録画中継

令和4年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月3日(木) 一般質問
山本 妙子 議員
(1)コロナ感染拡大による学校現場における現状と取り組みについて
(2)3回目のコロナワクチン接種について
◆3番(山本妙子君) 皆様こんにちは。公明党の山本妙子です。お昼からも、どうぞよろしくお願いいたします。
 今日は3月3日おひな様、おひな様がにっこりほほ笑む一方、世界ではロシアのウクライナへの力による侵略、武力攻撃が続いております。一国の一指導者により、一瞬にして生活はもろくも崩れ去ってしまう。子どもたちが未来を描くことのできる世の中にと、強く願うものであります。人類は、20世紀の大戦を顧み、平和の21世紀を築いていくべきであると心に誓うものであります。
 さて、昨年末より少し落ち着いたかのように見えた新型コロナウイルスですが、オミクロン株の出現により急激な拡大が滋賀県下においても続いており、依然、新型コロナウイルスとの戦いは収束の兆しが見えません。
 当局の皆様には、日頃よりご尽力いただき、誠にありがとうございます。
 それでは、質問に入らせていただきます。本日は、コロナ感染拡大に配慮し、2点に絞り質問させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 まず1点目、コロナ感染拡大による学校現場における現状と取組についてお尋ねいたします。
 さきの議員と少し重なる部分もございますが、よろしくお願いいたします。
 市内小・中学校における児童・生徒のこれまでの陽性者数、そして濃厚接触者数を教えてください。
 また、子どもたちを取り巻く家庭環境は様々であり、中には家族に受験生や高齢者がおり、感染を懸念して出席を控えるというケースは、実に多いように思われます。陽性者や濃厚接触者以外で、感染が不安で欠席するという自主的な欠席者の数を教えてください。
 あわせて、それらの子どもたちの出席はどのような扱いになっているのでしょうか。確認の意味も含めて、お示しください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
 〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 山本妙子議員のコロナ感染拡大による学校現場における現状と取組についてお答えします。
 昨日の岡山議員にもお答えしましたように、令和4年2月28日までで、令和4年1月以降において新型コロナウイルス感染症に陽性者として確認されている数は、小学校で296名、中学校で69名です。濃厚接触者の数は、小学校で287名、中学校で106名です。
 感染不安や検査結果待ちなどで自主的に欠席する児童・生徒の数について、教育委員会としましては、毎週初めに学校に照会し、確認しています。特に1月下旬から2月上旬に多く見られ、小・中学校で共に100名程度いましたが、現在は小・中学校共に30名程度です。このほか、基礎疾患などで登校を控えている児童・生徒も若干名います。
 出欠の扱いについて、陽性者や濃厚接触者だけでなく、感染不安や検査結果待ちなどで自主的に欠席する児童・生徒、また基礎疾患などで欠席している児童・生徒、いずれも出席停止措置としており、欠席日数には含まれません。
 議員のご理解、よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 陽性者、濃厚接触者、また自主的な欠席者数を把握させていただきました。
 また、出席の扱いについても、コロナに関連して欠席した場合、もちろん出席にはならないが、欠席にもならず、出席すべき日数が減り、出席停止の扱いになるということも確認いたしました。
 よく保護者の方からのご質問で、オンラインで出席しても、出席にはならないのかということをお聞きいたします。
 それについては、2021年9月10日、昨年、文部科学省が新型コロナウイルス感染症等により登校できない児童・生徒の出席の扱いについて、対象者や要件を整理した資料を公表したとおり、出席停止との考え方になると理解しておりますが、注釈に、一定の方法によるオンラインを活用した学習の指導を受けたと校長が認める場合には、オンラインを活用した特例の授業として記録されるとあります。
 出席停止は出席停止ですが、あえてオンラインを活用した特例の授業と記録される、この場合とはどういうことを指すのでしょうか。
 再問といたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員の再問の感染不安で休んでいる子どもに対するオンライン授業についてお答えします。
 感染不安や濃厚接触者となり休んでいるなど、個別に休んでいる場合についても子どもたちの学びを保障できるよう、各学校で、保護者とどのような形がよいか相談しながら、個別の状況に合わせてオンラインを活用して進めています。
 中学校では、全ての学校で授業の生配信を行っていますが、小学校では、発達段階による差が大きいため、オンラインを使っていろいろな対応をしています。
 授業の生配信だけでなく、笛の演奏練習ができるよう、グーグル・クラスルームに練習方法の動画を上げたり、遠隔会議システムを使って、授業のノートや板書などの写真を見ながら教員とともに学習したりするなど、個別の対応をしています。
