録画中継

令和4年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月3日(木) 一般質問
竹尾 耕児 議員
(1)これからの市政運営並びに市長公約について
   ①小西市長の考える市長(首長)の務め・役割とは何か
◆10番(竹尾耕児君) 皆さんこんにちは。チームはちまんの竹尾耕児です。
 私は本日、これからの市政運営並びに市長公約についてというテーマで質問をさせていただきます。
 今日は、3月3日ということでおひな様の日でございます。うちでも2歳になった娘と3回目のおひな様を、今日お祝いすることができます。ジェンダーの観点から、今後、おひな様というものもさま変わりするのかもしれませんけれども、うちも、僕は男兄弟でしたので、おひな様を見る機会というのはなかなか縁遠いものがありまして、今うちに飾られているおひな様を見ていますと、やはり日本の伝統工芸の技術の高さというか、その美しさには息をのむものがあります。
 一方で、ロシア-ウクライナ間で始まった戦争につきましては、非常に深刻な事態を迎えておるようで、私は同じ地球に住む世界の構成員の一人として、一刻も早い停戦を望むわけであります。
 また、3月3日というのは、一部の人にとっては、また特別な日でありまして、今日は全国水平社の設立の記念日でございます。部落差別によって虐げられてきた人たちが自らの手で、差別からの解放と人の世に熱と光を求めたその一歩を踏み出した日でありまして、今日がちょうどその100周年ということで、旧岡崎公会堂では、今日は記念式典をされておられます。
 100年前の今日、京都の旧岡崎公会堂に全国の被差別部落からたくさんの青年が集まりました。貧しい村から、少しずつ寄附とかカンパを持ち寄ってやっとできた1人分の切符を手に汽車に乗った若者が駆けつけたなど、当時の凄惨な差別や貧困の中にあって水平社がもたらした希望の光というものは、日本の歴史上に輝かしい人権の一歩であったと、私は思っています。朗読された水平社宣言を聞いて涙を流す人もいるなど、熱意あふれる大会であったと記録されています。
 このように社会変革というものは、熱意や意欲によって生まれます。水平社宣言の中にこんな文章がありまして、人間を尊敬することによって自らを解放する。それは、むしろ私たちにとって必然の行動であると、このようなことが書いてあります。課題や問題解決に挑む気持ちには、人間の中に流れる温かい血が熱き心と呼応して動くものだということを、水平社宣言は教えてくれています。
 熱意や情熱というものは、過度に持ち過ぎるということは危険なのかもしれませんが、ここあかんやん、ここ放っとけへんでという気持ちは、まちづくりにとってとても大切な気持ちだと私は思っています。
 今回の質問は、このまちづくりへの意欲や熱意について小西市長の思いを確認させていただきたいというのが、私の質問の趣旨であります。
 12月議会で、市長の今後の市政の運営方針について確認させていただきました。また、先日からですか、配信されておられます動画も拝見させていただきました。残念ながら、私、市長の意欲や熱意について、分かった、よっしゃという理解にまで至っておりません。理解に至っていないので、私の中では、市長ええやんというところ、納得するまで行っていません。ですので、しっかりと、この納得に至るまでの説得や、あるいは説明に尽くしていただきたいというのが私の思いでございます。
 私は、決して分からず屋になるつもりはありませんが、分かったふりをするつもりもありません。教員時代に、子どもたちからたくさん教えてもらったことがあるんですけれども、その中の一つに、先生分からんと言える子どもの大切さです。先生分からん、先生の言うていること分からんと言うと、だから私たち教員側は、そこに気づき、どうやったらええのかというふうな授業を改善して、子どもに分かりやすい理解、納得を求めていくということを繰り返すからです。
 ですから、私は子どもたちに教えていただいたこの言葉を、今日は市長に投げかけたいと思います。市長、何がしたいのか、私には分からない。市長が、市民が主役って言うけど、市長は一体何をするのか、私には分からない。市長がどんな町にしたいのか、そのためには政策として何が必要なのか、その中で市長の果たすべき役割とは何か。
 市民が主役やということは、私は共感をしております。ただ、その考えの中で、小西市長が考える首長、市長の務め、役割について、まず認識を共有したいと思いますので、以上を初問とさせていただきます。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 竹尾議員の初問にお答えを申し上げたいと思います。
 部落解放のお話をいただきました。私も今から20年ぐらい前に、日比谷公会堂の狭山裁判に、初めて自民党の代議士として当時出させていただいて、非常に戸惑いと、周囲の皆さんの戸惑いというのを感じつつ話をさせていただいたこともありました。人権というのは非常に大事な基でありますし、全ての原点にあろうかということを、私はまず申し添えさせていただいて、始めさせていただきたいと思います。
 まず、議員がご指摘の私自身の基本的な考えは、やっぱり市民が主役って言うていますように、行政の役割というのは、それぞれの市民の方が、それぞれの思いや生きがいや人生を持っておられるわけですけれども、これをどのように行政がサポートしていけるのかと。
 1つは、福祉の分野でございますし、また産業の分野、また教育の分野、様々な分野がありますけれども、やっぱり一人一人の市民の方が楽しく生きがいのある生活を持ってやっていくという、これが市政の基本であって、市民が主役と私が申し上げている基本の一番の部分だというふうに思っております。
