近江八幡市議会
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森原 陽子 議員
令和4年第4回(12月)近江八幡市議会定例会 12月12日(月) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月12日(月) 一般質問
森原 陽子 議員
(1)新型コロナ感染対策について
(2)子育て支援と放課後児童クラブと就学前施設の待機児童解消について
(3)高齢者等へのあかこんバスの利用促進について
(4)障害者施設の充実について
(5)西の湖周辺の施設の再整備について
◆8番(森原陽子君) 皆さんおはようございます。日本共産党の森原陽子です。
本日、5項目にわたりまして質問をさせていただきます。
早速第1項目、新型コロナ感染対策について質問させていただきます。
第1点目、新型コロナの感染は第8波に入りました。2学期に入ってからの小・中学校の学級閉鎖の状況と感染予防対策についてお尋ねいたします。
2点目、この冬はインフルエンザとの同時流行が心配されています。冬場は換気が不十分になりやすく、学校や保育施設には空気清浄器の設置が望ましいと考えます。今回小・中学校で更新されるエアコンは空気清浄器機能のついている機種でしょうか。また小・中学校、就学前施設、放課後児童クラブでの設置状況をお伺いいたします。
3点目、先頃、文部科学省より給食時の黙食緩和の通知が出されました。このことについて市はどのように考えておられるでしょうか。
4点目、就学前施設、障害児者施設、高齢者施設での9月以降のクラスターの発生状況と市の支援対策についてお尋ねいたします。
以上、初問とさせていただきます。
○副議長(山本英夫君) 当局の回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 皆さんおはようございます。
森原議員の新型コロナ感染対策についてのご質問のうち、障害児者施設、高齢者施設でのクラスターの発生状況と市の支援対策についてお答えします。
9月以降の滋賀県においてクラスターと認定されている発生状況につきましては、障害児者施設で1か所、高齢者施設で1か所となっております。
市の支援対策としましては、これまでから市が備蓄する防護用品、衛生用品等の提供や事業所の安定運営と感染予防対策の充実を目的とした事業所等応援金事業により支援してきたところです。今議会の補正予算におきましても、社会情勢による物価上昇や新型コロナウイルス感染症拡大等により事業所運営への影響が長期化する中で安定かつ継続した運営体制を支えるため、障害福祉事業所等応援金支給事業、介護サービス事業所等応援金支給事業を予算計上させていただいてるところです。
○副議長(山本英夫君) 子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 皆さんおはようございます。
森原議員の新型コロナ感染対策についてのご質問のうち、子ども健康部所管部分についてお答えをいたします。
まず初めに、就学前施設における空気清浄器の設置状況についてお答えいたします。
現在公立の就学前施設に空気清浄機能付のエアコンは設置しておりません。ただし、新型コロナウイルス感染症が国内で蔓延した令和2年度時点では、当該感染症は接触と飛沫による感染と言われており、当時の我が国においてはエアゾール感染までは言及されておりませんでしたが、感染防止対策事業による備品購入に際して加湿器機能付の空気清浄器の設置購入を各園所に推奨してまいりました。公立の就学前施設には保育を行う各部屋に1台ずつ空気清浄器を設置し、私立の就学前施設についても全園所で設置を行っております。換気の徹底については、重要な対策と共通認識の下、取り組んでいるところでございます。
次に、放課後児童クラブにおける空気清浄器の設置状況についてお答えをいたします。
市内の放課後児童クラブは20施設31クラブあり、そのうち3施設に空気清浄機能付エアコンが設置されております。また、11施設に空気清浄器が設置されてる状況となっております。感染症対策に伴う空気清浄器等の備品購入費補助については令和元年度から実施しており、各クラブの運営事業者に対しては各施設の実施場所や規模等の実態を踏まえて必要な機器の設置等の検討していただくようお知らせしてきたところでございます。
なお、各施設に対しましては、空気清浄器の有無にかかわらず、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会が示す効果的な換気のポイントを参考に窓開け換気などを行い、必要な換気量の確保に努めるよう市から指示し、取り組んでいただいてるところでございます。
最後に、就学前施設での9月以降のクラスター発生状況についてお答えをいたします。
9月以降に就学前施設で発生したクラスターは2件となっております。クラスターの発生の未然防止には、換気の徹底を図るなど、日常の基本的な感染対策を行うことで防ぐことになりますが、これまでの議会質問においてお答えしてまいりましたとおり、就学前施設では、WHO等によるエビデンスに基づく見解にもあるように、マスク着用は一律に求める状況にはなく、また乳幼児特有の事情や日頃の保育活動では接触は一定避けられず、大人と同じような対策は物理的に不可能な中にあって、可能な範囲において精いっぱい取り組んでいるところでございます。幼児課では、公私立問わず、就学前施設により感染の広がりなどの相談を受けた場合は直ちにイベントベースサーベイランス事業の実施や運営の状況、休園やクラス閉鎖の相談に応じ、できるだけ園運営が継続できるように支援に努めているところでございます。
○副議長(山本英夫君) 大喜多教育長。
〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 皆さんおはようございます。
森原議員ご質問の新型コロナウイルス感染症の感染対策についてお答えします。
まず、1点目の2学期に入ってからの小・中学校の学級閉鎖の状況と感染予防対策についてですが、2学期に入ってから現在までで小学校14学級、中学校7学級、合計21学級において学級閉鎖を実施しました。その際、滋賀県が行っているイベントベースサーベイランス事業によるPCR検査を任意で実施しています。閉鎖期間は、検査による結果が判明するまでの数日間とし、感染状況に応じて延長する場合もあります。おおむね3日から4日間程度の閉鎖となっています。
感染予防対策については、密閉、密集、密接の3密回避、マスクの適切な着用、手洗いの励行、換気などの基本的な感染対策を行いつつ、これまでどおりの学校教育活動を継続しているところです。
なお、地域の感染レベルがレベル1からレベル2へ引き上げられたことを受け、学校で感染が拡大している状況が見られた場合は感染リスクの高い活動を停止するなど、学校の状況に応じて適切に対応しています。
また、保護者には引き続き健康管理や家庭での基本的な感染対策に協力をお願いしています。
次に、2点目の空気清浄器についてお答えします。
このたび更新予定の空調設備は、業務用ですので空気清浄機能がついている機種は限定されることになりますが、今後機種を選定する際に検討させていただきたいと思います。
また、小・中学校での空気清浄器の普通教室における設置状況ですが、小学校2校で設置しております。
最後に、3点目の黙食緩和についてですが、さきの道下議員にお答えしましたとおり、本市においては現在給食時に黙食を求める指導は行わないよう周知しています。しかしながら、給食時はマスクを外している場面であり、感染リスクを下げることや飛沫を飛ばさない工夫は求められており、適切に感染対策を行う必要があると考えます。今後も引き続き学校における感染拡大の防止と学校教育活動の継続を両立させ、児童・生徒の充実した学校生活の実現に向けて進めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
○副議長(山本英夫君) 回答漏れはありませんか。
再問はありますか。
◆8番(森原陽子君) 就学前施設等に空気清浄器を推奨していただき、全園所に配置していただいてるということで大変安心を感じました。ありがとうございます。また、障害児施設や学校も適切に指導いただいてるというふうに感じました。しかし、北海道で急激な感染拡大が起こったことが私たちの記憶に新しいところですけれども、やはり寒くなって換気が不十分になることが大きな要因と考えられます。エアロゾル、空気感染の基本的な予防対策が必要と考えますので、ぜひ空気清浄器の設置についてもお考えいただきたいと思います。
昨年3学期には、他の市に先駆けて本市には各教室にCO2モニターを設置していただきました。濃度は何ppmで設置していただいてるんでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 回答を求めます。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
従来の文科省の学校環境衛生基準っていうのがございまして、それによりますと1,500ppm以下であることが望ましいということでございますので、その数値で設定をさせていただいてるところでございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) できれば1,000ppmということもありますが、できる限り可能な範囲でお願いしたいと思います。
