録画中継

令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月8日(水) 一般質問
岡山 かよ子 議員
(1)除雪対策について
(2)ふるさと応援寄付推進事業について
(3)近江八幡市の福祉施策の充実について
◆12番(岡山かよ子 君) 皆様おはようございます。12番創政会の岡山かよ子でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告書に従いまして大きく3項目の質問をさせていただきます。
 まず一つ目でございます除雪対策について質問をさせていただきます。
 ここ最近、ぐっと暖かくなりました。もうすっかり春の気配を感じるようになりました。この質問は、さきの議員や代表質問でも質問されましたが、通告をしておりますので、予定どおり質問をさせていただきますので、どうぞよろしくお願いをいたします。
 この1月25日と26日、積雪に見舞われ通勤、通学に多大な影響がございました。とりわけJR琵琶湖線利用者においては、長時間列車内での缶詰め状態が発生し、大混乱を引き起こしたことは記憶に新しいところでございます。
 市内交通インフラに目を向ければ、主要幹線道路の除雪対策は、実施はされていましたが、市道の除雪状況に目を向ければ、まだまだ十分と言える状況ではありませんでした。市内の町内会の対応についても、町内会単位での除雪状況に相当のばらつきが散見されます。除雪した雪を捨てる場所の確保など、行政の協力がなければ自動車の往来にも危険が伴います。
 本市は、幸いにして豪雪地域ではありませんので、除雪対策費を当初予算に計上すべしとは申しませんが、反面、年に1回、もしくは2回、市内全域での除雪対策には施策の脆弱性が浮き彫りになります。行政として、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりの一環としての除雪対策をどのように考えておられるのかお尋ねをしたいと思います。
 以上、初問といたします。よろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
             〔都市整備部長 福本盛重君 登壇〕
◎都市整備部長(福本盛重 君) 岡山議員の除雪対策についてのご質問にお答えいたします。
 除雪路線については25路線を指定しており、路面に10センチ以上の積雪があり、かつ継続して降雪が見込まれるときに除雪を実施しております。今回も市職員によるパトロールを実施し、除雪対応を行いました。
 本市は、滋賀県北部と南部双方の天気の影響を受ける位置にあり、国が指定している積雪寒冷特別地域ではございません。年間数回程度の降雪で積雪が予測しにくい地域でありますが、計画してる除雪路線については適切に対応してまいります。
 計画している路線以外の除雪については、どのように対応すべきか検討課題ではございますが、通行の支障となっている状況を確認しながら対応したいと考えております。
 また、想定外の積雪があることも考え、様々な状況を想定して事前に準備しておくことは重要であると考えております。
 雪寒計画に載っていない除雪については、自治会で対応していただいてるところもございます。自治会における除雪対応については、近江八幡市協働のまちづくり除雪対応補助金があり、自治会が自主的に実施する自治会内の生活道路、通学路等の通行の確保のため、除雪作業に要する経費に対し、補助金を交付しております。また、降雪時に通学路等を除雪する作業を行うため、除雪機や除雪板を必要とする自治会には補助がございます。雪の状況は、予測できない部分もありますが、今後も適切に対応できるよう努めてまいります。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 再問をさせていただきます。
 25日は市内の学校がお休みになったというふうに記憶をしておりますので安心をしておりましたが、道路側の除雪は先ほどお答えもいただいたように、車なども走ってどけていただいてるところもあったんですけれども、歩道においては除雪がされず、たまたま25日、会議が私もございましたので、雪がひどかったもんで当日歩いて市役所に来ようかと思って歩き始めたところですが、膝まで雪が入り、とてもとても歩けるような状況ではなく、車道を歩こうと思うと車が走っているもんですから、凍っておりますし、ひかれるような感じで断念をいたしまして、結局車で参った次第でございますが、翌日も登校時間でもまだまだ歩道には雪があり、車道を歩く姿も見られていました。雪で車が滑ったりしてとても危険な状態を朝見ておりました。
