近江八幡市議会
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岡田 彦士 議員
令和4年第1回(3月)近江八幡市議会定例会 3月2日(水) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月2日(水) 一般質問
岡田 彦士 議員
(1)安土学区のコミュニティエリア整備について
(2)保育所の第3者評価の状況、質の向上への取り組みについて
(3)西の湖について
(4)特別史跡安土城跡内にある藤兵衛の浜について
◆14番(岡田彦士君) 本日のラストになりました14番、創政会の岡田彦士でございます。
世界ではウクライナへロシア軍が侵攻し、国内では長引くコロナ禍など、世の中、極めて憂慮すべき時代にあります。そんな中ではございますが、ただいま議長の発言の許可をいただきましたので、通告書に従い、分割にて市長及び関係部署の皆様に質問させていただきます。
今回は、大きく安土学区のコミュニティエリア整備について、保育所の第三者評価の状況、質の向上への取組について、3つ、西の湖について、4つ目、特別史跡安土城跡内にある藤兵衛浜について質問いたします。
まず初めに、安土学区のコミュニティエリア整備について。
令和3年9月28日、当局は安土小学校移転候補地において整備されることを決定したと広報され、やっとスタートラインに立ったと認識をしているところであります。次のステップとして、その面積や場所の選定について、概略設計を行い、その後に概略予算や調整池、コミセンの施設、放課後児童クラブ、小学校跡地の活用等、多岐にわたり検討され、最終的には小学校の完成、令和10年竣工から鑑み、様々な課題をクリアしなければならないことがあると認識しております。
この1月には安土学区のコミュニティエリア整備の方針案が示され、安土小学校、安土コミュニティセンター、地域防災センター、消防団詰所、放課後児童クラブ、公設3クラブはエリア内での一体整備、安土保育園については現状維持、安土幼稚園については現状維持ながらも、現在の場所で施設と運営体制の維持を図る。なお、今後に少子化の進展や保護者のニーズ、待機児童解消状況等の動向を注視しながら、認定こども園の整備についても引き続き検討していくという方針案を示されました。
以下、安土学区のコミュニティエリアの整備について、現在の進捗について伺います。
まずは、先ほど述べましたとおり、方針案に沿った形で計画を実施されるのか、確認のため伺いたいと思います。
次に、整備の面積や場所の選定についてはどのように考えられておられるのかお尋ねしたいと思います。
現場は、小学校の移転候補地から東に延ばそうとすると、農道の下に流域下水道が通っていることから、南のJR線路側に向けての整備となるように思ったりしますが、一体整備の面積や場所の設定について今どのように考えておられるのか伺いたいと思います。
また、概略設計並びに概略予算について、いつ頃発表されるのか伺います。
次に、コミセンの施設でありますが、現状のコミセンはおよそ2,000平方メートルあり、他の学区に比べると大きく、稼働率も高く、現状に即した広さとなると、コミュニティー活動の活動の維持ができる1,500平方メートル、消防施設200平方メートルぐらいは最低でも要ると聞き及んでいます。新しいコミセンが小さくなるのではないかと心配をしております。広さについてはどういった根拠で設定されるのでしょうか。安土学区のコミセンの広さはいかほどの広さを想定されているのか。安土学区にふさわしいコミセンのおおむねの広さについて教えてください。
併せて、現状のコミセンの跡地用地は今後利用計画があるのか。また、売却も視野に入れておられるのか伺いたいと思います。
次に、就学前教育の施設の移転についてございますが、以前議会でも申しましたが、とりわけ安土学区では幼稚園自体昭和49年に竣工されたことから、市内においても一、二を争うくらい古く、古いがゆえに施設自体に様々な課題があり、一例として駐車場が狭い等が指摘され、一体整備の対象として平成28年4月の連合自治会や幼稚園PTA等から移転を要望された経緯があります。
現状、安土幼稚園は、ご承知のように躯体そのものは安全であることは示されておりますが、先ほどのとおり、認定こども園の整備についても引き続き検討していくとされていることや、国からも認定こども園が推奨されていることからも、この際思い切って、将来を見据えて就学前教育の先行投資へかじを切り、小学校を含むコミュニティエリアの近隣に幼児教育の充実を図るため、公立、私立を問わず幼保連携型の認定こども園を移転して整備をしていただけないか伺いたいと思います。
