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小川 広司 議員
令和3年第4回(12月)近江八幡市議会定例会 12月9日(木) 一般質問
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内容
会議録
令和3年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月9日(木) 一般質問
小川 広司 議員
(1)安土町総合支所について
①市新庁舎建設後安土町総合支所はどうするのか
②耐震工事が完成するのはいつの予定か
(2)通学道路の整備状況について
①緊急合同点検実施の結果について
(3)老人クラブ活動助成について
(4)GIGAスクールについて
(5)コロナ禍の学校授業で思うことは
◆21番(小川広司君) 政翔会の小川広司です。本日最後の質問者となっています。よろしくお願いいたします。
まず、安土町総合支所についてお聞きいたします。
1点目が、近江八幡市の新庁舎建設後、安土町総合支所はどうなるのかという質問であります。
安土町総合支所の今後の活用方法については、さきの9月議会でも質問させていただき、回答をいただいております。しかし、これまでに示されておられる内容では、私は安土町総合支所を残していくということに理解できません。
この12月には、活用方法についての検討結果が示せる方向を言っておられましたが、もうまとめられておられますか。改めてお聞きします。
市庁舎建設後の安土町総合支所についてのお考えを整理してお答えください。維持管理費についても併せてお答えください。
初問といたします。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
森村安土町総合支所長。
失礼しました。もう一問お願いします。
◆21番(小川広司君) 安土町総合支所の関係でもう一問質問いたします。
耐震工事予定が当初予定より大きく遅れてきています。耐震工事の進捗状況と耐震が完了するのはいつ頃なのか、お答えください。
以上です。
○副議長(小西励君) 失礼しました。当局の回答を求めます。
森村安土町総合支所長。
〔安土町総合支所長 森村 肇君 登壇〕
◎安土町総合支所長(森村肇君) 小川議員お尋ねの安土町総合支所についてお答えします。
まず、1点目の新庁舎建設後の安土町総合支所の活用につきましては、さきの岡山議員のご質問でお答えしましたとおり、新庁舎完成後、安土町総合支所につきましては、新市基本計画の考え方を継承するとともに、近江八幡市庁舎整備基本計画に基づき、窓口サービス部門の支所機能を維持することとしています。
また、支所棟は公文書館として活用することを検討しております。
歴史文化の中心地として位置づけられた本市地域は、未整備になっています貴重な歴史遺産が多く存在しております。これらに加え、埋蔵文化財なども含め、歴史資産の視点から一時集約し整理する施設としての活用を検討しております。
さらには、重要な市の歴史や文化等々の記録や情報が記されている公文書を含め、貴重な歴史的資料や文化財などを市民の皆様にご覧いただけるよう、展示及び閲覧できる機能を持たせるようにする総合的な歴史資料施設として検討しているところでございます。
なお、議員お尋ねの新庁舎建設後の維持管理費につきましては、支所の活用方法により変動しますが、収支を考慮した維持管理費の推定としましては、令和2年度の年間実績約2,500万円に対し年間約1,000万円を見込んでおります。
次に、2点目の安土町総合支所の耐震工事改修の進捗状況といたしましては、令和3年11月10日に工事入札の公告を行っており、12月16日に請負業者の決定を見込んでおります。
また、耐震改修工事の完了につきましては、令和4年6月の完成を見込んでおりましたが、予定より3か月遅れの令和4年9月の完成を見込んでおります。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
小川広司君。
◆21番(小川広司君) 先に耐震工事についてお聞きします。
建築設計委託業務を発注するとき、最初から来庁者及び職員に支障がない、いながら工事を原則にするとされていました。また、構造耐震判定指標も0.75とされていました。
そして、遅れているのは、9月の議会で、安全のための判定委員会の判定を得なければならなかったからだと、そのために遅れたんだと言われています。
しかし、当初の発注のときの仕様書には、予定工事の工期は今年7月から来年3月までとされていたものであります。
遅れたのは、判定委員会が遅らせたのだと言えるような回答でよかったのかなと思うんであります。
それにしてはあまりにも遅いんではないかと思うんですけども、いかがお考えですか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 小川議員の再問にお答えします。
この耐震工事の設計につきましては、先ほど小川議員申されたように、Is値0.75とする耐震工事設計、またいながら工事をするということで、設計業者にお願いをしておりました。
その中で、いろんな工法を検討し、最終、その設計の仕様書の中にありますとおり、第三者の判定機関の判定結果を得るということになっておりました。
そういった中で、この判定委員会の決定について、その作業が遅れたということで、今回そういうことで3か月程度、設計の準備が遅れたということでございます。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) あまりくどくどこの質問をしたくないんですけども、今年7月から来年3月に終わるんだという初めの言うたら設計発注業務のときの仕様書に書かれています。それが、まだいまだにスタートしていないで、先ほど言われた回答になっている。
