近江八幡市議会
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森原 陽子 議員
令和4年第3回(9月)近江八幡市議会定例会 9月8日(木) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月8日(木) 一般質問
森原 陽子 議員
(1)放課後児童クラブの拡充について
(2)用務員・調理員の民間委託について
(3)防災と危機管理体制のあり方について
(4)北里循環型開発地域内における水路の安全対策について
(5)旧統一教会問題等について
◆8番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。5項目にわたり分割で質問させていただきます。
では早速、質問いたします。1項目め、放課後児童クラブの充実について。
今回、放課後児童支援員等処遇改善臨時特例事業補助金818万4,000円が補正予算として上げられました。会計年度任用職員の保育士、幼稚園教諭などのケア労働者の処遇改善も取り組んでいただいたことと連動しています。国の財政措置がされることを踏まえ、処遇改善を図るなら今だと小西市長が判断されたことから実現したものです。
この処遇改善に手を挙げられたクラブ数及び具体的な1人当たりの金額と人数について伺います。
さらに処遇改善を進めてほしいとの声があります。今後の支援員の処遇改善について市はどのようにお考えでしょうか。
今回の補正予算で、桐原東、北里、馬淵の3学区について、1クラブずつの拡充の方向が示されました。市として放課後児童クラブの待機児童の解消の方向です。今回増設をこれら3学区にされること、民設民営とされることについてご説明ください。
それ以外にも、今後のニーズが高い学区が幾つかあります。中・長期的な方針について伺います。
以上、初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 皆さんこんにちは。
森原議員の放課後児童クラブ拡充についてのご質問にお答えをいたします。
まず、放課後児童支援員等処遇改善臨時特例事業につきましては、放課後児童支援員を対象に継続して賃上げの取組を行うことを前提として、収入の3%程度、月額9,000円を引き上げるための経費について、児童福祉法の規定に基づく放課後児童健全育成事業を行う事業者に対して補助するものでございます。当該事業は今年2月に国において制度化されたことから、本市におきましても国制度に基づき、他市町同様に実施しているところでございます。
この制度の活用状況につきましては、令和3年度は2月からの2か月分として、全31クラブ中29クラブで総額199万7,600円、対象人数は155人となっております。1人当たりの金額については、2か月で1,450円から4万円のばらつきがございました。これは個々の職員の賃金引上げ額については、国の補助基準額として1人当たり1万1,000円を正規、非正規にかかわらず、対象となる職員の人数で乗じて得られた金額内において、対象者の経験年数や勤務状況等に基づき、クラブ事業者の判断により設定できる仕組みであるためでございます。
今年度については、交付申請ベースで29クラブで総額634万9,200円、対象人数は190人となっております。
なお、1人当たりの金額については実績精査となりますので、現時点ではお答えはできません。
また、今後の処遇改善については、放課後児童支援員等処遇改善臨時特例事業を10月以降も継続実施するほか、放課後児童クラブへの運営費補助金については、平成30年度に歳出決算額1億4,320万円であったものが令和3年度には歳出決算額2億7,288万円、令和4年度には歳出予算額で3億4,072万円と、平成30年度以降、約2.4倍に充実してまいりました。その実態やその補助金の活用状況、各クラブへの監査結果等を踏まえて、放課後児童支援員等処遇改善等事業の基準額の見直しについては、子ども・子育て支援施策として総合的に勘案しつつ検討してまいりたいと考えております。
次に、放課後児童クラブ整備の対象地域の考え方についてお答えをいたします。
対象地域については、子ども・子育て会議及び専門部会において、小学校区ごとの利用実態、利用意向アンケートの結果、利用率の推移、小学校在籍児童数等のデータを用いて推計した当面の需要予測に基づき検討した結果を踏まえ、緊急度の高い地域として決定したところでございます。
市全体の利用状況につきましては、当初計画として令和4年度は1,244人と見込んでおりましたが、1,360人と急増しております。ただし、その増加傾向や需給予測は地域に偏りがありますので、小学校区ごとに分析をしたところ、桐原東、馬淵、北里の各小学校区については、いずれも現時点で確保量を超過しているほか、少子化傾向に推移するものの、当面利用率の増加状況が続くと見込まれていること、また学校の余裕教室等の施設の有効活用が難しく、学校敷地内での整備の余地もないことから、周辺の公共施設の活用が当面難しいこと等を総合的に勘案して対象を定めたところでございます。
また、整備の手法として、民設民営、すなわち児童福祉法の規定に基づく放課後児童健全育成事業を行う事業者を公募することとした理由につきましては、平成29年度以降令和2年度まで4か所の整備実績を踏まえ、来年度に向けて待機児童を生じさせないよう速やかな整備を図るための手法として採用したところでございます。
今後の中・長期的な方針につきましては、少子化が進む一方で放課後児童クラブの利用希望者が増加傾向にあるほか、不確定要素も多いこともあり、正直、量についての長期見通しが立て難い状況でございます。そのような状況で、現在の利用率は平成24年から2.4倍の28.8%、特に1年生の利用率は47.5%となっております。今後を展望したとき、保護者の就労率がますます上昇し、利用者が児童の半数を超えた場合、これだけの多くの子どもたちの放課後の活動スペースを学校施設以外の場所で確保することは、もう一つ小ぶりな小学校を設けることと同義であり、そのような施設を整備することは現実的には極めて困難であると考えております。
そういったことから、今後の放課後児童クラブの整備については、児童の権利条約でうたわれている子どもの参加する権利を保障し、全ての子どもを対象に、子どもたちが主体的に多様な体験活動ができる安心・安全で豊かな放課後の居場所の確保に向けて、将来的には地域学校協働活動である放課後子ども教室を全校で開設回数を充実させ、放課後児童クラブとの一体的な実施を目指すという国の方針どおり実施していくことも含めて、その在り方を検討していく必要があると考えております。
こういった展望も踏まえて、令和7年度から令和11年度までを計画期間とする次期子ども・子育て支援事業計画においては、教育委員会、学校、地域としっかりと連携することを一層重視して取り組むとともに、現計画の期間内においては、現実に即した柔軟で臨機応変な対応や時期にかなう取組をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 3学区の整備につきまして、民間からの公募ということですけれども、この公募に手を挙げられるかどうかというのは、物件を見つけられるかどうかにかかっていると思われます。この点について、既に桐原東とかは長年そういうことを求めてきたわけですけれども、マッチングしていただくということですが、なかなか学童保育に適するような物件というのは難しい状況は続いていると思われます。また、北里もかなりの定員を超えていく予定がありますので、このような場合、マッチングが見つからない場合は、速やかにどういうふうな対応をしていただけるのか、その点お伺いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
まず、今マッチングということでお話をいただきましたので、整備費については補正予算で上程させてもらっておりますので、まだ5か月前ということでございますので、議会軽視にならないように、表立った周知はしておりませんけれど、既に、今までも申し上げてますとおり、既存のクラブさんと情報提供を速やかに行わさせていただく。そして、熟慮していただく時間を少しでも多く取らさせてもらうということで、今日まで取組を進めてまいったところでございます。
あわせて、今申し上げていただきましたそのマッチング事業を、今までは市の担当者の努力として取り組んできたわけでございますが、こちらについては予算事業なしの事業ということで、市の施策として公式に実施要綱を設けて実施をしていくということで、必要な物件を所有者として貸し出してもいいよという思いを持っておられたら、希望される事業者さんとうまくマッチングさせていただくということでの取組を進めてまいりたいと思っております。そういうことで、既にその部分につきましては、安土商工会さんとか商工会議所さんとか、それから市の連合自治会の幹事会とか、またまち協さんの主任の担当者さん等におきまして既にもご案内をさせていただいて、ご協力いただく旨の協力依頼をさせてもらって、できる限り市としては、マッチング事業によって物件について確保していきたいなという思いで、一生懸命今取組をさせてもらっているところでございます。
