録画中継

平成28年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月14日(水) 個人質問
西津 善樹 議員
(1)ふるさと応援寄付金について
   ①現在の状況について
   ②今後の展望について
(2)エコ推進について
   ①本年度の節電率について
   ②業務上のペーパーレス化について
(3)ながらスマホについて
(4)安土駅操車場について
   ①安土駅快速や新快速の安土駅発着の復活について
(5)空き家対策について
(6)学校での使用品価格について
(7)ジュニア議会について
   ①来年度以降の実施について
◆8番(西津善樹 君) それでは、皆さん改めましてこんにちは。翔政会のやる気と元気の西津善樹でございます。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告の順に従いまして発言させていただきます。
 猛暑続きの夏から秋へと変わり行く季節の変わり目ですが、季節の変わり目には何ともいえない郷愁を誘うようなにおいがするため、とても穏やかな気持ちになれると私は感じています。秋には体育祭や文化祭、収穫祭などさまざまなイベントが催されます。また、それと同時に毎年私の胸の中に学生時代のさまざまな懐かしい思い出がよみがえってくるのがこの季節でもあります。
 さて、先日、本市の中学生による中学生議会体験事業が開催されました。昨年から議会超党派で中学生議会実行委員会を立ち上げ、1年越しのこの事業計画で大成功に終わりました。私、実行委員長を務めさせていただいたことも含めまして、本当に関係当局の皆様には心より感謝を申し上げます。また、それとともに中学生議員の彼らの心の中にもとてもよい経験をしたなあ、そういったすばらしい学生時代の思い出として残ってくれればと期待するものです。私も中学生議員から刺激を受け、しっかりと質問させていただこうと思います。
 それでは、質問に入ります。分割方式により大きく7項目の質問をさせていただきますが、当局におかれましては簡単かつ明確な回答をよろしくお願い申し上げます。
 まず、大きく1項目めは、ふるさと応援寄附金についての質問です。
 平成26年12月に以前のふるさと納税から刷新をされまして、大きく改善されたのが本市のふるさと応援寄附金です。平成27年3月議会でも同様の質問をさせていただきましたが、改めて質問をさせていただきます。
 まず、現在までの収入額と支出額、そしてその経済効果はどれくらいあるのかお示しください。
 また、こういった仕組みは絶えず検討や進歩をしていかなければ、マンネリ化してしまうことが予想されますが、現在の40%の還元率も含めた今後の展望についてのお考えがあればお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 吉田副市長。
             〔副市長 吉田正樹君 登壇〕
◎副市長(吉田正樹 君) 初めに際しまして、近江八幡市に多額のご寄附をいただいております。ほんまに高い席でございますが、本当にありがとうございます。すごく行政、また市民も喜んでおりますので、今後ともどうぞよろしくお願いしたいと思います。
 ただいまお尋ねがございましたふるさと納税の質問についての金額でございますが、まず本年度の収入、支出それぞれの金額でございますが、8月末現在でございます。おかげさまで1億846万2,990円のご寄附をいただいたわけでございます。一方で謝礼でございますが、謝礼品のお金代といたしまして、約3,400万円を支出をさせてもらっております。
 お尋ねの経済効果といたしましては、数字では詳しく把握はできておりませんが、一つの例といたしまして、近江八幡市の地場産業でもございましたオーダーメードの八幡靴の製造がふるさと納税の復活によりまして、大きな兆しを見せているとこがございます。これはすごく多く受注いただいたということで、一時は本当に八幡靴どうかなと、大変なときもあったわけでございますが、納税から多くの受注をいただいているわけで、すごく衰退していた伝統産業の復活や、また他の市内事業者さんの積極的な参画がふるさと納税の経済効果とも今後言えると考えてございます。
 なお、議員がご指摘いただいておりますように、事業のマンネリ化の問題についてでございますが、事業のマンネリ化というのは絶対避けなあかんと、極力避けていかなあかんということを考えております。
 こういったことから、新たな商品の謝礼品の開発や還元率も含めまして、現在鋭意見直しを検討しているところでございますので、どうぞまたよろしくお願いいたします。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問はありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。ただいまご紹介いただきました伝統産業の復活、本当に喜ばしい、これ経済効果ではないかなと思います。その中で、今年度の8月末現在の寄附額、これ1億846万円ですかね、ということでしたが、昨年度同時期の寄附金額をお示しください。
