令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
2月15日(木) 初日
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 諸般の報告
議長報告、監査報告、市長報告
第4 議案の上程(提案理由説明)
議第1号 ~ 議第48号
第5 質疑
第6 委員会付託
第7 委員会審査報告
第8 討論・採決
午前9時30分 開会
○議長(岡田彦士君) 皆さんおはようございます。
冒頭に、さきの能登半島地震で犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表し、黙祷をささげたいと思いますので、ご起立願います。
黙祷。
〔黙 祷〕
○議長(岡田彦士君) 黙祷を終わります。ご着席ください。
これより本日招集されました令和6年第1回近江八幡市市議会定例会を開会します。
直ちに本日の会議を開きます。
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△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員に、
道下直樹君
山本妙子君
の両名を指名します。
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△日程第2 会期の決定
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第2、会期の決定を議題とします。
お諮りします。
本定例会の会期は、お手元に配付しました日程表のとおり、本日から3月22日までの37日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から3月22日までの37日間と決定しました。
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△日程第3 諸般の報告
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第3、諸般の報告を行います。
まず、議長報告を行います。
さきの定例会以降における議長等の活動状況につきましては、配付いたしました報告書のとおりでございます。ご了承をお願いします。
次に、監査報告に入ります。
監査委員の報告を求めます。
監査委員大川恒彦君。
〔14番 大川恒彦君 登壇〕
◆14番(大川恒彦君) 皆様おはようございます。監査委員の大川恒彦でございます。
それでは、例月現金出納検査の結果について、次のとおりご報告申し上げます。
地方自治法第235条の2第1項の規定に基づき、一般会計、各特別会計、各基金会計、各公営企業会計について、令和5年11月に10月分、令和5年12月に11月分、令和6年1月に令和5年12月分の現金出納検査を実施いたしました結果、いずれの会計とも現金等のあり高をはじめ歳入歳出等の計数は正しく、かつ出納に係る事務処理も妥当と認めました。
よって、同条第3項の規定に基づき、その結果を市長及び議長に報告いたしました。
この詳細な内容につきましては、例月現金出納検査報告書のとおりでございますので、ご覧いただきたいと存じます。
以上をもちまして監査報告とさせていただきます。
○議長(岡田彦士君) 次に、市長報告に入ります。
地方自治法の規定に基づき、報第1号専決処分の報告について和解及び損害賠償の額を定めることについて、以上1件の報告が提出されましたので、ご了承をお願いいたします。
以上で諸般の報告を終わります。
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△日程第4 議案の上程(提案理由説明)
議第1号~議第48号
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第4、議案の上程を行います。
議第1号から議第48号までの48件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
西川事務局長。
◎事務局長(西川仁司君) 朗読いたします。
令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会提出議案
議第1号 専決処分の承認を求めることについて令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第8号)
議第2号 令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第9号)ほか補正予算議案8件
議第11号 令和6年度近江八幡市一般会計予算ほか令和6年度予算議案9件
議第21号 近江八幡市ポイ捨ての禁止等に関する条例の制定についてほか条例議案21件
議第43号 財産を取得することにつき議決を求めることについてほかその他議案5件
以上であります。
○議長(岡田彦士君) 次に、市長提出議案の提案理由の説明を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 皆さんおはようございます。
開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
このたび令和6年度第1回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆様方におかれましては、公私何かとご多用の中ご出席を賜り、誠にありがとうございます。
また、平素から市政運営に格段のご理解とご協力を賜っておりますことに対しまして、心より厚く御礼を申し上げます。
さて、冒頭にございましたように、令和6年は能登半島地震という波乱の幕開けとなりました。被害に遭われた皆様方に対しまして心よりお見舞いを申し上げる次第でございます。
日々報じられているとおり、被災地はいまだ多くの支援を必要としております。本市からも、1月3日早々より、総合医療センターのDMAT隊を皮切りに被災建築物応急危険度判定士、DMAT隊第2陣、災害支援ナースを派遣したところでございます。今月に入りましてからは、今なお断水が続く被災地への支援として石川県穴水町で避難所等における給水活動、下水道管渠調査の応援にも出動しておるところでございます。引き続きできる限りの支援を行ってまいりたいと考えておるところでございます。
この議会におきましては令和6年度予算についてのご審議を賜ることになります。災害への対応はもちろんのこと、市民の皆様が笑顔で安心して生活を送っていただけるまちづくりを基本に置きまして、職員が一丸となって時期を逸することなく必要な施策に取り組んでまいりたいと考えております。どうかよろしくお願いを申し上げます。
引き続きまして、提案理由の説明をさせていただきます。
提案いたします議案は、予算関連議案が20件、条例その他の議案が28件でございます。
まず、議第1号専決処分の承認を求めることにつきましては、緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がなかったことから、地方自治法第179条第1項の規定に基づき、去る1月15日付をもって専決処分をさせていただきましたので、同条第3項の規定によりこれを報告し、承認を求めるものでございます。
専決処分させていただきました令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第8号)につきましては、総務費におきまして、税制度の関係により年末に向けて急増するふるさと応援寄附金について、ふるさと応援事業で寄附に対する積立てを行うとともに、寄附者に対する報償費等を追加。民生費におきまして、電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金事業で国の一般会計予備費使用が閣議決定されたことに伴い、速やかに事業を実施するため、負担金補助及び交付金等を追加させていただいたものでございます。
