録画中継

令和5年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月7日(木) 一般質問
中塚 理恵 議員
(1)骨粗しょう症検診について
(2)図書館運用について
(3)公共施設に手押し車の設置について
◆5番(中塚理恵君) 皆様おはようございます。公明党の中塚理恵でございます。
 ただいま議長の発言許可をいただきましたので、発言をさせていただきます。6月議会での初めての個人質問に引き続きトップバッターを引き当て、運の強さを喜んでよいのか大変驚いております。
 さて、この夏は、全国的に記録を塗り替える猛暑続きの毎日となりました。そんな中で、行動制限のない夏を迎え、4年ぶりに多くの町内で夏祭りも盛大に開催され、地域の団結や交流が深まり、子どもたちも楽しい思い出づくりができたことと思います。運営に携わってくださった全ての皆様に感謝申し上げます。
 では、発言通告書に基づき、分割方式で大きく3項目の質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
 まず初めに、骨粗鬆症検診について。
 誰もが幸せに暮らせるために健康であることはとても大きな要因であり、健康寿命の延伸と不健康な期間の短縮や予防は極めて重要な課題であります。ただ長生きするだけではなく、生涯を通して元気で充実した生活を送れるようにと多くの方が願われているのではないでしょうか。
 2013年に成立した持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律の中で、健康に関しては「健康の維持増進、疾病の予防及び早期発見等を積極的に促進すること」第4条第3項とうたわれています。そこで、病になってから治療するのではなく病を未然に防ぐという観点から、特に女性の生涯にわたる健康維持のため、骨粗鬆症検診の対策強化が必要と考えます。加齢などにより骨密度が減少する骨粗鬆症になると、骨折しやすくなり、要介護状態に陥るリスクも高くなります。骨粗鬆症の患者は、軽い転倒やくしゃみなどでも骨折しやすくなります。特に女性は、閉経後の女性ホルモン減少の影響は大きく、患者が多いです。我が国内患者数のうち、男性300万人と比べ女性は980万人と3倍以上と推計されています。しかし、予防や早期発見に有効な骨粗鬆症検診の受診率は全国的に低い状況です。
 政府は、5月31日に発表した国民の健康づくりに関する新しい計画に受診率向上の目標を新たに盛り込むなど、検診促進へ本腰を入れました。公明党の地方議員が推進し、検診を実施する自治体も増えてきています。骨粗鬆症に詳しい原宿リハビリテーション病院の林泰史名誉院長は、骨粗鬆症と診断されても、薬の服用と併せて栄養の改善、適切な運動、日光浴の習慣化などを続けていくことによって骨量の回復を図ることができると強調しています。高齢化の進展により今後はさらに患者数の増加が見込まれる、骨粗鬆症検診によって患者や予備群を早期発見して適切な治療などを行っていけば骨折を防止でき、将来要介護状態になるリスクを減らせると力説されています。
 同検診の実施は、健康増進法に基づき、2008年に市区町村の努力義務に位置づけられています。自治体によって異なりますが、一般的には40歳から5歳ごとに70歳までの女性を対象に無料または低額で受けられます。検査方法には、QUS法のほか、エックス線を用いたDXA法やMD法などがあります。本日皆様に検診方法の資料をお配りをさせていただきました。このように、主な検査方法は、DXA法の腰や足の付け根または腕の骨に2種類のエックス線を当てて骨密度を測定する方法、MD法として手のひらをエックス線撮影し、人さし指の骨とアルミニウムの濃度を比較して骨密度を測定する方法、そしてQUS法である超音波方法、超音波を用いてかかとの骨量を推定し、将来の骨折リスクを予測、エックス線被曝の心配はないという、この3つの検査方法があります。
 ただ、必ず行わなければならない事業ではないため、実施率は全体の6割にとどまります。骨粗鬆症自体に自覚症状がなく、検診への理解が進んでいないため、検診の実施自治体においても受診は低調です。骨粗鬆症団体の調査によると、21年度の受診率は全国平均で僅か5.3%です。こうした課題を踏まえ、政府は24年度から35年度までの次期国民健康づくり計画、健康日本21(第三次)を5月31日に発表しました。その中で、女性に関する項目を新設し、骨粗鬆症の検診受診率を現状より10ポイント引き上げ、15%まで向上させる目標を明記しています。厚生労働省の担当者は、検診を一人でも多くの人が受けて健康寿命を延ばしてもらいたいと狙いを語っています。
