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令和4年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
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12月13日(火) 一般質問
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内容
会議録
令和4年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
12月13日(火) 一般質問
井上 芳夫 議員
(1)空き家対策について
①隣の危険な空き家について
②空き家の活用について
③空き家の衛生管理について
◆11番(井上芳夫君) 皆さんこんばんは。私は、井上芳夫です。よろしくお願いいたします。
先ほどの大川さんの質問でありの住宅開発を大分これからまだやっておられるということと、安土でも住宅開発やっているんですけども、すぐに満杯になって、若い家庭が増えております。人口増えへんのに住宅が増えていくというようなことで、これは結局どこかで穴が開いていってるんだろうなというふうに思っております。これが今日話しさせてもらう空き家問題の一つかなというふうに思うんですけども、なかなか難しくて、この問題取り組んだのはいいけども、最終的に答えが見つからないというとこら辺で、まとまりのない話になるんじゃないかなというふうに思っております。
それでは、始めさせていただきます。創政会の井上です。
人口の減少や高齢化に伴い空き家の数が増え続けています。2013年の総務省の調査によると、全国の空き家の数は約870万戸と全体戸数の13.5%を占めていることが分かり、これは7軒に1軒の割合で空き家があるということになります。これが2021年になると846万戸となり、26万戸の空き家の数が増えてます。当市においては、7軒に1軒も空き家があるとは思えませんが、5年後、10年後を考えると、自分の地域の周りでも空き家が増えて、そのようになるように思います。
では、なぜ空き家が増えるのが問題になっているのかといいますと、建物の老朽化による倒壊の危険、建物は人が住んでいないと老朽化が進み、震災などで外壁が崩れたり台風で屋根材が飛んだりして、通行人にけがをさせる危険性があります。また、建物自体、古い家が多く、震災の際に建物が倒壊する可能性があります。
2つ目に、防犯、防災上の問題。
一番心配なのは火災の発生ではないでしょうか。空き家自体は木造が多く、火災が発生すればそれだけにとどまらず、近隣へ延焼する可能性があり、多大な迷惑をかけてしまいます。人の出入りがない空き家は放火されやすく、また不審者が出入りしたりすると、治安の悪化を招きます。
3つ目は、衛生上の問題。
ごみの不法投棄などが行われ、それがいつまでも放置されることにより、悪臭を放ったり、野良猫などが住み着いたりして、衛生上の問題が生じます。また、庭の管理など、行き届いてないと、庭木が道路や隣の家まで枝を伸ばしたり、雑草が生え茂り、害虫が発生しても駆除する人もいなく、周囲まで被害が及ぶ可能性があります。
4つ目に、景観の悪化による資産価値の低下が上げられます。
空き家の物件自体の資産価値の低下もありますが、空き家が近くにあることで、そのエリアで住宅を購入するのをちゅうちょしてしまう人も少なくないのではないでしょうか。また、夜になっても明かりがともらず物騒であります。このように、空き家の増加は地域全体の景観や環境に影響を及ぼし、その地域の価値が下がってしまうのです。
それでは、空き家をどうすればいいのか。空き家にしないためにはどうしたらいいのか。
ナイスタイミングで12月の広報があります。ここに入れてます。見てくれはりましたかな。
12月の広報、特集として掲載されていたので読まれた方も多くおられることと思います。
良好な住宅環境を将来へ引き継ぐためにやるべきことを3つにまとめられています。今できることから始めましょうということで、空き家になる前にできること。家族と親族と話し合っておく。空き家になってからできること、定期的な換気や掃除をする。自分で管理ができないときは、シルバー人材センターや空き家管理サービスなどに管理を委託する。近所や自治会に連絡先を伝えておく。使う予定がない空き家にできること。売却や空き家情報バンクへ登録するなどと書かれています。非常に大事なことで、このような話合いや管理をしていってほしいと思います。
この広報、最後に、空き家対策に関する問合先が書かれていました。いろんなタイプの空き家がある中で、どのような対応をしていただけるのかお尋ねします。
隣に危険な空き家があれば、建築課はどうしていただけるのですか。隣の空き家を商工労政課はどのように利活用していただけますか。隣の空き家の樹木や雑草を環境課はどのようにしていただけるかお尋ねします。初問といたします。
○議長(小西励君) 当局の回答を求めます。
田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一君) 井上議員の空き家対策についてのご質問のうち、空き家の衛生管理についてお答えいたします。
隣の空き家の樹木や雑草が繁茂し敷地内に入り込んで困っているなどのご相談が環境課に寄せられています。本市が制定している近江八幡市環境保全に関する条例におきまして、土地や建物の管理者または所有者は、その土地や建物について繁茂した雑草、樹木または投棄された廃棄物を除去し、廃棄物の不法投棄を防止する措置を講ずる等、近隣住民の生活環境を害さないよう適正に管理しなければならない旨が定められております。
近隣住民や自治会から苦情や相談が寄せられた空き家につきましては、まず現地を確認し、その管理者または所有者の調査を行い、当該条例により管理者または所有者に対して雑草の刈取りや樹木の剪定、伐採等の適正な管理を行っていただくよう、文書により通知をしているところでございます。
○議長(小西励君) 栄畑都市整備部理事。
〔都市整備部理事 栄畑隆夫君 登壇〕
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 井上議員ご質問の空き家対策についてのうち、隣に危険な空き家がある場合の建築課の対応についてお答えいたします。