これらの財源につきましては、国庫支出金、寄附金及び繰入金におきまして財源調整をし充当させていただいたものでございます。
次に、議第2号令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第9号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億2,053万9,000円を減額し、予算総額を461億3,034万4,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で退職者に対する職員手当、基金費で積立金、市庁舎南別館施設改修事業で公有財産購入費を追加。民生費におきまして、障害福祉サービス等給付事業及び施設型給付事業等で扶助費を追加、民間保育所及び認定こども園等運営補助事業で負担金補助及び交付金、生活保護事業で扶助費を減額。衛生費におきまして、感染症予防対策事業及び新型コロナウイルスワクチン接種事業で物件費等を減額。農林水産業費におきまして、担い手育成支援事業及び畜産業振興事業等で負担金補助及び交付金を減額。土木費におきまして、国庫補助市道長寿命化事業で国の補正予算活用に伴い工事請負費等を追加。教育費におきまして、小学校施設整備事業、中学校施設整備事業及び社会体育施設整備事業で国の補正予算活用に伴い工事請負費を追加するとともに、各費目におきまして職員給与費及び物件費を精査し補正させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、市税、法人事業税交付金、環境性能割交付金、地方特例交付金、地方交付税、分担金及び負担金、使用料及び手数料、国庫支出金、県支出金、財産収入、寄附金及び諸収入並びに繰入金及び市債で財源調整し充当させていただくものでございます。
第2表地方債補正につきましては、各事業におきまして事業費等を精査し、限度額の追加、変更及び廃止をさせていただくものでございます。
次に、議第3号令和5年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ4億3,537万3,000円を減額し、予算総額を78億3,570万円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で人件費、国保料賦課徴収事業で物件費等を減額。保険給付費におきまして、医療機関等支払負担金及び高額療養給付負担金等で負担金補助及び交付金を減額。国民健康保険事業費納付金におきまして、負担金補助及び交付金を減額。諸支出金におきまして、過年度返還金を追加するとともに、各費目におきまして物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、国民健康保険料、国民健康保険税、使用料及び手数料、国庫支出金、県支出金及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
次に、議第4号令和5年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ107万円を減額し、予算総額を3,253万円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、介護認定審査会設置事業費におきまして、職員給与費及び物件費を精査し補正させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、分担金及び負担金並びに繰入金を充当させていただくものでございます。
次に、議第5号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億7,542万円を減額し、予算総額を71億5,766万2,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で人件費、介護保険管理運営事業等で物件費等を減額。保険給付費におきまして、居宅介護サービス給付事業等で負担金補助及び交付金を減額し、地域密着型介護サービス給付事業で負担金補助及び交付金を追加するとともに、各費目におきまして職員給与費及び物件費等を精査し補正させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、国庫支出金、支払基金交付金、県支出金及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
次に、議第6号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ83万5,000円を減額し、予算総額を976万5,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、総務費におきまして、介護予防サービス計画事業で委託料を減額させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、サービス収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
次に、議第7号令和5年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ23万3,000円を増額し、予算総額を8,003万3,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、文化会館事業費におきまして、職員給与費で人件費、文化会館管理事業で物件費等を追加し、文化会館自主事業で物件費等を減額させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、使用料及び手数料、入場料収入及び諸収入並びに繰入金で財源調整し充当させていただくものでございます。
次に、議第8号令和5年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ2,788万7,000円を減額し、予算総額を11億1,947万8,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で人件費、後期高齢者医療賦課徴収事業等で物件費等を減額。後期高齢者医療広域連合納付金におきまして、負担金補助及び交付金を減額させていただくものでございます。
これらの財源につきましては、繰入金を充当させていただくものでございます。
次に、議第9号令和5年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収支予算におきまして、収益的収入630万1,000円を減額し、17億9,753万3,000円とし、収益的支出374万1,000円を増額し、17億3,381万2,000円とさせていただくものでございます。
また、資本的収支予算におきましては、資本的収入1億9,432万5,000円を減額し、7億5,664万3,000円とし、資本的支出2億3,096万3,000円を減額し、10億6,252万3,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、収益的収支予算において、工事費等の繰越増額予定に伴い、消費税及び地方消費税の所要額を追加するとともに、全ての収入支出科目を精査させていただくものでございます。
また、資本的収支予算において、令和5年度の国の補正予算に対応した重要管路耐震化事業の実施に伴い、国庫補助金を追加するとともに、老朽管更新事業、基幹水道施設整備事業を減額、一般会計への水道事業所、建物の移管に伴い固定資産売却代金を追加するほか、全ての収入支出科目を精査し、決算見通しを定める補正をさせていただくものでございます。
次に、議第10号令和5年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、収益的収支予算におきまして、収益的収入169万2,000円を減額し、20億7,809万8,000円とし、収益的支出1,435万2,000円を減額し、20億4,405万7,000円とさせていただくものでございます。
