録画中継

平成28年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月16日(木) 個人質問
岡田 彦士 議員
(1)新幹線湖東駅(仮称)の設置と北陸新幹線米原ルートの採択について
(2)本市における投票区再編について
◆7番(岡田彦士 君) 7番、創政会の岡田彦士でございます。
 ただいま議長の発言の許可をいただきまして、通告書に従いまして、市長初め関係部局の皆様方に質問させていただきます。質問の形式は分割にてお願いをいたします。
 雨が降ると一段とアジサイの花がきれいに見られるきょうこのごろになりました。議員を拝命いたしましてより、今時分になりますと、市役所に通う道路端にアジサイの花が連なって咲いています。昨年の行政視察でガーデニング・シティ・いちかわを研修させてもらったことを思い出します。
 人の心に花は印象的に映り、優しく迎えてくれます。植えられた方々の地域のコミュニティーの様子がうかがわれます。こんなことを思いながら、心の優しい人づくりを、安寧のまちづくりを心がけ、毎日を精進したいものです。
 質問に入ります前に、先月の5月26日、27日両日にわたり、主要7カ国G7サミット会議が伊勢志摩で開かれました。その中で歴史的事実として、米国のバラク・オバマ大統領が、1945年の原子爆弾投下以来、現職の米大統領として広島を27日、初めて訪問されたことです。平和記念資料館、原爆資料館を視察し、原爆死没者慰霊碑に献花をされました。
 スピーチの中で、戦争の悲惨さを強調し、恐怖の論理にとらわれることのない勇気を持ち、核兵器のない世界を追求しなければならない、核なき世界を主導していく決意を改めて示されました。戦後71年を経過して、被爆者が見守る中、広島、長崎を含む第2次世界大戦の全ての犠牲者に哀悼の意を示し、広島と長崎は核戦争の幕あけではなく道徳の目覚めの始まりであると述べられました。今回の広島訪問を踏まえ、核兵器のもたらす悲惨さを認識し、非核をあくまでも追求すべきだとの考えを示されました。
 このスピーチが物語るように、今回のオバマ大統領の広島訪問は大変意義深いことであり、日本国民にとって歴史的な日となったのであります。今回の訪問を機に、さらに多くの外国の方々に原爆そして戦争について考えてもらうならば、大変意味のあるものとなると思われます。
 プラハの誓い、核兵器のない世界、そして過ちは繰り返さない。私自身、平和な世界を築くべく一助となるよう、今後とも前向きの姿勢で生きたいと思います。
 さて、話はかわりますが、今回もまた安土町内では434回目の信長公の法要が、安土山麓遠景山摠見寺にて、信長公の命日に当たる6月2日に営まれました。5日には、あづち信長まつりがにぎにぎしく行われました。今回は舞台を文芸セミナリヨに移し、毎年恒例の武者行列や出店や講演会等、いろいろ催し物が行われ、たくさんの見物客でにぎわい、大盛況のうちに終わりました。ありがとうございました。
 長くなりましたが、前置きはこれぐらいにして、さて今回は大きなくくりとして、新幹線湖東駅(仮称)の設置と北陸新幹線米原ルートの採択について、本市における投票区再編について、2つを質問させていただきますが、不適切な発言等がございましたらご指導よろしくお願いいたします。
 それでは、質問に入らせていただきます。
 まず初めに、新幹線湖東駅(仮称)の設置と北陸新幹線米原ルートの採択についてでありますが、東海道新幹線は、東京、名古屋、大阪を結ぶ交通の大動脈であり、新幹線の各駅は地域経済の発展に大きく寄与していることは紛れもない事実であります。当時の中部地域2市7町、現在の湖東地域2市2町において、昭和63年1月に東海道新幹線湖東駅(仮称)設置推進協議会を発足し、他に先駆け、行政、議会が一丸となって、設置に向け積極的な推進を図ってきたわけであります。
 また、本市を通過する米原-京都間は、東海道新幹線の駅間の距離は68キロメートルにもなり、最長区間となっています。東海道新幹線が開業から現在に至るまで、駅間距離がこの区間以上の箇所については新駅が設置されています。
 皆さんも先刻承知されていると思いますが、以前、県内でも栗東新駅の建設が進んでいましたが、県の政策上、財政上と絡んで、やむなく断念された経緯があります。しかしながら、地域経済への寄与及び湖東地域の方々の利便性を考えますと、湖東地域での新幹線新駅の設置は必要であると考えます。
 一方、新駅に対し請願を行うと、整備費用の多額の負担が必要であると聞き及んでいるところであり、財政上、新駅設置について国や県などと協議しながら進めていかねばならないということであると思われます。
 そこで、現在、本市並びに他の1市2町の新幹線新駅に関するこれまでの経緯並びに現在の基本的な考えについて伺いたいと思います。
 次に、北陸新幹線の敦賀から大阪までのルートについてですが、2016年4月27日の与党検討委員会で、5案あったルートを3案に絞り込まれたと発表がありました。1案は、小浜経由で京都駅に南下する、JR西日本が提案の小浜京都ルート、2案は、小浜経由で舞鶴まで行った後、京都駅に南下する、与党委員長提案の舞鶴ルート、3案は、敦賀と米原を結んで東海道新幹線に合流、乗りかえをする米原ルートであります。
