録画中継

令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
2月16日(木) 初日
日程第1 会議録署名議員の指名
日程第2 会期の決定
日程第3 諸般の報告
     議長報告、監査報告
日程第4 議案の上程(提案理由説明)
     議第1号~議第60号
     会第1号~会第3号
日程第5 質疑(議第37号~議第60号)
日程第6 委員会付託
日程第7 委員会審査報告
日程第8 討論・採決(議第37号~議第60号)
追加日程第1 道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議案
       会第4号(提案理由説明、質疑、討論、採決)
               午前9時31分 開会
○議長(小西励 君) 皆さんおはようございます。
 これより本日招集されました令和5年第1回近江八幡市議会定例会を開会をいたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
 まず、私から、令和4年12月市議会定例会に係ります議会運営等調査委員会の調査結果が令和5年2月3日付で議長に報告がございましたので、これを受けまして議長として申し述べさせていただきます。
 当該調査結果は、2月9日付で市議会ホームページにおきまして4点の調査事項について公表をさせていただいているところでございます。特に緊急動議に係る採決に関しましては、議長の目視により賛成少数で否決と採決の宣告をさせていただきましたが、調査委員会平井委員長から、結果報告では録画映像から起立採決を全面で確認できる映像はありませんでしたが、カメラが展開する映像から起立者が11名であったことを確認され、今回の起立による表決の議長宣告は結果として疑義があるということでございました。この調査結果を真摯に受け止めるとともに、議会運営の混乱を招きましたこと、深く責任を感じているところであります。改めて議会を代表する議長として12月議会の一連の事態になりましたことをおわび申し上げます。今後起立による表決の議長宣告につきましては、議会並びに市民の方々に明確にお示しできるように見直しを行い、あわせまして市議会が市民の皆様の負託に応えられるように努めてまいりますので、引き続きどうぞよろしくお願いを申し上げます。
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△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(小西励 君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 井上さゆり君
 山本 英夫君
の両名を指名いたします。
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△日程第2 会期の決定
○議長(小西励 君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
 お諮りします。
 本定例会の会期は、お手元に配付いたしました日程表のとおり、本日から3月24日までの37日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から3月24日までの37日間と決定をいたしました。
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△日程第3 諸般の報告
○議長(小西励 君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
 まず、議長報告を行います。
 さきの定例会以降における議長等の活動状況につきましては、お手元に配付いたしました報告書のとおりでございます。ご了承をお願いをいたします。
 次に、監査報告に入ります。
 監査委員の報告を求めます。
 監査委員岡田彦士君。
             〔15番 岡田彦士君 登壇〕
◆15番(岡田彦士 君) 監査委員の岡田でございます。
 例月現金出納検査の結果について、次のとおりご報告申し上げます。
 地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、一般会計、各特別会計、各基金会計、各公営企業会計について、令和4年11月に10月分、令和4年12月に11月分、令和5年1月に令和4年12月分の現金出納検査を実施しました結果、いずれの会計とも現金等のあり高をはじめ歳入歳出等の計数は正しく、かつ出納に係る事務処理も妥当と認めました。
 よって、同条第3項の規定に基づき、その結果を市長、議長に報告いたしました。
 この詳細な内容につきましては、例月現金出納検査報告書のとおりでございますので、ご覧をいただきたいと存じます。
 以上をもちまして監査報告とさせていただきます。
○議長(小西励 君) 以上で諸般の報告を終わります。
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△日程第4 議案の上程(提案理由説明)
      議第1号~議第60号
      会第1号~会第3号
○議長(小西励 君) 次に、日程第4、議案の上程を行います。
 議第1号から議第60号まで並びに会第1号から会第3号までの63件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 益田議会事務局長。
◎事務局長(益田卓弥 君) 朗読いたします。
 令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会提出議案
市長提出議案
議第1号 専決処分の承認を求めることについて
     令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第7号)
議第2号 令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第8号)ほか補正予算議案8件
議第11号 令和5年度近江八幡市一般会計予算ほか令和5年度予算議案9件
議第21号 近江八幡市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定についてほか条例関連議案12件
議第34号 財産区財産の譲渡をすることにつき議決を求めることについてほかその他議案2件
議第37号 近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めることについてほか人事議案23件
議員提出議案
会第1号 近江八幡市議会の個人情報の保護に関する条例の制定について
会第2号 近江八幡市個人情報保護条例の施行に関する議会規則を廃止する規則の制定について
会第3号 近江八幡市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定について
 以上であります。
○議長(小西励 君) 次に、市長提出議案の提案理由の説明を求めます。
 小西市長。
             〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理 君) おはようございます。
 開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 1月末の大雪の後、先週末は3月並みの陽気となり、また昨日は再び大変寒い一日となるなど、寒暖を繰り返す日々ではございますが、心なしか街行く人々の装いも明るくなり、日一日と春の訪れが近づいていると実感しております。この間、年明けには成人式を開催し、二十歳を迎える753名の皆様をお祝いすることができました。また、3年ぶりに夫婦都市である富士宮市からゲストランナーをお迎えし、近江八幡駅伝競走大会を開催することもできました。また、八幡に春を呼ぶ左義長祭も、今年は全町の山車がそろい、3月11日、12日に執り行われる予定になっております。長く続いたコロナ禍のトンネルもようやく抜け出す兆しも見えてまいりました。皆様とともに明るい春を迎えることができればと心より願っております。
 このたび令和5年第1回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様方におかれましては、公私何かとご多用の中ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
 また、平素から市政運営に格段のご理解とご協力を賜っておりますことに対しまして、高段からでございますが、心より厚く御礼を申し上げます。
 冒頭でも触れましたように、はや4年目に突入しております新型コロナウイルス感染症の感染拡大とマスク生活もここに来てようやく終息が見えてきたところでございます。このたび政府では感染症法上の分類を2類相当から5類へ変更することやマスク着用の考え方の見直しなどが打ち出されましたが、基礎自治体といたしましてもこれら感染症を正しく理解し、市民の皆様の健康や生活を守れるよう引き続き取り組んでまいりたいと考えておるところでございます。
 また、感染症対策に加え、市民生活や事業者様への経済的支援としてのふるさと観光券事業、じもと応援クーポン&チケット事業をはじめ、物価高騰対策としての燃油高騰対策事業者支援金などの施策を打ち出し、実行する中で、多くの市民の皆様にご利用いただき、また多くのお声を聴かせていただいたところでございます。市民の皆様の困り事や新たな課題に気づく機会を持ち、議論を積み重ねることが我々基礎自治体の強みであり、求められる使命であると再認識させていただいたところでございます。この議会では令和5年度予算についてのご審議を賜ることになりますが、市の様々な課題に対し必要な施策を必要とされるタイミングでより効果的に打ち出していけるよう日々取組を進めてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げます。
 引き続きまして、提案説明をさせていただきます。
 提案いたします議案は、予算関連議案が20件、条例その他議案が40件でございます。
 まず、議第1号専決処分の承認を求めることにつきましては、緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がなかったことから、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、去る1月16日付をもって専決処分をさせていただきましたので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものでございます。
