録画中継

令和4年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月2日(水) 一般質問
西津 善樹 議員
(1)小西市政4年間を振り返って
(2)市長選挙を控えた令和4年度予算編成と財政運営について
◆16番(西津善樹君) 皆さんこんにちは。志誠会のやる気と元気の西津善樹でございます。
 ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言をさせていただきます。
 私は大きく2項目を分割方式により質問をさせていただきます。さきの議員の質問内容と重複する点もございますが、よろしくお願い申し上げます。
 さて、早いもので冨士谷市政から小西市政に変わってもう4年が経過しようとしております。あっという間だったような気もする反面、物すごく長く感じたようにも感じております。といいますのも、冨士谷市政におきましては、取りあえず人間ブルドーザーのように前に進めて結果を残すという姿勢でありました。一方、小西市政は、結果よりも検討、検討で、なかなか前進する様子が伺えなかったように感じたからかもしれません。3歩進んで2歩下がるのであればまだしも、2歩進んで3歩下がるような、いつになれば結果が出るか、見通しがつかないもどかしさを感じた市政であったと、このように感じております。
 新型コロナウイルスという大きな渦中にあったことは理解しておりますが、その渦中にありましても市長のリーダーシップが感じ取れなくて、近江八幡市にとりましてまさしく停滞の4年間だったのかなと、このように感じております。
 さて、今朝は大変霧が濃く出ておりましたが、お話の上手な市長の霧に巻かれて肝腎な質問趣旨を見失わないように、しっかりと質問をさせていただきたいと思います。
 まず、大きく1項目の小西市政4年間を振り返ってです。
 平成30年第3回9月定例会で、市長マニフェスト、市民との約束について質問させていただきました。このたびは、市長が就任後この4年間の統括と申しましょうか、またこの4月に実施される近江八幡市長選挙にも出馬表明されていることから、市長ご自身での評価と現時点での市長のお考えと、市長選挙に向けたお考えも含めて、改めて質問させていただきたいと思います。
 なお、前回市長選挙での選挙公報並びに選挙ビラ、そして住みよい近江八幡市をつくる会が出されている「小西理と皆さんとの10の約束」、さらに同会の「小西さんが提案」というもの等も参照しながら、何点か質問させていただきたいと思います。
 まず、前回市長選挙で市長が市民の皆様にお約束されたことについて、順に質問させていただきます。
 豪華庁舎の建設を見直す。サービスを提供する明るい市役所に、さらに庁舎建設を白紙に戻して市民病院跡地に建設するということについての質問回答で小西市長は、新庁舎の建設に対する考え方と既存庁舎の耐震対応実施については、市庁舎整備は全てを白紙にするのではなく、10年余り、多くの市民の皆さんの意見と検討の経緯を十分に生かしながら、これからの人口減少社会を見据えたシンプルでコンパクトな庁舎建設に向けて進めていくと、このように答弁をされました。また、新庁舎の建設費については、市民病院跡地はあくまで庁舎建設の主要な候補地の一つと考えているという答弁でした。
 しかし、建設地は平成31年度に実施された新庁舎整備基本計画において、結局は前計画同様に、市民病院跡地ではなく既存庁舎に隣接して建て、また建て直すにもかかわらず、本庁舎と安土町総合支所に2億円以上も投じて耐震化をされました。しかも、昨年9月までに新庁舎計画が完成しているにもかかわらず、市長任期中に予算上程もされていません。
 さらに、シンプルでコンパクトと言いながら、勾配屋根の片流れ屋根で、あまりシンプルでコンパクトとは言い難い設計となっております。
 さらに、耐震対応しない既存施設でどのような市民サービスを実施されるのかという質問回答では、令和2年度の基本計画の中で明らかにしていくと答弁されながら、いまだに安土町総合支所の活用についても、他の既存施設についても、その活用、使途を明確にされないままでございます。
 なぜ活用も使途も明確にせずに耐震化されるのか。不要で危険ならば、耐震化等ではなく、必要に応じた分だけを建設し直すほうが安価ではないかと考えます。なぜ病院跡地に庁舎建設をされなかったのか。なぜ市長任期中に予算上程されなかったのか。なぜシンプルでコンパクトな箱型の庁舎設計をされなかったのか。なぜ安土町総合支所の活用方法をいまだ明確にされないか。庁舎建設についての責任を問います。
 次に、医療・介護の充実、障害者、子育て支援など、市民の暮らしを最優先しますとあり、選挙公報では、子育てしやすく高齢者、弱者にしわ寄せの行かない心の通う市政とありましたが、その中で高過ぎる幼稚園保育料の引下げ、ひまわり館療育教室など障害児支援の拡充など、直ちに解決できますとありましたが、果たして直ちに解決されましたでしょうか。
 また、保育所並びに学童保育所の待機児童解消に向け速攻手だてを講じるともありましたが、その手だてはできましたでしょうか。
 幼稚園保育料の引下げにつきましては、結局国が幼児教育の無償化を実施されたことに準じただけのことです。保育所の待機児童の解消についていかがでしょうか。
 また、ひまわり館療育教室など障害児支援の拡充など、直ちに解決できるとされながら、行政組織の見直しにより発達支援課を新設はされましたが、先日教育厚生常任委員会で障害児者の保護者連絡協議会の皆さんとの意見交換がありましたが、市長が約束されたような直ちに解決されるというところが、いまだに大きな課題は解決できていないように見受けられましたが、いかがでしょうか。
 また、学童保育の待機児童解消に向けた速攻手だてについては、利用ニーズの高い学童保育所について、定員を超過して児童を受け入れていただいておられたり、高学年児童には受入れをご遠慮いただいているのではないのでしょうか。速攻手だての成果と現状をお伺いします。
 次に、給食費無償化についてです。
 これは今までにも何度となく質問をさせていただきましたが、無償化することは一言も言ってないと。言葉で書いているとおり、目指すと言っただけだと、このような答弁をされ、まずは公会計化から手がけているとのことですが、公会計化後の無償化についての議論はどのようにされたのか、お示しください。
 次に、観光、農業、水産業、食肉業など地場産業、企業の振興育成とありますが、その中の京都に次ぐ観光都市を目指し、道路等交通網、観光スポットの整備、近江八幡、安土一帯のルート化促進についてですが、以前ご答弁いただきましたような本市が持つ固有の歴史文化、自然、食などの地域資源をブランディングし、付加価値を持つ新たな魅力となるよう磨き上げ、積極的に情報発信すること。それら個々の資源と市内各地の観光地や施設、そして民間団体や事業者による周遊ツアーの組合せや、近江八幡地域と安土地域一帯のルート化の促進といたしまして、地域間を結ぶ観光シャトルバスなどの運行などはどのように検討されたのでしょうか。
 新町通りや八幡堀などの近江八幡旧市街地や、近年多くの観光客を集めるたねやグループ、ラコリーナを訪れる観光客を、織田信長公が残した安土地域の歴史旧跡や美しい原風景を臨む西の湖などを周遊できるコースを恒常的にルート化するとおっしゃっていましたが、そのような観光シャトルバスは走っているのでしょうか。私が知らないだけでしょうか。観光シャトルバスの運行や西の湖周遊コースのルート化について、平成30年から検討をされていますが、その検討結果もお示しください。
 また、道路網等の整備としての近江八幡安土連絡道路事業は市長就任後どこまで進みましたか。今後、利用者の利便性や各施設のご意見も拝聴しながら、採算性などにより有効な手段の構築に向け取り組んでまいりたいとのことでしたが、どのように構築されたのかも併せてお答えください。
 さらに、観光スポットの整備ということは、せめて観光案内看板ぐらいは整備されたのではないかと、このように思いますが、これも併せて答弁願います。
 次に、本当に安心・安全な町をつくるということで、市民一人一人をベースにした実効性のある防災計画策定と避難施設補給備品、このように言われていました。また、地域には様々な方が生活をしており、これら地域住民が日頃からの住民同士のつながりや災害への備え、支え合いの仕組みをつくることが大切であり、現況に応じた計画の見直しが必要であると、こういったことでした。
 昨今、豪雨や大雪など様々な自然災害が増えてまいりました。市内の建設業者などは自主的に地域のために重機などで雪どけ等の復旧に努められている業者もあります。市行政と市内業者とはどのように支え合いの仕組みづくりをされておられますか。
 また、コロナ禍により住民同士のつながりも厳しい状況にありますが、現状に応じた計画見直しはどのようにされましたか。
 次に、合併後の安土地域の不公平感の是正とされていました。安土小学校の新築、防災機能を備えた安土コミセンの整備に優先的に取り組むとされていましたが、安土小学校については、教育委員会が移転候補地検討委員会を設置されて検討された結果に対して、納得できないという反対署名が寄せられたという理由で、アンケート実施までして、結局市長判断が遅れ、建築時期を先延ばしにしただけで、移転候補地検討委員会が出された結果と全く同様の新築建築が結論づけられました。しかし、これも令和10年竣工という、今まで本市が行ってきたコミセン、小学校との一体化整備に類を見ない遅さで、次の次の市長選挙をまたぐ事業と、そのようにされました。果たしてそのときの市長は誰でしょうか。本当に小西市長は安土の不公平感是正に真剣に取り組むおつもりはあるのでしょうか。
 また、先日、安土コミュニティセンターの整備計画については、小学校同様に移転新築し、コミュニティエリア一体化整備に取り組むという結論を出されたとお示しになりました。しかし、他学区同様に、こども園等の就学前施設等はなぜ含まれないのでしょうか。
 さらに、以前市長は、最終的な結論は51%の住民合意を取ると言われましたが、これも確認させていただきます。