 米原ルートは、駅への接続が明快であり、建設費も少なく、開業までの期間の短さなど、費用対効果からも容易に思われます。また、関西、中京、どっちに行くにも便利であります。なぜ米原ルートが採択されないんでしょうか。
 是が非でも米原ルートが実現することを望むわけでありますが、念願の新幹線湖東駅(仮称)のタイミングと合わせて、本市ではどのような積極的なアクションを起こされていますか、伺います。
 以上を初問といたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 岡田議員ご質問の、新幹線湖東駅(仮称)の設置と北陸新幹線米原ルートの採択についてのご質問にお答えを申し上げます。
 まず、新幹線湖東駅に関しますこれまでの経過並びに現在の基本的な考え方でございますが、議員からお話がありましたとおり、昭和63年に、新駅の誘致活動を行うため、近隣市町により、新幹線湖東駅(仮称)設置推進協議会を結成し、継続した協議を行ってまいりました。その後、(仮称)南びわ湖駅の設置が県財政の事情から実現が不透明な状況となったことを受けまして、当協議会は平成19年度から休会となっている状況でございますが、休会以降も必要に応じて担当者間の協議を行い、継続的な情報収集と情報共有に努めております。
 加えて、米原-京都間の中間駅を請願により整備するには、議員もおっしゃいましたように、JR東海から、駅整備及び周辺整備に係る費用は全て地元負担が前提となり、かつJR東海に対して十分なメリットを示さないと実現性は難しいと聞き及んでるところでございます。
 このように、多額の費用が発生すること、また乗降客数の増加などJR東海へメリットを示すことが必要となることから、JR東海に対しまして請願駅として申請することはいたしませんが、関係市町が連携し、国やJRの動向等、状況に応じて行動をともにすることを、関係市町と意思統一しているところでございます。
 次に、北陸新幹線の整備に合わせた行動につきましては、現在、米原ルート採択に向けては、国やJRに対して滋賀県が先頭に立って誘致活動を行っておられます。しかし、整備新幹線の着工に当たっての基本的な条件として、JR西日本の同意が必要なことや、国が作成しました整備計画に小浜市周辺を経由することが明記されている状況を鑑みますと、米原ルート採択に当たっては非常に厳しい状況であると関係機関から聞いているところであります。
 こうした状況でございますので、協議会としまして、中間駅の設置の実現に向けては、これまでの2市2町の地域振興から滋賀県全体の振興発展へとスタンスを変えていく必要があると考えているところであります。また、中間駅の位置につきましては、駅と駅との間が最長区間でもあります米原-京都間の中間地点は当地区にあり、設置されることになれば当地区が適してると考えてるところであります。
 このことから、中間駅の整備につきましては県を中心に活動を行うことが望ましく、協議会を構成する関係市町とともに、県が主体となった活動を行うよう、今後働きかけてまいりたいと考えているところでございます。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) 再問をさせていただきます。
 JR東海から、駅整備及び周辺整備に係る費用は全て地元負担が前提となり、かつJRに対して十分なメリットを示さないと実現性は難しいということでありますが、JRに対して十分なメリットとは、総合的経済効果が見込めないと新駅整備の実現が難しいと解釈できると、こういうことだと思うんですが、このことにつきまして再度お伺いをいたします。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) それでは、再問にお答えいたします。
 先ほどメリットの話がございましたが、ここでは乗降客数であるというふうに考えております。地元負担により駅を整備しましても、その後、多くの利用者が活用されて初めて整備した効果ということになると思いますので、新駅整備につきましてはどれだけの乗降客数が見込まれるかを示すことが非常に重要であると考えております。このため、新駅の整備だけではなくて、新駅周辺の整備開発もあわせて必要になってくるというふうに思っております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) どうもありがとうございました。
 再問の2番目といたしまして、整備新幹線の着工に当たっての基本的条件として運営主体のJRの同意が必要なことや、国が作成した整備計画には小浜を経由することが明記されている状況から、米原ルート採択は非常に厳しい壁があると申されましたが、もう少し中身をお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) お答えいたします。
