録画中継

令和4年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月2日(水) 一般質問
冨士谷 英正 議員
(1)市長選挙を控えた令和4年度予算編成と財政運営について
   ①市長選挙があるが、それは関係なく財源状況を見ても、実態として「通常予算」を提案したいという理解でよいか
   ②骨格予算としながらも、財政調整基金の取崩しを5億円にした予算を編成している理由は
   ③予算説明では、令和3年度決算の実質収支を見込み、財政調整基金を取り崩したという説明であるが、前年度予算の余りを充てにした編成は、あり得ないが見解を求める
   ④財政調整基金の取崩し額は、ふるさと応援寄附金を多く取り崩し、財源不足を小さく見せているのではないか、見解を求める
◆15番(冨士谷英正君) おはようございます、皆さん。冨士谷でございます。3月定例会のトップバッターを務めさせていただきたいと存じます。
 冒頭のご挨拶は控えさせていただきまして、早速質問に入ります。質問時間が余りましたら、最後に市議会議員としての総括も含めてご挨拶したいと存じます。よろしくお願いを申し上げます。
 まず、通告しております市長選挙を控えた令和4年度予算編成と財政運営について。1年の議会の中で最も重要とされます3月市議会定例会であります。令和4年度当初予算の予算編成と財政運営として、小西市長の姿勢も含めて質問をいたします。
 令和4年度当初予算の予算編成方針説明会が令和3年10月4日に開催をされ、市のホームページにも予算編成方針が公開されております。予算編成方針では、令和4年度は4月に市長選挙が執行されることから、当初予算については、市長に係る新たな政策的経費を除く、言わば公約、マニフェスト等の政策的経費や新規事業等を除いた骨格予算として編成し、6月補正予算に公約等の政策的経費、新規事業等を盛り込んだ肉づけ予算とするとして議会に提案することが示されています。
 提案されました当初予算内容の説明資料から、市政を停滞させず、最大限市民への行政サービスの提供に対応するとして、骨格予算としながらも、予算規模、予算内容ともに多くの新規事業を含む本格予算、言わば通常予算を編成されたものと認識をしております。
 そこで、個別事業の是非は別としまして、市長選挙を控えた中における当初予算の編成と財政運営について、以下4点について質問をいたします。
 まず、第1項目でありますが、市長選挙があるが、それは関係なく、財源状況を見ても実態として通常予算を提案をしたという理解でいいのかどうかをお尋ねをいたします。
 付け加えます。骨格予算とは、自治体財政用語では、地方公共団体の首長選挙があるため政策的判断ができにくいといった理由で、政策的経費、例えば投資的事業費、新規事業の予算計上を避け、最少必要限度の経費を計上した予算と定義されております。
 もう少し詳しく言いますと、市長選挙がありますから、どなたが市長になられるか分かりません。ここで、3月定例会で通常予算的なものを可決されますと、新たな市長が出られたときにはもう肉づけ予算のつけようがないわけであります。予算が不足するからであります。言わば新たに市長を選出された人たち、市民の投票行動が無効にもなるような、言わば資本主義の根幹に関わるような発想の不足ではないかと、かように思います。
 提案された予算は、予算資料の主な事業での新規拡充事業25事業、予算額7億6,624万円を含んで市長選挙があるわけでありますが、それは関係なく、財源状況を見ても実態として通常予算を提案したという理解でよろしいかどうか、確認をしたいと思います。
 項目2、骨格予算としながらも、財政調整基金の取崩しを5億円して予算を編成する理由はどういうことか、説明を求めるものでございます。
 補足しますと、歳入の状況を見てみますと、市税から地方交付税まで186億5,100万円までと、臨時財政対策債を含んだ一般財源総額は令和3年度当初予算と比較して5億8,000万円多い192億100万円となっております。しかし、骨格予算としながらも、財政調整基金の取崩しを5億円して予算を編成している理由はどういうことか、説明を願います。財政調整基金の性格はよくご存じだと思います。予期せぬことが起こったとき、あるいは税収が著しく減収になったとき、こういったものを財調で使うということにこれは規定されております。
 項目3つ目、予算説明では、令和3年決算の実質収支を見込み、財政調整基金を取り崩したという説明でありますけれども、前年予算の余りを当てにした編成はあり得ないと思います。それについての見解を求めます。
 これは財政担当部長は、令和3年度決算が中期財政計画で示しております実質収支を5億円と見込み、財政調整基金を5億円取り崩したという説明でありましたが、予算編成の基本として、前年度の黒字、すなわち予算の余りを当てにした編成はあり得ないと思ってるんですけれども、見解を求めるものであります。