 したがって、行政が、国が栄えて民が幸せじゃないというようなことは、あってはならない。いろんな形にしろ、市民の方が幸せを感じていただけるという、これがまず1番基本にあろうかと思います。
 基本的な姿勢としては、さきの議員にもお答えしましたとおり、1つは、まず私利私欲なく市民の幸せを思う心、まず1番だと。2番目には、この間も申し上げましたとおり、先を見通す目ということで、これからどういうふうにこの世の中が展開していき、どういうような方向に進んでいくのかということをしっかりと見通しながら進めていくと。端的に言いますと、非常に抽象的な話なんですけれども、これは申し上げていますように、一言で申し上げますと、動画見られたと思うんですけれども、物から心へということを申し上げております。
 少子・高齢化が進む。地球の人口が爆発している中、日本が高度成長を終えた。こういう中では、これから価値というものが物から心、またソフトウエア、いろんなものに変わっていくと。そういう中で、これからこの近江八幡市というのがどういうふうになっていくのかと、そういうことをしっかりと考えていくということが大事だというように思います。
 そういう中で、やっぱり一つの基本は、今私も都会に、この間、12月議会に議員からご質問いただいて、私もお答えしたんですけれども、私も高校を出て都会へ出てまいりました。10年ほど前にこちらへ戻ってきたわけでございますけれども、やっぱり今のこの少子・高齢化の問題、また、特に高齢者のいわゆる独居、高齢者夫婦のみの世帯の存在、様々なところに、子育て含めまして、やっぱり核家族化というものの抱えている問題というのが非常に大きいというように思います。
 そういう意味では、やっぱり若者が外に出ていかなくてもいい。ここにしっかりとした職場が存在し、一定の給料といいますかね、しかるべき収入のある職業をここにつくっていくということが、すごく大事な基本になるかなというように思います。
 そのためには、魅力ある町にならなければならない。魅力ある町というのは何だろうということを考えると、一つここにあるのは文化、それから自然、それから伝統、芸術、そのようなものですね。先人の残していただいた資産、また琵琶湖の周りにあるという環境というのを最大限に利用しながら、ここを魅力ある土地にすることによって様々な、近江八幡市だけではなくて近隣の市町とも力を合わせつつ、ここ土地がございませんから、そういう経済圏をつくり上げていくということが、すごく大事だなというふうに思っております。
 そういう中で、首長の務めでございますけれども、やっぱりバランス感覚を持ちながら、議員の皆さんからも様々なご要望、また市民の皆さんからのご要望もございますけれども、その資源をどのように配分し、この目標に向かって達成していくのかということを、しっかり実現していくということが大事かなというふうに思っております。
 もう少し話題を足元に戻しますと、今この市町、次回公約というのもあるんでしょうけれども、3点今足りないなと思っている部分があります。
 1つは、子育てという分野、これはずっと重点を置いてきましたけども、これまでどちらかというと、給付という部分で対応してきたかに思いますけれども、やはり子育てされる方のそれぞれネットワークであるとか、いろいろ相談できるとか、様々な環境整備、そういうソフト面での環境の整備という、これがまだ足りないなというふうに思っております。
 それから2つ目は、今度、高齢者の皆さん方ですけれども、やっぱり団塊の世代が75を超えられる、こういう時代になります。当然、あかこんバス等様々なご質問いただいておるんですけれども、高齢者の移動手段並びにいわゆる医療ケアですね。みとり含めて医療に関する問題、これについてきちんとした仕組み、体制というのをつくっていかなきゃいけないだろうというように思います。
 3点目は、これは前に、そこへ座っておられる山本妙子議員からもご質問いただきましたけれども、いわゆる暮らしの環境としての公園とか周辺のアメニティーですね。
 私どもも、大きな公園、周辺で整備し、いわゆる大型遊具なんかも周辺の公園に入れさせていただきましたけど、まだまだ身近なところで、よい環境として過ごせるようなところは、まだまだ不足しているだろうというように思っております。
 それから、これは当然のことでございますけども、今河川改修等させていただいておりますけど、いわゆる安心・安全の部分ですね、これは、近江八幡はある意味メリットだというふうに思っております。確かに日野川とか河川ございますけれども、やっぱり食料という意味で、農業、食料という意味で非常に有意な点を持っております。
 第2次世界大戦が終わった後、唯一食料難がなかった地域ということも聞いておりますし、そういう意味でも農業というのは非常に力を入れて、対応していかなきゃいけない部分だというように思っております。
 そういう中で、最初に戻りますけれども、首長としての役割というのは、そういう環境をどうつくって、未来に向けて何をやって、どう配分していくのかということを考え、実行していくということが極めて重要かというように思っております。
 以上、ちょっと初問に十分お答えになったかどうか分かりませんけども、初問に対する回答とさせていただきたいと思います。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長、ありがとうございました。