 公明党の地方議員が推進し、近年骨粗鬆症検診事業に着手した自治体もあります。神奈川県大和市では、市議会公明党の後押しで昨年8月から検診事業を始めました。対象者には市から受診券が送られ、市内27か所の医療機関において1,000円の自己負担で受診できます。昨年度は、対象者1万625人のうち1,317人が受診するなど、受診率は12.4%に上がりました。市医療健診課は、市民から予想以上の反響があった、さらなる受診率向上に向けて今年度も周知徹底に努めたいと手応えを語っています。東京都目黒区でも区議会公明党の推進により今週から無料の検診事業を始める予定です。
 そこで、本市におきましての骨粗鬆症検診の実施状況と今後の取組へのお考えをお聞かせください。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 中川菜穂子君 登壇〕
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 皆さんおはようございます。
 中塚議員の骨粗鬆症検診についてのご質問にお答えします。
 本市の骨粗鬆症検診の実施状況については、平成9年度から平成11年度の3年間、40歳、45歳、50歳、55歳、60歳の女性を対象に自己負担額500円で骨粗鬆症検診を実施しておりましたが、対象年齢が限定され、希望されても受診することができなかった方が多かったため、平成12年度からは対象年齢を40歳から60歳の全ての女性に変更し、検診を実施しておりました。しかし、平成12年度の受診率は0.4%、平成13年度の受診率は0.6%と低かったこともあり、平成13年度をもって本事業を終了いたしました。
 議員ご指摘のとおり、骨粗鬆症により骨折や要介護状態のリスクが高くなることが考えられるため、本事業終了後は健康に関するイベント等におきまして無料で骨密度測定を実施し、幅広い年代層の方々に向けて骨密度測定や骨粗鬆症の予防のための啓発を続けてまいりました。また、平成30年度に開設しました0次予防センターに骨密度測定装置を設置し、毎週火、木曜日を骨密度の測定日としており、令和4年度には214人の方が測定を受けられました。あわせて、いきいき百歳体操などの運動体験において健康づくりに取り組んでいただける機会を設けております。
 また、今年度からは、0次予防センターに看護師が常駐しており、まちの保健室相談事業としていつでも無料で骨密度測定を実施し、看護師や管理栄養士による骨粗鬆症予防のための個別指導を受けていただくことができます。今後本事業についてさらなる啓発を行うことで幅広い年代の方に骨密度測定を受けていただき、ご自身の健康状態に関心を持ち、骨粗鬆症の予防に取り組んでいただく人が増えるよう努めてまいりたいと思いますので、ご理解をお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。私も0次予防センターで先日骨密度の測定のほか、0次予防センターではこのQUS法を使っての検診を受けさせていただきました。また、それ以外にも8種類の健康機器による測定を受け、看護師さんから数値の説明とアドバイスをいただいてきました。また、0次予防センターの2階にはボディースパイダーという運動機器も設置されており、6人が一度に筋肉強化のトレーニングができる器具で仲間と楽しく安心して運動ができます。これら全てが無料で活用ができるということです。このようなフレイル予防に向けたすばらしい施設の活用がまだまだ周知されていないことが本当に残念に思います。ぜひ多くの方に利用していただけるよう情報発信をよろしくお願いいたします。
 とはいえ、この1施設だけでの骨密度測定では国の求める15%への目標達成には難しいものと考えますので、骨粗鬆症検診の再度実施も考えていただくことはできますでしょうか、これを再問といたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 中塚議員の再問にお答えします。
 議員ご指摘のとおり、0次予防センターの存在を含め、事業内容が市民に十分広まっていない状態ですので、今後市広報紙をはじめ、ホームページ、SNSなどによるさらなる周知や公共施設においてもお知らせできるように努めてまいりたいと考えております。
 また、骨粗鬆症の検診の再開につきましては、現状では考えておりませんが、まずは0次予防センターでの無料測定の周知を図り、今後の実施状況等を注視して検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。これからも前向きな骨粗鬆症検診実施を要望させていただき、この質問は終わらせていただきます。
 続きまして、2項目めの図書館運用についての質問をいたします。
 私は、6月議会の個人質問で子ども読書活動推進についての質問をさせていただき、図書館を含め、各課の取組を聞かせていただきました。その上で、今回は、子どもだけでなく市民の誰もが活用をしている図書館運用、主に近江八幡図書館について質問をさせていただきます。
