録画中継

平成27年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月23日(火) 個人質問
西居 勉 議員
(1)市庁舎整備と賑わいのまちづくりについて
   ①基本計画の策定に伴い「事業の進め方の見直し」の具体的な内容について
   ②基本計画の策定に向け、これらの「賑わい機能等」についての基本理念、基本方針、整備方針など現時点の考え方について
(2)「離島振興計画」と「まち・ひと・しごと創生」について
   ①沖島を近江八幡市の「まち・ひと・しごと創生」のモデル「地区創生特区」として位置づけ事業展開はできないか。
   ②振興計画実施に向けて、短期、中期、完成時を目標にした具体的な事業計画について
(3)大型プロジェクトと財政見通しについて
   ①中長期財政計画の現状と見通しについて
   ②健全な財政運営の考え方について
◆24番(西居勉 君) 議長のお許しをいただきましたんで個人質問を行います。大翔会の西居勉でございます。本日は、3点にわたって質問をしてまいりたいと思いますが、これらにつきましては、今日まで本会議でもいろいろ議論をしてまいった案件でございまして、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 本年の新年の挨拶で市長は、2015年は歴史に残る年やと、もちろん政府のほうにおいては地方創生の施策や、あるいは近江八幡市は市庁舎の改築の問題、さまざまな課題を抱えておりました。そういったことを市民の皆さんのご理解をいただいて十分にやっていきたい。このようにおっしゃっておられます。我々国民、市民としても、今まで何でも行政にお願いする、そういう視点でなくて、国民として市民としてできることはしっかりとやっていこう。また、行政のほうはプロとしてリーダーシップを発揮をしていただきたい、このように思っている次第でございますんでよろしくお願いを申し上げたいと思います。
 それでは、質問の第1点目でございますけども、市庁舎整備とにぎわいのまちづくりについてでございます。
 6月5日の朝刊だと思いますが、「近江八幡市庁舎建てかえ完成おくれ、18年9月に」の見出しの記事には、昨年10月に行われた設計業者を選ぶ公募型プロポーザルで官製談合を指摘する情報が寄せられ、事業を中断していたところでございます。調査の結果、談合事実は確認されなかったが、事業の進め方を見直していた。今後、来年2月に、市庁舎や周辺の官庁街の機能や建物の配置を決める基本計画を策定する旨の報道がされておりました。
 冨士谷市長は、近江八幡駅前と八幡堀周辺のにぎわいをつなぐためにも、中間に位置する官庁街に、市庁舎整備とあわせにぎわいの拠点設備を行う旨のご説明をいただいておりました。私も、さきの3月議会において、官庁街の整備とあわせ、防災面や道路機能の整備とにぎわいの拠点を点から線、さらに面に拡大していただきたい、この旨を要望をさせていただいております。にぎわい機能の整備とあわせ、これらの防災、道路整備を行っていただけるものと期待をしているところでございます。
 そこでまず第1点目は、新聞報道でもありましたように、事業の進め方の見直しとは具体的にどのようなことを見直されるのか、お伺いをいたしたいと思います。
 2点目は、市庁舎や周辺の官庁街の機能等を含めた基本計画を策定されるのであれば、市当局が基本計画に求めるどのようなにぎわいを求めるのか、にぎわい施策の核にはどのようなものを求めるのか、どのような運営方法を求めるのかなど、基本構想と言うべき基本理念あるいは基本方針、整備方針などを示すことが必要と思います。基本計画の策定に向け、これらのにぎわい機能等について基本理念、基本方針、整備方針などを現時点でのお考えをお聞かせをいただきたいと思います。
 次に、第2点目は、離島振興計画とまち・ひと・しごと創生についてであります。
 沖島の離島振興計画、これが平成25年に指定をされました。かつては沖島の活性化のために夢プランというものを立ち上げて今日まで取り組んできたわけでございますけども、今回、国の財源もいただきながら、指導もいただきながら、沖島の活性化に向けて、これから取り組んでいこうと。現在、県のほうで市あるいは地域の住民の皆さんとも十分協議をしていただきまして、振興計画が策定をされまして、国のほうに申請をされております。
 皆さんもご承知のように、沖島は昭和33年の人口は812名でしたが、平成27年4月には307名と6割以上減少しております。また、65歳以上の高齢者は148名と沖島の人口の約半数を占める一方、20歳未満の人口は17名と5%程度まで減少し、沖島の少子・高齢化はとまりません。また、2013年漁業センサスによりますと、琵琶湖漁業者1,002人は、20年間で半減し過去最少となった。また、60歳以上は76.4%を占めてる。漁獲量はピークだった1955年の1割以下で、1993年と比べても3分の1以下に減少をしている。また、高齢化で引退する漁業従事者がふえる一方、漁獲量の減少により新規就業者が少なく、漁業者の減少が続いている。このように報道されております。