 さて、本市では気候非常事態宣言及び気候変動に対する取組を推進する請願を全議員賛成により可決され、気候非常事態宣言が出されましたが、カーボンニュートラルや環境基本計画策定について、市長ご自身どのようにお考えか、お示しください。
 さて、新型コロナ禍により多くの市民の皆さんの生活環境が変わりました。小西市政の半分はコロナ対策に追われたのではないかと、このように思います。
 率直に申し上げますと、ただ国からの支援に準じた形での政策は見受けられましたが、本市独自での大きな新型コロナ対策事業はあまり見受けられなかったように感じています。口先だけではなく、本当に心が大切だとおっしゃるのであれば、他市には見受けられないような心を大切にした近江八幡市だからこそという独自施策があってもよかったのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
 最後、市長は小さな庁舎で大きな福祉とおっしゃっていましたが、私はこの4年間で特に大きく福祉が進展したようには感じておりません。先ほど申し上げた障害者や待機児童の問題だけではなく、2025年問題を目前にした高齢化問題、最近大きな問題とされているヤングケアラーの問題など、様々な課題をどのように受け止めておられるのか。また、前市政の新庁舎建設を小さくした結果、どのように大きな福祉の実現につながったのかお伺いします。
 以上、この項目についての初問とします。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員お尋ねの小西市政4年間の振り返りに関するご質問に答えを申し上げます。項目が非常に多岐にわたりますので、ちょっと時間が長くなることをお許しいただきたいと思います。
 まず、議員の思っておられる感想と私の思っておる内容というのはかなり相違があると思いますが、今申し上げましたように、公約につきましては、ほとんどのものについて実現または手をつけている、こういう理解をしております。意に沿うかどうか分かりませんけども、お聞きいただければと思います。
 まず、新庁舎整備事業についてお答えを申し上げます。
 まず、病院跡地を庁舎建設地にしなかった理由についてでございますけども、令和元年度策定の基本計画検討結果を踏まえてご説明を申し上げたいと思います。
 建設候補地としましては、現本庁舎敷地または市民病院跡地とするほか、現本庁舎の耐震化による長期利用の可能性を含めた4案の比較検討結果を市庁舎整備基本計画策定委員会に提示し、議論をいただいたところでございます。
 また、市職員の意見聴取におきましては、業務効率性や職員連携をはじめ、前工事で施工されたオイルタンク等の設備が有効利用できる観点から、南別館や文化会館と隣接する現本庁舎敷地が優位という意見が多く寄せられたところでございます。
 さらに、議会の市庁舎整備等特別委員会におきましても、比較検討結果をお示ししてご意見をいただき、その後市民説明会を開催した上でパブリックコメントを実施させていただいております。
 このような経過を踏まえ、市の選定方針として、整備コスト面、庁舎周辺との連携性や調和、病院跡地を創造的な活動空間とするの3点を理由として、新庁舎は市民病院跡地ではなく現行本庁舎敷地に整備することを基本計画に位置づけたものでございます。
 次に、市長任期中に予算上程しなかった理由についてでございますけれども、令和3年9月並びに12月定例会でもお答えいたしましたとおり、複数の議員の皆様から、コロナ禍への対策を優先すべきといった意見や、基本設計に対する市民理解が不十分ではないかなどの指摘も踏まえ、総合的に判断をさせていただいたものでございます。
 また、こうした判断に至った理由の一つといたしまして、平成30年の前回市長選挙時と今回の状況が同様の形となっており、4月の市長選挙前に本事業の予算化を図ることは、仮に市長交代による政策変更となれば、契約解除による違約金が再び生じるおそれもありますことから、市長選挙において市民の信任を得ることができましたら、改めて予算を計上することが望ましいと考えたところのものでございます。
 次に、シンプルでコンパクトな箱形の庁舎でないとのご指摘に対して、改めてご説明を申し上げます。
 基本計画におけるシンプルでコンパクトというコンセプトは、外観のデザインを指すのではなく、庁舎建物の機能を行政機能に特化し、適切な規模で建設するという考え方を示したものでございます。
 また、基本設計においては、デザイン性を重視した建物ではなく、市民の利便性の向上やハートフルな庁舎を優先した計画を進め、行政サービス機能を重視した配置と、それらに必要な面積の確保を行った結果、市民利用の多い低層階ほど床面積が大きく、上層階ほど小さくなる階段状の形状となったものですので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 また、安土町総合支所の活用方法についてでございますけれども、令和3年12月定例会でもお答えしましたとおり、新庁舎完成後は現行の窓口サービス機能と併せ、特定歴史公文書等の適切な保存活用を図り、古文書や埋蔵文化財など貴重な文化財を市民の皆様にご覧いただける施設として活用する方針として検討を進めておりますので、ご理解いただきますようお願いを申し上げます。
 次に、保育所の待機児童解消についてのご質問にお答えを申し上げます。
 施設の整備につきましては、平成31年度より3つのこども園の整備を順次進め、計260名分の長時部の定員を増やしたところでございます。その後も、ありす保育園の定員10名増員による新築整備補助や、老蘇こども園で新たに33名定員の乳幼児棟の整備、馬淵幼稚園のこども園への移行、さらには安土保育園の定員10名増員による現地新築整備への補助方針等により、保育所受入れ枠の拡充に努めてまいりました。
 しかしながら、国策として平成31年度10月から開始された保育料無償化により、幼稚園ニーズが減り、保育ニーズが想定以上に一段と増加したことから、待機児童の完全解消にはまだ至っておりません。
 次に、療育教室など障害児支援の拡充についてお答えを申し上げます。
 まず、平成31年4月1日付で児童福祉法の設置基準に基づき、指定児童発達支援事業所から指定児童発達支援センターへ県の指定移管が認められたことにより、指定児童発達支援センター、近江八幡市子ども発達支援センター「ひかりの子」として、地域のセンター機能を有する体制強化を図ったところでございます。
 センター化に伴い、「ひかりの子」の定員を1日24名と増員するとともに、毎月入所できる体制となったところでございます。発達支援が必要な就学前の単独通所児、在宅児及び並行通所児、保育所等在籍児に対し、多様な障害児通所支援を提供しております。
 支援の質の向上に向け、正規の臨床心理士を増員雇用したほか、会計年度任用職員として相談支援専門員、保育士、言語聴覚士等の専門職を増員確保することにより、人員体制の強化に引き続いて努めてまいりました。
 また、令和2年度には在宅訪問型児童発達支援事業についても県の追加指定を受け、さらに多様な支援ニーズに応えられるような体制整備に努めました。
 しかしながら、発達支援に必要な専門職としての保育士が安定して確保できないことから、ケースに応じた適切な支援を行うために一部調整期間が必要となり、若干の待機が生じたケースもございました。ハローワークを通じた求人のほか、保育士等を養成する機関等への案内や訪問による依頼、通年採用に向けた募集継続等、工夫して取り組んでおりますが、職能として売手市場にあり、専門職の中でも就学前支援を希望される方自体が少ないため、本市に限らず劇的な拡充は厳しい情勢となっております。
 また、発達の緩やかな子どもたちの個別課題に対する早期支援を図るには、感覚統合遊具を用いた療育の充実が必要であり、子ども発達支援強化プロジェクト事業として、令和2年度から4年度の3年計画で感覚総合遊具を購入することにより、特性に応じた適切な支援を行うための環境を整備し、発達支援の強化を図っているところでございます。
 次に、放課後児童クラブの待機児童解消についてお答えを申し上げます。
 従前にも増して、この間、放課後児童クラブについては必要な施設の整備を行ってまいりました。平成31年度は安土小学校区で1クラブ新設、八幡、岡山、桐原学区で既存クラブを各1クラブ増設いたしました。令和2年度は金田と桐原学区で既存クラブ各1クラブを増設いたしました。令和2年度からの第2期子ども・子育て支援事業計画では、保護者意向調査や人口推移データ等から整備計画の必要性は認められませんでした。
 令和3年度は既存2クラブが急遽廃止される事態を受けて2クラブ新設するなど、少子化の中でも、年次においてはイレギュラーの利用ニーズの高まりや地域偏重にも迅速に対応し、弾力的な運用に努めてまいりました。その結果、放課後児童クラブ数は平成30年度25クラブから令和3年度は31クラブになるまで整備を進めてまいりました。
 また、適正規模を超える定員超過の放課後児童クラブ数は、平成30年度25クラブ中10クラブありましたが、令和3年度は31クラブ中6クラブに減少いたしました。
 なお、議員ご指摘のような高学年児童の受入れを遠慮するように市から事業者や保護者に働きかけていることはございません。
 また、事業者においても、市内クラブ間で決められた利用決定基準の統一ルールに基づいて、保育が必要な方から利用決定されておられますので、ご理解をよろしくお願いを申し上げます。
 来年度は現行計画ハチピープランの中間見直し時期となることから、少子化の進展と保護者の利用ニーズなどのデータに基づき、整備の必要性について検討してまいりたいと考えております。
 次に、給食費無償化についてのご質問にお答えを申し上げます。
 これまでの市議会でのご質問でもお答えしてきましたとおり、まずは無償化への筋道づくりとして給食費の公会計化が前提となることから、現在、来年度からの導入に向けて鋭意準備を進めているところでございます。その後、本市の財政状況を勘案しながら検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようお願いを申し上げます。