 当市の地域の防災計画では、先ほども言っていただいたように、雪寒対策の路線は25路線で、配備体制とかパトロールについては、今伺ったんですけれども、歩道の雪というのは誰がどのように除雪をするようになっているのかお教えいただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 歩道の除雪につきましては、今の本市の雪寒計画の中にはそこまで明記をしておらないのが現状でございます。ただ、通学路につきましても、非常に長い路線がございますので、それを市で対応できるかといいますと非常に難しいところがございます。先ほども初問で回答させていただきましたが、もし自治会で地域の除雪なり実施していただけるようでしたら、補助金を活用していただければというふうに考えております。
○議長(小西励 君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) 全て市がするというのは本当に今お答えいただいたように難しいのかなというふうに私も思います。当日は、いろんなところを見て回ったんですけれども、住宅地でほとんど家の前に雪がなく、皆さんそれぞれのご家庭が雪どけをしていただいてる地域もありましたし、本当に全く触っておらず雪が残ったまま、車のわだちだけがあるというような地域もございました。今自治会が対応していただくというところもあるというふうにお伺いしましたし、また補助金を出しているということですけれども、補助金を出して終わりではなくて、協力していただける体制づくりが必要かなというふうに思うんですけれども、雪が降ったときとかいろいろ自治会にはいろんな役があると思うんですけれども、そういうな協力体制づくりというのはどのように考えておられるのかお教えいただきたいと思います。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 このような補助金についてもしっかり自治会に対して情報提供させていただくことが必要かなと思いますし、そういうことも含めて、また市で他市の取組とか、そういうことも情報収集しながら地域と協働で対策が練っていけるような形でまた研究なりしていきたいなと考えております。
○議長(小西励 君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) 1年に1回、本当に降るか降らないかという雪なので、なかなか後回しになってしまうのかなというふうに思いますが、ぜひともしっかりと安心に安全に歩けるようにお願いをしたいなというふうに、それについては思いますので、よろしくお願いします。
 もう一つお伺いします。
 除雪した雪を見て回っていると、車道に投げ捨てられて車道にこう家の前に雪を捨てられるというとこら辺もあって、車道が凸凹して次の日に凍結をしているところもございました。歩道の雪をどけてくださっているのですが、住宅地ですと雪を置くところがなく、車道の一部によけられていて、積んでおかれるという状況がありました。
 雪かきの雪をどこに捨てるのかなということでちょっと調べてみたところ、雪かきの雪を捨てては駄目なところに車道、下水道、河川の3つが上げられていました。もちろん車道は危ないですし下水道はあふれるということ。河川も駄目だというふうに書いてあったんですね。河川区域内の土地は、ごみを捨てることが禁止されており、雪を捨てても大丈夫なのは地方公共団体が設置した河川敷の雪捨場のみに限られているというふうに書かれておりました。当市としては、そのような雪の処分ができる場所を指定されてるのかどうか。なければ、雪、田んぼとかがあるおうちは軽トラに雪を積んで田んぼに捨てに行っておられる方もあったんですけれども、そういうところがない場合は、行政としてどのように処分すればいいのか、お考えがあればお教えください。
○議長(小西励 君) 福本都市整備部長。
◎都市整備部長(福本盛重 君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 本市としては、雪を捨てる場所の指定というのはしている場所というのはございませんが、今回の10年に一遍の寒波が襲来するということで、県の土木事務所にどの辺に、もし大雪があった場合に雪が捨てられるかという、そういう情報交換はさせていただきました。ただ、明確なちょっと回答はいただけなかった状況なんですけども。最悪いろいろと県と河川敷なり、ある程度指定する場所を決めて、そういうことも検討しておく必要はあるかなというふうに考えております。ただ、県から、市内にあるのは一級河川でございますので、そこら辺、実際にそういう場所の指定がさせていただけるのか、今後も継続して協議してまいりたいなと考えております。