もちろん現状、安土保育所の整備が令和4年度の新規予算に計上されていて、待機児童解消のための既存園舎の改築を進められていることや、令和5年に分園が本園に統合され、定数の増員を図られることを示されておられることも重々承知の上での質問であります。
また、英断として、現在の幼稚園の敷地を思い切って売却してでも、他の地区同様の一体整備をする考えはありませんか。移転をせず、現状を維持しながら引き継ぐとなると、一体整備の教育環境の総合的なメリットが失われ、保護者にとって使い勝手のよい移転地での整備計画のほうが求められるように思ったりもします。
加えて、平成31年3月に策定されました個別施設計画では、令和6年度までの間に認定こども園の整備に向けた検討と大規模改修の検討をするとも回答されたことからも、幼保連携型の認定こども園をぜひとも検討する必要があるのではないでしょうか。
保育園ニーズが幼稚園ニーズを逆転し、上回り、保育料の無償化の影響もあって、さらに幼稚園ニーズの減少が進むとともに、少子化に歯止めがかからない状況は、12月議会の回答で承知はしておりますが、安土学区の今後の移転候補地での近未来を見据えた幼保連携型の認定こども園の移設について、当局からご所見を伺います。
続いて、小学校跡地利用について。
令和4年度以降は安土町総合支所内の教育施設等整備準備室が解消され、本庁か安土町総合支所内に一体整備室が設置されると思われ、そんな中で議論されるかと思われますが、以前より小学校の跡地については、防災公園を兼ねた市民広場として活用されるとか、様々な考えがあると聞き及びます。市の基本スタイルはどうなのか。今ある施設、南校舎なり北校舎なり、体育館、プール等について、取り壊されるのか、活用されるのか、どういう計画を持っておられるのかお尋ねしたいと思います。
以上を初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 岡田議員お尋ねの安土学区のコミュニティエリア整備についてのうち、就学前施設の移転以外のご質問についてお答えをさせていただきます。
初めに、本年1月に議員の皆様にお示しをいたしました安土学区コミュニティエリアの整備方針案に沿った形で計画を進めるのかにつきましては、先ほど議員からもご説明いただきましたとおり、昨年9月末に移転候補地において整備することを決定いたしました安土小学校の整備に合わせ、安土コミュニティセンター、地域防災センターと消防分団詰所、そして放課後児童クラブの公設3クラブ分を安土学区コミュニティエリア内で一体整備する方針案をお示しさせていただいており、12月議会でもお答えいたしましたとおり、地域のご意見を安土学区まちづくり協議会を通してお聞きし、検討を行っており、3月議会開会中に一体化に向けた整備方針を決定していく予定で進めております。そのため、現時点においてはいまだ整備方針が決定していないため、決まり次第お知らせをさせていただきたいと思います。
次に、整備地の面積や場所の設定、概略設計並びに予算の発表時期等につきましては、3月議会開会中に決定を予定している整備方針の内容によるため、現時点においてはお示しすることができません。
なお、安土学区コミュニティエリアの概要については、必要な調査や検討を行い、適切な時期にお示しさせていただく予定をしておりますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
次に、コミュニティセンターの施設につきましては、他学区のコミュニティセンターの規模なども考慮し、安土学区のコミュニティセンターとして求められる機能や利用実績などから、今後必要となる面積などについて地元と協議、また検討させていただき、適切な時期にお示しさせていただく予定をしております。
なお、現状のコミュニティセンターが移転した場合の跡地利用につきましては、整備方針が決定した後に安土学区まちづくり協議会を通してご意見をお聞きし、検討を進めていきたいと考えております。
安土小学校の跡地利用につきましては、コミュニティエリアの整備方針が決定した後に検討を進めていきたいと考えておりますが、安土小学校の現施設については、耐力度調査の結果、危険建物と認められ、老朽化の度合いが高いこと、また国庫補助の対象として整備することから、改築工事が完了した場合、原則としては速やかに取り壊す必要がございます。しかし、文部科学大臣が認める場合に限り、取り壊しが免除されることもあることから、跡地利用を検討する際に住民の皆様からのご意見をお伺いし、現施設の活用の可否も含め検討を進めたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 岡田議員の安土学区のコミュニティエリア整備に係るご質問のうち、就学前施設の移転についてのご質問についてお答えをいたします。
