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令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
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3月8日(水) 一般質問
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内容
会議録
令和5年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月8日(水) 一般質問
井上 芳夫 議員
(1)老蘇こども園について
①駐車場について
(2)防災協定について
(3)水道事業について
①耐震管の更新状況と今後のとり組みについて
②本年1月末の節水協力の時の状況について
◆11番(井上芳夫 君) 創政会の井上芳夫です。議長に発言の許しをいただきましたので、これから質問させていただきます。
新型コロナウイルス発生から3年が過ぎ、ようやく明るい兆しが見えてきたのではないかと考えます。というのも、この3月13日がマスクの着用についての見解が変更され、また5月には感染症5類に引き下げられるということです。完全に収まったのではなく、このウイルスとの付き合い方が分かってきたことによるものだと思います。
本年度、左義長など各地で祭礼などがようやく通常どおり行われるところが多くあると聞いております。人が多く動くことで、それに伴い経済活動も活発になっていくことを願っております。
それでは質問に移りたいと思います。
老蘇こども園について。
老蘇こども園は、豊かな自然環境に恵まれた中、昨年度よりゼロ歳児からの受入れが始まり、新入園児52名、進級組49名の101名のスタートとなりました。
老蘇学区は近年、新しい住宅開発が進み、若い世代の方々が多く住むようになり低年齢児が多くなってきました。老蘇こども園がゼロ歳児から受け入れられる園になったことは、地域として大変喜ばしく、子育てしやすいすばらしい地域になったと思っています。
しかし、五、六十人だった児童が100人を超える児童になったことで、先生、職員等も増え、駐車場の確保が問題になったのではないかと思われます。今では園舎の前まで車がいっぱいになり、保育園の送り迎えの時間は隣の老蘇コミュニティセンターの駐車場までいっぱいになっているという状況です。老蘇コミュニティセンターは、もとより駐車場が狭く、40台ほどしか駐車できないため、コミセン事業をするだけでも満車になることが多々あります。こども園の送り迎えの場所とコミセンの駐車場を共用するのは無理があると思います。もし事故でも起き子どもが巻き込まれたらと思うとぞっとします。以前より地元からこども園の駐車場を増設してほしい、コミセンの駐車場を増やしてほしいという要望が出されていると思いますが、市としてはどういうように考えておられるのかお尋ねいたします。初問とします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
江南副市長。
〔副市長 江南仁一郎君 登壇〕
◎副市長(江南仁一郎 君) 井上議員の老蘇こども園の駐車場に係るご質問についてお答えをいたします。
老蘇こども園の保護者駐車場は、老蘇コミュニティセンター駐車場に隣接する形で8台のスペースを確保しています。平時の送迎につきましては、こども園であることから、長時部の保護者が同じ時間に送迎されることはあまりありませんが、短時部につきましては送迎時間が同じ時間帯となっています。短時部の送迎は基本的に車以外の利用を呼びかけていますが、車を利用される保護者もあり、送迎時にこども園の駐車場だけでは混み合う時間も生じております。老蘇コミュニティセンターの駐車場も一部利用されているところでもございます。また、発表会など保護者が参加される行事などの際においては、こども園の駐車場だけでは不足するため、老蘇コミュニティセンターやJAグリーン近江の老蘇ライスセンターにお願いをさせていただいて駐車場を利用させていただいているところでございます。このような際には、職員が駐車場の見守りを行うなど、事故が発生しないように配慮をしながら対応してるところでございます。
今後も短時部の保護者の皆様には車以外での送迎や、あるいは短時間での駐車場の利用を改めて呼びかけることや、小学校との間のスペースを活用することにより、少しでも保護者駐車場が広く安全に利用いただけるよう現在取組を進めているところでございます。
また、こども園やコミュニティセンターの駐車場につきまして、周辺に活用できる場所がないか調査を進めてまいりますので、ご理解を賜りますようお願いをいたします。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
こども園に通う子どもたちは、一番危なっかしい年頃の子どもです。十分な対策を取っていても事故が起きることがあると思います。他の保育園では一方通行にしたり一旦停止を設けたり、いろいろと苦慮されています。駐車場を確保できない町なかの保育園などは仕方ないと思いますが、確保できる土地のあるところであれば、市として購入を検討してほしいと思います。
市内でも他にコミセンなどの施設と共用して送り迎えの場所として使用しているところもあると聞いていますが、送ってこられる時間帯は駐車場を使用されてなくても迎えのときはコミセンでも事業があることがあると思います。コミセンの駐車場も広ければ対応はできるかと思いますが、コミセン自体の駐車場が狭ければ危なっかしい子どもを迎えに行くのは危険を伴い、事故につながり、それは予測できたことではないかと思います。どうか問題を直視して検討していっていただきたいと思います。これで1つ目の質問を終わります。
次に移ります。
防災協定について。