 また、文部科学省からの通知で、先ほどお伝えしましたように、感染症や災害発生時の非常時に、やむを得ず学校に登校できない場合の出席の扱いは、出席停止とすることになっていますが、先ほどお尋ねのあったオンラインを活用した特例の授業といいますのは、文部科学省の通知によりますと、オンラインを活用した特例の授業ということで、同時双方向型のオンラインを活用した学習指導、あるいは課題の配信、提出、教師による質疑応答及び児童・生徒同士の意見交換を、オンラインを活用して実施する学習指導を指しております。
 校長が、この授業を実施したと認めた場合、この学習においては、学習の状況や成果は学習評価に反映することができる。つまり、成績に入れることができるということになっております。
 以上でございます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 教育長、ありがとうございます。
 まだまだね、オンライン学習が始まって、まだ間がないですので、本当に手探り状態のそういう授業内容であるかなというふうに思うんです。
 今言ってくれはったみたいにね、双方向でやり取りというのは、本当にまだまだこれから力をつけてやっていかなあかん、開発していかなあかん部分かなというふうに思います。また、どうぞよろしくお願いいたします。
 先ほど陽性者、濃厚接触者、また自主的な欠席者数をお示しいただきましたが、この数が多いのか少ないのか、この数をどう読むべきなのかということはともかく、昨今の感染は、保育所や園、小・中学校において感染し、家庭へと持ち込むという経路が多いと聞いております。さらなる学校における感染対策及び感染者に限らず、先ほど来申しております全ての欠席者に対する先生方の深い配慮とご努力とで、子どもたちの学習面や生活面のサポートしていただきたいことをお願いいたします。
 では、次の再問に移ります。
 オンライン授業を受ける子どもたちの出席は、どのように管理しておられますか。毎時間、誰が何人入っているなど、常にチェックをされているのでしょうか。お願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員の再問のオンライン授業の出席管理とか参加しているかどうかの管理ですけれども、小学校では、オンラインの朝の会や帰りの会などを行い、健康観察やその日の学習の指示をしており、担任が参加者を把握しています。
 中学校では、閉鎖している教室に教科担当者が出向き、時間割どおりにオンライン授業を実施しており、毎時間、参加者を把握しています。
 その際、参加しない子どもには、電話をかけるなど連絡を取るようにしています。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 引き続き、オンラインで出席している子どもたちをしっかりと把握し、きめ細やかな対応をよろしくお願いしたいと思います。
 コロナ禍により、図らずもオンライン授業が進みましたが、学校現場でオンライン授業を進める中、困っておられることはありませんか。課題等があれば、教えてください。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員の再問のオンライン授業で困っていることについてお答えします。
 教員のスキルは、研修や日々の経験の積み重ねで向上していますが、通常の学校での業務のほかにオンライン授業が加わるため、教員の負担が大きくなるなどの課題があります。
 また、小学校の低学年では、タブレット端末に慣れてきているとはいえ、家庭で使用する際には、大人のサポートが必要であり、オンライン授業の難しさを感じています。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 私が保護者の方からお聞きしています課題というのは、その時間に使う資料や問題などのプリントが、オンラインの授業を受ける際に手元にないということです。
 それらのプリントは、担任の先生が生徒のお宅へ何日分かをまとめて、そのほかの連絡と一緒に届けるということですが、先生のご負担や、また、何よりも子どもたちに、その授業を受けるそのときにタイムリーにプリントが手元にないということでは、どちらも不便であるなと考えます。しかし、誰がいつ休むかなど、どうしても読めない部分もあり、難しいものであります。
 タブレット機能の中に、印刷機能はないのでしょうか。再問といたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員の再問のタブレット端末の印刷機能についてお答えします。
 タブレット端末に印刷機能はありますが、現在、タブレット端末にアプリを自由に入れられないよう制限をかけています。その制限を外して、家庭によって異なるプリンターを設定することやプリンターがない家庭もあることから、現状では、タブレット端末に印刷機能を有効にすることは難しいと考えています。
