令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月8日(金) 一般質問
山本 英夫 議員
1 琵琶湖周航の歌について
2 はちまんもんについて
3 ヴォーリズについて
4 県道26号線について
5 近江八幡駅踏切について
◆22番(山本英夫君) 個人質問をいたします山本英夫です。この3月議会、2月26日に代表質問が始まってより12日間がたち、個人質問の最終日、お疲れさまでございます。久しぶりに大トリとなりましたが、質問最後までよろしくお願いをいたします。
市長や各議員の挨拶等でありますように、令和6年、年始は大変荒れたものになりました。元旦に起こりました能登半島地震は甚大な災害となり、亡くなられた方々へ謹んで哀悼の意を表しますとともに、被害に遭われた皆さんへ心よりお見舞いを申し上げるものです。
平和な日常、何げない平穏な日々を送れることに、大きな感謝をしなければならないことに改めて気づかされ、私たちができること、しなければならないことの責務をしっかりと考え、行動していきたいと思います。
そうした中で、記憶すべき報道も多くあります。「能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県珠洲市の津波に襲われたショッピングセンターでは、買物客ら約100人いたが、従業員の迅速な避難誘導が犠牲者ゼロにつながった。年2回の避難訓練が生きた」とあります。
また、2日に起こりました羽田空港事故においては、日航機の乗員、乗客に関しては379名、全ての人が避難され、奇跡とも言われています。乗員の方々の日常からの訓練、臨機応変とも言える迅速な判断があったればこそと、しっかりとした訓練、行動の大切さを考え、避難行動につなげていかなければならないと、改めて認識させられました。
このように深刻な事項を述べた後に申し訳ありませんが、湖国に春を告げる左義長まつりに言及いたします。
この3月16日、17日に日牟禮八幡宮にて行われる祭礼であり、火よけ厄よけの願いを込め、各町内が奉納されます。八幡まつり、篠田の花火とともに近江八幡の三大祭りと言われ、市内各地域でも行われる厄よけや無病息災、五穀豊穣を願う春の祭りです。
近江八幡の火祭りとは、左義長まつり、八幡まつり、篠田の花火をはじめとする3月から5月にかけて、各集落合わせて大小200基を超えるたいまつが結われ、奉火されるものを指し、近江八幡市内の村や町内など特定の地域集団で行う火を用いる行事を総称するものと言われます。これらは近江八幡の火祭りとして、国選択の無形文化財になっています。各地域の安全やそれぞれの願いがかないますとともに、祭礼の無事故、盛大な奉納を祈念するものです。
しかし、1000年以上の歴史があると言われる祭礼、岩手県で行われていた蘇民祭が幕を閉じるとニュースになり、全国の祭りの実態調査や支援をする団体によりますと、地方自治体のおよそ4割で祭りが存続の危機にあるとしています。地域コミュニティー、まちづくり、文化の継承の観点から、近江八幡としてもぜひ継続できるよう考え、お取り組みいただきたいと思います。
柄にもなく、前段で多くの時間を費やしました。最終質問者ということで、質問項目において前の質問者と重複がある故とお許しをいただきたいと思います。市長はじめ、部長級の皆さんにはわくわくと答弁を心待ちにされておられる中、お待たせをいたしました。
では、これより発言通告に従い、分割での個人質問に入らせていただきます。
まず、今の前段に関連した文化、観光に関することについて、マニヤックで申し訳ありませんが、3点につき質問をいたします。直接市の事業ではないかもしれませんが、市として大きく関わりを持たれるべきものとの思いで、考え方や姿勢についてお伺いします。
最初の質問は、琵琶湖周航の歌を次世代に歌い継ぎ、琵琶湖環境保全と滋賀県への郷土愛を育むことを目的とした県民参加による音楽祭についてであります。
2017年においても、琵琶湖周航の歌100周年に関しての質問をさせていただいており、そのときの質問は、「琵琶湖就航の歌の100周年を受け、琵琶湖周航の歌100周年記念促進協議会が立ち上げられ、記念事業が行われようとしています。そして、各団体が年間を通して歌や琵琶湖の魅力を紹介するイベントを展開していくことを確認したとあります。近江八幡市においても、歌詞の中にある西国10番長命寺に歌碑がつくられています。実際には、札所であるならば、長命寺は西国31番札所が正しいのですが、とにかく歌詞そのままに西国10番長命寺と書かれてある立派な歌碑が長命寺にあります。しかし、市民においてもあまり認知されておらず、存在価値に疑問を持たれているのではないかと思います。そうした中で、この記念事業を契機として琵琶湖周航の歌を観光の側面からも生かすことを考えるべきであると思いますが、この記念事業に対する市としての考え方、取組についてお聞かせください」というものです。
