録画中継

令和3年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月8日(水) 一般質問
岡田 彦士 議員
(1)安土教育施設等整備について
(2)防災について
   ①安土町桑実寺防災道路法面の崩壊の対応について
   ②県道安土西生来線JR地下道浸水被害について
◆14番(岡田彦士君) 皆さんおはようございます。
 14番、今議会のトップバッターとなりました創政会の岡田彦士でございます。
 ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、通告書に従い、分割して、市長及び関係部局の皆様に質問させていただきます。
 緊急事態宣言のさなかでございますが、大変なときでもあります。簡潔明瞭なる答弁をお願いしたいと思います。
 なお、議員の皆様には去る3回行われた住民説明会の資料を用意いたしましたので、見ていただければと、さように思っております。
 今回の質問は、大きく安土教育施設等の整備について、防災について、1つ、安土町桑実寺防災道路のり面の崩壊の対応について、2つ、県道安土西生来JR地下道の浸水被害について質問します。
 まず初めに、安土教育施設等整備について質問いたします。
 子どもたちの未来のために、地元では数年前から小学校の校舎老朽化の問題もあり、改築の要望をされておられました。教育委員会でも、現状の安土小学校の教育環境が満たされてないことから、平成30年から本格的に慎重に検討を重ねられまして、令和2年12月10日の日に、整備地を安土小学校整備地選定委員会の結審のとおり、移転候補地に小学校を整備することを当局に答申されたのであります。
 当然、教育委員会がこの決定をされたことから、私どもといたしましては、移転地へ小学校を整備されると思っておりましたが、しかしながら当局はこの答申を受ける一方で、現地で建て替えを望まれる方々から、令和2年12月、もっと民意の議論と説明をということで、移転反対、現地建て替えの署名2,014筆の提出があり、令和3年1月になって、市長自ら全2回にわたりまして地域での説明に臨まれ、小学校に絞りまして、地域での小学校整備案の説明をされるに至りました。
 その後、当局は、間髪を入れずに、議会でも以前より一体化整備の要望があったことからも、令和3年4月より、安土教育施設等整備準備室を立ち上げられました。市長は、その中で、地方自治法、公有財産に関する長の総合調整権の規定の下、保護者及び学区住民のご意見を伺いながら、十分な理解が得られるように調整をしていくということでございます。説明の重点といたしましては、小学校を利用されているお子様の保護者、これからの学校を利用されるお子様の保護者の声を大事にするということから、小学校未就学の保護者に対しまして、中心に説明されました。さらには、アンケートの実施をされているとのことでございます。
 また、説明のポイントとしては、子どもに視点を置き、小学校を中心とされることや現地建て替え、移転地での整備の両案について、公正な立場で具体的に説明したいとされ、7月から8月にかけて、学区民に全3回にわたり住民周知のための丁寧な住民説明会を安土コミセンで開催されたわけでございます。
 現地建て替えの案としては、敷地面積が狭隘ながらも、拡張の可能性としての建て替え案の説明をされ、また建設の際の状況についても詳しく説明をされ、また同時に移転整備地案についても、不安に思われている浸水対策や通学の安全対策、跡地利用についても説明をされるに至ったわけでございます。
 令和3年6月議会では、私どもの同僚議員の中から、整備地をしっかり決めてくださいとの質問に、市長は、まさしくそのとおりであり、早くこの問題を解決して、一刻も早く子どもたちに入ってもらいたいと思っているが、地元の反対の声があり、私どもとしては、教育委員会から受けた答申がわだかまりなくできるように、しっかりと地元に説明していき、9月に決定したいというように考えている、このように答弁されたわけでございます。
 そこでまず初めに、確認でございますが、小学校の保護者、幼稚園の保護者、保育所の保護者に説明をされたようでございますが、それぞれの説明会の参加の状況や主な意見について、住民周知の観点から伺いたいと思いますので、よろしくお願いします。
