令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会
3月22日(金) 最終日
第1 会議録署名議員の指名
第2 委員会審査報告
第3 討論・採決
追加日程第1 議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する附帯決議
会第5号(提案理由説明、採決)
第4 議案の上程(提案理由説明)
議第55号~議第58号
会第3号~会第4号
第5 質疑
第6 委員会付託
第7 委員会審査報告
第8 討論・採決
第9 委員会報告
午前9時30分 開議
○議長(岡田彦士君) 皆さんおはようございます。
これより本日の会議を開きます。
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△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
本日の会議録署名議員に、
道下直樹君
山本妙子君
の両名を指名します。
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△日程第2 委員会審査報告
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第2、委員会審査報告に入ります。
各常任委員会に審査を付託していました諸案件を一括議題とし、各常任委員長の報告を求めます。
まず、予算常任委員会の報告を求めます。
予算常任委員長山本妙子君。
〔10番 山本妙子君 登壇〕
◆10番(山本妙子君) 皆様おはようございます。
それでは、ただいまから予算常任委員会の審査報告を行います。
令和6年第1回(3月)定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月11日、12日、13日及び14日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
議第1号 専決処分の承認を求めることについて
令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第8号)
は、全員賛成で原案を承認すべきものと決しました。
議第2号 令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第9号)
議第49号 令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第10号)
議第53号 令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第11号)
以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
議第11号 令和6年度近江八幡市一般会計予算
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
なお、審査過程における主な意見として、議第2号令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第9号)について、地域密着移動手段確保事業について、互助輸送の実証実験に係る減額については、原因を含む経緯の説明はあったものの、庁内関係課との連携や学区まちづくり協議会との円滑な事前協議において、課題が見られた。また、児童発達支援事業をはじめ、会計年度任用職員の報酬等の執行残が大きく計上されていることについて、人事課や関係課との連携の下、抜本的な解決に向けて早急に取り組む必要がある。人員不足により迅速で適切な支援が提供できないということは、避けなければならない。全体的には、審議会等の会議開催回数が想定よりも少なく、報酬等の減額が多く散見された。結果として、市民の代表の意見の反映や、有識者の専門的な視点のチェックや助言が得られているのか、疑問を感じる部分もあった。進捗管理やマネジメントをお願いしたいとの意見がありました。
議第49号令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第10号)については、繰越明許費について、提案者には、その理由等説明責任があることの意識が希薄にも感じるため、丁寧な説明を求めるものであるとの意見がありました。
議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算については、市民広場整備事業について、市民広場の計画の前に官庁街エリアの整備方針を立てるべきである。市民広場への利用者のアクセス計画、市道区整東5号線の取扱方針、周辺施設間の連携、駐車場計画、三明川の治水計画、にぎわい創出のための民間施設も含めた土地利用計画について、それぞれに関して市の方針をしっかり出してから、市民広場の基本計画の検討を行うのであればよい。市民のために本当ににぎわいのある広場をつくるには、焦らずにじっくりと検討する必要がある。そのほかには、旧市民病院跡地だけでなく官庁街エリアの見通しを持った上で、市民や議会の声をしっかり聞き、納得した計画の下、委託を進める必要があることから、見直すべきであるとの反対の討論がありました。
それらに対して、市民広場整備事業については、官庁街エリアや様々な課題に関しても、市庁舎整備基本計画に盛り込まれていると判断している。今回の予算は、この市庁舎整備基本計画に基づいた取組であり、市民広場の基本計画については、市民広場を含めた官庁街エリアについて、議会で議論するための材料づくりのための計画であるという認識をしている。ただし、議会をはじめ、関係者から広く意見を聞いた上で進めることを附帯意見をつけて賛成としたいとの賛成の討論がありました。
次に、そのほかの意見としては、ふるさと応援基金について、前年度比37%以上増加し、基金を充当した事業数もかなり増加したが、事業内容の詳細が未定のものもあった。トライ・アンド・エラーにおいて、エラーの検証をしっかり行ってほしい。また、継続事業については優先順位を定め、スクラップ・アンド・ビルドで別に財源を確保すべきであり、ふるさと応援基金の使い方のルールを改めて明確に示してほしいなどの意見がありました。
以上で予算常任委員会の審査報告を終わります。
○議長(岡田彦士君) 次に、総務常任委員会の報告を求めます。
総務常任委員長沖茂樹君。
〔13番 沖 茂樹君 登壇〕
◆13番(沖茂樹君) 皆様おはようございます。
続きまして、総務常任委員会の審査報告を行います。
本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月15日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
まず、予算関連議案につきまして、
議第7号 令和5年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第1号)
議第16号 令和6年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算
議第20号 令和6年度近江八幡市病院事業会計予算
以上3件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
次に、条例議案につきまして、
議第22号 近江八幡市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第23号 近江八幡市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について
議第24号 近江八幡市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第25号 近江八幡市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第26号 近江八幡市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第27号 近江八幡市離島振興対策実施地域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第30号 近江八幡市督促手数料及び延滞金徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第41号 近江八幡市安土文芸の郷あど木っずランド条例を廃止する条例の制定について
議第42号 地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について
以上9件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
次に、その他議案につきまして、
議第44号 近江八幡市第1次総合計画後期基本計画を策定することにつき議決を求めることについて
議第45号 近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画を変更することにつき議決を求めることについて
以上2件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
最後に、議員提出議案につきまして、
会第2号 政治資金パーティー、企業・団体献金の禁止を求める意見書の提出について
は、賛成少数で原案を否決すべきものと決しました。
以上で総務常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
教育厚生常任委員長道下直樹君。
〔9番 道下直樹君 登壇〕
◆9番(道下直樹君) 皆様おはようございます。
続きまして、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月18日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたのでご報告いたします。
まず、予算関連議案につきまして、
議第4号 令和5年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)
議第5号 令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)
議第6号 令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第1号)
議第8号 令和5年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)
議第13号 令和6年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算
議第54号 令和5年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)
以上6件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
議第3号 令和5年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)
議第12号 令和6年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算
議第14号 令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算
議第15号 令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算
議第17号 令和6年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算
以上5件は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
次に、条例関連議案につきまして、
議第32号 近江八幡市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について
議第33号 近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議第34号 近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定について
議第50号 近江八幡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について
以上4件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
議第31号 近江八幡市市民共生センター条例の一部を改正する条例の制定について
議第35号 近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
議第36号 近江八幡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について
以上3件は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
次に、その他議案につきまして、
議第52号 財産を取得することにつき議決を求めることについて
は、原案を可決すべきものと決しました。
最後に、意見書につきまして、
会第1号 学校教育の環境整備等を求める意見書の提出について
は、可否同数により委員長裁決によって原案を否決すべきものと決しました。
なお、審査過程における主な意見として、補正予算全般について、当初予定されていた委員会や研修会の予算が減額されているが、予算を認めた以上は計画どおり予算執行すべきであるとの意見がありました。
以上で教育厚生常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 次に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
産業建設常任委員長南祐輔君。
〔11番 南 祐輔君 登壇〕
◆11番(南祐輔君) 続きまして、産業建設常任委員会の審査報告を行います。
本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、3月19日に委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
まず、予算関連議案につきまして、
議第9号 令和5年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第1号)
議第10号 令和5年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第1号)
議第18号 令和6年度近江八幡市水道事業会計予算
議第19号 令和6年度近江八幡市下水道事業会計予算
以上4件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
次に、条例関連議案につきまして、
議第21号 近江八幡市ポイ捨ての禁止等に関する条例の制定について
議第29号 近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について
議第37号 近江八幡市空家等対策の推進に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第38号 近江八幡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について
議第39号 近江八幡市給水条例の一部を改正する条例の制定について
議第40号 近江八幡市消防団員の定員、任免、給与及び服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について
議第51号 近江八幡市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について
以上7件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
最後に、その他議案につきまして、
議第43号 財産を取得することにつき議決を求めることについて
議第46号 市道路線の認定につき議決を求めることについて
議第47号 市道路線の変更につき議決を求めることについて
議第48号 近江八幡市同報系防災行政無線施設整備工事請負契約の締結につき議決を求めることについて
以上4件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
なお、議第21号近江八幡市ポイ捨ての禁止等に関する条例の制定について、環境美化のためには、市民、来訪者一人一人の心がけが大切である。本条例の趣旨を理解していただけるよう丁寧な周知を行うとともに、抑止につながる施策を講じていくことが必要であるとの意見がありました。
以上で産業建設常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
次に、お手元に配付しておりますとおり、森原陽子君外1名から議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する修正案の動議が提出され、所定の賛成者がありますので、会議規則第16条の規定に基づき、この動議は成立いたしました。
