録画中継

令和3年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月8日(水) 一般質問
玉木 弘子 議員
(1)安土小学校建設について
(2)当市の生理の貧困の取り組みについて
◆9番(玉木弘子君) 皆さんこんにちは。日本共産党玉木弘子です。
 発言通告に従いまして、分割で質問させていただきます。
 まず、1問目、安土小学校建設について、先ほどの岡田議員に引き続き、また違った立場から質問させていただきます。
 昨年12月、教育委員会安土小学校整備地選定委員会では、移転地建て替えに決定いたしましたが、4月から安土教育施設等整備準備室を設置し、整備地について調整を進めてこられました。小西市長は、6月議会で、教育委員会が整備地として移転候補地を決定し、報告が提出された一方で、現地建て替えを望む2,014筆の署名が提出されたことから、市として地方自治法238条の2公有財産に関する長の総合調整権の規定に基づく調整を進めている。教育委員会の選定委員会の付託意見や移転地の水害対策の不安の声、現地建て替え案に対する敷地拡張の可能性等の資料を作成し、現地建て替え、移転地建て替えの両案について、保護者を対象に説明会を行い、意見を伺うと述べられました。また、小学校は、多世代地域のコミュニティーであり、地域と一体に教育を進めていくコミュニティ・スクールがクローズアップされている中、地域の協力を求めていかなければならない。詳細にきっちりデータなり答えを持ち、学区民の方にしっかり理解をしていただいた中進めたいと考えを示され、7月から自治会単位で保護者の説明会や住民の説明会が行われたところです。
 住民説明会では、現地の敷地拡張について、以前の教育委員会では700平方メートル程度と示されていました敷地拡張が、準備室では2,840平方メートルが可能と新たに示され、当初案の4倍の拡張面積となり、敷地が狭いから移転するという教育委員会の整備地選定委員会の前提が崩れたことになります。参加した方から、教育委員会の選定委員会で、なぜ敷地拡張の可能性について検討されなかったのか、疑問の声や教育委員会の答弁を聞いて不信に思われた声も聞いております。
 以下、3点についてお伺いいたします。
 1、説明会の質問で、教育委員会は、敷地の拡張は700平方メートルのみ、それも考慮して移転に決定したが、2,840平方メートルが可能になったと、それは前提が違うのではないかと発言がありました。選定委員会で検討する上で、前提が変われば結果も変わってきます。この点について、教育委員会の見解をお伺いします。
 2、工事中のグラウンドの使用について、答弁の一部に考えが及ばないという発言がありました。実際、会場から、体育館の建て替え時にはあづちマリエートにバスで送迎して体育の事業を行ったことなど、当時の対応について発言がありました。聞くところでは、低学年はコミセン大ホールを使用したようです。現地建て替えを説明する場合、グラウンドが使えないときの対案を検討しておくべきと考えますが、この点について教育委員会の見解をお伺いします。
 3点目、説明会を実施しての評価について、市長部局にお伺いします。
 以上、初問といたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 玉木議員お尋ねの安土小学校建設に係るご質問のうち、説明会を実施しての評価についてお答えを申し上げます。
 安土小学校の整備に関しましては、教育委員会において議論いただき、安土小学校の建設を移転候補地で行うとの決定をいただきました。その後、現地での建て替えを望む2,014筆の署名が提出されるなど様々なご意見をいただいております。それらの経過も踏まえ、市といたしましては、今回の説明会におきまして、小学校の整備により誰よりも影響を受けることとなる現在小学校に通われているお子様、またこれから小学校に通われるお子様をお持ちの保護者様のご理解を深めていただくことを目的とし、これまで寄せられているお声を取りまとめ、現地建て替え及び移転建て替えの両案について説明を行ってまいりました。
 説明会の参加状況等につきましては、さきの岡田議員の初問でお答えさせていただきましたけれども、コロナ禍の厳しい中にもかかわらず多くの方にご参加いただき、安土小学校の整備に係るご理解を深めていただけたものと考えております。
 また、保護者様の説明会では、これまで会場までお越しいただく形で実施しておりましたけども、今回保育園ではお迎えの時間帯に合わせ説明会を実施し、幼稚園では学級懇談会の開催に合わせ、学年ごとに実施をしております。
 また、自治会、子ども会におきましては、土日、昼夜間を問わず、ご希望の日時に合わせて地域に出向くなど、小さな単位で説明会を実施させていただき、その分多くのご質問やご意見をいただけたものと評価しております。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 玉木議員の安土小学校の建設についてのご質問にお答えします。
 昨年度、安土小学校整備地選定委員会での比較検討資料として教育委員会が示した敷地拡張の可能性がある面積につきましては、校舎は改築するものの、屋内運動場及びプールは現状の位置で活用するといった計画を基に出した面積でございます。
 一方、現在示されている市長部局の案では、屋内運動場を新たに拡張された敷地に曳家し、またプールは取壊しし、新たに校舎の屋上に整備することにより、2,840平米の敷地拡張を可能としているものであり、その考え方に大きな違いがございます。
