録画中継

令和4年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
7月12日(火) 一般質問
大川 恒彦 議員
(1)北里学区の地域課題の解決に向けての取り組みについて
(2)社会福祉法人宝寿会の特別養護老人ホーム建設について
(3)公共工事の発注および業務履行について
◆7番(大川恒彦君) 皆様おはようございます。いつもお世話になっております。議席番号7番、創政会の大川恒彦です。
 ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。
 個人質問2日目です。あいにくの天気になりましたが、安倍元首相の無念さによる涙雨なのでしょうか。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
 コロナ禍も、ここ最近を見てみますと、厳しい状態が続いておりましたが、感染状況も大分落ち着きが見えてきたように思われ、以前のような地域での集まりや催物など、普通の日常生活に戻りつつ、姿になってきておりましたが、ここに来てご存じのとおりまた再拡大も伝えられておりますので、油断は大敵です。引き続き各自で感染対策と健康管理をしっかりとやっていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 さて、後になりましたが、小西市長におかれましては、2期目のご当選、誠におめでとうございます。今回の市長選の結果から見た得票数及び票の開きを見てみますと、前回以上に市長に対します市民の皆様方からの高い期待度がうかがわれております。今後も市民さんの声に耳を傾けながら取組を着実に前進させていただくためにも、小西市長色を全面的に出していただき、強い指導力を発揮、またかじ取り役として近江八幡市の市政発展のために取り組んでいただきますよう期待をいたしております。
 また、私たちもかんかんがくがく、是々非々の中で共に歩んでいきたいと思いますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 それでは、発言通告書に基づきまして、大きく3つの個人質問を分割にてさせていただきます。
 項目の1つ目は北里学区の地域課題の解決に向けての取組について、2つ目は社会福祉法人宝寿会の特別養護老人ホームの建設について、3つ目は公共工事の発注及び業務履行についてですので、当局のご答弁よろしくお願い申し上げます。
 また、さきに質問をされました議員と項目内容で重複する部分がありますが、発言通告書に基づきまして質問をさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願い申し上げます。
 まず初めに、大項目1つ目の北里学区の地域課題の解決に向けての取組について質問をさせていただきます。
 以前にも同じ質問をさせていただきましたが、学区民にとりましては一番気になっております部分でございますので、現在の取組状況や今後の見込み等について再度お伺いをさせていただきます。
 1点目は、北里コミュニティセンター及び北里小学校など公共施設についてです。
 現在自治連合会とまちづくり協議会がコミセンエリア整備等について協議検討を進められておられますが、前回の回答を踏まえまして、少しでもスピード感を保つためにも、この中に行政さんが会議に入っていただき、資料提供や情報提供など、事務局的アドバイスは可能なのでしょうか。
 2点目は、幹線排水路についてです。
 西部承水溝、北里幹線排水路について、老朽化に伴います水路改修の事業計画及び内容等については西部土地改良区と現在どのような協議やお話をされているのでしょうか。また異常気象等におけます増水の影響によります流下排水能力また内水排除機能の対策はどのようにお考え、取り組んでいただけるのでしょうか。できれば当市主導で治水の観点から水路改修とともに排水機能を検討していただく技術委員会など協議会の立ち上げをお願いいたしたいのですが、いかがでしょうか。
 3点目は、河川改修についてです。
 日野川の取組ですが、現在継続して施工をしていただいております大畑橋より下流側の河床しゅんせつ及び上流側の河道掘削の進捗具合、また今後の計画工程はどのようになっているのでしょうか。また河川通水時期や護岸堤防時期に自然に生えております樹木の伐採及び撤去の計画また予定はどのようになっているのでしょうか。
 最後に、仁保橋にお願いをいたしております河川防災カメラの設置はどのようになっておりますか。
 4点目は、道路関係についてです。