それへの市長答弁は、「現在は、この協議会において今後の取組等について協議、調整を行われているところでございます。本市も、この協議会に参加するとなれば、これは協議会の趣旨、目的を踏まえ、参加する団体や自治体等と緊密に連携しながら、より効果的な情報発信等を行うべく取り組んでまいりたいと考えております」と答えられておりました。
市としての関わり合い方について、まずは答弁をいただきたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 山本英夫議員お尋ねの琵琶湖周航の歌100周年記念促進協議会のご質問にお答えいたします。
議員お示しのとおり、琵琶湖周航の歌100周年に当たる2017年、平成29年に滋賀県が事務局となり、琵琶湖周航の歌100周年記念促進協議会が発足し、記念特別展示やコンサート、誕生の地を巡るツアーなど様々な記念事業が、官民それぞれが主体となり、県内各地で行われております。
協議会へは本市も参画しておりましたが、2017年の記念事業終了後に解散し、現在は存続いたしておりません。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 再問に当たり、添付資料、モニターをお願いします。
これが、長命寺港にある風格ある歌碑であります。歌の歌詞に沿って琵琶湖周航の歌100周年を記念してのもろもろの事業が行われ、毎年びわ湖音楽祭を開催されています。
2017年6月、大津で1回目のびわ湖音楽祭を開催され、翌年以降も歌詞に登場する場所で同祭を開き、2022年には4番の歌詞にちなんで長浜市で、2023年6月11日に、5番の歌詞に合わせて彦根で開催されました。6番の歌詞の「西国十番長命寺 汚れの現世遠くさりて 黄金の波にいざ漕がん 語れ我が友熱き心」と歌われた当地、近江八幡市で今年は行われる予定です。
市としての関わり合いに関して、どのように取り組まれるお考えなのか、ご答弁をお願いします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
今年の7月7日に近江八幡市の文化会館で開催予定となっております第6回のびわ湖音楽祭への関わりについてですけれども、昨年9月にびわ湖音楽祭実行委員会からお越しいただきまして、実施協力についてのお話をいただきました。
市といたしましては、実行委員会の意向を受け、広報紙等による周知のほか、近江八幡商工会議所とも連携しながら、協力できる範囲について、引き続き協議をしてまいりたいというふうに考えております。
○議長(岡田彦士君) 山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 滋賀県という広域観光につながる取組ですので、市としても地元行政体としての役割を果たし、積極的なお取組をしていただくようお願いをいたしておきます。
次の質問は、はちまんもんについてであります。
近江八幡市の令和6年度市政運営の基本方針、重点的取組施策の産業基盤の強化では、本市の魅力発信を継続するとともに、農業を含めた地場産業と地域企業の育成を主体となる市民、企業と一体感を持って進めていきたいと書かれています。
そうした中で、はちまんもんですが、「滋賀県は、日本のほぼ中央にあり、近江八幡は、その中心に位置しています。湖上と陸上の交通の要衝として発展し、織田信長、豊臣秀次により、楽市楽座がしかれた地域として多くの商人が往来し、また観光地としても繁栄してきました。豊かな自然環境と歴史文化を背景に、伝統的な食の名産品、工芸品など、多様な資源があります。はちまんもんは、近江八幡のよさを受け継ぎながら、新しさを感じさせる逸品を近江八幡ブランドとして認定し、その本質的な価値を内外へ総合的にアピールし、未来へ引き継いでいくことを目的としています」とあり、商工会議所内にある近江八幡ブランド実行委員会では、新たな地域ブランド「はちまんもん」の認定品を募集しているとされています。