それでは、議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算の修正案に関する動議を議題とします。
ここで提出者の説明を求めます。
玉木弘子君。
〔16番 玉木弘子君 登壇〕
◆16番(玉木弘子君) 皆さんおはようございます。日本共産党、玉木弘子です。
会派を代表いたしまして、議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する修正案を提案いたします。
サイドブックスの本会議3月定例会議第11号修正案のところをお開きください。
別紙のとおり、地方自治法第115条の3及び会議規則第17条の規定により、修正案を提出いたします。
提案理由としましては、歳入において、繰入金のうち基金繰入金を1億5,052万1,000円及び市債3億300万円を減額する。歳出において、総務費の安土コミュニティエリア整備事業、市民広場整備事業、コミュニティセンター整備事業、民生費の放課後児童クラブ、衛生費の地域活性化公衆浴場整備事業、教育費の小学校施設整備事業の各事業については、再度検討が必要な課題がある中での予算化は時期尚早である。
よって、当該事業に係る予算計上は見送るべきであるため、事業費4億5,352万1,000円を減額する。あわせて、令和7年度武佐・老蘇こども園給食調理業務委託事業に係る債務負担行為についても減額いたします。
以上、修正案を提案させていただきます。議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で提出者の説明を終わります。
それでは、ただいま議題となっております議第11号の修正案について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
休憩します。
午前9時54分 休憩
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午前9時54分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
それでは、質疑に入ります。
発言通告がありませんので、質疑なしと認めます。
それでは、ただいま議題となっております議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算の修正案について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
休憩します。
午前9時56分 休憩
~~~~~~~~~~~
午前9時56分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
それでは、議第11号について討論・採決に入ります。
討論を行います。
議第11号の原案及び修正案について4名から発言通告がありましたので、順次これを許します。
まず、青木勝治君の発言を許します。
〔4番 青木勝治君 登壇〕
◆4番(青木勝治君) 皆さんおはようございます。育成会の青木勝治でございます。よろしくお願いします。
それでは、会派を代表いたしまして、議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算について、賛成の立場でありますが、数点について意見を述べさせていただきます。
令和6年度近江八幡市一般会計予算は、前年度の総額より49億1,000万円増、率にして12.9%増の、合併以降、過去最大規模となる予算総額430億円の大型予算となっております。
中でも、一番の増加要因は、新庁舎整備事業や文化会館整備事業などの本格化に伴う普通建設事業費が約29億円増加したことにより、大規模な財政出動が到来し、命名されたとおり、いざ出陣実行予算と位置づけられております。同時に、デフレ完全脱却のための総合経済対策に係る国の補正予算と歩調を合わせた16か月予算として、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、家計応援商品券配布事業をはじめとする計6事業において、市民や事業者に寄り添った取組を進めるため約4億7,000万円の市独自対策が盛り込まれ、評価できるものとなっております。
また、全国の皆様からのふるさと応援寄附金を活用して、1、地球環境及び地域の歴史的遺産の保全には、新たに地球温暖化対策事業として、省エネ性能が高いエアコンや冷蔵庫の買換えに対する補助制度、主として西の湖浄化のための流量・水質調査など10事業で約8,400万円、2、医療及び福祉の充実には、新たに乳児おむつ等支給子育て支援事業の実施、特定不妊治療費助成事業など17事業で約1億7,000万円、3、教育及び文化の振興には、北里学区認定こども園の施設整備や八幡西中学校の長寿命化、国民スポーツ大会に向けた野球場の改修、フリースクール等民間施設運営支援補助金など26事業で約5億1,200万円、4、産業の振興には、畜産業や観光の振興事業など10事業で約3億1,400万円、5、安全及び安心の都市づくりには、中村児童公園全体の再整備、単独市道改良事業で野村外周道路の整備、JR近江八幡駅北口エスカレーター等の改修など20事業で約5億300万円、6、市長が必要と認める事業として、デジタルや行政改革には、自治会デジタル化促進事業補助金や子育て支援アプリの導入など9事業で約4,600万円、以上計6項目、全92事業に対して約16億3,000万円が盛り込まれ、寄附者の意向を踏まえつつ、有効活用は期待される内容となっており、評価できるものです。
そこで、少し意見を述べさせていただきます。
主な事業の中の高額事業から、まず継続事業として、同報系防災行政無線整備事業には約3億4,700万円の予算が計上されています。当事者への聞き取りでは、戸別受信機貸与の案内に関して、当局の説明とは一部食い違う状況もございました。視覚や聴覚障害者、高齢者などの情報弱者に対して丁寧かつしっかりと制度周知の徹底を図り、災害情報伝達ルートの多重化及び確保に一層取り組んでいただきますようお願いを申し上げます。
次に、新庁舎整備事業には約12億600万円の予算が計上され、7月から第1期工事に着手される予定です。整備方針は、誰もが相談しやすく居心地のよいハートフルな庁舎であることから、ユニバーサルデザインの採用は必須です。また、高齢社会を踏まえ、庁舎へのアクセス手段や駐車場確保、そして段差解消や表示案内など、誰もが気づく対策は当たり前のことですが、気づきにくい課題にもきめ細かな配慮が不可欠です。
高齢者などの言葉の聞き取りにくさを補うための集団補聴システムの導入に関しては、議会傍聴席以外は導入予定がないという答弁でございました。必要時にヒアリングループを毎回敷設する対応ではなく、施設機能の一部として、会議室においては常設化を含めて、再度ご検討をお願いしたいと思っております。
次に、文化会館整備事業には約5億4,800万円の予算が計上されています。今後20年間使用できるように、長寿命化に努められ、令和7年度までで約19億円の整備費投入となります。それでも今後の利活用に関しては、駐車場確保や狭隘な大ホールの座席問題を抱えております。また、市民の文化拠点として有益に機能するように、自主事業だけなく貸館やイベント誘致など、今後はより一層稼働率を高めることが強く求められています。直営から指定管理者制度への移行ありきではなく、コンセッション方式についてもぜひ検討していただくとともに、しっかりと整備とその後の運営に向けて、今から取り組んでいただきたいと思っております。
次に、新規事業からオーガニックヴィレッジ推進事業には約1,000万円の予算が計上されています。具体的な取組内容は、予算承認後に検討会議において、推進内容を検討するという説明でございました。
カーボンニュートラル宣言を踏まえて、脱炭素の推進が必要なことに異論はございません。また、海外情勢等を踏まえて、食料自給や今後の農業の在り方について、重要な課題という認識も同じでございます。しかし、有機農業実施計画を策定して先進的に取り組むとされているのであれば、幾らトップランナーを目指すにしても、もう少し予算要求時点において十分な検討、企画を練り上げての予算化だと思っております。今後、関係者との協議を重ね、合意形成によりしっかりと取り組まれるようお願いをしておきたいと思います。
公衆便所整備事業には約4,500万円の予算が計上されています。JR近江八幡駅の南口と北口に各1か所ある公衆トイレの課題解決を図り、併せて国スポ・障スポまでに、お迎えの玄関口にふさわしいトイレを整備するものです。面積などの物理的な限界もありますが、車椅子利用者のトイレスペース内での動線確保や、便座への移乗などの課題解決を達成していただきたいと思います。加えて、オストメート対応設備を含む多目的トイレなどバリアフリー化に向けて、当事者団体の意見を聞いて、新たにしっかり取り組んでいただきたいと思います。
北里学区認定こども園施設整備事業には約6億4,300万円の予算が計上されています。建物は市が改修整備にて用意し、運営は民間事業者が市と協定を締結して担う形です。本市として、初めての公私連携型の導入となります。北里幼稚園を当面残すことから、民間事業者との話合いにより、こども園として当初想定した認可定員については、175人から90人へと大きく減らしてのスタートとなります。
今回は、開発された分譲宅地での新規ニーズ等を踏まえて、待機児童対策として整備されますが、全体としては少子化の状況下であり、今後、他事業者への影響なども想定されます。ニーズが増える期間やピーク時などを踏まえて、施設の整備と運営の規模についてしっかりと事業者と協議して、旧看護専門学校の2階部分の改修仕様の是非も含めて、適正規模での整備に取り組んでいただきたいと思います。
次に、拡充事業からは、母性育成指導事業として妊婦健康診査や産婦健診の公費負担に約6,600万円の予算が計上されています。費用助成額が1回5,000円と大きく拡充されたことは、妊産婦の経済的負担の軽減として評価できるものでございます。
また、産後ケア事業には約1,000万円の予算が計上されています。これまでも段階的に自己負担金である利用料を引き下げられたり、利用回数や利用期限の見直しが図られてまいりました。今回、産後の心身の疲れや授乳、育児の悩みを解消し、安心して子育てできる支援として、一層の利用促進を図る重要性に鑑み、宿泊、通所、訪問型の各利用料金をさらに半額まで減額される支援の拡充を高く評価するものでございます。
ただ、利用負担金の軽減に伴い、利用回数や人数が増えることが想定されます。残念ながら、市内で対応できる利用機関等の数が限定されているため、市外の機関での利用人数が増えることも想定されます。このため、利用負担の軽減だけなく、利用機関の数量的拡充に向けて広域市町での集団契約なども含めて、一層取り組んでいただき、必要なときに使えないという事態が生じないようにお願いをしたいと思います。
最後に、少し厳しい意見として2点申し上げます。
1点目は、高齢者補聴器購入費用助成です。
認知症予防を施策目的として掲げておられますが、補聴器装用における認知症予防の明確なエビデンスがなく、国が制度化している中で、また今年度から実施された先進自治体の効果なども、まだ検証されておりません。また、眼鏡などと異なり、購入後の調整が最も重要な補聴器は管理医療機器であり、適切なアフターケアを行うための認定補聴器専門店や技能者数が、本市では著しく少ない実態となっております。
そして、補聴器の装用効果が高い伝音性難聴と異なり、高齢者の難聴の多くは感音性難聴であり、音の聞こえにくさではなく、言葉の聞き取りにくさの特性から、補聴器装用効果は限定的と言われてる部分もございます。
また、早期発見の視点からは、対象年齢の40歳引下げや、装用継続のためには修理支援も検討する必要があると考えており、制度スキームに対する見解については相違がございますが、それでも当局は、購入費用助成の手法で当該事業に積極的に取り組まれるわけですから、単に2万円の購入費用を助成しただけで終わらないように、認知症予防や閉じ籠もり、孤立にならず社会参加が促進できたのか、しっかりと検証をお願いします。
あわせて、耳あか除去の耳の健診クーポン事業や難聴予防のためには、動脈硬化に対する生活習慣病予防対策の強化がより重要であり、また個別の筆談支援、集団補聴の支援についても、一層取り組んでいただきますようお願い申し上げたいと思います。
最後にもう一点、市民広場整備事業については、育成会としては松村議員の代表質問において、市民広場整備に当たっては、官庁街エリアの基本構想をまず立ててから、市民広場の基本計画を立てるべきであると訴えてこられました。しかし、当局は、市民広場の基本設計を考えるに当たっては、周辺の土地利用を含めて考えていくのが前提であるが、エリアを広げると議論が集中しないので、旧病院跡地エリアに絞って考えていきたいという回答でした。
市民広場の基本計画で盛り込まれるであろうにぎわい創出に向けた仕組みについて、検討されることは大いに期待するものでありますが、基本構想なくして、にぎわい創出に向けた市民広場をつくることはできないと思われます。
市民広場の基本計画を作成するに当たっては、1、市民広場への利用者アクセス方針、2、区整東5号線の取扱方針、3、周辺施設間の連携と駐車場計画、4、計画地内での三明川治水対策方針、5、にぎわい創出のための周辺土地の活用方針などの課題があります。これらの課題解決を念頭に入れ、計画範囲を旧病院跡地だけに限らず官庁街エリアにまで広げた上で、全体のグランドデザインを先に描いた上で取り組んでいただくことを主張してきました。
当初予算議案は、市民生活に直結する数多くの事業を含む、特に重要な議案であることは十二分に理解をしております。それでも、予算常任委員会の採決時点では、これまでの庁舎整備に係る4年余りの当局の対応を見てみますと、問題を先送りするのではなく、やはりここは一度立ち止まっていただき、議論を重ねること、全体をまず考えることが必要であるとの思いから、苦渋の決断でしたが、反対いたしました。同様に、この事業の進め方に対して反対する議員も一定数おられましたが、最終的には賛成多数となったところでございます。
そこで、委員会採択の結果を踏まえて、会派内で再検討し、討論で意見を申し上げて賛成することといたした次第でございます。
この後、予算案が承認されれば、執行機関の当局は、市長の市政方針の4つの行動指針を重視して、迅速かつ適切な執行を求められる立場となります。それでも、特に当該事業については将来に向けた大きな分岐点となることから、市民の意見、市民の代弁、代表者である議員の意見に対して真摯に耳を傾けながら十分に検討した上で、双方で協議を重ねた上で執行されますよう、市民に寄り添った市政運営となりますよう、お願いを申し上げます。
以上、長くなりましたが、議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に各意見をつけまして、賛成討論とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、森原陽子君の発言を許します。
〔15番 森原陽子君 登壇〕
◆15番(森原陽子君) 皆さんおはようございます。日本共産党の森原陽子です。
議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算について修正案に賛成し、原案に反対の立場で討論を行います。
令和6年度予算で、多くの市民から要望されていたあかこんバスの土曜運行の拡充、高齢者の補聴器購入費用の助成制度、小1すこやかサポーターの21人以上のクラスへの配置、学校図書館司書の増員、またフリースクールの運営者への支援など、そしてたすカルチケットの再実施など、きめ細やかな施策が打ち出されていることは十分評価しています。しかしながら、事業の決定プロセスに問題がある。評価や根拠が曖昧であるなど、4つの事業については、一旦今回は削除し、再検討すべきということで意見を申し述べます。
1点目は、安土コミュニティエリア整備関連予算です。
地球沸騰と言われる気候危機、地震も頻発しています。これまで以上の災害の激甚化が予想されます。最大の公助とも言うべき避難所の整備を、専門家の意見も聞かず浸水地域に、そして地盤の軟弱な場所へ、一体的に行うことが本当に適切な危機管理と言えるでしょうか。
市は、避難所にアクセスする県道は浸水すると認めています。市庁舎よりも多額の71.4億円ものお金をかけて整備したのに、大災害時に周囲の浸水や液状化でアクセスが不能となり、一番避難所が必要なときに、避難できない状況は起こりませんか。想定外では済まされません。最悪の事態を想定し、市の防災計画にあるように減災の観点で整備すべきです。
最大の問題は、予定地は浸水する。地盤も弱いと訴えてきた学区住民の多くの意見を切り捨て、まち協の一部の意見を住民の要望と偽り、小学校の整備だけだとごまかして、一体整備を進めてきたことです。
土地購入費として2億8,046万4,000円も使うのであれば、安全な現安土小学校周辺の土地を購入するということは考えられなかったのでしょうか。小学校の現地建て替え案については、移転造成よりも高くつくと言いながら、整備地を造成するにはどれだけでもお金を使ってもよいという、市長や当局の対応は矛盾しています。
整備予定地の土質改良、さらなる資材の高騰や、これからの工事の遅延はまだまだ予想され、予算が膨らむことも重々考えられます。1人目からの給食費の減免を求めましたが、大型事業が続き、財政は厳しい状況にあるため考えていないと回答されました。それならば、財政面からもこの計画を再検討すべきです。