若者や子どもたちは重症化はしにくいと言われていますけれども、沖縄県では昨年度から今年7月までに新型コロナウイルスの感染によって公立の小・中高校生と特別支援学校の児童・生徒のうち70人が後遺症あるいはその疑いと診断されていたことが分かっています。本市においてコロナの後遺症が疑われる児童・生徒はおられませんでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 本市におきましては、小・中学生でコロナの後遺症により体調不良や欠席をしているという子どもはおりません。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 本当にそれはよかったと思いますが、これからどういうふうになるか分かりませんので、できる限り感染しないことが望ましいというふうに認識していただいてるかどうか改めて確認させてください。
○副議長(山本英夫君) 回答を求めます。
大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) コロナの後遺症についても、現在は調査研究が進められている最中であるというふうに考えますし、まだまだ不明な点も多いと思います。小・中学生におきましては、もちろんコロナの感染症にかからないということが一番大事なことかと思いますので、今後もコロナの感染拡大防止を、感染対策に努めながら学校教育活動を継続してまいりたいと思います。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 文科省は、10月19日に、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行も見据えて、今後の感染対策について換気による感染対策には高機能換気設備の導入を積極的に検討するように求める事務連絡を出されています。サーキュレーターやHEPAフィルター付空気清浄器等の導入で可能な限り十分な換気を確保することが重要であるとしています。全教室にHEPAフィルター付の空気清浄器を設置した場合、どのくらいの予算が必要でしょうか。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
今年度使用しています普通教室と特別支援教室でございますけれども、合計で295クラスございますので使用場所に合わせた性能やサイズ等を選定する必要がありますけども、仮に1台10万円としましても約3,000万円の費用が見込まれると考えております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 導入に当たりましては、学校等における感染症対策等支援事業等による支援対象となっているほか、公立の小・中学校等における高機能換気設備、全熱交換機等の導入は学校施設環境改善交付金が利用できるっていうことなんですけれども、これらの交付金を利用しながら設置していくっていうことは考えられないでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
まず、最近の学校では、電子黒板とか端末の充電等、多くの電力を使用させていただいております。そもそもコンセントの数やまた容量的にも余裕があるのかどうか、それぞれが学校によって状況も異なると思いますので、まずはその辺を調査をさせていただき、今後の感染状況等を鑑みながら検討させていただきたいと思っております。
なお、先ほどの文科省の通知にもありますように、サーキュレーターや空気清浄器は補完的な措置ということでございますので、従来どおり基本的には窓を開けての換気をしていくということでございますので、ご理解をお願いいたします。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 前向きに検討していただけるということで、よろしくお願いいたします。ぜひ、本市が子どもの医療費無料化を進めてきたことについても、早期治療につないで子どもたちの健康を将来的に守っていくという意味が込められていると思います。まだまだコロナの終息が見えてない状況ですので、ぜひまた早い時期に状況を見ながら組んでいただきたいと思うんですが、例えば保健室については設置するっていうことはできないでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
保健室は、状況も違いますので、まだ設置されてない学校があと幾つかございますので、保健室につきましては設置をしていくということで考えておりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) どうぞよろしくお願いいたします。新型コロナウイルスは、全身性感染の症例もありまして、中には小児多系統炎症症候群なども含まれて長期的な影響を及ぼすことが最近の研究から少しずつ解明されてきております。12月に入って感染は拡大の傾向となっておりますので、ぜひ空気清浄器の導入も含めていろいろ検討していただきますようによろしくお願いいたします。
続きまして、障害児施設、高齢者施設の対策について再問させていただきます。
高齢者施設での死亡者が激増しています。自分が感染を広げていないかと絶えずストレスがあると訪問介護の方から聞いております。昨夜も知人から、市内の施設でクラスターが発生して、このまま感染が広がったらどうしようかと、特養かグループホームでは職員が感染したら回らないしということで悲痛な声を聞いております。医療センターにおきましても、11月には感染があって、クラスターが発生して入院患者を受け入れられない時期があったということも聞いております。職員の皆さんの頻回PCR検査が必要と考えますが、今回の補正予算、補助金をつけていただいたんですけれども、今後の感染状況によってはまた検討していただく必要があるかと思うんですけれども、この点について、今後もしひどくなった場合、どのようにお考えでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをさせていただきます。
現在までは、先ほども初問でお答えさせていただきましたとおり、市からの補助、補助等でしっかりと感染対策をしていただいてるという状況にあろうかと思います。今後も感染症の発生時はもとより、引き続き新型コロナウイルス感染症の感染予防や感染拡大防止対策の徹底につきまして各施設、事業所等と連携、情報共有や連携を図りながら、今後の感染症の拡大状況などを見ながら必要な対策は取ってまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 現在市の介護調査員の方は1日に数軒の調査をされると思うんですけれども、そのときどのような感染対策で訪問していらっしゃるでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
感染対策ですけれども、基本的な感染対策、手洗いそれからマスクと基本的な対策を施した上で各家庭を訪問させていただいてるという状況でございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 防護用の着衣とかはどのようになっておりますか。
○副議長(山本英夫君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
訪問時に防護用のガウン等、それは着用はしていない状況でございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 私が見かける訪問看護の事業者の方は、防護眼鏡と防護ガウンと多分高機能のマスクをつけておられると思うんですが、最低市の職員の皆さん、数軒行かれるのですから、防護眼鏡かフェースシールド、高機能のマスクが必要と思うんですけど、その点についてはいかがでしょう。
○副議長(山本英夫君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
高齢者宅を訪問させていただいて訪問調査をするという事業の内容からして、議員おっしゃるとおり、しっかりとした感染対策に必要であれば今後そのような消耗品等もそろえてまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今後はそのようにしていただけると。ありがとうございます。高齢者施設、障害者施設は社会インフラですので、職員の皆さんを含めて守っていただくようによろしくお願いいたします。
それでは、2項目め、子育て支援と放課後児童クラブと就学前施設の待機児童解消についてお伺いいたします。
今年度の教育厚生常任委員会の行政視察で兵庫県加西市に伺いました。5つの無料化をはじめとして、育児や仕事も両立できることを市の中心に据えて人口増を図っておられ、大変参考になりました。
まず、1点目です。小西市長は常々選んでもらえる市にするとおっしゃっています。若い世代が本市でマイホームを持ち、安心して住み続けてもらえるようにするには医療費の無料化や給食費の多子世帯減免などの施策と一体的に就学前施設や放課後児童クラブの充実が必要と考えますが、市長はどのように考えておられますでしょうか。
2点目、9月議会で3小学校区に来年4月の開設に向け、民設民営での放課後児童クラブの設置予算が可決されました。事業者の決定はどのようになったでしょうか。
3点目、今年度4月時点で待機児童は28名と昨年度の20名を上回りました。現在の待機児童の状況と来年度4月の待機児童数の見込み数、それについての対策について伺いたいと思います。
以上、初問とさせていただきます。
○副議長(山本英夫君) 当局の回答を求めます。
青木子ども健康部長。
〔子ども健康部長 青木勝治君 登壇〕
