録画中継

令和3年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月9日(木) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)市役所新庁舎建設について
(2)安土小学校移転建設とコミュニティエリア一体型整備について
(3)ふるさと納税について
(4)リフォーム助成事業について
(5)福祉政策について
(6)命の大切さについて
◆16番(西津善樹君) 皆さんこんにちは。志誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言をさせていただきます。
 私は、大きく6項目を分割方式により質問させていただきます。さきの質問内容と重複する点もありますが、よろしくお願いします。
 さて、12月年末ということで、この1年振り返りますと新型コロナウイルス感染症から始まり東京オリンピック、また衆議院選挙など、生活環境だけでなく、様々な場面で大きく変動のあった1年であり、あっという間に過ぎたように感じております。
 もう12月、クリスマスがあり、それこそ年の瀬ともなりますと紅白歌合戦でありますとか大河ドラマの話題、こういったものが出てまいります。
 大河ドラマと言えば、再来年には家康公を題材にされるようですが、この戦国時代と言えばやはり我々近江八幡市民としては忘れてはならない信長公、少し気が早いですが、本市にとりましてはやはり信長公を観光の主体とした発展につなげられるように期待をしているところでございます。
 新型コロナの影響もあったかもしれませんが、「麒麟がくる」ではちょっと思いどおりの効果が得られなかったのではないかなと、このようにも思いますんで、ぜひとも今回につきましてはチャンスを逃さないように努めていただきたいと、このように思っております。
 それでは、質問に移らせていただきます。
 まず大きく1項目め、市役所新庁舎建設についてお伺いします。
 同様の質問をさきの9月議会でもお伺いしましたが、どうしても納得しかねておりますんで、再度お伺いいたします。
 さきの9月議会におきまして新庁舎の予算化をされず、市長選挙後に延期するとされ、その理由としては、議員から、前回の市長選挙のように選挙結果に伴い方針転換による契約解除で賠償金が生じないよう慎重に進めるべき、そしてまた市民の方々への説明が不十分という意見を頂戴したため、より多くの方々の理解を得ながら進めることが必要、このようにおっしゃいましたが、まず前回の市長選挙後に議会に諮ることもなく勝手に契約解除され、賠償金を生じさせたのは小西市長ご自身だという自覚をお持ちいただきたいと。
 そもそも議会に諮られ議決された案件が、市長選前と市長選後で変わるということはあり得ません。私たち議員はそれぞれの議員活動の中でも慎重に検証をし、議会でも十分に審議を重ねて判断をしておりますんで無責任な議決をすることはございません。
 むしろ市民から負託を受けて今計画を立て、小さな庁舎で大きな福祉の公約の実現のための新庁舎建設の予算化に何の問題もないと言われるのであれば、なぜわざわざ市長選後に予算化を先延ばしされるのか、本当に理解に苦しみます。
 市民に求められる新庁舎建設計画を立てられ、早期に進めなければならないと言われてこられたのに、なぜこの計画を先延ばしにされるのか。いま一度明確な理由を求めます。
 以上、初問とさせていただきます。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員お尋ねの新庁舎整備事業に関するご質問についてお答えを申し上げます。
 9月定例会におきましてもお答えさせていただきました新庁舎整備事業の予算化について、改めてご説明をさせていただきます。
 9月定例会への予算上程を見送らせていただきました理由でございますけれども、昨年12月定例会以降、複数の議員の皆様から、コロナ禍への対策を優先し、新庁舎整備を先送りにすべきといったご意見や基本設計に対する市民理解が不十分ではないかなどのご指摘も踏まえ、総合的に判断をさせていただいたものでございます。
 前回、平成30年の市長選挙に当たり、庁舎整備に関する契約行為は選挙後にという制限がなされていたことはご承知のことと存じます。
 令和4年4月の市長選挙が近づきつつある現時点において、本事業の予算化を諮ることについては、当時と現在の言行が一致しないのではと市民や議員のご批判もあるように仄聞しております。
 また、仮に市長交代による政策変更となれば契約解除には違約金が再び生じることにもなりかねませんので、市長選挙において市民の信任を得ることができましたら、改めて予算を計上することが望ましいと考えたものでございます。
 なお、地方公共団体の首長交代による政策変更につきましては、本市に限らず起こり得る事象でありますが、本市においては市民意識との乖離が市長選挙によって明らかになったものと考えております。
 また、市庁舎整備は本市の長い将来にわたって影響を及ぼす重要施策であり、引き続き議会や市民の皆様のご理解を得ながら慎重に進めていくべき事業と考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問をさせていただきます。
 先日、共産党さんが「あおぞら」という広報ビラを配布されました。
 その内容を一部抜粋させていただきますと、「今計画は床面積を前計画の半分程度に抑えただけでなく、環境にも配慮、そして税務署側に寄せて夏の西日を遮り断熱効果が高い、片流れのシンプルな屋根構造で雨仕舞もよい等々工夫され優れた設計と専門家からも高評価です。広報やホームページ説明会で情報開示しつつ進められ、市民からは着工が待たれています。小さな庁舎で大きな福祉の公約の実現であり、予算化に何の問題もないと考えます。」、このように掲載をされていました。
 当然当局におかれましても、こういった広報といいますか、目を通されていると思います。この掲載では、専門家からも高評価で、情報開示により進められて市民が着工を心待ちにしている、市長公約実現のための予算化とされております。