 市長の役割というのは、多少見えてきたような気がします。いわゆる牽引型で、ぐいぐいぐいっと前に引っ張っていくようなリーダーシップではなく、いわゆる重い荷物を後ろからすっと支えるようなサポートする体制、そして支えられている当人は、実は支えがあったのかどうかというのを気づかなくても、その坂が登れたよと、この重い荷物を運べ切れたよというような、自信といいますか、自覚が芽生える。そのことが、市民が主役だと言える、一つの行政の形じゃないかというようなことをおっしゃられたいのかなというふうに思いました。
 その際に、1点申し上げておきたいのは、小西市政になって、実際に変わってないやん、動いてないやんというような、いわゆる目に見える部分での物足りなさというか、乏しさというか、それを感じておられる市民の方は、やはりそうした市長への、あるいは市政への疑問につながるのかと思います。
 インテリジェントデザインという言葉がありまして、これはダーウィンの進化論に相反する形で出てきた宗教学の用語でございますが、分かりやすく言うと知的設計、時計の材料を袋に入れて振っていても、いつまでたっても腕時計はできないよと。ある程度の設計と見通しがないと、腕時計は完成しないよというような考え方が、インテリジェントデザインという考え方なんですけれども、こうしたものをお示ししていくということは大切なのかなと、今の市長のお考えに沿って考えるのであれば。
 その際に、やはり私たち議会が求めてきたことというのは、市長が考える事業までの経過へのプロセス、いわゆる議会や市民との風通しですね、ここについて、やっぱり不足していたんじゃないのかなというふうに考えるんです。
 ですから、さきの山本英夫議員の質問でもそうですけれども、ライトアップ、ええことやんと思って始めたことが、え、地元住民さんにとっては、ほんまにそうなのというようなことにつながりかねない。
 この議会や市民への、いわゆる風通し、あるいはプロセスの透明化、その点について、市長、ご所見あればお尋ねいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 市民の皆さんにそういうイメージといいますか、感覚を与えているということに関しては、謙虚に反省をしなきゃいけないなというふうに思っております。
 できる限り様々な機会をつくりながら、そのような努力を今後積み重ねてまいりたいと思いますので、そういう意味でも本人気づかないこともありますので、ぜひご指摘などいただければありがたいなと思います。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) そこで言うと、そうした部分に具体性がやっぱり欲しいんですね、今のお考え、お答えいただく中に、具体的なものが欲しいんです。
 その1点として、市長にもっともっと市民さんに向けたメッセージ発してくださいよと、市長からの発信足りないんじゃないですかというふうに、私、かなり議会のたびに求めてきたつもりなんですけれども、そのかいがあってかどうか分かりませんけれども、市長が配信されておられる動画、拝見させていただきました。もっともっと発信してよと言っていた立場でしたので、全て確認をさせていただきました。見ておられない方もまだまだ多数いらっしゃるかと思いますが、その動画の中で、先日西津議員の質問にもありましたが、政治をしないという発言がありました。
 私、これは前後の文脈を読んでみると、政治をしないというのは、仕事をしないということではなくて、いわゆる政党間の綱引きというか、駆け引き的な政治からは距離を置くというような意味合いで解釈をしたんですけれども、ちょっと次の質問のために重要なので、この解釈で間違いなかったでしょうか。また、他意があるなら、補足ください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) そのご理解で間違いないと思います。
 様々な、私自身の基本的な考え方として、やっぱり力を合わせて、みんなでやろうという基本的な考え方ですので、Aがいい、Bがいいというような形のものは、特にこの市政においては避けるべきもんだなというふうには思っております。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 私も、大いに共感できる部分があります。私自身も党籍を持つ議員ではありますけれども、政党間の争いというのは、地方自治に持ち込ませたくないという気持ちは僕もあるんです。自民党だとか、あるいは立憲だとか、共産党だとか、すばらしい人は何党でもすばらしいですし、問題ある方は何党でも問題があると、このように思っていますので、政党間の綱引きには、距離を置きたいという気持ちは分かります。
 確かに共感したいのですが、さりとて、やはり選挙を抱えておられる身ですので、お立場ですので、前回の選挙では、共産党さんの全議員さん含めて、共産党さんの方が小西市長誕生のために一生懸命動かれていたと思うのですが、その光景というのは、お忘れではないでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 決して忘れているわけではございません。庁舎運動として一緒に活動してきたという仲ですし、その思いですね、今まで、前回の選挙の中でお互いに確認した事項につきましては、公約として今、徐々に実現をさせていただいていると。
 そういう意味で、気持ちという意味では、決してそれをないがしろにしているというものではございません。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 本来、今日まで述べる気はなかったんですけれども、先日、西津議員の質問の中で加藤昌宏前議員のお話がありました。加藤昌宏前議員は、私、1年生議員のときに非常にお世話になって、紳士的で、私のような若輩が生意気なこと申し上げても、いつも深く傾聴していただきながら、時には指導的に、時には意見も対立しながら、本当に学ばさせていただいた心温かき議員さんでありました。私は尊敬している議員さんです。