判定委員会というのは、それだけかかるもんなんですかね。だから、だったら初めにそれだけの予定を立てておかないかん。これはこの事業だけでなしに、今後の事業についても、こんなことをしていたら私はいかんの違うんかなと、こう思うんですけども、いかがですかね。
発注業務に携わっている部署の方、どう思われますかね。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 入札契約業務を所管しております所管部長として、お答えを申し上げます。
総合支所の耐震改修工事につきましては、先ほど森村支所長からございましたとおり、耐震の判定に係る業務が予想より時間がかかったということでございます。
議員が申されました全ての事業がこういうふうになっていけば、どんどん発注時期がずれ込むということは、そのとおりでございますので、本市におきましては発注計画を年間の3か月ごとに四半期ごとに作成をして、それに基づいて順次発注を進めているところでございますので、緊急的なアクシデントで安土の耐震改修工事については不測の時間がかかったということで、ご理解をお願いしたいと思います。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) このぐらいにしておきまして、次に総合支所の今後の在り方なんですけども、新市基本計画、また庁舎整備計画に載せられている。これは私も9月の議会でその文書を紹介しました。
しかし、私は思うんですね。こういう時点で安土の総合支所、安土町総合支所を今すぐ壊さなくてもいい、何かいい使い方があれば使えばいいんじゃないかと。実際はその程度の考えで残されてきたんじゃない、残しておこうというふうに決まってきたんじゃないかなと私は思うんです。
だからこそ、いまだにしっかりした、ようやく若干の見通しがありますけども、決まっていない。しっかりしたところが決まっていない。こういうことがあるんじゃないかなと思うんです。
私は、近江八幡市第1次総合計画では、時代に合った安全・安心な生活基盤を築き、次世代への礎を築きますとうたわれています。
そのためには、老朽化したものの使い方が問われている。公共施設の老朽化したもの、この使い方が問われている。ここまでうたわれています。
そして、公有財産の効率的管理という点から見ても、私は考える必要があるのではないかと思うんであります。
今、使い方はご回答いただきましたけれども、私にはあまり理解できません。確かに昔からのよき資料があるでしょう。みんながそれに触れることは大事なことかもしれません。しかし、その場所は今、近江八幡市に、ほかにあるのではないでしょうか。
老朽化が進む公共施設を何とか無理やりにでも使うことが、本当に次世代への礎を築くことにはなっていないのではないかと私は考えるんでありますが、いかがでしょうか。お答えいただけますか。まず、お考えでも結構です。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 小川議員の再問にお答えします。
安土町の耐震工事につきましては、ありましたように、市民の方、また職員の安全確保ということで整備をさせていただくと。
その後の利用ということで、先ほど申し上げましたように、歴史的な資産等の集約する施設等を含めて、市民に残すもの、見せるものが大変重要なことであるということで、そういうことも含めて、今回、所の在り方を関係課と協議を進めているところでございます。
そういったことでご理解いただければと思います。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 悪いんですけど、なかなか理解できないと言わざるを得ません。
ましてや、この安土学区、この地域、今日も、先日もコミュニティエリアの方針を、今日はこれから決定していくんだというご回答があったり、別の質問者に対して。それから、小学校の跡地活用も今日出ています。
そういった中で、この安土の総合支所、私は、今トータル的に見てどういう活用方法がいいんだ、いや、私は安土町総合支所をそういう意味では潰せばいいというふうに思っていますけども、そういった総合的な観点に立って今検討されているというふうには全く見られませんけども、個別にしか検討されていないんでしょうか。その辺、どなたでも結構ですけどもお答え願えますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 小川議員の再問にお答えします。
議員おっしゃるように、今、学校の移転問題等の中でコミュニティエリア等の整備も行われています。そういった中で、安土支所の位置づけについて検討をしているところでございますけども、総合的な考え方という中では一部できていないところもあるかと思いますが、担当としましては、安土町がよりよいものになると、支所がそういうシンボル的なものになるということも一方では大事なことかなというふうに思っております。
今後、コミュニティエリアを整備することも含めまして、総合的なことは今後決めていきたいというふうに思っております。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 私は使わなくていいということで考えていますが、来年は市長選挙もございまして、大きな争点にはならないかもしれませんけども、こういったところではどのように候補者の方がおっしゃっていかれるのかなというふうに思います。
次の質問に入ります。