また、資本的収支予算におきましては、公共下水道事業資本的収入8,180万円を減額し、12億7,937万8,000円とし、公共下水道事業資本的支出8,538万8,000円を減額し、20億3,196万8,000円とさせていただくものでございます。
主な内容といたしましては、収益的収支予算におきまして、企業債の発行を取りやめ、全ての収入支出科目を精査させていただくものでございます。
また、資本的収支予算については、沖島ストックマネジメント事業費の増加に伴い、企業債のうち辺地対策事業債を増額するとともに、全ての収入支出科目を精査し、決算見通しを定める補正をさせていただくものでございます。
第4条企業債の補正につきましては、各事業におきまして事業費等を精査し、限度額の変更、廃止をさせていただくものでございます。
続きまして、令和6年度の近江八幡市各会計予算につきまして説明をさせていただきます。
内閣府の令和6年1月25日発表の月例経済報告によりますと、我が国の経済の先行きにつきましては、雇用、所得環境が改善する下で各種政策の効果もあって緩やかな回復が続くことが期待されるものの、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクもあり、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があるとされております。さらに、令和6年能登半島地震の経済に与える影響に十分留意する必要があるともされております。国におきましては、令和5年度補正予算と令和6年度当初予算を一体として編成するいわゆる16か月予算の考え方の下にデフレ完全脱却のための総合経済対策を速やかに実行し、足元の物価高に対応しつつ、持続的で構造的な賃上げやデフレからの完全脱却と民需主導の持続的な成長、そして成長と分配の好循環の実現を目指すとされておるところでございます。
あわせまして、滋賀県におきましては、基本構想で掲げる「未来へと幸せが続く滋賀」の実現のため、みんなで描き、ともに創る「健康しが」を目指した施策構築と財政健全化の推進を図るとされ、令和6年度予算におきましては社会構造と価値観が変容する中、未来を展望し行動に移す重要な分岐点にあり、世界と滋賀の未来を見据えた新たな一歩を踏み出す施策を構築するとされました。また、物価高騰対策は、社会経済情勢や各分野の価格転嫁の状況、国の動向等を見極め、適切に対応するとされておるところでございます。
このような中、令和6年度の市政運営方針につきましては、社会環境、災害も含めた自然環境の激変も予想する中で、今年度は基本となる行動の指針として以下の点をとりわけ重視して進めてまいりたいと考えております。
1つはトライ・アンド・エラーを繰り返すこと、また1つは穴を恐れず試行を行い、迅速に修正を加えつつ絶え間なく前進する。失敗なくして改善なし、不作為に前進なし。また、一つには、常に実行、実現を前提に方策を考える。また、一つには、できない、やらないの理由は幾らでも見つけることができるのでどうすれば、どこに手を入れれば実現可能なのかを常に念頭に進める。また、一つには、トップランナー集団を目指す。また、一つには、最初に行うことを恐れず、先を行くものをまね、追いつこうとすることをいとわない。また、一つには、補い合い、助け合う。また、一つには、足りないところ、できないところは見過ごさず、組織に与えられた役割の分掌にかかわらず補い合い、助け合う。このようなことを行動指針として政策として掲げさせていただいたところでございます。これは従来の行政のイメージからするとかなりかけ離れたものかというふうに思われますが、このような激変の社会環境状況に対応していくためには我々市行政としても新たな挑戦をしていく時期であろうと考えるところでございます。
また、具体的な施策の基本方針につきましては、昨年度に引き続き次の4点に重点的に取り組んでいきたいと考えております。
まず1つ目には、子育て及び教育環境の充実でございます。
まちづくりとは、つまるところ人づくりにほかならないところでございます。これまでも子育てを支援する施策につきましては、とりわけ経済的な支援の面におきましては充実を図らせていただいてまいりました。今後も引き続きこの流れを継続していくとともに、これからの時代に必要となる感性や独創力、また社会に関わる力を引き出す機会を増やしていく取組として、読書等によって経験の幅を広げることや文化芸術、スポーツの推進をはじめ、多様な教育との関わりなどを通じて引き続き進めてまいりたいと考えております。
2つ目に、産業基盤の強化でございます。
本市の魅力発信を継続するとともに、農業を含めた地場産業と地域企業の育成を当該の主体となる市民、企業の皆様と一体感を持って進めていきたいと考えております。また、当市に人材を引き寄せられるような歴史、伝統や自然景観を守り育ててまいりたいと考えております。
3つ目に、高齢化する社会、分化する社会に対応する行政サービスの実現でございます。
デジタル技術等を駆使し、いつでもどこでも自らの利便性や機能性の確保を図る一方で、行動の制限を受けている、また受けやすい高齢者や障害者のある方などが不安やストレスをできる限り少なく生活を続けられるような行政サービスの実現に向けて歩みを進めてまいりたいと考えております。
4つ目に、持続可能な社会の実現へのステップでございます。
激甚化し予測が困難になりつつある自然災害等への対応力の獲得へ向けて体制強化を図っていくとともに、カーボンニュートラル実現への取組を引き続き進めるほか、自然環境と共生が図れる社会への変化を進めてまいりたいと考えております。
以上のことを踏まえまして、令和6年度一般会計当初予算につきましては、市民の皆様の思いを大切にし、市の事業と好循環を生み出す新たなステージに向けた夢と愛を育み、いざ出陣実行予算と位置づけ、子ども子育て、高齢者生きがい、安心・安全な生活基盤強化、活力ある地方づくり、GX、DX推進をキーワードに配分した予算とし、前年度より49億1,000万円、率にして12.9%増の430億円としたところでございます。
財源的には、市民サービス提供に向けた歳出予算化に伴いまして、歳入の根幹であります市税をはじめとする歳入一般財源は最大限見込み計上しております。また、各種事業につきましては、国県支出金の確保、及びハード事業につきましては、世代間の公平負担の観点も含め、交付税措置のある市債の活用を図り、継続的な大型施設整備事業につきましては、公共施設等整備基金を活用するとともに、ふるさと応援基金をはじめとした基金の効果的な活用など、今後の持続可能な行財政運営にも留意したものとしております。
近江八幡市第1次総合計画に掲げております6つの基本目標に応じた令和6年度の主な事業といたしましては、教育・人づくりでは、北里学区認定こども園施設整備事業で約6億4,000万円、乳児おむつ等支給子育て支援事業で約3,000万円、教育支援ルーム運営事業で600万円、第79回国民スポーツ大会運営準備事業及び施設整備事業で約7億9,000万円。2番目に、福祉・医療・人権では、障害福祉サービス等給付事業で約29億2,000万円、第3子以降の増額、高校生まで拡大の児童手当事業で約15億3,000万円、0次予防センター整備事業で約2,500万円。3つ目の環境・歴史・文化では、文化会館整備事業で約5億5,000万円、文芸セミナリヨ等長寿命化整備事業で約1億3,000万円。4つ目の産業・観光振興では、物価高騰対策として商工業振興事業で約1億2,000万円、近江牛の支援といたしまして畜産業振興事業で約1億2,000万円、観光ブランディング推進事業で約4,000万円。5つ目の都市基盤整備では、同報系防災行政無線整備事業で約3億5,000万円、地域住民連携型交通安全対策整備事業で約3億7,000万円、都市公園施設長寿命化整備事業で約1億9,000万円。6つ目の地域自治・行政経営では、新市庁舎整備事業で約12億1,000万円、電算システム整備事業で約1億8,000万円、自治ハウス整備事業で4,000万円。また、最初の教育・人づくりと5番目の都市基盤整備が交わります安土コミュニティエリア整備事業で約4億4,000万円などを計上しております。また、全国の多くの方々から多額の寄附を頂戴しましたふるさと応援寄附金を効果的かつ積極的に活用することとし、ふるさと応援寄附金活用事業として、ふるさと応援事業の事務費繰入れを除き、ふるさと応援基金繰入金を約16億3,000万円計上しております。