 項目4つ目は、財政調整基金の取崩し額は、ふるさと応援寄附金を多く取り崩して財源不足を小さく見せているのではないのか、こういうことすら感じるところであります。先ほど言いましたように、財政調整基金の取崩しは、税収減や、逆に言いますと、ふるさと応援寄附金がなければ事業ができないということになるわけであります。したがって、これは財源不足を小さく、いや、本市は財源不足じゃないですよということを見せかけておられるのではないのかな、こんな懸念すらいたします。見解を求めたいと思います。
 財政調整基金の取崩しは5億円として、前年度と比較して3億3,000万円減で、持続可能な財政運営と堅持されているわけでありますが、実質は新規拡充事業等の財源として、ふるさと応援基金の取崩しとして、ふるさと応援事業の謝礼品や事務経費に充当する取崩しを除いて、何と9億551万2,000円を取り崩され、前年度と比較して約3億4,500万円の増であります。簡単に申し上げますと、表面上、持続可能な財政運営を堅持とされておりますけれども、ふるさと応援基金を多く取り崩し、財源不足を小さく見せているだけではないかと理解しますが、見解を求めます。
 以上、初問といたしたいと思います。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の市長選挙を控えた令和4年度予算編成と財政運営についてのご質問にお答えを申し上げます。
 令和4年度当初予算は、本年4月の市長選挙を控え、市長公約等に係る新たな政策的経費を除いた骨格予算として位置づけておりますが、文芸セミナリヨや文化会館長寿命化事業をはじめとする継続した投資的事業への対応と、市民生活や市民サービスに影響する事業については最大限対応した予算としております。
 なお、市長公約等の新たな政策経費につきましては、市長選挙後の6月市議会定例会補正予算において、肉づけ予算として提案する予定でございます。
 当初予算編成における市税等、歳入一般財源については、確実に見込まれる範囲で最大限予算化をしております。
 一方、歳出では、市民への行政サービス提供に向けて、継続事業や扶助費等の各事業については最大限予算化しており、これまでの骨格予算編成と同様に、財源不足に対応するために財政調整基金から繰入れを行ったものでございます。
 予算編成手法上、当初予算及び各補正予算編成時におきましては、一般財源所要額を基金からの繰入れによって補った予算編成としているところでございますけど、今後の肉づけ予算も含めた補正予算の編成においては、歳入歳出ともに精査を行い、最終的に自治体経営の結果である決算を見据え、財政調整基金に頼らない財政運営に努めてまいりたいと考えるところでございます。
 なお、本市の一般会計決算におけるこれまでの実質収支の実績は5億円以上の黒字となっていることは、ご指摘のように議員もご承知のことと存じます。当初予算編成過程において、財政調整基金の残高が維持できる目安として説明させていただいたものでございます。
 本市の基金状況は、自治体財政運営上必要な財政調整基金をはじめとした主要3基金の残高を確保しつつ、全国の多くの皆様から貴重なご寄附をいただいたふるさと応援基金により、基金全体では一定の残高を確保している状況でございます。
 コロナ禍により変容する社会、多様化する市民ニーズに対応しつつ、ふるさと応援基金の活用による必要な財政投資など、持続可能な財政運営と特色ある取組継続の両立を図り、特にふるさと応援基金の充当については、対外的に本市をアピールできる独自事業を主とし、関係人口の増加や今後の寄附額につなげるよう取り組んでまいります。ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(平井せい治君) 回答漏れはありませんか。
 質問ありますか。
 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 再問を簡単にしたいと思います。
 新規事業をやること自体がもう肉づけ予算なんですよね。今回は新規事業もあるわけなんですよ。それでも骨格予算と言われるのか。珍しい発想だと思う。恐らく1,741ある自治体の首長の中でこのような発想はあまり見受けたことはありませんが、いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答えを申し上げます。
 初問でもお答えいたしましたとおり、令和4年度当初予算は、本年4月の市長選挙を控えた、市長公約等に係る新たな政策経費を除いた骨格予算として位置づけております。継続した投資的事業への対応、市民生活や市民サービスに影響する事業については最大限対応した予算として、今お答えした、申し上げたとおりでございます。
 また、新たな政策的経費につきましては、これも申し上げましたとおり、6月定例会で肉づけ予算として補正予算を提案する予定をしております。