○議長(小西励 君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 雪を捨てる場所は今のところ近江八幡市はないということですが、県と協議をするということでした。自治会も先ほども協議をするというご回答いただきましたが、本当に先ほどの前議員の話ですけども、事故が起こってからでは遅いというふうに思います。本当に1年に一回しか起こらない、多分大丈夫だろうと、先ほどの認識の甘さという分もあったと思うんですけれども、そういうことはやっぱりあると思うので、事前にきっちりと雪の降る前には雪寒対策をしていただきたいというふうに思います。
 今年の雪は、本当に北のほうの雪ではなくて近江八幡市全域にたくさん雪が降ったように思います。昨年は安土地域が多かったんですけども、今回は本当に近江八幡市域全域に雪が広く積もったし、凍っていたように思いますので、本当に事前からのしっかりした対応をお願いしたいというふうに思いますので、よろしくお願いをして、この質問は終わります。よろしくお願いいたします。
 次に、ふるさと応援寄附推進事業についてお伺いをいたします。
 本市のふるさと応援寄附推進事業、以下、ふるさと納税事業と申しますが、この実態収支についてお伺いをいたします。
 ふるさと納税事業は、本市の地域産業や観光資源を他県、他市町に向けた魅力発信のPR施策として、効率的かつ実効性のある事業と認識しております。令和4年度の会計の途中でありますが、過日の1月25日付で総合政策部魅力発信課から令和4年4月1日から令和4年12月31日にふるさと納税に係る寄附金額の状況が送られてまいりました。寄附金額が48億7,300万円、昨年同期比109.1%、寄附件数14万7,806件、昨年同期比121.1%と、本市は堅調な推移を示しております。一方、他市町自治体に目を向ければ、自治体の25%が1億円以上の赤字を計上し、交付金での穴埋めを余儀なくされている現実がございます。市民からすれば、48億7,300万円、昨年同期比率109.1%が実質収益であるとの認識ではないでしょうか。
 そこで質問をさせていただきます。
 1つ目、ふるさと納税事業に係る経費、人件費や広告宣伝費用などは幾らかかっているのかお教えください。
 2つ目、本市市民がふるさと納税をしていることによる本市本来税収となるべき市民税は幾らなのか教えてください。
 3番、本市の魅力あるふるさと納税物品推進に関して、総合政策部魅力発信課としての具体的な施策をお聞かせください。
 以上、初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
 吉岡総合政策部理事。
             〔総合政策部理事 吉岡俊明君 登壇〕
◎総合政策部理事(吉岡俊明 君) おはようございます。
 岡山議員お尋ねのふるさと応援寄附推進事業についてお答えをさせていただきます。
 まず、事業に係る経費についてでございますが、返礼品等の調達、それから返礼品や書類の送付に係ります費用や広報、それからクレジットカード決済等に係る費用などのふるさと納税の募集に要した経費を毎年総務省に報告しており、令和3年度におきましては、その経費の合計額が21億5,241万677円となり、令和3年度寄附の受入額47億8,583万6,200円に対し、約45%相当の経費として要しております。
 次に、ふるさと納税返礼品についてでございますが、近江牛をはじめ寝具、近江米、八幡靴など、本市ならではの地場産品を返礼品として取り扱っており、その数は現在約650種類となっております。これらの返礼品につきましては、多くの寄附者様からご期待と高い評価をいただいておりまして、返礼品の申込みの増加により、地場産品及び地域産業の振興など、地域の活性化に寄与できているものと考えております。
 また、今年度より、さらなる取組といたしまして、本市の有形無形の魅力ある地域資源を発掘し、磨き上げることにより、地域産業や観光など、地域の活性化を図り、近江八幡市をもっと元気にするため、新規謝礼品発掘・開発プロジェクトに取り組んでおるところでございます。
 このプロジェクトにつきましては、市内の参加事業者様をはじめ庁内の農業振興課、それから商工労政課、観光政策課と連携いたしまして、議論と試行錯誤を重ねており、新たな本市の特産品、返礼品として全国に広くアピールするべく鋭意取り組んでいるところでございます。