そういうところで、今の段階で公募の見込みがあるかどうかにつきましてはなかなか、まだ公募前でございますので正式には聞いておりませんけど、一応複数のところにつきましては、非公式ながら関係者さんから見込みについては聞いているところでございます。今後、もしそれでも不調になった場合については、一定、何が原因で不調になったのかというのを考えていかなければなりませんし、以前も申し上げましたとおり、大きく2つあって、1つは、学区の中に移動支援なしで利用できるクラブをつくってもらいたいという思いと、それからもう一つは、今通っているクラブに引き続き6年間、続けて通わせたいという保護者の思いを受け止めてほしいので、何とか同じクラブさんでもう一クラブつくってほしいということがありますんで、こうしたものについては市としてはなかなかできることは限られておりますので、そこについても、そういう話も含めてクラブさんと連絡会等を通じて定期的にお話をさせてもらっておりますんで、一定頑張っていただけるものではないかなということで期待を重ねてしているところでございますので、ご理解をよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 転入者が非常に多いという状況ではあると思いますが、これはやっぱり子ども医療費の無料化であるとか、6月議会で決定されました多子世帯の給食費の減免等がこれからも近江八幡市を選んでいただく大きなポイントになってくると思います。今後については、ほかの学区も増えてくる可能性もありますし、一定公設民営という方向で整備していくということも考えられると思うんですけれども、小西市長はこの点どのようにお考えでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
初問で部長からお答え申し上げたとおり、基本的には、国も言ってますように、空き教室、いわゆる今の小学校の教室をそのまま利用していくという形が理想的な形ですし、将来的には、いわゆる放課後子ども教室を含め、地域と連携しながらそのほうをやっていくというのが長期的なビジョンだというふうに思います。
その中で、我々としては資源の有効な活用という中で、現在最適だと我々が思われる方法を取らせていっていただくということだと思います。現状、小学校内に空き教室を使うことができないようなところにつきましては、裁量というか、取るべき様々な観点から見て、いわゆる公設民営ではなく、いわゆる民設民営の今公募のような形を一時的に取る時期というのは過渡的に必要なんじゃないかなというふうに思っております。
いずれの形にしろ、利用される皆さんの負担を少しでも減らし、また健全な放課後児童クラブの運営ができますように知恵を絞ってまいりたいと考えているとこでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、子ども教室のことも出ましたけれども、喫緊の課題であると思います。例えば桐原東小学校の場合、本当にたくさんの子どもたちが学区内で過ごしたいという思いでおりますので、例えば緊急的にはプレハブを敷地内で建てていただくとか、北里小学校の場合でしたら、近くに看護学校もございますので、この辺を整備して市として提供していくとかという形で、安心・安全な放課後をきちっと提供していただくということはできないんでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
3月議会のときに道下議員からご質問いただいたときにも、学校敷地内での活用についてお答えをさせてもらったと思うんですけど、基本的に、もう一クラブ開設のスペースは市当局としてはないという認識をしております。いろいろ、畑を移転してはどうかというような話もご意見としてはお聞きしたことがございますけれども、小学校はご承知のとおり教育財産ということで、学校教育施設として教育委員会並び学校長の監督権限下におきまして維持運営されている施設でございますので、そういう学校教育として、教育の視点で必要という判断でされておられる部分でございますので、現状としては難しいかなというふうに思っております。できるだけプレハブというよりも、基本的に、今の状況では補助金を活用していただいて、しっかりとした子どもさんに対する支援環境の中で、民設民営でクラブ運営をしていただくのが望ましいかなというふうに思っているところでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) では、また今後とも考えていただけたらと思います。
さて、子どもたちにとって本当に、保護者さんにとっても死活問題であると思うんですが、子どもたちの問題、昨年も大きな問題になったと思うんですけれど、来年もこのクラブに行けると思ってたのにということで、何人かの子どもたちが本当に悲しい思いもしはりましたし、今年、利用に至らなかったということになっています。これを避けるために、保育所と同様に、一度利用を始めたら継続利用にするというようなことを考えていただいて、子どもたちの放課後の環境を守るという意味で、学校でもやっぱりそういうことを重要とされてると思うんですけれども、その点、基準を少し緩和というんですか、子どもたちが納得できるようなルールに変えてもらえないでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
以前にもちょっとお答えをさせてもらったと思いますけども、利用決定基準というのは基本的に、定員を超過したときにどうしても優先順位をつけなければならないために、一応設けている基準でございます。そういう中で、それについては市から勝手にそういう基準をつくっているわけではなくて、31クラブを運営していただいてますクラブさんに確認してもらいながら、それぞれご意見を賜りながら、皆さん、市内統一ルールとしてつくらせてもらっているところでございます。
そういうことで、当然、今継続性という部分は一方では非常に重要な視点とも思っております。そういう中で、でももう一方では、令和元年10月以降、保育料の無償化に伴いまして、その後小学校1年生以降でも、やっぱり学齢期になってからもお母さんが働いておられるということで、その放課後の時間帯、どうしても放課後児童クラブが必要だという子どもさんが、先ほども申し上げたように、多くの方が増えてきているところございます。そういうことで言うと、小1の壁問題というのをやっぱり解決していくというのも大きなポイントでございます。そういうことで、利用の加点という形で、皆さん、クラブさんと同意の中、小1の壁をつくらないということで設けさせてもらった部分とかもございますので、そういうことも含めまして、今後また引き続き、今も連絡会は定期的に2か月に1回程度やっておりますので、そこで審議をしていただけばいいかなと思っておりますが、市としては、やはり小1の壁問題というのは大きな部分だと思ってます。
それから、本当に繰り返しになりますが、今過渡期だと思ってるんです。保護児童クラブを、先ほども申し上げたようにこれだけの予算額をかけて事業充実をしていきつつ、クラブ数も大きく増やしてきました。しかし、かなり保育料の無償化の影響を受けておりますので、今後ますます本当に上昇していったときに、一体それがかなり、例えば利用率が6割とか7割となってきたときに、本当にその部分をクラブだけで受け止めていけるのかということもありますんで、そこはもう本当に中・長期的な話じゃなくて、ある程度、過渡期ですけれども、大きな課題としても喫緊にその議論は始めなければならないと思いますので、併せてそういう点もしっかりと取り組んでまいりたいというふうに考えているところでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 1点だけ確認させてください。
31クラブの方が合意されたらばルールを変えることも可能ということでしょうか。
○議長(小西励君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えします。