 国道477号の道路改良におきまして、当局にはいろいろとご尽力をいただき、誠にありがとうございます。そうした中、現在の修繕状況や計画予定及び今後の取組等についてはどのようになっているのでしょうか、それと今後のさらなる事業実施の現実化に向けて、古川-野村工区の強化をしていただくためにも令和5年度に改定をされます滋賀県道路整備アクションプログラム2023への事業化検討路線から事業化実施路線へ格上げの働きかけをお願いいたしたいのですがいかがでしょうか。また宅地開発等によります今後交通量の増加が見込まれています県道2号及び市道加茂江頭線と交差します国道477号及び市道江頭野村線の渋滞の緩和、また安全のための対策としての交差点改良等、地元対策はどのようにお考え、検討をいただいているのでしょうか。
 次に、県道2号の歩道未整備箇所の設置予定はどのようになっているのでしょうか。そして中部湖東幹線ですが、現地測量に入られたと聞いておりますが、現在の状況及び今後の計画見通しはどのようになっているのでしょうか。
 最後に、創政会の代表質問の中で岡山議員が質問をされました八幡西中学校前の道路でございますが、まだ全然手つかずの部分がありますが、全ての工事完成が令和5年度という認識でよろしいのでしょうか。それとも現在の施工箇所部分のみの工区間の完成予定なのでしょうか。
 5点目は、各自治会から地元要望が多々出ていると思いますが、そのほとんどが未解決のままで処理をされ地元に回答をされている場合が多いかと思われますが、今後どのように対処をされていかれる予定なのでしょうか。お伺いします。
 以上5点を初問とさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
             〔総合政策部長 浪江尚史君 登壇〕
◎総合政策部長(浪江尚史君) 皆様おはようございます。
 大川議員ご質問の北里学区の地域課題の解決に向けての取組のうち、まず1点目の北里コミュニティセンター及び北里小学校など公共施設についてお答えいたします。
 議員のおっしゃるとおり、現在北里学区の自治連合会とまちづくり協議会がほぼ毎月協議を重ね、施設の候補地等につきまして検討されていると伺ってございます。昨年の12月定例会でもお答えしましたとおり、地元においてコミュニティセンター建設候補地のご意見を集約していただき、ご要望をお聞かせいただいた上で、候補地が決まりましたら地元と連携を取りつつ、建設に向けての取組を進める予定にしてございます。候補地等を選定いただくに当たっては、必要に応じて地元に資料の提供やアドバイス等の支援をしてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 次に、5点目の未解決の地元要望に対する今後の対処についてのご質問にお答えいたします。
 本市におきまして、自治会等からの要望につきましては、令和2年度に441件、令和3年度で520件提出されており、その中には市として即時対応可能なものから予算の確保が必要なもの、国や県、警察等にお伝えし連携を図る必要があるもの、また法令等により市で対応できないものまで様々な要望がございます。それらの要望の中で予算確保が必要なものにつきましては、一定限られた予算で優先順位をつけ、複数年に分けて順次対応している状況でございます。国や県等と連携を図る必要がある要望につきましては、引き続き地域の皆さんの協力を得ながら国、県等の関係機関に働きかけ、課題解決に向けた取組を進めてまいります。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
             〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 皆様おはようございます。
 大川議員の幹線排水路についての質問のうち、技術委員会等の立ち上げについてお答えいたします。
 現段階での技術委員会等の立ち上げについては考えておりませんが、近年頻発します異常気象等に伴う増水の影響による浸水被害の低減について、国の流域治水プロジェクトにおける全国での取組事例を参考に本市や当該地域にとって有効な取組について研究してまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
 続きまして、日野川河川改修についてお答えいたします。
 1点目の県において昨年度から実施されている大畑橋下流のしゅんせつについてですが、今年度の出水期前となる5月に工事を完了されたところです。また、大畑橋から上流の河川改修については、令和2年度から令和4年の出水期までに戦後最大洪水に対応するおおむね50年確率で上流730メーターの改修が完了しているところでございます。その上流についても、国の国土強靱化加速化対策の予算を活用され、引き続き河川改修を実施される予定であります。
