録画中継

平成28年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月2日(金) 初日
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 諸般の報告
   議長報告、監査報告、市長報告
第4 議会運営委員会委員の選任
第5 議案の撤回(撤回理由説明)
   議第36号
第6 議案の上程(提案理由説明)
   議第86号~議第115号
第7 質疑
第8 委員会付託
第9 委員会審査報告
第10 討論・採決

               午前9時32分 開会
○議長(井狩光男 君) 皆さんおはようございます。
 これより本日招集されました平成28年第3回近江八幡市議会定例会を開会いたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(井狩光男 君) まず、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 園田新一君
 田中 好君
の両名を指名します。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第2 会期の決定
○議長(井狩光男 君) 次に、日程第2、会期の決定を議題とします。
 お諮りします。
 本定例会の会期は、お手元に配付しました日程表のとおり、本日から9月30日までの29日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) ご異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から9月30日までの29日間と決定しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第3 諸般の報告
○議長(井狩光男 君) 日程第3、諸般の報告を行います。
 まず、議長報告を行います。
 さきの定例会以降における議長等の活動状況につきましては、お手元に配付いたしました報告書のとおりでございます。ご了承をお願い申し上げます。
 次に、監査報告に入ります。
 監査委員の報告を求めます。
 監査委員西津善樹君。
             〔8番 西津善樹君 登壇〕
◆8番(西津善樹 君) 皆さんおはようございます。
 それでは、監査結果をご報告申し上げます。
 最初に、平成27年度の近江八幡市一般会計、各特別会計歳入歳出決算並びに基金運用状況等の審査についてご報告いたします。
 地方自治法の規定に基づき、市長から審査に付されました決算書等について、公正・慎重な審査を実施いたしました。
 その結果、歳入歳出等の決算計数は正確であり、予算執行並びに基金運用等については、所期の目的に向けて、適正かつ経済的、効率的に執行されているものと認めました。
 次に、平成27年度の近江八幡市公営企業会計決算審査についてご報告いたします。
 地方公営企業法の規定に基づき、市長から審査に付されました水道事業会計・病院事業会計の各決算が、関係法令に基づいて作成されているか、決算計数は正確か、また財務内容等を正しく表示されているか等に関しまして、関係書類・帳簿等の計数を照合いたしました。
 その結果、計数は正確であるとともに、経営成績や財政状況を適切にあらわしているものと認めました。
 続いて、平成27年度の健全化判断比率及び平成27年度の資金不足比率の審査についてご報告いたします。
 地方公共団体の財政の健全化に関する法律の規定に基づき、市長から審査に付されました報告書や附属書類について、各書類の計数が適正に作成されているかに主眼を置き、審査を実施し、いずれも適正に作成されているものと認めました。
 次に、地方自治法の規定に基づき、平成28年4月分、5月分、6月分の一般会計、各特別会計、各基金会計並びに各公営企業会計の出納検査を実施しました結果、いずれも、現金を初め歳入歳出等の計数は正しく、適正なものと認めます。
 さて、本市の平成27年度の決算状況を見てみますと、一般会計及び特別会計の合計で実質収支が8億6,500万円余の黒字となり、前年度実質収支6億2,900万円余を除いた単年度収支は2億3,500万円余の黒字となり、市全体としては引き続き健全運営を維持されております。
 また、起債の発行につきましても、教育施設整備、衛生施設整備等により増加しておりますが、財政規律を維持された財政運営がなされています。
 健全化判断比率の一つである実質公債費比率も、平成27年度は4.0%と前年度よりわずかに悪化していますが、将来負担比率については充当可能財源等が将来負担額を上回っており、前年度と同じく維持されております。
 今後においても、大型プロジェクトが着手されますことから、引き続き堅実な行財政運営を維持されますよう申し上げます。
 なお、詳細な内容は、決算審査意見書、健全化判断比率及び資金不足比率の審査意見書、例月現金出納検査報告書のとおりでございますのでごらんいただきたくお願いいたします。
 以上をもちまして監査結果報告を終わります。
○議長(井狩光男 君) 次に、市長報告に入ります。
 財政健全化法の規定に基づき、報第11号平成27年度決算に基づく近江八幡市の健全化判断比率について、報第12号平成27年度決算に基づく近江八幡市の資金不足比率について、地方自治法の規定に基づき、報第13号専決処分の報告について、和解及び損害賠償の額を定めることについて、以上3件の報告が提出されていますのでご了承をお願いいたします。
 次に、議会運営委員会委員の辞職願が、橋博君から議長に提出され、許可しましたので、報告をいたします。
 以上をもちまして諸般の報告を終わります。
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△日程第4 議会運営委員会委員の選任
○議長(井狩光男 君) 次に、日程第4、議会運営委員会委員の選任を議題といたします。
 お諮りします。
 委員の辞職により、議会運営委員会委員の選任につきましては、委員会条例第8条第1項の規定により平井せい治君を指名したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) ご異議なしと認めます。よって、平井せい治君を議会運営委員会委員に選任することに決しました。
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△日程第5 議案の撤回(撤回理由説明)
      議第36号
○議長(井狩光男 君) 日程第5、議案の撤回を議題とします。
 議第36号近江八幡市特別史跡安土城跡前駐車場及びガイダンス施設条例の一部を改正する条例の制定についての撤回理由の説明を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) おはようございます、皆さん。
 一言理由を説明させていただく前に、ご挨拶を申し上げたいと存じます。
 平成28年9月第3回近江八幡市議会定例会の開会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 議員の皆さん方におかれましては、公私何かとご多用の中、ご出席を賜りましてまことにありがとうございます。また、平素は市政発展にご尽力を賜り、心より感謝と敬意を表する次第でございます。
 さて、ことしの夏も、関西では大阪市内において8月の35度以上の猛暑日が1883年の統計開始以来、過去最多を記録するなど連日うだるような暑さが続きました。さすがに今週に入りまして、日本列島の北側を流れる偏西風から切り離された冷たい空気の固まりであります、寒冷渦と言われるそうでありますけれども、この寒冷渦が西日本上空に滞留した影響などもありまして、朝夕はめっきり涼しくなりましたが、この寒冷渦と日本の東に居座りました太平洋高気圧の日本列島への張り出しが例年に比べ弱いことなどと相まって、1週間に3つの台風が北海道に上陸し道内各地で甚大な被害をもたらしたところであります。
 八丈島近海で発生しました台風10号が、沖縄の南大東島付近へ迷走した後Uターンし、東北地方へ太平洋側から上陸し大きな爪痕を残すなど、これまでの私たちの常識を覆すような気象状況を呈しております。
 この台風の迷走や昨今の台風の強大化などの異常気象については、人類共通の課題である地球温暖化による海面水温の上昇と密接なかかわりがあるのではないかと言われており、頻発する日本列島の地震や火山噴火などとともに憂慮するものであります。
 幸いにしまして、現在のところ本市は大きな被害はこうむっておりませんが、今後予想されます台風や豪雨による河川の氾濫による水害、さらには地震災害や、また局地的な大雨等に伴う土砂災害等を念頭に、関係機関、団体及び地域住民との協力体制の確立、あわせて市民の防災意識の高揚を図るとともに、災害に迅速かつ的確に対応できる人づくりと初動態勢の手法を実践的に体験いただくことを目的に、防災の日を前にした8月28日、北里農村広場をメーン会場として、地元北里学区各町自治会の皆さん方を初め議員の皆さん方や関係します機関や団体の皆さんなど約700人のご参加のもと、本年度の市防災総合訓練を実施させていただいたところであります。
 日曜日にもかかわらず早朝よりご参加をいただきました皆さん方におかれましては、厚くお礼を申し上げる次第であります。
 近年は、学区や自治会単位で避難訓練、避難所開設訓練など実践的な防災訓練が活発に実施されるようになり、市民の自主防災意識が着実に高まっておりますことを実感するものでございますが、自主防災組織未設置の自治会におかれましては、早急に設置をいただき、有事に市民の命と財産を守るための共助に今後とも一層のご努力をいただきますことをお願いするものでございます。
 ところで、皆さん方もご承知のとおり、205の国や地域など合わせて約1万1,000人を超えます選手が出場した平和の祭典・リオデジャネイロオリンピックが8月5日から21日までの17日間にわたり開催され、暑い8月の日本列島をより一層熱くしました。中でも、過去最多となります41個のメダルを獲得した日本選手団の連日にわたる大活躍のテレビ観戦で寝不足になられた方も多かったのではないかと思いますが、とりわけ前回のロンドンオリンピックに続き2度目の出場を果たした本市北之庄町在住の乾友紀子選手が、シンクロナイズドスイミングの日本のエースとして、強力な指導者のもとで血のにじむような努力と精進の積み重ねが見事に花開き、デュエット並びにチームにおいて悲願の銅メダルをダブル受賞する快挙をなし遂げられました。
 市といたしましても、世界最高の晴れ舞台での2つの銅メダル獲得は、私たち近江八幡市民にとって誇りとするところであり、また若い世代の市民に夢と明るい希望を与える、まさにあっぱれな快挙でありました。この栄誉をたたえるために、市としては市民栄誉賞を新たに創設し、その第1号を乾選手に、しかるべきときに授与したいと考えているところであります。