なお、物価高騰対策における市独自対策につきましては、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、消費の下支えにつながる家計応援商品券配布事業による生活者支援をはじめ、介護サービス事業所や障害事業所など応援金支給による福祉施設への支援、民間保育所及び認定こども園並びに学校給食に対する給食食材費高騰に係る支援、電気、ガス、ガソリン価格の高騰等に係る事業所への支援等、エネルギー、食料品等価格高騰の影響を受けておられる市民や事業者の皆様に寄り添った取組を着実かつ効果的に進める事業費として約4億7,000万円を計上しております。
次に、国民健康保険特別会計をはじめとする6特別会計の予算額につきましては、前年度から7,710万円減の164億9,890万円、水道事業会計と下水道事業会計、病院事業会計の3企業会計の予算額は、前年度から14億3,051万6,000円増の257億1,310万9,000円とし、一般会計、特別会計、企業会計を合わせた予算総額は、前年度から62億6,341万6,000円増の852億1,200万9,000円とさせていただきました。
それでは、議案ごとにご説明をさせていただきます。
まず、議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算につきまして説明をさせていただきます。
予算編成の前提となります歳入でございますが、市民サービスの提供に向けた歳出予算化に伴いまして、市税をはじめとする歳入一般財源は最大限予算化しております。
第1款市税では、税収の緩やかな回復見込みがあるものの個人市民税の定額減税の影響が大きく、前年度から8,000万円減の112億6,200万円を計上しております。
なお、定額減税による減収分は、地方特例交付金により全額国庫補填されます。
第2款地方譲与税から第9款地方特例交付金までの各交付金につきましては、本市の令和5年度決算見込額や国の地方税収入見込み等を勘案しまして、それぞれ計上いたしております。
このうち第7款地方消費税交付金につきましては、景気経済にさほど左右されない特性と本市の令和5年度決算見込額を勘案し、1億5,000万円増の18億円で計上しております。
第10款地方交付税の普通交付税につきましては、総務省の地方財政計画で1.7%増が示されていることを勘案し、前年度より2億5,000万円増の56億円を計上し、特別交付税も合わせました地方交付税全体で62億円を計上しております。
第14款国庫支出金では、扶助費等に伴い、まず国庫負担金は、障害福祉サービスの利用者増加、子どものための教育、保育給付費の増加、普通建設事業に伴います国庫補助金の増加等によりまして、2億5,983万1,000円増の63億1,233万8,000円を計上しております。
第15款県支出金では、国庫負担金と連動した扶助費等に伴います影響に加え、高校生まで対象を拡大しました福祉医療費助成事業費の増加、第79回国民スポーツ大会リハーサル大会運営費の増加によりまして、2億1,119万3,000円増の33億4,343万5,000円を計上いたしております。
第17款寄附金では、ふるさと応援寄附金について、前年度同様に20億円と見込みまして、20億1,164万円を計上しております。
第18款繰入金では、一般財源の不足分の補填として財政調整基金繰入金を前年度から3億1,000万円増の9億8,000万円、継続的な大型施設整備に係ります事業経費に充当するため、公共施設等整備基金繰入金を前年度から4億5,623万7,000円増の7億2,583万4,000円、ふるさと応援事業に係ります経費及びふるさと応援基金活用事業としてふるさと応援基金繰入金を8億2,757万8,000円増の30億4,866万7,000円、その他特定目的基金から子ども医療費助成及び学校給食費多子世帯支援に伴います繰入金など8,305万3,000円増の4億6,728万2,000円をそれぞれ計上いたしております。
第20款諸収入では、地方公共団体情報システム機構から基幹システム標準化、共通化に係るデジタル基盤改革支援補助金等により、7,068万7,000円増の7億7,217万9,000円を計上いたしております。
第21款市債では、地方交付税の代替措置となります臨時財政対策につきまして、総務省の地方財政計画で54.3%減が示されていることから、前年度より1億5,000万円減の1億円を計上とするとともに、電算システム整備事業、新市庁舎整備事業、市庁舎南別館施設改修事業、コミュニティセンター整備事業、認定こども園・保育所施設整備事業、総合福祉センター施設改修事業、市民共生センター整備事業、し尿処理施設整備事業、土地改良事業、沖島漁業会館整備補助事業、舟だまり整備事業、津田干拓果樹団地整備事業、県施行急傾斜地崩壊対策事業負担金、国庫補助市道改良事業、国庫補助市道長寿命化事業、都市公園施設長寿命化整備事業、市営住宅計画営繕事業、安土コミュニティエリア整備事業、水道事業会計繰出金、建設改良費負担軽減出資事業、消防・防災施設整備事業、同報系防災行政無線整備事業、災害対策本部システム整備事業、安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業、第79回国民スポーツ大会施設整備事業、小学校施設整備事業、中学校施設整備事業、給食センター施設整備事業、文化会館整備事業に係ります事業債を含め、市債全体で前年度から17億8,010万円増の37億7,280万円を計上いたしております。
その他の歳入科目につきましては、前年度実績、制度変更や社会経済情勢等の諸条件を勘案し、計上をいたしております。
次に、歳出につきまして、各款ごとに説明をさせていただきます。
第1款議会費では、市議会放映経費、会議録作成業務及び議会だより発行等の議会運営に係ります経費として2億4,175万9,000円を計上いたしております。
第2款総務費では、ふるさと応援事業や市の魅力発信のためのシティプロモーション事業に係ります経費、新市庁舎整備及び新庁舎におけるネットワーク構築のための電算システム整備事業に係ります経費、市民広場整備事業に係ります経費、安土コミュニティエリア整備に係ります経費、物価高騰対策の家計応援商品券配布事業に係ります経費、自治コミュニティ活動支援事業でまちづくり支援交付金等の経費、市民バス運行に係ります経費、近江鉄道線管理機構負担金、地域公共交通再構築補助金に係ります経費、沖島離島振興に係ります経費、市税の賦課徴収事業で収納率向上と納税意識の高揚を図るための経費、庁舎及び市有財産、各種電算システムの維持管理に係ります経費、通学路安全対策工事に係ります経費、書かない窓口事業に係ります経費など、90億5,003万3,000円を計上いたしております。
第3款民生費におきましては、障害福祉サービス等給付事業で障害のある方の支援に係ります経費、子ども医療費助成や各種福祉医療費助成に係ります経費、乳児おむつ等支給子育て支援事業に係ります経費、放課後児童対策に係ります経費、児童手当や児童扶養手当の支給に係ります経費、認定こども園・保育所施設整備事業に係ります経費、民間保育所の施設型給付事業に係ります経費及び市立保育所、認定こども園の維持管理、運営に係ります経費、生活保護事業で生活困窮者への扶助に係ります経費、国民健康保険特別会計、介護保険事業特別会計への繰出金など、167億8,067万1,000円を計上しております。
