録画中継

令和5年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月11日(月) 一般質問
竹尾 耕児 議員
(1)北里こども園整備の公設民営化について
◆17番(竹尾耕児君) 皆さんこんにちは。今議会の質問日最終の登壇者となりましたチームはちまんの竹尾耕児でございます。私は、北里こども園の公設民営化整備のこの1本について本日は質問をさせていただこうと、このように思っております。
 昨日も保護者の方から連絡をいただきました。その前の日もいただきました。その前の日もいただきました。また、保護者の方が8月31日に行われた保護者説明会でのやり取りを丁寧に文字起こしをしていただいて、その資料も頂いて一言一句逃さずに拝読をさせていただきました。保護者の方のぶつけようのない怒りや憤りやあまりにも唐突な決定へのやるせない気持ちをどこにどのようにして伝えればいいのかということ、私も文章を読みながら、その怒り、悲しみや不信、そうしたところがひしひしと伝わってくるようでございました。どうか私に対する質問ということではなく、今日も多くの傍聴の方も来られておられましたし、また配信を通して見られておられる方もたくさんおられます。私を通してしっかりと誠実にこの問題に向き合いながら、なぜこうした決定が当事者不在のまま決められたのか、上程されたのか、多く不審なこともございますのでしっかりと誠実に向き合って答弁いただきたいと、このように思います。
 まずは、初問といたしまして、この北里こども園の公設民営化整備がなぜ公立では問題があるのか、保育に問題があるのか、それとも公立の運営に問題があるのか、公立運営の問題点というものをまず明らかにしていただきたい。
 また、この事業がいつ地域住民さんや保護者さんに知らされたのか時系列での説明を求めます。
 以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
             〔子ども健康部長 中川菜穂子君 登壇〕
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の北里こども園の公設民営化整備のご質問にお答えします。
 公立運営の問題点ですが、最大の課題は職員の確保でございます。175名定員の幼保連携型認定こども園を本市の公立で運営しているケースはございませんが、現在51名のお子さんをお預かりしている北里幼稚園の職員数は正規職員5名、会計年度任用職員5名の10名です。また、現在122名のお子さんをお預かりしている桐原保育所の職員数は、正規職員20名、会計年度任用職員22名の42名です。今回検討しています北里学区の認定こども園を公立で運営する場合、正規職員20名、会計年度任用職員20名程度の職員を新たに雇用しなければ運営ができる状況にはなりません。例年新たに採用している保育士の正規職員は五、六名であり、また新たに採用している会計年度任用職員も五、六名です。そもそも正規職員の受験者数も20名を割っており、会計年度任用職員も新たな応募が多くあるわけではなく、職員などの縁をたどって様々な方にお声がけをしながら何とか確保している状況です。このような状況から勘案すると、職員の確保が非常に厳しいと見込んでおります。
 次に、地域住民や保護者の皆さん、職員などへの説明ですが、6月下旬に北里幼稚園園長に説明したのを皮切りに7月上旬には公立施設の園長への説明を行い、7月中旬には北里幼稚園職員、地元選出議員への説明、7月下旬には教育委員会終了後に教育委員への説明をし、その後北里幼稚園学校運営協議会、北里学区まちづくり協議会長へ説明、8月上旬には北里学区連合自治会に説明を行いました。北里幼稚園以外の職員には8月30日に、北里幼稚園の保護者様には夏休み明けの8月31日に説明を行いました。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) ご説明ありがとうございました。
 まず、率直にお尋ねいたしますが、保護者会での保護者の皆様の受け止めはいかがだったでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 8月31日に開催をいたしました保護者への説明会ですけれども、まずは公立幼稚園を残してもらいたいっていうご意見も多くありました。あと、やはり転園っていう形になりますのでそこへの不安等、いろいろなご意見等をいただいたという状況にございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 私も保護者の皆様が文字起こしされた資料を読ませていただきましたが、明確に反対の声のほうが圧倒的多数だったというふうに認識をしています。当局もその理解を持っているというふうに認識してよろしいでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 多くの意見としましては、公立の幼稚園を存続してほしいというお声は多かったというふうに認識をしております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 今どうやら北里学区では、署名活動で一生懸命回られたり公設園の存続を求めるという動きがあるようです。なぜこうした反対の意見が多く表明されたのか、なぜ当局の立場がその日にご理解いただけなかったのか分析はお済みでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 分析等っていうとなかなかと難しい部分がございますけれども、ご意見の中には唐突過ぎたといったご意見等もございました。そういったところの点でなかなかご理解いただけなかったっていう部分は大きいかなとは思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 ご理解いただけぬまま進めるおつもりでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 まずは、この認定こども園の開設っていう部分につきましては、北里学区の大型分譲地の保護者ニーズをまずは受け止めるということで、待機児童を生まないために施設整備をという形で進めております。北里幼稚園の存続云々っていう部分につきましては、先日の森原議員の質問でもご回答させていただきましたけれども、廃園っていう部分での明確的な言葉はさせていただいておりません。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 そもそもですが、今まで近江八幡市が抱えたことのない大規模なこども園を整備されるに当たって、なぜ在り方検討委員会や地元の協議会など検討する場や保護者さんたちの意見を聞く場、それを持たずしてこのような政策決定がなされたのか教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 久郷議員の再問にもお答えしたとおりですけれども、今回北里学区の認定こども園の整備につきましては、先ほどもお答えさせてもらったんですけれども、大型分譲地の販売による保育ニーズの増加に対応したものでございます。