 教育委員会としましては、武佐小学校の整備以降、校舎は景観に配慮し、屋根は日本瓦による勾配屋根を基本としてきました。安土におきましても、旧市街地を中心に景観法に基づく歴史文化風景計画が平成28年10月1日に施行されており、安土小学校についても、現地案であれば周辺の町並み、移転案であれば田園の風景に溶け込むよう、景観に配慮した施設整備を考えており、屋上にプールを整備することは全く考えておりませんでした。
 また、屋内運動場及びプールは、平成17年度に整備された比較的新しい施設であり、共に改修工事を行いますが、夏休み期間中やプールのシーズン外に工事を行うことで使用できることから、曳家やプールの取壊しは、教育的な観点からも考えておりませんでした。
 このように教育委員会案では、町の景観に配慮することに加え、何よりも子どもたちへの工事の影響を最小限にすることを第一に考えたものであり、教育委員会が作成した案については、何らの問題があるとは全く考えておりません。
 次に、工事中のグラウンド使用についてですが、平成17年度に現在の屋内運動場の建て替えを行った際、あづちマリエートにつきましては、運動会やその練習には使用していましたが、通常の体育の授業では使用しておりませんでした。
 また、安土コミセンの大ホールについては、議員のおっしゃるとおり、低学年が使用しておりました。
 ただ、こういった施設を利用する場合、目的地に移動するのに時間がかかるなど、児童に負担をかけることになります。また、交通事故等、安全性にも問題があります。したがいまして、こういった負担やリスクが発生しないよう、教育委員会の現地案では、工事期間中も屋内運動場とプールはできる限り現状のまま使用することを考えており、グラウンドは狭くなるものの、屋内運動場の活用により、体育の授業や子どもたちの遊ぶスペースを確保したものとしておりますので、ご理解をお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありますか。
 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 再問させていただきます。
 敷地面積について、教育委員会にお伺いいたします。
 準備室で2,840平方メートルの拡張が可能としていますが、教育委員会で作成したときには何ら問題がないと、全く問題があるとは考えていないということでした。お聞きしたいのは、教育委員会として提示された敷地拡張700平方メートルを今回責任を持って提案されたのか。なぜ700平方メートルでよしとされたのか。これで問題がなかったのか。後に2,840平方メートルが可能になったんですけれども、このことについて教育委員会の認識をお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 初問でお答えしましたとおり、工事期間中の子どもたちの負担を最小限にとどめるため、校舎は改築するものの、体育館とプールは現状の位置で活用とするといった計画を基に出した面積でございます。体育館やプールを移動させない以上、周辺の土地の拡張も検討しましたが、効率的な活用ができないと判断し、せめてグラウンド部分で少しでも効率的に活用できるよう、その範囲のみ調査を行ったということでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 体育館、プールは現状でということで、せめてグラウンドの部分の範囲ということで、700平方メートルが必要な面積と判断されたということの理解でよろしいでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えします。
 当時、周辺隣接地でご協力の調査をさせていただいたんですけども、一部ご協力がいただけないところがありましたので、700平米が限界というところでございました。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 当時は何軒ぐらいに交渉されて、このような判断をされたのか。具体的に何軒ぐらいに交渉されたのかお伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えします。
 教育委員会としましては、平成30年度から先行して小学校の整備について検討を進めてきました。そのときに隣接します畑所有者の方にご協力ができないかということでお願いに上がったところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) すいません、畑の所有者は何軒ぐらいに当たられたのかお伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 すいません、今資料がないんで正確な数を申し上げられませんけども、グラウンドに隣接します、たしか四、五軒だったと思います。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 私が教育委員会にお伺いした時点では、3軒ぐらいとかとしか聞いてなかったんですけど、四、五軒は当たられたということで、これが当時教育委員会として最大限の努力をして行った結果という理解でよろしいでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) お答えいたします。
 教育委員会としましては、体育館とプールは移動させないということを前提としておりましたので、グラウンドだけでも何とかできないかというところで確認をさせていただいたというところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) では次に、確認のためにお伺いいたします。