当然、皆さんのご意見を賜りながら決めていくことでございますけれども、それぞれ、ただその決定に応じたときに、利用決定基準の部分を、冒頭申し上げましたように、定員を超えた場合に優先順位をつけるということでございますので、今は定員を超えても、要するに受け止めてくださいという話をさせてもろうてるわけじゃなくって、定員を超えた場合については、国の基準どおり、事業者さんもそうですし、国も思ってますし、議員さんも思っていただいていると思いますし、保護者も思っておられると思いますけども、基本的に、超えればクラブを分割して第2クラブとしてしっかりといい環境で、補助金をもらいながら運営してもらうというのが基本ですので、そういう部分でのお考えも併せてご議論いただいて、慎重審議していただく中での答えになってくるのではと思っております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 本当に部長おっしゃるように、非常に過渡期で難しい問題だと思います。しかし、定員超えたら2クラブにするというのは、なかなか事業者だけの力ではできませんので、今後とも子どもたち、そして保護者さんが安心して利用できるように充実していただきますようにお願いして、この質問を終わらせていただきます。
続きまして2項目め、用務員、調理員の民間委託について質問させていただきます。
近江八幡市では、会計年度任用職員のケア労働の部門だけでなく、一般職においても処遇改善が図られ、会計年度任用職員の賃金は3年間で年間約140万円から約200万円へと抜本的に改善されました。やりがいを持って働いていただける賃金へと近づいているのではないでしょうか。
さて、用務員の民間委託事業で3年間が経過いたしました。次回の債務負担行為が計上されております。教育現場での用務員さんの働き方、費用対効果について市はどのように評価されているでしょうか。
また、教育現場の一翼を担う大事な仕事であり、直営とすべきところです。民間委託する場合でも市の発注責任が問われます。少なくとも、本市の会計年度任用職員並みの給与と処遇の保障が必要ですが、実際はどのようになっているでしょうか。
以上、初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 森原議員の用務員の民間委託についてのご質問にお答えいたします。
教育現場における用務員の働き方につきましては、本市の用務員業務を十分に理解され、委託前と同じように適切に業務をしていただいていると毎月報告を受けており、大きな問題もなく進めていただいているところでございます。
次に、費用対効果についてですが、委託前の課題として、まず用務員不在時の現場への影響がありましたが、現在は用務員が病気やけが等で急に休まれた場合には代替人を配置し、業務を安定的に実施していただいておるところでございます。また、研修体制の充実により、用務員の質やサービスの向上にもつながっているところです。
教育現場からも、業務日数である年間220日の確実な人配置や、草刈り作業など多人数での作業の実施は大変ありがたいとの声をいただいているところです。校園に実施したアンケートにおきましても、市の直接雇用に戻してほしいという声はございませんでした。
このように、安定した人員の確保が可能になることや、業務によっては多人数での作業支援が可能であることから、委託にした場合の費用は増加はしますが、それ以上の効果はあったものと考えております。
最後に、用務員の給与と処遇の保障につきましては、業者に委託する関係上、詳細な雇用関係までは把握できませんが、当然ながら法令を遵守した上で業務実施がされるよう発注したいと考えておりますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今回、向こう3年間の委託費として2億920万円が計上されています。2億920万円から10%の消費税分を差し引くと1億9,000万円になります。どのような賃金ベースで積算されましたか。予算の積算根拠を伺います。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
大きくは直接人件費と、あと諸経費等でございますが、個々の積算の内訳としましては、公告前でございますので、申し訳ございませんが、回答は控えさせていただきたいと思います。
なお、校園数としましては現在20校園を委託させていただいておりますけども、新たに小学校と保育所を1か所ずつ加えまして22校園とさせていただくものでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 用務員を市の直接雇用として私も試算をしてみました。会計年度任用職員の賃金で28人の3年分では、社会保障費20%を加えますと2億332万円となります。今回の民間委託の予算より安くなります。直営の場合は人件費だけで、消費税も事業者の利益も必要ありません。なぜ直営に戻せないのか、その点についてもう一度お伺いいたします。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
まず、人件費についてですけども、もちろん最近の賃金上昇分、あるいはこれから向こう3年間の上昇分を加味して、適正に教育委員会としましては積算しているところでございます。
それから、直に戻せないかということですけども、当委託につきましては、コスト面というよりも、導入までに度々発生しておりました用務員不在による校園現場での不都合を解消するということが目的でございますので、引き続き外部委託とさせていただきたいと考えておるところでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 滋賀の来年度の最低賃金は927円となることです。今回の予算額で試算をしてみました。1日7時45分で年間215日勤務とした場合、ボーナスなしで28人分とすると、時給は950円程度、最大でも1,000円程度となります。年間賃金で約158万円から173万円にしかなりません。会計年度任用職員の3年目と比べますと、年間で30万円から40万円近くの差がつきます。用務員はもともと市の臨時職員でした。市の仕事を外注しているのですから、市の会計年度任用職相当の処遇で雇用すべきではないでしょうか。その点、いかがお考えでしょう。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
人件費の積算につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。我々としましても、賃金上昇分と加味して適正に積算しているところでございます。
それから、業者委託にいたしますので、給料体系まではどのようにされているかは把握はできませんが、当然委託業者としまして、労働関係法令に定められた賃金等を保障されるものと認識しておるところでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 3年前の民間委託の以前の用務員の賃金は最低賃金でした。手取り10万円あるなしの給料で1か月働いておられると知ったとき、私は本当に衝撃を受けました。今回の試算でも、相変わらず手取りでは10万円ぐらいになります。1か月10万円でボーナスもない。ワクチン接種の翌日も、会計年度任用職員さんのような休日はない。皆さん、この条件で働きたいと思われるでしょうか。以前に病気等で用務員さんが辞められた後になかなか次の方が見つからなかったというのは、これは賃金が安過ぎたからではないんでしょうか。3年前は同じ臨時職員だったのに、一方は会計年度任用職員として格段に処遇が改善されました。片や、用務員、調理員は民間委託とされ、大きく処遇に差がつけられました。このことを市や教育委員会はひどいなとは思われないんでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
ちょっと繰り返しになりますけども、当委託につきましては、これまで急に用務員さんが休まれた場合、そこで現場の教師等の負担が増えるということでございます。ですが、委託にしたことによりましてその辺も解消されるということで、まずは現場の負担を軽減させていただきたいということが目的でございますので、何とぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 県内他市町では会計年度任用職員として雇用されています、近江八幡市だけが今民間委託となっているわけなんです。子どもたちの一番身近で働く人をこんな条件のままにしておくっていうことについて、それでいいんでしょうか。
奈良県では放課後児童クラブの支援員を民間委託していますけれども、その仕様書の中に会計年度任用職員並みの処遇を書き込んでいるんです。今すぐ直営に戻すのが難しいというのでしたら、せめて全国の事例に学んで、仕様書に処遇を書き込み、用務員の処遇を保障していただくということはできませんか。
○議長(小西励君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
仕様書には、給与関係面につきましてはなかなか書き込むことはできないと思います。
