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令和6年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
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6月19日(水) 一般質問
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内容
会議録
令和6年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月19日(水) 一般質問
久郷 定彦 議員
1 防災・減災・緊急事態対応について
①公立学校等の対策について
②道路施設の老朽化対策について
③防災機能を確保できる公園対策について
◆3番(久郷定彦君) 皆さんこんにちは。政翔会の久郷定彦でございます。
議長のお許しをいただきましたので、ただいまより防災・減災・緊急事態対応について質問をさせていただきます。
3月定例会、私の個人質問で国の防災・減災・国土強靱化のための5か年加速化対策について、重点的に取り組むべく3つの分野の対策、激甚化する風水害や切迫する大規模地震等への対策、予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策、国土強靱化に関する施策を効率的に進めるためのデジタル化等の推進について、それぞれ一部の事案対策の質問をさせていただきました。本定例会においても、3つの対策について質問をさせていただきます。どうぞよろしくお願いをいたします。
まず1つ目に、公立学校等の対策についてでございます。
文部科学省では、児童・生徒等の安全で安心な生活を確保するため、防災・減災対策に取り組んでおりますが、本市においての防災教育で、児童・生徒が自らの命を守り抜くための主体的に行動する態度などを身につけるための教育手法や教職員に対する研修の実施について、どのようにされておられますか。また、災害を想定した避難訓練の実施について、回数や施設、その方法をお答えください。そして、このような対策における教育現場の課題があれば、併せてお聞かせください。
2つ目に、道路施設の老朽化対策についてでございます。
地震や集中豪雨などを想定して路線計画をすることや、より高規格な災害に強い道路施設を計画し、実行していくことは、市民の安全を守る上で大切な考え方であると思われます。しかしながら、早期に市内全域に高規格な道路施設網を張り巡らせることは現実的に不可能と思われます。つまり既存する道路施設を整備、維持管理していくことが重要であります。
本市においても今後急速に進展する道路施設の老朽化に対し、どのような定期点検を行い、また必要な修繕をされているのか、具体的にお答えください。
3つ目に、防災機能を確保できる公園対策についてでございます。
防災公園とは災害時に一時避難場所となり、防災活動の拠点となる場所であることは、住民の皆さんも災害訓練等を通じて認識をされていると思います。しかしながら、現在市内において防災公園と呼べる公園があるでしょうか。市の地域防災計画の公園整備では、防災効果の高い公園整備を推進するとありますが、今後市内のどこに、どのような機能を有する施設整備をしていかれるのか、お答えください。
以上、初問とさせていただきます。
○議長(辻正隆君) 当局の回答を求めます。
中村危機管理監。
〔危機管理監 中村治雄君 登壇〕
◎危機管理監(中村治雄君) 久郷議員ご質問の防災・減災・緊急事態対応についてのうち、防災機能を確保できる公園対策についてお答えいたします。
委員ご指摘の防災公園に関しては、本市地域防災計画の公園、緑地等の整備において、災害時における一時避難場所、また火災時における延焼を防止するためのオープンスペースとして、防災上重要な役割を持つものであります。特に市街地大火による輻射熱から安全な有効面積を確保することとしており、市内にあります都市公園がそれらの役割を持つ公園であると認識しております。
一時避難場所に関しては、災害時に身の安全を守り、また安否確認を行う場所として、自治会が地域の実情に応じて選定していただくこととしており、市立運動公園、安土文芸の郷公園、健康ふれあい公園は広域避難場所としても指定をしております。
令和6年能登半島地震における災害派遣職員からは、災害対策本部は各地からの応援者が多数来られることから、周辺に広場などの公共空地があれば、災害時に駐車場などへの転換が可能なため、一定の公共空地の確保が必要であるとの報告を受けております。
今後、公共施設跡地などの公共空地活用の検討に合わせて、一時避難場所や火災時における延焼防止にとどまらず、受援時の駐車場の確保など、これまでの災害事案を参考に、災害時に必要となると思われる機能を想定し、オープンスペースの確保及び防災機能を備え持つ公園整備を検討してまいりたいと考えております。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
濱本都市整備部長。
〔都市整備部長 濱本 浩君 登壇〕
◎都市整備部長(濱本浩君) 久郷議員ご質問の道路施設の老朽化対策についてお答えします。
道路施設などの定期点検は、日常的に実施をしています道路パトロールにおいて不具合を発見次第、補修をしております。
しかしながら、全ての道路施設に対してパトロールすることは困難であり、地域住民からの通報及び地元要望、また市職員による通報の協力などにより、できるだけ早期の補修対応に努めているところでございます。
