令和6年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月18日(火) 一般質問
三上 英夫 議員
1 教育長の所信等について
①モットーについて
②市教育行政について
③教職員の働き方改革について
④国スポ・障スポについて
2 老人クラブ活動等助成事業補助金の拡充について
①老人クラブ数について
②事業の目的について
3 公園・道路に関する工事予定について
①篠原公園の今年度の工事について
②市道「中小森緑町線」の拡幅舗装について
③市庁舎前の道路の路面表示等について
◆8番(三上英夫君) グッドモーニング、レディーズ・アンド・ジェントルメン。ハウ・アー・ユー・トゥデー。グッド。アイ・ハブ・ア・フリップボード・トゥデー。ルック・アット・ディス。「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」。ドゥー・ユー・ノー・ディス。アイ・シンク・オール・オブ・ユー・セイ・イエス。ディス・イズ・ア・キャッチー・スローガン・メード・バイ・教育委員会、ザ・シティー・ボード・オブ・エドュケーション・イン・ツー・サウザンド・セブン、平成19年。
アズ・ユー・ノー、早寝・イズ・アーリー・ツー・ベッド・オア・ゴー・ツー・ベッド・アーリー。早起き・イズ・アーリー・ツー・ライズ、ゲット・アップ・アーリー。あさ・ミーンズ・挨拶、グリーティング・ライク・グッドモーニング、ハロー、ハウ・アー・ユー。し・ミーンズ・食事、イーティング・オア・ミールズ・ライク・ブレックファスト・オア・スクールランチ。ど・ミーンズ・読書、リーディング・ブックス。アンド・ザ・ラスト・う・イズ・運動、エクササイズ。オーケー。アイ・シンク・ディス・スローガン・イズ・ベリー・イージー・ツー・ラーン。
トゥデー、アイ・ハブ・アナザー・スローガン。ルック・アット・ディス。「早寝・早起き・朝始動」。ザ・サウンド・イズ・セイム。音は一緒。エンド・アイ・ハブ・スリー・カンジ・インステード・オブ・ヒラガナ「あさ・し・ど・う」。ディス・朝始動・ミーンズ・グッド・スタート・イン・ザ・モーニング、グッド・スタート・イン・ザ・モーニング。エンド・ディス・朝始動・インクルーズ・ブレックファスト、朝御飯。ソー・アイ・シンク・ディーズ・スリー・ハビッツ、早寝、早起き、朝御飯・アー・ベリー・インポータント・ツー・スタート・ア・グッド・ヘルシー・デー。ソー・アイ・ホープ・ディス・朝始動・ウイル・ビー・ユーズド・バイ・モア・ピープル、アディング・ツー・ザ・ヒラガナ「あさ・し・ど・う」。オーケー。サンキュー。
創政会の三上英夫です。
昨夜から大変強い雨が降り、河川の増水や道路等の浸水などが心配されます。これから梅雨の季節、市職員の皆様、危機管理あるいは消防関係の皆様には、本当に市民の安全のために日夜分かたずお世話になることと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは、議長に発言の機会をいただきましたので、これより質問させていただきます。
発言通告書に基づき、以下の項目について分割で質問させていただきます。
具体的には、1、教育長の所信等について、2、老人クラブ活動等助成事業補助金の拡充について、3、公園、道路に関する工事予定についての3項目です。
大きな1つ目の質問として、本年4月1日に本市教育長にご就任いただきました安田全男教育長に所信を伺います。
まずもって、市民としてご就任を歓迎いたします。小西市長の言葉のとおり、ご自身の幅広い知見と経験をぜひとも生かしていただくとともに、大所高所からご指導いただき、本市教育の飛躍と発展につなげてくださるよう大いに期待するものであります。
それでは、幾つか質問をさせていただきます。
1つ目、ご自身のモットーについて伺います。
4月1日の就任式で、ご自身のモットー、健康、安全、元気、明るく、風通しよくについてお話しになりました。また、市職員や教職員の方々に対して、体を大切にしていただきたいということ、家族の安全に配慮してくださいということの2点を挙げ、自分の実生活をしっかりとしてほしいと述べられました。このことについて、教育長の思いを改めてお聞かせください。
2つ目、近江八幡市の教育行政について伺います。
1、前任の大喜多教育長との引継ぎ内容について教えてください。
2、教育長は、市内校園所長の皆さんに対し、本市の教育行政について、誰一人取り残されることのない地域に根差した本市固有の教育行政を推進していきたいと挨拶されました。その本市固有の教育行政とは、どのような教育行政と捉えておられるのか。特にどのようなところが固有と考えておられるのか、伺います。
3、同じく校園所長会の席で、魂を揺さぶる教育、子どもたちの魂を揺さぶる教育を共に実践したいと述べておられます。この魂を揺さぶる教育とはどのような教育なのか、具体的に教えてください。
4、就任されて2か月半が過ぎましたが、この間、定例教育委員会や学校訪問、市職員や学校管理職との話合いなど、多くの機会を通して本市教育行政について情報収集され、ご理解いただいたことと思います。そこで、現時点での取組課題と抱負をお聞かせください。
3つ目、教職員の働き方改革について伺います。
教育は人づくり、その仕事に携わる教職員が毎日元気に出勤し、子どもたちと一日を過ごす。そして、児童・生徒の日々の成長を実感する。これは、まさに教職の喜びであります。
そこで、教育委員会は、市内小・中学校における重点施策の一つとして、教職員の働き方改革に取り組んでいただいておりますが、1、本市の学校現場における現状と課題をどのように受け止めておられるのか。また、2、具体的にどのように働き方改革を推し進めようとされるのか。当面の目標をどこに置かれているのかについて伺います。できましたら、教育長が進めておられるOODA、私も教えていただきましたが、Oは観察、2つ目のOは状況判断、そしてDは意思決定、そしてAは行動、英語の頭文字が取られていますけれども、できましたら、これに基づいて、これに沿ってお示しいただければありがたいです。