 専決処分させていただきました令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第7号)につきましては、総務費におきまして、税制度の関係により年末に向けて急増するふるさと応援寄附金について、ふるさと応援事業で寄附に対する積立てを行うとともに、寄附者に対する報償費等を追加。衛生費におきまして、出産・子育て応援交付金事業で国の補正予算成立に伴い、速やかに事業を実施するため、負担金補助及び交付金等を追加させていただいたものでございます。
 これらの財源につきましては、県支出金、地方交付税、寄附金及び繰入金において財源調整をさせていただいたものでございます。
 次に、議第2号令和4年度近江八幡市一般会計補正予算(第8号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億918万円を減額し、予算総額を462億1,611万6,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費、一般管理費で退職者に対する職員手当、基金費で積立金を追加。民生費におきまして、障害福祉サービス等給付事業で扶助費を追加、民間保育所及び認定こども園等運営補助事業で負担金補助及び交付金、福祉医療費助成事業及び生活保護事業等で扶助費を減額。衛生費におきまして、感染症予防対策事業で物件費等、地球温暖化対策事業で負担金補助及び交付金等を減額。農林水産業費におきまして、担い手育成支援事業で国の補正予算活用に伴い負担金補助及び交付金を追加、畜産業振興事業で負担金補助及び交付金、土地改良事業で市営土地改良事業に伴う工事請負費等を減額。土木費におきまして、国庫補助市道改良事業及び竹町都市公園アクセス道路整備事業で工事請負費等を減額。教育費におきまして、国の補正予算活用に伴い小学校運営事業及び中学校運営事業で物件費、小学校施設整備事業及び中学校施設整備事業で工事請負費等を追加、社会体育施設整備事業で工事請負費等を減額。公債費におきまして、市債元金償還で繰上償還を実施するため償還金を追加するとともに、各費目におきまして職員給与費及び物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、市税、法人事業税交付金、地方特例交付金、地方交付税、分担金及び負担金、使用料及び手数料、国庫支出金、県支出金、財産収入、寄附金及び諸収入並びに繰入金及び市債で財源調整し充当させていただくものでございます。
 第2表債務負担行為補正につきましては、指定管理料に係ります駅南総合スポーツ施設管理運営事業の期間及び限度額を追加するとともに、令和4年市議会6月定例会でご可決いただきました新市庁舎整備事業(設計施工工事・監理委託)及び新市庁舎ネットワーク整備事業に係ります債務負担行為を廃止させていただき、令和5年度当初予算において改めて計上させていただくものでございます。
 また、令和4年市議会12月定例会でご可決いただきました小中学校空調設備整備事業(設計施工工事)につきましては、国の補正予算活用に伴いまして令和4年度現予算に計上することから、廃止をさせていただくものでございます。
 第3表地方債補正につきましては、各事業におきまして事業費等を精査し、限度額の追加、変更及び廃止をさせていただくものでございます。
 次に、議第3号令和4年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ5億2,970万7,000円を減額し、予算総額を75億8,880万円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で人件費、国保料賦課徴収事業で物件費等を減額。保険給付費におきまして、医療機関等支払負担金及び高額療養給付負担金等で負担金補助及び交付金を減額。国民健康保険事業費納付金におきまして、負担金補助及び交付金を減額。保健事業費におきまして、特定健康診査等事業で物件費等を減額。諸支出金におきまして、過年度返還金を追加するとともに、各費目におきまして物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、国民健康保険料、国民健康保険税、使用料及び手数料、国庫支出金、県支出金及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第4号令和4年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ225万3,000円を減額し、予算総額を3,104万7,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、介護認定審査会設置事業費におきまして、職員給与費及び物件費を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、分担金及び負担金並びに繰入金を充当させていただくものでございます。
 次に、議第5号令和4年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,775万2,000円を減額し、予算総額を69億6,873万7,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、要介護認定調査事業等で物件費等を減額。保険給付費におきまして、居宅介護サービス給付事業で負担金補助及び交付金を減額し、地域密着型介護サービス給付事業及び特例地域密着型介護サービス給付事業等で負担金補助及び交付金を追加。地域支援事業費におきまして、介護予防・生活支援サービス事業等で委託料等を減額するとともに、各費目におきまして職員給与費及び物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、国庫支出金、支払基金交付金、県支出金及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第6号令和4年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ155万円を減額し、予算総額を1,015万円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、介護予防サービス計画事業で委託料等を減額させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、サービス収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第7号令和4年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ1,140万円を減額し、予算総額を8,656万円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、文化会館事業費におきまして、職員給与費で人件費、文化会館自主事業で物件費等を減額し、文化会館管理事業で物件費等を追加させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、使用料及び手数料、入場料収入及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第8号令和4年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ2,465万円を減額し、予算総額を11億1,674万円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で人件費、後期高齢者医療賦課徴収事業等で物件費等を減額。後期高齢者医療広域連合納付金におきまして、負担金補助及び交付金を減額。保健事業費におきまして、後期高齢者医療健診事業で物件費を追加させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、広域連合支出金及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
 次に、議第9号令和4年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第1号)につきまして説明をさせていただきます。
 収益的収支予算において、収益的収入647万1,000円を増額、17億7,679万2,000円とし、収益的支出3,422万円を減額、16億7,673万8,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、退職給与引当金への引き当てなど、決算整理に伴う職員給与費の不足額を追加するとともに、全ての収益的収入支出科目を精査し、決算見通しを定める補正をさせていただくものでございます。
 次に、議第10号令和4年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第2号)につきましてご説明を申し上げます。
 収益的収支予算において、収益的収入771万1,000円を増額、20億7,951万円とし、収益的支出1,192万円を増額、20億6,371万7,000円とさせていただくものでございます。
 また、資本的収支予算において、公共下水道事業資本的収入1,267万1,000円を減額し、14億7,130万7,000円とし、公共下水道事業資本的支出1,284万4,000円を減額し、22億9,642万3,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容につきましては、収益的収支予算において、不明水対策事業や市街地内水排除対策事業等の繰越予定に伴い、消費税及び地方消費税の納税額増加が見込まれるため、所要額を追加させていただくものでございます。
 資本的収支予算については、沖島ストックマネジメント事業費等の増加に伴い、企業債及び国庫補助金を追加するとともに、全ての収入支出科目を精査し、決算見込みを定める補正をさせていただくものでございます。
 続きまして、令和5年度の近江八幡市各会計予算につきましてご説明を申し上げます。