 次に、整備地についてのことでございますが、9月中に方針を決定するとのことでございますが、安土教育施設等整備準備室の資料の中、現地建て替え、現地拡張案の特徴、工事中の子どもの負担が大きい、また敷地拡張をするためにプールを取り壊して、校舎の上、4階の上、5階にですね、屋上に持っていく。あるいは、体育館も曳家をしなければならない。教員が49名と聞いておりますが、駐車場が従来同等の35台しか確保できない。もちろん来客用の駐車場もない。予算につきましても、現地建て替えのほうが約37.9億円かかり、移転地での小学校の整備をするほうが約36億円、約1.9億円ほど現地で建てるほうがコスト的には高い、このように示されているわけです。ほかにも未確定のことも多々ありまして、コストはかさむとされ、さらには敷地購入には約1年かかるとも言われています。
 ちょっと整理して言いますと、現状の小学校の課題っていうのは、もう前々から分かってるんですけど、1つは老朽化しているという事実です。それで、2つ目は狭隘ですね。当然その教室も狭い、あるいはグラウンドも狭い、駐車場も狭い、こういうことで今のこの話になったわけです。もう一つは、施設環境が悪いと。トイレにいたしましても、あるいは給食の配膳あるいは保管という点でも不備があると、これを改善しなければならないということです。
 また、先ほど指摘させていただきました現地の建て替え案というのは、課題は工事の難易度と児童の負担感があるのではないかと。4階の校舎の屋上のプールの建設と申しますと、なかなか県内にはないようでございますので、それを建設してランニングコストはどうなるんだとか、あるいは総費用は原価が高いと。
 4つ目、工事期間につきましても、どうなのかと。それで、最終的には、まちづくりの総合的視点等、どれを取っても現地のほうが負担が大きく、子どもたちの教育環境は改善されないということで、多くの点で移転地へ小学校を整備するほうが賢明であり、子どもファーストの視点に立てばおのずと結果は分かっているわけでございますが、ゆえに移転での小学校を整備する選択しかないように思ったりもいたすわけでございます。
 市長は、現時点で既に小学校の整備地を移転で決断されたのではないかと、それとも先ほど申しましたように、説明したことをクリア、いわゆる現地のことを、非常に難しいなと思われることをクリアしてでも現地で建て替えをしようとされるのか。また、その整備地を9月末と、9月中と申されてましたんで、どういう形でプレスリリースされるのか伺いたいと思います。
 次に、先ほどの準備室の資料の中でございますが、移転地は水害で危険ではないかと、こういうご指摘があると思うんですが、琵琶湖の水位と連動して浸水する頻度が高いとされ、大雨が降っても一気に増水することはなく、徐々に水位が上がる場所とされており、昨年のボーリング調査でも分かっているとおり、盛土をすれば問題ないと説明されている事実からも、水害はないと考えられ、現地での建て替えはおのずとあり得ないと。したがって、移転地でのリスクは回避されてると、当局の回答をお願いしたいと思います。
 次に、準備室のまた資料でございますが、小学校の建設地が移転地と決まった場合は、引き続きコミュニティエリア整備の検討を行うと、こういうふうにされていますが、平成28年4月7日に安土学区自治連合会からは、防災を機能強化した施設とするために、幼稚園、小学校等の教育施設と有事の際に安心・安全が確保できる消防団等の関連施設が一体となった新たなコミュニティエリアを整備してほしいと、こういう要望があったわけでございます。
 小学校プラス防災センターを含むコミセン、幼稚園、保育園、保育所、学童保育等の施設について、一体の整備の対象と考えますか。現状の対象となる施設はどのようなものかと、長期展望も踏まえて教えていただきたいなと。あわせて、安土小学校を含むコミュニティエリア整備の面積につきましては、当初の安土学区の自治会要望はおおむね5ヘクタールと聞いております。また、今後保育園の本園、分園の解消あるいはその在り方、将来の保育所や幼稚園のこども園化、学童保育施設等が課題となるように思います。大体どれぐらいの広さを考えておられるのかと。
 また、現状すぐは整備が難しいという施設、多分幼稚園とか保育所だろうと思いますけれども、あれば理由を聞かせていただければと思います。あわせて、こども園化ですね、学童保育についても、市の方針を伺いたいと思います。
 次に、小学校の移転地で整備と決まったときに、土地の測量、地盤調査費用等の予算計上につきましては、事業規模、事業期間等が明らかになった段階で適宜予算化されると、このように聞いておるわけでございますが、6月中の市の回答の中に、今年度中に移転地での小学校プラス防災センターを含むコミセンの整備計画を確定したいという市長のご発言であったように書いておりますので、その辺はどうなったのかと。そうすると、土地の測量地盤調査等の費用の予算計上につきましても、令和4年度以降の予算計上となるわけですが、どうかと。