○議長(井狩光男 君) 今井総合政策部理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 西津議員の再問にお答えさせていただきます。
 平成27年度の4月から同年8月末までのふるさと応援寄附金の入金実績といたしましては、1億435万6,000円でございました。本年度は先ほども申しましたような金額でございますので、前年同月比より約410万円をことしは上回っている実績となっております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 平成25年の総務省による調査によれば、全国の地方自治体のおよそ8割がふるさと納税によって集められた寄附金の用途を公開し、どの用途に寄附金が使われるかを寄附した人が自由に選べるようにしています。寄附した金額は全てその目的のために使われるので、個人の立場から公共事業に参加できる有意義な制度で、寄附する人にとっても、自治体の方針を知る機会がふえれば、応援しやすくなり、ふるさと納税への意欲はますます高まっていくと考えます。
 本市でも、近江八幡市ふるさと応援寄附条例に6点にわたる使用用途が明記されており、寄附者にはこの6項目の中から希望するものを選択していただくようになっています。
 また、寄附の使い道につきましては、年度ごとに、あるいは一定期間ごとにそれぞれの項目への合計金額を集計した上で、寄附者の希望にかなうようにしなければなりませんし、その使い道につきましては、はっきりと公表することで寄附者のお気持ちに応えなければなりません。
 そこで、現在までのその目的別集計はどのようになっているのかお示しください。
○議長(井狩光男 君) 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) お尋ねの目的別集計でございますが、平成27年度についてまとめておりますので、ご報告させていただきます。
 平成27年度は自然環境及び地域の歴史的遺産の保全につきまして1億2,318万5,500円、医療及び福祉の充実につきましては9,670万4,500円、教育及び文化の振興につきましては8,431万7,200円、産業の振興につきましては3,115万円、安全及び安心の都市づくりにつきましては1,892万3,000円、市長が特に必要と認める事業につきましては3億7,365万3,083円のご寄附をいただいております。
 また、特定目的事業、岡山小学校コミュニティエリア整備事業につきましては887万4,000円のご寄附をいただいております。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、目的別のそれぞれの支出、これはどのようになっていますか。
○議長(井狩光男 君) 今井総合政策部理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) お答えさせてもらいます。
 目的別の支出につきましては、先ほどの池上議員の答弁のとおりでございますが、もう一度申しますと、まず最初の自然環境及び地域の歴史的遺産の保全につきましては、選択無形文化財保存事業など8,292万円の支出、そして医療及び福祉の充実につきましては、チャレンジド就労支援促進事業などにつきまして8,794万円の支出、そして教育及び文化の振興につきましては、ブックスタート運営事業などにつきまして8,488万1,000円の支出、産業の振興につきましては、観光振興事業などに2,200万円の支出、安全及び安心の都市づくりにつきましては、防災活動事業などに1,600万円の支出、そして市長が特に必要と認める事業につきましては、グローバル八幡塾事業に217万3,000円の支出でございます。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。先ほども申しましたが、この支出額と支出先は、寄附者の希望にかなうようにしなければなりませんし、その使い道につきましてはしっかりと公表することで、寄附者のお気持ちに応えることになると思いますが、ホームページ等で公表されていますか。
○議長(井狩光男 君) 今井総合政策部理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 市のホームページには平成27年度のふるさと応援寄附金の状況報告としまして、寄附の総件数、総額とともに全国の地域別の寄附金額、先ほどから申し上げております6つの分野別に活用事業と充当額を明らかにした活用状況を掲載しておりますので、またごらんいただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、市民からの寄附の場合、還元するのも含めどのようにお考えでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 総合政策部今井理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 市民への還元率ということで、市民ももちろんふるさと納税は、応援寄附金はできるわけでございまして、特に市外の方とそういう格差がついているわけではございませんので、その辺お含みください。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 市民の方の場合、市内循環も含めて、例えばお買い物券でありますとか、そういったことを考えられるのかなというのもありますので、また今後ご検討いただければと思います。