公立、私立を問わず、また幼稚園、こども園等の施設形態を問わず、就学前施設を整備するには多額の整備費用が必要になるだけではなく、保育士等の人員確保と雇用した保育士等の雇用継続など、むしろ開園後の安定した施設運営や事業継続できることが重要な課題です。
市が根拠に基づく政策立案を判断する際には、市や保護者、園児にとって現状と課題を踏まえて、真に必要な政策なのか見極めることが大変重要であります。また、事業者にとっては、事業継続が可能であるという視点が大変重要と考えております。開設後も園児数が減少することなく安定した運営継続が可能で、借入金償還が滞ることなく、運営危機に陥ることがないと判断される根拠データを集めた上で初めて法人理事会に諮り、整備応募の決断がなされるものと考えております。
保育の無償化の影響を受けて幼稚園ニーズは減少し、保育ニーズが増加している状況とはいうものの、待機児童問題を大きく左右する園児数自体は、少子化に歯止めがかからない状況にあります。このことから、将来を見据えれば見据えるほど、現時点においては、議員が要望されているような思い切った先行投資としてエリア整備に就学前施設を新築整備する政策判断はできませんので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 再問させていただきます。
以前より幼稚園についても一体整備でお願いをしていましたが、市としての方針案は、現行幼稚園をそのまま継続していくとのことです。
エリア整備の広さ等につきましては、今後整備方針の内容によるため、現時点では示すことはできないとのことであります。
そこででありますが、整備予定地の一帯は安土城址の周囲に広がる田園地帯であるため、周囲に配慮した景観への対応や整備後の農地の管理に支障を来さないように整備をしていただく必要があることから、一体化整備に係る十分な5万平方メートル余りの面積の確保について、当局の見解を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
安土学区コミュニティエリアの面積などの概要につきましては、初問でもお答えさせていただきましたとおり、今後必要な調査や検討を行い、適切な時期にお示しさせていただく予定をしてありますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 続きまして、再問2つ目、コミセンの一体整備される場所は近くに県道2号線バイパス道路整備計画もあり、治水上の対策として、調整池とは別に安土川に大きな影響が出ないよう、しゅんせつが必要ではないかと思っていますが、当局の安土川のしゅんせつについてのご所見を伺いたいと思います。
○議長(平井せい治君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 岡田議員の再問にお答えをいたします。
安土川のしゅんせつにつきましては、まずは堆積状況の調査を県において実施していただくことが必要と考えております。
また、地元の方からも、県道2号線付近に大きな岩があることもお聞きをしております。そのことが水の流れを阻害する要因になっている可能性につきましても、県において早期に調査を実施していただくとともに、今後の対応につきましても、地元関係者や文化財担当部局とも協議を進めていただくよう強く要望してまいります。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) ありがとうございます。
3つ目、安土小学校は令和10年竣工とされているわけでございますが、今後4年後をめどに供用開始ができるよう、早期着手をしていただけませんか、伺いたいと思います。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 岡田議員の再問にお答えいたします。
安土小学校の供用開始の時期ということでございますけれども、西津議員の質問に対してもお答えをさせていただきましたとおり、現在検討を行っておりますコミュニティエリアの整備方針に従い、今後可能な限り並行して実施できる手続、事業工程等ございますので、そういったところを同時進行するなど、スケジュールの再精査を行いながら、早期に事業が完了できるよう進めてまいりたいというふうに思ってございます。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
安土学区のコミュニティエリア整備計画の中、土地の測量、収用に係る費用、それに伴う説明会、職員費用の弁償等の諸費用は令和4年度以降と聞いていますが、何とか令和8年度竣工と前倒しにしていただけばと思うところでございます。早く諸費用についても予算化を望むところであります。