市内に拠点を置く事業所などが対象であり、商品は、地域の資源を活用した加工品や他地域にない特徴のあるものなど、審査を受けて認定された品は、第1回認定品としてマスコミなどを通じて全国に発信するほか、パンフレットやウェブへの掲載などの後方支援、東京インターナショナルギフトショーへの出展や、観光施設での販売などの販路開拓支援が受けられるとされ、既に認定、発表されています。まさに、市の重点的取組施策と合致します。
コロナ禍などで市内業者は大きな打撃を受けたところであり、その中でこのはちまんもんに関して、市として積極的に事業参画されているものとは存じますが、行政として、どのように関わられていくのか、お尋ねをいたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
大林産業経済部長。
〔産業経済部長 大林一裕君 登壇〕
◎産業経済部長(大林一裕君) 山本英夫議員のはちまんもんについてのご質問にお答えします。
議員からご紹介いただきましたとおり、はちまんもんとは、近江八幡ブランド認定事業のことで、近江八幡商工会議所を中心に、企業事業者、活動団体、行政等が実行委員会を編成し、本市の地域産品の認知度向上や事業者振興の向上等に取り組んでおります。
本市では、伝統的な食の名産品、工芸品など多様な資源を保有する一方、急激な社会変化や後継者問題等により、近年、事業継続が危惧されるようになってまいりました。
そこで、近江八幡ブランド「はちまんもん」という物産品の新たな認定制度を設け、既存商品の見直しや時代に沿った創意工夫を加えながら、本質的な価値を市内外へ総合的にアピールし、未来へ引き継いでいくことを目的に、令和5年8月に本制度を発足されたものであります。
申請された商品の審査において、素材、歴史、文化、技術等、本市の様々な地域資源を活用した加工品で、従来からの伝統や歴史を継承しつつ、新たな視点や革新的な取組、工夫を取り入れた対象商品をブランド認定しております。
市民に愛され、市民に誇れる、また全国各地の皆様にも広く情報発信、プロモーションや販売促進を行っていこうと、様々な手法を試みながら活発に取組を行っております。
当初の目標値といたしましては、年間に20品程度、10年間で100品程度のブランド認定を目指しており、初年度の令和5年度は、昨年8月から9月に募集され、審査会を経て、最終15事業所、22商品がブランド認定されました。
認定された商品は、12月14日にお披露目会及びプレス発表が行われ、本年2月6日から8日には東京ビッグサイトで開催されました「第35回グルメ&ダイニングスタイルショー春2024」にも出展され、3日間で延べ79件のブース公式来場がありました。また、2月14日から白雲館でアンテナショップを、5月には県内百貨店でも展示販売会を予定されております。
今後の本市の取組といたしましては、実行委員会構成機関の一員としてブランド認定商品の積極的な広報、情報発信、情報提供のPR活動を通じて、本市の名産、特産、工芸品等の特徴、特性の発信、また本市へ訪れたいと思っていただけるよう、本市が持つ地域資源、魅力度のさらなる向上に努めてまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 産業基盤の強化、経済振興は、地域自治体としても責務です。重点的な取組施策にふさわしいお取組をよろしくお願いいたします。
次に、ウィリアム・メレル・ヴォーリズについて質問をいたします。
近江八幡は、世界の中心と言われたヴォーリズの没後60年が今年に、来日120年が来年となります。近江八幡市にとって多大な功績を残された偉人であり、名誉市民第1号であります。全国的にも多くの建造物を残されており、教会や大学、商業施設など、著名なものだけでも多数あります。
さきに申しましたように、文化的にも、観光的にも、まちづくりにおいても大きな功績があり、その中で世界の中心とまで言われた近江八幡市が、この機会にしっかり取り組むべきものであると思いますが、どのようにお考えなのか、ご回答をお願いします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
〔総合政策部理事 嵐 孝雄君 登壇〕
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 山本英夫議員お尋ねのヴォーリズ氏の没後60年、来日120年に関する取組についてお答えいたします。