大型分譲住宅にお住まいになられる方の状況を勘案しますと、地元民間法人の対応をまずもって検討いただいたところでございます。保育ニーズに応じた施設整備は、待機児童の解消に向けた取組でもあり、これまでの学区のエリア整備などの要望に応じたこども園の整備とはちょっと状況が異なるというふうに思っております。また、今回は、一定の方向性を定めた中で地元協議会、保護者への説明を行い、意見を伺いながら必要に応じて検討を進めてまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 6月議会の久郷議員の答弁の中で、看護学校の跡地利用について久郷議員は質問をされておられます。そのとき総合政策部長は、今後のコミュニティエリア整備に関する問題については看護学校の跡地利用も含めて地域の皆様と知恵を出し合って協議していきたいという答弁をされています。6月の時点でこども園整備のビジョンはあったんでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) 再問にお答えいたします。
 令和5年6月議会の時点では、この看護専門学校のこども園整備につきましては内部協議のレベルでございまして、まだ決定事項ではなかったことからそういった答弁をさせていただいたところでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 6月議会のときに地域の皆様と知恵を出し合って整備のことを考えていきたいという答弁をされてるんですよ。それを議会にいる皆さんは、それ、聞いてるんです。それで、6月のビジョンであったのならば、言える範囲、言えない範囲はあるにせよ、回答の仕方があったんじゃないですか。総合政策部長は、これ、いつ知られたんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) いつかっていうのは明確には覚えてないんですけれども、正確に協議の場でお聞きしたのは、今回の補正予算の協議の際に整備の方針につきましてはお聞きいたしました。
○議長(岡田彦士君) 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 6月議会にそうした答弁を総合政策部長がされていて、実は内部の中では看護学校の跡地はこども園利用というビジョンがあったのだとしたら、市長はその答弁をどのように聞かれてたんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 北里学区、議員もご存じのように民間園が2つ存在をしております、紫雲のこども園と北里保育園とですね。この運営につきましては、様々な関係者の中でいろんな可能性、協議をしながら先行きを見ていかなきゃいけない状況もございましたので、なかなかここはこうだっていう形をお示しする明確なものになるような状況ではなかったというように理解をしております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 様々な議論をと言いましたけれども、どこの協議体もないわけですよね。会議体はあったんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 先ほどもお答えしましたように、市内部で検討を進めた中での方針の決定っていうことで特段協議体等の設定はしておりませんでした。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) クリーン、オープン、公平、市民が主役という割には、この政策決定は地元も当事者も保護者の方も全て置き去りで進められているように見えます。安土のコミュニティエリア整備の際はどうだったんでしょうか、それはそれは丁寧に進めてこられたように思います。アンケートも取り、住民さんの声も聞いて、地域の協議会も立ち上げて、教育委員会でも議論して、その諮問を受けて市長は室までつくって安土のときは決められたんです。北里はなぜこのような決め方なんですか、市長。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 状況においてはいろいろあろうかと思いますけれども、我々行政の使命として今待機児童がある状況で保護者ニーズまた地域のニーズにどういう形で応えていくのか、しかもタイムリミットがある中でしっかりとした答えを出していかなきゃいけないっていうことで決めさせていただいております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 保護者ニーズ、地域のニーズをしっかりと聞きながらっておっしゃるんであればまず協議体をつくる必要があったと思うんですけれども、市長、どうですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 協議体っていうのは必要に応じて協議する内容があった場合設置するっていうことでございますけども、今回の場合は現状の状況を見てどう考えても令和7年3月っていうものでは最大限選択肢は看護学校の改修という形以外には、担当課の協議した中身ですね、考えられないということで決断をさせていただいたところでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) これがまず本当に急な課題だったのかどうかということに立ち返って考えてみたいと思います。
 今おっしゃってる場所というのはサンシャインタウンといいまして、209区画ですか、それが整備されるという背景なんですけれども、この地区計画自体は平成30年度の地区計画です。私は、その当時地区計画の審議委員をしておりました。この審議事項の際にですよ、ここの地区計画自体は若年層の若者世帯が入ってくるであろうということがまずまず前提でございました。その際にエコ村さんの二の舞にはなってはいけないということで就学前施設の整備や小学校の整備について激しくこの都市計画審議会の中で議論した記憶がございます。そうした課題の把握は市長はされておられなかったんですか。どこが急なのかが全く分かりません。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 状況におきましては、どういう議論がされてたかというのは私は正確には都市計画審議会の内容を把握しておりませんけれども、基本的には、先ほど最初に再問でお答え申し上げましたように、北里学区の状況の中で地元でどういう受入れ方ができるのかを含めて、また実際その分譲地におきましてもどういう方がどういう形でっていうことは読めませんので、私どもとしては考える中、与えられた状況の中で最善の判断をしているということでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 様々な検討をされたとかいろいろと考えたというのが非常に疑わしい。どういったスケジューリングでそうした協議を積んでこられましたか、教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 議員の再問にお答えを申し上げます。
