録画中継

平成27年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月10日(木) 個人質問
大林 宏 議員
(1)安土駅南側道路整備について
   ①安土駅整備と合わせ道路、駐車場整備を。
(2)史跡観音寺城跡の発掘調査について
   ①旧安土町の観音寺城跡発掘、まちづくり基金について
(3)国道8号線整備促進について
   ①2市2町期成同盟会の構想は。
(4)県市長会、平成28年度県予算要望から。
   ①市農業委員会の建議書と農業施策について
(5)中山道の交通安全対策予算について
   ①白線又は緑色カラーによる平成28年度予算を。
◆14番(大林宏 君) 地域力みんなの会の大林宏です。
 今回、分割方式で5項目を準備しまして質問をさせていただきます。
 まず第1点でございますが、安土駅南側道路整備などにつきまして質問からさせていただきます。
 安土駅改築につきましては、私の希望は東側の農地への全面移転でありましたけども、現在のところで、改築について、ここでは最低でも南側道路を格調あるものにしてほしい、そういうことを2度にわたって質問をしてまいりました。しかし、余りよい回答をもらうことはできておりません。
 駅改築につきまして、少し過去の資料を点検してみました。平成22年作成されました安土駅周辺地区移動円滑化基本構想ですが、こんなことが書かれておりました。安土駅は町内唯一の公共交通の結節点で、町の玄関口である。しかし、駅周辺の道路整備などはバリアフリー化が進んでいない。今後、高齢社会の進展に備え、全ての人々が安全・安心、快適、便利に移動などができるまちづくりとしての課題解決が必要である。そのためには、進入する県道は、一定歩道整備が完了している区域と、今後改良が必要な区域があると、現状が報告されております。
 そして、委員の中からは、生活関連経路となる町道の未整備及び安土駅の周りに駐車場がとれるよう、合併したことがプラスになるということを皆さんしっかりわかっていただきたいという発言もありました。言うまでもなく、道路整備とまちづくりを重視されて協議をされてきました。
 このように、安土駅整備と道路及び駐車場は合併と切り離すことができない施設、まちづくりと位置づけられ、期待もされております。市長は、こうした経過や市民の期待に応え、道路整備にもっと力を入れようとする決断なり気持ちにはなれませんでしょうか。お考えを回答いただきまして、初問といたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 大林議員の、安土駅南側の道路整備についてのご質問にお答えをします。
 今後の道路整備計画につきましては、市内全域道路を対象として、各道路の重要性、実現性、費用対効果を精査しながら、現在、道路網マスタープランを作成しておりますので、その中で検討してまいります。
 また、駐車場につきましては、現在、公営駐車場の計画はなく、民間の駐車場のご利用をお願いしたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) では、再問させていただきます。
 まず、9月議会で市長がご挨拶されました篠原駅周辺整備でございますが、南側の市道篠原駅南口停車場線は、2車線で両側歩道づき、南口広場とあわせ整備し、駅完成後の主要幹線としての役割を持つ道路になると言われました。産業建設常任委員会で篠原駅を研修をしまして、この立派な道路を見てまいりました。
 どうして安土駅南側の道路整備に手がつけられないのか、不公平ではないかという強い気持ちを持つものですが、ご説明をいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 篠原駅南側道路と不公平でないようにとのご指摘でございますが、篠原駅はこれまで南側からの進入路がなかったことから、今回、アクセス道路を整備いたしました。安土駅は、昭和63年の南広場整備の際に県道停車場桑実寺本堂線が整備され、これを進入道路としていることから、特段遜色はないものと考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 再問の2番ですが、老蘇学区は駅から4キロメートル以上と遠いために、安土駅を利用するには必ず車などが必要になります。新しい駅には南北自由通路が整備されますし、主に利用されるのは近くの方々でございますが、また地下道も残っております。駅を利用する遠い地域の住民の思い、これはやはり通りやすい道路と駐車場が必要であります。これが市民の願いになっております。