 そうした方に、先日のようなことが事実あったとするのであれば、やはり私は、それは彼の名誉にかけて、彼の名誉に誓って、加藤前議員は市長にどなられるような人ではないし、市長がどなってもいい市民さんというのは、この近江八幡市に一人でもいてはいけない。これはちょっと厳しい言い方になるかもしれませんけれども、市長の心に受け止めていただければ幸いです。はい。
 今、共産党さんのお話しさせていただきましたけれども、一方、今回自民党さんへ推薦求められたというのを、私新聞で知ったんですけれども、これは間違いないでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 間違いございません。はい。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 前段説明いただいた政治はしない。政党間の駆け引き、綱引きにはできるだけ距離を置きたいという思いと、この一連の行動並びに言動、矛盾とは言えないでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員が、どのように議員がお感じになるか分かりませんけども、私は首長として、やっぱりいろんな事業を国、県と一緒にやっております。そういう中で、政権党として推薦を求めるということを、今現状様々な取組を農業、それから治水含めましてしている中で、必要なことだという判断をさせていただいたところでございます。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) それは分かんないです。僕の主観ですけれども、めっちゃ政治していると思います。はい。
 こうしたですね、これは受け止め方がそれぞれあろうかと思いますので、小西市長に共感されている方もおられると思いますし、え、前回は共産党やったのに今回自民党、推薦求めてはるやんというお声も、実際私の周りにはおられましたので、ただ、いわゆる行動と言動がちぐはぐ、ご本人は分からないですけれども、ちぐはぐに見えるようだと、これは不信を招く結果につながりかねません。
 12月議会でも申し上げましたけれども、市長に対する不信感というものは、市に対する不信感につながって、市に対する不信感というものを受けるのは、市長ではなく現場で働いている職員の皆さんですので、こうした言動とか、あるいは行動について、やはり責任と自覚は、もちろん逐一点検されているとは思いますけれども、しっかりと説明ができるようにしておいていただきたいと、このように思います。
 続いて、もう少し動画の内容について、政策的なことも述べておられましたので議論を続けさせていただきたいと思います。
 本来ですと、嵐理事中心に頑張ってきてくださっておられた市庁舎整備について議論させていただきたかったんですけれども、この動画の内容を見させていただいて、ちょっとやはり看過できない部分がございましたので、こちらを議論させていただきます。
 動画の内容、教育や高齢者福祉や若者支援、あるいは文化、観光、自然環境について語っておられます。
 正直申し上げまして、教育の内容については、私やっぱりがっかりしました。その動画見ておられない方もいるので、私の主観で結論的に申し上げますと、日本のことを語れる子どもが減っていますと。で、地域にいろんなことあるから、ある議員さんと、今度、また一緒に見に行きましょうねというような内容で、結ばれておられました。
 今日まで、議会内外で交わされてきた教育についての議論、多々あったと思います。日岡前教育長や、今、大喜多教育長が述べられてきた課題というものもあろうかと思います。その辺について触れられることがなく、日本のことを語れない子どもが多いのは、確かに事実なのかもしれませんが、八幡小学校で取り組んでこられた「あきんどくん」という授業ご存じでしょうか。また武佐小学校では、屠場の方に来ていただいて、食肉の授業がされていたということをご存じでしょうか。桐原小学校では、大森の地場産業であった熊手のお師匠さん呼んで、子どもたちがその作り方を学んできたということがあったのをご存じでしょうか。
 近江八幡は地域教材の宝庫だったんですけれども、今、そうした授業が展開できなくなっているということを、どのように分析されておられるのか、そうしたことが語られない中で、日本のこと語れないよね、地域のこと語れないよねというふうに子どもにおっしゃられているのが、私ショックでした。
 特に、今苦しい教育現場の環境の中でも、先生方は地域の生産者呼んで地元の食材の授業したり、沖島の漁の話をしたり、日野川の堤防を歩いてですよ、万宝の話をしたりとか、そうした地域のことを学ぼうやという時間取られているんです。
 市長、そうした授業の内容ってご存じだったんでしょうか。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問、ちょっと誤解があるようで、動画の内容ちょっと誤解を招いているかなと思いますけども、ふるさと教育が大事だということを、あの中で私は申し上げていたというように思っております。その印象がなかったら、ちょっと私の不覚の至りかなというように思います。