4つ目、国スポ・障スポについて伺います。
第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会の本県開催まで、あと一年3か月余りとなりました。昭和56年の本県開催以来、44年ぶりの開催となり、着々と準備が進められております。
そこで、この貴重な機会を学校教育の取組の中で生かすことができたらと考えますが、現在の取組や今後予定されている取組がありましたら教えてください。
また、昨年度末に新たに制作された本市オリジナル体操、にこまる体操についてお尋ねします。
この体操は、ユーチューブで見られますが、そのタイトル画面に、にこまる体操は「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」運動や国スポ・障スポの開催を広く市民の皆様に啓発するために制作しました。子どもたちや市民、誰もが気軽に運動できるきっかけとしていただければ幸いですと書かれています。国スポ・障スポの開催に向け、機運を高めるためにこの体操をどのように活用していくのか。また、実際に取り組まれている事例がありましたらお聞かせください。
以上4点を初問とさせていただきます。ご回答のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
安田教育長。
〔教育長 安田全男君 登壇〕
◎教育長(安田全男君) 三上議員の教育長の所信等についてのご質問にお答えします。
まず、大きな1点目の私のモットー等についてのお尋ねであります。
私自身、昭和53年4月、22歳で県へ奉職し、38年間お世話になりましたが、仕事の忙しさに逃げ込み、不摂生を重ね、40代後半で入院をいたしました。病を経たこのときの反省が、私のモットーの原点でございます。当時は、自分の体も大切にしていませんでしたし、家族のことも、仕事の忙しさを免罪符にして、大切にしていたとは言い切れません。全く身勝手な公務員戦士気取りでございました。当時も、仕事を忙しくこなしてはいましたが、成果が上がっていませんでした。公務員は、仕事上、地域のつながりが大切であるとか、健康に留意しましょうなど、市民の皆様には啓発いたしますが、私の場合は、私ごとと公事が一致していませんでした。こうした反省に立って、今の私のモットーは、私公合一です。私の勝手な造語でございます。私と公を合わすという意味でございます。就任式等で職員の皆様に、まずはご自分の体を大切にしてください。そして、家族を大切に、地域を大切にしてください。その上で、仕事に打ち込みましょう。仕事に当たっては、健康で安全に、元気で明るく、風通しよく取り組みましょうとお話しいたしました。私と同じ轍を踏んでもらわないように、市民の皆様の幸せづくりを通して、本当の意味での自己実現を図っていただきたいとの思いからです。本市の教員の皆様にも、私公合一で児童・生徒に正面から向き合ってもらいたいと願っております。もちろん、そのためには、教員の働き方改革が必須であるということは言うまでもありません。
次に、大きな2点目、近江八幡市の教育行政についてのお尋ねであります。
まず、1つ目の大喜多前教育長との引継ぎでありますが、淡々と本市の教育大綱及び教育振興基本計画のご説明をいただき、「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」の重要性をご説明いただきました。特に滑らかな接続と読書活動の重点取組につきましては、力点を置いて、熱意を込めてお話しいただきました。私も、常日頃から大切な取組であると考えておりましたことをお伝えして、大きな考えの違いはないことを確認させていただいたところです。
次に、2つ目の本市固有の教育行政についてでございますが、1つは、近江文化を代表する近江商人の系譜やその商業文化、ヴォーリズ氏を支えた風土、西の湖をはじめとする内湖やヨシ原の原風景、自然景観、安土桃山文化の中心地、安土城址などを題材に、地域の人々に支えられながら実施できる本市の地域学習は、子どもたちにとって生きる力を涵養する近江八幡市ならではの唯一無二の教育であると自負しております。
2つには、富士宮市との夫婦都市交流事業です。毎年、両市の児童・生徒が互いに訪問し合い、友情を積み重ねてまいりました。子どもたちは、短期間に互いの意思疎通をうまく図り、濃密な交流を図る中で、感動体験を幾重にも重ねてまいりました。こうした富士宮市の児童・生徒との非日常の感動体験は、本市固有のものであり、両市の子どもたちの生きる力がともに育成される大変貴重な教育機会となっております。こうしたことなどを念頭に、本市固有の教育行政と申し上げました。
次に、3つ目の魂を揺さぶる教育でありますが、「幼児教育の経済学」という解説書がございます。要旨は、幼児期に、感動体験をはじめ、しっかりとした教育と家庭の愛情を受けることがその後の人生を大きく左右するという、アメリカにおけるノーベル賞を受賞された研究成果です。生き抜く力の基礎は、幼児期に大きく培われ、それは、同時に多様な興味、関心を持つ中で深い感動体験を重ねることによって涵養されると言われております。そのときの幼児の心の動きを捉えて、魂が揺さぶられると考えました。
また、深い感動体験を子どもたちに教育として与えるためには、子どもたちと向き合う教員一人一人の心が活性化している必要があります。スマートフォンに例えますと、省電力モードではなく、活性モードへの切替えが求められます。