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の子育て支援と放課後児童クラブと就学前施設の待機児童解消についてのご質問についてお答えをいたします。
まず初めに、1点目の就学前施設や放課後児童クラブの充実についてお答えをいたします。
現在少子化が進行し、子どもが減っていく状況ではございますが、持続可能なまちづくりのためには子どもや保護者のニーズを満たす量、質ともに十分な子育て支援が必要であると考えております。ご質問の就学前施設や放課後児童クラブをはじめ、子育て支援施策の量や質については、第2期子ども・子育て支援事業計画に基づき計画的な確保を図っているところでございます。
なお、今年度、近江八幡市子ども・子育て会議においてこの計画の中間見直しを行っておるところでございます。
就学前施設については、待機児童が生じていることから、待機児童の解消に向けて取組を進めてまいりたいと考えております。待機児童の解消に向けては、受入れ人数を増やすための施設整備に取り組んでいますが、施設はできても保育をする保育士の確保が困難な状況となっており、想定どおりの受入れ人数が確保できていない実態もあることから、保育士の確保に向けて就職フェアの開催や養成校の訪問、宿舎借り上げ支援、市独自の処遇改善、園所への運営補助金、奨学金返還支援等の各種人材確保事業などを実施しているところでございます。
次に、放課後児童クラブについては、これまで待機児童は生じておりませんが意向調査の結果では低学年においては児童数の半数が利用を希望されていることから、近年の利用者の急増に対応し、小1の壁をつくらないようにすべく、放課後児童クラブとしての受皿の拡充を図るとともに、子どもの権利条約の趣旨を踏まえた子どもたちの放課後の居場所については放課後児童クラブだけで受け入れる限界点も近づいていることから、他市のように全校で週複数回地域との連携による多様な体験活動ができ、全ての子どもたちの多様な居場所となるような放課後子ども教室の積極的な充実強化など、需要の変化に応じたサービスの量、質について子ども・子育て会議において検討いただいてるところでございます。今後も当該計画の「子どもは地域の宝、みんなで見守り育てよう!」の基本理念の下、引き続き計画に基づいて様々な子育て支援施策を一つ一つ着実に取り組んでまいりたいと考えております。
次に、2点目の放課後児童クラブの拡充に係る事業者の決定についてお答えをいたします。
9月議会で森原議員、道下議員からご質問いただき、お答えしましたとおり、今般整備の緊急度が高い桐原東、馬淵、北里の各小学校区を対象とした放課後児童クラブの整備拡充を図るため、整備補助金を活用して保護者のニーズに応えようとする意欲的な放課後児童健全育成事業を行う事業者を公募することといたしました。
選定の経過につきましては、さきの道下議員のご質問にお答えしましたとおり、令和4年9月21日から10月14日まで公募を行い、桐原東及び馬淵小学校区においては事業者から応募があり、10月21日に近江八幡市放課後児童クラブ設置運営事業者選定委員会において審査を実施し、基準を満たす事業者を公平公正に決定したところでございます。また、北里小学区においては、当初応募がなく、改めて令和4年11月25日から公募を行ったところ、12月2日までに4者から応募があり、12月16日に選定委員会において審査を行い、事業者を決定する予定でございます。既に決定した事業者により開設準備を進めておられる桐原東、馬淵に加えて北里小学校区においても、令和5年4月の開所を目指して加速度的に準備を進めていただき、保護者や子どもたちに早く安心していただけるよう市としても事業者支援をしてまいりたいと考えております。
最後に、3点目の保育所等の待機児童の状況については、以前にもお答えいたしましたとおり、昨年度から国の10月時点の待機児童数の把握調査が廃止されたことから、待機児童者数については毎年度4月の時点のみの把握となっておりますので現在の待機児童数は把握しておりません。また、来年度4月の待機児童者数につきましても、現在4月入所に向けた入所申込みを受け付けており、待機児童者数の見込みについては分かりかねます。
対策として、来年4月の入所募集数については安土保育園の定員を拡充したほか、各園に対してできるだけの受入れ人数枠の拡充を求め、令和4年度募集数を上回る668名の募集数を確保したところでございます。
○副議長(山本英夫君) 回答漏れはありませんか。
再問は。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) まず、放課後児童クラブについて再問させていただきます。
今回この、既に来年度の利用希望の申込みは締め切られているんですけれども、北里学区の希望者は何人だったんでしょうか、また桐原東と馬淵の希望者の方は皆さん利用できるようになるのでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
まず、北里学区における放課後児童クラブの利用者の申込数ってことですね。
それにつきましては、先ほど申しましたとおり、11月18日から11月30までに受付期間として募集を行いまして、現在各クラブにおいて入所の審査を行っていただいております、申請書を出されたんですが、要件に該当するかまずチェックをしていただいております。その中で、北里学区については、速報値でございますが、昨年度を上回る74名の応募がございました。現在北里学区については、利用見込み数が定員数を上回ることが見込まれたため、初問でもお答えしましたように1クラブの新設をするため取組を進めてるところでございますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
そして、桐原東と馬淵学区ですかね。
桐原東、馬淵学区につきましても、既存のまずクラブさんについての申込みについて一定数、今申し上げた同じタイミングで受付をさせていただいております。こちらについても、速報値の状況でございますが、桐原東でも一定既存の申込者数が増えているところでございます。馬淵学区については、少し昨年度よりは減っているという状況でございます。
ただ、いずれにしましても、現在新設のクラブさんについても調整を図って、少しタイミングがずれておりますので、調整を図っていただく形になりますので、最終的にそのクラブが起動すれば一定待機児童という形にはならないというふうに認識をしております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 桐原東につきましては、風の子クラブさん、1クラブだけなんですけど、そこへの申込みは何名だったでしょうか。馬淵の馬っ子さんに対しても、今回はもう一つ、三楽クラブさんも出てきてるので、キッズさんも出てきてるので、それぞれあると思いますが、希望の人数について分かれば教えてください。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) すいません。再問にお答えいたします。
馬淵学区につきましては、馬淵学区につきましては43名の応募がございました。昨年度の部分でいうと45名ですので、43名っていうことで2名応募者数が減っているというのが馬淵の状況でございますが、募集定員については少し上回っておりますので、三楽さんで整備いただければというふうに思っております。
それから、風の子クラブにつきましては、昨年度71名やったところ、今回は67名ということで4名昨年度よりは少ない申込みを、速報値ですので、これ、確定でもなくって、単に申請書を出された部分なんで該当が要件するか全部調査中ですけど、そういう中でその数値が出てるところでございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 先ほど部長がほかのクラブなどを利用していただいたら大丈夫ではないかというように回答されたと思うんですけれども、ほかのクラブっていうのは利用の条件が違う、条件っていうか、利用料金とかが違うと思うんですね。ワイプラスさんとかでしたらかなり違うと思いますし、その点、本当は校区内のクラブに行きたいのに別のクラブに行くことになったために経済的な問題が生じるとか、そういうことについては市はどのようにお考えですか。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
生活保護世帯とか低所得の方について、1万円、これ、市内の利用料1万円は統一でございますけども、それについては半額の5,000円っていう形で軽減策を一定講じております。それから、おやつ代とか送迎代については、これはクラブさんで、民民の契約でございますので、保護者にしっかりと説明された上で納得された部分でご利用いただいているというところでございます。決してこの1万円の共通の利用料につきましても、いろんな、全国的にはいろんなことがございますけども、決して高額ということでもなく、またそれぞれのクラブさんの中で、連絡会の中でこの統一単価を決められて運営しておられますので、そういう部分で理解が進んでいるんではないかなというふうに思っております。
