録画中継

平成29年第4回(12月)近江八幡市議会定例会
11月13日(月) 初日
第1 会議録署名議員の指名
第2 会期の決定
第3 委員会審査報告
    議第95号
第4 討論・採決
    議第95号
第5 諸般の報告
    議長報告、監査報告、市長報告
第6 議案の上程(提案理由説明)
    議第130号~議第144号
               午前9時30分 開会
○議長(田中好 君) 皆さんおはようございます。
 これより本日招集されました平成29年第4回近江八幡市議会定例会を開会いたします。
 直ちに本日の会議を開きます。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第1 会議録署名議員の指名
○議長(田中好 君) それでは、日程第1、会議録署名議員の指名を行います。
 本日の会議録署名議員に、
 奥田孝司君
 岡田彦士君
の両名を指名いたします。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第2 会期の決定
○議長(田中好 君) 次に、日程第2、会期の決定を議題といたします。
 お諮りいたします。
 本定例会の会期は、お手元に配付いたしましたとおり、本日から12月7日までの25日間としたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
             (「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中好 君) 異議なしと認めます。よって、本定例会の会期は本日から12月7日までの25日間と決定いたしました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第3 委員会審査報告
     議第95号
○議長(田中好 君) 日程第3、委員会審査報告に入ります。
 前定例会からの継続審議でありました議第95号を議題とし、決算特別委員会の報告を求めます。
 決算特別委員会委員長奥田孝司君。
             〔6番 奥田孝司君 登壇〕
◆6番(奥田孝司 君) 皆さんおはようございます。
 それでは、決算特別委員会の審査報告を行います。
 平成29年第3回(9月)定例会において、当委員会に付託された議第95号を審査のため、10月5日、6日及び11日の3日間、委員会を開き、当局の説明を求め慎重に審査した結果、次のとおり決しましたので報告いたします。
 決算認定議案議第95号平成28年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについては、賛成多数で原案を認定すべきものと決しました。
 なお、この報告に際し、少し補足をさせていただきます。
 審査対象となった平成28年度は、市民生活に密着した大型施設整備の継続実施及び第2期ローカルマニフェストに基づく積極的な施策の実施とあわせて、次世代に誇れる近江八幡市として持続可能な健全財政の確立に向けた取り組みを進めた年でありました。
 収支状況につきましては、決算規模が歳入歳出ともに300億円を超え、形式収支は9億4,059万9,000円、翌年度への繰越財源を省く実質収支は5億1,839万円の黒字とのことでありました。
 歳入に関しましては、寄附金においてふるさと納税が倍増したものの施設整備に係る国庫補助金が大幅に減少したことなどにより、総額で前年度と比べて30億7,493万4,000円、7.9%減の359億4,813万7,000円でありました。
 なお、歳入の根幹をなす市税につきましては、法人市民税の税率引き下げによる減少の一方、固定資産税の新築家屋新規課税や債権対策強化による徴収率の向上などにより、前年度並みとなる109億9,942万8,000円となっています。
 また、歳出に関しましては、環境エネルギーセンターの完成などによる普通建設事業費の減少の影響により、前年度と比べて7.7%、29億2,247万8,000円減の総額350億753万8,000円でありました。
 また、審査過程の中で委員から出された主な意見といたしましては、一般会計決算における形式収支が近年減少し続けており、形式収支は黒字であっても平成28年度において実質単年度収支が赤字となっているため、動向を注視していく必要がある。
 民生費においては、少子・高齢社会が進む中、特に近年扶助費がふえ続けており、国庫金等の財源もふえているが、あわせて市費負担同様にふえることが懸念される。
 また、大型施設整備事業に要する経費が目立っており、介護分野及び福祉分野における事業を充実させるべきであるなどの意見がありました。