 今のUターンする安土駅南側道路、これは将来の夢がない。袋小路ですから、入り口で災害が起これば通れなくなります。出ることも難しくなります。
 市長、安土駅ではなぜ夢が小さいのでしょうか、お答えをいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 議員ご質問のUターン道路の関係でございますが、ご質問でございますが、Uターン道路改修のため、通り抜け道路の新設等の検討につきましては、駅舎供用開始後の通過交通量を見ながら、先ほど申し上げました道路網マスタープランをもとに多角的に検討していく必要があると考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 再問の3番目ですが、さきの議会で、小中神社の東側ですが、都市計画道路が旧安土町では計画されておりましたし、今もこれが生きていると思いますが、この道路の整備の考え方を質問いたしました。回答では、都市計画道路幅は今は18メートルが基準だと回答を聞いておりますが、安土駅の状況では18メートル幅の道路は広過ぎるかもしれません。それに、都市計画道路を実施するには時間がかかることも理解できます。
 そこで提案でございますが、解体された相撲やぐらの西側に住宅開発が進められております。この道路幅員が6メートルと聞いております。この道路を、県道常楽寺中央線、現在の常楽寺踏切の路線でございますが、そこに接続して通り抜けできるよう改善計画を検討してほしい、こういうふうに要望したいと思いますが、特に安土駅南側地域は東西線が道路が弱い、この地域になっておりまして、地域の発展に影を落としているのでありまして、安土駅改修のこの機会においてぜひ整備をしていただきたい、こういうチャンスがあるということを期待しております。
 市長の決断をお願いしたいのですが、答弁をいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) ご質問にお答えをさせていただきます。
 先ほどのご質問でお答えいたしましたとおり、現在策定中の道路網マスタープランをもとに多角的に検討していきたいと考えております。しかしながら、今議員がご提案の改善計画には、連絡先となる、県道と言われましたが、市道常楽寺中央線でございます。市道常楽寺中央線を連絡先道路としてまず機能を充実させることが先決であり、そのために、幅員や踏切などの大規模な改修が必要になります。また、開発区域内の道路との接続にも家屋移転が発生するなどの道路構造や費用対効果など、多方面にわたり大きな課題が数多く見受けられます。
 したがいまして、安土駅南側の道路網につきましては、先ほどご回答申し上げましたとおり、当面は現在の進入路である県道安土停車場桑実寺本堂線の利用状況を鑑みながら、代替路線の必要性や実現性及び費用対効果などを十分に精査し、あるべき道路網、道路法線を検証し構築して進めるべきであると考えております。ご理解をいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 再問の4番目に移りますが、駐車用地について質問をしていきたいと思います。
 さきにも言いましたように、今、安土駅南では10戸余りの住宅開発が進められております。竹ノ前地域でございますが、ここには現在、観光客用の駐車場、これが324平米がありますが、それ以外にも畑が3カ所、267平米が町有地として持っておりました。この用地は住宅開発業者に売っているようなことはないかと思いますが、合わせますと591平方メートル、約600平方メートルも面積が市有地としてあるわけですから、ぜひ駐車場用地として活用すべきだと思います。
 もしそれでもなお駐車場が狭いときには、立体駐車場に整備し、観光協会の資金にもできると思いますが、市はどのような方針を持っておられるのか、答弁をいただきたい。
 また、幾らの用地が現在残っておるのかも説明をいただきたい。駐車場の整備計画があれば回答をお願いしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 安土駅南側道路整備における市有地の活用についてお答え申し上げます。
 現在、安土駅南側において、議員お話しのとおり、民間業者による宅地造成のための開発が行われております。それに隣接している市有地については、従来から安土城郭資料館に来訪される方々のための駐車場として活用しておりますが、このたびの開発に伴いまして、進入道路の整備や市有地のつけかえ等により、その形状と駐車場の入り口の場所等の一部の変更がございましたが、敷地面積の増減はございません。また、その用途につきましては、整備後も引き続き城郭資料館利用者の駐車場として活用していく予定でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 駅前の大切な、なかなか宝物のような土地でございますから、市の用地はしっかりと守っていただいて市民の利用に供していただきたい、そういうふうに強く思っております。
