録画中継

平成29年第3回(9月)近江八幡市議会定例会
9月14日(木) 個人質問
西居 勉 議員
(1)新庁舎建設について
   ①「市庁舎」と「にぎわい・交流ゾーン」の動線について
   ②八幡学区の避難施設としてのスペース確保について
   ③市庁舎整備敷地と隣接する市道及び河川等の整備について
(2)沖島の振興施策について
   ①滋賀県への要望事項の進捗状況について
   ②琵琶湖の保全及び再生に関する法律と沖島振興との連携について
(3)「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」について
   ①本市の状況について
   ②教育長の所見と今後の方針について
◆24番(西居勉 君) 議長のお許しをいただきましたんで、個人質問を行います。政翔会の西居勉でございます。
 私は3点にわたって質問をいたします。
 まず第1点は、新庁舎建設について、2点は、沖島の離島振興施策の推進について、3点目は学力、いわゆる学習状況調査結果について、学力テストの結果についてということで、この3点についてお伺いをいたします。
 既にいろいろ議論があったところでございますけども、十分承知はいたしておりますが、改めて質問をさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 まず第1点目は、新庁舎建設について。
 新庁舎整備特別委員会では、市庁舎の整備内容について基本設計から変更点が説明され、意見が求められるなど、実施設計が鋭意進められているとお聞きをいたしております。
 いま一度、官庁街一帯の計画について市庁舎整備との関連も含めて3点お伺いをいたします。
 第1点は、官庁街全体を視野に「市庁舎」と「にぎわい・交流ゾーン」の動線はどのようになるのか、お尋ねをいたします。
 第2点は、市庁舎は防災拠点にもするということですが、八幡学区の避難施設としてのスペースの確保はどのようになるのか、その辺をお聞かせいただきたいと思います。
 3点目は、市庁舎整備敷地と隣接する市道黒橋八木線、三明川、市道区整東11条線等の道路、河川等の整備の方針について、まずお伺いをいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) それでは、西居議員のお尋ねの新庁舎建設についてお答えを申し上げます。
 まず初めに、1点目の市庁舎とにぎわい・交流ゾーンの動線についてお答えを申し上げます。
 基本設計で示したとおり、現時点でも交通量や利用状況から平面的な横断による動線を想定しております。市庁舎とにぎわい・交流ゾーンの間を東西に走る市道黒橋八木線につきましては、車道法線の整合性を図るとともに、歩道拡幅により車と歩行者のそれぞれの交通安全を目指す計画としておりますが、完成後の状況によって、より安全性を求められる場合は必要に応じて立体交差などを視野に入れた安全な動線の確保を検討していくものと考えているところでございます。
 次に、2点目の八幡学区の避難施設としてのスペース確保についてお答えを申し上げます。
 議員ご承知のとおり、平成15年に建築されました八幡学区のコミュニティセンターにつきましては、耐震基準は満たしているものの、災害時に対応した水や電気等の設備を備え、短・中期的に生活することが可能な防災地区の拠点としての機能と収容できるスペースがございませんので、市庁舎に八幡学区の人口の1割、約1,500人の避難スペースを確保する計画としているところであります。
 市地域防災計画に定められました避難施設に求められます被災者1人当たりの収容面積2平方メートルから算出しました約3,000平方メートルを確保してまいります。
 最後に、3点目の市庁舎整備敷地と接します市道黒橋八木線、三明川、市道区整東11条線の整備方針についてお答え申し上げます。
 まず、中筋に当たります市道黒橋八木線につきましては、官庁街エリアの中心を東西に走る幹線道路であります。しかし、幅の広い中央分離帯の緑地帯があることから、西側の県道近江八幡駅停車場線と東側の市道上田出町線の交差点では、車道法線のずれが生じておりまして、車両の安全な通行に支障を来しており、以前から車道法線の改良が望まれているところであります。
 このことから、車道幅、車線数を変えることなく、中央分離帯を縮小し、車道を中央に寄せて歩道を拡幅する道路改良を計画しているところであります。
 拡幅する歩道は、片側約9メートルから9メートル50センチの幅員を確保できることとなりますので、歩行者にとって快適なプロムナード空間を創出することができ、あわせまして自転車が安全で快適に通行できる空間を整備することも計画しているところでございます。