一方で、ややもすると限られた人材と予算の下で、孤軍奮闘している現場の状況がございます。そこで、まずは校長等の幹部職員が自身の魂を揺さぶる体験に挑戦し、それによって少しでも心に活力が湧いてきたら、すかさず職員へその挑戦を促してほしいとお願いをしたところです。魂を揺さぶる教育とは、子どもたちの深い感動体験を体系的に重ねていくことで、生き抜く力を涵養するための教育であると考えます。
次に、4つ目の取組課題と抱負についてでございますが、課題としては次の3つになります。1つは中学校部活動改革、2つには小学校の教科担任制の完成、3つには保・幼・小の一貫した生き抜く力養成プログラムの研究開発と現場への実装です。これらの課題解決に当たっては、子どもたち本位の改革を目指す中で、現場の教員の意見を十分反映することにより、教員の働き方改革にも資する改革とすべく、誠実に取り組んでまいる所存です。
大きな3つ目の教員の働き方改革についてでございます。
三上議員ご指摘のOODAは、ウーダループと呼ばれ、変化の早い環境に適応しやすい意思決定の手法であり、現在の急速な社会状況の変化を見ますと、教育現場におきましても、この手法による意思決定と実効は重要であると考えています。このウーダループに沿って回答させていただきます。
1つ目に、学校現場の現状と課題についてであります。
まず、OODAの初めのO、観察であります。本市では、昨年4月に改定した近江八幡市立小・中学校の学校における働き方改革取組方針・計画の中で、令和7年度末までの数値目標を2つ設けています。1つは、月当たり超過勤務時間が45時間を超える教員の年平均割合であります。小学校では30%、中学校では40%を下回ることを目標としています。それらに対し、令和5年度は、小学校で37%、中学校で46%という結果でした。2つ目の目標として、年次有給休暇の1人当たり年間取得日数14日以上としています。令和5年度は、小学校で13.7日、中学校で11.7日という結果でした。超過勤務時間については、前年度と比べ、小学校で2ポイント、中学校で4ポイント減少しており、コロナ前の令和元年度と比較すると、小学校で7ポイント、中学校で11ポイント減少しています。年次有給休暇につきましては、前年度と比べ、小学校で1.4日、中学校で1.7日増加しています。コロナ前の令和元年度と比較すると、小学校で2.6日、中学校で3.1日増加しています。
次に、OODAの2つ目のO、把握、判断ですが、本市では、働き方改革の取組を強化した令和元年以降、ICTを活用したハード面の充実、給食費の公会計化、学校行事の見直し等を行いました。さらには、人的資源を充実させようと、スクールソーシャルワーカー、学校司書等の専門職や教員業務支援員や部活動支援員等の支援員、指導員の配置拡充を行ってまいりました。こうした対策の積み重ねにより、さきに述べたような改善結果が見られたところです。
しかしながら、いまだに目標には到達しておらず、本質的な課題の解決なくして目標は達成できないものと把握、判断いたしております。
次に、2つ目のどのように働き方改革を推し進め、当面の目標は何かというご質問にOODAのD、決断、A、行動に沿ってお答えします。
さきにも述べましたように、当面の目標は、中学校での部活動改革、小学校での教科担任制の完成等であります。これらは、児童・生徒の教育活動の充実のために実現すべき教育改革であると決断しており、改革の実現が、結果、教員の働き方改革にも必ずつながるものと確信しております。中学校の部活動改革では、従来の地域移動の方向性のみならず、直接的な部活動支援策についても、早急に検討する必要があります。小学校教科担任制では、現場の評価も踏まえ、専科指導教員のみならず、全ての教員が教科担任制の効果を実感し、全校体制で取り組めるよう進めてまいります。
なお、改革を進める上では、日々子どもと関わる教職員の思いや考えを反映しながら、様々な課題に対して着実に対処してまいります。
こうした改革により、教職員には、時間だけでなく、心にもゆとりが生まれ、自分の体も家族も地域も大切にしながら、学校では子ども一人一人と正面から向き合える私公合一の環境が生まれるものと考えます。そうして子どもたちの豊かな感性と教職員の豊かな経験とが融合し、学び合い、高まり合える時空、すなわち時間と空間を学校に生み出してまいりたいと考えております。
最後に、大きな4つ目の国スポ・障スポの開催に向けた学校教育の中での現在の取組や今後予定している取組についてお答えいたします。
学校教育の中での取組につきましては、「私がつなげる国スポ・障スポ、輝け私の未来プロジェクト」と題し、国スポ・障スポに出場する選手や関係者を応援し、大会を支えるとともに、国スポ・障スポに触れることで、子どもたちの未来の可能性を大きく広げ、育てる契機となることを目的として進めております。具体的には、本市で開催される競技の魅力を子どもたちが会場で体感するとともに、応援により選手に気持ちよくプレーしてもらうため、学校単位による試合観戦を企画しております。また、大会の運営をボランティア等のスタッフと共に支えるため、中学生には、競技補助員や競技会補助員の協力を求め、市内の競技会場等の歓迎装飾として設置する都道府県の応援ののぼり旗の製作も小学生を中心に依頼する予定でございます。
ほかにも、国スポ・障スポを身近に感じてもらうため、市内の子どもたちを対象にした啓発イベントを順次開催しております。今月30日には、運動公園体育館を会場にハンドボールのトップリーグ参戦チームによる体験教室と実況、解説つきの大迫力のエキシビションマッチが楽しめるハンドボールデイズを開催します。ハンドボールのルールを知らない子どもたちでも楽しめるイベントになっておりますので、ぜひご家族でお越しください。