 一方、地方自治法第210条では、1会計年度における歳入歳出予算全てを編成する予算編成が通常予算となりますけれども、いわゆる本格予算となりますけれども、令和4年度当初予算につきましては、市長選挙を控え、新たな政策的経費を極力控え、義務的経費を中心に、1会計年度を通した骨格予算として予算編成をしたところでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) こんなことやってる時間はありません。それは間違いだということを申し上げておきます。これは冒頭申し上げましたように、次の市長が公約を実現しようと思うと財源不足になるんですよ。それを先食いをされてる。これ大変首長とすれば無責任な発想であると思います。そのことを申し上げておいて、再問をいたしたいと思います。
 まず、子ども医療費の助成事業に子ども・子育て支援基金1億7,665万2,000円を取り崩して、5年目は確実に不足をするわけでありますけれども、積み立てしなければならない事業の継続を担保できないとして、12月市議会定例会で市長に対して他の議員から指摘があったわけでありますが、なぜ市長は指摘に対して放置されているのか、見解をお尋ねをいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答え申し上げます。
 議員の意図されるところに十分答えているかどうか、ちょっと聞き取りにくい部分もございますけれども、本施策につきましては、これまで申し上げていますとおり、施策の有効性、これをしっかり検証し、状況におきまして必要な額を手当てをさせていただく。これは予算編成全体の、政策全体の中での優先順位等含めて勘案していくものだという理解をしておりますので、単に1つの基金が不足したから是非という話ではないという理解をしております。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 市長の言われてるのは非常に一貫性が僕は不足してると思うんですね。ふるさと納税の寄附金だって、一回きっちりと基準もつくって、何にどういうふうに使うのかということすらはっきり、場当たり的だと思うんですね。
 骨格予算と言いながら、通常予算を提案をされているわけでありますが、今後のこともありますので、予算要求や予算編成上においてどのようなことが課題であると認識されているのか。また、各部局へ指示されていることがありましたら、参考にお尋ねをいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答えを申し上げます。
 予算編成において最も私が留意しているというのは、先ほど初問でもお答えしましたように、市民サービスの質、量について低下させることなく、今ある市民生活をしっかりと、特に福祉の分野含めまして持続的に実施していく、これが最大限重要なテーマだというふうに考えております。
 一方、ふるさと応援基金につきましては、様々な投資的事業や、そのほか新たな、先ほど申しましたように、シティプロモーション等に関わるような事業等を中心に、将来的な大きな根雪にならないような事業、これを中心に配分するように指示をしているところでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) このような骨格予算と言いながら通常予算を提案をされてるわけでありますけれど、予算内容を見ておりますと、一番重要課題であります新型コロナ対策予算、いわゆる市民生活支援や事業者支援といった市単独施策が実は見当たらないわけであります。年明けから新型コロナの感染急拡大の状況から、感染防止に対します危機感を抱いている市民、学生、非正規労働者あるいは自営業者、農業者など、多くの市民が大変な状況に陥っておられるわけであります。その市民生活や疲弊している事業者関係の人に何の施策、事業も市長は考えられなかったのか、説明を求めたいと存じます。
 また、国の補正予算で計上されました新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金として、地方単独分が1兆2,000億円計上されております。いわゆる国からの交付金が本市では3億円程度あると思いますけれども、この活用も市民のため、事業者のために考えなかったのかどうか。何か予算組みが、市長が言われるハートフルではなく、今求められていることに対して本末転倒しているのではないかと思います。説明を求めます。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答えを申し上げます。
 今おっしゃっていただいた中で、様々なコロナ対策の事業について現在も継続している事業もございますし、そのほか、議員がご理解いただけたかどうか分かりませんが、様々な、ここでつぶさに申し上げませんけども、今回の予算の中にも多々盛り込ませていただいております。
 そのほか、国から出てくる交付金につきましては、新型コロナウイルスというものの性質上、臨機応変に組み替えながら、その中で適切な対応を考えていくということで、留保させていただいている部分が当然ございます。