 次に、南筋に当たります市道区整東11条線につきましては、新庁舎の敷地内駐車場の出入り口となりますことから、現在の通行量に比べてより多くの車両の通行が見込まれます。しかし、当該道路は12メートル幅員の道路でありますので、交通量に合わせた改良は十分可能であると考えているところであります。
 このことから、利用状況に合わせて通行の安全を確保できる道路として計画してまいります。
 最後に、一級河川三明川につきましては、集中豪雨時に下流域に浸水被害が生じることから、これまでも河川管理者である滋賀県と協議を重ねてまいりましたが、根本的な整備方針を掲げるまでには至っておりません。
 解決策の一つとして、新庁舎の整備の機会に、河川整備とは別の対策になりますが、敷地内からの雨水流出を抑制するため雨水貯留槽を設置します。これにより、三明川の水量が上昇する時間を多少なりとも抑えることができまして、下流域の浸水被害の軽減を図る計画としております。
 これらのインフラ整備につきましては、近江八幡市庁舎整備等基本計画でも示しておりますことから、今後の官庁街エリアの整備においても検討していくものと考えているところでございます。
 以上です。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 今現在、思い起こしますと、この官庁街は八幡駅を中心にほとんどが農地であった。この農地を区画整理事業によって、商業の振興とか、あるいは住民が安全に暮らすことのできるまちづくりをしようと、このことで5回にわたって区画整理事業が行われました。また、その事業の伸展とともに、博労町にあった市庁舎あるいは宮内町にあった市民病院、全部ここに移転をしてきて、国とか県の公共施設をこの官庁街にずっと整備をした。こういう経過がございます。
 それがほとんど今県とか国とか、今税務署は残っておりますけども、それ以外の部分はほとんどよその地域に行きました。また、半官、公共事業ではありませんけども、関西電力とかNTTとか郵便局とか、そういう事業はこの官庁街に整備をされた。これが官庁街の歴史であります。
 しかしそれから、それが1960年ぐらいにその事業が始まったわけであって、もう六十数年間たっておりまして、この官庁街が本当にどうなのかという問題、あるいは百貨店がいわゆるここに進出をしてきました。そのように、この近江八幡市の中心がこの官庁街を中心にして今日を迎えている。しかし、それから六十数年たっておりますと、非常にいろんな設備が老朽化をしてきている。
 当時、区画整理が終わった段階では、農業と家庭との排水を併用している、こういう事業であったわけでありまして、住宅が張りつくとこの河川が、道路の河川整備が非常に曖昧に、危ない、あるいは黒橋川なんかはちょうど住宅と住宅の真ん中に黒橋川が走っておりまして、コンクリートでやっているところあるいは鉄骨でやっているところ、いろんなそういうものが老朽化をしてきて非常に危険な状態にある。
 こういう状況を考えてみますと、いろんな課題があるんではないかなと。したがって、私は、この官庁街の整備する、市庁舎を整備するに当たって、官庁街全体のその構想を一度再点検する必要があるんではないかな、このように私自身は思っております。
 したがって、今申し上げましたように、河川とか道路とかいろんなそういうものはありますけども、そういった老朽化したそういう施設を、設備をどのようにこれからやっぱりちゃんと点検をして市民が安全に暮らすことができるのかどうかという、そういう点検をしていただきたいなと、このように思っとるんですけども、その辺のお考えをお聞かせいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) そうなんですね、議員言われますように、人が減り、みんな変わってきたんですね。災害も大きく変わりました。だから、以前宅地の増進ということで区画整理を始めまして、都市の発展ということで人がふえるということでつくってきたわけでありますが、やはり当時は、さきも言われましたが、農業でも堰上げて入れたんですね。板をして排水河川の水位を上げて田んぼに水を入れると。これは区画整理の一つの手法でございまして、しかしながら農地は土地改良事業ですから用排分離でやってたという現場があるわけであります。