また、それとクラブについては当然小学校区が望ましいっていう部分もありますし、継続が一定望ましい部分がございますけど、先ほど初問でも答えましたように、今日多様なニーズがございますので、多様なニーズをしっかりと子どもの権利条約に沿って保障していく、子どもさん自身が望まれる、行きたいところを選んでいくというのも一つの方法でございますので、そういう視点も含めて柔軟でなおかつ選択可能な整備について、量と質、両方ともしっかりと充実できるように取り組んでいきたいというふうに考えているところでございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 確かに多様なニーズはあると思いますが、多様なニーズによってそれぞれのクラブに適した人数が、希望者がいればいいですけれども、実際問題先ほどお伺いした限りでは、部長も十分9月議会で回答していただいてるのでご存じと思いますけれども、学区の中に移動支援なしで利用できるクラブをつくってもらいたいという願い、それから今通っているクラブに引き続き6年間続けて通わせたいという、そういう願いがあるということは、9月議会にも回答していただいてるんですけれども、そこをどう実現するかという意味で緊急的に3つの学校、小学校区に求めてくださってると思うんです。今回この9月議会でこのような提案をされたことで募集された結果がこれであるということについては、当初の市の目的にかなった実施ができているのかっていうことについてはどのようにお考えでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
放課後児童クラブそのものは、もう一度申し上げますと、まずは今当面いわゆる少子化が進む中という前提の中でありますけど、保育の無償化等を含めてこんだけ利用率が急増しているという状況がございます。その中で、その部分が今後も一定期間続くであろうというところを特に緊急度が高いという形でまず選ばせてもらってるっていうのが1点でございます。瞬間的な部分じゃなくて一定期間、計画に基づいて整備していくと申し上げておりますので、それに見合うような状況の期間、増えるってことを想定してるエリアとして3学区をデータに基づいてしっかりと出させてもうてるという部分が1つでございます。それともう一つは、学校の余暇教室を徹底的に活用するというのが国の方針でもございますが、なかなかそれがまず難しいということです。もう一つは、さらに学校敷地内が当然移動の問題を含めて、安全性も含めて望ましいんですが、学校の敷地内での整備も用地がないと、グラウンドを潰していいわけではございませんので、そういうような部分の空き面積が非常に厳しいって状況を踏まえております。
したがって、その中で、近傍地ということで、できるだけ近くがいいということで、選定募集のときには、応募のときには直近で半径500メートル以内というところですが、それでも見つからない場合については送迎支援があれば可能という形で、そこは順次、なくては困る部分もありますので、やってます。
それともう一つは、どうしても希望のところっていうのは、基本的にその希望のところ、何度も申し上げますが、介護保険の事業所とか障害福祉のサービス事業所と違いまして、これは市に許認可権があるわけではなくって、放課後児童クラブっていうのは、基本的に事業者さんが手を挙げて整備をすると言われればその事前協議に基づいて市としては一定の、面積基準とかは絶対基準でございますので、それ以外についてはしっかりと一定協議を、相談をしながら、それでよければ実際開設をされるというものでございますので、今現在利用者が増えてるところも、基本的にはその思いっていうのは、道下議員にもお答えしましたように、しっかりと保護者の思いは一番身近なところで受け止めていただいて、そこに行きたい、続けて行きたいと言われると、そこで一定数オーバーすれば第2クラブ、第3クラブっていうのをつくってもらうしかないっていう部分になるので、その中でしっかりと整備費とか相談とか、マッチング事業も含めていろいろと市としては汗をかかさせていただいたつもりでございますんで、その中で残念ながら今回こういうような状況になったという部分もあると。
それとさらに、その利用率の部分でいうと、半分を超えてしまうと、先ほども初問で答えましたが、なかなか福祉の放課後児童クラブだけで担っていくのは物理的には、前回のときにもお答えしたと思いますけど、本当に小学校のミニ版をもう一つ造らなければならないぐらいの面積なり場所が必要になってきますんで、その辺も含めて転換点にあるということを含めてご理解賜りたいというふうに思っております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今おっしゃったように、面積とかが問題であるということを言われたと思うんですけれど、北里学区につきまして、1回目の応募者はなかったということですけど、それに至るまでについては二転三転といろんなことを考えて事業者さんが困難な中、頑張っておられたことを知ってるんですね。やっぱり耐震がないとかおうちに建ってるから駄目とか、本当に施設を探すことが課題になっていると、それは桐原東学区についてもこの数年間変わらない状況だと思うんです。一旦放課後児童クラブを受け入れるには、40人規模としてね、どのぐらいの広さと設備が必要なんですか。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えします。
面積基準としましては、1.65平米、1人当たり1.65平米の面積があれば足ります。それ以上広いのは別に構わないって形でございます。別に立地として別にその面積が1階で取れなければならないってわけではなくって、2階でその部分を確保してもらうこともできますし、その辺については、あと静養室も含めて、稼働する場所を含めて一定の基準の中でクリアしていただければ問題ございません。ただ、先ほどのその北里の場合ですと、基本的に近傍地でそもそも、なかなかすぐに民設民営で改修に伴って運営しようと思うとやはり空き店舗あたりが一番事業者さんとしても手を入れやすいって状況になってくるかと思います。そういう意味で、その空き店舗はなかなか近傍地にないので四苦八苦してもらってたというような状況です。あと、その、以外の方法でいうと、今までも例にありますように、安土とかでも例がありますように、民家を貸していただければそこはそういう形で対応することもできます。
そういう中で、今回も、道下議員にお答えしましたように、マッチング事業で本当にいろんなところにお声をかけさせていただいて、今まで以上に取り組んだところですが、なかなか実際登録がなかったというのも一つの実情でございますので、放課後クラブを設置してもらえれば、補助金を投入すれば適化法の関係もありますんで、一定10年間はしっかりとそこで事業としてやってもらいたいという部分もございますので、そういう意味でいうとなかなか長期にわたってお貸しいただける部分も厳しい要件の中に入ってくるかなと思いますけれども、そういう意味でも何とか教室を使っていただいてクラブを運営していくっていうのももう一度考え直していく。また、それも、クラブだけじゃなくって教室も含め、放課後子ども教室も含めて、先ほども初問で答えましたように居場所という視点で、福祉だけ、教育だけじゃなくて居場所として、子どもたちの居場所としてどうあるべきかっていうのを学校だけじゃなくて地域の方々と地域で支えるっていうことをもう一度そこで子育てについては考えていくことも必要かなというふうに思っております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今部長のお答えの中に、空き店舗等はないし適切な広さの施設は見当たらないということが言われたと思うんですけど、それが大きな原因ということですね。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 再問にお答えします。
北里学区について、最初選定をされるに当たって苦労された部分はそういう部分です。それぞれ学区によって状況が違いますので、学校の近くに店舗のあるところもあれば住宅密集地のところもあれば結構住宅地の部分からいうと端に学校が建ってるようなエリアもありますので、それぞれの事情によって異なってるかと思いますが、北里についてはそういう状況でございました。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) つまり、適切な広さの施設はそうそうないということが確認されて分かっていらっしゃると、それにもかかわらず民設民営を求められてるところが課題じゃないんでしょうか。9月議会で、市長の答弁だと思いますけれども、いずれの形にしろ利用される皆さんの負担を少しでも減らし、また健全な放課後児童クラブの運営ができるように知恵を絞ってまいりたいと考えていると、そのようにご答弁いただいてるんですが、どうしてここで、どうしても施設を見つけることが無理であるのに利用者は増えていると、じゃあどうして公設で造っていくっていう方向、あるいはまた北里学区であれば看護学校を貸与するとか、いろんな方法があると思うんですけど、そういう方向にかじを切られないのか、そのわけについて教えてください。
○副議長(山本英夫君) 当局の回答。
青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
