録画中継

令和3年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月8日(水) 一般質問
山本 妙子 議員
(1)子育て・教育を近江八幡市政の柱に!
   ①幼稚園と保育所の併用について
   ②子ども達の居場所について~遊ぶ場所
   ③子ども達の居場所について~学ぶ場所
(2)コミュニティー助成事業について
(3)3回目のコロナワクチン接種について
◆3番(山本妙子君) 皆様こんにちは。公明党の山本妙子でございます。
 早いもので12月、今年ももう終わりに近づいてまいりました。新型コロナウイルス感染症との闘いも、日本で感染が確認されて以来2年になろうとしています。その間、ワクチン接種が進み、年内にも経口治療薬の実用化になるかという段階に入ってまいりました。
 近江八幡市においても様々コロナ対策が打ち出され、今日に至ります。当局の皆様におかれましては、日頃より市政運営にご尽力いただきまして本当にありがとうございます。
 さて、本日は3項目において、分割方式にて質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 大項目1、子育て・教育を近江八幡市政の柱に。
 さて、皆さん、想像してみてください。魅力あるまちってどんな町ですか。どんな町に住みたいですか。交通や生活の利便性、また日常生活や災害時の安全性、そして子育ての環境、町の雰囲気など、様々あろうかと思います。かく言う私も住むところを選ぶのに、学校はどこかな、将来高校などの通学時の際、駅のアクセスはどうかな、公園はどこだろう、町の雰囲気はどうやろうと決めた一人です。ぜひ子育て、教育を近江八幡市政の大きな柱として、柔軟に、また思い切った体制づくりに取り組んでいっていただきたいということを申し上げ、質問に入らせていただきます。
 小項目1、幼稚園と保育所の併用について。
 近江八幡市においては、兄弟がいる場合、幼稚園と保育所の併用はできないこととなっております。
 こんなケースがありました。働かなくてはいけない状況の中、上のお子さんが5歳、下のお子さんは2歳、当初2人とも保育所に入れるつもりでしたが、5歳児に空きはなく、また次の年から小学校入学を控えており、少しでも集団にならすため、仕方なく上のお子さんを幼稚園に入れることにしました。仕方なくと言ったのは、働かなくてはいけないので、幼稚園に入れるとなると、高齢の持病がある親に何とか無理を言って、幼稚園のお迎えと仕事から帰ってくるまでの時間見てもらわなくてはなりません。せめて下のお子さんを保育所に入れたいところですが、空きがあるにもかかわらず、上のお子さんが幼稚園に行ける環境、つまり見てくれる人がいるということで入れませんでした。
 これまでそのような仕組みになっている理由は様々あるかと思いますが、私たちを取り巻く時代状況は大きくさま変わりしており、総務省統計局によると、共働き世帯の数は専業主婦世帯の571万世帯に対して1,240万世帯と、今や2倍以上にも上っております。
 大津市、草津市、高島市、甲賀市、湖南市など県内他市町においても、兄弟で幼稚園と保育所の併用は可能となっております。このような時代状況に合わせ、体制を整えていただくことはできないでしょうか。
 次に、小項目2、子どもたちの居場所~遊ぶ場所について。
 子どもたちは学校から帰ってきた後、何をしているのでしょうか。想像してみてください。家で過ごすか、塾へ行くか、友達と遊ぶか。しかし、実に遊ぶ場所がない。子どもたちは友達と遊ぶのにどこへ行くのでしょう。友達の家、商業施設、ゲームセンター。特に小学校の中学年以上、そして中学生の遊ぶ場所がありません。子どもたちが自由に使える体育館もなく、公園の遊具で遊ぶ年齢でもありません。
 1つ、八幡東子どもセンターに体育館がありますが、そこで以前も議会質問の中で言わせていただきましたが、バスケットゴールのある公園、または先般東京オリンピックの競技にもありましたスケートボード、世界を沸かせてくれましたね。スケートボードができる公園をぜひご検討いただきたいと思います。
 ここで遊んではいけない、ここでスケートボードをしてはいけない、じゃあどこでするのか。スケートボードをするアスファルトは道路や駐車場しかありません。子どもたちは大きなストレスを抱えていると考えます。市長、ご所見をお聞かせください。
 次に、小項目3、子どもたちの居場所~学ぶ場所についてお伺いいたします。
 現在、近江八幡市において、放課後子ども教室、通称寺子屋ですが、市内12の小学校のうち5校において学力補充を行っていただいております。また、生涯学習課の指導主事の先生を中心に、各中学校や子どもセンターにおいて学力補充を、そのほかにはひまわり館において、非課税世帯または生活保護受給世帯の方を対象に進学支援教室を行っております。
 しかしながら、なかなか限られた人数や開催頻度、場所であるため、学習の定着というところまでは難しいように見受けられます。もっと多くの子どもたちが各中学校区に自由に学びたいときに学べる場所の提供をお願いできないでしょうか。例えば議場、図書館、子どもセンターなど、そしてあわよくば機能面での体制を整えていただきたい。机に椅子、仕切られた空間、さらには語学学習や視聴覚資料の閲覧の際のオーディオ機器の設置をお願いいたします。ご所見をお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 山本妙子議員ご質問のうち、子どもたちの居場所についてお答えを申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、現在市内にはスケートボードが滑走可能な公共施設はなく、滑走が禁止されている公園や駐車場において、スケーターを施設管理者が注意する事例が度々見受けられております。