 最後になりますが、当局におかれましては、各委員からの指摘や意見を今後の予算編成及び予算執行において十分配慮いただきますことを要望とし、委員会の審査結果の報告とさせていただきます。
 議員の皆様のご賛同をよろしくお願いいたします。
○議長(田中好 君) ただいまの審査報告に対し質疑はありませんか。
             (「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(田中好 君) 質疑がないようでありますので、以上で委員会の審査報告を終わります。
 討論のある方は、後刻休憩中に事務局へ発言通告をお願いいたします。
 休憩いたします。
               午前9時37分 休憩
              ~~~~~~~~~~~
               午前9時41分 再開
○議長(田中好 君) 再開いたします。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第4 討論・採決
     議第95号
○議長(田中好 君) それでは、日程第4、討論・採決に入ります。
 まず、討論を行います。
 1名から発言通告がありましたので、これを許します。
 川崎益弘君の発言を許します。
 川崎益弘君。
             〔19番 川崎益弘君 登壇〕
◆19番(川崎益弘 君) 皆さんおはようございます。日本共産党を代表いたしまして、議第95号平成28年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについて反対の討論を行います。
 28年度決算では、基金を139億円まで積み上げたと市長は自慢していますが、幼稚園や保育園の民営化を進めてきたために待機児童の解消はできていません。また、福祉教育などの費用削減や各種団体への補助金の減額などの政策で削りに削ってため込んだ基金です。
 収入においては、地方交付税、国庫支出金、県支出金においても減額の方向となっています。単年度収支では、1億3,174万7,000円の赤字となり、市債の残高は278億6,620万8,000円と大型箱物事業が続くために大きく膨れ上がりました。
 公債費は27年度より1億6,673万1,000円ふえ、借金の年間返済額が24億861万5,000円となり、その返済に一般財源が充てられるため、福祉、暮らし、教育関連費用が減額とならざるを得ず、市民生活にとって緊縮財政となっています。
 市長は、大型箱物事業の債務は交付税措置がされたものを借りるから大丈夫と言われますが、国の行政改革のもとに交付税も国庫支出金も減額されているのが現状であります。
 今後も大型箱物事業が続くことから、市債残高が増額することが明白であり、元利償還の増額が将来的に財政負担額の増額になることが予測されます。
 監査報告の中でも、さきの経済諮問会議では平成30年度の国内総生産成長率は1.4%になると見通しが示され、日本経済は緩やかに減速すると見られています。
 また、平成28年度の地方の税収は、リーマン・ショック後、以来7年ぶりに前年度を下回る見込みであることが総務省より発表され、平成29年度も見込み額を確保できるかどうか見通せない状況と見られ、今後地方自治体への影響が及ぶことも懸念されると指摘をされています。
 市長が推進する小学校やコミセンを一体化して建てかえるやり方は、改修すればまだまだ使える建物を壊し、跡地を売却するという不動産行政であります。
 日本共産党議員団は、今使えるものは使うべきと指摘してきましたし、不要不急の事業、竹町の温水プールの事業はするべきでないことも提案してきました。
 今後も、岡山コミュニティエリア整備事業や新庁舎建設などが行われます。新庁舎建設費用は91億200万円、この中身は建設費、工事管理費、委託費、解体費を含むと公表されましたが、外部工事や備品購入費等附帯工事費が含まれていません。やはり附帯工事を加えると95億円の当初予算額ははるかに超え、100億円を超える勢いであります。また、周辺整備事業を加えると費用はますます増大することが予測されます。
 このように大型の箱物事業が続くことは、維持管理費も増大していくことになり、人口減少の中で、借金の返済を含めて今後の負担だけが大きく残ることになります。
 一方、予算編成では枠配分と重点事業枠併用方式の中で毎年減額が課せられていることから、福祉、暮らし、教育関連費用が減額となっています。各種団体への補助金の減額、子育て支援を言いながら、子どもの医療費の無償化制度を全世帯にできていないこと、放課後児童クラブや保育事業にも補助金の見直しがされたままです。教育予算も小1すこやか支援事業など減額されたままであります。また、老人会などへの補助金も少なく、市独自の支援が行われていません。農業は市の基幹産業としながらも、市独自の支援策は何もありません。
