討いただきたいと考えます。修学旅行の内容やコースを変えて企画を練り直すのであれば、十分に気をつけながら行くことに変わりはありません。そういった取組も、ぜひお考えいただいてはどうかと思います。
 以上、ぜひご検討いただきますよう、ご回答よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西産業経済部長。
〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己君) 山本議員のコロナ禍における支援に関するご質問のうち、事業者支援に係るご質問にお答えします。
 昨年度は、これまでに経験したことがない事態に備えるための対応として、柔軟に事業者が運転資金などの資金繰りに寄与できる支援として、助成金の交付を制度化しました。
 議員からお話がありましたとおり、前年同月比売上高が50%以上減少し、国の持続化給付金の支給を受けた市内事業者を対象に、近江八幡市事業者持続化助成金の交付を行いました。令和2年7月1日から令和3年2月26日までの間に1,742の事業所に対しまして、合計1億7,047万5,000円の助成金交付を行いました。
 本年度も新型コロナウイルス感染症の影響は継続しており、予断を許さない状態であると考えておりますが、昨年度に実施したような助成金による支援については、国における施策動向を見極め、事業化を検討してまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員ご質問のコロナ禍における児童・生徒への支援についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、コロナ禍の状況の下、児童・生徒は今までとは異なった学校生活を送っています。そのような中でも、各学校においてはコロナ禍であっても学びの機会が失われないように、感染症対策を講じながら、工夫して学校運営に当たっています。各学年で行っている校外学習も、3密回避や工程の見直しなどを行い、可能な限り実施しています。
 修学旅行については、多くの学校で2学期以降に実施する予定です。修学旅行は、各学校が学習させる狙いに合わせて目的地や学習内容を決めて行います。県外、県内の違いはありますが、現在計画を立てている段階です。
 今後、感染状況により市外での実施が困難になった場合、学校が参考にできるよう、ご提案いただいた内容を伝えさせていただきますので、議員のご理解よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 山本議員のコロナ禍における支援についてのご質問のうち、総合医療センターに関するご質問にお答えいたします。
 議員ご指摘の番号札でございますけれども、センターの各外来ブロック受付におきまして、診察の受付時や診察後の会計をお待ちいただく際に、プラスチック製の番号札をお配りしております。また、総合受付におきましても、入院手続の順番をお待ちいただく場合等に、プラスチック製やラミネート加工した番号札をお配りしております。
 現在、それらを配布している窓口におきまして、日に何度かアルコール消毒をしておりますが、今後につきましては、返却を受けた番号札を次の患者様にそのままお渡しするのではなく、必ず消毒後にお渡しするようにいたしますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありませんか。
 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 種々ご回答ありがとうございます。
 事業者支援につきましては、公明党といたしましても、今後も県や国と連携し訴えてまいりたいと考えます。
 また、児童・生徒への支援ですが、各学校において感染対策をしっかりとし、工夫をしながら、様々な行事や日常の学習など行ってくださっていることは存じ上げております。学校行事については各学校の計画となりますが、どうぞ子どもたちにとってすばらしい金の思い出ができるよう、今後も最大限の対策と工夫を講じながら、よろしくお願いしたいと思います。
 医療センターの番号札の件ですが、すぐに改善いただき、本当に感謝いたします。ささいなことのように思いますが、それを現場で行うとなると、大変な苦労が伴うことは承知しております。しかし、こうした市民目線に立って対応していただくことが、何よりも安心につながることと考えます。ありがとうございます。
 欲を言えば、消毒済みという表示があれば、さらに安心かなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは再問ですが、小学校やコミセン、図書館など、AIの検温機を置いていただいておりますが、同じくたくさんの方が使われる学校や市役所、コミセンなど公共施設の非接触型の水道蛇口については、いかがお考えでしょうか。
○議長(平井せい治君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 山本議員の再問にお答えをいたします。
 本市の新型コロナウイルス感染症対策につきましては、昨年6月に作成いたしました近江八幡市新型コロナウイルス感染症感染予防マニュアルに基づき、必要な対策を行っているところでございます。
 議員ご指摘のとおり、多くの市民が利用されます公共施設等におけます非接触の改修工事等を対応されている市町もございますけれども、本市におきましては、感染予防マニュアルに示されております密閉、密集、密接という3密を回避するとともに、日常生活の中におきましては、マスクの着用、石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒、また、せきエチケットの励行など基本的な感染対策を継続することを基本に、必要な対策に取り組んできたところでございます。