 このように空前の盛り上がりを見せました今回のリオデジャネイロオリンピック、さらには続いて今月8日から開催されますパラリンピックを契機に、次回の2020年の東京大会を目指して、市内においても市民のスポーツ熱がさらに高まることを期待するものでありますが、来る9月11日には運動公園を会場に、昨年に続いてのスポーツフェスティバルが開催されます。このイベントは、スポーツ推進条例に基づき策定されましたスポーツ推進計画の一環で、健康で生き生きしたまちを築くために老若男女全ての市民にスポーツへの関心を高めてもらおうと開催するものであり、また今回から、30年以上の長きにわたって行われ定着しております健康フェスティバルを同会場であわせて開催し、一人でも多くの市民の皆さん方にみずからの健康への関心を高めてもらいながら、スポーツとの新たな出会いをきっかけに仲間づくり、健康な身体づくりに励んでいただければと願っているところでもあります。
 また、今月は敬老月間であります。週明けには、白寿、99歳を迎えられた27人の中でご希望のあった男女12名の皆さん方のご家庭や入所されている施設を訪問し、長寿をお祝いさせていただく予定をしております。また、米寿を迎えた市民の皆さんに市がプレゼントします肖像写真の撮影を請け負う八木町の垣内寿美夫さんが、肖像写真とは別に、米寿を迎えた180人の皆さんの日常の生き生きとした姿やご家族とのほほ笑ましい情景を捉えた写真展を9月16日から22日までの間、ひまわり館において開催されます。この写真展はことしで数えて27回目となり、垣内さんの長年にわたる善意に深く敬意を表するものでもあります。
 また一方で、本日現在で市内の100歳を超える市民の方は約30人を数えますが、中でも満100歳の長福寺町の宮村喜代治さんは、入会しておられる市内の絵画愛好サークル八美会の第100回記念展にあわせて、富士山を描かれた100号の大作「春の富士五湖」を完成させ、8月23日から28日まで、県立近代美術館で開かれた作品展に堂々と出品されたところであります。宮村さんの驚異的とも言えます頑張りにも敬意を表し、これからもますますご壮健でご活躍されますことをご祈念申し上げるものであります。
 また、ことしで第7回目となります近江八幡市平和祈念式を8月6日、市文化会館大ホールにおいて開催し、自治会や議員の皆さん、また遺族会を初めとします各種団体などからご参加いただいた約800人の市民の皆さんとともに、戦没者への哀悼の誠をささげ、平和への誓いを改めて申し上げたところでもあります。
 式典では、市内の小・中学生や市民の皆さんによって平和への願いを込めて折られた約8,000羽の折り鶴を児童・生徒の代表から受け取り、人類史上、原子爆弾による唯一の被爆地となりました広島、長崎の両市に献呈させていただきました。
 式典に続いての記念講演では、大戦中、鉄道兵として現在のミャンマーであるビルマにわたりインドとの国境付近で道路の補修や、あるいは架橋の工事に当たった長光寺町の満95歳の小川常三さんが苛酷な戦争体験をかくしゃくとして語られ、戦争を直接体験した市民の高齢化が進む中で、悲惨な記憶を次世代に引き継いでいくとの責務を痛感し、二度と戦争という悲劇が起こらないよう、多くの市民の皆さんとともに恒久平和を再確認させていただいたところでもございます。
 さらには、8月19日、教育委員会や議員の皆さん方のご尽力によりまして、この本会議場を舞台として、中学生議会体験事業が行われました。この議場を使っての模擬議会は18年ぶりのことで、公職選挙法が改正され、選挙権年齢が引き下げられたことにより、数年後に選挙権を取得する中学生の皆さんに、議会体験を通じて市のまちづくりや政治に対する関心を深めてもらい、あわせて本市のまちづくりや学校生活などに反映できればと開催されたものでありますが、市内5中学の15人の生徒の皆さん方が限られた時間の中で、市の観光振興や通学路の問題、また中学校生活の向上に向けた質問や提案を投げかけられ、私どももこれを真摯に受けとめ、今後の近江八幡市のまちづくりを進めていく上で、可能な限り反映させていただけるようお答えをさせていただいたところであります。
 このように、ことしの夏は、さきに述べました乾さんの快挙や中学生議員を務めた聡明な生徒の皆さんらに、近江八幡市の明るい未来を予感したところでございます。
 さらに、市民の皆さん方に大変ご迷惑をおかけしております水道水の異臭味の発生についてご報告を申し上げたいと存じます。
 状況としましては、平成28年8月28日金曜日から9月1日木曜日までの7日間に、水道水の異臭について多くの情報が寄せられました。異臭がします配水の多くは水源が琵琶湖水であり、配水する浄水場は近江八幡市の牧浄水場と県企業庁の馬淵浄水場からの受水であります。
 異臭情報の内容は、土のにおい、またカビ臭でございます。これは近江八幡のみならず、琵琶湖水を利用されている自治体全てに共通した問題でございます。
 この原因を調べますと、8月に入りまして降雨量が少ないことから、琵琶湖への流入が少なくなり、南湖では異臭味の原因プランクトンが発生していたのであります。
 8月24日、大津企業局の異臭味情報では、南湖から北湖までプランクトンが発生したとの情報が発信されました。26日から近江八幡市内に異臭が発生した原因としては、企業庁の馬淵浄水場及び近江八幡市の牧浄水場の取水口付近にも、異臭味の原因プランクトンが発生したためと考えております。
 このことは、31日、牧浄水場の原水を試験した結果、カビ臭を発生しますプランクトンが発見されたことと、9月1日には企業庁の馬淵浄水場の原水からもカビ臭を発生するプランクトンが発見されたことからも証明されております。
 この対策でございますが、8月26日の異臭情報時には異臭を除去する薬品であります活性炭を日常管理の中では2.5ppm投入をしておったところであります。その後、5日後の30日まで異臭発生の状況が続いたことから、活性炭の注入濃度を2.5ppmから5ppmへ上げて浄水を行ったところであります。しかし、翌31日になっても、異臭がおさまらないことから、注入濃度を10ppmまで上げるとともに、塩素の注入を前注入から中間注入へと変更し、悪臭の対策を行ったところであります。このことにより、牧浄水場配水区域での異臭情報は終息しました。
 しかし、牧区域が終息した一方で、県受水区域での異臭情報が31日から9月1日の今日現在まで寄せられました。31日には、企業庁と協議を行い、馬淵浄水場の活性炭注入率を5ppmから10ppmまで上げましたが、異臭がおさまらず、31日は高性能活性炭の注入へと薬剤を変更し、また異臭処理ができている企業庁の吉川浄水場から連絡管で送水を行い、ブレンドすることで異臭を低減する措置をとっていただいているところであります。
 この結果、9月1日午前10時時点で、馬淵浄水場の浄水から異臭が消えたことを企業庁職員が確認をしているところであります。
 なお、今後の対応としましては、9月1日に異臭についての情報発信として近江八幡市のホームページに原因と対策及び安全性について掲載させていただいております。
 浄水場からの配水は異臭対策ができましたが、これまでに配水された異臭の水道水が配管管路に残っており、完全にこの水が入れかわるまで約1日要するものと考えているところであります。今後、市内の末端吸水口での異臭確認や原水のプランクトンの確認を行い、必要な対策と情報発信を検討してまいります。
 なお、それぞれの処置によりますいわゆる体内への影響は皆無というふうに実は聞かされているところでございます。
 それではまず、撤回請求いたしました議第36号につきまして、撤回理由の説明を申し上げたいと存じます。
 平成28年第1回市議会定例会におきまして提案をいたしました議第36号近江八幡市特別史跡安土城跡前駐車場及びガイダンス施設条例の一部を改正する条例の制定についての議案を撤回することにつきましては、6月定例会の総務常任委員会を初め、各会派、各議員の皆さん方から、安土地域を含む市の観光施策の視点を踏まえ、ガイダンス施設としてのあり方の検討が必要とのご意見等をいただいたところであります。これらご意見を参考に精査しました結果、第36号議案を撤回させていただくものでございます。
 ご審議をいただき、ご承認賜りますようお願い申し上げまして、説明とさせていただきます。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) ただいまの撤回理由の説明に対して、質疑はありませんか。
 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 日本共産党の井上佐由利です。
 ただいま市長のほうが議第36号についての議案の撤回について提案説明をされました。私は、今回、この議第36号の議案の撤回ということは、執行者にとっても、そして議会にとっても重要な、重大なことだというふうに思います。
 先ほど各会派から観光施策の視点を踏まえて有料化の再検討をという意見をいただいたから今回撤回するという話でございましたが、具体的にお聞きしますけれども、市長は、安土城跡は全国で61しかない特別史跡であって、そのことは十分ご承知いただいているというふうに思います。ことしの日本の名城百選でいえば安土城跡は16位ということに、位置についております。城がなくても非常に人気の安土城跡です。
 その特別史跡でトイレの有料化に特化したこの条例は、受益者負担がもともと目的でありましたし、そしてこれは市民からも歓迎されない条例提案であったと、このように私は思っています。
 その点で、先ほどの提案説明がありましたけれども、具体的に何が悪くてどこがまずかったのかと、この提案するに当たってもっと真摯な検討が必要やったんではないかとか、こういうふうに私はいろいろ思うんですが、その辺での反省ですね、どのようにお考えなのか、お聞きしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 井上議員のご質問でありますけれども、議会というのは民主主義の議会と市長部局と議論してやるわけであります。市長部局ばかりでやれば、これは民主主義ではありませんので、議会の皆さん方の総務常任委員会でのあの貴重なご意見を頂戴して、そして精査をしたということであります。
○議長(井狩光男 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 市長のご答弁は総務委員会の意見をいただいてこういう形になったということをおっしゃっているんでしょうけれども、そもそも私は議会で、あるいは総務委員会でこの賛否をするべきだったというふうに今でも思っております。
 ただ、この議案は総務委員会で2回継続となりました。これは特別史跡においてトイレの利用料を徴収することはいかがなものかと、この結果の反映だというふうに私は思うんです。だからこそ、2回継続になったと。私はそのように受けとめるんですが、その2回継続になったこの思い、思いというか、背景ですね、その意味を十分市長はお考えいただいているのだろうかと。そのように考えるんですが、もう一度ご答弁いただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 十分考えた上でございまして、このことが議員の皆さん方とともに進む近江八幡市のまちづくりにこれは直結するわけでございまして、これは撤回するわけでありますのでね、撤回しちゃいけないというのであれば、また考えますけれども。こう言いますと、反問になりますから言いませんけれども、質問の趣旨が僕にはわからないんですけれども、要は議員の皆さん方のご意見を参酌したという、ここが一番大事ですね、議員の皆さん方は市民の皆さん方から負託を受けられた皆さん方でありますから、その皆さん方のことを十二分に考慮させていただいたということで、これは民主主義の最たるもんだと思っております。
