録画中継

平成28年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月15日(水) 個人質問
奥田 孝司 議員
(1)議第68号 近江八幡市空家等対策の推進に関する条例について
   ①条例の内容について
   ②第8条 空家の有効活用について
   ③窓口対応について
(2)八幡堀周辺旧市街地の交通政策について
(3)明治橋の工事の進捗について
(4)自転車の活用について
◆6番(奥田孝司 君) 翔政会の奥田孝司でございます。議長より発言の許可をいただきましたので、発言通告書に従いまして分割方式で質問させていただきます。大きく4項目させていただきます。わかりやすく回答いただきますようよろしくお願いいたします。
 それでは、1項目めです。
 今議会に提案されています議第68号近江八幡市空家等対策の推進に関する条例の制定について質問させていただきます。
 この条例は、少子・高齢化の進展や人口移動の変化などにより空き家が増加の一途をたどり、管理が行き届いていない空き家が防災、防犯、衛生、景観等の生活環境に影響を及ぼすという社会問題に対応するために、基本理念と市民、所有者、事業者などの責務を規定されています。
 市民は、この条例が制定されることにより、近隣の空き家が放置され、防災、防犯、衛生面などの心配事に対応いただける、特に個人の所有物に他人が対応できなかったことを市が立入調査を行い、所有者への指導勧告などが行われる仕組みがあれば安心されるのではないかと感じます。
 しかし、市民にとって条例は非常にわかりにくい部分もあると考えますので、今議会で上程されています条例の内容についてお聞きします。
 まず1点目として、条例の第7条に基づく立入調査は、市長が、空き家が適切な管理が行われておらず、特に必要がある場合とありますが、具体的にはどのような状態での立入調査を想定されていますか。
 例えば近所の空き家管理ができていないため雑草が繁茂し、不法投棄などで困っている場合、自治会が市に相談すれば立入調査を行うことができるのでしょうか。
 また、立入調査の結果により第9条に基づく所有者への助言もしくは指導勧告などの対応がしていただけるのでしょうか。
 第11条の緊急安全措置とはどのような程度の措置を考えておられるのか、お聞きします。
 具体的な事例を交えてわかりやすく説明をいただきたいと思います。
 2点目として、第8条に空き家等の有効活用が上げられています。有効活用の事例を調べてみました。
 東京都の事例が多いですが、足立区では、木造家屋密集地域では一軒の火災が周辺に多大な影響を及ぼしかねないため、一軒の空き家を解体することで延焼を遮断する機能として防災のための空き地にされています。
 台東区では、NPO自立支援センターふるさとの会が空き家を自立援助ホーム、グループホーム、ケアホームなどの福祉施設として活用されていました。
 豊島区では、民家をシェアハウス化する民間プロジェクトを支援しておられる事例がありました。豊島区の事例は、全国的にも、民間がリノベーションし、飲食店、物品の販売、民泊施設など、空き家が有効活用されています。
 このように、空き家の有効活用は民間が中心に取り組まれているようですが、福祉、地域コミュニティーなど、教育、産業、防災などあらゆる面で活用が期待できると考えます。
 市としては、どういったスタンスで取り組みを現在考えておられるのか、お聞かせください。
 3点目として、窓口についてお聞かせください。
 過日の説明では、各部署にまたがってくるため、全庁的に横断的な対応するとの説明がありました。本市の場合、建築課が窓口で対応されるとのことですが、空き家の敷地内に雑草、樹木が繁茂してあれば、そこには不法投棄されることも考えられます。近所の方にしてみれば、どこに相談に行けばいいか、困惑されることもあるかと考えます。
 今までは環境課に相談に行っていましたが、空き家に関しての雑草の繁茂などに対するもの、まず建築課に相談に行けばいいのでしょうか。
 例えば鳥取県雲南市などでは、空き家に関してワンストップで対応できるよう専門担当を配備しているところもあります。
 市民にとって、敷地内の雑草の繁茂は環境課、家屋などの建物は建築課など、窓口が複数になるのではなく、空き家のことであれば建築課といったワンストップにしていただきたいと思いますが、お考えをお聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 奥田議員の空き家対策に関するご質問についてお答えします。
 近江八幡市空家等対策の推進に関する条例第7条に規定する立入調査におきましては、適切な管理が行われていない空き家等に関する調査を行うため、特に必要があると市長が認めたときに敷地内に立ち入って調査ができることとしております。