 また、非接触式の体温計につきましては令和2年度、昨年度ですが、各学区のコミュニティセンター、ひまわり館、保健センター、図書館、保育所、幼稚園などの就学前施設、小・中学校などにおきましてそれぞれ設置をし、これまで設置できておりませんでした本庁舎及び安土町の総合支所の玄関口にも、今週設置をさせていただいたところでございます。
 議員が申されました水道蛇口やドアなどにつきましても、非接触型への更新の必要性、また有効性は一定認識をしているところでございますけれども、本庁舎におきましては、新庁舎整備も控える中で、優先度、また費用対効果も見極めた中で今後検討してまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願いをいたします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 今後も情勢を見ながら、ご検討いただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 続きまして、大項目2、SDGsの取組について。
 さて近年、私たちの生活の中でSDGsという言葉を耳にする機会が多くなってまいりました。最近ではSDGsの紹介や趣旨に沿った具体的な取組など、子どもたちにも分かりやすい提案がたくさんされております。また、今定例会において、気候非常事態宣言が議案として上がっており、市民、事業者及び行政が一体となって環境に対する意識を高め、一人一人が積極的かつ継続的に行動することができるよう、近江八幡市として宣言をするものであります。
 話は変わって、平成24年4月1日から近江八幡市全域において指定ごみ袋制がスタートして以来、10年目を迎えました。このSDGsの取組を、近江八幡市においてもさらに身近なものにするために、また、時同じくして近江八幡市において気候非常事態宣言が出されるということもあり、ごみ袋にメッセージを入れてみてはどうでしょうか。
 以前、安土で取り組まれていたひとしぼり運動や、ごみを減らしましょうとか、次の世代のためにというようなメッセージを何パターンか作ってみてはどうでしょうか。小さいことではありますが、こうしたことが積み重なって意識も変わってくると考えます。いかがでしょうか。ご見解をお聞かせ願います。
 遊び心を取り入れながら取り組めるような、前向きなご検討をよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 山本妙子議員のSDGsの取組についてのご質問にお答え申し上げます。
 現在本市では、家庭用可燃ごみ指定袋大サイズと小サイズ並びに家庭用不燃ごみ指定袋の3種類について、合計約420万枚を毎年作成しております。これらは、市民の皆様が手に取り、目に触れるものであることから、啓発媒体としても有効だと考えております。このことから、来年度の納品分となりますけども、従来の印字内容に加えて、啓発メッセージも載せてまいりたいと考えております。ご提案ありがとうございます。
 また、気候非常事態宣言に関しまして、考えるところが幾つか、ここでちょっとお話を申し上げておきますと、1つは、目に見える形で、CO2のいわゆる数量化、例えば、プランター一つつくったら何㏄とか、そういう何か数量化をしていければいいなというのを1つ考えております。あともう一つは、そういう様々な活動に対して、今マイナポイントがマイナンバーカードに付随しておりますので、そこらと連動しながら施策を考えていければいいなというふうに思っております。
 いずれにしろ、いろいろなご提案いただければ、どしどし採用していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 迅速な対応に、近江八幡市の環境に対する心が現れているなと思います。
 それでは、次の質問に移ります。
 大項目3、生理の貧困について質問させていただきます。
 先ほど他の議員からも質問があり、重複するところもあるかと思いますが、経緯等お話しさせていただきたいと思います。
 今、世界各国で女性の月経に関する生理の貧困が問題となっています。生理の貧困とは、生理用品を買うお金がない、また、利用できない、利用しにくい環境にあることを指し、発展途上国のみならず先進国においても問題になっています。
 この生理の貧困解消のために、例えば、イギリスでは、全国の小・中・高校で生理用品が無償で提供されていると報道されています。また、フランス、ニュージーランド、韓国なども、同様の動きがあります。この問題は、日本でも無関係ではなく、先日、任意団体であるみんなの生理が行ったオンラインアンケート調査によると、5人に1人の若者が、金銭的な理由で生理用品を買うのに苦労した。ほかのもので代用しているなどとの結果が出ています。また、貧困で購入できないだけでなく、ネグレクト、養育放棄によって親らから生理用品を買ってもらえない子どもたちがいるとの指摘もあります。
 公明党が3月に国会で質問したのを皮切りに、全国の公明党議員が各県会や市議会において取り組んでまいりました。近江八幡市においても、担当部局への災害備蓄品等の聞き取りを実施し、3月31日、小西市長に緊急要望を提出いたしました。小西市長、そして江南副市長からも、前向きに取り組んでいきたいという旨のお言葉をいただきました。