 また、スケートボードができる公園については、これまでも市民の方からご要望があることは承知しているところでございます。このことから、子どもたちの居場所づくりとして、また本市のスポーツ振興のため、バスケットゴールのある公園を含め、今後設置に向けた検討をしてまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の子育て・教育を近江八幡市政の柱にのご質問のうち、幼稚園と保育所との併用についてお答えをいたします。
 保育所等の保育実施基準につきましては、国や県で統一基準があるわけではなく、各市町で設定することとなっております。
 議員の例示にもございました、上のお子さんが幼稚園の入園を希望され、下のお子さんが保育所の入所を希望されるという併用入所については、保育所等保育実施基準表において、上のお子さんが保育要件の伴わない幼稚園の利用が可能であることから、本市ではそのお子さんも家庭での保育も可能であるという判断から、入所選考の対象外としております。
 本市では、議員例示のような場合においては、2人とも保育所もしくは認定こども園の長時部に申込みをいただくこととしていますが、待機児童が生じている本市の現状では、2人同時の入所希望については希望園所の空き枠の関係で、2人とも入所することができないケースや、兄弟が別の園所に入所となるケースも発生しています。
 ご質問いただきましたケース対応につきまして県内他市町の状況を確認いたしましたところ、幾つかの市町で幼稚園児の一時預かりの利用を条件に、幼稚園と保育所の申込みを受けていることが確認できました。
 そのことを踏まえ、本市においても同様の条件での実施を検討いたしましたが、本市では一時預かりを実施している園所が少なく、また少しずつ減少し、改善が図られているものの、いまだ待機児童が生じている現状では、変更しても受入れが困難であるとの判断に至りました。
 なお、保育所等保育実施基準表については、客観性がある公平な基準となるよう、実態を踏まえて検討し、毎年見直しを実施しております。本年度、新たに一時預かりを実施される園もあることや、多様化していく保護者ニーズの状況や待機児童の解消状況も踏まえて、見直しに向けて引き続き検討をしてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
 〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 次に、山本議員の子どもたちの居場所~学ぶ場所についてのご質問にお答えさせていただきます。
 まず、多くの子どもたちが各中学校区に自由に学びたいときに学べる場所の提供につきましては、議員からもございましたが、放課後の子どもの居場所づくりを目的として、放課後子ども教室を本年度は市内12小学校のうち5校において実施しております。学力補充のほか、多様な体験活動を地域ボランティアの支援を受けて行っているところでございます。
 今後、近江八幡市放課後子ども総合プランを策定する中で、さらに放課後子ども教室の実施拡大を目指してまいります。
 また、一部の中学校区においては、学びの広場としまして、小・中学生を対象に希望者を募り、週1回程度で中学校や子どもセンターを会場として、放課後の時間帯に学力補充に取り組んでいるところでございます。
 次に、議員ご提案の機能面での整備ですが、例えば教育委員会が所管しております図書館においては、基本的には図書館の本をご利用いただき、調べ物をされる方、本を読まれる方のために机や椅子を設置しているものでございますが、席が空いていれば自主学習をされる方にもご利用いただいているところです。
 近年、新しく建設された図書館では、閲覧室と切り離した学習スペースを設けているところもございますが、当市におきましては自主学習のみをしていただくスペースがないのが現状でございます。
 また、語学学習や視聴覚資料の閲覧についても、現在は専用のスペースがないため、オーディオ機器の設置はできませんが、子どもたちの語学習得や学習に役立つ使用につきましては、計画的に整備を進めていきたいと考えております。
 事例として挙げました図書館以外の学びの場所の提供につきましては、今後利活用できる公共施設等がないか調査をしてまいりますので、ご理解賜りますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 種々ご回答ありがとうございます。
 まず、小項目1の幼稚園と保育所の併用についてですが、保育要件の伴わない幼稚園の利用が可能だから対象外ということですが、このケースで言うと、十分な状況下で見てもらうということではなく、足を引きずってお迎えに行き、仕事を終えて帰るまで見てもらわなくてはいけません。無理を押しての状況があるということです。どこかで線を引かなくてはいけないので、基準を設けてということですが、それがこの時代背景において現場、実態と合わなくなってきた、無理が生じてきたのではないのかなと考えます。
 ありがたいことに見てくれる祖父母の方が健康であったとしても、同じく総務省統計局によると、働く高齢者は60歳から64歳で男女70%以上、65歳から69歳で約半数を占めます。このケースは、初め2人とも保育所を希望していました。しかし、5歳児に空きがなく幼稚園に。そのため、下の子2歳児は、空いているにもかかわらず入れませんでした。働いている、2人とも希望した、祖父母は持病を持っている、しかも空いているのに入れなかった、そこが最も大きな問題であると私は考えます。空きがないのなら仕方ありません。こういう経緯があるということを知っていただきたいと思います。もちろん優先順位は保育の必要な方からです。そして、現場の大変さ、難しい状況も重々承知しております。しかし、可能な限り丁寧なヒアリングをしていただきたいことを要望いたします。