 適切な管理が行われていない空き家とは、国交省が示す空き家等の物的状態の判断に際して参考となる基準があり、その中に、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態とは基礎に不同沈下があるなど複数の例示が示されていることから、このガイドラインを参考に適切に判断するものであります。
 ご質問の例えにつきましても、ごみの放置や不法投棄による臭気の発生によって地域住民の日常生活に影響を及ぼしている状態は、適切な管理が行われていない空き家等と判断できるものとして、ガイドラインに示されております。
 立入調査の結果などにより特定空き家等と認められるものは、空家等対策の推進に関する特別措置法の第14条第1項から第3項の規定により、助言または指導し勧告などの措置を行うことがあります。
 次に、条例第11条の緊急安全措置につきましては、特措法第9条第1項に基づいて行うこの法律の施行のために必要な調査や条例第7条に基づく立入調査等で空き家等の状態が緊急に危険を回避する必要があると認めるときで、同意が得られた場合に行う必要最低限の措置であり、具体的には地域住民に危険を知らせる看板やバリケード、防護ネットの設置や、また倒れそうな樹木をロープにより補強するなどの簡易な措置を想定しております。
 2点目の空き家の有効活用のスタンスについてですが、空き家等の対策につきましては、特措法第6条に規定しております空家等対策計画を定め、その実施計画に基づき取り組みを進めてまいります。
 今年度、庁内における関係各課調整会議で議論し、空家等対策審議会に意見を聞きながら、近江八幡市空家等対策計画を策定し、その中で本市の実情に応じた空き家跡地の有効活用に取り組める方針を定めていきたいと考えております。
 3点目の窓口につきましては、今年度から都市整備部の建築課が総合調整を受け持つこととなっており、空き家の敷地内における不法投棄等の問題についても建築課で相談を受け、内容によって担当課に引き継ぐ形で空き家関連の業務を行ってまいります。
 また、空き家対策の推進に向けた関係各課調整会議についても、建築課が事務局及び主管課となり、関係課と連携をとりながら本市の空き家対策に向けた取り組みを進めてまいります。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 現在、空き家総数は平成25年で全国で820万戸、空き家率が13.5%、8軒に1軒が空き家という状態であります。この先、平成45年には総数が2,170万戸になり、空き家率は30.4%という推測で、何と3軒に1軒は空き家という予測がされています。
 法だけではなく、各自治体で対策を立てなければ確実に安全性やまちづくりに大きな課題になると考えます。
 そこで、ただいま回答していただきましたけども、建築課が窓口であると言うなれば、市民に対してどのように告知をされるのか、お聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 廣瀬都市整備部長。
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 窓口の周知ということでございますが、機会あるごとに、広報「おうみはちまん」あるいは市のホームページ等で市民の方々へ周知を図ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 わかりやすく周知していただきますようよろしくお願いいたします。
 それでは、再問の2つ目に入りたいと思います。
 空家特措法の第6条は、空家対策計画ですが、近江八幡市において今近江八幡市空家対策計画と言われましたが、現在ではどのような内容をお考えであるのか、お聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 廣瀬都市整備部長。
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 計画、これから先ほど初問でもお答えしました計画、対策計画でございますけれども、幾つか項目がございまして、例えば空き家等の種類とか、空き家等の対策、基本的な方針、またその計画のいわゆる期間、それと空き家等の調査に関する事項、所有者等による空き家等の適切な管理の促進に関する事項、きちっと管理してくださいよというふうなことの促進に関する事項ですね。それと、空き家等に係る跡地の活用の促進に関する事項ということで、また6つ目に、特定空き家等に対する措置ということで、先ほど言いました助言とかいろんな勧告とかございますけれども、その辺の基準に関すること。また、住民等から空き家等に関する相談への対応ということで、先ほど建築課が窓口というような形で回答させていただきましたけども、そういった内容。空き家等に関する対策の実施体制、その他空き家に関する対策の実施に関し必要な事項。