○議長(井狩光男 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 今回撤回が行われるわけですが、先ほど市長がいろいろ答弁されていますけれども、今回この撤回がされれば、この種の安土山のガイダンスやトイレについての話は終わりだというふうに私は思うんですが、しかし市長は次の、先ほどまちづくりのためにともに進んでいくとおっしゃったんですが、市長はこれを次のステージに向かおうというふうにしておられるので、私は今回撤回をされるのではこの種の話はもうやめるべきだと、このように思いますがいかがでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) なかなか先のことを議論することは大変難しゅうございますので、その場にあればまた皆さん方のご意見も頂戴したいと、かように思います。
○議長(井狩光男 君) 井上佐由利君。
◆22番(井上佐由利 君) 私は今回のこの種の案件、撤回を通じてやめるべきだというふうに思います。これは私の意見です。
 ただ、私は宗教法人としっかりよく向き合うべきだと思いますし、そのことを求めて質疑を終わりたいというふうに思います。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) ほかに質疑はありませんか。
 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) ただいまの市長から説明を受けました第36号のことでございますけども、撤回されるという理由が、議会のいろんな提案、審議の過程の中で有効利用をもう少し図っていこうというようなことも聞いておりました。
 私は、3点ほどちょっとお尋ねしたいんですが、今話題になっております駐車場という言い方をよくされるんですが、ここは国庫補助で内堀整備として国の補助金が4,000万円ほど2件で入っておりまして、実は教育財産としてこれは整備されております。ですから、これが駐車場というのは逆に言えば目的外使用となるというふうに思うんですが、このことについて撤回理由の中にそれが含まれているのかどうか、説明をいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 大林議員の質疑にお答えいたします。
 今ご質問いただきましたことにつきましては含まれておりませんので、ご理解賜りますようお願いします。
○議長(井狩光男 君) 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 次にですけども、やはり安土山というものは摠見寺が管理しておりますけども、お互いに協力し合って観光振興を進めていくという間柄だと思うんですが、今日まで十分な話し合いがされなかったために撤回をされたものか、そういうことについてもお聞きしたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) この間、いろいろと摠見寺さんのほうからお話等をいただいた部分、直接的にいただいた部分というのは余りございません。
 ただ、現地の状況とかについては聞いておりますけれども、直接的な部分はございませんのでご理解賜りたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 冨士谷市長。
◎市長(冨士谷英正 君) 質問していただくんなら、どういう思いでかわかりませんけれども、正直に額面どおり受け取っていただきたいんですね。これは宗教法人の摠見寺さんは何ら関係のない話ですね、これは。駐車場はやっぱりよそから来られた人がきちっと安心して車をとめていただく。そのためにこれは管理、これはやっぱりいわゆるおもてなしの心からやっているわけです。
 だから、先入観を持っての、あるいは色眼鏡をかけての発想ならば、これは本当に寂しい発想でありますけれど、次元が低いのではないのかなと思います。それよりも、どこから来られるかわからない方にきっちりと安心して駐車場も使っていただこう、こういう気持ちからであります。
○議長(井狩光男 君) 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 3点目ですけども、このガイダンス施設の下の土地は県有地と聞いておりますが、県とも十分相談されてこうしたものが提案されなかったために撤回されたのかどうか、そういったことはいかがでしょうか、お聞きしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 撤回理由の中に、県との協議不足ということはございませんので、お願いします。
○議長(井狩光男 君) 大林宏君。
◆14番(大林宏 君) 以上で終わります。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) ほかに質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) ないようでありますので、撤回理由の説明に対する質疑はこれで終わります。
 ここで、本件に関し、総務常任委員会を開催いたします。後刻再開後に結果報告が願えますようよろしくお願いします。
 総務常任委員会は第3・第4委員会室にて開議されますので、関係者はお集まりください。
 休憩をします。
               午前10時13分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時36分 再開
○議長(井狩光男 君) 再開をします。
 総務常任委員会の報告を求めます。
 総務常任委員長小西励君。
             〔9番 小西 励君 登壇〕
◆9番(小西励 君) それでは、総務常任委員会の結果報告を行います。
 本定例会において議題となりました議案の撤回(議第36号の撤回)につきまして、先ほど委員会を開き、その許否を諮った結果、賛成多数で承認することに決しました。
 以上で総務常任委員会の報告を終わります。
○議長(井狩光男 君) それでは、議第36号の撤回については、起立採決により採決をします。
 お諮りをします。
 議第36号の撤回については、総務常任委員長の報告のとおり承認することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(井狩光男 君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、本件は承認することに決しました。
 この後、議会運営委員会を開催いたします。
 議会運営委員会は、議長応接室にて開始されますので、関係者はお集まりください。
 休憩をいたします。
               午前10時38分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前10時50分 再開
○議長(井狩光男 君) 再開をいたします。
 ここで西津善樹監査委員より発言の申し出がありましたので、これを許します。
 西津監査委員。
◆8番(西津善樹 君) ただいま議長から発言のお許しをいただきましたので、発言させていただきます。
 先ほど監査報告の中で、本市の平成27年度の決算状況の報告をさせていただきました。健全化判断比率の一つである実質公債費比率も、平成27年度は4.0%と前年度よりわずかに悪化していますという報告をさせていただきましたが、この部分につきまして早期健全化基準25%と比較いたしますと、平成26年度は4.7%であり、平成27年度は4.0%と、前年度より好転しております。先ほど悪化していますという報告をいたしましたが、これは全く逆でございまして、好転していますので、この部分につき訂正をさせていただき、おわびを申し上げます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 議案の上程(提案理由説明)
      議第86号~議第115号
○議長(井狩光男 君) 次に、日程第6、議案の上程を行います。
 議第86号から議第115号までの30件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 川端議会事務局長。
◎事務局長(川端康仁 君) それでは、朗読をいたします。
 平成28年第3回(9月)近江八幡市議会定例会提出議案
市長提出議案
議第86号 平成27年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについてほか決算認定議案10件
議第97号 平成28年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)ほか補正予算議案6件
議第104号 近江八幡市お誕生おめでとう健やか祝金条例の制定についてほか条例制定議案1件
議第106号 近江八幡市立子どもセンター条例の一部を改正する条例の制定についてほか条例改正議案3件
議第109号 滋賀県市町村交通災害共済組合規約の一部を変更することにつき議決を求めることについてほかその他議案1件
議第111号から議第114号まで、いずれも財産区管理委員の選任につき同意を求めることについて
 以上であります。
○議長(井狩光男 君) 次に、提案理由の説明を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それではまず、今議会では、平成27年度一般会計、その他各会計の決算認定議案を上程させていただいております。後ほど、詳細につきましては会計管理者から説明を申し上げますが、私のほうからはその概略について、かいつまんで申し上げたいと存じます。
 まず、平成27年度の歳入総額は、対前年度比19%増の390億2,307万1,000円となりました。
 歳入の根幹をなす市税は、地方法人税の創設に伴う税率引き下げにより、法人市民税は、前年度と比べ19.0%、1億7,664万5,000円の減少となりました。また、固定資産税においても、評価がえの影響から903万円の減少となりましたが、個人市民税が雇用や所得環境の改善により8,167万4,000円増加したことや、また都市計画税が新たに安土町地域の市街化区域に課税されたことから9,615万2,000円の増となるなど、市税全体においては、ほぼ前年度並みの109億8,777万9,000円となりました。
 また、寄附金は、平成26年12月より新たな仕組みで取り組んでおりますふるさと納税は大幅な増収となり、前年度に比べ6億504万8,000円増の7億4,171万2,000円となりました。
 施設整備等に伴う事業費に対し、国庫支出金や市債による財源確保だけでなく、ふるさと納税による寄附金や活用の見込まれない市有財産の売却等の財産収入による財源確保を積極的に進めたことから、基金からの繰入金は、当初11億9,572万2,000円でありましたが、2億6,806万7,000円を戻し、9億2,765万5,000円と抑制することができました。
 次に、歳出につきましては、対前年比23.8%増の379億3,001万6,000円となりました。