 しかし、その市長公約実現の予算化を先送りにされたことになってしまうわけですが、どのように受け止められておられますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 市民の皆さんの中には、私どもも自信を持ってご提示をさせていただいておるわけではございますけれども、庁舎整備の着工を待ち望んでおられる方もいらっしゃる一方で、新庁舎整備は本市の長い将来にわたって影響を及ぼす重要施策であり、より多くの市民のご理解を得て進めることが肝腎であると考えております。
 初問でもお答え申し上げましたとおり、総合的な判断の結果であり、待ち望んでおられる市民の方々には大変申し訳ないところではございますけど、予算上程が令和4年度となることをご理解いただけたらと存じます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、議会から市民の方々への説明が不十分と指摘をされたからとのことですけれども、9月議会から現在に至るまで、市民の方々にどのようにして説明活動を行われてきましたでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 基本設計の内容や今後の予定について、さらなる市民の皆さんのご理解を得る、いただけるよう、引き続き広報紙により毎月連載をさせていただくほか、広報11月号と同時に出しました新しい市庁舎Times第8号では、基本設計の概要を紹介させていただいたところでございます。
 また、市公式ユーチューブチャンネルで基本設計の内容を動画で分かりやすく説明を行うとともに、去る10月24日から30日放映のZTVテレはちで、様々な市民の方が持っておられる疑問、また理解をしていただきたいことについて、私からインタビュー形式をもちまして説明をさせていただいたところでございます。
 今後も、市庁舎整備事業につきましては説明を尽くしてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 広報、そして新しい市庁舎Times第8号、そしてユーチューブチャンネル、またZTVのテレはちですかね、いずれも一方的発信でございますけれども、市民の皆さんからの意見聴取とかは考えておられないんでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 これまでもパブリックコメントを含めまして市民の方々からご意見をいただくことを行ってまいりましたし、我々として常にオープンでございますので、いろんなご意見等ございましたら、そういう中で市庁舎整備推進室にまたいただければと存じます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 今後、パブコメでありますとか、そういったご意見をということですけれども、市民の方々に説明、このように発信をされたとして、説明にも回られたとして、市民の方々から意見を頂戴された場合、変更等はされるんでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) お答えいたします。
 基本設計につきましては、本年7月末をもちまして基本設計としては完了させていただいております。それまでに、パブリックコメント等を実施し、また説明会を開催する中で、ご意見は多数頂戴しておりまして、その結果としてまとめたものでございますから、その基本設計内容自体を変更する予定は現時点においてございません。
 今後も、先ほど市長からもありましたとおり、様々な意見を頂戴する機会はあろうかと思いますので、それらの意見につきましては、実施設計等の中で反映すべきものにつきましては反映できるよう努めてまいりたいというふうに考えております。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 新庁舎整備計画は、ベターというよりもやはりベストでないと駄目だと思いますが、基本設計内容は最善のベストであると言えますでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 設計について、それぞれいろんな方々がいろんなご意見をお持ちとは思いますけど、我々行政としてベストな案をご提示させていただいたというふうに理解をしております。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市民や議会、職員との意見交換を重ね、まとめ上げた基本設計なら、今さら理解を求める説明は不必要だと思いますし、ベストとおっしゃるんでしたらもちろんです。
 今回の基本計画内容は、市民や議会の思いとかなり乖離があるのではないかと、このように思いますがいかがでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) これまでも様々ないろんな会等で議論を重ねてきたところでございます。平成30年度の新庁舎整備基本計画に向けた基礎調査以降、これまで多くの市民や市議会の皆さんと意見を聞きながら進めてきたものでございます。市民の思いと乖離があるとは考えておりません。
 先ほど申し上げましたように、様々な考えをいろんな方が持っておられるのは承知しておりますけども、我々行政を預かる者としての総意、また将来の市政を考えた上での最善のものとご理解いただけたらと思います。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市民や議会の思いと乖離がないのであれば、予算上程をするべきではないかと思いますが。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) これまでの再問にもお答えしてきましたように、新庁舎整備事業は非常に規模が大きく、本市の長い将来にわたって影響を及ぼす重要な案件でございます。
 そういう中で、議員の皆様などの意見も踏まえ、慎重に市長選挙後に予算上程を実施することが望ましいと判断した次第でございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 議員の意見により庁舎整備の予算上程を見送ったのであれば、なぜ前回の市長選挙後に議会に諮ることなく契約解除されたのでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 平成30年4月当時は庁舎整備工事が既に着手されており、一日も早く、しかもそれはスピードアップするような形で進めておりました。一日も早く契約を解除し工事を止めなければコストの増大につながる状況にあったと認識しております。