 大きくこういった9項目の内容について、今後関係課と調整しながら計画を定めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 建物は必ず朽ちていきます。老朽化の結果、付近や周辺に悪影響をもたらす可能性が十分に考えられると思いますし、住宅のニーズも予算が許せば新しくきれいな家に住みたいと思うのは皆さん同じで、古くなった空き家ほど需要が小さく、活用が限られてしまうので、残っていくものと考えます。
 また、間接的な考えから、資産価値が低下し、活用も売却することも難しいとなれば相続放棄という形をとる人が年々増加傾向にあるので、固定資産税にも影響し、税収も減ってくるという可能性も考えられると思います。
 今後、市民、自治会とコミュニケーションをとって市がとるべき措置、優先度を考えて取り組んでいっていただきますようによろしくお願いいたします。
 それでは、2項目めの質問をさせていただきます。
 八幡堀周辺の旧市街地の交通政策について質問させていただきます。
 国内では観光を経済効果の観点から見ると、国内における旅行消費額は平成24年は22.5兆円で、1人当たりの消費単価を見ると平成25年の日本人宿泊旅行者の1回当たりの消費額が約4万8,000円とされています。
 また、近江八幡市の観光地の拠点ともなっている八幡堀では、県内の大学生が八幡堀のロケ地活用がもたらす観光便益の計測と題して非常に密に調査研究され、論文を書かれています。
 その内容を引用させていただきますが、八幡堀の観光客数は増加傾向にあり、平成25年、滋賀県観光入り込み客数統計調査書から、八幡堀観光入り込み客数約62万人をもとに計算されていますが、1回当たりの便益は1万9,119円と推測され、現在八幡堀の観光の便益の総額は約118億6,000万円と計算されています。
 八幡堀が映画やドラマのロケ地になり、その活用によりどれだけの観光便益を生み出しているか、計算の結果、約18億8,000万円、16%がロケ地活用でもたらされているとありました。
 さらに、研究結果にこう書かれています。八幡堀がロケ地活用に利用されることで近江八幡市あるいは滋賀県の知名度の上昇につながると考えられる。また、比較的遠くの地域からも訪れている人が多い。今後も多くの映画やドラマに使われれば、八幡堀の知名度は上昇していき、観光客数を増加していくと考えられる。
 課題としては、一度訪れた観光客にもう一度訪れたいと思わせるか、思わせることができるかどうかである。駅から遠いこと、駐車場が少ないこと、近隣住民への配慮など課題を解決していくことが必要であると締めくくっておられます。
 近隣住民への配慮はどこの観光地でも課題はあると考えますが、八幡堀周辺の旧市街地においては、交通政策が大変重要な課題となっています。小・中学生の通学路でもあります。昨年9月議会以降では、秋、春の大型連休、土日祝日一方通行規制され、また近隣自治会とも解消に向かい聞き取り、話し合う会議をされたと伺っています。
 ここで質問ですが、それらを検証した結果はどうであったか、今後の八幡堀周辺の交通政策の取り組みについてどのように生かしていくのか、お聞かせください。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 奥田議員の八幡堀周辺市街地の交通政策について、なかなか詳しく調べていただきましてありがとうございます。よい勉強をさせていただいたと思っています。
 八幡堀周辺旧市街地の交通政策に関するご質問でありますが、まず初めにことしのゴールデンウイーク期間中に実施させていただきました日牟礼八幡宮周辺の交通規制に際しましては、地元住民の皆さんや周辺地域の関係者の方々の多大なご理解とご協力をいただき、まずもって厚くお礼を申し上げたいと存じます。
 八幡堀周辺の交通渋滞対策につきましては、昨年秋の行楽期間の交通規制の結果を周辺自治会の方々との意見交換を重ねる中で検証した結果、警備員の休憩時間により警備の空き時間があったり、また警備員の配置場所により車両の誘導ルートが統一できていなかったことなどの反省点がありましたので、この春の大型連休期間におきましては、警備員の配置の見直しと増員に加え、春の規制期間では従来行っていなかった大型バスの神社境内への乗り入れも禁止することといたしたところであります。