 現在は一律40%の還元率でポイント制によりカタログから謝礼品を選んでいただく、こういった仕組みです。この還元率につきまして、以前にも提案させていただきましたが、その額に応じて例えば5万円までなら20%、10万円までなら30%、それ以上は40%というように比率を変えるというのも一つの手法ではないかと考えますが、当局のお考えをお示しください。
○議長(井狩光男 君) 今井総合政策部理事。
◎総合政策部理事(今井良治 君) 議員ご提案の還元率につきましては、寄附金額に応じて還元率を変えるとなりますと、寄附者にとりまして不公平が生じるおそれや、今以上に事務が複雑化するため、謝礼品や寄附金の受領証明書等の発送がおくれるなど、寄附者にとって不都合が生じるおそれはございますけれども、貴重なご意見として今後の検討課題としたいと考えております。
 いずれにいたしましても、還元率につきましては、現在鋭意見直しを検討しているところでございますので、ご了承お願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。全国的にこのふるさと納税に対する取り組みが本当に盛んになってきている今日、本市の魅力を発信する一つのカテゴリーであるとともに、ある意味この競争に勝ち残ることが大きな意味合いを示すことになるのではないかと考えますので、引き続きのご尽力をよろしくお願いします。
 次に、大きく2項目めのエコ推進についての質問に移ります。
 本市では節電対策基本方針というものを定められており、例年職員の皆様のご努力により庁舎の電力を初めさまざまな節電に取り組んでいただいているところです。
 そこで、まずお伺いします。本年度の市施設、本庁舎、西別館、第2西別館、福祉事務所、南別館、安土町総合支所の抑制目標として、本市独自の節電目標を30%以上とされています。この夏は地球温暖化の影響からか、本当に毎日が猛暑日というような暑さが続きましたが、節電効果はどのくらいあったのかお示しください。
 また、低炭素化を目指されている本市において、その効果をどのように分析されているのかお示しください。
 さらに、具体的な取り組みの中で、OA機器のペーパーレス化を進めるコピー枚数の削減についての取り組みについてもお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 益田総務部部長。
             〔総務部長 益田卓弥君 登壇〕
◎総務部長(益田卓弥 君) 西津議員ご質問のことしの夏の市の節電効果についてお答えをいたします。
 市では市民や市内企業に対して温暖化防止、省エネルギーとしての節電への協力を呼びかけていく立場から、節電対策基本方針を定め、毎年7月1日から9月30日の間、節電目標として平成22年度の実績に対して使用電力量の30%以上の削減という目標に取り組んでおります。
 ことしの夏は、気象庁の調べによりますと、滋賀県南部の8月の平均気温が28.1度、昨年度が27.1度と、プラス1度ということで猛暑であったことから、本年7月、8月分の電力使用量は対前年度比7.8%増の24万101キロワットアワーでございました。そのため、今年度は22年度比30%削減の目標にはこの9月の電力使用量によりますが、達成できるかどうかという状況となっております。
 市役所庁内の節電への取り組みといたしましては、各課より1名、エコ推進員を選任いたしまして、温度調整や消灯などの節電対策に従事する職員を中心に日ごろから節電に努めるよう心がけ、平成22年度比で平成24年度は30.03%、26年度が32.26%、27年度、昨年度ですが、34.85%と節電目標を削減することができました。
 節電につきましては、平均気温などの気象条件にも左右されますが、市として引き続き取り組んでまいる所存でございます。
 次に、OA機器のペーパーレス化を進めるコピー枚数の削減についての取り組みについてお答えをいたします。
 基本的には庁内LANのさらなる有効活用によりペーパーレス化が進み、コピー枚数の削減につながるものと考えております。
 例えば現在の取り組みといたしまして、庁内会議であります都市経営推進リーダー会議や法規審査委員会では会議資料をパソコン上で確認する取り組みを実施しております。これによってペーパーレス化、コピー枚数の削減に努めています。
