録画中継

平成27年第2回(6月)近江八幡市議会定例会
6月25日(木) 個人質問
岡田 彦士 議員
(1)安土城下町再生構想に基づく安土城下町地区整備事業について
   ①本事業の進捗状況と今後の予定について
(2)県道2号線、安土バイパス計画について
   ①本計画の進捗状況と今後のスケジュールについて
◆7番(岡田彦士 君) 失礼をいたします。創政会の岡田彦士でございます。議長のお許しが出ましたので、ただいまより初めての個人質問をさせていただきます。質問の形式は一括でさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
 まず、冒頭に際しまして、さきの近江八幡市議会議員選挙におきまして、市民の皆様方より多くの支持、ご支援を賜り議席を与えていただきましたことを心より感謝申し上げます。
 夢と希望が持てる近江八幡市にをスローガンに、豊かな心と思いやりのある住みよい町にするため、全力で取り組んでまいる所存でございます。また、今月の6月7日日曜日、安土山麓下豊浦地先で行われました第31回あづち信長まつりには、当局を初め関係者各位のご支援、ご協力を賜り盛大にも成功裏に、また事故なく終えられましたことを感謝申し上げます。市長様にも、大変お疲れさまでございました。
 さて、市町合併から6年目を迎えるわけでございますが、私は安土城の裏門に当たるところに住まいをしている関係上、その歴史には大変興味を持っております。近年、NHKの大河ドラマや映画等で信長公や安土城、当時の安土の営みなどが放映され、ますます安土の名が全国にとどろき、行ってみたい歴史文化の里として、安土の有用性がまさに今開かれんとしております。
 そんな思いを持ちつつ、第1の質問でありますが、安土城下町再生構想に基づく安土城下町地区整備事業の進捗状況についてお尋ねをいたします。
 今年度、同事業の先陣を切って安土セミナリヨ史跡公園周辺の整備を行うと聞かされております。同公園は、安土町下豊浦東町地先に位置し、日本で最初の神学校のセミナリヨ跡であり、隣接するセミナリヨ浜は、安土城址に向け水路が走り、外堀へとつながる歴史的資産として価値ある史跡であると思います。その現状と今後の予定についてお示しをくださいますよう、よろしくお願いを申し上げます。
 第2の質問は、県道2号線の安土のバイパス計画についてであります。
 安土町下豊浦地先を通る県道2号線、主要地方道大津能登川長浜線は、県内主要幹線道路の一つであり、朝夕を初め多くの交通量がございます。沿線住民としては、バイパス化が長年の願いであります。この県道2号線バイパスルートは、安土学区のまちづくりを考える中において重要な要素となっており、また能登川工区の供用開始が平成29年度に迫る中、いまだに安土工区ではルートすら決まっていない状況にあります。
 さきの3月議会においても、先輩議員がこの件で質問もされていますが、その後の進捗も含めて、現在の状況と今後のスケジュールについて具体的な回答をお願いいたします。
 以上2つの質問についてお答えをくださいますよう、よろしくお願いをいたします。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) 岡田議員の2点にわたりますご質問のうち、県道2号線安土バイパス計画についてのご質問にお答えを申し上げたいと存じます。
 議員ご指摘のとおり、この県道2号線安土バイパスのルートがいまだに決定されていないことについては、大きな課題であると認識をしているところであります。
 この県道2号線安土バイパス計画の進捗状況と今後のスケジュールでありますが、平成27年3月議会におきましてさきの議会でありますが、今後の予定としまして、平成27年度にルート決定のための概略設計、そして平成28年度に予備設計を行いまして、平成29年度には詳細設計と用地の買収に着手できるよう協議していることをご報告させていただいたところであります。
 平成27年6月3日に開催をされました安土バイパス検討会議におきまして、東近江土木事務所から、概略設計であります道路改築設計委託業務を三井共同建設コンサルタント株式会社滋賀営業所と5月18日から10月30日の間で、業務委託契約を締結したことが報告されております。
 県の意向といたしましては、関係機関との協議を踏まえながら、10月上旬にはルート決定を行い、そして概略設計を同じく10月末までに策定したいとのことでございました。本市といたしましても、県との連携を図りながら事業の進捗をしてまいりたいと考えているところであります。
 以上です。
○議長(園田新一 君) 当局の回答を求めます。
 大林区長。
             〔区長 大林輝男君 登壇〕