 基本的な条件と申しますのは、実は平成21年12月に整備新幹線問題検討会議において発表されている5つの着工条件というのがございまして、1つ目が安定的な財源の見通しの確保ということでございます。整備新幹線を確実に完成させ供用するためには、整備期間を通じた安定的な財源見通しを確保するという必要があるということでございます。
 2点目におきましては、収支の採算性でございます。新幹線の経営が安定的かつ継続的に行われるよう、営業主体の収支採算性も確保する必要があるというふうに認識をしております。
 それから、3点目でございますが、投資効果でございます。公的な資金によりまして社会資本の整備を行うことでございますので、時間短縮効果等の投資効果を有する必要がございます。
 そしてから、4番目になりますが、営業主体としてのJRの同意でございます。この部分が非常に重要な部分だと思っておりますが、整備後の新幹線を経営するか否かは営業主体の経営判断によるものでありますから、あらかじめ営業主体としてのJRの同意は必須だというふうに考えております。
 それから最後に、5番目でございますが、並行します在来線の経営分離について沿線自治体の同意が必要ということでございます。
 そのほか、先ほどの小浜ルートの話でございましたが、実は昭和48年に全国の新幹線の鉄道整備法の第7条第1項の規定に基づいて国のほうが整備計画を示しておりますが、その中に小浜市付近を経由という形で明記されておりますので、そういう意味からも厳しいという状況で認識をしております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) どうも丁寧な回答ありがとうございました。
 じゃあ、3番目の再問でございますが、北陸新幹線米原ルートの採択について、民間企業からも応援メッセージがたくさん寄せられているように思います。滋賀県や本市の官民の熱意は国にどのように伝わり、また米原ルートの選択や新駅の可能性の手応えはどうであるか、再度お伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) お答えいたします。
 滋賀県では、交通戦略課を窓口に、平成27年度から専任の担当者を1名配置しております。積極的な誘致に向けて活動を行っておられます。そういうことで、今年度からはさらに人員をふやし、2名体制ということで、積極的な活動を実施しておられます。しかしながら、先ほどの答弁でもお答えいたしましたとおり、国等のどこからも、米原ルートの採択は極めて難しい状況にあると思います。
 このことから、今後、中間駅の整備に向けては、県土全体の発展のために県が中心となり取り組んでいただけるよう、協議会を構成する関係市町とともに働きかけてまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) どうもありがとうございます。よろしくお願いいたします。
 古来より、近江を制す者は天下を制すと言われており、近江は昔から交通の要衝であります。昨今は、リニア新幹線や、今回のように米原、滋賀を通らず京都に新幹線が入る別のコースが浮上してるわけであります。
 先ほど来回答いただいた限りにおいて、もし米原ルート採択が厳しいとなれば、ここは一番、人口減少を食いとめる意味からも、若者が住んでくれる住みよい町になるためにも、また将来、文化都市近江八幡を目指し、都市としての機能を充実させるためにも、当地区から東海道新幹線新駅の中間駅の設置を発信し、県や国からJRに対して十分働きかけをお願いするものであります。現在の2市2町体制からオール滋賀体制を構築していただき、関西広域連合にも後押しをしていただいて、盛り上がりのある運動に期待を寄せるものであります。よろしくお願いを申し上げます。
 続きまして、第2の項目、本市における……。よろしいですか。
○議長(井狩光男 君) どうぞどうぞ、続けてください。
◆7番(岡田彦士 君) 本市における投票区再編についてでございます。
 4月19日、第4回選挙管理委員会が行われました。その会議の中で、平成28年7月の参議院議員選挙は現行のまま実施されるとのことと、今後、投票区については45投票区から34投票区に関する案が可決されたわけでございます。
 選挙管理委員会は、地方自治法上、独立した行政機関であり、投票区の再編に当たっては、第三者からの客観的な意見を求めるために検討委員会において検討され、市議会にもパブリックコメント前に説明を受けた経緯があります。
 そこで、投票区再編検討委員会の構成と、パブリックコメントの意見や結果、投票区再編の方針決定に至るまでの経過についてお伺いいたします。
 また、この夏の参議院選から選挙の年齢が18歳に引き下げられます。どのような啓発をされているのか、お伺いをいたします。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 安川選挙管理委員委員長。
             〔選挙管理委員会委員長 安川正樹君 登壇〕