 これから再整備とは言いませんが、すみ分けをする時代が来るんかなという気がします。今までは駅周辺には住宅オンリーをしたわけでありますが、これから次の世代は多分やはり弱者の方がお住まいになるような、交通機関を使って移動するような時代が来るんじゃないかなとか、もう少し環境系に意識した町をつくっていかなきゃならない。もちろん食事もそうでございますし、そのときはまた小さなコンパクトシティーという形で国が進めておりまして、我が近江八幡市も先ほど言われましたようにいろんな公共機関があったわけでありますが、今や広域的に公共機関は張りつけという時代が来ておりますので、近江八幡市の目指すべきところは、地方創生で言っておりますように7万人になるという前提のもとでもう少し環境を意識した排水を考えてやる。
 ただ1つ、心にとめておかなきゃならないのは、今まで経験したことのない雨が近年降ってございますから、抜本的にやはり排水系統につきましては先人が今までいろんな形でつくられた河川の流域関係をもう一回再点検しつつ、ショートカットもあると思いますが、そういったものを水と向き合ったまちづくりをしていかなあかんのかなという気がしてございます。
 今後、いろんな形でいろんな視点から情報をいただきまして進めていくという形になろうかと思いますので、よろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 鋭意、近江八幡市の一番中心としてまちづくりを進めていく、それには今申し上げましたいろんな課題があるということを十分ご認識をいただいて、これから本当によそからお見えになる方が、八幡ってすばらしいところだな、あるいは官庁街を中心としてすばらしいなと、こういうまちづくりにご努力をいただきますようにお願いを申し上げておきたいと、このように思います。
 次に、2点目の沖島の振興施策についての進捗状況についてお聞かせをいただくわけでございますが、沖島は、平成25年7月に離島振興法の改正により、内水面の指定基準判定により離島振興法第2条第1項に基づく離島振興対策実施地域の指定を受けました。
 それ以降、市もいろいろご努力をいただいております。また、沖島も離島振興推進協議会というのをつくっていろいろやっております。
 そういう中で、1点目として、県に対して要望事項14項目上げてるわけですね、県に対しまして。近江八幡市から14項目、こういうハードもソフトも含めてこういうことをひとつぜひとも離島振興法の期間内でやってほしい、このように要望事項を上げております。
 また2点目は、琵琶湖の保全及び再生に関する法律が平成27年9月28日に公布施行されておりますが、沖島振興との関連あるいは連携についてどのように考えておられるのか。これは琵琶湖の漁業そのものがどうなったのか、あるいは琵琶湖の水位がどうなったのか、いろんな課題があることは新聞紙上でも報道されておりますが、この辺についてもお聞かせをいただきたいと思います。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 吉田副市長。
             〔副市長 吉田正樹君 登壇〕
◎副市長(吉田正樹 君) それでは、お尋ねの沖島離島振興の推進に関係します平成27年9月に沖島地方離島振興協議会から地元の総意といたしまして滋賀県知事に提出されました要望についてでございますが、これは行政がともに地元と両輪でやっていこうということで、行政も頑張る、地元もやはりいろんな形で連携されまして、知事に出していただくという形の中で出されたわけでございます。
 本市といたしましても、近江八幡市の沖島の持続可能な振興のため、地元の要望が一つでも実現するよう期待し、また機会を捉えて県に積極的な働きかけをしているところでございます。
 その内容は、防災、医療、福祉、産業、環境などを初めといたします14項目と広範にわたっております。これは、これから申し上げますのが地元から、沖島から知事に出された要望でございます。
 沖島栗谷港と高島市の大溝漁協ですね、市内小田ケ浜、大津港の3カ所を結ぶいわゆる湖の県道の整備でございます。これはかねてからいろんな機会で毎回申し上げた一つのテーマでございます。2点目といたしまして、災害時の避難所として旧石切場のほか2カ所の防災公園の整備、医師、看護師等の常駐及び施設の整備、孤独死の未然防止対策、沖島周遊道路の整備、堀切港の駐車場の改良、漁業会館の全面改修による防災機能を備えた6次産業対応型の施設の整備、大型船が停泊可能となるよう沖島栗谷港の整備、空き家活用によります漁業者の定住促進や漁業後継者の確保などの雇用機会の拡大、中高生への通学費の助成、墓地の移転、島内でごみ処理可能な再生可能エネルギーの施設の整備、地元と県担当課との合同会議の定期開催、滋賀県離島振興交付金の柔軟な運用、以上14項目が県へ要望されたわけでございます。