 今回様々調査する中で、生理用品にも使用期限があるということが分かりました。テープの粘着力や給水性など、年数による劣化が見られるそうで、各メーカーによって、また、保管状況によって違いはありますが、製品規格としたら3年から5年くらいをめどにしているそうです。
 そこで質問をいたします。
 1、この使用期限を見越して、市の防災備蓄計画を立てていただくとともに、使用期限が近づいてきたものは廃棄することなく活用できるよう、配置計画をしっかりとしていただきたいと考えます。市の見解と緊急要望を提出いたしましたその後の本市での取組状況、今後の計画をお聞かせください。
 2、また一方では、使用期限が近づいてきたからということではなく、困っている方、声を上げられない方に、どう支援していくのかということをしっかりと考えていただきたいと思います。
 学校の保健室等で提供することや、市民の方に食料支援をする際に併せて配布すること、また、子ども食堂で配布するなど、学校や社会福祉協議会、その他考えられる様々な場所と機会を捉え、しっかりと連携をし、協力をいただきながら支援の方法をお考えいただきたいと考えます。市の見解をお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 山本議員の生理の貧困についてのご質問にお答えします。
 生理用品を入手することが困難な状態にある生理の貧困は、経済的困窮から生理用品の購入ができない、また、ネグレクトなどにより家庭で購入してもらえない場合など、様々な要因があります。
 議員ご指摘の生理用品につきましては、災害用備蓄品として一定数量の備蓄をしておりましたが、使用期限の関係から備蓄数量や購入費用などの平準化計画を定め、現時点においては一定数量を確保したところでございます。今後、メーカーが推奨する使用期限が迫った生理用品に関しましては、小・中学校や社会福祉協議会への提供など、所管部局からの協力要請など、連携し、活用してまいりたいと考えております。
 希望する女性への生理用品の配布を行う場合、議員ご質問にございますように、関係機関、団体と連携し、様々な場所と機会を捉え支援していくことが必要であり、また、窓口等で言葉に出して言いづらいと感じる方には、マークを指させばよいなどの配慮など、工夫が必要と考えます。
 生理の貧困にある女性への寄り添った相談支援など、状況に応じ必要な支援策につなげていきたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 今回、担当部局への防災備蓄品等の聞き取りをきっかけに、現時点での備蓄を確認し、一定数量の生理用品を確保していただいたことは大変よかったと思います。今後は、目標3,000個でしたか、それを計画的に随時備えていくことや更新していくこと、そしてそれを無駄にすることなく必要な方に配布していくということを、各関係機関と連携を取りながら進めていっていただきたいと考えます。
 また、今回、おむつや哺乳瓶などの備蓄品についても確認、補充していただいたと聞いております。ありがとうございます。生理用品と同様、計画的な備蓄と更新、無駄にしない活用をよろしくお願いいたします。
 それから、支援の方法については、まだまだこれから協議する段階だと思いますが、参考までに、三重県の伊勢市では、市役所や総合支所、図書館、または小・中学校のトイレに生理用品を配置されました。また、東京都においては、都立学校254校の女性用トイレに生理用品を配備しました。
 このように、生理用品を無償で配布する動きは各地で広がってきており、5月19日時点で、先ほど玉木議員もおっしゃっていましたが、255の地方自治体にも上るそうです。また、特に子どもの場合は、保護者のネグレクトが絡む場合がありますので、表面化しにくいだけに、学校のトイレに配備する意義は大変大きいと考えます。今後、生理用品の提供を日常的、普遍的サービスにしていくことが重要であると考えます。
 お渡しするときの方法も、先ほど久郷部長が言われましたが、指を指すだけで分かるような工夫っておっしゃいましたが、こんなふうなカードを窓口に置いといて、それを渡したら出してもらえるというような、そういう工夫も各所で見られます。また、参考にしていただけたらと思います。
 近江八幡市においても、誰一人取り残さない社会を実現するために、一日も早く、このような女性の負担軽減にスピード感を持って取り組んでいただくことを強く要望いたします。
 それでは、次の質問に移ります。
 大項目4、ワクチン接種について。
 かつてない大事業であり、自治体においては全職員を挙げて取り組み、大変な苦労が伴ったことと思います。特に担当部局の皆様におかれましては、その最前線で頭をひねり、試行錯誤し、寝ずの努力をしてきてくださったことと思います。本当にありがとうございます。
 何がよかったのかということは、結果論であり、今になって、ああすればよかった、こうすればよかったと思うことであります。ゆえに、それを後ろ向きに捉えるのではなく、これから始まる64歳以下の接種、ひいては未来にシステム構築の足跡を残すための前向きな議論として、教訓を生かしていくために質問をさせていただきたいと思います。
 近江八幡市は予約の取り方として、当初ワクチンの供給量が安定せず、ワクチンの入った量に応じて予約を取ってきたわけですが、言わば確実な方法で取り組んできたと思います。しかし、7月末までに高齢者の2回接種を完了せよとの国の指示により、途中、方向転換をされたかと思います。これは、国を批判するものではありません。むしろ、国が進めたくても遅くなった要因は、ほかにもあるのではないかと憂慮いたします。国や県、市が、おのおのの取組において歩み寄り、工夫をし、前に進んでいくしかありません。