 また、他市町を確認していただいたということですが、恐らく東近江市のことかなと思います。新2号認定として、幼稚園で預かり保育が可能ならば下のお子さんも保育所に入れられるということが条件になってきていると思うんですが。
 そこで、再問させていただきます。
 新2号認定となると、幼稚園の預かり保育ということになってきますが、近江八幡市の幼稚園の預かり保育の現状と今後の予定も含めて教えてください。再問といたします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 令和3年度の当初におきまして、市内の幼稚園及び認定こども園、計12の施設のうち、通年で預かり保育を実施していただいている施設は5施設となっております。
 今年度の途中に開設、開始の申請があった施設が2園ございましたので、来年度からは計7施設という形で実施できるというふうに考えております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。5園から7園ということで来年から拡張されて、受皿も広がっていくのかなと思います。ありがとうございます。
 次の再問に移ります。
 新2号認定であれば、満3歳未満の下のお子さんの場合、保育所に入れますか。お願いします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 新2号認定であっても、現在は幼稚園と保育所の併用は認められておりませんので、ご理解を賜りたいと思っております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 現行の制度では入れないということですね。
 それでは、次の再問に行きます。近江八幡市の待機児童は何人ですか。お願いします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 令和3年4月1日時点の待機児童数は20人となっております。
 なお、計画に基づいて整備等に努めた結果、令和2年4月1日時点と比較いたしまして待機児童数は19人減少し、3年連続で改善が図れております。引き続き、解消に向けて取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 日々ご努力いただきまして本当にありがとうございます。
 待機児童児童解消のためにも、さきに上げたケースの場合、空いているのであれば入れられるという体制であったなら、それで1人待機児童の解消につながるのではないかと思います。現状を把握し、実態に合わせ、見直しに向けて引き続きご尽力いただきたいと考えます。
 その際、既に実施している他市町の状況も参考にしていただき、町全体で子育て共働き世帯の応援、後押しをお願いしたいことを強く要望いたします。
 小項目2の子どもたちの居場所~遊ぶ場所について、小西市長にお答えいただきました。ありがとうございます。
 以前、市長と議会質問も含め、何度か中学年以上の子どもたちの遊び場についてお話しさせていただいておりましたので、ダイレクトに回答をいただきました。
 近年、子どもたちを取り巻く生活環境の変化、仲間、時間、空間、いわゆる3間と言われる3つの間を減少させることとなりました。今、子どもたちの体を動かす機会が減っており、深刻な体力低下が起こっていることが指摘されております。
 前回の東京オリンピックが開催された1964年から現在まで文部科学省が行ってきた体力・運動能力調査によれば、1985年をピークにして児童の体力は低下の一途をたどり、ここ10年ほどはずっと低空飛行を続けております。コロナ禍における巣籠もり生活がそこに拍車をかけつつあるとも言われております。
 できるかな、やってみよう、やってみたいというちょっとドキドキするような小さな冒険、何の制約もなく、思いっきり遊ぶ。めっちゃ楽しかったと言えることが次の活力を生むのだと考えます。思いっ切り体を動かして遊ぶという環境が子どもには必要であると考えます。そういった環境を町全体でつくっていきたいと考えますが、市長、再度お言葉をいただけますでしょうか。再問といたします。お願いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員ご指摘のように、様々な子どもたちの遊ぶ場所というのがなくなってきて、ここに来て、SDGsのコンサルタントのときも、町で子どもたちの顔を見ないねということもおっしゃっていただきました。我々としても、議員に以前から言われております公園の整備含めまして、子どもたちの遊び場、また生き生きできる場所というのをしっかり造ってまいりたいと思います。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 バスケットボールやスケートボードのできる公園をご検討いただく際は、厚かましいんですけれども、一言付け加えさせていただくと、ぜひ場所についてもご検討いただきたいと思います。できるだけ中心部で、できるだけ多くの人の目がある。多くの人の中で育てて、地域の中で子どもたちを育てていけるような、育んでいけるような、そういう場所はどこかということなんですけど、子ども連れや高齢者が集うような、そんなところ、多くの人の集まる場所というのを私はイメージします。また、よろしくお願いいたします。