 株式会社近江八幡が言われてきましたが、これでは利益の追求であり、市民サービス等住民への奉仕の行政はできていません。
 このような施策の中で行われている28年度決算に対して反対といたします。
 どうぞ皆さんのご賛同をよろしくお願い申し上げます。
○議長(田中好 君) 以上で討論を終わり、これより採決いたします。
 お諮りいたします。
 議第95号平成28年度近江八幡市一般会計決算の認定を求めることについては、決算特別委員会委員長の審査報告のとおり原案を認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
             〔起立多数〕
○議長(田中好 君) ご着席ください。起立多数と認めます。よって、議第95号は原案を認定することに決しました。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第5 諸般の報告
○議長(田中好 君) 次に、日程第5、諸般の報告を行います。
 まず、議長報告を行います。
 さきの定例会以降における議長の活動状況につきましては、お手元に配付いたしております報告書のとおりでございます。ご了承をお願い申し上げます。
 次に、監査報告に入ります。
 監査委員の報告を求めます。
 監査委員中田幸雄君。
             〔10番 中田幸雄君 登壇〕
◆10番(中田幸雄 君) おはようございます。
 それでは、監査結果を報告申し上げます。
 例月現金出納検査の結果につきまして、次のとおりご報告申し上げます。
 地方自治法235条の2第1項の規定に基づき、一般会計、各特別会計、各基金会計、各公営企業会計を、平成29年8月に7月分、9月に8月分、10月に9月分を執行しました結果、いずれの会計とも現金等のあり高を初め歳入歳出等の計数は正しく、かつ出納に係る事務処理も妥当と認めました。
 よって、同条第3項の規定に基づき、その結果を市長、議長に報告いたしました。
 この詳細な内容は、例月現金出納検査報告書のとおりでございますので、ごらんいただきたいと存じます。
 以上をもちまして監査報告といたします。
○議長(田中好 君) 次に、市長報告に入ります。
 地方自治法の規定に基づき、報第12号専決処分の報告について、和解及び損害賠償の額を定めることについて、報第13号請願の処理の経過及び結果について、以上2件の報告が提出されましたので、ご了承をお願いいたします。
 以上をもちまして諸般の報告を終わります。
              ~~~~~~~~~~~
△日程第6 議案の上程(提案理由説明)
     議第130号~議第144号
○議長(田中好 君) 次に、日程第6、議案の上程を行います。
 議第130号から議第144号までの15件を一括上程し、件名を事務局から朗読させます。
 吉永議会事務局次長。
◎事務局次長(吉永和人 君) 朗読いたします。
 平成29年第4回(12月)近江八幡市議会定例会提出議案
議第130号 専決処分の承認を求めることについて平成29年度近江八幡市一般会計補正予算(第3号)
議第131号 平成29年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)ほか補正予算議案5件
議第137号 近江八幡市0次予防センター条例の制定についてほか条例改正議案3件
議第141号 公の施設の指定管理者の指定につき議決を求めることについてほかその他議案3件
 以上であります。
○議長(田中好 君) 次に、提案理由の説明を求めます。
 市長、冨士谷市長。
             〔市長 冨士谷英正君 登壇〕
◎市長(冨士谷英正 君) おはようございます。
 それでは、12月市議会定例会の開会に当たりまして一言ご挨拶を申し上げたいと存じます。
 暦の上では立冬が過ぎ、朝夕が一段と冷え込むとともに、山々の木々が色づく美しい紅葉の季節が迫ってまいりました。
 琵琶湖や旧城下町の町並みを一望できる八幡山では、既に今月11日から紅葉ライトアップが始まり、ロープウエーの延長運行が行われ、また約300本の真赤に色づく紅葉と竹林のコントラストが訪れる人々を幽玄の世界に引き込むことで知られます安土町石寺の教林坊の紅葉ライトアップも、今週末の11月18日から始まるとお聞きをしております。
 本日は、平成29年第4回市議会定例会を招集させていただきましたところ、議員の皆さん方におかれましては公私何かとご多用の中、ご出席を賜り、まことにありがとうございます。
 また、平素から市政運営に格段のご理解とご協力を賜っておりますことに対しましても、心より厚くお礼を申し上げる次第であります。