◎区長(大林輝男 君) 岡田議員の安土城下町地区整備事業についてお答えをさせていただきたいと思います。
 本事業は、歴史的資産の早期活用の観点から、観光施設となる公園などを含む7つの拠点整備を行いました。地域の活性化や観光客の増加など、信長公が求めたにぎわいのある城下町再生を目指し、平成26年度から平成30年度までの5年計画によりまして取り組んでおるところでございます。
 今年度は、拠点整備の先陣を切ります安土セミナリヨ史跡公園周辺の整備を実施いたします。同時に、近接いたしますセミナリヨ浜につきましても、手ごき和船による安土町お堀めぐりの船着き場などとしての利活用を視野に入れ、整備を進めてまいる所存でございます。
 また、今日まで地元自治会やまちづくり協議会、さらには関係団体が結成されました安土城下町再生協議会との協働で本事業を推進してまいりました。さらに、本年度からは同協議会にワークショップ形式の作業部会を設けまして、地域の各種団体や学識経験者のご意見等を傾聴しながら、実のある事業として進めてまいりたいと考えております。
 人に人生がありますように、町には歴史があり、歴史は時の積み重ねであります。時の流れの中で先人たちがつくり、築いた町の風景や暮らしの知恵は、町の資産となり、財産となります。まちづくりの精神は、心の糧となって次世代に引き継がなければならない、このように思っております。このことからも、地元の自主的な活動である公共空間の清掃活動をもとといたしまして、町並み景観の保護、さらには整備後の維持管理や水環境の保全などを推進するための地域コミュニティー団体の立ち上げなどについても取り組んでまいりたいと考えております。
 今後の各拠点の整備に関しましては、整備に係る経費を含め、費用対効果や手法を精査するとともに、安土城下町再生協議会との十分な協議を行いながら、安土城下町再生を旗印に、市民と行政の協働のもとに本事業を推進してまいりたい、このように考えております。
○議長(園田新一 君) 回答漏れはありませんか。
 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) ありがとうございました。
 県道2号線安土バイパス計画についての再問としてお伺いをいたします。
 県道2号線安土バイパスのルートがいまだに決定されていないことについては、素朴な疑問として、なぜこうまで長きにわたり、いわゆる14年間と聞いておりますが、事業が進まなかった理由について、何があったのかを教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 岡田議員ご質問の県道2号線安土バイパスの計画がなぜ進まなかったかということでございますが、事業を進めております東近江土木事務所のほうにも、そのような状況を聞かせていただいた結果をご報告させていただきたいというふうに思います。
 この県道2号線バイパス事業につきましては、平成11年度から国の交付金事業の採択を受けまして、旧安土町常楽寺地先の大江大橋から旧能登川町南須田地先までの間を、県事業安土能登川工区として事業採択して着手をしているというところでございます。
 事業当初は、大江大橋の改修から始まっておりますが、平成14年ごろには腰越峠で接するバイパスの安土ルートと能登川ルートの検討が行われておりました。ただ、安土ルートにおきましては、調整すべき課題があったと聞いております。また、ルート決定までには、その課題等の整理のために協議が続き、ルート決定までに至らなかったというふうに聞いております。
 また一方、能登川ルートにつきましては、工事箇所が軟弱地盤であるため、早期の沈下対策が必要となり、結果として、早期のルート確定に至ったとのことでございました。
 しかしながら、平成29年度には、能登川工区が暫定供用開始となる状況下でございますので、今年度の概略設計において関係機関との協議を踏まえながら、地域にとって望ましい安土バイパスルートを決定することが最優先であると考えております。
 本市といたしましても、安土バイパスの完成が少しでも早くなるよう、県と連携してまいりたいと考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) ありがとうございました。
 再問2として、先ほど県の意向といたしましては、関係機関との協議を踏まえながら、10月上旬にはルート決定とのことでございますが、この関係機関とはどのような機関を指すのか、お示しをいただければと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 水都市産業部理事。