 2点目の樹木の伐採についてですが、大畑橋下流右岸側のグラウンドゴルフ場付近において、令和3年の出水期までに完了されており、上流については河川改修に支障となる樹木を工事に併せて伐採される予定です。
 なお、河道内に繁茂している樹木については、管理者である県に対しまして適正な維持管理に努めていただくよう強く要望してまいります。
 3点目の防災カメラの設置についてでございますが、現在県において河川改修を進めていただいております。これにより、川の流れも変化することが想定されるため、今後の状況を確認しつつ、必要に応じてカメラの設置を県に要望してまいります。
○議長(小西励君) 栄畑都市整備部理事。
             〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 皆さんおはようございます。
 大川議員ご質問の北里学区の地域課題の解決に向けての取組についてのうち、都市整備部所管の道路関係についてお答えいたします。
 まず、国道477号の現状につきましては、北里学区自治連合会等や貴議員などの粘り強い要望により昨年度野村町の横断歩道の注意喚起標示や野村橋右岸の交差点部の歩行に支障のあった信号機移設、また側溝蓋の改修などを実施していただきました。
 今年度は、小田神社横の道路を拡幅するため、神社境内地の石積み部分の買収に向け用地測量を予定されております。また、丸の内町から古川町までの歩道未整備区間の整備については、今年度は道路敷地内で改修できる古川橋西側の古川町地先の歩道整備に向け測量調査が予定されております。
 また、滋賀県道路アクションプログラム2023における事業化検討路線から実施路線の働きかけにつきましては、国道477号整備促進期成同盟会を通じて継続し、粘り強く働きかけてまいります。
 次に、宅地開発における交通量の増加については、現状においても通勤時間帯等の渋滞について認識しており、開発により渋滞が延伸する可能性は否めないところです。しかしながら、今後の入居者の方々の道路の利用状況により変化するものと考えられますので、周辺の交通渋滞への影響を見ながら、現実的な対応について関係機関や庁内関係部署と連携しながら検討してまいります。
 次に、県道2号線大津能登川長浜線の江頭クラウン付近の歩道未整備箇所については、クラウン横の水路部に市の上水道本管があり、来年度に更新工事が予定されております。県によりますと、上水道管の移設後に歩道整備を検討される予定となっております。
 最後に、県道大津守山近江八幡線中部湖東幹線の現在の状況については、令和2年度には予備設計を完了したことから、事業概要や道路構造、水害リスク、事業の流れなどについて、令和3年度にかけて小田町、野村町、水茎町、元水茎町、牧町、大房町など関係する自治会の住民の方々に対して説明会を開催されました。今年度は、元水茎町から牧町における道路予定地付近の地形測量を行っております。
 県は、今後も引き続き地元や関係者に対して丁寧な説明を行いながら事業を進めていきたいとのことでございます。市としましても、地元自治会や関係住民と綿密に協議を重ね、合意の形成を図られることが重要と考えておりますので、県に対しまして地域に問題が起こらないよう必要事項について要望してまいります。
○議長(小西励君) 小西産業経済部長。
             〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己君) 皆様おはようございます。
 大川議員ご質問の幹線排水路についてのご質問のうち、西部承水溝、北里幹線排水路について西部土地改良区とどのような協議をされているのかについてお答えいたします。
 令和4年3月議会及び6月議会代表質問においてもお答えいたしましたが、近江八幡西部土地改良区が所管されている西部承水溝の改修につきましては今のところ協議の場が持たれておりません。現在着手されております東部承水溝の事業完了が令和10年度とのことから、その少し前に事業採択に向けた協議が行われるのではないかと考えております。今後事業化に向けて施設管理者を主体に国や県と連携しながら西部土地改良区を支援してまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
 次に、農道整備事業についてお答えします。
 現在実施しております西中前の農道整備事業は、八木町交差点付近から古川町の変則交差点までの区間となっております。その区間全体を令和5年度の完了を目標に取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、再問をさせていただきます。