 内閣府の令和5年1月25日発表の月例経済報告によりますと、我が国の経済の先行きについては、ウイズコロナの下で各種政策の効果もあり、景気が持ち直していくことが期待されるものの、世界的な金融引締め等が続く中で、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクもあり、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響や中国における感染拡大の影響に十分注意する必要があるとされております。
 国においては、令和4年度補正予算と令和5年度当初予算を一体として編成する、いわゆる16か月予算の考え方の下、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策を速やかに実行し、足元の物価高や世界経済の下振れリスクを乗り越え、社会課題の解決と持続的な成長の実現により日本経済を再生するとともに、さらに我が国経済を持続可能で一段高い成長経路に乗せていくとされております。
 滋賀県におきましては、基本構想で掲げる「未来へと幸せが続く滋賀」の実現のため、子どもたちが将来にわたって幸せと誇りを感じられる健康しがを目指すとされ、令和5年度予算においては感染症対策と両立する社会経済文化活動の継続を前提に事業の重点化を図るとともに、原油価格・物価高騰等の対策については社会経済情勢や国の動向等を見極め、適切に対応するとされたところでございます。
 このような中、令和5年度の市政運営方針につきましては、先行きの不透明な閉塞感のある状況下において、市民に最も近い地方自治体行政にあっては、聖域なく変化を敏感に感じ取り、率先して試行錯誤を繰り返しながら道を切り開き、前例にとらわれることなく、明確な目的と意思を持って施策の実行に当たることが極めて重要であり、全ての職員が気概を持って市政の運営に当たりたいと考えております。
 また、市民の思いに寄り添い、市民の知恵や経験、行動力を存分に生かしていただけるような、ハートフルで市民が主役、憧れを持ってもらえる町近江八幡を政策目的の主眼に事業を展開することを念頭に置いて各施策の推進を図ることとし、令和5年度当初予算におきましては次の4点について重点的に取り組みたいと考えております。
 まず1つ目に、子育て及び教育環境の充実でございます。
 まちづくりとは、つまるところ人づくりにほかならないと考えます。これまでも子育てを支援する施策につきましては、とりわけ経済的な支援の面において充実を図ってまいりました。引き続きこれらを継続していくとともに、これからの時代に必要となる感性や独創力、また社会に関わる力を引き出す機会を増やしていく取組として、読書等によって経験の幅を広げることや文化芸術、スポーツの推進をはじめ、多様な教育との関わりなどを通じて進めてまいりたいと考えております。
 2つ目に、産業基盤の強化でございます。
 本市の魅力発信を引き続き行うとともに、農業を含めた地場産業と地域企業の育成を市民、企業と一体感を持って進めてまいりたいと考えております。また、当市に人材を引き寄せられるような歴史、伝統や自然景観を守り育ててまいりたいとも考えております。
 3つ目に、高齢化する社会、分化する社会に対応する行政サービスの実現でございます。
 デジタル技術等を駆使し、いつでもどこでも自らの利便性や機能性の確保を図る一方で、行動の制限を受けておられるまた受けやすい高齢者や障害を持っておられる方などが不安やストレスをできる限り少なく生活を続けられるような行政サービスの実現に向けて歩みを進めてまいりたいと考えております。
 4つ目に、持続可能な社会実現へのステップを踏もうと考えております。
 激甚化し予測が困難になりつつある自然災害等への対応に向けて体制強化を図っていくとともに、カーボンニュートラル実現への取組を引き続き進めるほか、自然環境と共生が図れる社会への変化を進めてまいりたいと考えております。
 以上を踏まえまして、令和5年度一般会計当初予算につきまして、市民の皆様から納得と共感をいただき、共に成長し活力ある地域づくりを目指す市民共感成長予算と位置づけ、特に子ども・子育て支援、活力ある地方づくり、GX、DX推進、安心・安全な生活基盤強化をキーワードにバランスよく配分した予算とし、前年度より約22億5,000万円、率にして6.3%増の380億9,000万円としたところでございます。
 財源的には、市民サービス提供に向けた歳出予算化に伴いまして、歳入の根幹であります市税をはじめとする歳入一般財源は最大限見込み計上しております。また、各種事業につきましては、国県支出金の確保、及びハード事業につきましては、世代間の公平負担の観点も含め、交付税措置のある市債の活用を図り、継続的な大型施設整備事業につきましては、公共施設等整備基金を活用するとともに、ふるさと応援基金をはじめとした基金の効果的な活用など、今後の持続可能な行財政運営にも留意したものとしております。
 近江八幡市第1次総合計画に掲げております6つの基本目標に応じた令和5年度の主な事業といたしましては、1つ、教育・人づくりでは、第79回国民スポーツ大会施設整備事業で約14億1,000万円、学童クラブ数が増加する放課後児童対策事業で約4億4,000万円、高校生世代まで対象者を拡大する子ども医療費助成事業で約2億7,000万円。その2、福祉・医療・人権では、障害福祉サービス等給付事業で約26億7,000万円、民間心身障害児者社会福祉施設整備事業で約5,400万円。その3、環境・歴史・文化では、文化会館整備事業で約3億2,000万円、水道の重要管路、老朽管更新の建設改良費負担軽減出資事業で約1億5,000万円。その4、産業・観光振興では、近江牛の支援といたしまして畜産業振興事業で約1億1,000万円、地域経済活性化住宅リフォーム推進事業で5,500万円。その5、都市基盤整備では、安土コミュニティエリア整備事業で約3億1,000万円、市内地下道の冠水防止対策の水防対策整備事業で約3,000万円、高齢者の地域密着移動手段確保事業で1,000万円。その6、地域自治・行政経営では、市民の窓口負担軽減、待ち時間短縮を図る書かない窓口事業で約3,600万円、本庁2階市民窓口サービスフロアのオフィス改革事業で約1,500万円、電子決裁システム導入の文書管理事業で約500万円などを計上をいたしております。
 また、令和5年度は、ふるさと応援寄附金活用事業として、地方で生まれ育ち、都会に出られた方から生まれ故郷への恩返し、お世話になった地域、応援したい地域への貢献というふるさと納税の趣旨を踏まえ、地方における子ども・子育て施策や高齢者施策のためにも全国の多くの方々から多額のご寄附を頂戴いたしましたふるさと応援寄附金を効果的かつ積極的に活用することとし、ふるさと応援事業の事務費繰入れを除き、ふるさと応援基金繰入金を約8億9,000万円計上いたしております。
 次に、国民健康保険特別会計をはじめとする6特別会計の予算額につきましては、前年度から4億4,790万円増の165億7,600万円、水道事業会計と下水道事業会計、病院事業会計の3企業会計の予算額は、前年度から6億9,643万円増の242億8,259万3,000円とし、一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は、前年度から33億9,930万9,000円増の789億4,859万3,000円とさせていただいたところでございます。
 それでは、議案ごとにご説明を申し上げます。
 まず、議第11号令和5年度近江八幡市一般会計予算につきましてご説明を申し上げます。
 予算編成の前提となります歳入につきましては、市民サービスの提供に向けた歳出予算化に伴いまして、市税をはじめとする歳入一般財源は最大限予算化しております。
 第1款市税では、コロナ禍による税収の緩やかな回復見込みや国の地方財政収支見通しを踏まえ、前年度から2億3,900万円増の113億4,200万円を計上しております。
 第2款地方譲与税から第9款地方特例交付金までの各交付金につきましては、本市の令和4年度決算見込額や国の地方税収入見込み等を勘案しまして、それぞれ計上いたしております。
 このうち第7款地方消費税交付金につきましては、景気経済にさほど左右されない特性と本市の令和4年度決算見込額や国の地方税収入見込みを勘案し、1億円増の16億5,000万円で計上しております。
 第10款地方交付税の普通交付税につきましては、総務省の地方財政計画で1.7%増が示されてることを勘案いたしまして、前年度より4億5,000万円増の53億5,000万円を計上し、特別交付税も合わせました地方交付税全体で59億5,000万円を計上いたしております。
 第14款国庫支出金では、扶助費等に伴います国庫負担金は、障害福祉サービスの利用者増加や新型コロナウイルスワクチン接種事業は本年9月まで延長となった場合も対応できる枠組みを見込むとともに、普通建設事業に伴います国庫補助金の増加等によりまして、3億1,793万1,000円増の60億5,250万7,000円を計上しております。
 第15款県支出金では、国庫負担金と連動した扶助費等に伴います影響に加え、国の出産・子育て応援交付金の増加によりまして、4,435万5,000円増の31億3,224万2,000円を計上いたしております。
 第17款寄附金では、ふるさと応援寄附金について、前年度同様に20億円と見込みまして、20億18万円を計上いたしております。
 第18款繰入金では、一般財源の不足分の補填として財政調整基金繰入金を前年度から1億2,323万5,000円増の6億7,000万円、継続的な大型施設整備に係ります事業経費に充当するため、公共施設等整備基金繰入金を前年度から1億1,104万6,000円増の2億6,959万7,000円、ふるさと応援事業に係ります経費及びふるさと応援基金活用事業としてふるさと応援基金繰入金を1億7,084万6,000円減の22億2,108万9,000円、その他特定目的基金から子ども医療費助成及び学校給食費多子世帯支援に伴います繰入金など1億3,330万2,000円増の3億8,422万9,000円をそれぞれ計上しております。
 第20款諸収入では、学校給食費の多子世帯減免支援の通年化の影響により、9,307万4,000円減の7億149万2,000円を計上しております。