2つ目ですけども、通学道路の整備状況についてお聞きします。
緊急合同点検実施の結果について質問いたします。
今年7月に千葉で通学路において大きな事故が発生しました。この9月の議会の予算委員会で、私がこのことに関連した質問を行ったことに、教育委員会から次のような回答をしていただきました。
この事故後、国、県から各自治体に点検依頼があり、本市は委員会の当日とその前日に全学区で28か所の緊急合同点検を行っていることを教えていただきました。
また、千葉の事故状況を受けての点検ということで、この合同点検は3つの観点が示されていました。
1つ目は、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など、車の速度が上がりやすい箇所、特に大型車の進入が多い箇所であります。2つ目に、過去に事故には至らなくてもヒヤリ・ハット事例があった箇所、3つ目には、保護者見守り活動者、地域住民から市町への改善要請があった箇所だとお聞きしました。
緊急の合同点検に同行された皆様、ありがとうございました。
質問いたします。
さて、この点検での結果についての対応はどのようにされているのか。今後、どのようにされるのか、お教えください。
28か所全てについて場所と状況はこの場ではお聞きいたしませんが、大きな課題となるような箇所を具体的にお教えください。
初問とします。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 小川議員ご質問の通学路の緊急合同点検の実施結果についてお答えいたします。
議員ご質問のとおり、千葉県の通学途中における交通事故を受けて、本市では9月13日と14日の2日間で28か所の危険箇所について合同点検を実施したところでございます。
今回の点検につきましては、国道に関する箇所もあり、滋賀国道事務所のご担当者の方にもご参加していただきました。
点検結果を受けての対応といたしましては、10月に通学路安全推進会議を開催し、対策案を確認、決定をしたところでございます。
また、大きな課題のある箇所といたしましては、市道上田出町線の新幹線高架下付近に昨年度グリーンベルトを引きましたが、歩行空間と車道が接近しており危険ということで、道路脇の側溝に蓋をし、歩行空間を広くし車道との分離を行うことを考えております。
このほか、東近江土木事務所の対策としまして、県道安土西生来線の加賀団地口交差点や県道大津能登川長浜線の土田町交差点におきまして、信号待ちで多くの児童が待機するためガードパイプを設置する予定でございます。
しかしながら、道路構造上の難しさもあり、危険箇所によっては有効な対策案が示せず、地域の方の見守りや学校での安全指導を行いながら継続して検討していく箇所もございます。
今後も通学路の安全対策に取り組んでまいりますので、議員のご理解、ご協力を何とぞよろしくお願い申し上げます。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今、具体的な危険箇所の幾つかを回答いただきました。
同じく、このときに点検していただきました馬淵小学校の通学路点検箇所のうち、そのうちの一つについて私からここで紹介します。
国道8号線を渡り小学校へ続く道路の危険についてであります。馬淵町の神社の鳥居の前であります。国道8号線の南側は大変道路幅が狭く、車1台がやっとのところです。通学時に子どもが背負っているかばんと車が接触したことが発生しているところでもあります。
そして、道路東側にある商店の私有地を、私の土地でありますけれども、私地をいつも使わせていただいている交差点でもあります。
この場所は、対策を要するところと教育委員会は認識いただいています。
それでは、具体的にお聞きしますが、どのような対策をお考えいただいていますか。
これは道路整備などに常日頃関わっていただいている部署からお答えいただいたほうがよろしいですか。そうであればお願いいたします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 小川議員の再問にお答えいたします。
ご指摘の箇所につきましては、幅員が狭く対向ができない道路でございます。
交差点付近で、ある程度用地協力が得られれば車の対向ができるスペースを一部確保できますが、それより先線については現状と変わらないことから、抜本的な改善にはならず、改良することにより今以上に車両の進入が見込まれ、事故のリスクも高まるのではないかと危惧しております。
まず、課題解決のため、速やかにできる対策として、一部側溝に蓋かけを行い、歩行空間を確保することによる安全対策を行いたいと考えております。
現状の課題については、関係課で情報共有しており、通学時間帯における車両進入抑制のための方法など検討できる部分もあり、通学路安全推進会議からの提言も踏まえて、もう少し議論する必要があると考えております。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) この場所のことに関しては地域のスクールガードさん、また関係自治会長さん、そして学校の校長先生や教頭先生、関係者の私たち議員も一緒に入って何回か議論してきていますが、なかなかいい方向が見いだせないという状況でもあります。
今回答の中で、幅員を広げることは今以上に車両の進入が見込まれ、事故のリスクも高まるのではと危惧すると言われました。
しかし、私たちは個人の私有地を公然と利用しているのを知っていて、そして国道側からの進入時、その土地を斜め横から入った車が通行時の列に飛び込む危険が大きいということも察せられています。