放課後児童クラブの案件につきましては、非常に重要なテーマと思っておりますんで、市長を含め内部でしっかりとその辺については対策について協議しております。先ほど来もずっとご説明しておりますとおり、まずはいきなり公設施設が、これ、絶対公設施設を造らなければならないわけでもございません。先ほど言いましたように、その需要と供給の部分も含めて、いろんな部分を総合的に判断しながらそれを実際建てるためのスペースがあるのか、それから今の部分の急増する部分について、どうしても公設でやっていけば一定期間かかるということもございます。今までの部分のこどもの家を造らせていただいた部分も、全てエリア整備の一環の中において、今度安土もそうですよね、エリア整備の中において小学校とコミセンと、その中においてそういう部分を実現してまいったわけですんで、それ以外の部分については基本的に民設民営でできるだけ子どもたち、保護者の声に早く応えるために法人さんとしてそこは立候補していただける、応募していただけるように条件を整えながら、市としても事業所としての側面を、事業所支援として側面的に支えていくという形の視点で一生懸命頑張っておりますので、重ねてご理解をよろしくお願いしたいというふうに思います。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 9月議会で、部長おっしゃったんですけれども、今後少子化は進むけれども学童の利用者は増えると、アンケートの回答では小1では今後利用したいと考えた方は50%に近い、そのうち、今もおっしゃいましたけど、小学生の半数が学童を利用するようなことになったら学校がもう一つ要るというようなことを言われたんですが、今すぐそんな極端なことは起こらないと思うんです。しかし、過渡期でこれから増えると分かっているのに造らないと、ここがどうしてそういう論理になるのか分からないんで、そこをもう一回教えてください。
○副議長(山本英夫君) 青木子ども健康部長。
◎子ども健康部長(青木勝治君) 森原議員の再問にお答えいたします。
これは、いわゆる放課後児童クラブにつきましてはまず小1の壁という部分の解消、打破をしなければならないという部分でございます。保育料の無償化ということで、国策としてその辺の施策をバイアスをかけてされました。そういうことで、女性の就労率が、母親の就労率が非常に上がってまいりました。そういう中で、どこまでがその就労率としての高まりがあるかっていう見極めと、それから初問でも答えましたように、少子化を確実に、近江八幡市もいろいろと、人口ビジョンを含めていろんな総合戦略等の中で取組をさせてもらっておりますが、残念ながら少子化にストップはかかっておりません。そういう中で、今既存のクラブももう31クラブも、20施設31クラブまで増えて、それぞれ一生懸命運営をしていただいております。そういう中で、どの辺の部分が需要と供給のバランスを総合的に見たときにどうなるかっていう部分も併せて考えていかなきゃならないという部分だと思います。そうでないと、実際にクラブさんにおいても、実際先ほど申し上げたように、補助金をお渡しさせてもらう中で整備をされておられます。適化法で言えば、10年間、その間に例えば廃業とかをされましたら返還問題とかも起こります、その辺の責任も含めて市としては子育ての在り方、放課後児童クラブの在り方をどうしていくか。
それから、放課後児童クラブが全てではないという部分も先ほど来ずっと申し上げてるとおりでございますんで、地域を含めて、福祉、教育、連携しながら子どもたち全ての子どもの権利、関係者、働いてる保護者さんの子どもさんだけじゃなくって、50%を超えるってことは逆に言えばそれ以外の子どもさんの数もそれなりの部分になってきますんで、そのことも含めながら総合的に判断する部分が必要な中で、市内部としてそういうような考えの下、今回の整備についてご承認いただいたというふうに思っております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今需要と供給っていう形でおっしゃったと思うんですけど、これまで2年間旧桐原のコミセンを使っておられた放課後児童クラブおかえりさんの移転先を補償しないで解体を決めて、保護者は市長に同じクラブに通えるようにしてほしいと訴えに、直訴に来られました。そして、去年は去年で桐原の風の子クラブについて、学校の敷地内に造れるかもしれないというような希望を持たされた後で校区内にはできませんということで、2年生や3年生の子どもたちが利用の基準点の点数が足りないということで涙をのんで諦めた、もう学童を使うのを無理やから諦めたという方もいらっしゃるわけですね。こういうことを何回繰り返すのかと、子どもたちは数ではないんですよ、需要と供給っていう。そして、またこのままでは同じことが起こる。このクラブに行きたい、校区内に行くということについては、市の放課後児童クラブの第一義的にも校区内のクラブに通いますって書いてあるんですよ。そこをどうして根本的な問題に沿って基本的に解決されないのか、そこのところについて、どうなんでしょう、市長、選んでもらえる市としての子育て支援、どのようにこの辺はお考えなんでしょうか、市長にお伺いしたいと思います。
○副議長(山本英夫君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
本件に関しましては、るる青木部長から、子ども健康部長からお答えをしておりますとおり、保護者のニーズも非常に高くなってきて、当市としてもしっかり考えていかなきゃいけない事業だというふうに思っております。桐原東の件につきましては、我々も努力させていただいたけれども、残念ながら事業者さんで受け入れるという意思をお示しにならなかったというふうに理解をしてるところでございますが、いずれにしろそれぞれの学区、それぞれの地域におきまして様々な課題がございます、一概に申し上げることはなかなか難しいんでございますけれども。
そういう中で、将来を見据えてどういう形のものをしていかなければいけないかっていうことでございますけども、個々には対応させていただいたことがございますけども、部長から申し上げましたとおり今55%の子どもたちが、1年生が、新1年生がですね、学童を希望されるような状況になっております。そういうこともありまして、安土のコミュニティエリアでは学童を敷地内にということで学童クラブ3クラブを今計画をさせていただいてるとこでございますけども、小学校の敷地内で、もしくは空き教室を利用しながらということがまず大前提になってる、なかなかそこが空き教室がないっていう中でどういうような形でするか、敷地内それからるる学校区内それから送迎という4段階で今我々は対応させていただいてるわけでございますけど、そういう中で、この状況が続く中で、我々行政として最も何がふさわしいのかっていうことを考えさせていただいたとき、やはり地域で、学校で、いわゆる放課後児童教室も含めましてしっかりと考えるべき時期に来ているんじゃないかというふうに思っております。
そういう中で、さあ、さりとて既存の事業者さんもいらっしゃる中で、今現実に動いてる中で、どういう方向を求めていくのかということを庁内を含めまして協議をるるさせていただいておるところでございます中におきまして、状況におきまして、一部ご希望に添えないような状況が発生してるかと思いますけど、その点に関しては申し訳なく思う部分もございますけれども、全体の中で考えていく中でここをしっかりと将来を見据えて考えていく必要があろうかと思いますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今、小西市長が就任されてからの4年間ですけれども、人口は増えたり減ったり、微増微減を繰り返して横ばいなんですけれど、世帯数は約1,800増加しているんですね。本当に今月になって毎月コンスタントに増えております。見ていても、私の周りでもたくさん新しいおうちが建って、多くは若い世帯、子育て世代です。共働きを前提に家を今建てておられる、そのときにこども園や学童保育に入れないっていうことは最悪な状況やと思うんですね。選んでいただいて来ていただいたわけですから、その保育施設の充実あってこその子育て支援ではないんでしょうか。待機児童の問題は、これは庁内挙げて考えていただく問題やと思うんですけど、再度市長にお伺いします。
今後どのように対策されますか。
○副議長(山本英夫君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答えをさせていただきます。
最初、さきの再問にもお答えしましたとおり、地域を含めまして、教育ニーズ含めましてどういう形で受け入れていくのかと、我々としてはコミュニティエリアまた学校を含めて相対的に考えていくべきだというふうに考えておりますけども、庁内を挙げてまた検討してまいりたいというふうに思います。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 庁内挙げてくださるっていうことですけれども、利用される皆さんの負担を減らし、また事業者さんも施設があれば手を挙げられると思うんですね。NPOで本当にたくさんのお金をためていけるのかって、そういうこと、実際問題厳しい状況の中で手が挙げられない、そういうことではないでしょうか。そのためにこそ、公設のこどもの家を今後考えるっていうことが、それを必要だっていう時点に来てると思うんですけども、再度その点についてはどういうふうに考えられるかお伺いして、よろしくお願いします。
○副議長(山本英夫君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 再問にお答え申し上げます。
先ほど申し上げましたように、本来放課後児童教室っていうのは学校内の空き教室っていうのがまず一番に考えられるべきもんだというところでございます。残念ながら今、特別支援学級を含めまして、空き教室が人口減であるにもかかわらずできないような状況になっておる状況もございます。そういう中でしっかりと庁内を含めて将来に向けた形を地域の方々を含めましてつくってまいるべき段階かなというふうに思っております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 引っ越してきて新しいおうちを建てられた方、共働きできるかどうかは死活問題ですので、絶対に待機児童をつくらないという不退転の決意で、保育は任せてくださいっていう形で、3月議会でもお伺いしたいなと思っております。よろしくお願いします。