 今回は、後ほど説明させていただきますが、何と申しましても、10年来の懸案であります市庁舎のいよいよ建築に向けての補正予算を提案し、ご審議いただくものであります。
 さて、皆さん方も既にご承知のとおり、衆議院議員選挙の投開票とともに日本列島に襲来した超大型の台風21号は、4年前の台風18号に匹敵もしくは上回るような大きな爪跡を本市に残しました。
 本市では、水防・土砂災害対応マニュアルにのっとり、10月22日午前中に、いわゆる水防前待機体制をとり、情報収集に努め、気象予報などを分析した結果、部長級職員以上から成る水防本部員会議を午後3時に設置、以降、翌日未明の午前6時までの間に8回にわたり会議を開催したところでございます。
 この会議の中で、台風の進路や雨量、風向き、日野川等河川の水位、ダムの放流状況などの分析をした上で、避難施設であります市内全てのコミュニティセンターを初め日野川沿川の水防や土砂災害の関係で指定している自治会館、小・中学校などに職員を派遣し、避難所を開設し、日野川沿川の自治会や土砂災害のおそれのある地域を対象に、自主避難の呼びかけや避難準備情報、避難勧告を発令し、順次、タウンメールやZTV、ホームページなどを通じて市民に周知してまいりました。
 結果として、翌23日午前6時の避難勧告解除までに約500名の市民が避難されたところであります。夜明けとともに市内の一部の状況を視察したところ、湖上からの突風の直撃を受けた南津田町を初め各所の多数の民家の屋根が吹き飛ばされていたり、岡山コミュニティエリア整備事業の現場事務所が全壊していたり、あるいは大木が方々で倒れ道路を塞ぐなど、予想を超えた被害を目の当たりにして慄然といたしたところであります。
 その他にも安土コミュニティセンターの屋根の一部が吹き飛ばされたほか、国の重要文化財・旧西川家住宅のしっくい壁の剥落を初め伝統的建造物群保存地区の建物の土塀の崩壊、またビニールハウスなど農業施設の倒壊、電線の断線など、被害は枚挙にいとまがありませんが、人命にかかわる被害がなかったのが不幸中の幸いと考えております。
 家屋の被害などに遭われた市民の皆さんに心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧を願うものでもございます。市といたしましても、人知で予想できる範囲のことはきっちりと対策を講じなければならないと考えておりますが、特に今回の場合は選挙の投開票事務と重なるという未曽有の事態になったこともあり、不備な点も多々あったことを率直に反省するとともに、この教訓を今後の災害対策に生かしてまいりたいと考えております。
 いずれにせよ、強風圏が日本列島をすっぽり覆い込むという今まで私たちが体験したことのないような超大型台風の発生は、気候変動、地球温暖化の影響ではないかと感じているところであります。
 折しも、気象庁の気象研究所などから成る研究チームは、このまま地球温暖化が進めば、世界中で発生します台風や、あるいは熱帯低気圧の絶対数は減るものの日本列島南部を通過する今回のような猛烈な台風はふえるとのシミュレーション結果を発表したところであります。研究チームによれば、今後有効な対策をとらず今世紀末に世界の平均気温が3度上昇した場合、世界の熱帯低気圧の年間発生数は現在より33%減少する一方で、日本の南海上からハワイ、メキシコの西海上にかけての北太平洋では猛烈な台風が増加、日本の南海上では、現在の1.7倍に増加するとのことであります。
 今月6日にドイツ・ボンで開催した地球温暖化対策の新しい枠組み「パリ協定」の2020年開始に向け、実施ルールを話し合う気候変動枠組条約第23回締約国会議、いわゆるCOP23では、産業革命前からの世界平均気温上昇を2度未満に抑え、1.5度未満に近づけることを目標に、2020年以降の温室効果ガス削減目標を世界規模で達成するためのルールづくりを焦点に、17日まで議論が続けられますが、アメリカ・トランプ大統領が協定離脱を表明した後の初の会議であり、地球温暖化に歯どめをかける約束に魂を込める重要なステップであり、脱炭素社会への歩みを進める姿勢をどのようにアピールするかが注目されております。
 ところで、10月31日にユネスコが発表しました世界の記憶遺産に朝鮮通信使に関する記録が登録されました。韓国の釜山文化財団と本市も加盟します我が国のNPO法人朝鮮通信使縁地連絡協議会の日韓両国の市民団体が平和の遺産として共同申請したことが評価されたものであり、滋賀県内では朝鮮通信使にかかわった江戸時代の儒学者・雨森芳州の出生地である長浜市とともに、朝鮮通信使が歩いた朝鮮から江戸幕府までの約2,000キロの道のりの中でも、通信使が歩いた道として、近江八幡市内を含む野洲市行畑から彦根市鳥居本までの40キロの朝鮮人街道は、市民の皆さんからも親しみを込めてその名が呼ばれ、当時の日本、朝鮮両国の善隣友好のあかしとも言えます。また、朝鮮通信使が縁で、通信使の先駆的役割を果たした四冥大師の出身地である韓国慶尚南道密陽市と平成6年12月に姉妹都市提携を結んで、今日まで友好を温めているところであります。