また、市長は、現コミセンは除却と回答されましたが、どの会議で決まったものでしょうか。2期目も市長の公約では、市民が主役、小さな庁舎で大きな福祉の継続となっております。それであれば立ち止まるべきです。最低限でも住民の声を聞き、リスク分散として現コミセンは残すべきと考えます。
2点目は、地域活性化公衆浴場事業です。
この事業は、予算委員会の質疑で、現八幡第1共同浴場の場所での新築に向けて地籍調査等を行う予算であることが明らかになりました。12月議会で市長は、高齢になるとお風呂掃除が困難になる。高齢者の居場所になっている共同浴場が地域コミュニティーのにぎわいの核となる。だから、今後を見て必要だと回答されました。
市の高齢化率は上昇の傾向で、令和4年度末での75歳以上人口は約1万2,000人です。現在、浴場利用者は1日平均で約90人です。一般施策で新設するのであれば、市全体を見渡して公衆浴場の在り方について検討委員会を持ち、整備場所、利用見込み数、費用対効果、必要額と財源、今後の財政見込み等、集団での議論をきっちりした上で決定すべきです。
しかし、今議会で、八幡第1共同浴場の新築計画は、令和4年6月議会の本会議での市長の答弁から始まったと、市は回答いたしました。議事録には、選挙中に小西市長が直接足を運び、第1共同浴場の前で利用者に、お風呂は残しますとしっかりと明言されたとあります。この回答が新築の発端となり、リニューアルもしくは新設と考えているという市長答弁になったと確認しました。この答弁に至るまで、この件に関する部長会などの会議は行われなかったことも明らかになりました。つまり市長が選挙中での、一部住民との約束を市の幹部にも相談せずに決定し、答弁したことから事業が決定したのです。
少なくとも総額で数億円が必要となる事業の決定が、市長の選挙対策だった。この独断とも言えるやり方は、直前の市長の選挙公約にある、クリーンで公平な市政に相入れないものです。行政は多角的に十分議論を積み、民主的な手続を踏んで行うものと考えます。
よって、公衆浴場の新設、新築については、つくらないことも含め、ゼロベースから検討すべきと考えます。
3点目は、武佐・老蘇こども園の自園調理の民間委託についてです。
これまでから、公立こども園の自園調理については直営を求めてきました。その訳は、乳幼児への食事の提供は、保育者との連携が必要と考えるからです。また、直営であれば、子どもたちが育てた野菜を給食に活用し味わえるなど、食育の面からも豊かな育ちにつながります。
市は、これまで調理職員を正規雇用で補充せず、民間委託を進めてきました。民間委託にすると、消費税10%と事業者の利益分が本来の事業費に上乗せされて高くなり、直営よりもコストパフォーマンスが悪くなります。しかし、市はその評価を行っていません。
令和6年度予算の重点目標の第1に、子育て及び教育環境の充実が上げられています。まず、これまでの民間委託についてきちんと評価を行い、豊かな就学前保育を実施するために民間委託をやめ、職員の雇用と併せて公立こども園での自園調理は直営を維持することを求めます。
4点目は、市民広場の整備についてです。
市民広場の基本構想は令和2年度に決定しましたが、概要が決められた段階です。病院跡地以外に、区整東5号線や保健所跡地も含んだ官庁街周辺をどうするのか、新市庁舎へのアクセス、駐車場の確保はどの程度にするかなど、具体的には決まっていません。設計委託する段階ではないと考えます。市庁舎建設でのプロポーザルでは、事業者の実力を見るためとされた設計が、そのまま本設計に採用されました。一旦設計作業が進むと、別の案を取り入れることが難しくなるのではないかという懸念があります。
予算委員会で多くの会派から、まず官庁街全体の基本構想をつくり、その後に基本計画を立て、設計委託すべきでないか。市民広場整備事業の説明書に新たに書き加えられている民間活力導入の可能性の調査とは、何を指すのか不明であるなど、意見が出ました。令和4年度の市庁舎整備等特別委員会では、市民広場のことは議題になっておりません。
市民や議会の声を十分に聞き、基本構想を練り上げた上で、設計委託の実施へと移行すべきと考えます。よって、市民広場整備事業については、一旦削除を求めます。
以上の4点の理由をもちまして、議第11号の修正案に賛成し、原案に反対いたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、中塚理恵君の発言を許します。
〔5番 中塚理恵君 登壇〕
◆5番(中塚理恵君) 皆様おはようございます。公明党の中塚理恵でございます。
議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算について、公明党を代表し、賛成の立場で討論をさせていただきます。
代表質問でも、同会派の山本妙子議員が発言したとおり、令和6年度当初予算では、夢と愛を育み、いざ出陣実行予算と位置づけ、いよいよ新庁舎をはじめ、国民スポーツ大会における様々な事業、文化会館、安土小学校や安土コミュニティエリア等の整備、八幡西中学校の老朽化対策等々大型予算が組まれ、さらに市独自の多くの物価高騰対策も講じており、市民の暮らしに大きな安心を与える支援策になると考えます。
私たち公明党といたしましては、その大事な令和6年度の当初予算に反対する気持ちは一切ありませんが、市民広場の整備に伴う官庁街エリアの整備について、大変懸念しているところであります。予算委員会の質疑の中でも、官庁街エリアの基本構想について多くの議員から発言があったとおり、市民広場整備事業について意見を述べさせていただきます。
近江八幡市庁舎整備基本計画に、これからの時代を見据えた官庁街の在り方として、病院跡地を市民広場として整備するとあります。本市が示す官庁街エリアとは、新市庁舎、文化会館、旧警察署跡地、現在は駐車場、旧保健所跡地、市道区整東5号線、そして市民広場の一角でありますが、前述のとおり、市民広場の基本コンセプトに、市道区整東5号線の緑地化や旧保健所跡地の活用を含めとあるものの、市民広場を整備することだけが進行しないか、危惧しております。
そこで、市民広場の整備に伴い官庁街エリアの全体像、いわゆる新庁舎、旧保健所跡地、文化会館、市道区整東5号線、あるいは黒橋八木線などの道路整備、さらには駐車場の確保、三明川の治水対策も含めた協議をしっかりと進めていただきたいと申し上げる次第です。
文化会館の整備も、令和2年から始まり、大規模な改修に着手してくださっております。今後を見据え、多くの市民、また県内外各地から、文化会館あるいは市民広場に来場する方への駐車場は必須であります。現在、市民病院跡地は、平日は職員の駐車場として、休日には文化会館の駐車場として利用されています。
代表質問、個人質問の中でも、駐車場について質問があり、当局の回答では、今年度整備された警察署跡地駐車場や市の保有地、近隣の民間駐車場の活用をしていくとありました。また、職員の通勤方法の見直し等により、自動車の利用率削減に取り組むと言われておりますが、それらの話合いや検討策はあるのか、文化会館においても、収容数最大1,000人と見たとき、何台、あるいはどこに準備すべきものなのか、大変心配をしております。
また、三明川についても現在の調査、そして今後の降雨の状況等を見極め、しっかりと協議の中に入れて進めていただきたい。
いずれにしましても、市民広場整備において、立地自治区である14区、あるいは広く市民の皆さんの声を聞き進めていっていただきたい。いま一度、それらのことをしっかりと検討していただき、市民広場整備事業に取り組んでいただきたいことを意見に付して賛成討論といたします。
以上、議員皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、沖茂樹君の発言を許します。
〔13番 沖 茂樹君 登壇〕
◆13番(沖茂樹君) よろしくお願いいたします。
議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算について、政翔会を代表し、賛成の立場で討論を行います。
令和6年度当初予算につきましては、夢と愛を育み、いざ出陣実行予算として位置づけられております。また、この予算の配分の柱として、1、子ども・子育て支援、2、活力ある地方づくり、3、GX・DX推進、4、安心・安全な生活基盤強化、5、高齢者生きがいの5つのキーワードが上げられています。令和5年度予算のキーワードに、新たに高齢者生きがいが加えられた形となっています。このことは、団塊世代が後期高齢者となる2025年を見据え、高齢者の居場所や生きがいをつくり出すためのものと理解しております。
さて、令和6年度の一般会計当初予算の規模は、合併以後最大の430億円となっています。前年度比12.9%の増加で、その多くを施設の整備に充てる普通建設事業費が占めております。公共施設の整備は未来への投資であり、これが活発に行われるようになると町に勢いがつき、人々は多くの夢を描くことができます。また、このたびの予算では、子どもたちの支援、子育ての支援のための事業が充実しており、愛にあふれた予算となっています。
なお、予算の財源ともなる市債と基金については、市の貯金である基金が、前年度から29億9,000万円減少し237億1,000万円となります。その主なものは、ふるさと応援基金の活用や、先ほど申しました公共施設整備のための取崩しです。
ご存じのとおり、ふるさと応援基金は、近江八幡市を応援するためにご寄附いただいたふるさと納税を積み立てたものでありますが、ただただ積み立てるだけでは、ご寄附いただいた方々のお気持ちに応えることはできません。近江八幡市の発展のために使わせていただいてこそのお金でございます。そういう意味からも、このたびの予算案のように、広範囲にわたり、職員が知恵を絞った八幡らしい新規事業に使われることは、高く評価させていただきます。
ただ、一言だけ申しますと、ふるさと応援基金は、今申しましたような新規事業に積極的に使われるものであって、何年も続く経常的な経費には充てられるべきではないかと考えておりますので、ご留意いただければと思います。
次に、市の借金である市債につきましては、14億8,000万円増加の231億7,000万円となります。借金である市債は、少ないにこしたことはありませんが、市債は、市民の皆様にとって必要となる施設や設備などの整備に充てられるもので、令和6年度の予算では、新市庁舎整備事業、同報系防災行政無線整備事業、文化会館整備事業、安土コミュニティエリア整備事業などが上げられます。いずれの事業も、投資の効果が長期間にわたることから、今現在の利用者だけに負担を強いるのではなく、これから先の利用者の方々にも、ひとしく負担していただくという考えによるもので、負担の平準化を図るものとして理解をさせていただきます。
長々と述べさせていただきましたが、今議会に上程された令和6年度一般会計予算は、5つのキーワードとして表される、本市が今取り組むべき課題に対応するための予算であると理解させていただいております。また、将来の財政状況を見通した中で、市債と基金のバランスに配慮された予算編成であると考えます。
以上のことから、政翔会といたしましては、議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に賛成をするものであります。
ただし、どの事業においても言えることではありますが、特に予算常任委員会でも議論のあった市民広場整備事業については、事業進捗の要所要所で議会説明の機会を設けていただくことを、当局に求めさせていただきます。
これで賛成討論を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で討論を終わり、これより採決します。
これより議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する森原陽子君外1名から提出された修正案について起立により採決します。
お諮りします。
本修正案に賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、本修正案は否決と決しました。
次に、議第11号原案について起立により採決いたします。
お諮りします。
議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第11号は原案のとおり可決することに決しました。
○議長(岡田彦士君) 議事の途中ですが、ここで休憩します。
午前10時38分 休憩
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午前10時50分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
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△日程第3 討論・採決
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第3、討論・採決に入ります。
まず、市長提出議案のうち、発言通告がありました案件について討論・採決を行います。
それでは、予算議案について討論を行います。
まず、森原陽子君の発言を許します。
〔15番 森原陽子君 登壇〕
◆15番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。
会派を代表いたしまして、議第3号、議第12号、議第14号、議第15号、議第17号について反対討論を行います。
まず初めに、議第3号令和5年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)について。
歳入の国民健康保険料は5,685万4,000円の増額補正となっています。これは、令和3年度まで据置きであった保険料が今年度引き上げられたためです。ただでさえも厳しい生活を余儀なくされている低所得者層への負担増により、増額補正となったものです。しかし、年度末の補正全般では、県負担金が3億7,000万円も減額されるなど、合計で4億円以上の減額補正となっています。昨年3月議会では、できる限り据置きになるよう努力すると言いつつ、保険料は引き上げられました。これだけ減額補正するなら、保険料額の引上げは必要なかったと考えます。よって、議第3号に反対します。
続きまして、議第12号令和6年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算に反対いたします。
県の統一化に向けて、国民健康保険料は上がるしかない仕組みです。県の算定では、令和6年度の標準保険料は昨年に引き続き6.55%引上げとなり、金額にすると8,153円の増額となります。市も、県と同程度の金額を引き上げる可能性があります。しかし、市は、国保の財政調整基金は、県の統一化による保険料の急激な引上げに対応するために使うと説明し、保険料を据置きにするかどうかについては明らかにされませんでした。昨年も、できる限り引き上がらないように努力すると言いつつ、保険料を引き上げました。予算の算定根拠があるにもかかわらず、このようなごまかすようなやり方は、誠実ではありません。
市も認識しているように、国民健康保険の加入者の多くは低所得層であり、加入者自身が保険を支えるという制度の構造そのものに限界が来ています。とどまるところを知らない物価の高騰は、低所得者ほど困難な生活を強いています。加えて、個人事業主は、インボイス制度にさらに苦しめられています。この数年で、3億円が国保基金から一般会計に繰り戻されていますが、その3億円を活用すれば、高い保険料を引き下げることは可能です。生活弱者の命と暮らし、健康を守る観点から、本予算案は認められません。
子どもの均等割を18歳までなくすことや、国保の構造上の問題については、引き続き国、県に是正を求めていくことを重ねて要望し、反対といたします。
続いて、議第14号令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算並びに議第15号令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)の予算について反対いたします。
平成29年以来、本市の介護認定者総数は横ばい状態ですが、要支援認定者は激減、逆に要介護2・3の人数が増え、明らかに重度化が進んでいます。それに伴い、介護給付費は6年間で約10億円も増加し、1人当たりの給付費も27万5,000円増加しています。明らかに重度化が進んでいます。第9期総合介護計画でも、早期発見、早期介入とお題目のように書かれていますが、平成29年からの要支援のデイサービス等の利用を打ち切ったきり、早期のケアを大幅に減らしたままです。
昨年の3月議会で市は、要支援のデイサービス利用をなくしたことで、効果があったのか検証する必要があると回答したにもかかわらず、検証は行っていません。このままでは、重度化がさらに進むと予想されます。フレイルを防ぎ、軽度認知障害の段階でケアを受けることができれば、認知症の発症を遅らすことができることは、今や常識です。回答に責任を持ち、至急検証するとともに、県内他市町のように、要支援者にも平成28年度以前と同様のサービスが利用できるように戻すべきです。
今回の介護保険の改定では、訪問介護の基本報酬を引き下げることも問題です。現状でも訪問介護事業所の36.7%が赤字状態であると、国でも分かっています。引下げが実施されれば、これらの事業所が閉鎖、倒産に追い込まれる可能性もあり、在宅介護の崩壊が現実になりかねません。現に市内でも、訪問事業を実施する事業者は大幅に減っており、在宅介護を脅かしています。介護難民や介護離職が多数引き起こされる前に、市独自の支援対策が必要です。