いずれも国スポ・障スポを通じて、子どもたちの未来の可能性を広げることを目指して取り組んでおりますので、議員の皆様におかれましても、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願いをいたします。
次に、にこまる体操を国スポ・障スポ開催の機運向上に向けてどのように活用していくかについてお答えをいたします。
にこまる体操は、びわこ成蹊スポーツ大学の協力、監修の下で、令和6年3月に制作しました。本年度は、その啓発を図るために、市内の保育園や幼稚園、小学校、中学校へCDやDVDを送付し、園児や児童・生徒に向けて啓発用のチラシを配布。園児、児童を中心にまずは広く知っていただくことから進めてまいります。
また、保・幼・小・中学校の教員を対象に、指導者養成講座を開催し、各施設や団体での自発的な体操への取組につなげてまいりたいと考えております。
にこまる体操を通じて、まずは体を動かす楽しさを園児、児童を中心に体験していただき、その保護者や各地域で広がりを見せることで、「早寝・早起き・あさ・し・ど・う」運動の啓発とともに、国スポ・障スポへの機運向上を図りたいと思っております。具体的な取組といたしましては、にこまる体操の周知を6月15日に開催いたしましたスポーツフェスティバルにて実施しました。また、さきに触れました指導者への養成講座を7月、8月に開催予定であり、その際には国スポ・障スポの周知啓発を行い、機運の醸成を図っていきたいと考えております。
○議長(辻正隆君) 回答漏れはございませんか。
質問はございませんか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) 大変ご丁寧にご回答いただきまして、ありがとうございました。
本市固有の教育行政とは、私は地域の財産、宝を生かすことだと理解をさせていただきました。
また、魂を揺さぶる教育とは、深い感動体験を通して、本当に見方や考え方に影響を与える、そのような体験ではないかな、そのような教育だと受け止めました。それから、教員自身がまずそういう感動を体験し、それを子どもたちに伝えていく。この道筋も非常に大事だなというふうに感じました。
それから、国スポ・障スポに向けて、既に準備に取りかかっていただいていること、ありがたく思います。見学などを通して、トップアスリートの姿を見ることによって、本当に魂を揺さぶられるような教育の一助になるのではないかというふうに私は思っております。
それでは、再問をさせていただきます。
1つ目、昨年度の超過勤務時間数について再問します。
昨年度の一月当たりの超過勤務時間数が45時間を超える教員の割合が、小学校で37%、中学校で46%となっており、令和元年度や令和4年度と比較した場合、減少傾向になっております。その理由として、どのようなことが挙げられますか。また、成果が認められるような取組がありましたら、ご紹介ください。よろしくお願いします。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 三上議員の超過勤務等に関する減少したその理由等でございますけれども、本市では、令和元年度に学校における働き方改革取組方針・計画を策定し、働き方改革の取組を強化してまいりました。数多くの取組の積み重ねが超過勤務の減少につながっているものと考えますが、先ほどお答えさせていただきましたように、ICTを活用したハード面の充実、あるいは給食費の公会計化、学校行事の精選、教育課程の見直し、さらには支援員、指導員の配置拡充等がトータルとなって成果が上がっているのではないかというふうに考えているところでございます。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございます。
そういうこともあるかと思いますけれども、先生方にお聞きしますと、留守番電話っていうんですか、朝の時間帯あるいは5時半、6時以降に電話がかかってこないということで、非常に心にもゆとりを持ってお仕事の最後のまとめをされているということをお伺いしました。保護者の皆さん、地域の皆さんへのご理解を一層深めていただきまして、こういうことも力を入れていただけたらありがたいと思っております。
それでは、2つ目の再問に移ります。
年次休暇取得について再問します。
令和元年度及び令和4年度に比べ、昨年度の年休取得日数が徐々に増えており、好ましい傾向であります。その理由としてどのようなことが考えられますか。また、学校間、個人間における大きな格差はありませんか、伺います。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 三上議員の再問にお答えいたします。
年次有給休暇の取得日数の増加の原因として、夏季休業中には連続7日間、そして冬季休業中には連続8日間の学校閉庁期間を設けたことが一つ挙げられます。そして、1学期の始業日を4月8日から4月9日に遅らせ、年度初めの事務処理時間を確保したこと、あるいは行事や会議、研修の精選を行ったことなどが挙げられます。
学校間を比較いたしますと、小・中学校いずれの学校も年平均取得日数は10日以上となっており、取得日数が最も多い学校は、小学校では18.3日、中学校では13.5日です。個人間では、家庭の状況や休暇取得に対する個人の意識が異なるため、もちろん個人差はございますが、年次有給休暇が取りやすい環境づくりにこれからも努めていきたいというふうに考えております。
○議長(辻正隆君) 再問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございます。
年間取得14日以上ということを目標に掲げていただいていますので、またお取組をお進めいただきたいと思います。