 1点目のコミセンエリア整備についてですが、教育委員会さんも学区内会議の中に入って協議、アドバイスはしていただけるのでしょうか、お伺いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
 当然学校関係もございますので、必要とあれば協議に一緒に入らせていただきたいと思います。
○議長(小西励君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
 次に、5点目の地元要望についてですが、再問をさせていただきます。
 令和2年度から令和3年度にかけて要望数が増えておりますが、これは令和2年度に解決ができなかった要望が翌年に積み残された、増加した分なのでしょうか、お伺いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 浪江総合政策部長。
◎総合政策部長(浪江尚史君) 大川議員の再問にお答えいたします。
 自治会等からの要望につきましては、例年500件程度の要望をいただいておりまして、むしろ令和2年度の要望件数が例年と比較しますと少し少なかったものでございまして、その理由といたしましては、あくまで推測でございますけれども、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響等によりまして地域活動を自粛をされていたことも要因の一つとして考えられるところでございます。いずれにいたしましても、いただいた要望につきましてはできる限り速やかに対応するよう努めておりますが、先ほど申しました予算の確保が必要なものですとか、あと国、県と連携が必要なもの等、継続的に取り組む必要があるものが例年20件から30件ございますことから、そうしたものも含め早期に解決できるよう努めてまいりたいと思っております。
○議長(小西励君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ありがとうございます。
 それでは、再問させていただきます。
 地元要望や地元対策の対応についてですが、現在までの取組経過を見てみますと、人員不足等からによる関係機関との協議や交渉をされる時間的余裕もなかったことから相手任せになり、この結果、あまり進展があったようには思われません。また、このような状況は他学区におきましても同じことが言え、地域課題が山積してるように思われます。つきましては、前向き、建設的な取組及び補助金対象項目の模索など早急の対応をしていただくためにも組織体制の強化、また県や国など関係機関への働きかけや協議また交渉をしていただく職員の増員などが必要だと思われますが、お考えはいかがでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 大川議員の組織体制の強化並びに職員の増員等に係ります再問にお答えを申し上げます。
 各部署に配置をいたします職員数につきましては、各部から組織、執行体制に関する調書の提出並びにヒアリングを行い、限られた人員の中で、一定その結果も踏まえた上で、各課の業務量に応じつつ持続的な行政サービスの提供に必要な職員配置に留意をしているところでございます。議員からありました組織体制の強化、国や県など関係機関への働きかけなどの強化に係ります職員の増員が必要とのことでございますが、現在都市整備部土木課の課内室として設置をしております国・県事業推進室につきましては、土木課長を室長に、管理調整課長を参事とする体制を取っております。土木課全体としての対応、また関係課との連携強化により担当所管業務を円滑に対応していくことが適当であるというふうに考えております。
○議長(小西励君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 いろいろな事情があろうかと思いますが、施設の老朽化またインフラ対策は待ったなしです。そうした中、当市を見てみますと、近隣市町に比べ対応が遅れているように思われますので、喫緊の課題として取り組んでいただきますようよろしくお願い申し上げます。
 次に、大項目2つ目の社会福祉法人宝寿会の特別養護老人ホーム建設について質問をさせていただきます。
 宝寿会様の法人本部におけます特養事業計画の地元事前説明会での特養開設に当たっての話の中で、近江八幡市内においても入所待機老人が多数おられ、今回の開設により一定数を迎え入れられることで待機待ちの問題が少しは解消できると言っておられてましたので、大変期待をし、喜ばしいことであると感じておりました。しかし、事業開始前からいろいろと障害等が発生しておりますことから少し心配になり、何点か質問をさせていただきます。