第4款衛生費におきましては、高齢者新型コロナウイルスワクチン接種をはじめとする感染症予防対策事業やがん検診等、各種健診事業に係ります経費、母性育成指導事業や特定不妊治療費助成事業に係ります経費、診療所として開設する0次予防センター整備事業に係ります経費、地球温暖化対策に向けた省エネ家電買換え支援補助に係ります経費、環境エネルギーセンターの運営及び最終処分場の運営に係ります経費、一般廃棄物収集事業に係ります経費、し尿処理施設、火葬場施設の維持管理に係ります経費、近江八幡駅の南北公衆便所整備事業に係ります経費、病院事業会計、水道事業会計への繰出金など、38億4,421万6,000円を計上いたしております。
第5款労働費では、労働者福祉対策事業で中小企業勤労者の福祉、厚生充実のための経費、高齢者勤労推進事業でシルバー人材センターへの運営補助金など、2,876万8,000円を計上いたしております。
第6款農林水産業費では、沖島漁業会館整備事業に係ります経費、津田干拓果樹団地整備に係ります負担金、環境保全型農業直接支援対策事業で環境負荷軽減を重視した農業への転換支援に係ります経費、担い手育成支援事業で意欲ある農業者や組織等の地域の担い手の育成、支援に係ります補助金、畜産業振興事業で畜産収益力強化及び近江牛の支援に係ります補助金、世代をつなぐ農村まるごと保全向上対策事業で農地、農業用水などの資源の保全管理と琵琶湖に配慮した農村環境の保全のための取組支援の経費、日野川地区の国営土地改良事業に伴います負担金、県営及び団体営によります土地改良事業に係ります負担金、市営土地改良事業で西中前農道整備に係ります経費、農業集落排水事業分の下水道事業会計への繰出金など、9億4,354万4,000円を計上いたしております。
第7款商工費では、物価高騰対策事業に係ります経費、近江八幡商工会議所及び安土町商工会が実施する商工業振興事業、中小企業相談所事業への補助金、観光プロモーション戦略を策定する観光ブランディング推進事業に係ります経費、八幡堀のライティングプロジェクト推進事業に係ります経費、歴史的、文化的観光資源や豊かな自然を生かした観光振興を図るための経費、近隣市町とともに連携したまちづくり観光の事業の実施等を図ります経費など、3億4,942万円を計上いたしております。
第8款土木費では、道路橋梁施設の改良、維持管理に係ります経費、竹町都市公園アクセス道路整備事業に係ります経費、通学路における交通安全の確保のための通学路特化計画推進に係ります経費、近江八幡駅北口エスカレーター改修の施設維持補修事業に係ります経費、市営住宅の維持管理に係ります経費、都市公園施設長寿命化整備に係ります経費、水道事業、下水道事業会計への繰出金など、30億3,543万1,000円を計上いたしております。
第9款消防費では、東近江行政組合への常備消防の分担金をはじめ、非常備消防推進事業で消防団活動の推進に係ります経費、新庁舎整備に併せて災害対策本部システム整備事業に係ります経費、新たな災害情報伝達システムの構築を行う同報系防災行政無線整備事業に係ります経費、防災活動事業で災害時備蓄品の更新や防災意識向上と災害に強いまちづくりに取り組むための人材育成、自治会等の防災資機材及び防災設備整備への補助金など、安全で安心なまちづくりに要する経費といたしまして13億2,207万円を計上いたしております。
続きまして、第10款教育費では、第79回国民スポーツ大会の運動公園野球場をはじめとする施設整備及び大会運営準備事業に係ります経費、安土小学校施設整備事業に係ります経費、八幡西中学校の長寿命化施設整備に係ります経費、フリースクール保護者経済的負担の軽減支援に加え、民間施設運営支援に係ります補助金、子どもの多様な学びの居場所を支えるスペシャルサポートルーム運営事業に係ります経費、小・中学校におけるインクルーシブ、共生社会教育推進に向けました特別支援教育の充実に係ります経費、学校司書配置を5人から8人へ拡充することに係ります経費、地域部活動実証実験の拡充、部活動指導員増員に係ります経費、市立幼稚園、小・中学校、学校給食センターの維持管理運営に係ります経費、小・中学生のこども体験推進事業に係ります補助金、安土文芸の郷公園施設長寿命化整備事業に係ります経費、文化会館の長寿命化整備に係ります経費、文化会館事業特別会計への繰出金など、49億5,940万円を計上いたしております。
第12款公債費では、市債償還に係ります経費といたしまして24億1,468万8,000円を計上いたしております。
第14款予備費では、前年度と同額の3,000万円を計上いたしております。
続きまして、第2表債務負担行為につきましては、小規模企業者小口簡易資金保証に対する債務の損失補償、安土コミュニティエリア造成・インフラ工事設計業務委託事業、安土地域防災センター施設整備工事設計業務委託事業、安土こどもの家施設整備工事設計業務委託事業、安土小学校施設整備工事設計業務委託事業、市民広場整備基本計画策定業務委託事業、おうみ自治体クラウド協議会運営コンサルティング業務委託事業、福祉相談支援システム構築業務委託事業、令和7年度武佐・老蘇こども園給食調理業務委託事業、北里学区認定こども園施設整備事業(工事・監理委託)、観光プロモーション業務委託事業、道路網マスタープラン等策定業務委託事業、中村児童公園再整備事業(工事・監理委託)、災害対策本部システム整備事業、小・中学校照明LED化等使用料、八幡西中学校施設改修工事設計業務委託事業、以上全16事業に係る債務負担行為の期間及び限度額の設定を追加させていただくものでございます。
第3表地方債につきましては、新市庁舎整備事業、認定こども園・保育所施設整備事業、安土コミュニティエリア整備事業、同報系防災行政無線整備事業、第79回国民スポーツ大会施設整備事業、文化会館整備事業をはじめとします各普通建設事業や臨時財政対策債に係ります市債の発行の限度額等を設定させていただくものでございます。
次に、議第12号令和6年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算につきましては、市民の身近な医療の確保、保健事業の推進、収納率の向上、医療費の適正化に取り組み、安定した国民健康保険事業の継続的な取組を進めていく予算といたしまして、前年度から0.3%増の82億1,000万円を計上いたしております。
次に、議第13号令和6年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算につきましては、本市と日野町、竜王町が共同で設置する介護認定審査会運営のための予算といたしまして、前年度から5.7%増の3,550万円を計上いたしております。
次に、議第14号令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算につきましては、第9期総合介護計画の初年度としまして介護予防の推進や必要な介護サービスを提供するための予算といたしまして、前年度から3.7%減の68億6,000万円を計上いたしております。
次に、議第15号令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算につきましては、要支援者を対象としました介護予防サービス計画書作成等、適正な介護予防ケアマネジメントを実施するための予算といたしまして、前年度から1.9%減の1,040万円を計上いたしております。
次に、議第16号令和6年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算につきましては、文化会館の管理運営や自主事業を実施するための予算といたしまして、前年度から11.5%増の8,900万円を計上いたしております。
次に、議第17号令和6年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算につきましては、滋賀県後期高齢者医療広域連合を保険者としました医療制度に係ります市の担当業務である窓口業務や保険料徴収業務の予算といたしまして、前年度から13%増の12億9,400万円を計上いたしております。