今後、検討していくということが今おっしゃられましたけども、もう一つ考え方として、先ほど言いました関係者が考える内容でありますけれども、市道の一方通行は可能かどうか、これは市民部にお聞きすることかと思いますが、よろしくお願いいたします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 小川議員の再問にお答えいたします。
小川議員ご指摘の箇所につきましては、担当課から報告を受けているところでございます。
一方通行規制等交通規制となりますと、滋賀県公安委員会の管轄となりますことから、まず地元自治会全員の同意をいただいた上で、自治会要望という形で手続をいただけましたら、市から警察に副申をさせていただくということになりますので、よろしくお願いをいたします。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今、自治会要望ということでしたので、またそれは自治会からお出ししていただくということになると思いますけども、一方通行となると、なかなか大変だと。住民の全ての人が賛成しなければならない。こういうふうにもお聞きしているんですけども、どこまでの住民の方が賛成するとかどうかが非常に問われています。
その場所で言えば、馬淵学区の新在家、七津屋、南新在家と馬淵町と、これらの人たちが常に通っておられる道ではなかろうかと思うんですけれども、どの辺までの、言うたら確認を取らないかんのかなと。これが非常に大事なポイントではないかと思うんですけども、いかがでしょうか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 小川議員の再問にお答えいたします。
公安の見解も左右するかとは思うんですが、ご指摘の箇所につきましては、馬淵コミュニティセンターへの通じる道でございますので、馬淵学区の市民の皆さんが結構ご利用なさっているということが想定をされます。
一旦、馬淵学区内でそこを通られる自治会さん等、どういったところが考えられるかということで調整をいただき、そこで関係自治会というところを一定絞っていただきまして、ご同意を得ていただくと、こういうことが必要になろうかなというふうに思います。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) どの辺まで確認していくか、大変なことかと思うんですけども、この調査を提案したというか、出した国で、文部科学大臣が言っていることは紹介しておきます。
今までもここは危ないと指摘されながら、何らかの理由で途中で対策が途切れてしまったところがたくさんあったと思う。今回の調査ではそこを深掘りし、関係省庁と連携しながら対応策を考えたい。そして、国家公安委員長はこれまでの点検で十分に把握できなかった危険箇所を抽出し、二度とこのような事故が起きることがないよう、実効性のある交通安全対策をできることから速やかに実施していきたい。二度とというのは、千葉の事故を受けてのことであります。
警察庁は、登下校の時間帯に重点を置いた取締りや速度制限を30キロに制限するゾーン30の設置など、安全対策を進めるほか、飲酒運転の摘発強化も検討していくと指摘しています。
そして、国では、合同点検の結果を踏まえ、交通安全上必要な場合には、地域の実情に応じ、着手可能な事業から早急に道路交通環境の整備を進めるとしています。
その中には、具体的に登下校時間帯におけるきめ細かな交通規制と交通抑止に資する交通指導取り締まりの推進を上げています。
地域住民及び道路利用者などの合意形成を図りながら、スクールゾーンを設定するほか、登下校時間帯に限った車両通行止めをはじめとする各種交通規制を的確に実施するとともに、登下校時間帯に重点を置いた交通事故抑止に資する交通指導取り締まりを推進するとまで言われています。
しかし、実際進めるのは各自治体であります。今述べましたように、地域住民及び道路利用者等の合意形成を図りながらとあります。
そして、今ご回答いただいたとおりだと思うんですけども、ぜひこの方向で市も最大限努力していただきたいなと。地元と相談しながら、また教育委員会とも相談しながらやっていただきたいなと、こう思うんであります。よろしくお願いいたします。
さて、合同点検の安全対策で、国の示している内容は今一部紹介しましたけども、この点検の結果をどこがまとめて、どのように今後進捗管理をしていくのか、これが非常に私は大事かと思うんです。
それをどこがやっていくんだというところを、まず教育委員会が事務局をされていますので、そこにお聞きいたします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
現在、通学路安全推進会議において通学路交通安全プログラムを策定しており、安全対策の進捗管理は教育委員会で行っております。
今後も、教育委員会が合同点検、安全対策の検討、実施、校区の把握等を行いながら、関係機関と連携し子どもたちの安全な通学路の確保に努めてまいります。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 特に、今回の28か所をきっちりと進捗管理していただきたいなと思うんです。
今、スクールガードの皆さんや先生方は本当に気を遣っていただいています。
先ほどもご回答いただきましたけども、交差点間近だけでも車道と歩道の拡幅をと思いますが、ぜひともよろしくお願いいたします。
子どもを交通事故から守る、その安全対策、やっぱり声を大にして訴えてほしいのは教育委員会であります。
教育委員会から市長部局に、子どもの命が大事なんだということを絶えず訴えてほしいなと、こう思うんであります。