3つ目の再問といたしまして、教育長は、小学校では教科担任制の完成、中学校では部活動の地域移行の取組を通して、働き方改革を進めるとおっしゃっています。しかし、例えば教科担任制について、いわゆる加配の先生が複数名配置されていない学校では、空き時間なしで教科担任制に取り組む必要があるため、負担が減るとは考えにくいと思われます。小学校での現状はいかがでしょうか、お伺いします。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 三上議員の再問にお答えいたします。
教科担任制に関しましては、沖島を除く小学校11校で、県から教科担任制を進めるための加配措置がされております。さらに、小学校4校に市単独での常勤講師を配置し、教科担任制の促進を図っているところでございます。直接的な部活動支援についてでございますけれども、地域への移行のみならず、既に多様に実施している教員業務支援員やSSRなどの学校への直接支援と同様に、学校が管理する形での支援がありはしないかという方向性で研究をする必要があると考えているところでございます。
以上です。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございます。教員を一人でも多く配置していただくということが、教科担任制の研究あるいは実施に非常に必要ではないかと思っております。
4つ目として、部活動の地域移行は、地域における各部活動の受皿をいかに確保することができるかにかかっていると考えます。教育長の言われる直接的な部活動支援策とは、何を指しておられるのですか。
また、部活動は学校教育の一環とされており、顧問の先生は生徒の安全を確保する義務を負っています。特に事故が起こらないよう十分なる配慮をいただくとともに、事故が起こった場合の責任の所在を明らかにしておくことが重要と考えます。地域移行が進む中、このあたりについて、取組はどうなっていますか、お伺いします。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 三上議員の再問にお答えをいたします。
部活動の地域移行における安全確保の義務の所在についてでございます。
例えば、本市の場合、令和6年度部活動の地域移行等に向けた実証事業の実施要領におきまして、クラブ活動における事故対応や生徒指導等について、原則として地域クラブ指導員がまず対応すると。そして、必要に応じて在籍校や教育委員会と連携して、その事故に対して対応するという体制を取っております。
それから、直接的な支援と申しますのは、いろいろな支援員を現在学校に配置しております。学校のそれに対する評価は、おおむね助かっていると、効果が出ているという評価を受けております。これと同じように、学校で行う部活動を教育委員会が直接支援をしていくという方法があるというふうに考えておりますが、どのようにしてそれをするかということは、これから研究してまいりたい、このように思っております。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございます。予算措置も少ない中で、難しいことでございますけれども、本市に合った地域移行を目指していただきたいと思っております。
最後の再問でございます。
平成31年の中央教育審議会答申で、いわゆる学校教師が担う業務に係る3分類、14項目が示されました。例えば、基本的には学校以外が担うべき業務として、1、登下校に対する対応、2、放課後から夜間における見回り、児童・生徒が補導されたときの対応、3、学校徴収金の徴収、管理、4、学校ボランティアとの連絡調整の4項目が挙げられています。そして、その業務内容に応じて、市や市教委、保護者や地域ボランティア等が担うべきとあります。
しかしながら、PTA組織の変容や地域ボランティアの高齢化等により、ますます支援人材が不足し、学校以外で担うことが困難になりつつあると考えます。そんな中、どのような展望をお持ちでしょうか、お伺いします。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 三上議員の再問にお答えをいたします。
地域等における担い手等の展望についてでございますけれども、平成31年の中央教育審議会答申では、基本的に学校以外が担うべき業務を市や教育委員会、保護者や地域ボランティア等が担うことを実現するというふうにしておりますけれども、これに対して、議員のご指摘の支援人材の不足などがあって大変困難ではないかという、そのご指摘自体は、もうそのとおりだというふうに感じております。その上で、こうした問題は、全国的な問題であるというふうに考えておりますけれども、それを本市において先駆けて解決するためにはというふうに解釈いたしますと、学校支援に関わっていただける関係者に無理のない範囲でご理解、ご協力いただける業務量をまず具体的に把握することが必要だと思っています。どうしても担っていただけない残った対応し切れない業務は、国、県の支援を前提に、審議会の皆様のご理解も得た上でですけれども、市と教育委員会が予算を計上して分担する以外には展望がないものというのが私の展望でございます。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございました。
本当に丁寧なご回答をありがとうございました。教育は、国家百年の計とも言われ、一朝一夕で成果を期待することはできません。不易流行や温故知新の言葉にもありますように、今まで近江八幡市が大切に育んできたことを踏まえ、新風を吹かせてくださることを期待しております。
また、市の職員の方々や学校の先生方、地域の皆様と共に教育長のモットー、元気で明るく、風通しのよい職場づくりにも力を注いでくださるようお願いし、この質問を終わりたいと思います。安田教育長様、ありがとうございました。