次に、議第18号令和6年度近江八幡市水道事業会計予算につきましては、持続可能な水道事業を実現するために中・長期的な視点に立ち、計画的な水道施設の耐震化、更新等を進めるとともに、いつでも良質でおいしい水を継続して安定的に供給し、公営企業として業務の効率化、経費の削減等を図り、健全な経営をしていくため、予算計上したものでございます。
業務の予定量につきましては、給水戸数は増加が見込まれるものの、給水人口は減少傾向が続き、年間給水量及び給水収益につきましては、令和5年度から減少すると想定し、給水戸数を3万5,444戸、年間総配水量を907万6,000立方メートル、1日平均給水量2万3,200立方メートルといたしております。
収益的収支予算につきましては、収入額を18億1,214万8,000円とし、このうち給水収益は15億4,616万5,000円を計上いたしております。
また、支出額は17億2,332万5,000円を計上しております。
主な経費といたしましては、各浄水場関係の維持管理に係る委託費、動力費、県水受水費等の原水及び浄水費として7億9,902万7,000円、配水管の漏水修理や量水器の維持管理等の配水及び給水費として1億5,878万6,000円、減価償却費として5億3,595万5,000円を計上いたしております。
資本的収支予算につきましては、収入額を6億8,995万7,000円とし、支出額は16億2,940万6,000円を計上いたしております。
主な収入といたしましては、企業債5億円、加入金3,609万円、国庫補助金7,337万4,000円、一般会計からの出資金8,049万3,000円を計上いたしております。
主な支出といたしましては、建設改良費13億562万8,000円、企業債償還金3億2,377万8,000円を計上いたしております。
建設改良費の主な事業といたしましては、円山配水池の耐震化に向けまして、円山配水池管理用道路整備工事及び送配水管詳細設計を進めるとともに、基幹水道施設整備事業、重要管路耐震化事業、老朽管更新事業に取り組んでまいります。
なお、資本的収入額が資本的支出に対し不足する額9億3,944万9,000円につきましては、当年度分消費税資本的収支調整額1億516万1,000円及び過年度分損益勘定留保資金8億3,428万8,000円で補填をいたします。
第5条債務負担行為につきましては、安土路線重要管路更新事業に係る債務負担行為の期間及び限度額を設定させていただくものでございます。
第6条企業債につきましては、建設改良事業に係る企業債の発行限度額等を設定させていただくものでございます。
次に、議第19号令和6年度近江八幡市下水道事業会計予算につきましては、下水道事業におきまして、将来にわたって安定的に事業を継続し、令和2年度に策定した経営の基本計画である経営戦略に基づき、経営の健全化、効率的な事業運営、経営基盤の強化を図ることにより、良質な下水道サービスを継続していくため、予算計上したものでございます。
業務の予定量につきましては、接続戸数を2万6,767戸、年間総処理水量を763万2,000立方メートル、1日平均処理水量を2万900立方メートルとしております。
収益的収支予算につきましては、収入額を20億4,245万9,000円とし、このうち下水道使用料につきましては10億3,335万1,000円を計上いたしております。
また、支出額は20億2,119万6,000円を計上いたしております。
主な経費といたしましては、汚水管渠の維持管理に係る委託費、光熱水費等の汚水管渠費として8,395万4,000円、汚水処理場に係る維持管理等の処理場費として3,170万円、流域下水道管理運営費負担金として3億5,723万円、減価償却費として12億5,199万円、営業外費用の支払い利息等で1億9,927万2,000円を計上いたしております。
資本的収支予算につきましては、収入額を13億8,568万5,000円、支出額は21億2,842万8,000円を計上いたしております。
主な収入といたしましては、企業債6億4,080万円、他会計出資金7億601万2,000円、国庫補助金3,650万円、工事負担金等237万3,000円を計上いたしております。
主な支出といたしましては、建設改良費3億2,562万1,000円、企業債償還金18億280万7,000円を計上いたしました。
建設改良費の主な事業といたしましては、不明水対策事業、管路等ストックマネジメント事業、マンホールポンプ長寿命化対策事業等に取り組んでいくところでございます。
なお、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額7億4,274万3,000円につきましては、当年度分消費税資本的収支調整額2,423万3,000円、過年度分損益勘定留保資金228万5,000円及び当年度分損益勘定留保資金7億1,622万5,000円で補填をいたします。
第6条企業債につきましては、下水道事業、辺地対策事業の各建設改良費や資本費平準化債等に係る企業債の発行限度額等を設定させていただくものでございます。
次に、議第20号令和6年度近江八幡市病院事業会計予算につきましては、令和6年度におきまして医師の働き方改革が施行されることから、看護師や薬剤師などの医療従事者がそれぞれの専門性を生かせるよう、業務分担の見直し、いわゆるタスクシフト、タスクシェアをさらに進め、医師の負担軽減と同時にチーム医療の水準の向上を推進してまいります。また、疾患に対する診療計画でありますクリニカルパスの見直しや新規クリニカルパスの適用率の向上により良質で均一な医療を提供し、加えて適切な入院期間の設定や医療コストの平準化による収益の増加に努めてまいります。
まず、予算第2条に定める業務の予定量といたしまして、入院患者につきましては1日平均364人、外来患者につきましては1日平均870人とし、両患者を合わせた年間延べ患者は34万4,270人を予定しております。
この事業量に伴いまして、予算第3条の収益的収入におきまして、主に入院収益、外来収益等による医業収益として153億9,613万9,000円、一般会計繰入金等による医業外収益として8億6,986万1,000円の合計162億6,600万円を計上いたしております。
また、収益的支出におきまして、主に給与費、材料費、経費等の医業費用としまして158億4,637万6,000円、企業債支払い利息等の医業外費用としまして4億1,462万4,000円、予備費としまして500万円の合計162億6,600万円を計上いたしております。
次に、予算第4条の資本的収支予算におきまして、収入6億2,618万7,000円、支出18億3,466万8,000円を計上いたしております。
内訳といたしまして、収入におきましては、企業債5億円、一般会計からの出資金1億2,618万7,000円を計上いたしております。
支出におきましては、医療機器の購入や基幹設備の更新などの建設改良費に7億8,751万4,000円、企業債償還金に10億975万4,000円、修学資金貸付金としての投資に3,740万円を計上いたしております。
なお、資本的収入が支出に対して不足する額12億848万1,000円につきましては、損益勘定留保資金で措置をいたします。
予算第5条の企業債につきましては、建設改良事業に係る限度額等を設定させていただくものでございます。
総合医療センターは、今後も東近江医療圏域におけます中核的な役割を担う病院といたしまして、急性期医療に加え、救急医療、周産期医療、小児医療、災害医療など、政策医療の提供に努めてまいります。
続きまして、条例の制定や一部改正に係ります議案につきまして説明をさせていただきます。
議第21号近江八幡市ポイ捨ての禁止等に関する条例の制定につきましては、地域の環境の美化の促進を図り、市民の健全かつ快適な生活及び本市の風情ある町並みの景観の維持に資するため、ポイ捨てを禁止し、並びに市民等、事業者、印刷物等の配布者及び催しの開催者並びに占有者が協力してポイ捨て及びごみの散乱を防止することに関し必要な事項を定めたく、提案をさせていただくものでございます。