ただし、当然でございますけども、先ほども申し上げました労働関係法令をきちっと守るようにということは仕様書には記載をさせていただきたいと考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 関係法令というのは、最低賃金は守るということにしかこの金額ではならないと思います。働く人の権利を守るということは、自治体の姿勢を問われる問題であると思いますので、この点に関して今後、市長はどのようにお考えか、お伺いしたいと思います。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答えを申し上げます。
教育部長から申し上げておりますように、この件につきましては、現場の労務管理等の問題に端を発しまして、きちっとした用務員業務ができるということで民間委託をさせていただいたというところでございます。この中の賃金は、申し上げたように、民間委託、事業者の裁量でございますんで、我々としては法令遵守を申し上げるというのが我々行政としての当然あり得るべき範囲ですし、限度だというように思っております。ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今回、民間委託したことでよくなった点もありますが、例えばもう少し人数を多めに雇用していただく等でカバーできる面もあると思います。ぜひ働いている方が本当に頑張ってよかったと思える賃金になりますように、今後も引き続き用務員、調理員の処遇改善、よろしくお願いいたします。
それでは、続きまして第3項目め、防災と危機管理体制の在り方について質問いたします。
7月19日の記録的短時間大雨で安土地下道で女性がお亡くなりになりました。心からお悔やみ申し上げます。
昨年8月にもお盆の時期に予想外の大雨となり、水害が発生しました。ここ一、二年の間に本市においても災害の状況は大きく変化してきています。過去の災害の経験と教訓を庁内で共有し、どのように減災対策をされていますか。
6月議会では、市のハザードマップを活用してほしい、避難行動マニュアル作成の必要があれば出前講座を申し込んでほしいとのことでした。しかし、このように短期間に災害の激甚化が進む現在、市民の安全を確保し、一人も取り残さない避難を可能とするためには、日頃から市民一人一人の防災意識を高め、適切な避難行動を身につけていることが重要であると改めて感じました。
現在、自主防災組織がつくられている自治会、毎年防災訓練が行われている自治会は何自治会あるでしょうか。
以上を初問とさせていただきます。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 森原議員ご質問の防災と危機管理体制の在り方についてお答えをさせていただきます。
地域防災計画においては、自助、共助、公助の適切な役割分担に基づき防災対策を推進することとしております。
行政による公助としまして、これまでの災害の経験や教訓を毎年改定しております地域防災計画に反映し、防災・減災対策事業の実施に努めてまいりました。また、水防・土砂災害対応計画においても毎年度見直しを行っておりますが、これに加えまして、今回のような一時的な大雨による水防対応の教訓を踏まえ、様々な災害時における職員の詳細な行動などについても見直しを行ってまいりたいと考えております。
防災の原点は、自分の命は自分で守るということが言われますが、自助におきましては、全戸配布をさせていただきました水害ハザードマップ、あるいはご家族で話し合っていただく約束カード、また「災害時 こんなとき、どうする?」などのリーフレット、こういったものをご活用いただきまして、まずは家族、そして職場の中で危険度の確認や、あるいは万が一災害が起こったときの行動を確認いただけるよう、今後も継続した啓発に努めてまいりたいと考えております。
また、地域社会がお互いを助け合う共助につきましては、市として自主防災組織の設立をお願いし、その中で各学校の防災訓練にご参加いただくほか、地域の防災力の強化に努めていただけるよう、補助事業などの活用の促進を今後も図ってまいりたいと考えております。
次に、自主防災組織がつくられている自治会数についてですが、自主防災組織とは市民が自ら行う防災活動を組織化したもので、近江八幡市地域防災計画においてその活動を定義しており、平時においては防災訓練の実施、または参加を活動の一つとして記載をしております。
当市に自主防災組織として設立の届出が提出されている自治会数は、令和4年8月末時点で168自治会中146自治会となります。
また、当市では防火防災訓練災害補償等共済に加入しておりまして、これは自治会などが実施されます防火防災訓練でのけがなどの損害、災害に対して補償が行われるものでございまして、補償の対象となるためには、あらかじめ市への防火防災訓練実施計画書の提出をいただくことが条件となっております。この計画書を提出いただいております件数から見ますと、平成31年度は100件、令和2年度は36件、令和3年度は42件、今年度は8月末時点でございますが、45件となっております。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 昨日のことですけれども、まず7月19日の水防対応について伺ってまいります。
昨日、パトロールに安土の市道地下道部分は抜けていたということでしたが、これはどういうことで抜けていたのか、お伺いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
パトロールの場所、そこは通行止めとするマニュアルというのは市としては作っておらなかったということですので、その部分については、しっかり今回そこの通行止めのルールについて明文化し、通行止めを実施するように今行ってる状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) これまでからも何度も水がついていると住民の方がおっしゃってるんですけど、その点市はどのように認識されてたでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
そこの地下道の冠水につきましては、一応市で行うパトロールとか、また住民からの通報に基づいて、今まで通行止めを実施してきたという形ですので、一応市としてそういう形の対応をしてきたという認識でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) おっしゃってることがあまりよく分からないんですけども、記録から見る限り、県に11時半に何度も連絡されてることがあるということは、県の管轄やと思うてはったということですか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
その場所については、一定パトロールの一覧表の中では、その箇所については県の地下道という明記の中で、パトロール箇所の中には入ってたわけですけども、その中で市としてはパトロールを行い、冠水が確認されれば通行止めの対応するということの対応をしてきたということでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 県のカメラを市で見られますし、水がついてたんですけど、なぜすぐに通行止めされなかったですか、そしたら。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
昨日も議員の質問でお答えさせていただきましたけども、その部分については、すぐにできなかったという部分につきましては、当日の大雨で被害状況がたくさん入ってきている中で、その情報の処理を順次させていただいたということです。その後にそこの冠水を確認し、通行止めの対応をさせていただいたということで、遅れたという状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ほかにも対応があったということですが、ここが後になったということは、ここでは事故は起こらないだろうと思われてたということですか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
昨年の8月14日にも冠水が発生しました。そのことについても承知をしておるわけですけども、その部分で人が亡くなるような事案が発生するという認識は市としては持ってなかったという状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 昨日、冠水のときの通行止めのマニュアルを作られたということでしたけども、ほかにもマニュアルとかは作られたんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
市内でもアンダーパスが何か所かありますので、その部分の対応についてどういうにパトロールが回っていくのか。それから、特にこの安土地下道の部分の冠水したときの、雨が降ることによっていろんなところから雨水が流入するということが認識できておりますので、そこの部分については速やかに通行止めが対応できるようにマニュアルを改定させていただいたところでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) アンダーパス関連のマニュアルを作られたということですね。