 以上でございます。
○議長(小西励 君) 岡田総務部長。
             〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久 君) 岡山議員ご質問のふるさと応援寄附推進事業についてのうち、本来税収となるべき市民税は幾らなのかについてお答えを申し上げます。
 市民税につきましては、前年中の収入、所得等に対して課税をされますが、令和4年1月1日から12月31日までの収入、所得等については、現在申告期間中でございます。令和3年1月1日から12月31日までの間にふるさと応援寄附をされた方で申し上げますと、市民税から本来税収となる税額を軽減した額は約1億7,700万円でございます。
○議長(小西励 君) 回答漏れはありませんか。
 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 それでは、再問をさせていただきます。
 今年の1月の新聞の情報ですが、2021年の全国の寄附金額は8,302億円と過去最高の寄附が寄せられたそうですが、その経費に3,851億円、約46%が経費となっているというふうに伺いました。実際、自治体が受け取れる額は1,451億円ということでした。この経費ですけれども、寄附金の3割が返礼品の調達費、残りがほぼほぼ手数料ということだったということでございました。
 近江八幡市も先ほどお伺いいたしましたが、47億円ほどの寄附金額のおよそ半分、45%が経費だということで、ほぼほぼ国よりも少しかかっていないぐらいの経費かなというふうに思いました。ありがとうございます。最終予測、今年度は52億円程度と試算をされているので、実際寄附金として入ってくる金額を計算すると、28億円が丸々金額として入ってくるという考え、金額かなというふうに計算させていただきました。ありがとうございました。
 そこで、再問をさせていただきます。
 あと市税の減収ということで1億7,700万円が減収するというふうにお伺いをしましたが、市民税をはじめとした市税の収入状況は、この減収した分は普通交付税に反映をされるというふうに思いますが、ふるさと納税の寄附による市民税の減収に対する普通交付税の算定の取扱いについて、お金が返ってくると思うんですけれども、どのようになるのかお教えいただきたいと思います。
 あわせて、本市には全国多くの皆様方から多額の寄附を頂戴しておりますが、ふるさと納税寄附者の収入自治体に対する普通交付税の算定の取扱いについても併せてお教えいただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
 岡田総務部長。
◎総務部長(岡田清久 君) 岡山議員の再問にお答えを申し上げます。
 市民の皆様に標準的なサービスを提供するため、一般財源を不足をいたします地方公共団体には国から普通交付税として財源保障がなされます。居住地以外にふるさと納税をされますと、居住地の市民税は減収をするため、交付税の算定上の基準財政収入額につきましては、減収後の税額で算定をされます。このことから、基準財政収入額が減少することは、交付税が増加をするという仕組みになりますが、市民税の減収分がそのまま基準財政収入額に算定されるのではなく、75%が措置をされ、残りの25%は当該団体の収入減ということになります。
 また、お尋ねをいただきました本市などふるさと納税寄附をいただいた自治体につきましては、寄附金は基準財政収入額に算定をされず普通交付税が減少することなく寄附金全額が当該団体の収入増ということでございます。
○議長(小西励 君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 寄附金に関しては全額収入増となるということですけれども、市民税においては75%は交付税から措置をされて25%が収入減になるというようなことで理解をさせていただきました。若干、25%収入が減るということなんですけれども、1億7,700万円の25%ということになるので、計算をすると約4,000万円程度ぐらいの計算になるのかなというふうに思いますが、その分、減収とはなっていますが、先ほど言われたように、経費のうちの返礼分というのは地元近江八幡市の商品を買って、それを皆さん全国に出されてるということになりますので、若干マイナスにはなりますけれども返礼品の分やらを考えると、本当に有意義なことになるのかなというふうに私は認識をさせていただきました。
