録画中継

令和3年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月10日(金) 一般質問
南 祐輔 議員
(1)新型コロナウイルス感染症対策について
(2)防災対策について
◆4番(南祐輔君) 皆様おはようございます。創政会の南祐輔です。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従い分割にて質問させていただきます。
 1つ目、まず新型コロナウイルス感染症対策についてご質問いたします。
 本市におけるワクチンの接種率についてお聞きしたいと思います。
 市民の方からの質問も多ございまして、昨日までの議員の質問の中でも65歳以上、以下での接種率はお示しいただけましたが、もう少し詳細に年代別のワクチン接種率についてお教えいただければと思います。
 2つ目、新型コロナウイルス感染症が我が国において問題になってから1年半以上がたち、経済的な悪影響も長期化してきています。この間、行政においても様々な施策が取られてきましたが、特に飲食業や観光業を営む方々は疲弊され、大変な状況でおられることは承知しております。しかしその一方で、八幡堀など観光地に他府県ナンバーの車がたくさん来られており、周辺住民の方が感染が広がるのではないかと不安を感じておられるという状況もあります。感染予防のために人流を止めることと経済活動は並び立たないものなので、この2者のバランスをどう取っていくのかは悩ましい問題でもあります。
 そこで、質問ですが、他府県からの観光客が多く見られるという状況について把握されておられるでしょうか、また何か対応を考えておられますか、お聞きします。
 3つ目、救急車を要請しても収容先が見つからず自宅にとどめる事例などもあるとニュースなどで聞いておりますが、この本市の管轄の東近江行政組合消防本部での現状はどうなっているのかご説明願います。
 4つ目、感染された方が自宅療養をされる場合、本市においては訪問診療、訪問看護してくださる機関がどれぐらいあるのかお教えください。
 5つ目、8月13日、教育委員会から、新しい生活様式を踏まえた学校での行動基準について、レベル1からレベル2に引き上げられ、また8月27日の緊急事態宣言発令により行動基準がレベル3にまで引き上げられました。そんな中、30日より2学期が始まりましたわけですが、そして当初9月12日までだった緊急事態宣言も9月いっぱいまで延長されることが決定されました。これらの様々な変更を踏まえて、学校内での授業やクラブ活動など、その他小・中学校の児童・生徒たちの日々の生活の現状がどのようになっているのかについてご説明願います。
 また、8月20日には、文部科学省から、小・中学校には抗原検査キットを配布し、保健室で検査が行われる方針を決定、そして厚生労働省は保健所へ配布される同検査キットは職員使用想定と取扱いのこのような事務連絡を20日に県宛てに出されたとのことです。本市の教育委員会としては各学校などにどのような使用に対する指示を出されているのか、説明を願います。
 以上、初問とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 皆さんおはようございます。
 南議員ご質問の新型コロナウイルス感染症対策についてのうち、東近江行政組合消防本部での現状についてお答えを申し上げます。
 東近江行政組合消防本部の管内の搬送状況につきまして、管理者として次のとおり報告を受けておるところでございます。
 連日滋賀県でも多数の新型コロナウイルス新規感染者が出ておりますが、東近江消防本部管内では現在のところ、他県で発生しているような、いわゆる救急車のたらい回しの事案は発生しておりません。滋賀県においては、現状COVID-19災害コントロールセンターが陽性者の入院先、療養先等の手配を一括して行っておられます。他県の事例のように、救急隊が直接各病院に電話をするというケースは基本的にはないと思われます。ただ、県内の病床使用率が80%前後という状況ですので、今後搬送先決定までに時間を要するケースが出てくる可能性がございます。
 一方、濃厚接触者等からの救急要請の場合には、保健所とも連携を取りつつでございますけど、管内の救急告示病院に救急隊から収容依頼を行うこととなります。こちらにつきましては、保健所と連携を取る関係で若干は時間がかかることとなりますが、現在のところ、搬送先決定までに著しく時間を要した事案は発生しておりません。ただ、こちらについても、今後は搬送先決定までに時間を要するケースが出てくる可能性がございます。