 では、小項目3、子どもたちの居場所~学ぶ場所についてですが、放課後子ども教室を今後5校から拡大してくださるとのこと、ありがとうございます。
 しかし、現行の取組では、学年を限定して3、4年生を対象としたり、週1回か月2回であったりと、学校によって違いますが、登録制で約20人前後の開催と聞いております。
 また、子どもセンターの学びの広場では、場所によって様々ですが、定期考査前の2日間を年5回開催したり、週1回、10人から15人ほど集まったりしているそうです。ひまわり館での進学支援教室は、場所がひまわり館のみですので、全学区からというと、なかなかやはり通えない子どもも多いわけです。
 ご尽力いただいている一方、そのような限られた対象人数と開催頻度、場所ということでは、残念ながら学習の定着や学習の場としては機能していないことも否めない事実であります。家庭の事情などで塾に通えなかったり、家で勉強がしにくい状況にあったり、また単に居場所づくりとして、勉強のできる場所をぜひ早急に体制を整えていただきたいと考えます。
 よく勉強している風景を見るのは、フードコート、マクド、ファミリーレストランなどですが、お金を使ったり気を遣ったりすることなく、気軽に子どもたちが使える場所、もっと多くの子どもたちが各中学校区に自由に学びたいときに学べる体制をつくれないものでしょうか。初問で申し上げましたが、実際に議場はどうですか。子どもセンターで常時子どもたちが自由に出入りして、学ぶ場所の体制づくりはどうですか。また、コミセンではどうでしょうか。もう一度具体的にお答えいただけますか。再問といたします。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 繰り返しになりますが、ただいま例を挙げていただきました施設も含めまして、利活用できる公共施設等がないか調査をしてまいりたいと考えております。
 いずれにしましても、子どもたちが学ぶ場所としまして利活用するには、事故やトラブルが起こらないように、安全面についても十分確認をしていかなければなりませんので、今後場所があれば、その管理者とも協議していきたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 体制づくりには時間がかかることもあろうかと思います。むしろそのほうが多いのかもしれませんが、ぜひ早急に取り組んでいただきたいと思います。子どもたちの学ぶ場所、居場所をつくる上で、安全面はもちろん、内容、やり方、周知の方法など調査、協議していただき、引き続きご尽力いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
 議場について、鳥取県議会では県民に開かれた身近な県議会を目指して、本会議場において県の警察音楽隊の演奏に使うなどしているそうです。
 また、図書館について、滋賀県では図書館の建設時に、基本的には本の貸出しが中心で、レファレンス、調べ物等による図書館の本を使っての机や椅子を使うことは可能というような考え方があるようですが、守山市や長浜市、東近江市など、様々な先進的な取組をされているようです。読書の普及と並行して、図書館と自習室を兼ね備えた施設や、五個荘図書館が五個荘中学校内に併設され、学校と地域をつなぐ図書館として、子どもたちと地域の人々が出会う場、学び合う場となっているようです。また、東近江市では、市立図書館をはじめ市内の図書館において、コロナによる学校休校中の学習支援施策として、ホール等のスペースを自主学習の場として開放されておりました。何が何でも図書館で学習とは思いません。しかし、市全体でそういった教育環境を整えていければとてもすばらしいことであると考えます。
 今回質問するに当たって、市の職員の方々とお話しする機会がありました。本当に大変勉強になりました。現場の声を聞きながら、図書館に限らずですが、今後学習スペースの確保に柔軟な体制づくりに努めていただきたいことを要望いたします。
 毎年、文部科学省が小学校6年生と中学校3年生を対象に全国学力・学習状況調査を行います。その結果を基に都道府県ランキングが発表されますが、残念ながら滋賀県は47都道府県中、後のほうであります。学は光、学ぶことが光であります。生きる力となり、何よりも分かれば楽しいんです。
 他府県他市町では様々な事業が展開されております。少し紹介させていただきます。
 大阪市の塾代助成事業。大津市では株式会社トライグループとタイアップして学習会を定期的に開催。お手元のこの資料なんですけど、こちらを見ていただきたいと思うんですけれども、こういった塾とタイアップで、協力し合いながら開催されているということです。京都市や相模原市では、社会人や学生ボランティアを募り、学習支援等を行っております。また、草津市ではフリースクールに係る授業料の支援を始めました。
 子どもを産み育てるには、小さいときには手がかかります。大きくなってくるとお金がかかります。欲しい支援が変わってくるのです。家計は社会の縮図であり、家計の中で一番しわ寄せが来るのが教育に係る経費であります。兄弟同じように全ての子にしてやりたくても、親の経済、なかんずく社会の経済状況によってそうもいきません。
 悲しいことに、昨年の小・中・高生の自殺者は過去最多となりました。コロナ禍により、一層子どもたちのストレスは高まっているように感じます。どうぞ最大限の知恵を絞り、様々な事例を参考に、子育て、教育を近江八幡市政の真ん中に据えた施策を整えていただきたいことを強く要望いたします。