 それでは、質問させていただきます。
 65歳以上の接種において、課題を抽出し、次に反映させていこうと考えておられると思いますが、どういったところを変えていこうとお考えですか。教えてください。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本妙子議員の新型コロナウイルスのワクチン接種についてのご質問にお答えをいたします。
 65歳以上の接種における課題としては、予約時に混乱を招いてしまったことであり、大きな反省点と認識をしております。何点か課題がございますが、まずは予約制自体の是非もあろうかと思っております。
 予約制となっている経過といたしましては、過去の2009年の新型インフルエンザのパンデミック時に、ワクチン接種が公平に円滑に進められなかった教訓を踏まえて、国は後日改定した行動計画において予約制での実施を示し、各自治体も、国の計画に準じて改定をしてきたところでございます。今回の新型コロナウイルスに対しては、当該計画を準用することとなったことから、各自治体は改定済みの行動計画に基づいて初めて実際に対応することになり、国からの接種に関する手引を踏まえて、予約制で実施をしたところでございます。
 しかし、その後、準備が広範となった自治体の中には、先行する自治体の予約混乱等を踏まえて、自治体からの指定制や抽せん制等の対応に切り替えた自治体も出てきたところでございます。
 本市では、さきに述べたとおり、国の予約制の計画に基づき、任意接種であることと接種率が当初7割と想定していたこと、言い換えれば、3割の人は希望されない想定等を踏まえまして、当初の時点では指定制や抽せん制の方式を採用いたしませんでした。また、予約時の混乱については、予約方法への配慮不足と予約数自体の課題もあったものと考えております。
 国からは、当初予約数に基づいて必要なワクチン量を配分する方針が示されていたため、1週間ごとの各クールの発注のタイミングにおいて、箱単位である約1,000人分単位で一定効率よく予約を埋めていくことが必要だったという事情もございます。
 高齢者の予約に対してウェブ予約が難しいことは一定想定しておりましたが、想定以上の方が一斉に、または数分置きに何度もコールセンターに電話をかけられたことや、代行予約登録を行うため、オペレーターが高齢者からID番号等を確認して2回分の接種会場、接種日、接種時間等の希望を伺って、最終的に確認をするといった手続に要する所定の時間は、人にもよると思いますが、少なくとも1人当たり10分近くの通話時間を要したものと考えております。
 これらの複数の理由から電話がつながりにくくなり、その間に家族等の支援によりウェブ予約で予約を完了された方が多数を占められ、予約自体もできないという事態を招いてしまいました。想定が甘かったと反省をしております。
 また、ウェブ予約システムについては、おうみ自治体クラウド参画の8市において共同で発注委託し構築したもので、共同運用のメリットがある反面、システム改修等については、改善指示にもかかわらず迅速さを欠くなどのデメリットも多数見られ、今後は緊急対応を求められる事業や柔軟な対応を求められる事業については、各自治体での単独体制の採用など、見直しも視野に入れていかなくてはならないのではないかと考えているところでもございます。
 少なくとも予約方法において、ウェブ予約枠とコールセンターでの電話代行予約枠が個別に設定できる仕組みを構築していれば、毎週月曜日に定期的に追加してまいりました2回目以降の予約時において、もう少し混乱が防げたものと考えております。
 大変遅くなりましたが、ようやくシステム改修が完了いたしましたので、64歳以下の集団接種に係る予約については、電話でのみの予約枠を一定数設けることで、公平性を確保する対応をさせていただきますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 64歳以下の接種に関して、予約の取り方自体は変更なしということでよかったでしょうか。しかし、電話での予約枠は一定数確保するということですね。
◎子ども健康部長(青木勝治君) はい。
◆3番(山本妙子君) はい、ありがとうございます。
 それでは、再問をいたします。
 課題として上げられるのは、65歳以上の高齢者にウェブの操作がなかなか難しいということ。そして、電話しか手段を持たない高齢者にとって、電話を片手に何十回、何百回と電話をかけるそのストレスは、大変なものがあったと思います。いつしか諦めムードになり、挙げ句の果てに、つながったと思ったら予約終了、それを1回やったらおしまいというのではなく、取れるまで毎週続けるわけです。
 そこで、1、代行入力の体制づくりはできないでしょうか。コールセンターとは別に、ウェブの操作を教えてくれる窓口や、一緒に操作を行ってくれるブースを設置することはどうでしょうか。再問といたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 お尋ねの代行入力体制づくりにつきましては、これまでも一応コールセンターにおいて、つながった方については、電話予約による代行入力ということも実施しておりましたし、今後もコールセンターの開設を続けますので、引き続き電話での対応についても取り組んでまいりたいと、まず思っております。
 それから、予約に関する相談につきましては、対策室におきましても対応させていただいておりますし、今後も引き続き対応させていただきたいと思いますので、ご理解をお願いいたしたいと思います。