 その結果、これまでと比較し、円滑な交通の流れという点で一定の成果があったと宮内町の自治会を初めとして地元より評価もいただいているところでございます。
 日牟礼八幡宮周辺の交通安全対策は、現在のところ季節的な交通規制を行っておりますが、渋滞や交通混雑等の根本的な解消には至っていない状況でございます。
 今後、ことしのゴールデンウイークの対策結果を踏まえまして、日牟礼八幡宮や周辺事業者からの意見聴取を行い、それぞれの意見を集約をする予定をしているところであります。
 最終的には、集約しました意見をもとに関係自治会と観光物産協会、また日牟礼八幡宮、周辺事業者、近江八幡警察署、市など一堂に会して意見交換を行う場を設定し、それぞれの立場で交通安全対策についてのご意見を伺い、改善策を見出していきたいと考えているところでございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございました。
 担当部局のほうに聞かさせてもらいますと、今後まだいろんな方面で検証していくということを聞かさせていただきました。しかし、近隣住民、自治会などは、大変歩行者と車の往来が激しいことから、いつ事故が起こってもおかしくない状態にあると感じておられるのは事実であります。
 ですから、十数年来検証の仕方も同じであると私は考えます。ですから、うちの宮内町の東の方のほうでは完全に行楽シーズンになっては鳥居から通行どめにするとか、完全に大型バスは平日でも乗り入れを禁止するとかという、または一方通行の方角も変わったロープウエーのほう側からの一方通行をするとか、いろんな検証をしてみてはどうかという話も出ていることは事実であります。
 ですから、このことに関して、観光地でありますから、観光行政の視点から、どのように検証されて、また今後進めていくお考えがあるのか、お聞かせください。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の再問にお答えいたします。ありがとうございます。
 今、議員さんのほうから地元住民の思いも含めてさまざまな検証に対するご意見、ご提案をいただきました。先ほどの答弁におきましてもありましたように、地元自治会との協議と検証にとどまらず、今後は地元自治会に加えて日牟礼八幡宮、また周辺の土産物店でありますとか飲食店等の事業者さん、さらに観光物産協会、警察署等々の関係者が一堂に会して、それぞれの立場から意見交換を行って、対応策や試行策を検討して事業実施を行って検証していくことを予定していきたいというふうに思っております。
 ご提案いただきました、いつもロープウエー側からはやらずに鳥居側からやっておりますが、ロープウエー側からの一方通行の試行策の是非等も、秋の行楽シーズンに間に合うように必要な協議を開始して、できるものから順次対策が講じていけるように関係者の中で意見交換を深めていきたいと思っておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) それぞれ聞き取りしていただきましていろんな自治会からの要望があると思いますけども、また各自治会もいろんな提案をされていると思っております。その道路は生活道路でありますので、地域住民に重きを置いて、今後この問題の解消に向けて、交通、観光いろんな面から一体となって取り組んでいっていただきたいというふうに私は思います。
 それでは、3項目めの質問をさせていただきます。
 明治橋についてです。八幡堀にかかる明治橋は現在2トン以上の車が通行禁止となっていますが、明治橋の工事は今後どのように進められていくのか、お聞かせください。
 また、その間における地域住民、観光客等に対する交通安全対策についてお伺いします。
 以上、初問とさせていただきます。
○議長(井狩光男 君) 廣瀬都市整備部長。
             〔都市整備部長 廣瀬信之君 登壇〕
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 議員ご質問の明治橋の工事の進捗についてお答えします。
 平成27年度に実施いたしました橋梁点検におきまして、判定の結果、早期の修繕が必要な判定4でありました。この判定の結果を受け、平成28年3月に、応急対応として橋梁上部の桁を支えるためのH形鋼による支保工を施工いたしました。
 今後の予定といたしましては、平成28年7月に実施設計を発注し、年度内に工事着手をしてまいりたいと考えております。現在、2トン以上の車両を通行禁止としておりますので、工事が完了するまで引き続き地域住民、観光客には通行でご迷惑をおかけすることになりますが、安全対策を十分に図り、早期に工事完了してまいりたいというふうに考えております。