空き家対策は、空家等対策の推進に関する特別措置法に基づき、空き家の所有者等は周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、自らの責任において適切な管理に取り組まれることを前提として推進をしております。具体的には、適切な管理がなされていない空き家等の情報が寄せられましたら、現地の状況確認と併せて所有者等の調査及び相続人の確認作業を行い、管理不全の空き家の改善に向け所有者等自らが取り組まれるよう通知を行います。取組が見られない場合は、通知内容や方法を検討し、まずは所有者の方と連絡が取れるよう継続して対応していきます。
また、放置が続き、周辺に悪影響を与える状態であると判断できる場合には、法に基づく特定空家等に認定し対応することとなります。
○議長(小西励君) 小西産業経済部長。
〔産業経済部長 小西勝己君 登壇〕
◎産業経済部長(小西勝己君) 井上芳夫議員のご質問のうち、空き家の活用状況についてお答えします。
本市では、使用予定のない空き家を有効活用していただく一つの手段として、近江八幡市空き家情報バンク制度を設けており、空き家の利活用の相談等があれば、バンクへの物件登録及び利活用者登録をお願いしております。本制度は、空き家の売却や貸出しを希望される所有者が所有物件を市の情報バンクに登録していただき、バンクの情報を通じて購入または借受けの利活用登録者がおられれば、両者の仲介協議を行う商工団体の不動産部会に引き継ぐ等、市では関係者同士の橋渡し調整を行っております。
現在、物件登録が6件、利活用希望者登録が24件あり、今年度は5月に1件の売買が成立いたしました。今後も空き家の適正な利活用を促しながら、本制度の制度向上、積極的な周知啓発を行ってまいります。
○議長(小西励君) 回答漏れはありませんか。
井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
ちょっと順番がばらばらになるか分かりませんけども、空き家情報バンクに載ってない家がかなりあると思います。ほんで、そういったものの中に樹木や雑草が繁茂して困ってると思います。空き家でよく聞く話に、所有者が遠方に住まわれていて、帰ってくることはないなどという、樹木の剪定、伐採あるいは雑草の刈取りを定期的に管理委託することは可能でしょうか。また、現状や広さ等もあるかと思いますが、金額はどの程度かかりますか。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
ご質問の樹木の剪定、伐採あるいは雑草の刈取りの管理委託につきましては、一例になろうかと思いますが、簡易な条件であれば、シルバー人材センターで委託を受けることができると伺っております。金額につきましては、樹木の剪定、伐採の場合は1本1,000円から、雑草の刈取りの場合は1平米20円から作業を承っておられます。申し上げました金額は、あくまでも目安でございまして、状態や広さによるものと思われますので、正確な見積につきましては、直接シルバー人材センターにお問合せいただければと存じます。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
文書の通知により管理を行っていただけるといいのですが、相続された方や持ち主に連絡が取れない場合、また文書を送っても返ってくるなど所在不明の場合はどうしていただけますか。
○議長(小西励君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一君) 井上議員の再問にお答えいたします。
基本的には登記情報あるいは税務情報などを基に所有者または管理者を特定いたしまして文書を送付しておりますが、文書を送付しても宛先不明で送付した文書が戻ってくる場合が年間で一、二件ございます。可能な限り所有者または管理者の特定に努めてはおりますが、文書を送っても戻ってきました場合は、それ以上の追跡は困難な状況となってるところでございます。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
近江八幡市内に不明の土地等というのはどれぐらいあるんでしょうか。課税がかけられないというんですか、所在不明ですね、不明者というのは。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久君) 固定資産税の賦課の状況についてお答えをいたします。
所有者等が、固定資産税というのは所有があれば課税をするということになるんですが、それぞれ土地、家屋、償却資産という中で、免税点というのがございまして、それを超えない場合は課税、税金としてはかからないということになります。固定資産税の賦課状況で言いますと、免税点未満のものも含めまして、空き家でどの程度のものが所有者等がはっきりしていないなり、相続人さんがおられないというのは、ちょっと把握はしておりませんので、年間で固定資産税全体ですね、全体で言いますと、宛所がないというふうに文書が返ってくるものが令和4年度で言いますと約30件程度ございます。市外ももちろん含めて、法人も含めてでございます。空き家ということに特定をしているわけではございませんので、その点はご了承をお願いしたいと思います。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
なかなか不明の方のときというのは非常に困って、本当に出てきた、枝が出てきて、竹尾君の話にもあったように、結局地元の方が何とか切らなしょうがないということになるんかなというふうなことを思っております。
次に行きます。
現在、空き家情報バンクというのに登録されてるんですけど、これは先ほど6件と24件あるというふうに言われましたけども、空き家の物件があっても、利活用希望者の思いと違う物件だったということかと思うんですけども、利活用希望者というのはどういうような物件を探されているんでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 回答を求めます。
小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己君) 井上議員の再問にお答えいたします。
