録画中継

令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月5日(火) 一般質問
大川 恒彦 議員
1 水茎干拓地の将来について
2 地域力の強化について
3 市政への意見・提言について
◆14番(大川恒彦君) 皆様こんにちは。本日の最終でございます。いつもお世話になっております。議席番14番、創政会の大川恒彦です。
 ただいま議長のお許しをいただきましたので、発言をさせていただきます。
 なお、今回も私の舌の具合により滑舌が悪く、質問がお聞き苦しい点が多々あるかと思いますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
 さて、今年は新年早々に能登半島地震と予想外の痛ましい甚大な災害が発生し、犠牲となられた方々には謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われ負傷をされたり避難をされている方々に心よりお見舞いを申し上げます。
 また、依然として予断を許さない中、被災地域の皆様方の安全確保、そして一日も早い復旧復興を心からお祈り申し上げます。
 また、被災地の災害支援に入っていただいております方々には、心よりお礼を申し上げます。
 そうした中、私たちにおきましても、このように大変なことがいつどこで何が起きるか分かりません。絶えず高い危機管理意識を持っていただき、防災対策を常に心がけていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 それでは、発言通告書に基づきまして、大きく3つの個人質問を分割にてさせていただきます。
 項目の1つ目は、水茎干拓地の将来について、2つ目は、地域力の強化について、3つ目は市政への意見、提言についてですので、当局のご答弁よろしくお願い申し上げます。
 それでは最初に、大項目1つ目の水茎干拓地の将来について質問をさせていただきます。
 まず、この水茎干拓地について概要を少し説明させていただきますので、モニターの平面図を見ていただきますようよろしくお願いいたします。
 この地域は、当市の西側、琵琶湖東岸のほぼ中央部に位置する水茎内湖を戦時中に国策にて緊急食料増産対策として昭和19年から昭和26年にかけて国営で農地造成をされた約220ヘクタールの水田地帯でありまして、北里学区と岡山学区にまたがっております。
 また、干陸化された干拓地であるため、標高は琵琶湖の水位より約3メートル程度低く、地区内を外水から守るため外周は承水溝で囲まれ、また内水排除をするためにポンプにて常時排水が行われております。
 そうした環境の中、現在では農家の高齢化、また後継者問題の慣性化による農業従事者の減少が課題となり、今後においては遊休農地や耕作放棄地の増加が見込まれており、荒廃地になっていくことが予測、心配されております。
 また、昭和50年代の土地改良事業の施設整備から約40年以上が経過しており、承水溝を含む水路施設等の損傷も激しく、老朽化が著しく進んでおり、修繕と維持保全の管理費が大きくのしかかってきております。
 その上、ここ近年の上流域での宅地開発が進み、雨水排水の流出量が増大していることや、豪雨等における水位の異常上昇などによる溢水、また堤の欠損などで浸水や土砂流出の不安を日々感じているところであります。
 こうした状況の中において、今後を見据えた場合、当時の水茎干拓地は食料増産による圃場造成が叫ばれた中、開拓をされたもので、干拓後約70年以上が経過し、目的も十分に果たされたものと捉えております。
 また、農業従事者の高齢化に伴う生産者数の減少の進展が想定され、依然として厳しい営農状況が続いているところであります。
 また、承水溝の損傷や老朽化及び大型排水機と揚水機施設の維持運転費など、ほかの土地改良区ではかからない余計な一定の経費が必要で、受益者にとって負担の大きい賦課金となっていることなどを鑑みた場合、水茎干拓土地改良区の現状実態及び将来を見据え、先を見通せば早急に持続可能な事業計画を立てる必要性、また時期に来ているものだと考えます。
 そうしたことから、この水茎干拓地を持続可能にしていくためにも、若者が興味を示し就農してもよいと思われる夢や希望が持てる先進、先端を行く農業地にしていかなければならず、していくための環境づくり整備が必要となってきます。
 そこで、市長がいつも言われております当市の基幹産業であります農業の発展と繁栄を目指すには、また西の玄関口として役割を果たすためにも、この水茎干拓地を生かしていくことが一番の不可欠だと思います。