次に、議第22号近江八幡市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部改正を施行する法律の施行、特定個人情報を利用しない事務に係る規定の削除及び被保護者健康管理支援事業の実施に関する情報の追加等、所要の改正を行いたく、提案をさせていただくものでございます。
次に、議第23号近江八幡市職員定数条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市立総合医療センターの円滑な運営及び診療報酬の確保に資するよう病院事業の職員定数を増員するため、所要の改正を行いたく、提案をさせていただくものでございます。
次に、議第24号近江八幡市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方自治法の改正により会計年度任用職員に対する勤勉手当の支給が可能となることから、本市の会計年度任用職員について、令和6年度から勤勉手当を支給するため、所要の改正を行いたく、提案をさせていただくものでございます。
次に、議第25号近江八幡市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、特殊勤務手当のうち、対象施設または業務を廃止した手当の廃止及び類似した業務における手当の整合性等の事務の実態に応じた手当とするため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第26号近江八幡市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方自治法の一部改正により会計年度任用職員に勤勉手当の支給が可能とされたこと及び人事院勧告等を踏まえ、会計年度任用職員の給与について、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第27号近江八幡市離島振興対策実施地域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、所得税法等の一部を改正する法律の施行に伴い、租税特別措置法の引用部分について項ずれが生じたことから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第28号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、戸籍法の一部を改正する法律及び地方公共団体の手数料の標準に関する政令の一部を改正する政令の施行に伴い、新たな手数料を設定するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第29号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律の施行に伴い、新たな手数料の設定、改正法令に合わせた文言の修正等、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第30号近江八幡市督促手数料及び延滞金徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、条例中の用語、表現等について、地方税法等の改正に伴う用語の見直し、その他の用語、表現等の見直しにより適正化を図るため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第31号近江八幡市市民共生センター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、近江八幡市市民共生センターについて、民間事業者の専門性を生かした効率的な運営を図るため、地方自治法第244条の2第3項の規定により指定管理者に施設の管理を行わせることができるよう、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第32号近江八幡市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例の制定につきましては、滋賀県の福祉医療費助成制度の拡充に伴い、新たに助成対象者を加えるとともに、当該者に係る福祉医療費受給券の申請手続の負担軽減、市の事務の効率化等を図るため、一定の条件の下、申請手続を省略して受給券を交付することができるよう、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第33号近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、母体保護法施行規則等の一部を改正する内閣府令等の施行に伴い、特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業並びに特定子ども・子育て支援施設等の運営に関する基準の一部が改正されたことから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第34号近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定につきましては、令和6年4月から近江八幡市0次予防センターに市直営の近江八幡市東部地域包括支援センターを併設するための改正のほか、引用法の改正に伴う改正等、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第35号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、第9期介護保険事業計画期間における保険料の額を設定するとともに、介護保険法施行令の一部を改正する政令の施行に伴い、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第36号近江八幡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定につきましては、指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の施行に伴い、市が指定する介護予防支援等の事業の人員及び運営に関する基準等が改正されることから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第37号近江八幡市空家等対策の推進に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、空家等対策の推進に関する特別措置法の一部を改正する法律が施行されたことに伴い、適切な管理が行われていない空き家等の所有者等に対する措置が新たに規定されたこと及び条ずれに対応するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第38号近江八幡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定につきましては、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴い、退去に係る命令を規定する条項が必要となったことから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第39号近江八幡市給水条例の一部を改正する条例の制定につきましては、生活衛生等関係行政の機能強化を目的とした水道法の一部改正に伴い厚生労働大臣が所管している水道整備及び管理行政が国土交通大臣に移管されること等について、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第40号近江八幡市消防団員の定員、任免、給与及び服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、消防庁長官通知において消防団員が出動する事案となる災害の表記が改められたことから、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第41号近江八幡市安土文芸の郷あど木っずランド条例を廃止する条例の制定につきましては、当該施設は台風、大雨等による土砂流入の危険性から運営を停止しており、施設の維持継続が困難であることから、当該施設を廃止したく、提案させていただくものでございます。