財源はあります。介護保険事業は、ここ数年、毎年1億円以上の黒字であり、約11億円の基金があります。基金を活用し、訪問介護事業を支援し、保険料は下げるべきと考えます。特に逆進性が高い低所得者層の保険料率は、大幅に下げるべきです。
市民の立場に立ち、介護保険事業を行うことを強く求めるとともに、これら2つの予算案に反対します。
議第17号令和6年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算について反対いたします。
老化によって体の機能が落ち、不調が起こってくるのは自然なことです。高齢期は収入も減少します。そんなときこそ、安心して医療にかかれるような医療保険制度にすべきです。しかし、後期高齢者医療保険制度は、年齢で国民を区切り、高齢者を別枠の医療保険に囲い込んで、負担増と差別を押しつけるものです。
社会保障のためと、消費税を10%に引き上げた上に、高齢者への窓口負担も引き上げられました。昨年の改定では、年収が153万円を超える被保険者への保険料を大幅に引き上げました。物価高騰の下、年金は目減りする一方です。現役世代の保険料負担の上昇を抑制するというのであれば、国庫負担こそ増やすべきです。このような保険制度には反対です。
以上をもちましてこの5点の予算案に反対をいたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で予算議案についての討論を終わり、これより採決します。
お諮りします。
議第3号令和5年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第3号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第12号令和6年度近江八幡市国民健康保険特別会計予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第12号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第14号令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第14号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第15号令和6年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第15号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第17号令和6年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計予算は、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第17号は原案を可決することに決しました。
次に、条例議案について討論を行います。
まず、玉木弘子君の発言を許します。
〔16番 玉木弘子君 登壇〕
◆16番(玉木弘子君) 日本共産党の玉木弘子です。
会派を代表いたしまして、条例議案のうち議第31号、議第35号、議第36号について反対の立場で討論を行います。
議第31号近江八幡市市民共生センター条例の一部を改正する条例の制定について。
市民共生センターは、年間約2万4,000人の利用がある施設です。今回の料金改定で、和室は1時間の使用で410円から510円に、ふれあいホールは410円から610円に値上げとなります。利用者の多くは高齢者や障害児者です。団体によっては減免措置もありますが、今回の値上げにより利用抑制につながりかねません。高齢者、障害児者が生きがいを持って元気に暮らすこと、居場所づくりや活動が大事という市の方針に逆行する今回の利用料改定の条例に反対いたします。
続きまして、議第35号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について。
今回の65歳以上の介護保険料額の改定は、低所得層の保険料が引き下げられ、その代わりに高額所得者の保険料額が引き上げられたと説明がありました。しかし、低所得層のうち世帯非課税、本人が住民税非課税の第2段階の保険料は年間3,900円も引き上げられており、保険料が増えるのは大きな問題であると考えます。低所得層への保険料はもっと引き下げるべきです。弱者への負担を、さらに押しつける今回の介護保険料額の改定には反対いたします。
続きまして、議第36号近江八幡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定について。
この議案には、4つの条例の改正が1議案として提案されております。今回の改定での特に大きな問題点としては、1点目、多機能系サービス全般で管理者の兼務要件の緩和、2点目は、ケアマネジャー1人当たりの取扱件数を現行の35件から44件に、また事務職を配置し、かつ情報共有システムを利用する場合は49件に増やすことです。
現在、全国で介護人材不足が大きな問題となっております。しかし、人手不足の中で施設管理者が兼務となれば、利用者の安全やサービスの質に影響したり、職員の負担が増えたりして悪循環に陥る懸念があります。兼務が常態化すると、有給休暇や休憩が取りにくくなるなど、処遇改善に逆行するおそれもあり、離職理由にもなりかねません。
また、現在でもケアマネジャーは激務で、本市では配置する事業所も減り、ケアマネジャー不足は大変深刻な状況です。さらに、取扱件数を増やせば、ますますケアマネジャーの成り手がなくなります。モニタリングにおいて、利用者宅訪問について、指定介護予防支援では、3か月に1回から6か月に1回はテレビ電話で、そして指定居宅介護支援では、2か月に1回はテレビ電話でもよしとする改正案です。人手不足を解決することにはつながりません。利用者の状態把握もできにくくなる改悪です。
介護人材の確保に必要なことは、基準の緩和ではありません。一般の労働者より6万円から8万円近く低いと言われる賃金の引上げや、配置基準の見直しで介護職を増やすことが必要です。働く人にも、介護を受ける人にも、安心できる介護保険事業の充実に逆行する今回の改定に反対いたします。
以上、3議案について反対討論といたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、青木勝治君の発言を許します。
〔4番 青木勝治君 登壇〕
◆4番(青木勝治君) 育成会の青木勝治でございます。
会派を代表いたしまして、議第34号近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定について、賛成の立場でありますが、意見を述べさせていただきます。
今回の改正内容の主なものは、令和6年4月1日から東部地域包括支援センターを、民間事業者への委託ではなく市直営に戻して、友定町305番地の0次予防センターのカフェ内に併設するため、当該センターの名称と位置を条例第25条第2項に位置づけるものです。したがいまして、賛成しなければ目前に迫った4月から、武佐、馬淵、金田学区民の東部地域包括支援センターが条例に位置づけられていない状態となるため、賛成しないという選択肢は、実質的にはないという状況というふうに認識しております。
しかし、今回の上程に至るプロセスやタイミングなど、これから少しるる述べさせていただきますが、当局においては厳しい話であっても、議会議員の役割として苦言を呈しておかなければならないものについてあると考えておりますので、よろしくお願いします。
直営化による同様の対応は、昨年度もございました。令和4年12月に開催された地域包括支援センター運営協議会において会長から、センターを委託から直営に戻すことを危惧される意見、慎重に判断されたい等の意見が付されました。
しかし、市当局はその後、令和5年4月から直営で安土地域包括支援センターを開設する方針を決められ、市議会議員改選前の昨年3月定例会において、安土町総合支所敷地内に位置づけるため条例議案を上程されました。今回は、昨年度以上に早期から適切な手続が行える状態にあったにもかかわらず、実施してこられなかったという点では、より問題が大きいと言わざるを得ません。
東部地域についても、委託をやめて直営に戻すという重大な方針変更の決定にもかかわらず、受託の民間事業者と面談の上、告げられることもなく、令和5年9月に突然、契約期間終了に伴い業務委託を終了すること、令和6年4月以降は市直営で行う旨の市長名通知が市から受託法人に送られてきたと仄聞いたしましたので、12月定例会の個人質問で尋ねました。民間事業者に委託してきたことから、事業者に雇用されている職員の今後の雇い止めにつながる可能性があり得ることから、早期に通知したという説明でございました。
しかし、通知の発出に先立ち、当初予定されていた時期に地域包括支援センター運営協議会を開催して、事前に事業運営の評価検証されることもなく、市当局だけで方向性が早々に決定されています。相談支援という業務の特性上、継続性や専門性が求められることから、市直営で運営する場合、人事異動等がある中で、専門性や継続性は担保しにくい状況もございます。
加えて、直営よりも事業委託が、より効果的、効率的、柔軟な運営ができることで、住民の利益などにつながることから、直営から委託に移行してきた経過がございます。それが、十分な検証がなされていない中で、今回安土、そして引き続き東部地区の2地域では、立て続けに直営に戻ってしまうということでございます。
受託事業者が、委託元の市からの仕様書の内容に沿って実施してもらえなかったという説明もございましたが、それならば、委託から直営ではなく、事業評価の結果を踏まえて他事業者を公募して、委託先を変える選択肢が一般的ではないかとも考えられます。いずれにしましても、9月に内部で方針決定していたのであれば、住民に大きな影響を与える事業であることを鑑みて、12月定例会で条例議案を上程する時間的余裕は十分にあったはずですし、個人質問で尋ねたから回答されるということではなく、事前に説明があってもしかるべき内容と思われます。
12月15日に開催されました地域包括支援センター運営協議会においても、会長は反対意見を述べられておりました。12月定例会の閉会日であった12月21日に、閉会後の全員協議会が開催され、議員に運営形態の変更と設置場所の変更を説明されました。そして、1月以降、市ホームページへの掲載、当該地域の自治会への回覧、広報3月号などによる周知を予定しているということも説明されました。そのときも、条例改正が可決されていないが、周知するのかということでお尋ねしましたが、条例改正については説明がありませんでした。
また、直営で運営するにしても、センター必須の配置職種である主任介護支援専門員については、正規職員で確保できないため、任期付職員での確保を目指して翌12月22日から募集を公告されました。結果として、応募者があって、採用できたから事なきを得ていますが、綱渡りのような取組です。
公務員として迅速かつ適切な事務執行、法令遵守による適切な手順を踏まえた執行が求められ、事業内容の重要性に鑑みれば、本当にこのような対応で大丈夫なのかという心配もしています。
そして、民間受託者が設置されてきたアクア21から0次予防センターのカフェ内に移設されることから、地域住民によっては利便性が変わります。0次予防センター事業の健康未来食品のカフェの運営にも、少なからず影響が出ないかと心配している部分もございます。直営で実施することは、判断ではなく決断と繰り返し言われました。責任を持って取り組まれる決意ということで、重く受け止めました。くれぐれもサービス低下とならないように、よろしくお願いしたいと思います。
以上、反省していただくべき必要があることについては、反省をしていただきたいということで意見を申し上げました。その上で、東部地域包括支援センターを住民のために設置、運営していかなければならないため、議第34号近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定については、賛成という立場で討論させていただきました。よろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で条例議案についての討論を終わり、これより採決します。
お諮りします。
議第31号近江八幡市市民共生センター条例の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第31号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第34号近江八幡市介護基本条例の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第34号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第35号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第35号は原案を可決することに決しました。
次に、お諮りします。
議第36号近江八幡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準等を定める条例等の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第36号は原案を可決することに決しました。
次に、市長提出議案のうち、討論のない案件について、専決処分議案、予算議案、条例議案、その他議案の順に一括採決します。
まず、専決処分議案について、議第1号を採決します。
お諮りします。
議第1号専決処分の承認を求めることについて、令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第8号)は、予算常任委員長の審査報告のとおり原案を承認することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、議第1号は原案を承認することに決しました。
次に、予算議案について、議第2号、議第4号から議第10号まで、議第13号、議第16号、議第18号から議第20号まで、議第49号、議第53号及び議第54号の16件を一括採決します。
お諮りします。
議第2号令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第9号)、議第4号令和5年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計補正予算(第1号)、議第5号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第3号)、議第6号令和5年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第1号)、議第7号令和5年度近江八幡市文化会館事業特別会計補正予算(第1号)、議第8号令和5年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第3号)、議第9号令和5年度近江八幡市水道事業会計補正予算(第1号)、議第10号令和5年度近江八幡市下水道事業会計補正予算(第1号)、議第13号令和6年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計予算、議第16号令和6年度近江八幡市文化会館事業特別会計予算、議第18号令和6年度近江八幡市水道事業会計予算、議第19号令和6年度近江八幡市下水道事業会計予算、議第20号令和6年度近江八幡市病院事業会計予算、議第49号令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第10号)、議第53号令和5年度近江八幡市一般会計補正予算(第11号)、議第54号令和5年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第4号)、以上16件は、予算、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、議第2号、議第4号から議第10号まで、議第13号、議第16号、議第18号から議第20号まで、議第49号、議第53号及び議第54号の16件は原案を可決することに決しました。
次に、条例議案について、議第21号から議第27号まで、議第29号、議第30号、議第32号、議第33号、議第37号から議第42号まで、議第50号及び議第51号の19件を一括採決します。
お諮りします。