 次に、観光振興に関するご質問についてお答えを申し上げます。
 まずは、平成30年度には、市民や本市に訪問いただいた皆様から苦情、改善要望が頻繁に寄せられていました安土城跡ガイダンス施設トイレの使用料を撤廃し、多くの評価をいただいたところから、本市の新たな観光振興に向けた取組を始めさせていただきました。
 その中の一つである本市の観光資源の情報発信についてでございますけれども、大河ドラマ「麒麟がくる」の放映を機に、新型コロナウイルス感染症拡大による制限はございましたものの、安土地域においてアプリを活用した城下町の町歩きやリニューアルされた安土駅舎のラッピングでPRを行うなどの観光キャンペーンを展開したところでございます。
 また、安土固有の文化や自然、食などを紹介するウェブサイトを作成し、現在も積極的に発信をしておるところでございます。
 次に、観光シャトルバスにつきましては、令和元年度に市内の運行事業者と協議を行ったところ、観光客が利用されるのは土日、祝日になることから、事業者における週末限定の運転手の確保が困難であることや採算性から難色を示されたこともあり、残念ながら有効な手段を構築するまでには至っておりません。今後は近江八幡観光物産協会や関係事業者とともに、実現に向けた検討を重ねてまいりたいと考えております。
 なお、今年1月には市内のタクシー事業者が観光庁の補助を受け、近江八幡観光物産協会と協力し、城めぐりをテーマに、八幡山ロープウエー駅舎前から安土城跡、文芸の郷、観音寺城、林道ゲートの安土エリアをつなぐシャトルジャンボタクシーの運行を1か月間、土日限定で実施されておられます。こうした取組で得られた効果や課題等を今後の検討において参考にしていきたいと考えております。
 次に、西の湖を利用した湖上のルート化について、大河ドラマ「麒麟がくる」の放映に合わせ、令和元年と2年に民間汽船会社とタイアップし、大津港から長命寺川を経由し、西の湖横断して安土へ到着するモニターツアーを2回実施いたしました。参加者からは、本市の観光スポットに対して一定の評価をいただきましたものの、全世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大により、団体移動での商品化が見送られたこともあり、現在ツアーの展開には至っていないのが現状でございます。
 また、観光案内看板につきましては、「麒麟がくる」の放映に合わせ、令和2年度に安土城下町めぐりの一環として、ドラマゆかりの地に説明看板を設置したほか、八幡堀周辺の観光案内看板やサインを更新したところでございます。
 これら観光案内看板やサインは、本市の魅力や見どころの情報を提供し、観光スポットへの誘導や周遊を高める手法であることから、今後もより効果的に観光客をご案内できるよう、更新を図ってまいりたいと考えております。
 次に、近江八幡安土連絡道路事業についてお答えを申し上げます。
 金剛寺中屋線と武佐老蘇線の2路線があり、現在は先に事業着手している武佐老蘇線を優先して事業進捗を図っております。武佐老蘇線の進捗状況としましては、これまでに道路及び橋梁、農水管移設の詳細設計が完了しており、今年度は土地境界確認のための現地立会いを実施したところでございます。
 令和4年度につきましては、用地測量図の作成及び用地取得に向けての交渉を行っていく予定でございます。
 次に、災害時の市行政と市内業者との支え合いの仕組みづくりについてお答えを申し上げます。
 市では、近江八幡市建設工業会や医師会、薬剤師会様をはじめ、市内の様々な関係機関や事業者様と、災害が発生した場合に迅速かつ円滑に応急救援活動が行えるよう、支援協定を締結しております。これら協定に基づき、災害時には道路や河川、ライフラインの機能の維持及び回復、医療救護班の派遣や救護活動、物資の供給、避難スペースの提供、被害情報の収集提供等、様々なご協力がいただける仕組みづくりを行っております。
 除雪におきましては、地域において自主的に対応していただいているところもあり、感謝をしておるところでございます。
 雪寒対策計画により、主要な路線について計画を定めており、通行に支障を来す積雪になった場合、路線ごとに協力を依頼している建設業者に除雪対応をお願いしております。
 また、異常気象等による災害対応については、災害時の協定を結んでいる業者様と連携を図り、対応してまいります。
 次に、現状に応じた計画見直しにつきましてお答えを申し上げます。
 近江八幡市地域防災計画は、災害対策基本法に基づき毎年改定を行っており、今年度におきましては新型コロナウイルス感染症対策を踏まえた滋賀県地域防災計画の内容等を反映し、改定を行う予定でございます。
 コロナ禍における避難所での安全運営につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に特化した避難所受付時マニュアル及び避難所設営時ガイドラインを昨年度に作成し、今年度も全職員や各学区コミュニティセンターに対して周知を行うとともに、感染症対策を踏まえた避難所開設訓練等を実施しております。
 感染症対策に関する避難所の備蓄品等につきましても、昨年度は空気循環用の大型扇風機、多用途のプライベートルーム等を配備し、今年度は防災備蓄倉庫の整備とともにワンタッチパーティションを配備しております。
 次に、安土地域の不公平感の是正についてのうち、安土コミュニティセンターの整備についてお答えを申し上げます。
 安土小学校の整備につきましては、議員ご承知のとおり、平成28年4月に安土学区自治連合会より一体整備の要望書が市へ提出され、その後も地域において様々な取組をされてこられましたが、進捗が見られない中、安土地域の一番の課題であったこの問題に対し真摯に向き合い、平成30年度に小学校の移転候補地の地質調査業務の予算上程をはじめに、教育委員会とも連携し、地域のご意見も聞きながら着実に事業を進捗させ、現在はコミュニティエリアの整備方針が3月議会開会中に決定するところまで進めてまいったところでございます。
 安土小学校の竣工が令和10年3月を予定していることにつきましては、収用の手続や設計、工事などを行っていくために必要な工期をお示しさせていただいたものであり、今後可能な限り並行して実施できる事業を同時進行するなど、スケジュールの再精査を行い、早期完了を目指し進めてまいりたいと考えております。
 次に、本年1月にお示しをいたしました安土学区コミュニティエリアの整備方針案において、こども園等の就学前施設を整備しない理由といたしましては、安土保育園は待機児童の解消に向け定員の増員を図るため、既に令和4年度改築に向けた事業を進めており、また安土幼稚園においては、施設の定期点検の結果が良好な状態であること、さらに少子化の進展や、幼稚園よりも保育園を望まれる保護者ニーズなども考慮し、保育園、幼稚園ともに現状を維持することとさせていただきました。
 次に、議員ご質問の最終結論は51%の住民合意の確認につきましては、平成30年9月議会において西津議員より、住民合意は何%から住民合意とされるのかとの質問に対し、最終的には話合いの中での一本化を目指し、意見がまとまらない場合は51%で判断すると回答したものでございます。
 現に安土小学校の整備地について教育委員会において検討いただいた結果に対し、それに反する様々なご意見が市に寄せられたことから、問題点や経過を整理し、小学校に通う保護者の方を中心に詳細な説明を行った後、意向を確認するためのアンケート調査を実施し、最終的な判断を行いました。
 いずれにいたしましても、必要な議論や検討をしっかり行い、早期完成に向け着実に事業を進めてまいりたいと考えております。
 次に、カーボンニュートラルや環境基本計画についてのご質問にお答えを申し上げます。
 気候非常事態宣言及び気候変動に対する取組を推進する請願が全議員の賛成により採択され、昨年7月の気候非常事態宣言におきまして、2050年までにCO2排出量を実質ゼロにすることを目指すと表明いたしました。本市の環境基本計画や地球温暖化対策実行計画が今年度末で更新を迎えることから、次年度からの計画の策定に向けて、有識者や市民の代表の方で構成される環境審議会において慎重なご審議をいただいたほか、パブリックコメントも実施し、改定作業を進めているところでございます。今後も有識者や市民の皆様のご意見をお伺いしながら、計画を着実に実行してまいりたいと考えております。
 次に、新型コロナ対策の本市独自施策のご質問についてです。
 ご承知のように、令和2年度から今年度にわたり国の新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した様々な事業を実施してまいりました。例えば令和2年度おいては、主なものとして、市民生活支援においては子ども在宅応援金支給事業や新生児特別定額給付金支給事業で家計の支援を、事業者支援としては、畜産業や商工業者や観光事業者等への事業継続や感染対策のための各種支援金や補助金等の給付を行っております。
 また、地域における活動と支援として、まちづくり協議会や各自治会等に交付金の交付を行うとともに、地域経済活性化対策として、じもと応援クーポン事業を実施し、消費喚起による疲弊した地域経済の立て直しも図ってまいりました。
 さらに、感染拡大防止対策におきましては、高性能マスクを確保し配布を行うなど、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため迅速な対応も行ってきました。
 これらの事業のほか、国の交付金を活用していない事業も含め、多岐にわたる市単独事業を実施いたしました。
 さらに、令和3年度におきましては、令和2年度に効果の大きかったクーポン事業を継続するとともに、高齢者支援のため、クーポンに代えてチケットを配布するなど、改善を行ったところでございます。
 また、コロナ禍の影響を顕著に受けている観光事業者への支援として、ふるさと観光券事業を新たに実施しております。
 さらに、滋賀県においてまん延防止等重点措置が適用され、時短営業や休業要請等が行われたことで、その影響を受けた事業者には新たな協力金の給付を行っているところでもございます。