明治38年に滋賀県立商業学校、現在の八幡商業高校の英語教師として赴任したウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏は、教職を解かれた後も近江八幡にとどまり、キリスト教の伝道活動とともに、ヴォーリズ建築と称される多様な建物を残した建築事業や、先進的な医療・福祉事業、教育事業などを進め、地域に貢献されました。その功績により昭和33年、本市名誉市民第1号となり、様々な顕彰活動が行われております。
現在、市内のヴォーリズ建築につきましては、ヴォーリズ建築ツアーやヴォーリズ建築図面展などにより紹介されているほか、民間の事業所、団体の宿泊施設や飲食店への活用など、観光物産協会やNPO法人などが様々な形で公開、活用されております。
一方、市におきましても、滋賀県、近江八幡市、関西学院大学によるヴォーリズ建築等を通じた連携協定に関連した事業として、ヴォーリズ建築遺産と同時代に建てられた近代建築遺産の調査を本年度からの3か年事業で行っており、今後の保存活用に供する事業展開を図っているところでございます。
さて、ご質問のヴォーリズ氏没後60年、来日120年記念事業ですが、民間団体を中心とした実行委員会により、記念シンポジウムの開催やヴォーリズ氏の出生地アメリカ・レブンワースでの交流会など、多様な事業を計画中と伺っております。
市といたしましては、民間によって主体的に取り組まれるこれら記念事業への連携協力することで、2か年にわたるメモリアルイヤーを民間団体とともに盛り上げてまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 再問をいたします。
ヴォーリズに関係する建物は、市内には数多く現存します。その一つに、近江八幡市立資料館があります。
郷土資料館は、かつて海外で活躍した近江商人西村太郎衛門屋敷跡に、昭和49年、1974年3月1日に開設され、旧市街地の中心、新町通りに位置し、八幡商人のふるさととしての歴史を伝えています。建物は明治19年、1886年に八幡警察署として建設、昭和28年、1953年に大幅に改築され、このとき改築の設計をヴォーリズ建築事務所が行っています。
この資料館も、申しましたように1974年開設ですので、ちょうど50周年であります。今は、指定管理になって7年たったとはいえ、43年間の長きにわたり、市が主体となって取り組まれていた市の文化の中心地であったことは、間違いありません。伝統的建造物群保存地区に位置しており、道を挟んで旧伴家住宅があり、観光スポットとしても重要な役割を果たしています。
近江八幡市として、直接管理され、長年資料収集や展示、催しをされてきたところであり、50周年に当たっても、主体的な関わりを求められるところではないかと思いますが、こちらのお取組についても答弁を求めます。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
嵐総合政策部理事。
◎総合政策部理事(嵐孝雄君) 再問にお答えさせていただきます。
市立資料館の50周年記念事業といたしましては、市民の皆様から提供いただいた旧八幡町を中心とした古写真による資料館が見つめた風景展の開催を予定しております。同展により、地域住民や子どもたちへ地域歴史の学びの場となるよう、展示の充実化を進めてまいりたいと考えております。
また、資料館は、指定管理者による管理運営がなされておりますけれども、管理事業者から開館50周年記念の自主事業を検討されているとも聞いております。
以上でございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 地域行政としては、借り物の薄っぺらな観光施策でなく、しっかりと地に足のついた地域の伝統、思いに沿った近江八幡の文化を生かしたお取組をお願いいたします。
次に、道路行政、交通安全について質問いたします。
ここから先が、さきの質問者と重複する質問になります。
まず、代表質問がされ、市長答弁もあったところの県道26号線について質問いたします。
この道路に関しては、議場における質問も、地元からの要望も重ねられてきたところであります。
休・祭日などには、JR陸橋を越えて渋滞が起こる問題となる道路でありますが、対応についてお答えをいただきたいと思います。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
濱本都市整備部長。
〔都市整備部長 濱本 浩君 登壇〕
◎都市整備部長(濱本浩君) 山本英夫議員ご質問の県道26号線についてお答えいたします。