 1点目は、この事業は第7期介護保険事業計画で令和3年度の補助金交付対象の整備事業でございます。この建設工事の当初計画では、造成工事が令和3年6月1日から同年9月15日までで、また建築工事及び外構工事が令和3年7月から翌年の令和4年3月までで事業開設開始が令和4年4月からと聞いておりました。しかし、実際には建築工事が令和3年8月中旬からの着手で近状の6月下旬において建築工事がほぼ完了し、現在の7月上旬に至って外構工事を施工されておられ、オープンがこの秋と聞いております。そうした中での、補助金の交付猶予は1年間あるとは聞いておりますが、なぜこのように大きく工事が遅れ、期間が延びたのでしょうか。
 なお、最終的には工事の完了日及び事業開設の開始日はいつになるのでしょうか。
 2点目は、開発造成地の敷地内にあります調整池でありますが、工事完了後、側壁が大きく傾き、変状、変異が発生したことから手直し施工また補強をされたみたいですが、不良の原因は何だったのでしょうか、また民間事業ではありますが、公金が投入されておりますので、設計及び施工の確認体制はどのようになっていたのでしょうか。
 3点目は、介護職員の確保ですが、地元説明会においては介護スタッフの奪い合いを避けるためにも法人本部から職員を派遣すると言っておられてましたが、現状では現地募集の求人広告が出ております。また、過去におきましても、別事業者ではありますが、新設介護施設等の開設時には介護士や看護師の過度な勧誘や引き抜きがあったとも伺っております。つきましては、当事業所の職員体制及び人員確保はどのように考えられておられるのでしょうか。また職員様など、転職や異動をされることは自由ではございますが、従来からあります介護施設の安定また安心した運営をしていただくためにも求人に対します適切な指導をしていただきますようよろしくお願い申し上げたいのですが、いかがなものでしょうか。
 4点目は、安全対策についてのお願いです。
 まず、職員方の通勤についてです。
 場所的に施設付近は公共交通機関がないことから、通勤は自家用車になろうかと思います。施設の前面道路であります国道477号は道路幅員も狭く、特に地元の方の通勤通学時間と職員様の通勤時間とが重なる朝夕におきましては交通量も多く、混雑することが考えられますので、経路の通行指導をお願いいたします。
 次に、防災についてです。
 日野川に近く、また光善寺川との合流地点でもありまして、最近の異常気象からしまして、災害に備え、要介護高齢者や自ら避難行動をすることが困難な方々の避難支援等の実施に当たり実情に合致した防災に関します避難支援計画の指導をきっちりとお願いいたしたいのですが、いかがでしょうか。
 以上4点を初問とさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 皆さんおはようございます。
 大川議員の社会福祉法人宝寿会の特別養護老人ホーム建設についてのご質問にお答えします。
 1点目の建設工事の期間の延長理由につきましては、コロナ禍での流通の遅延のため資材調達の納品が遅延したことや新型コロナウイルス感染症拡大に伴い人流に制限がかかったことなどが影響し、当初の計画どおりに工事が進捗しなかったとのことです。
 また、工事の完了日につきましては8月上旬、事業開始は9月上旬の予定との報告を受けています。
 2点目の調整池の不良の原因につきましては、令和3年8月の豪雨により施工中の調整池の周辺に大量の水が流れ込んだことによる影響が原因であり、現在は補強も含め工事は完了しております。
 また、設計及び施工の進捗確認につきましては、月2回から4回程度法人より定期的に進捗報告をいただいております。また、課題や問題が発生した場合や工程の変更などが生じた場合は、その都度対応方法や結果の報告を求めています。さらに、設計及び施工の進捗だけでなく、運営体制の準備等についても都度確認を行いながら進捗管理及び指導を行っております。
 3点目の介護職員の確保ですが、法人本部からの異動及び現地での雇用により確保を行うと聞いております。議員ご指摘のとおり、人材確保については、介護職員等の過度な勧誘や引き抜きが起こらぬよう、法人事業部には事業等評価選定委員会審査結果通知において資格保有が必要な職員など確保が困難な職員については法人内での異動を含めて確保に努め、他の施設に影響が出ないよう計画的に行うことを求めています。法人側もこれまでの運営経験から十分理解され、慎重に行っていただいております。一方で、地元に根づいた施設にしたいという考えの下、地元雇用という観点も重要視されており、全ての職員を法人本部から異動させるのではなく、現地募集による求人も行いながら人員確保に努められるということでありますので、適切な確保について引き続き指導してまいりたいと考えております。