 例えばですが、構想の一つのうちで、この水茎干拓地を全て埋め立て、ほかと同じくなるように土地条件の平等化を図った後、産業振興の一環として農業の6次産業への推進、また観光振興として、子どもから大人までが体験できる農園パーク、そして研究、学問分野として、農業開発に携わる企業、研究所並びに農業人材を育成するための専門大学の誘致など、農業先進地域としての取組を考え、その中において地域振興として湖岸道路を含めた周辺環境の整備、そして道路の環境改善整備として、中部湖東幹線の早期着手及び国道477号のバイパス化、また防災対策として承水溝の水路改修をはじめとした埋立造成地の一角に承水溝の洪水を一時的に貯留する遊水地を設置し、洪水被害の軽減を確保するなど、いろいろと夢と希望が持てる構想ではありますが、現実的には相当ハードルが高い将来設計でございます。
 現実問題、この社会基盤整備の開発を進めていく上において、土地改良及び社会資本整備の観点から考えてみましても、農振法や農地法、また都市計画法など、いろいろな法規制による規制が非常に高い基準で待ち構えていることと存じます。
 また、これに加え、この水茎干拓地は田んぼだけではなく民家や会社なども存在し、移転補償など課題も多く、いろいろな難題が待ち受けているものと考えられ、解決の糸口を模索するだけでも大きな労力が必要で負担となってくるものと思われます。そうした中でありましても、この水茎干拓地の将来を見据え、将来につなげていくためには、今回のようにいろいろと発想、構想を練り上げ、実現させるためには、事業化への計画まで持っていかなければ、次の進展、実行、実施には至りません。しかし、この構想、計画を進めていく上においていろいろな問題、課題も考えられ、あらゆるところと協議検討が必要であり、連絡、調整、連携が大変重要となってくることや、前例がない大規模で難度が高い事業構想の計画であることから、これを進めていくためには、小規模土地改良区レベルの組織体制、運営力では到底無理がありますので、当市が主体となって事業化及び実施運営の中枢を担っていただきたいのですが、いかがでしょうか。
 また、水茎干拓地の存続にかけてもよろしくお願いします。
 なお、県におきましては、当市が何らかの形で動けば協力はすると言っていただいておりますので、水茎干拓地の現状をご察知の上、将来、未来を見据え、ピンチをチャンスと捉え、ビッグ事業の前向きな取組検討よろしくお願い申し上げます。
 以上、初問とさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 大林産業経済部長。
             〔産業経済部長 大林一裕君 登壇〕
◎産業経済部長(大林一裕君) 大川議員の水茎干拓地の将来についてのご質問にお答えします。
 まず、水茎干拓土地改良区に関します土地改良事業につきましては、県営農地防災事業にて排水機場の改修工事を施工されており、令和6年度に完了する予定です。
 また、老朽化が進む承水溝につきましては、令和5年度より東部承水溝において、同じく県営農地防災事業として拡幅工事を順調に進めているところです。
 一方、水茎土地改良区より現時点で当市に将来を見据えた土地改良事業以外の事業についての相談はない状況であります。水茎干拓地の将来構想を考えていくには、水茎干拓土地改良区の意向を確認する必要があります。今後、事業化を目指す場合は、地元の協議、調整を十分に行っていただきまして、具体的な計画を示していただいた上で、その計画内容により実施可能な事業等も変わってまいりますことから、土地改良事業の活用など、県と連携して可能性を検討してまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、再問をさせていただきます。
 確かにご回答のとおりではございますが、ほとんどの方々が同じことを思い、将来の在り方を懸念、危惧しているとこでございますが、内部や地元との協議調整はできておらず、方向性や意向を示すことが大前提で、専決事項であることは十分承知の上であり、この水茎干拓の再生構想はそう簡単にやすやすと進むものではないと想定、覚悟はしております。しかし、夢や希望を持つことは、やがて目標から目的に変わり、次の成長、発展、繁栄につながっていくものだと考えます。そうしたことから、将来を見据えたまちづくりを進めていく上においても、無理、できないの観点ではなく、どのようにすれば解決に至るのか、また達成ができるのかを模索し、そのためには知恵を出し合い、協力をし合いながら前へ進めていくように考えていくことが非常に大事となってくることから、当市との連携を密接にしていく必要がございます。