それでは続きまして、高齢者等へのあかこんバスの利用促進について質問させていただきます。
本市のあかこんバスの制度は、今年ではや19年となるそうです。私もほぼ毎日お世話になっております。運転手さんは皆さん親切で、高齢者の方など、乗り降りに気を配って手荷物の上げ下ろしまでも手伝っておられることもありました。丁寧な応対で、いつ乗せていただいても安心です。人口8万人規模の自治体で12路線、1日5ないし6往復の制度は県内トップで、数年前に県外からの行政視察の多くはあかこんバスであると伺ったこともありました。車を運転できない市民にとっては、いつでも予約なしで利用できること、どんなに市の端っこの遠距離からでも1乗車200円で利用できることでどれだけ助かっていることか、間違いなく住み続けるための命綱であると思います。このすばらしいあかこんバスをさらに市民に利用を広げられないでしょうか。初問といたします。
○副議長(山本英夫君) 当局の回答を求めます。
田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 森原議員の高齢者等へのあかこんバスの利用促進についてのご質問にお答えいたします。
市民バスにつきましては、道路運送法に基づき、市が自家用有償旅客運送として、鉄道や路線バスが運行していない交通空白地域を解消し、高齢者や移動手段のない交通弱者などを支援することを目的に、平成20年4月よりあかこんバスの愛称で運行を開始し、現在12路線での運行を行っております。運賃につきましては、1乗車につき200円、障害者やその介助者、小学生については1乗車100円となっております。加えて、回数券、1か月定期券、1日乗車券の販売をしており、特に1か月定期券、1日乗車券は複数路線のご乗車が可能であり、大変お得にご利用いただけます。
市民バスは、交通空白地域解消という目的上、集落内の生活道路上にも多くのバス停を設置しており、コロナ禍の中においても年間約10万人ものご利用があることから、ほぼ成熟状態にあるものと考えております。ほとんどのコースにおいてバス車両の大型化が困難であることや乗車定員が定められていることから、ご利用が集中しますとご乗車いただけない場合がございますので、改めて大々的な利用促進策は行っておりませんが、今後も市民の皆さんに安心してご利用いただける公共交通として維持してまいりたいと考えております。
○副議長(山本英夫君) 回答漏れはありませんか。
再問はありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今回答いただきましたけれども、各自治会に1つ以上の停留所があって、本当に生活道路を通って皆さんに利用していただきやすい制度となっております。本当にすばらしいバスだと思っております。このバスについて、本当に高齢者の方とか障害者の方が利用しやすいという意味で、その点、高齢者担当部署としてはあかこんバスの活用についてはどのようにお考えでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 長村福祉保険部理事。
◎福祉保険部理事(長村周作君) 森原議員の再問についてお答えします。
車を運転できない高齢者の買物や通院、社会参加の機会の確保、また外出する機会を増やすことによって健康を維持していただくためにもあかこんバスは重要な手段であると考えております。高齢者の方にあかこんバスを利用していただくには、高齢者の方にあかこんバスを気軽に利用いただけるように使いやすさ、便利さを知っていただく工夫が必要であると考えております。また、高齢者の方に外出する機会を増やしていただくために、高齢者の方が必要なときに必要な場所へ行くことができる、好きなときに好きな場所へ好きな仲間と一緒に行くことができる、そのようなことが可能となれば外出する機会も増え、健康維持にもつながると考えます。そういった外出意欲の喚起、あかこんバスの利用につながる工夫は、担当課ではもちろんですが、関係課、関係機関とも連携して検討してまいりたいと考えております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。
先ほど市民部長から利用促進はさらには考えてないっていうことだったんですけれども、今大体どの時間帯とかに多く乗っておられるとか、調査とかはされたんでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 森原議員の再問にお答えいたします。
年に、特定の日を選定している形にはなるんですけども、時間帯ごとの調査等を含めて実態は一定把握はさせていただいてる状況にございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) その状況で利用したい方が乗れなくなるっていうのはどのような調査の結果、出てるんでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 森原議員の再問にお答えいたします。
実際積み残しが出るというのは年に限られた回数になりますので、たまたま調査したその日に積み残しが出てる、出てないっていう状況もございます。ただ、調査をした日には積み残しが出てなかったという部分がございますが、ただそういう事象が起きた場合には、運行管理者を通じましてそういう状況が発生したということにつきましては担当課にはご連絡をいただいてると、こういう状況でございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 確かにそういう状況が時には起こるんですけれども、実際混む時間帯それから混む路線っていうのはある程度確定してると思うんです。ぜひ一度調査をしていただきたいと思うんですけれども、簡単な方法で、ほぼ降りられる方は医療センターかひまわり館か市役所の、その3つが多く利用されてますので、そこで一日、どのバスの何便目にたくさん利用があったのか、どこで降りておられるのかを確認していただきましたら、利用されてない時間帯があるっていうことも気づいていただけると思うんです。
たしか去年のオープンチャットとかの中で、あかこんバスは空気を運んでるだけかとかもったいないとか、そういうお話もあったり、また土日運行してほしいんやとか、そういうまた逆の要望もあるんですけれど、使い方によっては本当に便利ですし、例えば私の場合でしたら市役所や医療センターで乗り換えると、図書館を往復したり、それから安土支所に寄せていただくときもそれで1日券500円で行けるんですね。タクシーで行ったら往復1万円はかかるような場所にも500円で行けるということについて、高齢者の皆さんとか障害者の皆さんが自分の生活を豊かにすることにもっとこの財産を使っていただきたいというふうに思いますので、一度乗れないようになることがないように調査をしていただいた上で、例えば昼間に高齢者、例えば70歳以上の方については無料券を出しますので乗ってどんどん健康のためにとかに使ってくださいみたいなことをお試ししていただけないでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 森原議員の再問にお答えいたします。
今現在あかこんバスを補完する交通手段等を含めまして関係課も含めて検討させていただいてるところでございますので、そういったことも含めまして現状のあかこんバスのご利用状況がどういったことかっていう部分については、委託先の事業者さんの協力がないことにはできませんので、そういったところは業者さんと相談しながらまた検討を加えていきたいというふうに思います。
あと、無料券等の配布でございますけども、今現在免許証を自主返納された方に申請に応じましてあかこんバスの回数券、7,500円分の回数券になるんですけど、こちらを進呈させていただいてるっていうところでございます。このことでこれまでマイカーをご利用いただいていた方があかこんバスを体験いただけるという機会は一定つくれているものかなというふうに考えております。
全体の話としましては、無料券を配る中で、積み残しが本当に出るのか出ないのかっていう部分も含めて今は少し課題があるかなというふうに捉えておりますので、そこは整理をしてまいりたいなというふうに思っております。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) この間も調べたんですけれど、全国的にこの8万人の人口規模で12路線持ってて5ないし6往復、こんなバスは本当にないんですね。ぜひこの市の宝物を有効利用していただきますように、ぜひ検討を進めていただきますよう各課協同でお願いいたしたいと思います。
1点だけ改善を求めたいことがあるんですけども、それは定期券の色のことなんです。定期券は、普通の白い定期券のほかに高齢者用の、65歳以上のピンクと障害者用のブルーがあるんです。減免制度には賛成するんですけれども、運転手の皆さんに提示するときに、それ、何か人権の問題でどうなんですかっていうご意見をいただいたってことについて、私もはっとしまして、私もピンクの券になるのが嫌やなとすごい思うんですけれども、ぜひその辺で気持ちよく使っていただけるようにその色については廃止していただけないかっていうことで要望したいんですが、いかがでしょう。