今回の回答を聞いておりますと、端的に申し上げまして、全体的にスピード感がないようにも思います。諸般いろいろと事情もあることも承知の上でございますが、早期整備着手をお願いいたします。
また、令和4年1月現在の安土学区には、安土幼稚園の園児125名、安土保育園の園児176名、その他、れもんのこ安土18名を含めると、園児はおよそ合計として軽く300名以上が在籍しています。いずれにせよ、幼稚園児は減少する可能性があると思われますが、学区内の幼稚園の利用人数も、兄弟姉妹等の関係や住宅の増加によってそれほど減らないかもしれません。しかしながら、この3月議会の令和4年度の概要の中では、民間保育所施設整備補助事業として、安土保育園整備補助金、総額2億7,000万円余りの予算を上程されてることから、この移転候補地にすぐさま幼保連携型の認定こども園は、また幼稚園を移転することは難しいようです。したがって、しかるべき時期にできるだけ早く、本来のあるべき姿として価値ある幼保連携型の認定こども園を移転地での新設をお願いするところです。
次に2つ目、保育所の第三者評価の状況、質の向上への取組について伺います。
就学前教育の在り方について、特に園児の減少に伴う幼稚園教育についてですが、今後はますます保育園ニーズが多くなり、幼保連携型こども園の増加は時の流れからすると致し方ないと思います。
就学前教育の現状の保育所の在り方として、国から平成30年度に保育所の教育にも幼稚園と同等の教育をするよう通達があったと聞いています。新聞報道からですが、保育所での質の確保のため、努力義務として第三者評価を受けた認可保育所は2020年度、全国の2万3,759か所のうち、僅か6.6%の1,570か所にとどまっていることが全国社会福祉協議会の集計で分かっております。
ちなみに、東京、大阪等、費用の補助が充実している自治体では実施されているものの、青森、石川、岡山ではゼロ回答であったと報道されています。
第三者評価とは、NPO等の機関が専門的に客観的な立場から保育内容や運営体制等をチェックし、項目ごとに改善を促す制度とのことです。保護者が保育所を選ぶ際の情報として公表し、質の向上にも結びつけるのが狙いでありますが、費用負担や手間がネックになっているとのことです。
政府は2015年、子ども・子育て支援制度の実施に伴い、保育所での第三者評価を厚生労働省の奨励で努力義務化、待機児童対策で保育施設が急増したため、安心して子どもを預けられる環境の整備に向け、全ての保育業者が2019年度までに第三者評価を受けることを目標に設定されたそうです。
そこで、本市における保育園での第三者評価の状況、質の向上への取組については、現状、平成28年度に唯一ヴォーリズ学園安土保育園のみが適用されていると聞いています。公立、民間問わず、保育園の質の向上について、努力義務とはいえ、第三者評価についてどのように考えておられるかお尋ねしたいと思います。
併せて、安心して子どもを預けられる充実した教育の質の確保を図るための子育ての費用を市から、特に民間の保育園に一部負担してでも取り組んでいただけないかと思いますが、いかがお考えですかお伺いいたします。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 岡田議員の保育園での第三者評価の状況、質の向上への取組についてのご質問についてお答えをいたします。
まず初めに、行政はそれぞれ所管する行政権限として、法令が求める最低基準を満たしているか否かについて、保育所の自発的、主体的な第三者評価受審とは別に行政監査を実施しております。保育所に対しては、県が保育の質について、市が運営する給付費の受給や運営基準について定期的に監査を実施し、取り組んでいるところでございます。
次に、評価については、自己評価と第三者評価があり、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準、第36条の2第1項において、保育所は自ら行う業務の質の評価を行い、常に改善を図らなければならないとされており、毎年保育所で自己評価を実施し、保育所から直接指導権限のある県に対して提出しているところでございます。
議員ご指摘のとおり、報道によりますと、保育分野における第三者評価が低調な理由といたしましては、第三者評価機関に支払う費用や受審するための膨大な資料作成が保育所の負担になっていると言われており、東京や大阪の特別区や政令指定都市等においては、行政から受審に対して補助金制度が設けられていますが、開設認可や保育の質に対する指導等の権限を有する滋賀県において補助制度は設けられておりません。