 余談ですが、学習支援に関して塾関係者の方からも、先ほど紹介したような取組に対して協力したいというようなお声も聞いております。幼稚園や保育所の併用、子どもたちの遊び場所や学ぶ場所を弾力的に進めていっていただきたいと考えます。
 それでは、次の項目に移りたいと思います。
 大項目2、コミュニティー助成事業についてお伺いします。
 ある自治会で町内会長さんが住民の皆様のお役に立ちたいと考えた末、危険な場所がないか、困っていることはないかと町内を見渡し、あることに気づかれました。それはAEDの設置がほとんどないことです。調べていくうちに、呼吸停止から3分で脳に何らかの障害が残り、5分で絶命する可能性が非常に高くなる、つまり片道150メートルぐらいの距離にAEDがあるのが望ましいということが分かりました。
 現在、その町内会においてAEDの設置は2か所のみです。しかも、その設置してある施設が施錠されているときは使えず、結局、まさかのときに使えるAEDはなしということでした。
 町内会の規模を考えると、数台のAEDを設置したいところですが、それには費用がかかります。そこで、この助成事業も使おうにも、問題は購入に対する助成であるということです。購入となると一時的に多くの費用が発生するのに対し、レンタルやリースは年間費用を抑制できる上、消耗部品管理も含まれます。
 率直にお伺いいたします。レンタルやリース契約における助成金適用を検討していただけないでしょうか。どうぞ前向きな検討をよろしくお願いいたします。初問といたします。
○議長(平井せい治君) 江南副市長。
 〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 山本妙子議員お尋ねのコミュニティー助成事業についてお答えをさせていただきます。
 自主防災組織などの活動に必要な資機材の整備に関しましては、滋賀県が定めます自主防災組織活動マニュアルにおけます資機材整備の一例に基づき、整備をしていただいておりまして、AEDは救助用資機材として明記をされておるところであります。
 本市のAEDの整備に係る費用を対象といたしました既存の補助事業につきましては、自主防災育成事業補助金、がんばる自治コミュニティー活動事業補助金、地域防災組織育成助成事業補助金、この3種類がございます。これらの補助制度は現在のところ、滋賀県自治振興交付金選択事業実施要領に準じまして、市要綱で定めているところでございまして、運用につきましてもこれに準じているところでございます。したがいまして、レンタル、リース契約に係る費用や修繕費用につきましては、滋賀県自治振興交付金の交付対象外となっていることから、本市の補助制度におきましても交付対象経費とはしていないのが現状でございますので、ご理解を賜りたいというふうに思います。
 なお、AEDの整備に係ります補助事業につきましては、自主防災育成事業補助金など3種類がございます。これらの補助事業をご活用いただき、計画的な整備のご検討をいただければというふうに考えております。
 なお、これらの補助事業につきましては、それぞれ詳細異なりますので、また詳しくは担当課までお尋ねをいただければありがたいかなというふうに思います。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ご回答ありがとうございます。
 私も様々、滋賀県内や県外の制度を調べさせていただき、やはり購入に係る助成ということで重々承知しております。レンタル、リースともなれば、単年度でなく、何年かにわたること、また契約が業者と契約者の2者でなく、そこに所有者という3者の関係になることから、難しいということも理解しております。
 ただ、県の自治振興交付金という制度で、市町が行う公共施設へのAEDの初期設置に要する費用を助成するものがあります。これは購入とリースのいずれも対応しております。問題が単年度でないことや、3者関係というだけならば、何とか方法がないものかと思うところでもあります。
 また、今回の自治会のこの要望は、その根っこに何があるかというと、町内にまさかのときに使えるAEDがないということなのです。
 そこで、再問させていただきます。近江八幡市のAEDの設置状況をお尋ねいたします。市内のAEDの設置台数を教えていただきたいと思います。また、そのうち24時間使えるAEDは幾つあるでしょうか。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 AEDの設置場所につきましては、市ホームページから一般財団法人日本救急医療財団が公表されておられます全国AEDマップにリンクしており、いつでも閲覧していただけるという状況でございます。
 この全国AEDマップの情報になりますが、近江八幡市では市内の公共施設や開業医、スーパー、事業所等に設置をされており、設置数といたしましては105台となっております。24時間使用できるAEDの数につきましては、それぞれの施設の管理者が設置されているものでございますので、休日や夜間の対応についても施設管理者の判断に委ねられるということになりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いをいたします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 この105台のうち、市が公共施設へ設置していただいているAEDの状況下では、設置台数や管理体制など難しい課題があると思われます。そのことに対して自治会で何とか対応しようとされていることに着目していただきたいと思います。こういった要望があることを知っていただき、今後取り組む上で、自治会の皆さんと一緒に課題解決していっていただけたらと考えます。どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、最後の項目に移ります。