 以上、報告を受けております。
○議長(平井せい治君) 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) おはようございます。
 南議員ご質問の新型コロナウイルス感染症対策についてのうち、他府県からの観光客についてお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、本市においては、特に八幡堀等を中心に現在も他府県からの観光客がお越しになっていることは認識しております。このような状況ではありますが、滋賀県が感染拡大の要因である人流の抑制を図るため、各施設の閉鎖や県外に向けて不要不急の来県を控えていただくよう現在も呼びかけていることもあり、本市独自では市外、県外からの来訪を制限するようなアナウンスはしておりません。しかし、8月27日の緊急事態宣言の発令に伴い、小幡観光駐車場をはじめ、市内の各施設については閉館や貸し館を停止し、併せて市内のJR各駅や各観光案内所に閉館情報の掲示を行うなど、可能な範囲で人流の抑制に努めているところでございます。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 皆さんおはようございます。
 南議員の新型コロナウイルス感染症対策についてのご質問のうち、子ども健康部所管部分についてお答えをいたします。
 まず初めに、高齢者への優先接種につきましては、医師会、ヴォーリズ記念病院、市立総合医療センター、看護師等の多大なご理解とご協力を賜り、その結果、接種率が8月末現在、想定しておりました90%を超える約92%となりました。また、徐々に接種機関も増え、8月現在市内26か所の診療所等のご協力を賜り、基礎疾患を有しておられる方など、市民の皆さんに身近な会場での個別接種の機会も増え、接種が進んだことに対しましてこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。ありがとうございます。
 それでは、ワクチン接種の年代別の接種率についてお答えをいたします。
 接種率につきましては、内閣府が開発いたしました全国統一のVRS、ワクチン接種記録システムに入力された接種実績データに基づいてお答えをさせていただきます。
 なお、各接種会場で接種後にデータ入力をすることになっておりますが、医療機関の都合等により速やかにデータが入力できない場合もございますので、実際の接種はもう少し進んでいるものと認識をいたしております。
 8月末現在の12歳以上の接種率は、国全体の1回目の接種率が47.96%、2回目の接種率が37.96%、滋賀県全体では1回目の接種率が57.5%、2回目の接種率が46.3%に対しまして、本市の1回目の接種率が57.6%、2回目の接種率が47.1%と県全体の接種率を若干上回ってる状況となっております。
 次に、本市の年代別の接種率につきましては、1回目の接種率は、10代17.1%、20代33.7%、30代35.5%、40代42.8%、50代54.6%、60代80.0%、70代92.1%、80代90.2%、90代84.6%、100歳以上65.7%となっております。2回目の接種率は、10代6.8%、20代20.3%、30代21.8%、40代27.0%、50代37.1%、60代72.4%、70代91.0%、80代88.9%、90代82.3%、100歳以上65.7%となっております。
 現在新型コロナウイルスワクチンの接種については、同時に多くの選択肢が用意されております。市の集団接種会場のホテルニューオウミと市が委託しております市内26か所の医療機関による個別接種会場においてファイザー製ワクチンを、また滋賀県広域ワクチン接種センターの南部会場と北部会場においてモデルナ製ワクチンを使用した一般市民の接種が可能となっております。今後も安全かつ確実に、そしてワクチン接種を希望される方ができる限り速やかに接種できるよう、ワクチン確保をはじめ接種体制の充実に努めてまいります。
 次に、自宅療養された方への訪問診療、訪問看護の機関についてお答えをいたします。
 新型コロナウイルス感染症陽性者に対する自宅療養中の健康観察は、感染症法に基づく県の所管業務と位置づけられております。このため、市に対して自宅療養者氏名はもとりより、当該感染症陽性者に対する訪問診療や訪問看護を受託されている医療機関名についても県は公表されていないことから、市としては把握しておりません。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 南議員ご質問の新型コロナウイルス感染対策についてお答えします。