 日本のことを語ると同時に、ふるさと近江八幡のことを語れる教育をということで申し上げたんですけれども、ちょっと内容が至らなくて、大変申し訳なかったというふうに思いますけど、あの中で私が申し上げたかったのは、日本のことを語れない子どもが増えていると。その中で、やっぱり一番大事なのはふるさと教育として、この近江八幡ですね、自分の生まれ育ったところのことを語り育てる子どもをつくりたいという意図でつくらせていただいたんですけれども、恐縮でございます。伝わってなくて、申し訳ございません。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 私が見させていただいた中で、近江八幡のことを語れない子どもの前に、近江八幡の子どものことを語れないようでは、やっぱり困るのかなというふうに思いました。
 市長がおっしゃっておられる愛郷心を育みたい、ふるさとを大事にしたい、ふるさと、地域のこと、ええとこやでって語っていただきたいという気持ち、このことはすごく大事だと私も思います。
 ただ、今子どもたちや家庭、あるいは教育現場が抱えている課題というものは、申し訳ないですけれども、あの動画のテンションというかノリというか、で語られている課題よりも、はるかに深くて、はるかに重い課題が子どもたちの中にはあると思うんです。もうご存じだと思うんですけれども、不登校、居場所のない子ども、進路保障、ルーツを誇れない子、経済負担、ヤングケアラー、受験、インクルーシブ、SNS、そしてまだ続くいじめ、こうしたことが子どもたちの希望、夢を語る動画になっているかどうか。あれを見たときに、子どもたちがはっと気づく動画になっているかどうかというと、残念ながら、私はなっていなかったと思う。
 子どもたちの声とか、保護者の思いとか、現場の考えとか、深く寄り添ってきた方の発言とは、残念ながら思えなかったんですね。
 市長、改めてですけれども、今若干語っていただいたと思いますが、改めて市長、近江八幡市の教育についての課題、どのように認識されているのか、お答えください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 近江八幡市の教育の課題というのは、今議員が申していただいたように、様々な分野がいろいろあります。掘り起こしていけば、今言った、当然子どもたちのいわゆる発達障害から始まり、それから貧困の問題、それからの教育困難、またまた様々なそれぞれの人生の段階において、存在しているというものの認識はしておるところでございます。
 そういう中で動画については、一番根本として、やっぱりふるさと愛という、「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」という中で、ふるさと教育というのをやっているということの中で、申し述べさせていただいたところでございます。
 今議員のおっしゃっていただいたような問題が、私が別に軽視しているということでもなく、基本的には、認識はさせていただいているとは思いますけれども、至らぬ点等ございましたら、またご指摘いただければと思います。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 動画は、個人の思いでつくられているものですので、やめろだとか、もっとしろとか、そういうことは申し上げませんが、私も以前小学校の先生しておりましたので、少しいろいろ思うところがありまして、申し述べさせていただきました。
 こうした内容の動画が、あと二、三本散見できるのですが、地域社会の希薄化であるとか、あるいはひきこもりであるとか、社会的な孤立とか孤独というもの、これは課題にして、往々にしてあると思うんです。
 ただ、暮らしというものは、日々の中で過ぎていくものでして、まちづくりへの展望とか希望を見いだせないという方もたくさんおられます。市長が掲げる市民が主役という、この主役と感じられない人生を送っている方がいる。そうした人たちに、私はそっと希望の火をともすことができるのが、いわゆる政治なんだと、私はこのように考えています。
 市長選に臨むときに、市長からの公約といいますか、約束ですね、これしたいんや、こうした約束が私は必要なのかなというふうに思います。今も、たくさん市長の見識、豊かな見識の中からたくさん語っていただきましたが、具体的にこれしたいんや、あれしたいんやというのが、ちょっと私の中には聞き取れませんでした。
 公約として、この動画の内容でもいいですし、先ほど語られた市長の思いの中からでもいいですし、公約として具体的に何をどう盛り込むのか、お聞かせください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 いろんな分野がありますので、1つだけ例を挙げて申し上げさせていただきたいと思います。
 昨今、高齢者のいわゆる医療、みとりという部分なんですけど、これを一つ取り上げさせていただくと、今私も武佐学区ということで、近所にお医者さんがいないという状況にございます。そういう中で、当然今、医療センターも初診は診ないという状況になっています。
 そういう中で日常的に、これ笑い話ですけれども、病院に来ない高齢者の方がどうしたというと、具合が悪いと。そのような話が、これやっぱり非常に今後真剣な問題になってくると思います。
 今年度、さきの議員の質問でも、いわゆる包括支援センターの増員等を今やっておりますけれども、そこと地域の医療というのをどのような形でネットワークし、在宅への往診含めて、仕組みを構築していくのかというのは大きな課題だと思っております。一つの例を言いますと、その仕組みを構築したいと、このように考えております。