次ですけれども、市が非常体制取られます、災害のときに。取られるときに、最初に取られるのが水防前体制という体制を取られるんですけれども、これはマニュアルがあったと思うんですけれど、どういう条件になったときにその水防前体制を取られて、誰がそういう判断されて、どういうふうに統括されるのか、その点について教えてください。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
水防前待機体制といいますのは、大雨、洪水の注意報が一応2つ発令された段階で、あとは統括監、私の判断の中で体制を取るという形をさせていただいております。一応4班体制で組んでありまして、その中で1班ずつ順次水防対応をしていくわけですけども、それに間に合わない場合については、何班かの複数班で対応するという形での前待機体制を取らせていただいております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) この水防前待機ですけれども、最初11時に始められているんですけれど、11時になったのはなぜか教えてください。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
一応この部分については、毎回、大雨の集中豪雨というのは水防体制の立ち上げというのが非常に難しいところを感じるところであります。今回も一応気象庁の雲の流れという雲の発達状況のデータを見ながら、ずっと雨雲の流れが今回の場合は西から東、大津市でも結構レベル3等の表示とかも出ておりましたので、大体11時頃に水防体制をしかさせていただいたという状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 先ほど、大雨、洪水の注意報が2つ出た場合と言われたんですが、7月19日は3時12分に大雨注意報が出ていて、9時9分に洪水注意報が出たと私は記録しているんですけれども、9時過ぎに、このマニュアルどおりであれば水防前体制に入られるというふうになるのかなと思ったんですが、私は遅いのかと思うんですけれど、どうしてこのマニュアルどおりに体制を立ち上げられなかったのか、教えてください。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
当日につきましては、職員も出勤している状況でございますので、その中で、まだ何も雨も降ってない状況の中で、パトロール等は基本的には実施してない状況ですので、きっちり雨の状況を確認しながら水防体制をしかさせていただいたという状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 確かにあの日は朝8時頃まですごい雨が1回降って、その後一旦やんだと思います。しかし、気象台の情報とかが入ってきてたと思うんですけれども、19日の5時47分とかに気象情報の見通しということで、朝から夕方にかけて大雨になるという情報が入ってきてたかと思うんですが、こういう気象台からの情報とかはどこで、どなたが受けて、それをどう判断するようになっているのか教えてください。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
一応気象庁の情報につきましては、危機管理課に入ってきまして、危機管理課から情報発信し、関係部課に連絡を入れていただいております。ただ、それは気象庁が発信している大まかな気象情報と、特に気象庁は滋賀県を南部と北部に分けて発信している関係で、局地的なものは非常に近江八幡市を限定するというものの発信はされてないので、そこを各自治体の中で判断をしているということでございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 例えばそういう状況の中で、一応マニュアルとしてはそろっていると。そういうときに協議する場所とか、今後の判断をどうしていくかとか、見通しを持つというような、そういう、何て言うんですかね、体制みたいなものはないんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
その部分につきましては、一応水防計画書の中の水防の第1体制の中で、市民部長と私が責任者という形になっておりますので、そこは相談をしながら、先に、どちらかというと、水防の体制をしかさせていただいて、雨の状況とかを見ながら避難等の判断を本部長と協議し、判断していくという形になっております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 私は家に、ちょうどその日は総務常任委員会の日でしたので、私の担当でなく、家にいて勉強させていただいてたんですけれども、例えば、雨が朝ひどかったので、NHKなどつけて気象情報からXRAINなども見てたんですが、そういうところからだんだんと雨雲が移ってくる状況とか、そういうことを捉えられるんじゃないかと思うんですけれども、この雨は予測できない雨だったんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
非常に私どもが気象情報というか、気象の内容に精通してるものでは、申し訳ないですけども、ないわけなんですけど、できるだけ今までの経験値を生かしながら、雲がどういうふうに来るかというところまでの判断はさせていただけるかなと思うんですけど、ただ雲の発達具合というのが非常に読みづらいところがありますので、実際に雨雲が来て降り出す、その雨の強さを見ながら判断しなければいけないという状況ですので、それを事前に予測するというのは非常に難しいと考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 確かに、気象台にも私も問合せをさせていただきましたけども、10時42分に現状と予測ということで警報になる可能性があるということは連絡されてたと思います。その後、急激に雨雲が発達したので、本当に大変なことだったということも聞いているんですけれども、今後はそういう気象情報に対する情報をどういうふうに誰が受けて、どう伝達して共有していくか、どう判断していくかみたいなことも考えていっていただく必要があるかなというふうに思いました。
さて、水防前待機ですけれども、どのような場合に出動されることになっているのか、伺います。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
水防前待機につきましては、基本、雨が降る前の段階から準備をさせていただいて、雨が降ってきたことによって、当然市内でも結構、アンダーパスでなくても、普通の道路上でも通行止めをしなければいけない箇所を承知している場所がありますので、そういう場所の通行止め、またアンダーパスのパトロール、それから、特に近年というか、集中豪雨の場合はやっぱり予想外のところから水が噴き出してくるということがありますので、町内においても土のうを持ってきてほしいということの依頼がございます。それを車に積んで配布を行ったりという対応をしております。また、雨が強ければ、当然道路に面した竹やぶとか、そういうとこら辺の竹が道路上に、通行の支障を来すような場合がございますので、そういう部分を撤去をしたりという対応を水防前待機において実施をしている状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 本当に大変な状況だったのだろうなというふうに感じます。
さて、気象台のいろんな情報が入ってくるんですけれども、昨日は県土木の情報が都市計画課のファクスに入るということだったんですが、気象台の情報については危機管理課に入るということですけれども、今回、今の状況で近江八幡市は本庁に本部長がいらっしゃって、そして危機管理課は消防署の上にある。そして、管理調整課、都市計画課、土木課は安土の支所にあるということで、災害対策していただくときに分かれて対策していただいている状況があると思うんですが、この点について、情報共有するときとかに工夫されてるとか、気をつけて災害対策されてるかと思うんですが、その点どんなふうにいつも連携されてるんでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
確かに場所的にはそれぞれ分かれているような状況でございますが、基本的に、分かれてても電話連絡等で事前に、どういう形で動いていこうかということの話を市民部と私で、そういうことであれば本部長と協議をし、どういう形で対応していけばいいかということ協議させていただいている状況でございます。