 ほかに、感染拡大防止に取り組む福祉関連事業者への支援金給付や、感染拡大の一層の防止のための防災活動事業として、避難所へのプライベートルームやパーティションの配備を行うなど、今年度はより必要とされる部分への支援や対策による感染拡大防止の一層の強化を図ったところでございます。
 これまで行ってまいりましたコロナ対策の数々の事業については、新型コロナウイルスが猛威を振るい、市民生活や経済活動等に深刻な影響を与える中、感染拡大の防止策や市民、事業者への支援などについて、国や県の施策だけでなく、本市の実情に合わせた市独自施策を組み合わせ、きめ細かな手だてを切れ目なく行うことができたものと考えております。
 今後はこれらの事業を検証の上、新たな課題やニーズを抽出し、ウイズコロナやポストコロナに対応し、市民の心が安らぐ安全・安心な町を目指した施策の構築を検討してまいりたいと考えております。
 最後に、大きな福祉の実現についてのご質問にお答えを申し上げます。
 議員ご指摘のとおり、少子・高齢化や人口減少社会の到来、ライフスタイルの多様化、グローバル化、大規模な自然災害の多発、感染症の拡大など、様々な社会情勢の変化が見られるところでございます。そのような中で、子育て家庭や高齢者の孤立、ひきこもり、子育てと介護の重複、生活困窮、ヤングケアラーといった多様化、複合化する課題も多く見られるところでございます。このような課題を抱える市民に対して、高齢、障害、子ども、困窮等、それぞれの分野において適切な支援が実施できるよう、支援策の充実を図ってきたところでございます。
 特に子育て分野では、子ども医療費の窓口無償化を所得制限を設けず実施し、全ての子どもたちが同じ条件の下で医療を受けることができ、子どもたちの健全育成に寄与するとともに、子育て世代が安心して子育てができる環境を整えることができたと考えております。
 さきにも申し上げましたが、福祉分野におきましては、社会情勢の変化等により、市民の皆さんの抱える課題は常に変化しておるところでございます。
 国では平成30年6月に社会福祉法改正、社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度、分野ごとの縦割りや支え手、受け手という関係を超えて、地域に暮らす住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を越えてつながることで、住民一人一人の暮らしと生きがい、地域を共につくっていく地域共生社会を目指すこととしております。
 本市におきましても、高齢者のみならず、生活上の困難を抱える障害者や子どもたちなどが地域で自立した生活を送ることができるよう、地域住民の支え合いと公的支援が連携を図り、切れ目のない包括的な支援ができる体制づくりを今後も推進してまいりますので、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
 以上、るる申し上げましたけど、議員が持たれる感想をこれでご理解いただきまして、一新していただくことを心から願うところでございます。
○議長(平井せい治君) 質問の途中でありますが、ここで休憩します。
               午後0時15分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後1時30分 再開
○議長(平井せい治君) 再開します。
 質問ありますか。
 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それではまず、庁舎問題について再問します。
 前計画においても現庁舎敷地に整備することになっていましたが、異を唱えて病院跡地にとおっしゃっていたのに、なぜ主義主張を変えられたのか。前計画と何が変わったのか、併せてお答えください。
○議長(平井せい治君) 当局の回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 庁舎建設につきましては、前計画において現庁舎敷地という理由の一つに挙げられていた日照に関する問題がないことや、引っ越しによる移転が一度で済むことなどを理由に、病院跡地を優先候補地として考えていたところでございます。
 しかしながら、その後様々な検討を進める中で明らかとなった前計画による工事の進捗状況や職員の声を聞くなどした結果、整備コスト面、庁舎周辺との連携性や調和、病院跡地を創造的な活動空間とするの3点──これは先ほどお答えしたとおりでございますけども──理由に、新庁舎は市民病院跡地ではなく現本庁舎敷地跡に整備することがより有利と考え、基本計画に位置づけたものでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、以前からコロナ禍への対策を優先すべきだとか、基本設計に対する市民理解が不十分という議員からの指摘による、また市長選挙前に予算化を図ることで前回の二の舞というか、市長交代による政策交代で、契約解除による違約金等の無駄なお金が生じないようにと答弁されましたが、全て分かった上での議員からの指摘に対して、どうしても令和3年度早期に予算上程をすると答えられてきたのではなかったんですか。市庁舎整備基本設計が昨年の7月に完成し、市長はご自身の発言の責務として、令和3年9月議会、少なくとも在任期間中に予算上程されるべきだったと考えますが、いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 新庁舎整備は本市におきましても、当然市民の皆さんにとっても、長い将来にわたって影響を及ぼす非常に重要な決定だというように理解しております。したがいまして、やはりより多くの市民の方にご理解を得て進めることが肝要だとも考えているところでございます。
 予算上程の時期につきましては、初問でもお答えしましたように、いろんな議員の方の意見等もお聞きした上で、諸般の事情等を総合的に判断をして決定をさせていただいた結果でございます。早期に建設を望む市民の方の声も耳にはしておりまして、そういう方には申し訳なく思いますけれども、それまでの判断の結果として、予算上程はやはりしっかりと市長選挙を通じて信任を得た後、提案をしてまいりたいというに考えておるところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 新庁舎整備基本設計が昨年の7月に完成し、今日まで実に8か月が経過したわけです。8か月あれば十分に大きな設計変更も可能だったと考えますが、そもそもそれもする気はお持ちでない。かといって、市民に対して理解を求められるような動きも見受けられない。どこまでやる気があるのか見えてこないわけですが、新庁舎整備基本計画が昨年の7月に完成してから今日までどのような進められ方をされたのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 私どもとしましては、基本設計につきまして、基本計画からしっかりとした検討を重ねて計画を策定をしてまいりました。したがいまして、様々な意見がある中ではございますけども、基本設計の内容や今後の予定について、さらなる市民の皆さん方に理解をいただけるよう、引き続き市広報で毎月連載記事を掲載するほか、令和3年11月発行の新しい市庁舎タイムズでは基本設計の概要を掲載し、全戸に配布をさせていただくとともに、市公式ユーチューブチャンネルによって設計動画を公開をいたし、またZTVの「テレはち」において、私自ら設計概要や予算上程時期について市民の皆様へ説明をさせていただいたところでございます。
 さらには、引き続き職員や各部署からの意見聴取も行いながら、より働きやすく市民サービスの向上に資する職場環境とするための庁内での調整を進めておるところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) デザイン性を重視した建物ではなく、市民の利便性やハートフルな行政サービス機能を重視したものという初問答弁でしたが、通常シンプルでコンパクトと言えば大体外観を指すものだと思います。市民の利便性やハートフルな行政サービス機能を持たせた、デザイン重視ではない庁舎とおっしゃるなら、市民があちらこちらに足を運ばなくていいように、ワンストップフロアサービスを実現させた、床面積を十分確保させた箱型庁舎ということになってくると思います。行政機能を既存建物に分散化させた上で、階段状の片流れ屋根の庁舎というのでは、つじつまが合っていませんが、なぜでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 この点につきましては、初問でもお答えを申し上げましたとおりでございますけれども、行政機能を重視したコンパクトな庁舎とすることで、将来にわたる維持管理費等の後年度負担をできる限り小さくする方針で進めております。
 維持管理費等につきましては、これまでの議会でもご説明申し上げましたとおり、基本的には床面積に比例するということでございますので、床面積を小さく抑えることが非常に重要な項目になろうかと思います。そのため、耐用年数を残し、耐震性能を有する既存施設も有効に活用した中で、新庁舎を適切な規模で建設する計画としており、つじつまが合わないと、こういうことではないかと思います。
 床面積につきましては、今後のICT等の技術の発展等、様々な技術発展の中で、できるだけ身近なところでサービスを提供していくという中で、今後必要な床面積というのは当然減ってくるだろうと、こういう想定の下で考えさせていただいておるところでございます。
 一方、行政サービス機能に必要な面積は、現段階において考慮して計画しており、現在計画してる新庁舎が市民の便利性向上やワンストップサービスができないといったような状況、またそういう床面積でないことをご理解をいただければと思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 次に、安土支所についてですが、公文書館や文化財等の保管庫として活用されるんであれば、旧安土給食センターやマルチメディアセンター等を活用されてはと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えします。