 また、工事中につきましても、明治橋周辺は通行禁止での施工となりますが、交通安全対策には十分留意してまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 交通安全対策は、かなり明治橋も通られると思うので、できるだけ注意深くよろしくお願いしたいというふうに思います。
 また、八幡学区内、八幡堀にかかる橋は船木のほうからいいますと幸円橋、本町橋、白雲橋、薬師橋、青屋橋等、まだ古くからかかっている橋がたくさんありますし、また青屋橋については対岸から乗っているだけやというふうなことも聞きます。それらの橋についての安全性、危険度についてお伺いいたします。
○議長(井狩光男 君) 廣瀬都市整備部長。
◎都市整備部長(廣瀬信之 君) 議員ご質問の明治橋以外の橋梁の現況についてお答えをさせていただきます。
 明治橋と同様に、平成27年度で実施しました橋梁点検におきまして、その判定の結果、青屋橋、幸円橋が早期に措置を講ずるべき状態の判定3でありましたので、平成29年度に修繕設計を予定いたしております。
 次に、薬師橋につきましては、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態の判定2でございました。
 白雲橋につきましては、平成27年度に既に修繕設計を実施しており、平成29年度に工事を実施する予定です。
 本町橋は、平成30年度に橋梁点検を実施する予定でございます。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) それらの橋につきましては、いざもしも災害が起きたとき、また裏には八幡山もあり、また橋を越えなければならない避難所もあるように私は思います。ですから、また観光客もおられますので、災害はいつ起こるかわかりません。午前中からの議員さんの中にもかなり災害について言われましたけども、そのときに逃げ場がなくなるとかというふうな観点からも、できるだけ早期に工事に着手していただきたいと思うのと、また近隣住民自治会等には工事開始の日時、通行どめの区間等早目の告知をお願いしたいというふうに私は感じますので、よろしくお願いしたいというふうに思います。
 それでは、4項目めの質問をさせていただきます。
 昨年6月定例会、また3月議会定例会個人質問で環境、防災、健康面及び経済面などから有効な手段であると考えますことから、自転車の活用について質問させていただきました。今回、再度質問させていただきます。
 2月に滋賀県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例が公布されました。また、5月15日の新聞には、米原市が観光拠点サイクルステーション整備のための社会実験としてレンタサイクルと物品販売を開始する、24日には琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」人気を受け、守山市が自転車を生かした町の活性化を目指し、市民の健康づくりと経済振興に取り組んでいる旨の報道がされていました。
 さきの3月市議会定例会では、レンタサイクル利用者に対象店舗で利用できる割引クーポンの発行、またこの仕組みの有効なPR、啓発手法も含めて検証、研究し、よりよい方法の構築に向けて取り組むと回答いただきました。それらの進捗状況についてお伺いします。
 他の市では、自転車を活用した施策が既に実践されています。割引クーポンも利用促進のための方法の一つではありますが、私は環境と健康によい自転車はまちづくりの一つであると考えます。
 レンタサイクル店、社寺仏閣の観光地、宿泊施設、物産販売店、商店街などとタイアップし、自転車の借用、乗り捨てなどの返却割引等をセットにして、自転車を活用した観光振興、まちづくりの仕組みについて、また今後近江八幡市においても自転車の活用についての取り組みについてどのようなお考えがあるのか、お伺いします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 議員ご質問のレンタサイクル利用者に対する割引クーポン券発行の進捗状況についてお答えいたします。
 割引クーポン券発行の事業につきましては、観光物産協会事業の一環として取り組んでいただく方向であり、当初予定しておりました5月からの試行開始が若干おくれておりますが、今月中の配付を予定しております。
 事業内容の詳細につきましては、JR近江八幡駅及び安土駅にありますレンタサイクル店3店舗において、利用者へクーポン券を配付していただきます。観光物産協会加盟施設、店舗のうち、まずは7店舗程度での開始を予定しておりますが、当該施設や店舗での割引入館や物品購入、飲食代などにおいて割引利用ができるように調整中であります。