議第21号近江八幡市ポイ捨ての禁止等に関する条例の制定について、議第22号近江八幡市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第23号近江八幡市職員定数条例の一部を改正する条例の制定について、議第24号近江八幡市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第25号近江八幡市職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第26号近江八幡市会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第27号近江八幡市離島振興対策実施地域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第29号近江八幡市手数料条例の一部を改正する条例の制定について、議第30号近江八幡市督促手数料及び延滞金徴収に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第32号近江八幡市福祉医療費助成条例の一部を改正する条例の制定について、議第33号近江八幡市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議第37号近江八幡市空家等対策の推進に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第38号近江八幡市営住宅条例の一部を改正する条例の制定について、議第39号近江八幡市給水条例の一部を改正する条例の制定について、議第40号近江八幡市消防団員の定員、任免、給与及び服務等に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議第41号近江八幡市安土文芸の郷あど木っずランド条例を廃止する条例の制定について、議第42号地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定について、議第50号近江八幡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定について、議第51号近江八幡市消防団員等公務災害補償条例の一部を改正する条例の制定について、以上19件は、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、議第21号から議第27号まで、議第29号、議第30号、議第32号、議第33号、議第37号から議第42号まで、議第50号及び議第51号の19件は原案を可決することに決しました。
次に、その他議案について、議第43号から議第48号まで及び議第52号の7件を一括採決します。
お諮りします。
議第43号財産を取得することにつき議決を求めることについて、議第44号近江八幡市第1次総合計画後期基本計画を策定することにつき議決を求めることについて、議第45号近江八幡市沖島辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画を変更することにつき議決を求めることについて、議第46号市道路線の認定につき議決を求めることについて、議第47号市道路線の変更につき議決を求めることについて、議第48号近江八幡市同報系防災行政無線施設整備工事請負契約の締結につき議決を求めることについて、議第52号財産を取得することにつき議決を求めることについて、以上7件は、総務、教育厚生及び産業建設の各常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、議第43号から議第48号まで及び議第52号の7件は原案を可決することに決しました。
次に、議員提出議案について討論・採決を行います。
それでは、会第1号について討論を行います。
森原陽子君の発言を許します。
〔15番 森原陽子君 登壇〕
◆15番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。
会派を代表いたしまして、会第1号学校教育の環境整備等を求める意見書に対する賛成討論を行います。
令和4年4月の始業日時点で2,558人の先生がいないと国が発表し、社会に衝撃を与えました。
深刻化する教員の長時間過密労働と教員不足が、大きな問題になっています。このままでは学校がもたないと、教育研究者有志が呼びかけた教員の長時間勤務に歯止めをかけ、豊かな学校教育の実現を求める署名は18万2,000筆を超えて集まり、今年2月に文科省に提出されました。
近江八幡市では様々に対策を打っていただいていますが、それでも2名の臨時講師が見つからなかったと回答されました。令和6年度を迎えるに当たり、今年も多くの学校現場で必要な教員数を確保するため、ご苦労いただいたことと思います。
教員不足の大本は、今の教員数では仕事が終わらないことです。文科省の調査では、平均で1日3時間以上の時間外労働が強いられ、それだけ働かないと学校が回らない状況です。
本市においても、時間外労働時間が月45時間を超える教員が令和4年度において、小学校で50%、中学校で57%に上り、30日以上の病気特休や休職の教員は、復帰された方を含めて12名あった。そのうち7名が精神疾患によるものであったと報告されました。
教員の健康を守り、教師を目指す人を増やし、優れた人材を確保するためにも、8時間で仕事を終えられる抜本的な教員定数の見直しと、残業手当の支給を含め処遇の改善が必要です。
このように教員の仕事が増えた理由は、大きく3つあります。
1つは、80年代半ばくらいから個性重視が言われ、一人一人に丁寧に指導すること、生徒指導も学習指導も、より高度化が求められました。それが教員の仕事の増加につながりました。
2つ目は、1992年から段階的に学校5日制が導入され、そのため、週6日でやっていた仕事を週5日間でやるようになり、当然忙しくなりました。
3つ目は、2000年代以降、プログラミングや小学校英語などが追加されたり、学校教育のICT化が推進されたり、新しい指導内容が求められるようになり、ますます学校が対応に追われることになりました。
新しい指導内容そのものが悪いというわけではありませんけれども、その内容に即した条件整備、つまり具体的には教員の数を増やすことが行われず、さらに教員は多忙になりました。長時間過密労働を改善するには、教員1人当たりの授業の持ちこま数を減らすことだと、教育研究者のみならず、全国連合小学校長会からも、全日本中学校長会からも、声が上げられております。
筑波大学の浜田博文教授は、小学校の教員の平均週24こま持っているのを17こまに減らす。中学校の教員は、平均18こま持っているのを15こまに減らすことで、長時間勤務を解消すると提案しておられます。その提案に沿っての試算では、教員を約22万人増やすことになり、年間1兆5,280億円が必要となります。大きな額ではありますが、国づくりは人づくり、我が国の将来を背負って立つ子どもたちへの教育は、何にも増して優先すべき課題です。
自民党は、教員調整手当を4%から10%に引き上げる提案をしていますが、それでは、現場の忙しさは改善できません。2024年3月末、今月です。中教審が教員の確保に関する答申を出すとしております。また、給特法改正の方向も打ち出される予定で、政府は2024年度中の法改正を検討する方針です。この重要な時期に地方三団体の提言に重ねて、地方自治体が意見書を上げることは極めて重要です。国が進めてきたGIGAスクールへも、国が責任を持って財政措置をするべきです。
教育環境の改善は、教員の労働環境をよくすると同時に、子どもたちの学ぶ権利、育つ権利を保障し、国の将来にとって重要な問題です。
多くの皆さんのご賛同をお願いいたしまして、賛成討論といたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で討論を終わり、これより会第1号について起立により採決します。
念のため申し上げます。
本件に対する教育厚生常任委員長の審査報告は否決であります。
原案について採決いたします。
お諮りします。
会第1号学校教育の環境整備等を求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
◆9番(道下直樹君) 原案否決ですけど。
○議長(岡田彦士君) えっ。
◆9番(道下直樹君) 原案は、教育厚生常任委員会では否決になりました。
○議長(岡田彦士君) そう言いましたけど、先ほど言いました。原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第1号は原案を否決することに決しました。
次に、会第2号について討論を行います。
まず、森原陽子君の発言を許します。
〔15番 森原陽子君 登壇〕
◆15番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子です。
会派を代表し、会第2号政治資金パーティー、企業・団体献金の禁止を求める意見書に賛成討論を行います。
自民党派閥の政治資金パーティー券収入の収支報告書の未記載や、国会議員のパーティー券販売のノルマを超えた額がキックバックとして裏金づくりに充てられた疑惑が大問題となっています。毎日のように次から次へと新事実が発覚し、政権中枢の現官房長官にも疑惑が及ぶなど、国民の政治不信は募るばかりです。
そもそも国民主権の根本原則に照らせば、営利企業に政治献金を許していること自体が、政治をゆがめることにつながる大問題です。
少なくとも、10数年以上前から続く政治資金パーティー券での裏金づくりによって、大企業言いなりの政治が続けられてきました。法人税を下げて消費税で補填させる。社会保障をどんどん切り下げて企業負担分を減らし、代わりに国民負担率を上げていく。コストカット型の経済で、派遣労働、非正規労働を広げ、労働者にはリストラを、株主には配当をと続けたことがGDPをどんどん下げ、この国の経済力を弱体化させました。大きな公益の損失です。
賃金が上がらない国になり、若者に結婚も出産もぜいたく品だと言わせるような格差と貧困が国の隅々まで広がり、少子化の加速の最大の原因となっています。地方と中央の格差も広がり、高齢者率の高い地方では、自治体の存続も危ぶまれる状況です。今年1月1日に起こった能登半島地震の復興状況が、如実にそのことを表しています。
そして、最大の公益の損失は、国民への大きな政治不信をつくったことです。議員は、国民から直接選ばれた代表として、公平公正に社会の発展のために仕事をするべき立場です。しかし、現在、議員は高い報酬をもらって何をしているんだ。議員の信頼は地に落ちました。この間、衆参両院で政治倫理審査会が開かれましたが、知らなかった、秘書がしたことだと、何ひとつ事実は解明されないまま、ますます疑惑が深まり、さらに政治不信が大きくなっています。
加えて、露出度の高いダンサーを招いての自民党青年局の懇親会などなど、自民党が根底から問われなければならないのは倫理観であり、人権感覚です。何を考えているのか、いいかげんにせよと国民の怒りが沸騰しています。
国民世論は、誰が、いつ始めたのか、裏金は何に使ったのか、全ての解明を求めています。この上は、証人喚問で徹底的に事実を解明するしかありません。そして、政治資金パーティー券購入も含め、企業・団体献金を禁止することです。金権腐敗政治を生む土壌を一掃させる覚悟があるのか、この近江八幡市議会も厳しく問われています。
国民の信頼を取り戻すために、良識ある議員の皆さんへ、会派を超えて意見書への賛同を訴えて、討論を終わります。
○議長(岡田彦士君) 次に、辻正隆君の発言を許します。
〔18番 辻 正隆君 登壇〕
◆18番(辻正隆君) 政翔会の辻でございます。
私は、会第2号政治資金パーティー、企業・団体献金の禁止を求める意見書について反対の立場で討論をさせていただきます。
政治資金パーティーによる還流分を政治資金報告書に記載していなかったことから端を発し、悪意ある裏金づくりである。また、脱税ではないのかと、大きく国民の政治に対する不信感へとつながった事件であります。
今、国では真相解明のため、衆議院では2月29日、3月1日に政治倫理審査会が開催され、参議院においても3月14日に開催されたところであります。しかし、国民の不信解消にどれだけつながったか、国の政に携わる者として説明責任を果たされたのかと考えると、いささか疑問に残るところがございます。私は、正すべき襟は正し、つけるべきけじめはしっかりとつける。私も、このことを強く求めてまいります。
さて、この意見書について、会第2号についてでありますが、我々地方自治体議会における市議会の意見書とは、地方公共団体の公益に関することについて、議会の意思を意見としてまとめたものが意見書であります。
地方自治法第99条で、普通地方公共団体の議会は、当該普通地方公共団体の公益に関する事件につき意見書を国会又は関係行政庁に提出することができるとされております。今回、日本共産党さんが提出されておられる意見書の内容は、国政における政治の倫理に関する内容であり、地方公共団体の公益に関する意見書にはなじまないものであると判断をいたします。
主権者である国民の意を介した政治的パフォーマンスであり、党利党略のためのものにすぎず、今後においても、地方自治体としての意見書になじまない内容については厳に慎んでいただきたい、このことを申し添えまして、私の反対の討論とさせていただきます。
議員各位の賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で討論を終わり、これより会第2号について起立により採決します。
念のため申し上げます。
本件に対する総務常任委員長の審査報告は否決であります。
原案について採決いたします。
お諮りします。
会第2号政治資金パーティー、企業・団体献金の禁止を求める意見書の提出については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立少数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立少数と認めます。よって、会第2号は原案を否決することに決しました。
ここで休憩します。
午前11時50分 休憩
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午後0時0分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
先ほど7番松村務君外3名より議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する附帯決議に関する動議が提出されました。
所定の賛成者がありますので、会議規則第16条の規定に基づき、この動議は成立いたしました。
ここで議会運営委員会にお諮りいたしますので、休憩します。
午後0時1分 休憩
~~~~~~~~~~~
午後1時20分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
ここでお諮りします。
先ほど成立した動議を追加日程とし、お手元に配付しました日程表のとおり議題とすることにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、本動議を日程に追加し、議題とすることに決しました。
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追加日程 議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する附帯決議
会第5号(提案理由説明、採決)
○議長(岡田彦士君) それでは、追加日程第1、松村務君外3名から提出されました議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する附帯決議を議題といたします。
それでは、提出者の説明を求めます。
松村務君。
〔7番 松村 務君 登壇〕
◆7番(松村務君) 育成会の松村務です。
提出者を代表し、会第5号の附帯決議について朗読をもって提案理由の説明とさせていただきます。
議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する附帯決議
当該予算において新規事業として「市民広場整備事業」の経費1,247万7,000円が計上されている。この事業は、近江八幡市庁舎整備基本計画の市民広場の基本コンセプトに基づき、官庁街に市民が主体として活動できる市民広場の整備推進を目的としたものである。
このことから、未来にわたって市民に誇れる、にぎわいと交流のある官庁街を整備していくため、市長におかれては、当該事業の発注段階から、議会をはじめ関係者から広く意見を聞いた上で、官庁街未利用地の活用並びに道路及び駐車場計画も見据えた全体の整備方針を明確にしていくこと。
以上、決議する。
以上、議員の皆さんのご賛同をよろしくお願いします。
○議長(岡田彦士君) 以上で提出者の説明を終わります。
ここでお諮りします。
ただいま議題となっています会第5号については、委員会付託、質疑及び討論を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、会第5号は委員会付託、質疑及び討論を省略することに決しました。
それでは、会第5号について起立により採決します。
お諮りします。
会第5号議第11号令和6年度近江八幡市一般会計予算に対する附帯決議については、本決議案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、本動議は可決いたしました。
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△日程第4 議案の上程(提案理由説明)
議第55号~議第58号
会第3号・会第4号
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第4、議案の上程を行います。
議第55号から議第58号まで並びに会第3号及び会第4号の6件を上程し、件名を事務局から朗読させます。