 安土町総合支所の在り方につきましては、さきの12月議会でもお答えしておりますが、保管を基本とした倉庫の活用でなく、本市の歴史や文化の発信拠点として重要な市の歴史や文化などの記録や情報が記されている公文書を含め、貴重な歴史的資料や文化財などをご覧いただけるよう展示を行うとともに、閲覧できる機能を持たせるようにする総合的な歴史資料施設として考えております。このような施設として、活用でき得る現有する市の施設の中で最もふさわしいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 安土町総合支所の活用法に対する旧安土町域住民の理解は得られていますか。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えします。
 先ほどもお答えしましたとおり、保管のみでなく、総合的な歴史資料施設として活用する方針のため、旧安土町地域の住民の方も含めまして、ご理解いただけると思っております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、パブリックコメント等、主役である市民の意見は求められたんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えします。
 令和2年12月の近江八幡市広報に、新市庁舎整備後の安土町総合庁舎の活用法につきまして、市民からの意見募集をいたしました。その結果につきましては、1件提案がございました。また、パブリックコメントの実施につきましては、安土町総合支所の活用方法につきましては新庁舎の整備と関連性が高いため、新庁舎の整備の進捗状況を見据えながら、必要に応じて検討してまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 安土町域の不公平感是正という観点から、どのように考えればこの活用法につながるのかをお示しください。住民理解をどのように得るのかも併せてお示しください。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えします。
 議員ご指摘の安土町域の不公平感の是正の観点についてですが、安土町総合支所の在り方については、本市として必要な施設活用を検討してまいりましたことから、直接的に不公平感の是正につながるとは考えておりませんけれども、本市の歴史や文化の発信拠点として活用や、新庁舎の整備後も現行どおり窓口サービスの機能は維持する予定でございます。このことからご理解いただけるものと考えております。
 また、行政として必要な広聴に努めながら、適切な時期に情報の周知に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) この活用法はいつ決定づけられるんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えをします。
 安土町総合支所の活用方法につきましては、今年1月の部長会で方向性を決定をしております。具体的には、令和7年10月には新庁舎がグランドオープンする予定でございます。それに伴いまして支所から2部が引っ越しを完了することから、よりよい活用方法につきましては柔軟に検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ということは、まだ検討中ということですか。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えします。
 方向性につきましては、先ほど述べたように、公文書館等のセンターということでは方向性は決めておりますけども、具体的な活用法は今後検討していきたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) いつまで検討されるんですか。
○議長(平井せい治君) 森村安土町総合支所長。
◎安土町総合支所長(森村肇君) 西津議員の再問にお答えします。
 先ほども回答申し上げたとおり、1月の部長会では方向性については決定をいただいております。新庁舎の整備に合わせまして、活用法については柔軟に検討していきたいと考えておりますので、よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 次に、保育園待機児童問題につきまして、市として全体的なキャパは確保しているが、人気園に集中するために待機児童が生じるという、これは前市政で抱えていた課題からですが、どのような速攻手だてを講じられてこられましたか。現在の待機児童数は分からないにしましても、喫緊の待機児童数を併せてお答えください。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 まず、待機児童につきましては、4月1日現在は、国の調査に基づいて公表するということになっております。調査が当日になっておりますけども、もう一つの基準日であり10月1日につきましては、現在国の方針に基づいて調査を行わないということになっておりますので、把握をしておりません。ただ、一般的には、学校と違いますので、随時入所・入園の希望がございますので、基本的に余裕があって運営しているわけではございませんので、一定の待機児童数は増えておりますけども、4月の段階でそこを調整していくというのが通年の対応の仕方になっております。
 もう一つ、整備につきましては、先ほど初問でもお答えいたしましたように、まず保育ニーズの急増という部分がございます。それはもう無償化のことも踏まえて。したがって、ハード整備という形でこども園というのは一つの方向性でございますので、大規模園として3つ、先ほど申し上げたように260増やしていった。それ以降についても一定そこについては、ほかの計画等もございますので、少子化の状況と併せ、バランスを見ながら、順次そこについては計画を盛り込んでいっているという状況でございますので、併せてご理解賜りたいと思っております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、待機児童はいるのかいないのか、どちらですか。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えいたします。
 待機児童そのものはいらっしゃるという認識で結構でございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 市長は、学童保育所についても保育園についても、本市が抱える待機児童問題を市長の言われる速攻手だてによって、改善ではなく、解決できたとお考えでしょうか。イエスかノーでお答えください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 イエスとノーではお答えできないので、文章でお答えをさせていただきたいと思います。
 基本的に、一定のそれぞれの経緯については、将来予測をしながら確保させていただけたというふうに思います。しかしながら、4月ゼロの保育園につきましては、3月末でだんだん増えていくという事態があります。これについては、どのような、いわゆる基準に基づいて答えを見いだしていくのか。対予算、実際の施設の総量との関係もございますので、そこの部分については検討を重ねてまいりたいと思いますけども、一定想定された範囲の中においては整備はできたというように考えております。
また、順次、社会的な情勢とにおいてニーズの増加等も当然考えられるところでございますので、さきの初問でも学童での質問にお答えしましたように、適宜ニーズ調査を行いながら、適切な規模で運営をさせていただきたいというふうに思います。
 しかしながら、保育、また学童保育へのそれぞれのニーズというのは高まっておりますので、できる限り市内でのバランスを考えながら、待機がなくなるような形で進めてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 結局解決はできていないというお答えだったと思います。
 では、給食費無償化につきまして、財政状況を見ながらという答弁でしたけど、公会計化がどのように給食費無償化への前進につながったとお考えなのか、お示しください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 端的に申し上げまして、無償化への前提は公会計化でございますので、偽らざる前提ということでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) どうつながったのかお伺いしてるんです。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 公会計化ができなければも無償化へ進む次のステップは踏めないということでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 明確な回答をしてください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 極めて明確な回答をさせていただいておると思います。繰り返しますけれども、公会計化は無償化の前提となります。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) なぜ前提となるんですか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員も重々ご理解いただけていると思いますけども、学校給食会は私会計でございます、現在は。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) いつまで言うてもあれです。