 今後、印刷をせずに、タブレット端末だけで学習できることについても検討してまいりますので、議員のご理解、よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 プリントの印刷機能だけの話ではなく、今後ますますオンライン授業が広がっていくことが予想されますが、より充実したオンライン学習にするべく、どのように対応されていこうと思われていますか。お願いします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員の再問の今後のオンライン授業の対応についてお答えします。
 オンライン授業にかかわらず、教員の授業の構成や板書、発問の仕方など、授業をする際に必要となる授業力をしっかりと高めていくことが大切だと考えています。
 その上で、ICTを効果的に活用できるよう教員の技能向上を図り、臨時休業の際や病気、不登校など、学びたくても学べない子どものために、オンライン授業が実施できるよう進めてまいります。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 そうなんです。コロナにかかわらず、今後ICTによるタブレットを駆使したオンライン授業というのは、大変大切な分野になってくるものと考えます。
 また、病気療養中や不登校の子どもたちへの対応としても、重要な役割を担うものであると考えます。しっかりと取り組むべき一つの事柄として、臨んでいただきたいと思います。
 対面の授業であっても、オンラインの授業であっても、学びの保障をどうしていくのか、オンラインの授業だから理解が難しいということは、あってはならないわけであり、対面と同じような習熟をしていかなくてはなりません。
 現場の先生方には、タブレット学習という新たな側面に伴い、ご苦労も多いかと思いますが、さらなる工夫と精度を高めていただくことをお願いするものであります。
 大喜多教育長ばっかりでごめんなさい。ご所見をお願いいたします。
○議長(平井せい治君) 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 山本議員の再問についてお答えします。
 感染拡大の状況にかかわらず、子どもたちの学びを最大限保障したいと考えています。
 学校は、教員と子ども、子ども同士など、直接的な関わり合いや多様な体験を通して学ぶ場であることから、ICTの活用は、対面かオンラインかというものではなく、対面指導を基本としつつ、子どもの発達段階や学ぶ内容に応じてオンラインを取り入れ、両方のよさを最大限に生かし、学びを保障したいと考えています。
 来年度、その研究のため市内の小・中学校からモデル校を選定し、授業の中での1人1台タブレットの効果的な活用について研究を進め、市内全体に広げたいと考えています。
 また、同時に、安心・安全に使えるように情報セキュリティーなどの情報モラルや、使い過ぎによる心身の弊害など健康面についても、配慮して進めてまいります。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございました。未来の宝である子どもたちを、どうぞよろしくお願いいたします。
 それでは、次の質問に移ります。
 3回目のコロナワクチン接種についてお伺いいたします。
 現状、今後のスケジュールについては、さきの議員への回答にもありましたので、了といたします。
 昨年7月、国からの7月末までに高齢者の2回接種を完了せよとの指示により、本市においても弾力的に推進していただきました。その65歳以上の高齢者のうち、その方々が皆3回目接種を希望されたとして、その方々が2月中に終わる見込みはありますか。発言通告の時点ではまだ2月でしたので、見込みと表現させていただいております。
 また、12月定例会で質問させていただきました障害福祉サービス事業所での接種について、その後の進捗状況をお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。よろしくお願いします。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の3回目のコロナワクチン接種についてのご質問についてお答えいたします。
 3つ目の7月末までに2回目のワクチン接種を打ち終えた65歳以上の高齢者のうち、その方々が皆3回目接種を希望されたとして、その方々が2月中に終わる見込みはありますかとのご質問にお答えいたします。
 本市の場合、令和3年7月末までに2回目の接種を終えられた65歳以上の高齢者の人数は約2万700人おられまして、既に昨年12月16日に、全員に対して接種券を発送しております。
 今回の3回目の接種については、2回目までと異なり、市集団接種会場は利便性のよい駅前の1会場に集約したほか、市内の診療所や病院での小児と産科を除く個別接種会場は29か所と、大幅に増えました。
 基礎疾患を有しておられる割合が高い高齢者が、身近なかかりつけ医のところで、移動の心配もなく安心して接種できる体制の充実に至っており、多くの会場からの選択が可能で、また、ファイザー社製と武田モデルナ社製の2つのワクチンが国から市に配給されることから、ワクチンの種類も選択できる状況となっております。