次に、議第42号地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定につきましては、地方自治法の一部を改正する法律が施行されることに伴い、地方自治法を引用する条例の規定中に条ずれが生じることから、当該条例の整理を行いたく、提案させていただくものでございます。
次に、議第43号財産を取得することにつき議決を求めることにつきましては、同報系防災行政無線戸別受信機を取得するに当たり、随意契約によって取得金額等が確定しましたので、条例の定めるところにより提案させていただくものでございます。
次に、議第44号近江八幡市第1次総合計画後期基本計画を策定することにつき議決を求めることにつきましては、近江八幡市第1次総合計画の中間見直しを図り、後期基本計画を策定するに当たり、議会基本条例の規定に基づき、提案させていただくものでございます。
次に、議第45号近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画を変更することにつき議決を求めることにつきましては、近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画について、期間延長及び事業内容の追加並びに事業費の増額を変更を行いたく、辺地に係る公共的施設の総合整備のための財政上の特別措置等に関する法律の規定に基づき、提案をさせていただくものでございます。
次に、議第46号市道路線の認定につき議決を求めることにつきましては、安土町下豊浦地先の道路ほか19件の市道路線の認定を行いたく、道路法の定めるところにより提案させていただくものでございます。
次に、議第47号市道路線の変更につき議決を求めることにつきましては、牧町地先の道路の市道路線の変更を行いたく、道路法の定めるところにより提案させていただくものでございます。
次に、議第48号近江八幡市同報系防災行政無線施設整備工事請負契約の締結につき議決を求めることにつきましては、近江八幡市同報系防災行政無線施設整備工事請負契約を締結するに当たり、一般競争入札によって契約金額等が確定しましたので、条例の定めるところにより提案させていただくものでございます。
以上、48議案につきましてご審議いただき、ご可決を賜りますようよろしくお願いを申し上げまして、提案説明とさせていただきます。
なお、これらのうち議第28号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定につきましては、戸籍法の一部を改正する法律が令和6年3月1日施行となることから、本日ご可決賜りますよう重ねてお願いを申し上げます。長時間ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で議案の上程を終わります。
ここでお諮りします。
ただいま上程しました議案のうち議第28号の1件については、本日採決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの件につきましては本日採決をすることに決しました。
それでは、本日採決します議第28号について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
休憩します。
午前10時52分 休憩
~~~~~~~~~~~
午前10時52分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
~~~~~~~~~~~
△日程第5 質疑
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第5、質疑に入ります。
発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
~~~~~~~~~~~
△日程第6 委員会付託
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第6、委員会付託に入ります。
本日採決します議第28号の1件については、配付しました議案付託表のとおり付託をします。
後刻、再開後に審査報告が願えますようよろしくお願いします。
なお、この後、産業建設常任委員会は第3・4委員会室にて開議されます。
休憩します。
午前10時53分 休憩
~~~~~~~~~~~
午前11時20分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
小西市長より発言の申出がありますので、これを許します。
小西市長。
◎市長(小西理君) 発言の許可をいただきましたので、先ほど提案説明の中で議第10号令和5年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第1号)の提案理由の説明におきまして、収益的収支予算におきまして収益的収入169万2,000円を「減額し」と申し上げましたけれども、正しくは「増額し」でございますので、謹んで訂正をさせていただきます。よろしくお願いを申し上げます。
以上でございます。
~~~~~~~~~~~
△日程第7 委員会審査報告
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第7、委員会審査報告に入ります。
産業建設常任委員会の報告を求めます。
産業建設常任委員長南祐輔君。
〔11番 南 祐輔君 登壇〕
◆11番(南祐輔君) 皆様こんにちは。
それでは、産業建設常任委員会の審査報告を行います。
本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、先ほど委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
条例改正議案につきまして。
議第28号 近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
以上で産業建設常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
それでは、議第28号の1件について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
休憩します。
午前11時24分 休憩
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午前11時24分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
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△日程第8 討論・採決
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第8、討論・採決に入ります。
発言通告がありませんので、討論なしと認め、これより採決します。
それでは、議第28号の1件を起立採決します。
お諮りします。
議第28号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定については、産業建設常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第28号は原案を可決することに決しました。
以上をもって本日の日程は全て終了しました。
明16日から25日までは議案熟読のため休会とし、26日定刻に再開し、代表質問を行います。
なお、発言予定者は、発言通告書に発言内容を詳細かつ具体的に記入の上、16日午後3時までに事務局へ提出をお願いします。
本日はこれをもちまして散会します。
ご苦労さまでした。
午前11時26分 散会