 また、ウェブ予約の手順につきましては、チラシ等で一定分かりやすくお示ししてきたつもりではございますが、なかなかそこは難しい部分もあったかと思っております。そういう意味で、64歳以下の方につきましても、一定苦手な方がおられるというのも分かりますので、今後新たな取組といたしましては、携帯ショップにおける自主的な取組といたしまして、ワクチン接種のオンライン予約の一定のサポートを行っていただくということで、新たに総務省から情報を得ましたので、今後各ショップに対策室が伺いまして、連携を図りながら、調整を図りながら、その実施に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 ワクチン接種対策室においても、代行入力に対応していただいているという、そういった情報をしっかりと整理して周知徹底していただけたら、さらにいいなと思います。よろしくお願いいたします。
 話はそれるかもしれませんが、先ほどの西津議員の発言にもありましたが、高齢者の情報格差を解消するため、全国の自治体ではデジタル化に伴い、高齢者のスマホ活用の支援を行う自治体が増えているようです。講習会を行ったり、通信事業者と連携しスマホ教室を開催したり、また、スマホを持っていない方を対象に、期間を設けて3,000台を無償貸与し、支援するなど取組が広がっているようです。今後の取組として、本市においてもお考えいただけたらと思います。
 次の再問ですが、移動手段について。
 あづちマリエートまでのシャトルバスの運行について、土日の運行はできないのか、また、文化会館が発着というのは状況に適していないと考えます。せめて安土や武佐の方などは近くのコミセンから発着できるようにするなど、柔軟に考えていただくことは可能かということをお聞きしようと思っておりましたが、さきの議員の回答にありましたので、了といたします。
 それでは、次の再問です。休日急患診療所では、会場のスペースの関係でテントでの待合になっておりますが、雨の日は大変な状況であったと聞いております。これからの季節は、暑さ対策も十分に考えていかなくてはなりません。その対応をお考えいただきたいということと、今後接種会場の増設は考えておられるのか、お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 お尋ねの休日急患診療所の会場におけますテント待合での雨天時の対応につきましては、議員ご指摘のとおり、5月に大量の雨が降ったときには風による吹き込みで、衣服がぬれる状況があったということで認識しておりますが、例えば、サイドにビニールシートで覆うと、密閉度が高まるという状態にもなります。
 接種会場での感染防止対策としては、密状態を避けるために、一定テントによる外待合は必要なものという認識もしております。一方で、テント内でも密閉、密集、密接の3密を回避することも、また、大変重要なことというように認識しているところでもございます。
 梅雨の時期に入りまして、雨天の日も増えるものと考えますが、加えて気温もますます上昇していくなど、熱中症の予防にも注意を払わなければいけない季節となってきますので、外待合の時間が長時間に及ばないよう、冷房が利いた室内で短時間で完了するよう、引き続きスムーズな誘導や対応に努めるとともに、市民の皆様には予約時間どおりに会場に来ていただくことが、外待合での待合時間の短縮につながるため、一層周知に向けて努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
 また、もう一つの会場の増設についてのご質問でございますけど、現在、ご承知のとおり国の方針の転換によりまして、従来のファイザー製ワクチンを使いました市の集団や個別接種に加えまして、モデルナ社製のワクチンを使用する国、県等の会場運営によります広域住民を対象とする大規模接種会場の接種とか、さらには企業等による職場等での職域接種の実施ということで、3つのルートが同時に行われようとしております。
 正直、職域とか県の大規模会場での接種人数が全く読めないという状況でございますけれども、市の集団や個別接種でしか接種できない市民も一定数おられると思いますので、このことからも身近な場所で利便性の高い場所、また、接種曜日、時間帯、ご協力いただく医師等の負担の軽減とか効率化等も含めまして、総合的に検討、判断し、接種機会の確保に努めてまいりたいというふうに考えておりますので、集団接種を増やして分散化するというよりは、個別接種を増やしていくということと、集団については効率化を図っていくということの両点から考えていきたいというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 ファイザー社に加え、モデルナ社製のワクチンの使用によって、これまでより柔軟に接種場所等を確保できるかと思います。市民の方が接種しやすい体制づくりに、引き続きご尽力いただきますようよろしくお願いいたします。
 今回、市民の方から様々なお声、ご意見や案を頂戴いたしました。予約の取り方、移動手段の確保、シャトルバスの発着場所、土日の運行、市民への情報提供、代行予約システム、キャンセルの体制など、それぞれの市町において考え方は様々あろうかと思います。それぞれの市町でどのようなやり方を選択、採用するのかはそれぞれ理由があってのことであり、それがいいと考え、一生懸命やっていただいたのですが、市民にとってどうだったのか、この一点に尽きると思います。
 振り返って考えてみると、東近江市を例に取りますと、ワクチンの供給量にかかわらず、まず予約を全て取った。また、タクシー会社4社と契約し、自宅から接種会場まで無料で送迎、接種の間は待機して待っている。市民にとっては、ストレスが少なかったのではないかと思います。