 また、通知文書や情報提供資料につきましては、庁内メールを活用いたしまして、パソコン上での確認を推奨しております。
 その他、各種基本計画などについては、印刷部数を抑制しまして、市民の誰もが見られるようにホームページ上に掲載をしております。
 このような取り組みをさらに広げ、ペーパーレス化を推進してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。庁内LAN、庁内メール等を活用されているということなんですけども、このペーパーレス化についての再問です。
 昨年、議会運営委員会の視察で埼玉県飯能市に視察研修に伺いましたが、タブレットの使用によって、庁内文書のペーパーレス化が進んで、経済的にも効果があるということでした。本市でもぜひ検討をしてみてはと考えますが、当局のお考えをお示しください。
○議長(井狩光男 君) 益田総務部長。
◎総務部長(益田卓弥 君) 再問にお答えをいたします。
 議員が視察されました飯能市を初め市議会や庁内会議等にタブレット端末を導入された自治体では、ペーパーレス化による経費の削減とか、資料作成に係る業務の効率化、保管スペースが少なく済むなどの効果や成果を上げられております。
 一方では、タブレット端末の導入に当たっては、環境整備が必要になることはもちろんのこと、並行して使用する者、使用する職員が操作になれるための研修機会の提供、それからタブレット端末で見やすい資料作成を学ぶ研修などの取り組みを行いまして、有効に活用できる運用体制を整えていかなければならないと考えております。
 現在のところ、本市では導入について具体的な計画はありませんが、現在新庁舎整備の設計に入っておられます。新庁舎整備の際に導入できる環境の整備を、費用対効果を初めまして運用面からも検討する必要があると考えております。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 新庁舎整備に係り導入できる環境整備の検討をなされるということでございますが、費用対効果が期待できるものであるのであれば、事前研修等も含めてすぐにでも導入できるのではないかなというふうなことも考えたりもしますんで、また早急にご検討をお願いします。
 では続きまして、大きく3項目めのながらスマホについての質問です。
 さて、この夏話題となったと言えば、オリンピックや猛暑日だけではなく、スマートフォンのゲームについても話題になったのではないでしょうか。特に多くの市民が行き交う道路や階段などでスマートフォンのウェブページを閲覧したり、必要に応じて操作を歩きながら行う歩きスマホ、また自転車や自動車を運転しながらスマホを操作する、ながらスマホの事故がスマホ普及率に伴い年々増加し社会問題にもなっています。このながらスマホは、操作している本人はもとより周辺の市民や通行人にぶつかったり、悪質な場合は自転車、バイクなどとの接触事故が発生し、けが人が多く発生するといったトラブルが起こりやすいと言われています。スマートフォンだけではなく、携帯電話自体の普及率が高くなった今日だからこそ起こり得る事故ではないかと思いますが、自分自身がけがをするだけでなく、周囲の人を事故に巻き込むおそれもあり、本当に大変危険です。
 皆さんも自転車でイヤフォンを両耳にして、両目はスマートフォン画面に、そして両肘でハンドルを操作している自転車を見かけられたり、また携帯電話やスマートフォンを操作しながら歩いている人とぶつかりかけたりという経験はお持ちなのではないでしょうか。
 それこそ目や耳の不自由な方からすれば、この上ない凶器とも言えるかもしれません。
 そこで、提案なんですけども、ながらスマホ、ながら携帯電話禁止条例のようなものを本市独自で制定してはいかがでしょうか。このような危険な行為に対して何か対策などお考えがあればお示しください。
○議長(井狩光男 君) 姓農市民部長。
             〔市民部長 姓農彰宏君 登壇〕
◎市民部長(姓農彰宏 君) 西津議員のながらスマホについてのご質問にお答えをいたします。
 議員ご指摘のとおり、スマートフォン用ゲームアプリ、ポケモンGOの配信が日本でも開始され、自動車、自転車運転中や歩きながらのスマートフォン操作による事故などが県内を初め全国的に発生し、社会現象となり問題となっております。
 ながらスマホは自動車及び自転車運転中においては、道路交通法違反となり、反則金及び罰金の対象となります。また、歩きながらのスマートフォン使用は、視線が画面に集中し、前方や左右に注意が払われないため、他の歩行者や自転車等と衝突するなどの事故につながる危険性があり、相手にけがをさせると過失傷害罪に問われる可能性もあります。国においても、ゲームが配信される際に個人情報保護、熱中症の警戒、危険な場所への立ち入り注意など、ルールを守ってゲームをすることを啓発しておりますし、滋賀県警でも交通事故につながるとして注意喚起を促しています。