 そして、クーポン券の発行にあわせて、各観光案内所や協会ホームページ、各イベント情報サイトなどでも周知PRを行っていただきます。
 また、市においても観光物産協会と連携協力のもと、さまざまな情報ソースを活用の上、PRに努めるなど支援をしてまいります。
 これらに加えて、レンタサイクル店の協力を得ながら、クーポン券配付時にはサイクルコースを明示した市や協会作成の八幡や安土の観光マップを同時にお渡しすることで、より広範囲なエリアでレンタサイクルの活用がいただけるように観光客へ案内するなど、啓発をしていきたいと考えております。
 なお、当該事業の検証につきましては、各シーズンを通じた1年程度の期間が必要と考えますが、一方で今後の活用につながる新たな仕組みとしては、当初から米原市などが行っている広範囲な乗り捨てシステムを目指すのではなく、はちまん堀まつりなどの大きなイベント開催時や行楽シーズンに合わせた期間限定でのサービス展開、あるいは貸し出し返却場所を同じにしてその拠点をふやす取り組みなど、可能な部分からのスタートを念頭に、同様のサービスを先行して実施している地域の事例も調査研究していきたいと考えております。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) ありがとうございます。
 どうも私が言うと観光のレンタサイクルのイメージが強いのかもわかりませんが、自転車の利用はいろんな方法であると思います。例えば守山市さんなどでは幼児が乗れる幼児同乗者自転車、シニア向け自転車、電動アシスト自転車等に補助金を出されるという事業を2014年にされております。
 20%の補助金で上限1万円、2万円というものを出されて、約180台売れたということを聞きました。その結果、どういうことが起こったかというと、幼稚園、保育所等に今まで車で迎えに行っておられた保護者の方々が自転車で行くようになり、不法駐車または路上駐車がその周辺ではなくなったということもお聞きしております。
 ですから、自転車を単に観光面とかレンタサイクルとかというふうなことだけではなく、市内の経済の活性化目的または健康面、観光面、環境面、そういうふうな観点から近江八幡市でもそういった取り組みをしていただけないでしょうか。お考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 自転車購入費の補助制度に係る再問にお答えをいたしたいと思います。
 今議員ご指摘いただきましたように、自転車には観光のほかに環境対策として地球温暖化の防止活動、いわゆる低炭素の社会の取り組みでありますとか、そういうことで我慢するエコから楽しむエコへの側面があったり、また福祉、子育て支援対策として、幼児同乗自転車に対する安全対策なり子育て世帯の経済負担の軽減、また交通施策として三輪車等のシニア向け自転車とか電動自転車、電動アシスト自転車に対して補助することによりまして、高齢者の移動手段の確保であったりとか健康づくり、スポーツの振興策としての健康寿命を延ばしていく取り組みであったり医療費削減の側面もあると思いますし、何よりも商工労政の市内業者の経済活性化の側面もあると思います。
 そういう意味では、いろいろと経済とか健康とか環境の三拍子になる可能性はございます。ただ、先ほど例を出していただきました守山市さんのように、商工観光という一体的な部署で取り組みをさせてもらっていない関係もございますので、本当に多くの部署にまたがっております。文化観光でありますとか環境とか子育て支援とか長寿福祉とか、人権市民もそうですし健康推進課、生涯スポーツ課等々幅広い分野がございますので、一定調整が必要になります。何よりも経済的な部分もございますので、費用対効果等も含めて、まずは先進市の取り組みについて調査研究から進めたいと思いますので、もうしばらくお時間をいただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 質問はありますか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) この取り組み、ぜひとも私は進めていっていただきたいというふうに思います。
 それでは、さきの午前中の議員の質問にありました滋賀県自転車安全で適正な利用の促進に関する条例の中から質問させていただきます。
 先ほどは中学生の通学の視点から言われましたが、第14条自転車損害賠償保険等の加入が10月1日より義務づけられます。市として、市民の方々に通知はどのようにされるのか、お考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 奥田議員の再問にお答えいたします。