次に、大きな2つ目の質問として、老人クラブ活動等助成事業補助金の拡充についてお尋ねします。
1つ目、まず本事業に関して、以下に該当する老人クラブ数を教えてください。1、市内にある全老人クラブ数、2、市老人クラブ連合会──以後、市老ク連といいますが──に加入している老人クラブ数、3、市老ク連に加入していない単位老人クラブ数、4、今回の補助金を申請した老人クラブ数、5、うち市老ク連に加入していない老人クラブ数、すなわち補助金の拡充により初めて補助金申請をした老人クラブ数、6、上記申請老人クラブ数の割合、パーセント。
2つ目として、本事業の目的について伺います。
1、本事業は、補助金の拡充ということですので、まず拡充前の補助金需要がどのようなものであったかについて伺います。
2つ目、なぜ拡充しようとなさったのでしょうか。また、この拡充は、市単独のものでしょうか。
3、4つの活動、すなわち1、友愛活動、2、奉仕活動、3、地域支え合い、防災・安全活動、4、若手高齢者組織化・活動支援の活動のうちから毎月1つ以上の活動に取り組まなければならないというルール、要件があります。それらについて、事業の目的からいえばハードルが高過ぎませんか。これが申請をためらう大きな要因になっているように思われます。実際は、どうでしょうか。
4、要綱によると、老人クラブが行う高齢者自らの生きがいを高める活動や地域を豊かにする活動に対して補助金を交付するとあります。生きがいを高める活動とは、高齢者個々により捉え方が異なるものと考えます。例えば、スクールガードや地域の清掃活動などの奉仕活動に生きがいを感じる人もあれば、趣味や芸術、グラウンドゴルフなどを楽しんだり腕を磨いたりすることに生きがいを感じる方もおられます。こういった学習活動やスポーツサークル活動を必須の4つの活動に含まれなかったのはなぜでしょうか。むしろ、長寿福祉課がおっしゃる健康長寿や介護予防の目的にぴったりと合う活動ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
以上を初問とさせていただきます。ご回答のほど、よろしくお願いします。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
川端福祉保険部理事。
〔福祉保険部理事 川端あゆみ君 登壇〕
◎福祉保険部理事(川端あゆみ君) 三上議員の老人クラブ活動等助成事業補助金の拡充についてのご質問にお答えします。
1点目の老人クラブ数についてですが、現在市が把握しております単位老人クラブ数は94クラブです。そのうち、市老人クラブ連合会に加入しているクラブは23クラブ、加入されていないクラブは71クラブとなっております。今年度、補助金を申請されたクラブ数は47クラブ、そのうち連合会に加入していないクラブは24クラブで、申請されたクラブ数の割合は、単位老人クラブ全体の50%となります。
次に、事業の目的についてですが、拡充前の当該事業では、市老人クラブ連合会に加入している老人クラブのみを対象としておりました。
また、補助内容は、滋賀県の交付要綱に準じ、単位老人クラブに対する補助と市老人クラブ連合会に対する補助により構成され、単位老人クラブの補助金は、連合会を通し交付してまいりました。単位老人クラブに対する具体的な補助基準額は、30人以上のクラブは3万6,180円、30人未満のクラブは1万4,400円でございました。
今年度より補助金の対象を連合会未加入の単位老人クラブに拡充した理由としては、連合会への加入、非加入に関わらず、単位老人クラブで健康づくりやボランティアなど、地域を豊かにする活動を実施していただいている現状を踏まえ、連合会加入クラブと同等の活動を実施する老人クラブを支援し、活動内容の充実や取組の継続を図ることを期待するものでございます。この拡充は、補助対象や基準額を見直したものではございますが、県の要綱を基にしたものでございます。
なお、活動内容については、当該補助金は滋賀県老人クラブ活動等事業費補助金を一部財源としていることから、県の交付要綱に準拠しております。県要綱では、単位老人クラブ活動助成事業、地域いきいき事業活動費として、対象事業を実施している老人クラブに対し、加算を行うとされており、当市では、当該加算を加味した補助基準額を設定しております。
議員ご指摘のとおり、生きがいを高める活動につきましては、地域の見守りや奉仕活動だけでなく、趣味を生かした活動やスポーツ、サークル活動などについても該当するものと考えております。
一方で、県の要綱では、学習活動やスポーツ、レクリエーション活動のみを実施されているのではなく、友愛活動や伝承活動、世代間交流など、個人の趣味や健康にとどまらず、地域全体に波及する活動と認められる多様な活動の実施が補助金交付に係る要件とされておりますので、ご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。
○議長(辻正隆君) 再問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ご回答ありがとうございました。
最初のクラブ数のお尋ねをしましたんですが、6の上記申請老人クラブ数の割合は、94分の47ということで50%と言っていただいたんですが、ここの趣旨は、市老ク連を除いた割合について尋ねたものでございます。今数を言っていただきましたので、71分の24ということで約34%、3クラブに1クラブが申請されたというふうに私は理解しております。
それでは、再問させていただきます。
補助金拡充の目的について再問します。
市内の老人クラブ数が減り、存続するのが困難な状況にある老人クラブもあります。補助金が各老人クラブの活動維持や存続の一助になればと期待していました。