西川事務局長。
◎事務局長(西川仁司君) 朗読いたします。
令和6年第1回(3月)近江八幡市議会定例会追加提出議案
市長提出議案
議第55号 近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についてほか条例議案1件
議第57号 近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることについてほか人事議案1件
議員提出議案
会第3号 近江八幡市議会議員の請負の状況の公表に関する条例の制定について
会第4号 地方自治法第180条議会の委任による専決処分事項の指定についての一部を改正することについて
以上であります。
○議長(岡田彦士君) 次に、市長提出議案の提案理由の説明を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、本日追加いたします議案につきまして、提案理由のご説明を申し上げます。
議第55号近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準及び家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する内閣府令の施行に伴い、家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部が改正されることから、所要の改正を行いたく提案させていただくものでございます。
次に、議第56号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定につきましては、地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴い、介護保険料の収納の委託の根拠となる規定が介護保険法から地方自治法に変更となることから、所要の改正を行いたく提案させていただくものでございます。
議第57号近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることにつきましては、教育長の任期満了に伴い、安田全男氏を新たに教育長に任命いたしたく、議会の同意を求めるものでございます。
次に、議第58号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることにつきましては、欠員となっていました馬淵学区から安倍定嗣氏を人権擁護委員の候補者として法務大臣に推薦いたしたく、議会の意見を求めるものでございます。
以上、追加いたしました議案につきましてご審議いただき、ご可決賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。
よろしくお願いをいたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、議員提出議案の提案理由の説明を求めます。
小西はげむ君。
〔20番 小西はげむ君 登壇〕
◆20番(小西はげむ君) 提出者を代表し、会第3号、会第4号について提案理由の説明をさせていただきます。
まず、会第3号近江八幡市議会議員の請負の状況の公表に関する条例の制定についてでございますが、地方自治法の一部改正により、議員に係る請負に関する規制の明確化及び緩和がなされたことに伴い、議員の請負の状況を公表すること等により請負の状況の透明性を確保し、もって議会の運営の公正及び事務の執行の適正を図ることを目的に条例を制定したく、本議案を提出するものです。
続きまして、会第4号地方自治法第180条議会の委任による専決処分事項の指定についての一部を改正することについては、地方自治法の一部を改正する法律が施行されることに伴い、地方自治法を引用する決議の規定中に条ずれが生ずることから、当該決議の整理を行いたく、本議案を提出するものでございます。
以上、2議案について議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で議案の上程を終わります。
それでは、ただいま上程しました議第55号から議第58号まで並びに会第3号及び会第4号の6件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
休憩します。
午後1時31分 休憩
~~~~~~~~~~~
午後1時35分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
~~~~~~~~~~~
△日程第5 質疑
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第5、質疑に入ります。
2名から発言通告がありましたので、順次これを許します。
まず、森原陽子君の発言を許します。
森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 日本共産党の森原陽子でございます。
議第57号近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることについて質疑を行います。
現教育長大喜多先生は、この3月末で1期目を終えられますが、コロナ禍の下にご着任いただき、検査体制を強化し、換気の目安としてCO2濃度計を設置するなど、児童・生徒の安全の確保に力を入れていただきました。また、不登校支援の充実、学校図書館司書の増員をはじめ、現場の意見を反映した予算措置を行い、学校園への支援にご尽力いただきました。現場からも、親身に相談に乗っていただいたとの声を聞いております。
令和6年度予算では、学校への人員配置に力を入れていただき、教職員と子どもたち双方を支える体制づくりが提案されました。また、市の行政とは独立した教育委員会の長として、北里幼稚園の統合問題では、教育的観点からの意見を上げられ、教育委員会の自主性、独立性を守り、本来の役割を果たされました。現場の声、教育委員会の意見をしっかりと市長部局に伝えていただいたことが、市の教育行政を前に進めることになったと、私たちは考えています。当然、2期目も続投されるものと思っておりましたので、今回の人事に大変驚いています。
市長にお伺いします。
在任中の3年間について、大喜多教育長の実績と課題について、どのように総括していらっしゃるでしょうか。
これ、初問とさせていただきます。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 森原議員の質疑にお答え申し上げたいと思います。
まず、教育長の任命につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条1項におきまして、教育長は、当該地方公共団体の長の被選挙権を有する者で、人格が高潔で、教育行政に関し識見を有するもののうちから、地方公共団体の長が、議会の同意を得て任命すると規定されておるところでございます。
大喜多教育長におかれましては、それぞれ安土中学校等で校長を歴任されるなど、当市の教育行政に向けて、まさに議員がおっしゃっていただいたように、様々な功績を上げていただいたところでございます。
一方で、私ども教育行政を取り巻く環境につきましては、様々に今大きな課題があります。これが単に福祉分野のみならず、教育行政や、またまちづくり行政、そして様々な行政分野の知識、また関係機関や関係団体との円滑な調整能力というのも重要な資質の一つであると考えておるところでございます。
そういう中で、今回、滋賀県の幹部職員として、また甲賀市の副市長として様々な行政経験に基づく幅広い行政経験、また視点、あわせまして滋賀県の教育委員会で教育次長として重責を果たされ、教育的視点をも併せ持った安田氏を、今我々が直面する課題といたしまして、適任な教育長として任命いたしたく、議会の同意を賜りますようご提案させていただいているものでございます。
○議長(岡田彦士君) 質疑はありませんか。
森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) このたび、説明では、教育長は市長が安田全男氏を推挙されて、そして連れてこられたというふうに説明をいただいております。
先ほど質疑に答えていただきましたけど、特にこの点にという点で安田氏を選ばれたということがございましたら、お聞かせください。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答えいたします。
今ほど、最初の質疑にお答えさせていただいたとおりでございます。
○議長(岡田彦士君) 森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) ということは、もう一回ちょっと言葉で、特にこの点をとおっしゃる面がありましたら、もう一回聞かせてください。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) もう一度お答え申し上げます。
ちょっと言葉は違うかもしれませんけども、現代の教育行政といいますのは、教育という現場、学校の中だけではなくて様々地域とつながり、また福祉分野のつながり、行政分野、いろんなものを横断的に対応していく必要がある。また、そういう過渡期のとこだと思います。こういう意味で、できるだけ幅広い視野と経験を基に、かつ教育行政にも詳しい方ということで安田全男様を推薦、皆さんのご同意を得る提案をさせていただいているところでございます。
○議長(岡田彦士君) 森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 今、もう一度お聞かせいただきまして、ありがとうございます。
市長は、教育長の任務を遂行するのに必要な条件というものについては、どのようにお考えですか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 今申し上げたとおりでございます。教育長というのは、教育現場のみならず、この教育というものを根本からあるところから含めまして、幅広い視点で捉えながら、今申し上げたような課題に対応していっていただく必要があろうかと思いますので、そういう面で適任だというような理解をしております。
○議長(岡田彦士君) 森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) これまで市長は、教育委員会の決定を尊重されてきました。今、このスタンスは変わっていないでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 教育委員会、厳密に言いますと、今教育総合会議というものがございまして、その中で教育の基本方針というのを決めていくというのは今、建前になっております。そういう意味では、教育委員会の皆さん方も教育総合会議の一員でございますし、一義的には教育委員会のマネジメントを担われるということで、そういう意味では、当然尊重していきたいというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 質疑はありませんか。
森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 質疑させていただいたことは、教育委員会を尊重されるということについてお伺いしました。
教育長の任命権者は、市長ではありますけれども、教育的観点から、市長部局の提案に対して市長と教育長のご意見が違うということも起こり得ます。そのときに市長は教育委員会の独立性を認めて、意見の違いを尊重していただくということで、よろしいでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 今ほども申し上げましたとおり、今の教育の基本については、教育総合会議というのがございますので、そこで議論を積み重ねながら方針というのを見ていきたいという、それが基本的な立てつけでございますので、それに従ってまいりたいというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 教育総合会議の中での話合いを十分にするということは、教育委員会制度の特性の一つとしての合議制を大切にするというふうに伺いましたが、今後もその合議制をするということとともに、中立性や自主性も尊重していただけるということについては、市長はいかがでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問でございます。
中立性、独立性というよりも、一番にね、まず、この市の教育というのをどういう方向に持っていくのか、どうあるべきかという議論というのはしっかりと、こういう中で市長部局を含めて、最初に申し上げましたように様々な課題がございます中で、それぞれ学校現場とそれ以外の分野含めまして、しっかりすり合わせができるような形で進めていければというふうに思っております。
そういう意味で、自主性とか独立性という言葉はあまりふさわしくないように思いますけれども、しっかりとした方向性をお互いに理解し合いながら進めていくと、こういうことだろうというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 質疑はありませんか。
森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 先ほどから、今教育の過渡期であるので、幅広い見地から教育長というお仕事をしていただくということを、市長のお話から聞いているように思うんですけれども、特にこれから、市長は新しい安田さんをお迎えになって、近江八幡市の教育のどこをどんなふうに変えたいというような、そういう方向性は今お持ちなんでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答えします。
どこをどう変えるという中も、基本的には、これ今申し上げたような教育総合会議なり何なりで議論していくものだというふうに思っておりますけども、今我々の大きな抱える課題としましては、最初申し上げていましたように様々な、例えば、地域との連携の問題、放課後教室から部活のいわゆる地域化含めまして、広域化含めて様々な課題もありますし、それぞれ学童、また民間保育園所等も含めまして、学校との連携、そして発達、様々な障害、またハンディのある方々の子どもたちへの対応とか、様々な課題がございます。
そういう中で、一体感を持ってしっかりと対応できる、していただけるというような人物としてご提案を申し上げているところでございますので、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
こういう方向というのは、議員おっしゃっていただいたような教育総合会議、また様々な機会の中で議論を進めながら、またここにいらっしゃる議員の皆様方も、当然教育厚生常任委員会もございますので、そういう中も含めながら、市の教育のあるべき姿というのは模索していかなきゃいけないというふうに思っておりますので、ご理解のほどよろしくお願いを申し上げます。
○議長(岡田彦士君) 森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 教育総合会議で十分に話し合っていくということは、十分分かりました。
さて、2015年に教育基本法が変わり、また教育委員会法も変わりましたけれども、その後も文科省は教育委員会制度の意義として、1番、政治的中立の確保、2番、継続性、安定性の確保、3番、地域住民の意向の反映であると認識しています。そして、その特性として、首長からの独立性、2番、合議制、そして住民の意思により決定を上げています。
市長もご存じのように、教育委員会制度は、戦前に教育が軍国主義に利用されたとの反省から、再び政治が教育を支配することがないように設置されたものです。
本市においても、教育委員会は教育行政の執行に当たり、市行政からの中立、公正の確保が必要と考えます。この点について、もう一度最後にお伺いいたします。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 森原議員の再問にお答え申し上げます。
確かに教育委員会の政治的中立性というのは、非常に重要な点だというふうに思います。そういう意味では、教育が政治的に利用されるのは、外部からだけではなく、内部も政治的なニュアンスというのはあるべきではないというふうに思いますので、そういう意味では、子どもたちの未来を考えた中で非常に平らかに、バイアスのないような形で教育が行われるように、我々もしっかりと見ていきたいというふうに思っております。
○議長(岡田彦士君) 森原陽子君。
◆15番(森原陽子君) 教育の中立性は大事であるというふうに、市長のお言葉からも分かりました。
この点が本当に大事なことだと考えます。政治は、やはり環境を整えるためには尽力していくべきと思いますけれど、教育内容というものは、教育の自主性を重んじるべきである。そのように思います。この点をしっかり踏まえていただきまして、今後も教育行政の独立性を尊重されることを強く求めて、質疑を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 以上で森原陽子君の質疑を終わります。
次に、山元聡子君の発言を許します。
山元聡子君。
◆12番(山元聡子君) 凛成会の山元聡子でございます。