 また、小学校の着工の予定についても、小学校プラス防災センターを含むコミセンの整備は一括で収用しなければならないと確定した後と考えますが、そのスケジュール等について併せて伺いたいと思います。
 最後に、何度も聞いておりますが、小学校の跡地利用でございますが、住民の意見を伺いながら協議検討するとのことでございますが、いつ頃住民の意見を聴取され、協議検討されるのか伺いたいと思います。
 以上、よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) おはようございます。
 岡田議員お尋ねの安土教育施設等整備についてのご質問にお答えを申し上げます。
 初めに、安土小学校整備地に係る説明会の参加状況及び主な意見につきましては、現在小学校に通われている、またこれから小学校に通われるお子様をお持ちの保護者の方を対象に、安土保育園、安土幼稚園、各自治会の子ども会において、7月から8月にかけて説明会を24回実施し、延べ130名の保護者の方に参加をいただいております。
 また、安土学区の住民の皆様を対象とした全体説明会を安土コミュニティセンターにおいて3回開催し、延べ134名の方にご参加をいただいております。
 なお、コロナ禍の影響により、説明会の開催やご参加を見送られました方に対し、各地域にご協力をいただき、説明会の資料、合わせまして約500部配布しております。
 説明会で出されました主なご意見につきましては、現地拡張案について、プールの屋上化への不安や駐車場が不足すること、また工事期間中はグラウンドが使用できないことへのご意見や移転候補地周辺の浸水に対する不安の声、通学路の安全対策に対するご意見などをいただいております。
 なお、主なご質問、ご意見を取りまとめました資料を市のホームページに掲載させていただいておるところでございます。
 次に、現時点で整備地の決定をしているのか及びどのようにプレスリリースをするかにつきましては、現在安土小学校整備地に関するアンケートを実施しており、その結果を参考に最終決定を行うための準備を進めているところでございます。整備地の決定につきましては、市のホームページをはじめ記者会見などによりプレスへの情報提供を行い、市民の皆様へお伝えさせていただく予定でございます。
 次に、移転候補地の水害リスクに対する市の考えのご質問にお答えを申し上げます。
 移転候補地に小学校を建設する場合には、水害ハザードマップに掲げられている最大想定水位以上の地盤高で学校敷地を造成するため、小学校の浸水リスクは回避できるものと考えております。
 次に、移転候補地に決まった場合の一体整備の対象施設及び安土小学校等を含むコミュニティエリア整備の想定面積並びに各施設の整備方針につきましては、安土小学校の建設地が移転候補地に決まった場合、引き続いて検討を行う予定をしており、現時点においては一体整備の対象施設並びに想定面積は決定しておりません。
 次に、移転候補地に小学校の整備が決定した場合の一体整備の計画及び予算計上並びに小学校の着工予定と建設スケジュールについてお答えを申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、9月に安土小学校整備地の方針が移転候補地に決定した場合、引き続き一体整備の検討を行い、係る予算計上につきましては、早くても令和4年度以降になるものと考えております。
 また、小学校の着工予定及びそのスケジュールにつきましては、一体整備に係る敷地の収用申請は、業務の効率化を図るため、できる限り一括で申請を行うことを計画しておりますが、県監理課用地対策室に収用手続について確認を行ったところ、事業ごとに収用申請を行う手法もあることが確認できたため、小学校を中心に方針が決定した施設を先行して収用申請をしていくことも含めて検討してまいりたいと考えております。
 なお、小学校の着工につきましては、小学校が移転候補地での整備となりました場合、令和7年度を想定しております。
 次に、小学校の跡地利用について、いつ頃住民の意見を聴取し、検討するかのご質問につきましては、移転候補地に小学校の建設が決定し、一体整備の方針が決まった後の検討となりますことから、早ければ令和4年度からの検討と考えております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 皆さんおはようございます。
 岡田議員の安土教育施設等整備についてのご質問のうち、子ども健康部所管部分についてお答えをいたします。