 沖島の人口が減少してきた要因として、沖島には新たな産業はなく、漁業では生活できない。そのため、若者がどんどん島から離れたこともあると考えております。沖島の住民は、平成25年7月17日、沖島が離島振興対策実施地域に指定され、沖島住民にとって沖島に活気が戻ってくる、大きな期待を寄せております。
 この離島振興計画には、琵琶湖の自然を守り、環境を生かした暮らしを創造する安心・安全な沖島と位置づけをし、1つには、自然的特性を生かした生活ができる沖島、2つ目には、琵琶湖の環境を生かした人々が生き生きと暮らす沖島、3点目には、心を癒やす琵琶湖の豊かな自然や文化を守り伝える沖島、4点目は、健康で安心な沖島、5点目は、災害に備えた安全な沖島、この5つの基本方針が示されております。この計画を実現し、沖島の人口をふやし、活気を取り戻すには、沖島の住民と行政が一体となり、沖島の持つ自然と伝統文化を生かし、生活するための収入が得られる新たな産業の構築が求められると、このように思っております。
 一方、今年度の重要施策に位置づけられておりますまち・ひと・しごと創生においても、国の総合戦略として地域産業の競争力強化、地方への人材還流、地方での人材育成、雇用対策など上げられております。
 そういう視点から、まず第1点目は、沖島を近江八幡市のまち・ひと・しごと創生のモデル地区、地方創生特区として位置づけ、まち・ひと・しごと創生戦略プランと離島振興計画を関連づけた事業展開ができないものかどうか、お伺いをいたしたいと思います。
 2点目は、第1期の離島振興計画の期間も、本年度を含めてあと8年間となりました。離島振興計画に基づいた施設整備などのハード事業と福祉、人材育成、雇用とのソフト事業の実施を心から願うものであります。沖島の振興を考えるものであれば、3年以内に短期に実施できるもの、また5年から8年、中期に実施できるもの、またこの第1期で振興計画を示しましたこれが5年、8年以内ででき得ないもの、こういったものを今後どのようにやっていくのか。
 振興計画は、沖島住民にとっても具体的に施策が見え、これからも頑張ろう、こんな気持ちで今現在なっておられます。離島振興計画が策定されて2年が経過しようとしてます。沖島に係る振興計画を、短期、中期、第1期では実施できないもの、区分をし、具体的に進行管理できるものにならないものでしょうか。また、現時点において、具体的に区分した事業計画があればお示しをいただきたい、このように思っております。
 3点目は、大型プロジェクトと財政見通しについてであります。
 先般の報道によりますと、彦根市の庁舎問題のように、事業費削減のため、庁舎増築と耐震補強の事業計画を制震工法に見直しをされる旨の新聞報道がされておりました。さきの議会においても、健全財政堅持のための中期財政計画に多くの議員さんからもご質問がありました。本市では、現在、施設整備に着手している桐原コミュニティエリア整備事業、さらには新一般廃棄物処理施設整備事業、また竹町都市公園整備事業、また現在計画中であります新庁舎整備事業周辺整備事業、また武佐コミュニティセンター整備事業、岡山小学校整備事業、桐原こども園整備事業など、大型プロジェクト事業がめじろ押しであります。これらの大型プロジェクトは、生活関連施設防災機能を兼ね備えた義務教育施設と社会教育施設、子育てに必要な施設であることは十分認識をいたしているところでありますが、これらの施設整備には初期投資のための資金と時間が必要であります。しかしながら、市の財政の健全な運営も必要であると思っております。
 そういう視点から、1点目として、財政の健全な運営のためにも、財政運営の考え方とこれら大型プロジェクトを含めた中・長期財政計画を公開される予定はあるのでしょうか。
 2点目としては、施設整備に伴い、後年の市民が等しく負担するといった観点から、起債を発行され、一定の財源確保されることを理解できますが、借金は返済しなければなりません。健全な財政運営を行うためにも、返済額の上限を設定し、起債を発行されるなどの財政運営の考え方はあるのかどうか。それらについてお考えをお聞かせをいただきたいと思います。よろしくお願い申し上げます。
○議長(園田新一 君) ただいまは一括質問でございます。それぞれ回答をお願いします。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 西居議員の3点にわたりますご質問のうち、市庁舎整備とにぎわいのあるまちづくりの質問に対しましてのお答えを申し上げたいと存じます。
 まず、事業の進め方の見直しにつきましては、中止をいたしましたプロポーザルでは、市庁舎整備の基本計画と基本設計及び実施設計を一括して行うこととしておったわけでありますが、にぎわい機能が明確に示されていなかったことから、今回は、基本計画を分離して一般競争入札で業者選定を行い、市庁舎と官庁街のにぎわい機能を明確にしました基本計画を策定し、その後引き続いて市庁舎の基本設計及び実施設計を行うことといたしたところであります。