○副議長(山本英夫君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 森原議員の再問にお答えいたします。
今議員からご指摘いただきました内容につきましては、大変大事な観点であるというふうに私も考えますので、早急に改善を図ってまいりたいというふうに思います。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。よろしくお願いします。
それでは、4点目、障害者支援の充実について質問させていただきます。
市内の障害者施設について質問をいたします。
先日本市にある県の盲ろう者友の会、盲ろう者協会の事務局と施設を見学させていただきました。安土コミセンでの朝の会に参加させていただきまして、参加者と指手話を交えて触れ合う機会をいただきました。悲しみや困難を乗り越え、支援者とともに前向きに生活されていること、支援者の皆さんの熱意と献身に心を打たれました。
1点目、県内各地から利便性のよいことから近江八幡市に友の会や協会を置いておられるとのことでした。活動場所を何とか近江八幡市で提供していただけないかと訴えておられました。市はどのようにお考えでしょうか。
2点目です。今度、おうみ作業所の第2作業所建設についてです。国、県の補助金が下り、着工されましたけれども、入札が令和3年4月となって資材高騰のあおりを受けて大幅に建設費や設備費が増加したため、事業者の当初の予算を超えています。年々増加している市内利用者の居場所の確保、とりわけ重度の方の居場所の確保を実現するために市としても補助の対策をすることはできないでしょうか。よろしくお願いします。初問といたします。
○副議長(山本英夫君) 回答を求めます。
久郷福祉保険部長。
〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の障害者支援の充実についてのご質問にお答えします。
まず、滋賀盲ろう者友の会の活動場所につきましては、以前より活動場所の確保について話をお聞きしているところですが、現在活動場所として利用いただける市所有の空き施設がない状況であり、今後の施設利用状況を鑑みながら活動場所の提供について検討してまいりたいと考えております。
次に、重度障害者の方の居場所の確保につきましては、市障がい児者地域自立支援協議会の障がい福祉施設整備検討部会におきまして令和9年度までの市内法人等の日中活動の場や住まいの場の整備計画を共有しているところであり、特に重度障害者を対象とした住まいの場の整備は喫緊の課題であると認識しているところです。
また、市の補助対策につきましては、各法人等が国庫補助などを得ての整備を計画されていることから、市としましても整備の促進を図るため、財政的支援について前向きに検討しているところです。しかしながら、近年施設整備に係る国の予算が十分に確保されないことから、国庫補助の事前協議を県担当課と実施しておりますが、不採択が続いている状況となっております。このため、本市における施設整備計画を滞りなく推進するため、国に対し国庫補助予算の確保について要望を行っているところですが、議員各位におかれましても国への予算確保に対する働きかけにお力添えを賜りますようお願いいたします。
○副議長(山本英夫君) 回答漏れはありませんか。
再問ありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 盲ろう者協会のことについて再問させていただきます。
検討していただいてるっていうことですが、具体的にある程度分かっている範囲で教えていただけることがありましたらばお願いします。
○副議長(山本英夫君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
初問でもお答えさせていただきましたように、これまでから市の担当課に対しましていろいろとお話も伺っているところでもございます。市の所有します施設等を検討してきたという経緯もございます。
あとそれと、しが盲ろう者協会につきましては、県の委託事業である盲ろう者支援センター事業っていうのも受託して事業を展開いただいておりますので、県等と連携しながらまた対応してまいりたいというふうに考えてございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 確かに県の事業ですので県から施設の提供とか、それから家賃補助等の支援について求めていただくっていうことは重要と思いますので、また市からもお願いいたします。盲聾者の方々の生活は、支援者がおられなければ情報のない世界のままで本当に大変な状況やということを実感させていただきました。友の会で集まることができて豊かな活動ができる施設、広くてバリアフリーである場所が必要ですので、専用の施設が提供されるまでの間、どうか市でもできる限り支援をしていただきますようにお願いいたします。
続きまして、おうみ作業所について再問させていただきます。
ようやく採択されたのに令和3年度の補助金事業やったということでその後すぐに資材が大幅に上がってしまったと、先日野村支所長にお伺いしたところでは、ようやくその予算が決定して建設にこぎ着けたのに資材の高騰で自己資金が全く足りなくなったと、仕方なくせっかくよい設計をしてもらったのに見直して、削れるところは削って、材料も落とした、それでもまだ4,000万円ぐらいは借入れをしないといけないと、続いてグループホームの建設も計画してるのに令和5年度の補助金の基準でも資材の単価は思ったほど上がってなくて、本当にこれでできるのかと心配されてました。また、親の会の皆さんにも長年積立てをしていただいてるのにこれ以上無理は言えないし、本当にどうしたらいいのかと頭を抱えていらっしゃいました。これまで市はいろいろな分野で資材高騰に対する支援をされてきました。現在建設中の第2作業所建設にもこのような支援をしていただくことはできないでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 久郷福祉保険部長。
◎福祉保険部長(久郷浩之君) 森原議員の再問にお答えをいたします。
現在建設を進めていただいております作業所につきまして、議員のご質問にありますように、資材高騰等が発生しているという状況は把握もしてるところでございます。県等にも市から一定要望等もさせていただいておるんですけれども、事業が採択されたと、金額的にはこれ以上支援が国からは求められないっていうような回答もいただいておりますけれども、事業所からもたしか県にも要望に行かれてるということもお聞きしておりますので、市としましても引き続き要望等はしてまいりたいなというふうに考えてございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 県議会では、三日月知事が今回障害者のグループホームに県独自に補助制度を考えているというふうなことを答弁されています。
市長にお伺いしたいんですけども、市の補助制度として、例えばふるさと納税のいろんなこういうことに使ってくださいっていう項目が今6つあるんですけど、そういうところに障害を持った方への支援という項目とかをつくってもらうっていうことはできないでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
既に担当課も含めまして、ふるさと納税云々くんぬん、抜きにしまして考えるべき項目だと思いますので、検討してると思います。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。本当に力強いお言葉をいただきましてありがとうございます。近江八幡の広報の12月号にもこんなふうに本当に理念を持って頑張っていらっしゃる姿が紹介されていますので、ぜひ、市内の事業者さんみんな同じやと思いますけれども、まず今取りかかっていらっしゃるこの事業が順調に進みますようによろしくお願いいたします。
それでは、最後の項目です。西の湖周辺施設の再整備についてお伺いいたします。
本市の西の湖周辺は、平成20年にラムサール条約に登録されてヨシ群落の保全地域でもあります。先日B&G海洋センターと匠の里を訪ねました。市内にこのような手つかずの自然環境が残されていることにびっくりいたしました。施設の老朽化が進んでおり、今整備すべきと思います。B&Gと匠の里について当局の今後の方針についてお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(山本英夫君) 当局の回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 森原議員の西の湖周辺の再整備についてのご質問のうち、匠の里の今後の方針についてお答えいたします。
安土匠の里は、安土城天主の復元を目指して建築、石垣、瓦、障壁画などの伝統的技法を収れんし、埋蔵文化財や民俗文化財等の整理、調査、収蔵をするため平成7年に設置した施設で、現在も埋蔵文化財と民俗文化財等の整理、調査及び収蔵する施設として利用しております。今後新庁舎整備と併せ安土町総合支所の公文書館機能整備を検討していることから、安土匠の里につきましては地域の皆様や学識経験者等と相談しながら利用方針を定めてまいりたいと考えております。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
〔教育部長 西川仁司君 登壇〕
◎教育部長(西川仁司君) 次に、森原議員ご質問のB&G海洋センターの施設整備の方針についてお答えいたします。