 これらの要望につきましては、平成28年3月に滋賀県知事から地元沖島に対しましてそれぞれの事項について回答がなされたところでございます。
 これら14項目の要望の事項のうち、本市が把握している事項といたしましては、これは実際やっていただいた事業でございますが、医師、看護師等の常駐及び施設整備につきましては、平成28年度より島民の健康相談のための看護師1名の週4日の常駐費用につきまして県が負担するなど、既に実現しているところでございます。
 また、地元、県担当課との合同会議の定期開催につきましては、滋賀県離島振興交付金の柔軟な運用についても、県におきまして市町振興課に置きます沖島担当を2名配置するなど、担当課において取り組んでいただいていることを承知しているわけでございます。
 また、そのほか、漁業会館の全面改修によります防災機能を備えた6次産業対応型施設の整備につきましては、早期実現に向けまして県の担当課を交えまして現在水産庁と協議を行っているところでございます。
 加えまして、漁業会館の全面改修によります複合施設の整備につきましては、沖島町の長年にわたります念願であることから、本市におきましても関係各課が連携いたしまして事業の推進に取り組んでおります。
 いずれにいたしましても、地元からの要望に対します回答に基づき、滋賀県におきましては一つずつ取り組みが進められているものと考えておりまして、近江八幡市におきましても沖島町のまちづくりの推進のため要望の実現に向け尽力を重ねてまいりたいと考えております。
 日々いろんな、毎月ほど地元の協議会とは話をしてございまして、どうしたらできるなんていうことを詰めてまいっております。
 そしてまた、いろんな視点で地元の課題もございますが、そういったものも今できることをすぐしなきゃならない、せなあかんということで進めておりますので、今後いろんな現場で進んでいくと思っております。
 次に、2点目のご質問の琵琶湖の保全及び再生に関する法律と沖島振興との連携についてでございますが、滋賀県では法律に基づきまして平成28年度中に琵琶湖保全再生施策に関する計画を策定することとなったわけでございます。
 その際、本市といたしましては、琵琶湖最大の内湖でございます西の湖とともに沖島の離島振興につきましても記載すべきといった要望を再三行ってまいってきたところでございます。
 最終的には、文化的景観の保存及び整備の項目に沖島という固有名詞が反映されまして、あわせて国におきまして組織されました琵琶湖保全再生推進協議会によって取りまとめられました琵琶湖の保全及び再生に関する施策の実施状況では、本市の沖島離島振興事業が琵琶湖の保全及び再生に関する主要施策といたしまして法律第22条関係に掲げられておりますことから、今後、滋賀県におきましてより積極的に事業が推進をしていく計画を持つということを考えてございます。
 こういったところから、県と市と両輪で情報を密にしながら進めていくという体制をつくってまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
 以上でございます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 大変いろいろご努力をいただきまして本当にありがとうございます。
 沖島21世紀夢プランというのを策定いたしました。地域住民の皆さんと行政が統一的な認識を持ってまちづくりをやっていこう。ですから、人口800人ぐらいいた島が現在300人を切ってる。あるいは専業漁業者が大半であったけども、もう70歳以上で高齢化になって漁業振興ができない。また、先般の新聞によりますと、アユ漁が例年の10分の1しか漁獲ができなかった。このような状況であって、これから後継者はほんまにどないするのか、こういう問題が大きな課題であります。
 したがって、今の琵琶湖総合開発事業とあわせて、琵琶湖の水位をどう守っていくのかということと、沖島の、いわゆる琵琶湖の漁業の半分は沖島の漁業者であります。したがって、その人たちの生活をどうしていくのか、こういうことが大きな課題であると思います。
 したがって、近江八幡市は21世紀の夢プランを策定する段階で、いろんな観光ボランティアを募って、いわゆるケンケン山、山登りの散策できるような階段をつくったり、あるいは弁財天のところまで歩道をつけて沖島に来ていただいた方に楽しんでいただく、またそのことによって沖島の周遊回路をつけて沖島に喜んで来ていただく、時間を大いにそこで費やしをしていただく。こういうことが要望としてあるわけでございますけども、今副市長から、漁業会館のいわゆるその問題は福祉の問題も医療の問題もあります。