しかしながら、市老ク連に加入されている老人クラブを除けば、市内で24の単位老人クラブ、パーセントでいえば34%の老人クラブの申請しかなかったのは残念です。
多くの老人クラブが申請をしなかった、あるいはできなかった理由をどのように捉えておられますか。
また、これでは当初の目的を果たされたとは思われません。税金で賄う補助金ならば、できるだけ多くの老人クラブが申請して活動できるものであるべきだと考えます。そのことについていかがでしょうか、お伺いします。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
川端福祉保険部理事。
◎福祉保険部理事(川端あゆみ君) 三上議員の再問にお答えします。
補助金申請をされなかった理由といたしまして聞き及んでおりますのは、求められる活動が多い。申請書類が煩雑であるということ、それから活動資金をもう既に老人クラブ内で持っているということ、それから申請の仕方がなかなか難しくて分からないということを聞き及んでおります。
また、多くの老人クラブが活動する一助となることを市としても期待をしておりますが、補助金を活用されるかどうかにつきましては、各老人クラブの判断であるというふうに考えております。
○議長(辻正隆君) 再問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) 挙げていただいた理由は、そのようなことだと私も把握しております。
申請書類が多く、高齢者にとっては本当に煩雑なものになっております。ほとんどの老人クラブが容易に申請できること、補助金をできるだけ多くの老人クラブに交付することを目指すのであれば、もう少し要件を緩和して、例えば1から6の6つの活動を年度内に3回以上実施するなど、これが地域を豊かにする活動につながれば私はいいのではないかと思いますが、市単独で2次募集をしてもらいたいと希望しますが、いかがでしょうか。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
川端福祉保険部理事。
◎福祉保険部理事(川端あゆみ君) 再問にお答えします。
当該事業につきましては、老人クラブ連合会加入クラブと同等の活動をされている老人クラブに対する活動補助ということがそもそもの目的として実施をさせていただいております。
また、年度当初から申請をされて活動を始められている老人クラブとの公平性などから、市の単独事業にすること及び2次募集については考えておりませんので、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございます。
最後に、もう一つ再問させていただきます。
市老人クラブ連合会の加入について伺います。
市老ク連加入の老人クラブと加入していない単位老人クラブとの補助金に差をつけられたのは、どういう狙いがありますか。
また、本事業により補助金が拡充されることで、市老人クラブ連合会に加入する単位老人クラブ数がさらに減るのではないかと懸念されますが、当局の見解を伺います。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
川端福祉保険部理事。
◎福祉保険部理事(川端あゆみ君) 再問にお答えします。
市老人クラブ連合会は、県内外の老人クラブとの情報交流など、広域的な活動をされていること、より魅力ある活動を進めるための検討をされ、努められていることや市の事業にも協力をいただいております。
また、連合会脱退に対する危惧もあったことから、市老人クラブ連合会とも補助要綱につきましては協議を重ねた上で、補助額には、連合会の加入、未加入により差を設けたものでございます。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) ありがとうございました。
差をつけられるのは、私は当然だと思っております。説明をお聞きしました。
今回、補助事業の拡充は、市老ク連と同様の活動をしている単位老人クラブへの補助ということでしたが、十分趣旨が伝わっていなかったように私は思います。来年度も市単独で補助金を拡充されるのであれば、要件を緩和し、やる気のある老人クラブに交付されますことを要望として、この質問を終えます。ありがとうございました。
最後に、大きな3つ目の質問として、公園や道路の工事関係について質問します。
1つ目、篠原公園の今年度の工事について伺います。
都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業により、昨年度、篠原公園では、新しい住宅地側の樹木の伐採と公共トイレの新設をかなえていただき、ありがとうございました。休日を中心に、幼児から高齢の方まで、遊具での遊びや散歩、スポーツなどを楽しんでおられる姿が見られます。
写真をモニターにアップしてください。ただ、写真のように、道路側から、いわゆる国道477号ですけれども、樹木が壁となって中の様子がほとんど見えないことが安全や防犯面で懸念されています。映写を終えてください。
そこで、今年度は、国道477号沿いの樹木の伐採や遊具の更新に取り組んでいただけると伺っています。具体的にどのような工事の計画をしておられるのかについてお尋ねします。
2つ目、市道中小森緑町線の拡幅舗装について伺います。
市道中小森緑町線は、池田本町から益田町につながる道路から東方向、県道大房東横関線までの区間において、片道1車線で両側に歩道が確保され、利用される車の量も年々多くなっているように思われます。
また、この道路は、近隣の児童や中学生、高校生が朝夕の通学路として日々利用しています。
写真を見てください。しかし、写真のように、中小森町の住宅地に入る手前で拡幅工事がストップしており、また県道までの田んぼを走る道路が狭いままで、抜け道的に通過する車も多く見られ、安全な道路とは言えない状況であり、長年この状況が続いています。映写を終えてください。