 では続けて、大項目の2番目になります史跡観音寺城址、ここの発掘調査について質問をさせていただきますが、この質問はさきの議員と重なるところもありますが、ご了承をいただきたいと思います。
 昔の人はなぜあんな高いところにお城をつくらなければならなかったのか、日々疑問と想像で夢を膨らませておりますけども、観音寺城郭の規模、これは274ヘクタール、日本の5大山城に入っている大切な文化財であります。また、日本の城100名城にも入っておるお城であります。
 歴史的には、室町幕府のころ、近江守護佐々木六角氏が、16世紀の前半、1543年、今から474年前ですが、本格的に整備されたお城と言われております。この時代には鉄砲伝来が記述に出てきますが、城の特徴は、石垣を多用している点にあります。
 昭和44年から45年の第1回発掘調査が行われまして、茶室や茶器が発見されています。六角氏の風雅な生活がうかがえると文献に記載されております。第2回目の調査は平成20年から22年に行われまして、その後、文化庁の予算によって調査がおくれていると聞いております。
 織田信長が1568年に観音寺城を攻撃しますと、戦うことなく逃亡したことで、近江守護としての役割は終え、その後、地元では、佐々木城跡とか観音寺城跡、この2つの名前を使われて、今日に至っております。
 さて、安土町が合併の混乱の中でしたが、安土山の発掘の次は観音寺城跡の発掘によって老蘇地域のまちづくりをやろうとの機運が見られ、まず観音寺城跡を新幹線から見えるようにしよう、石寺地先に大きな観音寺城跡の看板を設置しました。また、要望の発掘を早めるために、安土町の意思を示すために、発掘のためにだけ使える基金、これを1億円を積み立てて、まちづくりに備えたのです。
 今、この目的基金1億円がどうなっているのか、答弁をいただいて、初問といたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 野田総合政策部長。
             〔総合政策部長 野田健志君 登壇〕
◎総合政策部長(野田健志 君) 大林議員の、史跡観音寺城跡の発掘調査についてのご質問にお答えいたします。
 議員お話しの基金は、歴史まちづくり基金のことでございますが、平成26年度までに、歴史まちづくり条例に基づき4,778万9,000円を支出しております。事業の内訳は、バーチャルリアリティー安土城で4,592万6,000円、歴史まちづくり事業として中山道に関する事業等補助金で186万3,000円を支出しております。現在、残額として5,221万1,000円となっております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) では、再問に入ります。
 予算というのは、行政はできれば縛られずに何にでも使えるお金が欲しいというわけでございますから、この危険を感じつつ注意をして目的基金として積み立てました。平成26年度決算では、今おっしゃいましたように、まちづくり基金、残額がもう5,200万円ほどしかないというふうなことで、大幅に使われて、別なものに使われておるという認識をしております。
 貴重な基金、真の目的に使うように、ルールを市長しっかり私は守ってほしい。私は残念でたまりませんが、これ以上別な事業支出には使われないように、ひとつ答弁をお願いしたいと思いますが、よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 基金を真の目的にルールに従って使うようにということでございます。
 この基金は、合併時に設立した歴史まちづくり基金条例と同施行規則により適正に運用管理をしております。この条例と規則は、平成21年12月に旧安土町で制定された安土町歴史まちづくり基金条例と設置目的は何ら変わっておりません。