 小学校の建設地が決まっていない現時点において、就学前施設や放課後児童クラブについての市の方針は未定でございます。就学前施設については、少子化の進展や保育料の無償化による保育ニーズの増加と幼稚園ニーズの低下の現状にあり、子ども・子育て支援事業計画に位置づけられておりますとおり、安土地域の待機児童解消と現行保育所の老朽化問題の解決のために、まずは安土保育所の令和4年度整備計画を先行実施することが必要不可欠と考えております。小学校の建設地もさることながら、それ以上に整備年次を見据えた将来的な検討が必要と考えております。
 また、放課後児童クラブについては、仮に移設となった場合、学校との連携や距離の関係から、現行の民間事業者への影響が大きいため、早急な協議を行っていく必要があるものと認識しております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 再問させていただきます。
 移転地に小学校を整備した場合、県道安土西生来線は非常に車の通行量が多いんですが、通学する上での安全対策に不安をお持ちの保護者の方がたくさんお見えになられている。子どもの通学路の確保について、教育委員会からご所見をお願いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) おはようございます。
 再問にお答えいたします。
 これまでからも申しておりますけども、移転地になった場合の通学路につきましては、現状の道路状況を考えますと、県道の跨線橋の下を通るのが一番安全ではないかと考えておりまして、昨年開催しました整備地選定委員会におきましても、事務局案としてお示しさせていただきまして、ご議論いただいたところでございます。
 ただし、通学路につきましては、教育委員会事務局がここを通りなさいと指定するものではございません。地元の交通事情あるいは防犯面におきましても、地元の方が一番よくご存じでございますので、保護者の皆様や場合によっては警察署も入っていただき、アドバイスをいただきながら、校長が最終は決めるということになってございます。いずれにしましても、教育委員会としましても、校長や関係者の皆様と協議し、十分な安全対策を講じてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。ひとつ十分な安全対策をよろしくお願いしたいと思います。
 次に、アンケートの返送は締切りが14日と聞いておりますが、その結果を待って、9月末に小学校を移転地に整備されるのか、それとも現地で建て替えをするのか、当局が決定されると6月議会やあるいは住民説明会でも説明をしていただいてるわけですが、9月末に決断をしていただけるのかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) おはようございます。岡田議員、どうぞよろしくお願いいたします。
 9月末に決断をするのかというご質問にお答えいたします。
 初問でもお答えさせていただきましたとおり、現在、議員ご紹介いただきましたように、安土小学校整備地に関するアンケートを実施してございます。それが9月14日消印有効ということでアンケートを取っておりますので、その結果を参考に9月中に最終決定を行うための準備を進めているというところでございます。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 分かりました。そうすると、9月末にはしっかりとお返事をいただけると、こういうことですね。
 3つ目でございますが、移転地で小学校を整備した場合でございますが、先ほどの回答では、収用について、コミセンは一括で申請を考えると、しかしながら収用については先行して検討するとのことでございますが、それは小学校単独で収用して整備なのか、それとも収用の日が違うだけなのか、その辺について教えていただけませんか。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 一体整備につきましては、できる限り一括で事業を進めるということを計画しておりますが、先ほど初問でもお答えさせていただきましたとおり、事業ごとに収用申請を行う手法もあることが確認できましたので、小学校を中心に方針が決定した施設を先行して収用していくということも含めて検討をしてまいりたいというふうに思ってございます。この場合、だから小学校の整備地が移転候補地での整備となり、一体整備について検討した結果、小学校以外の施設の整備方針が決定しなかった場合には、小学校単独で整備を進めていくということになるかと思います。