 業者選定の手法は、変更をいたしましたが、これまで検討を重ねてまいりました基本理念、基本方針、整備方針の考え方は変わってはおりません。今回の基本計画を策定していく中で、さらに議論を重ね、検討することにより、官庁街整備の基本計画の核となりますにぎわい機能についても、より具体的なものとして市民にお示しできるものと考えてるところであります。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 吉田副市長。
             〔副市長 吉田正樹君 登壇〕
◎副市長(吉田正樹 君) それでは、私は沖島の離島振興についてお答えをさせていただきます。
 まず初めに、お尋ねの沖島を地方創生特区のモデル地区といたしまして、まち・ひと・しごと創生法と離島振興計画を関連づけた事業展開はできないかについてでございますが、まず地方創生特区につきましては、規制緩和などの必要な措置を国に対しまして提案し、国が提案内容を絞り込み、地区を指定するものでございます。
 このようなことから、今後の施策の展開によりまして、規制緩和などの措置が沖島の振興に必要となる場合に提案を検討してまいりたいと考えております。
 次に、離島振興計画の実施に向けまして、短期、中期、完成時期を目標とした具体的な進行管理についてでございますが、各種事業の展開につきましては、平成25年9月に地元沖島町さんと協議をいたしまして、近江八幡市が策定いたしました離島振興計画案の中で主な振興方針とその施策案を県に示しまして、それをもとに滋賀県離島振興計画が策定されたところでございます。
 このようなことから、この計画の進行管理に当たりましては、策定の段階におきまして大枠の短期、中期、長期の計画としまして想定をしておりましたが、詳細な期日をされておらず、今後さらに滋賀県を交えての意見交換を行い、県の事業、地元の沖島町さんの事業等を調整を行い、より具体的に計画を進めてまいっていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 川端総務部長。
             〔総務部長 川端康仁君 登壇〕
◎総務部長(川端康仁 君) それでは、西居議員のご質問のうち、大型プロジェクトに係る財政見通しについてのご質問にお答えをいたします。
 1点目の大型プロジェクトを含めた中期財政見通しですが、平成27年3月市議会定例会でご回答申し上げましたように、中期財政計画は全庁的な行政運営の取り組みを展開するために中期的な財政運営の指針を示し、持続可能な財政基盤を確立していくことを目的としております。
 市庁舎整備事業等を一定含んだ中期財政見通しについては、平成27年度から始まる次期の行政改革大綱及び実施計画に係る試算段階として、去る3月31日に市議会議員の皆様には提示をさせていただいたところでございます。
 したがいまして、次期の行政改革実施計画の策定とあわせまして、平成27年度から31年までの中期財政計画及び将来を見通すために平成36年度までの財政見通しを作成し、今年度中に公表してまいりたいと考えております。
 2点目の市債の返済額の上限と財政運営についてのご質問にお答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、市債発行については事業実施時の財源確保はできても、結果的に次世代への負担となるものであります。市民生活に密着した実施しなければならない生活インフラ整備事業でもあり、起債を活用し、一定の公債費の増加はやむを得ないと判断しますが、財政運営においては、公債費が増嵩していくということはその分まちづくりや市民サービスに使う財源が少なくなり、財政が硬直化し弾力性がなくなるということにもなります。
 このことから、市債と基金の管理運営の指針を平成26年度に策定し、本市が標準的な状態で通常収入が見込まれます一般財源の規模を示す標準財政規模を活用した努力目標を設定し、また将来にわたる財政見通しにおける将来負担を勘案しながら、市債残高と基金残高のバランスに配慮し、市債の発行抑制による公債費の縮減と一定額の基金の確保に向けた財政運営に取り組むこととしております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) まず、庁舎問題についてお伺いをしてまいりたいと思います。
 先般、官製談合第三者委員会を設置して、入札談合等調査委員会から答申書という報告書をいただきました。この中で、いろいろ行政の仕事の進め方というんですか、考え方というんですか、そういったことがいろいろ指摘をされております。そういったことによって誤解を招いた、このように、極論すれば私はこのように思っております。
 したがって、先ほど市長からもご答弁いただきましたように、この官庁街の全体の土地利用をどうするんか、その中に庁舎を整備するんだと、その中ににぎわいとかいろんなものを兼ね備えていくんだと。このように説明は受け、また新聞でもそのように報道されているわけでございますけども、我々も本当に具体的にどうなんかなということがやっぱりぴんとこない。庁舎そのものはこれだけの規模でこれだけのものを建てるんだ、けど官庁街全体の土地利用をどうするんだということは、まだ私は自分で想像できない、こういう状況であります。