スポーツ施設整備につきましては、年次計画を立てながら順次整備を進めているところでございます。議員ご指摘のB&G海洋センターは、平成9年に建設され25年が経過していますが、艇庫の屋根材剥離による雨漏りや宅内給水管の漏水等、施設の至るところで経年劣化に伴う故障箇所が発生しており、早急に修繕、改修しなければならないことは承知しております。現在教育委員会では、市民誰もが安心・安全に利用できる魅力ある西の湖周辺地域の施設の一つとなるよう、活用面の充実も含め、施設整備について前向きに検討をしておりますので、どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
○副議長(山本英夫君) 回答漏れはありませんか。
再問ありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) どちらも安土町時代に造られた施設であるということで、この機会にどのような目的で造られて、そこではこれまでどのような活動をされたのかぜひ教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
○副議長(山本英夫君) 回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) まず、匠の里からお答えさせていただきたいと思います。
初問でも申し上げましたが、安土匠の里につきましては、安土城天主の復元を目指し、建築や石垣、瓦、障壁画などの伝統的技法を収れんし、埋蔵文化財や民俗文化財の整理、調査、収蔵するために設置されたものでございます。先ほど申し上げましたとおり、平成7年の設置でございます。
その後、活用としましては、建築士の講座につきまして、大学の教授をお迎えし、建造物の知識等を学んでいただく機会を設けておったんですけれども、これは開館後数回で終了したというふうにお聞きしております。それから、障壁画関連につきましては、模写講座、特に日本画であったりとか、それから安土城天主に描かれていたとされる狩野永徳の障壁画の復元を視野に入れたものとして取り組まれました。これらにつきましては、平成31年、平成30年度をもって終了したというふうにお聞きしております。そのほか安土城当時の陶磁器を再現、そういうことを視野に入れた陶芸講座っていうものが実施されておりましたが、これも、これらも同様に平成30年度には終了されているというふうにお聞きしております。
それから、過去にはですけれども、文化財の報告会等で活用されましたり、洋画の自主活動、それからまた農産物の収穫祭なども年に1回程度は実施されたというようなこともお聞きしております。
以上です。
○副議長(山本英夫君) 回答漏れは。
西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
次に、B&G海洋センターでございますけれども、こちらはB&G財団が全国に約480か所整備をされまして、各自治体へ譲渡をされたものでございます。安土B&G海洋センターは、初問でもお答えしましたとおり平成9年に整備されまして、旧町時代に引渡しをされたものでございます。海洋レクリエーションを軸としました青少年の健全育成や地域住民の健康づくりを目的とされておりまして、海洋センターは体育館、プールまたは本市のような艇庫、ボートハウスでございますけども、艇庫のいずれかの機能を持つ公共のスポーツ施設ということでございます。
ただ、現在は、夏休みに小学生のカヌー教室で1回程度しか利用しておりません。また、限られた高校のカヌー部の部活にしか使用されていないのが現状でございます。
以上でございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 今お伺いしていて、それぞれ本当に文化の薫り高い活動であったり、青少年のスポーツ振興であるとか、とてもすばらしい施設だなというふうに思いました。現在、私が見たところどのぐらい使ってはるのかなって分からなかったんですけど、年間どのぐらいの方が利用されてるんでしょうか、それぞれ。
○副議長(山本英夫君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 安土匠の里につきましては、令和3年3月をもって設置条例の廃止をいたしております。そうしたことから、現在につきましては安土で、主に安土で発掘されました埋蔵文化財の遺物関係また文化的資料の収蔵及びそれらの調査、整理に活用させていただいておりますので、外部からのご利用っていうのは現在いただいておる状況にございません。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
海洋センターでございますけれども、コロナ禍前は年間7,000人台でご利用いただいてたんですけれども、コロナ禍以降につきましては4,000人台、ちなみに昨年度は4,221人のご利用でございました。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) B&G海洋センターのこの4,000人っていうのはどのような方が利用しておられるんでしょうか。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
先ほど申し上げましたように、多くは、限られておりますけれども、高校のカヌー部の皆さんでございます。
○副議長(山本英夫君) 再問ありませんか。
森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 実際にB&G海洋センターって名前がずっと気になってたんですけれども、実際寄せていただいて、本当にすばらしい立地で、自然もすばらしいですけれども、この施設がもっと新しくなったら使ってくださる方もモチベーションも上がるし、様々な活動の拠点にできるんじゃないかなというふうに思いました。
匠の里につきましても、3方に建屋がありまして、子どもたちの活動の場所としては本当に目が行き届くよい場所だなと、ここ、もっと子どもたちや市民の方に使っていただけないのかなというふうにすごく思って、何か手を入れれば本当にすばらしい施設や場所になるというふうに思いました。例えば私でしたら、野鳥観察だとか星空観察、環境学習、それからヨシを使っての創作活動、デイキャンプ、カヌー体験などなど、ふるさと学習として本当にたくさんの活動ができるし、市民の皆さんの憩いの場になるんじゃないかなと感じております。
初日の議会におきましても、文化財行政の質問におきまして、小西市長は地域の魅力に気づくこと、ふるさとを再発見すること、社会科や総合の時間に体験的に学ぶこともできるなどっていうことも挙げていらっしゃいました。匠の里についてもB&G海洋センターにしても、本当にじかに体験できるということが思い出となってふるさとに愛着が湧く、そういう場所になるんじゃないかと思うんです。今後のビジョンについてもう少し詳しく教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。
○副議長(山本英夫君) 嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) まず、安土匠の里なんですけれども、安土匠の里は特に安土地域の埋蔵文化財であったり文化的資料を現在収蔵と整理作業を行っております。それらの資料が非常に膨大にございますので、先ほど初問でもお答えしましたとおり今後の公文書館機能の整備と併せて具体的なことを検討していかなければなりませんので、その中で、単に文化的な活用だけではなく、いろいろな活用方法もあるかもしれませんので、それらについて、徐々にはなりますけれども、検討を進めてまいりたいというふうに考えております。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 海洋センターでございますけれども、おっしゃっていただきましたように最高のロケーションでございますので、今後特に子どもたちの自然体験活動の場として利用拡大を図っていきたいと考えておるところでございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) 匠の里について、また公文書館と連動してよろしくお願いします。
あと、先ほど教育部長からこのスポーツ施設については年次計画を立てているということで、早急に修繕が必要であるというようなご回答をいただいたんですが、いつ頃手をつけようというか、計画、改善していこうと思っておられるのか、現時点での計画が分かっておりましたら、分かる範囲でお願いします。
○副議長(山本英夫君) 西川教育部長。
◎教育部長(西川仁司君) 再問にお答えいたします。
これから具体的な改修計画に入ってまいりますので現時点では具体的な年次計画は申し上げられませんけども、できるだけ早く改修ができますよう進めてまいりたいと考えているところでございます。
○副議長(山本英夫君) 森原陽子君。
◆8番(森原陽子君) ありがとうございます。本当にすてきな場所ですし、これからの、市民の中からも安土の観光とか文化についてももっと手を入れてほしいというご意見を広報広聴委員会のアンケートのときにもいただいております。ぜひ早急に取りかかっていただきますように、また計画を聞かせていただくのを楽しみにしております。
それでは、これをもちまして私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○副議長(山本英夫君) 以上で森原陽子君の個人質問を終わります。
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