 歳出の主な内容といたしましては、平成27年10月にまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、人口減少や高齢化が進むこれからの時代に向け、CCRCやDMO構想の策定に取り組みました。また、沖島の離島振興対策や第2期ローカルマニフェストに定めました子ども通院医療費助成の拡充や、また多子世帯の保育料軽減を初めとする各種市民サービスの拡充を行いました。このほかにも桐原コミュニティエリア整備を初め、新エネルギーパーク整備や篠原駅・安土駅周辺整備など市民生活インフラの着実な整備を進めるとともに、近江八幡市地域おこし協力隊の誘致や地域はつらつ商品券の発行、地域はつらつ住宅リフォーム促進事業、ICTの活用に向けた小・中学校へのタブレット導入など、市民生活の向上と市民の一層の満足度が得られるようさまざまな事業を展開し、成果を得ることができました。
 なお、一般会計の基金につきましては、ふるさと納税による積み立てや活用の見込まれない市有財産の売却相当額を公共施設等整備基金に積み立てたことにより、前年度に比べ5億8,461万6,000円増の11億9,324万2,000円を積み立て、基金総額は135億9,535万9,000円となりました。この数字は、私が市長就任以来2番目の大きい基金積立額となります。
 一般会計の収支状況の歳入歳出差し引き額は10億9,305万5,000円となり、翌年度への繰越財源を除く実質収支につきましても6億5,013万7,000円と引き続き黒字となりました。
 その結果、財政の健全化に関する法律の規定によります監査委員の審査報告、先ほどされましたけれども、報告書からもご理解いただけるかと思いますが、おおむね良好との結果となっております。
 特に4表、すなわち実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率のうち数値としてあらわれております実質公債費比率は、昨年度の4.7よりさらに改善され4.0となったところであります。この数値は、恐らく県下におきましても昨年度に引き続きトップクラスであると認識しているところであります。他は、数値としてあらわすことのできないほど良好と思われます。なお、詳細は議員の皆さん方にも配付しております監査委員によります各会計決算報告書をぜひごらんいただければというふうに思います。
 今後も徹底した行財政改革を推進しますとともに、第2期ローカルマニフェストを初めとしたさまざまな政策を、あらゆる方策を駆使しながら「内発的発展により心の豊かさがあふれた品格のあるまち」の実現を目指し、邁進してまいる所存でありますので、今後とも、議員の皆さん方のお力添えを一層お願い申し上げる次第であります。
 それでは、本日提出しました議案につきましてご説明申し上げます。
 まず、提出議案のうち、議第86号から議第94号までの9議案につきましては、平成27年度近江八幡市の一般会計及び各特別会計決算に係る議案でございまして、地方自治法の規定に基づき、議会の認定を求めるものでございます。
 これらの議案につきましては、先ほど申し上げましたとおり、後ほど会計管理者からご説明申し上げますのでよろしくお願いを申し上げます。
 それでは、地方公営企業会計であります水道事業及び病院事業会計決算に係る議案につきましてご説明申し上げます。
 まず、議第95号平成27年度近江八幡市水道事業会計利益の処分及び決算の認定を求めることについてご説明申し上げます。
 業務面につきまして、給水戸数は3万2,295戸、給水人口は8万1,639人、有収水量につきましては前年度に比べて増加し854万2,809立方メートルとなりました。
 続いて、経理面につきましては、収益総額が17億5,541万2,703円で、費用総額が16億2,547万6,025円となり、この金額から消費税を除いた本年度純利益につきましては9,958万6,625円となりました。
 また、工事関係におきましては、老朽管布設がえを中心に、送配水設備改良に3億9,784万円を投入しました。
 また、地方公営企業法第32条の規定により未処分利益剰余金の処分として、500万円を減債積立金に、9,500万円を建設改良積立金に積み立てを行うものでございます。
 今後も計画的な施設等の更新を進め、安全・安心な水道水の供給に努めてまいります。
 次に、議第96号平成27年度近江八幡市病院事業会計決算の認定を求めることにつきましては、まず患者利用状況につきまして、入院患者は、延べ数13万1,648人、1日平均では360人となり、外来患者は、延べ数22万982人、1日平均では906人で、いずれも前年度と比べて増加となりました。
 次に、経営面につきましては、収益的収入の125億3,735万4,989円に対しまして、収益的支出は123億1,791万2,735円となり、収支差し引き2億1,944万2,254円の当年度純利益を計上することができました。
 昨年度は、念願でありました一般病棟入院基本料加算、いわゆる7対1入院加算の施設基準が取得でき、良質な医療サービスの提供とともに安定的な収益が確保できるようになりました。
 また、施設面では、正面玄関前に歩行困難な患者さんがご利用いただけるハートフル駐車場を整備したのを初め、医療機器の整備では世界最新鋭となる320列CT撮影機器を導入するなど、患者さんの利便性や医療の質向上を図ってきたところでございます。
 今後の病院運営につきましても、安定的な健全経営を堅持しながら、東近江医療圏の基幹病院として地域完結型医療の積極的な推進に努めてまいります。
 続きまして、各会計の補正予算に係る議案につきましてご説明申し上げます。
 議第97号平成28年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)につきましては、歳入歳出それぞれ18億5,054万4,000円を追加し、予算総額を339億2,284万1,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費において、ふるさと応援事業でふるさと応援寄附に伴う積立金、基金積立金で繰越金に伴う財政調整基金積立金、市税等徴収事業で市税の還付に伴う償還金利子及び割引料を追加。
 民生費において、介護施設等整備事業で地域密着型サービス施設の整備に伴う負担金補助及び交付金、さらにお誕生おめでとう健やか祝い金事業で出生祝い金に伴う報償費、民間保育所及び認定こども園運営補助事業で児童受け入れ支援や保育支援に伴う負担金補助及び交付金、地域型保育施設整備事業で小規模保育所設置に伴う負担金補助及び交付金を追加。
 また、衛生費において、がん検診事業で30歳以上の乳がん検診助成の開始に伴う負担金補助及び交付金、感染症予防対策事業でB型肝炎ワクチンの定期接種開始に伴う物件費を追加。
 農林水産業費において、農業振興事業で産地パワーアップ事業に伴う負担金補助及び交付金を追加。
 土木費において、その他市道改良、河川改良整備事業で改修工事に伴う工事請負費及び補償補填及び賠償金等を追加。
 消防費において、非常備消防推進事業で全国消防操法大会出場に伴う負担金補助及び交付金等を追加。
 また、教育費において、小学校施設維持管理事業、幼稚園施設維持管理事業で施設の修繕に伴う物件費、小学校教育教材事業、読書活動推進事業で図書購入寄附に伴う物件費を追加。
 公債費において、市債元金償還で繰上償還に伴う償還金利子及び割引料を追加するとともに、各費目において前年度国庫支出金等の精算に伴う償還金利子及び割引料及び物件費等を精査し補正するものでございます。
 なお、これらの財源につきましては、国庫支出金、県支出金、財産収入、寄附金、繰入金、繰越金、諸収入を充当させていただきます。
 第2表債務負担行為の補正につきましては、平成29年度の市税納税通知書等の封入封緘業務委託の債務負担行為。次に、平成29年度指定ごみ袋購入事業で、平成29年度のごみ袋購入のための債務負担行為。次に、さざなみ浄苑火葬委託事業で、平成29年度から平成31年度の期間で委託による事業実施を行うための債務負担行為。以上、全3事業の期間及び限度額の設定を追加させていただくものでございます。
 次に、議第98号平成28年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ2,755万8,000円を追加、予算総額を92億2,755万8,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、諸支出金において、療養給付費国庫支出金等返還金及び特定健康診査国庫支出金等返還金で償還金利子及び割引料を追加するとともに、各費目において物件費等を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、国庫支出金、県支出金、繰入金及び繰越金を充当させていただきます。
 次に、議第99号平成28年度近江八幡市公共下水道事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ775万6,000円を追加し、予算総額を32億9,375万6,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、下水道事業費において、下水道事業推進事業で消費税の増加に伴う公課費等を追加。公債費において、市債元金償還で前年度の市債発行に伴う償還金利子及び割引料を追加するとともに、各費目において物件費等を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、繰越金及び諸収入と市債で財源調整し充当させていただきます。
 第2表地方債の補正については、資本費平準化債において、起債当初計画に合わせ限度額を減額変更させていただくものでございます。
 次に、議第100号平成28年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億8,275万9,000円を追加し、予算総額を58億8,275万9,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費において、介護保険管理運営事業及び介護保険料徴収事業でシステム開発に伴う物件費を追加。保険給付費において、高額介護サービス事業等で負担金補助及び交付金を追加し、施設介護サービス給付事業等で負担金補助及び交付金を減額。地域支援事業費において、介護予防・生活支援サービス事業で現行制度相当のサービス実施に伴う負担金補助及び交付金を追加。基金積立金において、介護給付費準備基金への積立金を追加。諸支出金において、償還金で償還金利子及び割引料を追加するとともに、各費目において負担金補助及び交付金及び物件費等を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、国庫支出金、繰入金及び繰越金と県支出金で財源調整し、充当させていただきます。
 次に、議第101号平成28年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ300万円を追加し、予算総額を1,620万円とさせていただくものでございます。
 内容といたしましては、総務費において、介護予防サービス計画事業で物件費を追加させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、サービス収入及び繰越金を充当させていただきます。