 いろいろアイデアは医療センター、それからここにはヴォーリズ記念病院がございますし、今言った包括、医師会、薬剤師会、様々な団体ありますけれども、これと協議をしながら、どういう形がいいのか、市民の皆さんに満足できるようなものをつくっていきたいなというふうに思っております。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 具体的な政策の一つとして今おっしゃられたんですけれども、今、実はたくさん公約を語っていただける時間を、サッカーで言うと、すごく分かりやすいアシストを出したつもりだったんですけれども、例えば、教育だったらこうしたい、子育て世代にはこんなことしたいんやと、高齢者はこうやって生きてもらいたいんやと、そのための仕掛けはこんななんやでと、ここに具体的な事業なり施策がついてくるんじゃないでしょうか。
 もう少し語っていただけないと、ちょっと次につながらないので、お願いいたします。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) それぞれ話をしていきたいと思います。
 まず、議員がおっしゃっていました教育については、先ほども、どこに一番ベースがあるのかというと、やっぱり保護者ですね、特に保護者の方のいわゆる不安であり、不満であり、いろんなものをどうやって解消していくのかと。これは、いわゆる妊娠前から含めて、ここが少し大きな鍵だというふうに思っております。
 いわゆるいじめ等にしても、やっぱり保護者の方がどうやって子どもに関わっていくのか、これは学校、それから就学前施設も含めてですけどね、ここに一つ大きな鍵があろうかなというふうに私は思っております。そういう意味で、いわゆる保護者の皆さん方の様々な活動による支援、また、そのネットワークづくり、意見交換の場、いわゆるソフトウエアですね、ここを一つ重視していきたいと。
 確かに待機児童解消とか、いろんな給付の分もあります。今、お約束していただいた給付の部分では、いわゆる給食費について、一定無償化へ向けての段階も踏みたいと思いますし、今、医療費の無償化、通院医療費の無償化を小・中やっておりますけれども、高校生へ拡大という声もございましたし、今はほぼ高校まで全入といいますか、ほぼ義務教育に近い形で教育を受けておられると、そういう中で当然考えていかなきゃいけないもんだろうなというふうに思っておりますけども、一つの柱としては、いわゆる保護者の皆さんが、特に就学前含めて、どのようにお子さんと関わっていけるのかという、ここをしっかりとやっていきたいというように思っています。
 もちろん、就学前だけではなくて、就学後についても同じことが言えると思いますけども、そこを手だてしていきたいというふうに思っております。
 高齢の方につきましては、今申し上げたこと並びにあと一つは、いわゆる先ほど初問でもお答えいたしましたように、いわゆる移動手段、今また買物難民というのもありますけども、この移動手段とそれぞれ目的地、これに対してどのように対応していくのかというようなことを、今、安土で福祉自動車というのをやっておりますけども、これこのまま移行するわけにはいきませんけども、いろんなまちづくり協議会等を中心に、新たな方策をちょっと考えてまいりたいなというように思っております。
 実施主体は、どういう形になるか分かりませんので、今具体的な形をここで申し上げるわけにはいきませんけども、そういう形で進めていきたいなというふうに思っております。
 ほか、観光につきましては、産業についてはこれも様々な手がございます。先ほどご質問ありましたように、津田干での果樹団地もありますし、新たな農業施策として、若い方がしっかりと農業を一つのなりわいとしてできるような仕組みを様々つくってまいりたいと思いますし、議員もご関心あるかと思いますけども、いわゆる八幡靴等についても、どういう形が望まれるか分かりませんけども、どれだけの就職先を生み出せるか分かりませんけども、そういう地場の産業についていろんな形のものを生み出してまいりたいなというふうに思っていますし、そう意味では行政の役割は、今ふるさと納税やっていますように、いわゆる広告宣伝ですよね、実際中小の会社になると、一番弱いところというのは広告宣伝になりますので、この広告宣伝の部分というのは、行政なり何なりが担っていければというように思っております。
 ほか、どこを語ればいいのか、いっぱいありますけど、コロナ後の対応についても、今、1つは行政改革しておりますけれども、ICTを使った形で、これは高齢者とも、先ほどの教育、子どもたちの問題とも関わりますけれども、それぞれについてワン・バイ・ワンの、個人のプロファイルに基づいた行政サービスとそれに対する対応というのを、きっちりとつくり上げていきたいというように思っております。
 あと議員、庁舎の話がちょっと出ましたので、庁舎についてはどのように考えているのかと、併せて申し上げさせていただきますと、これは公約というよりは、これまでも申し上げさせていただいたとおりでございますけども、市民広場というものを一つの市がつくり上げていく、市の皆さんがつくり上げていく、一つの活動の場としてつくり上げていきたいと、このように思っておりますし、あとはオープンガバナンスといっておりますように、市民の意見を行政に取り入れながら、データ等を駆使しながら、いろんな意見がそのまま行政に反映できるような仕組みというのも、考えてまいりたいというふうに思っております。
 以上、まだこれ、話し始めると本当に切りがないんですけれども、主要なところを5つ6つだけお話をさせていただいたと思います。また、この分野の話をしろというのであれば、ご質問いただければと思います。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長選の足音というのは、もうすぐそこまで来ているわけですよ。今、立候補表明されているのは小西市長と前市長でもあられる冨士谷議員、議場内にいらっしゃいますけれども、冨士谷議員と2人だけということなんです。