今後、この道路の整備がどのように計画され、実施されていくのかについて伺います。
3つ目、市庁舎前の道路の路面標示等について伺います。
市庁舎北側の道路、いわゆる黒橋八木線は、東西2車線で、進行方向が矢印で路面標示されています。
また、市役所の前辺りで双方の車線変更への導流路があり、ここも矢印の路面標示がなされています。
写真を見てください。しかしながら、写真のように、現在の路面の矢印標示が消え、見にくくなっている箇所があり、またゼブラゾーン、導流帯の白線はほとんど消えております。先日も市役所北方面から来た車が直接文化会館に入ろうとされ、数十メートル逆走するのを見ました。一方、安土方面からの車が文化会館を過ぎてすぐに右折しようとされましたが、市役所に入る車線変更導流路に車が入ってきたため、ゼブラゾーンで急停止されました。右折箇所が分かりにくかったものと思われます。映写を終えてください。幸い事故にはなりませんでしたが、5分ばかりの間に2件の通行違反を目の当たりにし、こういうことが1日に何回も起こっているのではないかと懸念します。
また、新庁舎建設に伴い、北側駐車場が狭くなり、駐車スペースが空くのを待っている車もよく見かけます。南側駐車場や文化会館東側駐車場へのスムーズな案内も必要ではないかと思われます。
そこで、再度、市役所周辺の交通安全状況を確認され、適切な措置を取っていただきたいと思いますが、このことについて当局のお考えをお聞かせください。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
濱本都市整備部長。
〔都市整備部長 濱本 浩君 登壇〕
◎都市整備部長(濱本浩君) 皆様おはようございます。
それでは、三上議員ご質問の公園、道路に関する工事予定についてのうち、2点目の市道中小森緑町線の拡幅舗装についてお答えをいたします。
議員ご指摘のとおり、当該路線は、桐原小学校の指定通学路であり、特に朝夕の時間帯は、中学生、高校生の利用も多く、周辺道路の渋滞を避けるための通り抜け車両も見受けられることから、安全な通学路とするため整備が必要と認識しております。このような現状を踏まえ、当該路線を近江八幡市通学路交通安全プログラムの整備路線に位置づけし、国庫補助事業である通学路特化計画推進事業を活用しながら、事業に取り組んでいるところです。
進捗状況としましては、桐原コミュニティエリア整備に伴い、一部整備済みとなっており、先線の中小森町集落から県道大房東横関線までの圃場区間約360メートルの詳細設計と用地測量を完了しております。今後は、先行事業の古川益田線の道路完成が見えた段階で、国費など財源の確保を換算しながら、まずは用地買収に取りかかり、その後、工事着手へ進めてまいりたいと考えております。
次に、3点目の市庁舎前の道路の路面標示などについてお答えします。
議員ご指摘のとおり、市道黒橋八木線における本庁舎前の矢印標示やゼブラ帯などの路面標示が薄くなっているため、ドライバーにとって車両通行帯が分かりにくいなど、明確な車線誘導機能を果たしていると言い難い状況になっています。交通事故防止の観点からも、区画線や路面標示は重要な交通安全施設であることから、矢印標示やセンターラインなどの復旧に向け、早急に財源を確保し、対応してまいります。
また、庁舎南側駐車場並びに文化会館東側駐車場への案内については、庁内関係部局と調整しながら、必要に応じて案内看板を増設するなど、来庁者が混乱しないような対策を検討してまいります。
○議長(辻正隆君) 回答漏れはございませんか。
小林都市整備部理事。
〔都市整備部理事 小林良孝君 登壇〕
◎都市整備部理事(小林良孝君) 皆様おはようございます。
三上議員の公園、道路に関する工事予定についてのうち、1点目の篠原公園の今年度の工事についてお答えします。
篠原公園の再整備は、昨年度、国の防災・安全交付金のうち、都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業を活用して、多機能トイレを据えたバリアフリートイレの新築を無事完了することができました。今年度は、都市公園安全・安心対策緊急総合支援事業を活用し、防犯性の向上を図るため、通学路合同点検で指摘もありました公園内の見通しをよくするため、道路に面した低木の伐採をはじめ、監視カメラの設置を行うほか、樹木の生育により生じている園路の段差解消など、園内のバリアフリー化の整備を行います。
また、長寿命化事業を活用して、老朽化した遊具を一新し、誰もが利用しやすい安全で快適な公園となるよう整備を行います。
○議長(辻正隆君) 回答漏れはございませんか。
質問はございませんか。
三上英夫君。
◆8番(三上英夫君) 詳細なご説明ありがとうございました。
篠原公園なんかは、新しいトイレを造っていただきましたんですが、これは市民のモラルの問題やと思いますけども、近隣の方にお聞きしますと、紙や石ころが詰まって、いたずらをしているというようなことも聞いております。これは、我々市民がもっと啓発して、お互いにきれいにトイレを使う、そういうようなことに取り組んでいかねばならないということを痛感しております。
それから、中小森緑町線も、長く放置された状況になっておりますので、できるだけ早くお取組をいただけたらありがたいです。
それから、市庁舎前の路面標示につきましても、一日のうち何回もそういう現状をご覧になっている方も多いようでございますので、今度の議会等あたりで予算計上していただいて、お取組いただければ非常にありがたいと思っております。
本当にありがとうございました。以上で私の質問を終わります。丁寧なご回答ありがとうございました。
○議長(辻正隆君) 以上で三上英夫君の個人質問を終わります。