それでは、議第57号近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることについて質疑をいたします。
先ほどの森原議員の質疑で了とさせていただくところは、省かせていただきます。
1点目、近江八幡市の方でないようですが、教育課題が分かっておられる方であり、本市に造詣が深い方であるのか、お尋ねをいたします。
以上、初問といたします。
○議長(岡田彦士君) 当局の回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 山元聡子議員のご質疑にお答えしたいと思います。
的確なお答えになっているかどうかというと、甚だ心もとないところあるんですけども、私なりに回答させていただきたいと思います。
まず、本市の課題を、教育課題を熟知されているのかということでございますけども、課題というのはそれぞれございます。つぶさに本市の子どもたち、学校の隅々、当然見られてきたわけではございませんから、そういう意味では、個々の細かな課題が、いろんなものについて熟知されているわけではないということを、私も承知をしておるところでございます。
しかしながら、幅広い教育行政という中を見たときに、外部からの視点といいますか、新たな視点というのも非常に重要な視点であるというふうに私は思っておりますし、そういう中で、先ほどの森原議員の質疑にお答えしましたように、これまで県を含め、様々な、より幅広い圏域ということで、行政、教育行政にも責任持って携わってこられた立場の方でございますので、非常にそういう意味では、私としては期待をしているところでございます。
実際、甲賀市で副市長もされていまして、民生委員、児童委員もされているやに伺っておりますので、新たな視点で、氏のこれまで培ってこられた経験というものを、さらに本市のいいところに付け加えていただいて、本市の教育行政、また教育の施策を、また新たなステージに引っ張っていただきたいというふうに思っておりますので、どうか議員のご理解をよろしくお願いを申し上げます。
○議長(岡田彦士君) 質疑はありませんか。
山元聡子君。
◆12番(山元聡子君) 再質疑させていただきます。
今までに教育経験者でない方を教育長に任命されたことはございますでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
小西市長。
◎市長(小西理君) 私に限って言えば、ございませんけれども、当然当市においても、以前行政の方が教育長されたこともありますし、他市町においても、当然行われていることでございます。
○議長(岡田彦士君) 質疑はありませんか。
山元聡子君。
◆12番(山元聡子君) 再質疑いたします。
教育長が、1期のみで終わられたことはございますでしょうか。
○議長(岡田彦士君) 回答を求めます。
秋山総務部理事。
◎総務部理事(秋山直人君) 再質疑にお答えいたします。
1期のみの方も、今までいらっしゃいます。
○議長(岡田彦士君) 山元聡子君。
◆12番(山元聡子君) ありがとうございます。
これで質疑を終わります。
○議長(岡田彦士君) 以上で山元聡子君の質疑を終わります。
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△日程第6 委員会付託
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第6、委員会付託に入ります。
お諮りします。
ただいま議題となっています議第57号及び議第58号並びに会第3号及び会第4号の4件については、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの4件については、委員会付託を省略することに決しました。
なお、議第55号及び議第56号の2件については、お手元に配付しました議案付託表のとおり教育厚生常任委員会に付託します。後刻、再開後に審査報告が願えますようよろしくお願いいたします。
教育厚生常任委員会は、この後、第3・4委員会室で開議されます。
休憩します。
午後1時56分 休憩
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午後2時20分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
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△日程第7 委員会審査報告
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第7、委員会審査報告に入ります。
教育厚生常任委員会の報告を求めます。
教育厚生常任委員長道下直樹君。
〔9番 道下直樹君 登壇〕
◆9番(道下直樹君) 皆様こんにちは。
続きまして、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
本定例会において当委員会に付託された諸案件を審査するため、委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
条例議案につきまして、
議第55号 近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について
議第56号 近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定について
以上2件は、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
以上で教育厚生常任委員会の審査報告を終わります。議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) ただいまの審査報告に対して質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(岡田彦士君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会審査報告を終わります。
それでは、議第55号から議第58号まで並びに会第3号及び会第4号の6件について討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
休憩します。
午後2時23分 休憩
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午後2時23分 再開
○議長(岡田彦士君) 再開します。
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△日程第8 討論・採決
○議長(岡田彦士君) それでは、日程第8、討論・採決に入ります。
発言通告がありませんでしたので、討論なしと認め、これより採決します。
それでは、議第55号から議第58号まで並びに会第3号及び会第4号の6件について順次起立により採決します。
まず、議第55号を採決します。
お諮りします。
議第55号近江八幡市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第55号は原案を可決することに決しました。
次に、議第56号を採決します。
お諮りします。
議第56号近江八幡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定については、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第56号は原案を可決することに決しました。
次に、議第57号を採決します。
議第57号近江八幡市教育長の任命につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立多数〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第57号は原案に同意することに決しました。
次に、議第58号を採決します。
議第58号人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、議第58号は原案に同意することに決しました。
次に、会第3号を採決します。
会第3号近江八幡市議会議員の請負の状況の公表に関する条例の制定については、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、会第3号は原案を可決することに決しました。
次に、会第4号を採決します。
会第4号地方自治法第180条議会の委任による専決処分事項の指定についての一部を改正することについては、原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔起立全員〕
○議長(岡田彦士君) ご着席ください。起立全員と認めます。よって、会第4号は原案を可決することに決しました。
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△日程第9 委員会報告
○議長(岡田彦士君) 次に、日程第9、委員会報告に入ります。
総務、教育厚生、産業建設の各常任委員会及び市庁舎整備等特別委員会から報告を行いたい旨の申出がありますので、これを許します。
まず、総務常任委員会の報告を求めます。
総務常任委員長沖茂樹君。
〔13番 沖 茂樹君 登壇〕
◆13番(沖茂樹君) よろしくお願いします。
では、総務常任委員会において、閉会中の継続審査としました所管事務調査「地域コミュニティーの現状と課題」について報告を行います。
近年、地域コミュニティー、特に自治会では、高齢者の見守りや防災組織の強化など地域の力が試される一方で、自治会への加入率の低下や役員の担い手不足も、深刻な問題となっています。
当常任委員会では、これらの問題について、令和5年度と令和6年度の2年間をかけ調査研究を行うとし、令和5年度は現状の把握と課題の整理、要因分析に努めました。
主な取組としましては、①令和5年8月2日、9月27日及び令和6年1月17日の3回にわたり、総合政策部まちづくり協働課の協力により講義及びワークショップ形式にて、自治会及びまちづくり協議会に係る現状の把握と課題の整理を行いました。
ワークショップの内容といたしましては、1回目は、もしも自分が自治会組織の全くない地域に引っ越したら何に困るのか考えてみようとし、意見を模造紙に取りまとめ、課題の掘り下げと共有等を行いました。2回目のワークショップでは、自治会及びまちづくり協議会における課題等について分類し、焦点を当てる作業を行いました。3回目のワークショップでは、自治会長業務と担い手を細分化することで、効率的、効果的な本来の担い手を探る作業を行いました。
次に、令和5年11月7日から8日には、総務省及び栃木県宇都宮市への行政視察及び研修の実施を行いました。
総務省では、自治会などの地域コミュニティーが、地域社会の変化するニーズに対応できるようになるための方策について検討を行う「地域コミュニティーに関する研究会」が令和4年4月に取りまとめた報告書の内容について、担当部署の自治行政局市町村課の職員を講師に研修を行いました。
また、宇都宮市では、自治会役員の負担軽減策、また自治会加入者に自治会に入っていてよかったと思わせる取組等について研修を行いました。今回の視察研修では、自治会加入の促進、自治会活動の活性化及び自治会の存続を図るためには、人、金、情報など様々な形での支援が必要であると再認識するとともに、自治会役員の業務軽減のためのデジタル技術の導入等、有効性の高い事例を学ばせていただくことができました。
次に、令和5年11月20日には、新しく自治会を設立されたトゥルータウン常楽寺自治会との意見交換を行いました。意見交換では、設立経緯や活動状況、さらに自治会の設立や運営に関して行政等に求める支援等について伺いました。
最後に、令和6年2月には、全自治会長を対象とした自治会運営に関するアンケート調査を実施しました。今後、調査の回答から自治会運営の改革等に取り組まれた自治会に対しヒアリングを行うとともに、集計結果等についても報告を行う予定です。
次年度も引き続き、地域コミュニティーの現状と課題の整理から、自治会等の地域活動が、変化するニーズに対応しつつ持続可能性を高めていくための取組等について調査研究を進め、その成果を自治会運営に関する提案等に反映し、生かしていけるよう研さんに進めてまいります。
以上、総務常任委員会の報告といたします。
○議長(岡田彦士君) 次に、教育厚生常任委員会の報告を求めます。
教育厚生常任委員長道下直樹君。
〔9番 道下直樹君 登壇〕
◆9番(道下直樹君) 教育厚生常任委員会所管事務調査報告を行います。
当委員会は、令和5年度における定例会で委員会に付託された議案を審査するため、委員会を開催し、当局提出議案44件、意見書5件の合計49件を審査しました。
また、閉会中の所管事務調査につきまして、学校園の運営及び教育施設に関すること、福祉、健康、子ども・若者、子育て支援施策に関すること、国民スポーツ大会及び全国障害者スポーツ大会に関することについてとし、当局や関係団体との意見交換を行いました。
また、令和5年10月17日から19日にかけて東京都日野市、こども家庭庁、埼玉県久喜市、千葉県流山市、厚生労働省へ行政視察を行いました。
行政視察において、東京都日野市では、発達・教育支援センター「エール」について、担当職員より説明を受けました。18歳までの支援を必要とする子どもや不安のある保護者に対し、発達相談・支援を行う福祉部門と就学相談・特別支援教育を行う教育部門が、福祉と教育の枠を超えて連携して事業を行っています。市の組織の縦割りをなくし、切れ目のない相談・支援体制の構築と成功につなげている点は、非常に当市としても参考になりました。
こども家庭庁では、こども家庭庁の担当部署の職員を講師に招き、研修を行いました。こども政策の司令塔としての総合調整、各省庁の縦割りの打破と隙間事業への対応をその役割とし、子どもや子育て中の方の視点を基本姿勢に各種施策を展開しております。令和6年度は、こども未来戦略方針に基づき、子育てに係る経済的支援と若い世代の所得強化、少子化対策など様々な政策に重点的に取り組まれるとのことでした。本市においても、子どもと子育て世帯を取り巻く課題は多岐にわたります。今後も、全ての子どもが健やかに成長できる社会の実現を目指して、調査研究に取り組んでいきます。
埼玉県久喜市では、市内の小学校を訪問し、ICTを活用した教育について公開授業の見学をしました。平成27年から教育のICT化を進め、双方向型のオンライン授業を推進、不登校児童の増加に対応したオンライン分教室の開設など、「学びを止めない」授業を展開しています。IT企業との提携や民間のICT研修を活用するなど、ハード、ソフト両面で環境を整備され、これらは「久喜市版未来の教室」と名づけられ、全国に先駆けた取組と評価されています。また、校内の事務、会議などにもICTを活用した効率化を図り、教師の負担軽減、残業削減にも効果を上げており、ICTの活用による好事例を学びました。
千葉県流山市では、子育て支援施策について市担当部局の職員から説明を受けました。流山市は、人口増加率6年連続全国1位、転入超過率5年連続1位、また合計特殊出生率は全国平均を大きく上回るなど、仕事をしながら子育てしやすいまちづくりを目指す施策は、全国的に評価されています。「母になるなら流山市、父になるなら流山市」のスローガンの下、保育所の新設、増員により令和3年度に待機児童ゼロを達成。様々な独自の子育て支援施策により保護者の負担を軽減し、結果、県外の子育て世代からも選ばれるまちとして認識されているものと推察されます。
本市においても、少子・高齢化と人口減少の進展は喫緊の課題であるため、どのようにすれば子育て世代に選ばれまちになるかを考えるに当たり、非常に参考になる視察でした。
行政視察以外では、調査項目に基づき、学校給食センターでの現地調査を2回実施、国スポ・障スポについては担当課より進捗状況の説明を受けました。また、社会福祉法人おうみ福祉会「きみいろ」への施設見学等、その他様々な団体との意見交換を行いました。
当委員会では、教育、福祉、子育てに関わる課題につきまして、今後も調査研究を深めてまいりたいと思っております。
以上、当委員会の報告といたします。
教育厚生常任委員長道下直樹。ありがとうございます。
○議長(岡田彦士君) 次に、産業建設常任委員会の報告を求めます。
産業建設常任委員長南祐輔君。
〔11番 南 祐輔君 登壇〕
◆11番(南祐輔君) 続きまして、産業建設常任委員会の委員会報告をいたします。
当常任委員会において、閉会中の継続審査としました所管事務「地域公共交通の在り方」及び「農業及び産業振興の取組」について、令和5年10月31日から11月2日にかけて、国土交通省、埼玉県深谷市、岐阜県大垣市に調査事項に関する行政視察を行いました。
まず、国土交通省では、地域公共交通に関する国の法制度や国、県等の支援などを学ぶため、担当部署の職員の方を講師に研修を行いました。
上下分離方式による鉄道の維持管理、運行に関しての再構築実施計画は、補助金採択を受けるため国の認定が必要であるが、計画自体の内容の精査、収支計画などに対し、国は積極的に関与しない。国は再構築するための補助制度等の枠組みは準備するが、ローカル線の存続、廃止、縮小などの判断はしないという姿勢でありました。