 今回、記憶遺産として登録された333点の中には、本市が所有します江州蒲生郡八幡町惣絵図と通信使の昼食所となった本願寺八幡別院が所有します朝鮮通信使従事官李邦彦詩書の2点が含まれております。この機会に、通信使が残した歴史的遺産とその意義を本市からもアピールするとともに、通信使を尊敬、歓待した当時の町人(まちびと)の心を次の世代に引き継いでまいりたいとも考えております。
 さて、このたびアメリカ・トランプ大統領が初来日し、安倍首相と会談、核・ミサイル開発を続けます北朝鮮への圧力強化に向けての結束を確認し、両国の強いきずなを内外に示しました。
 また、トランプ大統領は拉致被害者や被害者の家族と面会し、首相と力を合わせ、家族のもとへ戻れるよう努力すると述べたことは、被害者の家族にとって力強いメッセージとなったものと思われます。
 両首脳の会談は、トランプ大統領就任以降で5回目を数え、日米首脳がこれほど緊密に連携した例はかつてありませんが、幅広い課題を率直に議論できる日米関係の現状は評価されるものではないかと思います。
 また、中国がさらに大きな役割を果たすことが重要という認識で両首脳が一致しているとおり、北朝鮮問題で中国の協力は不可欠でありますが、日米同盟は2国関係の強化にとどまらず、アジア太平洋の秩序を維持し、自由と繁栄をもたらすことに存在意義があり、日米関係と日中関係などとのバランスをとりながら、さまざまな危機をどう克服するかが、今後の我が国の外交に問われていると考えます。
 ところで、話は変わりますが、平成26年から進めてまいりましたJR安土駅のリニューアル工事が完成し、11月19日の午前5時21分発の下り始発から新しい橋上駅舎と駅の南北を結ぶ自由通路の供用を開始するとともに、午前10時から駅北口で完成記念式を挙行することになりました。
 もともと安土駅の駅舎は大正3年の開業当時の建物を引き継ぎ、1世紀以上にわたって住民や利用者に親しまれてまいりました。老朽化が進み、またエレベーターなどのバリアフリー機能がない上、駅南の改札口はなく、駅南側から乗車するには、昭和63年に完成した駅南北広場連絡地下道をご利用いただくしかすべがありませんでした。
 このようなことから、平成17年3月に旧安土町議会で駅舎整備の請願が採択され、その後、合併、新市誕生を契機として改築の機運が一気に高まる中、約束したことは必ず守るという信念のもと、平成24年3月に基本設計を策定、平成26年4月にはJR西日本との間で基本協定を締結し、これまで鋭意事業を進めてきたものであります。
 新しい安土駅舎は、歴史情緒あふれる安土の象徴である安土城をモチーフに、安土城天主をイメージした朱色の八角形上屋や大手道をイメージした穴太積風の石垣のデザインを採用するなど、歴史的要素を加味した他に類のない近江八幡の東の玄関口にふさわしい駅舎であり、まさに合併したからこそ実現できた成果であると自負をしております。
 また、自由通路へのエレベーターやエスカレーターによるバリアフリー化、自由通路北側の2階には安土山を眺望できる展望スペース、1階には観光案内所を開設し、利用者の利便性の向上だけでなく、安土を訪れる観光客を意識した駅舎とすることにより、地域の活性化が図れるものと期待しております。
 今後は、旧駅舎、仮跨線橋撤去後に駅南北広場の整備に着手し、平成30年度中に周辺整備事業が完成する予定でございます。
 安土駅を利用される皆さん方や周辺にお住まいの皆さん方には、引き続きご理解とご協力をお願いいたしまして、開会に当たりましてのご挨拶とさせていただきたいと存じます。
 それでは、本日提出しました議案につきましてご説明を申し上げます。
 提案いたしました議案は、専決処分の承認議案が1件、予算関連議案が6件、条例その他の案件が8件でございます。
 まず、議第130号専決処分の承認を求めることにつきましては、去る平成29年9月28日の衆議院の解散に伴います10月10日公示、22日投開票の衆議院議員総選挙並びに最高裁判所裁判官国民審査の執行経費といたしまして、総務費におきまして、国選挙執行事業で人件費及び物件費等を追加し、これらの財源につきましては、県支出金を充当したものでございます。
 以上、専決処分の予算について、緊急を要し、議会を招集する時間的余裕がなかったため、議会の承認を得たく本議案を提出するものでございます。
 次に、議第131号平成29年度近江八幡市一般会計補正予算(第4号)につきましては、歳入歳出それぞれ3億5,417万円を追加し、予算総額を353億6,605万3,000円とさせていただくものでございます。