 次に、議第102号平成28年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ2,234万3,000円を追加し、予算総額を8億5,034万3,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、後期高齢者医療広域連合納付金において、負担金補助及び交付金を追加させていただくものでございます。
 これらの財源につきましては、繰越金を充当させていただきます。
 次に、議第103号平成28年度近江八幡市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、資本的収支予算のうち支出において、入退院センターの開設に伴う相談室の新設工事及びこれに伴う医療秘書室の移設工事に係る工事請負費として、1,700万円を増額するものでございます。
 続きまして、条例その他の議案についてご説明を申し上げます。
 まず、議第104号近江八幡市お誕生おめでとう健やか祝金条例の制定につきましては、近江八幡市民の出産に対し1子目の出生から祝い金を支給することにより、少子対策及び子育て世帯の家計負担の軽減を図るため、必要な事項を定めたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第105号近江八幡市農業委員会の委員の定数を定める条例の制定につきましては、農業委員会等に関する法律の改正により、農業委員会の委員については公選制から市長が市議会の同意を得て選任することとなったことから、その委員の定数を定めるため、必要な事項を定めたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第106号近江八幡市立子どもセンター条例の一部を改正する条例の制定につきましては、桐原コミュニティセンターが新築移転されたことに伴い、旧桐原コミュニティセンター内に併設されていた八幡西子どもセンター分館を廃止するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第107号近江八幡市障害支援区分等審査会の委員の定数を定める条例の一部を改正する条例の制定につきましては、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律施行令が一部改正されたことに伴い、障害支援区分等審査会の委員の任期について、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第108号近江八幡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、都市計画法に規定する地区計画の区域内における適正な都市機能及び健全な都市環境を確保するため、建築物に関する制限を定める区域を追加するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第109号滋賀県市町村交通災害共済組合規約の一部を変更することにつき議決を求めることにつきましては、平成29年度の加入募集を最後に交通災害共済事業が廃止されることに伴い、当該規約の一部を変更することについて議会の議決を得たく、提案するものでございます。
 次に、議第110号旧桐原小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることにつきましては、旧桐原小学校解体工事請負契約を締結するに当たり、一般競争入札によって契約金額等が確定したので、条例の定めるところにより議会の議決を得たく、提案するものでございます。
 次に、議第111号から議第114号の財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、委員の任期満了に伴い、安養寺財産区、白王財産区、長光寺財産区及び中村財産区の管理委員を選任することにつきまして議会の同意を求めるものでございます。
 最後に、本日追加提案をいたしました議第115号近江八幡市特別史跡安土城跡前駐車場及びガイダンス施設条例の一部を改正する条例の制定につきましては、特別史跡安土城跡前ガイダンス施設の各種サービスの提供を充実させ、適切な施設維持管理を行うことを目的に、受益者である当該施設の使用者からサービスの提供の対価として使用料を徴収するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 以上30議案につきまして、ご審議いただきご可決賜りますよう、よろしくお願い申し上げまして、提案理由とさせていただきたいと存じます。
 なお、これらのうち、議第110号旧桐原小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることにつきましては、8月9日に入札を執行し落札業者が決定し、早期に契約締結を行い事業推進するため、また議第111号から議第114号財産区管理委員の選任につき同意を求めることにつきましては、委員の任期満了がいずれも平成28年9月27日まででありますことから、5議案につきましては、本日ご審議いただき即決でご可決賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
 以上です。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 提案理由の説明を求めます。
 堤会計管理者。
             〔会計管理者 堤 美知子君 登壇〕
◎会計管理者(堤美知子 君) それでは、平成27年度の一般会計及び特別会計決算の認定に関係いたします議案についてご説明申し上げます。
 平成27年度は、人口減少社会を見据え、縮小する地域社会や財政負担能力を認識し、どのようにまちを維持していくかを問われた年であり、2060年の人口ビジョンを見据え「内発的発展により心の豊かさがあふれた品格のあるまちづくり」を目指した近江八幡市まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定や、第1次に引き続き行財政改革を継続して推し進めるために、第2期ローカルマニフェストの政策にのっとった第2次近江八幡市行政改革大綱と行財政改革プランを策定するなど、重要な年となりました。
 また、大型施設整備事業が集中する正念場の4年間の最終年度となり、市民との約束である生活インフラ整備の継続事業を着実に進めるとともに、限られた財源を効果的かつ重点的に分配し、予算を執行してまいりました。
 平成26年度からの繰越事業費が多額となったこともあり、歳入決算額は390億円を超過する過去最大規模の決算となり、歳出決算額においても379億円を超過し、前年度に比べ23.8%伸び、72億8,000万円余りの増となりました。
 また、一般会計の収支状況については、翌年度への繰越財源を除いた実質収支は6億5,013万7,000円と平成26年度に引き続き黒字となりました。
 まず、議第86号平成27年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 歳入歳出の主立った事項のみを申し上げますので、ご了承くださいますようお願いいたします。
 歳入決算額は390億2,307万1,000円、歳出決算額は379億3,001万6,000円で、歳入歳出差し引き額は10億9,305万5,000円となり、うち翌年度への繰越財源が4億4,291万8,000円でございますので、これを差し引きますと、実質収支額は6億5,013万7,000円となり、黒字の決算となりました。
 歳入につきまして、前年度に比べ19%の伸びとなり、62億3,726万1,000円の大幅な増加となりました。
 その根幹をなす市税は、地方法人税の創設に伴う税率引き下げにより、法人市民税は、前年度と比べ19%、1億7,664万5,000円の減少となりました。また、固定資産税においても、評価がえの影響から903万円の減少となりましたが、個人市民税が雇用や所得環境の改善により8,167万4,000円増加したことや、都市計画税が新たに安土町地域の市街化区域に課税されたことから9,615万2,000円の増となるなど、市税全体においては、ほぼ前年度並みの109億8,777万9,000円となりました。
 市税全体の現年度の徴収率は99.14%となり、滞納分を含めた全体でも96.01%と前年度よりも0.69%向上しており、債権対策の強化に組織として取り組んだ効果があらわれております。
 消費税の一定割合が交付されます地方消費税交付金は、上半期に個人消費が底上げされたことに加え、平成26年4月から税率が5%から8%に改正になった引き上げ分が通年化して交付されましたことから、前年度に比べ増加分が5億7,755万円となり、全体で13億4,816万4,000円の歳入となりました。
 普通交付税につきましては、前年度より1.3%減の46億8,138万3,000円で、6,294万6,000円の減となりました。特別交付税につきましては、前年度より0.5%増の、9億9,833万7,000円で486万円の増とはなりましたが、地方交付税全体では、前年度に比べ5,808万6,000円の減少となりました。
 国庫支出金は、近江八幡市環境エネルギーセンターや桐原小学校を初めとする桐原コミュニティエリア施設の整備に伴う建設補助金が増加したことにより、前年度に比べ20億4,497万1,000円増の72億8,975万円と大幅に増加いたしました。
 また、同じく施設整備に伴う財源となる市債についても、前年度より19億8,445万3,000円増の49億2,858万2,000円となりました。
 そのほかに、平成26年12月より新たな仕組みで取り組んでいますふるさと納税は大幅な増収となり、寄附金は、前年度に比べ6億504万8,000円増の7億4,171万2,000円となりました。
 施設整備等に伴う事業費に対し、国庫支出金や市債による財源確保だけでなく、ふるさと納税による寄附金や活用の見込まれない市有財産の売却等の財産収入による財源確保を積極的に進めたことから、基金からの繰り入れは9億2,765万5,000円で、前年度に比べ2億6,806万7,000円減となり、抑制することができました。
 歳出につきましては、平成26年度から繰越事業も含め、決算総額は379億3,001万6,000円となり、前年度に比べ23.8%、72億8,475万2,000円の増となりました。予算執行率は93.9%ですが、翌年度への明許繰越額を除く不用額は、予算に対し2.1%の8億3,591万7,000円となりました。
 市民との約束である生活インフラ継続事業を着実に進めるとともに、限られた財源を効果的かつ重点的に配分し、市民への行政サービス提供を最大限に対応いたしました。
 歳出の主な内容といたしましては、平成27年10月にまち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、人口減少や高齢化が進むこれからの時代に向け、CCRCやDMO構想の策定に取り組みました。