 冨士谷議員は、学校で生理困っとるから生理用品頑張って置こうやとか、あるいは私なんかもろ世代なんですけれども、おむつ、何とか公共施設におむつ置けへんかなとか、こうした一方の具体的な、この問題があるからこうしようや、この問題があるからこうしたいんやというようなことを、私は冨士谷議員は市長時代からのお付き合いなんですけれども、冨士谷議員に後で怒られるかもしれませんけれども、今まで彼にはなかった部分の子育て世代とかお母さん方とか、私のイメージになかった、誤解があったら申し訳ないんです。私のイメージなかった部分まで、政策として確かにやるべきことやってきたから、今度はソフトなんやというようなことが、政策として出しておられるんですね。
 一方、小西市長が、今聞くとお互いスタンスが違うのかもしれませんけれども、かなり具体性に乏しい。今聞いていても、どうなるんやろうというような感じで聞かせていただきました。
 ちょっと市長選の話題、自分から触れといて何ですけれども、立候補者説明会には4陣営顔出されていたということです。現在、立候補は小西市長と冨士谷議員ということでありますが、4つあったうちの一つの陣営は、隠し事は嫌いですので申し上げますと、私も深く関係している陣営です。率直に申し上げて、私も市長選の渦中の一人に現在なっておるわけでございます。
 私は若輩で、まだまだ未熟という自覚をしておるんですけれども、私の下にもたくさんの市民の方から、あるいは関係団体の方から、市長選への出馬を求める声というのは届いています。本当に切実なお声がありました。胸に迫るお言葉もありました。そうした私に、市民の多数かどうかは別にして、私に出馬を求めてこられたお声を一つ一つ丁寧に拝聴していく中で、何で私に、若輩の私に何でこうしたお声が届くんやろうと、何でやろう、どうしてやろうと、この半年間大いに悩み、考えました。
 きっと竹尾君出てなって言われる方には、変えられへん現実があったんじゃないかと思います。希望を持てへんという現実があったん違うかと。中には、はっきりと小西市長名指しで、裏切られたとおっしゃっている人もおられました。
 私の下に届いた声、いろんな関係団体、市民さんからたくさんの方からいただきましたけれども、この声の正体は、この4年間で生まれた小西市政に対する失望だったんじゃないのかなと、その思いが私の下に届けられている声の正体なんではないのかなと、このように思います。
 少し厳しいこと申し上げますが、今何を置いても市長を支えようとしてくれる人は、どれだけいるのかなと思いました。4年前に比べると減っているんじゃないのかなと。そして市長は、この現実どう受け止めておられるのかなというふうに思いました。
 今、市長選に向けての話が、大変私にとっては残念です。ポスターの掲示がどうだとか、政党への推薦がどうだとか、政治はしないとか何だとかかんだとか、市政に直接関係のない話題ばかりがピックアップされていて、市政とは何か、市民の暮らしじゃないですか。この市民の暮らしの議論が棚上げになってしまっているような気がするんです。
 原因は、僕は幾つかあると思うんですね、これは市長だけの原因じゃないと思う。私たち議員も悪かったのかもしれない。ただ、原因の一つは、小西市長自身にあると私は知っていただきたい。
 9月に、もう一度市長やりたいという立候補を表明されてから今日まで、一言の公約も述べられてこなかった。紙一枚私の手元にないですよ。市民さん、市長が次4年間何をしたいんかって、誰も答えられないですよ。3月の市長選前、最後のこれが議会なんです。市長として、こうしてお話しできるのは最後かもしれない。この最後になって、議員側から尋ねないと公約を語っていただけないというのは、市長、ちょっと高慢に見えます。言い換えるならば、市民がちょっとばかにされているように見えてしまうんです。これは、小西市長の本意ではないはずです。市民が主役と言っているんですから。
 冨士谷議員は、今政策一生懸命訴えておられます。こうしたいんや、ああしたいやと。どうか2人には市民の暮らしについて、政策について堂々と私は議論していただきたいと、このように思うんです。
 市長、もう一点だけ、具体的に何で今まで公約や政策が一つも発表されていないのか、現職ならばできたはずですよ、財政の状況も知っているわけですから。なぜ、今日まで政策一つ、公約一つ、市民には知らせることができなかったのか、教えてください。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 一つの大きな理由は、やっぱりこの令和4年度の骨格予算をどのように、しっかりと市民生活に影響のない中で組み上げていくかと、どこにそれを盛り込んでいくのかということが、まず第1の主眼として考えさせていただいたところでございます。
 それから、それを見ながら、どういうような施策を、次どういうタイミングでやっていけるのかということを考えていたということで、ご理解をいただければと思います。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) 市長のスタンスからいくと、具体的にばしばしばしと、このように言っていくというのが少し苦手な方なのかもしれませんが、ちょっとお時間がありますので、市長選の渦中の一人として、私自身の思いを述べさせていただきます。
 私は、議員になって7年であります。初めてバッジをつけていただいたときは、本当に身の震える思いでバッジをつけさせていただきました。そのときから、私は忘れないようにしている言葉があります。好きな映画のタイトルでもあるんですけれども、スタンドバイミー、そばにいます。そばにいるねという言葉を忘れないようにして、今日まで議員生活を歩んできたつもりでした。