 1つ目の児童・生徒の生活の現状についてお答えします。
 滋賀県教育委員会でも、学校の行動基準の基になる地域の感染レベルを3に引き上げております。昨日の岩崎議員にもお答えしましたとおり、各学校では校外学習や中学校の部活動を中止、また近距離で大きな声で話すような活動や調理実習など感染リスクの高い活動も中止し、感染拡大防止対策を強化して教育活動を進めています。小学校では、学級の集団の中での接触時間を短くする短縮授業を行っています。また、飛沫飛散防止カードを常時机に取り付けて授業を行っています。中学校では、午前午後の分散登校で人数を半分にして、学校での授業と家庭での学習教材やタブレット端末を使った学習を並行して進めています。
 なお、中学校の分散登校については、来週から分散登校をやめ通常の登校とし、下校を1時間程度早めるという短縮授業をすることを8日に通知しました。それ以降につきましては、市の新型コロナウイルス対策本部を受けて、近江八幡地域の感染状況を見て判断することとしています。
 2つ目の抗原検査キットについてお答えします。
 この検査キットは、教職員の使用が基本ですが、小学校4年生以上で使用可能となっています。現在国の示した最大数、1箱10回分、39箱を申し込んでおり、文部科学省からは9月中旬以降に届くと聞いています。
 なお、文部科学省の通知では、このキットを使用する前に発熱等風邪症状の場合は出勤また登校しないこと、学校で体調の変調を来したときは速やかに退勤また早退し、医療機関を受診することを促すことを原則としています。その上で、出勤後に体調が悪くなった場合にすぐに医療機関を受診できない職員にキットを活用することを想定しています。また、小学校4年生以上の児童・生徒についても、本人や保護者の同意を得て職員と同様の状況のときにキットを活用することを可能としています。
 ただし、本来医療従事者が行うべき検査のため、使用の際の条件が厳しくなっています。検査前にあらかじめ診療を行う病院を決めておくことや検査は自分で検体を取り判定液と混ぜて判定するなど、全て自分で行うことが求められています。また、検査の際には、二次的感染を防ぐためにゴム手袋やサージカルマスクを着用するなど、感染防止策を講じた上で医療従事者が立ち会うこと、それができない場合は検査に関する研修を受講してテストで全問正解したことを確認した教員が立ち会うことが必要となっており、実際運用していくには多くの課題があります。このようなことから、現在県や他市町と連携しながら本市での取扱いを慎重に検討しているところです。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) 詳細なご回答ありがとうございました。
 まず、他府県ナンバーがたくさん来ているということに関してですが、これまでにもニュースなどで、本市に来ないでくださいとかと発表してひんしゅくを買って、後々近隣の県や市町との関係がぎくしゃくした例もニュースなどで皆さんも聞いているかと思います。今後コロナが収束し、観光をはじめ経済の復調を図っていく段階では、他府県市町との関係は大切になってきますので、そのあたりを考慮した対応をしていくことが求められるのではないかなと思っております。
 また、抗原検査キットに関してですけれども、今ご回答にあったように、国から言ってきている内容は結構厳しくて、医療従事者が立ち会うとか、あるいは立ち会わなければ教職員が、その理解度確認テストで満点を取った教職員が立ち会うことなどが求められています。感染防止もきっちりすると。実際鼻に綿棒を入れてこすりつけて、それを検査キットに検査するところまでは本人がやらなくてはいけないと、近くに医療従事者がいてもその人が別に手伝ってくれるわけではないなど、全部自分自身でやらなければならないとか、これらの手続や準備をするとなると今以上にこの教職員の皆さんに負担をかけることが予想されますし、そもそも体調が悪い人は、生徒にしろ先生にしろ学校には登校してこないので、このキットを使う場面が限られているのではという指摘もあります。なので、個人的な見解ではありますが、国の方針ではございますが、あまりこの抗原検査キットは使わない方向でといいますか、そのような形を、今運用に関してはほかの市町とも対応を相談してるということですが、その方向でいったほうが得策なのではないかと私自身は考えております。
 それでは、再問に入らせていただきます。