 沖島の離島振興対策や第2期ローカルマニフェストに定めました子ども通院医療費助成の拡充や多子世帯の保育料軽減を初めとする各種市民サービスの拡充を行いました。また、このほかにも桐原コミュニティエリア整備を初め、新エネルギーパーク整備や篠原駅・安土駅周辺整備など市民生活インフラの着実な整備を進めるとともに、近江八幡市地域おこし協力隊の誘致や地域はつらつ商品券の発行、地域はつらつ住宅リフォーム促進事業、ICTの活用に向けた小・中学校へのタブレット導入など、市民生活の向上と市民の一層の満足度が得られるようさまざまな事業を展開し、成果を得ることができました。
 一方、基金につきましても、ふるさと納税による積み立てや活用の見込まれない市有財産の売却相当額を公共施設等整備基金に積み立てたことにより、前年度に比べ5億8,461万6,000円増の11億9,324万2,000円を積み立てて、基金総額は135億9,535万9,000円となりました。
 また、公債費につきましては、元金及び利子と合わせまして22億4,188万4,000円で、決算総額に占める割合は5.9%となり、重点事業の本格化により市債残高は279億1,338万7,000円となり、発行額が償還額を上回り、昨年度に比べ29億5,670万1,000円増加いたしました。
 なお、平成27年度末の公有財産等の資産保有状況につきましては、決算書に添付させていただいておりますのでご参照いただきたいと存じます。
 続きまして、各特別会計別決算についてご説明を申し上げます。
 議第87号平成27年度近江八幡市国民健康保険特別会計決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 歳入決算額は92億8,178万7,000円、歳出決算額は92億6,850万6,000円で、財政調整基金から1億7,000万円の繰り入れを行い、1,328万1,000円の黒字決算となりました。なお、医療費の動向では、保険給付費は前年度より4.8%伸び、2億6,323万6,000円の増加となる57億3,978万9,000円となりました。
 次に、議第88号平成27年度近江八幡市公共下水道事業特別会計決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 歳入決算額は、32億7,947万5,000円、歳出決算額は、32億2,405万3,000円で、歳入歳出差し引き額は5,542万2,000円となり、うち翌年度への繰越財源が1,796万3,000円で、実質収支額につきましては3,745万9,000円の黒字決算となりました。
 市債の償還費であります公債費は21億3,853万円で、市債残高につきましては平成27年度末で222億8,411万6,000円となり、償還金が発行額を上回った結果、前年度より6億1,770万5,000円減少いたしました。
 次に、議第89号平成27年度近江八幡市農業集落排水事業特別会計決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 歳入決算額は3,295万8,000円、歳出決算額は3,271万2,000円で、歳入歳出差し引き額は24万6,000円の黒字決算となりました。
 次に、議第90号平成27年度近江八幡市介護認定審査会共同設置事業特別会計決算の認定を求めることについてご説明申し上げます。
 この特別会計は、近江八幡市と日野町、竜王町の1市2町が共同で介護認定審査会を設置し、近江八幡市が事務局となって審査判定業務を共同処理しており、構成市町の負担金で運営を行っています。歳入歳出決算額ともに3,087万3,000円となりました。
 次に、議第91号平成27年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 歳入決算額は52億569万7,000円、歳出決算額が50億6,644万円で、歳入歳出差し引き額は1億3,925万7,000円の黒字決算となりました。なお、平成27年度末の介護保険給付準備基金の残高は4億6,794万9,000円となっております。
 次に、議第92号平成27年度近江八幡市介護保険事業特別会計(サービス事業勘定)決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 この特別会計は、指定介護予防支援事業所の指定を受け、要介護が軽度の高齢者に対し、介護予防サービス計画作成を含むケアプラン作成などの予防給付のケアマネジメント業務を実施しております。
 歳入決算額は1,919万1,000円、歳出決算額は1,677万円で、歳入歳出差し引き額は242万1,000円の黒字決算となりました。
 次に、議第93号平成27年度近江八幡市文化会館事業特別会計決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 市民の芸術鑑賞や創造、また発表の場あるいは関係づくりの場として供しておりますが、施設や設備の老朽化が目立ち、平成27年度におきましても舞台音響機器や防水等の修繕を行いました。
 歳入決算額は8,341万4,000円、歳出決算額は8,313万8,000円で、歳入歳出差し引き額は27万6,000円の黒字決算となりました。
 次に、議第94号平成27年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計決算の認定を求めることについてご説明を申し上げます。
 歳入決算額は7億9,676万8,000円、歳出決算額は7億7,442万5,000円で、歳入歳出差し引き額は2,234万3,000円となりますが、この繰越金は、広域連合に保険料として平成28年度に納付をいたします。
 以上、平成27年度の一般会計、8特別会計決算認定に関係いたします案件につきましてご説明を申し上げましたが、詳細につきましては、主要な施策の成果に関する説明書、監査委員から提出していただいております一般会計及び各特別会計決算審査意見書を参考にしていただきまして、ご審議を賜り、認定をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(井狩光男 君) 以上で議案の上程を終わります。
 ここでお諮りをいたします。
 ただいま上程しました議案のうち議第110号から議第114号までの5件については、本日即決したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの5件につきましては本日即決することに決しました。
 それでは、本日即決します5件について質疑のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 この場で休憩します。
               午前11時46分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前11時51分 再開
○議長(井狩光男 君) 再開をします。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第7 質疑
○議長(井狩光男 君) それでは、日程第7、質疑に入ります。
 1名から発言通告がありましたので、これを許します。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 日本共産党の加藤昌宏です。
 今提案された議第110号旧桐原小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求める件について質疑を行います。
 私は、この問題について3つの項目で分割的に質問をさせていただきます。
 まず第1の問題は、入札の結果についてです。
 本入札の予定価格、最低制限価格は幾らとして実施したのかという点です。
 2番目に、落札金額、落札率について示していただきたいと思います。
 3番目として、応札、いわゆる入札に参加した企業の数、そのうち市内の業者はどのくらいが参加したのかという点です。
 4番目は、国は総務大臣、国交大臣名で公共工事の入札及び契約の適正化の推進についてという文書通知を各地方に発信しています。そこには、歩切り、いわゆる適正な積算に基づく設計書金額の一部を控除することとあります。このことについて、厳に行わないことというふうに国の指導がありますが、この意味と本契約事項の取り扱いについての説明をお願いします。
 まず、その点について質問させていただきます。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 益田総務部長。
             〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥 君) 加藤議員の旧桐原小学校解体工事における入札結果についてのご質問にお答えをいたします。
 この工事につきましては、8月9日に入札を執行し、ご質問の内容につきましては、市のホームページや入札結果掲示板で既に情報公開をしているところであります。
 1つ目のご質問の本入札の予定価格及び最低制限価格でございますが、予定価格は設計額どおりで税抜きで1億9,625万3,000円、最低制限価格は税抜きで1億1,710万円で、一般競争入札により執行をいたしました。
 2つ目のご質問の落札金額及び落札率でございますが、落札金額は税抜きの1億1,800万円で、落札率は60.13%でした。
 3つ目のご質問の入札に参加した企業の数ですが、参加業者は21社、そのうち市内業者が8社、準市内業者は2社、県内業者は11社でございました。
 4つ目のご質問の平成26年10月22日付で総務大臣及び国土交通大臣通知の公共工事の入札及び契約の適正化の推進についてにおけます歩切りは厳に行わないことの意味と本契約事項の取り扱いについてはどうだったのかということでございますが、入札執行に当たっての歩切りにつきましては、改正公共工事品質確保法の第7条第1項第1号、いわゆる発注者の責務の規定に違反することや、公共工事の品質や工事の安全の確保に支障を来し、建設業の健全な発達を阻害するおそれがあることなどから、繰り返し要請されており、厳に行わないこととされております。
 同通知にも要請されているところでございます。
 したがいまして、本市では今回の入札に限らず、工事における歩切りは行っておりませんので、ご理解をくださるようよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 今回のこの入札は、予定価格、それから最低制限価格とも事後公表という扱いになっていましたが、最低制限価格は私どものこれまでの認識では近江八幡では予定価格の60%を設定しているというふうに聞いておりましたが、今回の最低制限価格は何%になるのか、教えてください。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 今回の入札に係ります最低制限価格につきましては59.67%ということで、今議員がおっしゃいましたように、ほぼ60%ということでございます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 私ども、業者の皆さんとお話をする機会があるときに、近江八幡はこの最低制限価格が低過ぎると。県などはたしか70%というふうな話を聞きましたけれども、そういう意味でこの最低制限価格を上げてほしいと、こういう声も聞きました。