現在、近江八幡市は39の団体や企業と防災協定を締結され、復旧支援や物資の供給など様々であります。今、大地震が起き建物が崩壊し救助が必要というときのシミュレーション、大雨が降り河川が氾濫したときのシミュレーション、土砂崩れが起き家屋が巻き込まれたときのシミュレーションなど、復旧支援のシミュレーションは市の防災訓練でできていると思いますが、防災協定を結んでいるうちの物資の供給やその他避難場所の供給など、またそれ以外の事柄で結んでいるところもあるかと思います。どれくらいの人数が実際に避難できるのか、いろいろあると思いますが、どのような団体や企業と組まれているのか、また中には実際に見に行かれたことがあるのかお尋ねします。
○議長(小西励 君) 当局の回答を求めます。
田村市民部長。
〔市民部長 田村裕一君 登壇〕
◎市民部長(田村裕一 君) 井上議員ご質問の防災協定についてお答えいたします。
協定による物資提供につきましては、食料品、飲料水、生活物資の提供として、現在大型スーパーを中心に6事業所と締結いただいております。取扱品目等は協定の中で定めており、市の要請に応じて対応いただくこととなっております。
なお、数量的な定めはございません。
いっとき避難場所の提供につきましては、現在大型商業施設2施設、工場2施設と協定を締結いただいており、各事業所ともに駐車場を中心に身の安全を確保できるスペースをご提供いただく内容となっております。協定締結時には、各事業所のスペースを確認させていただいており、収容人数につきましては約3,500人程度の収容が可能と試算しております。また、避難所として施設をご提供いただく協定を締結いただいている団体等につきましては4団体あり、締結後、使用させていただく施設の範囲を明示いただき、現地につきましても確認を行った上で避難所一覧に掲載しております。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。3,500人の収容、また避難場所等見ておられるということで非常に安心いたしました。
ほか、今後どのようなところと防災協定を組んでいくのか、考えられているところがあればお聞かせ願いたいと思います。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 井上議員の再問にお答えいたします。
こういった協定につきましては、物資供給や避難場所としてのご提供のほか、様々な分野で協定を締結いただいてるという状況にございます。こうした協定をより多く締結いただくことで、市民の安心・安全につながるものと考えておりまして、今後も分野を問わず積極的に協定締結を働きかけてまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
また、ある自治体と防災協定を組まれてますが、それはどのような協定内容になっているかお聞かせ願えますか。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 井上議員の再問にお答えいたします。
いろんな自治体さんと協定を締結をさせていただいております。その中身といたしましては、物資供給、あるいは職員の派遣、それから被災者の一時的な受入れ等、こういった内容となっております。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。
防災協定を締結してからかなりの期間が過ぎている団体等がありますが、現在も活動されているのか確認されていますか。よろしくお願いします。
○議長(小西励 君) 田村市民部長。
◎市民部長(田村裕一 君) 井上議員の再問にお答えいたします。
おっしゃるとおり、大分前から締結をいただいてるような団体様等もございます。それぞれ協定の中には、平時より相互に情報交換を行うというような条項を設けておりまして、定期的に連絡先等を確認するよう努めているところでございます。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。
企業等との協定は今後も多種多様な事業所と結んでいってほしいと思います。そして、市民が安心して暮らしていける町を目指していってほしいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
続きまして、水道事業についてお尋ねします。
令和5年度当初予算において建設改良費が9億9,467万4,000円と、前年度当初予算と比べ3億7,244万9,000円と増加しており、基幹水道施設整備、重要管路耐震化、老朽管更新に取り組むとされ、一般会計からの支出として負担軽減を目的とした新たな出資金が1億5,070万円計上されております。水道事業にとって大量の施設、管路に係る更新は全国共通の課題となっており、本市においてもその対応が本格化しつつあると推察します。本市が所有する管路総延長、そのうち重要管路総延長はどのくらいあり、現在の耐震化の更新状況と今後の取組方針についてお尋ねします。
また、1月24日から25日にかけての記録的な大雪並びにまれに見る異常な低温の影響により、配水池の水位が下がり、市民の皆様に節水協力を呼びかけておられました。その当時の状況、またそこから得た教訓による今後の対応方針についてお尋ねいたします。
○議長(小西励 君) 乾水道事業所長。
〔水道事業所長 乾 直樹君 登壇〕
◎水道事業所長(乾直樹 君) 井上議員ご質問の水道事業についてお答えします。
本市が所有しております水道管路の総延長は、令和3年度末時点におきまして約559キロメートルでございます。そのうち重要管路と呼ばれる導水管、送水管、配水本管等の管路延長は約44キロメートルとなっています。
平成31年3月に策定しました近江八幡市水道事業アセットマネジメント計画において、16路線を重要管路と位置づけ、国の補助事業を活用し令和3年度より重要管路耐震化事業として着手しております。令和3年度におきましては、1,900メートルの設計委託を実施し、今年度におきましては600メートルの耐震化工事を完了予定であります。令和5年度におきましては、2,300メートルの耐震化工事を予定しております。令和6年度からは、設計・施工一括発注方式、いわゆるDB方式による事業手法を取り入れることで、より一層の進捗を図り、令和27年度までの25年間で事業を完了させる計画となっております。
次に、1月末の寒波による水道への影響等についてお答えします。