 一方、現在の計画におきましては、実施設計及び建設工事が未契約の段階であります。前回のように、市長選挙結果によって同様の違約金等が生じないようにといった意見を尊重させていただいたところでございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 前回のように市長選結果によって違約金が生じないようにと、この部分だけの意見も大切ですけれども、大前提に市民や議会の思いと市長当局の思いに大きな乖離が生じているかいないかという、こういった部分にあるんです。
 市民や議会の思いと合致した庁舎計画なら、誰も反対いたしませんし、公約どおり堂々と予算計上されればいいんで、いいと思います。
 おっしゃっていることに非常に一貫性がないといいますか、矛盾ばかりだと私は感じております。非常に理解に苦しみます。もうちょっと誰にでも分かりやすい一貫性を持っていただくことをお願いしたい、このように思います。
 もう次の質問に移ります。
 大きく2項目めは、安土小学校移転建設とコミュニティエリア一体整備についての質問です。
 まず、安土小学校について、ようやく移転建設することをお決めいただいたわけですが、いま一つ楽観的には承服いたしかねる点がございます。
 といいますのも、私は9月議会で、議会開催中に安土小学校移転建設についての結論を出せないのかと、こういった個人質問させていただきましたが、あくまでも9月末にしか結論は出せない、このようにおっしゃいました。
 にもかかわらず、閉会日が9月24日の金曜日、そして土日を2日間を挟んで結論を出されたのは27日の月曜日でした。
 安土学区の保護者対象にアンケートを行われ、その結果を最終判断材料にされたわけですが、その集計は14日締切りで9月議会開催中に結論づけする時間は十分と言っても過言ではなく、9月議会中に結論づけることは不可能ではなかったはずです。
 なぜわざわざ9月議会閉会後に結論づけられたのでしょうか。初問とさせていただきます。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員お尋ねの安土小学校移転建設とコミュニティエリア一体型整備についてお答えいたします。
 安土小学校整備地に係る方針決定までの経過といたしましては、4月に安土教育施設等整備準備室を立ち上げ、教育委員会説明資料に対するご意見や現地周辺の土地所有者様への意向調査など、追加する内容の整理を行い、資料が整った7月より、安土学区の自治会、子ども会等の団体への個別説明と幼稚園、保育園への訪問による説明及び安土学区全体への説明を7月、8月で実施いたしました。
 なお、個別説明会を開催できなかった団体様へは、必要に応じ説明資料の配付をさせていただいております。
 また、安土学区への説明を一通りさせていただきました8月末より、保護者様を対象にアンケート調査を実施し、9月14日を期限にご回答いただきました。ご協力いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。
 その後、9月14日の消印で返送されたアンケート結果を市の最終判断の参考とするため、安土教育施設等整備準備室においてアンケートの集約及び検討資料の作成を行い、9月27日に開催されました部長会に諮った上で最終的な方針を決定させていただきました。
 したがいまして、6月議会においてお示しさせていただきましたとおり、9月中の決定を目指し、必要な十分をかけ結果を示すことができたものと考えており、あえて9月議会の閉会後に結論を出したものではございませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○副議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、再問に移ります。
 その後も署名活動が続けられ、現地での建て替えを要望されておられますが、今後移転建設が覆ることはありますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 議員の再問にお答えいたします。
 安土小学校を現地で建て替えることを求められている署名につきましては、地域の一つのご意見として重く受け止め、学区の皆様に丁寧な説明をさせていただいて、市の判断として教育委員会が決定された移転候補地で整備を進めるという方針といたしましたことから、現時点で方針が変わるということはございません。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、防災拠点としてコミセンや幼稚園、学童保育所などをコミュニティエリア一体整備の議論はどのように進められているでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えいたします。
 安土学区コミュニティエリア整備の検討といたしましては、関係課による庁内検討会議において一体化に向けたエリア整備を想定して、既存施設の状況確認でございますとか課題の整理というものを進めているところでございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) まさかこれも市長選後にと先延ばしされることはないと思いますが、いつまでに最終結論を出し、いつの議会で予算化されますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えいたします。
 安土学区のコミュニティエリア整備の方針決定といたしましては、年度内の方針決定に向け、現在検討を進めているところでございまして、エリア整備に係る予算計上につきましては早くても令和4年度以降になるものというふうに考えてございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ただいま年度内の方針決定に向けとおっしゃいましたので、確認させていただきます。