 したがって、今回の基本設計に、発注に当たってそういったことを明確に市民にわかるようにひとつやっていただきたいな、このように思うんですけども、その辺ちょっとお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 今回の基本計画の策定を先行して取り組むことで、これまで積み上げてまいりました庁舎の基本構想やまちづくり計画をより具体性のある計画として、官庁街のまちづくりを庁舎が牽引するという役割として庁舎整備の方向が明らかとなり、この基本計画の熟度が高まっていくものというふうに考えております。
 今後の業務委託を進める中で、市民ディスカッションとしての市民とのフリートークとかフォーラムを開催し、また市民のご意見をさらに酌み上げ、また庁舎並びに官庁街の報告会を開きながら、市民に示してまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) 少しだけ補足させていただきたいと思います。
 今、担当部長からお話ございましたように、市民交えていろんなシンポジウムなり市民フォーラムをさせていただきます。かつ、今回基本計画につきましては、やはりマーケティングみたいなものをやっとかんと、ただ単に絵の描いた餅を並べてこれがにぎわいであるということは考えてないわけでございます。だから、時代の要請、時代の時期と八幡市の魅力度とか企業の八幡市への意欲みたいなもんですね、以前調べてみますと、来たいですかとかというアンケートはあったようでございますが、ここから一歩前へ進んで、具体的にやらなきゃならないというところまで踏み込んでいきたいと考えてございます。
 明確につきましては、当初申し上げましたように、市民とのフォーラムなり市民集会なり、そういった場所を設けていきつつ、かつ行政だけがこういったことを進めるのはなかなか進めづろうございます、周知の意味でございましてね。一つの推進会議、委員会みたいなものを市民さんを交えましてやっていきたいということを考えております。
 より細かく、現在行政が今やってる今時点の情報を市民の方たちとともに話を出し合いつつ、本来のにぎわいはどんなもんやというところから入り、マーケティングをやりつつ示していくという形を考えてございますので、いずれにいたしましても、まずこの月の終わりに業者が決まりましたら、ようやくいろんなところでお話をさせていただける場所があろうかと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 本当に50年先を目指した官庁街であり市庁舎である。私たちが今回の市庁舎の基本構想というのをいただいた、冊子をいただいております。そういう中で、市庁舎はこれだけの建物、大きさですよ。その中身は4,000平米のいわゆるにぎわい機能というんですか、また図書館機能、そういったものを兼ね備えてにぎわい機能を備えると。このように書かれているわけでございまして、今回基本設計発注に当たって、あの基本構想そのものが基本的に生かされているのかどうか、その点だけお聞かせいただきたいと思います。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 先ほど答弁させていただいたように、これまでの基本構想、またまちづくり計画をさらに積み上げていくということでございます。もちろん生かしてまいります。
○議長(園田新一 君) 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 広く市民の皆さんにも、本当にどういう官庁街でにぎわい機能があって、その官庁街にどういうものができるんか、そういうことを本当にわかるように、ひとつ広報活動をしていただいて、いろんなご意見をいただくようにひとつお願いをしておきたい、このように思います。
 次に、2点目でございますけども、沖島の離島振興計画、これは滋賀県が、25年から34年まで離島振興計画が策定をされまして国のほうに出されております。こういったものを見ておりますと、振興の基本方針として、琵琶湖の自然と文化を守り、環境を生かした暮らしを創造する安心・安全な沖島、クール・アンド・スマートアイランド、こういうことが基本計画の基本方針になっております。
 私も沖島で生まれ育った者でございまして、沖島を離れてからもう四、五十年たっております。現在、人口は確かに減っております。高齢化も進んでおります。漁獲も減っております。このことは目の当たりにして見ておりまして、本当にこれからの沖島がどうなるんかな。しかし、観光客はどんどんふえていってる。これも現実でありまして、またお盆とかお正月とか夏祭りとか、いろんなそういうときには多くの方が里帰りをする、また観光客がお見えになる。