ただ、ちょっとそれぞれ場所の距離的な部分がありますけども、それを補うために電話等、また招集についてはロゴチャット等を活用しながら行っている状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 最近、避難を本当に大事にする、みんなが避難できるということで、空振りでもいいから避難せよということが言われてると思います。この場合、市役所の中の対応におきましても、空振りでもいいから、まずはもう少し早くに集まって、さっき部長おっしゃいましたように、いつでも水がつく場所はあると言うてるんやったら、そこの部分に対しての対策をもう少し早くから取るとかということはできなかったんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
事前対応の部分ですけども、その部分については、台風等であればコースなり雨の量というのは事前に把握できるわけですけども、今回のような集中豪雨につきましては、やっぱりどういうふうな状況になるかという想定を早い段階でさせていただかなければならないというふうに考えております。その部分については、今現在、気象会社等からそういう情報が得られないかということを検討しているところです。それによって30分でも1時間でも早い段階で体制を整え、市民の皆様に避難等の発令ができるように、今後検討してまいりたいなというふうに考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今後の対策として今伺いましたが、これまでからも防災メールであるとか気象情報の見通しであるとか、ホットラインなどもあったと思いますので、その点はもう少し利用ができたのではないでしょうか。私が聞いているところでは、11時49分に担当課へのホットラインがあったということも気象台からあったと思いますし、12時10分には気象台の台長から市長に電話もあったというふうに伺ってるんですけれども、その点どのように伝達して生かされたんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
一応11時ぐらいの段階で市民部長と協議をさせていただいておりまして、それから本部長のほうに出向いて避難等の協議をさせていただいているわけですけども、その中で気象庁からの連絡については、避難等を発令する判断として活用させていただきました。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) この担当課へのホットラインというのは福本部長が取られたということでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 担当課のホットラインにつきましては、危機管理課に連絡が入るようになっております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) それでは、少し昨年の場合にちょっと質問をさせていただきたいと思います。
昨日も、振り返りの会議というものが行われてこなかったというふうに出てたと思いますけれども、今回7月19日のことで、昨日、管理調整課、都市計画課、土木課で会議されましたということでしたが、それはいつされたんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 会議ですけども、森原議員の再問にお答えいたします。会議したのは、一応水防前待機体制を組んでおりますのが都市整備部、産業経済部、それから安土町総合支所の3部で構成をさせていただいております。それで、4班体制でさせていただいてるわけですけども、それの班長会議を開催し、この安土のアンダーの部分を含めて、どういうふうな形で今後通行止めをするか、それの確認をさせていただいた状況でございます。
ちょっと今、日付については、今資料を持ち合わせておりませんので、後で回答させていただきます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 昨年9月議会におきまして、13人の質問の中で、たしか7人から防災に関わって、去年の8月の大雨に関わっての質問があったと思います。その後についても、去年やっぱり担当者の合同会議みたいなものは行われていなかったということでよかったでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
先ほどの会議の日ですけども、8月26日に開催をさせていただいております。
一応昨年の8月14日の豪雨災害を受けまして、昨日も回答させていただきましたけども、水防前待機体制の中での対応させていただいている水防対応については、それはちょっと部内というか、中で反省会というのはできてなかったという部分がございます。ただ、やっぱり現在の豪雨災害とかの状況の中で、やっぱりもう少し水防対応、また危機管理対応を早めなければいけないということで、一応部長クラスにおいて次年度の水防対応について協議をし、対応について周知をさせていただいたところです。それについては、どういう状況というか、どういう体制の中で水防対応をしていくかという確認をさせていただきました。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) それが8月26日ということですね、やっぱり一番この災害の中での教訓は、そういう災害が起こった段階でどういう対策がよかったのか、また何で困ったのかということを振り返っていただくということがなかったことが一番大きな課題ではなかったかなというふうに思います。ぜひ今後そういう体制をつくっていただきたいと思いますのと同時に、事故検証委員会は今度いつ頃行われることになっているでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えをさせていただきます。
現在のところ、日程調整を終えまして、予定といたしまして9月13日火曜日になろうかと思いますが、この予定で今調整をさせていただいております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 本当にもう大問題になっておりますし、ぜひ公開でこの事故検証委員会を行っていただきたいと思いますが、その点どうでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えをさせていただきます。
次回が2回目の委員会ということになりますので、1回目の審議を踏まえまして、現在それぞれの委員の皆様が課題とされているところ、それから解決に結びつく糸口となる事項等をそれぞれ個々にご提示をいただいていると。それを事務局で一定整理をさせていただいて、体系的な資料整理を今させていただいているということでございます。その中には、当然のことながら、ただいまるる議員からご質問いただいておりますとおり、いわゆる防災面での様々な対応のありようも含めまして、ソフト、ハード両面でいろんなご意見がいただけるものではないかなというふうに考えておりますので、当日の振り返りも含めて、これまたもう一度審議に付されるのではないかなというふうに考えておりますので、必要な資料等をまた準備をして委員会に臨みたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) それで、公開されるのですか。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えさせていただきます。
基本的には、その資料の内容等も委員会の委員長と今協議を担当でさせていただいておりまして、昨日申し上げましたとおり、その資料内容を公表することについて、特段の支障、例えば個人情報の保護に抵触するようなことがないのであれば、基本的には公表していくということで現在協議をさせていただいておりますので、特段問題がなければ公表公開という形での委員会の開催になろうかと。いずれにしましても、最終委員長のご判断をいただいて、当日決定させていただくということになろうかとは思います。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) どうぞよろしくお願いします。
さて、自主防災組織のことについて、続いて質問をさせていただきます。
先ほど、168自治会のうち146自治会で自主防災組織をつくっていただいていると。そして、コロナの前の平成30年度におきましては、100の自治会というか自主防災組織が計画をされたというふうに回答をいただきました。
さて、実は最近、住民の方から自主防災組織のことでご相談をいただきました。
ちょっとお待ちください。
私の自治会ではずっと避難訓練がありませんと。それで、どうしてないのかということを自治会長さんのところに聞きに行ったら、以前に市から言われて自主防災組織はつくったと。しかし、その文書はこれやと見せてもらったのは、実態がなくて、そしてその見せてもらった組織表では、約10年前の、作られたのは自治会の会長さんなんですけれども、もうその方は既にお亡くなりになっていると。こんなことでいいのだろうかということでご相談いただきました。