 協議協議っておっしゃいますけど、我々は基本的に日常的に会話を交わしながら、地域の様々な自治会やまた運営協議者の方と会話を交わしながら進めておりますので、ご理解いただきたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) それは協議といいません。無計画な思いつきというんです。
 今回のこれ、移転だけでなくて、これは統合とか条例上廃止になるので廃園だとか民営化だとか、大きな教育環境の変化が考えられる事案です。それを市長と担当部だけで決めたということですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 中川子ども健康部長。
◎子ども健康部長(中川菜穂子君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 就学前施設の整備っていう観点におきましては、子ども健康部が所管しております担当所管において協議検討を重ねさせていただきました。その時点において教育委員会におきましてもある一定の説明はさせていただいたと理解しております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 それでは、教育委員会のお名前が出ましたので、教育委員会に確認いたします。
 教育委員会は、これはいつ幼稚園のこども園民営化については知りましたか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 竹尾議員の再問にお答えします。
 教育委員会としましては、協議事項として上げられたのは9月市議会定例会の議案の説明会の前日、8月16日に初めて提案が上がりました。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) ということは、教育委員会はこの政策立案に関与はされてたんですか、されてなかったんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 竹尾議員の再問にお答えします。
 幼稚園の廃止に係る事務は教育委員会が行うことになっております。就学前施設は幼児課が所管ではありますけれども、幼稚園の廃止それから指導助言等は教育委員会が行うことになっております。今回の案件につきましては、先ほどもお答えしましたとおり、8月16日に開催した教育委員会定例会におきまして初めて協議事項で提案があったところです。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 地方教育行政法というものがございまして、それの第27条、これは幼・保一体型のこども園に関する事項について首長は教育委員会の意見を聴かねばならぬと書いてます。また、29条には予算を伴う事案についても教育委員の意見を聴かねばならないと書いてあります。このプロセスを踏んでないんですか、市長。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 地方行政の組織に関する法律によりますと、幼保連携型保育園っていうのは市長部局で設置について権限が所管であるということを理解をしておりますので、それに基づいております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 教育委員会にお尋ねします。
 地方教育行政法の27条、29条に基づいたヒアリングはあったというふうに認識されていますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 竹尾議員の再問にお答えします。
 地教行法に、27条、29条、27条にも教育委員会の意見を聴かなければならないと書いてありますけれども、そういう教育委員会に意見を聴いていただいたことはないと私は認識しております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) これは法的な手続すらしっかりと踏めてない事案なんだとしたらそもそも提案しちゃいけない内容になってるんじゃないですか、27条、29条に関してしっかりと市長の見解をお尋ねいたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) この例の法については、教育委員会に諮問しなきゃいけない事項っていうのは2つあります。まず、改廃等につきましては教育委員会は意見を述べることができるっていうことです。短時部における教育課程については意見を聴かなきゃいけないっていう、こういう内容になってるという理解をしております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 29条についてお答えください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 今手元に、私の記憶の中にありませんので、後ほどまたご回答させていただきたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 29条は、教育施設に関わる予算に関する事項については教育委員会の意見を聴かなければならないと書いてあります。そのプロセスすら踏まずに教育委員会はないがしろにされてるんですよ。教育委員会は、このこども園、幼稚園の廃止、そしてこども園の民営化について教育委員の皆さんの受け止めはどうだったんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 16日に初めて協議の場がありましたので、そこでは非公開という形で協議をしております。その後、それをもって8月23日の定例教育委員会におきまして意見書として市長に提出させていただいたところです。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 教育長、答えられる範囲でいいので、どういった主立った意見があったのか教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 大喜多教育長。