 昨年12月に市長に移転地建て替えの報告をされているんですけれども、当初から安土小学校の問題について、どういう目的、背景とか目的は何だったのか、もう一度確認のためにお伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 改めて申しますと、安土小学校の校舎は老朽化が進んでおりまして、市内の他校と比較してグラウンドや駐車場も狭いという課題を抱えていることから、施設の整備により教育環境の整備充実を図ることが求められていたというところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 老朽化と狭いことが背景にありますけれども、このときに狭いって言いながら、なぜ700平方メートルだったのかという疑問が残ります。狭いことは課題であり、教育環境の整備を図るとされているのに対して、狭いことが課題であったということは間違いないと思うんです、今の答弁を聞かせていただいて。
 では、準備室が2,840の確保をできたと、しかし教育委員会では700しか確保できないと、こういう違いについては、先ほどこの違いについての認識をお伺いしたときに、説明はしていただいたんですけど、この増えたことに対してどう考えていただいてるんかなというのを改めてお伺いしたいと思います。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 初問でもご回答させていただきましたが、今回準備室で2,840平米ですか、拡張ができるということなんですけども、そちらの整備案を見させていただきますと、先ほど申しましたように、プールを解体し、体育館を曳家するという整備案でございます。これになりますと、かなり時間的なことも加味されまして、子どもたちに与える負担が大きくなるというところで、教育委員会としましては、そもそもそういうような案は作成しなかったということでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 教育委員会としては、必要性を感じなかって、敷地拡張を700平方メートル以上にしなかったということですけれども、実際、先ほどから繰り返しますけど、狭いということが移転理由になってますので、ここで真剣に拡張しなかったということは、移転の理由をつくったことにならないかなと、結果論ですけれども、感じるんですけど、この点についてはいかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えします。
 教育委員会案として出したのは、先ほどから申し上げてるとおりでございますので、移転になった理由とは考えておりません。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 市民にとって、整備地選定委員会で検討された結果、そして準備室で検討された結果というのは、市として行われたことという理解になっています。そういう視点からいくと、教育委員会は狭いというのに敷地拡張の努力が足りなかったんと違うかなっていうような声もあるんですけど、これに対しても初問と同様のお答えでしょうか、お尋ねします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 先ほど来申し上げているとおりでございますし、あわせまして教育委員会が前から申し上げております駐車場、こちらにつきましても、2,840平米では十分確保できないということでございますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 教育委員会としては、2,840平米増えたとしても現地では無理やということを今おっしゃったんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 準備室の案を見させていただきますと、先ほど来申し上げておりますとおり、プールを解体し、体育館を曳家すると、その間、相当な期間になるかと思いますけども、子どもたちに大変な負担がかかるということでございますので、教育委員会としましては、そもそも2,840平米確保できたとしても、そのような案は考えておりませんでした。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 今の話を聞いておりますと、たとえ敷地が拡張されたとしても、現地は考えておられなかったんかなというふうに取れました。
 次に、グラウンドの使用についてですけれども、準備室の資料では、皆さん、岡田議員が配布された資料の7ページ、現地建て替えの課題というところで、③のところに、子どもたちへの負担、グラウンドが使用できないというところがあります。このことについて、教育委員会の選定委員会で提案された現地の建て替え案では、工事中も体育の授業や子どもの遊ぶスペースも確保をしたというふうに答えていただきました。
 今回の説明会で、グラウンドが使用できないんですかというような質問が出たことに対して、はっきりしたお答えがなかったと思いますし、部長も同席されていましたが、グラウンドが使用できない、今回の準備室の案とおっしゃっていただいてる新たな提案に対して、グラウンドが使用できないことについての対応策については、事前に教育委員会としてお考えだったんでしょうか、お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 教育委員会案を作成する時点で、体育館やプールをそのまま活用しないと、こういった課題があることは分かっており、また対策が極めて難しいことも想定をしておりました。したがいまして、今回の市長部局案の対策案としては、狭くはなりますが、空いている敷地の中で工夫して実施する以外にはないものというふうには考えております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ということは、今提案された準備室の敷地拡張案の中で、工事中の授業については空いた場所を使用するとか、例えば運動会はマリエートでとかというような答えをいただいたんですけど、工事中の体育の授業は可能であるというふうな認識でよろしいでしょうか。