 内容といたしましては、総務費におきまして、市庁舎整備事業で庁舎建設に伴います工事請負費を追加。
 民生費におきまして、障害福祉サービス等給付事業で給付費の増加に伴います扶助費、福祉医療費助成事業で医療費の増加に伴います扶助費、子ども医療費助成事業で助成世帯の拡大に伴います扶助費、地域型保育施設整備事業で休止中の沖島保育所の改修に伴います工事請負費を追加。
 衛生費におきまして、清掃推進事業で合理化事業計画に伴います補償補填及び賠償金を追加。
 土木費におきまして、住宅施設維持管理事業で空き家の改修に伴います工事請負費を追加。
 消防費におきまして、東近江行政組合分担金で消防分担金の増加に伴います負担金補助及び交付金を追加。
 また、教育費におきまして、小学校施設維持管理事業で八幡小学校グラウンドの芝生化に伴います工事請負費を追加。
 災害復旧費におきまして、その他市道改良事業で市道のり面崩壊の復旧に伴います工事請負費等を追加するとともに、各費目におきまして職員給与費及び施設の修繕に伴います物件費等を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、国庫支出金、県支出金、繰入金、諸収入及び市債を充当させていただきます。
 第2表債務負担行為の補正につきましては、平成30年度議会だより印刷事業及び平成30年度広報おうみはちまん印刷事業で、新年度当初からの円滑な事業実施に向けた債務負担行為。システム最適化支援委託事業で、本市の各種業務システム及びネットワークの最適化業務支援に向けました債務負担行為。市庁舎整備事業で、実施設計に基づく建設事業費等に係る債務負担行為。平成30年度健診業務委託事業及び平成30年度がん検診業務委託事業で、平成30年度の円滑な事業実施に向けました債務負担行為。合理化事業計画推進事業で、合理化事業計画に基づく転廃交付金に係ります債務負担行為。以上、7事業で期間及び限度額の設定を追加させていただくものでございます。
 第3表地方債補正につきましては、台風21号により発生しました市道中之庄北津田線のり面崩壊に係ります災害復旧事業のための地方債につきまして、限度額等、追加させていただくものでございます。
 次に、議第132号平成29年度近江八幡市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ3,686万3,000円を追加し、予算総額を96億2,435万1,000円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、総務費におきまして、職員給与費で人件費を追加。保険給付費におきまして、医療機関等支払負担金、高額療養給付負担金で負担金補助及び交付金を追加。後期高齢者支援金等及び介護納付金におきまして、負担金補助及び交付金を減額するとともに、各費目におきまして物件費及び負担金補助及び交付金を精査し補正するものでございます。
 これらの財源につきましては、国庫支出金、県支出金及び繰入金を充当させていただきます。
 第2表債務負担行為につきましては、平成30年度特定健康診査等業務委託事業及び平成30年度若年健康診査業務委託事業で、平成30年度の円滑な事業実施に向けました債務負担行為としまして、期間及び限度額を設定させていただくものでございます。
 次に、議第133号平成29年度近江八幡市介護保険事業特別会計(保険事業勘定)補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算に変更はなく、第1表債務負担行為につきまして、平成30年度在宅高齢者紙おむつ支給業務委託事業で、平成30年度当初からの事業実施に向けました債務負担行為としまして、期間及び限度額を設定させていただくものでございます。
 次に、議第134号平成29年度近江八幡市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算に変更はなく、第1表債務負担行為につきまして、平成30年度後期高齢者医療健診業務委託事業で、平成30年度当初からの事業実施に向けました債務負担行為としまして、期間及び限度額を設定させていただくものでございます。
 次に、議第135号平成29年度近江八幡市大中の湖地区基幹水利施設管理事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ182万円を追加し、予算総額を3,082万円とさせていただくものでございます。
 主な内容といたしましては、基幹水利施設管理事業費におきまして、基幹水利施設管理事業で物件費を追加するものでございます。
 これらの財源につきましては、分担金及び負担金、県支出金及び繰入金を充当させていただくものであります。