 そうした中、これに応えてくれたかのように、令和6年度の市政運営の基本方針を見てみますと、トライ・アンド・エラーを繰り返す、常に実行、実現を前提に方策を考える、トップランナー集団を目指す、補い合い、助け合うと、基本となる行動の指針が示されておりまして、これに当てはめ、この難題な水茎干拓の未来再生構想を生かし、達成するためにも、この基本方針の行動指針に沿って当市が助言や提言など、協力強化に努めていただけますよう前向き、建設的な取組検討をお願いいたしたいのですがお考えはいかがでしょうか、お伺いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 大林産業経済部長。
◎産業経済部長(大林一裕君) 大川議員の再問にお答えします。
 恐らく大川議員の頭の中では、以前研修に行かれた深谷市の取組とかいろんなことを思い描いてはると思います。将来構想をすごく考えておくというのは、将来にわたっていろんなアイデアとかいろんな施策とかが進んでいく基礎となりますので、そのような大川議員のおっしゃっているいろんな夢とかいろんな構想を考えていくに当たりまして、まず地元において協議調整を十分に行っていただきまして、将来構想計画というのをまずつくっていただくということで、そこから、その上で具体的な計画を示していただきまして、実現性を精査することになりますので、その時期が参りましたら、県、市、地元、土地改良区の4者で連携協力して取り組み、可能性を模索していきたいと。まず、足元、できることからコツコツと1つずつ解決していかなあかんと思いますので、よろしくお願いします。
○議長(岡田彦士君) 質問は。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 今、部長の細部若干補足をさせていただきたいと思います。
 計画というた段階で様々なレベルで計画っていうのがあろうかと思います。再問の部長回答の最後にも申し上げましたように、段階的にできるとこからということで計画を進めていくというのは現実的にあると思いますので、またそのあたり含めまして地元の改良区と調整をさせていただきながら進めていければというふうに思ってます。なにしろ広い干拓地でございますんで、全体の計画を示していくっていうのも、やっぱり改良区だけではなかなか難しいものもございますんで、順次進めてまいりたいというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。積極的な連携協力に期待いたします。
 1つ教えていただきたいのですが、将来を見据えてこの構想を前に進めていく前提でお聞きします。
 都市計画における近江八幡八日市都市計画区域の区域区分で土地利用に関する区域の見直しは、令和8年3月に行われると聞き及んでおりますが、この変更検討と農業振興地域における農村地域への産業導入促進を図る農村産業法を活用し、双方が併存する組合せをする場合における整合性及び融合性はどのようなものかお伺いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 小西市長。
◎市長(小西理君) 大川議員の再問にお答え申し上げます。
 議員おっしゃってるそのとおりなんですけれども、やはり順番に進めていかないと、なかなか一気に物事が進んでいくわけにいきませんので、そこのところご理解いただきながら、さきの松村議員の代表質問でもございましたけども、これからの農村整備ということで重要な課題でございますけども、将来を見据えた形で、現実的なところから進めていくという対応になろうかと思いますので、いきなりどっと市内全域広げてという話には直接は結びついていきませんので、ご理解いただければと思います。
○議長(岡田彦士君) 大林産業経済部長。
◎産業経済部長(大林一裕君) 大川議員の再問にお答えします。
 農村産業法につきましては、農業と産業の均衡ある発展と雇用構造の高度化に資することを目的とされておりまして、農村産業法の活用に当たりましては、都市計画法に基づきます市街化区域等の農用地区域外での開発を優先させる必要があります。導入すべき産業の業種及びその規模によりまして、農用地区域外の土地で確保できない場合には、産業を導入するべき区域に農用地を含めることもやむを得ないものと考えますが、優良農地の確保はもとより市街化調整区域においては原則として区域を設定しないこととされておりますことから、基本的には都市計画法に基づく都市計画区域区分の見直しなどによりまして、土地利用調整ができるよう、関係部局と調整を図ってまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。今後の農業経営を維持していくためには、優良な農地で、安全・安心かつ高品質の農産物の生産と提供、また大きな成果を上げていくためにも、技術の取得及び継承が大変大事となり、そのためには魅力ある先端を行く圃場環境整備づくりの基本施策の作成が肝腎となってきますので、取組よろしくお願い申し上げます。