 本当に返礼品については、関係者の皆様には大変ご努力をいただいてるということも今お伺いいたしました。650種類ほどの多くの産品を今は提供されているということで、先日、東京のバスの後ろに近江八幡市のおいしそうな近江牛の看板をつけてバスが走っていたよというようなお声を聞いて、本当にすごくPRしていただいて全国に発信していただいてるんだなというふうに大変うれしく思っております。
 そこで、返礼品ということなんですけれども、今いろんな関係機関等と開発プロジェクトをして取り組んでいるということですが、他の町、市ではスキーとかスノーボードの教室をしてみたり、そのリフト券を送って、そこへ来ていただくというようなことを考えたり、温泉のあるところですと、そこで温泉体験であったりとか、農業体験、体験型の返礼品が最近多く見受けられるかなというふうに思います。一度当市に来ていただいて、魅力があれば再度選んでいただくということもできますし、将来的には移住に進むことも考えられるというふうに思うんですけれども、そのようなお考えはございませんかお伺いいたします。
○議長(小西励 君) 回答を求めます。
 吉岡総合政策部理事。
◎総合政策部理事(吉岡俊明 君) 岡山議員の再問にお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、うちの今着地来訪型であるとか体験型っていうとこら辺の返礼品はまだ数が少なくございまして、先ほどのご紹介させていただいたプロジェクトにも体験型の返礼品を盛り込んだ開発というのをさせていただいてるところもございます。今後、直接的に地域の活性化に寄与できるようなこういった着地来訪型、あるいは体験型の返礼品のラインナップを増やしていきたいなというふうには考えております。実際に、当市にお越しいただいて、また体験をしていただく、その中で近江八幡市のよさですね、歴史、文化、そういったとこら辺を感じていただくというところで、体験、それから体感、それから共感、こういった部分を、これらをキーワードとして全国の寄附者様に積極的に発信しまして、より多くの方に近江八幡市に来訪していただき、近江八幡市を感じていただき、そのことによってさらなる関係人口の増加、あるいは定住・移住人口の増加、こういったものにつなげていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(小西励 君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 本当に担当者の方々、庁内皆さん本当にご努力をしていただいて返礼品を調達していただきこの事業を推進していただいてるんだなというふうに改めて知ることができました。本当に関係してくださってる方には大変敬意を表します。
 しかし、住民サービスに使われるべき一般の予算から返礼品や手数料を支払っているということですので、今も一生懸命節減はしていただいてるとは思いますが、今以上に経費を節減していただいて、多くの収入になりますように今後ともよろしくお願いをしたいなというふうに思います。
 また、今言っていただいた体験型であったりとか、体感、共感していただけるような返礼品をというふうに言っていただきました。当市の魅力を他市、県外など全国に発信していただき、より多くの方々に近江八幡市を広く周知していただく、本当に魅力発信課としての働きをますます期待をいたしまして、この質問は終わらせていただきます。ありがとうございました。
 最後の質問に入ります。
 近江八幡市の福祉施策の充実についてお伺いをいたします。
 少子・高齢化、人口減少、御多分にも漏れず、当市もこのような状況に置かれています。今は幸いにして大きな人口減少ではないものの、将来的に見ると、現在8万人程度ですが、2040年には7万2,000人との予測も出ております。また、市内周りを見渡しますと、農地が埋め立てられ大型スーパーが増え、分譲住宅やアパート、マンションへとさま変わり。新築されればすぐにご入居をされているようなご状況が見受けられます。反対に、旧集落では住んでおられた方が亡くなり、空き家が問題になってきています。それに農家では、農業を継ぐことなく農地の維持管理が大変になってきているということも聞いております。市営住宅をはじめ公共の施設も老朽化し、管理計画の下に改修か取壊しかといった判断は余儀なくされていることだと思います。河川改修や道路改修といった災害時の対応もすぐには進みませんが、しっかりと進めていただきたいなというふうに思っています。