 大項目3、3回目のコロナワクチン接種についてお伺いいたします。
 1回目、2回目のコロナワクチン接種においては、市を挙げての前代未聞の大規模な接種ということで、システムの構築や中身をつくり上げるのに常に試行錯誤を繰り返し、大変ご苦労をいただいたことと思います。改めて感謝申し上げます。
 しかし、これまでを振り返って、大きく3点について課題が残ったのではないかと考えます。
 1、予約の取り方について、これまで市民の皆様には心身ともに大変ストレスを伴う状況があったように思います。これまでと大きく変わる点を端的に分かりやすく教えてください。
 2、作業所や障害者施設での接種をぜひ行っていただきたいと考えますが、見解をお聞かせください。
 3、高齢者や移動手段のない方に対してどのような対策を取られるのか、お聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の3回目のコロナワクチンの接種についてのご質問についてお答えいたします。
 まず初めに、1つ目の予約の取り方でこれまでと大きく変わる点についてお答えをいたします。
 予約方法につきましては、当初の65歳以上の高齢者予約時には、電話がつながりにくい、予約が取れない、ウェブ操作が分からないとのご意見があり、これらの反省点を踏まえ、今回追加接種において改善策を講じることといたしました。
 令和3年7月末までに2回目の接種を終えられた高齢者に対して、接種券送付時に市の集団接種会場での接種希望について意向確認を行う返信用はがきを同封いたします。市の集団接種会場での3回目の接種を希望される方はその旨記載し、返信用はがきを投函していただくことで、市対策室で接種日時を指定し、おおむね接種の1か月前までに本人宛てに郵送で指定日時を通知いたします。市が指定いたしました接種日時について都合が悪い方につきましては、ご自身で市のコールセンターまたは対策室にお電話をいただくことで、都合がよい接種日時へと変更手続の対応をさせていただきます。
 なお、基礎疾患等をお持ちで、かかりつけの医院医師がおられ、個別の医療機関での個別接種において追加接種を希望される方につきましては、返信用はがきは投函せずに、受診時や電話などにより、ご自身で接種日時の予約をお願いいたします。
 また、接種を実施される個別の医療機関により接種開始時期や予約方法が異なることから、接種券に同封されているチラシや市のホームページ等でご確認をよろしくお願いしたいと思っております。
 次に、2つ目の作業所や障害者施設での接種についてお答えをいたします。
 本市では、初回接種に際し、6月23日に生活介護就労継続支援B型事業、共同生活援助の各障害福祉サービス事業所の代表者による日中事業者等連絡会に対策室の担当が出席し、通所される障害者や従事者へのワクチン接種について、制度概要や接種が受けられる会場の違いや、作業所での接種が可能であり、嘱託医と相談してご検討いただくよう説明を行いました。また、障害のある方に対する合理的配慮の提供についても説明を行いました。
 市の集団接種会場では大勢の人がおられ、ふだん利用している施設とは異なることから、初めての場所や人が多く、音や明るさも含めて環境変化が苦手な知的や発達、精神障害者においては、つらく厳しい場所になることが十分に想像できるため、作業所での接種に向けて取り組まれる場合の段取りについても助言等を申し上げました。
 嘱託医との協議で、作業所での接種でまとまったところには、安心して接種していただけるよう、嘱託医による巡回接種を実施いたしました。
 そのほか、主治医がおられる医療機関での個別接種や市の集団接種に家族と一緒に接種に来られた方など、個人の判断、選択で接種に臨まれた方もおられました。
 また、基礎疾患を有する者に該当する障害がある方の接種が始まる8月には、個別接種医療機関が23医療機関に増え、かかりつけ医療機関で安心してワクチン接種をしていただけるよう、身近なところでの接種体制強化にも努めてまいりました。今後の3回目接種に向けては、さらに増えて28医療機関が個別接種会場の予定となっております。
 また、集団接種会場においては、お申し込みいただいた際に、事前に合理的配慮の提供が必要であると具体的な内容をお知らせいただいた場合は、ご家族のご協力の下、必要に応じ会場運営スタッフを配置し、状況に応じてできる限りの対応をさせていただきました。
 3件目も同様に考えておりますし、障害福祉サービスの外出支援等のサービス利用も可能と考えておりますので、ご理解お願いするとともに、対策室及び障がい福祉課、相談支援事業所等にご相談いただければと思っております。
 最後に、3つ目の高齢者や移動手段のない方への対応についてお答えをいたします。
 65歳以上の高齢者を対象とした初回シリーズの集団接種会場においては、あづちマリエート会場における交通手段や利便性の問題について、多くの方からご意見やご指摘をいただきました。その反省から、接種会場の立地としては、利便性が高いJR近江八幡駅周辺の施設であり、多くの方に周知の施設であるホテルニューオウミで8月以降の集団接種を実施しているところでございます。この会場は駅周辺の施設であり、徒歩またはJR、近江鉄道や沿線バス等の公共交通機関を利用してご来場いただけるものと考えております。