 第21款市債では、地方交付税の代替措置となります臨時財政対策債につきまして、総務省の地方財政計画で44.1%減が示されていることから、前年度より3億円減の2億5,000万円を計上するとともに、安土町総合支所庁舎整備事業、民間心身障害児者社会福祉施設整備事業、し尿処理施設整備事業、土地改良事業、津田干拓果樹団地整備事業、急傾斜地崩壊対策事業、国庫補助市道改良事業、国庫補助市道長寿命化事業、都市公園施設長寿命化整備事業、市営住宅計画営繕事業、安土コミュニティエリア整備事業、水道事業会計繰出金、建設改良費負担軽減出資事業、消防・防災施設整備事業、同報系防災行政無線整備事業、社会体育施設整備事業、安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業、文化会館整備事業、給食センター施設整備事業に係ります事業債を含めて、市債全体で前年度から8億230万円増の19億9,270万円を計上しております。
 その他の歳入科目につきましては、前年度実績や制度変更、社会経済情勢等の諸条件を勘案し、計上をいたしております。
 次に、歳出につきまして、各款ごとに説明をさせていただきます。
 第1款議会費では、市議会放映経費、会議録作成業務及び議会だより発行等の議会運営に係ります経費といたしまして2億4,611万円を計上いたしております。
 第2款総務費では、ふるさと応援事業や市の魅力発信のためのシティプロモーション事業に係ります経費、安土コミュニティエリア整備に係ります経費、自治コミュニティ活動支援事業でまちづくり支援交付金等の経費、市民バス運行に係ります経費、近江鉄道線活性化再生協議会負担金に係ります経費、沖島離島振興に係ります経費、市税の賦課徴収事業で収納率向上と納税意識の高揚を図るための経費、庁舎及び市有財産、各種電算システムの維持管理に係ります経費、通学路安全対策工事に係ります経費、書かない窓口事業に係ります経費、働き方改革の一環としてのオフィス改革に係ります経費、職員定年延長に伴います退職手当基金積立金に係ります経費、県議会及び市議会選挙に係ります経費など、69億9,847万9,000円を計上しております。
 第3款民生費では、障害福祉サービス等給付事業で障害を持つ方の支援に係ります経費、障害者の自立支援や福祉の推進に向けた民間心身障害児者社会福祉施設整備に係ります経費、子ども医療費助成や各種福祉医療費助成に係ります経費、放課後児童対策に係ります経費、児童手当や児童扶養手当の支給に係ります経費、保育人材の確保に係ります経費、民間保育所の施設型給付事業に係ります経費及び市立保育所、認定こども園の維持管理、運営に係ります経費、生活保護事業で生活困窮者への扶助に係ります経費、国民健康保険特別会計、介護保険事業特別会計等への繰出金など、146億5,101万7,000円を計上いたしております。
 第4款衛生費では、新型コロナウイルスワクチン接種をはじめとする感染症予防対策事業やがん検診等、各種健診事業に係ります経費、母性育成指導事業や特定不妊治療費助成事業に係ります経費、出産・子育て応援交付金に係ります経費、環境エネルギーセンターの運営に係ります経費、地球温暖化対策に向けた太陽光設備、蓄電池設備設置補助に係ります経費、生ごみ処理機購入補助等の環境美化推進に係ります経費、火葬場施設の維持管理に係ります経費、病院事業会計、水道事業会計への繰出金など、39億3,550万8,000円を計上いたしております。
 第5款労働費では、労働者福祉対策事業で中小企業勤労者の福利厚生充実のための経費、高齢者勤労推進事業でシルバー人材センターへの運営補助金など、2,938万6,000円を計上いたしております。
 第6款農林水産業費では、環境保全型農業直接支援対策事業で環境負荷軽減を重視した農業への転換支援に係ります経費、津田干拓果樹団地整備に係ります負担金、担い手育成支援事業で意欲ある農業者や組織等の地域の担い手の育成、支援に係ります補助金、畜産業振興事業では畜産収益力強化及び近江牛の支援に係ります補助金、世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業で農地、農業用水などの資源の保全管理と琵琶湖に配慮した農村環境の保全のための取組支援の経費、日野川地区の国営土地改良事業に伴います負担金、県営及び団体営によります土地改良事業に係ります負担金、農業集落排水事業分の下水道事業会計への繰出金など、11億2,217万7,000円を計上いたしております。
 第7款商工費では、新たな消費傾向に対応した体験型事業創出に係ります補助金、近江八幡商工会議所及び安土町商工会が実施する商工業振興事業、中小企業相談所事業への補助金、地域経済活性化リフォーム推進事業に係ります補助金、歴史的、文化的観光資源や豊かな自然を生かした観光振興を図るための経費、目的別、移動手段別の観光ルート作成に係ります経費、近隣市町とともに連携したまちづくり観光の事業の実施等に係ります経費など、2億7,030万7,000円を計上しております。
 第8款土木費では、道路橋梁施設の改良、維持管理に係ります経費、通学路における交通安全の確保のための通学路特化計画推進に係ります経費、交通安全対策に係ります経費、市営住宅の維持管理に係ります経費、都市公園施設長寿命化整備に係ります経費、水道事業、下水道事業会計への繰出金など、26億288万6,000円を計上いたしております。
 第9款消防費では、市内地下道の冠水防止対策に係ります経費、東近江行政組合への常備消防の分担金をはじめ、非常備消防推進事業で消防団活動の推進に係ります経費、新たな災害情報伝達システムの構築に係ります経費、防災活動事業で災害時備蓄品の更新や防災意識向上と災害に強いまちづくりに取り組むための人材育成、自治会等の防災資機材及び防災設備整備への補助金など、安全で安心なまちづくりに要する経費といたしまして9億6,220万2,000円を計上いたしております。
 第10款教育費では、第79回国民スポーツ大会の運動公園野球場をはじめとする施設整備に係ります経費、八幡西中学校の長寿命化施設整備に係ります経費、フリースクール支援に係ります補助金、小・中学校におけるインクルーシブ教育推進に向けました特別支援教育の充実に係ります経費、市立幼稚園、小・中学校の維持管理運営に係ります経費、アートで広げる子どもの未来プロジェクト事業で芸術鑑賞プログラムを小学生4年生から6年生まで拡充に係ります経費、重文景観選定地区ヨシ地保全に係ります補助金、給食センターの施設維持管理に係ります経費、安土B&G海洋センター改修工事設計に係ります経費、文化会館の長寿命化整備に係ります経費、文化会館事業特別会計への繰出金など、47億7,860万6,000円を計上いたしております。
 第12款公債費では、市債償還に係ります経費といたしまして24億6,332万2,000円を計上いたしております。
 第14款予備費では、前年度と同額の3,000万円を計上いたしております。
 第2表債務負担行為につきましては、事業費等の見直しを行い、改めて新市庁舎整備事業(設計施工工事・監理委託)及び新市庁舎ネットワーク整備事業の期間及び限度額を設定させていただくとともに、職員の心の健康管理に係ります職員ストレスチェック業務委託事業、一般廃棄物最終処分場施設に係ります一般廃棄物最終処分場包括的管理運営事業、小規模企業者小口簡易資金保証に関する債務の損失補償の各事項の債務負担行為といたしまして、期間及び限度額を設定させていただくものでございます。
 第3表地方債につきましては、第79回国民スポーツ大会運動公園野球場改修の社会体育施設整備事業、文化会館整備事業、安土コミュニティエリア整備事業、国庫補助市道改良事業をはじめとします各種普通建設事業や臨時財政対策債に係ります市債の発行の限度額等を設定させていただくものでございます。
 次に、議第12号令和5年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算につきましては、市民の身近な医療の確保、保健事業の推進、収納率の向上、医療費の適正化に取り組み、安定した国民健康保険事業の継続的な取組を進めていく予算といたしまして、前年度から1.8%増の81億8,700万円を計上いたしております。
 次に、議第13号令和5年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算につきましては、本市と日野町、竜王町が共同で設置する介護認定審査会運営のための予算といたしまして、前年度から0.9%増の3,360万円を計上いたしております。
 次に、議第14号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算につきましては、要支援者を対象としました介護予防サービス計画書作成等、適正な介護予防ケアマネジメントを実施するための予算といたしまして、前年度から9.4%減の1,060万円を計上いたしております。
 次に、議第15号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算につきましては、要支援者を対象としました介護予防サービス計画書作成等、適正な介護予防ケアマネジメントを実施するための予算といたしまして、前年度から1.7%減の1,170万円を計上いたしております。
 次に、議第16号令和5年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算につきましては、文化会館の管理運営や自主事業を実施するための予算といたしまして、前年度から16.1%減の7,980万円を計上いたしております。
 次に、議第17号令和5年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、滋賀県後期高齢者医療広域連合を保険者としました医療制度に係ります市の担当業務である窓口業務や保険料徴収業務等の予算といたしまして、前年度から0.6%増の11億4,500万円を計上しております。
 失礼いたしました。次に、議第18号令和5年度近江八幡市水道事業会計予算につきましては、持続可能な水道事業を実現するために中・長期的な視点に立ち、計画的な水道施設の耐震化、更新等を進めるとともに、良質でおいしい水を継続して安定的に供給し、公営企業として業務の効率化、経費の削減等を図り、健全な経営をしていくため、予算計上したものでございます。
 業務の予定量につきましては、給水戸数は微増が見込まれるものの、給水人口は横ばい傾向が続き、年間給水量及び給水収益については、令和4年度と同程度を想定し、給水戸数を3万5,050戸、年間総配水量を917万7,000立方メートル、1日平均給水量2万3,300立方メートルといたしております。
 収益的収支予算については、収入額を18億383万4,000円とし、このうち給水収益につきましては15億5,551万9,000円を計上いたしております。
 また、支出額は17億3,007万1,000円を計上いたしております。