 以上のことから、ながらスマホ、ながら携帯については既に道路交通法等で取り締まりの対象で条文の中にうたわれており、全国的な問題であり、個人のマナーによるところもありますので、本市独自の条例制定は現在のところ考えていませんが、ながらスマホの危険性については、本市としましても、近江八幡警察署や交通安全団体等とともに注意喚起を促していきたいと考えておりますので、ご理解いただきますようよろしくお願いをいたします。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 質問ありませんか。
 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 本当に利便性の向上を目的とした携帯電話やスマートフォンですけども、人の命を脅かすような事故などの危険行為につながってしまっては本末転倒と言わざるを得ないと思いますので、引き続き交通安全団体等と注意喚起、連携強化をよろしくお願いしたいと思います。
 次に、大きく4項目めの安土駅操車場についての質問です。
 この質問はさきの中学生議会での質問に関連しています。
 新しく生まれ変わる安土駅、外観は安土城天主をイメージさせる橋上駅でバリアフリー化され、南口もできるということで、安土の住民にとってはとても期待に胸を膨らませています。
 そこで、歴史と文化のある本市の東の玄関口として観光客を出迎えるためにも、また通勤や通学の利便性の向上のためにも、以前の安土駅のように安土駅始発電車や安土どめ終着電車、また新快速の安土駅始発終着を復活できないのでしょうか。また、このことにより本市の活性化にも大きくつながるのではないかと考えます。
 その一つの手段として、かつて計画があったと聞かされております操車場を十六団地の東側から近江風土記の丘の間のところにつくることも踏まえて検討していただけるよう、JR西日本に要望していただきたいと考えますが、当局のお考えをお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 青木総合政策部部長。
             〔総合政策部長 青木勝治君 登壇〕
◎総合政策部長(青木勝治 君) 西津議員の安土駅への電車発着及び新快速の発着についてのご質問にお答えいたします。
 安土駅への電車発着等につきましては、機会を捉えてJRへ要望を重ねているところではあります。安土駅につきましては、JR琵琶湖線のうちで近江八幡駅と同じぐらいの乗降客約3万5,000人が乗降される瀬田駅を初め安土駅の乗降客数を上回る南彦根駅、河瀬駅、膳所駅などにつきましても、新快速がとまらない駅となっており、要望に対するJRからの回答も大変厳しい状況となっております。しかしながら、電車発着並びに新快速の発着につきましては、通勤や通学、観光面におきましても、交通の利便性が向上するとともに、駅を中心とした町の活性化や本市のまちづくりにつながるものと理解しているところでもございます。
 つきましては、本市だけではなく、滋賀県地方六団体という滋賀県を初め滋賀県市長会、滋賀県町村会、滋賀県議会、滋賀県市議会議長会、滋賀県町村議会議長会を通じまして、現在琵琶湖線における列車の発着駅の段階的な延伸として、野洲駅から発着する新快速電車を安土駅、米原駅まで延ばしていくことについて実現するようJR西日本へ継続して要望してまいりたいと考えておりますので、議員におかれましてもご支援をいただきますようお願い申し上げます。
 また、操車場のご質問につきましては、JRへの要望活動の中で操車場設置の実現には地元負担が100億円程度必要であると言われておりまして、現在のところ設置は難しいと判断しております。
 以上でございます。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) 以前、以前と言っても何十年も前のお話になると思うんですが、安土駅の操車場についての整備計画があったことは聞き及んでおります。この計画を拒んだ経緯からも、JR側からは厳しい回答であろうことは予測できるわけですが、本市の活性化につながるものであることは間違いないと考えておりますので、今後またより一層力を入れたご協議をよろしくお願いします。
 それでは次に、大きく5項目めの空き家対策についての質問に移ります。
 先日、このようなことがありました。長年空き家として放置されている敷地の除草をしてほしいという近隣の住民の方からの訴えです。夏場なので周囲に虫などが大量に発生するために困惑しているという、当該自治会のほうからは、空き家の持ち主の連絡さえわかれば、自治会で除草作業をできるのだが、持ち主が連絡先の公表を認めていないため、個人情報の保護もあり、行政からの連絡をつけるしかない、このような状況です。しかしながら、空き家の持ち主からの連絡もない上に、もちろん対応もされない。周囲の住民は結局このまま夏が過ぎてしまい、泣き寝入りするしかないと、こういった状況です。このような事例は市内にも数少なくはないと思います。