 また、接種時間帯につきましては、市役所前の旧近江八幡市民病院跡地である駐車場からホテルニューオウミまでのシャトルバスを運行いたしますので、ご理解のほどをよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 7月末までに接種を終えた高齢者については、大変ストレスフリーな、ストレスのない状況での予約方法であると喜んでおります。しかし、8月以降に2回目接種を終えた一部の高齢者や一般市民などに対しては、意向確認の返信はがきは同封せず、これまでと同様、自ら予約を行うとのことですが、もちろん医療機関での個別接種においては予約状況の把握ができないので仕方ありませんが、市の集団接種を希望する場合は、7月末までに接種を終えた高齢者同様、意向確認の返信はがきを同封していただけたらいいのではないかと思います。なかなか仕事をしながら指定された時間に予約を取りに行ったり電話をしたり、運よくその時間に出られたとしても、並んだりすると時間が読めず、途中で帰ってこなければならない場合も想定されるわけであります。これまでもそのようなケースは実際ありました。そこを何とか改善していただきたいと思うのですが、いかがでしょうか、再問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 65歳以上の高齢者の方につきましては、8月以降に2回目の接種を終えられた方も一定数おられると思いますので、高齢者に限り、初問回答と同様に、返信はがきによる意向確認の対応を行ってまいりたいというふうに考えております。
 また、64歳以下の一般の方につきましては、対象者も多く、2回目の接種を終えられた会場も現実問題として多岐にわたっております。加えて、ワクチンの種類が異なることや、就労状況等個別の事情により、個々の調整が大変多く発生するということも考えられます。そういうことで事務手続の問題もございますので、ご理解の上で、ご自身で予約の申込みをいただきますようよろしくお願いしたいと思っております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。高齢者だけでも何とか対応いただき、ありがたい次第です。
 他市町の情報収集もされ、ご存じかと思いますが、集団接種も医療機関での個別接種も全てコールセンターで予約が取れるところがあると聞いております。本市にそれが当てはまるかどうかは分かりませんが、様々検討していただき、市民にとって負担のかからない体制をつくっていただきたいと考えます。
 初問2の障害者の方への接種ですが、私が聞いたお声の中でも特に多かったのは、行き慣れた場所、つまり作業所での接種を望む声でした。確かに市としては、各障害福祉サービス事業所の代表者の会で説明をされ、その上で嘱託医による作業所での巡回接種、または医療機関での個別接種、あるいは市の集団接種を選択していただいたということですが、嘱託医との協議で作業所での接種が難しいとなったところ、また嘱託医がいないところなど、親御さんは納得するも何も、選択できることすら知らずに、選択というか、制度の中身を知らないまま、目の前の現実に、ああ、作業所ではできないんだ、してもらえないんだという、そういう、何というんですか、落胆を感じていたわけです。3回目においても大変不安を感じられております。嘱託医による作業所での接種ができたところでは、もう降りんでええよと、車から降りることなく打っていただいたエピソードなども聞かせていただいております。市から各事業所、そして親御さんまでの情報の周知徹底もくれぐれもよろしくお願いしたいことを要望いたします。
 私たちが考えるよりもはるかに大変な苦労が伴います。そこで、再問させていただきます。
 できるならば、丁寧に作業所への聞き取りを行っていただき、1回目、2回目の接種を終えての検証をした上で、3回目をどうするのか、当事者家族や作業所の意見を聞いていただきたいと考えます。そして、嘱託医の調整がつかない場合は、医師の調整を含め、市として体制を整えていただきたいと考えます。これが当事者家族のダイレクトな思いであります。いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 初回シリーズのときの対応につきましては、回答いたしましたとおりでございます。直接私も出向かせていただいて、作業所の代表の方にご説明を申し上げました。先ほどの答えのように、できるだけ丁寧に、本人さんたちが安心されるところで接種を受けられるような体制を整えてほしいというお願いもさせてきました。
 ただ、障害の方についても、それぞれ障害がある状況になられた原因というのも違っております。難病の方もいらっしゃいますし、事故等の方もいらっしゃいます。そういうことで、実際問題、今も障害福祉サービスを使っておられるに当たっては、事前にいわゆる医師の意見書というのをもらっていただいて、判定していただく中において使っていただくことになるんですが、介護保険と同様なんですが、そういう意味で、主治医、かかりつけのお医者さんがいらっしゃって、それも市内じゃなくて市外であったりとか、専門病院である方もいらっしゃいますし、またホームドクター的に市内の身近なところで家族共々、そこで安心して、例えばちょっとした風邪であったりとか、おなか痛であったらそこで診察を受けられるというような体制を日々から整えておられるようなご家族、障害者の方もいらっしゃいます。そういうことで、かなり一人一人個別性も異なっております。
 また、作業所自身も、そこが3障害同様とはと言いながらも、それぞれ、精神の方の多い作業所であったりとか、知的障害の方が多い作業所とかもございます。そういう中において、嘱託医さん等の関わりの頻度であったりという状況も異なります。