物件の広さやエリア、立地環境、予算面など、希望者においてそれぞれ意向が異なるため、希望条件等をお答えすることは困難ですが、全体的な傾向といたしましては、賃貸よりも購入を希望されてる方が多いこと、また修繕、改修を見据えられていることで、購入希望価格が低く提示されている状況が見受けられます。また、一戸建ての住宅を希望される方は、駐車場があって静かな環境の場所を希望される方が多いという傾向がございます。
以上です。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
空き家にもいろんなタイプの空き家があるかなというふうに思います。本当に道つきで、今言われたように静かで、駐車場があってというな、住まいですっていう空き家であるとか、店舗にしたい、使えて店舗にしたいというな空き家、いろいろあるかなというふうに思っております。店舗にするものであれば、不動産業者が先にその物件見つけて売買の契約というふうになっているんじゃないかなあというふうに思います。結構不動産会社も空き家を探されてるという不動産会社もあるかなというふうに思うので、本当に話合いをして、売るねやったら早いこと売ると。いつまでもほっとくと大変なことになってしまうんじゃないかなというふうに思っております。
空き家情報バンクをもっと活用していっていただければいいと思うんですが、どういうような方法をお考えでしょうか。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 小西産業経済部長。
◎産業経済部長(小西勝己君) 井上芳夫議員の再問にお答えします。
空き家の有効活用を行うためには、新規の物件登録や希望者登録をさらに増加、拡充していくことが必要と考えます。従来からの市広報、ホームページ、チラシへの掲載、配布だけでなく、SNS等様々な方法を活用しながら、さらなる周知啓発の推進、また他市町等で実施されている有効な先進事例を情報収集し、参考にしながら、本市で活用できる方策について、今後も引き続き検討してまいります。
あわせて、今後も商工団体との意見交換や協議を行うほか、提供者、利用者の双方への意見確認等を行いながら、契約成立の向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
商工会、安土の商工会でも空き家の部会であるとか、多分八幡の商工会議所でも不動産部会が多分空き家のことを扱ってると思うので、連携しながらマッチングできるようにやっていっていただきたいなというふうに思います。
次に、法に基づく特定空家等に認定し対応している、これ危険な空き家ということで対応するということですが、実際にどういうふうにされているんですか。よろしくお願いします。
○議長(小西励君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 井上議員の再問にお答えをいたします。
法に基づきます特定空家等に認定した場合ですが、改めて周辺の生活環境の保全を図るために必要な措置を取っていただけるよう、引き続き文書や電話、時には直接面談を実施し、粘り強く助言または指導を行ってるところでございます。そのような対応を取っても所有者等が適切な措置を取らず、状態が改善されない場合には、勧告、さらには命令を行うこととなります。この命令に対しても措置を履行しない場合は、その不履行を放置することが著しく公益に反すると認められる場合には、行政代執行の措置を執ることとなります。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
本年度予算において、空き家の解体の予算があったと思いますが、これは特定空家ということで解体する予算だったと思うんですが、経過はどのようになっていますか。
○議長(小西励君) 栄畑都市整備部理事。
◎都市整備部理事(栄畑隆夫君) 再問にお答えをいたします。
行政代執行の可能性があった特定空家についてですが、措置の期限を設けておりました令和4年4月30日に足場等を設置をされまして、その後、6月下旬までの間に一旦危険な状態を回避する対策が講じられたところでございます。そのため、解体等の代執行を行う予定は現在ではございません。
所有者に対しましては、この状態で放置することのないよう、引き続き通知を行っていくとともに、現場も注視をしていきたいというふうに考えております。
○議長(小西励君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫君) ありがとうございます。
ちょっと修繕されたというようなニュアンスかなというふうに思うんですけど、なかなか行政代執行まで行けないのに、その間を抜けられたと言うたら嫌らしい言い方なんですけども、できんようになってしもたということかなというふうに思います。個人の持ち物なのでね、なかなかそこまで行くのは難しいかなというふうには理解をさせていただきました。
竹尾議員の話の中で市長が、空き家のところはもう畑にでもしたらええねんというような話がちらっとあったような気がしたんですけども、いい考えかなと思うんですけども、空き家で今行政代執行になったら、税金が3倍から6倍ぐらいにかかる。ほんで更地にするにも結局3倍から6倍、更地にしたら3倍から6倍の税金がかかってしまうということで、なかなか手がつけにくいそれをまた畑にして、畑並みの課税にしてくれはったら非常にありがたいと思うんですけども。更地にしたときに、ちょっと猶予をいただけると非常にありがたいと思うんですけども、そういうことはできるんでしょうか。検討していただけるのか、今後非常に多くの空き家が地域の中に点在してくると思うんですけども、本当に更地にしていただければ、隣の人も畑もできんねやけども、そのまま家が建った状態やとなかなか難しいかなっていうふうに思うんですけど。今後検討していただければありがたいかなというふうに思います。
なかなか答えの見つかりにくい問題で、大変ええかげんな話の最後になって申し訳なかったです。これで質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(小西励君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
以上で個人質問の全てを終了いたしました。
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