そして、予算がなかったからできなかったんだと言わないように、ぜひともしていただきたいと、このことをこの質問の最後に訴えましてこの質問を終わりといたします。
次に、老人クラブ活動助成事業についてお聞きします。
この10月に開催された令和2年度の決算委員会では、私も含めて数人の方から、文書質問が出されており、関心度の最も高いものでありました。
近江八幡市老人クラブの加入が約10%で減り続けています。一方、各地域での単位組織と言われる老人クラブでは、今も多くが活動されていると考えられます。
65歳以上の高齢者は増え続ける一方で、近江八幡市老人クラブの組織率は減り続けています。
令和2年度の必要な施策の成果に関する説明書の中には、今後も継続して支援に努めると市はされていました。
来年度も予算計上される項目であろうとの上でお聞きします。
まず1点目でありますが、この事業の目的を改めてお聞きします。
2つ目に、補助金を出している立場から老人クラブの組織の現状をどのように分析されているのか、お聞きします。
3つ目に、市は現状に対する対策をどのようにされようと考えておられますか、お聞きいたします。
初問とします。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 小川議員の老人クラブ活動助成についてのご質問にお答えをいたします。
まず、1点目の事業目的につきましては、高齢者の健康と福祉の増進、社会参加、介護予防などの活動が期待される老人クラブの組織づくりを推進するために、老人クラブが行う事業に対して補助金を交付しているところでございます。
2点目の老人クラブの組織の現状の分析につきましては、さきの議員にお答えをいたしましたとおり、老人クラブ連合会の役割として、学区を超えた老人クラブ間の連携事業により新たな交流や活動の充実が図れること、全国老人クラブ連合会、滋賀県老人クラブ連合会とのつながりで多数の参加機会を促進できること、また市が実施する各種の施策や事業への参加参画をいただけることなど、組織的、継続的に高齢者の生きがいづくりや健康づくりを推進する上で大切な役割を担っていただいている組織であると考えております。
しかしながら、昨今の高齢者のライフスタイルの変化や、またニーズの多様性など、加えて役員等への就任の負担感などから、連合会への加入率の減少が大変大きな課題であると考えております。
3点目の現状に対する対策でございますが、市と老人クラブ連合会では随時協議の場を持たせていただきまして、会員数の減少に対する対策、また老人クラブの在り方などを協議検討させていただいております。
加入促進につきましては、老人クラブの活動や魅力を市の広報紙やケーブルテレビなどで広く周知するなど、当該クラブと連携、連合会と連携しながら取組を実施してまいりました。
令和3年4月には、近江八幡市老人クラブ連合会と安土町老人クラブ連合会が合併をされ、合併による組織強化、活性化を図られているところでございますので、引き続き高齢者の生きがいづくりや健康づくりの担い手としての立場で取組を考え、進めていくために、老人クラブ連合会と連携、協力してまいりたいと考えております。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
小川広司君。
◆21番(小川広司君) 老人クラブは、ご承知のように近江八幡市だけやなしに、県内でも、また全国でも、大きく加盟人員が減少しています。滋賀県では、平成26年から令和3年までに6万2,514人おられた方が、令和3年では3万20人に減少し、毎年3,000人から6,000人が組織から抜けておられる。こういうことがデータにあります。
市老人クラブ連合会に加盟していないと補助金がもらえない、そしてさきの質問者に、そういった単位の組織にお金を出すと、また今度は市の老人クラブ連合会から抜けるという心配があると、こういうご回答も何かされていました。
しかし、私は、これは非常に後ろ向きのご回答しかお考えではないかなと思います。
ぜひ単位の老人会で今頑張っておられる、老人クラブで頑張っておられる、そういう組織に補助金を事業に合わせて出していく、こういうことが私は今大事かと思うんですけれども、いかがでしょうか。お聞きします。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 小川議員の再問にお答えをいたします。
小川議員のご質問にあります単位老人クラブへの補助ということは、これまで多くの議員の方からご質問、ご意見等もいただいておるところでございます。
その部分については、必要性というものも十分認識はしているところでもございます。
ただ、市としましては、先ほど初問でもお答えいたしました、これまで近江八幡市と安土にあった老人クラブ連合会が今年度合併をされて、新たにまた組織の拡大等を見据えて活動していくということでされておられますので、一定ここの合併された新しいクラブでの活動の状況等を見ながら、単位老人クラブへの補助の在り方というものも一緒に、その老人クラブと市の老人クラブ連合会と協議しながら考えてまいりたいというふうに考えております。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 大変失礼ですけど、非常に甘い考えというか、何も考えていらっしゃらないのと一緒かなというぐらいにしか思えないですね。
老人クラブが、要するに加盟人数が今後増えるとお考えですか。どうしたら増えると、こう思ってらっしゃいますか。ちょっとその辺、もし考えがあるんでしたらお答えいただけますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 小川議員の再問にお答えをいたします。