 初めに、8月5日付の日本経済新聞に滋賀県は2020年度の1人当たりの貸出冊数が6.9冊と全国トップとありました。本市の昨年度の1人当たりの貸出冊数は7.1冊ですばらしい数字であり、図書館運営に携わる皆様のご努力の表れだと感謝申し上げます。
 そして、記事には、高知県の施設を紹介し、本の貸出しが中心だった公立図書館の役割が地域活性化を担う施設と位置づけられ、多くの自治体が財政難から公共サービスを手がける施設の統廃合を進める中で図書館は全国で増加傾向にあり、全国の公立図書館は2011年から2021年の10年間で120施設増えていること、2000年代以降、図書館は地域の情報センターとしての機能を強化し、幅広い層の住民の利用を促しています。
 関西でも公立図書館をまちづくりの拠点にする動きが広がっており、和歌山市駅に直結した和歌山市民図書館ではヨガ教室や地元音楽家の演奏会、子どもと過ごせる空間などで周辺地域の活性化につなげています。一般的に静粛が求められる図書館は小さな子どもを持つ親が訪れにくい、同館は4階フロア全体を子ども向けのこども図書館とし、児童書をそろえるだけではなく、靴を脱いで玩具で遊べるスペースや託児所なども併設したとありました。広さや立地環境の違いもありますが、本市においても八幡堀周辺の観光名所と融合したさらなる利用促進や乳幼児を連れたご家族も気兼ねなく利用できるスペースの確保や時間帯など、工夫できないかと考えます。
 また、2018年11月に改装オープンした守山市立図書館のことも、建物のデザインほか、るる紹介されていました。そこで、次の日に守山市立図書館の見学に行き、松本館長さんからお話を聞かせていただきました。大きな窓から自然光が差し込み、広くゆったりとした開放感のある建物で、夏休みの日曜日ということもあり小さなお子さん連れのご家族も多く、学習コーナーも全席埋まっており、老若男女問わずたくさんの方が訪れていました。私は、中高生向けの本が置いてあるティーンズコーナーに目を引かれました。中高生のサポーターがお薦めの本の紹介や掲示物、展示コーナーの作成、本の整理を行うなど、企画運営の活動をされています。同年代の人が薦める本なので読んでみようときっと思ってもらえるすばらしいコーナーだと感じました。
 また、守山市立図書館では、借りた本を銀行のATM機のような機械に通して記帳をしてもらえる読書通帳があります。守山市在住の中学生以下の方には無料で頂くことができ、その他の方は1冊320円で販売をされています。本市の図書館にも読書手帳、本の大福帳があり、活用している方もいらっしゃると思います。こちらは、カウンターでシールの発行をお願いして、自分で通帳に貼って記録を残すことができます。
 また、守山市立図書館では、カフェも併設されており、読書の合間のリラックスタイムを楽しんでおられました。
 ここで本市の図書館に関する本年の重点施策を取り上げたいと思います。障害者サービスの普及と充実について、音声図書や点字図書の利用への啓発を引き続き行うとともに、音声と一緒に文字や画像が表示されるマルチメディアデイジーの活用を新たに行い、読書の手助けとなるよう利用を促進しますとあります。
 先日図書館協議会メンバーの方から、本市図書館には点字図書が数十年にわたり100冊以上保管されていますが、貸出しをされていないようなので利用できないものでしょうかとご相談を受けました。また、同じ頃、他市にお住まいの方ですが、朗読奉仕会ともしびを立ち上げ、30年間朗読活動と本等の音訳活動をされている方とお話をしました。近江八幡市立図書館には点字の図書が100冊以上あり、その点訳図書が図書館に届いてから40年たつが貸出しをされていない、点訳するのは大変なことなので眠ったままになっているのは非常に残念なことです、そしてこれらの点字図書の目録をCDにして図書館に寄贈もされたとおっしゃっていました。これらの点字図書は、1975年に近江兄弟社図書館の閉館により近江八幡図書館に寄贈された図書で、現在も大切に保管されています。私も先日館長さんにお話を聞かせていただき、これらの点字図書を見せていただきました。50年以上前から活用されていますので劣化はやむを得ませんが、大変貴重な図書であると実感いたしました。
 以上のことから5点の質問をさせていただきます。
 1つ目に、現在の読書手帳をシールの貼付から読書通帳機を導入して行うことのお考えはありますでしょうか。
 2つ目に、小さな子どもさんと気兼ねなく利用できるスペースや時間帯の設置を考えていただけますでしょうか。
 3点目に、40年にわたり保管されている点字図書の現在の貸出状況と今後の活用についてお聞かせください。
 4点目に、重点施策の中の音声図書や点字図書についてどのようなものが何点ぐらいあるのかお教えください。
 最後に、マルチメディアデイジーについての説明と活用の仕方をお教えください。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 田村教育部長。