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) いや、収用は日だけがずれるのか、安土小学校の単独もあり得るかと、こういうふうに聞いておるわけなんですけど、よろしく。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 当局といたしましては、今回教育委員会で小学校の候補地選定というのをまず優先的に決めていくということで、今回反対の署名等があって調整をさせていただいているということでございます。まず、9月末に小学校を移転地にということに決めさせていただきましたならば、その後ですね。まず、一体整備ということにつきましては、これまでのほかの例でもございますように、まずはコミュニティエリア整備ということを直近の岡山ですとかそういったところも、市の方針としてはまず一体化整備というのがこれまでの例でございますので、まずそれを検討していくということになるとは思いますが、その中でいろいろ一体化するかどうかっていうのは当然またいろんな方々、関係者の方々のご意見を聞きながら進めていくということになりますが、それがもしすぐに決定していかないということになれば、まずは小学校からの整備ですね。それで、その関係の収用の手続を行っていくというようなことになると思います。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 9月末にははっきりなると思うんで、よろしくお願いします。
 6月の議会の中で、私の会派の議員から、コミセンの整備につきまして、現在地で改修か、それとも小学校とコミセンの移転地でのセットの整備かと、このようなことになってですね。それは、いつ頃検討され、またいつ頃完成のめどを持っておいでになるかと、こういう質問があったんですね。当局は、小学校の建て替え並びにコミセンとの一体整備は、方針決定後、9月末に決定した後にスケジュールを示すと、このように回答されています。
 その後、各議論が進み、コミセンを移転するかどうか、名称はともかくといたしまして、今年中ということで理解いただきたい。あわせまして、竣工になった場合は、一体化した場合の竣工につきましては小学校と同時という理解をしていただければいいかと思いますと、こういうふうに答弁されました。これは、9月末に小学校が、例えば移転地で決まれば、引き続き小学校、防災センターを含むコミセンの一体整備は一括で収用しなければならないため、今年度中に防災センターを含むコミセンの整備計画等を確定したいと、方向性を示されたと、私はこのように思っておりますねんやけども、その辺のところをちょっとお伺いしたいと思うんで、よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 岡田議員の再問にお答えを申し上げます。
 議員おっしゃっているとおり、今年度中に話をまとめたいと当局としては思っております。ただ、万が一まとまらないような場合につきましては、県に、先ほど初問でお答えしてましたように、別々の収用で進めていくということもあり得るということですので、その場合は、一体整備の部分が一部後から、もしそういうふうに決定した場合、収用していくということもあり得ると、こういうようにご理解をいただきたいと思います。いずれにしろ、一括して行うことが望ましいということには変わりはございませんので、その方向で努力をしてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうも市長、ありがとうございます。今年中に何かけりがつくかなと、いいなあと、こういうふうに思っております。どうもありがとうございます。要望をちょっとさせていただきますので、お願いします。
 今回の小学校の移転地での整備がなされた場合、極めて子どもたちにとって歴史ある安土山、安土城址を眼前に見て、また将来の近隣の安土城下町付近の歴史公園や歴史の駅が想像でき得る可能性のある絶好の好立地として、教育環境は子どもが育っていく上で好印象に残るところであると考えます。
 また、安土ならではの特性を生かした立地条件となり、近隣の市町にアピールでき、人口減少を食い止めることができる好立地であると同時に、今後の安土の発展を望むに当たっては、必要不可欠な事業で、選択であるとも捉えています。
 また、先ほどの当局からの移転地での水害のことについて、ハザードマップに上げられている最大想定水位以上の地盤高で学校を造成するため、小学校の浸水リスクはないとの回答をいただいたことで、移転地は水害も盛土をすれば大丈夫であり、地滑りもしないということで、移転地に小学校が整備できることは納得がいき、安全が確保されたことが分かりました。