 以上、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) じゃあ、具体的にコロナ対応策で市独自で令和4年度で考えられたのは何なのか、ひとつご提示を願います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員のご質問にお答え申し上げます。
 様々な子ども施設、障害者施設等におけるコロナ対策に対するそれぞれの補助メニューですね。それから、今現在も既に行っておりますけど、これは新規でございませんけれども、持続化給付金の当然給付事業、これをやっておりますし、今近江牛のふるさと応援基金を活用した肥育、そして新たな素牛導入に対する支援、これも継続しております。そのほか、今ふるさと観光券もやっておりますけれども、この効果を検証しつつ新たに提案をしてまいりたい。このように様々な状況を、社会、そしてそれぞれの市民の暮らしの状況を踏まえながら適切な対応していく、こういう考えでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 市長は質問の内容をご存じでありながら、ごまかしの答弁をされてるのかなと思わざるを得ないんです。僕聞いたのは、コロナ対策なんですよ。新規事業あるいは拡大、拡充事業が25事業があることは知ってます。調べましたから。それは先ほど聞きました。今おっしゃったのはその一部なんですよ。コロナの感染症の拡大防止策は新規で何があったのか、これを聞いてる。もう一度答弁願います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答え申し上げます。
 コロナの感染拡大につきましては、国の事業として、国、県、市という中でそれぞれ連携しながら対応を行っているところでございます。そういう中で、市としての最大限コロナ感染対策として今行われている事業は、コロナウイルスワクチンの接種をしっかりと進めていくこと、これがまず1番でございます。ほかにも今様々ありますけれども、今県の保健所と連携しながら、3名の保健師を今応援で出させていただいておりますし、そういう活動をしっかりとやらせていただいております。実際にそれぞれの自宅療養者に対するいろいろ食料の補給などにつきましても、市の職員でチームを編成し対応しているところでございます。
 いずれにしろ、それぞれの関係する機関がしっかりと連携をしながら対応していくことが肝要と考えておりますので、要請に応じながらしっかりとした対応をしてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 市長、3月定例会は予算審議ですからね。そのところをわきまえて、いわゆる擦れ違いの答弁困るんですよね。コロナの集団接種なんかもうずっと従来から来てるんじゃないですか。それ新規ですか。僕の聞いてるのは、これだけ急拡大のコロナの感染症の対策について、令和4年度の予算の中で新規事業は何があるんですか、これを聞いてるんですね。市民はまたそこが知りたいんです。接種のことやら保健所の問題、これはもうみんなご存じだと思うんですね。もう少し丁寧に分かりやすく答弁願います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答え申し上げます。
 今も申し上げましたとおり、コロナウイルス感染症対策につきましては、国、県市というのが連携しながら、非常に感染力も強いところでございますので、広域で対応しながら考えてまいりたいと。そういう中で最も重要なのは、コロナウイルスワクチン接種というのをしっかりと連携をしながら進めていくということが最大重要なことでございます。
 そのほかにつきまして、また必要なことが応じれば、おっしゃっていただいたように、また新たな補正予算等、臨機応変な対応を考えていきたいと、こういうふうにお答えを申し上げておるところでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 結局結論から言いますと、新規事業はないということなんです。というのは、僕は質問してんのは、市民生活が疲弊している。事業者関係も何もかも。接種も、疲弊してる市民生活、関係あるんです、そうじゃないんですよ。経済的支援は一体何があるのか、これなんです。それ分かってながらまともに回答をされてないのは今の小西市政の非常に寂しいことではないのかなと思っておりますから、もうこの質問はやめておきます。時間がありません。
 それで、先ほど言いましたけど、市外、県外から近江八幡市に多くの寄附金を頂戴し、大変ありがたいことであります。ふるさと応援事業によります歳入確保を開始した者としまして、この成長、近江八幡市、大変喜ばしいことであります。しかし、多くの議員からは度々活用の質問や指摘がされておりますけれども、議会に対して事業の充当方法の説明もないまま、なし崩し的に基金を前年度と比較して約3億4,500万円増の約9億5,000万円を取り崩して事業活用されるのはいかがなものかと考えます。