◎都市産業部理事(水平作 君) 関係機関の一つとしましては、当然近江八幡市、本庁で行きますと道路担当部局、また文化財担当部局、また土地改良が関係しますので土地改良の関係部局、あわせまして安土地域のまちづくりを担当しております安土支所の関係部署が、行政機関のほうになると考えております。また、地元自治会、及びそのルートが安土町城南土地改良区の事業地を通りますので、その土地改良区等も関係機関というふうに考えております。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) 素朴な疑問もわかりました。また、関係機関等もわかり、安心をいたしました。どうもありがとうございました。
 また、私の思いとしては、この県道2号線安土工区は、旧安土町からの課題であり、平成29年度には能登川工区が供用開始となる状況下で、いまだ安土ルートは決定が行われていない状況であり、このことが、安土地域のまちづくりや安土町城南土地改良区の事業などに対して支障となっている現状であります。
 ルートの決定がおくれているのには、今それなりの課題がある。わかりましたが、その課題に関係者が全力で取り組んでいただき、一日も早い安土バイパスの完成をしていただき、当局や地元や利用者が、そしてみんなが喜べる状況になることを切望いたします。今後も議会の質問を通じて、安土バイパスの進捗を検証していきたいと考えていることを申し上げ、この質問を終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
 次に、安土城下町再生構想に基づく安土城下町地区整備事業の再問をさせていただきます。
 各拠点の整備に関して、整備に係る経費を含め、費用対効果やということでありますが、ここで言う費用対効果とは何を意味するのか、教えていただければと思います。よろしくお願いいたします。
○議長(園田新一 君) 回答を求めます。
 大林区長。
◎区長(大林輝男 君) 岡田議員の再問にお答えをさせていただきたいと思います。
 この拠点整備につきましては、ハード面が特に注目されがちな部分がございますけれども、整備後の拠点の利活用が大変重要であると、このように思っております。
 先ほども申し上げましたように、地元がこれまで主体的に取り組んでこられました公共空間の清掃活動、さらには町並みの景観の保護活動など、今後もそのことをより一層円滑に継続できることが大変大切であろうかと、このように思っております。それこそが平成の世の城下町再生の礎でございまして、地域が地域のことをみずからが考えて、またみずからが行動していくことへの支援策、このことも検討が重要でございまして、整備に係るところの経費を含めた重要な視点であろうかと、このようにも思っております。
 このことから、整備後の維持管理、また環境の保全などの推進につきましても、先ほど申し上げましたとおりに、各地域コミュニティーの団体等の立ち上げも視野に入れまして、この事業が生きた事業と、また実のある事業となって、それぞれの各種団体の中で立派な事業として成果もおさめられるように、今後も進めていく拠点を、それぞれの角度から精査をして進めてまいりたいと、このように思っております。
○議長(園田新一 君) 質問はありませんか。
 岡田彦士君。
◆7番(岡田彦士 君) どうもありがとうございます。
 地元が、整備のこのアフターをどれだけできるかが課題になるように思います。また地元が、先ほど申されたとおり、地域みずから考え、みずから行動しなければなりません。そして、観光客が当地を訪れた際にも、みんなの力でこんないいところができましたと、誇れる歴史資産を生かしたまちづくりをしなければならない、そのように思って聞かせていただきました。
 最後になりましたが、安土城下町再生構想に基づく安土城下町地区事業は、大変将来性のある大型事業が現実化され、今後が楽しみであります。
 地元といたしましても、自治会、まち協、関係団体集まりました安土城下町再生協議会を受け皿として、同協議会に作業部会を設け、文化財や歴史関係者を初め学識経験者のご意見を聞きながら、これまでの蓄積を踏まえ本事業を前に進められるよう、微力ではございますが、私も地元の一人として支援をさせていただきたいと思っております。どうか今後とも当局におかれましては、引き続き本事業完遂のためご尽力を賜りますよう、よろしくお願いをいたします。
 拙い質問でありましたが、新人ゆえお許しをいただきたく思います。また、当局におかれましては、丁寧な説明をしていただき、ありがとうございました。
 以上でございます。
○議長(園田新一 君) 以上で岡田彦士君の質問を終わります。
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