 安土町の条例には、議員おっしゃるような観音寺城跡発掘のためと言われる史跡観音寺城という言葉が出てまいりません。また、合併に伴い、平成22年3月21日現在の歴史まちづくり条例での明記といたしましては、対象事業を明記しておりまして、特別史跡安土城跡及び城下町の保存活用に関する事業、史跡観音寺城跡及び城下町の保存活用に関する事業、歴史文化基本構想の推進に関する事業及び市長がこれらの目的を達成するために特に認めた事業に限定しておりまして、これまでも規則どおりに適正に運用管理しているところでございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 真に目的を持ったのが観音寺城跡の発掘調査の経費でありまして、これが担当課のほうへ行きますとそういうふうに変わっていくんですけども、ぜひそういう基金として重く理解をしていただきたい、そういうふうに思います。
 再問の2でございますが、旧安土町の学区では、まちづくりとしまして、安土城跡の関係と西の湖をメーンとしたまちづくりが進められております。老蘇学区では、観音寺城跡の発掘を中心に、十三仏と中山道関係をまちづくりの核にしたいとの考えもありまして、基金を積み立てたわけであります。特に、国がなかなか発掘してくれないのであれば安土町独自で発掘調査をするよという、そういう基金でもあります。ぜひ市民の皆様の応援もお願いしたいと思います。
 去る11月29日でしたが、ボランティアの参加のもと、観音寺城整備プロジェクトの催しが開催されました。確認をしますと、170名の参加者で、大いに盛り上がりました。私も山の歩道整備の作業に出席をしましたけども、当日、安土中学生が書かれた観音寺城の大きなのぼり旗が披露されるなど工夫をし、眠れる史跡を全国にPRしたいと、そういう思いが示されました。日ごろは、豊かな杜づくり隊が、新幹線から石垣が見えるようにしたいとの地味な活動を継続されておられると聞き、熱い思いを感じます。
 ぜひ行政のほうでも、観音寺城跡調査が一日も早く実施されるよう国に働きかけをお願いしたいのです。文化庁の状況、雰囲気をお聞かせいただきたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 議員もご存じのとおり、観音寺城跡は昭和56年に国史跡に指定されました。史跡として大切に保存されており、また大勢の見学者も来訪しております。
 国史跡指定となった場合、原則は現状保存と活用でございます。特別な場合以外、発掘調査を行うことができません。そのため、現在のところ、発掘調査などの実施計画はございません。現状保存が基本ですので、草刈りなどの管理による公開、活用が主な取り組みになっております。
 このようなことから、平成17年度と平成19年度に県が策定しました保存管理計画と基本構想、基本計画に基づいて、国、県及び地元と調整しながら、現状を保存管理、活用してまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) では、再問の3番目でございますが、安土学区では、安土城下町再生事業、水と文化とヨシ舟を結ぶ風景の考察として、さきの議員が質問もありましたけども、京都大学生による自主研究発表が行われました。11月27日に開催されました。安土学区は、水と文化と安土城跡ですが、これを、水辺の価値とヨシと歴史を生かしたまちづくりの提案として発表されました。
 発表は、わかりやすく説明されました。安土学区のまちづくりとして今後に生かされることを期待をいたします。
 さて、さきにも少し触れましたが、老蘇学区のまちづくりは、観音寺城跡の調査を生かした、繖山と中山道、老蘇の森と箕作山の十三仏を生かしたまちづくりになろうかと思っております。もちろん石寺は観音寺城跡の麓ですから、関係する史跡や材料には事欠きません。
 しかしまた、内野の地域の方々は、ふだんから地域で守り育てられております箕作山の十三仏、これは石段を登るごとにお地蔵さんがおられ、山の中といえどもきれいに清掃されておられます。こうした山の魅力と、森と文化、史跡を生かしたまちづくりは、地域の人々の温かい心に包まれた中、歴史を感じられると思います。自然に人々が信仰されてきた穏やかな気持ちに触れるようなことが提供できると思っております。地域の文化価値がきっと伝わるものと考えます。
 そのために、残りの基金をしっかり管理いただいて、文化庁が観音寺城跡発掘の決定をされるよう働きかけていただいて、生かした文化財となりますよう期待を込めて質問をしました。行政の考え方や決意をもう一度お願いしたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) さきの井上芳夫議員にもお答えいたしましたように、地域の思いも伝えながら、県と連携をとって保存活用に努めてまいりたいと思っております。
○議長(園田新一 君) 質問ありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。