 議員からご説明がございましたように、当該県条例の第14条では、自転車損害賠償保険等への加入について利用者に加入しなければならないと義務づけられ、また事業者にも当該事業活動において従業員に自転車を利用させるときは同様に加入の義務づけが規定されております。
 さらには、同じ条文の中で、県は加入促進のために情報提供等の必要な措置を講じるものと規定されておりますし、県条例でございますので基本的には県の広報等活動におきまして積極的に周知徹底を図っていただくことになるものと思っておりますが、あわせて第7条で市町との連携協力の規定もございますので、市としても協働して、必要な取り組みについては、安全対策のことでございますので取り組みをしていくことになるものと思っております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問はありますか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) できるだけ早くお願いしたいというふうに思います。
 それでは、その条例の中で第18条に自転車を利用した観光の推進等が書かれております。県は、自転車の安全で適正な利用を促進し、自転車の特性を最大限に活用した環境への負荷の低減等の環境の保全または新たな旅行分野の開拓等の観光の振興を図るため、自転車を利用して琵琶湖を1周すること等により、観光旅客が琵琶湖の周囲に存する観光地を一体的に来訪することができる取り組みを推進するものとしますと書かれております。
 ですから、今「ビワイチ」がされていますけども、近江八幡市として「ビワイチ」の参画はどういったものにされるのか、考えをお聞かせください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 「ビワイチ」に対する本市の参加意思等に関する再問だというふうに思いますのでお答えいたします。
 今議員ご指摘いただきましたように、琵琶湖約200キロメートルを1周とする「ビワイチ」の愛称につきましては、全国のサイクリング、またウオーキングの愛好家から親しまれておりまして、広く根づいてきているところだという認識をしております。
 県では、この「ビワイチ」を商標登録されていまして、体験、体感型のツアーということで県内を周遊する観光推進ブランド「ビワイチ」をスタートされておられます。28年度から県のほか守山、大津、高島、米原市の5者でレンタサイクルステーションとか湖上交通などの環境を整え、国内の観光客を誘致する観光プラスサイクルツーリズムの推進整備を本格化されておられます。
 この直接的な事業の中には本市は入っておりませんが、同様のサイクルに関する取り組みの中で本市を含む関係市町の関係課も参画をしておりますので、引き続きましてその会議を通じまして必要な情報提供並びに意見交換等を行っていく中で、今後必要に応じて具体的な連携について可能か調査研究してまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。
 なお、議員ご指摘いただきました部分については、18条とおっしゃられたと思いますけど、19条だったと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 奥田孝司君。
◆6番(奥田孝司 君) 済いません、申しわけありませんでした。
 「ビワイチ」も、近江八幡には湖周道路も走っておりますし、また長命寺から宮ヶ浜へ行くのにも琵琶湖の周囲を走っていくという景観風靡なところもありますし、また近江八幡市は歴史の宝庫でもあると私は考えますので、できるだけそういった取り組みをしていただきますようよろしくお願いしたいというふうに思います。
 近江八幡市には、これからいろいろな面で活性化しなければならない、また住んでよかった、育ってよかったと思っていっていただけるよう、市民の生活の満足度を高めるようにしていかなければならないというふうに私は考えます。
 これからのますます議員生活の中でいろんな勉強をさせていただきまして、活動し、市民生活の満足度を高めていくように頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
 以上で私の質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で奥田孝司君の個人質問を終わります。
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