 主な経費といたしましては、各浄水場関係の維持管理に係る委託費、動力費、県水受水費等の原水及び浄水費として7億9,186万8,000円、配水管の漏水修理や量水器の維持管理等の配水及び給水費として1億5,225万1,000円、減価償却費として5億2,394万2,000円を計上いたしております。
 資本的収支予算につきましては、収入額を9億5,096万8,000円、支出額を12億9,348万6,000円といたしました。
 収入の主な内容といたしましては、企業債6億8,670万円、加入金3,358万1,000円、国庫補助金7,665万4,000円等を計上、支出の主な内容といたしましては、建設改良費9億9,467万4,000円、企業債償還金2億9,881万2,000円を計上いたしております。
 建設改良費の主な事業といたしましては、円山配水池の耐震化に向けて、耐震改修詳細設計及び送配水管詳細設計を進めるとともに、重要管路耐震化事業、緊急時用連絡管事業、老朽管更新事業等に取り組みます。
 また、資本的収入額が資本的支出に対しまして不足する額3億4,251万8,000円につきましては、当年度分消費税資本的収支調整額8,007万8,000円及び過年度分損益勘定留保資金2億6,244万円を補填させていただくものでございます。
 次に、議第19号令和5年度近江八幡市下水道事業会計予算につきましてご説明を申し上げます。
 下水道事業につきましては、将来にわたって安定的に事業継続し、令和2年度に策定した経営の基本計画である経営戦略に基づき、経営の健全化、効率的な事業運営、経営基盤の強化を図ることにより、良質な下水道サービスを継続していくため、予算計上したものでございます。
 業務の予定量につきましては、住宅開発等による下水道接続の増加が見込まれ、接続戸数を2万6,325戸、年間総処理水量を766万立方メートル、1日平均処理水量を2万900立方メートルといたしております。
 収益的収支予算については、収入額を20億7,640万6,000円とし、このうち下水道使用料につきましては10億4,862万5,000円を計上いたしております。
 また、支出額は20億5,840万9,000円を計上いたしております。
 主な経費といたしましては、汚水管渠の維持管理に係る委託費、光熱水費等の汚水管渠費として7,464万8,000円、汚水処理場に係る維持管理費等の処理場費として3,382万円、流域下水道管理運営費負担金として3億5,847万5,000円、減価償却費として12億6,415万2,000円、営業外費用の支払い利息等で1億7,865万9,000円を計上いたしております。
 資本的収支予算につきましては、収入額を13億6,822万円、支出額を21億2,857万6,000円といたしました。
 収入の主な内容といたしましては、企業債6億5,630万円、他会計出資金6億9,454万6,000円、国庫補助金1,200万円、受益者負担金等537万3,000円等を計上し、支出の主な内容といたしましては、建設改良費2億6,680万3,000円、企業債償還金18億6,177万3,000円を計上いたしております。
 建設改良費の主な事業といたしましては、不明水対策事業、マンホールポンプ長寿命化対策事業、管路等ストックマネジメント事業に取り組んでおります。
 なお、資本的収入額が資本的支出額に対し不足する額7億6,035万6,000円につきましては、当年度分消費税資本的収支調整金2,050万2,000円、過年度分損益勘定留保資金48万5,000円、当年度分損益勘定留保資金7億3,536万9,000円及び減債積立金400万円を補填させていただくものでございます。
 次に、議第20号令和5年度近江八幡市病院事業会計予算につきましてご説明を申し上げます。
 総合医療センターは、救命救急センター、地域周産期母子医療センター等の指定を受け、東近江医療圏における中核病院としてその役割を担っておるところでございます。
 令和5年度におきましては、高度急性期医療の提供を基本とし、令和4年度に導入いたしました手術支援ロボット、ダヴィンチの適用疾患の拡大、地域包括ケア病床から急性期病床への再編による病床運営など、高度急性期医療を中心として地域完結型医療を積極的に推進してまいりたいと考えております。
 予算第2条に定める業務の予定量といたしましては、入院患者につきましては1日平均369人、外来患者につきましては1日平均894人とし、両患者を合わせた年間延べ患者は35万1,927人を予定しております。
 この事業量に伴い、予算第3条の収益的収入につきましては、主に入院収益、外来収益による医業収益として144億2,565万7,000円、一般会計繰入金等による医業外収益として8億5,734万3,000円、合計152億8,300万円を計上いたしております。
 収益支出につきましては、主に給与費、材料費、経費等の医業費用として148億6,600万5,000円、企業債支払い利息等の医業外費用として4億666万6,000円、特別損失として532万9,000円、予備費として500万円、合計152億8,300万円を計上いたしております。
 予算第4条の資本的収支予算につきましては、収入4億1,758万1,000円、支出16億9,729万1,000円を計上いたしております。
 内訳といたしましては、収入では、企業債3億円、一般会計からの出資金1億1,758万1,000円を計上し、支出では、医療機器の購入や基幹設備の更新などの建設改良費6億2,923万4,000円、企業債償還金10億3,045万7,000円、修学資金貸付金としての投資3,760万円を計上いたしております。
 なお、資本的収入が支出に対して不足する額12億7,971万円につきましては、損益勘定留保資金で措置するものでございます。
 続きまして、条例の制定や一部改正に係ります議案等につきましてご説明を申し上げます。
 議第21号近江八幡市個人情報の保護に関する法律施行条例の制定につきましては、個人情報の保護に関する法律が地方公共団体に適用されるに当たり、同法の施行に関し必要な事項を定めたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第22号近江八幡市個人情報保護審査会条例の制定につきましては、個人情報の保護に関する法律が地方公共団体に適用されるに当たり、同法の施行に基づき個人情報保護審査会の設置について必要な事項を定めたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第23号近江八幡市職員定数条例の一部を改正する条例の制定につきましては、条例で定める任命権者ごとの定数について、実数を踏まえたものとし、定数管理をより実効性のあるものとするため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第24号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、建築基準法、都市の低炭素化の促進に関する法律及び建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部改正に伴い、新たな事務に係る手数料の設定等の所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第25号近江八幡市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例の制定につきましては、福祉医療費受給券の交付手続に関し、保護者の負担の軽減及び市の事務の効率化等を図ることを目的として、申請手続を省略して当該受給券を交付することができるよう、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第26号近江八幡市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、放課後児童健全育成事業所、放課後児童クラブにおける児童の安全の確保に関する計画の策定について事業者の努力義務を課す等、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第27号近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、民法の一部改正に伴い懲戒権が削除されたことから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第28号近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、民法の一部改正に伴い懲戒権が削除されたこと並びに児童福祉法の一部改正に伴い安全計画の策定及び自動車を運行する場合の所在の確認等が義務化されることから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第29号近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和5年4月から安土町総合支所敷地内に近江八幡市安土地域包括支援センターを新たに設置すること及び地域包括支援センター運営協議会の所掌事項の一部を変更することから、所要の改正を行いたく提案させていただくものでございます。
 次に、議第30号近江八幡市火葬場条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和5年度以降のさざなみ浄苑指定管理業務の内容について、近江八幡市長が火葬の許可をする場合の火葬場の使用料の収受の事務を追加するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第31号近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、都市計画法に規定する地区計画の区域内における適正な都市機能及び健全な都市環境を確保するため、建築物に関する制限を定める区域の追加等の所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第32号近江八幡市都市公園条例及び近江八幡市都市公園のうち有料施設の属する都市公園の管理及び運営に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市立健康ふれあい公園のスケートパークを令和5年5月1日から供用開始することに伴い、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第33号個人情報の保護に関する法律の一部改正に伴う関係条例の整備に関する条例の制定につきましては、個人情報の保護に関する法律の一部改正に伴い、個人情報保護法制の一元化が図られることから、必要な規定の整備を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第34号財産区財産の譲渡をすることにつき議決を求めることにつきましては、当該財産区財産の土地を隣接する個人に譲渡したく、地方自治法の定めるところにより提案させていただくものでございます。