さきの代表質問でお答えしましたとおり、滋賀県管理である主要地方道大津守山近江八幡線、いわゆる県道26号線は、土日、祝日において、八幡堀を中心とした市内の観光地に市内外から多くの方々が来訪され、金田跨線橋北交差点付近から県道多賀交差点付近にかけては、著しい交通渋滞が発生していると認識しています。
このことから、市では県に働きかけを行い、昨年度、音羽町交差点周辺における舗装修繕工事に併せて、渋滞対策の一つとして、白線の引き直しにより右折車線を長く取る対策を実施していただきました。また、県道多賀交差点に対しては、地元自治会から交差点改良のご要望をいただき、本市からも、市道部分を含めた右折車線を設ける交差点改良を要望してきたところです。
県においては、交差点改良事業に着手し、測量、設計を実施されましたが、多くの課題が出てきたことから、本市及び地元関係者と協議、調整を図られ、現在、右折待ちによる渋滞発生の抑制に向けた複合レーン化の交差点詳細設計を進められています。
主要地方道大津守山近江八幡線は、本市の中心地を南北に縦断する重要な広域幹線道路の一つであり、国道8号から本市の主要な観光地への観光動線でもあることから、市としましても引き続き県とともに、渋滞解消に向けた交差点改良事業に取り組んでまいりたいと考えております。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 県道26号線のこれまでの経緯を見させていただきますと、2015年、厚生年金休暇センター跡地に商業施設ができる当時より、交通渋滞に対する心配の声が上がっております。議場においては、2019年第3回9月定例会において既に質問もいたしました。当然心配もいたし、議論もしてきた記憶があります。
地元では、2018年度17区自治会が県道の混雑防止対策を要望とされ、回答要旨としては、「東近江土木事務所が所管であり、交差点改良計画は、2022年度までの着手を目標とする箇所として位置づけされ、測量調査の実施に向け予算確保に努める」とあります。
令和元年、2019年度17区要望に対しては、「現在、地形測量及び交通量調査を進めており、これらの成果を基に、細部の測量や設計に着手していく予定」とされ、連合自治会には、現在設計に着手した段階であり、およそ3年計画となっていると回答されています。
令和4年度の連合自治会との行政懇談会2022年においては、「詳細設計に基づき、地元協議の予定である」とされ、令和5年度の現在の状況を求めたところ、「東近江土木事務所に確認したところ、現在進めている設計は年度内に完了する予定と回答を得ている」とのことでありました。
年度終わりを迎えるに当たり、現況についての回答もありましたが、来年度の取組についても含め、再度回答を求めます。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
濱本都市整備部長。
◎都市整備部長(濱本浩君) 山本英夫議員の再問にお答えをいたします。
県道26号線の県道多賀交差点は、初問でお答えしたとおり、県において現在、右折待ちによる渋滞発生の抑制に向けた複合レーン化の交差点詳細設計を進められ、今年度中の完了を予定されています。来年度は、地元関係者と協議、調整を図りながら、用地測量及び補償調査を実施される予定でございます。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 県事業であり、市の担当部局としては、県の回答を伝えるだけしかないのかもしれません。そういう意味では、私ども市議会議員も市の事業に対し、市の予算の執行権を全く持っているわけではありませんので、市民の要望に対しても、すぐにやりますと約束できないのと同じで、県を相手に、市としては苦しい立場にあろうかと理解できないわけではありませんが、地元からは2018年度、17区自治会が県道の混雑防止対策を要望されたのをはじめ、八幡学区自治連合会、16区、18区からなど多くの苦情、要望が出ております。それぞれに応えられておられますが、回答に見合う事業実施はされていないという思いが、地元の実感ではないでしょうか。しっかりとした対応、お取組を強く要望いたしておきます。
2点目として、近江八幡駅踏切についてですが、JR、また近江鉄道踏切において、自転車、歩行者、通学の生徒など、もろもろの人々がいらっしゃいますが、大変横断が難しく、交通難度の高い目的地に行くには、交通ルール、マナーの遵守がし難い設定になっているのではと見受けられ、対応に対するお考えのご答弁を求めます。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