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 繰り返しになりますけども、今回提案されました市長部局案で申しますと、工事中は空いている敷地の中で安全に十分注意して工夫しながら実施する以外にはないかなというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) それでは、この資料に矛盾が出てくるんですけれども、ここにあるように、工事中、体育館は約1年間、グラウンドは約4年間使用できないとなってるんですけど、この資料の作り方だと、保護者の方は、では体育の授業はどうなるのって不安をあおってることになります。実際、アンケートが来た保護者から、このことが心配ですという声を聞いております。これでは公平に判断できませんし、普通に考えて、課題を出したなら、それに対する対案をきっちり示すというのが保護者の不安に応えることだと思います。教育の場で、あらゆる状況下で、児童に対して、授業に問題が生じないよう対策をされるのは当たり前のことだと思います。今お答えいただきましたけれども、当日会場で曖昧な説明をされた、そのことが市民にとって、なぜそうはっきり言っていただけないのかなということの疑問がありますので、先ほどのお答えでは事前に検討をしていたということで伺ったので、そう理解はいたしますけれども、市民には分かりにくい状況です。
 次に、現地の課題のうち、工事中のグラウンドは使用できて、体育の授業も一部だと思いますけどできると、敷地も拡張できると、そして2番の工事中の近隣への影響や子どもたちの影響、教育委員会や市長も一番気にされている子どもたちの影響について、私が建築関係の方にお聞きしたお話では、工事前に建設に係るリスクを洗い出し、それらの対策を検討した上で仕事をすると、リスクマネジメントは前提であると、このように話しておられました。工事方法や日程、時間の調整など、工夫次第で対応は可能ということでした。このことを考えますと、この4つの課題のうち3つの課題がクリアできることになります。
 それでは、ここになぜ現地では駄目なのって書いておりますけれども、現地建て替えに何ら問題がないと言えるのではないでしょうか。この点について、資料作成をされた担当部署の方にお伺いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
 今回の説明会の経緯につきましては、これまでからご説明をしてまいりましたように、まず教育委員会での移転地への決定というのがございまして、それに対して現地での建て替えという2,014筆の署名が出てまいったわけですけれども、その中での調整というところで、まず移転候補地については、そういった整備地選定委員会での課題等がありましたので、それについてきちんと不安を解消していくというところです。それで、現地での建て替えの部分につきましては、まず要望等でもございました現地で拡張できないのかとか、そういった声がございましたので、拡張の可能性というところを中心にご説明をさせていただいたというところでございます。課題については、当然提示はさせていただいておりますけれども、当然それがそのままでは、例えばグラウンドを使用できないというところについて、じゃあそれがそのままでいいのかとか、そういうところまでは思ってはございませんが、一定現地建て替えの場合は、課題の提示よりもまだ現地拡張の可能性というところを中心に説明させていただいたというところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) でも、ここで最終的に一番下に、近隣や子どもへの負担を考え、移転による整備ができないか検討ということで、ここでも移転建て替えっていうことで誘導されているように見受けられます。そのような声も聞いています。
 次に、移転地ですが、先ほど岡田議員の質問の中にもありましたけれども、8月14日から大雨で、市内は記録的な雨量となりました。あちこちで冠水被害が出ましたし、29年の豪雨では1日降雨量が200ミリで、これについては10年に一回の確率の雨量というふうに気象庁も言っています。それから4年目なんですけれども、同じように1日降雨量200ミリの大雨でした。教育委員会は、移転地の冠水状況や地下道の状況、その辺は見ていただいたんでしょうか。答弁の中で、地下道の質問が出たときに、見に行くようなこともお聞きしましたので、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えします。
 当然、教育委員会としましても、当日の状況につきましては確認をさせていただきました。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 当日何時頃の確認でしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) たしか8月14日だったと思いますけども、午前10時前後、一番雨がひどいときだったと思いますけども、そのときに確認させていただきました。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 確認していただいているということで、分かりました。
 その後、15日の朝の状況ですけれども、写真を撮ったのがあります。通学路ははっきり示されてないんですけれども、こちらは先ほど言われた地下道の状況です。かなり上まで水がたまっているのがお見受けできると思います。