 まず、自宅療養の訪問看護の件に関してですが、今は、保健所は自宅療養者については電話でその状態を確認したり、パルスオキシメーターっていうんですかね、それを配布してその状況を確かめたりという形で対応されているそうですが、今後自宅療養が増えてきたときに、症状が悪化して急変した際に実際に訪問して様子を見る診療機関の必要性が出てくると考えられます。それに対応する、今現在この対応してる状況というのは、県の管轄なのであまりこちらには入ってきていないということですが、もし県から対応してほしいという要請があった場合にそれに対応してくださるような医療機関などは市内に幾つぐらいありますか、再度お教えいただきたいと思います。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 南議員の再問にお答えいたします。
 コロナに限らずということでお願いしたいと思うんですが、一応市内に今現在訪問診療ができる医療機関が18機関、そして訪問看護ができるステーションが3か所あるというように認識をしております。実際今、医療逼迫、病床逼迫をしている状況がございますんで、保健所の業務としての、先ほど申し上げました健康観察で一時的にはやってもらってるんですが、そういうことで、県としては連日40人ほど本庁から応援職員を送っておられるんですけども、なかなか行政職員でできかねるような業務もございますので、ご承知いただいてるかと思いますが、8月25日に県議会の臨時会で、自宅療養の健康観察を担う臨時職員ということで保健師また看護師の資格をお持ちの方を対象に3月末まで合計92名の緊急雇用をするということで補正予算を上程されて、可決されたということで現在取り組んでおられます。
 しかし、かなり急速に患者さんが増えておられますので、そういうことで、昨日も申し上げましたが、東近江の所長さんから、緊急時には管内の市町の保健所については一定保健所長さんの指揮下に入り協力していくというような部分の前提がございますので、首長に対しての派遣要請がございましたので、本市も9月2日から一旦緊急事態が発動されています9月12日までを一旦めどとして、毎日、土日も含めまして、1人から2人の本市の保健師を派遣しておるとこでございます。そういう中で、県の所管業務である健康観察についても、しっかりとサポートしながら市民の安全、生命の確保に努めているところでございますので、ご理解を賜りたいというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。
 それでは、次の再問に入らさせていただきます。
 学校での対応に関して再問させていただきます。
 緊急事態宣言を受けて様々な対策を取ってくださっているというご回答でしたが、もう少しその実際の学校現場での実情について具体的にお聞きします。
 市内の小学校におきまして給食の時間が短くなった、食後の昼休みの時間が短くなった、歯磨きが禁止となってぶくぶくうがいになった、学校内では必要以上にしゃべってはいけなくなったなどの話を市民の方から聞いております。実際このような話が事実としてあるのか、あるいは小学校でこのような注意、指導が実際行われているのか、事実関係についてお聞かせください。お願いします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 先ほどもお答えしましたとおり、各学校では、緊急事態宣言や地域の感染レベルの3を受けて、文部科学省の衛生管理マニュアルに基づき感染拡大の防止対策を行っています。小学校では短縮日課を行い、集団での接触機会を軽減しています。通常より1時間程度早く下校しますが、それぞれの学校で授業時間を短くしたり、子ども同士の接触が増える昼休みや中休みなどの休み時間を短くするなど工夫しています。学校に確認しましたところ、給食の時間はどこも短くしていません。また、食後の歯磨きについては、学校によっては手洗い場で密になりやすいことから緊急事態宣言で感染レベルの3の間は、歯の健康ももちろん大切ですが、歯磨きを控えている学校やぶくぶくうがいに変えている学校もあります。子どもによっては、歯磨きをどうしてもしたいという子もいます。その子には個別に対応したりもしています。大きな声を出したり、元気にみんなで遊ぶのが本来の子どもの姿であり、また学校もそういう場であってほしいと思っておりますが、このような緊急事態ですので、3密を避けるためなるべく静かに遊んだり、小さい声で話したり、給食のときにはマスクを外すため、会話を控えるように指導をしています。
○議長(平井せい治君) 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございます。