 次に、議第136号平成29年度近江八幡市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、資本的収支予算におきまして、建設改良費を2,610万円増額補正するものでございます。
 支出の内容といたしましては、GCU病棟の改修工事設計に係る委託料の追加及び医療機器の更新に伴う経費の追加をさせていただくものでございます。
 続きまして、条例議案につきましてご説明を申し上げます。
 まず、議第137号近江八幡市0次予防センター条例の制定につきましては、市民が健康で生涯活躍できる安寧のまちの形成に向け、病気を未然に防止する0次予防を推進するため、本市に近江八幡市0次予防センターを設置することに関し必要な事項を定めたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第138号近江八幡市職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、職員の育児休業等に関する人事院規則の一部改正に伴い、本市においても同様の措置を講じるため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第139号近江八幡市職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定につきましては、雇用保険法の改正により失業等給付の給付内容等が変更されたことに伴い、失業者の退職手当に関する規定について、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第140号近江八幡市子ども医療費助成条例の一部を改正する条例の制定につきましては、小学校1年生から中学校3年生までの者が属する世帯に対する通院費の助成につきまして、対象者の所得判定基準を変更し、助成対象者を拡大するため、所要の改正を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、その他議案でございますが、まず議第141号公の施設の指定管理者の指定につき議決を求めることにつきましては、地方自治法第244条の2第6項の規定により、本市の公の施設であります近江八幡市勤労者福祉センターにおきまして、指定管理者の指定を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第142号公の施設の指定管理者の指定につき議決を求めることにつきましては、地方自治法第244条の2第6項の規定により、本市の公の施設であります近江八幡市安土城郭資料館におきまして、指定管理者の指定を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第143号公の施設の指定管理者の指定につき議決を求めることにつきましては、地方自治法第244条の2第6項の規定により、本市の公の施設であります近江八幡市特別史跡安土城跡ガイダンス施設におきまして、指定管理者の指定を行いたく、提案させていただくものでございます。
 次に、議第144号おうみ自治体クラウド協議会を設置する地方公共団体の数の増加及びおうみ自治体クラウド協議会規約の変更に関する協議につき議決を求めることにつきましては、おうみ自治体クラウド協議会を設置する地方公共団体の数の増加及び同協議会の規約の変更について協議したく、地方自治法第252条の6の規定により、提案させていただくものでございます。
 以上15議案につきまして、ご審議いただき、ご可決賜りますようよろしくお願い申し上げまして、提案理由とさせていただきます。
 ありがとうございました。
○議長(田中好 君) 以上で議案の上程を終わります。
 以上をもちまして本日の日程は全て終了をいたしました。
 明14日から21日までは議案熟読のため休会とし、22日定刻に再開をし、個人質問を行います。
 発言予定者は、発言通告書に発言内容を詳細かつ具体的に記入の上、15日正午までに事務局へ提出をお願いいたします。
 本日はこれをもちまして散会いたします。
 ご苦労さまでございました。
               午前10時28分 散会
ご利用について
  • この議会中継は近江八幡市議会の公式記録ではありません。
  • 映像配信を多数の方が同時にご覧になった際に、映像が正しく表示されない場合があります。
  • 「近江八幡市議会インターネット議会中継」に掲載されている個々の情報(文字、写真、映像等)は著作権の対象となります。近江八幡市議会の許可なく複製、転用等を行うことは法律で禁止されています。
  • 許可無く放送を中止させていただく場合がございます。