 もう一点は、駅側の新しい地下道なんですけれども、ここも水がつかってて、もし通学路だったら多分ここは厳しい状況かなというふうな状態でした。
 そして、小学校の建設予定地辺りは、水害があっても何ら問題がないと、建築には問題がないというふうにされておりますけれども、こういう状況で、安土川も、今回の大雨で琵琶湖は水位が低かって、冠水が比較的少なかったんですけれども、こういう状況で冠水しているところはありました。これが安土小学校の移転地辺りの水害が起こる可能性の写真です。
 通学路に関しまして、先ほど地下道の水がついたというのを直接目にした住民さんから、説明会での質問があったときに、大雨が降れば学校が休みになりますというような回答をされてましたけれども、教育委員会として、大雨や大雨警報っていうのは休校の対象になるんでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 大雨による警報でも休校の対象になります。というのは、学校教育法施行規則で、非常変災その他緊迫の事情があるときには、校長は臨時に授業を行わないことができると定められています。一般的に、午前7時の時点で暴風を含む警報あるいは暴風を含まなくても特別警報が発令されている場合は、一時休業措置を行います。このことは、機会あるごとに文書等で周知しており、学校もまた教育委員会も常日頃から気象情報に注意を払っています。先ほどの質問の大雨だけの警報であっても、学校教育法施行規則により、校長が大雨により児童の登校に安全が確保できないと判断すれば休校にできます。このことについても、既に保護者に通知しており、校長には児童が登校するまでに速やかにタウンメール等で周知できるように指導しています。このほかにも多くの学校では、家庭の判断で安全が確認されるまで無理に登校しなくてもよいことを周知しています。これまで経験したことがないような大雨や台風も起こっています。何より児童の安全が最優先されますので、このことが周知できていない学校には、早急に対応するよう指導したところです。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
 15日の朝時点は、曇りで多分警報も解除されていて、普通なら通学可能かと思うんですけれども、こういう状況でも学校としてきちんと危険な通学路については見に行っていただいて、7時の時点で判断していただけるということで理解いたします。
 次に、この資料の10ページのところに、先ほど通学路の安全の問題が課題に、選定委員会でも附帯意見に上がっていました。それで、通学路の安全対策については、先ほど高架下を通るということで説明をいただきましたけれども、10ページの提案では、ごく周辺の移転地の通学路しか示されてなくって、例えば地下道を通る可能性のある南側区域の地域の通学路については、ここでは特に示されていません。もう整備地を移転地にする、そういう提案をされるんでしたら、先ほど来、通学路については移転地が決まってから、何度もそのように聞いておりますけれども、大まかな通学路の計画なり、保護者の不安を取り除くような提案をすべきではないかと思うんですけど、もう一度お伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 ご指摘の10ページの資料、準備室で作成されたということでございます。この辺の詳しい詳細は私は存じませんけども、当然JRの南から通学する児童につきましては、先ほどの地下道あるいは駅を利用する等が考えられるというところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 両方の地下道が冠水したときの対応についても、きちっと対策をお考えいただきたいというふうに思います。
 次に、交通安全についての不安も出ております。移転地横の県道の交通量の調査はされたのでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 交通量としては、教育委員会としては、調査はしておりません。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 通学路の安全とか交通に対する不安があって、そのことに対して、なぜ、県道の安全を言うためにも交通量の調査は必要かと思うんですけど、していない理由はなんでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 教育委員会としましては、さきの原因にもお答えしましたとおり、現状の道路では高架下を通って通学するというのが一番安全と考えておりますので、特に交通量としての調査はしておらないところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 平成27年の県の調査では、7時から7時までの12時間で上下車両8,045台と県の調査でなっております。小学校への進入路や出入りする車で交通渋滞になる危険もありますし、決して安全な状況とは言えないので、この辺についてはきちっと調査をお願いしたいというふうに思います。
 先ほど岡田議員の質問の中で、一体整備になった場合、幼稚園も含まれるのかどうかという点の回答がなかったんですけど、その点についてお伺いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えいたします。
 幼稚園につきましては、今後、何度も申しておりますように、整備地が移転地に決定いたしました後に、一体的に整備ができるかどうかっていうのは関係者と共に協議していくということでございます。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 玉木議員の就学前の施設についてのご質問にお答え申し上げます。