 市長は、京都に次ぐ観光都市を目指すとおっしゃりながら、コロナ禍のため、担当課に観光事業に対する事業実施に向けた指示をされなかったのでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 私も公約してますとおり、本市の観光振興につきましては、公約の一つの柱とさせていただいております。観光といっても様々な分野がございます。しかしながら、現在新型コロナウイルス感染症の影響が極めて大きい状況ではございますけれども、喫緊の課題以外に含めまして、将来へ向けてウイズコロナ、アフターコロナの想定も含めまして、取組を進めてきたところでございます。
 各年度の主な取組といたしましては、ちょっと時間かかりますけど、順次上げさせていただければ、令和元年度は大河ドラマ「麒麟がくる」がございましたので、これを中心とした観光誘客事業を指示してまいりました。先ほども初問でお答え申し上げましたように、市内外の観光関連の事業者、団体、行政等で協議会を設立し、官民連携による観光PRを実施し、具体的にはJR安土駅のラッピング、モニターツアー、古地図アプリの制作など、様々な政策を行ってきたところでございます。
 引き続きまして、令和2年度におきましては、特に新型コロナウイルス感染症が起こりました関係もありまして、その関係の観光地域づくり事業として様々な対応をさせていただいたところでございます。
 まずは、市内の観光関連事業者を対象に感染症対策に要する経費として、250件余りの観光関連事業者に対する感染症対策の補助、これは先ほど申し上げましたように、国や県に先駆けてさせていただいたものでございます。
 また、観光物産協会との連携により、感染予防に取り組む観光地域づくり宣言を実施し、官民挙げての安全な観光地域のPRも、これも国、県に先駆けてやらせていただいたところでございます。
 令和3年度、いわゆる本年度におきましては、さらにこれを進めてふるさと観光券事業として、前年度に観光物産協会や事業者と共に取り組んだ感染症対策を土台として、ウイズコロナ対応の観光施策として、まずは市民を対象にしたマイクロツーリズムとして、ふるさと観光券事業を実施させていただきました。アンケートによりますと、利用者の6割超がふだん行かないお店に行くきっかけになるとの回答を得ております。引き続き、この観光券を契機として新たな施策、対外的にも広めていく、また市内の消費が活気を生むなど、今後とも引き続き拡大をさせてまいりたいと考えるところでございます。
 さらには、八幡堀ライティングプロジェクトなど、アフターコロナを見据えて、観光滞在時間の延伸、宿泊客や夜間の観光消費の増大を目指して、八幡堀のライトアップ事業今実施しておるところでございます。
 また、今後団体から個人の観光客、グループの観光客というふうに軸足が移る中、様々な市内の魅力をつくり出す企画、イベント等を指示しておるところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、周遊ルートは確立できたとお考えでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 この点については、初問でもお答え申し上げましたとおり、新型コロナウイルスの影響もありまして、まだ十分な周遊ルートという形には至っておりません。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 次に、災害時について、地域住民の少しでもお役に立てればと、自主的に協力してくださっている地元業者の方々への対応はどのようにされていますか。
○議長(平井せい治君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 いろいろとお取組いただいてます地元業者さんにつきましては、先ほど市長からの答弁にございましたように、協定を結ばせていただく中で、それぞれお取組をいただいていると。
 なお、実際に活動を行っていただく場合、実費弁償等当然発生してまいりますので、これも協定の中でしっかりとうたわせていただいているとようなところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、安土地域の不公平感是正について、安土コミュニティエリアの整備ですが、令和10年に小学校の竣工予定をされています。今日まで他学区でのコミュニティエリア整備はおおむね二、三年で整備できてきた実績からも、なぜ不公平感の是正と言われながら、安土だけ7年も先に竣工予定となるのでしょうか。しかも、令和10年といえば、2度の市長選挙を挟むことから、それこそそのときの市長は誰になっているか分からず、政策方針により左右されると思いますが、責任あるお考えをお示しください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 先ほど、市長の初問でもお答えいたしましたとおり、整備につきましては、収用の手続から設計、工事などを行っていくために必要な期間をお示しさせていただいたというところでございます。確かに他地域の例ではもう少し短かったということがございますけれども、事前の収用の手続ですとか、あるいはそういった開発、農地転用とか土地利用の手続というのは、相手方があったり、あるいは手続も相手方があるということですので、そのあたりは実際やっていく上では短縮が可能だというようなところもあるかというふうにございますので、これも初問でお答えしましたとおり、今後可能な限り並行して実施できる事業を同時進行するなど、スケジュールは再精査を行いながら早期完成を目指して頑張ってまいりたいというふうに思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 初問答弁で、安土保育園と幼稚園は現状維持とされていますが、なぜ他学区同様にこども園を同じ敷地内へ整備されないのか、不公平感は否めないですが、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 他学区の場合、基本的にエリア整備については、小学校、コミュニティセンターを核として、その部分で民間の園所が整備されるという形の計画ということです。今の部分で言うと、先にこども園とかがありきではなくて、それぞれの部分については、初問でもお答えしましたように、安土保育園につきましては現地で定員増で建て替えをされる。幼稚園につきましては、定期的な検査の結果、躯体等をはじめ建物の状況としては良好ということも含めまして、ニーズの状況、少子化の進捗状況、再度申し上げますと、今後子どもさんが減ってくる中において、民間同士の過当競争であったりとか、公立園に対する民業圧迫という話も含めて、やっぱりなりわいとして安定した保育を続けてもらうことは子どもさんの願い、保護者の願いにもつながっていきますんで、そのことのバランスを考えて、総合的に考えた状況において、現時点においては現状維持という形で、政策としては判断させていただいているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 安土保育園の理由としては、定員増員に向けて令和4年度改築に向けて事業を進められていると。これは行政決断が遅過ぎるからなんですよ。以前から人気園である安土保育園の方々が市民ニーズに応えるために、行政決断にしびれを切らして改築事業に取りかかられたのではないんでしょうか。それを安土保育園が改築事業されるからという理由づけされるのはいかがなものかと思いますが、いかがですか。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 詳細な内容については、いろいろ法人さんの思いもあると思いますけれども、基本的に、まず整備に当たっては基本的な将来的な構想、それについては、まず民間園でございますので、民間さんとしての園所長さんの考え方とかそういうことじゃなくて、設置運営主体としての法人さんとしての意思決定、将来に向けての整備構想といいますか、そういう部分の議論が必要だと思います。そういった面については、当然少子化の進展であったりニーズであったり、その辺も全部総合的に考えた上で話を持ってこられる部分があると思います。いろいろと法人さんの思いがありますので、ここでるる詳細に、経過はあったんですけども、お答えすることは差し控えますけれども、基本的には、待機児童があって、その計画が市の整備方針と状況とが合致して初めて補助金も含めて成り立つということもございますので、そういう部分の中での総合的な判断で法人さんとしてされたのであって、市としてのその部分の判断が遅かったとかという部分でもないですし、持ってきていただく分について、このエリア整備については、先ほども申し上げましたけども、小学校とコミセンの部分を基本として考えている部分に、そこに就学前がついていくかついていかないかというような部分としてのエリアの考え方でございますので、まず就学前施設を持っていって、そこに小学校、コミセンがついていくという形では、基本的に今までの整備事例も含めて違いますので、ご理解を賜りたいと思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では次、気候非常事態宣言についてです。
 これ以前にも申し上げましたが、環境基本計画や地球温暖化防止計画の策定をしたからといって、それで終わりではありません。そこからがスタートですんで、市民に広く周知していただきますように、市民レベルの輪を広げていただくことを要望いたします。