老人クラブの加入者といいますか、加入人数ですけれども、これは議員のおっしゃりましたように、本市に限らず全国的な傾向にあるというところも十分認識はしておるところでございます。
これからどのように、増えていくというふうに思っているのかというご質問ですけれども、現在の高齢者の方のライフスタイルであるとかニーズの変化、それから60歳を超えても働いておられるというような方も多くおられるこの社会状況にあって、なかなかその老人クラブに加入いただくというのが難しい状況かなというふうにも思っております。
ただ、クラブで、やはりみんなで、組織で、仲間で活動するということには、やっぱり一定健康につながるというようなことも一定研究されているデータというのも拝見もさせていただきましたので、やはり仲間づくりという観点をもっと啓発するなりしながら、会員の新規確保並びに確保も重要なんですけれども、減少を、脱退されるというところを歯止めをかけていくということも重要かなと思っておりますので、そのような取組をしていきたいというふうに考えてございます。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 老人福祉法は、先ほど副市長の回答の中にもありましたけども、福祉の分野も非常に大事ですね。
そういう中で、老人クラブのあるところについては、そこに支援しなさいよと、支援してあげなさい。それと同等のところにもちゃんと支援しなさいよということが書かれていると思うんですよ。
僅か1割の加盟者のところ、そのほかの高齢者の老人組織には、言えば全然支援がない。こういったことでは、今後の近江八幡市のやっぱり行政のやり方はどうなのかと。こういった補助金の公平性の問題からいっても、どうなんかということが私は言えると思うんです。
ただ一方で、先ほど副市長のご回答にもありましたように、組織というのは非常に大事だと思いますし、また今部長おっしゃられたように、組織があって健康を維持していくデータも確かに全国老人クラブから出されています。
こういった点も、非常に大事であります。ですから、単に今まで安土と八幡の老人クラブが一緒になったから、ちょっと経過を見ていくんだと、こういうふうな安易な考えじゃなしに、本当にこの組織、こういった高齢者の組織が大事であれば、もっと真剣に掘り下げてやってほしいなと思うんでありますけれども、何かございますか、所見。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 小川議員の再問にお答えをいたします。
そうですね、確かに単位老人クラブが活動しておられるというところも、私どもも把握はさせていただいておるところでもございます。
今後、先ほども言いましたように老人クラブ、市の連合もさることながら、老人クラブの組織自体の維持、それから発展というものも見据えて、これは重要なことやと思いますので、補助の在り方というのは、先ほどもお答えさせていただいたんですけれども、現のその市の老人クラブ連合会等とまた協議を進めていきたいというふうに思っております。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 市の老人クラブ連合会と協議を進めていくとおっしゃられたんで、最後に言っておきますけども、市の老人クラブ連合会が、今事務局のことで困ってらっしゃいます。やっぱり支援してほしいと。事務局体制を強固にするために、ここのところはぜひともご相談に乗っていただきたいなということを申し上げて、この質問は終わっておきます。
次に、4つ目の質問でありますけれども、GIGAスクールについて質問いたします。
GIGAスクールにはメリットとデメリットがあると思われます。
ある方が言っておられますが、メリットの中には、アイデア次第で授業の幅が広がること、また生徒同士、教員と生徒間の情報供給がスムーズになる、連絡事項や授業の内容、テストの返却など必要に応じて様々な情報をデータでやり取りできるようになる。それは履歴も残り管理がしやすくなるし、集計などが簡単に行えるようになる。
デメリットでは、子どもたちにもたらされるものでは、手書きによる学習機会が減ることから手書き学習によるメリットが得られなくなる危惧はある。手書きには、何度も繰り返し書くことで記憶に残ることや要約力、理解力などの向上が学習効果として期待できる。また、筆記具を使って書くことは脳の活性化にも役立つと言われています。また、SNSトラブルのリスクが上がるのではないかと言われています。
以上のようなことは、関係者の皆さんは理解された上での現状だと考えています。
そして、実際に始まって数か月が今日たっていますが、新たなる課題が見えてきているのではないでしょうか。
その都度対応されていることも多々あると思いますが、今日は次の3点についてお聞かせください。
1つには、これまで進めてきた現状をどのように見ておられますか。2つ目に、デジタル教科書の利用はどこまでされているのか。3つ目に、新たな課題についてお聞きいたします。
初問とします。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
大喜多教育長。
〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 小川議員ご質問のGIGAスクールについてお答えいたします。
まず、1つ目のこれまで進めてきたGIGAスクール構想の現状についてお答えします。
1人1台のタブレット端末は、昨年度中に全ての小・中学生を対象に整備され、自宅に通信環境のない家庭にはモバイルルーターを貸し出す対応も整えました。