◎教育長(大喜多悦子君) 森原議員にもお答えしましたように、その意見書の内容につきましては、1つ目は地域や保護者の理解が必要であることってことです。8月23日に定例教育委員会を開いておりますので、その時点では保護者への説明もまだされていない状況でありました。また、2つ目には、今の地教行法の27条、29条にもありますように慎重に教育委員会で審議を重ねた上で進めるべきであるということ、そしてまた民営化をするという内容でありましたので民営化に対してそれが就学前教育にとって望ましいのかどうか、これまで民営化してきたこども園の教育、保育の内容、施設や設備、運営実態などについて検証が必要ではないかということを意見書としてまとめて提出させていただきました。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) こんな就学前教育の民営化について大事な協議が教育委員会をないがしろに進められて、しかも議会に上程をされている、そして法の手続すら踏めているかどうかが甚だ怪しい、そして保護者のニーズや地域のニーズと言ってるんだけれども、それを聞く、受け止める機会の協議体も会合体もない。市長、お尋ねしますけれども、地域との議論や教育委員会との議論もなしにどういった基準でここは公立だ、ここは民間だというような方針が定められているのか、明文化された方針や計画があるんだったら今示してください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 地域との協議については、先ほどるる部長から述べたように、地域の自治会はじめ、順を追って説明をさせてきていただいたということです。そういう中で意見を当然吸い上げさせていただいたということになろうかというふうに思います。協議については、我々、稟議の中で、部長を含めまして私が決定をさせていただいたと、こういうことでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 恐らく地元の保護者さんはそんな受け止めをされてないですよ。密室で決められた結論が説明として下りてきているというふうに認識されておられます。そうした認識のずれ、市長はそこは協議の場だとおっしゃっているけれども協議でも何でもない、それは説明会になっています。ちっとも地域や保護者のニーズを吸い取ろうとしないまま、ましてや教育委員会からは慎重な議論が必要であるということ、民営化が望ましいかどうか適切に判断しなければいけないこと、これは教育委員会も同意をした内容ではないということなんです。なぜ民営化という結論ができるんですか、先ほど申しましたが、どういった基準でここは公立、ここは民営という判断をされているのか教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 民営化というものの判断については、これも部長が初問でお答えしましたように175名規模のこども園を運営していく上で公での人材確保っていうのが非常に困難であると、これが一番大きな理由になります。2番目の理由は、当然今国の方針にありますように、予算の配分をどういうふうにしていくかという中で市の負担が非常に大きなものになると、これ、2番目の理由になるかと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 私がお尋ねしてるのは、明文化された計画や方針は存在してるのかということです。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 明文化した計画は存在しておりません。個々について我々はこれからも今までも判断しておりますし、それぞれの施設において事情に合わせながら判断をさせていただいてきたところでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) それを思いつきだというんです。危機管理だったら危機管理の防災の計画がある、福祉だったら福祉の計画がある、環境だったら環境保全の計画がある、都市計画だったら都市計画の計画がある、目的があって方針があって計画があってスケジューリングがあって初めて市民に公平に知らされるものなんですよ。そこ、不公平感が生まれたらどう説明するんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 子ども・子育て会議の中で、それぞれ地域における就学前のニーズ等を把握しながら我々は計画を立てておるわけでございます。そういう意味で、議員がおっしゃっている計画っていうものは、子ども・子育て会議の中で言ってるそれぞれの計画で毎年見直しを担当部によってさせていただいてるものだと思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) その中に就学前施設の項目はあるんですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 就学前施設という項目が立っているかどうか定かではございませんけども、それぞれ何名をそれぞれの地域で各学年出生者を含めてどれだけの形があり何%の人間がどういう形で、例えば長時部、短時部を選んでるかという数字の把握はしつつ計画はしてるとこでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 非常に恐ろしい考え方ですよ。これは、行政の私物化につながるかもしれないからお伝えしてるんです。次の民営化はどこですか、八幡保育所ですか、八幡幼稚園ですか、安土ですか、桐原保育所ですか。次の民営化はどこですか、答えられないでしょ、計画がないから、方針も定まっていないから。
 例えば草津市さんでは、幼保一体化推進計画っていうのは5か年計画でちゃんとつくってるんですよ。資料は30ページにもなりますよ。ですから、保護者は、その計画を見ながら、何年後にはここはこども園になるんだ、ここは公設公営で残るんだ、ここは民営化になるんだというものが計画に伴ってしっかりと整備された中で進んでいってるんです。これ、市長の思いつきじゃないって言える理由があったら教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 思いつきという言葉をどういう脈絡で使っておられるのかよく分かりませんけれども、我々としては、先ほど申し上げました子ども・子育て会議を含めて基本的にある把握されたニーズ、どれだけの子どもたちがどの施設にこれから行かなければならないかという部分を考えながら、可能な限り現実的かつフィージブルな、可能な形での選択をさせていただいてるということでございます。それを思いつきというふうに言われるのは甚だ心外でございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 会議体もない、会議録もない、協議体もない、保護者のニーズも把握していない、教育委員会からの意見もないがしろにされている、それが思いつきでないとすれば何なのかということを私はお尋ねしてるんですけれども、言葉が大変悪く聞こえるかもしれませんが、子どもが増える、看護学校が空いてる、じゃあそこを使えばいいやん、それぐらいの協議でしか私には映ってません。何ら合理的な説明がされてない。