濱本都市整備部長。
〔都市整備部長 濱本 浩君 登壇〕
◎都市整備部長(濱本浩君) 山本英夫議員ご質問の近江八幡駅踏切についてお答えいたします。
議員ご指摘のとおり、JR及び近江鉄道における踏切区間では、一部歩道が未整備であり、道路幅員も狭く、時間帯によっては自動車の交通量が増える中、歩行者や自転車が通行されている状況です。
踏切道の対策は交通安全対策だけでなく、渋滞の軽減による交通の円滑化にも寄与することを考慮し、本市といたしましても、歩道整備を含め、安全対策の必要性について認識しているところです。
また、事故の多くは、交通ルールの違反などが一因であると思われ、一人一人が正しい交通ルール、マナーを遵守することが必要と考えており、引き続き警察及び交通安全関係機関と連携の上、交通安全啓発を継続して実施し、交通事故防止に向けた取組を推進してまいります。
○議長(岡田彦士君) 回答漏れはありませんか。
質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 再問をいたします。
この踏切は、遮断時間が長いときもあり、改良が叫ばれているところであります。道路幅も狭く、ジグザグの電柱が道幅を狭め、危険な道路であります。
南進される歩行者、自転車の方は、近江鉄道の踏切を越え、すぐを右折、商業施設を目指される方がたくさんおられます。道路両サイド通行の方々も多くありますし、ここを右折するために右側通行される自転車も多く、自転車通行同士がかち合う事態になります。線路に沿って東進してきた自転車は、自動車の擦れ違いさえ狭いと思われる近江鉄道踏切を、隙間を縫うように左折されます。
朝夕、電車通過待ちの渋滞の中では、登下校の生徒さんも横断されるという危険と隣り合わせの、安全性の全く感じられない道路と思われますが、現状について、また対応について、再度当局のお考えをお聞かせください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
濱本都市整備部長。
◎都市整備部長(濱本浩君) 山本英夫議員の再問にお答えをいたします。
近江八幡駅を南北に結ぶ市道上田出町線は、道路幅員が狭いことから、歩道整備がされていない箇所も多く、歩行者や自転車の通行に危険があると認識しております。
以前から改良を求める声が寄せられている路線ですが、建物が道路際まで立ち並び、用地費のほか、建物の撤去、移転に係る補償費も必要であり、国費などの財源確保状況からも、事業用地の取得が進まず、今日まで道路改良に相当の期間を要しています。
議員ご指摘のとおり、市道上田出町線と近江鉄道八日市線が交差する近江八幡街道踏切道は、特に道路幅員が狭く、自転車と歩行者が混在する危険な状況であることから、踏切道改良に向けて近江鉄道と設計に係る協定を締結し、令和5年度より業務に着手しているところです。
今後も早期改良に向け、権利関係者及び関係機関と協議を進めてまいります。
○議長(岡田彦士君) 質問はありませんか。
山本英夫君。
◆22番(山本英夫君) 道交法改正が言われ、違反自転車には反則金、青切符が適用される見込みだそうです。道交法を遵守でき、安全を守れるようにすることは、市の責務です。過去に死亡事故のあった危険箇所が目の前にあるからこそ、危険と隣り合わせの道路に対処してほしいと言っているのです。
回答に言われているように、既に道路改良の要望が出されてより、相当な年月、期間を経ています。着手に向かえという気の長い話ではなく、交通安全の改善に向け早急な対応、お取組をいただきますよう強く要望いたしておきます。
少し時間に余裕がありますので、付け足させてもらいます。
質問日最終のこの質問順は、何か作為の下に、年齢の上の者を集め、疲れを見計らっているかのようです。しかし、それには負けず、年度末の最後の議会ですので、議員としての気持ちを一言申し述べます。
このたび退職される部長級をはじめ、職員の皆さんには長い間の奉職、ご苦労さまでございました。皆様方とともに、市民福祉、またまちづくり等に取り組ませていただきましたこと、感謝申し上げます。ありがとうございました。お疲れさまでございました。
それでは、これをもちまして私の質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で山本英夫君の個人質問を終わります。
以上で個人質問の全てを終了しました。