 そのような接種体制の下、まずは個別接種の医療機関から、接種可能な枠の設定をしていただき、国から配給されたワクチンを安定して配送することとしており、医療機関ごとの接種日に対して、各予約方法で予約を済まされ、2月から順調に接種を進めていただいております。2月末で市内の個別接種会場において、約7,500人が接種されるという状況でございます。
 次に、市の集団接種については、高齢者が集団接種を希望される場合のみ、接種券送付時に同封いたしました返信用はがきにて、ワクチン種類を選択の上、市に返信していただくこととし、接種歴に基づき、古い方から順次接種日時を市が指定して、希望された高齢者に接種日時を通知する方式を採用し、予約制によるトラブルと煩雑な手間の削減を図ってまいりました。
 当初の予定どおり、1月12日までに返信用はがきで集団接種を希望された高齢者の方には、1月29日から順次、2回目の接種完了日が早い方から接種日時を指定し、1月20日に希望者に接種日時の通知を行いました。この方々は4,653人おられ、全て2月中に集団接種会場での接種が受けられております。
 また、返信の締切日以降も返信は続いており、順次、集団接種会場の接種日時を指定して通知をしておりますが、この方々は3月中の接種となる見込みでございます。2月末現在、高齢者の集団接種希望者数は累計6,379人となっております。
 厳密には、3回目接種を希望された方全員が、2月中に終わる見込みを達成できているとは言えませんが、その要因として、高齢者の初回シリーズは、ファイザー社製ワクチンでほぼ接種を実施していたのに対して、3回目の接種ではモデルナ社製ワクチンの配給割合が多いことから、交互接種の安全性や有効性が認められていますが、予防接種法に基づく、国責務である情報提供や啓発が高齢者に浸透し切っていないため、ファイザー社製ワクチン希望者のワクチン待ちやかかりつけ医での接種待ちで、2月中に終われないケースもあるものと認識しております。
 引き続き安心かつ確実で、接種を希望される方に迅速な接種ができるよう、また国、県と連携して交互接種についての情報発信に努め、早期に接種が完了できるように努めてまいりたいと思っております。
 最後に、4つ目の障害福祉サービス事業所での接種について、その後の進捗についてお答えをいたします。
 さきの森原議員にお答えいたしましたとおりで進めておりますが、接種対策室の調べによりますと、1回目、2回目については、一部の作業所を除き、おおむね作業所と嘱託医との協議調整が整い、作業所での巡回接種や嘱託医の医療機関での接種枠設定による接種ができており、引き続き同様の方法で進めていただけるものと認識をしているところでございます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) 青木部長、ありがとうございます。
 ご回答いただきました65歳以上の高齢者について、2月末までに接種完了された人数を教えてください。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 データにつきましては、VRSといいまして、ワクチン接種記録システムというものに、データを接種済み後に入れていただいております。
 それで行きますと65歳以上の方、高齢者については1万2,145人ということでございまして、対象者が2万2,725人いらっしゃいますので、54.5%でございます。ちなみに全国平均が48.9%、そして滋賀県平均が50.3%ということで、それよりは高い接種率という形で、現在推移しているところでございます。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 なぜこのようなことを聞くかと申しますと、現在のオミクロン数の急激な感染拡大に対し、昨年はデルタ株が猛威を振るっておりましたが、2回のワクチン接種の後、感染が大幅に減少したという経緯があります。今回の3回目のワクチン接種の加速化に向けて、1回目、2回目優先接種とした高齢者の接種を、迅速に進めることが鍵になると考えたからです。
 回答の中で、3回目接種を2月中に終えられない理由として、ファイザー社製ワクチンとモデルナ社製ワクチンの交互接種の安全性や有効性について、情報共有や啓発が浸透し切っていなかったことを上げられておられましたが、市民の皆様が安心して接種できるよう、また、速やかに接種完了できるよう、早急に対応いただきたいことを要望いたします。
 それには、一人でも多くの方が速やかに接種できるよう、柔軟性のある体制づくりが必要であると考えます。ご苦労が多いと思いますが、何とぞよろしくお願いいたします。
 初問において、障害福祉サービス事業所での接種についての進捗状況をお聞きいたしました。その回答として、一部の作業所を除き、おおむねの作業所で巡回接種、または嘱託医の医療機関での接種ができているということですが、当事者家族の皆さんからは、いまだ作業所でやってほしい、作業所への聞き取りをしてほしい、当事者家族の意向を聞いてほしいというような切実なお声があります。
 先ほど来申しております柔軟性とは、ここで言う聞き取りが、まさに接種の加速化に向けての柔軟性であると考えます。
 どうしたら、当事者やご家族の方が、少しでも負担が少なく、安心して接種していただけるのか、喜んでいただけるのか、県外や県内他市町の接種体制について様々調べました。