 高齢者については、家族が介護していた時代から、介護保険が導入され介護の社会化が進んできているのは事実ですが、家庭での負担も大きいものがございます。あわせて介護施設での介護職員の不足やケアマネジャーの不足などから、高齢者福祉の充実には至っていないというのが現状ではないでしょうか。
 障害児者については、最近教育厚生常任委員会で障害児者の当事者の方々にお話を聞き、体験学習を受ける機会がございました。このように、当事者の方々からの発信ができることはとっても勇気が要りますが、少しずつでも認知度が高まってきたようにも感じます。これからの活動にも大変期待したいと思っております。
 などなど当市を取り巻く環境や課題はまだまだ存在しますが、このような現状の中で特に私が伺いたいのは、この近江八幡市の高齢者福祉の充実や子ども支援をはじめとした障害児者福祉の充実に向けてどのように取り組んでいかれるのか、将来に向けての方向性を伺いたいと思います。
 以上、初問といたします。よろしくお願いします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
 久郷福祉保険部長。
             〔福祉保険部長 久郷浩之君 登壇〕
◎福祉保険部長(久郷浩之 君) 皆さんおはようございます。
 岡山議員の近江八幡市の福祉施策の充実についてのご質問にお答えします。
 まず、高齢者福祉の充実に向けた今後の方向性につきまして。
 本市においては、高齢者が住み慣れた地域でいつまでも自分らしく暮らし続けられる地域包括ケアシステムの構築に向けて、第8期近江八幡市総合介護計画に示す6つの方向性に沿って取組を推進しています。
 1つ目は、高齢者の生きがいづくりや活躍の場を確保する取組です。高齢者の社会参加の場づくりを促進するため、市内の地域包括支援センターに生活支援コーディネーターを配置し、居場所となり得る社会資源の発掘や高齢者の社会参加の啓発、ボランティアが地域で活躍できるよう支援を行いました。今後も高齢者が今まで培ってきた知識やスキルを活用し、地域でやりがいを持って活躍できるような場づくりを進めていきたいと考えています。
 2つ目は、健康寿命の延伸を目指した介護予防の取組です。本市においては、地域づくりによる介護予防を推進しており、要介護状態に陥ることを予防し、健康で生き生きとした生活が送れることを目的として進めてきたいきいき百歳体操は現在市内116か所にできており、介護予防、生活支援サービスを利用して心身機能を改善した高齢者がいきいき百歳体操につながっていく流れもできています。今後は、これらの居場所に薬剤師、栄養士、歯科衛生士などの専門職が関わり、高齢者が居場所への参加を通じて健康に関する情報を得たり、気軽に相談できる環境づくりを進めることで、高齢者のセルフケア力を高める取組を進めていきます。
 3つ目は、安心して暮らせる環境や仕組みづくりとして、高齢者の身近な相談窓口である地域包括支援センターの機能の充実と高齢者の暮らしを支える生活支援の充実に向け取り組んできました。令和5年度からは、4つの中学校圏域に1か所ずつ地域包括支援センターを設置し、相談機能の充実を図るとともに、それぞれの圏域の強みを生かし、生活支援コーディネーター、地域の住民や団体、民間事業者等との連携による生活支援の体制整備を進めていきたいと考えています。
 4つ目は、認知症施策の強化です。本市においては、早期の認知症対策として早期発見、早期対応に重点を置いた事業の実施や認知症の理解を深めるための啓発や地域ケア会議などを実施してきました。その中で、認知症の方に対する地域の理解をさらに深め、地域での見守り機能を高めていくこと、介護者への支援として認知症について学んだり語り合える場づくり、認知症の方の居場所づくりなど、取り組むべき課題が見えてきています。今後、認知症高齢者の増加が見込まれる中、認知症になってもその人らしく暮らし続けられる地域づくりを市民と共に考え取組を進めていきたいと考えています。
 5つ目は、支え合いの仕組みづくりです。本市では自分らしい暮らしの実現に向け、医療・介護専門職のネットワークを強化する場づくりなど、専門職の連携体制を推進しており、その連携の中で独り暮らし高齢者の在宅みとりや身寄りのない高齢者への支援など、本人が望む暮らしを多職種が連携するチームアプローチで支えていこうとする取組が進んできています。今後もさらなるネットワークの充実を図り、高齢者が望み、自分らしい生き方に寄り添える支援体制の構築に向けて取組を進めていきます。