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹 君) ただいま岡田議員からお尋ねのございました近江八幡市投票区再編についてお答えをさせていただきます。
 選挙管理委員会では、平成25年11月から、投票区における有権者数の規模や投票所の配置バランス、また施設の老朽化やバリアフリー対応、駐車場の問題、また投票立会人や事務従事者の確保などの課題解消を目指し、投票区の再編を進めてきたものでございます。この投票区再編に当たっては、学識経験者のほか、地域の状況や市民の意見を聞くために、連合自治会及びまちづくり協議会の各種団体の代表、明るい選挙推進協議会の代表等8名で構成された投票区再編検討委員会を立ち上げて議論を進めてきたことでございます。
 検討委員会では、3回の協議を経て、平成28年1月からパブリックコメントを実施し、寄せられましたご意見を踏まえた上で、現行の45投票区を34投票区に再編する案を答申としてまとめ、4月11日に選挙管理委員会に提出されました。選挙管理委員会では、4月19日に、この答申を踏まえて34投票区に再編する方針と、7月10日執行予定の参議院議員通常選挙においては現行どおりの投票区で執行することを決定したことでございます。
 投票区を再編することで、有権者数が1,000人未満の投票所が19施設ありましたが、6施設となり、ばらつきの解消が図れます。また、バリアフリー対応をした投票所の割合が従来56%から82%になり、また駐車場が確保された投票所の割合が57%から82%に向上をしました。おおむね徒歩で通える圏内の設定となっており、全市的なバランスは確保できたと考えております。
 議員お尋ねのパブリックコメントへのご意見の主なものは、投票区における有権者数の増加に伴う混雑や駐車場の収容台数を懸念するものが6件、現在の投票区と比べ投票所への距離の増加や投票率の低下を懸念するものが19件ありました。そのほか、投票所が近接していることや、現行の投票所の存続、再編案と異なる投票区への変更、移動手段の確保のため期日前投票時のあかこんバス無料化、巡回期日前投票所の検討、商業施設や総合病院などへの投票所設置検討等の意見がございました。投票所が近接していた投票区など5カ所については、修正を加えまして、最終案としてまとめられたことでございます。
 また、選挙権の年齢の18歳への引き下げに関する市の啓発として、広報、ホームページのほか、今回の参議院議員通常選挙での初めて選挙権を得ることとなる予定の方に、周知文及び選挙権年齢の引き下げの目的や選挙制度をまとめたパンフレットを届けたところでございます。今後、新たに18歳を迎える方には、誕生月に同様にパンフレット等を届け、啓発してまいる所存でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) それでは、再問させていただきます。
 本年4月11日に交付されました国会議員の執行経費の基準に関する法律及び公職選挙法の一部を改正する法律案の概要説明がなされましたが、一部改正の内容を教えていただけませんか。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 安川選挙管理委員委員長。
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹 君) 初めに、国会議員の執行経費の基準に関する法律及び公職選挙法の改正概要についてお答えをいたします。
 国会議員の執行経費の基準に関する法律については、物価の変動、選挙等の執行状況等を考慮し、国会議員の選挙等の執行について、国が負担する経費で地方公共団体に交付するものの基準を改定するもので、投票所経費等の基準額の改定、また期日前投票所経費の充実や、投票所等への移動支援経費の加算規定等が設けられました。
 次に、公職選挙法の改正概要についてお答えをいたします。
 1つ目には、選挙の当日、既存の投票区の投票所とは別に市町村の区域内のいずれの投票区に属する選挙人も投票できる共通投票所制度の創設でございます。2つ目には、期日前投票所における投票時間の開始時刻の繰り上げと終了時刻の繰り下げがそれぞれ2時間以内で可能となりました。また、3つ目には、投票所に入ることができる子どもの範囲を、現行の幼児から、児童・生徒その他の18歳未満の者へ拡大されたことでございます。この3点が改正された内容でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) どうもありがとうございました。
 それでは、再問2番目でございますが、選挙管理委員会で、45投票区あったものが34投票区に削減されることが可決されたということでございますが、高齢者にとりましては、今まであった投票所がなくなり困っておられる地区もあるように伺っています。投票の棄権を避けるための代替案として、島根県浜田市選挙管理委員会では、新たな投票所が遠くなり交通手段の確保が難しい有権者に配慮するため、車両を使った全国初の移動期日前投票所を設けるという記事が載っておりました。