 したがって、あこに漁業センターというより個人のいわゆる網やそういう材料がたくさん置いてある館があるわけでございますけども、それも非常に今現在どうなったのか。私自身はいろんな課題を持っております。
 したがって、そういった埋め立てをした沖島の漁業組合を中心にしたあの一帯のいわゆる土地利用をどうするのかということも大事な問題であると、このように思っておりますんで、今後十分ご検討をいただきたい。
 そして、県にこの14項目を出しておりますけども、確かに県はこれから近江八幡市と協議をするとかいろいろ書いてあるんですけども、一向に現実の問題として進行してないと言うても過言ではない、このように思っております。
 したがって、せめてこの部分はやっていこうや、この法律期間内で、10年間という法律の期間があってもう5年が過ぎたわけでありますけども、この期間の中でこれとこれとだけはやろうやと、それは県と国といわゆる交渉をしないとできないわけでありまして、この点をもう少し近江八幡市あるいは沖島の漁業者、離島振興推進協議会、そういった方々と十分ご相談をいただいて、その辺の焦点を絞った要望事項について実現できるようにご努力をお願いしたい。このように思っております。
 きょうの新聞で、ボランティアで沖島の整備をするというボランティアを募るということが新聞に載っておりました。これは非常に結構なことだなと思いますけども、こういうこともあわせて、これからやっぱり他所からいろんなボランティアでこういうものに協力をいただいて、沖島の振興のために、あるいはこれからのお年寄りがどんどんふえていくわけでございますんで、漁業が振興できるようにひとつご努力をいただくようにお願いを申し上げます。
 じゃあ、これは1つ要望にしておきたいと思います。
○議長(田中好 君) 回答ありますか。
 西居議員、ちょっと回答がありますんで。
◆24番(西居勉 君) はい。
○議長(田中好 君) 吉田副市長。
◎副市長(吉田正樹 君) どうもありがとうございます。
 今議員が申されました内容ですね、私はこの振興事業はほとんどやらなあかんと思うておりまして、言われましたように、市が県がと言うても動かないですね。実際、県にいろんな働きかけをやっておりまして、進めていくのはこれも自信持ってやっていきます。
 ただ、大事なのは、漁師さんがなくなる、少なくなってきたのは当然なんですね。なかなかそれなりの経済的なもんが数字が出てこないということがございますから、今、事、物ですね、沖島の資源が、事は何や、物は何やという視点からいろんな人たちが沖島に魅力を感じましていろんな産業をされておられます。例えばエビの煎餅をつくって、近くでしたらサービスエリアに置いてますね、滋賀県のですね。そういったものとか、行政といたしましてはアイスクリームをつくるような仕組みをつくったり。
 そしてまた、先ほど言われましたボランティアで村を、島をきれいにしようと。これは民の力でいろんな形が、いろんな方たちが来られると。大事なのは地域の魅力が何にあるかということが今大事な視点になってございまして、地域の魅力、これは例えば小学校におきましても島外、島の外からたくさんお見えになってきたわけでございます。
 今後、多分島の新たなる文化、過去の文化が再評価される時代が来ると思いますので、私は多分、マイスターといいますか、いろんな人たちが、マイスターの方たちがお住みになりまして、そこでいろんな精神文化なりの中で漁業をやっていくと。
 ただ、一番忘れてはならないのは、沖島の漁師さんがいなくなったら琵琶湖の水質が悪くなるということで、これは離島振興の選定を受けるときにいっぱい言ったんですね。だから、漁師さんは絶対必要なんですよ。だから、新たによそから来られた方がひょっとしたら漁師をするような時代が来るかなという気もします。
 あと、こういった形で今現在地元の方とお話をしたり、またもう一つはやっぱし高齢者になられますから、怒られますが、おかに上がった漁師さんがいはるんですね。ほれは、船はなかなか行けないよと、漁に行けないと。では、おかに上がった漁師さんの働く場所、少し年金をおもらいになって、少し地元にいはる、ほんの少しの潤いがあるような仕組みをつくったらどうかということを現在いろんな形で進めてございます。
 いずれにいたしましても、地域のトルクというのは、そこにお住まいの方が島を愛する、地元の方が地元を愛していただきましたら、必ず他所からこれにほれて住み込んでいただきますので、近い将来、私は新たな産業が、漁業に関する産業が生まれてくるということを思っております。どうかよろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 大変力強いご協力をいただきまして本当にありがとうございます。