 ちょっと細かいことになるんですが、ぶくぶくしてぺっとするのと歯磨きではそんなに差がないのではないかなと思うのですが、そのあたり、どれぐらいの違いがあって変更になったのかなというのをお聞かせください。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) それぞれの、近江八幡市内には大規模の学校と小規模の学校もありますので、それぞれの学校の実情に応じて学校で工夫をしてもらっている現状があります。それで、歯磨きを禁止にしている学校もありますし、そうではなくぶくぶくうがいにしてるところもあるんですけれども、歯磨きをすると時間が長くなりますので、密になる状態が生じる時間が長くなるということでぶくぶくうがいに、ぶくぶくうがいですと少し時間が短くなるので、それをやっている学校もあるということでございます。
○議長(平井せい治君) 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) 分かりました。ありがとうございます。保護者の方からいろんなこの声をお聞きしまして、事実関係について聞きたいなと思って質問させていただきました。しゃべることまで制限されるのはちょっと行き過ぎかなと思ったので本当かどうか聞いたんですが、そこまでのことではないというのが今の回答で分かって安心いたしました。一般に感染防止につながるならどんどん自粛、行動の制限をかければよいという風潮があるように見受けられまして、私自身は少し危惧しているんですが、心身ともに大事な成長段階にある小・中学校の児童・生徒に対して様々な行動や生活上の制限をかけるときには、それに見合うだけの感染防止の効果がはっきり出ているのかといった視点で慎重にコロナ対策について判断していくことも大事なのではないかと考えます。また、子どもによっては、先生や大人たちの自粛自粛といった雰囲気を感じ取って必要以上に萎縮してしまう児童・生徒もいると思われますので、このような状況下ではありますが、おおらかな伸び伸びとした雰囲気、気分といったものを学校内に醸成できるように努めていただけるとありがたいです。
 最後に、今65歳以上の方の接種が進んでそれ以下の年代の接種の段階に入っていっていますが、仕事に出ている方が多いので朝の電話予約ができないとか、かといってウェブ予約もすぐいっぱいになる、個別接種の個人医院ではウェブ予約をしていないところも多いとワクチン接種予約がしにくいという声も聞いております。この先ブースター接種という3回目の接種をする必要性も取り沙汰されており、再びワクチン接種予約を全市民対象で行う必要性が出てくる可能性が高いようです。現在の予約状況の改善をお願いするとともに、今までの予約の際に問題となった点を修正して、効率的な予約方法が実現できるよう3回目の接種に備えて研究をしておいていただきたいことを要望としまして、1つ目の質問を終わらせていただきます。
 次に、2つ目の大項目、防災対策について質問させていただきます。
 先月の全国的な大雨の際、市内の各所で道路の冠水、浸水の被害が出ました。八幡商業高校のグラウンド前の周辺などでは床下浸水が発生しました。短い時間に激しい雨が降ったため、排水が追いつかず水があふれたものと思われます。市役所横を流れている三明川の整備も、JR近江八幡駅から北上する区間ではまだ完了していないとも聞いております。市内の浸水しやすい地域について、これまでどんな雨水の排水対策を取ってこられたのか、またこれからどのような対策を取ろうと計画されているのかお聞きします。
 2つ目は、河川の防災対策についてお聞きします。
 このたびの大雨では、河川の決壊や氾濫は幸いなことに起きなかったのですが、日野川の安吉橋の水位は一時3.9メートルくらいまで上昇し、高齢者等避難の目安となる3.4メートルを超え、避難指示の発令の目安となる4.1メートルの一歩手前まで上昇いたしました。周辺住民の方は非常に怖い思いをされたことかと存じます。日野川におきましては、河道の掘削が下流から進められており、それと同時に河川内の堤外地、低水路での雑木林や竹やぶの伐採も一部行われていますが、まだ事業の途中であります。河川が増水し、河川内の雑木が掘り起こされると、それが橋桁のところにたまってダムのようになり、川の流れをせき止め、そこから水害が発生することが多いと聞きます。台風シーズンを迎える前に雑木、竹木の伐採のスピードアップを図り、日野川沿川全区間で伐採を完了することができれば、水害の危険性を大幅に減ずることができると考えます。