 次に、大項目2つ目の地域力の強化について質問をさせていただきます。
 一昔前まででしたら、経済の発展により社会が活気にあふれ、地域においても理事会をはじめとした町内会の組や班、また老人会、婦人会、青年会、子ども会、そして祭礼団などが各分野にて組織され、人々の生活の様々な場面において支え合い、助け合いと地域の相互扶助が機能し、活発に活動、また活力に満ちた社会が形成され、輪や連携なるものが自然に存在して、おのおのが寄り添い、持ち場を持って活動、活躍をされておりました。しかし、現在では少子・高齢化に伴い人口減少が進み、また社会形態も変わり、人々の生活領域における支え合い基盤も弱まって、機能、役割を果たせていないのが現状でありますが、地域力の強化が地域共生へとつながり、以前のような自然体で見守り、助け合い支え合う世の中に戻していく必要性があるかと思います。
 また、安心して健やかに暮らせるまちづくりを目指していくためには、日々常々の市民福祉の向上及び社会教育の充実が第一となってきますが、見方を変えれば住民自身が地域へ関心度を高め、住民相互で助け合う心、また良好な住環境で地域が持つ資源や特性を知ることが大事であります。
 こうしたことから、地域力を高めていく上において、住民力の向上が必要となってきますので、住民一人一人が集団的活動を通じて自主的、自発的な行動を起こしてもらえるように気づきや意識改革へのきっかけづくり、また継続への働きかけはどのように取り組まれており、強化を図られているのかお伺いします。
 以上を初問とさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
             〔総合政策部長 高尾一成君 登壇〕
◎総合政策部長(高尾一成君) 大川議員ご質問の地域力の強化についてお答えをいたします。
 地域の様々な課題に対応しまちづくりを進めるためには、市民お一人お一人が主体的に町のことを考えていただくこと、地域活動団体、市民活動団体、事業者、行政といった多様な主体が役割分担をし、連携協力することが必要であると考えております。
 また、地震など災害への対応を踏まえますと、これまで以上に地域でのつながりの重要性というのは高まってきていると言えると考えております。
 そのような中、住民の皆さんにとって一番身近な自治会では、顔の見える関係をつくり、自分たちのことは自分たちで担うという市民自治を担う主体として様々な地域活動に取り組んでいただいております。自治会が円滑に運営されるように、引き続き各学区連合自治会と連携して、活動への支援を行ってまいります。
 また、学区まちづくり協議会においても、多くの方に各種事業を知っていただき、参加していただくために様々な創意工夫をされております。まちづくり協議会の活動がより一層活性化するように連絡会議等を開催し、効果的な取組に関する情報共有や課題解決に向けた協議等を行ってまいりたいと考えております。
 さらに、議員もご承知のとおり、本市では様々な市民活動が活発に行われていることから、これらも含めまして各団体の活動が継続でき、かつ発展的なものとなるように周知や広報面での支援等を行ってまいりたいと考えております。
 今後も引き続き市民自治基本計画に基づきまして市民の皆さんとの協働のまちづくりを推進してまいりたいと考えておりますので、議員のご理解とご協力をいただきますようにお願い申し上げます。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、再問をさせていただきます。
 多様化の時代、いろいろと大変ではありますが、活力ある持続可能なまちづくりを目指すには、地域力の強化が必要となってきますが、このためには、地域共生の充実を図っていくことが大事でありますので、行政がもう少し積極的にもっと地域に参入、関与をし、関わりを持って地域課題の解決における先進的な助言、またいろいろな問題提起及び改善提言などを行い、取組の手助けに努めていくべきだと思うのですがいかがでしょうか、お伺いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) 地域の取組への手助けについての再問にお答えをいたします。
 本市が進めております協働のまちづくりは、市民の皆さんや地域の方々が主体でありまして、行政の役割は活動を促進するための環境づくりですとか後方支援であるというふうに考えております。