 さて、そこで質問ですが、持ち主不明の空き家についての利活用や対策も大切なんですが、このように持ち主が明確な場合、どのような対策をお考えでしょうか。本市においてこのような放置空き家の対策についてのお考えをお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 西津議員の空き家対策に関するご質問についてお答えを申し上げます。
 適正に管理されていない空き家が特定空き家等に認定された場合は、法に基づき最終的に行政代執行に至ることもありますけれども、雑草の繁茂も含め、適正管理されていない空き家で所有者等が明確な場合は、現況写真とともに適正管理の依頼を文書にて所有者等に送付しております。送付先が空き家の所在地であっても、配達記録によって相手方の受け取りを確認していますが、何ら連絡もなく経過観察や自治会からの情報によって改善措置をされない方がいることを確認しております。その際は、再度文書にて適正管理の依頼をしているところであります。しかしながら、文書によります通知だけでは、何ら反応もない方が改善措置に至ることは難しく、本人と面談を行うことが有効ではないかと考えているところでありますが、遠方におられるケースや、あるいは郵便物は転送によって届きますけれども、転送先の確認ができず、訪問先が不明なケースもあることから、今後は転送先を確認する方法等も含め、空き家問題の解決に向け検討を進めてまいりたいと、かように考えております。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。また、倒壊家屋や空き家の利活用、これももちろん大切なんですけれども、周辺住民の住環境への悪影響というものを考えますと、空き地や空き家敷地内の雑草の除去についても考慮していただく必要がありますが、この辺についてのお考えをお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 姓農市民部長。
◎市民部長(姓農彰宏 君) 雑草の件でございますが、先ほども市長の答弁にもありましたように、いわゆる空き家等対策の推進に関する特措法ですね、これに基づく特定空き家等に該当するような状態については、助言や指導、勧告、命令のプロセス、そういうものを経て代執行措置可能となります。法をよく読んでみますと、特定空き家等の認定作業をこれから進めてまいるんですけれども、国のガイドラインを見ますと、立木等が建築物の全面を覆う程度まで繁茂している場合、こういう場合等が特定空き家等の例になるということになります。西津議員がご指摘の雑草繁茂ということになりますと、これなかなか特定空き家に認定することは難しいかなというふうに考えます。したがいまして、先ほど市長の答弁にもありましたように、法の趣旨としては第一義的にはやはり所有者等がみずからの責任によって的確に対応する、そのことが前提となっておりますので、特定空き家等に該当しない場合は、所有者等みずからの責任において草刈りを実施していただくよう、市としては粘り強く、根気よく文書を送って働きかけてまいりたいと、このように考えております。ご理解のほどよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。本当に毎年この夏の時期になりますと、周辺の住民の方お困りでございますので、引き続きご尽力いただけますよう要望をさせていただきます。
 では、大きく6項目めの学校での使用品価格についてお伺いをします。
 この質問もさきの中学生議会での質問に関連しております。
 中学校に入学する際に、制服や体操服、さらに言えば通学用の自転車や部活でのジャージなど、いずれも本当に大変高価なものになっており、全てそろえますと十数万円にも及び、保護者への負担は大変大きなものになっております。そこで、中学生議員は親の負担を心配する優しさからの質問をされていました。
 さて、実は私自身も先日、ある保護者さんから同様のご指摘を受けたところであります。現在、取り組まれている着なくなった制服や体操服をご寄附していただき、活用されていることは大変すばらしい取り組みであることは理解しております。また、丈夫で長もちする安全で確かな品物を衣料品組合と協力して販売を委ねられているというのも理解はしております。ただ、何分高価であるがゆえに、保護者の家計に負担をかけているというのも事実でございます。
 そこで、質問ですが、子育てするなら近江八幡でとうたう本市におきまして、本市の将来を担う学生のための物品購入費用の軽減措置について何かお考えがあればお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 西津議員ご質問の制服や体操服など学校での使用品価格についてお答えしたいと思います。
 現在、本市で行っている学用品等の購入に係る施策には、就学援助費の支給があります。就学援助費は入学時の制服や体操服などの通学用品や学用品もその対象経費となっています。ただし、世帯構成や所得などの諸条件があり、全てのご家庭に支給できるものではありません。