 4点目の安全対策ですが、職員等の通勤経路につきましては、議員ご指摘のとおり、通勤時に混雑等の影響が出ることが考えられます。この件につきましても法人側には対応をいただくよう指示しており、今後も施設オープンに向けて運営法人による地元への説明や協議を行われる予定であるため、その中で通勤経路等についても地元の意見を伺いながら対応されると伺っております。
 5点目の高齢者への避難支援計画につきましては、施設の運営規程において非常災害対策に関する計画を定めなければならないとなっており、当該施設においても運営規程に非常災害対策を記載することに加えて、消防計画、風水害、地震等に対する防災計画を作成され、訓練の実施についても定められる予定です。施設の指定申請時には、関係書類とともに各種災害対策に関する計画書を提出いただき、内容等の確認とともに、施設開所後は定期的な運営指導により適正な管理運営となるよう確認してまいります。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、再問をさせていただきます。
 あと3年後には団塊の世代の方々が75歳を迎えられ、後期高齢者率も一段と高くなり、介護を必要とされるお方が増加の一途をたどることが考えられております。また、その反面、労働環境など、いろいろな問題等で介護職員さんの慢性的な人員不足に陥っております。そうした中、施設がありましても職員さんがいなければ話にはなりませんので、処遇、待遇の改善補助制度、また旧看護専門学校を生かした介護職員の養成及び研修施設等、将来を見据えた人材育成のための取組や対策の推進のお考えはいかがなものでしょうか、お伺いします。
○議長(小西励君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 大川議員の再問にお答えをいたします。
 介護職員の処遇につきましては、平成24年度より介護報酬の上乗せにより介護職員の賃金改善を図ることを目的とした介護職員処遇改善加算が国より創設をされたところです。その後、令和元年10月には、介護職員の確保、定着につなげていくため処遇改善加算に加え特定加算が創設され、経験、技能のある介護職員に重点的に改善が図られてきたところです。令和4年2月からは介護職員の賃金のさらなる底上げを図るため介護職員処遇改善支援補助金が創設され、令和4年10月の報酬改定では当該補助金がベースアップなどの加算に替わり、創設をされる予定でございます。
 介護職員の処遇につきましては、全国的な課題となっておりますことから、国の報酬改定などにより改善が図られておりますが、議員ご指摘のとおり、介護職員の育成や職員がスキルアップできる研修などの環境整備も必要であるというふうに考えておるところでございます。現在市としましても、介護未経験者が介護に関する基本的な知識を身につけるとともに介護への参入のきっかけとなるよう、入門的研修の開催や介護職員が学びたいテーマに沿ったスキルアップ研修を開催するなどスタッフ養成に努めているところでもございます。今後も市民の皆様に介護への理解と関わりのきっかけをサポートできるような取組を検討し、育成に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(小西励君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 市民の皆様方が老後に向かいいろいろと心配をされている部分が多々ありますので、高齢化が進んだとしても利用者の方々が安心して利用できますよう、施策の取組など、よろしくお願い申し上げます。
 最後になりますが、大項目3つ目の公共工事の発注及び業務履行について質問をさせていただきます。
 過去のように人員がある程度確保ができる時代であれば、各事業担当課、担当係単位で職員が複数人配置され、調査設計、工事発注、施工管理、維持管理と縦型の組織が機能しておりましたが、現在では業務の多様化によります横広がり的な組織になったことから技術体制の業務負担の増大さを感じさせられます。そうした中、現状の業務体制についてお聞きをいたします。
 1点目は、工事の発注計画や入札時期など施工時期の予定及び平準化、また適切な工事設定の決定など、品質が確保されるための発注関係事務はどのようにされているのでしょうか。
 2点目は、設計時の数量や仕様書などの設計図書の作成、また完了時の変更設計書の作成などはどのような体制でされているのでしょうか。またこれに伴います作成時の見直し確保はどのようにされているのでしょうか。