 次、コロナ禍の独自施策ですが、2月末をもって締切りとなった地域シニア向けチケットですが、なぜシニア向けに限定されたのか、いま一度お示しください。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 地域応援シニア向けチケットについてございますが、まず令和2年度にじもと応援クーポンとして市民一人一人、これは高齢者とそれ以外と区別なく一律に3,000円分のクーポン券をお配りさせていただきましたが、例えば1,000円分の購入をした場合に、500円分のクーポン券を使って500円分を負担しなければならない。また、500円単位というのがちょっと額が大きいので、高齢者にとっては使用しづらいというような意見や要望がございまして、そのため、今年度実施するに当たっては、65歳以上の高齢者の方々には割引券ではなくて商品券として、そのまま使える3,000円分のチケット、内訳としては1枚200円を15枚つづりでお配りさせていただいたというようなことでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) これなんですけど、シニア向けと言いつつ、シニアが大人用おむつを買いに行くにも、大人用おむつの販売店や大型薬局など、シニアがよく利用されるニーズバランスは考慮されていたのでしょうか。大きな福祉を目指していると言われながら、実情に寄り添えてないのではないでしょうか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 シニア向けチケットと、あとじもと応援クーポンも同じなんですけれども、この事業の目的といたしまして、市民生活支援という面と、あとコロナ禍における緊急経済対策の側面というものもございまして、特に地域経済を支える個人事業主や中小企業者への支援というものも目的としているため、そういった中小企業に当たらない、例えば大型薬局などのようなところは取扱事業者に入っていないというような事情がございます。しかしながら、店舗につきましては、特定の薬局とかが使えないというようなことがあったかもしれないんですが、基本的には全部で540店舗あって、業種も小売業、それから身の回りの取扱品でございますとか、あとは家電、ガソリンスタンド、医薬品、飲食、サービス業など、市民生活の様々なニーズに応じた業種が登録していただいておりまして、広い範囲での利用が可能となったというふうに思っております。そのことから市民全体の日常生活への支援ができているというふうに考えてございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) いま一度市長にお伺いしますが、小さな庁舎で大きな福祉と言われていましたが、一言に大きな福祉と言われましても、先ほどの初問答弁を聞いていても、今までと何がどう異なっているのか分かりにくいです。小西市長の何をもって大きな福祉と言われるのか、子ども医療費無償化以外でお答えください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答え申し上げます。
 これまでの初問でもるるお答えしたとおり、様々な分野でいろんなものがあります。一言で福祉といいましても、障害者、高齢者、様々な分野がございます。そういう中で、小さな庁舎、大きな福祉という意味は、大きな庁舎にすることによって、その維持管理費というものがありますでしょ。その分が小さくなれば福祉に向けることができます。そういう意味で常に申し上げてきたものでございますし、そういうご理解をいただければと思います。
 福祉分野については、議員もご指摘いただいたように本当に様々な分野があり、それぞれのニーズも動いていっております。恐らくこの議会でも様々な議員の方々からのいわゆるご要望、また市民の声というのをお聞かせいただくことになろうかと思いますけども、それらを合わせましてしっかりと対応していく原資というものは小さな庁舎によって生み出すことができる。また、これから行われるICTを使った業務改革や業務の効率化によって生み出すことができる。その根本となるのが今後提案させていただく庁舎だということでご理解をいただければと思います。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、現任期で一番の公約であり、実現された公約でもある市長給与の30%削減ですが、本来市長給与というものは、地方自治体の首長として市政の発展やまちづくりにおけるハード・ソフト事業の実施などのやはり大きな権限と責任があり、その対価としての給与が市の条例として定められているわけです。しかし、票獲得のための一種のパフォーマンス的な公約は、他市町の首長や議員報酬にも様々な影響をもたらしているのは事実です。本来は対価に見合う職務、職責を果たすこと、果たしたことを示し、認めてもらうのがやはり市長として求められることではないでしょうか。選挙における公約として、またこのようなことで投票行動が動くのでは、本当に低次元であり、次期選挙では掲げるべきではないと求めますが、見解を問います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 議員のお述べいただいたお考えも一つの見識だというように理解をします。今後、どういう公約をするかについては熟慮していきたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、現任期の削減額はお幾らで、その削減額はどのように使われたのかお伺いします。
○議長(平井せい治君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 30%削減ということでございますが、ちょっと今詳細な数字を持ち合わせておりませんので、後ほどお答えさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 何に使ったか、大体で結構です。
○議長(平井せい治君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 特別職の人件費ということで、特別職の報酬ということでございますので、その削減分は一般財源として使わせていただいたということになります。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) 明確に説明できひんということは、本当に単なる選挙パフォーマンスかなというふうに感じざるを得ないわけです。
 では、市長は最近、市民が主役で市長が主役ではないと、このようにまたおっしゃっておりますが、そんなことは言うまでもなく当たり前のことです。市長もしかり、我々議員もしかり、二元代表制の中でそれぞれが市民の皆さんから選挙を通じ代表として負託され、選ばれた中において議論をするんです。日頃の政治活動や議員活動を通じて、市民の皆さんからお声を頂戴して市政の場へと反映させることこそが大切なんです。
 以前にも申し上げましたが、私は市長であれ議員であれ、もちろんそこにはリーダーシップや責任というものが必要であると考えますが、いかがお考えですか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 私が前回申し上げました、市民が主役、当たり前っちゃあ当たり前なんですけど、あまり今までそういうことをおっしゃってきた方というのはいらっしゃらなかったかなというふうに私は記憶しております。当たり前とはいえども、これやっぱりしっかり示して、姿勢を示すということは非常に大事だと思います。やっぱり市の活気というのは、市民一人一人が生きがいを持って、やりたいこと、創造的なことができるという、やっぱり基本中の基本になります。このことを私はしっかり実現していきたいということで示させていただいたところでございます。
 あと、リーダーシップと責任があるのが必要であると考えますと、まあまあそのとおりでございます。どうせ、リーダーシップというのはどういうものかというのを当然議員この後お聞きになろうかと思うんですけれども、1つには、いろんな考え方があるんですが、私の思うところを述べさせていただくと、まず1つに、首長でございますので、私利私欲なく公平無私、我が身を賭して市民の幸せのために汗水たらして働く、もしくはそれを願う、これが1つだというふうに思っております。
 もう一つにつきましては、やっぱり市政の運営でございますので、やはり将来をしっかりと見据えながら、見通す目を持ちながら、しっかりとした政策立案をし、実行していくというのが2つ目だというふうに思っております。
 そして、3つ目は、これ昔、私も会社の上司に聞いたことがあるんですけど、これはしかるべきだなというふうに思います。要はリーダーですね、マネジメントの一つの資質として大事なものは何ですかと。私も結構目からうろこだったんですけど、バランス感覚だということをおっしゃっていただいた。なるほどと腑に落ちた記憶がございます。この3つが非常に重要な点ではないかと私は考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) さて、市長はSNS等の中で、政治はしないというような発言をされているとお伺いしました。政治をしないとおっしゃるんでしたら、市民の皆さんのために市長選挙に出られるのはご遠慮いただいたほうが賢明なのではないでしょうか。政治はしないと言われた真意をお聞かせください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 まず、市長というのは、いわゆる行政庁の長でございます。したがいまして、議員もご承知を十分いただいてると思いますけども、あらゆる市民の方の幸福、また市民の生活、また安全、また産業活動、そういうものをしっかりと支えていかなければいけない立場でございます。