 そういうこともありますが、それに加えて保護者会もありまして、保護者会の中で既に、初回のときもそうでしたが、アンケートを取られて、作業所で打ってもらったほうがいいというような答えが多かった作業所もあれば、いやいや、やっぱりかかりつけのほうが安心するので、遠くても、そこに打ちに行けるもんなら行きたいよというような考え方の方もいらっしゃいます。
 高齢者の場合は入所施設ということで、しっかりそこは国の方針が出ておりましたが、障害者についても、入所施設によっては一定そういう生活の場が施設でございますけど、いわゆる通所の施設であります作業所、通所サービスのところにつきましては通いということもございますので、そこはいろんな条件がございますので、できるだけ市として3回目も、国から通知が出てますとおり、11月も通知出ましたので、障害福祉担当と、それから接種担当と、それぞれ連携調整しながら取り組むということも通知が来ておりますので、追加接種におきましても、また出向かせていただいて、その辺の説明をさせてもらいたいというふうに思っております。そういう中で、できる限りの合理的配慮も含めまして、接種会場の選択についても取り組んでまいりたいと思っておりますので、ご理解を賜りたいと思っております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 障がい福祉課ともよく連携を取っていただいて、意向を聞いていただけたらと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 人類が直面したことのないコロナの危機を乗り越えるため、国からのコロナ対策に係る交付金、とりわけコロナワクチン接種に対する交付金は大変大きな支援となっております。この大きな支援を有効に使って、より円滑なストレスのない接種体制を整えていただきたいと考えます。支援を必要とする方、例えば赤ちゃん連れの方や高齢者や障害者、また移動手段のない方など、年齢に関係なく、お困りの方には、東近江市のように無料で送迎タクシーの利用ができるようにしたり、またはコミュニティーバスの1日無料乗車券を配布したりするなど、接種会場もしくは医療機関に行けるようお考えいただけないでしょうか。再問といたします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 東近江市と本市におきましては、その地形でありますとか、位置、また面積とか、接種会場の規模、移動手段等の方法が異なっております。それぞれの地域の実情におきましては接種体制の確保というのに努めなければならないということで、それぞれ工夫しながら対応しております。
 そういう中で、初問でもお答えいたしましたように、本市では通勤とか通学の利便性の高い、またJR近江八幡駅前近くの施設であるホテルニューオウミというところを集団接種会場ということで実施しておりますので、引き続きそういう形でさせていただきますので、この会場は駅周辺の施設でございますし、また徒歩、そしてJR、近江鉄道、また沿線バス等の公共交通機関を利用するということで利便性の高いところでございますので、そういう形でご来場いただけるものと考えておりますので、また先ほども申し上げましたが、接種時間につきましても、基本的に高齢者等につきましては昼間ということございますので、シャトルバスの運行ということをいたしております。そういうことで一定の対策を講じるということでございますので、現段階におきましては、無料の送迎タクシーの利用でありますとか、または無料の乗車券等については考えておりませんので、ご理解を賜りたいというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 もちろんそれぞれの市町の状況が違いますので、状況に合わせてというところですが、市民にとってどうなのかということを申し上げたいと思います。
 シャトルバスも大変ありがたいんですけれど、本当に困った人の100%の助けとなっているんだろうかというのは少し疑問が残ります。発信に何かが足りないように感じます。1回目、2回目の貴重な反省点を生かし、市民にとって最善の近江八幡市としての接種体制を構築していただきますよう、心よりお願い申し上げます。
 以上で私の質問は終わらせていただきます。
 質問は以上なんですが、子宮頸がんワクチンについて、このほど11月26日、厚生労働省は2013年から中止してきた子宮頸がんワクチン定期接種の積極的呼びかけを再開すると発表いたしました。近江八幡市においては昨年10月、国の通知を受け、郵送による個別通知を行っていただき、それによって前年度より接種者が増えたと報告を受けております。これも市民に不利益が生じないよう正しい情報提供したことによる成果であると考えます。しかし、その時点ではまだ積極的勧奨として接種を勧める内容ではなかったとも理解しております。
 今後は、改めて定期接種の全対象者に対し、国の方針が変わったこと及び積極的に接種を勧める旨の分かりやすい案内を速やかに通知していただきたいと考えます。
 また併せて、今後の議論で国がキャッチアップ接種の決定をした際には、十分な周知を受けられなかった世代の方たちにも、ぜひ定期接種と同等の接種の機会を設けることを要望して、私の質問を終わらせていただきます。本日は大変にありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で山本妙子君の個人質問を終わります。
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