 特に義務的経費とされる維持管理事業に取り崩し充当されているのであります。これはもう意外であります。これは予算提案者であります市長の采配による考えなのかどうか伺います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答え申し上げます。
 最初の初問でもお答え申し上げましたとおり、ふるさと応援基金につきまして、本市の将来を見据え、必要かつ有効な施策に投入をさせていただいているところでございます。そういう意味をもちましては私も了解しているところでございます。そういう中で、財政運営の中で、先ほど申しましたように、将来の根雪になっていくような事業につきましては、これに充当しないという方針を示させていただいているところでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 全てが僕は本当に市長の予算編成というのは理解に苦しむんですね。多くは言いませんけれども、義務的経費であります維持管理事業までふるさと納税を充当させる、こんな発想はあり得ないんですよ。義務的経費ですから、予算があろうがなかろうがしなきゃならないんです。これをふるさと納税を充当するというのは考えられないんですが、どんな発想から来るんですかね、これは。義務的経費って一体何なの。あるいは恒常的な経費って何なの。そこの予算のイロハのイの問題だと思います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) ただいまこちらで見ておりますけど、議員の再問にお答え申し上げます。
 議員が具体的にご指摘いただいている項目をご指摘いただければと思いますけれども、今私どもの中ではそういう了知はしておらんところでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 担当部長、本当にないですか。義務的経費にふるさと納税のこの寄附金を使ってるのはないということですか。
○議長(平井せい治君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 冨士谷議員の再問にお答えいたします。
 ふるさと応援寄附金の活用事業で、予算の概要でご説明、ご紹介している分でございますが、名前が維持管理事業という確かになっている部分がございますが、例えばで申し上げますと、図書館の施設維持管理事業というふうな事業に6,252万7,000円充当しておりますが、これは図書館の施設の照明のLED化ということで、要はグリーン化という中での内容でございます。そのほか、都市公園の維持管理事業ということでもございますが、これも都市公園の道路照明のLED化、また道路照明のLED化も含めまして、ふるさと応援基金の充当とさせていただいているものでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) いま言われたのが維持管理経費じゃないんですか。LEDに替えるとか、どこかの修理するとか。何言うてなさるんですか、一体。その維持管理経費って一体何なんですか、そしたら。
○議長(平井せい治君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 冨士谷議員の再問にお答えいたします。
 今ほど申し上げました部分は、LED化によりまして電気代のコストを下げるでありますとか、電気代が恒常的にかかるものを最新のものに取り替えてグリーン化を図っていくという内容のものでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 予算書を見てくださいよ。ふるさと応援基金のいわゆる繰入金ですね、何ぼ維持管理事業があります。電算システム維持管理事業九千何ぼ、火葬場、それから都市公園維持管理事業、これ全部維持管理ですよ。それはないと言われるところが分からない。何をもって。じゃあ、この維持管理事業はないんですか、これ。大変な問題です、これ。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答え申し上げます。