この件について学識経験者一人の名前が出てきましたか、保護者の方の代表者のお声が一人でも出てきましたか、地域住民の代表の方のお声が一人でも出てきましたか、地域や保護者のニーズを把握しつつと言いながら把握していないのは市長部局じゃないですか。そんな中で、そんな中で計画性はありますか、計画はありません、方針はありますか、方針はありません。僕が保護者の方の意見の中で一番胸に響いたのは、公立園だからこそここに安心して預けてるって保護者の方がおられるんです。私もその一人ですよ。公立園募集の際に、八幡の就学前教育、僕はそこで育ちましたから、八幡の就学前教育には絶大な信頼を置いてます。だから、公立園にうちの子どもを預けたいって言ってる保護者がうれしいことに北里の幼稚園にはたくさんたくさんおられるんですよ。その方の気持ちをどうお考えですか、市長は。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 保護者のニーズとして公立園に希望される方、また公立園を望んでおられる方がおられるっていうことは、先ほども、従来把握しております。そういう中でどういう形が一番望ましいのかという中で、公私連携型ということで市の公の関わり合いを今回強く持ちながら、協定を結びながらやっていこうということで、部長から説明させていただいたとおりでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) これ、自分が預けてる子どもの保育所で同じようなことが起こったら心配でなりませんよ。今まで安心して公立園だと思って預けてる、公立園だと思ってそこに学区外からも選んできていただけてる、そんなすてきな公立園があるのにもかかわらず、ニーズだとか要望だとか、それはうそとは言いませんけれども、市が抱えてるのは1本、自分たちで保育士を集められないから、ただそれだけ。分かるのはただそれだけ。看護学校が空いてるからそこを使えばいい、何の計画性も方針もない。これであした私たちが預けてる子どもの園が民営化にされてしまう、これが本当に安心して信頼して子どもを預ける自治体と言えますか、市長。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 議員が非常に公の幼稚園を、選んでいただいてるっていうことはありがたいと思いますけれども、公がよくて一概に民が悪いと、そういう形のものでは決してないかというように思います。我々は、公私連携型ということで新しい形をお互いに力を合わせながらつくっていくという試みをしておるわけでございます。
 それと、議員は我々にとって職員を集めることだけがとおっしゃるけども、それが一番大事な部分でございます。そういう意味でも地域手当の改善等、いかにこの保育職員をあらゆる分野で確保していくかっていうのは我々の大きなテーマでございます。それとあわせて、私どもっていうのは、必ずそういう枠組みを作る、これは責務だというふうに思っておりますんで、我々の責務が実現できるようにしっかりとした手だてを打ってまいりたいと思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) では、お尋ねしますが、民のほうが容易に人が集まるという理由、根拠があれば教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答え申し上げます。
 公の場合、やはり訴えられる手段っていうもの、様々な方法が民のほうは可能だというふうに思います。公というものの足かせというものは結構大きくあろうかと思います。どこでその線引きが、明確に白黒つけられるものではございませんけども、民のほうがはるかに多様な手段で人材を確保することができるというふうに我々は考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 保育は託児ではありません。その認識はまず持っていっていただきたい。保育は託児ではない。法律によってしっかりと教育、保育の要領が定められて、非認知機能を高めましょうとか知育偏重になってる保育には警鐘を鳴らしたりとか、様々な角度で今議論されてるのが就学前教育の在り方です。私も民が悪いなんてことは一言も申しておりません。公でやれるべき可能性があるところをなぜわざわざ保護者の反対を押し切って民に進めるのかということが全く納得ができないということです。先日の森原議員の質問の中で市長はこのように答えてましたけれども、民間参入についてのリスクは毛ほども感じておられないというような発言をされておられました。民間参入のリスクについて検証されましたか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 民間参入のリスクってどういう形でおっしゃってるのか分かりませんけど、今一応市のそれぞれ民間で運営されている民間園につきまして、いろいろご意見はあろうかと思いますけども、一定しっかりとした運営をいただいているというふうに思いますし、実際そういう場面で何らかの場面があった場合には我々行政としての当然関わっていかなきゃいけない部分、当然指導していかなきゃいけない部分っていうのはその中にございますんで、そこで対処をしていければリスクというものっていうのは具体的に解決する中で解消していく、万が一存在すればですね、そういうものだというふうに理解をしております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) これ、多分恐らくリスクの検証もされてないと思うんですよ。過剰な民間参入が保育の現場を破壊するっていう、この論説があるのを多分ご存じないと思うんです。これは、民間の単独園についてどうこう言ってるんではない、自治体における民間の参入によっての公民のバランスが崩れることによってどういう実態が起こるのかということを危惧してる。これはもう厚労省がはっきりと述べてる。1点は保育の質の低下、2点目は不安定な経営実態、この2点について民間参入には大きなリスクがあるということを厚労省は言ってる。だから、どんな制度をつくってるかっていったら、第三者評価制度を積極的に受審しましょうっていうことを厚労省は述べてるんですよ。第三者評価制度を近江八幡市の民間園で受けてる園はゼロですよ。これ、まだまだ全国的にも進んでない。ハードルが非常に高いからです。