また、自家用有償旅客運送制度については、交通空白地の定義が明確でなく、各地方自治体の地域交通協議会に委ねられていることから、現在国土交通省の専門委員会でその定義が議論されており、近々にまとめられ、公表される見込みであります。また、事業として経済的に成り立つように、有償額の引上げも検討しているとの説明がありました。
次に、深谷市では、強みである農業を基軸として「儲かる農業都市ふかや」を目指し、観光資源として野菜を活用し、「野菜を楽しめるまちづくり戦略」を策定されていました。多くの人を呼び込む「ベジタブルテーマパークフカヤ」や農業関連企業や技術革新を得意とする企業を誘致、集積する「アグリテック集積戦略」、そして地域内の経済循環を高め、同時に住民の自助、共助を引き出す「深谷市地域通貨ネギー」について説明がありました。
これらの取組は、一つの農作物だけに焦点を絞るのではなく、農業施策、地域経済循環、市民のまちづくり活動などを包括的に捉えた戦略的な施策となっています。また、市役所内の企画、事業実施する各部署の連携も良好に図られていると感じました。
次に、大垣市では、養老鉄道の上下分離方式に関し調査を行いました。養老鉄道は、平成30年1月に沿線3市4町が養老線管理機構を設立し、第三種鉄道事業者として車両及び施設の保有、維持管理を担っておられます。営業距離は57.5キロメートルと、近江鉄道と規模、移行形態が同等であることから、先行事例として調査いたしました。
説明の中で、近江鉄道との大きな違いが3点ありました。1点目は、養老鉄道は、親会社であった近畿日本鉄道より経営安定化基金として10億円が拠出され、沿線市町の負担を軽減されていること。2点目は、岐阜県、三重県など県の関与が極めて少ないこと。このことは、双方の県内に同様の民鉄が複数あることが事情にあるようです。3点目は、営業距離や住民利用者数に関係なく、沿線7市町の負担割合が均等であることです。
また、経営状況については、新事業形態に移行後2年間は黒字決算で、基金に積み増しをされていましたが、新型コロナ感染拡大後は、乗降客数、営業収入は低迷していたようで、モバイル定期券の導入やダイヤ編成の見直しなど利便性の向上に取り組み、昨年より乗降客数の回復に向かっているとのことでした。
令和6年4月から近江鉄道線は、再構築実施計画に基づき新しい事業形態での運営となります。事業の効果、収支状況など、その動向に注視し、さらに調査研究を重ねていきたいと思っております。
視察研修以外にも、農業委員会と意見交換会を行い、生産者の皆さんから地域農業の現状を拝聴し、担い手への農地利用集積に向けた具体的な取組や、地域農業の維持のための経営安定対策などを議論いたしました。
また、島学区まちづくり協議会が、市のモデル事業を活用して昨年10月から実施しておられる交通弱者の方に対する移動支援「ちょこっとサービス」の現地調査を行いました。実証実験での成果や課題、利用者の声などを聞かせていただきました。
これらの視察研修、現地調査で得られた知見を参考にしつつ、市民の安心・安全、質の高い公共サービスの提供に資するよう引き続き取り組んでまいります。
以上です。ありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 最後に、市庁舎整備等特別委員会の報告を求めます。
市庁舎整備等特別委員長小川広司君。
〔21番 小川広司君 登壇〕
◆21番(小川広司君) 令和5年度市庁舎整備等特別委員会の報告を行います。
令和5年度の市庁舎整備等特別委員会は、委員会に付託された議案を審査するための委員会と、実施設計に係る調査研究のため4回、視察研修2回の計7回委員会を開催しました。
9月定例会において、市庁舎建設の実施設計業務、施工業務を一体的に行うデザインビルド方式で一般競争入札が行われ、契約事業者、契約金額が確定したことから、市庁舎整備工事請負契約の締結につき議決を求める議案が提出され、当特別委員会に付託されました。当局の説明を求め慎重に審査した結果、全員賛成で原案を可決すべきものと決しました。
なお、審査過程において、維持管理コストにこだわってきた庁舎であるので、実施設計において、建物の耐用年数と維持管理コスト及び運用コストなど、基軸となる指標、数値を明確にして将来想定額の算出を行い、設備機器の選定、品質管理においても十分検討されたいなどの意見が出されました。
また、実施設計に係る調査研究では、当局より進捗状況の説明を受け、実施設計において基本設計から変更のあった箇所を中心に委員会で協議してまいりました。その中で4階の議会フロアについては、議場をはじめ、委員会室、会派室、図書コーナーなどの形状や広さ、仕様など、各会派の意見を委員会で取りまとめ、確認を行いました。
また、近年、県内で新庁舎整備をされた甲賀市と守山市へ視察を行い、議場及び委員会室などの形状、仕様、議場システムなど、現地において確認を行い、新庁舎整備後の維持管理コストなどを調査いたしました。
本年7月から本格的な工事が始まります。本体工事の進捗状況及び新庁舎竣工後に改修予定の南別館、ひまわり館についても、引き続き調査をしてまいります。
市当局には、建設工事の進捗状況を市民に周知するとともに、多様化する市民ニーズや行政需要の変化に柔軟に対応ができ、市民が利用しやすい、安全で安心を支える新庁舎となるよう、適切な事業推進に努められるよう要望します。
以上、令和5年度の市庁舎整備等特別委員会の報告といたします。
○議長(岡田彦士君) 以上で委員会報告を終わります。
以上をもって本日の日程は全て終了し、本定例会に付議されました案件は全て議了しました。
ここで市長からご挨拶をいただきます。
小西市長。
〔市長 小西 理君 登壇〕
◎市長(小西理君) 閉会に当たりまして、一言お礼のご挨拶を申し上げます。
議員の皆様方におかれましては、去る2月15日、令和6年第1回市議会定例会を招集させていただきましたところ、令和6年度一般会計予算案など、提案いたしました全ての議案につきまして、慎重なるご審議をいただき、いずれも原案どおりご可決を賜りましたことに対しまして、心から厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。
今議会の審議の過程におきまして、議員の皆様方から賜りましたご意見やご提案、また本日いただきました決議の内容につきましては、私以下全ての職員がこれを真摯に受け止め、今後の市政運営に当たり反映できますよう鋭意努力してまいりたいと存じます。
さて、今議会の開会時にも触れさせていただきましたけれども、能登半島地震から3か月がたとうとしております。この間、本市においても継続して被災地への支援を行っており、この3月にも、日本水道協会からの応急復旧への応援要請を受け、本市水道事業所職員及び近江八幡管工事協同組合からも技術員4名を派遣いただき、石川県能登町での上水道管応急復旧業務に従事しております。現地では、いまだ多くの方が避難生活を余儀なくされております。引き続き、要請に基づき職員の派遣など、必要な支援を行ってまいりたいと存じます。
去る3月18日には、今年度第2回目の近江八幡市防災会議を開催し、地域防災計画の修正案のほか、市防災総合訓練の開催についての審議をさせていただいたところでございます。阪神・淡路大震災から数えて29年、東日本大震災から13年が過ぎましたけれども、いつ起こるとも分からない災害に対しましては、我々一人一人が日頃から備えておく防災の意識を持たなければなりません。我々行政といたしましても、これまで同様、民間の事業者様や地域のリーダーである自治会の皆様等、関係各所と十分に連携を取り、災害に強いまちづくりを進めてまいりたいと考えております。私も、手元に地域防災計画は置いております。
この冬は事前の予報どおり、例年ですと雪になるところが雨となるなど、暖冬傾向でありましたけれども、3月も下旬となりましたけれども、まだまだ寒さが厳しい日も続き、春の近づきは、まだ実感も遠いものでございますけれども、桜が咲き、新芽が芽吹く春には、多くの市民の皆様にとっても就職や進学など新生活のスタートの季節でございます。
今議会でご審議、ご可決いただきました予算に基づき、令和6年度の近江八幡市政運営がスタートいたします。いよいよ着工する新庁舎整備工事をはじめ、防災事業、子育て支援や教育施設の整備、高齢者への支援、産業や観光振興など、幅広く、かつ迅速に取り組むべき事業ばかりでございます。市民の皆様の声を聞きつつ、時代の変化に敏感に、速やかに対応していけるよう職員一同、全力で取り組んでまいります。
さて、本日ご承認いただきましたとおり、今期をもって大喜多悦子教育長がご勇退されます。大喜多教育長におかれましては、任期中にはコロナ禍もあった中で、教育現場のかじ取りを担っていただきました。本市の教育行政の推進に一方ならぬご尽力を賜りましたことを、この場をお借りして御礼申し上げたいと存じます。本当にありがとうございました。引き続き、新たなお立場から市政発展のためにご指導、ご鞭撻を賜りますようよろしくお願いを申し上げます。
議員の皆様方におかれましては、年度替わりであり、何かとご多忙の日々が続くとは存じますが、どうかくれぐれもご自愛をいただきますとともに、なお一層のご活躍を祈念し、あわせまして市政発展へのより一層のご協力をお願い申し上げまして、閉会のご挨拶とさせていただきます。
誠にありがとうございました。
○議長(岡田彦士君) 次に、今月末でご退任をされる大喜多教育長からご挨拶をいただきます。
大喜多教育長、どうぞ。
〔教育長 大喜多悦子君 登壇〕
◎教育長(大喜多悦子君) 議会において退任の挨拶をさせていただきます。
令和3年4月に近江八幡市教育長を拝命して以来、3年間務めてまいりましたが、3月末日をもちまして退任することとなりました。市長はじめ、議員の皆様、多くの皆様方にご協力を賜りましたことに厚くお礼申し上げます。
教育委員会は、学校教育、生涯学習、スポーツなど、幅広い施策を展開するところですが、この3年間を振り返ってみますと、当初コロナ禍でもあり、教育は人づくりと言われるよう、まずは学校教育に焦点を当てて取り組んできました。
本市には、小・中学校で約6,800人、幼稚園、こども園を含みますと、合わせて約7,900人の子どもたちが通っています。学校園は、この子どもたちの命を預かっているとも言えます。就任した最初の2年間は、コロナ禍でもありました。子どもたちの安全・安心な環境を整えることを土台として、子どもたちの学力を保障すること、そして思いやりや共感力、協調性、粘り強く取り組む力など、自立した社会人となるための人格を育成することが学校の使命です。
教育委員会は、その学校教育の一番の推進役であると考え、まずは学校園を指導、支援してきました。定例の校長会、園長・所長会では、学校経営に関わる管理職のリーダーシップ、マネジメント、組織対応などについて取り上げ、特にいじめ問題や不登校支援について、生徒指導や教育相談の支援体制の強化が図れ、管理職の資質能力や意識が向上するよう指導してきました。
行事や日々の活動の中で、子どもたち自身が主体的に取り組めるよう工夫をしてほしいこと、また性の多様性についての配慮などもお願いをしてきました。コロナ禍では、教育委員会でPCR検査を実施したり、指導主事を適宜学校に派遣したりするなど、学校教職員に過度の負担がかからないように支援もしてきました。
教育委員会では、毎年度初めに、教育行政基本方針を掲げて取り組んでいます。3年間で特に力を入れたのは、1つ目は、ふるさと学習の推進です。
本市は、近江商人の保存された家並みや八幡堀、安土城跡、西の湖だけではなく、各学区に愛すべき歴史的遺産や景観があり、各学校では、教材、人材の発掘、活用も進み、発達段階に応じたふるさと学習が定着してきています。
2つ目に、第2期教育大綱基本理念の副題に上げている早寝、早起き、挨拶、食事、読書、運動の「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」運動の強化です。
教育委員会では、18年前から取り組んできたこの運動ですが、総合教育会議において、基本的生活習慣の育成の重要性を再認識したことから、読書と運動に重点的に取り組み、既に認知度が高い子どもたちだけでなく、市民の皆様により広く啓発するためにも、見える形で取り組みました。
読書については、この2年間で市立図書館を中心として、生涯学習課、学校教育課、幼児課、民間団体が連携協働し、学校園での読書活動の充実、読書環境の整備が進んでいます。
運動についても、連携協力に関する協定を締結したびわこ成蹊スポーツ大学に、作詞、作曲、体操の制作を委託し、このたびダンシングな体操「にこまる体操」が完成し、明日23日には、体操のお披露目会をイオンの1階センターコートにて開催できる運びとなりました。来年度は、まず就学前施設や小・中学校の子どもたちからこの体操を広め、市民の皆様にも親しみ、楽しんでもらいたいと思っているところです。
3つ目は、学ぶ力の向上のためのICT機器の活用と授業改善の取組です。
GIGAスクール構想により、1人1台のタブレット端末が整備されたこともあり、ICTを効果的に活用し、分かりやすく、子どもたちが主体的に取り組める授業にするため、市で授業改善推進校を指定し、指導主事を派遣して指導するとともに研究を推進し、市全体に広げてきました。
4つ目は、幼児教育の質の向上が叫ばれる中、県の学びに向かう力推進事業に手を挙げ、就学前施設から小学校への学びと育ちの滑らかな接続を推進しました。
先行モデル小学校区として金田小学校区において、公私、類型の違いを超えて、金田小学校と金田幼稚園、アリス保育園、金田東保育園が協働して接続カリキュラムを作成し、他府県からの方も含め100名を超える参観者を迎え、各園での授業参観や研究、研修会が開催でき、就学前教育、小学校教育の充実も図れました。この学びに向かう力推進事業は2年間です。次年度の他学区の接続カリキュラム作成の取組につなげることができたと思っています。
5つ目は、不登校の児童・生徒への支援強化です。
マナビィにある教育相談室に相談業務統括員を置き、学校やほかの機関、関係各課との相談支援の連携協働が強化したことにより、にこまるルームやにこまる訪問の活用が増えました。不登校の子どもの支援は、子どもの状況に即した支援ができることが大事であります。来年度は、それぞれの小学校にスペシャルサポートルームをつくり、専任の支援員を配置することができます。教室に入りづらい子どもも、安心して過ごせる居場所となることと思っております。
6つ目は、国スポ・障スポ開催に向けた施設の改修と組織体制の構築です。
運動公園の野球場の改修も始まり、来年度はそれぞれの競技において、国スポ・障スポプレ大会が開催され、令和7年度の本大会に向けて、全庁挙げて準備を進めているところです。議員の皆様のご協力をよろしくお願いしたいと思います。
私は、この3年間で基本方針に掲げた重点取組が推進できたという手応えを感じています。本当に多くの方々に支えられながら、教育長の職を務めさせていただきました。ありがとうございました。
受け継いできた近江八幡市の教育があります。そして、引き継いでもらいたい教育施策もあります。また、新しい視点で取り組むべき教育もあるでしょう。教育委員会は、子どもたちの豊かな学びと育ちのために、今後も最大限の努力をしてくれるものと信じています。
本市の子どもたちが夢や志を持って様々なことに挑戦し、大きな世界で、また身近な地域で活躍していることを祈っております。そして、市民の皆様が生きがいを感じ、ふるさとに愛着と誇りを持てるよう、近江八幡市の教育がますます充実発展していくことを祈念しまして、議会での退任の挨拶といたします。
ありがとうございました。(拍手)
○議長(岡田彦士君) 令和6年第1回定例会の閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
去る2月15日に開会いたしました本定例会も、議員各位をはじめ、市長並びに当局の皆様方のご協力によりまして、本日ここに無事閉会の運びとなりました。
当局の皆様方におかれましては、本定例会において各議員から出されました意見や要望を十分に尊重され、市政の一層の発展に努められるようお願いを申し上げます。
さて、先週3月16日には、北陸新幹線金沢-敦賀間が開業いたしました。平成24年6月に着工され、実に11年8か月という長い時間がかかりましたが、ようやく開業の運びとなったところです。
これに先立つこと、2月1日には関係者による試乗会が実施され、私、職責の上、ひとあし早く新区間での貴重な体験をさせていただきました。新幹線敦賀駅は、自然豊かな敦賀湾の波のきらめきを外壁に表現され、中央の屋根はユリカモメが飛翔する姿をイメージされたとのこと、またコンコースは天井全体を北前船の帆をイメージしたデザインとされ、地元産の木材を活用されていました。敦賀駅を出発した新幹線は、1時間足らずで金沢駅に到着し、北陸地方がますます身近に、そして便利に感じられたところです。
折しも新年早々、大震災に見舞われた石川県においては、この新幹線新区間のの開業が希望の光となり、復興の一助になればと切に望むところでございます。
結びに、季節は3月も下旬となり、朝夕まだ肌寒い日もございますが、日増しに暖かくなり、春の訪れを感じるようになってきました。
今月末でご退任されます大喜多教育長におかれましては、コロナ禍という大変な時期があった中で、本市の教育行政の推進に多大なる貢献を賜り、高席からではございますが、深甚なる感謝を申し上げます。誠にありがとうございました。今後も健康には十分ご留意をいただくとともに、近江八幡市のさらなる発展のため、一層のご尽力を賜りますようお願い申し上げます。
それでは、これをもちまして令和6年第1回近江八幡市議会定例会を閉会といたします。
皆様、大変ご苦労さまでございました。
午後3時7分 閉会