 そこで、質問ですが、日野川では北里学区から馬淵学区までの雑木、竹木の伐採について全体の計画がどうなっているのか、また白鳥川についてもお聞かせください。県の事業でありますが、市民の生命、財産を守る上で重要な事柄でありますので、よろしくお願いいたします。
 3つ目、河川敷内の墓地の移転ですが、まだ3か所残っているかと思います。墓地移転の現状についてお聞かせ願います。
 以上、初問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 南議員のご質問の防災対策についてのうち、市内の浸水地域の排水対策についてお答えいたします。
 今回の豪雨は、時間雨量54ミリを記録し、8月の平均雨量の2倍の雨が短期間に集中して降り続き、8月の雨量としては記録的な大雨となり、道路排水等が追いつかず、市内各所で道路冠水や浸水被害が発生しました。
 議員ご質問のこれまでの市内の浸水しやすい地域における対策につきましては、過去の浸水被害履歴や地元からの排水路の改修要望などに基づき流域や排水路、流下能力の確認を行い、流下能力不足箇所の解消を行うべく排水路の改修に取り組んできてるところでございます。今後も引き続き計画的な排水路の改修を行うとともに、上下水道課で取り組んでいる雨水管理総合計画による排水対策との調整を図りながら浸水被害の低減に努めてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 栄畑都市整備部理事。
〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) おはようございます。
 次に、南議員ご質問のうち、河川の防災対策についてお答えいたします。
 日野川広域河川改修事業に関連しまして、当事業区間であります大畑橋から善光寺川合流点の間については、河川整備と併せ、伐採を滋賀県において実施していただいております。また、工事を実施していただいている大畑橋から桐原橋間についても、計画的に進められているところでございます。JR琵琶湖線より上流につきましては、堤外民地の取得状況を見ながら伐採工事に着手される計画であり、本年度はJR琵琶湖線から桐原新橋間について実施される予定となっております。そのほか滋賀県の管理する一級河川の竹木伐採などの維持管理につきましては、緊急浚渫推進事業債を活用し、各河川において流下の妨げとなるものから計画的に実施していただいてるところでございます。馬淵学区の日野川につきましては、新巻町地先、上畑町地先において伐竹工事を実施していただいたほか、堤防強化工事に併せて周辺の竹木を伐採していただいております。
 また、白鳥川につきましては、下流から順次河川内樹木の伐採をいただいており、昨年度はJR琵琶湖線下流側で実施していただいたところです。引き続き、今年度はJR琵琶湖線上流の樹木伐採を進められる予定となっております。
 河川内での工事は雨量の多い6月から10月を除いた期間しか実施できないものではございますが、議員のご指摘のとおり、流出した竹木による流下阻害が発生しないよう引き続き滋賀県に対して河川の適正管理を求めてまいります。
 次に、河川敷内の墓地移転についてお答えをいたします。
 河川敷内の墓地の移転につきましては、竹町地先に2か所、東横関町地先に1か所の墓地がございます。現在両町で墓地委員会を立ち上げていただき、移転に向けての協議を進めてるところでございます。当市といたしましても、関係各課、滋賀県と連携して、円滑に墓地移転が進みますよう努めてまいります。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありませんか。
 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。日野川についてはこれまでにも質問してまいりましたが、伐採の計画を前倒しすることで甚大な被害を未然に防げると思いますので、再度このタイミングで質問させていただきました。一旦水害が発生すると何万もの市民を危険にさらすことになりますので、台風シーズンの前にぜひとも市内の日野川の全ての区間で河川内の雑木の伐採を完了できるよう、あるいは少しでも多くの区間で伐採が進みますよう働きかけていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 それでは、再問させていただきます。
 雨水の排水対策に関連しまして、三明川の整備状況についてもう少し詳しくお聞かせ願えますでしょうか。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 南議員の再問にお答えをいたします。