 近江八幡市の園は、今それぞれの民間園の中には地域から立ち上がった地域と手を取り合いながら地域とともに歩んできた保育園があることは私も重々知ってます。その園については何も申し上げてはおりません。一方でですよ、保育の企業参入というのは2000年頃から進みました、法律が改正されて。どんどんどんどんと保育が企業型で進んできて保育ビジネスという言葉まで生んでしまっている。この保育をビジネス、いわゆる営利目的と捉える運営会社が存在することもまた事実なんです。その事実、実態は認識しておられますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 事実がどうか、様々なものが現在あろうかと思いますけれども、実際に具体的に当市の中で考えれば、どういう方が来ていただこうが評価委員会の中で正確な評価をして選定をさせていただきますし、その中で適切な事業者を選ばせていただく、また実際来られた中では我々と関わり合いの中で運営をしていただく、まして今回は公私連携ということで協定書を結び、しっかりとした形でやらせていただきたいということでございますので、リスクを理解する、理解しないと一般論ではない形でご理解いただければというふうに思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) それは、協定書一枚でいい保育が育てば問題ございませんよ。北里幼稚園のこうした公立がいい、そこを愛して一生懸命やっていこう、動いていこうという保護者を育てたのは、現場の先生と地域の皆さんですよ。協定書一枚でそれが引き継げるはずがない。そんな紙で就学前教育を僕は語ってほしくありません。
 ついこの6月ですよ、この6月でも、三重県のある民間保育が突然経営難に陥って閉園するという実態が起こりました。保護者の方が知らされたのは3日前、突然メールによって3日後この園はなくなりますというような実態もあった。民間の過剰参入のリスクというものは、公だけではなくて他の民も十分に圧迫し得る可能性もあるということをしっかりと認識した上で民間のリスクをさらに再調査しなければいけないと思いますが、今市長のご認識程度のリスクで本当にリスク回避できるとお考えですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 先ほども竹尾議員の再問にお答えを申し上げたように、一般論ではなくて実際ここに参入するように手を挙げていただいた事業者さんがどういう考え方を持ってどういう形でそれをされるかということが大変重要なことだというふうに思っております。隣の市町、隣の県で何があったかって、確かにそれはそれで事実でございますけども、そういうあたりも起きないようなしっかりとしたチェックが我々の責務だというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 残念ながら近江八幡市には方針も計画もない中で、一般論で語らないと何で語るんですか。基準はあるんですか、教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 基準という形でいいますと、評価委員会がございますので、そういう中で一定の基準を設けながら評価をさせていただくと、その中には当市の職員も、また幼児教育の関係の皆さんも入っていただいた中で評価をさせていただくわけでございまして、決して何もないところでくじ引のように選んでるわけではございません。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 近江八幡市の現状はというと、先ほどが中川部長も答弁いただきましたけれども、小規模保育とか家庭的保育事業も含めると、含めると今7割を超える園が民間で運用されています。公立はたった29%、3割をもう切った中にあります。これが今回北里が民営化されることによってどの程度まで上がるかというと、民間が75%、公立は26%にまで落ち込みます。
 お尋ねしますが、北里の西中圏域だけで見ると公立園っていうものは桐原保育所1つになるんですね。保護者の方の説明会の意見にもございましたが、民間園からの受入れを拒まれるケースであったりその特色になじまずに行きたい園がないというご家庭もあるように把握しております。公立の役割というのは、民がたくさんあって民設民営が増える、そのことは僕は全く否定してませんよ、ただ公立を一定数保っておかないと公の保育のセーフティーネットが崩れてしまうんじゃないかっていうことを言ってるんです。今八中校区でもたった2園ですよ。八中校区ですよ。八幡小学校校区じゃないですよ。八中校区でも公立園はたった2園しかない。東中校区で3園、安土中校区で2園、そして広大で多数の人口を抱える西中校区の公立園がたった1園でいいんですか。これで保育のセーフティーネット、誰でも安心して通える、医療的なケアがあったら医療的なケアもしっかりと受けられる、支援が必要な子にはしっかりと加配がつく、そんな園が西中校区で本当にたった1園でいいんですか、教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 まず、公私っていう形でいいますと、まだこれ、議論が教育委員会とも正式に煮詰まったわけではございませんけども、それぞれ大規模から小規模によって基準となる園っていうのは公立で維持していこうという考え方は一方持っております。このことについては、議員が言うように協議、協議っていうか、話はしておりますけども、正式に計画として決定したものではございません。
 今言われてる中でそれぞれ個別に民家園から受入れをいただけないような個別のケースに関しましては、我々としては、市内にまだ受け入れていただける園もありますし、公立園としてですね、個別に我々としては真摯にそれぞれの子どもさんたちに向き合いながら対応していくということができるのではないかというふうに考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) これ、でも真摯に向き合いながらと言いますけれども、北里の保護者さんの信頼感は今もう地の地に落ちてますよ、誰を頼っていいのか分からない、誰を信じていいのか分からない。だから、今民間レベルで市民運動で署名をしたり我々議員のところに訴えかけられたりしているんです。真摯に向き合ってきたって、そんな状況に全くない中でこれは進めようとしてるから私はこれ、おかしいんじゃないですかと、そうした実績があったなら僕はここまで言いませんよ。そうした実績も計画も何もない中で唐突的に決定が保護者に知らされるという状況に対しておかしいって言ってるんです。このやり方は間違ってるって言ってるんです。
 すったもんだ、さんざんですよ。安土のときみたいにいろんな議論して教育委員会から市長部局に行ったり市長部局からまた教育委員会に行ったりアンケートを取ったり、すったもんだして公設民営化が決まりましたっていうんだったら僕だって、僕は公設公営の立場ですけれども、僕だってそれだったら分かりましたって言うかもしれない。だけど、どこの議論もない、様々な検討として、検討した会議はありますか、ありません。計画や方針はありますか、ありません。基準はどこにありますか、ありません。竹尾議員、一般論で語らないでください。じゃあ、近江八幡市の基準は、理論はどこにありますか、それもない。決定だけが保護者さんに説明という形で伝わってる。