 市長在任中の責務として、市長選挙前の最終定例本会議である3月議会会期中にその方針決定をなさなければその責務を問われるわけですが、3月議会開会中に方針決定をお示しいただけるという認識でよろしいでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員の今ご指摘いただいたように、議会中に結論出すように努力してまいりたいと思います。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ぜひともよろしくお願いいたします。
 では、安土小学校移転後の小学校跡地についてのお考えはありますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えいたします。
 安土小学校の跡地活用といたしましては、年度内に決定を予定しておりますコミュニティエリア整備の方針の内容を勘案いたしまして、しかるべき時期に検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 これはあくまでも本当に個人的主観での提案ですが、体育館やプールは残して大型遊具等を配置し、駅前の防災公園として整備して開放されてはどうかなと思います。
 子育て世代は、子どもたちを伸び伸びと遊ばせることができる広場を求めています。現に、あづちマリエートに大型遊具を配置後、市内外問わず多くの子育て世代がこのような広場を求めて訪れておられます。
 新たな観光拠点や住みよいまちづくりにもつながるのではと考えますが、当局のお考えをお示しください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 再問にお答えいたします。
 貴重なご提案ありがとうございます。
 今議員ご提案の活用方法も参考とさせていただきながら、今後検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) よろしくお願いいたします。
 ところで、まさかお忘れではないと思いますが、安土分団には活動の拠点である詰所がなく、コミセンとは離れた安土総合支所に隣接した防災センターを間借りし、消防車庫についても同様でございます。
 合併して今日に至るまで、ずっと我慢をしてきております。もし一体化整備されないという結論になった場合、安土学区民の安心・安全を守るための活動拠点である安土分団の詰所や消防車庫、防災備品庫につきましてどのように考えておられるのか、お示しください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 まさに議員がおっしゃっていただいたことも検討の材料でございますので、しかるべく様々な観点から検討いたしまして、一体化を含めた方針を決定させていただきたいと考えております。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) お願いします。
 昨日の質問で、ヴォーリズ学園が定員10名拡大し、170名の保育所として現地で新しく建て替えによる整備を計画されていますと、このような答弁がありました。
 一方で、既存の民間事業者への圧迫の影響も考慮しなければならない、このようにも答弁されておられます。
 私が議員にならせていただく以前から、待機児童問題はありまして、特に人気のある安土保育園は毎年ご苦労いただいている園でございます。
 その中で、安土の一体化整備がだらだらと一向に結論を見せないために、しびれを切らせて建て替えによる整備を計画されたのではないでしょうか。
 それこそ、本来行政がやらなければならない待機児童対策で民間に圧迫をかけているのではないでしょうか。
 子どものことを考え、子育て支援を第一に考えるのであれば、早急にこども園等も含めた上で、住民の安心・安全のための防災観点から消防団の詰所を併せ持ったコミュニティセンター、もちろん小学校や学童保育の一体化整備を進めるべきです。
 以上のことを申し上げまして、次の質問に移ります。
 次に、大きく3つ目の項目、ふるさと納税についての質問です。
 本市のふるさと納税は、滋賀県下ではもちろんのこと、関西でも指折りの納税額となっております。
 しかし、これを本市の一般財源の不足分等に充当するのは、私は、本来のふるさと納税の趣旨といいますか、納税していただいた方々の気持ちには応えられていないのではないかと思います。
 やはり、例えば八幡瓦でありますとか八幡靴でありますとかの製作技術伝承のためでありますとか、本市の発展や伝統文化を守るために充当すべきなのではないかと、このように考えるからです。
 一方、貯蓄してばかりで全く使わないというのも、せっかく近江八幡市発展のためにとご寄附いただいた方々に対しまして、期待に応えられていないことにもなります。
 ふるさと納税の使い方について当局にお伺いします。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 岡田総務部長。
 〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久君) 西津議員のふるさと納税の使い道についてのご質問にお答えを申し上げます。
 まずもって、令和2年度におきましては、全国の皆様から本市の人口を超える約10万1,000件の寄附の申込み、総額で約38億5,000万円のご寄附をいただき、この場をお借りいたしまして厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
 議員お尋ねのふるさと納税の使い方につきまして、令和2年度はふるさと応援基金活用枠の提案事業といたしまして、本のまち!動く図書館事業や子どもの遊び場遊具設置事業など9事業を実施いたしました。
 令和3年度につきましては、本市が抱える様々な課題の解決や本市の魅力に磨きをかけ、市民福祉の向上につながることを目的に、コロナ禍におきましても市民サービスの低下を招かないよう、ふるさと応援基金活用の優先事業推進枠を新たに設け、寄附者の使途目的に分類し、全47事業、総額で約5億6,000万円を予算計上し、特色ある事業施策の展開と持続可能な財政運営の両立を図ったところでございます。