 先ほど総務部長からお答え申し上げましたように、維持管理事業と申しましても、将来的な投資の今言うLED化であるとか、様々なシステムのいわゆる発展的な投資であるとか、名前は維持管理でございますけれども、将来に向けてコスト削減、そしてグリーン化に資するような事業、これにつきましては基本的にふるさと応援基金の充当に該当する事業だという理解をしておるところでございます。単に今あるものの光熱費であるとか、そういうものに充当しているわけではなく、これは根雪になるものではなく、将来的な維持管理費、またコストを下げるという意味で非常に大きな意義があると。これについては一刻も早く手を打つべきものだという理解をしておりますので、ふるさと応援基金を投入するのに妥当な項目だという理解をしております。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) 市長、もう少し、予算をつくられたお方でありからね。行財政改革推進事業もあるんですよ。ふるさと応援。こんなもんもですね。これはもう継続事業で、ずっと何十年かかってる。それをまことしやかに、何ぼ弁解されても、これ市民に分からないですよ。維持管理費、これふるさと応援基金じゃないとできないという事業なんですか、逆に見れば。そしたら、電算システムも、さらに火葬場の維持管理できなくなるんですよ。そこを聞いてる。だから、これ間違いでしょと、こういう発想は。もう一度答弁願います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答え申し上げます。
 将来的な投資経費、また維持管理費を下げるために、トータルとしてプラスになるものは、今必要なものに関しては投入するべきだという理解をしております。そういう中で、今ふるさと応援基金というのがございますので、これを充当するのは、将来の市民の負担を減らす、また行政の負担を減らしていくので、大変意義のあることだという理解をしております。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) この問題を何で言うかというと、市長が維持管理経費はない、もしあったら言うてくれと言われたから言うてるんですよ。それならそういう答弁を最初からされたらいいと思うんですね。だから、場当たり的なんですよ。今こう言うたら、今度はあっち行く、こっち行く。それは4年間の市長の僕は姿勢だったと思うんですよ。ふらふらふらふらされて、あっちもこっちも行くんです。だから、市民がついて行かれないんですよ。ハートフルというて、どこが優しいんかと。そんなこと言うてたら時間がありませんから、次の質問に入ります。
 6月補正予算では、市長選挙を踏まえて肉づけ予算というようにして示されておりますけれども、骨格予算として財源不足を補います財政調整基金を5億円も取り崩した予算を小西市長は提案し、誰が市長になるか分かりませんが、補正予算を編成する財源もないのに、肉づけ予算の編成ができるかどうか、これ聞きたいと思うんですね。このような当初予算を提案した市長としての責任はどのように考えておられるのか、ぜひ明確な回答を願います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 冨士谷議員の再問にお答えを申し上げます。
 これも初問でお答えいたしましたとおり、本市では中・長期的な視点で将来的な財政リスクを最大限考慮した中で、持続可能な財政運営の確立に向けた指針として中期財政計画を作成をしております。この中で各年度の決算における実質収支を黒字5億円を見込んでいるところでございます。これは財政見通しを作成する上での前提条件としておりますけれども、決算における歳出の各事業費の執行残は必ず生じてくるわけであり、あくまで財政調整基金が維持できる目安としてお示ししているものでございます。
 こういう中で、骨格予算含めまして、新たな肉づけ予算含めて全体調整する中で、しっかりとした予算組みを行っていくと、そういうめどの中でご提示をさせていただいているものでございます。
○議長(平井せい治君) 冨士谷英正君。
◆15番(冨士谷英正君) まさに市長のこれはパフォーマンスと言ってもいいのではないのかな。市長としての責務というのはなかなか感じ取ることはできません。市長はどこかで、私は公約、4年間を振り返って90%や、100点満点の90点とおっしゃったそうでありますけれども、それはもう市民が判断をしていただくことになろうかと思います。
 以上で私の質問は終了をさせていただきますけれども、もう少し持ち時間がございますので、市議会議員としての総括や姿勢等について所感を述べたいと思います。参考になるところがございましたら参考にしていただければと思います。
 まず、市議会議員としまして3年でありますけど、大変議員の皆さん方、市民の皆さん方あるいは当局の皆さん方のご協力と、そしてご教示を頂戴しながら、近江八幡市の将来を見据え、市長の政治姿勢や施策、事業や財政運営等を問うてきた3年間であったと思っているところであります。改めまして、今日まで私にご指導あるいはご教示をいただいた関係各位にお礼を申し上げますとともに、最後まで、市長選に立候補をさせていただくまでは議員として責任を全うさせていただきたい、このことを冒頭でございます、冒頭というか、ご挨拶の冒頭でありますけれども、申し上げておきたいと思います。
 さて、私はこの道に入りまして35年を迎えました。絶えず思っていたことは、やはり首長、政治家というのは絶えず市民の立場に立ってやる。平たく言いますと、行政も僕は弁護士的発想だと思います。市民が困っておれば、何とかできるものはしてあげる。弁護士費用は何かというと、市民税だと、こういうふうに思っているところであります。