 8月31日、僕はどきどきしてましたよ。これで意見が出なかったら同意したものとみなして地域の同意は得たというような行政の得意な理論で丸め込まれてしまうんじゃないかと思って心配してましたよ。だけど、しっかりと声が上がってる。このやり方は唐突なやり方、待ってくださいって、公立園の大切さを知ってくださいっていう声がしっかりと上がってる中で、いや、市はいろんなことを考えてこれが最善の方法だって、最善の方法だって言うんだったら最善の方法であるということをしっかりと合理的に保護者の方に説明して、31日、しっかりと納得いただけたんじゃないですか。市長、保護者のお声を、また恐らく担当部局からでしょうけれども、お聞きしましたというふうに市長は答弁されてましたが、市長、どこに響きましたか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えを申し上げます。
 これまでもほかの議員の、久郷議員等ですね、ご質問にお答えしてきたように、環境の変化や状況が変わるときについては様々な不安やまた懸念事項っていうのが具体的に様々心の中に浮かぶ状況だというのは、これもありありと分かるところでございます。我々としては、その一つ一つに具体的に答えを見いだしながら話を進めていこうと、こういうことを考えてるところでございます。したがいまして、具体的な対応等については、今後それぞれ考えていく、そういう中で詰めていくと、こんな話ではないかというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) そんなレベルだったら提案しちゃいけないですよ、この議案を。民営化の公募に係る議案を今のレベルだったら提案しちゃいけないですよ。今その提案に向けて様々ご議論いただきたい、様々なご意見をいただきたい、宿題も頂きたい、そして誠実に回答していきたい、今多分市長の答弁ってそういうレベルの説明だったと思うんですよ。今9月議会で提案されてる内容というのは、決まったらそれで走り出しちゃう内容なんですよ。今そこで今の市長の言葉を信じるわけには私はいかないんですよ。またあったら、いや、そのときその都度対応すればいいやんって、ざっくばらんに言えばそういう回答だったと思うんです。今ここはしっかりと立ち止まって今の計画の立案性、実現性、保護者のニーズ、教育委員会からの意見、しっかりと聞くと今この時点でまだまだ上程できるレベルにある議案とは私には思えません。安土のときと全然違う。それは条件が違うって市長はおっしゃるかもしれませんけれども、公平にやるんだったら、平成30年からこの地区計画は張りつけてあって心配する声が都市計画審議会でも上がっていて、水面下での調査、保護者さんと膝を突き合わせて話す、公の現場を見に行く、そうした歩みがしっかりとあって今この上程だったら分かるんです。これから起こることはこれから保護者さんとの話合いの中でそれぞれ対応していきますというのは、僕から言わせれば全然上程のレベルにある議案じゃありません。
 ただ、1点、保育士の人材確保について当局が非常に悩んでおられるということで、私も部長とお話をさせていただいたときに、25、25ですか、正規25、会計年度25、50名近い職員が新たに必要になるという説明を受けました。先ほど市長は民間だったら公立と違って簡単に人が集まるみたいなことを言ってましたけれども、厚労省のデータを見たことありますか、民間の保育士の離職率と公務員の保育士の離職率と。これ、僅かですけれども、公務員の保育士さんのほうが辞めてないんですよ。離職率が低いんですよ。
 そして、今人を確保するために最善の努力を尽くしたいと言っておられましたけど、私は平成28年のときに、当時久郷理事と益田総務部長でした、桐原の幼稚園と岡山の幼稚園がなくなる、そのことで人が現場に増える、だから公立の保育園の人材がすごく豊かになるというような議論をさせていただいたことがあります。そのときに、いやいや、採用年齢とかも引き上げないといずれ保育士不足になる時代が来ますっていうことを下手なりに、平成28年、もう今から7年前ですけれども、議論をさせていただいてるんですよ。今人が集まらない、保育士さんが足らないという状況の中において、近江八幡市、7年前とその採用や人材確保そして獲得、処遇、待遇が悪いのは地域手当を見たら一発で分かります、それを超える上の何かインセンティブ、何か近江八幡市としてこれはほかの市には負けない、保育士を集めるために、育てるためにこんなことをやってきたという努力があれば一つでも教えてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 秋山総務部理事。
◎総務部理事(秋山直人君) 再問にお答えします。
 人材確保に限定したものではありませんが、処遇、待遇面の措置としまして保育所、こども園、子ども発達支援センターに勤務する保育士、保育教諭に対して特殊勤務手当として月額4,000円を支給する措置を独自に講じております。これは、県下では本市のみというところでございます。
 また、今後の確保策でございますが、今議員おっしゃったように年齢の上限、それは当然経験者採用の年齢を上げていく必要があると思っておりますし、またキャリアリターン制度といいまして、一旦元職員で退職した人材、これはまた介護とか子育てが終わったらまた受けていただいて、もともと職員時代に持っておられた知識や経験、それからキャリアアップで辞められた方に対してはそこでまた得られた知識、経験、それを再度即戦力として本市のために生かしていただきたいと、またこういう制度も考えていきたいというふうに考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) ありがとうございます。
 ここ10年ほど採用年齢もちっとも引き上がっていませんでした。守山市さんはどのようになってるっていったら、今40歳まで上げていて、市でしっかりと3年講師で頑張ったら正規の道が見える、民間でも5年頑張ったら正規の道が見える、そして採用枠もしっかりと分けておられて、県教委もそうなんですよ。県教委も私がまだ教員になりたての頃は29歳の壁があったんです。今は59歳ですよ。こうしてしっかりと人を集めないといけないっていう時代において、やっぱり近江八幡市はかなり後れを取ってきたんじゃないかっていうふうに思います。学費の貸付けをしたり家賃の補助をしたり様々に今自治体間競争で保育士を確保しなければならないっていう事態が起こっていて、そしてそこにこそ僕は力を入れるべきだと思ってるんです。簡単に人が足りない、うちで集められないから民営化にするっていうのは、問題の本質から目を背けてるようにしか僕には思えません。まず、民間だから簡単に人が集まる、採用試験がほぼほぼないような園もありますよ、市長。声をかけて実習生をそのまま4月から来てねって雇ってるところもありますよ。いい保育士さんが育つと思いますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 どこの園でも、我々においてもですね新規採用っていうのはある話でございますので、どういうふうにお答えしていいのかっていうのはよく分かりませんけども、それぞれの園で人材育成っていうのは考えていただいてるものだというふうに思います。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) その辺も恐らく検証はできてないと思います。今秋山理事がおっしゃった人材確保それから育成の部分、6月議会からもいい答弁をいただいたと思ってたんですよ。地域が好きで地元が好きで仕事が好きで、そういう職員を育てたいって、秋山理事から熱い答弁をいただいたと思ってたんですよ。でも、こんな形で働いてる園が突然なくなってしまう。地域に育ててもらったって言ってる保育士さんはたくさんおられますよ。北里幼稚園でくまさんサークル、ママさんサークルを立ち上げて一生懸命やってこられたっていう保育士さんはたくさんいますよ。それぞれの園でそれぞれが育てるべきだと思いますっていう市長の回答と現場でしっかりと育ってきた保育士さんたちの思いとどちらが重いたいかってなったら、僕は断然保育士さんたちの考え方のほうが重たいと思います。