 限りある歳入一般財源におきまして、多様な市民サービスに応えるために、今後、財政運営の基本となります主要3基金の残高、いわゆる財政調整基金、減債基金、公共施設等整備基金でございますが、この主要3基金の残高が減少をたどること、またご承知のとおり、ふるさと納税につきましては年度ごとに寄附額が変動する不確定要素の高い歳入ではございますが、ふるさと応援基金の残高が増嵩していくことは財政運営規律上好ましいことではございません。
 これまで一般財源で対応してまいりました本市の独自の取組につきまして、ふるさと応援基金への財源組替えを図り、不足する一般財源に対応する一方で、本市の今後の発展を見据えた新規拡充事業は積極的にふるさと応援基金を活用してまいりたいというふうに考えております。
 令和4年度当初予算編成方針では、グリーン社会の実現、デジタル化の加速、活力ある地方づくり、子ども・子育て支援というキーワードに積極的な活用方式にて編成する予定としております。
 また、ふるさと応援基金の在り方及び活用方法につきましては、近江八幡市ふるさと応援寄附条例に基づきまして、寄附者の皆様から自然環境及び地域の歴史的遺産の保全、医療及び福祉の充実など6つの分野から寄附金の使途について指定をいただいておりますので、そのご意向に沿って活用させていただきたいと考えております。
 全国の皆様から頂戴をいたしました大変貴重なご寄附でございますので、寄附者の皆様の思いにお応えできるよう、市民にとって真に必要な事業に活用するとともに、将来を見据え、持続可能な財政運営を視野に積極的な活用を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきますようお願いを申し上げます。
 なお、毎年年末には多くの方が本市のふるさと納税にご協力をいただいております。
 議員各位におかれましても、ぜひ市内、市外、県外にお住まいのご親戚やお知り合いの方々に、本市のふるさと応援寄附推進事業をご紹介いただきますようご協力をよろしくお願いを申し上げます。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 分かりました。令和2年度実績約10万1,000件、総額で約38億5,000万円という本市に対する多大なふるさと納税をいただいたと。本当にご寄附いただきました方々に対しまして、この場をお借りしまして改めて御礼を申し上げます。
 私は初問でも申し上げましたとおり、子どもの遊び場遊具設置事業などのように、市民の皆様をはじめといたしまして、本市の発展であるとか近江八幡市に住みたいなという暮らしやすさを実感できる事業にこそ、ふるさと納税を活用するべきものと思っています。
 しかも、ふるさと納税は不安定収入です。これを不足する一般財源の補填に充当するのは、今後の本市の財政収支が不安定になりかねません。
 初問答弁で、令和4年度当初予算編成方針では、グリーン社会の実現、デジタル化の加速、活力ある地方づくり、そして子ども・子育て支援をキーワードに積極的な活用方式にて編成する予定とお答えいただきました。
 その中の子ども・子育て支援一つとってみましてもそうです。当初指摘させていただいたとおり、子ども医療費完全無償化の財源になっている子ども・子育て支援基金は、このままいけば残り二、三年で底をついてしまいます。
 まさか、そこにふるさと納税を流用されるようなことはないと思いますが、適正かつ本市発展のためにとご寄附いただいた皆様の意思を無駄にされることのないような活用をしていただきますようお願いします。
 それでは次に、大きく4つ目の項目、リフォーム助成事業についての質問です。
 これは前冨士谷市政の目玉施策として開始された本市のリフォーム助成事業ですけれども、昨年度における経済波及効果はどれくらいありましたでしょうか。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 小西産業経済部長。
〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己君) 西津議員ご質問の地域経済活性化リフォーム促進事業についてお答えいたします。
 最初に、昨年度においては、このリフォーム事業を実施しておりませんので、今年度の数字で回答させていただきたいと思います。
 令和3年度の申請者数につきましては、当初181件の申請がありましたが、その後6件の取下げがございましたので、11月30日現在では175件でございます。
 議員お尋ねの今年度の経済波及効果につきましては、総務省統計局が作成している産業連関表を用いて他産業への生産誘発額等の試算を行いましたところ、今年度の175件においては6億4,774万5,000円の経済波及効果が見込まれます。
 また、11月30日現在、85件の方が工事完了報告を提出されており、この85件の経済波及効果といたしましては2億5,244万2,000円の効果があるとの試算になります。
 以上でございます。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 175件で、また6億4,700万円ですかね。非常に経済波及効果は大きいのに、なぜ年間通じて実施されないのか、お伺いします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 リフォーム促進補助事業は、地域経済活性化促進を目的に、住宅リフォームの着工を迷っておられる市民の後押しなど潜在ニーズを引き出しながら、不定期ではありますが補助金の機会を設けることでリフォーム実施の契機ともなり、地域経済の活性化につながると考えます。
 年間を通じての実施については、予算措置、また予算執行において先着順での補助対応になること、また工事業者への負担などの課題がございますので、今のところ現在の方法で実施をしております。
 今後も、利用者ニーズの調査、把握や制度の研究を行いたいと考えております。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) あらかじめ年度内の竣工などを条件として、事業実施して予算措置することなども可能だと思いますが、市内経済活性化のためにも拡充すべきだと考えます。お考えをお示しください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 リフォーム補助事業では一定の経済波及効果が生まれるというメリットはございますが、年度途中からの実施ということになりますと、事務処理等にも一定の期間を要しますし、先ほど申しました予算措置のこともございます。