 東近江市の例を挙げますと、種々お話を聞かせていただいておりますと、1回目、2回目の接種を振り返り、たくさん市民の方からお叱りを受けた。3回目は改善していきたいとおっしゃられ、どういうところを改善していくのですかとお聞きすると、1回目、2回目は各作業所の事務の方が、個々人ではなかなかできない予約を、ご本人やご家族に代わって行ったそうです。しかし、3回目は、作業所の方が通所されている方に、いつ受けたいのかという希望を聞き、取りまとめていただいたそのものを、それを市が予約を取ったという形に変えられたそうです。また、集団接種会場では、何時から何時という形で障害者の方々の時間枠を設けて、安心して接種していただけるように配慮されたそうです。
 そこでお尋ねいたします。
 全ての障害福祉サービス事業所において、ご協力をいただき、そこに通所する当事者やご家族の皆さんの意向を聞き取った上で、接種体制を整えていただけないでしょうか。
 差し出がましいとは思いましたが、待ち切れず、一つの案として私自身アンケートを作成し、通告の際に提出いたしました。今考えると、とても恥ずかしいです。やはり青木部長は現場におられて、よく現状を知っておられるので、私がつくったこのアンケートでは、なかなか難しいということを言っていただきました。
 3回目のコロナワクチン接種をどのように希望されるのか、事業所なのか、集団接種会場なのか、嘱託医なのか、かかりつけ医なのか、まずは全ての事業所でアンケートを実施した上で、事業所や嘱託医の先生のご意見もお伺いしながら、可能な限り調整していただきたいと考えます。
 アンケート実施について、担当部局の見解をお聞かせください。
○議長(平井せい治君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 山本議員の再問にお答えいたします。
 障害者に関わりませず、今般国から、さらなる追加接種の前倒しについてということで事務連絡が発出されていることを受けまして、接種対策室におきましても、集団接種、また個別接種の実施について加速化を一段とさせているところではございます。
 そういうことで、作業所の対応については、初問でお答えしたとおりではございますけども、そういうことで今回の追加接種におきましても、おおむね、特段問題はないかなと考えておりました。
 また、個別対応の場合の合理的な配慮の申出につきましても、今まで個別にはあったんですけれども、作業所単位でご相談が入ったということはなくて、あくまでも過重な負担がなく、対応できる場合については、対応していきますという状況でございますけれども、直接、作業所単位での申込みは今までなかったというところでございます。
 そうはいうものの、今回、障がい福祉課が障害者については所管課でございますので、1回目、2回目のときも作業所の連絡会へ寄せていただいて、私も直接説明をさせていただいたところでございますけれども、今回は、今議員お尋ねのアンケートの部分もございましたので、通所サービス利用者さんとか、また家族の意向についてアンケート調査を、実は2月24日の日に実施されたというように聞いておりますので、その結果が、まだ取りまとめが終わっていないようでございますので、その結果を踏まえて、対応が可能かも含めて判断してまいりたいと思います。
 ただ、巡回接種とか、また市集団接種の専用枠という考え方もあるかもしれませんけれども、そのことによって、必ずしも合理的な配慮できるかとか、また、不安なく落ち着いて、パニックになることなく接種できるということが、確実に保証し切れるということでもございませんので、いずれにしましても、やっぱり安全かつ確実に接種できるかどうかというのは、障害のある方のそれぞれの特性とか個別性もございますので、一くくりで捉えることなく、必ずしも効率的な接種機会が一番いいとも限りませんので、その辺、丁寧に考えながら、できる範囲での対応については努めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 山本妙子君。
◆3番(山本妙子君) ありがとうございます。
 アンケート調査を実施していただいたということで、大変ありがたく思います。ありがとうございます。
 私としても、何が何でも作業所での巡回接種や市の集団接種で専用の枠を設定していただきたいと、それを求めるものではありません。おっしゃるとおり、障害者を固定した体制で、一くくりで捉えることはできません。それぞれ特性があるからこそ、アンケートを実施し、個々の思いを聞き取っていただきたいのであります。そして、現状とのすり合わせ、どこまで調整できるのかなどを協議いただきたいのです。その結果、どのような形になるかは分かりませんが、特性に合わせた体制づくりをお願いするものであります。
 接種対策室、障がい福祉課など、縦横無尽に連携を取っていただき、かつ当事者、家族には、十分な説明と柔軟な対応を何とぞよろしくお願いいたします。
 以上で私の質問は終わらせていただきます。大変にありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で山本妙子君の個人質問を終わります。
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