 今回、これは当初言われた60%というのは、わずかですけども切っているわけですね。入札された落札金額で計算しますと、これは60.13%とわずか60%を超えた額で落札していると。こういうことになっているんですが、本市における最低制限価格の扱いですね、この辺について教えていただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 最低制限価格につきましては、競争入札の適正な見積価格での契約を確保するために、今までの入札で最低制限価格を切る事例が見受けられたことから、適正な価格帯について入札制度検討委員会において審議をいたしまして、工事の最低制限価格の算出について試行的に実施することとしまして、近江八幡市建設工事請負契約に係る最低制限価格の施行に関する要領を定めております。
 特に、今回で申し上げますと、解体工事につきましては要領に基づきまして工事の性質上、構造物の品質を求めないことや、それから解体工事につきまして、先ほど申し上げましたが今までの入札で最低制限価格を切る事例が見受けられたことから、この要領に基づきまして最低制限価格を要領に基づいた額で算定をいたしまして、最低制限価格を設定しておる、こういうものでございます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 本市において入札の件で、先ほどちょっと説明いただきましたけども、建設工事請負契約に係る入札予定価格等の事後公表の拡大等についてということが平成27年4月9日に出されております。その後、平成27年10月14日に建設工事請負契約に係る最低制限価格の施行についてということで、ここで解体工事に関する内容が述べられているようですね。
 その前の入札予定価格等の事後公表の拡大というところにも最低制限価格が表現されているんですけども、この2つの扱いについての違いというのはあるんでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 基本的に、最低制限価格につきましては、ただいま議員が申されましたように、平成27年10月14日に定めております近江八幡市建設工事請負契約に係る最低制限価格の施行に関する要領に基づいております。
 そこに、最低制限価格の算出方法ということで第3条に5項目規定をしているところでございます。
 それから、解体工事につきましては、そのうち直接工事費の額に関しまして3条の第1項第1号に定めておりまして、建築物に関する解体工事につきまして直接工事費に係って市長が定める範囲内で乗じた額で最低制限価格を設定しているというものでございます。同じものでございます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) この2つの最低制限価格のところの率等については若干違う扱いをされているようですけども、今回解体工事というのはこの件で出てきました。これは、そういう意味でいうたらこの最低制限価格の施行についてという、これを適用したのは今回の事例が最初ということでしょうか、それともこれまでにもあったということになりますか。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 適用したのが最初かどうかにつきましては、ちょっと手元のほうに資料がございませんので、確認をいたしまして報告させていただきます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) ほんなら、今回のこの事例についてはこれを適用したということで理解してよろしいですか。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 今回の事例に関しましては、先ほど申し上げましたとおりに、施行に関する要領の第3条の第1項第1号によりまして、建築物に関する解体工事は直接工事費の10分の9を乗じて得た額に10分の5から10分の9までの範囲内で市長が定める値を乗じて得た額というものに基づきまして、設定をさせていただいたところでございます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) この件についてはそういうことで了解をしておきます。
 2番目に、解体工事についてですけれども、1点目として、入札をかけた解体の対象物は何か、それを解体の建屋の建坪面積はどのくらいかということを教えていただきたい。
 2番目に、解体により整備される全体の面積は幾らになるのかということです。
 3番目に、建物解体によるアスベストの心配はないのかと。特に、プールの部分なんかの解体に心配はないのかということを含めてお答え願いたいと思います。
 4番目に、新しいエアコンが校舎に設置されていたと思いますが、そのエアコンについてはどうなったのかということです。
 5番目に、校舎の基礎部分に相当のパイルが埋められていると思いますが、このパイルの扱いについてはどうなるのかという、この点について質問をします。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 江南教育部長。
◎教育部長(江南仁一郎 君) お答えを申し上げたいと思います。
 まず、今回入札で解体を行います建物でございますけれども、旧桐原小学校は南校舎、東校舎、西校舎がございまして、あと大きなものとしては給食棟、その他の附属屋と、こういうことになってまいります。
 ご質問ございました解体の建坪、いわゆる建築面積でございますけれども、2,963.83平方メートルで、延べ床に直しますと8,266.28平方メートルとなります。
 また、解体により整備を行います全体の面積は、一部社会体育施設として活用する敷地を除きますと2万1,800平方メートルになります。
 次に、アスベストに関するご質問でございますけれども、解体に伴いますアスベストにつきましては、通常内装の仕上げ用など吹きつけ材として使われてきた経過があるわけでございますが、これまで目視あるいは竣工図面等で確認、また専門機関での分析調査を行いました結果、吹きつけ材にはアスベストは含まれていないということを確認いたしております。
 ただ、工事の過程で新たにそういったアスベスト含有物等が疑われるものが見つかった場合につきましては、その時点で調査をいたしまして大気汚染防止法等関係法令に従いまして適切な処置及び処分をしていくということになります。
 なお、プールでございますけれども、これにつきましても鉄筋コンクリート造ということになりますので、校舎と同様の扱いになってこようかというふうに考えております。
 それから、エアコンでございますけれども、平成22年度に義務教育施設に一斉に空調機の整備をしたわけでございます。この分につきましては、南校舎、それから西校舎に設置をいたしました。
 まず、西校舎のエアコンでございますけれども、こちらは1台の室外機に対しまして各階複数の教室で室内機が使用できるマルチタイプと言われるものでございまして、これにつきましては大変移設が困難ということで、再利用できる建物が限られているという状況でございまして、このままにしてあります。
 それから、南校舎の分につきましては、室外機を全て2階以上に上げまして外壁面の上部に設置をしておる関係上、取り外しにつきましては高所作業車等が必要ということになりますので、現在そのままにしてあるということでございます。
 この移設ができないかということで、何例か検討いたしております。例えば西中学校のほうへの移設の検討例によりますと、新設か、もしくは移設ということで検討いたしましたが、小さいエアコンでも1台当たり29万7,000円ということで、新設、移設とも同額と、こういうような見積もりも出ていることもございます。平成22年ということでございますので、耐用年数でありますとか、そういったところの費用対効果を考えますと再利用のメリットが少ない場合が多いということでございますので、現在のところそのままにさせていただいております。
 それから、パイルくいの関係でございます。
 旧桐原小学校につきましては、竣工図面から推察をいたしますと約430本のパイルが地中に埋められております。このくいにつきましては、大体多くが長さが10メーターあるいは長いもので20メーターという状況でございます。このくいの扱いでございますけれども、ご承知のとおり、周辺は住宅地でございますので、このくいの撤去ということも考えたわけでございますけれども、この支持ぐいを抜くことによりまして当該地、また周辺地の地盤への影響ということが考慮されるところでございますので、今回の工事では建物の基礎の下から2メートルの位置までを除去いたしまして埋め戻すと。それより下は残置をする計画をいたしております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) どうもありがとうございます。
 エアコンですが、これは平成22年に設置されたということで、これはたしか補助金の対象にもなっていたと思うんですが、この処理の仕方によっては補助金の返還という話も出てくるのかなと思いますが、この辺の扱いについてもしわかれば説明をお願いします。
○議長(井狩光男 君) 江南教育部長。
◎教育部長(江南仁一郎 君) この平成22年に設置をいたしましたエアコンにつきましては、安全・安心な学校づくり交付金という当時の交付金を使用しております。10年未経ということでございますので、移設をした場合は、学校等の場合は移せますけれども、それ以外に移していった場合は補助金返還という可能性もございますので、このあたりも慎重に対応していく必要があろうかというふうに思っております。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) まだ新しい設備なので、そういうふうに後処理については無駄のような対応をお願いしたいなというふうに思います。
 そしたら、3番目の件ですけども、解体工事期間中の安全対策についてですが、桐原小学校では生徒の下校時間のカレンダーなんかを学校だよりでお知らせも今している状況です。そういった意味で、児童の安全を確保するということから、工事期間中の安全対策は大事な課題かなと思います。
 そこでですが、1番目として、大型重機の配置など工事全般のあり方についてわかれば説明をお願いしたいと。
 2番目に、工事期間中の出入り口はどこになるのか。
 3番目として、池田本町、森尻町、中小森町など近隣周辺の安全対策、特に工事車の通行などについて対策がとられているのかどうかという点ですね。これから工事に入ると思いますんで、もう既に入っているんですかね、その辺のところをちょっと説明をお願いしたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 江南教育部長。
◎教育部長(江南仁一郎 君) まず、解体工事に伴います安全対策のご質問でございます。
 現在、解体予定業者におきまして現地の基礎調査に一部入っていただいているところもあるんですけれども、今後9月にただいまご質問ございました周辺自治会のほうにいろいろ説明に参りたいというふうに考えております。
 建設機械の配置を含めた解体施工計画についてこれから詳細に決定をしていくわけでございますけれども、特に周辺地は園児、児童の登園校時間を避けた時間帯で計画をしていきたいと。