 次に、議第35号市道路線の認定につき議決を求めることにつきましては、土田町地先の道路外32件の市道路線の認定を行いたく、道路法の定めるところにより提案させていただくものでございます。
 次に、議第36号市道路線の変更につき議決を求めることにつきましては、安土町下豊浦地先の道路の市道路線の変更を行いたく、道路法の定めるところにより提案させていただくものでございます。
 次に、議第37号から議第60号までの近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めることにつきましては、委員の任期満了に伴い、農業委員会等に関する法律第8条第1項の規定に基づき、24名を任命することにつきまして議会の同意を求めることでございます。
 以上、60件につきましてご審議いただき、ご可決を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。長時間ありがとうございました。
○議長(小西励 君) 次に、議員提出議案について提案理由の説明を求めます。
 北川誠次君。
             〔19番 北川誠次君 登壇〕
◆19番(北川誠次 君) 提出者を代表し、会第1号、会第2号、会第3号について提案理由の説明をさせていただきます。
 まず、会第1号近江八幡市議会の個人情報の保護に関する条例の制定についてでございますが、個人情報の保護に関する法律が改正され、法の規定が直接適用される地方公共団体の執行機関とは異なり市議会は同法の適用対象外とされたことから、引き続き市議会における個人情報の保護を図るため、条例を制定したく、本議案を提出するものです。
 続きまして、会第2号近江八幡市個人情報保護条例の施行に関する議会規則を廃止する規則の制定につきましては、個人情報の保護に関する法律が改正され、地方公共団体の執行機関が同法の規定が適用されることに伴い近江八幡市個人情報保護条例が廃止されることから、当該条例を引用している本規則を廃止したく、本議案を提出するものです。
 続きまして、会第3号近江八幡市議会委員会条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和4年第2回6月定例会において議員定数条例の一部改正が可決され、令和5年4月より議員定数が22人になることに伴い、各常任委員会及び議会運営委員会の定数を改正したく、本議案を提出するものです。
 以上3議案につきまして、議員の皆様のご賛同をよろしくお願いします。
○議長(小西励 君) 以上で議案の上程を終わります。
 ここで休憩をいたします。
               午前10時48分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時8分 再開
○議長(小西励 君) 再開いたします。
 市長から発言を求められておりますので、これを許します。
 小西市長。
◎市長(小西理 君) 先ほどご説明申し上げました議案のうち、議第14号及び議第15号につきまして過誤がございました。心から申し訳なく、おわび申し上げますとともに、再度提案理由のご説明を申し上げます。よろしくお願いを申し上げます。
 議第14号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算につきましては、「第8期総合介護計画の3年目となる最終年度といたしまして、要介護者等の増加も見込まれる中、介護予防の推進や必要な介護サービスを提供するための予算といたしまして、前年度から4.6%増の71億2,000万円」を計上いたしておるところでございます。
 議第15号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算につきましては、要支援者を対象といたしました介護予防サービス計画書作成等、適正な介護予防ケアマネジメントを実施するための予算といたしまして、前年度から「9.4%減の1,060万円」を計上してるところでございます。
 以上、謹んでおわび申し上げるとともに、訂正させていただきます。ありがとうございます。
○議長(小西励 君) ここで……。
◆10番(竹尾耕児 君) 動議。
○議長(小西励 君) 竹尾耕児君、登壇して発言してください。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) チームはちまんの竹尾耕児でございます。
 道下直樹議員に対する辞職勧告決議を動議として発議したいと思います。
○議長(小西励 君) ただいま竹尾耕児君より道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議案について動議が提出されました。
 賛成者はございますでしょうか。挙手いただけますか。
             〔挙手少数〕
○議長(小西励 君) 所定の賛成者がありますので、会議規則第16条の規定に基づき、ただいまの動議は成立いたしました。
 ここで休憩をいたします。
               午前11時11分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時48分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
 ここでお諮りします。
 先ほど成立いたしました動議を追加日程とし、お手元に配付いたしました日程表のとおり、議題とすることにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) 異議なしと認め、よって本動議を日程に追加し、議題とすることに決しました。
 次に、先ほど上程いたしました議案のうち議第37号から議第60号までの24件については、本日採決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) 異議なしと認めます。よって、ただいまの24件については本日採決することに決しました。
 それでは、本日採決します24件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午前11時49分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時49分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第5 質疑(議第37号~議第60号)
○議長(小西励 君) それでは、日程第5、質疑に入ります。
 発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 委員会付託
○議長(小西励 君) 次に、日程第6、委員会付託に入ります。
 お諮りします。
 本日採決します議第37号から議第60号までの24件については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) 異議なしと認めます。よって、ただいまの24件については委員会付託を省略することに決しました。
 それでは、議第37号から議第60号までの24件について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩します。
               午前11時50分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時50分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第8 討論・採決(議第37号~議第60号)
○議長(小西励 君) それでは、日程第8、討論・採決に入ります。
 発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決します。
 それでは、議第37号から議第60号までの24件を一括採決します。
 お諮りします。
 議第37号から議第60号まで、いずれも近江八幡市農業委員会委員の任命につき同意を求めることについて、以上24件は原案に同意することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) 異議なしと認めます。よって、議第37号から議第60号までの24件は原案どおりに同意することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△追加日程 道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議案
○議長(小西励 君) それでは、追加日程第1、竹尾耕児君外5名から提出されました会第4号道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議案を議題といたします。
 なお、本件は、地方自治法第117条の規定により、1番道下直樹君が除斥の対象となります。退席願います。
○議長(小西励 君) ここで休憩します。
               午前11時52分 休憩
             〔1番 道下直樹君 退場〕
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時52分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
 それでは、提出者に提出理由の説明を求めます。
 竹尾耕児君。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) チームはちまんの竹尾耕児でございます。
 先ほど成立いたしました動議、道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議について、皆様のお手元配付資料にあります決議文の朗読によって提案説明に代えさせていただきます。
 我々近江八幡市議会議員は、市民から負託を受けた者として、その立場と職責の重さを深く自覚し、法令、条例を遵守し、高い倫理観と見識をもって市政の発展と住民福祉の向上に努めなければいけません。