 支援の例といたしましては、様々な地域活動を市民の皆さんに知っていただくために、今年度の市広報では各学区まちづくり協議会の活動を特集し紹介をしてまいりました。この特集は、全ての学区まちづくり協議会を対象としたいと考えておりますので、令和6年度も引き続き特集として発信してまいりたいと考えております。また、地域の課題解決へのご相談等ございましたら、ほかの自治体の事例ですとか先進的な取組を調査し提案させていただくなど、支援を行ってまいりたいと考えております。
 以上です。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。文明も発展、発達し、進歩により、よりよい社会になった半面、文化が衰え、人と人との関わり部分が薄れ、本来の人間社会からかけ離れていくように思われ、生きていくのに不安を感じる今日この頃でありますので、地域一体でまちづくりの活性化に努めていただきますよう、地域共生の向上、また地域力の強化を目指す取組をよろしくお願いいたします。
 それでは最後に、大項目3つ目の市政への意見、提言について質問をさせていただきます。
 市民さんからの気づき、当市をより一層よりよい町にするために市政に対する様々な意見や提言の声が寄せられていることと存じますが、どのように対応、処理をされているのかお伺いします。
 1点目に、どのような形で意見、提言が寄せられ受付をしているのか、また受理判断の可否判定については、全て回答をしているのか。
 2点目に、年間にどれぐらいの数が寄せられ、月別の投稿頻度にはばらつきがあるのか、またどのような内容のことが多いのか。
 3点目に、どこまでが拝見、共有しているのか、また内容と回答は公表をしているのか。
 4点目に、具体的で前向き、建設的な提案やアイデア、また非難的で反対、否定的な声など、様々な意見や提言が寄せられると思いますが、どのような体制で詳細共有をされ、内容を精査、また回答対応に努められているのか。
 5点目に、否定的、肯定的と様々な意見や提言があるかと思いますが、取り入れ、また採用した改善点や反映した部分に対しての内容はどのようにしているのかお伺いします。
 以上、5点を初問とさせていただきますので、当局のご回答よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
             〔総合政策部長 高尾一成君 登壇〕
◎総合政策部長(高尾一成君) では、市政に対する市民からの意見や提言への対応、処理状況についてのご質問にお答えをいたします。
 まず、1点目の市民の皆さんからどのような形でご意見や提言が寄せられ受付しているのかについてでございますが、主には市長への手紙として市ホームページやファクス、郵便などにより、内容にかかわらず全て受け付けさせていただいており、その中で回答をご希望されたものにつきましては全て回答をさせていただいております。
 またそのほか、市民の方が市長に直接ご意見を語っていただく場としまして、市長とはちまん夢トークといった制度を設けております。
 2点目の年間の受付件数についてでございますが、令和4年度は市長への手紙として、68件、令和5年度は2月末現在で65件、月別で言いますと5件から10件程度を受け付けさせていただいております。
 ご意見や提言の内容としましては、道路や側溝などの損傷に対するものや子育てに関するもの、また騒音などの住環境に関するものなど、多岐にわたっております。
 次に、3点目のいただいたご意見や提言についての内容、回答は、現時点では公表しておりませんが、全てのご意見につきまして関係部署と情報の共有を図り、市政の参考にさせていただいております。
 次に、4点目の回答までの対応につきましては、関係部署と連携を図り、内容を確認し、協議の上、秘書広報課で取りまとめて回答をさせていただいております。また、内容が多機関にわたるものなどにつきましては、庁内の関係部署に加え、関係機関の協力も得ながら対応をしております。
 次に、5点目のいただいたご意見に基づいて取り入れた内容につきましては、一例としまして、道路や側溝などの損傷、危険な水路などのご意見に基づき、いち早く対応させていただいたほか、学校における児童・生徒の安全対策へのご意見に基づき、担当部署で協議の上、施設の整備、改修に反映させていただいたことがございます。
 今後につきましても、市民の皆さんのお一人お一人の声を大切にし、市民に寄り添った市政運営に努めてまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。
 それでは、再問をさせていただきます。
 引き続き、市民の声が届きやすい市政運営を期待いたします中、行政サービスは民間サービスとは違う市民の暮らしをよくするために市民生活での地域社会福祉の向上が目的でありますが、ここ最近よく言われておりますのが、費用対効果であります。そうしたことを考慮し、市民さんの豊かな知識や自由な発想を生かした声に反映した提案の採用、また組入れは今までにあったのかお伺いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) 市民からの豊かな知識や自由な発想を反映した例についての再問にお答えをいたします。