 3点目は、対象地域との地元交渉や概要説明、また道路協議や河川協議など、管轄する関係管理機関との打合せや法定手続等はどのような体制で対応、処理をされているのでしょうか。
 4点目は、工事管理や工程管理など事業の進捗を把握、監督するための業務体制はどのようになっているのでしょうか。
 5点目は、施工段階検査また中間検査及び完了検査などの書類検査や現場検査はどのような形態また体制でされているのでしょうか。
 6点目は、効率的な生産性の向上と働き方改革を求め、進められておりますが、どのように取り組まれているのでしょうか。
 7点目は、現在少数精鋭で業務を遂行されておられますが、事業計画の推進また発注業務体制の充実を図るためにも技術系専門職員の確保また若手職員の育成が必要だと思いますが、いかがでしょうか。
 以上7点を初問とさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
 江南副市長。
             〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 皆さんおはようございます。
 大川議員の公共工事の発注及び業務履行についてお答えをいたします。
 まず、品質確保に向けた取組ですが、公共工事については公共工事の品質確保の促進に関する法律、いわゆる品確法が定められ、発注者の責務として適切な工期設定や施工時期の平準化など、取り組むべき事項として位置づけされているところでございます。昨年度は土木工事における適切な工期設定のためのガイドラインを定め、本年4月より運用を開始し、適切な工期を確保することで工事に従事する方の休日が確保され、労働環境の改善により公共工事の品質確保に取り組んでいます。
 また、施工時期の平準化では、下半期に偏っていた工事発注を年度当初から早期に発注するため、本市では発注計画を作成する際に早期に発注する案件を検討し、これまで少なかった4月から6月までの発注件数を増やすよう取り組んでいるところでございます。
 2点目にご質問の発注時の設計図書の作成等における業務体制につきましては、当該工事の担当者が数量、仕様書等の設計図書を作成した後、設計書及び設計図面との整合性の確認と改ざん、審査について、チェックリストを用いて担当グループごとに実施をしております。
 また、変更設計書の作成及び見直し確認につきましても、設計図書と同様に、担当者による積算後に担当グループにおいてチェックリストを用いて整合性等の確認と審査をしております。
 3点目にご質問の工事に伴う地元交渉や説明及び関係機関との協議につきましては、工事規模や協議内容にもよりますが、担当者及び担当グループリーダー等で対応をいたしております。
 4点目の工事監督等に係る業務遂行体制につきましては、基本的には担当者1名での体制としておりますが、工事規模が大きい場合や経験年数の浅い職員が担当となる場合は主担当と副担当の2名体制での業務遂行としております。
 5点目にご質問の施工段階検査や工事完了検査の状況ですが、施工段階検査については、工事担当課の職員である監督員が工事進捗に合わせ出来形検査、品質検査を実施し、品質確保に努めております。監督員による完了確認の後、検査担当課宛てに検査依頼がなされ、完了検査を実施しております。
 工事完了検査は、土木、建築など各分野の専門的知識を持つ職員9名を検査員として任命し、工事費200万円以上の工事について出来形、品質管理の状況を確認し、検査を実施しています。
 6点目にご質問の生産性の向上と働き方改革についての取組状況ですが、議員ご指摘のとおり土木、建築の技術職員の確保が困難な状況であり、効率性や生産性を高めるため、建築分野では建築課に建築技師を集約し、各課が発注する建築工事の監督を一括して行うなど効率的な業務遂行に取り組んでいます。
 最後に、技術系職員の確保、また若手職員の育成についてのご質問にお答えします。
 さきの小川議員の代表質問においてもお答えをさせていただきましたとおり、土木建築技術職につきましては、社会資本の整備、維持管理や災害時の応急対応等多岐にわたる業務に携わっており、市民の生活基盤の充実や安全・安心に欠くことができない職種でございます。人材確保の取組において職員採用に係るプロモーションの強化を図ってる中でも、特に土木建築技術職の受験資格要件として、新卒者を中心とした若年層を対象とする試験区分に加え、46歳まで受験可能で教養試験を実施しない試験区分を設けるとともに、通年による人材確保に努めているところでございます。