 厳しいことを言いますが、今後、様々な政策を遂行するに当たり、市民目線ということをしっかりと肝に据え、市民にとってどうなのかという、このことを常に考えていただき決定していただきたいと要望いたします。よろしくお願いいたします。
 では、次の質問に移ります。
 大項目5、市庁舎建設についてお伺いいたします。
 5月より、各学区において市民説明会を開催、また、5月31日まではパブリックコメントを実施されたかと思います。学区によって環境が違いますので、興味関心が違えば、出る意見にも相違があったかと思いますが、私が参加させていただいた説明会では、新市庁舎の配棟、建てる向きについて、また、形状、勾配屋根についての、大きくこの2点について活発なご意見があったと認識しております。
 そこで質問いたします。
 1、説明会全体を通して賛成反対など、どんな手応えであったのか、また、市民の方から主にどんなご意見があったのか、率直なところをお聞きしようと思っていましたが、さきの議員の回答にありましたので、了といたします。
 2、市の基本計画に反対する様々な意見に対してどのように対応しようと考えておられるのか、具体的な方法をお示しください。
 3、市庁舎の建てる向きを現設計案である南北から東西、つまり官庁街通り、八幡山に正対するように変えると、どういった問題が考えられるでしょうか。
 以上、初問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 山本妙子議員お尋ねの新市庁舎建設についてのご質問にお答えいたします。
 市民説明会において出されたご意見でございますけども、この市民説明会やパブリックコメントにおいていただきました意見に対する具体的な対応方法、それから今後の計画予定についてでございますけども、パブリックコメントの結果と併せまして、市民説明会でいただいたご意見に対しましても、市の対応方針、また考え方をお示しし、今後におきましても、さらなる理解が得られるよう計画内容の周知に引き続き努めてまいりたいというふうに考えております。
 現在、ホームページにおいて、これらの内容については既に公表させていただいておりますけれども、さらに7月号広報、それから市庁舎タイムズ等によって、その内容を掲載していること等を周知させていただきたいと思っております。
 次に、市庁舎の向きを現設計案の南北方向から東西方向に変更した場合の問題点でございますけれども、現庁舎を残しつつ建て替えるということで、1階の床面積が相当制限されるということになりますので、市民サービスの提供に影響が生じてくるほか、南北方向の眺望、また敷地駐車場へのアクセス、さらには空調効率等において、デメリットが多い案となると考えております。
 したがいまして、変更する合理的な理由がなく、より多くの反対意見が出されるのではないか、そういう意見がさらに出てくるのではないかというふうに考えております。
 また、仮設庁舎を建てて、そちらへ移転後、現本庁舎を解体し、更地に新庁舎を建設するという計画に変更するのであれば、新たに仮設庁舎の建設費用等、10億円規模の費用が発生することも想定されるため、現実的ではないというふうに考えております。
 いずれにしましても、既存庁舎を活用しながらの建て替え、市民の利便性を総合的に判断した結果、この南北方向に配棟した東向きの庁舎とさせていただいておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 理解が得られるよう計画内容の周知に努めてまいりたいとのことですが、そこなんです。理解が得られるようにどうしていくのかということが、最も大事であると考えます。これまでも、様々周知の努力はしてきてくださったはずです。それでも、まだ市民の方が、説明が足りていないと言うのなら、足りていないのでしょう。
 これまでは、担当部局の職員の皆さんが説明をされてきました。もちろん、市長が全ての仕事をすることは不可能です。そのために市長部局があり、分担して仕事を進めていくわけです。しかし、ある段階に至っては、市長が自ら市民と相対し、話を聞き、丁寧な説明をしていくことが必要ではないでしょうか。
 小西市長も、市庁舎に関しては熱い思いを持っておられると思います。なかなか市長の思いを耳にすること、目にすることが少ないと感じますが、小西市長のご所見をお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 山本妙子議員の再問にお答えを申し上げます。
 市庁舎、私、それぞれの考えもございますけども、シンプルでコンパクトな庁舎と、将来の負担を軽くするということで考えてまいったところでございます。
 そういう中で、若手職員等、実際の現場で働く職員等の意見等尊重しながら、機能的なものを追求したというように思っております。
 そういう中で様々な、特に機能面に関するご意見については、採用はさせていただいていると思いますが、今おっしゃっていただいたような、向きであるとか形状等につきまして、ご理解をまだいただけていない方というのはいらっしゃる。
 こういう中で、庁舎といいますと、端的に言いますと、私がこの選挙に出る前におきましても、このままでいいんじゃないかという方から、建てられるんだったら、どんなに大きくてもいいんじゃないかという方まで、様々な意見の方がいらっしゃいます。また、いらっしゃいました。そういう中で、私といたしましては、最適点がどこにあるのかということで、今のご提案をさせていただいているということでございます。