 近江八幡市議会基本条例第17条では、「議員は、市民の負託に応えるため倫理性を常に自覚するとともに、良心及び責任感をもって、議員の品位を保持し、見識を養うよう努めなければならない」とされ、近江八幡市議会議員政治倫理条例第2条では、「議員は、市民全体の代表者として、市民の倫理及び良心の模範となるよう努めるとともに、その役割及び社会に対する責務を深く自覚しなければならない。」と規定されています。さらに同条例第4条の第1項第3項では「議場の内外を問わず、パワー・ハラスメント、セクシャル・ハラスメント等のあらゆる人権侵害並びに議員の品位をおとしめるおそれのある言動及び行為をしないこと。」とされています。
 しかしながら、道下直樹議員は、令和4年12月市議会定例会に係る議会運営等調査委員会の報告書によりますと、令和4年12月9日市議会本会議の休憩中に、新型コロナ感染症の療養解除後の山元聡子議員に対して執拗に陰性証明を提出すべきと詰め寄ったことや、議長から「頭を冷やし、行き過ぎた行動はしないように、国は、現在、医療機関や保健所が発効する検査の結果を証明する書類や診断書を求めないこととされている」と指導を受けたのにもかかわらず、同日、市議会本会議の休憩時間中に議員控室において、「これで、もし、ほんまに自分を介して子どもがコロナに罹患して死ぬことがあったら、あの人殺してやりますよ」と、市民の代表者たる市議会議員として、あるまじき暴言を吐きました。併せて、SNS上での誹謗中傷ともとれる内容を発信したことの道下直樹議員の言動は、議会としても見過ごすことができない事案とされてきたところであります。道下直樹議員本人も当該の行為について概ね認められているところであります。
 また、道下直樹議員の当該事案に対する言動については、新聞やテレビでも報道され、市民をはじめ多くの方から非難と厳正な対処を求める声が寄せられているところでもあります。ついては、市議会として当該事案を極めて重大に受け止めるべきと考え、道下直樹議員の言動は、市民の範として法令等の遵守が強く求められる市議会議員の職にありながら、その規範意識の欠如した行為により、近江八幡市議会の名誉と権威を著しく失墜させ、市民の政治不信を招くと同時に、市民の信頼を大きく裏切る行為であります。
 よって、道下直樹議員は、公職である市議会議員としての政治的、道義的責任を免れず、議員職にとどまることは、市民感情からして許されるものではなく、事態の重大さを真塾に受け止め、直ちにその職を辞することを勧告します。
 以上決議といたします。
○議長(小西励 君) ただいま説明がありました会第4号に対して質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩いたします。
               午前11時57分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後0時0分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
 提案者は答弁席にお着きをいただけますでしょうか。登壇を願います。
 それでは、井上さゆり君の発言を許します。
 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) 井上さゆりです。
 先ほど竹尾議員から道下直樹議員に対する辞職勧告決議が出されまして、るる説明も文書で頂きましたし、読ませていただきました。それで、私は、先ほど動議が出されて、議員の辞職勧告決議が出されたっていうこと自身に私は何かどきどきしてしまって、今6人も並んでいただいてるので少しだけお聞きをしておきたいというふうに思います。
 説明の中でも、もちろん道下議員の言動のことについては品位を下げたり、この間マスコミ等でも近江八幡市議会はどうなってるんだっていうことで、市民の皆さんから批判の声をいただいてるのも私もよくよく承知をしております。ただ、市会議員選挙がこの3月議会が終わって行われる中で、今こうやってあえて、あえて辞職勧告決議を出された意図というのは、思いというのはもう一度ご説明いただけますでしょうか。なぜかといいますと、この後市会議員選挙があるわけですから、当然道下議員も様々な、市民の目がありますから、当然その洗礼も受けられるというふうに私は思うので、その辺はなぜこの3月議会、この初日に辞職勧告決議なのかっていうことをお答えいただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 提出者の回答を求めます。
 どうぞ。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) 今ほど井上さゆり議員からいただきました質疑にお答えを申し上げます。
 井上さゆり議員の、質疑内容でございますが、選挙がある、そこで市民の審判を受けるということが一つの形としてあるのではないかというふうな解釈でお受け止めいたしました。
 私たちが今求められているものは、議会の自浄作用をどのように働かすのかということではないのかなというふうに考えております。選挙があるからそれでいいというのではなく、この決議は我々議員一人一人に向けられた決議だというふうに理解をしていただきたいです。私たちがこうした行動を通じてこの議会をどのような議会にすべきなのか、その際に、こうした事案が起こった際にどのような対応を取れる議会なのか、そうしたことがこの決議に問題提起として表れているものだと私は皆様にお訴えしたく思っております。議会の自浄作用、それは議会人、議会からでしか行えない行為であるというふうに考え、私はこのたび6名の連名署名をもって提案をさせていただきました。
 以上でございます。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) 先ほど、一人一人議員に課せられてるっていうことをお聞きいたしました。それで、先ほど提案のときに調査委員会の報告を少し述べられました。私は調査委員会のメンバーでもございませんけれども、この委員長報告の中で道下直樹議員のヒアリングの報告が委員会報告で書かれております。その中で、そのヒアリングの中で道下議員は、市民に対して申し訳がない、議会の品位を落としたこと、皆の時間を使ったことを申し訳なく思ってるということで謝罪がされたと、このように委員会の報告にはなっているんですが、その辺はどのように受け止めておられるのか、謝罪では駄目だと、辞めるぐらいのことなんだということで思っておられるのか、その辺をもう少しお聞きをしておきたいというふうに思います。
○議長(小西励 君) 回答をいただけますか。
 どうぞ。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) 井上さゆり議員の質疑にお答えします。
 調査委員会内での謝罪をもって了とするか否かというものは、またこれ、議員各個人の判断に委ねられるものであるのではないかなというふうにも考えております。私どもは、この調査委員会の報告書にあります、大変遺憾な事案であるという報告に基づきこの決議を提案させていただいております。決議文の提案説明の中でもしましたけれども、公職である市議会議員として政治的、道義的責任は免れないというふうに私どもは判断をしました。議員職にとどまることは市民感情からして許されるべきものではないというふうに私は理解しておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) それと、辞職勧告決議っていうのは相当なものなのであえてお聞きしたいと思うんですが、この文書の中に、中ほどですね、市議会本会議の休憩時に議員控室において、「これで、もし、ほんまに自分を介して子どもがコロナに罹患して死ぬようなことがあったら、あの人殺してやりますよ」と、市民の代表者たる市議会議員として云々っていうふうに書いてあるんですが、これは具体的にどなたが聞かれて、どういう場面でどういう状況だったのかっていうのをお聞きしたいというふうに思います。
○議長(小西励 君) 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) 個々内容につきましては、調査報告書を熟読していただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) いや、具体的にお聞きしたいと思います。調査報告書にもあるんだろうけれども、お答えいただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) 私どもは、調査報告書に基づき提案をさせていただいております。ここであやふやな意見を申しますと記憶のそご等もございますので、調査報告書に基づき提案をさせていただいておりますし、調査報告書は井上さゆり議員もお持ちのことかと思いますので、それでご理解いただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) いや、私も今調査報告書を持ってるけど、これ、市民の皆さんがどういう状況だったのかっていうのは、私も今調査報告書のどこら辺に書いてあるのかなと探さなあかんぐらいなので、責任を持って文書を出しておられるんですからお聞きしたいと思います。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) 私も調査委員会ではございませんので調査委員会の代弁をするわけではございませんが、調査報告書はホームページにても公開をされておられますし、お手持ちの資料に書かれている議会運営等の経過につきましてご覧いただければ理解いただけるものと判断しております。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆8番(森原陽子 君) 書いてあっても市民には言うてもらわな分からへん。
○議長(小西励 君) 不穏当な発言はやめてください。
◆22番(井上さゆり 君) これは竹尾議員以外でも結構なんです。お答え願えますか。竹尾議員以外で結構です。お答えください。
○議長(小西励 君) 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) お手持ち、ホームページ上にも公開されておられると思いますが、経過資料の中の2ページでございます。