先ほどは146自治会に自主防災組織はあるということなんですけれども、本当に訓練されてるのはコロナ前で100ということで、それ以外の市防災組織が、いざというときに本当に災害避難とかができるような状況になっているのかどうかということが非常に重要な問題かと思います。
訓練を実施の計画書は出されているということですけれども、実施後の課題というのはどのように把握されているでしょうか。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えをさせていただきます。
まず、自主防災組織の設立につきましては、かなり活動年限が古い団体さんから直近でつくっていただいている団体さんもあります。これはご周知のとおり、自治会によって規模も違いますし、体制の取りようも異なっておりますので、加えてまた、その活動の内容もやはり団体さんによっては異なるところもあろうかと思いますので、現実的にそのようになってこようかと思います。自治会挙げて、あるいは防災会挙げて例年の活動をしていただいているところ、それから休止状態になっているところもあるかと思いますが、なかなか組織化してどのように取り組んでいったらいいかというところにやはりお困りのところもあろうかと思います。その点につきましては、出前講座等を通じて、ご要請に応じて運営の仕方等もご協議をさせていただくということで、呼びかけはさせていただいておるんですけれども、なかなかその浸透には至っていないというところもあろうかと思いますので、いま一度その活動実態を精査させていただきまして、必要な対応が取れるかどうかも含めまして、検討、検証を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 本当にいろいろ差があると思うんです。昨日は本当にすばらしい自主防災組織の活動を教えていただきましたけれども、なかなか自治会関連の方々が中心になってやってくださってると思うんですけれども、本当に忙しい中では自分たちだけの力では、いろんな自主防災組織、どうやって動かしていくか分からないことも多いと思います。まずは、訓練されたら報告書も出してもらいながら相談に乗っていくとか、それからまた、まだできていない自治会とかそういうところにつきまして、どっちかといえば行政から声をかけていただくようなことがなかったら、なかなかつくっていくのは難しいのではないかと思います。
特にこの頃、豪雨が非常に大変な状況になっていまして、平成30年の西日本豪雨を受けて、中央防災会議のワーキンググループの報告では、自助、共助、公助は大事なんだけれども、市民が命を守れるようにするためには、市民一人一人の意識を高めることが重要だと。しかし、そのためには、勝手に高まるわけではないので、行政は全力を挙げて支援するということが書き込まれておりまして、本当に大事な提言だなというふうに思って読ませていただきました。ぜひ市でも全力を挙げて支援するという方向で、今後も自主防災組織をつくっていただけますように、訓練していただきますように、対策をしていただけたらと思います。
続きまして、もう一点ですけれども、避難所の件ですけれども、水防法が平成27年に一部改定されました。その点で、避難所というものの在り方ですけれども、安全区域に造ることだということで、安全区域外に造る、例えば水害であれば浸水想定区域に造る場合には、その避難所に行くまでの経路についても安全が確保されることということが書かれております。この点で、これまでずっと近江八幡市の小・中学校がほぼ避難所になっておりますけれども、どこが浸水区域に入ってますかということは何度かお尋ねしましたが、施設名では今までずっと答えていただけませんでした。今回、教育委員会にお伺いしたら、安土小学校と安土中学校以外はみんな浸水想定区域にあるということが分かりましたので、その点、避難路についてはきちっと確認、確保されているのか、また住民の方に周知っていうか、されてるのか、伺いたいと思います。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えをさせていただきます。
ただいま議員からお話ございましたように、公共、義務教育施設等も含めてですね避難所の扱いをさせていただいているわけでございますが、その施設に至る避難経路の安全性につきまして、基本的に大丈夫かどうかということも含めて、周知の方法なり、周知をさせていただいているかということにつきましては、ちょっとすぐに確認が取れませんので、ご趣旨踏まえまして必要な対応を取ってまいりたいと思います。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 避難所としての今度整備が安土コミュニティエリアがされていくんですけれども、実際、盛土をされたら安全ということについては、昨日も伺いましたし、水がつくまでに避難していただいて、その後は2階に上がるということも何度も聞いておりますが、しかし今回の7月19日の場合でしたらば、1時間強ぐらいの雨でしたけれども、なかなか対策できないままに右往左往していただいたという状況です。広報車も出せなかったという状況で、本当に水が周囲につく、避難できるまでの間に避難してくださいということが周知が本当にできるんでしょうか。この辺、実績を感じないんですけれども、この点について、本当に安土コミュニティエリアが避難所区域として適切なのかどうか、市はどのようにお考えなのか、お伺いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 安土町総合支所長、今不在でございます。私でお答えをさせていただきたいと思います。
先日も支所長からお話をさせていただいたように、コミュニティエリアにつきましては、盛土によって浸水エリアではなくなるということでございます。また、連絡、そこへ行く道路につきましても、県道からのアクセスとして浸水というのは非常に考えにくい。通常の、いわゆる200年一の計画水位においては水位は確保できるという前提で考えさせていただいておるところでございますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げたいと思います。
それと、せっかくの機会でございますので、当市の水防の、これまでを含めまして考え方について若干お話を申し上げておきますと、やはり当市におきまして水防を考える上で一番どうしても重要なのが日野川でございまして、日野川というものを中心に考え、昨今は土砂災ということでありまして、各学区で、いわゆる土砂災害の起こる箇所が非常にたくさんあります。これにつきましては、いわゆる土砂災害降雨危険度というのがございまして、これに各段階がありまして、これに基づいて避難情報というのを発出させていただいているというところでございます。
昨年から今年に関して一番多かったのは、いわゆる避難所開設、また我々の本部を設定する時期というのが、いわゆる危険度が赤になった、要は危険の可能性があるというレベルで設定させていただくこと、これが去年から今年にかけて非常に大きな違いだというふうに認識しております。
そういう中で、前水防待機の質問をしていただいたんですけど、当市としましては、自動的に冠水地域として、職員が一定、降雨があった場合に派遣する場所というのは決まっております。そういう中で、残念ながら今回、安土の地下道についてはそういう箇所には入ってなかったという部分もございます。そういう意味で、新たな形の災害というものを想定しながら全体の構図というのを見直していくこと、そしてまた我々が行動していく中でそれぞれの基本的動作について、昨日もお答えしましたように、連携も含めましてしっかりとした確認を再度していく必要があると認識しております。いずれにしましても、市民の安全を確保するために職員一丸となって取り組んでまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。
また、ご質問をいただきましたそれぞれの地域の自主避難につきましても、現実的に、昨日奥田議員からご質問いただきましたように、実効性あるものとしていく必要があるかと思いますので、またそちらにも意を配しながら取り組んでまいりたいと思います。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 市長、よろしくお願いいたします。
私、混乱いたしまして、最初に言うつもりだったことを忘れておりました。例年、本当に災害発生のたびに、24時間体制で任務に就いていただいている職員の皆さんについては、本当に家族のことも置いておいて現場に出動していただいてること、本当感謝しております。この間も雨が降ったということで、早朝から深夜まで地下道の管理に出ていただいてるということも存じております。そのご苦労がよりしっかりと市民の命を守ることにつながることになるようにとの思いで質問をさせていただきましたので、そのことについてはご理解いただけたらと思っております。よろしくお願いいたします。