去る1月24日からの記録的な大雪、加えて26日未明に記録しましたマイナス5度以下という異常な低温の影響によりまして、市内各所の住宅等において宅内の水道管、特に露出配管や給湯機器における凍結により漏水が多数発生し、空き家等については職員が直接止水栓を閉栓に行くなどの対応に追われました。また、受水槽の不具合についても多数問合せがあり対応いたしたところでございます。
これらの漏水等の影響によりまして、26日、27日において配水量が急激に増加し、各配水池におきまして水位が異常な低水位となりました。このことから、市民の方々に対しましてタウンメール、市ホームページ、安土防災無線により節水の協力及び住宅内での漏水の確認について周知させていただきました。特に配水量が増加していました長福寺配水池並びに円山配水池の配水区域においては、車両による広報活動も併せて実施し協力を呼びかけました。
また、県水の受水供給量について増量していただくよう県企業庁に要望協議しましたが、他市町においても配水量が増えるなどの同様の事態となっており、県水自体の供給も逼迫していたことから、契約しております1日最大給水量を超える供給については困難であるとの回答でございました。その後、29日になりまして配水量も減少し始め、ようやく各配水池の水位も回復傾向となり、1週間程度で通常の同時期の配水量に戻りました。
今回の教訓による今後の対応方針等といたしましては、今まで以上に市民の方々に対しまして水道管凍結防止の事前広報を徹底して実施し、少しでも漏水を防いでもらうこと、また今回のような事象だけでなく、地震発生時等において配水量が逼迫した場合の県水の安定的な供給について、受水市町と連携を図りながら企業庁に要望協議してまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
再問いたします。
重要管路耐震化や老朽管の更新が遅れ、その間にもし大地震が起こったら、市内いろんなところで漏水してしまうのでしょうか。
また、円山配水場は地震が起き漏水が分かれば配水が止まるという設備があると聞いていますが、それはどのようなものか教えてください。
○議長(小西励 君) 乾水道事業所長。
◎水道事業所長(乾直樹 君) 井上議員の再問にお答えいたします。
配水池におきまして地震が発生した場合、配水を自動的に止める設備に緊急遮断弁というものがございます。この緊急遮断弁は、地震発生時におきまして地震加速度を検知し、最大加速度に応じて配水池からの弁を閉める設備でございます。
本市の緊急遮断弁につきましては、震度5強相当に当たる地震加速度150ガル以上を検知した場合、自動的に弁が閉まる設定となっております。また、あわせて異常な流量を検知した場合においても自動的に弁が閉まるように設定しております。
緊急遮断弁を設置することで、地震発生時等において、直ちに弁を閉めることにより、給水活動や消防活動に必要な水を配水池に確保していくことが可能となります。
本市において現状緊急遮断弁を設置してる配水池は、長福寺配水池と上出配水池となっております。
また、現在進めております円山配水池の耐震化事業においても、緊急遮断弁を設置する計画となっております。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
現在、西老蘇にある南部浄水場、今後閉鎖されると聞きますが、大地震が起き漏水や水源の濁りなど何があるか分からないので、リスクヘッジの観点から、まだ水が出るのであれば継続して使用していってもいいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(小西励 君) 乾水道事業所長。
◎水道事業所長(乾直樹 君) 井上議員の再問の南部水源地についてお答えいたします。
南部水源地につきましては、事業認可の中では閉鎖、廃止する計画と位置づけております。これは、将来的に人口減少による配水量の減少が見込まれることと、また南部水源地の施設自体がもう老朽化しておりまして、それに伴う維持管理費用の増大等を考慮しまして決定したものでございます。
しかしながら、先般の1月末の寒波では、結果的に南部水源地が稼働していたことによりまして上出配水池の水位低下を防ぐなどの効果が見られたことや、先ほど回答しましたとおり、緊急時における県水の受水供給量の増量は現状においては見込めないなど、配水量が不足するリスクの面からも考慮しまして、施設の存続についてもう一度再検討してまいりたいと考えております。
○議長(小西励 君) 井上芳夫君。
◆11番(井上芳夫 君) ありがとうございます。再検討よろしくお願いいたします。
南海トラフ地震が起きる確率がここ30年で七、八十%あると言われています。マグニチュード7クラスの地震が起きると言われております。ここ滋賀県においても震度5以上の地震になるそうです。そうなれば、ライフラインの一つの水道があちこちで漏水することになるでしょう。今回、寒波による凍結で漏水になり市民の皆様に節水の協力をお願いしましたけれど、地下にある水道管の漏水ということになると、修繕にかなりの日数がかかることが予想されます。阪神・淡路大震災のときは1月17日の発生から2月末までかかってようやく仮復旧、最も遅かった神戸市では、3か月かかったみたいです。耐震管への交換など、地震へのできる限りのリスクヘッジができるよう対策を取っていただきたいと思います。今回の寒波による水道の凍結、漏水による断水、十分教訓にして、市民のライフラインを守っていくようお願いいたしまして質問を終わらさせていただきます。ありがとうございます。
○議長(小西励 君) 以上で井上芳夫君の個人質問を終わります。
以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
明9日は定刻から再開し、個人質問の7番目、山元聡子君から続行することといたします。
本日はこれをもって散会いたします。
ご苦労さまでございました。
午後4時12分 散会
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