 そういう課題がございますので、年度途中からの実施は難しいかなというふうには考えますが、先ほども申しましたように、制度設計については研究をしたいと考えておりますのでご理解をお願いしたいと思います。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) やはり市民の皆さん、そして市内業者の皆さん、リフォーム事業に大きく期待を持たれておられますんで、ぜひとも拡充していただきますようにお願いしたいと思います。
 次に、大きく5つ目の項目、福祉政策についての質問に移ります。
 小さな庁舎で大きな福祉をという公約を掲げられた小西市長に、福祉政策についてお伺いしたいと思います。
 現在、旧市町合併前からの取組であることから、福祉自動車は安土町区域内に居住されている住民で身体障害者福祉法に規定する身体障害者、介護保険法に規定する要介護、要支援認定を受けている者、そして肢体不自由、内部障害、知的障害、精神障害その他の障害を有する方を対象とした運行となっております。
 登録制で、事前に申込みをしておけば公的機関や病院などへの送迎をしてくれるというものでございます。
 旧近江八幡市域の方々からも本当によくお話を聞くわけですけれども、公平公正な観点から全市的に広めようというお考えはありませんか。
 また、後期高齢者問題として2025年問題が提唱され、随分たちました。
 2025年を目前に、既に2025年問題というのは、これは2025年になったからといって急に来るものではなく、2021年末となった現在もう既にこの問題に突入していると言っても過言ではございません。
 地域包括ケアシステムの構築への取組はどの程度進んでいるのか、お伺いします。
 以上、初問です。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 皆さんこんにちは。西津議員の福祉政策についてのご質問にお答えします。
 まず、福祉自動車についてお答えします。
 現在、市では、見守り支え合い活動の推進により見守り支え合いネットワークの構築を進めています。
 学区や自治会、隣近所などで地域の課題を共有し、困り事の解決のため、住民の自主的な福祉活動である見守り支え合い活動の実施により、地域の中でお互いに支え合える仕組みづくりに取り組んでいただいているところです。
 具体例としまして、地域の実情に応じて学区単位のカフェや子ども食堂、自治会単位のサロンの開催や独り暮らし高齢者への見守り訪問、ごみ出し支援などの生活支援を実施されております。
 この中で、通院や買物などの移動支援を実施されている地域もあります。
 今後も、見守り支え合い活動を推進し、地域でお互いに支え合うことができる地域づくりを進めることが必要です。
 議員お尋ねの福祉自動車を全市的に広めることにつきましては、安土町総合支所において福祉自動車の事業評価や検証を行い、検討することとしていますので、ご理解をよろしくお願いします。
 次に、地域包括ケアシステム構築への取組についてお答えいたします。
 本市の地域包括ケアシステム構築に向けては、第8期近江八幡市総合介護計画に示す6つの方向性に沿って推進しているところです。
 1つ目に、生きがいづくりと活躍の場の確保については、高齢者の社会参加の場を促進するため、市内の地域包括支援センター3エリアに生活支援コーディネーター8名を配置し、身近な居場所となり得る社会資源の発掘や高齢者の社会参加の啓発を行いました。
 令和元年度に実施した介護予防日常生活圏域ニーズ調査では、地域の会、グループなどへの参加意向は、既に参加している人を含めると前回調査よりも増えており、成果として評価できると考えております。
 2つ目に、介護予防の拡充による健康寿命の延伸については、参加者や通いの場が継続的に拡大していくような地域づくりによる介護予防を推進しており、いきいき百歳体操を実施する通いの場が112か所できました。
 また、通いの場を運営するボランティアも育成し、地域の居場所の運営を行っています。
 さらに、介護予防・生活支援サービスとして、通所型サービス、訪問型サービスを充実し、心身の機能を改善された方が地域の通いの場などにつながっていく流れができたことで、地域、民間の社会資源を活用した介護予防の取組が進んできています。
 3つ目に、安心して暮らせる環境や仕組みづくりについては、地域包括支援センターを市内3か所に配置し、身近な地域での相談窓口として地域の相談対応のノウハウを蓄積し、医療、介護、地域などとのネットワークを図りながら、地域住民に対する相談機能の充実を図りました。
 今後も、地域包括支援センターが多くの市民に活用いただけるよう、周知と併せて機能の強化を図ります。
 4つ目に、認知症施策の強化については、認知症高齢者が増加傾向にある中で、早期の認知症対策として早期発見、早期対応に重点を置き、物忘れ相談会や認知機能向上カフェなどを実施してきました。
 また、学校、職域等を対象とした認知症サポーター養成講座の実施、市民への認知症理解の啓発を推進することで、市民への認知症への理解は進んできており、高齢者が安心して暮らせる地域づくりにつながっています。
 5つ目に、支え合いの仕組みづくりについては、自分らしい暮らしの実現に向け、医療、介護専門職の連携体制を推進しており、医療、看護、リハビリテーション、介護、保健・福祉など専門職がそれぞれの立場でできることを話合い、学び合い、取組を推進するための会議やネットワークを強化する場づくりを行っています。
 その中で、在宅医療、介護連携の下、本人の希望を受け止め、独り暮らしの高齢者を在宅でみとったケースや身寄りのない高齢者を医療や介護、地域のサポートにより支援しているケースなど、本人が望む暮らしを多職種連携のチームアプローチで支えていこうとする取組が進んできています。
 6つ目に、介護サービスの充実としては、これからの高齢社会に対応するため、3年に1度改定する総合介護計画に基盤整備を位置づけ、在宅サービスや施設サービスの充実を行っています。
 現在は、令和4年度開設に向けて、介護老人福祉施設及び認知症対応型共同生活介護施設の建設が進められているところであります。