 先ほどの岡田議員のご質問に青木部長からお答えを申し上げましたように、幼稚園、保育所等につきましては、就学前教育の在り方ということで、広範に議論を今教育委員会等を含めてさせていただいておるところでございます。そういう諸般の様々な状況を踏まえながら、また判断していく必要があろうかと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
 現在の土地については、1,000年に1回でも水がつかないという安心・安全な場所、その安全な場所から、いろいろ対策はできるにしても、あえて浸水リスクがある、さらに通学路の不安や水害に対する不安がある移転地に小学校を移転する理由はないと考える多くの住民の声があります。
 次に、教育施設に関する住民説明会でしたが、教育長が出席されていなかったんですけど、これはどういった理由なのかお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) この説明会は、公有財産に関する長の総合調整権、市長の調整権を基に市長部局が開催した説明会であります。教育委員会としての結論も出ているため、私自ら出て出席する必要はないと判断しました。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) これも住民さんからの声ですけれども、教育施設の整備に教育長が参加されないということに違和感を感じておられた方もありましたし、教育委員会としてはもう決定されたと、市当局が今回市長部局がやっておられるということですけれども、住民からはそういうふうに見えないので、また今後こういうことがありましたら、ぜひ出席をお願いしたいと思います。
 次に、住民説明会について、現地で建て替えを求める署名が出たところから、両方の現地建て替え案と移転建て替え案についての説明会をしていただいたということは理解しています。参加した方から、両方の説明というよりも、もう何か移転建て替えっていうことを言っておられるのかなというふうな声もありました。市長は、説明会でとか議員懇談会の場で、私は移転建て替えとご自分の意見を表明されていますけれども、なぜ移転建て替えなのか、理由を伺います。お願いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 玉木議員の再問にお答えを申し上げます。
 移転建て替えということは、説明会の中の脈絡で申しますと、市長としてはどう考えているのだというご質問を説明会でいただきました。これに対しまして、私としましては、基本的に何も考えていないとお答えするのはあまりに無責任、言えないというのはあまりに不誠実ということで、個人的な考えというお断りをした上で私自身の考えを申し述べさせていただいたところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 確かに、個人的な見解というふうにお伺いしたと思います。
 それでは、個人的な見解で移転を選択された、その理由についてお願いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 移転を選択しているわけではございません。その時点におきましては、現在におきましては、アンケートを実施し、その結果をもって最終的な判断をさせていただくと、こういうふうに申し上げております。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 個人的な意見と言いながら、市長であることから、やっぱり参加した住民さんは、あれっ、市長は移転やったんかとかいうことで、先ほど来9月にアンケートの結果を参考にしながら9月末に決定するというふうにはおっしゃっていただいてるんですけれども、何か誤解があるような状況だったかなあというふうに思います。それで、やはりこの理由の中に、子どもへの負担というのがあるので、市長もその辺をお考えかなというふうに考えておりました。
 それで、移転地の浸水リスクはあるけれども、これについては今の技術で対応できるし、何ら問題はないし、水害について、小学校を建てても回避はできるというふうに先ほど来答えていただいております。技術により問題なく建設できるということで、現地におきましても、工事中の対応も技術的に可能であると、今住宅街で工事とかもありますし、そういうことが言えるというふうに思います。
 それで、もう一度、個人的な見解という前置きですけれども、最終的な判断を前に個人的には移転と表明されたところを住民さんが納得できるようにもう一度説明をお願いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 再度ご説明申し上げますけども、住民説明会におきまして見解を聞かれましたので、そのことを述べさせていただいただけでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 見解の判断とされている理由についてお聞かせいただけたらありがたいなと思ったんですけど、次に移ります。
 次に、現小学校のところに土地を提供した方から、次のようなお話を伺いました。小学校が建つし、子どものためにと思い協力し、土地を寄附したと。跡地の活用をどうしますと最後まできちんと提案してもらわないと納得できないし、賛成もできん。今の土地に建て替えるのなら反対はしませんというような発言をされていました。これは、住民の説明会でも発言したとおっしゃってたので、当局もご存じかと思います。地元の皆さんは、駅前の一等地を子どものためにと提供された経過があります。跡地を後で住民と協議して検討するでは納得されないというのがこの方の声だと思います。この住民さんの声に市長はどのように応えられるのでしょうか、お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