 また、コミセンの施設については、単なる私の思いでございますが、行政指導の意向が強く反映された防災センターやと私は思っています。法令に基づく施設管理に当局は責任を持って当たらなければならないため、また地域にとって当局が責任を持って整備しなければならないため、場所選びも行政の指導で行う必要があるのではないかと思っています。
 小学校の整備は、イの一番、大事であることは重々承知しておりますが、緊急防災・減災事業債を使って、防災センターを併設したコミセンを他の地域でも完成されておられる事実から、また市長自身が防災機能を備えた安土コミセンの整備に優先的に取り組むとの公約をしておられる事実からも、まずは小学校の移転整備、そして防災センターを含むコミセンの移転地での整備と考えられたのでしょう。
 しかしながら、現地での建て替えを望む方が多かったことから、誠意を尽くして、移転地での小学校の整備を思われ、そのことを理解してほしいという住民周知のための住民説明会であったり、また各保護者へのアンケートであったと私は理解します。
 幸いにも、安土には都市部と違って土地があり、これを安土の未来のために有効に整備してこそ、安土の顔になり、やっと安土は近江八幡市と合併した効果を感じ取り、初めてよかったということになるんではなかろうかと思います。今回の小学校を巡る整備について、最重要にする課題は、何といっても子や孫のためであるということを忘れてはならないと思いますという当たり前のことなんですけども、ともすると大人の論理が優先され、過熱ぎみになることを注視する必要があり、冷静に対処しなければならないと思ったりしています。
 当局には、賢明なる選択をされんことを要望し、9月末にはご決断を賜るということでございましたので、できるだけ早く新しい小学校や防災センターを含むコミセン、さらには幼稚園、保育所等のこども園化、学童保育等の他の地域と同等の施設が安土の将来のために、ひいては近江八幡市のために移転地で一体的に整備されんことをお願いして、次の質問に移りたいと思います。
 次に、防災についてでございます。
 1つ目、安土町桑実寺防災道路のり面の崩壊の対応について、2つ目、県道安土西生来線JR地下道浸水被害について。
 まず、安土桑実寺防災道路のり面の崩壊の対応について、先月の集中豪雨から、8月14日昼頃にのり面が崩壊しました。気象庁の雨量計では、当日9時頃から昼過ぎまで100ミリ近い雨が降ったように記憶しております。近所に住む方々は恐怖であったと後で供述されておられ、私も豪雨の怖さを改めて痛感をした次第でございます。その影響で、桑実寺道路ののり面が崩壊したわけですが、市や県も当日や翌日に現場を訪れ、現在、東近江市事務所において、応急的な安全対策を実施されたと聞いております。現状のままでは、秋雨前線や台風によりのり面の崩壊が拡大するおそれがあり、今回崩壊した道路のり面の復旧計画や今後の対応について、現時点での分かる範囲でよろしいので、回答をお願いしたいと思います。
 次に、避難対応について伺います。
 今回の豪雨で、8月14日だけで200ミリを超える雨量となり、降水量となり、14日午前中に土砂災害警戒情報が発令されました。市としては、土砂災害が想定される自治会を対象に、学区のコミセンを避難所として開設され、自主的な避難者の受入れをされました。
 しかし、その日の夜には避難所を閉鎖されています。その後も豪雨が予想され、まだまだ降り続くおそれがあるのに避難所を閉鎖された理由をお聞かせ願いたいと思います。
 実際、桑実寺の道路斜面が崩れて被害が発生している状況でありますので、危険な状況が続いている場合は避難指示などをされないんですか。土砂災害について、どのような基準で高齢者等の避難開始や避難指示の発令をされるのか、市における基準について説明を願いたいと思います。
 次に、あづちマリエートの避難所はなぜ開設されなかったのか。近江八幡市水害ハザードマップ上では、あづちマリエートは水害の避難所として指定しているにもかかわらず、わざわざ遠くのコミセンまで行く必要があるのかどうかと。特にどこでもそうでございますが、高齢者がおられる地域では、遠くのコミセンの避難所に行くよりも、近くにある避難所、あづちマリエートへ行きたい。なぜ遠くのコミセンの避難所に行かなければならないのか。今回の場合は自主避難なのであづちマリエートは開設しないと言いますが、近江八幡市水害ハザードマップ上は、自主避難場所については一切触れておらず、どうかと思い、回答を求めたいと思います。