また、橋梁部における定期点検では、平成26年の道路法改正によりまして5年に一度の法定点検が義務づけられております。本市では令和4年度に橋梁長寿命化修繕計画の見直しを行ったところであり、市が管理する橋梁358橋を毎年70橋前後、外部委託による点検を実施し、継続監視に努めているところでございます。点検結果において健全度が低下しているとの報告を受けた橋梁は、順次計画的に修繕工事を実施し、橋梁の長寿命化を図っております。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
〔教育長 安田全男君 登壇〕
◎教育長(安田全男君) 久郷議員ご質問の公立学校等における防災・減災・緊急時対応の対策についてお答えします。
地震や風水害等様々な災害が起こることが想定される現在では、防災教育の推進が強く求められており、本市でも、身の回りの危険を予測、回避し、安全な生活に対する理解を深め、子どもたち自身で判断し行動する力をつけるための防災教育、避難訓練を実施しております。
また、小・中学校では、様々な教科の学習の中で防災教育の視点を取り入れています。例えば小学校社会科では、消防署や警察署等の関係機関が連携して防災に取り組んでいることを学び、地域や自分自身の安全を守るために、児童が自分たちでできることを考える学習をしております。加えて、中学校の保健体育科では、けがの防止や応急処置について学び、自然災害によるけが等を防ぐために自分自身で何ができるかを生徒が考える学習をしております。
また、学期ごとに1回以上、年間3回から4回、各校で防災訓練を実施しております。内容としましては、火災、地震を想定したものが多く、避難経路、避難場所の確認をはじめ、授業時間外に予告なしの訓練を行うなど、教職員がいなくても児童・生徒自身が判断し、臨機応変に動けるように訓練を実施し、児童・生徒自らが命を守り抜くための主体的に行動する態度を教育活動全体を通して育んでいるところでございます。
さらには、保護者への引渡し訓練や、警察の指導による不審者侵入時の対応訓練も行っており、保護者や関係機関と連携した実践的な訓練も行っているところです。
そして、教職員においては、初期消火訓練や緊急放送の操作訓練、役割分担を意識した避難訓練、心肺蘇生法訓練、不審者対応訓練等を行い、子どもの命と安全を守ることを第一に考え、行動できるように努めているところでございます。
課題といたしましては、予測不可能な災害や緊急事態に臨機応変に対応できる力を育んでいくことが上げられます。危険予測の演習、地域や校内の安全マップづくり、応急手当ての実習等、児童・生徒が安全上の課題について自ら考え、主体的な行動につながるように、さらなる工夫をしていく必要があると考えております。
今後も危険な状況を適切に判断し、自らの命を守り抜くための自助、自らが進んで安全・安心な社会づくりに参画し、貢献できる力を身につける共助・公助の視点から防災教育を着実に推進してまいります。
○議長(辻正隆君) 回答漏れはございませんか。
質問はございませんか。
久郷定彦君。
◆3番(久郷定彦君) 公立学校等の対策について、大変丁寧なご回答をしていただき、ありがとうございます。
大人は防災マニュアルやハザードマップなどを見て、また覚えて、緊急時にもこういうときにはこうして、そしてあそこに避難したらいいんだということは認識することが可能ですが、子どもたちは日頃からの教育を通じた訓練が自分の身を守る大切な手法であると考えます。これからもそういったご指導を続けていただきますよう、よろしくお願いをいたします。
そこで、再問をさせていただきます。
近年、全国で毎年急激な豪雨が発生をしております。気象予報で知ることはできますが、下校時に豪雨が予想されるとき、早期の下校を実施する対応について、どういった予測状況での判断を本市はされているのか。先日も県内市町において豪雨が予想されるときに、早期の下校を実施された地域、されなかった地域がありましたが、お答えをください。
また、保護者の方々やスクールガードさんへの緊急連絡方法もお答えください。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
安田教育長。
◎教育長(安田全男君) 久郷議員の再問にお答えいたします。
非常変災時における対応措置につきましては、午前7時現在で特別警報、暴風を含む警報が発表中の場合は、全校において臨時休業ということにしております。
大雨や雷等の警報が出ている場合でございますが、気象情報、河川の氾濫状況、土砂災害の状況等の確認をはじめ、通学路等の巡回を行った上で、校長の判断において学校ごとの下校時刻の繰上げや、天気が回復するまで児童・生徒を待機させ、教員の引率の下で下校するといった対応を行っております。
これは本市においては、学校によって周辺の小河川の浸水状況など、立地条件が多様であること、また校区の広さや徒歩、自転車、バス、通船と、下校手段が違うことなど、市として一律に基準を設けることはかえって個別、最適の安全確保が困難になることもあることから、ハザードマップをはじめ、過去の台風や豪雨等の被害事例を確認するなど、災害リスクをなくすべく、子どもの安全を第一に考え、絶えず各学校長と教育委員会が緊密に情報共有しながら対応を行っていくこととしているところでございます。
また、保護者の皆様並びにスクールガードの皆様への緊急連絡方法につきましては、始業時刻や下校時刻を変更する場合は、保護者向けにはタウンメールや学校のホームページを通じて連絡を行っており、スクールガードの皆様には、直接の電話やタウンメールでご連絡をし、協力を依頼させていただいているところでございます。
しかしながら、見守りをしてくださるスクールガードの皆様の安全確保も大変重要であり、無理のない範囲でご協力をお願いしたいというふうに考えております。
○議長(辻正隆君) 質問ございますか。
久郷定彦君。
◆3番(久郷定彦君) ありがとうございます。