 休憩時、議員控室にて、「12時30分頃、議員控室において、道下直樹議員、平井せい治議員、竹尾耕児議員、岩崎和也議員、西津善樹議員が在室時に道下直樹議員が周囲にも聞こえる声で、「これで、もし、ほんまに自分を介して子どもがコロナに罹患して死ぬような事があったら、あの人殺してやりますよ」と発言。竹尾耕児議員が道下直樹議員に「道下くん、その言葉は言うたらあかん」ときつく注意喚起する。道下直樹議員は、竹尾耕児議員の注意に対して反応なく無言であった。」という旨が記載されておられます。ご確認ください。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) それは対象の、こんなん、こう言うていいのか分かりませんが、その対象の議員さんに向かってその発言をしたということではないですよね、その控室での出来事は。そこのことをお伺いしたいと思います。
○議長(小西励 君) 竹尾耕児君。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) そちらの質疑は調査委員会にしていただければと思います。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) それと、提案の中で市民の方からも、「市民をはじめ多くの方から非難と厳正な対処を求める声が寄せられているところである。」と、このように書いてあるんですけれども、これが具体的に市民は道下議員について、辞職を求めておられる声がたくさんあるのかどうかという、そこについてはどのように考えておられるのか、一番重いこれは辞職勧告決議ですので、その辺、市民は道下議員を議会が辞職勧告決議でも出せよということを多くが望んでおられるのかどうか、そこのところをお聞きしたいと思います。
○議長(小西励 君) 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) 議員各位それぞれお声はいただいているものと思いますし、私の元にもそうしたお声は届いております。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) 例えば、調査委員会でも謝罪をされたということですけれども、例えば猛省を促す決議を議会が固めるとかね、出すとか、そういうふうなところに持っていくということはお考えにならなかったのかどうか、その辺、お聞きをしておきたいと思います。
○議長(小西励 君) 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) そういうふうにお考えの会派があればご提案いただきたかったんですけれども、私どもの長時間協議した結果、このような決議となりました。
 以上でございます。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) 最後にしますけれども、6人の議員さんの皆さんが道下議員に対して、もちろん控室であった発言についてはそういうことを言ったらあかんという話はされたと思うんですが、それ以後も道下議員に対して議員はこういうものだよっていうことを6人の皆さんが道下議員にアドバイスするとか諭してあげるとか、そういうことは何らか道下議員に対して向き合ってこられたのかどうかお聞きをしたいと思います。
○議長(小西励 君) 回答できますか。
 竹尾議員。
             〔10番 竹尾耕児君 登壇〕
◆10番(竹尾耕児 君) それは提案者以外の議員さん皆さんにも言えることかと思いますが、個々人それ相応の対応をされたものと考えておりますが、私たちが求めるものは、議員としてこのような事態をどのように受け止めるかという点が一番重要であり、道下議員に対するお声がけ、私も、調査委員会の報告書に基づいて発言しますと、私も当該発言の現場にはおりました。その場で注意もさせていただきました。今回辞職勧告決議という提案になりましたのは、それまでにどうこうしたということではなく、調査委員会の報告書に基づき、大変遺憾な事案であるという報告書に基づきこのような提案をさせていただいております。ご理解ください。
○議長(小西励 君) 井上さゆり君。
◆22番(井上さゆり 君) 住民に代わって、住民に代わってっていうか、議会の中でその辞職勧告決議というすごい重いものを表明しておられますので、それが本当に住民の考えと一緒なのかどうかっていうのを、私もすごい判断を、すごい今質疑しながらどうしようかというふうに判断しているんです。理解と支持を得られるかどうかっていうのは、この後また採決もありますけれども、その間にまた私自身も考えたいというふうに思います。
 以上です。終わりです。
○議長(小西励 君) 辻議員。辻議員、どうぞ。
             〔13番 辻 正隆君 登壇〕
◆13番(辻正隆 君) るる質問をいただきました。私たち6人は、この議会に求められてるもの、議会の常識とまた市民感情における常識が食い違ってる、この乖離の部分が議会の信用、また市民の皆さん方の信用を失墜させていく行動だというふうに思います。先ほど質疑された井上さゆり議員からは、後ほど市議選があるからそこに委ねたらどうだというご意見が出ましたが、それは単なる我々は責任転嫁をしてる行動であるかというふうに私どもは考え、今回この重要な決議をさせていただいたということでございますので、議員の皆さん、ご理解のほどよろしくお願いをいたします。
○議長(小西励 君) 以上で井上さゆり君の質疑を終わります。
             〔16番 西津善樹君 挙手〕
○議長(小西励 君) 質疑ですから、すいません、もう答弁は求めてませんから。井上さゆり議員は自席に戻ってはりますんで、提案者も自席にお戻りください。
 ありがとうございました。
 ここで道下直樹君から、本件について地方自治法第117条の規定により会議に出席して発言したいとの申出があります。
 この際、お諮りをいたします。
 この申出に同意することにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) 異議なしと認めます。よって、道下直樹君の申出に同意することに決しました。
 道下直樹君の入場を許します。
             〔1番 道下直樹君 入場〕
○議長(小西励 君) 自席に着いてください。
 1番道下直樹君に発言を許します。
 道下直樹君、登壇して弁明発言をお願いします。
             〔1番 道下直樹君 登壇〕
◆1番(道下直樹 君) 皆様、まず弁明の機会を与えていただきまして誠にありがとうございます。
 今回の件、2か月間自分自身を振り返り、反省したところで、なぜこういったことが起こったのかを自分自身に問いかけてみました。1つは、親としての恐怖心、そして不安感がありました。私自身の話になるんですけど、2年間子どもができず、2人流産しております。その中で、やはり子どもを失うんじゃないかという恐怖心が私の中にはありました。これ自身は本当に自分自身のことなんですけども、実際そういった恐怖心があったのは事実でございます。
 もう一点、控室の発言でございますが、当時は本当に感情のコントロールができず、不安、恐怖、いろいろ感情が入り乱れていて、控室というところでちょっと気の緩みもあったんだとは思うんですけども、独り言で竹尾議員、西津議員、平井議員の前で、独り言ですが、最低なことをつぶやいてしまいました。その件に関しては平井代表にきつく叱られ、本当にその件に関しては反省をしております。
 今回このようなことになってしまった責任というのは私にあります。市民の皆様、そして議会の皆様、そして私に関わっていただいてる全ての皆様に改めて謝罪申し上げます。申し訳ございませんでした。
○議長(小西励 君) 以上で道下直樹君の発言を終わります。
 道下直樹君は退場願います。
             〔1番 道下直樹君 退場〕
○議長(小西励 君) ここでお諮りいたします。
 ただいま議題となっています会第4号については、会議規則第37条第3項の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(小西励 君) ご異議なしと認めます。よって、会第4号は委員会付託を省略することに決しました。
 それでは、ただいま議題となっています会第4号について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩します。
               午後0時22分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後0時25分 再開
○議長(小西励 君) 再開いたします。
 それでは、討論、採決に入ります。
 発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決をいたします。
 それでは、会第4号について起立により採決をいたします。
 お諮りします。
 会第4号道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議案は、本決議案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立少数〕
○議長(小西励 君) しばらくお立ちください。そのままでお待ちください。しばらくお願いします、そのままで。確定するまでお願いします。立っていてください。もうしばらくお待ちください。申し訳ございませんが、もうしばらく待ってください。ご着席ください。起立8名、着席11名、起立少数と認めます。よって、会第4号道下直樹議員に対する議員辞職勧告決議案は否決することに決しました。
 ここで道下直樹君の入場を許します。
 この場で休憩します。
               午後0時28分 休憩
             〔1番 道下直樹君 入場〕
              ~~~~~~~~~~~
               午後0時28分 再開
○議長(小西励 君) 再開します。
 道下直樹君にお伝えします。
 さきに提出されました議員辞職勧告決議案は否決されましたので、ご報告いたします。
 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
 明17日から26日までは議案熟読のため休会とし、27日定刻に再開し、代表質問を行います。
 なお、発言予定者は、発言通告書に発言内容を詳細かつ具体的に記入の上、20日正午までに事務局へ提出をお願いいたします。
 本日はこれをもちまして散会いたします。
 大変ご苦労さまでございました。
               午後0時29分 散会
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