 また、それとは裏腹に、今回のように避難所に指定されているあづちマリエートや文芸の郷が道路のり面の崩壊現場に隣接していて、今以上の大きな土砂災害となれば大丈夫なのかなと思ったりしますが、避難所の場所の指定について見解を求めたいと思います。
 次に、県道安土西生来線JR地下道の浸水の被害でございますが、先月8月の集中豪雨で、これも安土町内上豊浦のJRの地下道、これは滋賀県が管理する地下道でございますが冠水してしまいました。しばらくの間、通行止めとなってしまいました。地下道においても、排水ポンプが設置されているにもかかわらず、冠水する理由を教えていただきたいと思います。今までにも、この地下道は冠水した記憶があります。冠水する原因を改善すれば、当然その被害はなくなるということですね。現在の施設の課題についてお尋ねしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) おはようございます。
 岡田議員お尋ねの桑実寺防災道路のり面の崩壊対応についてお答えいたします。
 桑実寺防災道路のり面の崩壊後、まずは本市からは所管である県文化財保護課へ復旧対応を確認し、東近江土木事務所において速やかに対応していただいたところでございます。応急復旧としては、大型土のうを設置して、これ以上土砂が下流に流出しない対応と防災道路の上部においてのり面が崩壊した箇所から再び雨が降って雨水が流れ出ないよう土のうを設置していただきました。8月20日頃から着手、1週間程度で完了されたところでございます。本復旧に対しては、文化庁から防災事業による事業採択が見通せるとの見解が寄せられましたこともあり、のり面と防災道路の本復旧について、所有者と滋賀県文化財保護課で国庫補助事業採択による復旧工事を実施する方向で、現在年度内着工を目指し、協議調整が進んでおります。市といたしましては、国、県そして所有者様と歩調を合わせ、復旧事業が採択された場合の補助金交付事務等、本市が担うべき役割を果たしたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 田村市民部長。
 〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 皆さんおはようございます。
 岡田議員の安土町桑実寺防災道路のり面崩壊への対応についてのご質問のうち、避難対応についてお答えいたします。
 まず、避難所に関しましては、8月14日13時から土砂災害発生の危険性が高い八幡、島、岡山、馬淵、武佐、安土、老蘇、沖島のコミュニティセンターを自主避難所として開設いたしました。開設いたしましたコミュニティセンターにおいては、夕方には自主避難者の全員が帰宅されたことや土砂災害警戒情報が警戒レベル4からレベル3相当になったことから、各学区の自治連合会長様にも確認を行い、対策本部会議で今後の雨量情報等を総合的に判断した上で、18時30分に全学区の自主避難所を閉鎖をいたしました。昼間、安土町桑実寺の防災道路のり面の崩壊があったことから、桑実寺自治会につきましては、その後改めて自治会長様と協議をさせていただき、崩落の危険性などを総合的に判断し、20時15分から翌日の15日8時30分まで安土コミュニティセンターを自主避難所として開設しております。
 次に、避難情報の発令基準につきましては、内閣府の避難情報に関するガイドラインに基づき、警戒レベル相当情報や降雨情報、河川水位等を総合的に判断し、対策本部会議において決定しております。
 次に、あづちマリエートの避難所開設につきましては、各連合自治会長様や市議会議員からも委員としてご参加いただいております市水防協議会でご承認いただきました水防土砂災害対応計画書に、水防本部において自主避難者の受入れが必要と判断した場合は、高齢者等避難発令までに、自主避難者受入れのため、各地域コミュニティセンターを避難所として開設すると記載しており、あづちマリエートは避難指示の段階で開設することが定められていることから、各コミュニティセンターを自主避難所として開設したところでございます。
 近江八幡市水害ハザードマップ上に自主避難についての記載がない点につきましては、今後水害ハザードマップの改定の際に、市民の皆様に分かりやすいように改定させていただきますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
 また、あづちマリエートは、県が指定する土砂災害警戒区域とは十分に距離が離れていると考えております。しかし、今後より施設に近接したエリアが土砂災害警戒区域に指定されるようなこととなれば、安土学区自治連合会やまちづくり協議会等の皆様と共に検討し、公共施設等を最大限活用した地域の実情に応じた避難所の在り方等、協議を進めてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 栄畑都市整備部理事。
〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) おはようございます。
 岡田議員ご質問の県道安土西生来線JR地下道の浸水被害についてお答えいたします。
 8月14日に時間雨量54ミリという記録的な豪雨に見舞われ、市内各所で道路冠水等の被害が発生する状況でした。県道安土西生来線のJR地下道には、口径150ミリの排水ポンプが設置されておりますが、ポンプの排水能力を上回る雨水が地下道に一気に流れ込み、冠水する結果となってしまいました。滋賀県におきましては、排水先の水路の流入、流下能力にもよりますが、排水能力の増強が可能か検討される予定となっております。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 1つだけ再問をさせていただきます。
 安土桑実寺防災道路のり面の崩壊の対応の中、避難対応についてですが、実はあづちマリエートは地震と水害の避難所で指定されています。つり天井で危ないと、このようなことも住民の方からの声も上がっております。地震の避難所としてはあまり適切でないように思ったりもしますが、その辺の対応等につきましてお伺いしたいと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
 あづちマリエートに限らず、市避難所運営マニュアル指針では、地震発生時に施設を避難所として開設する前に、避難所施設被害状況チェックリストを用いまして安全確認を行うこととしております。この判定により安全確認がされるまで、避難者を施設内へ入れないように示しているところでございます。天井の崩落等で避難所が利用できない場合は、直ちに現地本部へ連絡し、市災害対策本部へ代替施設確保などを要請するものとしているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 岡田議員再問のうち、あづちマリエートのつり天井の改修につきまして、教育委員会からお答えを申し上げます。
 つり天井につきましては、地震によって脱落しないよう規制を強化すべく、建築基準法施行令が改正されたところでございます。あづちマリエートの天井はつり天井の構造であることから、改修が必要と考えておりまして、令和4年度、来年度の床及び照明改修と併せましてつり天井の耐震改修をする計画となっておりまして、現在その工法等について検討をしているところでございます。
 以上でございます。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
 今回の防災道路のり面の崩壊は、それぞれの部署で対応していただいていると分かりました。できるだけ速やかに対応していただきますよう、関係機関に働きかけをよろしくお願いしたいと思います。
 また、土砂災害警報の状況は、テレビなどで情報が発信されており、情報が出た後市民はどのような行動をとればいいのか不安です。特に高齢者等の避難や避難指示については、今回は出されなかったわけですが、基準として気象庁が発表される警戒レベル2に応じて、市民の安全・安心を最優先にされ、空振りを恐れずに避難情報を出されるべきだと思いますので、今回の大雨に当たっての市民の声を真摯に受け止められまして、今後、水防、災害対策本部会議での議論、判断にぜひとも生かしていただきたいと思います。まだまだ台風など災害がひょっとしたら続くかと、このように思われますが、ちゅうちょせず賢明な判断をひとつお願いしたいと思います。
 加えまして、今回のような自主避難の場合は、第一の避難場所は本市の水害マップ上にも安土コミセンであることを明確に告知、周知していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 県道安土西生来線のJR地下道につきまして、浸水があったわけですが、現状の施設の課題があることが分かりました。日々の管理を怠りなく、また冠水被害が改善できるよう要望をさせていただきまして、これで全ての質問は終わりました。どうもありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で岡田彦士君の個人質問を終わります。
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