             〔教育部長 田村裕一君 登壇〕
◎教育部長(田村裕一君) 皆さんおはようございます。
 中塚議員ご質問の図書館運用についてお答えいたします。
 まず、1つ目のご質問の借りた本を記録することができる読書通帳機導入についてですが、現在図書館では借りた本の書名が記されたシールを貼付する読書手帳を平成30年10月から導入し、令和4年度末で大人432冊、子ども4,496冊のご利用をいただいております。子どもは無料、大人及び再発行は150円の実費を頂いております。この読書手帳は、年間約1,000冊のご利用がありますが、当初1万冊作成いたしましたので今後5年間は利用可能な状況でございます。読書手帳も定着化してきており、移動図書館車でも対応でき、子どもたちは借りた本のシールを手帳に貼り付けたりするなど読書を楽しめるようになっています。議員ご指摘の印字式の読書通帳機につきましては、企業等からの寄贈を受け、導入された自治体もありますが、新たな経費もかかることから、現在使用しているシステムの更新に併せて利用者の利便性やコスト面を考慮し、検討したいと考えております。
 次に、2つ目のご質問の親子専用の時間帯の設定についてお答えします。
 小さなお子さんが多く来館される際には、ポスター掲示や職員の声かけ等を行い、親子連れの方が気兼ねなくご利用いただけるよう他の利用者にご理解、ご協力を求めております。現在のところ苦情等はいただいていない状況であり、特定の時間帯を設けることは一般利用者への影響が大きいこともあり、導入は考えておりません。
 次に、3つ目の質問の40年にわたり保管されている点字図書の貸出状況と今後の活用についてでございますが、議員ご質問の点字図書については昭和38年から48年の近江兄弟社図書館時代、死刑判決を下された受刑者が点訳された246タイトル962冊の点字図書のことであり、貸出記録が残っている限りでは昭和38年から昭和50年までの間、全国から18人の方が利用されておられます。それ以降の記録はなく、平成9年に宮内町の図書館に移転してからは、研究資料としての利用が僅かにありましたが、視覚障害者の方からのご利用はありませんでした。
 資料の活用については、約60年前に作成されたものですので所蔵している点字図書全てのページが判読できる状態であるか不明であり、利用に供することができるかは不安な状態です。しかしながら、点訳がされた経緯等については、「刑場に消ゆ」という本にもなり、歴史的にも継承していかなくてはならないと考えておりますので、企画展示等を通して多くの方に知っていただける機会を持ちたいと考えております。
 次に、4つ目の質問の音声図書、点字図書の所蔵についてお答えいたします。
 音声図書については、所蔵するのではなく、NPO法人が運営され10万タイトルのデジタル図書を所有されている通称サピエ図書館に令和2年度より加入し、利用者の要望に応じて音声データをCDにダウンロードし、読み上げ専用機器と一緒に提供させていただくサービスを行っています。近年は、スマートフォン等の普及により、個人で加入され、サピエ図書館を利用して読書を楽しまれている方が増えてきています。
 また、点字図書については、児童向け図書を44点所蔵しております。触る絵本や布絵本など、指先を使うことで子どもたちが手や指の感覚を身につけることができるものです。
 最後に、5つ目のマルチメディアデイジーについてお答えします。
 マルチメディアデイジーは、文字や音声、画像を同時に再生できるデジタル録音図書です。活用の方法としては、文字の大きさや色、行間などを自由に変更できるので、視覚に障害がある方をはじめ高齢により文字が見にくい方など、読書に困難を感じる方が幅広く活用されています。図書館では様々な関係機関と連携を取りながら利用者が求める資料を手渡せるよう努めてまいりますので、ご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。1つ目の読書通帳機は、利便性を考え導入を求めましたが、本市の読書手帳は移動図書館でも子どもたちが活用されていることを特にうれしく感じますし、今の手帳を活用し切ることも大切だと思います。まだまだ知らない人も多いと思いますので、持っておられない子どもさんにはまず差し上げ、活用してもらい、大人へはさらなる周知を図り、皆が読書の楽しみにつながるよう進めていただきたいと思います。
 再問としまして、3点目の点字図書についてですが、利用に供することができ得るかは不安な状態とのことですが、その状態でも求めがあれば貸出しは可能なのでしょうか。再問といたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 田村教育部長。
◎教育部長(田村裕一君) 中塚議員の再問にお答えいたします。