また、全ての教員がICT機器を活用できるように、各校で継続して研修を行っています。
9月には、滋賀県に緊急事態宣言が発令され、授業の中での活用とともに、中学校では分散登校中にオンライン授業を実施しました。
現在、全ての学校で日常的に活用されており、タブレット端末を活用することで子どもたちの授業への興味関心が一層高まり、意欲的に取り組む姿が多く見られています。
しかし、タブレット端末はあくまでも学習のための道具であり、それを使うことが目的ではありません。
効果的にICT機器を活用できるよう、これからも授業方法の工夫や改善に努めてまいります。
次に、デジタル教科書の利用についてお答えします。
文部科学省では、現在は教科書の無償対象は紙の教科書のみです。今後、紙の教科書とデジタル教科書をどのように活用していくのか、検証するため、学びの保障、充実のための学習者用デジタル教科書実証事業を実施しています。
今年度は、本市の公立小・中学校16校中14校がその実証研究校に指定されており、この2学期から活用を始めています。
一部の学年で、特定の教科のデジタル教科書の使用ですが、写真や音声、動画などのデジタル教材を活用して理解を深めるなど、デジタル教科書の強みを生かしながら授業で活用しています。
本実証事業を踏まえて、今後の国の動きに注視していきます。
最後に、新たな課題についてお答えします。
タブレット端末の活用とともに情報モラルの指導も行っていますが、本市でも端末を使ったいたずらが幾つか起こっています。
しかし、各学校で早い段階で発見し、すぐに個人への指導と全体への情報モラルの指導を行っており、大きな問題になる前に解決しています。
ICTを日常的に活用する時代を生きていくこれからの子どもたちには、このような情報モラルも含めた情報活用能力を身につけさせることが重要ですので、計画的、継続的な情報モラル教育を進めるとともに、保護者にも啓発してまいります。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今年3月12日に、文部科学省初等中等教育局長が、各都道府県教育委員会委員長宛てに、委員長ほかの方もいらっしゃいましたけれども、宛てで出されている通知に、GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用などについてという通知が出されています。
そして、市区町村教育委員会に対し、周知くださるようお願いしますとの内容のものであります。
その中に、非常時における児童・生徒の保障の観点からも、端末を持ち帰り、自宅などでの学習においてもICTを活用することは有効であることから、端末の持ち帰りを安全・安心に行える環境づくりに取り組むことなどが言われています。
そこでお聞きします。
今年、コロナの関係で、家に持ち帰っての端末利用が中学生で行われたと先ほども回答がありましたけども、今後、小学生も含めて文科省の言う自宅への持ち帰りは考えておられますか。お聞かせください。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 小川議員再問のタブレット端末の持ち帰りについてお答えいたします。
本市では、授業における協働的な学びに重点を置いて取り組んでいるため、学校での使用を基本としています。
ただし、臨時休校等の非常時には、いつでもタブレット端末を持ち帰れるようにしています。
また、不登校や入院など、学びたくても学ぶことが難しい環境にある子どもたちの学習を保障できるよう、準備を整えています。
家庭学習には様々な方法がありますが、自宅ではノートやプリントに書くことで基礎的な力の定着を重視しています。
また、タブレット端末を持ち帰ることによって、家庭によって異なるセキュリティー環境や使い過ぎによる健康被害など、安全面が懸念されるため、日常的な一律の持ち帰りについては実施する予定は今のところありませんので、議員のご理解よろしくお願いします。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 今後、全国の様子も見ながら、十分に注視していってほしいなと思います。
また、GIGAスクールでの健康への配慮とか、健康への配慮では視力、姿勢、睡眠への影響等、それから保護者らに対し理解促進を継続的に図る。このようなことが言われていますけども、この点についてはいかがでしょうか。どのように考えていらっしゃいますか。
○副議長(小西励君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 保護者へのタブレット端末の使用について理解していただくということについてのご質問だと受け取りましたけれども、タブレット端末につきましては、先ほども申し上げましたとおり、不登校の子どもや学びが教室でできない、別室において学んでいる子どももいます。
とても有効に使っていると思いますが、小学校の低学年でタブレット端末を使うという、家庭で使うということにつきましては、なかなか本人だけでは難しい面があります。
そして、先ほども言いましたように、健康の問題や持ち帰ったことによって学習以外のものに使うという、そういう懸念も出てきますので、今後保護者の皆様に、タブレット端末の使い方について、今も啓発をしておりますけれども、保護者の皆様に使い方についてご理解いただいて、今後の環境を考えていきながら、家庭での使用については判断をしていきたいなと思っています。
○副議長(小西励君) 小川広司君。
◆21番(小川広司君) 言われたのは、保護者らと、十分に理解して、保護者らに理解していただけるように、学校もその点十分に注意していろいろな話合い等もやっていく必要があるよというようなことが言われているんじゃないかなと思うんです。