本市においては直接当該指導権限がないことから、補助制度を創設する考えはありませんが、問題の本質は費用負担よりも事務量の負担が大きいことと認識しております。本市ではこれまで、業務支援システムを導入する業務効率化推進事業により、直接的な保育以外の業務負担の軽減を図ってまいりました。さらに、来年度から保育現場の意見を基に、また創政会からのご理解やご支援が得られました保育充実・保育士配置事業の補助制度を創設して、実効性のある保育の質向上を目指して取り組んでまいりたいと考えております。
また、保育に限らず、介護や障害など社会福祉事業については、措置制度から利用契約制度に移行したことから、事業者が質の高いサービスを提供しなければ利用者から選択されることが困難となりました。そのため、事業者が事業運営の具体的な問題点を把握してサービスの質を向上させることや、利用者の適切なサービス選択のために評価結果を公表することを目的として、第三者評価が実施され、制度移行が早かった介護や障害分野から順次実施率が高まってきていると考えております。
保育分野においては、保育所が自発的、主体的に保育の質の向上に向けて取り組み、第三者評価を受審するなど、高い評価を得ていることを公表しつつ、保護者からのニーズに応え、選択されるようになっていくことが今後重要と考えております。
以上のことから、県と連携して情報公開や、第三者評価の実施の重要性等について改めて保育所の意識改革と実践が図れるよう働きかけてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 保育園における環境の整備、特に幼児教育には今後ますます充実させていかなければなりません。繰り返して申しますと、今後努力義務としての第三者評価は、保護者が安心して子どもを預けられる環境整備、かつ質の高い教育をしていくのが一丁目一番地の最優先事項です。いかにして客観的に評価して保護者に安心をしていただくことだと思っています。よって、市は費用を一部出してでも進めていかねばならないのではないでしょうか。滋賀県では保育の質に対し補助制度がないようなら、市として積極的に要望してほしいものです。今後の取組に期待したいと思います。
次の質問に移ります。西の湖についてでございます。
まず初めに、西の湖回遊路計画について。
昨年12月24日に西の湖回遊路計画の専門部会の中、西の湖全体の問題として観光和船の安全航行、また西の湖の景観をよくするため、くい並びに和船、プレジャーボート等の撤去問題についての話合いが持たれ、早期に所有者に通知し、撤去を求める意見が出され、県としてはまずは所有者を探し出していく作業に入るとのことです。
これに先立って、市では昨年の9月補正予算で豊浦港付近の和船、プレジャーボートの所有権について調査費用を計上されていますが、その後どのような状況だったのか。先ほどの河川管理者である県との連携も含めて、くい、和船、プレジャーボート等の撤去処分について現在の状況並びに今後の方針について伺います。
次に、西の湖のアオコ対策でございます。
昨年のアオコの発生状況についてでございますが、豊浦港付近では今までパッチ状になっている程度、レベル3でございましたが、一定の部分が膜状に覆われ、かつてないレベル4へと進化をいたしました。
アオコの発生状況の指標はレベル6までありますが、このレベル4というのは今まで以上に危険な状態になってきたことだと思います。明快な原因が分からないとのことですが、1つに、湖内の水の動きが全くと言っていいほどないこと、2つ目として水温の上昇、3つ目として西の湖自体の水位低下と、どれを取っても昨年より水の環境が悪化しており、このまま放置すればいずれどぶになるのではと危惧をしております。
今後の県や本市のアオコ対策の環境改善に向けた取組について、また本年度行われた滋賀県主催の西の湖水質改善検討会においてどういった見解を示されたのか伺いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 浪江総合政策部長。
〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 岡田議員お尋ねの西の湖回遊路計画についてお答えいたします。
まず1点目の放置くい及び沈没船等の現状についてお答えいたします。
議員ご質問のとおり、本市が滋賀県より占有許可を得ております豊浦船だまりに係留されている船舶について、船舶の登録業務を行っております日本小型船舶検査機構に照会をいたしました。その結果、船舶番号が記載されているものにつきましては所有者を一定把握することができております。また、くいにつきましては、河川占用許可が出ているものについては所有者を把握することができております。
次に、今後の方針につきましては、西の湖回遊路整備推進会議で設けている西の湖占有物検討専門部会の中で、問題解決に向けて滋賀県や地域の関係者も交え議論を始めているところでございます。