 また、制服や体操服等については、各校区の衣料組合加入のお店で販売されていますが、議員のご指摘のとおり、保護者負担が少しでも低額におさまるよう、従来から各校の校長が組合の代表者と交渉しています。
 先月の中学生議会での質問を受け、9月8日の校長・園長・所長会議で改めて衣料組合と制服や体操服等の価格について相談するように指示したところです。少しでも家計の負担が軽減されるよう引き続き努力を進めていきますので、議員の皆様のご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) それでは、再問に移ります。
 市内各中学校のそれぞれの学校において体操服や、また女性用制服のデザインが異なることで高価になってしまっているのではないでしょうか。また、数十年と変わらないデザインの制服であることも踏まえ、各中学校の思いもあろうかと思いますが、例えば市内の制服や体操服のデザインを統一して大量発注することで購入単価を下げると、このようなことなど検討していただけないでしょうか。
○議長(井狩光男 君) 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) ただいまの再問にお答えします。
 それぞれの学校の生徒やその学校を卒業された方々にとって、自分がその学校にいたあかしとして制服や体操服に寄せる思いは大きいのではないでしょうか。それぞれの学校の制服や体操服は愛校心や連帯感を育み、ひいては本市教育大綱でうたっておりますふるさとに愛着と誇りを持つことにつながる大切なものであると思います。
 また、制服や体操服のデザインが異なることは、子どもたちの安全を守るためにも必要です。例えば県内、市内の生徒が一堂に集まる各種大会や校外での学習では、他校と違う体操服、また制服を着ていることで生徒を把握しやすくなります。現段階ではデザインの統一化は考えていませんが、幅広く課題を抽出し、保護者負担が少しでも軽くなるよう検討してまいりたいと考えておりますので、少し時間はかかると思いますが、ご理解いただきたいと思います。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。各校の伝統や愛校心、こういったものがとても大切であるということは、私も理解をしております。また、制服や体操服が持つ役割が大切であることも認識はしております。ただ、私は伝統というものは、やはり各校の校風にこそあるものではないかと、このように考えております。また、近年では制服が持つ意味合いというものを変化しつつあるのも現実です。私服で派手になり過ぎたり、格差を生んでしまうようなことは避けなければなりませんが、価格も含めて保護者が納得のいくものになるように、また今後ご検討、ご協議いただくことを要望させていただきます。
 自転車についても、平均4万円から5万円ぐらいするようでございます。この辺についても何かお考えがあればお示しください。
○議長(井狩光男 君) 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) ご質問の自転車については、各校にそれぞれ安全に通学するための自転車規程があります。例えばベルをつける、前照灯をつけるなどです。その規程に沿うものであれば、特に指定販売店は決めていません。販売店によって価格もさまざまであります。それぞれのご家庭の判断で安全に使用できる自転車を購入いただければと考えております。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ベルや前照灯など、安全性の規定に沿う自転車であれば、各家庭の判断でということですが、どうしても何か中学校に入ったら高い自転車をそろえて、友達とそろえて買うというような風潮もあるようです。そういった意味でも、その周知徹底というものは十分できているのかという部分をお伺いさせていただきます。
○議長(井狩光男 君) 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 徹底というか、私がかつていた学校では問題なく、いろんな自転車を乗っておりました。いわゆる先ほど言いました前照灯、ブレーキ、それからリンがある、その辺のことについて守っていればオーケーということなんですが、市内4校調べてみますと、指定はしていないんですが、生徒手帳に自転車店名が書いているということがありました。必要ないと思いますので、これは私の判断ですが、校長先生がどういう思いでそれを入れておられるのか確認をして、必要でなかったら削除するよう指導していきたいと思います。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。中学生議員の質問にもありましたように、保護者負担を少しでも軽減できるような取り組みをお願いしたいと思います。
 では最後に、大きく7項目めのジュニア議会についての質問に移ります。