 では、大きい項目の3番目でありますが、国道8号線の整備促進、これにつきまして、2市2町が期成同盟会をつくられたと市広報にも12月号にも出ておりましたが、この件について質問をしていきます。
 1週間ほど前ですけども、9時ごろに彦根に着く約束をし、昼間、30分程度で行けるところですが、1時間ほど見ておれば十分だろうと思って家を出ましたところ、国道8号線の五個荘町宮荘付近で車が走れなくなりました。1キロメートルほど渋滞をしておりました。愛知川の御幸橋を渡ると、順調に走れるようになりました。毎日この橋を使っておられる方々は大変な時間と経費を使っておられる体験をいたしました。結局、予定の30分に20分もオーバーし、約束の9時には滑り込むことができましたが、一時は、約束に間に合うだろうかと心配もしました。
 私の議会1期目でしたけども、国道について質問をしました。近江八幡市付近の国道が昔のままでほとんど変わらない、野洲川と愛知川を渡るときの車の渋滞をなくすことは地域の経済効果を高める明確な事業になることの質問をしました。そしてそのとき、野洲川橋と違って愛知川橋は何の計画もない、国道事務所の説明を報告しました。やっとこのたび2市2町が期成同盟会を発足され、要望活動を強力に推進されるとありましたので、大変喜んでおります。
 市議会へも9月30日の全員協議会で趣旨説明はいただいたわけでございますが、2市2町は国道8号線の整備促進がどのような形で進まれるのか、また市長自身のお考えもいただければ幸いと思っております。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 大林議員の、国道8号線整備促進についてのうち、2市2町の期成同盟会の構成についてお答えいたしたいと存じます。
 国道8号は、国土の基幹道路として、地域の経済活動の発展に大いに貢献し、豊かな生活の実現を図るために必要不可欠な都市基盤施設となっております。しかしながら、昨今の交通事情は、慢性的な交通渋滞が発生し、近年ますますその激しさを増してる状況にもかかわらず、東近江区間には道路整備を要望する組織がなく、この間の整備がおくれている状況でございます。
 今年度に入りまして、6月19日に行われました東近江行政組合臨時議会の終了後、本市の呼びかけによりまして、関係する市町の首長に国道8号の整備を促進する期成同盟会の設立を提案をしましたところ、全員の賛同を得ることができたところであります。その後、国会議員への要望や滋賀国道事務所、また滋賀県及び2市2町の関係者等との協議を重ねることにより、11月13日開催の設立総会により、国道8号東近江区間整備促進期成同盟会を設立いたしたところであります。
 この期成同盟会の目的は、国道8号、すなわち東近江区間でありますが、国道8号を整備することにより渋滞の早期解消を図るとともに、地域の基幹道路として災害等の緊急時に有効的な輸送路線としての機能確保に加え、沿線市町の産業、経済、文化の発展に寄与することであり、今後は国に対して、東近江区間の渋滞解消に向け、4車線化の整備も視野に入れた早期の整備を期成同盟会として要望をしていくことになります。
 なお、この東近江区間と申し上げますのは、西では野洲栗東バイパスがもう工事に着工をされるわけでありますが、バイパスが旧の8号線に接続になります。そこから次は、愛知川にかかってあります御幸橋を越えまして、東方面は、ことし調査費がついたという話が我々に聞かされておりまして、その間、すなわち竜王町と野洲との結節点、そして愛知川橋を越えたいわゆる愛荘町までのその区間を東近江区域ということを言っているところでございまして、その間の4車線化の整備を視野に入れながら、これから関係先のところに要望をしていき、一日も早い整備実現を図りたい、かように思ってるところであります。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) ありがとうございます。今後の活動を期待しております。よろしくお願いします。
 では、大きい項目の4つ目でございます。
 市長会は県予算施設に対する平成28年度要望書を10月23日に、また議長会は県予算編成並びに施策に関する要望書を11月5日に、三日月滋賀県知事宛てに提出をされました。近江八幡市農業委員会仲井会長からは、平成28年度市農業施策に関する建議書が近江八幡市議長の園田議長宛てに提出をされました。
 そこで、この3つの組織が農業施策に対し今何を重視されているのか、比較することができます。感じた点を質問をしていきたいと思います。