専門部会の状況といたしましては、第1回専門部会を昨年12月24日に開催いたしまして、その中で対応の手順といたしまして、まずは放置くい及び沈没船等の所有者を整理した上で、所有者自身への撤去対応を働きかけ、所有者自ら撤去いただくと。それでも撤去に至らないという場合は、法的措置を検討するという手順で進めていくべきとの意見でまとまったところでございます。
現在、近く予定されております次の会議に向け、滋賀県と連携し、西の湖周辺に放置されているくいや船舶等の現地調査を行っているところでございます。
なお、次回第2回西の湖占有物検討専門部会を3月に開催し、今後の流れの確認と撤去に向けた検討を進めていく予定でございます。
○議長(平井せい治君) 田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 岡田議員の西の湖についてのご質問のうち、西の湖のアオコ対策についてお答えいたします。
昨年、西の湖で発生いたしましたアオコについては、議員のご指摘にもございましたように、レベル4という、西の湖では今までにない発生状況でございました。
今年度、滋賀県が主催しました西の湖水質改善検討会では、その原因として、西の湖内での水の動きがほとんどないことや水温の上昇、西の湖自体の水位低下のほか、富栄養化の原因物質の一つであるリンの増加等が関係しているのではないかとの見解が示されたところでございます。
このことから、来年度県では水中に酸素を送り込み、湖の底からリンが溶出するのを抑制するために、曝気装置等の試験的な設置を検討されるとお聞きしております。
市といたしましても、監視体制を強化し、引き続き県と連携して取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 市長にちょっとご所見をお願いしたいんですけど。私は度々西の湖の質問をしております。市では、いつも言われるんですけど、監視体制の強化。けど、現状本当に改善されたんでしょうか。最近特に、年々水質が悪くなるので、本当に市は県と連携において、環境をほんまにどう思っておられるんか疑問に思うところであります。というのも、平成29年をもってしゅんせつは一旦は終わったわけであります。今期も初めてのアオコ発生状況の指標、レベル4ということで、水質の悪化が確認されているというわけでございますが、市ではこの西の湖を有効活用する方法として、観光和船や産業の育成にも取り組んではおいでになると思います。基本的な水環境はよくなるどころか、悪くなっているこの事実をどう思っておられるのか。ちまたでは、地球の温暖化等いろいろ言われて、それも本当でしょう。けれども、水の環境がよくならない以上、観光や産業といったものは夢物語。旧の近江八幡と旧の安土の東西の航行のことも話だけに終わるんじゃないかと。まずは、ヒシや藻がなくなった原因追求については、この除去を本格的にやって、本来あるべき姿へと環境の改善をしなければ、掛け声だけで終わってしまうのではないかと心配しています。
県はよく琵琶湖の水質について取り上げられるわけでございますが、本当に西の湖自体を琵琶湖の内湖と思っておいでになるんでしょうか。西の湖が果たす役割を分かっていないのではないのでしょうか。県や市が今まで以上に本腰を入れてこなかったからこんな状態になったように思えてなりません。
私の目には、琵琶湖ではなく、豊浦港の先の西の湖しか、要するに広がっているわけです。しかし、今回やっと西の湖回遊路施策をしていただけることになったわけでございますが、それとて西の湖の環境浄化がなくては効果は薄く、西の湖をもっと大切にしていただけないのか、よろしくご答弁をお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 岡田議員の再問にお答え申し上げます。
議員も認識しておられるとおり、私どもも認識しておりますけど、西の湖の水質については非常に悪化が懸念される状況でございます。私どももこれを大変憂慮している状況でございます。それに関しては、先ほど部長から答弁いたしましたように、原因をしっかりと追求して、それを突き止めた上で県としっかり対応してまいりたいというふうに思っております。
いずれにしろ、これ以上の悪化というのは避けなきゃいけないと思っています。そういう中で、やはり周辺環境の変化であるとか、近隣の水位低下と、様々な原因が考えられると思います、しっかりとその辺の対応はしてまいりたいと思っております。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) 市長、大変ありがとうございます。
西の湖の環境を改善することによって、観光や産業、いろんな面で、あらゆる面でワイズユース、賢明な利用ができる。しかしなら、現状では西の湖の活用どころか、守ることさえ難しい状態にあるように思えてなりません。