 輝こうとしている若者、あるいは悩んでる若者、どうしようもなくなって困っている高齢者の方、私は非力で何もできないかもしれませんけれども、声がかかれば、そばにはいさせてください、お話は聞かせてくださいという立場で、今日まで歩んできました。
 こうした私なりに誠実に、一生懸命議員生活を送らせていただいてきたこの道が、1つは、竹尾君、市長出てなというような思いにつながったのではないかと、このように思います。
 ただ、私の尊敬する父が亡くなる前に、最後に私に残してくれた手紙の中に、私の敵について述べられている文書がありました。私の敵、竹尾耕児の敵とは何かということが書いてあります。それは、もちろん小西市長でもなければ、冨士谷前市長でもない、議員の皆さんでもなければ、市の職員の皆さんでもないし、市民さんでもない。私の敵は、私の中にある、うぬぼれと傲慢だと父は書いていました。
 私は、今小さな子どもも抱えて、親としてようやく一歩を歩み始めたばかりです。このうぬぼれと傲慢、私の中にあるこのうぬぼれと傲慢、この壁を私は乗り越えていかなければいけない。ですので、本当に市民の方には申し訳ない。涙を流して、市長選の出馬を求められてきた方もあった。苦しい胸のうちも聞かされた。しかし、大変申し訳ないが、私は今回の市長選については、大きな決断をするには至っておりません。
 どうか今立候補されている2人の方には、堂々と市民の暮らしについて語っていただきたい。世の変革というのは、知識や言葉では起きません。愛と情熱が、それによって行う行動こそが、この世の中を正しく変革するのです。水平社宣言は、そのことをこの世に宣言しています。
 市長の意欲や熱意、なかなか伝わってくるものがありませんが、最後に私たちのふるさとである近江八幡市の思い、あるいは市長選にかける熱意、情熱、最後、お時間がありますので、語っていただければと思います。
○議長(平井せい治君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げたいと思います。
 これまでもるるお話、初問でお話をさせていただいたように、やっぱりこの近江八幡、私も生まれ育って、好きな町です。今もおりますし、その間、特に20代から50代の前半まで、この町にいなかったことというのを、すごく残念に今は思っている時期です。
 そういう中で、やっぱり我々の友達も、四国の片田舎とかいますけど、しっかりと、これは田中角栄先生も、何で政治家になったかという原点があるわけで、要は自分の生まれ育ったところで、親子ですね、できれば3代含めて、しっかりと誇りを持ってこの地域に根を下ろした形で、しかも、それがしっかりとした生活ができるという中で住んでいけるということをすごく、それを実現していくということは私の一つの使命だと思います。
 これまで日本という国は、都会に全てが集中していく。田舎から都会がパワーを吸収し、そこで大きな繁栄というものをなしてきたわけです。
 滋賀県のこの近江八幡市はちょうど中間的なところにあって、なかなかそういう辺りを感じ取ることは、ひしひしとはないのかもしれませんけれども、日本のやっぱり端の過疎地に行きますと、そういうものは非常に、何ていうか切実に感じられる部分があるんだろうと思いますけども、ここも今の日本の状況を考えれば、決して例外ではないです。ここにしっかりとしたなりわいをつくり、そしてそこでいろんな若い方も一緒に住み、人口ピラミッドでいえば、普通といいますかね、健全なというか、子どもたちからお年寄りまでが、それぞれの知恵を分かち合い、これは伝統文化という中ですけれども、分かち合いながら、一つの地域のコミュニティーとして成り立っていくという、こういう形のものをしっかりとつくってまいりたい。これが一言でまとめますと、一番根本にあるところだというふうに思います。
 そういう町をしっかりと、それが、しかもそういう中で、さっき言ったように、一番最初に市民が主役と申し上げたように、それぞれの一人一人の方がやはり生きがい、これは様々な意味があります。ただ、有名になるとか活躍するとかという意味ではなくて、それぞれが人生の目標なり、自分の一つのやりたい方向というものをしっかり実現できていくような、また家族が幸せにお互いに笑顔で暮らせるような、そういう町にしていきたいと、このように思います。
 取り留めない話でございますけれども、そういう形で抱負を述べさせていただいたと、根っこにあるところのものを述べさせていただいたというふうに思います。
 そういう中で大事なのは、やはり心だということだと思いますし、お互いに理解し合う心、お互いに尊重し合う心が、その中でも基本ベースになる。いがみ合うのではなくて、お互いに心触れ合い、分かち合いながら進んでいくことが大事だというふうに思います。
○議長(平井せい治君) 竹尾耕児君。
◆10番(竹尾耕児君) ありがとうございました。
 以上で私の質問は終わるわけでございますが、私は議員である以上、議員も残す任期1年になりますが、どなたが市長になっても全身全霊、近江八幡市のために尽くしていくという気持ちは誰にも負けませんので、しっかりと市政の発展、特に今日の質問の中で本当はお尋ねしたかったんですけれども、具体的な政策、公約について、なるべく早く、分かりやすく市民さんにお届けいただいて、市長選に臨んでいただきたいと思います。
 また、豊かな近江八幡市が発展するために、私も全力を尽くしてまいりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
 以上で私の質問は終わります。ありがとうございました。
○議長(平井せい治君) 以上で竹尾耕児君の個人質問を終わります。
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