 したがいまして、このパブリックコメントが終わりまして、基本計画案ができましたら、しっかりとその内容に基づきまして、市民の皆さん方に説明すると同時に、また、これをご提案していく、予算化していく、また、計画化していく時期につきましては、併せまして過去の経緯もございますので、議会の皆様方、議員の皆様方と相談しながら進めていこうとは思っておりますが、今のところ、私どもの考え方としましては、今のこの物価の状況、世間の状況、また、我々のこれまで積み上げてきた内容から、遅らせる理由は特にはないと考えておりますけども、それだけではなくて、やはりいろんな方々と、この時期については、ご相談しながら進めていきたいというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 市長、ありがとうございます。
 そういった市長の思いをたくさん聞かせていただく、そういう機会をぜひ増やしていただきたいと考えます。
 今市長が言ってくださったんですけれど、遅らせる理由は今のところないと。昨日、同会派の岩崎議員の質問で今後のスケジュールをお伺いした際、9月に補正予算を上げ、本契約は3月ということでしたが、本契約と市長選が極めて近い時期になると考えます。また、建物の配棟や形状に関しては、様々異論が出ていることを受けて、本契約の後にしたらどうかということをお聞きしようと思ったんですが、もう、そういう考えはないということですよね。あ、答えていただけますか。ありがとうございます。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 今のところ、私ども行政でございますので、しっかりした計画を持って進めていくというのは当然のことでございますけども、昨日のご質問にお答えしたとおり、一応計画はしておりますけれども、具体的な時間については、特別委員会等含めまして、ご相談しながら進めさせていただきたいということでございますので、我々の思いとしては、そのスケジュールで今ございますと。私どもから変えるあれはございませんけど、話合いをしながら、それをまた煮詰めてまいりたいということでございます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 市長、ありがとうございます。分かりました。
 何年か前のこと、同じことを繰り返すことは決して許されないと考えます。それだけは、何としても回避しなくてはなりません。時期をずらすことがないのであれば、市民の納得を得るよう、これまでにない努力をしていかなくてはなりません。
 さて、各課の配置ですが、教育委員会や学校教育課と子育て支援課、または障がい福祉課との関係性は切っても切れないものがあります。それらは同じ階にありますか。再問といたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
 教育委員会学校教育課、それから子育て支援、障害者福祉の窓口につきましては、来庁者がアクセスしやすい2階に配置し、各分野の連携が容易となるよう近接配置する、そういう計画で進めさせていただいております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 以前の配置では、仮の配置だったのでしょうか。階が違っていたように認識しております。この点においては、評価されるべき点であると考えます。ありがとうございます。
 私の下に届く市民のお声は、実に様々です。相反する意見がある場合、対話せずして溝は埋まりません。長が必死に動かずして、市民には何も伝わりません。分断を生むばかりです。ぜひとも、小西市長自らが市民の中に分け入って、熱い思いを伝えていっていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは最後に、大項目6、安土小学校の整備についてお伺いいたします。
 先日、公明党市議団で安土小学校を見学させていただきました。これまで安土学区の議員の方を中心に、また、他の議員の方からも議会質問の中で何度かやり取りがあったので、経緯については省かせていただきます。
 率直な意見を申し上げますと、正直驚きました。驚き以外の何物でもありません。いても立ってもおられず、子どもたちのためにとの、この一点で本日は質問をさせていただきます。
 問題点を上げますと、僅か3メートルほどの廊下を隔てて、対面で教室が配置されていること。片や音楽の授業でリコーダーが鳴っており、片や普通授業が行われている。また、子どもたちが通る校舎と校舎の間を、車が横断する。そして配膳室がないため、お膳や食缶が廊下にそのまま置かれている。また、配膳用のエレベーターが壊れたままになっている。洋式のトイレが少ないなどです。これらは、狭隘であるがゆえに教育環境が整備されておらず、安全面や衛生面、また、設備等の機能面において不備があると言わざるを得ません。このような状況において、コロナ対策に大変なご苦労をされたことも想像に難くありません。
 市長も、このような現状を把握されていると思いますが、改めてこの現状をどう捉えておられるのか、これを初問とさせていただきます。
 あと、様々質問させていただこうと思っておりましたが、これまでのさきの議員の回答がありますので了といたします。これについてだけお答え願います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 山本妙子議員の安土小学校の状況について、どう把握しているかのご質問にお答えを申し上げたいと思います。