 本市では、こういった方法をとって投票率確保、アップするお考えはありませんか、伺います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 安川選挙管理委員委員長。
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹 君) 近江八幡市投票区再編による投票の棄権を避けるための代替案についてお答えをさせていただきます。
 議員の述べられました島根県浜田市選挙管理委員会の事例を含め、今回の参議院議員選挙におけます他市の取り組みを参考とさせていただきまして、今後検討をさせていただこうと考えております。
○議長(井狩光男 君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) ぜひともまた検討をお願いする次第でございます。
 再問3番目でございますが、有権者の利便性の向上と投票率アップを狙った共通投票所制度の創設でございますが、選挙の当日、既存の投票区の投票所とは別に、市町村の区域内にいずれの投票区に属する選挙人も投票できる共通投票所を設置することができるとすることでありますが、これについて選挙管理委員会ではどのような意見等がございましたか、教えていただけませんか。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 安川選挙管理委員委員長。
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹 君) 投票当日にいずれの投票区に属する選挙人も投票できるようにするために共通投票所を設けることは、利便性の向上になるわけでございますが、二重投票の防止のために、各投票所をオンラインで結ぶ必要性があり、有権者名簿等の個人情報を取り扱う観点から、慎重に検討が必要であるという意見をいただいております。
○議長(井狩光男 君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) わかりました。どうもありがとうございました。
 再問4番目といたしまして、自治体の判断で、人が集まりやすい場所に共通投票所を設置し、投票率の低下傾向に歯どめをかけるのが狙いだと思うんですが、二重投票を防ぐには、共通投票所と全ての一般投票所をオンラインで結んで、有権者の投票率をリアルタイムで把握する必要があり、ほとんどの自治体で、膨大な費用を手当てできないとの新聞報道がありました。
 共通投票所より、期日前投票を一カ所でもふやしたほうが、膨大な費用をかけずに実施できるのではないかと思うんですが、いかがお考えでしょうか、教えていただけませんか。よろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 安川選挙管理委員委員長。
◎選挙管理委員会委員長(安川正樹 君) 議員ご指摘のとおり、共通投票所と一般投票所をオンラインで結ぶには多額の費用が想定されますが、期日前投票所の増設はそこまでの費用はかからないと考えております。投票所には、有権者名簿等の個人情報を保護する観点から、囲い、壁、その他で囲まれているなど、諸条件を整える必要がありますので、今後継続して情報収集し、現在設置しております2カ所の期日前投票所の状況や費用を含め、慎重に検討したいと考えております。
○議長(井狩光男 君) 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) よく検討していただいて、よろしくお願いしたいと思います。
 投票所が変わるのは、ある意味、有権者には不都合なことでもあり、より便利になって当たり前の投票区再編であってほしいものであります。今回もし何らの要因で前回の選挙より投票率が結果として大きく下がるようなことにもなれば、地域によって投票区の再々編も考えていかねばならないようにも思います。投票率が上がれば、再編の意義が大いにあった、またそうなることを願うものでございます。
 共通投票所を設置する自治体は、今回参議院選挙において全国1,741市区町村のうち4市町村にとどまる見通しであると報道がございました。まだまだいろいろ問題があることがわかったわけでございます。
 いずれにせよ、世の中そのものに変化があり、地域によっては有権者の高齢化が進み、限界集落に陥り、投票に行きたくても行けないところがあるように思われます。また、利便性の向上と投票率のアップを狙った共通投票所の設置を望むところもあるようでございます。最終的には、有権者の投票しやすい環境を整えることが最も大切であると考えます。よく考慮の上、賢明なる選択をしていただきますようお願いして、今回私の質問を終わります。どうもありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で岡田彦士君の個人質問を終わります。
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。