 8月19日、本市において十数年ぶりにジュニア議会が開催されました。このたび実施させていただいた中学生議会体験事業は、参加されました中学生の意見を真摯に市政発展に反映させるという大きな目的もさることながら、法改正によって選挙年齢が引き下げられ、初めての選挙が行われた機会に合わせて中学生に議会体験を通じて地域の課題や政治の仕組みなどについて身近に感じ、興味を持っていただこうという目的がありました。結果、我々の予想を大きく上回り、中学生ならではの素直な目線での地域の課題を率直に質問してくれた中学生議員の姿に、本当に感動すら覚え、我々議員の励みや刺激にもなったと感じられたのは私だけではなかったと思います。
 さて、今回の中学生議会体験事業は、我々議員提案により議会、市当局、教育委員会の3者の主催で開催させていただいたわけでございますが、この事業を今年度で終了させてしまうのは非常に惜しいと感じています。
 そこで、お伺いしますが、ジュニア議会を来年度以降実施するお考えがあるのかお示しください。
 また、中学生だけでなく、例えば小学生や高校生にも対象を広げるということも踏まえてお示しください。
○議長(井狩光男 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 西津議員ご質問のジュニア議会の開催についてお答えします。
 まず、今年度実施しました中学生議会体験事業について、20名の中学生議員の事後のアンケートでは、参加してよかった、政治やまちづくりに興味や関心が持てた。今後の生活に生かしていきたいという3つのアンケート項目に対して、全員がプラス評価でありました。また、感想にはまちづくりにはさまざまな工夫がされていることがわかったや、まちづくりについて周りに発信していきたい、これから市がどう変わっていくか楽しみなど、参加した中学生にとって大変意義深い貴重な体験となったとともに、地域社会の担い手づくりにも大きな意味があったと感じております。
 さて、今回議員の方々の発案でこのようなすばらしい体験事業が実現いたしましたこと、また中学生議会の案内のすばらしいポスターをつくっていただいたり、頻繁に学校に出向いてくださり、子どもたちの思いを十分酌み取りながら丁寧に質問書の作成にもかかわっていただいたりして、特に西津実行委員長様を初め5名の実行委員の議員の皆様やご協力いただいた議員の皆様に改めて心より感謝申し上げたいと思います。
 今回は議員発案のもと、市議会、市長部局、教育委員会の3者主催で開催いたしました。そこで、今年度の総括をこの3者で行い、来年度以降、もし学校の許可が得られれば、高校生等を対象に広げることも含めて、協議できればと考えております。
 教育委員会としましては、来年度以降も実施することが決まりましたら、近江八幡市の未来の担い手づくりのためにも、喜んで協力させていただきます。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。さて、このたびの中学生議会体験事業で皆さん感じていただいたとは思いますが、学生たちの素直な目線での意見を傍聴することで、本市の市政発展に大きく寄与するものであったのではないかと私は考えます。
 こういったことも踏まえてお伺いしますが、今回のこの機会を活用して、本来行政における総合計画や幅広く市民の広報広聴を所管されている総合政策部が主体となって実施されるべきものではないかというふうなことも考えたりはするんですが、総合政策部長のお考えお示しください。
○議長(井狩光男 君) 青木総合政策部長。
◎総合政策部長(青木勝治 君) 西津議員の再問にお答えいたします。
 今総合政策部としてどう考えるかということでございましたが、先ほども教育長申されたとおり、まず3者で総括していきたいと思います。その中には当然総合政策部も市長部局の一員として、中心として入ってまいりたいと思っておりますので、その段階で検討してまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
 以上です。
○議長(井狩光男 君) 西津善樹君。
◆8番(西津善樹 君) ありがとうございます。本当に今回この事業の終わった後の事後アンケートの集計で、余りよくなかったでありますとか、よくなかったという回答をした生徒さん、中学生の方はゼロです。評価の観点として、大変よかったが19名、よかったというのが1名、20名を対象として集計したわけですけども、厳正な議会で政治を体験できてよかったでありますとか、これからの近江八幡のことをしっかり考えることができてよかった、こういった意見がアンケートの結果として出てきております。次年度以降についての実施については、また3者で協議していくということでございますので、実施することになりましたら、皆様ご協力をお願いしたいと思います。
 本当に本市の活性化のため、来年度以降も継続していけることを期待しまして、以上で私の個人質問を終わります。ありがとうございました。
○議長(井狩光男 君) 以上で西津善樹君の個人質問を終わります。
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