 6つ目は、介護サービスの充実です。要介護認定者の増加に対応するため、総合介護計画に基盤整備を位置づけ、在宅サービスや施設サービスの充実を図り、介護サービスの質の向上や安定的運営のため、介護人材の確保と定着促進に取り組んでいます。介護についての理解と認識を深め、介護サービス利用者及びその家族、介護従事者等を支援するとともに、人材不足が続く介護現場の現状を踏まえ、その原因や人材確保、育成に向けた様々な取組を進めてまいります。
 以上、6つの方向性の評価と課題を踏まえ、地域包括ケアシステムのさらなる深化、推進に向けて、第9期総合介護計画の策定を進めてまいりますので、ご理解をよろしくお願いいたします。
 次に、障害児者福祉の充実に向けた取組については、議員もご承知のとおり、本市では平成29年1月に近江八幡市みんなの心で手をつなぐ手話言語条例を、また令和3年4月には近江八幡市障がい者のコミュニケーションを促進する条例を施行しております。このことは、障害のある人が生活に必要な情報を取得し、自らの判断で決定し、意思表示できる手段が確保されること、そして多様なコミュニケーション手段に関する理解が広がることが、地域で支え合い、互いに人権を尊重することができる豊かな共生社会の実現には欠かすことができないとの思いを表しております。
 障害のある方やその家族が住み慣れた地域で安心して暮らしていくためには、障害者に対する地域住民の理解が何より必要となります。本市では、自治会や団体、企業、各学区まちづくり協議会などで開催される講演会や研修会におきまして、障害をテーマとした講演等を積極的に取り入れていただき、障害者に対する理解を深めていくことを目的に、障害者関係団体などの理解と協力の下、講師派遣リストを作成しています。講師の中には、当事者の方や家族の方もおられ、当事者が感じておられる現状や共生社会の実現に向けての思いの講演や発達障害と知的障害のある方の困り感の疑似体験型講座も実施していただいており、参加された皆さんからも大変好評を得ております。
 今後も障害について知っていただき、障害のある方が今まで以上に安心して暮らせる地域になるよう、講師派遣リストを活用した講座の開催など、障害者理解を深めるための普及啓発を継続してまいります。
 また、障害者理解の普及啓発と並行して、障害のある方が日々利用される障害福祉サービスの提供体制のさらなる充実も重要であると考えております。サービス提供に必要な事業を実施いただく事業所も少しずつ増えておりますが、市障がい福祉計画や市障がい児福祉計画に定める目標値も念頭に、利用ニーズを把握し、障害のある方が適切なサービスを利用いただけるよう今後も障害福祉サービスの充実を図ってまいります。
 いずれにいたしましても、本市におきましては、これからも地域の支え合いによって誰もが自立して生き生きと暮らし続けられる町近江八幡の実現に向け、福祉施策の充実に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いいたします。
○議長(小西励 君) 岡山かよ子君。
◆12番(岡山かよ子 君) ありがとうございました。
 今お伺いをいたしました高齢者福祉については、生きがいづくりであったり介護予防、また地域包括センターの充実、また認知症対策などなど、総合介護計画に基づきお取組をいただくというふうにお伺いしました。
 また、障害福祉については、みんなの心で手をつなぐ手話言語条例や障がい者のコミュニケーションを促進する条例の制定をはじめ障がい児福祉計画、障がい者福祉計画の中に障害児者の福祉の充実に向けて、それに基づいてお取組いただくということをお伺いをいたしました。
 今お答えをいただいたことがいつまでも計画だけではなくて、しっかりした目に見えた施策として実行していただけるように、本当に先ほどもご答弁いただきました本市に住んでいてよかったな、将来も住み続けたいと言ってもらえるような近江八幡市となりますように期待をしたいというふうに思います。
 また、本日3月8日は国際女性デーということでございます。女性だけではなく、本当に誰もが自分らしく生きられる幸せな社会の実現が求められるのではないでしょうか。
 この8年間の間、多くの質問をさせていただきました。実際に対応してくださった事例や、今後の課題として検討していただいてる、また今継続して検討していただいてるということもあると思います。今後も市民の声を十二分にお聴きいただきまして、市政運営をしていただきたくお願いをいたしまして私の議員としての質問はこれで終わらせていただきます。長い間ありがとうございました。
○議長(小西励 君) 以上で岡山かよ子君の個人質問を終わります。
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