 そうなってまいりますと、現在の堀切港のあそこが、本当に車をとめる場所がない。先般も、自治会長に出会ったら、あそこ路上駐車してて違反切符を切られた。こういう状況が現実の問題としてある。だから、離島振興計画の中では国単位にどうのこうのとか、いろんなことが言われとるわけでございますけども、たちまちそういう沖島の住民が生活する、あるいは島から出てる住民が里帰りをする、また観光客が島へ渡って楽しむ、そういうためには、この駐車場というのは早急の課題だと、私はこのように思ってるんですけども、その辺についてお考えをお聞かせいただきたい。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 駐車場の問題でございますが、昨年の12月議会でもこの駐車場、対岸の堀切港周辺に確保できないかという検討がございました。
 やはり、島の利便性を落としていかないということが、生活の利便性を落とさないということが減少をとめる手法でもあるというふうに考えられます。駐車場問題については、近くの土地を利用するなり、また土地をお持ちの方と現在話をするなり、いろんな検討を進めております。これにつきましては、地域の沖島の離島振興推進協議会の役員さんとともに、話を進めさせていただいてるという現状でございます。
 ただもう一つ、琵琶湖の河川占用ということもございます。なかなか内水面についてはそういう占用が厳しいハードルがございます。そういうこともあわせて検討を進めさせていただいてる状況でございます。
○議長(園田新一 君) 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) いろいろご努力をいただいておりますけども、具体的に本当に解決できていないというのが現実でありまして、何とか早急にそういった沖島の島の皆さんが安心して暮らせる、あるいは観光客も安心して島に渡れる、こういう、そういうためにも駐車場は早く整備をしていただきたいなと、このように思っておりますんで、どうか、これは長年の懸案事項でございますけども、いろいろ難しい問題があると思いますけどもよろしくお願いを申し上げておきたいと思います。
 そしてもう一点は、この離島振興法を推進するに当たって、先ほど短期、中期、長期にわたってでき得ないもの、こういう説明もいただきました。
 以前は、夢プラン実行委員会というのは専任職員を配置して、沖島の振興にいろいろご努力をいただいた、こういう経緯があります。したがって、10年というある一定期限の中で沖島の活性化をする、市民の安全・安心を守る、また近江八幡市あるいは琵琶湖の産業として漁業の振興に努めていただく、これは大きな課題であります。したがって、近江八幡市もできれば専任職員配置してほしいというぐあいに私はお願いを申し上げたいんですけども、それにかわるような体制ができないのかどうかな、このことをちょっとお聞かせをいただきたいと思うんです。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 野田総合政策部長。
◎総合政策部長(野田健志 君) 全国の離島振興に取り組んでる島があるわけなんでございますが、特別委員会で視察に寄せていただいた岡山の離島では、職員が派遣されて従事しておりました。本市におきましては、同じような取り組みではあるんですが、協働のまちづくりを推進しておる中で、沖島町にはまちづくり協議会がございまして、そこで地域の課題解決に向けた地域のまちづくりの取り組みを、地元も中心になって取り組みを進めていただいてます。そこと推進協議会とが一体となって、当初議員お話がありましたように、離島振興計画を立てる段階で過去に策定された沖島の夢プランを参考に、またそこに島民の方の新たな思いをつけ加えて、県がこの離島振興計画を策定したわけでございます。初問に回答をさせていただいたように、今後県とまたその辺は短期、中期、長期的な位置づけも振興計画の中では計画の提示もしておりますので、その辺は県と協議しながら、今後精査して取り組みを進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) 少し補足させていただきます。
 決して、行政はおくれてはないんですね。私はこの1月から来たわけでありますが、沖島に行きましていろんな展開をやってきました。職をつくって、いろんなものをつくりたい、加工所が欲しいと、早期に対応いたしまして、ここはどやという話をいたしました。しかしながら、実際は、実態はですよ、ほやないですね。もう少しみんなでやっていこうじゃないかという機運はすごくありますね。一歩踏み出すにつきましては、ちょっと背中をぽんと押したらなだめなんですよ。ぽんと押すんですけども、事業を待ってるのが現状でございます。
 また、空き家につきましても、去年からぜひとも、沖島の魅力を感じてる方がたくさんおられますから、来ていただいてやっていこうと。これも水面下で、京都のほうへ行きましたね。大きな会社の社長が、わしは沖島大好きやと、連れもぎょうさんあるから行きたいと、年間30人、40人連れていってるということも聞いておりましたので、これを実現さすということでやっております。