 我々も鋭意努力をして沖島の皆さんの信頼に応えられるように、あるいは将来安心して暮らせる町、島をつくるために努力してまいりたいと、このように思っておりますんでよろしくお願い申し上げます。
 次、3点目は、全国学力・学習状況調査、全国学力テストについてということでお伺いをいたします。
 滋賀県教育委員会は、8月28日に、小学校6年生と中学3年生を対象に4月に実施された文部科学省の全国学力・学習状況調査の滋賀県の結果を公表いたしました。
 本年度は、公立学校だけで327校が参加したということでありますが、県内の正答率は小・中学校ともに4年連続全科目で全国平均を下回りました。特に、小学校で全国平均との差が広がる傾向であり、全国最低水準になったと報道されております。
 そこで、私は教育長に2点お伺いをいたしたいと思います。
 第1点は、市教育委員会として昨年度の結果や本年度の結果を把握されているのかどうか、また現状として本市がどのような状況にあるのか、お教えをいただきたいと思います。
 2点目は、マスコミの報道において三日月滋賀県知事の定例記者会見において、子どもたちの状況や学校の状況を分析し、学力の根っこにある学ぶ力の向上に粘り強く取り組みたい、また青木滋賀県教育長は子どもも問題も変わるので、結果、そういうものに一喜一憂する必要はない、全国平均と比べるのはどれほどの意味があるのか、そもそも競うものではない、子ども一人一人がどこまで理解を深めているのかが大事だと述べられていますが、日岡教育長の所見とともに、今後の市の方針についてお伺いをいたします。
○議長(田中好 君) 当局の回答を求めます。
 教育委員会日岡教育長。
             〔教育長 日岡 昇君 登壇〕
◎教育長(日岡昇 君) 西居議員の全国学力・学習状況調査にかかわるご質問についてお答えします。
 まず、今年度の学力調査では、小・中学校とも正答率が全国平均を上回っている教科もありましたが、全体として小学校では全国平均を約3%、中学校では約5%下回っていました。これは昨年とほぼ同程度の差です。
 学ぶ力のもとになる基本的な計算や読み書きは比較的定着していますが、これからの時代に求められる必要な情報を整理して考えをまとめる思考力や理由を加えて説明する表現力に課題が見られます。
 学習状況調査では、小学校、中学校とも家庭学習の時間が少ないことが課題として上げられます。学校と家庭が連携を図りながら、授業と家庭学習を連動させた学びを確立していきたいと考えています。
 よい面として、仲間とともに協力することに意義を感じる割合や地域行事に参加する割合が高い傾向にあるのは本市の子どもたちの誇るべき点です。地域の教育力が低下していると言われている現在、本市の子どもたちは地域の方々とつながり、心豊かに育っています。
 全国学力・学習状況調査に係る私見についてですが、本調査は次の2点について有効であると考えています。
 1つ目は、子どもたちが自分の学習の定着状況や学習状況を知り、より力を伸ばしたり見直していこうとすること、2つ目は、教員が現状を理解、分析し、子どもたちに学力が備わるように見直しを図り、授業改善に役立てることです。
 児童・生徒にはこの調査で自分の得意、不得意を把握し、苦手な問題ができるように努めるほか、家庭の協力を得ながら生活状況や学習状況を客観的に見直す機会にしてほしいと考えています。
 現場の先生方には子どもたちができた、わかったと実感できる授業へとより一層改善を進めてほしいと願っています。
 さて、ことしも8月末に本調査の結果が新聞等で報道されました。私たち大人は自分のふるさとや住んでいる県がどうだとか、どこの県がトップとかにとかく目が行きがちです。しかし、私は47都道府県がその正答率が8%の間におさまっていることこそ、すばらしいと考えています。つまり、日本のどこに住んでいても、ほぼ同じ学力を全ての子どもたちが身につけているということです。世界にはいろいろな国があり、日本の子どもたちよりすぐれている子どももいます。ただ、日本のように全ての地域の子どもたちがほぼ同じ力を持っている国は極めて少ないことも事実です。
 まして、本市の子どもたちは思いやりや助け合いの心、ともに生きることを大切と感じる心が備わっているすばらしい子どもたちです。この子どもたちの学力を一層向上させるため、調査結果を真摯に受けるとともに、今後も学力向上のためにさまざまな対策を講じていきます。