 また、介護サービスの安定的運営と質の向上のため、介護人材の確保と定着促進の取組を進め、介護サービスを必要としている人が安心して質の高いサービスが受けられるよう努めています。
 高齢化の進展状況や課題は地域により異なり、地域包括ケアシステムの在り方は各地域によって様々であり、今後も本市の状況に合わせた取組を進めてまいりますので、ご理解をよろしくお願いします。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 丁寧なご説明ありがとうございます。
 それでは、再問させていただきます。
 まず、福祉自動車についてですが、理解できません。
 安土町総合支所におきまして事業評価や検証を行い検討することとしていますと、こういった初問答弁でしたが、これは既に合併協定項目の中において地域協議会で協議したのではなかったのでしょうか。
 しかし、いまだに存続しているということは、これは必要だからということになります。
 ですから、本市全体の公平公正の観点からいいますと、全市に事業展開してはどうかと提案をさせていただいているわけです。
 今さら事業評価や検証を行い検討するというのは、どういった了見なのでしょうか。逆に、協定項目を曖昧にしたまま、地域協議会や地域自治区を終息させたということであれば、これは他の協定項目は大丈夫なのかなど、大きな問題に逆に発展してしまいます。いかがお考えでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員のうち、福祉自動車についての再問にお答えします。
 福祉自動車の運行につきましては、96項目の合併調整項目の中にあり、平成22年度に現行どおり引き継ぐことで調整済みであります。
 その後の地域協議会において何度も検討を重ねていただき、令和2年3月に最終第5期の地域協議会のまとめとして、活動報告の中で継続を希望する旨、地域協議会から市長に提出をされております。
 これらを受けまして、福祉自動車運行事業を現在継続して行っておりますけれども、これまで平成29年、また今年度、外部事務事業評価や議員ご指摘のとおり旧近江八幡地域との不公平感の是正等も踏まえ、現在、庁内関係課と検討を行っており、令和4年中をめどに方向性を取りまとめていく予定でございます。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) やはり一つの地域だけというのではなくて、全市的に、よい取組であれば広めていくというようなお考えをお持ちいただきまして、前向きに取り組んでいただきたいと、このように思いますんでよろしくお願いします。
 地域包括ケアシステムの構築についてですけれども、私は、高齢者が今までと変わりなく居宅にて生活することができる環境づくりというのが本来の地域包括ケアシステムの根幹にあるものだと、このように認識をしております。
 初問答弁の3つ目で、安心して暮らせる環境や仕組みづくりに取り組まれており、地域包括支援センターを市内3か所に配置されたのは、それはすばらしいことだと思うんですが、しかし医療、介護専門職との連携だけでなく、地域住民との支え合いやコミュニティー、そして理解と協力があってこその地域包括ケアシステム構築なのではないかと、このように思います。
 自助、公助、共助、そしてお互いさんという地域の取組やボランティア支援などのこういった互助の面で、住民周知というか、環境整備が不十分ではないかと思うわけですが、見解をお聞かせください。
 また、今後どのように進められるのか、計画も併せてお答え願います。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 西津議員の再問にお答えをいたします。
 地域包括ケアシステムとは、高齢者に関わる様々な人や資源が地域の中でつながりを持って高齢者の生活を支えていく仕組みでございます。
 総合介護計画の自分らしく生きるという自立意識を持ちながら、ともに支え合っていくということを基本理念に自助、互助、共助、公助、そして本市独自で進めている商助の取組がそれぞれに充実し活用されることによって、地域包括ケアシステムの充実につながるものと考えております。
 自助、互助についての市民の理解と取組は欠かせないものであると認識をしているところでもございます。
 今後は、各圏域に配置をいたしました生活支援コーディネーターや認知症地域支援推進員の効果的な活動を推進し、地域や地域の団体や関係機関などと連携するなど、あらゆる機会を通じて継続的に市民啓発を行うことで、意識の醸成を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ぜひとも、誰もが安心して過ごすことができる住み心地のよい近江八幡、これを目指していただきたいと思います。
 それでは最後に、大きく6項目め、命の大切さについての質問をさせていただきます。
 皆さんもご存じかと思いますが、先日中学3年生の男子生徒が包丁で刺されて死亡し、同学年の14歳の男子生徒が殺人容疑で送検されるという痛ましい事件が世の中を震撼させました。中学生3年生と言えば、まだまだ子どもです。
 私は、この事件に心の底から衝撃を受けました。
 被害者はもちろんのこと、加害者も、そして周囲で現場を見てしまった生徒たちのいずれも将来ある子どもたちです。このような事件によって心に重荷を背負わせて苦しませてしまう世の中ではいけません。
 これは我々大人にも責任があると、このように思いました。
 何らかの原因がなければ計画的に殺人事件にまで発展することはないと思っていましたが、後日の調査で、原因は、現在同級生ではないものの、昨年は同じクラスであったことや、加害者の少年が学校が行ったアンケート調査で校内でいじめがあると回答していた経緯があったことが発覚したとのことです。
 本当の原因は今後の調査で明らかにされていくことであると、このように思いますが、本当に生命の大切さを改めて考え直さなければならない、このように感じました。
 集団で一人を仲間外れにしたりLINEのグループラインで仲間外れにしたりするような、こういったいじめというものは大人社会でも存在はしております。本当に最低な行為だと思います。