 三明川の改修につきましては、東近江圏域河川整備計画に基づく10年確率での整備は完了しているものの、近年の集中豪雨により市街地で度々浸水被害が生じてるところでございます。このような状況で、平成29年度に滋賀県東近江土木事務所によりまして、三明川の総合的な治水対策の検討に着手をしていただきました。平成30年度に取りまとめられました三明川総合治水対策検討結果に基づきまして、令和元年度には黒橋川合流点付近、本年度の出水期以降には県道2号線より上流側139メーターの維持掘削が実施される予定となっております。また、来年度以降になりますが、都市下水路合流部から下流側で河床掘削工事を予定されておりまして、引き続き県と連携し、滋賀県が策定をしております三明川総合治水対策の計画に基づき事業の推進を図ってまいります。
○議長(平井せい治君) 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ご回答ありがとうございました。三明川の排水、三明川の整備や、あるいは雨水総合計画、雨水の総合計画ですね、これらの整備が一緒に相まってでしかなかなか浸水被害を直すことはできないと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。
 2つ目の再問に入らせていただきます。
 このたびの大雨の際に日野川上流のダムが放流されたのか気にかけておられる声を聞きましたので、河川の防災対策に関連して再問させていただきます。
 日野川の上流にあるダムの放流が8月13日の夜、雨が強く降った日でございますが、このときに行われたと聞いているのですが、事実でしょうか、お聞きします。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 南議員の再問にお答えいたします。
 8月13日に、夜の豪雨のとき、日野川の水位が上昇した時点ですけども、県の日野川ダム管理事務所に確認をいたしまして、その当時のダムの運用につきましては、降雨前から通常15トン程度の放流をされておりまして、大雨が降った時点ではダムの水位が上昇していたということで、あと、この流域における近江八幡市内の安吉橋の水位が4メーター近くまで上昇したことからダムの放流量を増やすということはされなかったということです。ダムに一定貯留を、その大雨の時点でも貯留をされて、放流自体は15トンということで運用されたというふうにお聞きしております。
○議長(平井せい治君) 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ありがとうございます。
 引き続きまして、ダムの放流があるとき、事前に市に連絡はあるのか、またあるのならどの部署に連絡が来るのかお聞かせ願います。
○議長(平井せい治君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 南議員の再問にお答えいたします。
 ダムの放流の情報につきましては、都市整備部管理調整課にファクスと電話で連絡を受けます。その連絡を受けて、また本部会議等で周知を図り、情報共有を図っておるところでございます。
○議長(平井せい治君) 南祐輔君。
◆4番(南祐輔君) ありがとうございました。日野川の上流のダムの放流につきましては、できれば、安吉橋の水位を知らせる県のホームページに放流されたときにはされましたという情報が掲載されれば、一気に水位の上昇があったときなどにもそういう理由なのだなと分かって、住民の方の不安の解消にもなりよいのかなと思うのですが、市の管轄ではございませんので、それはできないことだと思います。市のタウンメールか何かで、あるいは日野川沿川の自治会長さんだけにでもダムの放流の情報が届くような方策を取っていただくことも考えていただければと思います。
 最後に、今回の大雨で河川の洪水、土砂災害、浸水被害など、不安な思いをされた市民の方が多かったことと思います。これを機に現状の避難所や避難方法が適切であるのか、またコロナ禍での避難施設の在り方など、防災対策全般について不備や漏れがないのかいま一度点検、確認を当局にはお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
 これで全ての質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で南祐輔君の個人質問を終わります。
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