 市農業委員会仲井会長の建議書では、TPPが農作物を含めた自由貿易の大筋合意がされたことに対し、農家の不安を取り上げております。TPPの合意には、さきの議員からも何名か質問がありましたけども、市長会の要望書にはTPPの一字も文書の中には見当たりませんけども、市長は市長会の会長でありますので、なぜTPPについて記載がないのか、この点について説明を求めたいと、初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 水都市産業部理事。
             〔都市産業部理事 水 平作君 登壇〕
◎都市産業部理事(水平作 君) 議員お尋ねの、県市長会平成28年度県予算要望の中で、TPPについてのご質問にお答えしたいと思います。
 今回の議員のご質問は、県市長会で作成されました要望書に対するご質問でありますので、本市としての答弁はできませんので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 市長会で要望されるということは、それだけ重視された問題が取り上げられているというふうに私は理解をしておりまして、再問をしたいと思いますが、TPPに関しまして、12月2日に知事は、米の損失18億円の減少、牛肉、豚、野菜で合計しまして40億円、これは生産額の損失となる、これに対して知事は、しっかり対応したいというふうに発表されております。また、12月3日、JA滋賀では、82億円、おととしと比べて農産物に影響が出る、こういう試算をしたと報道されております。こうした農業情勢から、市農業委員会の建議書には、TPPと担い手不足と高齢化の課題が取り上げられていると考えます。
 また、最近発表の農林水産省の2015年農林業センサスの速報ですけども、農業就業者数は過去最低を更新した、従事されている年齢66.3歳、農業の担い手の減少と高齢化が一層深刻になっている、統計的にも担い手不足が深刻だと発表されております。しかし、市長会の県知事要望には、担い手育成には触れられておりません。
 その理由は何でしょうか、答弁をいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 初問でもお答えをいたしましたとおり、県市長会で作成されました要望書でございますので、この議会でのご発言はできませんので、ご理解をいただきたいというふうに思います。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) そう言われましても、次の質問をもう一つしたいと思います。
 再問の2番でございますけど、要望書の文面の中でございますが、市長会は、市街化区域、農業振興地域整備計画、農用地利用計画の見直しというものを県に要望されております。要望の趣旨ですけども、土地利用を生かしたまちづくりに土地を利用するとき、県としてもっと柔軟な対応を願いたい、また市町が農地を取得する際には許可不要とすることの要望書となっております。いずれもまちづくりの観点と多角的な都市経営の観点から、行政が行う農地の所有権の権利移動には許可不要となるよう県は国に働きかけてくださいというものですが、その真意を説明がいただきたい。
 私は、TPP問題や担い手対策に知事要望がしっかり生かされていない中、市町が使う農地の権利移動は許可不要にするというような要望であります。農業施策に対するバランスを欠いたものと私は印象を持つものでございますが、答弁いただけないでしょうか。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 重ねて申し上げます。県市長会で作成されました要望でございますので、本議会では答弁ができませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 大切な点でございますので、本来は気持ちをここで述べていただくことも大事かなあというふうに思うんですけども、市長の答弁がいただけませんので、次の質問に入りたいと思います。
 最後の質問でございますが、中山道の交通安全対策、平成28年度の市の予算計上をされたいという要望に入らせていただきます。
 近年、高齢者による自動車事故がテレビや新聞で報道されるたびに、中山道を登下校される老蘇小学校の児童・生徒の安全について心配するところです。全国では、高齢者の思いも寄らない暴走の事故が起こっております。中山道に全て歩道が完成すれば、地域住民の安心・安全の思いに応えられると思いますけども、中山道は道幅が狭いために、歩道をつけると日常生活に障害が起こる心配も考えられます。
 そこで、西老蘇地先のようにグリーンベルトによる注意を促す対策など、中山道において実施されるのは有効ではないか、このために28年度予算計上をいただきたい。かけがえのない子どもたちや住民の安心・安全な地域づくりに、行政の公平な対策を期待されております。