 そして、中期、長期、短期でございますが、過去に海の県道やらなあかんということで、これは行政ではできない分野、八幡市ではできない分野がありますから、これは長期、中期でやるということで、これは進めさせてもらっております。しかしながら、地元の地域愛をつくっていただくためには、先ほど冒頭申し上げました沖島の弁当をつくるとか、空き家を少し皆さんのために出してやろうとか、独居老人がたくさんおられますから、いろんな形でお互いに、お互い関係持って暮らしていこうとか、いろんなことをやっているわけでございます。
 もちろん駐車場もほんまに課題なんですね。現在もやはり物理的なものがございますから、土地をお持ちの方に、これはコミュニティーの中で何とか抱えさせてもらえんかということを地元の会長さん初め水面下でお願いしとるということでございまして、決して、短期でできるものをやっていこうということでやっておりますが、ただ表に出してこういった話をばあっとやりますと、なかなかアレルギーがあるわけでございまして、おうち借るにいたしましてもなかなかよっしゃというようにはなかなかいかないわけでございまして、長期、中期、短期は近江八幡市が県に示しましたときに、大まか書いておりますが、これを県とはっきりえいやしょということでやっておりますが、県のほうはやはりいろんな仕組みがございまして、なかなかこれをやるとは、いうことではやってくれないですね。これは今後具体的に詰めていこうという段階でございます。
 もちろん、航路につきましても、沖島を、島でフィールドを滋賀県民の子どもたちの学校の一つのフィールドの場所としようじゃないかということで、うみのこでも泊まれるようにしてほしいということを水面下でやってございますので、具体的には今後県と調整によりまして表に出すという形になりますので、決しておくれておりませんので、担当も若いスタッフがついておりまして、多分この月でしたら1カ月に3回ぐらい島のほうへお伺いいたしまして進めておりますので、その点またご理解をお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) いろいろ島の中にいわゆる離島振興法の実現に向けて委員会をつくって、行政といろいろ懇談をさせていただいて要望もされているということは十分承知をいたしております。吉田副市長もそういう中に、先頭に入っていろいろアドバイスをいただいてる、このようにも聞いております。
 私もいろいろこの振興委員会の中にもっと自分たちでできることあるの違うかと、私はこう申し上げたんです。もっとごみのない町をつくる、島をつくる、例えば。このように自分たちがみずから何ができるんか。そういう中で、離島振興計画を使ってやるという、そういうことを私も申し上げておりますんで、ひとつ強力なアドバイスをいただくようにお願いを申し上げておきたいと思います。
 次に、大型プロジェクトの関係でございますけども、現在、いろいろ事業計画、マニフェストを見せていただいておりますと、本当にここ数年間、5年先ぐらいでかなりの事業がいわゆるあるというぐあいに認識をいたしております。
 したがって、そういったマニフェストそのものを事業年度を、今計画年度は一応決まってるんですけども、今いろんな材料が高騰しております。そのことによって財政にかなりの影響を及ぼしてる。こういうことを考えていきますと、そういう事業そのものをもう一度見直して、これから10年先どうするんだ、そういうことも必要ではないかな、こんな思いをいたしておりますけども、ちょっとお考えをお聞かせいただきたいと思う。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 川端総務部長。
◎総務部長(川端康仁 君) 議員ご指摘のとおり、平成24年度から私ども正念場の4年間ということで、各種新ごみ処理場の建設等含めて、正念場の4年間というふうに申しておりました。今議員ご指摘いただきましたように、今後は庁舎整備でございますとか、さきの議員のときに論点となっておりました岡山小学校の耐震等、またさまざまな大型事業がまだ残っております。それらにつきましては、当然持続可能な行財政運営というのを視点に事業を進めていかなければならないというふうに考えております。それにつきましては、また折々で議員の皆様とご相談もさせていただくことになろうかとは思いますけれども、財政を預かる部局といたしましては、繰り返しになりますけれども、将来の市民に過度の負担を残さないというのが大前提になるかと思いますので、そのような気持ちで取り組んでまいりたいというふうに考えております。
○議長(園田新一 君) 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 質問は以上で終わらせていただきます。ひとつ行政のリーダーシップを大いに期待をいたしまして、私の個人質問を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
○議長(園田新一 君) 以上で西居勉君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。