 跡地がどうなるのかっていうのは、近隣の住民また安土学区の皆さんにとって大変大きな関心事であろうかと思います。そのことを理解しますけど、ここを議論いたしますと、また様々なご意見、様々なお考えの方がいらっしゃる。なかなかそこの結論を見いだしていくというのは極めて難しい、短期に見いだしていくというのは難しいというように考えております。
 そういう中で、保護者の皆さん含めまして、早くしてほしいと、いずれにしろ、そういう声を強く聞いておりますので、そこは住民の皆様としっかりとご相談しながら、地域の発展に役立つようなそういう利用方法を今後考えていくということで、今後住民の皆様と跡地利用については相談しながら進めていくというご回答をさせていただいたところでございます。ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
 全体の住民さんへの説明もありますけれども、特にそういう現在いらっしゃる土地提供者の方にもご納得いただくような説明が必要かというふうに思います。
 先ほど来質問しましたように、現地建て替えの課題もクリアが可能であるということがちょっと見えたというふうに思います。現地建て替えができる条件があるので、現地に建てれば、住民の中に意見の対立や分断は起こることがないと思います。学校は地域コミュニティーの中心であり続けること、何よりも子どもたちの安心・安全と豊かな育ちを願う立場から、十分な住民の合意形成の上に進めていただきたいと改めてこの場で切望いたします。
 市長は現地でかじを切るようにするべきと、多くの署名に協力してくださった住民さんが期待をしています。この点について、見解をお伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 安土の学区の皆さんがいろんな思いを持っていただいているということは、署名そのほかについても理解するところでございますけども、市当局として、あくまで我々が責任を持っておりますのは、子どもたちの市立の小学校としての教育でございますので、そこの部分、またそこにこれから通うことになるお子様をお持ちの保護者の皆様の暮らし、生活、その他のものを考えて、そこに重点を置くべきだろうと、様々な考え方はあろうかと思いますけども、そこを取りあえず目を向けずしてこの問題というのは前に進むことはできないだろうと、このように考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 庁舎建設の問題では、ご挨拶の中で、市民に説明を重ねてまいりましたが、より多くの方の理解を得ながら進める必要があると考えておりますと述べられておりましたように、安土小学校においてもぜひ同じ姿勢を貫いてほしいと、学校はコミュニティー全体の中心として、全住民対象、そういうふうに考えていただけたらありがたいです。若い世代対象のアンケート、これも一つの傾向を見ることができますけれども、先ほども言いましたように、地域の学校です。住民の方から、説明会に参加していないのでよく分からないし、情報を提供してほしい。アンケートするなら全世帯に資料を配布し、全ての住民にしてほしいと、それならどんな結果が出ても納得して受け入れられるというようなことも言われていましたし、なるほど、そのとおりだと思います。若い世代のアンケートは14日までですが、さらに全世帯対象に広げていただけないか、改めてお伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 玉木議員の再問にお答えいたします。
 全住民を対象としたアンケートを実施してほしいとのご意見はお聞きしていますが、市といたしましては、誰のための小学校であるのかを第一に考え、小学校の整備により誰よりも影響を受けられることとなるお子様の保護者の皆様の声を最優先に考え、アンケートの対象範囲を絞り、実施しております。これまでから様々な要望等でご意見を伺っておりますので、最終判断といたしましては、今回の保護者様に限ってのアンケートということで、それを参考にして決定しているということでございます。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 市の方針としては、若い世代のアンケートを参考に決定していくということでした。
 先ほど、地域に資料を500部配布されたっていうふうにお聞きしたんですけれども、この資料はどこに配布されたのかお伺いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 今、詳細については、手元に資料がございませんが、基本的には、まずお子様の保護者の方に、幼稚園なり保育園なり、あと自治会の子ども会を通じて説明をしていくということで、説明会等を開催させていただいたんですが、そこに来ることができなかったということですので、そういったお子様の保護者の方を中心にお配りをさせていただいてると。
 また、現在もホームページにおいて、今回の全体の説明会の動画ですとか資料等も掲載しておりますので、そのあたりもご参考にいただければと思います。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) 関心を持っている住民の方の中にはアナログ人間もいらっしゃるので、一般住民に対しても資料提供についてはお願いしたいなというふうに思います。