 また、技術職員の人材育成につきましては、専門分野における継続的なスキルアップが重要であり、公益財団法人滋賀県建設技術センターが行う専門研修に職員を派遣し、高度化、専門化する最新の技術や知識の習得を図るとともに、市内部での技術系の職員を対象とした監督員研修の実施や日々の職場において先輩職員から後輩職員への実務を通じた実践的な技術、知識、ノウハウの伝承を行うなど、職務遂行能力の向上に取り組んでいるところでございます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、再問をさせていただきます。
 工事計画や発注をめぐります現状と課題を見てみますと、技術系専門職員が恒常的に不足しているように感じとれます。また、若手職員の経験不足等によります体制の脆弱化が進行したことによる設計積算や施工の管理監督等を行うことができないような状態になっていることが進んでいるとも聞いております。こうした状況の中で、調査、計画、設計業務、工事履行管理、設計変更の対処をよく的確に行う必要があることから、工事におけます体制、能力不足等を解決します方法の一つとしてコンストラクションマネジメント方式やバリューエンジニアリング提案制度などがありますが、新たな方法の活用の取組のお考えはいかがでしょうか、お伺いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 大川議員の再問にお答えを申し上げます。
 まず、土木系の技術職員の採用につきましては、副市長が初問でお答えをしましたとおり、様々な取組を行い人材確保に努めているところでございます。また、過日の新聞報道でございましたが、全国の地方自治体においては土木系の技術職員が不足している状況であり、災害時における復旧作業にも支障を来している状況ということが新聞掲載、記事掲載がされておりました。また、このことから、国土交通省では市町村における災害復旧事業の円滑な実施のためのガイドラインを本年5月に策定をされたということでございます。この中で、今議員が申されましたコンストラクションマネジメント方式によります工事監督などの発注者支援が事例として紹介をされております。
 コンストラクションマネジメント方式とは、民間事業者からコンストラクション・マネジャーを置き、技術的な中立性を保ちつつ、発注者の側に立って設計、発注、施工の各段階において設計の検討や工事発注方式の検討、工程管理、品質管理、コスト管理など各種のマネジメント業務の全部または一部を行うというものでございます。議員からのご提案もございましたコンストラクションマネジメント方式など、民間事業者のノウハウを活用した業務執行につきましても少し研究をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 質問はありますか。
 失礼しました。乾水道事業所長。
◎水道事業所長(乾直樹君) 大川議員の再問について、事業を実施している部署としてお答えいたします。
 技術職員の不足につきましては、事業を円滑に進めていく上で支障となってきております。このことから、水道事業所におきましては、水道事業において主要施策である重要管路耐震化事業等を本格的に進めていく中で、技術職員が不足していることを補うための方策の一つとして設計施工一括発注方式を導入するべく、今年度導入可能性の調査検討を行っております。水道管路事業における設計施工一括発注方式については、全国的にも発注事例が増えてきており、導入することで技術職員の大幅な業務負担の軽減を図ることができると考えております。また、事業全体の工期の短縮や事業費の縮減の面においても導入を図っていくことが得策であると考えており、検討を進めている次第でございます。
○議長(小西励君) 大川恒彦君。
◆7番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。時代も変わり、民が官を補完するなど、以前では考えられなかったことが行われている昨今です。持続可能な業務体制の確保や維持を図るためにも先進的な取組事例の導入や運用が必要だと思いますので、ご検討よろしくお願い申し上げます。
 以上3つの個人質問に対しまして、最後まで当局のご丁寧なご回答に厚くお礼を申し上げます。今後も活力に満ちた心豊かなまちづくりを目指して近江八幡市発展のために一生懸命に頑張って取り組んでまいります所存でございますので、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で大川恒彦君の個人質問を終わります。
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