 したがいまして、まあまあ政治という言葉の持っている意味合いというのもあるんですけど、AとかBとか、Aさん、Bさんというようなものではなくて、市民の幸せを実現するためにどういうふうにやっていけばいいのか。それは決して考え方の争いをするのではなくて、お互いにやはり補い合い、いいところの意見を出し合い、そして切磋琢磨し合いながら物をつくり上げていくということが何よりも大事だという意味で、世間でよくあるような政争というようなものからはかけ離れたところに市の行政というのはあるんではないかということで申し上げたところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) さらに、何とか党とか、政党がどうだとか言っているのはつまらないとかおっしゃっているようですが、それならなぜ、さきの衆議院議員選挙で自民党の支持をされたのでしょうか。なぜ自民党に市長選挙の推薦願を出されたのか。なぜ2月19日、桐原コミセンで開催された新婦人の会と市長との意見交換会に出席されたのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 先ほどの質問にもお答えしましたとおり、やっぱり行政の役割としては、市民の最大幸福をどうやって実現するのかということが非常に重要な点だと。重要な点といいますか、唯一無二のポイントだという理解をしております。そういう中で、やはり国、県、市というのは一体となって様々な政策を実現していく中で、何が一番市民の幸福、また市民のいわゆる経済活動、また福祉にとってプラスになるかという視点で考えさせていただき、当選挙区の代議士におかれては、非常に熱心に我々の要望等に対してもご対応いただいているという状況の中で行動をさせていただいている。また、それぞれ県会に出ておられるそれぞれの先生方もそれぞれの立場で一生懸命活動をされているという中で、考えをさせていただいたところでございます。
 一方で、新婦人会の会、意見交換会という話でございますけれども、私、当然行政の長でございますんで、ありとあらゆる市民はそれぞれご意見もあり、ご要望もあり、お考えもあるということで、ここはオープンに開かれた形でご意見を聞くというのは当然の責務だというふうに考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) さらに、足の引っ張り合いやけちのつけ合いをするべきではないと言われているようですが、そもそも前回市長選挙では、前市政にけちをつけて当選されたのは小西市長ご自身ですよ。ご自身が市長になった途端に、けちをつけるなとおっしゃるのはいかがなものかと思いますが、どのようにお考えでしょうか。それをおっしゃるのであれば、取りあえず市民の皆様にお約束されたことをその場しのぎで流されるんではなくて、実行されるべきではなかったのかと私は思います。市長の見解をお伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 ご理解いただけるかどうかはちょっと定かではないんですけれども、いわゆる政策論争ですね、いわゆるどちらの政策を望むのか望まないのかという次元の話と、そうではなくて、事実そのものにそぐわず、それぞれ言葉の言い回し等で、やや揚げ足を取ったり、様々そのまま別の次元のものであると。これは昨今、よく国会中継の予算委員会なんかを見ておりますと、よくそういうことが行われているやに私は感じておりますけども、いわゆるそういうようなものではなくて、それぞれが建設的な意見を交わし合い、また場合によっては、どちらの考え方がよりそぐわしいのかというものをしっかり議論していくということが大事であると、こういうことを申し上げているところでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) また、先日市長室に来られた市民の方に、市長が机をたたきつけて帰るように恫喝じみたことをされたと、このように仄聞しましたが、これは事実なのでしょうか。もしこれが事実だとすれば、いかなる理由があろうと、市民が主役と言われながら、やられている言動はハラスメントといいますか、高圧的で矛盾しているのではないかと感じますが、いかがでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 来られた方は市政にも関わってこられた方ですので、この際実名を言っても差し支えがないのかなというように思いますけれども、元共産党議員の加藤昌宏氏がお越しになりました。
 それで、何をおっしゃったかといいますと、前回の住みよい近江八幡をつくる会の協定は生きてるんですねということをおっしゃるので、いや、あれは2018年の選挙に対する協定としてやらせていただいた形で、いわゆる選挙公約の中に収れんしており、今は生きておりませんよということを申し上げた。なかなかご理解いただけないので、私もつい強い言葉で申し上げたということでございます。そういう中で、「PFI神話の崩壊」という本を貸したので返してくれと言われるので、お返しを申し上げ、お引取りいただいたと、こういうことでございます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) ついとおっしゃってもね、机たたいてお帰りを促したって、これは大きなハラスメントですよ。そこは反省していただかないといけないと思いますよ。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 大変興奮した場面があったら反省させていただきます。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) では、大きく2つ項目めの市長選挙を控えた令和4年度予算編成と財政運営についての質問です。令和4年度当初予算の予算編成として、小西市長の姿勢も含めて質問します。
 この市長選直前の3月議会は、どなたが市長になられても最低限必要な予算を計上して、6月議会で肉づけ予算を計上されるのが通例です。しかし、今回提案された当初予算内容から、骨格予算としながら予算規模、予算内容ともに多くの新規事業を含んだ肉づけ予算、通常予算を編成されたと認識せざるを得ないわけですが、このたび提案された予算は肉づけ予算という認識でよろしいでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 西津議員の市長選挙を控えた令和4年度予算編成と財政面についてのご質問にお答えを申し上げます。
 さきの議員のご質問でもお答えしましたとおり、令和4年度当初予算は、本年4月の市長選挙を控え、市長公約等に関わる新たな政策的経費を除いた骨格予算として位置づけておりますけれども、文芸セミナリヨや文化会館長寿命化事業をはじめとする継続した投資的事業への対応と、市民生活や市民サービスに影響する事業につきましては最大限対応した予算としているところでございます。
 なお、市長公約等の新たな政策的経費は、市長選挙後の6月市議会定例会補正予算にて肉づけ予算とし提案し、令和4年度は骨格予算と肉づけ予算をもって本格予算とすることを考えております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) このたび骨格予算として提案された予算と、例年当初予算として上程される肉づけ予算を含む通常予算、あまり違いが見受けられないんですが、その違いについてお示しください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 初問でもお答え申し上げましたとおり、私が市長公約等で掲げる新たな政策的経費に関わるようなものは含んでおりません。これまでの議会等でご議論いただいた内容、そして今こういうコロナ禍において必要不可欠な内容、こういうものに関して議論の余地の少ないものというものは今回骨格予算として上程をさせていただいているところのものでございます。
 一方、今後、これまで議論がされていない、もしくは今後何らかの形で政策的に判断を伴うようなもの等につきましては、肉づけ予算として今予算の中には含めておりませんので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) それでは、先ほどもお伺いされてましたが、子ども医療費助成事業に対してです。約7億円あった子ども・子育て支援基金、これを毎年1億7,000万円ずつ取り崩され、5年目は確実に不足するということです。スタートしてから今日まで、なぜ財源を含めて検証してこられなかったのか、お伺いします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 西津議員の再問にお答えを申し上げます。
 本財源につきましては、議会からのご指摘その他含めまして、しっかりその区分が分かるように、基金として取りあえず積み上げさせていただいた。その中で運営し、また検証し、今後どうするのかを判断する、こういう趣旨で基金として積み上げさせていただいたものでございます。
 5年間ということで積み上げさせていただきまして、若干の不足額というのが5年で生じる状況かとは思いますけれども、これは当初、所得制限がついていたものを外したと。この効果によるところのものが大きいという理解をしております。
○議長(平井せい治君) 西津善樹君。
◆16番(西津善樹君) もっといろいろ追及をさせていただきたかったんですけども、ちょっと時間の関係で、最後に市長に申し上げます。
 いずれにしましても、あと一か月半で市民の審判が下されるわけですが、何事も市民が決めることだと言って市民に責任転嫁をされるのではなくて、政治をしない、リーダーシップを取らない市長なら、私は要らないです。
 また、ずっと申し上げてきましたが、市長選挙は住民投票ではなく、その政治手腕が我々市民生活を任せるに値するリーダーシップを持っておられるかどうかを問うものです。このことだけはしっかりとその胸にお刻みになられますように苦言を申し上げて、以上大きく2項目について私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 先ほど、西津議員の市長の給与の30%削減の金額ということでお答えを申し上げます。
 この市長給与の30%削減につきましては、平成30年8月1日から令和4年3月31日まで、この3月末までということで30%減額になってございます。平成30年度は8か月、それから残り36か月、トータルでございますが、削減額といたしましては1,483万9,440円、給与、賞与を合わせた額でございます。
 以上でございます。
○議長(平井せい治君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。