 一例を挙げさせていただきますと、当時東京オリンピックで注目を集めましたスケートボードに対する反響が大きく、市長への手紙をはじめ多くの機会に市民の方々からスケートボードを安全に楽しむことができる施設整備を望まれる声を多くいただきました。そういった市民の方々の声を反映して、子どもから大人までが安全にスケートボードやインラインスケートを楽しむことができるスケートパークを健康ふれあい公園に整備をしております。
 また、子育て世帯の方や団体の方々などから子どもたちが伸び伸びと元気に遊ぶことができる公園の整備を望まれる声を多数いただきましたことから、運動公園と安土文芸の郷におけます大型遊具の整備に反映させていただいたという例がございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。今回のような取り入れを具体化にするためにほかの市町を見てみますと、民間提案制度なるものがありまして、市民さんや民間企業、また事業者さんの行政にはないノウハウやアイデア、また技術を募集し、より効果的、効率的な取組ができる仕組みを採用されておりますが、制度における取り入れ検討のお考えはいかがですか、お伺いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 高尾総合政策部長。
◎総合政策部長(高尾一成君) 民間提案制度の導入に関する再問にお答えをいたします。
 官と民との連携、協働による公民連携の取組を推進することで、市民サービスの質の向上とコストの削減などにつながるものとして、民間提案制度を導入されている自治会というのは実際にございます。ですが、現時点におきましては、本市において導入の予定はございません。しかしながら、ネーミングライツ制度など、個別の公民連携による取組につきましては、現在進めておるところでございます。取組を進める中で、全体的な窓口となる仕組みが必要という流れになるようでございましたら、また制度導入も含めて研究させていただきたいというふうには考えております。
○議長(岡田彦士君) 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。ご検討よろしくお願いいたします。
 最後に、今度は職員目線から見た市民サービスの向上、また職員の働き方改革など、職員の自由な発想や創意工夫などによる業務改善や意識高揚につながる職員提案制度は当市にはあるのかお伺いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
 秋山総務部理事。
◎総務部理事(秋山直人君) 再問にお答えします。
 本市におきましては、広く職員の市政に関する提案を奨励することによって、職員の研究心、勤務意欲などを高め、政策形成能力の向上を図るとともに、行政サービスの向上及び行政経営の改善を目指すことを目的に近江八幡市職員提案規定というものを定めております。
○議長(岡田彦士君) 大川恒彦君。
◆14番(大川恒彦君) ご回答ありがとうございます。市民さんの声は大切でありますので、否定的、肯定的と様々ではありますが、よりよいまちづくりをするためには開かれた市役所を目指していただきますよう、また職員さんにおかれましても、絶えず改善意識を持っていただき、職場の活性化、効率化に努めていただきますようよろしくお願い申し上げます。
 以上、大項目3つの質問に対しまして最後まで当局のご丁寧なご回答に厚くお礼を申し上げます。今後も活力に満ちた心豊かなまちづくりを目指して、近江八幡市発展のために一生懸命に頑張って取り組んでまいります所存でありますので、引き続き皆様方のご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げまして、これで私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で大川恒彦君の個人質問を終わります。
 以上をもって本日の日程は全て終了いたしました。
 3月7日は定刻から再開し、個人質問の6番目、竹尾耕児君から続行することといたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 ご苦労さまでした。
               午後2時20分 散会
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