 9月補正で予算化いただいております。ありがたいことでありますが、この事業費にメートル当たりの単価を出せば、中山道の残り区間の事業費は算出できますから、年度計画を立てて、武佐小学校も含め通学路の安全対策を実施要望するものです。
 先月11月26日でしたが、市の地域包括支援課から東老蘇老人会の催し物に講師として現状の話をいただきました。話題の65歳以上の高齢化率について、全国では26%、滋賀県は24.2%、近江八幡市は24.9%、これに対しまして、私の住む東老蘇地域は31.3%、こういう高齢化が進んでいることを聞きまして、実感として感じたわけであります。
 市では、元気で暮らしたいということで、いきいき百歳体操を勧められておると聞いております。こうしたPRもされまして、身近な課題であるだけに大変好評でありました。
 高齢化の状況では、中山道沿いの武佐地域も西生来地域も、この東老蘇とそう変わらないパーセントになると考えます。交通網の悪い地域ですから、高齢者になっても車は手放せない、こういう状況もあります。念を入れてグリーンベルトなりの中山道対策を早くとっていただきたい。
 この事業は、中山道のまちづくりにも寄与するものと考えます。推進の考え方につきまして答弁をいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 廣瀬教育部長。
             〔教育部長 廣瀬 敏君 登壇〕
◎教育部長(廣瀬敏 君) 大林議員ご質問の、中山道の交通安全対策についてお答えします。
 東老蘇地域の老蘇郵便局前から国道8号線までの中山道については、平成27年度中にグリーンベルトを設置する予定でございます。
 また、西生来地域の武佐小学校前から亀川交差点までの区間については、現在、蛇砂川の改修に伴う橋のつけかえ工事を県が行っており、平成28年秋ごろに完成の予定と聞いております。その後、市において、路側帯の拡幅を目的として、側溝の整備を計画しております。側溝の整備には時間がかかりますが、工事が完了した後には、通学路の安全対策としてグリーンベルトの設置について検討したいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 大変ありがとうございました。
 以上で質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。
○議長(園田新一 君) 以上で大林宏君の個人質問を終わります。
 先ほどの大林議員の発言に対して、冨士谷市長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 先ほど大林議員からの、滋賀県の市長会でどやと、こういうことでした。名回答でございましたから、ちょっと口を挟むのを少しちゅうちょしてたんですけれども、実は本当はどうなのかなって、ちょっと先ほど議長さんと相談しましたら、そらやっぱりちょっと口挟まれたほうがいいんじゃないと、こういうことで言われましたので、ちょっとだけ口を挟ませていただきたいと存じます。
 実はTPP並びに担い手というのは、これは滋賀県でどうこうできないんですね。で、担い手については若干触れてますけど、全部、市長会でまとめるというのは各市から出ます。ほで、滋賀県でまとめます。滋賀県でまとめたのを近畿市長会に出します。で、近畿市長会でまとめたのを全国の市長会に出すと。
 ちょうど11月全国の市長会で理事評議員会がございまして、総会に次ぐ会議でございまして、私がちょうど、いわゆる市長会長してますが、評議員ということになっております。必ず出席するんですけれど、その場で全国市長会としてTPPの問題、担い手の問題、これはきっちりと要求は出してるんです、全国市長会で。
 ただ、TPPは問題ないようにやりなさい、政府とすれば推進の方向なんですね。市長会として反対も賛成もあるわけですから、それ非常に難しいんです。だから、いわゆるいわば玉虫色になるかもわかんないんですが、問題のないようにきっちりと整理しなさいという言い方です。
 ほんで、担い手はこれはやっぱり国のほうで施策をきっちりとこれは打ち出すべきだという要望をしておりますので、ちょっとそれだけ言おうかなあと思ったが、せっかく部長が力んで回答つくってくれてるのに何やと言われたらあきません。まあそんなことでございました。よろしくお願いします。



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