 特に、工事車両の入退場につきましては、南側の県道のほうへ出入りをするということで、入退場につきましてはそこに限って交通整理を配置して通行者の安全対策に努めてまいりたいというふうに考えております。
 また、建設機械等につきましては、低振動、それから低騒音型というのを基本にいたします。また、今後地元の自治会におきまして説明会等で皆様の意見を聞きながら、安全を第一に考えて工事を進めてまいりたいというふうに考えております。
○議長(井狩光男 君) 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 以上で質問を終わります。くれぐれも安全対策には十分配慮していただきたいと思います。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 先ほどの加藤議員のご質問の中で、いわゆる建設工事請負契約に係る最低制限価格の施行に関する要領に基づいて実施した入札は何件あるかということで、今回の旧桐原小学校解体工事と他に1件ございましたので、今回で2件目ということでございます。よろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) 以上です。
 以上で加藤昌宏君の質疑を終わります。
 そのほか、質疑はありますか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) なければ質疑を終わります。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第8 委員会付託
○議長(井狩光男 君) 次に、日程第8、委員会付託に入ります。
 お諮りをします。
 本日即決します議第111号から議第114号までの4件につきましては、会議規則の規定により委員会付託を省略したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) ご異議なしと認めます。よって、ただいまの4件につきましては委員会付託を省略することに決しました。
 なお、議第110号につきましては、お手元に配付しました議案付託表のとおり、教育厚生常任委員会に付託します。
 後刻再開後に審査報告が願えますようよろしくお願いします。
 なお、教育厚生常任委員会は、午後1時15分から第3・第4委員会室にて開議されます。
 休憩します。
               午後0時16分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後1時41分 再開
○議長(井狩光男 君) 再開をします。
 益田総務部長からの発言の申し出がありますので、これを許します。
 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 済いません。発言の訂正をお願いいたします。
 午前中の本会議の加藤議員のご質問において、近江八幡市建設工事請負契約に係る最低制限価格の施行に関する要領に基づく入札執行の件数につきまして、2件目というようにご回答させていただきましたが、入札執行を確認精査いたしましたところ工事の件数につきましては4件目ということでございましたので、訂正しおわび申し上げます。どうぞよろしくお願いいたします。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第9 委員会審査報告
○議長(井狩光男 君) 次に、日程第9、委員会審査報告に入ります。
 教育厚生常任委員会の報告を求めます。
 教育厚生常任委員長橋博君。
             〔21番 橋  博君 登壇〕
◆21番(橋博 君) それでは、教育厚生常任委員会の審査報告を行います。
 本定例会において、当委員会に付託されました議第110号を審査のため、先ほど委員会を開き、当局の説明を求め、慎重に審査をした結果、次のとおりに決しましたので報告いたします。
議第110号 旧桐原小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることについて
は、賛成多数で原案を可決すべきものと決しました。
 以上で教育厚生常任委員会の審査報告は終わります。議員の皆さん方のご賛同をよろしくお願いをいたします。
○議長(井狩光男 君) ただいまの審査報告に対して、質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(井狩光男 君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
 討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いします。
 休憩します。
               午後1時44分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午後1時46分 再開
○議長(井狩光男 君) では、再開をいたします。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第10 討論・採決
○議長(井狩光男 君) 日程第10、討論・採決に入ります。
 討論を行います。
 1名から発言通告がありましたので、これを許します。
 加藤昌宏君。
◆20番(加藤昌宏 君) 日本共産党の加藤昌宏です。
 議第110号旧桐原小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることについて、反対の討論を行います。
 さきの質疑では、本工事請負の入札と契約の内容について質疑を行いました。地方公共団体の入札は公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律に基づいて実施されていると認識しています。
 その第1条には、国、地方公共団体が行う公共工事の入札及び契約についてその適正化の基本となる事項を定めるとともに、情報の公開、不正行為等に関する措置及び施工体制の適正化の措置を講じ、公共工事に対する国民の信頼の確保とこれを請け負う建設業の健全な発展を図ることを目的とするとあります。
 さきの質疑で、歩切りのことも質問しました。国は、予定価格の適正な設定についてという文書通知で、公共工事の円滑な施工確保に向け、特に直近の資材や人件費の上昇等を踏まえた最新の実勢価格を反映した予定価格の適正な設定、現場の技能労働者への適正な賃金水準の確保等が重要であることから、歩切りは厳に行わないことを求めています。今回の入札がそういうことではなかったということであります。
 近年、よその自治体でも公契約条例の制定が推し進められていることとあわせて、この機会に改めてこの通知についても認識を深め合いたいと思います。
 さて、本議案の契約締結の議決についてですが、そもそも日本共産党は当初より桐原小学校の耐震整備、コミセンの一体整備についても反対したのではなく、本市の財政運営上、お金の使い方として無駄な支出を極力抑えるための対案を示し、議論をしてきました。
 それは耐震確保済みの校舎は残し、そうでない校舎は建てかえしてのリニューアルなどを提案、コミセンもプール西側への移設で一体を図るなどを主張してきた経緯があります。
 新しい学校は開校し、長く親しんできた学校は解体というところまで来ましたが、今日に至っても、その後の経過を見ますと、4ヘクタールもの土地を収用法で確保してまでの事業が必要だったのか、土地の取得に2億8,000万円、造成費用が4億7,000万円、解体費用が1億3,000万円余、さらには交差点改良による用地取得などが続きますが、これらは無駄なお金の使い方だったと言わざるを得ません。
 市長は昨年、決めたわけではないと断って、小学校跡地を売却したらとの答弁があります。あのときは14億円の売却収入を披露されました。面積は、道路、公園部分を3割とって残り2.8ヘクタールに200平米の家を建てると140戸分、1,000万円で売れるとすると14億円と見込みました。果たしてこんなにうまくいくのでしょうか。別の見込みでは、約2.4ヘクタールを5億6,000万円ほどで売却を見込んでいる資料もあります。
 私たちは、とらぬ狸のにはくみしません。これまで桐原コミュニティエリア整備事業には対案を示してきた経緯から、無駄遣いは許されないとの立場で本議案に反対をいたします。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 以上で討論を終わります。
 これより採決をします。
 それでは、順次、起立により採決をします。
 まず、議第110号を採決します。
 お諮りをします。
 議第110号旧桐原小学校解体工事請負契約の締結につき議決を求めることについては、教育厚生常任委員長の審査報告のとおり原案を可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(井狩光男 君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第110号は原案を可決することに決しました。
 次に、議第111号を採決します。
 お諮りをします。
 議第111号財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(井狩光男 君) ご着席ください。全員賛成と認めます。よって、議第111号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第112号を採決します。
 お諮りします。
 議第112号財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(井狩光男 君) ご着席ください。全員賛成と認めます。よって、議第112号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第113号を採決します。
 お諮りします。
 議第113号財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(井狩光男 君) ご着席ください。全員賛成と認めます。よって、議第113号は原案に同意することに決しました。
 次に、議第114号を採決します。
 お諮りをします。
 議第114号財産区管理委員の選任につき同意を求めることについては、原案に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立全員〕
○議長(井狩光男 君) ご着席ください。全員賛成と認めます。よって、議第114号は原案に同意することに決しました。
 以上をもって本日の日程は全て終了しました。
 明3日から12日までは議案熟読のため休会とし、9月13日定刻に再開し、個人質問から行います。
 発言予定者は、発言通知書に発言内容を詳細かつ具体的に記入の上、9月6日正午までに事務局へ提出をお願いします。
 本日はこれをもちまして散会します。
 ご苦労さまでございました。
               午後1時55分 散会
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