市がもっと県と連携をよくして事に当たらねば、なかなか環境改善を図ることはできないでしょうね。市は県などと連携し、特別な西の湖活性化チーム等を設置していただいて、西の湖の保全について深層なる協議をしていただいて、旧の近江八幡市と旧の安土町の合併によって共有財産となった宝物、西の湖を守っていただきたく思います。よろしくお願いして、次の項目に入りたいと思います。
最終でございますが、特別史跡安土城跡内にある藤兵衛浜についてであります。
織田信長公の船入港と伝承されている藤兵衛浜について、浜の整備と石垣の整備、環境改善を地元が要望され、これまで行政においても関係機関や地元調整等を含め取り組んでいただいていますが、当該地は国の特別史跡安土城跡の指定区域に属していることから、これらは現実には文化庁の許可が必要となることを以前からお聞きしており、これが実現に向けての大きな課題の一つと認識しているところです。
そのような中、去る令和3年5月10日には、滋賀県東近江土木事務所により、しゅんせつに係る中間の経過報告があり、同年12月22日には下豊浦区事務所において、さらなる詳細にわたり行政と地元の事前協議が行われたところです。
地元の願いは、大きく分けると藤兵衛の浜のしゅんせつと石垣の整備の2点であります。
そこで、お伺いします。
このしゅんせつと石垣の整備について、県、市の地元に対する現在の取組状況と今後の展開について、それぞれのご教示をお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 岡田議員ご質問の特別史跡安土城跡内にある藤兵衛の浜についてに対し、お答えいたします。
藤兵衛の浜の整備は、ご質問にもありましたとおり、しゅんせつと石垣整備に係る地元要望に基づき、河川管理者である滋賀県と連携しながら今日まで進めてまいりました。
まず、しゅんせつに関する取組ですが、藤兵衛の浜は一級河川安土川の一部であり、水面が既に特別史跡に指定されていることから、東近江土木事務所河川砂防課と県文化財保護課が協議をされております。その協議内容ですが、水面保持の方針と、しゅんせつ後も地元の皆さんで川ざらえが可能となる水深を保つために、ヘドロを良質土に置き換える方向で進められ、今日までに文化庁からの内諾を得ることができ、3月に県文化財保護課より文化庁へ特別史跡の現状変更申請を提出、5月に許可される見込みとなっております。
工事自体は、非出水期である令和4年10月中旬以降の着手、令和5年6月頃の完了予定とお聞きしているところでございます。
次に、石垣の整備ですが、藤兵衛の浜の石垣は個人所有地の構造物であることから、整備は本来個人施工となります。
しかし、石垣は積み方に統一感があって連続的であることによって、その景観的価値を高めるものであることから、個別整備ではその一体性を保持することが難しく、文化財保護の視点において不適当と考えられるほか、技術的にも非常に困難となります。
そこで、藤兵衛の浜の水面のみならず、当該石垣も特別史跡の区域に指定し、一体性のある事業計画の下で、国の補助制度を利用しながらの整備を所有者である住民の皆様にご提案し、現在協議調整をいただいている段階でございます。
藤兵衛の浜のしゅんせつや石垣の整備に際しては、その立地や機能などから、河川法や文化財保護法といった関係法令に基づき、多岐にわたる規制がございます。地元や所有者の皆様の思いを満たすためには、解決すべき法手続や課題が山積していましたが、県をはじめ地元の皆様の熱意によって、ようやく実現が見えてまいりました。令和4年1月29日に予定していたこれらの詳細に係る地元説明会は、新型コロナウイルス感染症の影響により延期されましたが、今後はこうした説明会の開催や協議等により、地元や所有者の皆様に施策や今後の維持活用についてもご理解をいただきながら進めてまいりたいと考えております。
○議長(平井せい治君) 岡田彦士君。
◆14番(岡田彦士君) どうもありがとうございました。
当局におかれましては、しゅんせつと石垣の整備、この2点の問題を速やかに解決されるようお願いしたいと思います。
これで今回の質問は全て終了いたしました。どうもありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で岡田彦士君の個人質問を終わります。
以上をもって本日の日程は全て終了しました。
明3日は定刻より再開し、個人質問の7番目、森原陽子君から続行することにします。
本日はこれをもって散会します。
ご苦労さまでした。
午後5時46分 散会
ご利用について
この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
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