 安土小学校の状況については、今まさに、私は配膳用のエレベーターが壊れているのは知らなかったんですけども、非常に配膳を含めて廊下で行われているとか、男女が体育の着替えのときに教室を交互に使うとか、もう教育環境として大変劣悪な環境にある。私が就任してやるまでは、いわゆる渡り廊下の耐震も終わっていないというような状況で、非常な劣悪な状況でありますし、私も一度見に行かせていただきました。
 ご存じのように、運動場も非常に狭い、それから職員または保護者の車を止められるスペースも非常に確保が難しい等、以前よりそのような状況であるということは認識しておりました。私自身としても、一刻も早くこの状況を改善したいというように思っております。
 そういう中で、地域でいろんな意見が今出ているわけでございますけども、昨日の議員のご質問にお答えしたように、秋にはしっかり、どちらかというのを決めていかなきゃいけないだろうというように思っております。
 その決め方に関しましては、今後どういう形がいいのかというのはあろうかと思います。この意思決定どういう形で、いろんな方々の意見をそこに反映し、全員賛成とは言わんまでも、最大公約数としてどこになるのかというようなことを考えながら、できる限り、これから7月含めまして、今後、それぞれ地域の保護者の皆さんとか関係する方々にご説明に細かく入っていこうと思いますけども、そういう中でそこの方針を見つけさせていただければと思います。
 今後とも、よろしくお願いを申し上げます。
○議長(平井せい治君) 質問の途中ですが、ここでお諮りします。
 この際、議事の都合により、会議規則第9条の規定に基づき、本日の会議時間を延長したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
  (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(平井せい治君) ご異議なしと認めます。よって、本日の会議時間を延長することに決しました。
 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 市長、ありがとうございます。
 そうなんです。本当に劣悪なんです。本当に一刻の猶予も許されない状況であると思います。
 それでは、まだこれまでに出てこなかった質問について再問させていただきます。
 1、現地建て替えとなると、どのような建物になるのか、4階建てになるのでしょうか。プランがあれば教えてください。
 2、国としては30人学級をいずれ目指していく方針ですが、そうなったときに、対応は可能でしょうか。
 3、工事期間中、音の問題や安全面、運動場が使えなくなるなど、機能面において様々懸念されますが、どのように対処されますか。ご回答よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 山本妙子議員の再問にお答えいたします。
 まず、再問1つ目の現地建て替えとなるとどのような建物になるかということでございますが、現在、敷地の拡張の可能性や施設の規模など、慎重に検討を進めている状況であり、ちょっと今はお示しできないんですけども、現地での建て替えの素案が明確になり次第、お示しさせていただきたいというふうに考えてございます。
 続いて、再問2つ目の30人学級となったときは対応可能かということにつきましては、小学校の建設の段階において教育委員会により、将来児童数の推計ですとか、あるいは必要学級数の推計等を踏まえて決定されていくということになるかと思います。
 最後に3つ目、工事期間中の対処ということですが、これは防音シートの設置ですとか、あるいは低騒音タイプの重機を使用したりですとか、その騒音計による管理などの騒音対策でございますとか、工事区間と子どもたちの動線等を区切るための仮囲いを設置するなどの安全対策、また、運動場が一時的に使えない場合につきましては近隣で使用できるグラウンドを確保して、運動会とかそういった場合にはバスで移動を行うなどの想定をしておるところでございます。
 いずれにいたしましても、地域の皆様の思いが現地建て替えとなりました場合は、小学校建設の設計段階において、学校運営をはじめ近隣への影響に配慮し、子どもたちの安全を最優先に対処を行っていくということになります。
 以上でございます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 この現状を目の当たりにしたならば、誰もが焦るはずです。もう一刻の猶予もない状況にあると考えます。
 ワクチン接種の円滑な取組、新市庁舎建設、そして安土小学校の建て替え、どれを取っても、近江八幡市にとって大事な案件であります。どれも最優先課題として、どこまでも市民目線に立ち、事安土小学校においては子どもという一点で、即取り組んでいただきたいことを強く要望いたします。
 様々なご意見があろうと思います。相反する意見が出ることも致し方ありません。しかし、子どもの小学校時代は6年間です。子どもという一点に立ち返り、大人の議論に、これ以上巻き込んではいけないのではないでしょうか。分断の溝をこれ以上深めることなく、市長自らが対話の話合いの場に臨み、理解を得るべく説明を尽くしていただきたい。その姿に、話は進んでいくのではないでしょうか。
 今回の私の質問は全ての項目において、市民目線ということに尽きます。様々質問させていただきましたが、どうぞ今の状況を真摯に受け止め、明日よりどう行動したらよいか考えていただきたいと思います。そして、私も考えながら行動していきたいと思います。
 本日は大変にありがとうございました。以上です。
○議長(平井せい治君) 以上で山本妙子君の個人質問を終わります。
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