 まず、そのもの自体がいかんせん年月がたっておりますので、判読が難しい箇所があるということをご納得いただいた上で、ご要望に応じまして貸出しあるいは閲覧をさせていただきたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
 私も今回お話を聞くまでこのような図書のことは全く知りませんでしたし、多くの市民の方もこれを機会に関心を持っていただけると思います。歴史的にも継承していくとの観点から、ぜひ企画展示を開催していただき、市内だけでなく県下、全国へと発信していくことを希望いたします。
 続いて、4点目のサピエ図書館の利用は障害者に限らず誰もが利用できるのでしょうか。再問といたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 田村教育部長。
◎教育部長(田村裕一君) 中塚議員の再問にお答えいたします。
 サピエ図書館は、NPO法人全国視覚障害者情報提供施設協会が運営されておりまして、その利用対象を視覚障害者、その他視覚による表現の認識が困難な方とされておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。
 では、最後のマルチメディアデイジーについても、実際の活用方法を先日私も見せていただきました。大変にありがとうございました。視覚障害者や、また高齢者だけではなく、発達障害の方にも広く利用していただけるものと思います。図書館だけでなく学校での活用も期待したいと思います。これからも町並みに調和し、市民から愛され、親しまれ、心豊かに過ごせる図書館として、読書普及とともに文化発展にもつながっていくことを願って、この質問を終わらせていただきます。
 最後に、公共施設に手押し車の設置についての質問をさせていただきます。
 近年高齢者人口が増加し、移動の際つえをついておられる方、手押し車を使っておられる方を多く見かけます。つえは車やバス移動でも持ち歩くことはできますが、手押し車は車やバスに持ち込むことは難しいように思います。本市の公共施設の医療センターには、たくさんの車椅子と併せてスーパーに設置されている通常のカートや多くの荷物を運べる大きなカート、そして2種類の手押し車が入り口に設置されています。ひまわり館にも手押し車は設置されています。しかし、市役所には、車椅子はありますが、手押し車の設置がなされていません。市役所内でよく近くのスーパーのカートを持ち入れて移動をされている方を見かけます。市役所の入り口付近にも放置されているのをよく見かけます。地域の方からも市役所にも手押し車をぜひ設置をしてほしいとご要望もお聞きいたしました。
 手押し車の設置により高齢者の方々がさらに自由な移動ができることは間違いありません。また、あかこんバスで各公共施設に来られた際、手押し車が設置されていると安心して移動ができます。家族の付添いがなくても1人での行動ができるようになります。生活の質の向上をさせ、健康的な生活を促進することにもつながります。市役所をはじめ、現在設置されていない高齢者が多く活用する公共施設への手押し車の設置をお願いできますでしょうか。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 岡田総務部長。
             〔総務部長 岡田清久君 登壇〕
◎総務部長(岡田清久君) 皆様おはようございます。
 それでは、中塚議員の公共施設への手押し車の設置についてのご質問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のとおり、市役所本庁舎の正面玄関ロビーには車椅子5台を設置しているものの、現在のところ手押し車は設置をしておりません。今後行政手続のDX推進によりまして高齢者の皆様をはじめとする市民の皆様が市役所に来庁せずとも証明書の発行や手続等が完了できる取組を進めるとともに、市役所にお越しになる高齢者の皆様の利便性と安全・安心な移動をサポートする意味からも手押し車の設置についての検討を進めてまいります。
 なお、本庁舎以外の公共施設への設置につきましては、各施設の利用形態や必要性に応じて検討したいと考えておりますので、ご理解賜りますようお願いをいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 中塚理恵君。
◆5番(中塚理恵君) ありがとうございます。1人のお声からですが、設置をしていただけるということで、多くの方が喜んでくださると思います。他の公共施設への設置も順次考えていただくことをお願いいたします。これからも高齢者の安心・安全のため、あらゆる心配りができるよう私自身も努力してまいります。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で中塚理恵君の個人質問を終わります。
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