GIGAスクールというのは、お母さん方はあまり知らなかったんですね、夏頃までは。GIGAスクールって何ですかと皆さんに聞かれています。そしたら、学校ではタブレットやパソコンのそういった端末を使ってやる授業なんですということしか言っていないから、GIGAスクールと言われても、ここでGIGAスクールについて説明しますと言っていても、お母さん方は聞いていても何のことですやろう、お父さん方もですね。そんな方はたくさんいらっしゃるということも知っていてもらったらいいんじゃないかなと思います。
この質問はこのぐらいにしておきます。
最後ですけども、先ほども教育長が述べられておられましたけども、コロナ禍の学校授業であります。
コロナ禍の学校授業でどのように思っておられるかということをお聞きしたいのですが、このコロナ禍の大変大事な時期に、教育長としてスタートされた大喜多教育長、普通授業や運動会、修学旅行など、これまでにない学校での形と今なっていると思います。
日々の子どもたちの現状などを教育長はどのように見ておられますか。所見をお願いいたします。
○副議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
大喜多教育長。
〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 小川議員ご質問のコロナ禍の学校における私の考えについてお答えします。
新たな変異株の出現など、新型コロナウイルスによる感染が収まらない中、収束の方法を模索しながら社会生活を営む日々が続いています。
これからは、今回のコロナ禍のような予測困難な時代と言われており、子どもたちにはたくましさ、しなやかさ、粘り強く諦めない力、またコミュニケーション能力など、これらは非認知能力と言われておりますが、人としての土台となる力を育てていきたいと考えています。
近江八幡の子どもたちは、これまでの全国学力・学習状況調査の結果から、自分にはよいところがある、難しいことでも失敗を恐れないで挑戦しているという質問に対して、肯定的に回答する割合が全国や県と比較して高いという結果が出ています。
このことは大変誇らしいことであると感じています。
しかし、将来の夢や目標を持っているという質問に対して、肯定的に回答した割合がこれまでと比較して減少したことについては懸念しています。
長期化するコロナ禍の影響で、学校行事などを中止したり延期したりすることが繰り返されており、子どもたちの心の中に諦め感や無力感なるものを感じさせてしまっているのかもしれません。
2学期から約1か月間、緊急事態宣言が発令されました。行動を制限する中での生活となり、子どもたちも我慢しなければと考え、口には出さないけれどもストレスを抱えていると感じました。
10月初め、私は各校長に元気の出る取組、わくわくどきどきする取組や子ども同士が無邪気に遊べる環境や活動を工夫するようお願いしました。
もちろん運動会や校外活動、修学旅行は子どもたちにとってはわくわくどきどきする行事ですが、席替え等の日常のちょっとした変化からでもそのような状況がつくれるのではないかとも話しました。
ある学校では、担任の発案により学級のみんなが楽しめる工夫を凝らした活動をされ、子どもたちも大変喜んでいたと聞いています。
学校の様々な活動の中には、協調性や人間関係の調整力など人と関わる力、つまり非認知能力を高める仕掛けがあります。
こういった活動では、子どもたちが主体的に動く場面が多く、意欲も高まります。
コロナ禍での学校行事や体験活動、特別活動ではありますが、安易な自粛でなく、自主的、自律的な取組となるような工夫が重要であり、時間や規模は縮小しても、主人公である子どもたちの意見を聞き、十分に話し合い、より主体的な取組になるよう充実していくことが、達成感や自尊感情などを育むこと、つまり非認知能力の育成につながると考えています。
コロナ禍の中、新しい生活様式での行動規範、3密回避という感染防止を徹底し、教育活動を進めています。
安全・安心を最優先に考えますが、子どもたちの豊かな学びを保障するとともに、安心できる居場所をつくっていきたいと考えていますので、議員のご理解、ご協力をよろしくお願いします。
○副議長(小西励君) 質問はありませんか。
小川広司君。
◆21番(小川広司君) 教育長は、市のホームページにも教育長室からということで発信されています。今ご回答いただいたような内容は、ほぼ載っておるように思います。
コロナ禍で、例えば昼の食事どき、話してはならない、みんなまだ話しながら、楽しく話しながら食事をいただくんじゃなしに、話してはならず、黙々と食べる。これが今コロナ禍の食事の仕方だと、こういうふうにも聞いていますけども、また小学校1年生や2年生にとってはコロナ禍から学校が始まり、これが今普通の状態というような学校生活に思っている子どもたちもいるんではなかろうかと私は思うんです。
教育長の所見、子どもたちの将来を見据えたものであったと私は思います。今後も、子どもたちの育成、よろしくお願いいたします。
それでは、質問を終わります。
○副議長(小西励君) 以上で小川広司君の個人質問を終わります。
以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
明10日は定刻から再開し、個人質問の13番目、岩崎和也君から続行することといたします。
円滑なる運営にご協力をいただき、誠にありがとうございました。
本日はこれをもって散会いたします。
ご苦労さまでした。
午後5時31分 散会
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