さて、次4点目、北里循環型開発地域内における水路の安全対策についてお伺いいたします。
北里循環型開発地域の真ん中に、古川橋の下手から丸の内町を通り、承水溝へと流れる既存の水路があります。宅地造成の後、深さが約2メートル、コンクリート3面張りとなりました。これまでの土手もなくなり、数メートル離れると周囲から全く水路が見えません。
こんな感じです。
これで水路と直交する道路の柵部分について注意喚起のカードを取り付けていただいたんですけれども、水路に沿っては柵がなくて、この赤で矢印書いてるところに白い線が1本見えるんですけれども、そこに水路があるんですが、もう数メートル離れると全く見えないんです。今、区域内では水路の周辺部の住宅建設も急ピッチで進んでおりまして、既にもう二、三軒の方は住み始めておられます。本当に危ないと思いますので、何とかこの水路に沿ったところに安全柵なりをつけていただくような危険防止策をお願いしたいと思うのですが、この点どのように対策していただけますでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員ご質問の北里循環開発地域内における安全対策についてお答えいたします。
北里循環開発地域内における開渠水路は現在、道路に面している部分は転落防止柵は設置済みでございます。宅地に面しているところにつきましては、住宅が建設されるまでは、安全に関し事業者を指導してまいりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 写真のコンクリートの部分は市の土地だと思うんですけれども、もし事故が起こった場合は市の責任になるということはないんでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
現地につきましては、開発された住宅の中を水路が通っているという、先ほどご説明いただきましたけども、住宅が建築されれば水路に入れない状況になると考えております。しかし、その間の対応につきましては、開発された事業者において、それまでの間注意喚起などの対策を取ることは一定事業者の範疇と考えておりますので、引き続き指導してまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) この開発地にはどのような年齢の方がお住まいになるとお考えでしょうか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
想定の範疇ではございますが、高齢者なり、また若いご家族なり、様々な方が入居されるというふうに想像しております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 大人でも落ちたらきっと本当に危ないと思います。大けがすると思いますので、お子さんやったらもう大変なことになると思うんです。市が進めてこられた開発ですし、住宅が建つまでの間、市はやっぱり責任持って安全を確保していただくということが必要かと思うんです。夢を持っておうちを買われた方々が本当に気持ちよくその後住んでいただくために、しばらくの間、おうちが建つまでの間を徹底的にやっぱり守っていただくということが必要かと思うんですけれども、その点どうですか。
○議長(小西励君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重君) 森原議員の再問にお答えいたします。
業者については現在も指導しておりますし、引き続き速やかな対応をしていただけるよう指導してまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 業者任せにしないで、市としてしっかり対策をしてください。もし何かあったとき本当に後悔することになると思います。
それでは、最後の質問です。旧統一教会問題等について伺います。
現在、旧統一教会と政治家や自治体の関わりが大きな社会問題となっています。これまで本市では、旧統一教会関連の団体への祝電やメッセージ、イベントや研修会への参加や後援、寄附金を受け取るなどの関わりはなかったでしょうか。
市と統一教会の関わりの有無について調査をされたでしょうか。
また、市民から消費生活センターへ霊感商法等の被害の相談はなかったでしょうか。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎君) 森原議員の旧統一教会問題等につきましてお答え申し上げます。
本件に関しまして、改めまして庁内各事務部局での調査を行いました。旧統一教会に関連する団体に対する共催や後援、またイベントへの出席、祝電やメッセージの送付、関連する団体からの寄附金の受領などにつきましては、調査の範囲内におきましては認められませんでした。
本市では、後援承認に関する取扱要綱におきましても、宗教活動に関するものではないことと定めておりまして、適切な対応に留意してまいりましたが、このたびの事件を発端とした社会への影響の大きさに鑑み、外郭団体との関わりにつきましては、事業内容を精査した上で行うなど、引き続き慎重に対応してまいりたいというふうに考えております。
次に、ご相談の件につきまして回答申し上げます。
市民から消費生活センターへ、いわゆる霊感商法などの被害相談がなかったかどうかということでございますが、これまで遡れるだけでございますけれども、過去の相談記録を調査、確認をさせていただきましたところ、市消費生活センターへ寄せられました霊感商法に関する市民からの被害相談につきましては、2009年3月に1件相談をお受けしているという記録が残ってございます。
以上でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 霊感商法、随分前ですけど、1件あったとしっかり見ていただきました。この霊感商法で相談された方はその後どのように対策されたんでしょうか。解決したでしょうか。
○議長(小西励君) 江南副市長。
◎副市長(江南仁一郎君) 再問にお答えをさせていただきます。
これ随分以前の相談案件でございますので、詳細は分かりませんが、記録によりますと、当時、いわゆる被害者の会というものが既に結成をされていたようでございまして、ご相談者に対しましてはこの会へのご相談をご案内をさせていただいたという記録が残ってございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 旧統一教会は宗教団体ということで名乗っておられますけれども、市長はこの点どのように認識されておりますでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 何と申し上げてよいやらよく分かりませんが、あまり関係したこともないので、世間の方が感じておられる以上のことは何とも申し上げにくいんですけども、一つの宗教団体ではないかなというように思います。いろんな、何といいますか、宗教活動の方も様々な分野でいろんな活動されてますんで、どこで線を引くのかっていうのは非常に微妙なところはあろうかと思いますけども、基本的に私どもが行政として、我々政治的、ある意味宗教的には独立ということでございますので、関わり合いのある、また関わり合いを持つべき団体とも思っておりませんので、私の認識としてはそういう状況でございます。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 私たち、やっぱり宗教団体とカルトとは違うと思います。フランスでは明らかに違うということで、セクトということできちっと防止する法律ができております。その点ご存じでしょうか。
○議長(小西励君) 小西市長。
◎市長(小西理君) フランスについては、いわゆるカルトの定義をされてるということは存じ上げております。ただ、我々として、フランスの制度がそのままいいのかどうか、何がカルトで何がカルトでないかというのはまた議論があるとこだと思いますので、皆さんが常識の中でご判断いただくものかなと思ったりしております。
○議長(小西励君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 宗教とカルトは必ず違うと、一線きちっと違うものがありますので、その点認識いただいて対応いただきたいというふうに思います。
旧統一教会は関連団体が多いために、本当に注意が必要です。今後も市民への啓発を行って、被害に遭わないように対策をお願いして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で森原陽子君の個人質問を終わります。
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