私が子どもの頃、「行ってきます」と家を出て、「ただいま」と家に帰るまでが学校やとよく言われました。
天候の急変など、予期せぬことが起こっても、多様な対応をしてくださっている教職員の方々には、私も子を持つ保護者として頭が下がる思いばかりでございます。本当にありがとうございます。
同時に、そういったときにスクールガードの皆さんも同じ対応をしてくださっております。雨の日も雪の日も子どもたちの安全な通学を見守ってくださっているスクールガードの皆さんに、急変した天候に伴う早期下校の連絡方法が直接の電話やタウンメートルとの回答でしたが、スクールガードの皆さんは高齢の方も多く、電子端末への連絡方法では早期に連絡が取れないこともあるでしょう。こういったことをスクールガードさんとの会合で連絡方法の対応もしっかりとやっていただくことをお願いしておきます。
次に、道路施設の老朽化についてでございます。ご回答ありがとうございました。
阪神・淡路の震災から能登の震災まで、多くの災害を我々は目のあたりに、また経験をしてまいりました。まるで映画のワンシーンを見るかの光景もございました。高速道路が橋脚が折れて倒れたり、橋桁が流されたり、歩道が両側にある大きな道路が液状化や家屋の倒壊、家財の搬出によって通行が不可能となる。技術の進歩により、幾ら高規格なものを造っても、自然災害には全て対応できないこともあるかもしれませんが、できる限り可能なことは全てやる、それが市民の生命と財産を守ることであると考えます。
そこで、再問をさせていただきます。
毎年、市内地域から自治会要望として、老朽化等による道路施設の修繕整備が上げられていますが、そこに住んでおられる方々が日常不安に思い、また心配されている大変重要な要望でございます。
そこで、過去の年度において提出された要望書の数と、その対応実績をお答えください。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
濱本都市整備部長。
◎都市整備部長(濱本浩君) 久郷議員の再問にお答えをいたします。
議員ご承知のとおり、毎年自治会様からは、簡易な修繕から大規模修繕、また計画的な取組が必要になる道路改良や水路改修、こういった多種多様な要望を多くいただいております。
お尋ねの維持補修に係る過去3年間の要望数と対応実績でございますが、複数年にわたる対応も含めまして、令和3年度は149件の要望に対し135件、令和4年度、189件のご要望に対し170件、令和5年度は151件の要望に対し141件、それぞれ対応をさせていただいております。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
久郷定彦君。
◆3番(久郷定彦君) ありがとうございます。
毎年、自治会要望がございます。緊急を要する事案には早期の対策、対応をしていただくことをお願いするとともに、引き続き出されている要望においても適切な対応をお願いいたします。
次に、防災機能を確保できる公園対策について、私は新たに整備を検討される広場や公園施設にはフェーズフリーを形にしていかなければならないと考えます。3月定例会でも話をしましたが、日常においては幅広い年齢の方々の憩いの場の公園が非常時にも役立つというデザインにしようという考えです。
そこで、再問させていただきます。
市民病院跡地を市民広場に、ほかに大型公園の整備の事業が予定をされていますが、そこには防災機能を確保できる整備を検討されているでしょうか。また、防災公園を整備しようとするに当たって何か課題があればお答えください。
○議長(辻正隆君) 回答を求めます。
中村危機管理監。
◎危機管理監(中村治雄君) 久郷議員の再問にお答えいたします。
市民病院跡地においては、災害対策本部が設置される官庁街に位置していることから、オープンスペースを確保し、市民の一時避難場所、受援に係るリエゾンや支援者などの駐車のスペースの確保、防災備蓄倉庫の整備など、市民広場としての全体計画やスペース的な問題も含め、有事の際に防災機能を発揮できる公園と庁舎が一体となった防災拠点となるよう、所管課と今後協議を進めてまいりたいと考えております。
その他の公園にあっては、公園の立地やその地域の特性を鑑みながら、防災機能の整備について検討してまいりたいと考えております。
なお、新たな公園整備においては、市街地での公共空地が少なく、市街地大火による輻射熱から安全な有効面積を確保することは難しい現状であります。
○議長(辻正隆君) 質問はございますか。
久郷定彦君。
◆3番(久郷定彦君) ありがとうございました。
防災公園を整備するには、いろいろな課題もございますが、検討していただくようよろしくお願いをいたします。
本日、防災・減災・緊急事態対応について質問をしましたが、順番の流れは、万一災害が起きたとき、どこにいるか、そしてどういった避難経路で、どのような避難場所に行くかという想定で質問をさせていただきました。
防災・減災・緊急事態対応については、市の全ての部局が対応をしていかなければなりません。次の定例会でも引き続き、この対策課題について議論をさせていただきます。
最後になりますが、この事案については中・長期的かつ明確な見通しの下で継続的、安定的に強靱化を推進できるよう、必要な予算、財源を確保して、市民の生命や財産を守るため総合的かつ計画的な防災対策を進めることが重要であると考えます。災害に強い町、災害に対応できる町、そのような町をつくることがこれからのまちづくりであると私は考えます。
以上で私の個人質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
○議長(辻正隆君) 以上で久郷定彦君の個人質問を終わります。
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