 現に、私もいじめに遭っておりました。中学の頃なんですけども、給食、これ紙パックにちょうど私たちはなっていたわけですけども、紙パックの牛乳をわざわざ発酵させて、腐らせて臭くなったものを机の引き出しに入れられ、あと体操服をごみ箱とか掃除用具入れに隠されたり、机に変な落書きされたり、椅子に画びょうが置いてあるとか、よくもいろいろこう考えつくもんだなと、このように思いました。
 しかし、大人になってからいじめていた彼らに会っても、そんなことはなかったかのように何も気にしていません。やった側からすれば何げないことでも、やられた側からすれば深く傷つくこともあるわけです。
 話は少しそれましたが、命の大切さや人の気持ちを考える大切さをやはり今立ち止まって見直すべきだと考えます。
 道徳というのは、家庭環境や社会、そして学校現場、様々な環境の中で培われるものだと思いますが、命の授業のようなものを教育現場で組み込むことはできないのでしょうか。お考えをお示しください。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 西津議員の命の大切さに関するご質問にお答えします。
 初めに、先日の愛知県弥富市での事件により、残念ながら命を落とすことになった中学3年生の生徒様に謹んで哀悼の意を表します。
 また、毎日通っている学校に朝元気な姿を送り出したご家族の気持ちを察すると、無念でなりません。
 本市の教育行政を預かる立場として、改めて子どもたちが安全に通える学校づくりに努めなくてはならないと感じています。
 子どもたち一人一人が安心・安全に伸び伸びと学校生活を送るためには、議員ご指摘のとおり、命の大切さや人の気持ちを考える大切さを子どもたちの中に育んでいくことが重要です。
 市内の小・中学校では、命の大切さや貴さについて教育活動全般を通して学んでいます。
 特別の教科道徳では、全ての学校で生命の貴さを重点価値項目として位置づけ、教科書や自作教材を使って考えを深める学習をしています。
 多くの生命のつながりの中で大切な生命を受け継ぎ、自分が存在していること、生命には限りがあることを認識し、命ある全てのものをかけがえのないものとして尊重し、大切にしようとする態度を育てています。
 また、小学校体育科の保健領域や中学校の保健体育科では、人との関わりを通して心と体が成長することや心の健康、発達、生命の神秘について学習しています。
 中学校の家庭科では、自分が生まれてからの成長を振り返る学習や保育実習を通し、かけがえのない存在として生まれ、大切に守られてきたことを実感できるよう学習しています。
 さらに、多くの小・中学校では、助産師をゲストティーチャーに招き、産道を通る疑似体験や胎児の心音を聞く活動などを取り入れ、多くの偶然が重なり誕生したこと、望まれて誕生し、大切にされていることを改めて認識するいのちの学習を行っています。
 そのほか、各学校では、発達段階に応じて計画的に人権学習に取り組んでいますが、12月の人権週間には、全校集会や学年集会を開き、一人一人違いがある、みんな大切にされるべき存在であることを学んでいる学校もあります。
 これ以外にも、全ての学校で定期的に生活アンケートを実施し、アンケート結果を基に教育相談を行っています。
 子どもたちの悩みやSOSをキャッチし、いじめなど疑われる場合は素早く対応するとともに、学校全体で、いじめは許されないことや命はかけがえのない大切なものであるということを指導しています。
 これらの取組については、授業参観や懇談会、学年通信などで保護者にも発信し、各家庭でも考えていただけるよう取り組んでおりますので、議員のご理解よろしくお願いします。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 人は誰しも誰かと比べたがり、他人より何らかの形で優位に立ちたがります。
 ただ、命の大切さや相手のことを思いやる気持ちや心のゆとり、こういったものが、自分さえよければとか、人を傷つけたりする行動をなくすことに近づくのではないでしょうか。
 決して教育現場だけの問題ではありません。家庭でも、行政でも、それぞれの立場でそれぞれの環境で、改めて命というものについて見直すべきだと私は考え、このたびの質問をさせていただきました。
 臨時職員さんも合わせ1,500から1,600人ですかね、の市職員を抱えるトップとして、また8万2,000人の市民の代表として、市長、何かご所見があればお伺いさせてください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 命の大切さは言うに及ばず、我々はやはり相手の立場を考えながらいろんな行動していく、何を思い、その方が何を考え、しているかということに、心に余裕を持ちながら、思いをはせながら行動することが大事だと思っております。
 市民も、これまでも言っておりますように、要はこの市役所に来られる方はどこに行っていいか分からない、何をしていいか分からないと、いろんなことがあろうかと思いますけど、我々の立場ではなくて、相手の立場に立ちながら、我々日常的にも応答し、また考えていくということが大事だと思っておりますので、そのあたりを含めまして、身近なところから徹底してまいりたいと考えております。
○副議長(小西励君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ありがとうございます。
 以上、私の質問なんですけど、最後に一言、市長に申し上げさせていただきます。
 今回、ほかの議員の皆さんの質問、答弁を聞かせていただいておりますと、何事も検討と検討とおっしゃるのは非常に結構なんですけれども、市長にしっかりとした決断力と、やはりリーダーシップを持っていただけなければ、市政は前に進みません。
 検討ばかりで4年任期が経過して、選挙で住民に問わなければ決断できないなら、何のための市長か分かりません。また、市長選挙はその決定を住民に問うためにあるのでもございません。
 このことを苦言を申し上げさせていただきまして、以上、大きく6項目について私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(小西励君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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