 いろいろ質問をしてまいりましたが、今ほぼ移転の方向で決まっているのかなというふうに、それと要望しました全住民に対するアンケートは実施されないということでちょっと残念だと思います。このやり方で進められることに納得できない住民の方はたくさんおられますし、候補地への移転となれば、学校をめぐって深刻な対立、分断が起こり得る可能性があります。もう一度、最後のお願いなんですけれども、庁舎と同じ姿勢で皆さんが納得できる形で小学校の建築を貫いていただきたいというふうに思います。
 ぜひ、現地の課題がクリアできる可能性も出てきています。現地に決定したら、さらに土地提供の可能性も広がります。1,000年安心・安全な現地での建て替え、現在署名も2,400筆まで広がっていますし、この署名に協力していただいた全ての住民の方の代表として発言を終わらせていただきます。
 続きまして、生理の貧困の取組について質問させていただきます。
 内閣府が各都道府県に対し、2021年7月20日時点の生理の貧困に関する都道府県管内市町村の取組状況について照会し、調査した結果を発表されました。それによりますと、生理の貧困をめぐり、全国30余りの自治体が学校や公共施設のトイレで無料配布するなど、支援策を講じていることが分かりました。支援策を講じているのは、581自治体で全体の32%です。前回の5月時点の調査より18ポイント上昇しています。
 それで、県の保健体育課の県立学校における今年4月の調査によりますと、貸出用ナプキンを準備し、後日返却を求めるのが63校中44校で大半でした。当市も貸出用ナプキンとは言ってても、返却は求めていないと、個別に応じた対応をしていただいてるというふうにお伺いしておりますけれども、当市の対応について、福祉保険部の対応、それから教育委員会において、市内4中学校、12小学校の状況について、次の点についてお伺いします。
 1、学校で生理用品を1か月に児童・生徒に渡す数、学校で渡すときの対応。保健室、職員室で生理用品を渡す場合、児童・生徒の立場の課題について伺います。6月議会以降、当局及び教育委員会で検討された内容、実施された内容があれば、お伺いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 玉木議員の当市の生理の貧困の取組についてのご質問のうち、市当局の取組についてお答えいたします。
 生理の貧困については、経済的な理由など様々な要因があり、生理用品の入手にお困りの方に対して、多くの自治体では災害備蓄品を活用し、支援されており、当市におきましても災害備蓄品を有効活用し、支援することとしています。
 災害備蓄品としての生理用品の確保については、備蓄数量や購入費用などの平準化計画を定め、必要量を確保するとともに、使用期限の管理などを行い、随時更新していくこととしています。危機管理課では、災害備蓄品の更新時に生理用品を小・中学校あるいは社会福祉協議会などで有効活用できるよう、所管部に必要性の確認を行った上で、必要とする方への支援につながるよう配布先を決めたところです。
 生理用品の提供については、福祉暮らし仕事相談室や社会福祉協議会などの相談窓口を提供場所とすることで、生理用品を提供する際に困り事や悩み事がないか声かけを行うことで、しかるべき支援につなげたり、各種相談窓口に関する連絡先の情報を掲載したチラシを併せて渡すなど、必要な相談支援につながるよう取組を進め、困窮されている方が相談しやすい環境整備に努めております。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 玉木議員ご質問の生理の貧困の取組についてお答えします。
 1つ目の1か月に配布した数及び対応別の数についてお答えします。
 市内4中学校、12小学校に確認したところ、1か月に全校でおよそ55個の生理用品を渡しています。そのうち渡したままのものはおよそ40個で、残りの15個は代わりの生理用品の返却がありました。貸出用というものの、実際には渡したままであることが多いです。
 次に、2つ目の児童・生徒の立場での課題についてお答えします。
 人目につかないように受け取りたいという児童・生徒の心情に配慮して、ほかの児童・生徒から見えにくいところでそっと渡しています。学校によっては、その日に必要な数をまとめて渡す対応もしています。
 最後に、3つ目の教育委員会で検討または実施した内容についてお答えします。
 6月議会では、保健の事業や養護教諭による初経指導、月経指導のときなどに、困ったことがあれば身近な教職員や養護教諭に相談するように伝えていますとお答えしましたが、より具体的に生理用品がなくて困ったときにいつでも保健室などで対応できることを伝えたく、小・中学校のトイレの個室に掲示物を貼っています。このように学校では、誰もが気兼ねなく教職員に声をかけられるような環境づくりに取り組んでいるところです。
 また、PTAの取組として、トイレの個室に生理用品を設置していただいている学校もあります。学校には、衛生管理に留意するように指導していますが、今後その学校の使用状況を確認し、よい取組であれば、ほかの学校にも紹介していきたいと考えています。
○議長(平井せい治君) 玉木弘子君。
◆9番(玉木弘子君) ありがとうございます。
 生徒の声として、毎月だと言いにくい。借りたら返しに行くのが惨めになるという声も聞いております。経済的な貧困だけでなく、DV、ネグレクトや父子家庭で言い出せない子どももいますし、いろんな状況下で、また経済的困窮のある方に関してもきちっと使えるように、必要なときに使えるように、学校の個室トイレ、PTA任せじゃなくって市として個室トイレに設置をしていただけるよう、また市としても早急に取り組んでいただけるよう要望しまして、私の質問を終わらせていただきます。
○議長(平井せい治君) 以上で玉木弘子君の個人質問を終わります。
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