 今やるべきは、民営化にするという安直な発想、民でも恐らくそんな25、25、50の175マックスの園を、民ですら人を集めることってとってもとっても大変だと思うんです。民だったら何となくできるかなでは、これはいけないですよ。今市長がすべきことは、保護者さんとまず膝を突き合わせること、そして本当の意味の現場のニーズをしっかりと把握すること。市長は公立園の通常保育って見られたことはありますか、何度ありますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 通常での保育っていうのは何回か見させていただいたこともありますけども、朝から晩までいたことはございません。ちなみに、私は公立園を出ておりますけども、今と昔は多分大分違うと思いますが。議員がおっしゃってる意味でフルに最初から最後まで見たことはないです。安土の幼稚園またなくなる前の岡山幼稚園等、何度か足を運ばせていただいたことはございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 僕自身、公立の園を信頼して子どもを預けてる保護者の一人です。先生たちは本当によく頑張ってくださってやってます。人権研修とか地域の課題もしっかりと見詰めて地域と一緒に歩んでいこうという動きをしっかりとしてくださってます。そうした歩みがあるからこそ北里の幼稚園をなくさないでほしい、公立園で存続してほしいっていう声が上がってきたんだと思うんです。
 僕は、子ども健康部の説明で1点だけ理解できるのは、保育ニーズが高まってきて幼稚園の単独での存続は難しい、そこは僕は同調いたしますし、納得はするんですけれども、ここでこんなに愛されてきた公立園を、人を集める手段といういわゆる行政内部に起因する原因でこんなに愛された園を民間にすぐに受け渡してしまうような考え方というのは僕は間違いだというふうに思います。
 今すべきは、部長の説明ですとマックスが175、その園が必要だという今試算で動いておられるんですよね。これはエコ村から算定した試算になっていて、ピークは7年、8年かけてピークを迎えて10年、15年かけてピークアウトしていくという試算で考えておられるんですよね。当初から令和7年から175の園をつくって50人の職員を確保するっていうのは、これは民間でも人の取り合いがあるのでこれは決して得策ではないと思います。公立園だったら、公立園だったらこの7年、8年、ピークに向けてですよ、今秋山理事もおっしゃった人の雇い方、そして確保だけでなくて処遇や待遇の面もしっかりと見詰め直していきたいというお考えもある中で、このピークに向けて段階的に定員を引き上げていきながら人もしっかりと雇っていく、そうしたやり方ができるのも公立園なんです、倒産がありませんから定員マックスまで取らなくても大丈夫ですから。ですから、しっかりとこのピークまで向かう7年、8年の間に人材の確保、今本当に市が取り組まなければいけない問題は何なのか、その現実から目を背けずにしっかりと向き合っていく、その間には北里のコミュニティエリア整備のビジョンも描けてると思うんです。その際にまた看護学校が本当にいいのか新設のほうがいいのかという議論もすればいいと思う。今教育委員会も地元も置き去りの中でこの提案だけを進めているのは、十分に仕上がった議案とは言えません。ここは一度引くべきです。
 提案を、予算なので取下げというのができるかどうか分かりませんけれども、これは市のために取り下げるべきです。そして、何よりも、この進め方っていうのは市民運動から立ち上がってきた市長がやるようなやり方じゃないと思うんですよ。市長、違いますか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 竹尾議員の再問にお答えいたします。
 何とお答えしてよいやら難しい質問でございますけども、我々としてやらなければならないことが幾つかあろうかと思います。1つは、待機をいかになくし、いかに確実にタイミングよく環境を整えるかと、この1点だけは必ずやっていかなきゃいけないということでございますんで、そこをしっかり踏まえながら、施策の優先順位等も勘案しながら考えていく、こういうことでございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) 一度北里の幼稚園に行って通常保育を市長は絶対見られたほうがいい。保護者の方とも膝を突き合わせるべきだと思うし、働く職員さんとも本音をしっかりと聞かれる時間を持ったほうが僕はいいと思う。様々な検討の中の要素が足りなさ過ぎる。しっかりとそうした声も聞きながら何がベストなのか、ベスト、ベスト、これが最適だっていうふうに、それは市長の思い込みかもしれない。今のニーズは何なのか、果たすべき役割は何なのか、目的は何なのか、しっかりとそれを見極めた上で、私はこの議案については到底今の説明では納得できません。再考を市長に求めたいと思いますが、市長、民営化というところで推し進めるつもりですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) これもずっと繰り返しになりますけども、公設民営ということで公民連携型ということで進めさせていただきたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 竹尾耕児君。
◆17番(竹尾耕児君) やり方もずさん、ビジョンもなかった、現場の思いとはかけ離れたことになっている、それでも進めたい、なぜか、人を集めることができないから。でも、今人材不足についてはしっかりとてこ入れしていこうという考え方に切り替わってくる。これは僕は絶対に一度足を止めて考え直したほうがいいと、これは小西市政にとって大事な大事な判断になると思いますので、それを強く申し述べ、私の個人質問を閉じます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で竹尾耕児君の個人質問を終わります。
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