 そのためには、これからも市内の小・中学校には各校別に分析した資料を提示し、課題改善を進めていきます。また、家庭や地域にも現状や改善案を公表し、家庭、地域、学校が一体となって子どもの育ちを高められるよう努めていきますので、議員の皆様のご理解をお願いします。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) 大変ご努力をいただいておりましてありがとうございます。
 私は今孫と一緒に住んでおって、中学校1年生で朝6時半ぐらいにいわゆる部活に行くわけです。それから、授業へ行って帰ってきて、ほいでまた6時ごろからいわゆる学習、習いに行くわけです。下の子は小学校5年生ですけども、スイミングに行ったり、あるいは剣道をしたり、1週間のうちにほとんどそれに費やしをしてる。あとは、家庭で宿題とかいろんなそういうものを家族とともにお互いに支え合って、子どもがお話をするのに何分かかったとか、掛け算と引き算やとか、そういうものを何分かかったとか、きのうときょうとどうやとか、いろんなそういうことを、家庭がそういうことをちゃんと子どもに伝えてもうちょっと頑張らなあかんとか、きょうはよくできたなと、こういうように指導をしてるわけですね。
 ですから、私が一番心配してるのは、朝6時半から部活に行きますね、その部活の指導をどういうように学校でしていただいとるのか、ちょっとその点だけお教えいただけますか。
○議長(田中好 君) 回答を求めます。
 日岡教育長。
◎教育長(日岡昇 君) 今教員の働き方がいろいろ問われている時代なんですが、中学校の教員は7時半には学校へ行って子どもたちとともに一緒に朝練習をします。それが終わった後、朝読書をします。それから、職員の打ち合わせ等々を終えながら、授業になると。授業が終わったら、また部活動があるということで、その部活動のあり方そのものが、文科省なんかは部活動指導員を入れたらどうやと言われているものの、学習では力を発揮できない子どもも部活動では伸び伸び発揮する子どももいます。
 やっぱり、僕は部活動も含めて全てが教育活動やと捉えてますので、部活動も大事かな、ふだんの学習ももちろん大事、わかった、できたという喜びを子どもたちにも持たせてあげたい。それが自尊感情につながる大きな私たちの第一歩だとも考えていますので、教員以外の数をふやすより、とりあえずもっと教員をふやしていろんな角度から見てもらうように文科省にもお願いしているんですが、やっぱり義務教育である限り、近江八幡市あるいは隣の東近江市によってその教育の中身とか真意が違うというのは僕はおかしいと思うんです。やっぱり義務教育はみんなどこに行っても公平、公正で、先ほど初問でもお答えしましたように、日本の子どもはそれぞれ力を持っていますので、国挙げて子どもを守る体制をつくっていただきたいなと思いますし、教員とか、あるいは教育委員会だけの努力ではなかなか未来をしょって立つ子どもたちを守り切れませんので、ぜひ議員の皆様方も趣旨をご理解の上、ご支援いただけたらと願っています。
○議長(田中好 君) 質問はありませんか。
 西居勉君。
◆24番(西居勉 君) いろいろ学校としてご努力をいただいていることは十分承知をいたしております。
 県の今後の方向性として、学校の取り組みといわゆる学校が家庭や地域と協働してどう取り組むんかと、この2つの大きな課題をやっていこうということをお示しいただいております。
 したがって、いかに我々が、家族が子育てをどうするのか、学力をどうつけるんか、あるいは子ども同士のやっぱり連携をどのようにやっていくのか、地域社会で、このことが大事であるなと。ただ単に子どもにお任せせやということではやっぱり済まない。だから、そういう意味で学校と家庭といわゆる本人、そのもの3者が一体となってこれから学校教育について、あるいは体力づくりについて、また友達との友好関係をいかに大事するかということ、いろんなことを、そのことをあわせて今後お取り組みをいただきたいな、このように思っております。
 したがって、今申し上げましたように、朝6時半からいわゆる自分たちのクラブ活動に行くという、これを誰か先生がやっぱり面倒見てもらったという、そういう状況もあるわけでございますんで、ぜひともひとつ学校の内部の中でそういうことを十分ご議論いただいて、みんなが見ていこうと、こういうことでひとつご協力をいただきますようにお願いを申し上げて、私の質問を終わらせていただきます。本当にありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で西居勉君の個人質問を終わります。
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