 そういう気持ちで35年間させていただいて、それと併せて、政治は結果なんです。市長はそれは否定されないと思いますけれども、物より心も大事でありますけれども、それでは生活に支障を来す場合がある。だから、結果を出さなきゃいけない。このことを絶えず、政治は結果であるということを私は申し上げてきたつもりであります。
 併せまして、やはり市民と皆さん方も含めて、どなたでも約束したことは必ず守る。ころころころころ変わるようならば、市民は政治からますます遊離、乖離されるものと思います。本当に市民税がもったいないのではないのかなというふうに思ったときもあります。今、私がそれと併せて考えておりますことは、誰一人として取り残さない町をぜひつくる。これはもうSDGsでも言われていることであります。そのことを絶えず、そして併せて、何をするにしても公正公平、平等のこの立場、これも大原則であろうと思います。
 併せまして、時の課題に敏感にこれは応えていく。これはもう政治家としての最大の使命だとも思っております。特に最近はいろんな方からの虐待によります子どもの不幸、死というものが毎日のように報道されております。本当に耳を塞ぎたくなる、目を覆いたくなるような悲しい出来事であります。
 併せて、関連しているのかも分かりませんけれども、今の世の中ほど格差が拡大している時代はないのでないのかなとも思っております。これは富裕層と生活困窮者との間の格差、ますます広がっているのではないのかなと思います。ちょうど一月ほど前、もう少し前になるか分かりませんが、某紙が報道しておりましたように、日本はバブル崩壊までは非常に技術は世界一だった。だから、企業のいわゆる価値を表すのに資産でいわゆる表していたのがあります。バブルがはじけるまでは日本は、NTTをはじめメガバンク数社が入っておったそうであります。だけど、バブルがはじけてからというのは、日本の企業は一安心されたかどうか分かりませんが、企業に対する投資というのは非常に低くなった。だから、労働者の生活感の向上、生活の向上感というのは一向に感じることができなかったとも新聞に書いております。
 昨年の世界の企業の10傑を見ますと、日本は今まで3社、4社入っておったが、何と最高でトヨタ自動車、それも29位なんですね。1番がアップル。皆さん持ってなさる、いわゆる携帯であります。そして次がアマゾンあるいはマイクロソフトというふうなIT企業がずっと上位。中には、韓国のサムスンですね。日本の携帯の技術を盗んだとは言いませんけれども、それを超えたサムスン。10傑には台湾の半導体の企業までが入ってる。日本は非常に今や世界では技術先進国という言葉がちょっと遠のいたのではないのかなと思っております。
 そういうことで、労働者の生活向上感というのは一向に感じることができない。そこへ持ってきて、いわゆるコロナが襲ってきた。企業収益はどんどん下がっている。一番犠牲に遭われたのはひとり親家庭。子どもを養育しながら、しかも正規社員というのになかなか雇われてもらえない。非正規社員。1番にコロナの犠牲になられた。だから、そういうことが相まってでしょう。若いお父さん、お母さんも自殺、あるいは子どもまで、子どもの命までが巻き添えになっている。これが現実だと思います。だから、何とか政治、行政で少しでもそういった人たちの生活を援助しなきゃならないのではないのか。これが現在の喫緊の課題の一つではないのかな、このように思っております。子どもは本当に無限の可能性を秘めた人たちであります。
 ぜひ、これからこういう世界で生きていこうとされる人ならば、絶えず目は自分の心ではなくして、市民に目をやるべきだと思っております。僕はどれだけできるか分かりませんけれども、満身の努力をさせていただき、少しでも社会のお役に立ちたい、このように思っているところであります。本当に35年でありますけれども、市会議員は3年間、皆さん方のお世話になりました。併せまして深くお礼を申し上げますとともに、今後ますます近江八幡市の発展と、そして市民の幸せを心から願うものであります。
 うそは駄目です。ロシアのプーチンさんのように、近江八幡市にプーチンさんが何人も出られるようになれば、これほど不幸なことはないと思います。うそは駄目です。正直に物を話す、これほど楽なものは何もないと思います。そのことを申し上げながら、くどいようでありますけれども、本当に市民の皆さん方をはじめ議員の皆さん方あるいは行政の皆さん方にいろいろと腹を立てさせたこともあったかと思いますけれども、ひとつ最後のご挨拶に免じて、お許しを請いたいと思います。本当に長い間ありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で冨士谷英正君の個人質問を終わります。
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